・会議が多くなる ・同じやり方が3カ月以上続く ・取締役が営業しない ・文書が多い ・ケンカをしない ・社員が急に増える ・横文字が増える ・意味不明な部署が増える これらの項目が当てはまる企業は“弱っていく”、つまり倒産する可能性があるといわれているが、そんな項目が5つも当てはまってしまうのが、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)である。 先日、Jリーグが新たに「マーケティング委員会」を発足させた。「リーグマーケティング、スポンサー契約、テレビ・ラジオ等放送権、商品化事業、その他権利ビジネスに関する事項の検討・立案」を所管事項としているが、それはすでにあるJリーグエンタープライズやJリーグメディアプロモーションなどの仕事に思える。もちろん、今までJリーグ幹部と関わりのなかった有識者を外部から招聘しているならば話は別だが、委員は委員長の中西大介氏をはじめ、おなじみのメンバーばかり。 サッカー関係者の間では、「2ステージ制を推し進めたメンバーの集まりでは?」という声が上がっており、仰々しく委員会にする意味が感じられず、まさに「会議が多くなる」「横文字が増える」「意味不明な部署が増える」が当てはまる。 そもそも、なぜ「マーケティング委員会」は発足されたのだろうか? これが政治の世界ならば、委員の力の誇示以外に考えられないし、委員の面々からもそれが垣間見える。というのも、浦和レッズの“JAPANESE ONLY”問題が起こった際、記者団からその話を伝え聞いた村井満チェアマンは、「調査して、厳正に臨まなければいけない」と不快感をあらわにした。記者たちは当然、村井チェアマンが即座に動くものだろうと思った。ところが、Jリーグチェアマンとして公式発表をしたのは5日後。その間に何があったのか? ここからは、あくまでも想像である。 村井チェアマンを言いくるめようとしたグループがいたのではないだろうか? そのグループは当然、Jリーグに長く居座る幹部たちである。Jリーグは、お役所並みに縦割りで、幹部がチェアマンを操っても、下の職員が幹部を突き動かす風土はない。ケンカをしない体質は有名である。だが、村井チェアマンは屈しなかった。その結果が、浦和レッズへの処分であり、村井チェアマンの動きは十分に評価できるものだったと、サッカー関係者たちは口をそろえる。 この一件から、リクルート時代に幹部に大ナタを振るった村井チェアマンが、Jリーグ内部で力を持ちすぎるのは恐ろしいと感じ、マーケティング委員会を発足させ、“Jリーグの運営は我々で決めます”とけん制したのではないだろうか? 「今のところ、両者に対立は起きていません。ただ、村井さんは、チェアマン就任前に決まった2ステージ制には反対だったと聞いています。両者の考えるJリーグの方向性に、齟齬があるとは思います」(サッカー関係者) イレブンミリオンキャンペーン(「2010年シーズンに年間1100万人の観衆を集めよう」という目標を掲げ、07年シーズンから大々的に展開)での損失、Jリーグの地上波放映減少、2ステージ制への逆行。間違った方向に舵取りしてきたJリーグ幹部たちを、村井チェアマンが正せるかどうか。期待しているサッカー関係者たちは多い。Jリーグ公式サイトより
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「経歴よりも派閥の力?」新体制発表で遠のく、Jリーグの春
1月17日、Jリーグのチェアマンに、元リクルートエージェント社長の村井満氏が就任することが発表された。 本来、Jリーグの役員改選期は7月だが、「今季の目標を掲げたチェアマンが、シーズン途中で交代するのはタイミングが悪い」と、1月末の変更になったのだ。それに伴い、大東和美チェアマンも任期を繰り上げ、退任。理由は「昨年、2ステージ制移行とチャンピオンシップ導入に一区切りつけられたから」だという。 大改革のビジョンを掲げたトップが、そのプロセスを踏まずに退任する――。民間企業では考えられないトンデモ人事にも思えるが、それがまかり通ってしまうのがサッカー界。ただ、大東氏を知る人は「本人も、チェアマンへのこだわりはないのでは」という。 