NHK連続テレビ小説『ひよっこ』は、奥茨城村出身の谷田部みね子(有村架純)が東京で働きながら、行方不明となった父親を捜す姿を描いたドラマだ。 脚本は岡田惠和。『ちゅらさん』『おひさま』に続き、朝ドラは3本目。 1964年の東京オリンピック前後の時代を描くことで、2020年の東京オリンピックを控えた現代の空気と対峙させる試みや、饒舌すぎて前衛的な表現となっている増田明美のナレーションなど、見どころは多数あるのだが、現時点での面白さは、次々と登場する魅力的な登場人物たちだろう。 特にみね子が上京し、向島電機に就職して乙女寮で暮らすようになってからは、みね子と同じように地方からやってきた女の子が一気に増えて楽しかった。 みね子が乙女寮で同じ部屋になるのは、親友で女優を目指す、背が高い助川時子(佐久間由衣)。勉強に励む真面目な努力家で、通信制の高校で学んでいる秋田県出身の兼平豊子(藤野涼子)。一年先輩で、小柄で体が弱い秋田県出身の夏井優子(八木優希)。コーラス部を指導する高島雄大(井之脇海)と付き合っている山形県出身の寮長・秋葉幸子(小島藤子)。マイペースで食いしん坊のおかっぱメガネ、福島県出身の青天目(なばため)澄子(松本穂香)。 ほかにも、みね子たちを見守る母親的存在である永井愛子(和久井映見)も含め、登場人物がみんなかわいくていい子ばかりなので、アイドルドラマとして優れた作品になったといえる。 もともと朝ドラは、若手新人女優の登竜門としての側面が強く、ヒロインを演じることで成長していく女優の姿を楽しむというアイドルドラマとしての側面が強かった。 アイドルになりたい女の子を主人公にした『あまちゃん』以降は、ヒロインだけでなく主人公の親友や娘などといった脇役にも注目が集まるようになり、吉岡里帆のように朝ドラで脇役を演じた女優が注目されて売れていくことが、もうひとつのシンデレラストーリーとなっている。 『ひよっこ』はその極致で、乙女寮の女の子は誰を主人公にしても朝ドラが作れそうな魅力と物語を備えている。 中でも目を引くのが、松本穂香が演じた青天目澄子である。 澄子は、おかっぱのメガネっ子で福島弁を話すのだが、野暮ったい格好をして方言を話す姿が、逆にかわいさにつながっており、朝ドラヒロインの系譜でいうと、『あまちゃん』の天野アキ(能年玲奈)と『あさが来た』に登場したメガネっ子の“のぶちゃん”こと田村宜(吉岡里帆)を足して2で割ったような、天然系ドジッ子キャラだ。食べることと寝ることが好きで、いつもぼーっとしていて動きが遅く、話し方もゆっくり。 しかも方言なので、何を言っているのかわからないのだが、それがすさまじい破壊力を放っている。青天目という珍しい名字もあってか、人間というよりは「ゆるキャラ」的な存在で、そばにいるだけでみんなが癒やされているのが、見ていてよくわかる。 澄子が面白いのは、動作がゆっくりしているので、みんなが普通に話している時に一人だけズレた動きをしていることが多いという点。 時子と豊子がケンカを始めてしまった時、みね子が寝たふりをして困っている中で、澄子は気づかずにずっと寝ている。登場するたびに何かを食べていて、食堂でも気づいたらおかわりをしている。 『あさが来た』ののぶちゃんもおかしな動きをしていたが、『ひよっこ』のほうが自覚的に描かれており、作り手が澄子を楽しんでいるのがよくわかる。 澄子を演じる松本は、有村と同じ芸能事務所・フラームに所属する20歳。17歳の時に『あまちゃん』を見て本格的に女優を目指そうと思い、事務所に応募したという。 本人の印象としては、事務所の先輩である広末涼子の系譜にあたるショートカットで透明感のある女の子という感じで、清純派女優のど真ん中である。 ドラマ出演はまだ少ないが、ワコール「ブラ・リサイクルキャンペーン」のWEBムービーや「江崎グリコ ビーフカレーLEE『辛い(うまい)』編」のCMなどに出演しており、それぞれ印象は違うが、目元が独特で小動物のようだ。 澄子は、メガネにおかっぱという極端なキャラクターだが、元の容姿がここまでいいと、多少変なコスプレをしても逆に愛嬌が際立つのだなと、CM等を見て思った。 残念ながら、物語上では向島電機は倒産し、乙女寮の面々はバラバラになってしまった。澄子も石鹸工場に転職し、今は物語から退場している。 しかし、NHKのトーク番組『土曜スタジオパーク』の『ひよっこ』特集に、佐久間由、衣藤野涼子と松本が出演した際、乙女寮の面々の再登場はあると言っていたので、楽しみである。 その時、石鹸工場に就職した澄子は大人に成長して戻ってくるのか、相変わらずマイペースでおっとりしているのか? 澄子の再登場を心待ちにしながら、今も『ひよっこ』を追いかけている。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。FLaMme公式サイトより
