テニス錦織圭の躍進で注目される“松岡修造ものまね”こにわが、テニスに詳しすぎるワケを直撃!

 テニス全米オープンで日本人初の準優勝を飾り、楽天ジャパンオープンで2年ぶりの優勝を果たすなど、錦織圭選手の活躍に日本中が沸いている。ところで、ちょっと気になったのは、決勝後に松岡修造そっくりモノマネでおなじみの「こにわ」が、ホンモノさながらに熱く全米オープン決勝の戦いぶりについて語っていたことだ。  こにわといえば、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」でブレークしたサンミュージック所属の芸人。同番組では瞬間的なものまねを披露するのみだが、日本テレビの情報番組『PON!』などを見ていると、テニスについてジェスチャー混じりに熱く語る語る……。その語り口が松岡そっくりなのもさることながら、あまりにテニスに詳しすぎる。ともすれば、本人に代わって解説できてしまいそうなほどだ。  もしかして、もともとテニスに精通している人なのだろうか。ご本人を直撃した。 「テニスはもともと好きで、試合もたくさん見ていますし、時間ある限りできるだけ現場に足を運んでいます。ただ、テニス経験はないんですよ」  もともと学生時代に部活でバスケをやっていたこと、父親が巨人ファンで幼い頃から野球を見ていたことなどから、昔からスポーツ観戦は大好きだったというこにわ。面白いのは、スポーツ観戦の「好き」の観点が、一般とは大きく異なる点だ。 「小学5年頃から、スポーツを見るときに何を見るかというと、僕の場合は『解説』を聞いていたんですよ。いろんな解説者の理論があって、それがわかってくると、プレイを見ていても『あ、これは解説者の〇〇さんが言っていた、あの理論だな』といった具合に理詰めでわかってくるし、展開も読めるようになる。解説者の理論と、目の前で繰り広げられるプレイとが、テトリスのピースがかちりとハマるときのようにつながる瞬間が、なんともいえない面白さなんです」  ちなみに、こにわはテニスだけでなく、他のスポーツにも豊富な知識を持つ。 「たとえば、サッカーW杯のとき、ギリシャ戦後にそのまま『PON!』の放送になったんですが、スタッフさんから『こにわ目線で解説して』と言われたんです。北澤豪さんがスタジオにいらしていて、元選手で解説者でもあるすごい知識の方の前で解説するということで、当然すごく緊張して。で、僕がずっとしゃべっている間、北澤さんが黙って僕を見ていて、終わってからもやっぱり僕を見ていて。何を言われるんだろうとドキドキしてたら、一言『すごいね……』と褒めていただきました(笑)」  こにわが松岡修造ものまねに初めて挑戦したのは、まだ素人の頃の2002年。日韓ワールドカップを見ていたとき、母親の前で遊びがてらやってみたらウケたのが最初だった。  その後すっかり忘れていたが、07年に、キャラクターコント番組『コンバット』(フジテレビ系)で、当時のスタッフが松岡修造という人の面白さに注目し始めていたことと、「松岡修造に顔が少し似ている」ということでリクエストされ、「昔やったことがある!」と思い出して、挑戦することになったのだ。  ただし、07年の披露時には研究がまだ足りず、反応はいまひとつだったという。 「当時はただのものまねで、うわべだけをなぞっていたから、ウケなかったんですね。そこで、松岡さんが出演する番組を見まくり、本も読み、松岡さんならどう言うか、どんなリアクションをするか、松岡修造という人を内面から研究したんです。僕が目指しているのは、松岡さんのものまねじゃなく、『完コピ』。松岡さんは素材そのものが素晴らしいから、余計な手を加えたらブレてしまうので、生のまま出したほうが断然面白いんです」  研究を重ねるうち、気づいたのは、「スポーツ好き」「理詰めのタイプ」という松岡修造と自分との共通点だった。そこから「松岡修造本人になりきる」ことに徹した。 「それでも、まだまだ完全ではないです。現時点でご本人との違いが20~30%あるとしたら、そこを埋めていき、20年の東京オリンピック時にはご本人を超えるのが目標です。松岡さんは忙しい方ですから、さまざまなスポーツ番組の中で大きな仕事から順番にスケジュールが埋まっていくはずですが、物理的にすべて網羅するのはムリですよね。そこで、僕は小さな仕事から埋めていき、結果的に僕の方が松岡さんご本人よりオリンピック関連でたくさん露出しているという状態になるのが目標です」  大胆にも「乗っ取り」計画!? でも、こんな発言すら、なんだか松岡修造ご本人のもののように思えるから、完コピ度の高さは相当だ。

“夏の風物詩”野沢直子って、現役時代を知らない世代にはどう見えているの?

