ピース綾部・若貴母熱愛から“スゴい” 美魔女ブームに迫る!

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) マックのキャンペーン期間がざっくりで騙されてないですか? 最大手生協を潰してネットスーパーを制すのはセブンか楽天か? 金メダルは損?オリンピックと税制の知られざる関係 ■特にオススメ記事はこちら! ピース綾部・若貴母熱愛から“スゴい” 美魔女ブームに迫る! - Business Journal(8月22日)
ピース・綾部祐二ブログ「蛇」より
多数の連載を抱える人気コラムニストであり、一般企業に勤めるビジネスマンでもあるフェルディナント・ヤマグチ氏。そんなヤマグチ氏が、最近ブームの“美魔女”問題から、ピース綾部・若貴母の30歳年の差熱愛、そして東京都足立区のトンデモ本を通じて、今あらためて男女の深淵について考察する。  “美魔女”がブームであります。  我が国には古くから、「30過ぎてフツーに主婦やってたらオバサン」という乱暴な見方があったのですが、「美ST」(光文社)なる高級女性誌が編み出したこの巧妙なキーワードにより、「才色兼備の35歳以上の女性」の株価が急上昇。俄然注目を集めるようになりました。  実際、最近の主婦の皆さまはマジでキレイですからね。いや、もちろん波に乗れずにババア街道まっしぐらの方も大勢いらっしゃいますが、全体的な“底上げ”は確実に進んでいるように感じます。  旦那はそのままショボいケースも散見されますが、ともかく美しい女性が増えるのは非常にめでたいことであります。 第3回 国民的“美魔女”コンテスト - 美魔女(光文社)  こちらはブームを仕掛けた本家本元。「美ST」が発信する美魔女のオフィシャルサイト。肉食系女子の祭典であります。  今ではこの言葉もすっかり市民権を獲得しておりまして、もともと“熟女モノ”として展開していた◯ダルトビデオやらコンビニ売りの成人男性向け雑誌やらも、昨今では“美魔女”を標榜する作品が増えて参りました。 【独占】【最新作】美魔女の秘密 女によって、女は美しくなる。 - DMM.R18  ◯ダルトビデオ・メーカー大手のDMMも、もちろん“美魔女モノ”を出しておいでです。この商売、目ざとくなければやっていけません。まあ内容は旧来の熟女モノとなんら変わるところはないのですが。  いろいろ事情があるのでしょうが、見た感じはフツーの人が出演されるようになりました。 “熟女好き”ピース綾部 64歳若貴母と30歳差愛!? - Sponichi Annex(8月17日)  この出演なされている方を“美魔女”と呼んでいいのかどうかわかりませんが、若貴ママは30歳も年下のお笑いタレント、ピース・綾部祐二氏と絶賛熱愛中だそうであります。お盛んでいらっしゃいます。 ピース綾部 スピリチュアル系“美魔女”と鉄板焼きデート - NEWS ポストセブン(9月8日)  “熟女好き”を公言してはばからない綾部氏。ちょうど一年前には「スピリチュアル系“美魔女”」と浮名を流したこともございました(メシ食っただけですが……)。この“美魔女”さんは、もともと「美ST」が主催する「国民的美魔女コンテスト」で名を上げたお方でありまして、好事家にとっては美魔女も熟女も一緒なのでありましょう。ま、好事家じゃなくてもそうですが。 老い支度読本を作成しました – 東京都足立区HP  40歳どころか、50を過ぎても青春を謳歌する方がいる一方で、早くも老後の準備に取り掛かる方もいらっしゃいます。足立区なんかすごくて、なんと区が『50代からを楽しく生きるために知りたい15の話。』なる本を出版されました。 「人生のこと」の項なんて怖いですよ。自分史覚え書きから財産目録まで記入するようになっていて、口座番号や保険番号はもとより、借入金残高から所有不動産の所在地まで書き込むようになっている。足立区民でなくとも無料でダウンローできますので、ご興味の有る方は是非。どうなっても知りませんが。  “美魔女”を妻に持つ旦那衆も、こういうのを書いたりしているのでしょうか……。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) マックのキャンペーン期間がざっくりで騙されてないですか? 最大手生協を潰してネットスーパーを制すのはセブンか楽天か? 金メダルは損?オリンピックと税制の知られざる関係 NYオフィスを“開設せざるを得なかった”フェイスブックの憂鬱 まるで探偵!? 新オレオレ詐欺は家族情報を調べあげて実行 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「仕事がデキない人の条件」 ゼネコンを次々とのみ込む大和ハウスが鹿島を超える日

まるで探偵!? 新オレオレ詐欺は家族情報を調べあげて実行

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『悪魔のささやき「オレオレ、オレ」: 
日本で最初に振り込み詐欺を
始めた男』(光文社)
 某金融機関に、上品な中年女性から、「息子が長野の病院に勤務しているのだが、病院名で振り込みは可能か」と問い合わせがあった。前例のない特殊詐欺(オレオレ詐欺)が、今まさに実行に移されようとしている瞬間だった。  今年6月東京で、これまでには考えられないような“オレオレ詐欺”が発生した。それは、あたかも“オレオレ詐欺の新時代”を告げるかのような、非常に巧妙に仕組まれたものだった。事の経緯をつぶさに追ってみよう。 「車上荒らしにあって、鞄を盗まれた。携帯電話も鞄の中に入っていたので、今は病院のPHSを使っている。携帯電話を新しくするまで、このPHSで連絡を取ることになる。実は鞄の中には病院の書類が入っていた。その中には、医療事故の書類も入っている。これがマスコミに漏れると大変なことになる」  都内で病院を経営する裕福な経営者の夫人に、息子と名乗る男から上記のような電話がかかってきたのは、6月の中旬だった。  夫人は息子の不始末に動揺し、すぐに現金を振り込むことにする。振り込みが可能か問い合わせを受けた金融機関では、10万円を超える金額を振り込むためには、振込先の病院の謄本が必要である旨を説明し、振り込みを断った。  すると、夫人は、「息子名義で振り込んで欲しい」と依頼。30分ほど後に夫人は現金400万円を持参して、金融機関に来店した。  夫人はこの金融機関にとっては、超優良取引先であり、来店時には常に管理職が応接室で対応を行っていた。この時も、いつもどおりに支店長が応対にあたった。息子への多額の現金の振り込みを不審に思った支店長は、理由を尋ねると、夫人はうつむきかげんで小さな声で、「医療ミスの関係で……」と答える。  60歳手前であり、良識をわきまえた夫人の言葉に、よほど明かせない理由があるのだろうと思った支店長は振り込みの手続きを行った。ここから、この新たな“オレオレ詐欺劇”の過激さは度を増していく。  4日後、再び、同じ金融機関に夫人が現金400万円を持参して来店する。この時には次長が応対し、理由を尋ねたが夫人からは同様の理由が述べられ、追加資金として400万円が振り込まれた。  翌日、夫人が来店し、普通預金から200万円を振り込んで欲しい、と依頼し、同様に振込手続きがとられた。そのまた翌日も、夫人は400万円の現金を持参し振り込みを依してきたという。その上、帰り際、夫人は「午後に自宅に集金に来て欲しい」と依頼する。次長が自宅を訪ねると、振込資金として300万円の現金を預かった。  この事件が新たな展開を見せたのは、2日後だった。夫人が息子の勤務する長野の病院を訪ね、息子本人に確認したところ、すべてが詐欺であることが明らかになった。一連の振込による被害額は1700万円。そのほかにも、別の金融機関から300万円を行っていたことが判明し、被害総額は2000万円にのぼった。  婦人はなぜ、こんなに簡単に多額のオレオレ詐欺の被害にあってしまったのか? 実は、最初の電話の際に、夫人のほかにも娘が電話に出ており、電話の相手が息子本人だと判断している。息子が長野の病院に勤務していること、家族構成など、被害者に関連する情報を細部まで調べ上げ、母親と兄妹が電話で会話をしても、息子本人だと判断してしまうほど巧妙さで詐欺が実行されている。  その手口も巧妙だ。医者という職業にとって他人に口外できない“医療ミス”を詐欺の材料として使い、現金の振込先を、まずは病院を指定して、夫人を信用させている。おそらく犯人は、病院への振り込みが簡単にできないことを知っていたのであろう。その上で、息子本人に振り込むように仕向けている。  振込先はすべてゆうちょ銀行の口座。ゆうちょ銀行への振り込みは、「ゆうちょ銀行123支店」といったように、郵便局名の表記がなく、口座がどの郵便局に作られたものなのかは、すぐには分からない。  さらに、2回目以降の振り込みからは、振込先がその度ごとに変わっている。そのために犯人は、「弁護士費用の支払い」など、さまざまな理由を付けているのだ。  息子本人と簡単に連絡が取れないように、携帯電話も盗難に遭っていることにして、さらに病院関係者が仕事ではPHSを使っているという知識を持った上で、PHSの電話番号を教えているなど、これまでのオレオレ詐欺のように、行き当たりばったりの単純さではなく、詳細な家族情報をベースに緻密なシナリオの下で詐欺が実行されている。その賢さには舌を巻くばかりだ。 (文=鷲尾香一/ジャーナリスト) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「仕事がデキない人の条件」 ゼネコンを次々とのみ込む大和ハウスが鹿島を超える日 ルネサス、エルピーダ失墜で、技術者の海外流出が止まらない 介護職員の年収は4倍に!?「日本再生戦略」のウソ 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「“低い”意識を持て!」 銀行の強引勧誘で4千万円損害 被害者が語るデリバティブの罠 介護職員の年収は4倍に!?「日本再生戦略」のウソ  

