600円で食べ放題! 川越市役所食堂のバイキングは、お得……なのか?

R0037942.jpg  ルポライターの仕事は、実際に現地を訪れねば始まらない。というわけで2013年も、さまざまな地域を訪れては、見て食べて楽しんでみた。見たり聞いたりも重要だけれど、国内であっても、現地の人と同じものを食べてみるのは重要だ。食べ物は生命の根源。ゆえに、食べ物が貧しければ、人の心も荒んでいく。  そんな中でも唖然としたのが、今回紹介する川越市役所の食堂である。官公庁関係の食堂は、基本的に無難な味である。決してまずくはない。あくまで、可もなく不可もない味なのである。昨年、国会議事堂に入居する吉野家の高級牛丼が話題となった。値段が高いだけあって、これはおいしい。しかし、この吉野家よりも一般市民が入りやすい衆参の議員会館の食堂はといえば、やっぱり官公庁の食堂にありがちな無難な味である。ちょっと高級感が味わえるのは、ウェイターが料理を運んでくることぐらいであろう。  さて、本題に戻ろう。この川越市役所の食堂の目玉は、バイキングである。バイキングなのに、値段はたったの600円。官公庁の食堂は、一般の店舗よりも幾分か値段が安いのが当たり前だ。でも、バイキングで600円とは、これいかに?  入り口の説明によれば「川越セット」と呼ばれるこのセットは、ご飯+味噌汁+メインと副食という構成だ。このうち、日替わりになるメイン以外は、すべておかわり自由なのだとか。  「おかわり自由」「食べ放題」が人生で最も好きな言葉である筆者は、食券を購入し、喜びいさんで中へ。カウンターで食券を渡して待っている間に、すでに食べ放題はスタートだ。どこにも制限時間は書かれていない。すなわち、600円で時間も無制限? これはなんともサービスのよい食堂だろうか……。 R0037943.gif R0037944.jpg  しかし、夢は無残に打ち砕かれた。食べ放題の副食コーナーには、2つのテーブルが用意されている。1つはサラダ。もう1つが総菜である。総菜に並ぶのは、芋の天ぷら、煮物、あとは漬け物の類いである。いやいや、サラダが豪華なのだろうと見てみると、生野菜のほかは、コーンくらい。おまけに、空になったスパゲティサラダのボールは、一向に補充される気配もない。時計を見ると、午後1時過ぎ。もはや、ピークを過ぎているため、補充は行われないらしい。総菜コーナーの煮物も、油揚げは残り数切れという状態だ。  しばらくして出てきた、この日のメインであるハンバーグも味は薄め。これでは、いったいナニをおかずに、米をかき込めばよいのか! 筆者は半ばヤケクソで、漬け物とサラダのドレッシングを使って飯を3杯かきこんだのである。  この川越セットだが、自称「人気メニュー」ということになっているらしい。確かに、600円でご飯がおかわり自由だったら、お得なような気がしないでもない。でも、食べ放題のコーナーが無残な残り物の状態だったために、かなり精神を削られてしまった。ま、市役所は小江戸で知られる川越市の昔ながらの町並みにも近い。怖い物見たさで訪れてみるのもよいかも。おそらく、日替わりのメイン料理に、一週間に一度くらいは「当たり」があるはずだが……。 (取材・文=昼間たかし)

