4月1日よりTBSで放送されている、深夜ミニ枠帯ドラマ『永沢君』。 放送開始前には、さくらももこ原作の実写化ということや、主演の劇団ひとりをはじめ、はんにゃ・金田哲、森三中・大島美幸、ウエンツ瑛士といった顔触れで話題となっていた。 だが、最も盛り上がったのは発表段階であり、放送開始後は、ミニ枠ということもあってか、回を重ねるうちになんとなく「空気」になってきている。 そんな中、実写版の本編よりも一部で好評となっているのが、CMの“前フリ”となっている永沢君の一言アニメだ。ネット掲示板では、こんな指摘も見られる。 「スポンサーへのボソボソした突っ込み目当てで見てる」 「藤木よりも卑怯な永沢の『CMの視聴率を上げるためのトラップ』に思えてきた」 しかも、かつてはTOSHIBA、CEDAR CREST、Intel、ロート製薬の4社がスポンサーになっていたにもかかわらず、途中からはCEDAR CRESTを除く3社が抜けたのか、現在の公式HPにはCEDAR CRESTのほか、アートネイチャー、高須クリニックの広告が入っている。 中でも「好評」なのは、高須クリニックへのイジリだ。 「ついに、あの有名な先生がこの番組を応援してくれるようになったよ。イエス、永沢君」 「高須クリニックさんのCMは突っ込みどころ満載」 「高須クリニックの院長、お願いだから玉ねぎみたいな頭からジャガイモみたいな頭にしたいんだ」などなど……。 スポンサーをこんなにもイジるのって、かなりまれなケースだと思うのだが、高須クリニックはどのように受け止めているのか。事前に、イジリのセリフチェックなどはあるのだろうか? 高須クリニックを直撃したところ、院長が次のような回答をくれた。 「クリエイターが作るものに関しては、特に注文はありませんし、チェックなどもしていません。(イジリに関しては)企画の段階で、代理店さんからCMの前フリとして、もともとセットで『こういうふうに作る』ということで、お話がありました。こちらとしては面白いから乗っただけで、『どんなふうに使ってもいいですよ、面白く作ってください』とだけお伝えしています」 イジリがどこまでOKかのラインなどは特になく、クリエイターにお任せのようだが、大前提は「面白いこと」だと言う。 やるな、高須院長! これを機に、スポンサーと制作サイドの関係性が少しずつ変わっていく可能性もあるのかも?TBS『永沢君』
「8192」カテゴリーアーカイブ
「なんでタキシードなの?」正装で草を刈る草刈正雄CMについて、マキタを直撃!
「オレは、草刈だ」
なぜかタキシード姿でキメた俳優・草刈正雄が、草刈機で草を刈ると、草や汗がスローモーションで舞い上がるというシュールな映像。6月10日から全国放映が始まった、マキタの充電式草刈機のCMだ。
「草刈機=草刈正雄」というわかりやすいダジャレと、タキシードというミスマッチ感もさることながら、そもそもなぜテレビで今、草刈機のCMを? 草刈機って、そんなに需要が伸びているんだろうか?