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「ふかづめ」(ビクターエンタテインメント)
 猛暑・大雨・雷・しまいにはデング熱……と、何かと過酷だった今年の夏。一気に秋めいてきたとはいえ、まだまだ夏の疲れから解放されていない人も多いのではないだろうか?  ところで、夏の風物詩といえば、かつてはTUBEだったが、今は断然「野沢直子」だ。  かつては「女芸人」のハシリとして活躍していたが、アメリカに拠点を移し、近年は夏になると一時的に帰国してテレビに出まくることで、大橋巨泉に次ぐ「出稼ぎタレント」ともいわれる。  野沢直子が帰国すると、同時に露出を増やすようになるのが、帰国時の受け入れ先になっている、吉本興業の芸人でダウンタウン・浜田雅功の嫁・小川菜摘と、同じく仲良しのハイヒール・モモコだ。ハイヒール・モモコに至っては、まるで「同窓会」で上京したついでに、仕事までちゃっかりしていくくらいの勢いである。  仲良しグループでまるごとやりたい放題にも見えるが、野沢直子のこうした特殊な活動状況を世間はどうとらえているのか?  ネット上では、「夏だけ出稼ぎって、気楽だなあ」「昔は面白かったのに」などの声があったほか、野沢直子が『アナと雪の女王』に対して「ありのままで~♪って、全裸かよ!」というツッコミをしたという記事には「こんなツッコミ、今時小学生でもしないぞ」「痛い」「つまらない……」「レベルが低すぎる」などの声が殺到していた。  さらに驚くのは、おそらくネタだろうが、「いい年して悟空、何言ってんだよ」「悟空がキレた」「悟空だけやってればいいのに」などという声が多数あったこと(※もちろん悟空は、声優・野沢雅子さんです)。  もしかして今の若い子って、野沢直子を知らないのだろうか? 若い人たちには、どう見えてるのか?  子どもや若い人たちに聞いてみたところ、「普通に知っている」(20代女性)、「夏に来る人?」(20代女性)など、20代くらいで知っているという声が多かったが、「我が家の高校生の息子は知らなかった」(40代女性)、「テレビで見たことある!」(中学生男子)、「夏休みにテレビで見た」(小学生女子)など、小中高生になると、反応はさまざま。中には、こんな意見もあった。 「息子が、テレビに出ていた野沢直子に食い入るように見入っていた。『え……誰これ?』と、なんだか恐ろしいものを見るようで夢中だった」(小学生の母・30代女性) 「中学生の娘は、やたら気になるらしく、関心を示していた。全然知らない人だけど、アラレちゃんみたいな紫のヘンな髪とヘンな格好をしていて、奇妙なおばあさんみたいに見えるわりに、周りの扱いが気を使ってる感アリアリで、妙に『大物』っぽいからかも」(40代女性)  確かに奇抜すぎるファッション・髪形は、痩せた顔・スタイルのせいもあって、かえって年老いて見えるし、日本を離れていることで、日本の笑いと「間」やツボがズレてきている感はある。そのズレの部分が、テレビでは妙に浮き立ち、若い人にとって奇妙で不安定・不気味な存在に見えて、心をざわつかせるのかもしれない。  第二の大橋巨泉かと思っていたが、意外にも近いのは「夏に頻繁に現れるお化け=稲川淳二の怪談」のほうだったりして?

