芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす! 吉高由里子主演のNHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』が、『あまちゃん』『ごちそうさん』に続いて高視聴率を記録。3作続いての快進撃を続けているが、芸能関係者の間では「朝ドラは脇役男優の登竜門」ともいわれている。『あまちゃん』では、福士蒼汰や勝地涼らが名をあげ、『ごちそうさん』では東出昌大が出世。そして、今回の『花子とアン』では、鈴木亮平や吉田剛太郎らが、女性視聴者の関心を集めている。 そんな俳優陣とは一線を画し、テレビ関係者の中で注目を浴びているのが、夫婦生活が満たされない仲間由紀恵演じる蓮子に近づく、新聞記者・黒沢一史役の木村彰吾だ。 というのも、木村はドラマのナレーションを担当している美輪明宏が寵愛している俳優だからだ。彼は、2005年に公開された北野武監督の『TAKESHIS’』に美輪と一緒に出演していた。この時も、北野監督に美輪から「この子はホンモノよ」と、出演の直訴があったそうだ。 木村は20歳で関西から上京。21歳の時に、美輪が主演した舞台『毛皮のマリー』のオーデションを受けて合格、舞台デビューした。正統派ニ枚目で、故・石原裕次郎さんより3センチ脚が長い木村に、美輪はひと目惚れ。2年後には、美輪のライフワークともいえる舞台『黒蜥蜴』で、美輪の愛人役で準主演級の雨宮役に大抜擢した。ほかの舞台でも、木村を恋人役に起用している。私生活でも、まだ駆け出しの木村が、美輪が所有するワインレッドのジャガーを乗り回していたことで、2人の親密な関係が女性誌に報じられたこともあった。 しかし、美輪が木村に入れ込んでから10年以上が経過しているが、いまだに俳優としては芽が出ない。そんな時に、NHKから美輪に『花子とアン』のナレーションの依頼が舞い込んだ。木村を売り出すのに渡りに船と思ったのだろう、NHKに「木村を使って」と打診。普通のタレントならけんもほろろに断られるところだが、美輪は一昨年の『紅白』に出場してから、NHKにとっては重要なキラーコンテンツの一人になっている。それだけに、むげに断れない。 美輪の力で朝ドラへの出演は決まったが、ブレークするかしないかは視聴者の判断。美輪が溺愛する木村の、今後の演技力に注目したい。 (文=本多圭)ホリプロ・ブッキング・エージェンシーより
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『花子とアン』で主演・吉高由里子を“食った”仲間由紀恵 存在感の秘訣は「顔の大きさ」だった!?
視聴率・評判ともに好調のまま、いよいよ放送期間残り1カ月とわずかとなった、NHK連続テレビ小説『花子とアン』。 作品を大きく引っ張ってきたのは、なんといっても主役・吉高由里子演じる安東はな(後の村岡花子)の親友・葉山蓮子を演じた仲間由紀恵の存在だろう。 ヒロインよりも激しく情熱的なキャラクターと、波瀾万丈な人生のせいもあり、ヒロインの親友役にもかかわらず、「実質Wヒロイン」、あるいは、「主演を完全に食ってしまっている」という声も一時は続出していた。この作品によって、仲間の存在感の大きさをあらためて痛感した視聴者も多かったことだろう。 仲間由紀恵のオーラの理由について、あるテレビ関係者は次のように語る。 「一時は『太った』とか『劣化』なんて声もありましたが、仲間さんが登場すると、場面がパッと明るくなる『華』がありますよね。あの独特の声も、浮き立った存在感がありますし、なんといっても常に潤んだ、ねっとりした大きな瞳と、白い肌が大きな魅力だと思います」 さらに、テレビ雑誌ライターはこんな指摘をする。 