マキタの広報担当者に聞いた。
「弊社はもともと、ドリルやドライバーなどの電動工具をプロの職人さん・大工さんが愛用してくださっていて、その分野では国内シェア50%となっています。でも、第二の柱としてやっている園芸工具(OPE)ではまだまだシェアも少なく、知られていないため、草刈機をはじめとして一般消費者に認知をしてもらうため、今回、テレビCMを打つことにしたんです」
確かに、家電などのメーカー名は誰でも知っているが、電動工具や園芸工具のメーカー名というと、一般にはほとんど知られていないもの。
「そんなときに『マキタ』という名前を思い出してもらえるよう、CMで認知度を上げ、ブランドイメージを上げていくというのが目的です」
つまり、草刈機そのものの宣伝というよりも、ブランディングCMだということ。また、タキシードで草刈をしてもらった理由も
「草刈をするとき、誰もタキシードは着ないですから、『おっ!』と気になり、印象に残るように」というものだった。
ところで、このCMを見て、もうひとつ気になってしまったのは、「草刈機まさお」の存在だ。「草刈=草刈正雄」というと、一部の人は別のものをイメージするのではないだろうか。というのも、「ネーミングが面白い」ということで、一部ではよく知られている農業・林業用などの動力運搬車製造メーカー「筑水キャニコム」では、以前より「草刈機MASAO(侍まさお)」を販売しているからだ。
今回のCMを見て、「正雄を奪われた」感はないだろうか? キャニコムに聞いた。
「(感想は)特には……。まだCMそのものを見たことがないですし、話は聞きましたが、“へぇー”っと思っただけです。“やられた”とは思わないですね。商品自体が全然違いますから」(担当者)
今回マキタがCMをしている草刈機は、「充電式草刈機」であり、「手でガリガリやるような刈払機のようなもの」だそう。
「弊社の商品は業務用なので、言葉は悪いですが、クワと耕運機くらい違うもの。まったく観点が違うので、競合するものでもありません」(同)
シンプルなダジャレでありつつ、一方は商品名で、一方はテレビCMで、また、商品としてもそれぞれ別の観点を持つ「まさお」。一般的には認知度が低い「草刈機」業界の今後にも注目してみたい。
「まるでジャニーズ?」中高生に人気のお笑いトリオ・パンサーがバラ売りされるワケとは
いま、「出待ち率ナンバーワン」「注目度ナンバーワン」といわれる若手トリオ芸人・パンサー。テレビの露出も高まっているが、ちょっと不思議なのは、『333トリオさん』(テレビ朝日系)、『パワー☆プリン』(TBS系)などの数年来続いているレギュラー番組を除くと、「トリオ」としてでなく、ピンの仕事がけっこう多いこと。 たとえば、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)の“尾形ドッキリ企画”の数々や、女の子の見た目を論じるだけだった『キャサリン三世』(関西テレビ/5月14日放送)内「見た目OK女子GP」出演の向井、『アメトーーク!特別編 プレゼン大会若手芸人SP』(テレビ朝日系/6月22日放送分)の菅など。 さらに、6月26日放送分『ナカイの窓』(日本テレビ系)では、サンドウィッチマン伊達やインパルス堤下、ますだおかだ岡田、中川家礼二、南海キャンディーズ山里、銀シャリ橋本という「ツッコミ芸人」を集める中、パンサー向井が「ゲストMC」という形で出演していた。 同番組を見る限り、同じ「芸人」の立場としての出演というよりも、アイドルや女優・俳優の番宣のようにも見える。ちょうどSMAPの横にしばしば一緒にいるジャニーズのグループ・Kis-My-Ft2みたいな感じですらある。 お笑いブームが下火になり、ネタ番組がほとんどなくなっていることは原因の一つとしてあるのだろうけれど……。一体なぜ? テレビ関係者に聞いた。 「パンサーをピンで売っているのは、アイドル売りしようというよりも、むしろ芸人として地道に知名度・実力をつけていこうという慎重な売り方だと思います。