日本では救急車の利用は当然無料だが、海外では有料なことも少なくない。そして中国の場合、正規の料金以上の出費を強いられることもあるようだ。 「重慶晨報」(2月20日付)などによると、広東省広州市に住む陳さんの父親は重病で、同市の病院に入院していた。しかし、病状が思わしくないため、別の病院に転院することになったのだが、高熱があり、点滴を受けていたことから、医師は救急車での搬送を勧めた。そこで陳さんは病院のホワイトボードに書かれた番号に救急車の申し込み電話をかけるも、一向につながらない。すると医師は「担当者の携帯電話」として別の番号を教えてきたという。 そうして手配した救急車が到着すると、陳さんは目を疑うような光景に出くわす。乗っていた看護師が、なぜか空の赤い祝儀袋を2つ渡してきたのだ。心づけを渡さなければ、救急車を発車させないという。看護師いわく、これは運転手に渡すためのもので、これまで数々の患者が助かった縁起物なのだとか。まるでお布施を強要する悪徳宗教のようである。 陳さんはカネなど払いたくなかったが、高熱でうなされる父親を一刻も早く転院させたかったため、妥協することに。110元(約1,800円)ずつを祝儀袋に入れ、看護師に渡した。一部始終を携帯電話のカメラで撮影していた陳さんが後日、その動画をテレビ局に持ち込んだことから、騒ぎは広まった。 一連の報道に対し、ネット上では「ニセ救急車ではないか」という指摘が殺到。一方で、「破水した時に救急車を呼んだけど、搬送費に加え、応急手当の費用として数百元取られた。血圧を1回測っただけなのに」「数日前、骨折して救急車に乗ったら、1キロ以内の初乗りが150元(約2,400円)で、さらに20元(約320円)の看護代を求められた」など被害体験も寄せられた。 前出の看護師の白衣には名札がなく、所属は不明。本当に看護師なのかどうかも怪しく、テレビ局の記者が問い合わせたところ、病院側は「当院所属の救急車ではない」と回答。調査してみると、この車両は外部の会社が所有するものであり、病院所有の救急車が不足した時に利用されるものであることが判明した。 上海市で医療コーディネーター業に従事している日本人男性は、こう話す。 「救急車の番号を教えたのが担当医であることを考えると、医師もグルである可能性が高い。医師というと日本では高給取りですが、中国の場合は年収が10万元(約160万円)に満たないこともザラ。それでも医師が人気の職業なのは、賄賂など副収入を得る機会が多いから。ただ習近平政権による腐敗撲滅により、製薬会社や医療機器メーカーからの露骨な賄賂を受け取りにくくなっているのが現状。そうなると、一番の金づるは患者、ということになるわけです」 中国でケガや急病という事態に陥った際には、救急車よりもタクシーを利用したほうが、結果的に安上がりかも? (文=中山介石)空の祝儀袋を患者の家族に渡す看護師。中国では、赤は縁起がいいとされているが、重病患者を前に不謹慎すぎる
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小学生も巻き込む「包茎手術ブーム」の中国で死亡事故! 激安手術の裏で、“やっぱり”トラブル続発中
美容整形ブームが過熱する一方、医療過誤も続発している中国で、性器の整形手術を受けた男性が死亡するという事故が発生した。 「中国青年網」(12月10日付)によると、死亡したのは吉林省長春市の大学に通う男子学生で、9月2日に市内にある総合病院の泌尿器科で、包茎手術と長茎手術を同時に受けていた。 しかしその数日後、発熱や吐き気などの症状が現れ、翌週にはさらに悪化。同15日に死亡したという。 検視の結果、直接の死因は手術中の感染であり、病院側のずさんな衛生管理が招いた医療過誤であると結論付けられている。 男子学生の母親の話によると、彼はネットで同病院についての情報を目にして診察に訪れ、医師から包茎であると診断、さらに「健康生活に影響を与える」と警告されたようだ。さらに短小であることも指摘され、包茎手術と長茎手術を同時に行うことを勧められたという。 実は中国では、包茎手術にまつわるトラブルが続発している。包茎と長茎の同時手術で死亡した男子大学生
