波瑠主演のTBS系連続ドラマ『あなたのことはそれほど』が、6月20日放送の最終回で平均視聴率14.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出した。「Wゲス不倫」で話題となり、中盤からじわじわと尻上がりに数字を上げ、最終回では自己最高の数値を記録。話題・数字ともに、見事ヒット作となった。 ところで、同作において、嫉妬に狂う夫を演じた東出昌大が注目されたほか、何かと話題になったのは、不倫に走る美都を演じた波瑠である。 序盤は、ネット上に「なんでこんな役、引き受けたんだ?」といったバッシングが続出。しかし、それをさらに盛り上げる形になってしまったのが、波瑠本人のブログでの「応戦」であった。 例えば、5月3日のブログでは以下のようにつづっている。 「私は美都には共感できないけど、毎日やらなきゃ仕方ない」 「こういう内容の作品ですからね。しょうもないとか馬鹿とか最低とか言われても、観て感想を抱いてもらうっていうことで私は報われるような気持ちです」 「けれど私は、自分が何か得をするためにこのお仕事をしてるつもりもないので、わかりやすい言葉で言うなら損の連続になったとしてもいいのです」 世間のバッシングを正面から受け止め、挑発するようなブログは、大いに話題になった。さらに、最終回前日もまた、ブログでこんな投げやりとも思える記述をしている。 「天罰が下る? なんだかんだうまく収まる? どっちでもいいかな。自分とは関係ない夫婦のことだもの」 「自分が傷つけたわけでもない人に、それは間違いだとか、ひどいとか言われてもですし」 ネットでのコメントなどをスルーすることのできない波瑠については、同情的な意見もある一方で、掲示板には「病んじゃってるw」「嫌な女だな」「なんか『あなそれ』のまんまのキャラやな」「ブログとかSNSやらんほうがいい人」「正しいこと言ってるけど、それでいいのかなあ」といった声が続出。すっかり「面倒くさい女優」のイメージが定着してしまっている。 実際、スタッフなど、業界関係者からの評判はどうなのか? あるテレビ関係者は言う。 「波瑠さんは、朝ドラ『あさが来た』(NHK)の後にも、『A-Studio』(TBS系/2016年4月22日放送分)に出演した際、お母さんに『(女優を)やめたい』というメールを送ったことを告白していましたし、ブログでも『ささいな事の積み重ねで人を信用できなくなり』などと、朝ドラ現場での人間不信や愚痴とも思えることを記し、話題になりましたよね。確かに『あんなこと言わなくいいのに』『あえて書かなくても』という声は多い。でも、実際に彼女と仕事で接点があった関係者たちからは、そのウソのない、素直な性格を信頼されているように思います」 また、ある芸能記者は言う。 「『あさが来た』収録時は、ただでさえ非常にハードなスケジュールなのに、大ヒットしたことから、取材も殺到していました。それでもまったく音を上げず、手も抜かない波瑠さんについて、スタッフや共演者が『体力がある』『すごい頑張り屋』と褒めちぎっていました。むしろ、周囲のほうが心配してしまうほどでしたよ。それで、疲れている波瑠さんに無理をさせまいと、スタッフが、取材で記者が質問している最中に遮って終了させたときなどは、波瑠さんのほうが『え!?』と驚いて、『ホントにこれで大丈夫ですか?』と記者たちに気を使ってくれていたほどです」 同記者は、波瑠の印象について、「正義感が強く、完璧主義で、公平な人。上の人に媚びるのが嫌いで、むしろ下に気を使ってくれる印象だった」と話す。 おごったところがなく、非常に真っすぐで正直な性格こそが、芸能人としてはあだとなり、時々炎上を招いてしまうのかも。波瑠オフィシャルブログより
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『あなそれ』大ヒットも……ブログが物議の女優・波瑠、その現場評は「信頼されている」「すごい頑張り屋」
波瑠主演のTBS系連続ドラマ『あなたのことはそれほど』が、6月20日放送の最終回で平均視聴率14.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出した。「Wゲス不倫」で話題となり、中盤からじわじわと尻上がりに数字を上げ、最終回では自己最高の数値を記録。話題・数字ともに、見事ヒット作となった。 ところで、同作において、嫉妬に狂う夫を演じた東出昌大が注目されたほか、何かと話題になったのは、不倫に走る美都を演じた波瑠である。 序盤は、ネット上に「なんでこんな役、引き受けたんだ?」といったバッシングが続出。しかし、それをさらに盛り上げる形になってしまったのが、波瑠本人のブログでの「応戦」であった。 例えば、5月3日のブログでは以下のようにつづっている。 「私は美都には共感できないけど、毎日やらなきゃ仕方ない」 「こういう内容の作品ですからね。しょうもないとか馬鹿とか最低とか言われても、観て感想を抱いてもらうっていうことで私は報われるような気持ちです」 「けれど私は、自分が何か得をするためにこのお仕事をしてるつもりもないので、わかりやすい言葉で言うなら損の連続になったとしてもいいのです」 世間のバッシングを正面から受け止め、挑発するようなブログは、大いに話題になった。