とんねるず、雨上がり、ロンブー淳……大物たちが重宝する、おぎやはぎ・矢作兼の“裏回し術”とは

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人力舎オフィシャルサイトより
 『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)では、とんねるずに頻繁に呼ばれ、『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)では雨上がり決死隊や田村淳に重宝され、『タモリ倶楽部』(同)にも時々呼ばれる、おぎやはぎの矢作兼。  相方・小木博明がイジられつつも、不敵さを崩さない一方で、矢作は「なんとなくMCの隣にいる」というのが常だが、一体なぜこんなにも大物MCたちに好かれるのか?  ポジション的にはバナナマン・設楽統にも近い印象だが、司会業もソツなくこなし(矢作も時々進行をやるが)、女性からの好感度も高い設楽に比べ、好きな芸人として真っ先に名前が挙がるタイプでもない気がする。  その魅力って、いったい何? バラエティ構成作家に聞いた。 「矢作さんが起用される際には、実は大きな理由があるわけではないと思うんです。その場にたくさん芸人がいる番組なら、なんとなく名前が挙がるというか。男女問わず、真っ先に挙げるわけじゃなくとも、嫌いな人はいないですし、好感度は低くない。矢作さんがMCの横から一言入れることで、なんとなくひな壇にいる人がボケやすかったり、ツッコミやすかったり、ひな壇の外側にいる芸人さんがラクだったりすることはあると思います」  矢作が重宝される理由のひとつは、「裏回し」と呼ばれるものだそう。 「俳優やジャニーズのタレントなど、しゃべりが本業ではない人がMCをやる時は、ゲスト側に軸がひとつほしいんです。そこで、矢作さんや土田晃之さんなど、ゲスト側にしゃべりが達者な芸人を入れて、ゲストのほうで裏から番組を回す手法です」  本業以外のMCのサポート役というのはわかりやすいが、不思議なのは、大御所芸人などに気に入られていること。どんな役割を担っているのだろうか? 「矢作さんの場合、大御所MCが言いたいことを代わりに言ってくれたり、逆に大御所MCにほかの人が言えないことをズバッと言ってくれたり、『嫌だ』と歯向かってくれるところは大きいですね。それによって、MCがイイ人に見える効果があるんです」  大御所MCは、とかく反感を持たれがちなポジションだ。でも、MCも誰かにイジッてほしい・ツッコんでほしいと思うことはあるのだという。 「ダウンタウンなども、今はイジられる側になってきていますよね。自分たちをイジっておいしくしてほしい時に、最適な人材ではあるんです」  また、矢作特有の、ポツリとつぶやくテンションの低さ・空気感も絶妙なのだそうだ。 「大御所の人にツッコんだり、盛り上げたりするのも、関西芸人などがやると茶番感が出て嫌われることもありますが、あのポツリとしゃべる感じはウソっぽく見えないところは大きいですね」  真ん中に立つわけじゃなく、外野からガヤを飛ばすわけでも大きくツッコむわけでもなく、MC横から低いテンションでポツリとつぶやく芸風は、実は唯一無二のものかもしれない。

『花子とアン』で主演・吉高由里子を“食った”仲間由紀恵 存在感の秘訣は「顔の大きさ」だった!?

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NHK連続テレビ小説『花子とアン』より
 視聴率・評判ともに好調のまま、いよいよ放送期間残り1カ月とわずかとなった、NHK連続テレビ小説『花子とアン』。  作品を大きく引っ張ってきたのは、なんといっても主役・吉高由里子演じる安東はな(後の村岡花子)の親友・葉山蓮子を演じた仲間由紀恵の存在だろう。  ヒロインよりも激しく情熱的なキャラクターと、波瀾万丈な人生のせいもあり、ヒロインの親友役にもかかわらず、「実質Wヒロイン」、あるいは、「主演を完全に食ってしまっている」という声も一時は続出していた。この作品によって、仲間の存在感の大きさをあらためて痛感した視聴者も多かったことだろう。  仲間由紀恵のオーラの理由について、あるテレビ関係者は次のように語る。 「一時は『太った』とか『劣化』なんて声もありましたが、仲間さんが登場すると、場面がパッと明るくなる『華』がありますよね。あの独特の声も、浮き立った存在感がありますし、なんといっても常に潤んだ、ねっとりした大きな瞳と、白い肌が大きな魅力だと思います」  さらに、テレビ雑誌ライターはこんな指摘をする。 「あの圧倒的オーラ、華やかさには、実は、仲間さんの顔の大きさも影響していると思うんですよ」  実際、『花子とアン』の出演者発表の会見の際には、吉高と仲間が並ぶ画像に、ネット上では「仲間の横だと吉高の庶民顔が際立つな」といった声の一方で、「仲間さん顔大きいな」などの声もあった。また、仲間の「顔が大きい」という指摘は、かねてよりネット上でたびたび見られたという。  それにしても、「顔の大きさ」と「華」って関係あるのか? 「ありますよ! 一般的には美女というと、『手足が長く、小顔のモデル体形』をイメージする人が多いと思いますが、アップの多いテレビドラマでは、『小顔』の魅力って、あまり生かされないですよね? それよりも目ヂカラの強さや、白くなめらかな肌のほうが印象も強く、顔があまり小さくないほうが、それが強調されると思うんです」(同)  モデル出身などの小顔女優は、ドラマなどでは案外地味になりがちだそうで、「顔が大きいほうが画面映えする」という説だ。 「仲間さんだけでなく、『顔の大きい女優』さんには、華のある人がたくさんいますよ。たとえば、旬なところでは、『あまちゃん』(NHK)で大ブレークし、ドラマや映画に引っ張りだこの有村架純さん。エラが目立つとも言われますが、あの大きなほっぺと、それを際立たせる小さな愛らしい口とが、小動物的で抜群の魅力ですよね。また、『低視聴率女王』とも言われてきた、現在『金田一少年の事件簿N』(日本テレビ系)出演中の川口春奈さん。彼女もよく『顔でかいけどかわいい』と言われています。さらに、近年は妖艶な魅力も放っている石原さとみさんも、『エロ顔でか美人』ですよね。時代はいま、小顔より、断然、『巨顔』だと思うんです!」(同)  当然、次々に名前を挙げられた女優さんたちも、一般女性に比べたらみんな十分に小顔ではあるのだが、長年続いてきた「小顔であればあるほどいい」という風潮には強く疑問を感じるのだという。  確かに、「小顔美人」は、引きの画は美しいけれど、まぶしい輝きを放つ「華」「オーラ」のある女優さんといえば、顔が小さすぎないほうがよいというのも一理あるかも?