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朝ドラ『ひよっこ』でブレーク! “天然系ドジッ子”キャラで証明された、松本穂香の破壊力
NHK連続テレビ小説『ひよっこ』は、奥茨城村出身の谷田部みね子(有村架純)が東京で働きながら、行方不明となった父親を捜す姿を描いたドラマだ。 脚本は岡田惠和。『ちゅらさん』『おひさま』に続き、朝ドラは3本目。 1964年の東京オリンピック前後の時代を描くことで、2020年の東京オリンピックを控えた現代の空気と対峙させる試みや、饒舌すぎて前衛的な表現となっている増田明美のナレーションなど、見どころは多数あるのだが、現時点での面白さは、次々と登場する魅力的な登場人物たちだろう。 特にみね子が上京し、向島電機に就職して乙女寮で暮らすようになってからは、みね子と同じように地方からやってきた女の子が一気に増えて楽しかった。 みね子が乙女寮で同じ部屋になるのは、親友で女優を目指す、背が高い助川時子(佐久間由衣)。勉強に励む真面目な努力家で、通信制の高校で学んでいる秋田県出身の兼平豊子(藤野涼子)。一年先輩で、小柄で体が弱い秋田県出身の夏井優子(八木優希)。コーラス部を指導する高島雄大(井之脇海)と付き合っている山形県出身の寮長・秋葉幸子(小島藤子)。マイペースで食いしん坊のおかっぱメガネ、福島県出身の青天目(なばため)澄子(松本穂香)。 ほかにも、みね子たちを見守る母親的存在である永井愛子(和久井映見)も含め、登場人物がみんなかわいくていい子ばかりなので、アイドルドラマとして優れた作品になったといえる。 もともと朝ドラは、若手新人女優の登竜門としての側面が強く、ヒロインを演じることで成長していく女優の姿を楽しむというアイドルドラマとしての側面が強かった。 アイドルになりたい女の子を主人公にした『あまちゃん』以降は、ヒロインだけでなく主人公の親友や娘などといった脇役にも注目が集まるようになり、吉岡里帆のように朝ドラで脇役を演じた女優が注目されて売れていくことが、もうひとつのシンデレラストーリーとなっている。 『ひよっこ』はその極致で、乙女寮の女の子は誰を主人公にしても朝ドラが作れそうな魅力と物語を備えている。 中でも目を引くのが、松本穂香が演じた青天目澄子である。 澄子は、おかっぱのメガネっ子で福島弁を話すのだが、野暮ったい格好をして方言を話す姿が、逆にかわいさにつながっており、朝ドラヒロインの系譜でいうと、『あまちゃん』の天野アキ(能年玲奈)と『あさが来た』に登場したメガネっ子の“のぶちゃん”こと田村宜(吉岡里帆)を足して2で割ったような、天然系ドジッ子キャラだ。食べることと寝ることが好きで、いつもぼーっとしていて動きが遅く、話し方もゆっくり。 しかも方言なので、何を言っているのかわからないのだが、それがすさまじい破壊力を放っている。青天目という珍しい名字もあってか、人間というよりは「ゆるキャラ」的な存在で、そばにいるだけでみんなが癒やされているのが、見ていてよくわかる。 澄子が面白いのは、動作がゆっくりしているので、みんなが普通に話している時に一人だけズレた動きをしていることが多いという点。 時子と豊子がケンカを始めてしまった時、みね子が寝たふりをして困っている中で、澄子は気づかずにずっと寝ている。登場するたびに何かを食べていて、食堂でも気づいたらおかわりをしている。 『あさが来た』ののぶちゃんもおかしな動きをしていたが、『ひよっこ』のほうが自覚的に描かれており、作り手が澄子を楽しんでいるのがよくわかる。 澄子を演じる松本は、有村と同じ芸能事務所・フラームに所属する20歳。17歳の時に『あまちゃん』を見て本格的に女優を目指そうと思い、事務所に応募したという。 本人の印象としては、事務所の先輩である広末涼子の系譜にあたるショートカットで透明感のある女の子という感じで、清純派女優のど真ん中である。 ドラマ出演はまだ少ないが、ワコール「ブラ・リサイクルキャンペーン」のWEBムービーや「江崎グリコ ビーフカレーLEE『辛い(うまい)』編」のCMなどに出演しており、それぞれ印象は違うが、目元が独特で小動物のようだ。 澄子は、メガネにおかっぱという極端なキャラクターだが、元の容姿がここまでいいと、多少変なコスプレをしても逆に愛嬌が際立つのだなと、CM等を見て思った。 