「大東さんはトップダウンの経営者ではありません。もともとラグビーのスター選手だったので、接待などに顔を出すと先方が喜ぶ。誠実で余計なことも言わないので、若い時から重宝されてきた。その勢いで出世し、最終的にJリーグチェアマンにまで上り詰めた。ただ、逆にいえば、大東さんの社長力は、裏で操る人次第なんです。彼が2ステージ制移行の説明などを行わなかったのも、当然ですよ。本人は担がれていただけですから」(同) そんな今回の人事だが、実はほかにも出世した人物がいる。大河正明氏と中西大介氏の両統括本部長が、常務理事に昇格しているのだ。大河氏は京都大学法学部を卒業後、三菱東京UFJ 銀行に入社、その後、Jリーグに。まさにエリート街道を歩んできた人物だ。Jリーグの財務や管理畑を担う重役であり、経歴から見れば資質はありそうだ。 となると、技術畑、つまりサッカーに関する営業や競技面を中西氏が担うことになる。だが、この中西氏、監督や選手上がり、もしくはその周辺とのコネクションが豊富かと思いきや、経歴が不明。 「リクルートにいたという話を聞いたことがありますが、民間企業での豊富な経験があるわけではなかった気がします。大河氏とのバランスを考えても、中西氏のポストには、日本代表経験者だったり、現場の監督や選手に顔が利く・心情を理解できる人間が必要でしょう。中西氏のサッカー歴は不明です。各所で暴露されているように、日本サッカー協会やJリーグという組織は、政治力が最も重要になります。永田町と同じで、派閥の力学を使わないと出世できない。中西氏の経歴で常務理事まで出世したということは、その力を持っていたということでしょう」(元サッカー関係者) ちなみに、この元関係者によると、村井新チェアマンの出身校は埼玉県立浦和高等学校。OBには、元日本サッカー協会会長の犬飼基昭氏がいる。犬飼氏は退任後、協会内部の派閥争いを暴露し、サッカー界への無念さをにじませていた人物だ。 さまざまな思惑が錯綜しているように映る今回の人事。“Jリーグの春”は、まだ遠そうだ。「週刊サッカーダイジェスト増刊 2013Jリーグ総集編」(日本スポーツ企画出版社)
「かつての金満リーグ時代再来?」Jリーグ“久々の大物”W杯MVPフォルランに6億円は高いか、安いか
サッカーJリーグ、セレッソ大阪が23日、ウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(インテルナシオナル=ブラジル)と契約した。今年12月31日までの1年契約で、年俸はリーグ史上最高額となる破格の6億円だという。 フォルランはマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)やインテル・ミラノ(イタリア)など、ヨーロッパの名門クラブを渡り歩き、南アフリカW杯ではMVPと得点王を受賞したスタープレーヤー。Jリーグとしては、久々の大物プレーヤーの加入となる。 「フォルランは、C大阪のほかにもイングランドやアメリカなどのクラブからも引き合いがあったようですが、日本のクラブを選んだのは高額年俸もさることながら、試合に出られる可能性を重視したからでしょう。というのも、インテルナシオナルでは出場機会が激減しており、こうした状態が続けば試合勘が鈍り、6月開催のブラジルW杯出場に支障を来たすと危惧したのだと思います」(サッカーライター) だが、フォルランはすでに34歳と盛りを過ぎたベテラン。そんな選手に「6億円の年俸は払いすぎ」という声もないわけではない。 「Jクラブはカネの使い方がヘタ。確かにフォルランは戦力として十分期待できるし、話題にもなってリーグの活性化にも貢献するでしょう。でも、だからといって6億円は払いすぎ。近年のJ各クラブは緊縮財政路線を敷いており、安価で堅実な外国人選手を獲得してきましたが、資金力にモノを言わせて有名選手を獲得する中東や中国のクラブに対して、“地盤沈下”がささやかれていました。しかし、今までずっと節約してきた挙げ句、6億円という大枚をはたいたのがフォルランだったというのは、ちょっとどうなのかなという気がします。たとえば、元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロなどは、オーストラリアAリーグのシドニーFCがたった1億数千万円の年俸で獲得しているわけです。