バラエティ番組の罰ゲームが「粉を浴びる」→「冷却噴射ガスを浴びる」に変化したワケとは?

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『ガス人間第1号』東宝
 最近、バラエティ番組のドッキリ企画や罰ゲームにおいて、タレントや芸人がプシューッと白い何かを浴びせられ、「冷たっ!」「ヒャッ!? ビックリしたあ~」というリアクションを目にする機会がたくさんある。  ドッキリ企画や罰ゲームでは、かつては粉を浴びる→咳き込むというのが一般的だったと思うのだが、それがいつからか、粉ではなく冷却噴射ガスを浴びるケースが一般的になっている気がする。  こうした変化はいつ頃から、なぜ起こったのだろうか。衣装のクリーニング代などの関係なのか。  多数のバラエティ番組をはじめ、テレビ・舞台の美術プロデュースを手掛ける株式会社ヴァンダライズ(http://www.vandalize-art.com/)代表の佐藤研英さんに聞いた。 「ドッキリなどの企画で使用されるものが、粉から冷却噴射ガスに切り替わったと認識した時期は、4~5年前だと思います」  考えられる理由として、以下の点を挙げてくれた。 ・粉の場合、汚れるため、美術会社的には設置・撤収が面倒 ・タレントが粉を浴びた後、着替え、シャワーのために収録が中断になってしまう ・タレントの着衣が借り物だった場合、買い取りになってしまう ・呼吸困難の可能性 ・CO2噴射機の技術向上(人体に無害とか軽量化、料金とか) 「ただ、一番の理由は番組制作の予算の減少だと思います。先述のような理由で収録時間が遅くなり、スタッフのタクシー代がかかってしまったり、出費が多くなってしまったりすることが大きな理由だと感じています」  確かに、粉を浴びるケースと違い、冷却噴射ガスの場合は、瞬時に消えていくだけに、後片付けもラクそうだし、時間の短縮になるというのもうなずける。  いいことずくめには思えるが、実際、こうしたドッキリなどで、事故が起こったなどということはあるのだろうか。 「事故があったりした事例は聞いていません。ただ、いつか起こるという意識があまりないというのも、否定できません」  粉→冷却噴射ガスの変化は、技術的向上による部分があるだろう。だが、「予算の縮小」ばかりにこだわってしまうと、危険性などについて十分な検証がなされていない可能性も出てくる。 「節約ということでいうと、専門的なテレビ美術会社や技術会社を予算削減のために局内のスタジオ収録から締め出しているという現状もあります。その結果、決まった人間との付き合いが多くなり、事故が起きても『なあなあ』で済ましてしまうことも少なくないんです。資金力の低下が、隠ぺい体質につながっているといえるのではないでしょうか」  本来は笑いを提供するはずのドッキリ企画や罰ゲームで、事故などという笑えない結果にならないことを願うばかりだ。

みうらじゅん・安齋肇が言いたい放題! NHK BSの『笑う洋楽展』が自由すぎる!?