残念ながら、物語上では向島電機は倒産し、乙女寮の面々はバラバラになってしまった。澄子も石鹸工場に転職し、今は物語から退場している。 しかし、NHKのトーク番組『土曜スタジオパーク』の『ひよっこ』特集に、佐久間由、衣藤野涼子と松本が出演した際、乙女寮の面々の再登場はあると言っていたので、楽しみである。 その時、石鹸工場に就職した澄子は大人に成長して戻ってくるのか、相変わらずマイペースでおっとりしているのか? 澄子の再登場を心待ちにしながら、今も『ひよっこ』を追いかけている。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。FLaMme公式サイトより
顔面の大小を自在にコントロール! 『ひよっこ』主演の有村架純が見せる“プロ意識”の結晶
テレビ離れが進む現代において、平均視聴率20%前後を叩き出すのが、NHK朝の連続テレビ小説だ。 2015年9月~16年4月の『あさが来た』は全話平均で23.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。昨年4月~10月の『とと姉ちゃん』も、全話平均は関東地区で22.8%の高視聴率をマークした。 そんな中、現在放送中の『ひよっこ』が苦戦を続けている。ヒロインは、13年の朝ドラ『あまちゃん』を機に大ブレークした若手女優の有村架純。同ドラマは東京五輪が開催された1964年から始まり、行方不明になった父を捜すために集団就職で上京した、有村演じる谷田部みね子の姿を描く。 4月3日の初回視聴率は19.5%で、その後、緩やかな下降線を描き、今月2日放送では自己ワーストの17.6%を記録した。民放ならば、もろ手を挙げて大喜びする数字だが、NHKの朝ドラでは落第点。これで叩かれる有村には、同情を禁じ得ないが……。 業界では、有村の“プロ意識”を評価する人は多い。芸能プロ関係者が明かす。 「彼女のウリは、ズバリ顔。かわいいとかではなく、作品によって顔の大きさを変えられるんです」 国民的アイドルグループの某メンバーのように、見るたびに顔が違う者はいるが、顔の大きさを自由自在に変えられるのは有村だけ。別の関係者が補足する。 「当初、彼女は顔の大きさをコンプレックスにしていましたが、あるときからそれを強みに変えている。普段は小顔クリニックに通い、美を追求していますが、今回の『ひよっこ』では田舎の高校生を演じるにあたり、イモっぽさを出すために丸々と健康的な顔に仕上げた。単にクリニック通いを控えただけ、という声もありますが、それを実践できるのは彼女しかいませんよ」 ハリウッドでは役柄によって体重を増やしたり、減らすのは当たり前。有村のプロ意識は、すでに“ハリウッド級”だ。
顔面の大小を自在にコントロール! 『ひよっこ』主演の有村架純が見せる“プロ意識”の結晶
テレビ離れが進む現代において、平均視聴率20%前後を叩き出すのが、NHK朝の連続テレビ小説だ。 2015年9月~16年4月の『あさが来た』は全話平均で23.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。昨年4月~10月の『とと姉ちゃん』も、全話平均は関東地区で22.8%の高視聴率をマークした。 そんな中、現在放送中の『ひよっこ』が苦戦を続けている。ヒロインは、13年の朝ドラ『あまちゃん』を機に大ブレークした若手女優の有村架純。同ドラマは東京五輪が開催された1964年から始まり、行方不明になった父を捜すために集団就職で上京した、有村演じる谷田部みね子の姿を描く。 4月3日の初回視聴率は19.5%で、その後、緩やかな下降線を描き、今月2日放送では自己ワーストの17.6%を記録した。民放ならば、もろ手を挙げて大喜びする数字だが、NHKの朝ドラでは落第点。これで叩かれる有村には、同情を禁じ得ないが……。 業界では、有村の“プロ意識”を評価する人は多い。芸能プロ関係者が明かす。 「彼女のウリは、ズバリ顔。かわいいとかではなく、作品によって顔の大きさを変えられるんです」 国民的アイドルグループの某メンバーのように、見るたびに顔が違う者はいるが、顔の大きさを自由自在に変えられるのは有村だけ。別の関係者が補足する。 「当初、彼女は顔の大きさをコンプレックスにしていましたが、あるときからそれを強みに変えている。普段は小顔クリニックに通い、美を追求していますが、今回の『ひよっこ』では田舎の高校生を演じるにあたり、イモっぽさを出すために丸々と健康的な顔に仕上げた。単にクリニック通いを控えただけ、という声もありますが、それを実践できるのは彼女しかいませんよ」 ハリウッドでは役柄によって体重を増やしたり、減らすのは当たり前。有村のプロ意識は、すでに“ハリウッド級”だ。