ユニクロ、トヨタも参戦! ドコモが野菜宅配会社を買収した狙い

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) まるで探偵!? 新オレオレ詐欺は家族情報を調べあげて実行 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「仕事がデキない人の条件」 ゼネコンを次々とのみ込む大和ハウスが鹿島を超える日 ■特にオススメ記事はこちら! ユニクロ、トヨタも参戦! ドコモが野菜宅配会社を買収した狙い - Business Journal(8月16日)
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「らでぃっしゅぼーや」HPより。
 農業は天候によって収穫量が増減し、収支の予測が立てにくいとされてきた。だが、植物工場など新たなシステムの導入で、農業に進出する企業が増えてきている。最近では、「エッ!」と驚くような会社までが新規参入している。  証券最大手、野村ホールディングス(HD)の株主総会では「野菜ホールディングスに社名を変えよ」といったとっぴな株主提案が話題になった。この提案は議案には採用されなかったが、野村HDが農業に進出したことを皮肉ったものだ。  同社は10年10月、新会社・野村アグリプランニング&アドバイザリーを設立, 農業に関心のある自治体や企業に、経営ノウハウ・栽培技術を提供するなどコンサルティング業務を開始した。同時に、子会社・野村ファームを設立、温度や光を制御して効率的に農産物を生産する植物工場を千葉県で借りて、高糖度トマトの栽培を行う計画を打ち出した。だから「野菜ホールディングスに社名変更せよ」とからかわれたのだ。  異業種進出では、アグリビジネスが大人気だ。アグリとは農業のことだが、じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃんの3ちゃんのイメージが強い農業という言葉は使わない。生産だけではなく新しい品種の開発や改良種の育成から、農産物の加工・貯蔵・流通までを含めた幅広い経済活動の総称がアグリビジネスなのだ。  携帯電話キャリアの最大手、NTTドコモは、ジャスダック上場の有機野菜や無添加食品の会員制宅配会社・らでぃっしゅぼーや(東京・港区)の株式を友好的なTOB(株式公開買い付け)で75.74%取得して子会社化、同社は上場廃止となった。  NTTドコモの12年3月期の連結売上高は4兆2400億円、営業利益8744億円。一方、らでぃっしゅぼーやの12年2月期の売上高は220億円、営業利益2.9億円。通信会社が、なぜ小さな野菜宅配会社を買収したのか?  ドコモはニュースリリースで、「日々の生活の根幹をなす食品は、日常的に利用されるモバイル端末と親和性が高い」と買収した理由を説明した。ドコモが描く青写真はこうだ。らでぃっしゅぼーやと共同で、スマートフォンやタブレット端末を使った通信販売システムを構築。携帯電話の顧客6000万人に、らでぃっしゅぼーやが提携している全国2600の契約農家が作る低農薬の有機野菜を宅配する。携帯の通信・通話料金と一緒に、売った野菜の代金を回収するというビジネスモデルだ。  スマートフォンの普及に伴って、携帯電話の通信・通信料金の値下げ競争に拍車がかかってきた。ドコモは11年11月に発表した「中期ビジョン2015」で「これからは総合サービス事業として、モバイルとのシナジー効果が高いさまざまな事業領域において新たな価値創造に向けた取り組みを推進していく」と宣言した。野菜の宅配会社の買収は「モバイルとのシナジー効果」を高めることができるかどうかの実験の場を確保する意味合いが強い。 「スマホで野菜を買う」。現場感覚ゼロの経営企画担当者が、いかにも思いつきそうなアイデアである。ドコモのユーザーがスマホを使って野菜を注文する、と本気で思っているのだろうか?  思い起こされるのはユニクロの失敗である。ユニクロを運営するファーストリテイリングは02年9月、子会社エフアール・フーズを設立し、「SKIP」というブランド名で生鮮野菜のインターネット通販を始めた。販売の柱となるのは会員制の定期購入クラブ「SKIPクラブ」。隔週ごとに「おまかせ」で旬の野菜や果物の詰め合わせが届く。全量買い上げ契約を結んだ全国500余の農家が生鮮野菜を提供した。  余分な水と肥料を極力抑え、自然本来の持つ力を引き出すという永田農業研究所が提唱する「永田農法」で生産した野菜というのがセールスポイントだった。時間をたっぷりかけて作るこの農法の野菜は、糖度の高いトマトなどで有名だった。普通のスーパーの野菜よりは高くなるが、安全が売り物。03年には松屋銀座地下の食品コーナーに生鮮野菜売り場を出店したのを皮切りに、5つの直営店を出した。  だが、生鮮野菜の販売は大失敗。04年3月、エフアール・フーズは解散して、野菜の販売事業から撤退した。価格の高さと会員制コースの使い勝手の悪さがネックとなり28億円の赤字を出した。  当時ユニクロは、フリースのブームが去り、停滞期に入っていた。行き詰まりを打破するために、元気が出る革新的プロジェクトとして野菜の販売に乗り出した。柳井正会長(現・会長兼社長)は「ユニクロ方式がまったく別の業種・業態である農業の世界で通用するか、やってみなければわからない」と語っていた。  失敗だとわかったら、いち早く撤退するのが柳井氏の真骨頂だ。「失敗しても会社がつぶれなければいい。失敗するなら早く失敗して、早く修正すればいい」との考え方は、この時から一貫している。  新規参入がうまくいくとは限らないのだが、農業に進出する企業は多い。  読者諸氏は、トヨタ自動車がこの分野に進出していることをご存じだろうか。トヨタは01年、インドネシアのスマトラ島にトヨタ・バイオ・インドネシアを設立し、100ヘクタール余りの農場でサツマイモの栽培を始めた。このサツマイモは日本に輸入され、鹿児島で黒豚の飼料となり、鹿児島産の焼酎にも一部利用されている。将来的には、バイオプラスチックの原料とする計画だ。  農業への参入に積極的なのが小売業や外食産業だ。セブン&アイ・ホールディングスは08年8月に千葉県で農業生産法人を設立。傘下のイトーヨーカ堂は食品リサイクルによる環境循環型農業を行う農事会社、セブンファームを持っている。スーパーで廃棄される食品の残りかすを回収して堆肥化。契約農場でこれを活用し、ニンジンやタマネギ、サツマイモなどの露地野菜を栽培している。収穫された農産物はイトーヨーカ堂の店舗で販売されている。現在セブンファームは6カ所ある。  ローソンは10年6月、農業生産法人、ローソンファームを設立。傘下の農場で栽培した野菜を自社店で販売し始めた。大手コンビニが自社の農場で野菜を生産し販売するのは、初めての試みだ。全国に10カ所で農場を整備し、グループ全体の野菜販売量の1割を賄う構想だ。  外食で先陣を切ったのがワタミグループ。02年4月、農業生産法人、ワタミファームを設立。ワタミグループ各店に食材を供給している。ワタミファームは全国に9カ所。有機農産物の生産のほか、畜産・酪農もやっている。  三菱商事はコメに本腰を入れ、米穀卸2社と資本提携した。08年にミツハシ(横浜市)に33.4%を出資、10年に国内最大手の神明(神戸市)に20%を出資した。関東と関西の最大米卸と提携し、コメの流通を押さえた。09年には、米の生産や販売を行う山形県の農業生産法人、まいすたぁに出資した。三菱商事本体が農業生産法人に出資するのは初めてのこと。同年12月に施行された改正農地法などの規制緩和の流れが、三菱商事の農業参入を後押ししている。  企業が新たな収益源を求めて異業種に進出する際に、特に人気なのがメガソーラー(大規模太陽光発電所)とアグリビジネスだ。農業分野に進出する企業は、年々増加している。 政府の国家戦略会議は20年までの日本再生戦略を決定し、医療、環境、農林水産の3分野に優先的に取り組む方針を明記した。予算配分が手厚くなる農業は、一躍、成長産業に躍り出たのである。 (文=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) まるで探偵!? 新オレオレ詐欺は家族情報を調べあげて実行 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「仕事がデキない人の条件」 ゼネコンを次々とのみ込む大和ハウスが鹿島を超える日 ルネサス、エルピーダ失墜で、技術者の海外流出が止まらない 介護職員の年収は4倍に!?「日本再生戦略」のウソ 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「“低い”意識を持て!」 銀行の強引勧誘で4千万円損害 被害者が語るデリバティブの罠