『ナカイの窓』でゲストMCとしてパンサー向井が出たのも、上手なやり方では? 達者なツッコミ芸人たちの中に同格で出演させては反感を買うので、あくまで下手から『教えてもらう』という立場にしたんだと思います」 パンサーといえば、いまや女子中高生などを中心に、熱狂的な人気を誇る芸人グループ。中でも向井は「2013年よしもと男前ランキング」で3位にランクインし、「オシャレ芸人」として人気バラエティに出演してもいる。 本来であれば、アイドル的人気の向井をゴリ押ししそうなところなのに、『ロンハー』でまず尾形のダメ男ぶりをフィーチャーし、向井は少しずつ出していくというのは、慎重な売り方に見える。 また、お笑い好きのテレビ雑誌関係者は次のように分析する。 「吉本興業では、はんにゃ、フルーツポンチ、しずるをかつてアイドル売りして、一時的にはかなりブレイクしましたが、お笑いブームの終焉とともに急速にしぼんでしまった印象がありますよね。テレビの露出も少ないですし、実は今、吉本のショップや観光地などに行くと、2010年に作られた彼らのグッズが大量に売れ残っているのをよく見かけます。おそらくブームの時に作りすぎたんでしょうけど、一時的ブームが去った後の怖さを知ったことで、パンサーをその二の舞いにしたくないということはあるんじゃないでしょうか」 確かに、爆発的人気を得た芸人は「一発屋」になることも多いが……。アイドル芸人でなく、息の長いお茶の間人気を獲得できるかどうか、パンサーの挑戦はまだ始まったばかりなのかも。『333(トリオさん)2 』(よしもとアール・アンド・シー)
『あまちゃん』ブームだからこそ振り返りたい、金字塔ドラマ『おしん』の意外すぎたリアル
初回視聴率は7年ぶりに20%超えを記録し、ロケ地の岩手県久慈市はドラマ効果で観光客が急増と、数字も評判も上々のNHK朝ドラ『あまちゃん』。 東北の朝ドラヒロインというと、これまでも女性初の新聞記者を描いた『はね駒』(1986年)や、シングルマザーを描いた『私の青空』(00年)のほか、古くは『繭子ひとり』(71年)、『雲のじゅうたん』(76年)などさまざまなタイプがいたが、そんな中でも忘れてはいけない「最強ヒロイン」がいる。 朝ドラ史上最高視聴率を誇り、世界60カ国以上で放送され、世界中にブームを巻き起こした『おしん』(83年)だ。 現在、BSプレミアムで1年をかけて放送中だが、あらためて見てみると、記憶と異なっている点がかなり多いことに驚かされる。 以下に、『おしん』の意外性を取り上げてみたい。 ■「おしんのしんは、辛抱のしん」→実は辛抱しない女! 苦しい時代を生き、ひたすら辛抱した女性のイメージが強いが、意外と辛抱しない。夫に歯向かうし、姑にも口答えするし、自分が納得できないことは絶対に受け入れない。意外なほど「NOと言える女」。というか、「NOばかり言う女」にも見える。 ■実は、かなり進歩的な女 自立心が強く、死んだ姉の夢であった髪結いの見習いとなるため上京。その後、天才的な才能を開花。仕事のことを考え始めると、周りの人の気持ちなどそっちのけになってしまうほど没頭する仕事人間で、進歩的な考え方の持ち主。 ■デキる女。だからこそ、夫はツラい ぼんぼん育ちの夫はビジネスセンスがいまいちで、おしんの仕事ばかりがうまくいく。しかも、自分で稼いだお金を、そっと夫の商店の資金繰りに充て「こんなご時世だもの。私とあなた、げんじいの3人でこうして揃ってご飯を食べられるだけで幸せよ。また良い時代になったら、思いきり贅沢させてもらうわ」などと言う。しかも、日々充実しているからこその、イキイキとした表情で言ってのける。ここまでされると、夫はかえって惨めな気持ちになりそうだ。 ■男たちは、みんな味方になっていく 最初は「小作人の娘」ということで、おしんを嫁として疎ましく思っていた夫のお目付け役「げんじい」は、すぐに一番の味方になる。また、おしんをいじめる姑とは対照的に最初から好意的な態度を示す舅、途中から肩を持ち始める義兄など、男性はみんなおしんに魅せられ、味方になっていく。