さらに、最終回前日もまた、ブログでこんな投げやりとも思える記述をしている。 「天罰が下る? なんだかんだうまく収まる? どっちでもいいかな。自分とは関係ない夫婦のことだもの」 「自分が傷つけたわけでもない人に、それは間違いだとか、ひどいとか言われてもですし」 ネットでのコメントなどをスルーすることのできない波瑠については、同情的な意見もある一方で、掲示板には「病んじゃってるw」「嫌な女だな」「なんか『あなそれ』のまんまのキャラやな」「ブログとかSNSやらんほうがいい人」「正しいこと言ってるけど、それでいいのかなあ」といった声が続出。すっかり「面倒くさい女優」のイメージが定着してしまっている。 実際、スタッフなど、業界関係者からの評判はどうなのか? あるテレビ関係者は言う。 「波瑠さんは、朝ドラ『あさが来た』(NHK)の後にも、『A-Studio』(TBS系/2016年4月22日放送分)に出演した際、お母さんに『(女優を)やめたい』というメールを送ったことを告白していましたし、ブログでも『ささいな事の積み重ねで人を信用できなくなり』などと、朝ドラ現場での人間不信や愚痴とも思えることを記し、話題になりましたよね。確かに『あんなこと言わなくいいのに』『あえて書かなくても』という声は多い。でも、実際に彼女と仕事で接点があった関係者たちからは、そのウソのない、素直な性格を信頼されているように思います」 また、ある芸能記者は言う。 「『あさが来た』収録時は、ただでさえ非常にハードなスケジュールなのに、大ヒットしたことから、取材も殺到していました。それでもまったく音を上げず、手も抜かない波瑠さんについて、スタッフや共演者が『体力がある』『すごい頑張り屋』と褒めちぎっていました。むしろ、周囲のほうが心配してしまうほどでしたよ。それで、疲れている波瑠さんに無理をさせまいと、スタッフが、取材で記者が質問している最中に遮って終了させたときなどは、波瑠さんのほうが『え!?』と驚いて、『ホントにこれで大丈夫ですか?』と記者たちに気を使ってくれていたほどです」 同記者は、波瑠の印象について、「正義感が強く、完璧主義で、公平な人。上の人に媚びるのが嫌いで、むしろ下に気を使ってくれる印象だった」と話す。 おごったところがなく、非常に真っすぐで正直な性格こそが、芸能人としてはあだとなり、時々炎上を招いてしまうのかも。波瑠オフィシャルブログより
視聴率爆上げ! TBS系『あなたのことはそれほど』波瑠の“運命の人”は柴犬だった
“ゲス不倫劇”『あなたのことはそれほど』(TBS系)。20日放送の最終回の視聴率は、14.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。過去最高の視聴率を叩き出し、有終の美となりました。 さて、前回で関係を清算した、渡辺美都(波瑠)と夫の涼太(東出昌大)。同じく美都の不倫相手の有島光軌(鈴木伸之)と、その妻の麗華(仲里依紗)。最終回は、2つの壊れた夫婦の関係修復がメインになっていきます。 引き続き、美都はボロアパートで独身生活を謳歌。涼太との離婚の決定的なポイントだった“妊娠”は、光軌との子どもでもなく、ただの美都の思い違いでした。光軌を振り返らせるための“妊娠”は、意味のないものとなり、涼太とも光軌とも関係が切れてしまった美都。 一方の有島夫妻は、どうでしょうか。子どもを連れて、群馬の実家に帰ってしまった麗華と光軌の仲は、最悪で、休日返上で会いに行くも門前払いされ、敷居を跨ぐことさえも許されません。光軌は、麗華の心が離れたことを痛感し、毎日朝夕3時間かけて子どもの顔を見るために都内から群馬まで通うのでした。目の下にクマができ、消耗していく光軌を見ても麗華の怒りは収まりません。 麗華が許せなかったのは、マンションの隣人・横川皆美(中川翔子)が撒いたビラの件でした。光軌の不倫で、窮屈な思いをしなくてはならなくなったことが、引っかかっていたようです。自分のしたことを深く反省した横川の告白によって、光軌は麗華の置かれた状況を知り、謝罪したことで有島夫妻は元の鞘に収まりました。 ここで、事件が起こります。涼太の自殺疑惑です。涼太の同僚・小田原真吾(山崎育三郎)も「一週間(職場を)休んでる」と、美都に相談。前回、涼太を愛していると告白した小田原だからこそ「俺じゃダメなんだ、涼太をお願いしますね」という台詞に重みがあります。罪の意識から美都は、涼太を捜し出します。 結局、涼太は自殺しておらず、涼太の待っていた丘で2人は夫婦として最後の会話をするのでした。「ここに来たのも、自分の罪意識からであって、結局自分がかわいいのだ」といったことを涼太は口にし、美都は「ごめんね」としか言えません。最後は、涼太が「みっちゃん(美都)のことは、それほど」と言い、涼太の心をつなぎ留めていた結婚指輪を投げ捨て、夫婦生活は終わります。互いに振り返ることなくその場を去るのでした。 有島夫妻は、以前よりも親密な関係となり、渡辺夫妻は離婚することに。同じ“ゲス不倫”がもたらした両極端な結果ですが、どちらも晴れ晴れとした気持ちでその後を歩んでいく模様。 同ドラマでたびたび話題になる「一番好きな人」というワード。久しぶりに恋人ができた美都の親友・飯田香子(大政絢)が、美都の「歴代一位の彼氏?」