セクハラ寿司、ソープランド巻……疲れるくらいダジャレ好きでエッチな寿司屋

 年末年始、おいしい寿司に舌鼓を打った読者も多いことだろう。言わずもがな、寿司は日本を代表する料理のひとつで、今では世界各地でその土地土地で捕れるネタを用いたオリジナリティー溢れる寿司が楽しまれている。  しかし、オリジナリティーあふれる寿司は海外だけでなく、日本国内でもそこそこの数が確認されている。その中でも、わさびならぬ、キツいダジャレが利いた寿司が名古屋にあるというので行ってみた。  名古屋駅東口から、迷いながら歩くこと約10分。柳橋中央市場付近の錦通り沿いの2階にその寿司屋はあった。  駅近くにあって24時間営業という便利な寿司屋。きっと店内はサラリーマンで溢れているに違いない、そう思いつつ階段を上って店内に入ると、先客はゼロ。さすがに午後3時なんて中途半端な時間に寿司をつまむ客はいなかった。 R0020257.jpg  長いカウンターのある店内を見回して「ホっ」とひと安心。どうやら、カウンター席でも庶民感覚で食べられそうな店だ。壁に貼られているお品書きを見ると、甘エビにマグロ、ウニ、イクラといった普通のネタにまぎれて、セクハラだとか松田聖子巻、おちこぼれ巻、御中元に御歳暮巻なんてのが見える。  ハハーン、どうやらわさびよりもツンと利きそうなのはこの辺に違いない。 R0020247.jpg  話好きそうな板さんにまず頼んだのは、一番気になったソープランド巻。まさか、石けんの巻物でもないだろうし、しょっぱなだけにどんな寿司が登場するのか興味津々で待つこと数分。「へい、お待ち!」とばかりに目の前に置かれたのは、パッと見、フツーの手巻き寿司だった。ネタはというと、赤貝、みる貝、とり貝、ひょっとして……? 「いろんな貝が巻いてあるでしょ? だからソープランドってことです(笑)」  やっぱり! ネタはネタでも下ネタかよっ!? 名古屋だけに、ソープじゃなくてヘルス巻でもよかったのに。 R0020250.jpg  ソープランドの次に頼んだのはセクハラ。さて、今度はどんな巻きものが現れるのかと思ったら、にぎりだった。ネタは赤貝を貫通したタコの足がシャリに乗っかってる。 「赤貝にちゅうちゅうタコかいなってカラミ着いてるんで、セクハラです。うちの寿司はこんな感じですよ(笑)」  ホホー、だんだんオモシロくなってきた。エロ好き記者なので、次も下ネタ系の不感症巻きをひとつ。 R0020254.jpg 「どうです、どっから見てもイカが入ってないでしょ。“イカない”ってわけです(汗)」  ウ~ン、ここまで来るとかなり強引さを感る。  よっしゃ次は、熟女や人妻よりはやっぱり若くてかわいいコが好きなのでヤング巻をひとつ。 R0020262.jpg 「カイワレは大根の子どもで、いくらはシャケの子どもなのでヤング……」  次第に板さんもダジャレのセンスと強引さに加減に恥ずかしくなってきたのか、声が小さくなってくる。店内には有線放送で80年代の歌謡曲が流れているのだが、それがダジャレのセンスと妙にマッチしているのだ。 「じゃ、ちょうど松田聖子の曲が流れたところで、松田聖子巻を」 と、注文すると、残念ながら今日はネタがないという。ちなみに松田聖子巻のネタは、ハマチ。ブリの子でぶりっ子って、何十年前のネタだよ! 「くだらないでしょ、へへへ。ほかにもエグザイルとかAKBとかあるんですよ」  エグザイルはエッグとザイル=玉子とザイル(綱→ツナ)で、AKBはエビとキュウリとなんとかって言ってたけど、くだらなすぎて聞き返す気にもならなかった。  ちなみに、ネーミングを考えるのは社長で、ネタを覚えるのがめんどくさいらしい。そのうち、“じぇじぇじぇ巻(ウニの軍艦巻き)”や、“お・も・て・な・し(ひっくり返した握り寿司)”“倍返し巻き(ばい貝)”なんてのが登場しそうな予感だ。  最後に丹波哲郎巻(霊界→冷貝)といくつか食べて、料金は2,800円ほど。名古屋で夜遊びの際に、ぜひ勃ち寄っていただければ、きっといつもと違ったプレイが楽しめるのでは? R0020266.jpg 名古屋市中村区 丸八寿司駅前店 下ネタダジャレ寿司 見た目 ☆☆★ 味   ☆☆★     店   ☆★★ ★「珍級グルメハンター」の過去ログはこちらから