昨年4月には、広東省広州市で、包茎手術中、医師が患者の男性に対し、手術費の増額を要求。性器から出血している状態だったため、男性は断ることができなかったという。 また今年11月には甘粛省の病院で包茎手術を受けた男性が、知らない間に治療費として日本円で約34万円をカード決済されるという被害が発生している。 こうしたトラブルの背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は話す。 「個人的な感覚では、中国の20代の若者の4人にひとりくらいは包茎手術を受けており、小学生の息子に受けさせる親も少なくない。というのも中国では、『包茎だと、まともなセックスができない』とか『パートナーが子宮頸がんになりやすい』などと患者の危機感をあおって包茎手術を推奨し、暴利をむさぼる悪辣な医師や病院が少なくないんです」 中国で「ひとつ上の男」になるためには、さまざまな危険が潜んでいる?某病院の包茎手術の新聞広告。特価80元(約1,200円)ポッキリ。怪しすぎる……
小学生も巻き込む「包茎手術ブーム」の中国で死亡事故! 激安手術の裏で、“やっぱり”トラブル続発中
美容整形ブームが過熱する一方、医療過誤も続発している中国で、性器の整形手術を受けた男性が死亡するという事故が発生した。 「中国青年網」(12月10日付)によると、死亡したのは吉林省長春市の大学に通う男子学生で、9月2日に市内にある総合病院の泌尿器科で、包茎手術と長茎手術を同時に受けていた。 しかしその数日後、発熱や吐き気などの症状が現れ、翌週にはさらに悪化。同15日に死亡したという。 検視の結果、直接の死因は手術中の感染であり、病院側のずさんな衛生管理が招いた医療過誤であると結論付けられている。 男子学生の母親の話によると、彼はネットで同病院についての情報を目にして診察に訪れ、医師から包茎であると診断、さらに「健康生活に影響を与える」と警告されたようだ。さらに短小であることも指摘され、包茎手術と長茎手術を同時に行うことを勧められたという。 実は中国では、包茎手術にまつわるトラブルが続発している。包茎と長茎の同時手術で死亡した男子大学生
昨年4月には、広東省広州市で、包茎手術中、医師が患者の男性に対し、手術費の増額を要求。性器から出血している状態だったため、男性は断ることができなかったという。 また今年11月には甘粛省の病院で包茎手術を受けた男性が、知らない間に治療費として日本円で約34万円をカード決済されるという被害が発生している。 こうしたトラブルの背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は話す。 「個人的な感覚では、中国の20代の若者の4人にひとりくらいは包茎手術を受けており、小学生の息子に受けさせる親も少なくない。というのも中国では、『包茎だと、まともなセックスができない』とか『パートナーが子宮頸がんになりやすい』などと患者の危機感をあおって包茎手術を推奨し、暴利をむさぼる悪辣な医師や病院が少なくないんです」 中国で「ひとつ上の男」になるためには、さまざまな危険が潜んでいる?某病院の包茎手術の新聞広告。特価80元(約1,200円)ポッキリ。怪しすぎる……
モンスターペイシェントが医者や看護師を襲撃! 殺傷事件続発で、病院関係者は戦々恐々