フォルランを獲得できるカネがあるのなら、なぜあのときデル・ピエロを獲らなかったのか。彼は親日家だし、何よりもあれだけの人気プレーヤーなので、観客動員という意味ではフォルランよりもはるかに期待できたはず。しかも、年俸だってずいぶん安い。現役ウルグアイ代表をJリーグの舞台で見られるのは大歓迎ですが、“場当たり”的な印象は否めません」(同) 同様の声はサッカーファンの間からも聞こえてきており、ネット掲示板には「34歳のオワコンに最高額って」「年俸6億もあったら、もっと違う使い方できた気もするのだが」「J屈指のネタクラブはやることが違うな」「さすがにアフォかと」「なんで日本人は商売がヘタくそなの? 3億でも高いわw」といった書き込みも。 今でこそ“渋チン”のJリーグだが、1993年のリーグ発足時は世界でも類を見ない金満リーグだった。人気クラブだったヴェルディ川崎(当時)などは、年俸2億数千万円だった三浦知良を筆頭に、ラモス瑠偉や武田修宏、北澤豪など“1億円プレーヤー”がめじろ押しだった。いわゆる“Jリーグバブル”である。 「当時、世界最高峰のリーグといえば、イタリアのセリエAだったのですが、それでも1億円を超える年俸を得ていた選手はごくわずかでしたからね。2億円以上の年俸をもらっていたカズは当時、世界でも五指に数えられる高給取りだったはずです。もちろん日本人選手だけでなく、高給取りなのは外国人選手も同様で、ジーコ(鹿島アントラーズ)やピエール・リトバルスキー(ジェフユナイテッド市原、当時)、ガリー・リネカー(名古屋グランパス)、ラモン・ディアス(横浜マリノス、当時)といった往年の名選手と高額年俸で契約。彼らは引退間近だったにもかかわらず、全盛期を上回る年俸だったので、“年金リーグ”などと揶揄されたこともありました」(同) もっとも明らかに高すぎた年俸も、外国人選手らはピッチ上で妙技を見せ、Jリーグを盛り上げてくれたわけだから、サッカー人気を日本に根づかせる意味で、それなりの費用対効果はあったのだろう。 「リネカーのように、当時としてはJ史上最高額の3億円もの年俸をもらいながら、ほとんど活躍できなかったというケースもありますが(笑)。今回のフォルランはベテランとはいえ、現役代表選手だけにプレー面では期待できると思いますけど、こと費用対効果という意味では疑問が残りますね。6億円は、やっぱり高すぎる」(同) 6億円もの投資をサッカーファンに納得させるためには、フォルランが期待通りの活躍を見せ、C大阪のリーグ優勝に貢献するほかない。優勝は最低限の“ノルマ”だといえる。「WCCF 09-10キラ MVP1 ディエゴ・フォルラン」(セガ)
“W杯MVP”ウルグアイ代表フォルラン加入、小野・松井の帰国でJリーグは面白くなるか?
サッカーJリーグ、セレッソ大阪がウルグアイ代表FWのディエゴ・フォルラン(インテルナシオナル=ブラジル)を獲得することが決定的となった。昨年末から交渉を進めてきており、合意間近で近日中にも発表される予定だという。 フォルランは2010年南アフリカW杯で得点王とMVPを獲得し、ウルグアイのベスト4入りにも貢献。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)やビジャレアル(スペイン)、インテル・ミラノ(イタリア)といったヨーロッパの名門・有力クラブを渡り歩いてきた。久々の大物プレーヤーの加入で、今季のJは大いに盛り上がりそうだ。 「フォルランは契約解除へ向けてインテルナシオナルと話し合いを行っているようですが、現地ではボタフォゴ(ブラジル)やアメリカ、イングランドでプレーする可能性があるとも報じられているので、まだまだなんらかの動きがあるかもしれません。フォルランの現在の年俸は5億円以上といわれていますから、待遇次第でしょうね。彼は34歳とすでにベテランで全盛期のプレーは期待できないものの、要所要所でのワールドクラスのプレーは健在。