朝ドラ『とと姉ちゃん』で脚光浴びた真野恵里菜が、ようやくブレーク! 連ドラ主演に続き、CMも獲得……
昨年前期のNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で、注目を集めた真野恵里菜がノリに乗っている。真野は現在、NHK BSプレミアムでオンエアされている『この世にたやすい仕事はない』(木曜午後11時~)で主演を務めているが、4月24日から放映中の総合人材サービス「LIKE」のCMイメージキャラクターにも起用されたのだ。 2006年、アップフロントグループの「エッグ」オーディションに合格した真野は、「ハロプロエッグ」の第2期生メンバーとなり、アイドルとして芸能界デビュー。08年3月に「ハロプロエッグ」を卒業後は、ソロ歌手として活動。女優業にも進出したが、13年2月でハロプロを卒業。 その後は演技を中心に活動し、14年4月から公開された映画『THE NEXT GENERATION-パトレイバー-』シリーズでは主役に抜擢を受けた。15年には土屋太鳳&山崎賢人コンビの話題作『orange』や、園子温版『リアル鬼ごっこ』をはじめ、5本の映画に出演したが、なかなかアイドル時代のイメージから脱却することはできなかった。 転機となったのは、朝ドラ『とと姉ちゃん』への出演だった。同ドラマでは、主人公・小橋常子(高畑充希)がタイピストとして就職した鳥巣商事の手厳しい上司・早乙女朱美役を演じた。常子にきつく当たる早乙女の姿は、まさに“ドSキャラ”そのもので、インパクトは絶大だった。 朝ドラ出演以前は、ドラマのオファーがあっても端役が多かったが、『とと姉ちゃん』をきっかけに流れが変わった。昨年10月期の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)では、主人公・森山みくり(新垣結衣)の親友で、元ヤンキーのシングルマザーという難役を好演し、評価を高めた。今年は2月に公開された映画『君と100回目の恋』に出演したほか、11月に公開予定の映画『覆面系ノイズ』への起用も決まっている。7月には舞台『僕だってヒーローになりたかった』にも出演する。 ようやく、アイドルではなく、女優として確固たるポジションを築いた感がある真野。次はぜひとも、地上波ドラマ初主演の座を獲得してほしいものだ。 (文=田中七男)ジャストプロ公式サイトより
夏菜の「精神が崩壊した」不幸すぎるNHK朝ドラ『純と愛』に再評価!? 伊良部島のロケ地ホテルが“パワースポット”化
旅行サイト「楽天トラベル」が昨年の国内旅行販売を集計した人気ランキングでは、1位が沖縄県で、特に宮古島・伊良部島エリアが前年比1.5倍と急上昇していた。 宮古島といえば、覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けた元プロ野球選手の清原和博氏も釈放後に潜伏していたことで知られるが、実は一部セレブの間では「隠れパワースポット」として人気が高い。2012年のNHK連続テレビ小説『純と愛』のロケ地にもなった伊良部島のホテルサウスアイランド(ドラマ内ではサザンアイランド)がそのひとつだ。 このドラマは、主人公が不幸の連続に見舞われ、視聴者から「あまりに救いのない展開が多い」との批判が巻き起こり、主演の夏菜もクランクアップ後に「(精神が)崩壊した」と明かしたほどの過酷な撮影だったというが、その平均視聴率も17.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と低調。すっかり社会現象となった『あまちゃん』の陰に隠れたものになった。 しかし、一方でその夏菜には彼女を励ますメッセージが多数届くなど、一部のファンが高く評価していたのも確かで、特に中小企業や店舗経営などの自営業者たちが「苦しくてもあきらめない姿には心打たれた」との声を上げ、ロケ地のホテルを訪れているというのである。そうしたエピソードが広まり、現地では「経営者を元気づけるパワースポット」と言われているわけだ。 実際に現地を訪れてみると、宮古島の空港からレンタカーで30分ほどで到着。途中で渡る15年完成の伊良部大橋は全長約3.5キロ、橋の両側には水色の美しい海が広がる絶景だ。 これだけでも行く価値があるのだが、橋を渡って少し進むと、ドラマそのままの白い外観のホテルがあった。1階がスーパーマーケットで2階のフロント横は広い座敷のある沖縄料理店。