との問いかけに、こんなことを言います。 「それを比べてもしょうがなくない? あのころ好きだったのは、あのころの自分が好きだった人。冷凍保存でもしておかないと、今は自分も相手も変わってる。あのころ好きだった人は、もうこの世にはいない」。初恋の残り香に夢中だった美都にとって、この言葉は大きな衝撃だったのでしょう。不倫がいい意味でも悪い意味でも注目される昨今、テレビの前でうんうんと頷いた人もいるはず。 美都の同僚・森瑠美(黒川智花)の台詞(記事参照)もそうでしたが、泥沼の不倫劇を見た後だからか、こういったごくごく普通のことが、まるで啓示のように聞こえてしまいます。 それにしても、ドラマ冒頭から“気持ち悪い夫”として描かれていた東出昌大演じる涼太。一途すぎて気持ち悪いという描かれ方が、最後に深い愛として逆転する演出を期待していたんですが、美都の痛いところを容赦なくズバズバ指摘する、モノホンのサイコパスっぷりで最後は終わりました。一方の不倫に陥った光軌の方が“いいパパ”に収まっているのは筆者としては、ちょっと納得いかないかも。 ともあれ、こんな泥沼を経験しても“運命の出会い”を待ちわびる、残念な独女に成り下がった美都が、ラストのシーンで運命の出会いをしたのが柴犬というのが痛快。涼太の口癖の「お天道様は見てる」よろしく、バチが当たりな美都は人との恋愛はのぞめないのかも。まあ、それでもいいのか、それが“運命の出会い”なら。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)TBS系『あなたのことはそれほど』番組サイトより
視聴率爆上げ! TBS系『あなたのことはそれほど』波瑠の“運命の人”は柴犬だった
“ゲス不倫劇”『あなたのことはそれほど』(TBS系)。20日放送の最終回の視聴率は、14.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。過去最高の視聴率を叩き出し、有終の美となりました。 さて、前回で関係を清算した、渡辺美都(波瑠)と夫の涼太(東出昌大)。同じく美都の不倫相手の有島光軌(鈴木伸之)と、その妻の麗華(仲里依紗)。最終回は、2つの壊れた夫婦の関係修復がメインになっていきます。 引き続き、美都はボロアパートで独身生活を謳歌。涼太との離婚の決定的なポイントだった“妊娠”は、光軌との子どもでもなく、ただの美都の思い違いでした。光軌を振り返らせるための“妊娠”は、意味のないものとなり、涼太とも光軌とも関係が切れてしまった美都。 一方の有島夫妻は、どうでしょうか。子どもを連れて、所沢の実家に帰ってしまった麗華と光軌の仲は、最悪で、休日返上で会いに行くも門前払いされ、敷居を跨ぐことさえも許されません。光軌は、麗華の心が離れたことを痛感し、毎日朝夕3時間かけて子どもの顔を見るために都内から所沢まで通うのでした。目の下にクマができ、消耗していく光軌を見ても麗華の怒りは収まりません。 麗華が許せなかったのは、マンションの隣人・横川皆美(中川翔子)が撒いたビラの件でした。光軌の不倫で、窮屈な思いをしなくてはならなくなったことが、引っかかっていたようです。自分のしたことを深く反省した横川の告白によって、光軌は麗華の置かれた状況を知り、謝罪したことで有島夫妻は元の鞘に収まりました。 ここで、事件が起こります。涼太の自殺疑惑です。涼太の同僚・小田原真吾(山崎育三郎)も「一週間(職場を)休んでる」と、美都に相談。前回、涼太を愛していると告白した小田原だからこそ「俺じゃダメなんだ、涼太をお願いしますね」という台詞に重みがあります。罪の意識から美都は、涼太を捜し出します。 結局、涼太は自殺しておらず、涼太の待っていた丘で2人は夫婦として最後の会話をするのでした。「ここに来たのも、自分の罪意識からであって、結局自分がかわいいのだ」といったことを涼太は口にし、美都は「ごめんね」としか言えません。最後は、涼太が「みっちゃん(美都)のことは、それほど」と言い、涼太の心をつなぎ留めていた結婚指輪を投げ捨て、夫婦生活は終わります。互いに振り返ることなくその場を去るのでした。 有島夫妻は、以前よりも親密な関係となり、渡辺夫妻は離婚することに。同じ“ゲス不倫”がもたらした両極端な結果ですが、どちらも晴れ晴れとした気持ちでその後を歩んでいく模様。 同ドラマでたびたび話題になる「一番好きな人」というワード。久しぶりに恋人ができた美都の親友・飯田香子(大政絢)が、美都の「歴代一位の彼氏?」との問いかけに、こんなことを言います。 「それを比べてもしょうがなくない? あのころ好きだったのは、あのころの自分が好きだった人。冷凍保存でもしておかないと、今は自分も相手も変わってる。あのころ好きだった人は、もうこの世にはいない」。初恋の残り香に夢中だった美都にとって、この言葉は大きな衝撃だったのでしょう。不倫がいい意味でも悪い意味でも注目される昨今、テレビの前でうんうんと頷いた人もいるはず。 美都の同僚・森瑠美(黒川智花)の台詞(記事参照)もそうでしたが、泥沼の不倫劇を見た後だからか、こういったごくごく普通のことが、まるで啓示のように聞こえてしまいます。 それにしても、ドラマ冒頭から“気持ち悪い夫”として描かれていた東出昌大演じる涼太。