ユニクロ、トヨタも参戦! ドコモが野菜宅配会社を買収した狙い

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「らでぃっしゅぼーや」HPより。
 農業は天候によって収穫量が増減し、収支の予測が立てにくいとされてきた。だが、植物工場など新たなシステムの導入で、農業に進出する企業が増えてきている。最近では、「エッ!」と驚くような会社までが新規参入している。  証券最大手、野村ホールディングス(HD)の株主総会では「野菜ホールディングスに社名を変えよ」といったとっぴな株主提案が話題になった。この提案は議案には採用されなかったが、野村HDが農業に進出したことを皮肉ったものだ。  同社は10年10月、新会社・野村アグリプランニング&アドバイザリーを設立, 農業に関心のある自治体や企業に、経営ノウハウ・栽培技術を提供するなどコンサルティング業務を開始した。同時に、子会社・野村ファームを設立、温度や光を制御して効率的に農産物を生産する植物工場を千葉県で借りて、高糖度トマトの栽培を行う計画を打ち出した。だから「野菜ホールディングスに社名変更せよ」とからかわれたのだ。  異業種進出では、アグリビジネスが大人気だ。アグリとは農業のことだが、じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃんの3ちゃんのイメージが強い農業という言葉は使わない。生産だけではなく新しい品種の開発や改良種の育成から、農産物の加工・貯蔵・流通までを含めた幅広い経済活動の総称がアグリビジネスなのだ。  携帯電話キャリアの最大手、NTTドコモは、ジャスダック上場の有機野菜や無添加食品の会員制宅配会社・らでぃっしゅぼーや(東京・港区)の株式を友好的なTOB(株式公開買い付け)で75.74%取得して子会社化、同社は上場廃止となった。  NTTドコモの12年3月期の連結売上高は4兆2400億円、営業利益8744億円。一方、らでぃっしゅぼーやの12年2月期の売上高は220億円、営業利益2.9億円。通信会社が、なぜ小さな野菜宅配会社を買収したのか?  ドコモはニュースリリースで、「日々の生活の根幹をなす食品は、日常的に利用されるモバイル端末と親和性が高い」と買収した理由を説明した。ドコモが描く青写真はこうだ。らでぃっしゅぼーやと共同で、スマートフォンやタブレット端末を使った通信販売システムを構築。携帯電話の顧客6000万人に、らでぃっしゅぼーやが提携している全国2600の契約農家が作る低農薬の有機野菜を宅配する。携帯の通信・通話料金と一緒に、売った野菜の代金を回収するというビジネスモデルだ。  スマートフォンの普及に伴って、携帯電話の通信・通信料金の値下げ競争に拍車がかかってきた。ドコモは11年11月に発表した「中期ビジョン2015」で「これからは総合サービス事業として、モバイルとのシナジー効果が高いさまざまな事業領域において新たな価値創造に向けた取り組みを推進していく」と宣言した。野菜の宅配会社の買収は「モバイルとのシナジー効果」を高めることができるかどうかの実験の場を確保する意味合いが強い。 「スマホで野菜を買う」。現場感覚ゼロの経営企画担当者が、いかにも思いつきそうなアイデアである。ドコモのユーザーがスマホを使って野菜を注文する、と本気で思っているのだろうか?  思い起こされるのはユニクロの失敗である。ユニクロを運営するファーストリテイリングは02年9月、子会社エフアール・フーズを設立し、「SKIP」というブランド名で生鮮野菜のインターネット通販を始めた。販売の柱となるのは会員制の定期購入クラブ「SKIPクラブ」。隔週ごとに「おまかせ」で旬の野菜や果物の詰め合わせが届く。全量買い上げ契約を結んだ全国500余の農家が生鮮野菜を提供した。  余分な水と肥料を極力抑え、自然本来の持つ力を引き出すという永田農業研究所が提唱する「永田農法」で生産した野菜というのがセールスポイントだった。時間をたっぷりかけて作るこの農法の野菜は、糖度の高いトマトなどで有名だった。普通のスーパーの野菜よりは高くなるが、安全が売り物。03年には松屋銀座地下の食品コーナーに生鮮野菜売り場を出店したのを皮切りに、5つの直営店を出した。  だが、生鮮野菜の販売は大失敗。04年3月、エフアール・フーズは解散して、野菜の販売事業から撤退した。価格の高さと会員制コースの使い勝手の悪さがネックとなり28億円の赤字を出した。  当時ユニクロは、フリースのブームが去り、停滞期に入っていた。行き詰まりを打破するために、元気が出る革新的プロジェクトとして野菜の販売に乗り出した。柳井正会長(現・会長兼社長)は「ユニクロ方式がまったく別の業種・業態である農業の世界で通用するか、やってみなければわからない」と語っていた。  失敗だとわかったら、いち早く撤退するのが柳井氏の真骨頂だ。「失敗しても会社がつぶれなければいい。失敗するなら早く失敗して、早く修正すればいい」との考え方は、この時から一貫している。  新規参入がうまくいくとは限らないのだが、農業に進出する企業は多い。  読者諸氏は、トヨタ自動車がこの分野に進出していることをご存じだろうか。トヨタは01年、インドネシアのスマトラ島にトヨタ・バイオ・インドネシアを設立し、100ヘクタール余りの農場でサツマイモの栽培を始めた。このサツマイモは日本に輸入され、鹿児島で黒豚の飼料となり、鹿児島産の焼酎にも一部利用されている。将来的には、バイオプラスチックの原料とする計画だ。  農業への参入に積極的なのが小売業や外食産業だ。セブン&アイ・ホールディングスは08年8月に千葉県で農業生産法人を設立。傘下のイトーヨーカ堂は食品リサイクルによる環境循環型農業を行う農事会社、セブンファームを持っている。スーパーで廃棄される食品の残りかすを回収して堆肥化。契約農場でこれを活用し、ニンジンやタマネギ、サツマイモなどの露地野菜を栽培している。収穫された農産物はイトーヨーカ堂の店舗で販売されている。現在セブンファームは6カ所ある。  ローソンは10年6月、農業生産法人、ローソンファームを設立。傘下の農場で栽培した野菜を自社店で販売し始めた。大手コンビニが自社の農場で野菜を生産し販売するのは、初めての試みだ。全国に10カ所で農場を整備し、グループ全体の野菜販売量の1割を賄う構想だ。  外食で先陣を切ったのがワタミグループ。02年4月、農業生産法人、ワタミファームを設立。ワタミグループ各店に食材を供給している。ワタミファームは全国に9カ所。有機農産物の生産のほか、畜産・酪農もやっている。  三菱商事はコメに本腰を入れ、米穀卸2社と資本提携した。08年にミツハシ(横浜市)に33.4%を出資、10年に国内最大手の神明(神戸市)に20%を出資した。関東と関西の最大米卸と提携し、コメの流通を押さえた。09年には、米の生産や販売を行う山形県の農業生産法人、まいすたぁに出資した。三菱商事本体が農業生産法人に出資するのは初めてのこと。同年12月に施行された改正農地法などの規制緩和の流れが、三菱商事の農業参入を後押ししている。  企業が新たな収益源を求めて異業種に進出する際に、特に人気なのがメガソーラー(大規模太陽光発電所)とアグリビジネスだ。農業分野に進出する企業は、年々増加している。 政府の国家戦略会議は20年までの日本再生戦略を決定し、医療、環境、農林水産の3分野に優先的に取り組む方針を明記した。予算配分が手厚くなる農業は、一躍、成長産業に躍り出たのである。 (文=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) まるで探偵!? 新オレオレ詐欺は家族情報を調べあげて実行 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「仕事がデキない人の条件」 ゼネコンを次々とのみ込む大和ハウスが鹿島を超える日 ルネサス、エルピーダ失墜で、技術者の海外流出が止まらない 介護職員の年収は4倍に!?「日本再生戦略」のウソ 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「“低い”意識を持て!」 銀行の強引勧誘で4千万円損害 被害者が語るデリバティブの罠