ある意味、魔性の女? ■「現代」が記憶よりも頻繁に登場する 貧しい暮らしを経て、後に金持ちで幸せになった「現在」を最初から見せることで、安心して見られる構成になっていたが、これが、記憶していたよりも頻繁に登場している。ちなみに現代編は、普通の橋田壽賀子ドラマを見ているよう。 ■濃い方言がてんこ盛り 『あまちゃん』では序盤に、海女さんたちの言葉を「字幕」で見せる“遊び”を盛り込んでいたが、『おしん』には当然字幕もなく、解説もないままに、ビックリするほど濃厚な方言がてんこ盛り。しかもテンポもかなり早く、ときどき聞き取れないほどだが、「いびり」のニュアンスは表情や語気から伝わるせいか、なんの違和感もなく見ていたようだ。 このほかにも、今見てみると、『おしん』のスゴさを痛感する点は多数。対比してみると、『あまちゃん』がかなり保守的に見えるほどだ。『あまちゃん』にハマっている人たちは、まったく似ても似つかないもう一人の東北ヒロインを、あらためて見てみるのも面白いかも。『おしん』(NHKオンライン)
「なんかチンピラ風で怖い」和★レボリューション浴衣CMについて、イオンに聞いてみた
京都の町の小路を、浴衣姿のギャルっぽい女性たちが歩く。すれ違う女子高生が、ハッとして振り返る。そして、小路に出てきた浴衣姿の派手な男性たち。BGMが流れているだけで、彼らの間には一切会話がないのだが、何かが起こりそうな予感がする。現在放送中のテレビCM「イオン ゆかた 和★レボリューション」だ。 CMに登場するのは、浴衣姿でアイラインやマスカラ盛り盛りのド派手な女性たちと、浴衣にロン毛やキャップ、アゴ髭、ジャラジャラのブレスレットやアンクレットといういでたちの男性たちであり、「和」というよりは、今どきの「ちょっとコワそうな」若者に見える。 そのためか、このCMには、女性の浴衣姿が「かわいすぎる」といった声がある一方で、次のような指摘もネット上で見られる。 「男子たちがチンピラ風」 「肩がぶつかったのなんだのと、ひと乱闘起きそうなチャラさ」 「CMの中で、女子高生がハッとして振り向いていますが、あれはビビッてるに違いない」 確かに近年、夏になるたび、こんな感じの浴衣姿の若者を実際によく見かける気がするが、雰囲気がリアルで生々しいせいか、CMにはこの先、何かしらのトラブルが待ち受けていそうな危険な雰囲気も感じられる。もし、夜道を1人で歩いているときこんな雰囲気のグループとすれ違ったら、できるだけ目を合わせないように早歩きしてしまいそうな気もする。 一体どういうシチュエーションなのか? CMのコンセプトについて、イオンの広報担当者に聞いてみた。 「CMには、あくまでも男女がすれ違うことのトラブルといった含みはありません。CMの撮影は京都で行っており、コンセプトは、“トレンドと古典を合わせた浴衣”。和で、涼しさと、香りを表現しています」 また、すれ違った際に振り向く描写については、次のような説明をくれた。 「『和★レボリューション』の特徴の一つに、“香り”があります。格好プラス、すれ違うときの大人かわいいふわっと香る香りというのが、コンセプトです。CMで着ている浴衣は桃の香りで、女の子とすれ違うときの香りにドキッとして、憧れを抱いて振り返るというストーリーを持たせている面もあります」 CMに登場している若者たちの派手さから、どうにも一触即発の危険な雰囲気をイメージしてしまうが、小路ですれ違って振り向くのは、「肩がぶつかってにらまれた」などではなく、「香り」へのドキドキや憧れだったとは……。 考えてみれば、着物離れしている現代の日本人にとって、和服を身近で最も多く目にする機会は、「若者たちが夏のデートなどで着る浴衣」だろう。そう思うと、「この浴衣が『和』なのか?」という疑問はさておき、ビジネスだけでなく文化的にも、和服を身近な存在にする、若者ターゲットのこうした浴衣CMは意味があるものなのかも?「イオン ゆかた 和★レボリューション」