一途すぎて気持ち悪いという描かれ方が、最後に深い愛として逆転する演出を期待していたんですが、美都の痛いところを容赦なくズバズバ指摘する、モノホンのサイコパスっぷりで最後は終わりました。一方の不倫に陥った光軌の方が“いいパパ”に収まっているのは筆者としては、ちょっと納得いかないかも。 ともあれ、こんな泥沼を経験しても“運命の出会い”を待ちわびる、残念な独女に成り下がった美都が、ラストのシーンで運命の出会いをしたのが柴犬というのが痛快。涼太の口癖の「お天道様は見てる」よろしく、バチが当たりな美都は人との恋愛はのぞめないのかも。まあ、それでもいいのか、それが“運命の出会い”なら。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)TBS系『あなたのことはそれほど』番組サイトより
山崎育三郎がまさかのカミングアウト! TBS系『あなたのことはそれほど』最終回目前にして視聴率下落
残すところ最終回のみとなった、“ゲス不倫劇”TBS系『あなたのことはそれほど』。13日放送の9話の視聴率は10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、下落。最終回まで上昇を続けてほしかったですね。 まず最初に、山崎育三郎を褒めちぎりたいと思います。前々回から、波瑠演じる渡辺美都に近づき、不穏な動きを見せていた小田原真吾(山崎)。美都の引っ越しをいそいそと手伝ったり、その母・悦子(麻生祐未)に探りを入れるといった行動を見せていたので、てっきり美都を好きなのかと思っていたのですが、これはミスリードでした。 なんと、小田原が好きなのは、美都の夫で同僚の涼太(東出昌大)その人でした。思いの丈を叫び、切なげに涼太を見つめる小田原。こういった同性愛のキャラクターに山崎が、なぜしっくりくるのか。山崎は、過去に出演した舞台でゲイカップルの息子役を好演したり、別の舞台でドラァグクイーン役を演じる際に、ミッツ・マングローブにアドバイスを求めるなど、こういった複雑な役はお家芸のよう。ずっと騙されていました。 この小田原の告白がドラマを大きく動かします。美都は、涼太と住んでいた豪華なマンションから家賃4万円のすすけた壁に囲まれた狭いアパートへと見事な都落ち。小田原の真意だった「涼太を悪い女と別れさせる」という目的は完遂されますが、同僚からそのような目で見られていたことに驚きを隠せない涼太。小田原にとっての“一番好きな人”は涼太だったわけですが、2人は気まずい雰囲気。 さて、前回の終わりで美都の不倫を告発するビラが撒かれるという展開がありました。マンションの住民からヒソヒソと噂話をされ「私は人を傷つけ、憎まれている」と自責の念にとらわれるものの、すぐに「有島くんは大丈夫かな……」と有島光軌(鈴木伸之)のことで美都の頭はいっぱい。そんな美都のことを心配し、手をつないで“清く正しい”夫婦であるように涼太は演じます。ここまで来ても一途な涼太は、同ドラマのキャッチコピーの「妻を狂気的に愛し続けてしまう夫」を地で行くキャラクターですね。 ビラの犯人捜しが始まります。涼太は早速、光軌の妻・麗華(仲里依紗)に接触し、ビラを見せて「心当たりはないですか?」と訪ねます。しかし、渡辺サイドも有島サイドも犯人に心当たりはない様子。ここもやっぱり前回の展開から、小田原が犯人かと思ってしまいました。 では、その犯人はというと、有島夫婦の同じマンションに住む隣人・横川皆美(中川翔子)でした。横川の夫婦仲は、あまりよくないようでその鬱憤を晴らすのに、ちょうど良かったのが美都だったんですね。前回、美都から受け取った名刺から勤め先を突き止め、さらにそこから美都を尾行して、自宅を割り出したそう。事を起こした理由を横川は「有島さんの友だちだから」と不気味な笑いを浮かべて麗華に語るのでした。 美都と光軌は、久しぶりに再会。関係が始まったバーで、最後の会話をします。運命の再会に夢見心地だった1話とは違い、お酒の力を借りない美都。そのときに初めて、今までしなかった互いの伴侶や家族の話をし、お互いの帰るべき場所があることを認識。2人は別れます。含みのある美都の表情から、これが最後の別れになるのでしょう。 このドラマのすばらしいと感じる点は、男女間の不倫に、小田原という複雑なキャラクターがいるところ。性的少数者の結婚や恋愛に触れ、さらにその葛藤を描いています。 涼太に思いを告白するシーンで「俺なんかどれだけ正しく生きていても報われない」「結婚なんて贅沢。望みもしない」と言います。この叫びに心を打たれた人もいるはず。性的少数者の小田原だからこその台詞だし、一方で同ドラマのテーマである不倫にも共通する言葉ではないでしょうか。 というわけで、残る問題は“ゲス不倫”が原因で壊れてしまったそれぞれのパートナーとの関係修復。次回予告で、美都は涼太を選ぶさまが描かれているし、「実家に帰る」とのメモ書きを残した麗華を連れ戻すため、光軌は奔走する模様。胸くそ悪い展開ばかりの同ドラマでしたが、真っ当なラストが待っているようで、最終回は晴れやかな気持ちにさせてくれそう。いや、させてくれ! (文=どらまっ子HAYAちゃん)TBS系『あなたのことはそれほど』番組サイトより
またもや視聴率上昇! “ゲスの不倫劇”『あなたのことはそれほど』東出昌大は、いい夫? 狂った夫?