中国で増加する患者とその家族による医師への暴行事件だが、今回もそんなモンスターペイシェントによる、看護師に対する暴行事件が起こった。「人民日報」(11月21日付)によると、四川省成都市にある四川大学華西医院で、看護師が入院患者の薬を準備していたところ突然、患者の家族が暴れだし、看護師に重傷を負わせたというのだ。 病院側の説明によると、11月20日朝、看護師が呼吸器系内科の病棟に入院している患者の薬の準備のため、治療室にいたところ、患者の息子(45)が暴れながら治療室に入ろうとしたという。周りにいた病院関係者が止めに入ると、「看護師が薬を盗むかもしれない。薬の調合も間違えるかもしれない。俺が監視しないと、何をされるかわかったもんじゃない!」と、無理やり治療室のドアを力任せにこじ開けて入室。暴れ回った際に、室内にいた看護師が突き飛ばされ、ドアに頭を打ちつけて、大けがを負ったというのだ。 地元メディアが掲載した写真を見ると、なんとも痛ましい。看護師は額部分に4cmにもわたる切り傷を負って大量出血し、8針縫ったという。その上、外傷性くも膜下出血の可能性も疑われ、精密検査を受けている。病院側は看護師への暴行事件として警察に通報し、院内に設置された監視カメラの映像が証拠となって、この男は逮捕された。 中国の病院では、治療法や術後の対応などをめぐり、不満を持った患者の親族が病院関係者に暴行を働くといった事件が後を絶たない。この事件の2日後にも、山西省の病院で女性医師が、院内で男に刃物で9カ所刺されて重傷を負った。傷は心臓にまで及んでおり、現在も意識不明の重体だという。病院には犯人の5歳になる娘が手足口病で入院しており、病院側と治療法をめぐり、なんらかのトラブルがあった可能性が指摘されている。今回、頭部に重傷を負った看護師。苦痛に顔が歪んでいる様子がうかがえる
さらに今年5月には、医師が患者の親族から殺害されるという、信じがたい事件も発生している。湖南省の病院で頭部に軽いけがを負った幼児の手当てをしていた医師が、突然この幼児の親族2人から院内で暴行を受け、死亡したのだ。警察の取り調べに対し、2人は「医師の治療に積極性を感じることができず、不満に思ったため殺した」と身勝手極まりない供述をした。 中国では、担当医師に治療費以外の“謝礼”を支払うことが当然の習慣となっており、特に地方都市や田舎に住む貧困層は「謝礼を十分払えないと、いい加減な治療をされる」という先入観を持ってしまうのだ。こうした考えから、患者側と病院側は信頼関係を築きにくいといった事情もある。それにしても、人を救っても逆恨みされるようでは、そのうち、この国から医師がいなくなってしまうかも!? (文=青山大樹)今年5月、患者の親族に殺害された医師。懸命の治療を受けたが死亡した
モンスターペイシェントが医者や看護師を襲撃! 殺傷事件続発で、病院関係者は戦々恐々
中国で増加する患者とその家族による医師への暴行事件だが、今回もそんなモンスターペイシェントによる、看護師に対する暴行事件が起こった。「人民日報」(11月21日付)によると、四川省成都市にある四川大学華西医院で、看護師が入院患者の薬を準備していたところ突然、患者の家族が暴れだし、看護師に重傷を負わせたというのだ。 病院側の説明によると、11月20日朝、看護師が呼吸器系内科の病棟に入院している患者の薬の準備のため、治療室にいたところ、患者の息子(45)が暴れながら治療室に入ろうとしたという。周りにいた病院関係者が止めに入ると、「看護師が薬を盗むかもしれない。薬の調合も間違えるかもしれない。俺が監視しないと、何をされるかわかったもんじゃない!」と、無理やり治療室のドアを力任せにこじ開けて入室。暴れ回った際に、室内にいた看護師が突き飛ばされ、ドアに頭を打ちつけて、大けがを負ったというのだ。 地元メディアが掲載した写真を見ると、なんとも痛ましい。看護師は額部分に4cmにもわたる切り傷を負って大量出血し、8針縫ったという。その上、外傷性くも膜下出血の可能性も疑われ、精密検査を受けている。病院側は看護師への暴行事件として警察に通報し、院内に設置された監視カメラの映像が証拠となって、この男は逮捕された。 中国の病院では、治療法や術後の対応などをめぐり、不満を持った患者の親族が病院関係者に暴行を働くといった事件が後を絶たない。この事件の2日後にも、山西省の病院で女性医師が、院内で男に刃物で9カ所刺されて重傷を負った。傷は心臓にまで及んでおり、現在も意識不明の重体だという。病院には犯人の5歳になる娘が手足口病で入院しており、病院側と治療法をめぐり、なんらかのトラブルがあった可能性が指摘されている。今回、頭部に重傷を負った看護師。苦痛に顔が歪んでいる様子がうかがえる