ただ、ホテル内部はドラマと違っていて、従業員によると「内部は別のスタジオで撮影したので、ウチは外観だけですよ。でも、おかげさまでドラマを見ていらしたお客さんも少なくないんですよ」とのことだった。 さっそく宿泊客にインタビューをしてみたのだが、これがまさにドンピシャ。大阪の50代夫婦は、夫が飲食店の経営者で「店の経営が大変なので、ここに来てまた頑張ろうとやる気を出した」というのである。 彼らは宿泊2度目で、前回は昨年9月に訪れたあと、店の収益が少し上向いたのだとか。ほかに40代の自動車修理工場を経営する男性も「宮古島に泊まるなら、経営を頑張ったドラマの子に自分を重ねようと思って」と話した。ここに来たら幸運に恵まれるというスピリチュアルな話に根拠はないが、経営者が奮起する元気スポットであるのは確かなようだ。 評判こそイマイチのドラマだったが、物語では父親がホテル閉鎖を決定しながらも、ヒロインが祖父との思い出を残すために、解体用の重機に身体を張って立ち向かったのだから、その点は経営者なら感情移入できるところもあるのだろう。この南の島でリフレッシュしたついでに中小企業の経営者たちが奮起するきっかけになるというなら、『純と愛』のストーリーも視聴率以上の価値があったといえそうだ。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)
根本宗子が引き出した、朝ドラ『とと姉ちゃん』相楽樹の「薄味加減」
NHKの連続テレビ小説に出演することが新人女優の登竜門になって久しい。中でもいま熱いのは、ヒロインの友人、姉妹、娘などの脇役を演じた女優たちの活躍だ。 『あまちゃん』の松岡茉優や『あさが来た』の吉岡里帆など、朝ドラに出演したことで人気に火が付いた女優もいれば、『おひさま』と『花子とアン』への出演を経て『まれ』で主演を果たした土屋太鳳や、『あまちゃん』を経て現在放送中の『ひよっこ』で主演を獲得した有村架純のようなケースもある。 朝ドラのネームバリューは他局でも大きく、「朝ドラに出演したあの人が!」という紹介をする番組も珍しくない。その極め付きが、3月に3週にわたってテレビ東京系で月曜深夜に放送された『こんにちは、女優の相楽樹です。』だった。 本作は、俳優が本人役を演じるというテレ東が得意とするノンフィクション風のドラマだ。主演を務めたのは、朝ドラ『とと姉ちゃん』で次女の鞠子を演じた相楽樹。 朝ドラに出演したことで国民的人気女優になったと勘違いして調子に乗っている相楽は、純喫茶が舞台の深夜ドラマのウエイトレス役で初主演を果たす。 しかし、監督(浜野謙太)は、相楽の演技に何かが足りないと毎回激怒。 怒られた相楽は、役作りのために純喫茶へ行くのだが、そこで3人組のウエイトレスからダメ出しされることになる。面白かったのは、3人のキャラクターが作品のテーマと直結していること。 第1話は「可愛い」がテーマで、アイドルの佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)、藤江れいな(NMB48)、生田衣梨奈(モーニング娘。'17)がウエイトレスとして登場。 第2話は「色気」がテーマで、壇蜜、MEGUMI、おのののかというグラビアタレント3人が登場。相楽は『嫌われる勇気』(フジテレビ系)にセクシーな女性医師役で出演した際に壇蜜に似ているといわれていたが、いざ2人が並ぶと「壇蜜から色気を抜くと、相楽樹になる」ということがよくわかる。 そして最終話では、朝ドラの『あまちゃん』に出演した足立梨花と『とと姉ちゃん』で相楽と共演した川栄李奈、趣里が登場。女優を目指す女たちの激しい自意識がスパークする。 つまり「可愛い、色気、朝ドラ女優」のキャラクター3本勝負に、相楽が挑むのだ。 脚本は根本宗子。戯曲『夏果て幸せの果て』が2016年の岸田國士戯曲賞の最終選考に残った、いま最も勢いのある若手劇作家だ。 連続ドラマの脚本は、映像サイトGYAO!で放送され、後に映画としても公開された1話13分のWEBドラマ『女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』を手がけている。女子トイレを舞台に女子中学生たちの自意識を容赦なく描写して笑いと感動をもたらす脚本が、実に見事だった。 『こんにちは、女優の相楽樹です。』でも、根本の鋭い視線が相楽に対し、容赦なく降り注ぐ。 朝ドラに出演したことを女優としての拠りどころとする相楽が「知らない」「印象が薄い」と言われる場面はまだ笑って見ていられるのだが、「Twitterに上げる写真がつまらない」とか、「グラビアやイメージDVDが地味で、色気がない」というのは思わず「それは言っちゃダメ!」