大阪人はコロンブスか!? 単純アイディアが驚愕のパフェ

 今年もアッという間にクリスマス。商店街や繁華街にはジングルベルの鐘の音とクリスマスツリーが並ぶシーズン真っ盛りだ。  だからってわけじゃないけど、今回の珍級グルメのテーマはケーキ。あれっ、パフェかな? どっちが正解なのかよくわからないけど、コレだ! R0019963.jpg  どうよコレ! ベリーベリーのケーキがパフェグラスの上にドカンとそのまんま乗っかったイージーなコンビネーション。  普通なら、どうやってかわいらしくパフェの上にケーキを飾りましょうか? なんて、パテシエが苦労して考えるはずの絶妙なバランスを、見事なまでに一切考えず、単純にオン・ザ・パフェしているだけだ。  それなのに、これはこれでアリっちゃぁアリ。男目線で言うなれば、スイーツ界のラーメン二郎や~。アイディアと商才に長けた大阪商人らしい発想じゃないですか! コレ考えた人、きっとB型に違いない……。 R0019965.jpg  しかし、そんな男っぽいスイーツなのに、お一人様でむしゃぶりつく記者には、まわりの視線がチクチク刺さってかなり痛い。  しかし、ドM男の本領を発揮すれば、その針の視線すら官能的な甘味料に。しかも、ケーキの甘酸っぱいベリーやパフェの生クリームが、ナンバや心斎橋を歩き回った疲れを癒してくれる。  もちろんケーキは、店内ショーケースにあるケーキなら、どれでもオン・ザ・パフェできるそうなので、お好みのコンビネーションが楽しめる。周囲の視線を快感にすら感じられるドMさんならどうぞ。 R0019969.jpg  ちなみに、無理矢理乗せた状態なので、食べ方によってはトッピングが転げ落ちたり、ケーキ自体が崩落したりすることもあるので要注意。  大阪は珍カルチャーの発信源だけに、東京のケーキ屋さんでもやればいいのに。  うもうございました。 (文=よしよし) R0019973.jpg 大阪市中央区 MIOR 船場店 ケーキパフェ各種 見た目 ☆☆★ 味   ☆☆★     店   ☆☆★ ★「珍級グルメハンター」の過去ログはこちらから

【動画アリ】爆発しているのはラーメンか店主か? 京都・炎のネギラーメンに迫る

 京都の史跡・二条城近くにそのラーメン屋はあった。店に入るや目の前に、「カウンター席、ネギラーメン専用です」と書かれた看板が行く手に立ちふさがる。 R0019752.jpg  廻ってない寿司屋なら恐くてなかなか座れないカウンター席に、強制的に座らせるほどのラーメンて、どんなラーメンなんだよ?  看板を見つめる記者に、「いらっしゃいませーぃ」の店員の声。そして、あとに続いた言葉にさらに驚かされた。 「炎のラーメンですか、それ以外ですか?」  いきなり、男らしい二者択一を迫ってくる。まだメニューも見てないのに……。  とはいっても、この店に来た目的は“炎のラーメン”一択なので、記者的には何の問題もなかった。  そう、このラーメン屋の珍級グルメは“炎のネギラーメン”なのだ。果たしてそのラーメンとは、どんな炎を見せてくれるのか。  カウンター席に座ると、記者と先客のカップルに向かって店主とおぼしきガンコそうなオヤジが注意事項を言い始めた。 「危ないので写真撮影は禁止です。イスが汚れるのでよけるのも禁止。他のお客様に迷惑になるので大声で騒ぐのも禁止、丼が熱いのですぐに触るのも禁止。コップは下に置いて、紙エプロンをして両手は後ろでお待ちください!」  両手後ろで待てって、人質ですか? こりゃ、よっぽどのガンコオヤジに違いない。  しかし、せっかく来たのに肝心の瞬間を撮影ができないのはちょっと悲しい。  そう思っていたら、店主自ら三脚に客のカメラをセットしてくれ、動画モードでムービーを撮影させてくれるという、心のこもったお・も・て・な・し。  全然ガンコオヤジではなかったのだ。  数分後、目の前に着丼したのは、シンプルなラーメンが入った丼。その真上に店主が高々とかざしたのは炎揺らめく鍋。そこから丼めがけて一気に熱々のネギ油を投入した! その瞬間……。  目の前の丼は爆発したように灼熱の炎を立ち上げたのだ!
 炎の高さは1メートル以上! しかも、目の前なので、かなりの熱波が襲って来る。こりゃカメラなんか構えてたらヤケドするわな。客はこれを目当てにネギラーメンを食べにくるってわけだ。  で、爆発後の丼の中は散らかり放題。 R0019761.jpg  具は九条ネギと薄いチャーシューのみ。スープは和歌山ラーメンふうの醤油とんこつで、当然ながらネギ油風味。  限定で店主の顔の缶バッヂやステッカーを販売したり、こんな名物ラーメン考え出すって、爆発してるのは店主の方!?  意外と(!?)うもうございました。 京都市上京区 めん馬鹿 一代 ネギラーメン 1100円 高! 見た目 ☆☆☆!!! 味   ☆☆★     店   ☆☆★ ★「珍級グルメハンター」の過去ログはこちらから