さらに今年5月には、医師が患者の親族から殺害されるという、信じがたい事件も発生している。湖南省の病院で頭部に軽いけがを負った幼児の手当てをしていた医師が、突然この幼児の親族2人から院内で暴行を受け、死亡したのだ。警察の取り調べに対し、2人は「医師の治療に積極性を感じることができず、不満に思ったため殺した」と身勝手極まりない供述をした。 中国では、担当医師に治療費以外の“謝礼”を支払うことが当然の習慣となっており、特に地方都市や田舎に住む貧困層は「謝礼を十分払えないと、いい加減な治療をされる」という先入観を持ってしまうのだ。こうした考えから、患者側と病院側は信頼関係を築きにくいといった事情もある。それにしても、人を救っても逆恨みされるようでは、そのうち、この国から医師がいなくなってしまうかも!? (文=青山大樹)今年5月、患者の親族に殺害された医師。懸命の治療を受けたが死亡した
使用済み点滴容器を“新品”として転売! 中国医療業界にはびこる「医療廃棄物ビジネス」
医療不信が蔓延する中国で、またもや不祥事が明るみとなった。甘粛省蘭州市榆中県和平鎮の廃棄物処理業者が、医療廃棄物を新品と偽って販売していたことが発覚したのだ。 事の発端は、「蘭州晨報」への市民からの電話だった。同紙(6月25日付)によると、和平小学校付近の廃棄物処理業者が汚水を垂れ流したことで周辺環境が汚染され、異臭が漂っているとの訴えだった。記者が現場に駆けつけると、2つの建物にはいずれも会社の看板がなく、ブラックな匂いがプンプンする。建物には看板もなく、いかにも怪しい雰囲気
回収された大量の点滴用ガラス瓶
手前の建物に入るとそこは倉庫で、使用済みの点滴のガラス瓶や袋が山のように積まれていた。この業者は、医療廃棄物を専門に扱っているのだった。そこでは、ひとりの女性が瓶を段ボールに詰めていた。倉庫の一角には新しい段ボール箱が並べられ、先ほどのガラス瓶がきれいに収まっている。医療廃棄物として回収した使用済みの瓶を、転売するのである。破損のない瓶は、新品として転売される
使用済みの点滴ボトル。消毒どころか、洗浄すらされていない
もうひとつの建物では、点滴ボトルや容器などを粉砕してプラスチック顆粒にしており、なぜか「白砂糖」と書かれたずた袋に入れられていた。何かを隠そうとしている様子が、ありありとわかる。もしかしたら、再び点滴ボトルとして利用されるのかもしれない。辺りに散乱しているボトルや容器は使われたままの状態で、消毒どころか洗浄した様子もない。何かの感染症に汚染されているとも限らないのだが、それらがゾンビのごとく蘇り流通しているのかと思うと、ゾッとする。 しかし、上海で医療関係の仕事に従事する日本人(44歳)は、「起こるべくして起こった事件」と話す。 「中国の医療現場はビジネス的要素が濃く、拝金主義が横行している。例えば、ちょっと風邪気味で病院に行っただけでも、かなり高い確率で点滴を処方されます。点滴は病院にとって、重要な収益源となっているからです。彼らにとって重要なのは収益を上げることなので、たとえ安全性や衛生面に不安があっても、安い瓶や容器を購入するのは合理的な行動です。さすがに今の時代、針を使い回すことはできませんが、容器なら許されると思っているでしょう」 2012年には薬のカプセルに廃棄物から製造されたゼラチンを使用した業者が摘発されたり、今年3月には違法ワクチン200万本を販売した母娘が逮捕されたりと、中国では医療の安全を脅かす事件は枚挙にいとまなく、今回の一件も氷山の一角にすぎない。 (文=中山介石)点滴容器は粉砕され、プラスチック顆粒に。再び新品として蘇るのかもしれない
執刀医はブローカーだった!? 病院で手術を受けた患者の右腎臓が行方不明に!