と言いたくなるようなギリギリのラインだ。と同時に、的確すぎて「そうそう!」と、思わずうなずいてしまう。 だが、そこまでキツいダメ出しをしていながら、見終わった後に嫌な感じがせず、むしろさわやかな気持ちになるのが本作の面白さである。 根本の女子をいじる目線には嫌な感じがしない。それは、芸能の世界で生きる女の子たちの気持ちに、ちゃんと寄り添っているからだろう。 00年代に宮藤官九郎が『木更津キャッツアイ』(TBS系)等のドラマでジャニーズアイドルをいじり倒して笑いのネタにすることで、男子校的な連帯感を男子に与えたように、女優やアイドルをいじり倒すことで女子校的な連帯感を女子に与えられるのが根本の才能ではないかと思う。 では、そんな根本のいじわる目線は、相楽の何を引き出したのか? 『とと姉ちゃん』で相楽が演じた鞠子は、家族を守る長女の常子(高畑充希)と要領の良い三女の美子(杉咲花)に挟まれて、いまいちパッとしない残念さがあった。この三姉妹の関係性自体が、女優としてのキャリアを順調に積み上げ、すでに演技力は折り紙つきだった高畑と、子役時代から実力派女優として高い評価を受けてきた杉咲に挟まれて、どこか自信なさげに見える相楽の立場を、そのまま反映していた。 だが、いつも自信なさげで、怒られて「ひ~」と気持ちがヘコんだ後でガックリきて、「とほほ」という表情をしている時の相楽の困り顔には、高畑と杉咲の自信に満ちた演技とは違う、ふつうの人の親しみやすさがあった。 可愛くない、色気がない、街を歩いていても気づかれないと言われてしまう印象の薄さは、キャラの濃さを競わされるアイドルやタレントとしては致命的な弱点に見える。だが、女優として、むしろその薄味加減こそが彼女の武器なのだと、本作は教えてくれる。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。『相楽樹 二人きり、夏休み補習授業』(デジタルブックファクトリー )
NHK朝ドラ出演者を続々輩出! TBSドラマ『表参道高校合唱部!』が視聴率5.9%なのに“伝説”へ
4月2日にスタートしたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』。有村架純演じるヒロイン・谷田部みね子の幼なじみに、「昭和」が実に似合う、妙に演技の達者な役者がいる。 農家の三男坊・角谷三男を演じる泉澤祐希だ。 演技経験は5歳からというベテランで、2006年のドラマ『白夜行』(TBS系)において、主人公・山田孝之の幼少期で「父親殺し」の少年を演じた天才子役といえば、わかる人も少なからずいるかもしれない。 朝ドラでは過去に『すずらん』に子役で出演したほか、『マッサン』ではシベリア抑留による悪夢に悩まされる岡崎悟役を熱演した。また、大河ドラマ『功名が辻』『花燃ゆ』のほか、NHKドラマ10『はつ恋』や『実験刑事トトリ2』『ロング・グッドバイ』、NHK BSプレミアム『京都人の密かな愉しみ』『戦艦武蔵』『ちゃんぽん食べたか』などにも出演。主演を務めたNHKスペシャルの『東京が戦場になった日』は非常に高い評価を受け、モンテカルロ・テレビ祭の「モナコ赤十字賞」や、ニューヨークフェスティバルの金賞を受賞してもいる。 まだ23歳ながら、安定感ある高い演技力で、NHKの「秘蔵っ子」ともいえる存在だ。 ところで、そんな泉澤と、朝ドラ前作『べっぴんさん』でヒロインを演じた芳根京子の共通点をご存じだろうか? それは、15年7月期に放送された『表参道高校合唱部!』(通称『オモコー』)仲間だということ。芳根はもともと「オーディション荒らし」という異名を持つ実力派で、初主演作『オモコー』は「ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞」を受賞するなど、高い評価を得ていた。 また、『べっぴんさん』は作品自体がいまひとつ振るわなかったものの、認知度が一気に高まり、今後ますますの活躍が期待される。 さらに、この『オモコー』は、実は朝ドラ出演者たちを多数輩出している宝庫だという。あるテレビ誌記者は言う。 「『オモコー』には、『べっぴんさん』ヒロインの芳根、『ひよっこ』の泉澤のほか、今年下半期から始まる『わろてんか』のヒロイン・葵わかなも、芳根の親友役で出演していました。また、芳根の妹役で出演していたのは、『まれ』で土屋太鳳演じるヒロインの少女期を演じた松本来夢。