「かぶると問答無用で開発者を潰すアップル」山本一郎が見るiOS、Android界隈アプリ話

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 初音ミクの画像は勝手に使ってよい? 『初音ミク』の販売元のクリプトン社に聞く 28歳新富町職員、業務集中による過労で薬物自殺…危険把握していた町長は放置 イオン、ダイエー子会社化の舞台裏と再建のカギ…丸紅との確執、店舗老朽化、社員の反発 ■特にオススメ記事はこちら! 「かぶると問答無用で開発者を潰すアップル」山本一郎が見るiOS、Android界隈アプリ話 - Business Journal(4月16日)
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大人気。(「Puzzle & Dragons HP」より)
――投資家として企業情報を幅広くをウォッチするあの山本一郎氏が、国内外の経済・企業スキャンダルから、テレビ・芸能ネタまで、幅広くチョイス。今回は、最近だとパズドラの出現など、常に新しい話題が渦巻くソシャゲ業界に関するニュース記事をピックアップしていただきました!  最近はソーシャルゲームバブルもひと段落するかどうか、といったところですが、そんなアプリ界隈の話をまとめておきたいと思いました。 ・【Google Play】1年で見えてきた【北米+日本+韓国】3つの巨大アプリ市場ざっくりまとめ。ーーAndroid×グローバル(4月2日)  メタップスの佐藤航陽さんご謹製、アプリ方面のランキング状況。日本市場でっかいっすわー以上の感覚を掴もうとするには、こういうほかの国とのマーケット比較が大事になってきますね。そんで、改めて「日本市場でかいなー」と感じるわけでありますが。ネタとして面白いので興味ある方は是非。 ■パズドラ関連「パズドラ」1000万DL突破ーーJ-CASTニュース(3月13日) ・パズドラの収益、Androidアプリで世界1位、iOSでも世界2位にーーApp Annie(リンゲルブルーメン 2013/3/27)  絶好調であったパズドラ方面のお話。現在、スマホ向けゲーム市場では文字通り制圧状態になっています。もちろん、売り上げの結構な割合が日本市場でありまして、状況的には「ぷよぷよ以上、プリクラ未満」といった雰囲気です。さて、ブームはどこまで続くのでありましょうか。 ■iOSとAndroidの比較についてiOSより利用頻度が低い、Androidユーザーの謎ーーWIRED.jp(4月11日)  確かにアプリ作っててAndroidユーザーの動向がiOSよりも鈍いというのはここしばらくの定説でありました。徐々に改善してきているようでありますが、今度は違法アプリ問題が出てきたり、どうにも問題が尽きないところではありますね。 ■自社P/FがあってもiOS版は出ている現状iOS版Chromeがアップデート Android版にはないページ印刷機能もーーITmedia(4月10日) ・Microsoft、「SkyDrive」最新版iOSアプリで写真まわりの機能を強化ーーINTERNET Watch(4月4日)  自社のスマホ向けOSやプラットフォーム事業を持っているにも関わらず、iOS向けにアプリを出して、それなりに力を入れてアップデートをしている現状をみますと、やはりiOSの英語圏での影響力の大きさというものを感じますね。 ■ようやくGoogleはデジタルコンテンツ販売に力を入れ始め「Google Play」アプリがリニューアル、よりシンプルに見つけやすくーーITpro (4月10日)  以前から「見づらい」と評判の悪かったGoogle Playのアプリでありましたが、リニューアルしてくれるようです。また、購入の手間が少し楽になる、というのは大きいですね、ようやくデジタルコンテンツ販売に本気が見えてきそうな感じでしょうか。 ■Appleが競合アプリに無慈悲な鉄槌を下しているアップル、無償iOSアプリ提供サービス「AppGratis」を削除ーーApp Store規則違反でーーCNET Japan(4月9日) ・App Storeからアプリを削除されたAppGratisのCEOが経緯を説明 Appleに「話し合いを」ーーITmedia(4月10日) ・AppStoreの電子書籍アプリは終了ーーひまつぶし雑記帳(3月31日)  iOSアプリが抱える問題点は、アプリ開発者とAppleがそれぞれ目論むビジネスモデルが被ってしまうと、問答無用でアプリ開発者が潰されてしまう点に尽きます。まあ、これはプラットフォーム事業者特有の行動様式のようですけれども、どっかで歯止めをかけられないものなんでしょうかね。 ■Androidのセキュリティはどうにもなっていない点気になるセキュリティ、iPhoneアプリは安全なの? ーー いまさら聞けないiPhoneのなぜーーマイナビニュース(3月25日) ・Google Playにワンクリ詐欺アプリが大量発生、ユーザー情報の外部送信もーーINTERNET Watch(4月10日) ・メールアドレス取得が目的の不正アプリが出回っているようです、注意しましょうーーAppLab(4月8日) ・Google、 Playストアから低品質アプリ6万件近くを削除ーースパム撲滅に本腰ーーTechCrunch Japan(4月9日)  Androidアプリが抱える問題点は、まず第一に、相変わらずセキュリティ面の担保ができていない点です。アプリマーケット上で不正なアプリが発見されて排除されても、すぐにまた次の不正なアプリが登場するイタチごっこ状態。ひどいもんです。解決の兆しがないというのも恐ろしいことで、大きな問題が起きたときにどうするのか、ダメージコントロールがきかない恐ろしさがありますね。 ■結局、Googleも競合潰しに余念がありませんGoogle Playで広告遮断アプリが相次ぎ削除、セキュリティ企業は「懸念」ーーITmedia(3月15日)  また、GoogleもAppleと同じように、ビジネスモデル面でぶつかるアプリ開発者に対しては潰すという手法に動いています。もうこの辺はプラットフォーマー共通だといってよいですね。 (文=山本一郎) ■おすすめ記事 初音ミクの画像は勝手に使ってよい? 『初音ミク』の販売元のクリプトン社に聞く 28歳新富町職員、業務集中による過労で薬物自殺…危険把握していた町長は放置 イオン、ダイエー子会社化の舞台裏と再建のカギ…丸紅との確執、店舗老朽化、社員の反発 韓国高級幹部極秘来日 金正恩に対して「弱い犬はよく吼える」 米倉涼子、結婚について「人と暮らす自信ない…」、理想の男性は「もう何でもいい…」

コンシューマーゲーム信仰と嫌儲思考がゲーム業界を滅ぼす!?

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大ヒットとなったソーシャルゲーム
『怪盗ロワイヤル』。
 ソーシャルゲームの勢いが止まらない。9月に開催された、毎年恒例の世界最大規模のゲーム見本市「東京ゲームショウ2012」は、出展社数209社、来場者数22万3,753人と、過去最多となった。華やかな数字が喧伝される一方で、ゲーム業界の先行きは不透明だ。その中で、一際目立つのがソーシャルゲームである。今回のゲームショウでは、出展の7割がソーシャルゲーム関連で占められるまでになった。  もはや、ゲーム業界の主流となった感もあるソーシャルゲーム。現在のところ、ほとんどのゲームがカードバトルのスタイルで運営されている。今後、ほかのジャンルへの展開や技術革新が進めば「バブル」と呼ばれる状況から、安定成長へと転換することができるだろう。しかし、そこに至るには、まだ大きな壁が立ちはだかっている。コンシューマーゲームへの篤い信仰と、ユーザーと開発者の双方が持つ「嫌儲」の意識が、それだ。  月々の稼ぎの中で、娯楽に費やせる金額が減少している中で、コンシューマーゲームの参入障壁は高くなっている。ファミコン時代のような「ゲーム機ならば、これが主流である」という状況がなくなり、据置型ゲーム機から携帯ゲーム機まで、さまざまなものが乱立している。限られた小遣いの中で、多くのゲームを購入して楽しむことは困難だ。それに、長い時間を費やして遊ぶスタイルも、もはやコアなユーザーを除いては敬遠されるようになった。誰もが持っている携帯電話で手軽に遊ぶことができるソーシャルゲームの普及は、社会状況を考えれば自明の理といえる。ソーシャルゲームは、これまでとは違うユーザー層、あるいは、極めてライトなユーザー層を取り込むことに成功しているのだ。  ところが、既存のゲームユーザーの中には、いまだにコンシューマーゲームへの「信仰」が根強い。そして開発の現場でも、それは同じく信じられている。大手開発会社のゲームプロデューサーは語る。 「新入社員にコンシューマーゲームとソーシャルゲームと、どちらに行きたいかを聞くと、ほぼ間違いなくコンシューマーゲームを選びます。やはり、コンシューマーゲームがゲーム業界の頂点であるという意識は根強いです」  ゲームユーザーのコンシューマー信仰を最も如実に表しているのは、既存のゲーム情報誌だ。例えば、もっとも権威のあるゲーム情報誌「週刊ファミ通」(エンターブレイン)で、ソーシャルゲームが扱われることはほとんどない。増刊枠でソーシャルゲーム専門誌は発行されているものの、本誌やオフィシャルサイトでソーシャルゲームが扱われることはほぼないのが実情だ。