ニセ救急車や病院で診察予約券に群がるダフ屋など、日本では考えられないことが当たり前となっている中国の医療業界だが、またしても信じられないニュースが飛び込んできた。 「新浪新聞」(5月5日付)によると、病院で胸部の手術を受けた男性が腎臓を勝手に摘出された上、その事実を病院側が隠蔽していたとして警察に被害届を提出したという。 江蘇省徐州市の病院で昨年6月に胸部の手術を受けた劉永偉さんは、手術後しばらく体調不良が続いていた。そこでセカンドオピニオンとして、複数の医療機関で診察を受けたところ、右腎臓が欠如している事実が判明したのだ。 劉さんは手術を受けた時の様子を、地元紙に次のように語っている。 「昨年の6月12日、トラクターを運転しているときに事故に遭い、地元の病院に緊急搬送されました。CTスキャンの画像から、担当医師は『外傷性横隔膜ヘルニア・右肺挫傷・右腎臓損傷などの状態で緊急手術が必要』と診断。総合病院での手術と治療を勧められ、19日に徐州医学院附属病院に転院し、そこで手術を受けました。術後、執刀医は『右腎臓を一度取り出して観察したところ、状態が良かったので、再び体内に戻した』と私に説明していました。ところが、8月に退院した後も体調が良くならなかったので公立病院で診察をしてもらうと『右の腎臓がなくなっている』と診断されたんです」 劉さんはその後、手術をした病院などに説明を求めたものの、相手にされない日々が続いたという。 今年4月、地元メディアや警察の立会いの下、ようやく口を開いた病院の関係者も、劉さんの腎臓は、執刀医によって体内に戻されたと主張している。もしCTスキャンで確認できないのだとすれば、腎臓がなんらかの原因で萎縮し小さくなり、CTに映らなかった可能性を指摘したという。痛々しい傷跡を記者に見せる劉さん(出典:新安晩報)
しかし、中国版Twitter「微博」では、病院に対し、疑惑の目が向けられている。 「思ったより右の腎臓が軽傷だったから、摘出してブローカーに売ったんだろう」 「もし萎縮していたとしても、2カ月で、CT使って見えなくなるくらいまで小さくなるものなのか? なんだかこの病院には、ものすごい深い闇を感じる」 「もしかして取り出した腎臓を入れ忘れて、処理に困って捨ててしまったんじゃないのか? それに総合病院なら、手術中の様子が映像に残されているはずだ」 それにしても劉さんの腎臓は、一体どこにいってしまったのだろうか? 劉さんの腎臓探しの旅は続く……。 (文=広瀬賢)レントゲン写真。右腎臓が欠如していることがわかる
手術中に突然「値上げ宣告」、承服しない患者には暴行!? 中国“悪徳医師”が怖すぎる
「医は仁術」というものの、病院で診察を受けるために整理番号を受け取るのにも金がかかる中国では、まさに「医は算術」の状況にある。 そんな中、驚くべき映像がテレビ番組で流された。手術台の前で、文句を言う患者をにらみつける女性医師
医師が患者を叩こうと腕を振り上げているのが見える
場所は、中国北部の内モンゴル自治区の省都フフホト市の病院。産婦人科の手術の最中、手術台に寝そべっている患者と女性医師が激しく口論している。激高した医師は、点滴用の輸液袋で患者の足を叩いたり、足を抱えてねじ曲げたりしている。患者のほうはなすすべもなく大声でわめくばかり。いったい何が起こったのか? 報道によると、手術中に医師が突然、手術料の値上げを宣告。それを承服せずに文句を言った患者に対し、医師が暴力を振るったというのだ。この病院は処罰を受けたが、同様の例は、ほかの病院でも日常茶飯事だという。 これを見たネット民たちは、この医師の行為に、驚くやらあきれるやら。中国版Twitter「微博」には、「医師はテロリストよりも恐ろしい」「オレが手術を受けた時なんか、途中で医師はスマホをいじり始めたぞ……」といった書き込みが寄せられている。 「まな板の鯉」である手術台の上の患者に対し、手術料の値上げを力で承服させるという、ボッタクリ風俗店のタケノコ剥ぎにも劣る手口が横行している状況について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。 「最近では、ネット上の口コミなどにより、人気のある医師とそうでない医師の差が歴然としている。人気のない医師は患者からの袖の下も受け取れず、収入減にあえいでおり、こうしたボッタクリに手を染める者もいる」 中国の患者は、病魔と悪徳医師、両方と闘わなければならないのである。 (取材・文=佐久間賢三)さらに足をねじ上げる
手術中に突然「値上げ宣告」、承服しない患者には暴行!? 中国“悪徳医師”が怖すぎる