昨年、日本代表がウルグアイ代表と対戦しましたが、フォルランに2ゴールを決められて痛い目に遭っています」(サッカー誌記者) C大阪は香川真司(マンチェスターU)、乾貴士(アイントラハト・フランクフルト=ドイツ)、清武弘嗣(1.FCニュルンベルク=ドイツ)といった逸材を生み出してきたクラブだが、現在も柿谷曜一朗、山口螢といった日本代表の若手や南野拓実のような次代のホープが在籍している。ここにフォルランが加わるとなると、戦力的にも他チームを圧倒しそうだ。 一方、今季はJ2にも大きな動きが見られそう。海外でプレーしていた人気選手が日本に復帰するのだ。ポーランドのレヒア・グダニスクでプレーしていた松井大輔が、今季からジュビロ磐田へ移籍。 「松井はトリッキーなドリブルなど、魅せるプレーが持ち味の、華のある選手です。京都サンガで頭角を現し、海外移籍したフランスのル・マンでは主力として活躍。南アW杯でもサイドアタッカーとして日本のベスト16進出に貢献しましたが、W杯後は移籍を繰り返しプレーの機会も少なく、くすぶっていた印象です。本人としても10年ぶりのJの舞台に、心中期するものがあるでしょうね」(同) また、オーストラリアAリーグでプレーする小野伸二(ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ)も、6月からコンサドーレ札幌に加入することが決まっている。 「当初、札幌は今冬の移籍を目指していたのですが、“Aリーグの顔”ともいえる小野をシーズン途中にチームが手放すはずもなく、5月のAリーグ終了を待っての移籍となりました。言うまでもなく、小野は“天才”の異名をほしいままにした超テクニシャン。J2は肉弾戦が多く、テクニックよりもフィジカルが重視されるリーグですが、小野や松井の加入で、これまでとは違った趣になりそうです」(同) 大物外国人プレーヤーのJ加入に、人気日本人選手のJ復帰と、“低位安定”が続いていたJリーグが久々に活況を呈している。今季はJが面白そう?『Shinji―世界のONO!小野伸二のすべて!!』(21世紀BOX)
「狭いコネクションリストから選ぶか、代理人の売り込み待ち」Jリーグ監督選考の実情
各国共にシーズンオフになると、さまざまな臆測が飛び交うサッカー界。スター選手の移籍はもちろんだが、チームの根幹となる監督選考もホットなトピックスの一つだ。 そんな欧州リーグとは違って、話題性に乏しいのがJリーグだ。「Newsweek」は、日本の総理大臣のポストを「順繰りに回ってくるカラオケバーのマイク」と評したが、Jリーグの監督にもそれが当てはまる。むしろJリーグのほうが深刻で、歌がヘタな監督にマイクが2度も3度も回ってくる。 その最たる例が、来季のJ2降格が決まっているジュビロ磐田の新監督候補に、元日本代表監督・トルシエ氏が浮上していることだ。トルシエ氏は日本代表監督後、渡り歩いたクラブでまったく結果を残せていない。にもかかわらず、いまだに名前が挙がるというこの現状。なぜ、このような監督人事がまかり通るのか? それはひとえに、監督を決めるゼネラルマネジャー(GM)にコネクションがないからだ。これまでの日本代表監督人事を見ても、それは一目瞭然。ファルカン氏はセルジオ越後氏、トルシエ氏はアーセン・ベンゲル氏の紹介と、日本サッカー協会が持っているコネクションから監督を招聘してきた。 この手法と別のやり方をとったのが、日本サッカー協会技術委員長である原博実氏だ。原氏は、JクラブのGMとは違い、コネクションを探しに探して、欧州のトップ監督と交渉を行った。そこで、三番煎じではあるが、現在のザッケローニ監督をつかまえた。一方のJクラブはというと……。 「A氏がGMに就任した時に、知り合いの同世代のS級ライセンス(Jリーグおよび日本代表監督を務めるために必要な免許)保持者が見つからなかった。そこでA氏は、確執のあったB氏にオファーをした。2人のサッカー観はまったく違うんですよ。B氏も驚いて『俺でいいのか?』って。もちろんこの年、ウチのチームは勝てなかったですけどね(苦笑)」(Jクラブ関係者) これは極端な例だが、このように、GMのコネクションのみで監督が決まっていく。原氏のように、「俺がGMになったら、この監督を」というサッカーに対する理想があるGMは稀有である。狭いコネクションリストから選ぶか、代理人の売り込み待ちというのが現状である。