佳境を迎えた『あなたのことはそれほど』(TBS系)6日放送の視聴率は、13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と上昇。終盤に差し掛かり、上昇が続きますが維持できるか、きわどいところ。 離婚が決まった渡辺夫妻。美都(波瑠)が涼太(東出昌大)に離婚届の記入を何度も迫りますが、涼太は名前を書き損じたり「書いている途中で手がつった」と、わかりやすい言い訳をして記入しようとしません。皮肉にも離婚によって言葉を交わすことが増えた2人。こんな最悪の関係でも、涼太は美都をいまだに愛している、狂おしいほど一途な男なんですね。そんな涼太の胸の内を知らず、美都は引越し先を見に行ったり、離婚後の生活で頭がいっぱい。 一方の有島夫妻ですが、描写はなかったものの光軌(鈴木伸之)が麗華(仲里依紗)に不倫を告白したようで、夫婦の会話はどこかぎこちない。 さて、同ドラマは美都と光軌を中心とした渡辺夫妻と有島夫妻のお話でした。ですが、前回からサブキャラが動き出したことで、事情が変わってきました。8話では、そのサブキャラの動きに注視してみましょう。 涼太の同僚・小田原真吾(山崎育三郎)は、今回も密かに美都の母・悦子(麻生祐未)の営むスナックに姿を見せ、渡辺夫妻の話を根掘り葉掘り聞き出します。勘の鋭い悦子に「(美都を)好きになった?」と見抜かれると、否定するも引っ越し先の保証人を美都から頼まれニヤリ。 有島夫妻にまとわりつく横川皆美(中川翔子)も、なんだか怪しい。有島に会いに来た美都から職場の連絡先を聞き出すことに成功。「有島さんのお友達なら、会ったって伝えておきますね」と、半ば脅しのような言葉を使って聞き出すあたり、横川にも涼太や麗華に通ずる頭のキレを感じます。有島夫妻と横川夫妻とで動物園に行くシーンで、横川は旦那から「こいつはバカだから」と侮蔑されるのですが、まるでこれがフリだったかのような立ち回り。光軌と美都の不倫の現場を横川は何度も目撃していて、これから横川がどう動くのか。 さて、同ドラマの唯一の良心、美都の親友・飯田香子(大政絢)が久々に登場。飯田の口からは、涼太の二面性が語られます。飯田は、涼太を素晴らしい夫としながら、一方で今現在連絡が取れないこと、パタリとメールへの反応もなくなったことを報告。6話で、家出をした美都の力になってほしいと飯田を頼った涼太とはまるで違う対応に、飯田自身も少し違和感を持っているよう。 “不穏な”サブキャラといえば、もう一人忘れていませんか? 美都の働く武蔵野眼科の院長・花山司(橋本じゅん)の存在です。花山自身も、離婚を経験しており現在は独り身。その立場から、美都のよき相談相手として登場していました。しかし、今回、美都の不倫について、悪そうな顔を浮かべるシーンがあり、いかにもな感じでこちらも怪しい。 誰もが怪しい状況の中、事件が起こりました。渡辺夫妻の住むマンションに美都の不倫を告発するビラがばらまかれ、残り2回はその犯人探しが中心のサスペンスになりそう。 それにしても、このドラマ本当に胸クソ悪くなりますね。男性と女性で感想が分かれそう。“危ない恋愛”とでも言いましょうか、テーマの不倫の経験がない人ある人でも意見が割れそうです。筆者は、やっぱり波瑠演じる美都と家庭を持ちながら関係を続ける光軌が、最低でろくでなしにしか見えないんです。しかし、涼太が“狂気じみたおかしな男”として描かれている。6話では、一度関係が壊れた夫婦間を修復するために涼太が提案したルールを「窮屈なルールを押し付ける男」として描かれているし、離婚届を破棄するさまを不気味な雰囲気で演出されています。一方の美都は、帰宅するや開口一番「(離婚届を)書いた?」しか言わないし、嫌な感じ。 不倫を賛美するとまでいかないけど、不倫は悪いことじゃないんだよってメッセージを受け取ってしまいます。いやいや、あんたらがおかしいよ、涼太はいい旦那なんだよという一部の世間の声の代弁者として飯田というキャラクターがいると思うんですが、やっぱり見ていてしゃんとしない方もいるはず。モラルを無視して恋愛に没頭する人って多いんですかね? 一方で、あまり出番のなかった美都の同僚・森瑠美(黒川智花)が結婚。どんな人かとの美都の問いかけに、こう返しています。「一番長く好きでいられそうな人」と。もし、登場人物たち全員が、“一番好きな人”でもなく“二番目に好きな人”でもなく、“一番長く好きでいられそうな人”を選んでいたら……となんとなく思ってしまいました。 (どらまっ子HAYAちゃん)TBS系『あなたのことはそれほど』番組サイトより
怖いもの見たさで視聴率上昇! TBS系『あなたのことはそれほど』の“不穏な動き”
TBS系連続ドラマ『あなたのことはそれほど』。30日に放送された第7話の視聴率は、12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2週連続での自己最高更新となりました。「不倫」というテーマがいまだに世間の耳目を集めているということでしょうか。 波瑠演じる主人公・美都のクズっぷりが話題の同ドラマですが、最近は「クズすぎて逆に清々しい」との声もみられます。そんなクズ街道を爆走する7話をレビューしていきましょう。 前回、夫・渡辺涼太(東出昌大)との愛の巣を飛び出し宿無しになった美都。さらに居候させてもらっていた親友の香子(大政絢)の家からも断りもなく飛び出し、向かうはやはり“初恋の人”有島光軌(鈴木伸之)の元でした。 お互いの伴侶にほぼバレていると感じた2人は、関係を清算するために話し合いを設けることに。「友だちに戻ろう」と光軌は提案しますが、美都はこれを拒否。なぜか話し合いの場はラブホテルで、そのままバチコンと一試合。 職場を休み、母親の悦子(麻生祐未)が切り盛りするスナックを手伝うことになりますが、次のカットでは、早速涼太に連れ戻されてしまいます。 家に戻った美都は、ついに涼太に離婚届を渡します。しかし、涼太は名字の欄にわざとひらがなで「わたなべ」と書いて、離婚届を破棄。