純白の雪山は甘いか辛いかしょっぱいか?「雪見ラーメン」に迫る

R0020272.jpg  白いカルデラ丼の中に、天打つように降り積もった白い雪山。カルデラの湖には琥珀色の湖水が満々と凪いでいる。あと1カ月もすればこんな雪山が見られそうな時期になってきたけど、それにしてもどうよ、このラーメン!  あっ、この状態からだとラーメンかどうかも判別できないだろうけど、まぎれもないラーメンなのです。  問題は雪山の正体。  パッと見、かき氷か生クリームに見えるかもしれないけど、正解は、そう、メレンゲでした。  愛知県豊田市新上挙母駅近くの街道沿いにあるこの店に到着したのは昼過ぎ。店に入るや否や、美人女将は本日のランチを勧めてくれたのだが、記者の目的はコレだった。  雪見ラーメンを注文すると、美人女将は厨房に入り、ボールの中にハンドミキサー突っ込んでカリカリ始める。すると、見る見るうちに白い淡雪が出来上がった。  雪山を取り囲む琥珀色のスープは、トロ味のあるピリ辛味。なぜだか、雪山イコール甘味とイメージしていたので、余計辛く感じてしまった。 R0020279.jpg  湖底に沈む黄色い麺は細い縮れ麺で、スープがよく絡む。その麺に淡雪のメレンゲを一緒に絡ませると辛みがまろやかになる。見ても食べても味わいある、珍級グルメなのだ。  試しに、麺を雪山の上に乗せて“モンブラン”にしてみたが、お見せするレベルに達しなかった。  ちなみに、メニューを見るとほかにも「爆弾炒飯」という激辛の名物料理がある。あ、だから店名が『かちかち山』なのか? 中部地域限定のチェリオコーラもおいしゅうございました。 R0020270.jpg 愛知県豊田市 台南麺かちかち山 雪見ラーメン 790円 見た目 ☆☆☆! 味   ☆☆★ 店   ☆☆★ R0020269.jpg ★「珍級グルメハンター」の過去ログはこちらから