「あの圧倒的オーラ、華やかさには、実は、仲間さんの顔の大きさも影響していると思うんですよ」 実際、『花子とアン』の出演者発表の会見の際には、吉高と仲間が並ぶ画像に、ネット上では「仲間の横だと吉高の庶民顔が際立つな」といった声の一方で、「仲間さん顔大きいな」などの声もあった。また、仲間の「顔が大きい」という指摘は、かねてよりネット上でたびたび見られたという。 それにしても、「顔の大きさ」と「華」って関係あるのか? 「ありますよ! 一般的には美女というと、『手足が長く、小顔のモデル体形』をイメージする人が多いと思いますが、アップの多いテレビドラマでは、『小顔』の魅力って、あまり生かされないですよね? それよりも目ヂカラの強さや、白くなめらかな肌のほうが印象も強く、顔があまり小さくないほうが、それが強調されると思うんです」(同) モデル出身などの小顔女優は、ドラマなどでは案外地味になりがちだそうで、「顔が大きいほうが画面映えする」という説だ。 「仲間さんだけでなく、『顔の大きい女優』さんには、華のある人がたくさんいますよ。たとえば、旬なところでは、『あまちゃん』(NHK)で大ブレークし、ドラマや映画に引っ張りだこの有村架純さん。エラが目立つとも言われますが、あの大きなほっぺと、それを際立たせる小さな愛らしい口とが、小動物的で抜群の魅力ですよね。また、『低視聴率女王』とも言われてきた、現在『金田一少年の事件簿N』(日本テレビ系)出演中の川口春奈さん。彼女もよく『顔でかいけどかわいい』と言われています。さらに、近年は妖艶な魅力も放っている石原さとみさんも、『エロ顔でか美人』ですよね。時代はいま、小顔より、断然、『巨顔』だと思うんです!」(同) 当然、次々に名前を挙げられた女優さんたちも、一般女性に比べたらみんな十分に小顔ではあるのだが、長年続いてきた「小顔であればあるほどいい」という風潮には強く疑問を感じるのだという。 確かに、「小顔美人」は、引きの画は美しいけれど、まぶしい輝きを放つ「華」「オーラ」のある女優さんといえば、顔が小さすぎないほうがよいというのも一理あるかも?NHK連続テレビ小説『花子とアン』より
NHK朝ドラ『花子とアン』出演中の吉田鋼太郎が小栗旬と意気投合! 共通点は「趣味は女」!?
NHKの朝ドラ『花子とアン』で仲間由紀恵演じる葉山蓮子の夫・嘉納伝助を好演している吉田鋼太郎。先日は元タカラジェンヌの安蘭けいとの熱愛が発覚した。 「吉田さんは今春のドラマに4本掛け持ち出演するなど多忙です。5日からは約1カ月間、親友だと公言する小栗旬クンの舞台にも出演中なので、相当ハードスケジュールのようです。彼は昨年の『半沢直樹』(TBS系)に出演したことで一般的な知名度を上げましたが、もともとは芝居の王道であるシェイクスピアやギリシア悲劇などで叩き上げられた舞台俳優で、蜷川幸雄さん演出の常連です。今までは知る人ぞ知るという俳優さんでしたが、ようやく世間が追い付いてきたということでしょう」(舞台関係者) 注目されたことで、過去の離婚歴なども明らかになった。 「なんといってもバツ3ですからね(苦笑)。『相棒』シリーズに出演している六角精児さんもバツ3と、舞台出身者は意外と気にしないのかもしれません。ただ、吉田さん本人は“2回だ”と言い張っているようですよ。1回目は、“式は挙げたけど入籍はしていない”と。本人いわく『俺は、これといった趣味はない。趣味は女だ!』と豪語してるようです。その点が、年が離れていても小栗クンと話が合う理由かもしれませんね(笑)。舞台の後半は地方公演なので、2人で夜遊びする可能性も高いんじゃないですか」(芸能事務所関係者) 今後は週刊誌でも“常連”となりそうだ。NHK連続テレビ小説『花子とアン』公式サイトより
「もう主役には……」仲間由紀恵がNHK『花子とアン』で“脇役”を演じたワケとは