ぎこちない渡辺夫妻は、引き続きぎこちないままが続く模様。普通なら、散々不倫を繰り返した美都が突きつけられるものなんですけど、そうしない点に涼太の狂気じみたものを感じます。 対する光軌と麗華(仲里依紗)の有島夫妻はどうでしょうか。勘がよすぎる麗華が、真綿で首を絞めるように光軌を追い詰めていくさまが描かれました。前回の終わりで、里帰りから数日早く東京に帰って来た光軌。遅れて麗華も帰ってきますが、乱れのないベッドを見て、光軌が朝帰りだということを見抜き、光軌が不倫していることを知った上で、自分の半生や子どもに対する思い、光軌への感謝をつらつらと語り不倫を白状させようとします。 「私が知っているのは、渡辺という女が訪ねてきたこと、日をおいて私の前に2度現れた男が渡辺だったということ、あなたが私に聞かれて困ることがあるときは、ちょっとフリーズする。それだけよ」と、麗華は真顔で言います。まるで王手をかけるようなせりふ。光軌は、心ここにあらずといった感じで、フリーズしっぱなし。全部見抜かれていること、そして、全部知った上で“何も知らない妻”を麗華が演じていることが読み取れて、光軌は足がすくむ思いだったはず。 というのが今回の話。ここまでを振り返っても、すでに泥沼でしたがさらなるドロドロが待っている予感がします。それは、今回やたらと登場したサブキャラクターたちが、不穏な動きを見せ始めていたからです。 有島夫妻の住むマンションの隣人、横山皆美(中川翔子)は、ドラマ前半で美都と光軌が2人で会っているところを何度も目撃しているし、涼太の同僚、小田原真悟(山崎育三郎)もわざわざ美都の職場までやってきて、食事に誘っています。 小田原は、美都に「渡辺(涼太)と別れた方がいい」と言い、連絡先を渡したり、前回では美都も涼太も知らないところで、悦子に会っていて、なんだかすごく嫌な予感がする。 横山は、麗華と会話するシーンが今回何度も登場。隣人として挨拶を交わしたときから、夫の愚痴や子育ての苦労などをキャピキャピと話す横山ですが、手作りだと麗華に差し入れたクッキーが実は買ってきたものだと判明するなど、こちらもとても怪しい。横山からは、“理想的な夫婦”に見える有島夫妻に対するゆがんだ執着心を感じます。 過去のレビューで、同ドラマはゲス不倫劇ではなく、普通じゃない人と結婚してしまった人の不幸なお話なのかもと言いましたが、普通じゃないのは、実は光軌と美都以外の全員なのかも。 「昼顔より怖い」の看板に偽りなしで、すっかり火曜の夜が怖いものになってしまいましたが、「怖いもの見たさ」を着実に取り込みつつ、ここにきて視聴率上昇をキープ。このまま最終回まで自己最高を更新し続けるのか、こちらも注目です。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)TBS系『あなたのことはそれほど』番組サイトより
『あなたのことはそれほど』波瑠が体現する、“不倫妻”のいびつさ
火曜夜10時から放送中の『あなたのことはそれほど』(TBS系)は、W不倫を題材にしたドラマだ。 主演はNHK連続テレビ小説『あさが来た』で主演を務めて以降、国民的人気女優となった波瑠。 「2番目に好きな人と結婚するといい」と占い師に言われた三好美都(波瑠)は、渡辺涼太(東出昌大)と結婚する。しかし、初恋の人だった有島光軌(鈴木伸之)と偶然再会。あれよあれよという間に、不倫関係になってしまう。 結婚していることを隠して有島と付き合う美都。しかし、2人で温泉旅行に行ったときに、有島には妊娠中の妻がいて、子どもが生まれたことを知らされる。 普通ならここで関係は破たんするものだが、美都は「大丈夫、私も結婚……してるから」と告白し、「無茶なこと言わないから安心して」と言って指輪を見せる。 ドラマは現在折り返し地点に差し掛かり、妻の不倫を知って奇行に走る東出の怪演に注目が集まっているが、当初から気になってしょうがないのは、波瑠演じる美都の醸し出す「こいつ、なんなの?」という違和感だ。 『昼顔~平日午後3時の恋人たち』(フジテレビ系)や『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)など、不倫を題材にしたドラマは多数あるが、本作が特殊なのは、ヒロインの美都に、不倫に対する罪悪感や葛藤が見えないことだろう。 美都は、初恋の人と再会したという恋愛感情だけで有島と結ばれる。原作はいくえみ綾の少女漫画だが、美都の思考回路は、少女漫画のヒロインがそのまま大人になったかのような恋愛至上主義である。 中高生なら許されたかもしれないが、大人になってもそのままだと「動物じゃないんだから、いい加減にしろ」と言いたくなるくらい、美都の思考は幼い。 そんな美都を演じるのが、クールで落ち着いたイメージが強い波瑠だというのが、本作の面白いところだろう。 『あさが来た』以降、波瑠は聡明で落ち着いているが、周囲とどこかズレた変わった女性を繰り返し演じている。会社の社長と恋愛関係になるクールで強気な女性を演じた『世界一難しい恋』(日本テレビ系)。一見普通だが、犯罪者の異常心理に引かれている女刑事を演じた『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ系)。 そして、何より面白かったのは、母親に溺愛されて育ったために精神的にスポイルされてしまった女性教師・早瀬美月を演じた『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK)だ。 母親役を演じた斉藤由貴の演技があまりにもすさまじかったために、普通の女性に見えたが、いま考えると、妙にエキセントリックなところもあり、どこかいびつさを感じさせる女性役だった。 このように波瑠は、自分は普通だと思っているが外から見ると何かがズレている役を演じてきたのだが、本作の美都は、そのズレが極限まで達しているように見える。 美都のおかしさが一番出ているのはモノローグだろう。 