NHK『あまちゃん』で浮き彫りになった「鉄道オタク」と「アイドルオタク」の相違点とは
視聴率も評判も上々のNHK朝ドラ『あまちゃん』。都内の女子高生・天野アキ(能年玲奈)が、母の故郷である北三陸にやってきて、「海女」を目指すが、思いがけないところから人気が出て「地元のアイドル」になっていくというストーリーだ。 ドラマ内では、ミス北鉄のユイ(橋本愛)と、「なまりまくりの海女さん女子高生」アキの動画が観光協会のHPで公開されたことから、鉄道ファンが北三陸に殺到するという展開が見られた。 だが、素朴な疑問として気になるのは、「鉄道ファン(鉄道オタク)」と「アイドルファン(アイドルオタク)」を兼ねているケースって、そもそもけっこうあるものなのかということ。 調べてみると、2011年に、鉄道アイドルユニット「ステーション」なるグループが結成されているようだが、さほど話題になった記憶はないし……。 鉄道オタクとアイドルオタクの共通点・相違点って? 『知れば知るほど面白い 鉄道雑学157』(リイド社)ほか多数の著書を持つ、鉄道に詳しいライターの杉山淳一さんに聞いた。 「鉄道ファンでクルマ好きもいますし、飛行機好きもいますし、ケーキやラーメンが好きな人もいます。このように、特定のアイドルが好きという人もいるかもしれませんが、鉄道ファンとアイドルファンが重なる部分はほとんどないと思われます。これは可処分所得、可処分時間の問題で、両方にたっぷり使える人はいないのではないか、という理由からです。どちらものめり込むと、けっこうお金がかかりますから」 杉山さん自身の経験としても、写真集やCDや芸能雑誌を買うお金があったら、鉄道雑誌、鉄道の本、ブルートレインの写真集、きっぷを買っていたそうで、「鉄道の雑誌とかカメラなんかもそうですが、けっこう高いんですよね。ほかに回せません」と語る。 では、鉄道ファンとアイドルファンで、「愛で方」の違いはあるのだろうか? 「鉄道ファンもアイドルファンも、趣味の対象に近づきたい、お金を使いたいという部分では同じですが、趣味の対象となる側が、趣味人にサービスしてくれるかという部分は違いますね」 アイドルはファンサービスが本業みたいなところがあるが、鉄道はファンサービスよりも「社会的使命」のほうが重要。そのため、アイドルとアイドルファンは「利益の一致」という意味で相思相愛になれるが、鉄道ファンの恋は片思いが多いと、杉山さんは語る。 「鉄道会社は、好きだと言ってくれる男の子にはツンツンしてます。デレません。鉄道の、そういうブレないところがいいんですけどね。マゾっぽいかな(笑)」 ちなみに、最近の鉄道ファンの傾向は? 「かなり幅広くなっていますね。コアなファン層は微増で、ライトなファン層が拡大。ママ鉄さんとかですね。なんとなく鉄道が好き、という人はもともと多かったと思いますが、それをカミングアウトする人が特に女性に増えた印象があります」 新幹線柄の靴下やおもちゃなどを買ってくれるのも、そうしたライトな鉄道ファンであり、市場的に大きな部分を占めているという。 「アイドルファンの鉄道ファンがいるとすると、ライト層に入ると思います。鉄道アイドルとか、電車とアニメとのタイアップ、鉄道むすめのフィギュアなどがありますが、あれは鉄道ファン市場ではなくて、アイドル市場、フィギュア市場だと思います。電車にアニメ柄のラッピングがあったとき、往年の鉄道ファンなら『電車に落書きなんかするなよ』と思う人が多いのではないかと。でも、最近はそういうのも含めて楽しむ鉄道ファンもいますから、変わったといえば、そういう、他の趣味とのコラボレーションに寛容になってきたのかな……というところでしょうか」 基本的には、ファン層も愛で方も重なり合う部分が少なそうな「鉄道ファン」と「アイドルファン」。でも、ライトな層が増えることで、接点が生まれている可能性はあるのかも?NHK連続テレビ小説『あまちゃん』
関ジャニ∞か、Kis-My-Ft2か……事務所内“派閥”も見えてくるジャニーズ「バーター王」は誰だ!?