毎週、記録的な高視聴率を叩き出している吉高由里子主演のNHK連続テレビ小説『花子とアン』。『赤毛のアン』を翻訳した村岡花子の生涯を描くドラマだが、花子の「腹心の友」である仲間由紀恵演じる葉山蓮子が出てきて、さらに面白くなってきたと話題になっている。 「仲間さんはこれまで、『TRICK』シリーズや『ごくせん』シリーズなどに代表されるようなクセの強い役柄を得意としてきました。ですが、2006年の大河ドラマ『功名が辻』で主演を務めているように、実は演技の幅が広い女優さんなんです。それでも、ここ最近の出演作の低迷からか、主演以外の仕事を選んだことは業界でも話題になりました」(芸能事務所関係者) 確かに、彼女が単発ドラマ以外で脇役を演じるのは非常に珍しい。 「どうやら、本人は『もう主役にはこだわらない。ようやく演技が面白くなってきた』と、親しい人に話しているようです。35歳を目前にして『最近、本や監督で作品を選ぶ面白さが、ようやくわかってきた。やっと“女優”の仕事ができそう』だと。それで事務所も、二番手でも三番手でも、彼女がやりたいという仕事を選ぶようになったんです。そういう意味では、今回の件が、女優として飛躍するいいきっかけになったんじゃないでしょうか」(テレビ局関係者) 主演の吉高を喰う演技を見せている仲間の好演が続けば、前作『ごちそうさん』超えも夢ではないのかもしれない。NHK連続テレビ小説『花子とアン』より
絶好調『花子とアン』主演・吉高を“喰ってる”仲間由紀恵 存在感の裏に、脚本家と林真理子の友情があった!?
吉高由里子主演のNHK連続テレビ小説『花子とアン』が、高視聴率をキープしている。前作『ごちそうさん』が圧倒的人気を誇っていただけに、番組放送前は「“ごち超え”は難しい」とささやかれていたが、フタを開けてみれば週間平均視聴率が6週連続で21%超えを記録。さらに先週9日(金)には、24.8%(関東地区)と番組最高の数字を叩き出した。 この好調の理由のひとつに挙げられるのは、第4週から登場した仲間由紀恵の好演だ。仲間が演じているのは、吉高が演じる主人公・はなの“腹心の友”となる葉山蓮子だが、これが吉高を喰うほどの存在感を放っているのだ。 これまでも数々のドラマ・映画で主演を務めてきた仲間だが、今回、ヒロインではなく蓮子役に選ばれたことは幸運だったといえる。なぜなら蓮子は、菊池寛が『真珠夫人』のモデルにしたほど波瀾万丈の人生を送った「大正三美人」のひとりである歌人・柳原白蓮がモデルだからだ。 白蓮は、華族出身ながら家の台所事情で成り上がりの富豪と結婚させられ、それだけでも世間の耳目を集めたのにもかかわらず、結婚後、大胆にも年下の社会運動家の男性と駆け落ち。姦通罪が施行されていた時代にあって夫への絶縁状を新聞紙面で公開し、「白蓮事件」と呼ばれる一大スキャンダルを巻き起こした。主人公・はなのモデルである翻訳家・村岡花子以上にドラマティックな人生を送った人物なのだ。 実際、ネット上でも「仲間の登場から面白くなってきた」と評判も上々。第5・6週は蓮子がほぼヒロイン状態になるという異例の扱いで、白蓮の生涯を林真理子が小説にした『白蓮れんれん』(集英社文庫)は現在、品切れの書店が続出する事態になっている。 だが、ドラマの原案である『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』(新潮文庫)では、白蓮との友情は描かれてはいるものの、これほど2人の関係はクローズアップされてはいない。むしろ、脚本を担当する中園ミホが「女の友情をドーンと据えて書く」と話しているように、彼女の手によるところが大きいといえよう。 翻訳家と歌人の友情──このドラマオリジナルの『花子とアン』の物語が生まれた裏側には、もうひとつのリアルな“女の友情”がある。