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「らでぃっしゅぼーや」HPより。
 農業は天候によって収穫量が増減し、収支の予測が立てにくいとされてきた。だが、植物工場など新たなシステムの導入で、農業に進出する企業が増えてきている。最近では、「エッ!」と驚くような会社までが新規参入している。  証券最大手、野村ホールディングス(HD)の株主総会では「野菜ホールディングスに社名を変えよ」といったとっぴな株主提案が話題になった。この提案は議案には採用されなかったが、野村HDが農業に進出したことを皮肉ったものだ。  同社は10年10月、新会社・野村アグリプランニング&アドバイザリーを設立, 農業に関心のある自治体や企業に、経営ノウハウ・栽培技術を提供するなどコンサルティング業務を開始した。同時に、子会社・野村ファームを設立、温度や光を制御して効率的に農産物を生産する植物工場を千葉県で借りて、高糖度トマトの栽培を行う計画を打ち出した。だから「野菜ホールディングスに社名変更せよ」とからかわれたのだ。  異業種進出では、アグリビジネスが大人気だ。アグリとは農業のことだが、じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃんの3ちゃんのイメージが強い農業という言葉は使わない。生産だけではなく新しい品種の開発や改良種の育成から、農産物の加工・貯蔵・流通までを含めた幅広い経済活動の総称がアグリビジネスなのだ。  携帯電話キャリアの最大手、NTTドコモは、ジャスダック上場の有機野菜や無添加食品の会員制宅配会社・らでぃっしゅぼーや(東京・港区)の株式を友好的なTOB(株式公開買い付け)で75.74%取得して子会社化、同社は上場廃止となった。  NTTドコモの12年3月期の連結売上高は4兆2400億円、営業利益8744億円。一方、らでぃっしゅぼーやの12年2月期の売上高は220億円、営業利益2.9億円。通信会社が、なぜ小さな野菜宅配会社を買収したのか?  ドコモはニュースリリースで、「日々の生活の根幹をなす食品は、日常的に利用されるモバイル端末と親和性が高い」と買収した理由を説明した。ドコモが描く青写真はこうだ。らでぃっしゅぼーやと共同で、スマートフォンやタブレット端末を使った通信販売システムを構築。携帯電話の顧客6000万人に、らでぃっしゅぼーやが提携している全国2600の契約農家が作る低農薬の有機野菜を宅配する。携帯の通信・通話料金と一緒に、売った野菜の代金を回収するというビジネスモデルだ。  スマートフォンの普及に伴って、携帯電話の通信・通信料金の値下げ競争に拍車がかかってきた。ドコモは11年11月に発表した「中期ビジョン2015」で「これからは総合サービス事業として、モバイルとのシナジー効果が高いさまざまな事業領域において新たな価値創造に向けた取り組みを推進していく」と宣言した。野菜の宅配会社の買収は「モバイルとのシナジー効果」を高めることができるかどうかの実験の場を確保する意味合いが強い。 「スマホで野菜を買う」。現場感覚ゼロの経営企画担当者が、いかにも思いつきそうなアイデアである。ドコモのユーザーがスマホを使って野菜を注文する、と本気で思っているのだろうか?  思い起こされるのはユニクロの失敗である。ユニクロを運営するファーストリテイリングは02年9月、子会社エフアール・フーズを設立し、「SKIP」というブランド名で生鮮野菜のインターネット通販を始めた。販売の柱となるのは会員制の定期購入クラブ「SKIPクラブ」。隔週ごとに「おまかせ」で旬の野菜や果物の詰め合わせが届く。全量買い上げ契約を結んだ全国500余の農家が生鮮野菜を提供した。  余分な水と肥料を極力抑え、自然本来の持つ力を引き出すという永田農業研究所が提唱する「永田農法」で生産した野菜というのがセールスポイントだった。時間をたっぷりかけて作るこの農法の野菜は、糖度の高いトマトなどで有名だった。普通のスーパーの野菜よりは高くなるが、安全が売り物。03年には松屋銀座地下の食品コーナーに生鮮野菜売り場を出店したのを皮切りに、5つの直営店を出した。  だが、生鮮野菜の販売は大失敗。04年3月、エフアール・フーズは解散して、野菜の販売事業から撤退した。価格の高さと会員制コースの使い勝手の悪さがネックとなり28億円の赤字を出した。  当時ユニクロは、フリースのブームが去り、停滞期に入っていた。行き詰まりを打破するために、元気が出る革新的プロジェクトとして野菜の販売に乗り出した。柳井正会長(現・会長兼社長)は「ユニクロ方式がまったく別の業種・業態である農業の世界で通用するか、やってみなければわからない」と語っていた。  失敗だとわかったら、いち早く撤退するのが柳井氏の真骨頂だ。「失敗しても会社がつぶれなければいい。失敗するなら早く失敗して、早く修正すればいい」との考え方は、この時から一貫している。  新規参入がうまくいくとは限らないのだが、農業に進出する企業は多い。  読者諸氏は、トヨタ自動車がこの分野に進出していることをご存じだろうか。トヨタは01年、インドネシアのスマトラ島にトヨタ・バイオ・インドネシアを設立し、100ヘクタール余りの農場でサツマイモの栽培を始めた。このサツマイモは日本に輸入され、鹿児島で黒豚の飼料となり、鹿児島産の焼酎にも一部利用されている。将来的には、バイオプラスチックの原料とする計画だ。  農業への参入に積極的なのが小売業や外食産業だ。セブン&アイ・ホールディングスは08年8月に千葉県で農業生産法人を設立。傘下のイトーヨーカ堂は食品リサイクルによる環境循環型農業を行う農事会社、セブンファームを持っている。スーパーで廃棄される食品の残りかすを回収して堆肥化。契約農場でこれを活用し、ニンジンやタマネギ、サツマイモなどの露地野菜を栽培している。収穫された農産物はイトーヨーカ堂の店舗で販売されている。現在セブンファームは6カ所ある。  ローソンは10年6月、農業生産法人、ローソンファームを設立。傘下の農場で栽培した野菜を自社店で販売し始めた。大手コンビニが自社の農場で野菜を生産し販売するのは、初めての試みだ。全国に10カ所で農場を整備し、グループ全体の野菜販売量の1割を賄う構想だ。  外食で先陣を切ったのがワタミグループ。02年4月、農業生産法人、ワタミファームを設立。ワタミグループ各店に食材を供給している。ワタミファームは全国に9カ所。有機農産物の生産のほか、畜産・酪農もやっている。  三菱商事はコメに本腰を入れ、米穀卸2社と資本提携した。08年にミツハシ(横浜市)に33.4%を出資、10年に国内最大手の神明(神戸市)に20%を出資した。関東と関西の最大米卸と提携し、コメの流通を押さえた。09年には、米の生産や販売を行う山形県の農業生産法人、まいすたぁに出資した。三菱商事本体が農業生産法人に出資するのは初めてのこと。同年12月に施行された改正農地法などの規制緩和の流れが、三菱商事の農業参入を後押ししている。  企業が新たな収益源を求めて異業種に進出する際に、特に人気なのがメガソーラー(大規模太陽光発電所)とアグリビジネスだ。農業分野に進出する企業は、年々増加している。 政府の国家戦略会議は20年までの日本再生戦略を決定し、医療、環境、農林水産の3分野に優先的に取り組む方針を明記した。予算配分が手厚くなる農業は、一躍、成長産業に躍り出たのである。 (文=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) まるで探偵!? 新オレオレ詐欺は家族情報を調べあげて実行 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「仕事がデキない人の条件」 ゼネコンを次々とのみ込む大和ハウスが鹿島を超える日 ルネサス、エルピーダ失墜で、技術者の海外流出が止まらない 介護職員の年収は4倍に!?「日本再生戦略」のウソ 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「“低い”意識を持て!」 銀行の強引勧誘で4千万円損害 被害者が語るデリバティブの罠