現在放映中のドラマ、『幽かな彼女』(フジテレビ系)。主演はSMAPの香取慎吾だが、共演者には同じジャニーズタレントの、Kis-My-Ft2の北山宏光や、ジャニーズJr.の森本慎太郎、神宮寺勇太、岩橋玄樹らが名を連ねている。 このように、ジャニーズタレントが主演もしくはメイン役として出演するドラマには、ほかのジャニーズタレントも出演することが昔から多い。 では、そんなジャニーズドラマにおける共演数が多いジャニーズタレントは、一体誰なのか? 連続ドラマにおける共演ドラマの本数をカウントしてみた(『MONSTERS』での香取と山下智久のダブル主演扱いや、1話限りのゲスト出演、『金八先生』や『ごくせん』シリーズなどの生徒役での横並び状態のものは含めず)。 結果、最も共演数が多かったのは、関ジャニ∞の横山裕だった。Jr.時代の『ドンウォリー!』(主演・近藤真彦/98年・フジ)をはじめ、『P.S.元気です、俊平』(主演・堂本光一/99年・TBS)、『拝啓、父上様』(主演・二宮和也/07年・フジ)、『有閑倶楽部』(主演・赤西仁/07年・日テレ)、『ザ・クイズショウ』(主演・櫻井翔/09年・日テレ)、『左目探偵EYE』(主演・山田涼介/10年・日テレ)、『13歳のハローワーク』(主演・松岡昌宏/12年・テレ朝)と、実に7作品に共演。横山自身の連ドラ主演作はない一方で、マッチや松岡といった先輩から赤西や山田という後輩のドラマにも出演、垣根を越えた活躍をしている売れっ子ぶりだ。 横山に続いて6本と、共演作が多かったのが、同じく関ジャニの大倉忠義。『必殺仕事人2007』(主演・東山紀之/07年・テレ朝)、『歌姫』(主演・長瀬智也/07年・TBS)、『ヤスコとケンジ』(主演・松岡昌宏/08年・日テレ)、『必殺仕事人2009』(主演・東山紀之/09年・テレ朝)、『GM』(主演・東山紀之/10年・TBS)、『三毛猫ホームズの推理』(主演・相葉雅紀/12年・日テレ)。 ちなみにほかの関ジャニメンバーは、錦戸と丸山が3本、村上が2本に出演と、共演数の多いグループだ。ちなみにTOKIOや嵐のメンバーのドラマでの共演が多く、ジャニーズに詳しいある編集者は、こう言う。 「最近、ジャニーズタレントの“派閥売り”みたいなものが一般にもよく知られるようになってきました。関ジャニは、ジャニーズの副社長メリーさんの娘、ジュリーさんの系列といわれ、そこに所属しているのがTOKIOや嵐。最近も長瀬くんのドラマに関ジャニの丸山くんが出ていましたし、結びつきは強いですね」 SMAPと同じ“飯島班”に属するといわれるキスマイのメンバーを見てみると、冒頭の香取のドラマをはじめ、藤ヶ谷太輔が木村拓哉の『PRICELESS』(フジ)、玉森は中居正広の『ATARU』(TBS)、香取の『幸せになろうよ』(フジ)に出演し、自らが主演した『信長のシェフ』(テレ朝)には稲垣吾郎が出演と、短期間での共演の多さに、結びつきの強さが感じられる。 横山、大倉に続いて、4本の共演本数があったのが、V6井ノ原快彦、KAT-TUN田中聖&田口淳之介、Hey! Say! JUMP中島裕翔、ジャニーズJr.森本慎太郎という面々。まだJr.の森本の健闘が地味に目立つ。 「慎太郎くんは共演だけじゃなく、小学生のころにはスノープリンス合唱団で映画の主演もしていますし、『私立バカレア高校』(日テレ)でも主演扱い。その一方で先輩のドラマにも複数出演しているということで、期待の大きさを感じます」(同) ちなみに、このような共演をしていないのが、SMAP・中居正広、V6・岡田准一、キンキの2人、滝沢秀明、嵐・大野智、関ジャニ・渋谷すばるなど。 最近は、『私立バカレア高校』以降、土曜深夜の日テレでのドラマ枠で、ジャニーズタレントが大量出演するようになっていて、若手の共演枠が一気に広がってもきている。 共演枠に入れてもらえるのは、それだけ期待されているからともいえる。次世代のエースを共演枠から発掘するという見方も、また楽しいかもしれない。『幽かな彼女』
「ケンシロウがバイトしてる……」テレビ東京ギャグアニメ『DD北斗の拳』酷評のワケ