というのも、思いがけない『花子とアン』特需の恩恵に浴する『白蓮れんれん』の作者・林真理子は、中園のことを“ミポリン”と呼ぶほどに昵懇の間柄なのだ。 中園と林は、年齢は林のほうが5歳上ではあるが、同じ日本大学芸術学部の出身。そして卒業後、広告代理店に勤務しコピーライターを経験したという職歴も同じという共通点を持つ。これまでも、林の『コスメティック』『anego』(小学館)、『不機嫌な果実』『下流の宴』(文藝春秋)がドラマ化される際は中園が脚本を手がけてきた。昨年、林が出演したTBS系『情熱大陸』でも、2人はイケメンサラリーマンとの合コンに揃って参加。林が「私たち、男の人の趣味がピッタリ同じなの」と言えば、中園は「ここ(林真理子)のご主人は、すごいタイプなんです」と話し、「私の過去の何人かと、かち合ってたんですよ」と林が暴露する一幕さえあった。 仕事でもプライベートでも、厚い信頼関係で結ばれている2人。そう考えると、『花子とアン』における白蓮の活躍ぶりには、もしかすると中園にとって“腹心の友”である林へのサービスも含まれているのかもしれない。NHK連続テレビ小説『花子とアン』-NHKオンライン
がさつな善意は鋭利な凶器に変わる――ついに本性を現した『ごちそうさん』の毒
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。 NHK朝ドラ『ごちそうさん』が、ついに本性を現し始めた。 大きな話題となった『あまちゃん』の後ということで、苦戦が予想された『ごちそうさん』だが、フタを開けてみれば、『あまちゃん』を上回る好視聴率。その大きな要因のひとつが「わかりやすさ」だろう。「東京編」では、西洋料理店「開明軒」を営む卯野家を舞台にめ以子(杏)と西門悠太郎(東出昌大)の恋愛模様が軸に物語が進んでいく。恋愛に奥手でおっちょこちょいのヒロインと、女心に鈍感な青年の恋愛劇という、いい意味で“昔の少女漫画”風のドタバタラブコメディーだった。王道だ。 め以子と悠太郎が結婚し、舞台が大阪に移ると、継母の静(宮崎美子)と姉の和枝(キムラ緑子)の仲がこじれ、その間に挟まれた妹の希子(高畑充希)が心を閉ざしている西門家で、め以子がその家族仲を改善させようと奮闘する物語に一変する。そこでめ以子を最も苦しめるのは、和枝の“いけず”(意地悪)の数々だ。祝言をあげるのを認めなかったり、め以子を女中扱いしたり、め以子が作った料理を食べなかったり、と枚挙にいとまがない嫁いびり。め以子は、和枝のいけずというわかりやすいヒール(悪玉)を相手に、持ち前の明るさや前向きさで立ち向かっていく、『小公女セーラ』のような『世界名作劇場』的なホームドラマに変貌したのだ。だが、これもど真ん中の王道だ。 献身的な努力で、奔放な継母の静や妹の希子と次第に打ち解けていくめ以子。それでも、和枝との壁はまだまだ乗り越えられなかった。だが、転機がやってくる。和枝が資産を増やすために通っていた株場で出会った安西(古舘寛治)と恋に落ち、再婚を決意したのだ。もともと嫁ぎ先の姑から嫌悪され、一人息子の事故死を機に離縁し出戻った過去を持っていた和枝。ようやく訪れたロマンスに、和枝の意固地な心も徐々に氷解していく。だが、安西は、和枝が当てた株の配当金目当ての詐欺師だったのだ。まさに王道展開。傷心の和枝はガス自殺を企てるが、寸前で救出され「20年、ええことなんてひとつもないんや」と泣き崩れる。そんな和枝に、これまで自己主張をしなかった妹の希子が激昂する。 「お姉ちゃんがええことないんは、お姉ちゃんの心がいびつやからと思う。今までいろいろ不幸せやったと思う。けど、それを人にやり返していい理由にはならへんし、そんなんしてたら、どんどん周りの人離れていくよ。せやからいつまでたっても寂しいんや。