「いいわけアプリ」でビジネスマンは修羅場を乗り越えられるのか?

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「“低い”意識を持て!」 銀行の強引勧誘で4千万円損害 被害者が語るデリバティブの罠 ギャッツビーの汗ふき 使いづらい“アレ”の商品改善を要求してみた ■特にオススメ記事はこちら! 「いいわけアプリ」でビジネスマンは修羅場を乗り越えられるのか? - Business Journal(8月19日)
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時には言い訳が必要になるとがあるのが、サラリーマン
 なんでもクビを突っ込みたくなる突っ込み師のライター・ミヤザキが、無限のインターネット世界に広がる、「なんだこれ?」をピックアップ。ビジネススキルやITガジェットなどに、果敢に突っ込む!  皆さんもご存じのとおり、世の中には嘘をつかなければいけない時がある。相手との関係を良好に保つため、本当のことを言うと角が立ってしまう場合が、その一つのケースだろう。ましてや、ビジネスが絡む場合はなおさら。繋いでほしくない取引先からの電話を、「いま席を外しております」と言ってもらって回避した経験は誰にでもあるはずだ。そこで、「本人が繋いでほしくないと言っているので繋ぎません」と馬鹿正直に答える社会人はどこにもいない。  ただ、その「言い訳」がバレてしまうと、余計に大変になることも確か。そうならないためにも、言い訳のバリエーションは多く持っておいた方がいいのだが、どうしたものか……。  悩み過ぎて頭が疲れてきたので、ぼけーとしながらインターネットを彷徨っていると、あるアプリの存在を突き止めることができた。  その名も「休みの言い訳」(http://itunes.apple.com/jp/app/id488543539?mt=8&ls=1)。説明を読むと「簡単な質問に答えるだけで、会社への休暇連絡メールが簡単に作れます」とのことである。  なるほど、確かにビジネスマンにとっては、取引先だけが言い訳をする相手ではない。やむにやまれぬ事情で会社を休まなければいけない時のために、複数パターンの言い訳を考えておきたいものだ。  しかし、言い訳といえば人の心の機微を正確にとらえなければ、不自然になってしまうもの。そんな繊細な作業をスマホのアプリごときにできるのかどうか、非常に疑わしい限りである。  ぐちぐち悩んでいても何も始まらないので、ひとまずアプリに従って、実際にメールの文面を作ってみることにした。本当に使えるアプリなのか……?  アプリを立ち上げると、まずどんなメールを作るのか質問される。最初に問われたのが、「どんな言い訳?」ということだ。「病気」「ケガ」「大人の事情」「緊急事態」「季節の理由」などがあるが、休む理由としてもっともっぽい「緊急事態」をセレクト。すると、「家のカギ故障」「財布紛失」「水のトラブル」「空き巣被害」「金縛り」などの項目が。ここでも良くありがちな「水のトラブル」を選択し、「何かあったときの対応は?」は「あきらめていただく」にしてみた。最後の項目はメールの雰囲気を問うものだったが、「あわてた感じ(誤字あり)」が、一番臨場感が出てGoodだと思ったので、選択してみると……。 ・大変申し訳ございいません自宅の水漏れを修理するため、全休休みます。 ・何かあれば後で対応ます。 ・申し訳ございいません。よろしくおねがいしまう 「後で対応ます」「おねがいしまう」と、若干脱字してるあたりが、本当に焦っているようでイイ感じだ。早速、「原稿執筆のため」と事情を伝えずに、上司に送ってみることにした。以下が、その返信である。  『ミヤザキさん。大丈夫ですか?  水のトラブルって大変ですよね。  業者に頼みましたか?  いまどんな状況でしょうか?』  まんまと言い訳が成功してしまい、ちょっと罪悪感が……。ただ、やっかいなのは上司が具体的な状況を聞いてきたこと。本当に「水のトラブル」である場合はいいが、私のように嘘をついて休もうとしている不届き者にとっては、後からボロが出てきてしまう危険性が高すぎる。思わず「やっぱり直りました」と再度メールして、おずおずと出社したことは言うまでもない。  ということで、翌日はもっとボンヤリしたメールにしてみることにした。今回、選んだ項目は「大人の事情→人生に疲弊→代理で対応してもらう→かなり低姿勢に」だ。  『メールで失礼致します。  急なご連絡で大変恐縮ではございますが、人生に疲れきってしまったため、本日はお休みを取らせて頂きたいと存じます。  仕事で急用等ございましたら、お手数ですが代わりに対応いただけますと助かります。  ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。』  本当に休みたがっていることは十分に伝わる内容だが、十分に伝わりすぎて社会復帰ができなくなるような危惧を抱いてしまった……。さすがにこの内容のメールを上司に送る勇気はなく、この日もおずおずと出社するハメとなった。結局は、「本当の理由」がある時にのみ上司に送るメールのテンプレートとして使うのが正解ということだろうか。「病気」「ケガ」などの項目は頻繁に起こりえるトラブルなので、メールを作るのが面倒な時には重宝しそうだ。  次は、同じ会社が提供している「ドタキャンの言い訳」(http://itunes.apple.com/jp/app/dotakyanno-yani-yi-she-hui/id509910773?mt=8)を使ってみた。彼女がいない寂しい一人暮らし(しかもバツイチ!)な私だが、もし(万が一)、彼女ができた場合は役立ちそうである。  選んだ項目は「外出・デート→映画(デートの種類)→メンタルの問題→過去のトラウマ→また誘う(次の予定は?)→甘えた感じ」だ。 『ごめーん 過去のトラウマが蘇ってきてしまって、今日は映画を観に行けなくなってしまいました。 またすぐに誘うね(ハート) ←実際には絵文字 ホントにごめんね』  ……なんだか危ない男である。