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NHK BSプレミアム『笑う洋楽展』
 今までまったく見たことのない斬新な音楽番組が、4月からひそかに放送されている。2013年の単発放送を経て、NHK BSプレミアムでレギュラー化された番組『笑う洋楽展』(毎週土曜24時~24時30分)だ。  みうらじゅんと安齋肇の2人が、1950~90年代にかけて撮影、制作された多彩な洋楽映像を鑑賞しながら自由にトークを繰り広げるというバラエティ番組。何が斬新って、毎回ひとつずつ設けられるテーマ設定も、トークの内容も、音楽にまったく関係ないことばかりだということだ。  なにせ、4月5日放送分の初回テーマからして「胸毛男」である。およそ音楽性ゼロだ。  ただ、これはまあ、フレディ・マーキュリーあたりから始まるのだろうと、一応想像がつく。7回目の「口パク女王」とか、8回目の「ヒゲヒゲ団」、9回目の「へそ出し」あたりもシンプルで理解の範囲内だが、3回目の「ビリー張り切る」などは本当にもう、意味が全然わからない。10回目の「冷めた客席」に至っては、「どこ見てんの!?」と、アーティスト側に怒られそうだ。  しかも、2人の口から出る言葉も、「この服、ムカつくよねえ!」「マイク、食べちゃってるよ」「この女の人、足長いねえ」など、素朴な感想だったりする一方で、「(PVのフレディ・マーキュリーと女性のからみが)リアリティがまったくないね」「(落ち着きない演出で)おしっこ行ってから撮ろうよって感じだよね」「(ジョン・ボンジョビの胸毛は)砂場で砂鉄拾ってるみたい」など、ツッコミまくりの言いたい放題。  取り上げるアーティスト・楽曲も、誰もが知っている超有名どころから、かなりマイナーなものまで幅広いが、語られる内容は総じてなんの知識にもならず、なんの役にも立たなさそうなものばかりだ。  それにしても、なぜこんな珍妙な番組を? テーマや楽曲等はどうやって決めてるの? また、好き勝手にしゃべっているように見える2人だけど、もしかしてぶっつけ本番でやってたりする?  NHKの広報担当者に聞いたところ、得られたのは、以下の回答だ。 「毎回のテーマはスタッフが決め、みうらさん、安齋さんには事前にはテーマを知らせず、収録時に初めてテーマを知るようになっています。事前に何も決めず、2人に自由なトークを繰り広げてもらっています」  ちなみに、どういう意図でテーマを決めているかというと……。 「テーマは、音楽ファン以外でも興味を持ってもらえるよう、基本的に音楽とは関係ないものとしています」  あらためて見ると、実はツッコミどころ満載の昔の洋楽映像の数々だが、こうした楽しみ方があるとはまったく気付かなかった。  あえて必要情報や知識はほとんど入れずに「楽しむ」「ツッコむ」という斬新なスタイルで洋楽に親しむ番組。洋楽をよく知らない人は理屈抜きに楽しめ、洋楽に詳しい人はこれまで気づかなかった新しい見方を知ることができるはずだ。