寂しいからつけ込まれたんや! ホンマに20年間、ひとつもええことなかったん? 今日かて倉田さん血相変えて捜してくれたし、市役所の人らも、うちらやって、みんな、お姉ちゃんのこと心配して……そういうのはええことちゃうん? お姉ちゃんのええことには入れてもらえへんの? そうやって悪いことばっかり振り返って……そやからいびつやって言うんや!」 希子の心を開かせたのは、め以子だ。その希子が、和枝のいびつになってしまった心を解きほぐそうとしたのだ。翌朝、和枝は静かに台所に立つ。和枝は改心し、再生する。誰もがそう思っていた。なぜなら、それが王道だから。しかし、いよいよ『ごちそうさん』は王道から巧妙にズレ始める。 「どないしても……あんたを好きになんか、なれへんわ」 和枝はめ以子を拒否した。「許されたほうが、どんだけ惨めかなんて思いもつかんやろう?」と。 なおも食い下がる、妊娠しため以子を和枝は突き飛ばす。 「それでも好きやなんて言えるんか!? 一緒に暮らそうなんて思うんか?」 おなかの子を守るため、ついにめ以子は決断する。 「……出てって。もう、出てって下さい!」 和枝は、め以子の口から自分を追い出させることで清算したのだ。和枝をよく知る、株場の倉田は言う。 「自分がされたんと同じことをあんさんにして、それでも全然めげへんあんさんがおって。しかも自分のこと、好きやとまで言う。何やもう自分のくだらなさ突きつけられて、やりきれんようになったんと違うかな」 かつて『カーネーション』(2011年度下半期朝ドラ)で、何事にも前向きなヒロインの悪性を一言で批評したセリフがあった。「あんたの図太さは毒や!」と。まさに、め以子の前向きさも同じだ。和枝にとって、毒そのものだった。彼女の明るさは深い影を生んでいたのだ。 「いけずは私のほうだったんですね……知らないうちに、ずっと」 『ごちそうさん』は、そんな朝ドラのヒロインの毒性を容赦なく突きつける。直後に起きた関東大震災。東京から避難してきた女性にもめ以子は前向きな言葉を投げかけ、結果的に彼女を追い詰めてしまう。人が弱っている時、ネガティブになって現実から逃げようとしている時に、め以子は「けど!」「でも!」と言って前向きになったほうがいいと諭す。もちろんそれは正論だ。しかし、弱った人間にとって、正論は栄養ではなく毒でしかない。がさつな善意は鋭利な凶器に変わる。それは料理も一緒だ。料理は、相手に対するおもてなしだ。万人が“おいしい”と言う料理なんてない。相手の立場や好みを考えてこそ、いい「料理」なのだ。 今思えば、『ごちそうさん』は王道な展開を隠れ蓑に、最初からそのことを描いてきた。たとえば第1週でも、形式にこだわり技巧を凝らすばかりの若き日の父・大五(原田泰造)の料理に、母・イク(財前直見)は言う。 「押し付けがましいんだよ、あんたの料理は! 『どうだ、おいしいだろう? 俺の料理は本格的だろう』って。お客さんはね、あんたの腕前を拝みに来てるわけじゃないんだよ。ちょいとおいしいものを、いい気分で食べたいんだよ!」 また、悠太郎の苦手な納豆を「おいしいですよ。人生を損してますよ!」と無理やり食べさせようとするめ以子に、大五は「しつけえんだよ!」と激怒した。「人にはそれぞれ、好みがあるんだよ。押しつけるんじゃないよ」と。 絶望の淵に立っても人は腹が減る。そんな時、高級な食事を食べたいわけではない。善意の押し売りは、毒にしかならない。相手のことを考えて工夫した食べやすい料理こそ、必要なのだ。め以子は納豆を細かく刻んで山芋を加え、それを油揚げで巾着にして甘辛く仕立て、悠太郎が気づかぬうちに納豆嫌いを克服させた。 『ごちそうさん』はそんな口当たりの良い料理のように、きめ細かい工夫が張り巡らされているドラマだ。程よい苦味を隠し味にして。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらからNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』