だからいつまでたっても、Jリーグは新陳代謝が起こらない。来季でいえば、セレッソ大阪がいい例で、自分たちより順位の低かったFC東京のポポヴィッチ監督を就任させるくらいだ。ほかにも、大宮アルディージャが招聘する大熊清監督も何度もJクラブの監督を務めているが、手腕には疑問符がつく。 「欧州の有名な監督にとって、Jリーグに魅力がないのは事実です。オファーしても、たいてい断られるでしょう。だからといって、経験はあっても目覚ましい活躍を見せていない監督を就任させる現状はおかしい。ある意味で失敗するのが見えているのだから、批判覚悟で新人の監督を招聘すべきです。今だったら名波浩氏はもちろんですけど、小倉隆史氏も監督に向いていると思いますよ。彼らのような次世代を監督にして、コーチという形で、Jクラブ監督経験者をつければいい。3度も4度もチャレンジし、成績が残せない監督は何度任せても同じです。それは、彼ら自身が証明しているでしょう」(サッカーライター) 勇気あるGMは、いつになったら現れるのか? そのためには、社長がGMを選ぶ目を持たなければいけない。結局、Jリーグの問題はフロントにあるようだ。『トルシエの眼力 岡田ジャパン「W杯4強」へのイバラ道』(徳間書店)
前田“デスゴール”は本当だった!? 名門・ジュビロ磐田J2降格の裏でささやかれる都市伝説
「すべての物事は、自らに返る。それは呪いも同じ」 というのは、呪いについての記述だが、それはジュビロ磐田にも当てはまってしまった。 もちろんこの呪いは、意図的なものではなかった。2007年以降、所属する前田遼一がシーズン初ゴールを挙げたチームが降格するというジンクスが生まれ、“前田の呪い”という「世界のサッカー界の10の呪い」(goal.com)がささやかれるようになった。スポーツ番組だけではなく、『やりすぎコージー』(テレビ東京系)や『おはよう日本』(NHK)などでも取り上げられるほどだ。 そんな世論に、当初は冗談めかし、「“前田の呪い”グッズでも作れば売れるかな」と軽口を叩ける関係者もいた。しかし昨年、そんな状況が一変する。西のビッグクラブへと成長していたガンバ大阪が、Jクラブ屈指の得点数をマークし、かつ日本代表の主力選手を2人抱えながらもJ2に降格してしまったのだ。原因は、“前田の呪い”にあるのでは? と多くのメディアが報じたように、この事実が“前田の呪い”を笑いごとでは済まされなくなる。 「ガンバ大阪が降格したこともあって、開幕前にJ1昇格チームに話を聞きましたけど、何節で磐田と対戦になるかを気にする関係者が増えた。皆、自分たちと対戦する前に、前田にシーズン初ゴールを決めてほしいと祈っていましたよ」(サッカーライター) バカバカしく思うかもしれないが、実は外国ではこういった呪いに敏感だ。Jリーグの強豪チームとなった名古屋グランパスのストイコビッチ監督ですら、「絶対に前田には点を取らせるな」と指示をしていた。というのも、「スポーツはメンタルに左右される部分がある。『俺らなら大丈夫』という、いい意味での自信は必要。それが、前田にゴールを決められて揺らぐ可能性があるならば、ゴールを決めさせないことで自信を持たせることもできるということ。どのチームも前田をケアするのは、プロとして当然です」(某クラブコーチ) そして、日本代表選手でもある前田は、各チームから徹底マークを受けることになる。そんな状況に、磐田関係者はやきもきしていたという。 「開幕してからは、“前田の呪い”というワードは禁句でしたよ。服部健二ゼネラルマネージャー(GM)が報道に自粛させていたくらいですから。前田が気にするということよりも、徹底マークに遭って、得点が奪えず、さらに勝てないことへのいら立ちでしょう」 各クラブが前田包囲網を敷いたこともあり、第6節の浦和戦までゴールが生まれず。自分のリズムでプレーできない前田は、その後も調子が上がらない。昨シーズンまでは3試合に1点は取っていたのに、今季はコンスタントに結果を残せず、スターティングメンバーから外れることもあった。エースの不調はチームに伝染する。結果、磐田は誰もが予期しなかったJ2降格という結末を迎える。 まさに、呪いが自分たちに返ってきた格好だ。呪い、恐るべし。 ……と締めくくりたいところだが、実際は服部GMの先見の明のなさだというのは、サッカーファンの間では周知の通り。2011年に生え抜きを一掃したことで、強豪の雰囲気がなくなった。残留争い真っ最中に、磐田のアドバイザーである名波浩氏が、「セレッソ大阪監督就任へ」という報道が出るのも、愛想を尽かしたゆえんといわれている。 磐田の経営陣が行った大リストラが、結果的にJ2降格という形で自分たちに返ってくる。「すべての物事は、自らに返る」とは、よく言ったものだ。『前田遼一 ROAD~まだ何も成し遂げていない~』