ザキヤマ、有吉、とんねるず……売れっ子芸人が“異様にじゃれつく”カンニング竹山の魅力とは

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『放送禁止2013』(ポニーキャニオン)
 コント番組やネタ見せ番組がごくわずかになり、旬の「一発屋芸人」もあまり登場しない今、なぜか局地的に熱い視線を送られている芸人がいる。カンニング竹山だ。  『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)では、竹山がアンタッチャブル・山崎弘也と有吉弘行に挟まれ、じゃれつかれた挙げ句、水をかけられるのが定番パターン。『アメトーーク!』(同)でも、竹山がザキヤマと有吉にイジられることは多い。  また、ザキヤマは最近、竹山が出演していない番組でも、唐突に竹山の話をし始めたり、竹山のモノマネをしてみせたりすることがある(しかも、これがムダにうまい!)。カメラが回っていないところでもうれしそうに、執拗に絡み続ける様子が放送されたりする。  しかも、面白いのは、3人とも事務所が異なることだ。  加えて、最近では『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)でも、とんねるずに高級時計を買わされたり、ドッキリをかけられた後に、意図的ヤラセでもう一度やり直しさせられる企画「どっきりリテイクステークス」に呼ばれたりしている竹山。  6月12日放送分の同番組2回目「どっきりリテイク」では、最初から「(収録が)木曜だし、薄々危ねえなって思ってた」(本人談)上で、鋭い観察力で企画に早々に気づき、それでもプールに落ちた後には「粗くなってねえ?」と指摘したり、「絶妙にハゲさせて」(有吉談)きたりと、細やかな芸・ツッコミを披露。次回は事前に告知した上でドッキリ(※ドッキリじゃない!)をやろうと言われると、「それなりに仕上げてきます」と宣言。ネット上では「さすが!」「プロ!」と、絶賛の声が続出していた。  それにしても、「竹山」という素材を前にすると、まるで猫にマタタビを与えたときのように、ザキヤマ、有吉、とんねるずなどの売れっ子たちが異常に興奮し、しつこくなるのは、不思議なほどだ。なぜこんなにも芸人たちを夢中にさせるのか?  あるテレビ関係者は言う。 「竹山さんはかつて“キレ芸”で注目を集めていましたが、温厚な性格などが知られてきていることもあってか、最近はどちらかというと、キレるというよりも、有吉さんやザキヤマさんなどの暴走を止める役、ツッコミ役のほうが多い印象ですよね。とんねるずさんとのカラミも、まさにそういった感じ。鋭い観察眼や機転、丁寧な仕事ぶりへの信頼感からか、竹山さんがいると『ツッコんでもらえる』と思って、ほかの芸人たちが安心して暴走できるんじゃないかと思います」  これには、『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)での探偵業の成果も大きいのではないかと、お笑い好きのライターは言う。 「ロケ番組が少なくなっている今、ロケの経験値がタレントや芸人のスキルの差として出てしまうというのは、時々指摘されることですよね。『ナイトスクープ』は関西の番組ですから、最初は“関東のお笑いの人”としてアウェイ感があったんじゃないかと思いますが、竹山さんは真面目で優しい人柄と、地道で丁寧な仕事をすることで、視聴者たちから受け入れられています」  さらに今年の1月からは、竹山がMCを務め、「ロックかロックじゃないか?」をテーマに“過激でデンジャラスな”ロックな笑いを目指して放送コードスレスレの企画に挑戦する新感覚音楽バラエティ番組『竹山ロックンロール』(テレ玉、MTV、チバテレ、TVK、サンテレビなど)もスタート。きゃんきゃん吠えまくっていた若い頃の「キレ芸」から、人徳と信頼される仕事ぶり・高いスキルにより、「愛されるキレ芸」に進化したのかもしれない。

「困ったときは女子高生に聞け」NHK Eテレ『Rの法則』ディレクターが語る“10代のリアル”

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『Rの法則』NHK
 昔は、NHK教育の10代向け番組というと、「学校や親が勧める、道徳っぽいもの」という印象を持っていた人も少なくないだろう。  だが、いまやどの局のどの番組よりも10代の生の声を率直に取り上げている番組がEテレにある。10代の気になる話題をピックアップし、高校生の視点でリサーチ&ランキングする情報番組『Rの法則』だ。  「ムダ毛」「下着」といった赤裸々なテーマがあったり、「イヤな先輩」「悪口対策」といった10代の人間関係の微妙なツボを突いてきたりする。出演者のコメントも、街頭インタビューやアンケートの声も、ことごとく生々しい。  いったいなぜ、こうもリアルなのか? 『Rの法則』に取材をお願いしたところ、対応してくれたのは、ディレクターの姫野徳子さん。 「『Rの法則』ではプロデューサーが視聴者の反応を重視していて、『自分の勝ちパターンを信じるな』『困ったときは女子高生に聞け』と常に言っています。そのため、番組サイトのアンケートだけでも毎回300通ぐらいの回答すべてに目を通しているほか、街頭インタビューで50~100人程度の生の声を聞き、出演者や、ディレクターが個々に持っている人脈で女子高生に取材し、多面的な情報収集方法を取っています」  数段階にわたる方法で、毎回500~1,000人もの声を拾っているそう。  最近取り入れたのは、NHKが独自に女子高生の生の声を拾う「モニター」のシステムで、このプロジェクトを手掛けているのが姫野さん。 「女子高生のことをもっと知りたい。そのために、じっくり話を聞く場を作りたいと思ったんです」  ちなみに、姫野さんは大手化粧品会社に出向し、商品開発を通じて若い女性のマーケティングを学んだ、NHKでも異色の経歴の持ち主。  そうしたノウハウを生かし、『Rの法則』の女子高生モニターは、「テレビ好き」「情報に敏感」などの条件で女子高生に応募してもらい、オーディションで決めたそう。 「オーディションであることは親御さんにしか知らせず、放送局も番組名も出さずに『Rの法則』を見てもらい、グループインタビュー形式で意見を話してもらって、それをマジックミラー越しに見る方法を取りました」  採用人数などはあらかじめ決めておらず、「番組が狙っている層と響き方が近く、ちゃんと自分の意見を話せる子、感度のいい子、“目利き”の子を選んだ」結果、女子高生モニターとなったのは12名。  モニターには、編集段階で番組を見てもらい、「面白い」と思ったところ、「つまらない」と思ったところでボタンを押してもらう。その後、インタビューも行い、生の声をダイレクトに番組に反映させているそうだ。 「モニターに『つまらない』と言われたところは、ギリギリまで編集で直します。ホメられることはあまりなく、どこがつまらないという意見、ダメ出しが多いですね(苦笑)」  たとえば「内輪ウケが面白くない」「コイツ(出演者)の意見なんて別に聞きたくない」「発言前の『あおり』がうっとうしい」など、耳の痛い指摘も少なくないそうだが、女子高生の意見をダイレクトに反映するようになってから、視聴率がよくなった回もあれば、良くない回もあり、手探りだが、番組改善に取り組んでいるという。 「マーケティングで女子高生の生の声を拾うようになってわかったのは、女子高生は大人が思っているよりずっと、ちゃんとテレビを見ているということ。あらためて、丁寧に番組を作らなければいけないと感じました」  ちなみに、今年3月からは女子高生モニターとディレクターでチームを組み、「ネタ出し会」も行っているそう。  アンケートの問いの言葉選びひとつとっても、女子高生の「ダメ出し」があればその都度変え、放送直前まで直せるだけ直すという手間のかけ方・愛情の注ぎ方を考えると、『Rの法則』の「10代の声」がいちいちリアルなのも、むしろ当然なのかも。