「そもそも、そんな項目を選ぶからバツイチになるんだ」というツッコミはさて置き、このメールは危険すぎるだろう。映画とトラウマの関係性も全くわからない。  ちなみに、「ドタキャンの言い訳」には「食事・飲み会」という選択項目もあるので、ビジネスに利用しようと思えば利用できる。結論は、「言い訳くらい面倒くさがらずに自分で考えろ」ということになってしまいそうだが、いろいろな言い訳パターンを事前に試しておけば、いざというときにボキャブラリーが増えて役立ちそうだ。言い訳もビジネススキルの一種だと思えば、キャリアアップのために空いた時間をこのアプリに費やしてみるのもいいかもしれない。 (文=宮崎智之/プレスラボ) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「“低い”意識を持て!」 銀行の強引勧誘で4千万円損害 被害者が語るデリバティブの罠 ギャッツビーの汗ふき 使いづらい“アレ”の商品改善を要求してみた 鴻海の出資条件見直しで騒然のシャープを野田首相が視察 パナ、銀行も見放した?助っ人探し迷走オリンパスに迫る危機 野村、外資系証券etc.“巧妙な”インサイダー取引の実態 3割も節税できちゃう!?“今すぐできる”賢い年金活用術

ギャッツビーの汗ふき 使いづらい“アレ”の商品改善を要求してみた

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今年も手放せない!(「マンダム」HP!より)
人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決!する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画(宝島社より単行本となって発売中!)が、ビジネスジャーナルにて復活!  今週は、山名宏和氏が、いまや夏の必需品であるフェイシャルペーパーに対する不満と、その解消を提案した。 [回答者]マンダムお問い合わせ窓口様  汗で体がベタつくこの時期、手放せないのがフェイシャルペーパーの類である。  あれはいい。  暑い中を移動して、会議や打ち合わせ先に着くたびに、取り出しては顔を拭く。すると気分がすっきりする。寝不足で頭がぼーっとするときにもいい。  ひと夏で、いったい何枚のフェイシャルペーパーを使うことになるのだろうか。もはや中毒状態である。こんなふうになったのは、フリスク以来である。あのころは、毎日一箱フリスクを食べていた。ひどいときなど、3時間ほどの会議の間に、フリスクが一箱空いてしまったこともある。最後の方は、舌の感覚がなくなってくるが、それでもやめられない。あれはひどかった。  フリスクほどではないにしろ、フェイシャルペーパーも似たような状態にあることはたしかだ。スースーするものには中毒性があるのだろうか。あんなに拭くと、実はお肌に悪いのかもしれない。しかしやめられない。かまうものか。拭いて拭いて拭きまくってやる。  だが、毎日使っていると、不満も出てくる。  最初の一枚を取るとき、二枚目も一緒に取れてしまうことが多いのだ。あと最後から二枚目。最後から二枚目を取るときも、必ず最後の一枚がついてきてしまう。  これはけっこうイライラする。ポケットテッシュでは起きないこの不都合。もう少しなんとかならないものか。  そこでマンダムお問い合わせ窓口に直接聞いてみた。 「フェイシャルペーパーの最初の一枚をとるとき、二枚目も一緒も取れちゃうことが多いんですけど、もう少しなんとかなりませんか?」 担当者 そうですね、こちらで取りやすいようにと販売はさせていただいているのですが、実際いまご意見いただいておりますので、担当の部署に申し伝えさせていただきます。 ――取りやすくなる方法ってないんですかね? 担当者 たとえば指でとっていただく時に、掴んでいるのは1枚目だけでしょうか? その際に2枚同時にとっているような感じはありますか? ――もちろん1枚だけ取ろうと思っているは思っているんですけど。 担当者 そうですね、どうしたら上手く取れるかということで、解決策としてすぐにご案内できないのが残念なんですけれども、今後の商品開発には生かしていきたいとは思うんですけれども……。 ――じゃあ、2枚取れないようにするのは、現時点では自分で気をつけるしかないんですか? 担当者 そうですね。まとめて入っておりますし、ウエット感があるものでございますので。あと、販売する前に箱に詰めて、運送しておりますのでどうしても圧縮というか圧力がかかってくっついたような感じになってしまうんですが。 ――なるほど。 担当者 たとえば、そのお客様が使っていただく時に剥がすような感じで、ちょっと袋を揉んでいただくという方法があるかもしれないんですが。 ――圧力でくっついている可能性があるからですね。 担当者 そうですね、ちょっと剥がすような感じでとっていただく。お客様で工夫していただくという形にはなってしまうんですが。  やっぱり抜本的な解決策はないんだなあ。でも、使う前に袋を揉むという方法は試してみたくなった。  ただ、僕と同じ不満を感じている人は多いはずだ。できることなら、もっといい方法を開発してほしいものだ。スッキリする前にイライラしてしまっては、せっかくのスッキリ感も半減してしまうからである。 (文=山名宏和) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 「いいわけアプリ」でビジネスマンは修羅場を乗り越えられるのか? 【対談】岩瀬大輔・中川淳一郎「“低い”意識を持て!」 銀行の強引勧誘で4千万円損害 被害者が語るデリバティブの罠 鴻海の出資条件見直しで騒然のシャープを野田首相が視察 パナ、銀行も見放した?助っ人探し迷走オリンパスに迫る危機 野村、外資系証券etc.“巧妙な”インサイダー取引の実態 3割も節税できちゃう!?“今すぐできる”賢い年金活用術

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野村、業務停止逃れた“実績ゼロ”元社長と金融庁の密約?