【秋のメガ盛りシリーズ】これがホンモノ! 大盛りチキンカツ定食

 日本中に大盛りメガ盛りグルメは数多いが、そのほとんどがメインの“おかず”の大盛りではなく、主食の米や麺などの炭水化物の山盛りの店ばかり。言い方は悪いが、「これって、ごまかしてねぇ?」と思うのは、ひねくれた記者だけだろう。  ところが、奈良で見つけたこの店の珍級グルメは、その定説を覆すホンモノのメガ盛りメニューだった! 奈良県近鉄郡山駅からバスで4つ目くらいの停留場の目の前にある「とんまさ」に入ると、昼時を過ぎているのに客席は半分ほど埋まっている。  注文したのは、若鶏かつ定食(大)1,523円。出てくるまで店内を観察していると、目についたのはこんな張り紙。 R002016501.jpg 「女性うけがとてもいいはずです!!」とか「きっとヘルシーです」なんて、シャレが利いている。  さらに奥の座敷席の壁には、過去に取材を受けたテレビ局と番組名が書かれた張り紙も。  ほかの客が食べてるメニューをチラ見すると、やっぱりおかずが多いが、基本的に大盛りの店ではなく、おいしい肉が売りの店らしい。正真正銘の名店のようだ。  しかしその数分後、店員さんが手で押さえながら運んできてくれたチキンカツがコレだった! R002016503.jpg  どうよ! 炭水化物じゃなくて、ホンモノのチキンカツの大盛りでっせ。キャベツの千切り山の上に、多分、大きめのチキンカツ4枚くらいが、ジェンガのように山積みになっている。おいしそうな部分を見つけても、上から順に食べていかないと崩落は免れないだろう。  レモン汁を垂らし、ひと切れを口に運ぶと、タマゴをまぶした衣はアツアツのサックサクで、鶏胸肉は若鶏だけに柔らかくてホックホク。素直においしいチキンカツだ。  だけど、この量……。  もちろん定食なので、ほかにご飯とみそ汁も付いている。とうてい完食はムリと思いつつも、一切れ一切れ口に運んでいった。 R002016502.jpg  途中、レモン汁とソースとタレで味変しながら、およそチキンカツ3枚分とご飯半分を食べたところで満腹。残ったカツを呆然と眺めていたら、何も言わないのに大女将が持ち帰り用のパックを持ってきてくれた(笑)。お土産にしたカツも、夜、ちゃんと食べました。  大変おいしゅうございました。 奈良県大和郡山市 とんまさ 若鶏かつ定食(大)1,523円 見た目 ☆☆☆ 味   ☆☆☆ 店   ☆☆★

秋のメガ盛りシリーズ──思わず2度見したカツカレーって!?

 秋分の日にはちゃんと秋らしい気候になるのって、なんかしみじみとウレシイね。そう感じるのってやっぱりオヤジの証拠さ(笑)。  この間、調べものがあって国会図書館に行ったのさ。昼時に6階にある食堂で何を食べようか、サンプルを流し見している時、「アレ?」って、ちょっと違和感を覚えて視線を戻した。その先にあったのが、この真ん中の皿。 megakatsu03.jpg  間違いなくカレーライスだけど、なんか縮尺おかしくね? 皿ってか、オボンの上にカレーとライスが盛られてる気がするんだけど。料金は700円。そして、さらにカツカレーってのもあるらしい。  もちろん注文したよ。疑問の案件は、見事的中だったよね。まさかのオボン・オンザ・オボン。 megakatsu02.jpg  8割程度の混み様だったセルフの食堂内で、オレンジのオボンの上に白いオボンを乗せて歩くオレは、さしづめちょっとおかしな近所のおじさん状態。みんな見て見ないフリしてるんだ。ちなみに、左上のサラダは別売り。バランスを考えて注文したけど、それが後々あだとなった。  食物繊維を先に摂ろうと、ベジファーストで実食開始。どうせ学食のカレーレベルだろうと思ってスプーンカレーをすくい、ひと口食べると、「ンン?」ウマいぞおいしい! カレーはスパイシーだし、カツだってサックサク。官庁内の食堂っていっても普通のレストラン並みにおいしく、メガ盛りなんてユーモアのセンスもある。ふと見ると、隣の男性もうまそうにカレーライス(普通の)を食べている。  しかし問題は量だ。パッと見、2合くらいはありそうなライスの山と、凪いだ海のようなカレー。そして後方にそびえるポークカツと千切りキャベツの森。しかも、余計なことにサラダまで追加してしまっている。  到底食べきれないと思っていたが、カレーがうまいので進む進む。カツは薄めだけど、食感がよくてこちらも問題ない。最後に残ったのは、ファーストのハズだった千切りキャベツだけだった。 megakatsu01.jpg  カツカレー好きの安倍総理にも、ぜひ味わっていただきたい。  うもうございました。 国立国会図書館東京本館6F食堂 メガ盛りカツカレー900円 見た目 ☆☆☆ 味   ☆☆★     店   ☆★★