普段目にすることのできるゲーム情報誌やサイトで何かとスポットを浴びることができるコンシューマーゲームに対して、ソーシャルゲームは日陰者のような扱いなのだから、あえて選択する者が限られるのはよくわかる。だが、もはやコンシューマーゲームに身を投じてもスポットライトを浴びることができるとは限らない。 「ソーシャルゲームが『メタルギアソリッド』シリーズよりも売り上げが高かったとしても、小島秀夫監督のようにスタッフの名前が出ることはめったにありません。片やコンシューマーゲームは、1タイトル当たりの売り上げが落ちているにもかかわらず賞賛されています。その構図は、文芸の世界のように見えますね。さほど売れなくても“大先生”と呼ばれるような業界で、若い才能が生まれるはずはありません」(同)  このことは、名の知れているコンシューマーゲームのゲームクリエイターを考えてみれば、おのずと理解できる。いまや大御所クラスといえる小島秀夫氏、名越稔洋氏、宮本茂氏、野村哲也氏くらいは、ある程度以上のコンシューマーゲームのユーザーなら、すぐに出てくるだろう。しかし、5年前に名の知れているコンシューマーゲームのクリエイターとして名前を挙げられたのも彼らのハズ。となると、5年後もそうだろう。もはや、新たな才能が生まれることはなく、大御所クラスがいつまでも「大先生」として君臨しているのがコンシューマーゲーム業界の一側面なのだ。新陳代謝のない業界に先があるとは思えない。 「現在のゲームメディアは、既存のコンシューマーゲーム業界を支えるための“御用マスコミ”でしかありません。そして、そうしたメディアだけで支えることができるくらいの市場規模しかないんです。もし、業界に革新を起こすとしたら『週刊ファミ通』が“偉い人を使うのをやめる”くらいしないとダメなんじゃないでしょうか」(同)  結局、既存のファンが限られた情報だけしか掲載しないメディアを通じて情報を得て、ゲームを購入することで成り立っているコンシューマー業界。それは、縮小再生産でしかないのだ。  コンシューマーゲームへの信仰心と並んで、ソーシャルゲームの成長を阻むのが「嫌儲」の感覚だ。 「MMOを制作する時、多くのクリエイターはアイテム課金ではなく月額課金にしたがります。企業としての利益はアイテム課金のほうがずっと増えるにもかかわらず、です。クリエイター、ユーザーであるかにかかわらず、世の中全体に金を取ることや、不公平なことへの拒否感が増加していると思います。そうした中で、ソーシャルゲームは“お金の取り方が汚い”という批判をされます。でも、それは単なるエゴなんじゃないでしょうか」  と、別の大手開発会社の社員は話す。この人物は、ソーシャルゲームはむしろ公平なゲームであると主張する。 「ソーシャルゲームは、むしろ公平だと思います。課金しなくても、時間をかければ(カードバトルの場合だと)レアカードはちゃんと入手できます。逆に時間がなければ、課金すれば短時間で強いカードを手に入れることもできます。時間か金かどちらを費やすか選択肢があるのですから、従来のゲームよりも公平だとは思いませんか?」  どうもゲームユーザーたちの間では、金を儲けることへの嫌悪感、さらにむやみやたらと公平感を求めている人ばかりが「声が大きい」ようだ。そんなものを気にしていては、ちゃんと企業が潤うゲームを開発するなんて不可能だ。『ドラゴンクエストX』は、元気玉システムの導入に見られるように、公平感に配慮しているが、それでも問題が発生している。もう「ソーシャルゲームが嫌い」「課金が嫌い」「強いヤツがいるのが不公平」「俺がカネを払っているのに、儲けているヤツがいるのは許せん」みたいな思考の人々を、相手にしていられない。  「東京ゲームショウ2012」出展社数が過去最多となった一方で、出展を見送り注目されたのがマイクロソフトと任天堂だ。特に、マイクロソフトが出展を見送ったことは、日本のゲーム業界が世界市場から見限られつつあることを如実に示した。 「マイクロソフトが出展しなかった理由は明白です。同社が最も推しているのはKinectなのですが、海外では好評を得ているにもかかわらず、日本ではあまり売れていません。同社はもう、日本市場を切り捨てたと考えてよいでしょう」  と、海外事情に詳しい業界関係者は話す。  コンシューマーゲームが勢いを失い、海外市場からも見離される状況で、唯一、可能性があるのがソーシャルゲーム業界なのは間違いない。ほとんどすべてがカードバトルで占められている現状は大いに問題があるとしても、ユーザーの参入障壁の低いソーシャルゲーム、あるいはブラウザゲームがゲームの主流になっていくのは間違いない。だが、ゲーム業界内外のさまざまな動きが成長を阻害している。 (取材・文=昼間たかし)