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ギャッツビーの汗ふき 使いづらい“アレ”の商品改善を要求してみた アパレルメーカーの本音は「アウトレットに出店したくない」!? Yahoo!IDとTポイント、顧客情報の集約をめぐる“仁義なき闘い” ■特にオススメ記事はこちら! 野村、業務停止逃れた“実績ゼロ”元社長と金融庁の密約? - Business Journal(8月13日)
7月27日付日経新聞より
 救世主か、それとも、過去の亡霊か――。証券国内最大手、野村ホールディングス(HD)の古賀信行会長(61)のことだ。久々の出番である。グループ最高経営責任者(CEO)の渡部賢一氏(59)と、同最高執行責任者(COO)の柴田拓美氏(59)の2トップが、7月31日付で辞任した件の舞台裏が明らかになった。  米通信社のロイター(7月29日付配信)は、「野村トップ辞任劇、危機感背景に古賀会長が振るった大なた」と題する記事で、「最後は、危機感を募らせた古賀信行会長が乗り出し、自ら当局と掛け合い、渡部CEOに引導を渡す結果になった」と報じた。  古賀会長は後任のCEOに傘下の野村證券社長の永井浩二氏(53)を、COOには野村HD専務で米州地域CEOの吉川淳氏(58)を指名(8月1日付で就任)した。これで公募増資インサイダー問題の経営責任に一定のケジメをつけた。  トップ交代はズバリ、元MOF担(旧大蔵省担当)の古賀氏と、金融庁の連携による経営陣刷新劇だったということだ。古賀氏は社長としては影が薄く、会長に退いた後も、まったくといっていいほど存在感はなかった。だが、MOF担のキャリアはダテではなかった。当局と太いパイプを持つ者として事態収拾のキーマンに躍り出たのだ。  古賀氏は1950年8月、福岡県大牟田市で生まれた。近くに三井三池炭鉱の社宅があった。小学3年生のとき、大量の指名解雇をきっかけに「総資本と総労働の対決」といわれた三池炭鉱の大争議が起きた。第1組合と第2組合の分裂は、子供の世界に持ち込まれた。学校では、2つの組合員の子供たちが「お前ら、帰れ」と罵りあった。これを受けて、古賀氏は後年「極端はよくない」と痛感したと述懐している。これが、彼の中庸志向の原点となった。  鹿児島のラ・サール高校から東京大学法学部に進む。74年4月に野村證券に入社。同期の大卒は390人。野村では、新入社員は、まず全国の支店で営業を経験する。だが、東大法学部卒の古賀氏は、“株屋”とは異なるエリートとして育てられた。営業の仕事は、一度もやったことがない。  人事部を振り出しに本社の3つの部署を約3年ずつ経験した後、総合企画室の業務課に配属された。最大の仕事は監督官庁である大蔵省(現・財務省)との折衝だ。大蔵省の英語表記Ministry of Financeの省略形はMOF。だから、その担当はMOF担と呼ばれた。のちに大蔵省への過剰接待事件で有名になった、あのMOF担である。事件後には廃止になった。  野村のMOF担は大蔵省に深く食い込んでいた。省内のトイレで立ちション(小便)をしながら秘かに話された、同省幹部の会話を翌日には野村の中枢が知っていたというエピソードがある。ほかの証券会社の首脳が大蔵省証券局を、野村證券霞ヶ関出張所と陰口を叩いたほどだ。  MOF担は各金融機関のトップへの登竜門であった。東京三菱銀行の畔柳信雄氏や住友銀行の西川善文氏は、頭取になる前に企画担当として大蔵省に出入りするMOF担だった。日本興業銀行の齋藤宏氏(後の、みずほコーポレート銀行頭取)は万年MOF担と呼ばれた。  古賀氏も証券界の万年MOF担だった。2003年4月、野村HDの社長兼CEOと子会社の野村證券の社長に就任した。営業経験のないMOF担出身社長は、動こうにも動く術を知らず、みるべき実績を上げることができなかった。97年の総会屋への利益供与事件後、社長に就いた国際畑出身の氏家純一氏と、氏家氏からそのバトンを受けた古賀社長の時代は「縮みの10年」といわれた。社内には閉塞感が漂った。  何もやれない焦燥から古賀氏はタバコの量が増え、チェーンスモーカーになったという。社長の最後の数カ月は、睡眠薬を使ってようやく眠りにつく状態が続いた。  08年4月、渡部賢一氏が社長に就いた。社内では“ナベケン”で通っている財務畑出身の内務官僚だ。不可解なトップ交代に、一部では、密室でのクーデターと囁かれた。08年9月、渡部氏と柴田氏の経営コンビは、経営破綻したリーマン・ブラザーズの欧州部門を買収。内向きの野村の殻を破って、国際化路線へと強引に舵を切った。  しかし、高額報酬で受け入れた元リーマンの社員の人件費がかさみ、金融庁幹部をして「リーマン買収後、野村はガタガタになった」といわしめるまでに経営が悪化した。営業現場のことは疎いが、元MOF担として当局とパイプをもつ古賀氏は、金融庁幹部と極秘会談を重ね、渡部、柴田の2トップ切りで事態を収拾する了解を取り付けた。渡部氏の首を差し出すことによって、業務停止命令から業務改善命令へと、処分が一段階軽くなったといわれている。  それでは、古賀氏は野村HDのキングメーカーとして院政を敷くつもりなのだろうか。答えはノーだ。「古賀氏は元会長の鈴木政志氏と同じ役割を演じたいと考えている」と指摘する向きは多い。  古賀氏がMOF担当時の97年、総会屋グループ小池隆一代表への利益供与が発覚して、酒巻英雄社長が引責辞任。会長だった鈴木氏が暫定的に社長を兼務し、米国法人トップの氏家氏を社長に起用すると、わずか1カ月で会長・社長を辞した。辞任の際に当時15人いた専務以上の代表取締役全員に辞表を提出させ、氏家新社長に対する影響力を排除した。  過去の例から、一時期、古賀会長が暫定的にグループCEOを兼務し、後任のCEOに米現地法人のトップを務める吉川淳氏を起用する案が浮上した。  しかし、古賀氏は暫定的なCEOに就かなかった。新CEOは野村證券社長の永井氏が兼務し、吉川氏はCOOに就いた。氏家氏以降、営業を知らないエリートの古賀、渡部の両氏に経営のバトンが引き継がれた。この人事が野村を決定的にダメにした。その痛切な反省から、国内営業畑一筋の永井氏をCEOに起用したといえる。  古賀氏は当局に人脈をもつMOF担として経営陣刷新という“最後の大仕事”を成し遂げた。後は、鈴木氏のように静かに表舞台から去っていくことになるのだろう。 (文=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ギャッツビーの汗ふき 使いづらい“アレ”の商品改善を要求してみた アパレルメーカーの本音は「アウトレットに出店したくない」!? Yahoo!IDとTポイント、顧客情報の集約をめぐる“仁義なき闘い” 野村、外資系証券etc.“巧妙な”インサイダー取引の実態 ブームに踊る“誤った”バイオマス発電でハゲ山だらけに!? 3割も節税できちゃう!?“今すぐできる”賢い年金活用術 「もはやメリットがない」“世界の工場”中国から企業が撤退中!