今にも旅に出そうなラーメン屋

R0019952.jpg  9月になったと思ったら急に涼しくなって、今年は食欲の秋の訪れも早いかもしれないっすねぇ。  さて、今回お届けするのはいつもとは少し違った趣向の店です。  訪れたのは大阪府羽曳野市。駒ケ谷駅から徒歩15分ほどのところにあるラーメン屋だ。その店の名物ラーメンがこれ。全粒粉入りでエッジの利いた細麺に、鴨肉で出汁を取った少し酸味のあるあっさりスープがよく合う。 それに、花オクラや白ナス他の野菜は、店前の畑で自家栽培していて、見た目、日本そば……。えっ、そんなのオモンないって? そう、この店が“珍”なのはメニューじゃなくて店自体なんです!!  見て見て見て!! まず、目を引くのはシルバーに輝くマニア垂涎のアメリカ製ビンテージキャンピングカー「AIR STREAM」。アルミの地肌むき出しでタマゴ型のシルエットがかわいいトレーラーが厨房になっている。
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ご主人曰く「売値より輸送費用が高かった」というキャンピングトレーラー
 さらに、「なんじゃこりゃー!?」と驚くのが、白くて小さなUFOが着陸しているようなテント。これは、モンゴルの遊牧民が使う「ゲル」と呼ばれる移動式住居。これが客席になっている。  当日は、強烈な日差しが照りつける猛暑日で、当然、ゲルの中は熱気ムンムン。外の方が涼しいかなと思ったら、なんと、ゲル内はエアコンが効いていて、モンゴルの草原気分なのだ。ビールとラーメンを食した後も、なかなか外に出る勇気が出なかった。
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内部や非常に広く、テーブル席が7席ほどある
 そして、キャンピングカーとゲルの間には屋外席も。たき火がくすぶっているのは天然の虫除けだそうで、その香りのおかげで、アウトドアな雰囲気たっぷりの一杯となった。  芸人の兵藤大樹似の名物店主も非常にユニーク。「アメリカ製の移動式住居とモンゴル製の移動式住居で、地に足の着いてないラーメン屋ですわ(笑)」。  ひょっとしたら来年あたりはキャラバンに出ていそうだから、行くならお早めに(冗)。  うもうございました。
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このアウトドアーなロケーションなのに“全席禁煙”ってなんでやねん(笑)
羽曳野市『ほんてんらーめん』河内鴨ラーメン 見た目 ☆☆★ 味   ☆☆☆ 店   ☆☆☆!!