『ごちそうさん』レシピ本も……莫大な“関連ビジネス”の利益を子会社・天下りで山分けする、NHKの金満体質
NHKの番組関連ビジネスが止まらない。このところ『ダイオウイカ』『あまちゃん』の大ヒットでCDや書籍など関連商品がバカ売れ、版権から生まれる莫大な利益を上げているが、朝の連続ドラマ『ごちそうさん』でも、レシピ本出版プランなど商魂たくましい動きがあるという。 同ドラマは洋食屋「開明軒」を舞台にしたものだが、視聴率は10月16日放送(第15回)が関東地区で平均27.3%を記録し、『あまちゃん』の最高27%を上回る大ヒットとなっている。その反響は大きく、視聴者からは局に「番組に出てきた料理のレシピが知りたい」などの問い合わせが殺到しているという。 この反響こそ「それを見越して計画的に仕掛けたもの」とNHK関係者が明かす。 「番組関連ビジネスは今に始まったことではありませんが、最近は特に、書籍化やグッズ開発・拡販のノウハウを蓄積している民放の制作会社を使って利益の広がる番組企画を推進させています。NHK局内のお役所的体質と違って、民放でヒットを作ってきたスタッフは金儲けが上手ですし、今回はおにぎりひとつとっても米の炊き方で何種類も見せてみたり、本格的なグルメドラマとして関連ビジネスの仕掛けをしているんです。フードスタイリストとして飯島奈美さんを起用したのも、彼女が味だけでなく見栄えの良さで高い評価を得ているからです」 実際、ドラマ放送後は、書店で飯島氏のレシピ集がセールスを急上昇させたという話もある。同ドラマに出てくる洋食屋は実在する老舗の「たいめいけん」をモデルにしているとも指摘されているが、NHKサイドは白々しく否定。このあたりも関係者は「余計なマージンを流す必要がないので、たまたま名前が似ただけというスタンスにしている」という。 「今後は関連会社による料理本やイベントなど各種ビジネスを展開していく予定で、当然そこではNHKの天下り先に金が流れる仕組みです。あのダイオウイカのブームでは、億単位の資産を築いた関係者もいるんですよ」(同) NHKは1982年の放送法改正より営利事業への出資が認められるようになり、以降は無数の関連会社が作られ、特に子会社のNHKエンタープライズは昨年だけで500億円以上の売り上げを上げた最大手。『あまちゃん』でも、版権ビジネスにより数十億円の利益が上げたといわれる。 「その規模は、日本の番組制作会社の中でもトップです。ただ、約530人の社員のうち、120名ほどがNHKからの出向。つまり、番組で儲けた金をそのままNHKに還元してしまうと受信料の引き下げにつながるだけなので、別のところで山分けしてNHK本体は受信料でギリギリ成り立っているという姿勢を崩さないようにしているんです」(同) 国民の支払った受信料で作られた番組でも、儲けは戻ってこないで一部の人間の利権になっているのは腑に落ちないものがある。ドラマ関係者によると「スタジオではスタッフによる消えもの(食べ物)のつまみ食いがやまない」というほどのグルメドラマ『ごちそうさん』だが、本当においしい“つまみ食い”は別のところで発生している。 (文=ハイセーヤスダ)NHK『ごちそうさん』公式サイトより
「現場は“あま禁”だった……」NHK朝ドラ『ごちそうさん』好調スタートに、ヒロイン・杏が安堵の涙