ほかに、野球部から転部してくる堀井新太も、泉澤と同じく『マッサン』に出演していましたし、伴奏者 役の柴田杏花は『おひさま』で井上真央演じるヒロインの教え子役を演じています」 『オモコー』は、視聴率こそ全話平均5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と苦戦したものの、実は熱い支持者が多数いて、ドラマ好きの編集者・ライターなどにもファンが多かったそう。 「朝ドラ出演者以外でも、高杉真宙、森川葵は『オモコー』出演時にすでに有名でしたが、メインの男子生徒役だった志尊淳は、このドラマからスターになっていきましたし、吉本実憂も後にさまざまなドラマで活躍しています」( 前出記者) ついでに、主題歌の「好きだ。」を歌ったLittle Glee Monster(リトグリ)も、4thシングルだったこの曲がオリコンチャートで初のトップ10入りしたことで、一気にブレーク。今あらためて見ると、『オモコー』から羽ばたいた“出世魚”の多さに、驚かされる。 「ドラマの内容そのものは、謎の重病があっけなく回復したり、意味深に見えて何も意味がない設定があったり、予定調和だったりと、いろいろ粗さも目立ちます。でも、そんな粗さがどうでもいいと思えるほど、今どき珍しいくらい真っすぐで、愚直でさわやかで、キラキラまぶしい学園モノなんです。また、画面から出演者同士の仲の良さも伝わってきます。実際、今でもオモコー出演者同士はTwitterなどで頻繁にやりとりしており、それを楽しみに見守り続けているファンも多いんですよ」(同) ちなみに現在、『表参道高校合唱部!』はHuluでも視聴できるので、ぜひチェックしてみてほしい。『表参道高校合唱部 DVD-BOX』( TCエンタテインメント)
NHK朝ドラ出演者を続々輩出! TBSドラマ『表参道高校合唱部!』が視聴率5.9%なのに“伝説”へ
4月2日にスタートしたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』。有村架純演じるヒロイン・谷田部みね子の幼なじみに、「昭和」が実に似合う、妙に演技の達者な役者がいる。 農家の三男坊・角谷三男を演じる泉澤祐希だ。 演技経験は5歳からというベテランで、2006年のドラマ『白夜行』(TBS系)において、主人公・山田孝之の幼少期で「父親殺し」の少年を演じた天才子役といえば、わかる人も少なからずいるかもしれない。 朝ドラでは過去に『すずらん』に子役で出演したほか、『マッサン』ではシベリア抑留による悪夢に悩まされる岡崎悟役を熱演した。また、大河ドラマ『功名が辻』『花燃ゆ』のほか、NHKドラマ10『はつ恋』や『実験刑事トトリ2』『ロング・グッドバイ』、NHK BSプレミアム『京都人の密かな愉しみ』『戦艦武蔵』『ちゃんぽん食べたか』などにも出演。主演を務めたNHKスペシャルの『東京が戦場になった日』は非常に高い評価を受け、モンテカルロ・テレビ祭の「モナコ赤十字賞」や、ニューヨークフェスティバルの金賞を受賞してもいる。 まだ23歳ながら、安定感ある高い演技力で、NHKの「秘蔵っ子」ともいえる存在だ。 ところで、そんな泉澤と、朝ドラ前作『べっぴんさん』でヒロインを演じた芳根京子の共通点をご存じだろうか? それは、15年7月期に放送された『表参道高校合唱部!』(通称『オモコー』)仲間だということ。芳根はもともと「オーディション荒らし」という異名を持つ実力派で、初主演作『オモコー』は「ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞」を受賞するなど、高い評価を得ていた。 また、『べっぴんさん』は作品自体がいまひとつ振るわなかったものの、認知度が一気に高まり、今後ますますの活躍が期待される。 さらに、この『オモコー』は、実は朝ドラ出演者たちを多数輩出している宝庫だという。あるテレビ誌記者は言う。 「『オモコー』には、『べっぴんさん』ヒロインの芳根、『ひよっこ』の泉澤のほか、今年下半期から始まる『わろてんか』のヒロイン・葵わかなも、芳根の親友役で出演していました。また、芳根の妹役で出演していたのは、『まれ』で土屋太鳳演じるヒロインの少女期を演じた松本来夢。ほかに、野球部から転部してくる堀井新太も、泉澤と同じく『マッサン』に出演していましたし、伴奏者 役の柴田杏花は『おひさま』で井上真央演じるヒロインの教え子役を演じています」 『オモコー』は、視聴率こそ全話平均5.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と苦戦したものの、実は熱い支持者が多数いて、ドラマ好きの編集者・ライターなどにもファンが多かったそう。 