「タモロス」騒ぎと『バイキング』不調の裏で、日テレ『ヒルナンデス!』快進撃のワケとは

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『ヒルナンデス!』公式サイトより
 4月1日にスタートしたフジテレビ系『笑っていいとも!』の後番組『バイキング』の低視聴率が連日報じられ、その理由などが多数分析されている。  こうした傾向に対して、あるテレビ関係者は次のように違和感を語っている。 「やたらと『タモロス』『タモロス』言いますが、そういって騒いでいる人の何割が『いいとも!』を見ていたんでしょうね。彼らの半分でも番組を見ていたら、終わっていなかったでしょう」  近年は、NHK朝ドラ『あまちゃん』が終わった後の「あまロス」だの、『ごちそうさん』が終わった後に「ごちロス」だの、「ロス」「ロス」言いすぎ感があり、確かに不気味だ。 「しかも、おそらく『あまロス』と騒いでいた人の多くが『タモロス』と言って騒いでいる気がします。ドラマのように放送期間が決まっているものはともかく、『いいとも!』などバラエティの場合は、そんなにも終了を惜しむなら、終わらないように支えてあげればよかったのに。なんだか、名前ありきのブームになっている感がありますよね」(同)  また、『いいとも!』からの落差として『バイキング』の不調がやたらと注目されているが、「その裏には、明らかに日テレ『ヒルナンデス!』の好調ぶりがあります」と、テレビ雑誌編集者は語る。 「『ヒルナンデス!』は、2011年春のスタート時には世帯視聴率3~5%程度と低迷し、打ち切りもウワサされていたんですが、スポンサーからの評判が良いため存続していたことが知られています」(同)  『ヒルナンデス!』が人気番組となったのは、「好きな女性アナウンサーランキング」2013年アンケートで1位となった、「ぽっちゃり」「食いしん坊」キャラの水卜麻美アナ人気の貢献度が大きいことは、誰もが認めるところだろう。  特に、従来の「女子アナ=男性人気」というイメージを覆す、同性からの支持の高さが水卜アナの強みであり、お昼の番組のメインターゲットである主婦層をしっかりつかんだことは大きいはずだ。 「曜日ごとのレギュラー陣に、『ファミリー感』が生まれてきたことも大きいですね。それぞれカラーが異なるのも面白いですし、ゲストも含めた出演者同士の“お約束”の掛け合い・イジリなども定着してきています」(同)  さらに、今年2月11日にHey!Say!JUMP・八乙女光と有岡大貴がゲスト出演した放送回が、祝日ということもあってか、番組最高視聴率となる11.4%を記録。好評を受けて、2人が4月から火曜レギュラーに抜擢された。それも、ジャニーズだからといって持ち上げられることなく、みんなが2人を「イジる」ことによって、温かく迎え入れている「ファミリー感」があるという。  低視聴率から安定の人気番組に成長してきた『ヒルナンデス!』。裏で長寿番組が終わり、新番組が誕生しても、なんの影響も受けることなく、お昼にふさわしい「ほどよくあったかい温度」が人気の理由なのかも。