9月30日にスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』の第1週の視聴率が、関東地区で全6話とも20%超を記録。大ブームを起こした前作『あまちゃん』を超えるヒットに、ヒロイン役を務める女優・杏が関係者に涙を浮かべながら「よかった」と報告した話が伝わっている。 「杏さんの登場は第1週のラストからで、子役の豊嶋花からバトンタッチされたものではありますが、父親の渡辺謙さんに『プレッシャーがかかっている』と相談していたそうで、謙さんから『座長なんだからしっかりしろ。視聴率が悪くてもキャリアが終わるわけじゃない』と激励されたと言っていましたから、この“あまちゃん超え”には一番喜んでいるのでは」(NHK関係者) 『ごちそうさん』は明治から昭和初期を舞台に、東京の洋食屋の娘として食いしん坊に育ったヒロイン・卯野め以子(杏)が、偏屈な大阪男の西門悠太郎(東出昌大)と恋に落ちて大阪に嫁ぎ、食で幸せを築いてゆく物語。前作『あまちゃん』が大ヒットしたこともあり、杏がプレッシャーからナーバスになっていたという。 「多くの関係者がピリピリしてはいましたが、杏さんの緊張度はかなり深刻でした。クランク・インする前から、周囲に『ああいう大ヒットのあとだと、何をやってもダメなような気がして……』と素直に漏らしたこともあって、現場では『あまちゃん』の話は禁句のような感じになり、スタッフたちの間では『あま禁』という言葉が飛ぶほどでした」(同) しかし、初回の視聴率は22%で、平均視聴率が20.6%の『あまちゃん』を超えるスタート。こうなると『あまちゃん』の関連グッズバカ売れに続く、『ごちそうさん』のグルメビジネスも期待される。NHK関係者によると「レシピ本や、スピンオフした料理番組なども企画にある」という。 「そういう派生商法ありきで立てられているドラマなので、余計に杏さんもナーバスだったんだと思いますよ。どんなにいい演技をこなしたって、関連ビジネスの売り上げにつながるかは未知数ですからね。でも、いまのNHKはダイオウイカなど、派生商法に夢中となっているので、杏さんの心中は複雑だったはず」(同) ただでさえ、朝の連ドラの主役が受けるプレッシャーに加え、全国中が注目する『あまちゃん』の後枠として担ったヒロインの座だが、NHKの思惑まで気にしなければならないとは人気女優も大変だ。 (文=ハイセーヤスダ)NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』
『あまちゃん』続編熱望の能年玲奈「ほかに大きなオファーがない!?」一方、橋本愛は……
NHKの人気ドラマ『あまちゃん』に続編はあるのか――。打ち上げや記者会見では主役の能年玲奈が事あるごとに「あまちゃん2をやりたい」とNHK側にリクエストしていたが、同局のディレクターは「皮肉にも『あまちゃん』のブレークで、橋本愛や小泉今日子の仕事が増えてスケジュール的に難しい」と話している。 ただ「ここまでヒットしたら当然、『次をできないか』という上からの相談はあった」とディレクター。 「2001年放送の『ちゅらさん』はそういう上の要望で、03、04、07年と続編が制作されていますからね。今回もないとは言えない」(同) ただ、脚本の宮藤官九郎は「続編はやらない」と断言。また、橋本サイドもスケジュール以前に否定的な態度だったとディレクターは話す。 「橋本さんと能年さんは映画『告白』でも共演していますが、そのときは橋本さんが立場的には上だったのに、今回は能年さんを引き立てるような感じだったので、そこはあまり面白くない様子だった」 実際、3次会まで行われた『あまちゃん』の打ち上げでも、橋本は1次会のみの出席でそそくさと帰っていったという話があり、ドラマ終了後もあまり大っぴらに感想を話すこともない。 これに反して能年が続編にこだわるのは、「ほかに大きなオファーがないからでは?」とスポーツ紙記者。 「ドラマや映画のオファーが届いても、あまりいい条件のものがなかったという話は聞こえていますね。