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された往年の大ヒットマンガ『北斗の拳』(原作:武論尊/漫画:原哲夫)が、「ギャグアニメ」になり、4月2日から放送されている。『DD北斗の拳』(テレビ東京系)だ。 「199×年。世界は核の炎に包まれ」ておらず、実は平和な世界で、そこでは北斗神拳はなんの役にも立たず、ケンシロウはアルバイトで食いつなぎながら、トキとラオウとボロアパートで暮らしていく……というもの。 原哲夫がアニメーション・スーパーバイザーを務めていること、“本家”でケンシロウ役を務めた神谷明が声優として参加していることなどから、期待が高まっていたのだが……。 実際に放送が始まってみると、ネット上では酷評が続出。ケンシロウの拳が炸裂するときの「アタタタタ」を歌詞に盛り込みつつ、コンビニでバイトするケンシロウのセリフ「あたたたた~♪ あ~たたた~♪ 温めますか~♪(弁当)」としたオープニングには「面白すぎる」「爆笑もの」という好意的な声もあるものの、全体としては厳しい意見が多数を占めている。 たとえば、「そもそもの北斗の拳がギャグアニメだったんじゃ?」「劇画だからこそギャグになるのに」「元から大真面目なギャグ漫画だったのにズレたことをやる……」という“ギャグアニメ化”の企画意図そのものを疑問視する声や、「原作に近い絵柄でやるべきだった」という指摘など。こうした酷評の理由について、漫画に詳しい編集者は言う。 「昔の人気漫画のパロディとなると、原作ファンの見方が厳しくなるのはよくあること。また、真剣にやっているところが面白かったのに、それをあえて『ギャグ』で……と言われると、見る側は構えるため、ハードルが高くなります。また、せっかく本家と同様に、声優・神谷明が参加してくれているのに、ケンシロウ役じゃないなど、“無駄遣い”感に対する抵抗もあるでしょう」 ただし、これは本家『北斗の拳』ファンに向けて作られたものではないのではないか? とも付け加える。 「本来なら5分アニメでも十分くらいのノリで、そんなに目くじら立てるほどのものではないと思います。今は『北斗の拳』のファンというと、漫画で読んできた世代ばかりでなく、パチンコで知った世代も多数入ってきています。『原作を知っていると、さらに楽しめる』ような作品とは異なり、『原作のキャラや、名ゼリフは知っている』程度のライト層を狙っているのでしょう」 ちなみに、心憎いのは、現在、本家『北斗の拳』を再放送しているTOKYO MX。『DD北斗の拳』放送を意識してのことかは不明だが、再放送のほうが面白いという皮肉な状態になってしまっている。『DD北斗の拳』公式サイトより
ファンも困惑……Hey!Say!JUMP「バーモントカレー」CMの放送頻度と、テレビ局の台所事情
4月1日から放送されている、Hey!Say!JUMP出演の「ハウス バーモントカレー」の発売50周年キャンペーン「ボクたち、バーモント育ち!」CM。 「まだ1回も見ていない」という人もいれば、「かなりの頻度で見る」という人もいて、ネット上では「バーモントカレーのCMを見られる番組教えて」などの声も多数出ている。 これって地域差なのかと思ったが、実は別の理由があるらしい。テレビ関係者はこう説明をする。 「ハウス食品や興和などは、局とフリースポット契約をしているから、大量にCMが流れることがあるんですよ」 テレビCMの契約には、主に「タイムCM」と「スポットCM」の2つがある。前者は番組枠で決まっている番組提供スポンサーのCMで、特に21時台などの始まりの枠は人気があり、料金も高いそう。 一方、後者は番組や時間帯の指定なしに流れるものだという。 「スポットCMは、局とスポンサーで定めたCM時間枠に流れるものですが、『フリースポットCM』の場合は、特に時間帯を指定せずに、一定期間に指定された本数を流すという契約になっています。ハウス食品などはそうした契約をしている例で、特定の広告主だけが、スポットCM枠が空いたときにCMを入れることができるようになっているんです」 特定のスポンサーのCMを何度も繰り返し見たり、一時的に大量に見る気がするのは、そのせいだという。 前述のように、CMを楽しみにしているファンにとっては、「大量に見られる」のはうれしいことだが、実はこれ、放送局にとっては台所事情が見えてしまうものだそう。 「フリースポット契約のCMが大量に流れるってことは、それだけスポットCM枠の空きがたくさんあるということですからね。フリースポットCMがたくさん流れるかどうかで、スポンサーがついているか、枠が余ってしまっているかが見えるんですよ」 つまり、地方局などで「頻繁に見る」ところは、それだけCM枠が売れていないということのよう。 ちなみに、この「フリースポットCM」、そんな事情から、かつては視聴率が低い早朝や深夜の時間帯に多く流れていたそうだが、「最近は、ゴールデンタイムなどでも頻繁に見られることがある」という。 頻繁に流れるCMの裏には、テレビ業界の厳しさがあるようだ。涼ちゃんもバーモンド育ち!