「朝ドラ出演者以外でも、高杉真宙、森川葵は『オモコー』出演時にすでに有名でしたが、メインの男子生徒役だった志尊淳は、このドラマからスターになっていきましたし、吉本実憂も後にさまざまなドラマで活躍しています」( 前出記者) ついでに、主題歌の「好きだ。」を歌ったLittle Glee Monster(リトグリ)も、4thシングルだったこの曲がオリコンチャートで初のトップ10入りしたことで、一気にブレーク。今あらためて見ると、『オモコー』から羽ばたいた“出世魚”の多さに、驚かされる。 「ドラマの内容そのものは、謎の重病があっけなく回復したり、意味深に見えて何も意味がない設定があったり、予定調和だったりと、いろいろ粗さも目立ちます。でも、そんな粗さがどうでもいいと思えるほど、今どき珍しいくらい真っすぐで、愚直でさわやかで、キラキラまぶしい学園モノなんです。また、画面から出演者同士の仲の良さも伝わってきます。実際、今でもオモコー出演者同士はTwitterなどで頻繁にやりとりしており、それを楽しみに見守り続けているファンも多いんですよ」(同) ちなみに現在、『表参道高校合唱部!』はHuluでも視聴できるので、ぜひチェックしてみてほしい。『表参道高校合唱部 DVD-BOX』( TCエンタテインメント)
有村架純『ひよっこ』最悪のスタート……不評の『べっぴんさん』のあおり食った!?
3日にスタートしたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』(有村架純主演)だが、初回視聴率は19.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、2012年後期『純と愛』(夏菜主演)の19.8%以来、9作ぶりに20%の大台を割る失態を演じてしまった。「楽勝で大台超え」を予想していたはずの同局にとっては、想定外の大誤算となったようだ。 ヒロインは、すでに多くのドラマ、映画で主役を張ってきた有村とあって、その注目度は前作『べっぴんさん』(芳根京子主演)とは比較にならないほど高かっただけに、なにゆえこのような数字に終わってしまったのか気になるところだが……。 「ひとえに、視聴者の“朝ドラ疲れ”といえそうです。社会現象を巻き起こした13年前期『あまちゃん』以降、固定視聴者が増えた朝ドラですが、ドラマの内容はどうあれ、“視聴習慣”で数字を取ってきた感がある。ところが、『べっぴんさん』が不評で、離脱する視聴者が増えてしまったのでしょう。『ひよっこ』は、完全にそのあおりを受けてしまったといえそうです」(テレビ誌関係者) 実際、朝ドラの平均視聴率は『あまちゃん』以降、15年前期『まれ』(土屋太鳳主演)以外の7作が20%の大台を超えている。『べっぴんさん』は、ヒロイン・芳根のネームバリューの低さが懸念されたが、その前の『とと姉ちゃん』(高畑充希主演)、『あさが来た』(波瑠主演)の2作が好評だったため、そのまま惰性で朝ドラを見続けた視聴者が多かったのだろう。しかし、終盤になって完全に失速し、低視聴率を連発。ラスト4週の週平均視聴率は20%を割り、最終回も19.8%で大台に乗らなかった。朝ドラ最終回の視聴率が20%を超えなかったのは、史上ワースト視聴率に終わった、09年後期『ウエルかめ』(倉科カナ主演)以来、14作ぶりという不名誉な記録も作ってしまった。 だが、『ひよっこ』には、それほど悲観するような要素はないようだ。 「『べっぴんさん』は、もともとカネ持ちのお嬢様が商売を始めたところ、大急百貨店社長の強力なプッシュを得て、苦労することなく大成功を収めるというストーリーで、視聴者の共感があまり得られなかったようです。主人公・坂東さくらのキャラクターも、『自分の言い分を押し通す傲慢な女』とのイメージで、これまた共感は得られにくく、ヒロイン・芳根の存在感も薄かった。その点、『ひよっこ』の主人公・谷田部みね子(有村)は茨城の貧しい農家の娘で、出稼ぎに行った父を探すために、集団就職で上京する苦労話。今後“泣けるシーン”が何度もありそうで、まさに『朝ドラらしい朝ドラ』になりそうです。ドラマの評判を耳にすれば、一度は離脱した朝ドラファンも戻ってきて、視聴率も上がっていくだろうと見ています」(同) 初回で20%割れといえば、12年前期『梅ちゃん先生』(堀北真希主演)も、初回18.5%のスタートながら、その後巻き返して、平均20.7%まで持っていった作品もある。『ひよっこ』も、そうなることを期待したいところだが……。 (文=田中七男)