どれも主役クラスのものではなく、脇役か男女複数の共演といった類いのものばかり。実のところ、朝ドラ主演後の方向性って意外に難しくて、例えば『純と愛』の夏菜も一本気なキャラクターがイメージとして定着してしまって、後の仕事がトーンダウンしていますし」(同) 前述『ちゅらさん』でも国仲涼子に清純派のイメージがつきすぎて、脱却に悩んだという例もある。能年と違い、橋本は10月からNHK・BSプレミアムで連ドラ『ハードナッツ!』の主演が早々に決まり、同じヒットドラマ出演でも明暗が分かれている。 「能年の所属事務所は、とにかく主役級の仕事を取ろうと強い営業をかけているそうですが、人気で能年がリードしても、仕事では橋本が恵まれるという感じになってしまうかもしれません」(同) 綾野剛とのデートをスクープされた橋本愛に「嫉妬します」とコメントした能年だが、その嫉妬の真意は別のところにあるのかもしれない。 (文=鈴木雅久)『連続テレビ小説あまちゃん Part2』(NHK出版)
NHK利権でビクター圧勝! “低迷レコード会社”が『あまちゃん』独占の裏事情
老若男女から人気を博し、視聴率も20%を超えるNHKの連続テレビ小説『あまちゃん』。能年玲奈のみずみずしい演技もさることながら、劇中に登場する楽曲も大きな話題を呼び、続々と関連CDがリリースされている。 大友良英によるサントラ『連続テレビ小説「あまちゃん」オリジナル・サウンドトラック』はオリコンチャート初登場5位、天野春子(小泉今日子)「潮騒のメモリー」は2位と、売り上げも好調。今月28日に発売を控える、劇中歌などを収録したコンピレーションアルバム『あまちゃん歌のアルバム』もセールスに期待できそうだ。 そんな『あまちゃん』関連CDのほとんどは、サザンオールスターズとSMAPが所属することで知られる老舗のレコード会社・ビクターエンタテインメントからリリースされている。これに対し、音楽業界関係者の間では驚きの声が上がっているという。 「業界におけるビクターの評価は、“歴史はあるけど、落ち目のレコード会社”なんですよ。サカナクションなど若者にウケる中堅バンドが所属しているとはいえ、サザンとSMAPのほかには、“国民的”と呼べるほどのアーティストを輩出できていない。そんなビクターが、まさか『あまちゃん』をほぼすべて持っていくとは(笑)」(ほかのレーベル関係者) ビクターから発売されることには、どんな理由があるのだろうか? 「ビクターは、2011年に『みんなのうた』が50周年を迎えたことを記念して発売したアルバムなど、もともとNHK絡みのCDをよくリリースしています。恐らく、NHKに強い担当者がいるのでしょう。あとはもうひとつ、ビクターに所属しているサザンオールスターズとSMAPに――つまり“紅白歌合戦の目玉”に、NHK側が配慮した面もあるのでは?」(同) 一方で、ベイビーレイズ「暦の上ではディセンバー」(ポニーキャニオン)の発売日が8月21日から9月11日に延期となった。さらに当初は「CDのみの通常版」「CD+DVDの初回限定盤」の2種が予定されていたパッケージも、CDとDVDのセット1種に変更されている。なんらかの圧力がかかっているようにも見える動きだが……。 「発売を延期したことにより、『暦の上ではディセンバー』の音源はビクターから発売される『歌のアルバム』が最初となります。そう考えると大きな力が働いているようにも思えますが、ビクターにそれほどの力があるとは思えない(笑)。恐らくベイビーレイズの所属事務所・レプロエンタテインメントが、NHKとの今後の関係を考えて、自主的に気を遣ったのでしょう」 長らく低迷の続いていたビクターだが、今年の後半はサザン復活と『あまちゃん』関連CDによって、他社に一泡吹かせることになりそうだ。 (文=木野雪)NHK連続テレビ小説『あまちゃん』