「医は仁術」というものの、病院で診察を受けるために整理番号を受け取るのにも金がかかる中国では、まさに「医は算術」の状況にある。 そんな中、驚くべき映像がテレビ番組で流された。手術台の前で、文句を言う患者をにらみつける女性医師
医師が患者を叩こうと腕を振り上げているのが見える
場所は、中国北部の内モンゴル自治区の省都フフホト市の病院。産婦人科の手術の最中、手術台に寝そべっている患者と女性医師が激しく口論している。激高した医師は、点滴用の輸液袋で患者の足を叩いたり、足を抱えてねじ曲げたりしている。患者のほうはなすすべもなく大声でわめくばかり。いったい何が起こったのか? 報道によると、手術中に医師が突然、手術料の値上げを宣告。それを承服せずに文句を言った患者に対し、医師が暴力を振るったというのだ。この病院は処罰を受けたが、同様の例は、ほかの病院でも日常茶飯事だという。 これを見たネット民たちは、この医師の行為に、驚くやらあきれるやら。中国版Twitter「微博」には、「医師はテロリストよりも恐ろしい」「オレが手術を受けた時なんか、途中で医師はスマホをいじり始めたぞ……」といった書き込みが寄せられている。 「まな板の鯉」である手術台の上の患者に対し、手術料の値上げを力で承服させるという、ボッタクリ風俗店のタケノコ剥ぎにも劣る手口が横行している状況について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。 「最近では、ネット上の口コミなどにより、人気のある医師とそうでない医師の差が歴然としている。人気のない医師は患者からの袖の下も受け取れず、収入減にあえいでおり、こうしたボッタクリに手を染める者もいる」 中国の患者は、病魔と悪徳医師、両方と闘わなければならないのである。 (取材・文=佐久間賢三)さらに足をねじ上げる
「白血病の娘を助けてください」は常套手段!? ネットで治療費寄付を募った夫婦に疑惑の目
2月下旬、中国部東部の浙江省の女性が、SNS上で募金を呼びかけるこんなメッセージを発信した。 「心ある方、白血病になった私の娘を助けてください」 治療費として、募金で30万元(約520万円)を集めたいというものだった。これを見た人たちは同情し、次々にリツイート。メッセージは瞬く間に広まっていった。ベンツの運転席で撮った自撮り写真を得意気にアップ
ところが、このメッセージを発信した女性の微信(中国版LINE)の履歴を見てみると、なんとこの女性、ベンツに乗り、ダイヤの指輪まで得意げに見せびらかしていたことが判明したのだ。これにはネット民たちも「こんな金持ちに、募金なんてする必要があるのか?」と、疑問を声を上げた。 さらに調べてみると、この女性は2013年12月にも「4歳の娘が白血病と診断された」といって、クラウドファンディングで治療費を集めていたことがわかった。ベンツやダイヤの写真が微信にアップされたのは、その翌年だ。 地元紙の記者がこの夫婦を直撃すると、夫婦はまず、化学療法で髪の毛が抜け、弱々しくベッドに横たわる娘の写真と病院の診断書を記者に見せ、質問に答えた。 彼らは携帯電話の販売代理店を営んでおり、商売は順調で、13年に娘の白血病が発覚した時には、1年間で50万元(870万円)もの貯蓄を使ったという。ベンツを買ったのはその翌年で、それまで持っていたトヨタの車を売り払ったお金に2万元(35万円)を足して、中古で買ったものだという。 ダイヤの指輪についても、化学療法によって娘の病状が好転し、それまで付きっきりで看病していた妻へのねぎらいとして、1万元(17万円)で買って贈ったものだと答えた。ちなみに、クラウドファンディングで集めたお金のことについては、何も触れられていない。七夕で夫からもらったというダイヤの指輪。中国の七夕は旧暦で、バレンタインデーのような恋人たちの日でもある
娘が病気であるにもかかわらず、妻がダイヤの指輪の写真をSNSでひけらかしていたことについては「女性は自慢したがる生き物だから、普通のことだろ?」と答え、さらには「娘が病気だからといって、妻がボロ服を着なくてはいけないのか?」とまで言い放っていた。 しかし、「実は裕福であるということを知った人たちから、『寄付した金を返せ』と言われたらどうするのか?」という問いには、答えることがなかった。 かつて日本でも、難病にかかって心臓移植が必要となった娘の手術費を募った夫婦が、実は2人とも某公共放送に勤務する高給取りだったことがわかり、バッシングを受けたことがあった。 もちろん、貧しくて治療費が支払えず、本当に寄付を必要とする人たちも多いのだろうが、お涙ちょうだいのストーリーを見かけたら、まずはその裏を見極めてから寄付したほうがよさそうだ。 (文=佐久間賢三)2013年12月、4歳の娘が白血病を患っていると、寄付を募ったメッセージ

