モノローグとは、心の中でつぶやく声。つまり、表には出さない本音なのだが、美都の場合「モノローグぶりっこ」とでもいうような、普段の芝居より、かわいらしいトーンとなっている。 例えば第1話。勢いで有島とホテルに入った美都は「私、今きっと、もんのすごく悪いことしている。こんなの間違ってる」「だけど今、どうしようもなく幸せ」と、心の中でつぶやく。 一見、不倫に対する罪悪感を告白しているように聞こえるが、声のトーンが普段の演技よりも軽いので「コイツ、楽しんでるな」という、浮かれた感じの方が、際立っている。 第6話で、有島にLINEのメッセージを送る場面も、おかしい。 美都からすれば、「ちょっと聞いてよ」程度の軽いトーンなのだろうが、返信が来ないのにメッセージを延々と送り続ける美都の振る舞いは、粘着ストーカー女そのものだ。 LINEを送る場所が、夫から逃げて泊まっているカプセルホテルというギャップも、見ていてゾワッとするのだが、画面に映っている波瑠の演技はシリアスなのに、心の声や文字は明るいトーンなので気持ち悪いものになっている。これが、主観ではキラキラとした純愛でも、客観的に見れば周囲に迷惑をかけているだけという「不倫の身もフタもない現実」を浮き彫りにしている。 美都のような女を演じることは、わかりやすい悪女を演じることの何倍も難しいことだろう。しかし、波瑠は現実と内面のズレを通して、美都の中にあるいびつさを見事に体現している。 なお、波瑠は自身のブログで「私は美都には共感できないけど、毎日やらなきゃ仕方ない」と書いている。 共感できないと言い切ってしまうクールな距離感は、実に波瑠らしいと思う。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。『あなたのことはそれほど』(TBS系)
視聴率上昇! TBS系『あなたのことはそれほど』で“カニアレルギー”になる人が続出!?
折り返しまでやってきた“ゲス不倫劇”『あなたのことはそれほど』(TBS系)。23日放送の第6話の視聴率は11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と上昇。 美都(波瑠)と光軌(鈴木伸之)の不倫が、美都の夫である涼太(東出昌大)にバレ、一方で光軌の妻・麗華(仲里依紗)も勘づくという、4人の関係性が描かれたのが前回。 今回は、いよいよ崩壊が始まります。不倫を認知した上で、美都を愛する選択をした涼太。当然のように夫婦間はぎこちなく、その溝を埋めるために涼太はあれやこれや夫婦間のルールを作ったりと歩み寄りますが、美都との距離はどんどん離れていきます。 光軌と麗華は、麗華の勘のよさが今回も炸裂。たまたま公園で再会した涼太の名前を聞いて、美都と涼太が夫婦であることを見抜き、光軌に「今、好きなことをしていいって言われたら、あなたを1人にしない」と、もうほとんどバレているんじゃないかってくらいお見通しのよう。 それでも逢瀬を重ねる美都と光軌。互いの伴侶の愚痴を言い合ったり、下半身と一緒で頭の中もお粗末みたいです。 この四つ巴の“ゲス不倫劇”。最初に代償を払うのは、もちろん主人公の美都。涼太がひそかに麗華に接近したことに腹を立てて、ひと悶着。「どうしてそんなことするの!」と美都は涼太に食って掛かりますが、「2人で散々楽しんだくせに」と言われてぐうの音も出ません。 結局「あなたの笑顔は息が詰まる」と、美都は家を飛び出しカプセルホテル暮らしに。こんなこと言ってますが、そもそも自分の身勝手で宿なしになったわけで、呆れてしまいますね。 じゃあ、帰る家がなくなって美都は反省したのかいうと、そうではないのがこのドラマ。駆け込んだカプセルホテルでは、光軌にメッセージを送りまくり、涼太の頼みを受けて会いに来た、親友の香子(大政絢)の前で涙を流すものの、その涙は後悔ではなく光軌への思いを否定された悔しさからでした。 「私、悪い大人になっちゃった」と美都は、香子に胸の内を告白しますが、香子はことあるごとに忠告してきたんですがね。 互いに危険を感じながらも、抜け出せない美都と光軌。ここまで至っても美都は、光軌に夢中。別れ話を切り出そうとした光軌の言葉を遮り「2人で逃げよう」と言うのでした。 というのが今回のお話。第2話以降、2ケタに到達できなかった同ドラマですが、今回は11%。共感できないという意見がある一方で、この泥沼の行き着く先が気になり、ついつい見てしまうというところでしょうか。 麗華と涼太が常軌を逸した監視能力の持ち主なので、台詞にいちいちハラハラしてしまうのですが、今回はそれを緩和するようなシーンもあったのかなと思います。 自宅で麗華とカニを食べているシーンで、麗華からの答えられない質問に詰まった光軌が、自宅に帰るとリビングがおびただしい数のカニで埋め尽くされる夢を見るシーンとか、2シーン続けて食べ物を食べているだけの山崎育三郎、美都とカフェで会うシーンで、注文を取りに来た店員の言葉に被せる感じで「バカじゃないの!」と怒鳴り散らす香子など、これらは不倫する、される人間同士の“怖さ”を扱った同ドラマの中で、意図はそうではないにしてもちょっと笑えるシーンとなっているといえるのではないでしょうか。 『あなたのことはそれほど』、原作はいくえみ綾の同名漫画。もともとドラマのために作られたものではないので、当たり前なのですが登場人物が4人を中心に配置されているし、両夫婦の関係性やキャラクターも相対的になっていてわかりやすい。舞台も職場、自宅、公園、と限定的になっていることが、ドラマを進行する上で効果的で、骨太な会話劇を見ているようです。 さて、次回予告では麗華が動き出す模様。一方で、光軌と逃げることにした美都はどこへ向かうのでしょうか。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)TBS系『あなたのことはそれほど』番組サイトより
低空飛行続くTBS系『あなたのことはそれほど』 本当に不幸なのは誰!?