客への仕返し!? “毒入り?”アイスクリームラーメン

 なんですか、今年の夏の暑さは。1日の最低気温が30℃超えって、最高気温41℃って何! 日本列島丸ごとハワイにでも引っ越したんじゃないかってくらい暑い夏でした。  暑い日には、熱い食べ物を食べて汗をかき、身体を冷やす。てなことを言う人もいるけど、正直言って食べる気すら起きませんわ(汗)。  ところが下町に、蒸し暑い残暑の日でもクールにススッとすすれてしまう、変わったラーメンがあるというので向かった。場所は、駅前の路地に下町ックな飲み屋がズラリと並ぶ北千住。駅から徒歩15分ほどの荒川の近くにその店はあった。
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店内はカウンター席のみの小さな店。雰囲気は満点。
 土手に向かって歩いて行くと瀟洒なマンションの向かいに、時代に取り残されたような古びた小さな店が。まるで、時代劇に出て来る峠の茶屋みたいな雰囲気漂うラーメン屋。それこそが目的の店でした。  首都圏の珍級グルメでは有名な店で、この店の人気メニューがなんと、“アイスクリームラーメン”。もはや、究極と言うほかない分かりやすいメニューである。  小さな店のカウンター席に座り、愛想のいい老店主にアイスクリームラーメンを注文すると、不思議なひと言が。 「とんがり? それとも四角がいい?」  なんとなく「とんがり」をお願いすると、しばらくして着丼したのが写真のメニューでした。どう見ても“アイスクリームラーメン”です。
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コーンのとんがりアイスの開きが冷麺の上に。
 まずはスープをひと口。  冷た! 冷やしラーメンでした。そりゃそうか。  薄い醤油味スープにごま油の香ばしい匂いが漂う。麺は冷やし中華の麺でシコシコツルツルの食感が良好。  そして、人生初、アイスクリームを箸で食べる。う~ん、冷たい甘さを青のりの塩気と磯の風味が完全に邪魔している。  スープは徐々にクリーミーになって来るが、まあ、美味くはないわな。とんがりと四角はどうやら、コーンとモナカタイプを意味していたらしい。
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青のりさえなければまずまずじゃないだろうか?
「ガリガリ君なんていいんじゃないですか?」と記者が聞くと、「あれは甘すぎて、小学生でも飽きちゃうの」と、すでに実験済みの様子。失礼しました。  店内のメニューには他にもココアラーメンやら珈琲牛乳ラーメン、納豆ラーメンに赤、青、黄色、水色、紫ラーメンなど変わったメニューが並ぶ。なぜこんな変わったメニューを作ったのか話を聞くと、そこには元人気ラーメン店だった頃の壮絶な歴史が秘められているのだった。 「だから今度は客に毒盛ってやろうと思って」と笑う店主。  そのせいかすっかり汗は引き、クールな珍級グルメを堪能することができた。次はチャーハンにしよっと。  まあまあ、うもうございました。
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他にもこんな変わりメニューが。
北千住『菊や』アイスクリームラーメン 見た目 ☆☆☆ 味   ☆★★ 店   ☆☆☆ (文・写真=よしよし)

青い色はマズい色!? 食欲減退ブルーカレー

 もうすぐ8月に突入。果たして、今年も猛暑記録は更新されるのだろうか?  そんな暑くて暑くてたまらない真夏の東京・原宿で、見た目、ホントにマズそーなカレーライスを見つけた。その名も、“食欲減退ブルーカレー”。見た瞬間から食欲がなくなる、青くて青くて真っ青なカレーライスだ。  青いカレーライスがあるのは、原宿竹下通りから路地を入ったところにある「ニコニコ本社カフェ」。生放送用ステージのあるカフェは、受付で注文し、呼ばれたら自分で取りに行くセルフ方式。
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ブルーの海に浮かぶ白い無人島。シメジと牛肉は珊瑚礁?
 出来上がったメニューを最初に見た印象は、“ターコイズブルーの珊瑚礁に浮かぶ無人島”って感じ。  あと、“700円するのに少な!”  まあ、これには立地条件とか難しい食材費とか大人の事情とか、いろいろかかってるんでしょう。  そんな食いしん坊の要望なのか、さらに大盛り(1000円)や“ブルー焼きそば(600円)”も登場した。食欲の湧かない日や、ダイエット中のアナタにはピッタリのランチに違いない。
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よく見ると小さなスパイスのつぶつぶが入っているのがわかる。
 気になるお味は、完全にフツーのカレー。スパイスが効いていて、見た目はアレだけど、かなりおいしい部類に入る。目をつぶって食べればなんの違和感もないカレーに違いない。具はシメジと牛肉のみで、ちょっと物足りないので、せめてジャガイモは入れてほしい。
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食べ終わった後の皿は、見た目、パレット。
 ちなみに、カレーライスの後ろにあるのは“リア充ース(500円)”。店員さんに「よく混ぜて飲んでください」と言われたが、あまりにもきれいなのでそのまま飲んだ。上のオレンジ色がオレンジジュースで、下のイチゴ色がイチゴジャムだった。  それにしても、ラブラブストローで1人で飲むつらさよ。ま、2人で飲めば、それはそれで恥ずかしくて、さらに汗だくになるんだろうけど……。  たいへん、うもうございました。 (文・写真=よしよし)