最終回4.3%の“伝説”を作ってしまったフジテレビ『アイアンシェフ』とはなんだったのか
伝説の大人気番組『料理の鉄人』の13年ぶりの復活ということで、昨秋、鳴りもの入りでスタートした料理バラエティ『アイアンシェフ』(フジテレビ系)。 大みそかには特番が組まれ、番組MC役に当たる「主宰」を務める玉木宏が冬に開催された「お台場合衆国」のイメージキャラクターに採用されるなど、“伝説再び”とばかりに局側も力を入れていたようではあるが、結局芳しい視聴率を獲得できず1ケタ台を連発。3月22日の放送をもって、わずか半年で番組終了ということになってしまった。 かつての人気番組の復活ということに加え、料理番組という、比較的手堅い人気を獲得できそうなコンテンツにもかかわらず、事実上の打ち切り。しかも、最終回も4.3%という低い視聴率に終わってしまった。 その敗因は、いったいなんなのか? 人気番組を手がける放送作家に聞いた。 「『ぴったんこカンカン』(TBS系)や『世界番付』(日本テレビ系)などの裏番組の人気が安定していることもありますが、何よりもその“伝説”が逆に一番大きな足かせになってしまった感はありますね。“あの伝説の番組”ということで、放送前から視聴者のハードルを大きく上げてしまった。過去の番組に思い入れが強いほど『もっと面白いと思ったのにな……』と、どうしても文句を言いたくなってくるものですからね。かつての人気番組を復活させるときには、これが必ずついて回ります。『料理の鉄人』だって、今見ると、実は思っていたほど面白くない部分もありますからね。それでも記憶の中では『ものすごく面白かった』となってしまっていますから、そこが難しいところですね」 一方、不定期の特番枠での放送ではあるが、『エンタの神様』(日本テレビ系)や『ザ・イロモネア』(TBS系)など、現在もそれなりに人気を獲得できる過去の人気番組もあるが、ネタ番組というのは、基本ネタそのものや芸人が新しければ成立し、たとえばレギュラー放送当時には出演していなくても、スギちゃんやキンタロー。を出せれば、今の空気になるのである。 ところで、料理系の番組の安定した人気というものも低下してきているのだろうか? 前出の放送作家は言う。 「『ぐるナイ』(日本テレビ系)の“ゴチバトル”や、『めちゃイケ』(フジテレビ系)の“ガリタ食堂”なんかがそうなんですが、おいしそうなものをただただ食べるだけのほうが最近は人気があるようですね。作っている過程を見せたり、料理を食べて批評をするということ自体が、今はあまり求められていないようですね。逆に、コンビニやスーパーで買える商品の批評は、その身近さが受けていますね。情報がこれだけ飛び交っていますから、どこがおいしい、というのは自分で調べられます。特にこの番組に限ったことではないのですが、局側が“カリスマ”として押し出そうとしても、今はその作った感じが分かるようになってしまいましたからね。番組がブームを引っ張っていくという形は、なかなか成立しづらい時代なのかもしれません」 『アイアンシェフ』の最大の敵は、『料理の鉄人』だったということに尽きるのかもしれない。フジテレビ『アイアンシェフ』