これがNHKの本気!? Eテレ『Rの法則』が“コント回”連発のワケ

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画像提供/NHK Eテレ
 ジャニーズJr.やAKB48、乃木坂46メンバーをはじめ、10代のアイドルやモデルなどの男女が多数出演している、NHK Eテレの教育バラエティ番組『Rの法則』。  10代のリアルな声を届ける番組だが、気になるのは、そんななか唐突に「コント回」があることだ。その名も「あ~るあ~る1グランプリ」。3月20日放送分で第6弾となる上、3月24日には生放送で年間王者を決める「決勝大会」を行うという。  コントでヘンなキャラになりきっている出演者たちはかなりノリノリで、「こんな顔して大丈夫か」と、不安になるほどの気合の入りぶり。なぜこんなにコントに本気なのか? NHK 青少年・教育番組部ディレクターの細川啓介さんに聞いた。 「きっかけは、『Rの法則』発で人気者を作りたいということでした。“R’s”といわれる出演者たちは数十人いますが、どうやって彼らのキャラクターを引き立てることができるか考えたとき、手っ取り早いのは、本人の良さを生かしつつ、キャラクターを付与してあげることでした。それには、コントという演出スタイルがキャッチーでいいだろうと思ったんです」  コントには、常に女子の視線が気になってチラチラ見る「チラ見くん」や、言わなくてもいいひと言を言ってしまう空気の読めない女子「なっちゃん言っちゃだめ!」など、多くの人が「あるある!」と共感できるものから、「そんなヤツいねえだろ!」とツッコみたくなるようなヘンなキャラまで登場する。
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画像提供/NHK Eテレ
「空いた時間にロビーや控室でR’sメンバーを取材する中で、『そういえば、こういうヤツいるな』『いまだにいるんや』といった“あるある”があったんですね。それをどう取り込むか考えて、トークにももちろん使えるけど、“ビジュアル化”にはリアルな学校に入ってドキュメントで撮るのが難しい中、“コント”という世界を作ってしまうのがいいだろうと。いまどきの10代が考えていること、はやっていること、意識していることをコントの世界で描いてしまおうと思ったんです」  『Rの法則』は2011年に週1回の番組としてスタート。翌12年から週4回になったが、毎回特集形式だったため、「定番企画を作る」という意味合いもあったそうだ。  基本的には、核となるキャラ設定、プロットを考え、そこにHPなどに寄せられたアンケートの「あるある」から使えそうなものを積み上げていくという作り方だそう。 「配役については、最初はキャラに合いそうなメンバーを2~3人呼んでオーディションしましたが、今は合いそうな子を指名しています。演じたいという潜在的欲求があるのか、みんな最初からコントに抵抗感がなく、徐々に出ていないメンバーも『私もやりたい』『僕も』といった感じに手を挙げ始めて。サービス精神旺盛なのか、勝手に自分でヘンなメイクをやり始めるなど、こちらが求めているよりもみんな『盛って』くるんですよ(笑)」  また、「コント」によって思いがけない才能(?)が開花するケースもあるそうだ。
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画像提供/NHK Eテレ
「スタジオトークだと、ぶっちゃけトークができない子、自分から前に出ていけない子もいるんです。たとえば、いまやコント企画には欠かせない存在となったソウタロウは、普段あまりしゃべらない子なんですが、コントをやりたいと自分から名乗りを上げて、本当に演技がうまい。コントに賭ける意気込みを感じます。また、すぐに『違反だ!』とか言いつつ、実は女子に近づきたいだけのキャラ『校則マモル』を演じている諸星翔希なども、最初はそこまでできるとは思っていなくて、やらせてみたら開花した例ですね。コントによって、彼自身、ロケなど他の部分でも一皮むけた感じがして、普段のトークもぶっちゃけることができたり、他の演出家からもキャラを求められるようになったりしています」  細川さんいわく、『Rの法則』のコントは、「手の込んだ学芸会」だそう。 「作品を見ている感覚ではなく、視聴者にとって『参加できる場所』を感じてもらえるようにしたい。実際にコントに参加するわけじゃないけど、『参加できそう』という気分になれる“手作り感”を大切にしています」  24日の決勝大会では、生放送ならではの双方向演出にも挑戦。スマートフォンとデータ放送を使った視聴者人気投票を実施し、年間王者を決定するそうだ。  今後、本気すぎる学校コントから、キャラクターが独り歩きを始めて、街角や学校にやってくる日もあるかもしれない!? Rの法則・コント「あ~るあ~る1グランプリ」決勝大会 Eテレ3月24日(月)18:55~19:55/24:00~25:00(再放送) <http://www.nhk.or.jp/rhousoku/>