サポーター大激怒! 2ステージ制反対の裏にある、Jリーグ幹部への不信感
9月14日に行われたJ1リーグ25節。各会場でサポーターが、『2ステージ制』に戻すことに決めたJリーグ幹部に対する批判の横断幕を掲げた。 2ステージ制とは、J1クラブ18チームが一回戦総当たりのシーズンを2回行うというもの。前後期それぞれのステージの上位2クラブがノックアウト方式のスーパーステージへ進出し、そこで優勝したクラブが年間勝ち点1位となったクラブとチャンピオンシップを行うことになる。 確かに、2ステージ制にすることによるメリットもある。まず、チャンピオンシップの放映権料やスポンサー料で、10億円以上がJリーグに入ってくる。チャンピオンシップやスーパーステージ期間は、Jリーグ幹部の狙い通り、民放で取り上げられる機会も増えるだろう。さらに、秋春制になり、プロ野球とシーズンが重ならなくなれば、キラーコンテンツになる可能性も考えられる。 一方で、デメリットも大きい。たとえば、平日の試合開催が増えてしまうことが挙げられるが、実際、現在も平日開催は観客数が大きく減少している。また、2ステージ制になることによって、リーグの仕組みも複雑になる。一般層から見たリーグ戦の価値は相対的に低くなるし、消化試合が増えれば、サポーター層の観戦意欲の低下にもつながってしまう。 だが、サポーターが2ステージ制に反対したのは、こういったデメリットだけが原因ではない。Jリーグ中西大介競技・事業統括本部長をはじめとする現Jリーグ幹部への不信感が募りに募っているのだ。彼らはこれまで、Jリーグというサービスを顧客に提供しているという感覚が欠如したまま、利益を最優先させた改革を強引に推し進めてきた。たとえば、サポーターたちは、今回の件だけではなく、「選手のための秋春制と言いながら、より過酷なスケジュールを組もうとしている」と、Jリーグ幹部の詭弁を見破っている。 失態はほかにもある。3年前の2010年。幹部たちは人気が低迷しつつあるJリーグの現状を打破するという名目で、ユッキーナこと木下優樹菜を、Jリーグ特命PR部広報部長に任命した。博報堂の提案による一大プロジェクトには数千万円の費用が充てられたが、当時、関係者、メディア、そしてサポーターも、なぜユッキーナなのかと首をかしげた。 「当時、ユッキーナはブレーク中。そのため事務所がなんでもかんでも仕事を入れていたのでしょうけど、本人はもともとサッカー好きでもなければ、勉強するそぶりもなかった。またJリーグの試合が行われる土日のスケジュールがほとんど確保できず、まったくの無名タレントを“影武者”として立てる始末に。もちろん、この一大プロモーションは効果なく終了し、Jリーグは“ジリ貧”状態に。この件について幹部たちは誰一人責任を取らず、説明責任も果たしていません」 (元関係者) 横断幕には、「中西大介氏、貴方の辞任がJの改革だ! 即刻辞任せよ!」との厳しい言葉が書き殴られていたが、幹部たちの目に2ステージ制の先に明るい未来が見えているなら、その2ステージ制をサポーターに受け入れてもらうために総退陣し、Jリーグ事務局の信頼回復に努めるべきではないか。大東和美チェアマンに、「新たなJリーグの歴史を皆様と共に刻んでまいる決意」が、本当にあるのならば。Jリーグ公式サイトより
Jリーグ、秋春制移行やアジア戦略の前に取り組むべき、山積する課題と抜本改革
サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。
■「Business Journal」人気記事(一部抜粋)