野村、業務停止逃れた“実績ゼロ”元社長と金融庁の密約?

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ギャッツビーの汗ふき 使いづらい“アレ”の商品改善を要求してみた アパレルメーカーの本音は「アウトレットに出店したくない」!? Yahoo!IDとTポイント、顧客情報の集約をめぐる“仁義なき闘い” ■特にオススメ記事はこちら! 野村、業務停止逃れた“実績ゼロ”元社長と金融庁の密約? - Business Journal(8月13日)
7月27日付日経新聞より
 救世主か、それとも、過去の亡霊か――。証券国内最大手、野村ホールディングス(HD)の古賀信行会長(61)のことだ。久々の出番である。グループ最高経営責任者(CEO)の渡部賢一氏(59)と、同最高執行責任者(COO)の柴田拓美氏(59)の2トップが、7月31日付で辞任した件の舞台裏が明らかになった。  米通信社のロイター(7月29日付配信)は、「野村トップ辞任劇、危機感背景に古賀会長が振るった大なた」と題する記事で、「最後は、危機感を募らせた古賀信行会長が乗り出し、自ら当局と掛け合い、渡部CEOに引導を渡す結果になった」と報じた。  古賀会長は後任のCEOに傘下の野村證券社長の永井浩二氏(53)を、COOには野村HD専務で米州地域CEOの吉川淳氏(58)を指名(8月1日付で就任)した。これで公募増資インサイダー問題の経営責任に一定のケジメをつけた。  トップ交代はズバリ、元MOF担(旧大蔵省担当)の古賀氏と、金融庁の連携による経営陣刷新劇だったということだ。古賀氏は社長としては影が薄く、会長に退いた後も、まったくといっていいほど存在感はなかった。だが、MOF担のキャリアはダテではなかった。当局と太いパイプを持つ者として事態収拾のキーマンに躍り出たのだ。  古賀氏は1950年8月、福岡県大牟田市で生まれた。近くに三井三池炭鉱の社宅があった。小学3年生のとき、大量の指名解雇をきっかけに「総資本と総労働の対決」といわれた三池炭鉱の大争議が起きた。第1組合と第2組合の分裂は、子供の世界に持ち込まれた。学校では、2つの組合員の子供たちが「お前ら、帰れ」と罵りあった。これを受けて、古賀氏は後年「極端はよくない」と痛感したと述懐している。これが、彼の中庸志向の原点となった。  鹿児島のラ・サール高校から東京大学法学部に進む。74年4月に野村證券に入社。同期の大卒は390人。野村では、新入社員は、まず全国の支店で営業を経験する。だが、東大法学部卒の古賀氏は、“株屋”とは異なるエリートとして育てられた。営業の仕事は、一度もやったことがない。  人事部を振り出しに本社の3つの部署を約3年ずつ経験した後、総合企画室の業務課に配属された。最大の仕事は監督官庁である大蔵省(現・財務省)との折衝だ。大蔵省の英語表記Ministry of Financeの省略形はMOF。だから、その担当はMOF担と呼ばれた。のちに大蔵省への過剰接待事件で有名になった、あのMOF担である。事件後には廃止になった。  野村のMOF担は大蔵省に深く食い込んでいた。省内のトイレで立ちション(小便)をしながら秘かに話された、同省幹部の会話を翌日には野村の中枢が知っていたというエピソードがある。ほかの証券会社の首脳が大蔵省証券局を、野村證券霞ヶ関出張所と陰口を叩いたほどだ。  MOF担は各金融機関のトップへの登竜門であった。東京三菱銀行の畔柳信雄氏や住友銀行の西川善文氏は、頭取になる前に企画担当として大蔵省に出入りするMOF担だった。日本興業銀行の齋藤宏氏(後の、みずほコーポレート銀行頭取)は万年MOF担と呼ばれた。  古賀氏も証券界の万年MOF担だった。2003年4月、野村HDの社長兼CEOと子会社の野村證券の社長に就任した。営業経験のないMOF担出身社長は、動こうにも動く術を知らず、みるべき実績を上げることができなかった。97年の総会屋への利益供与事件後、社長に就いた国際畑出身の氏家純一氏と、氏家氏からそのバトンを受けた古賀社長の時代は「縮みの10年」といわれた。社内には閉塞感が漂った。  何もやれない焦燥から古賀氏はタバコの量が増え、チェーンスモーカーになったという。社長の最後の数カ月は、睡眠薬を使ってようやく眠りにつく状態が続いた。  08年4月、渡部賢一氏が社長に就いた。社内では“ナベケン”で通っている財務畑出身の内務官僚だ。不可解なトップ交代に、一部では、密室でのクーデターと囁かれた。08年9月、渡部氏と柴田氏の経営コンビは、経営破綻したリーマン・ブラザーズの欧州部門を買収。内向きの野村の殻を破って、国際化路線へと強引に舵を切った。  しかし、高額報酬で受け入れた元リーマンの社員の人件費がかさみ、金融庁幹部をして「リーマン買収後、野村はガタガタになった」といわしめるまでに経営が悪化した。営業現場のことは疎いが、元MOF担として当局とパイプをもつ古賀氏は、金融庁幹部と極秘会談を重ね、渡部、柴田の2トップ切りで事態を収拾する了解を取り付けた。渡部氏の首を差し出すことによって、業務停止命令から業務改善命令へと、処分が一段階軽くなったといわれている。  それでは、古賀氏は野村HDのキングメーカーとして院政を敷くつもりなのだろうか。答えはノーだ。「古賀氏は元会長の鈴木政志氏と同じ役割を演じたいと考えている」と指摘する向きは多い。  古賀氏がMOF担当時の97年、総会屋グループ小池隆一代表への利益供与が発覚して、酒巻英雄社長が引責辞任。会長だった鈴木氏が暫定的に社長を兼務し、米国法人トップの氏家氏を社長に起用すると、わずか1カ月で会長・社長を辞した。辞任の際に当時15人いた専務以上の代表取締役全員に辞表を提出させ、氏家新社長に対する影響力を排除した。  過去の例から、一時期、古賀会長が暫定的にグループCEOを兼務し、後任のCEOに米現地法人のトップを務める吉川淳氏を起用する案が浮上した。  しかし、古賀氏は暫定的なCEOに就かなかった。新CEOは野村證券社長の永井氏が兼務し、吉川氏はCOOに就いた。氏家氏以降、営業を知らないエリートの古賀、渡部の両氏に経営のバトンが引き継がれた。この人事が野村を決定的にダメにした。その痛切な反省から、国内営業畑一筋の永井氏をCEOに起用したといえる。  古賀氏は当局に人脈をもつMOF担として経営陣刷新という“最後の大仕事”を成し遂げた。後は、鈴木氏のように静かに表舞台から去っていくことになるのだろう。 (文=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ギャッツビーの汗ふき 使いづらい“アレ”の商品改善を要求してみた アパレルメーカーの本音は「アウトレットに出店したくない」!? Yahoo!IDとTポイント、顧客情報の集約をめぐる“仁義なき闘い” 野村、外資系証券etc.“巧妙な”インサイダー取引の実態 ブームに踊る“誤った”バイオマス発電でハゲ山だらけに!? 3割も節税できちゃう!?“今すぐできる”賢い年金活用術 「もはやメリットがない」“世界の工場”中国から企業が撤退中!