演じる本人も役を否定するほどの身勝手な主人公・渡辺美都(波瑠)が“ゲス不倫”にまい進する『あなたのことはそれほど』(TBS系)。16日放送の第5話の視聴率は9.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、低空飛行状態が続いています。 同ドラマの主人公・美都なんですが、夫の渡辺涼太(東出昌大)をうまく飼い慣らしているように見えますが、美都は“嘘が吐けない”という欠点があるんですね。 不倫劇といえば、水面下で関係を重ね、バレて壮絶な修羅場が待っている……というのがセオリー。ですが、“普通じゃない”涼太は、1話ですでに妻の微妙な変化を感じ取り、スマホをチェック。一方の美都の不倫相手である有島光軌(鈴木伸之)は、妻の麗華(仲里依紗)とともに住むマンションの隣人・横川皆美(中川翔子)に、美都とのやり取りを、やはり目撃されてしまいます。 ドラマのスタートから不倫がパートナーにバレているという構造。これから先、4人の騙し合いになっていくのでしょうか。 さて、今回は、“普通じゃない”夫の涼太がいよいよ動き出します。すでに涼太は、美都と有島の関係を把握しており、有島の電話番号を入手済み。だからと言って、殴り込みをかけたり離婚をしないのがこの男の怖いところ。前回の終わり、結婚記念日のディナーで、美都の不倫を把握していることを告白した上で「それでも愛することができるよ」と言うシーンは、こちらまで心臓をつかまれるような気分でした。 公園にいる有島と麗華と娘に接触する涼太。電話を受け取った有島の顔をきちんと確認してからわざとぶつかって、偶然を装う周到さ。美都も騙された(?)その張り付くニコニコ笑顔で、有島と懇意になると、一緒に喫茶店まで行っちゃう。マジでサイコパス。 その道中ついに涼太が自身の正体を明かすと、有島の顔はみるみるうちに曇っていきます。曇るというか、もう怯えきった顔に。涼太が去ったあと、タイミング悪く電話をよこした美都に「もうヤバいわ、これ」と力なく言うしかありません。身の危険を感じた有島は、美都に関係をやめることを提案します。それを承諾すればドラマは終わってしまいます。さて、美都の答えは……。 一方の麗華も“普通じゃない”片鱗がチラリと見えてきました。麗華は、洞察力に優れ有島の所作を逐一じっと観察しています。公園で涼太と出会ったとき、偽装した偶然を見抜いたり、最近そわそわしっぱなしの有島を試すように「変だなあ」なんて言葉を食卓に並べちゃう。こちらもぐわっと心臓をつかまれたような気分です。 既婚者の美都と有島による“ゲス不倫”のドラマだと思ったら、もしかすると“普通じゃない”人間と結婚してしまった人の不幸なお話なのかも。涼太を操っているように見えた美都は、早々にその嘘を看破されてしまったし、麗華によって有島の牙城が崩されるのは、時間の問題でしょう。 普通なら、不倫がバレた場合離婚するのが常。「そもそもドラマなので」という点は無視して、麗華と涼太がなぜ、不倫を認知していながらこだわり続けるのか。今回、その理由が語られます。 麗華と有島の出会いは、高校生のときだったそう。暗くて地味だった麗華の家庭は、父親が暴力をふるうような悲惨な状態でした。そんなとき、いつも駆けつけてくれたのが有島だったんですね。 大切な用事を抜け出してまで会いに来てくれ、さらにぐちゃぐちゃになった実家を文句言わず片付ける有島の姿を麗華は強烈に覚えています。まさに、有島がいなくなったら自分は生きていけない、ということでしょうか。モテる有島に釘を刺すようなことはしません。 涼太がここまで美都に固執するのは、裏を返せば一途だと言えます。その証拠に、まず不倫を知った上で愛し続けると宣言しているし、次回予告では、服装や髪型を有島のような感じにしています。これもまた、一途だからこそ。 だけれども、その変貌ぶりに美都が離れていくのは、目に見えてるし、涼太としては努力を否定されたも同じなので、こちらの夫婦はどんどんすれ違いが重なりそう。 と、なれば矛先がどこに向かうのかは、想像できますね。有島と麗華の子どもを「可愛いですね」と言う涼太の笑顔が、筆者はもうすでにトラウマです。 (文=どらまっ子HAYAちゃん)TBS系『あなたのことはそれほど』番組サイトより