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Jリーグ、秋春制移行やアジア戦略の前に取り組むべき、山積する課題と抜本改革 - Business Journal(5月14日)
現行の夏をまたぐシーズンではなく、冬にリーグを行う「秋春制」への変更や、グローバル化を見据えた「アジア戦略」を掲げる、中西大介事務局長率いるJリーグ。 4日20日に行われた“さいたまダービー”は、史上最も注目を浴びた試合だった。浦和レッズが再び優勝戦線に戻ってきたのはもちろん、創設以来J1下位に沈んでいた大宮アルディージャの“Jリーグ無敗記録”もかかった首位争いとなったからだ。そんな熱気あふれる試合は、あいにくの雨。大宮のホームであるNACK5スタジアムには、限られた記者席を覆う屋根しかない。サポーターはもちろん、メディアの1/2も雨を浴びながらペンをノートに走らせるという状態になってしまった。 試合後の記者会見場では、記者同士がにじんだノートを見せ合ったくらいだ。日本のスタジアムは、欧州と違い、屋根などが完備されていない。春夏秋の雨ならまだ耐えられる。しかし、冬の雨ならどうか。考えただけでゾッとする。「秋春制」に移行し、寒い中での試合が増えた時に、欧州のスタジアムとは程遠い質素な陸上競技場だらけの試合会場に、果たして多くの観客が詰め掛けるだろうか? ロイヤルボックスにいるJリーグ幹部は、この一般客の現実がわかっていないように映る。 ●アジアでの凋落 そして、「アジア戦略」の前に、アジアでのJリーグの凋落ぶりに歯止めをかけなければいけない。アジアチャンピオンズリーグ(ACL)に今年もJリーグから4チームが参加したが、決勝トーナメントに進出できたのは柏レイソル1チームのみ。日本のサポーターからすれば深刻な状況だが、Jリーグ関係者はそ知らぬ顔で、「ACLで勝てなくても、日本サッカーに打撃はないですよ。だって、日本代表選手たちは、いまや海外組がほとんどでしょう。ACLと日本代表はイコールではないんですよ」と一笑に付す。確かに、ACLの成績よりも、アジア各国は日本代表、ひいてはJリーグの発展に注目している。 とはいえ、コンテンツを販売するならば、チームが魅力を持たなければいけない。それこそ、リーガエスパニョーラの人気チームのように、JリーグチームがASEAN地域からツアーを翹望されるように。 もちろん、「アジア戦略」は、日本企業のASEAN進出に伴い、企業の広告宣伝費がASEANに回ることも念頭に置いている。その考えは理解できるが、Jリーグクラブがアジアのトップに君臨しなければ、価値は薄れ、絵に描いた餅となってしまう。 現状は、世界のビッグネームをアジアに呼んでいるのは中国スーパーリーグで、Jリーグで活躍した選手は欧州や中東にさえも引き抜かれてしまっている。それを打破するためには、Jリーグクラブを骨太にしなければいけないし、そのキーを握るのはJリーグ側である。 マルハンが大分のスポンサーを降りざるを得なかった、ユニホームスポンサー倫理規定を再考すること。さらに、外資の参入の検討も必要だろう。ほかにも、スタジアムの整備、民放メディアへの露出など、Jリーグが取り組まなければいけない課題は山積みといえる。元日本代表で、現在J2でプレーする服部年宏は「いまは選手上がりが、JFAやJリーグの要職に就ける流れになっていないから、そこを思いっきり変え、選手のため、サポーターのために仕事をしてほしい。組織を維持するための仕事に励むのは結構ですが、J2の小さな声にも耳を傾けてほしい」と嘆いている。 豪華絢爛なJFAハウスで仕事をしているJリーグ職員たちに、服部の言葉は届くだろうか? (文=編集部) ■おすすめ記事 コカ・コーラに聞く、なぜ新・非トクホ飲料で批判誘う“トクホウ(特報)”強調CM? マックに聞く、“メガサイズ”ポテト発売の噂の真相 未発表のマックも困惑? 防衛省幹部が明かす、北朝鮮がミサイルを撃たなかった本当の訳 安倍政権、インドや米国へ新幹線売り込み 舞台裏でJR東海と東日本の対立が浮き彫りに!? なぜ秋元康は批判を受けるのか? 誰もが手にできる、プロデューサーに必要な能力とは?日本サッカー協会ビル(JFAハウス)
(「Wikipedia」より/Dddeco)







