松岡修造大困惑、事務所はブチ切れ!! 「C.C.レモン」イベントでマスコミ大混乱のワケ

syuzo0714
 元プロテニス選手でスポーツキャスターの松岡修造が7日、都内で行われたサントリーの微炭酸飲料「C.C.レモン 修造おみくじ付ボトル」発売イベントに登場した。  超アツい男よろしく、松岡は「今年の“修造出し切り”は(リオデジャネイロ)五輪と、このボトルだ!」と絶叫。“修造出し切り”――つまり全力で取り組む仕事は、抜擢されたテレビ朝日系リオ五輪番組のメインキャスター、そしてイメージキャラクターを務めている「C.C.レモン」のこの発売イベントというわけだ。  続けて、教え子でもある日本テニスのエース錦織圭がイギリス・ウィンブルドン選手権を途中棄権したことに「圭は次の五輪(リオ)のために、ケガをして充電している」とブラックジョークを飛ばすが、さすがに不謹慎と悟ったか「圭のことが急に(頭に)出てきて(言ってしまって)すみません!」と、言いすぎたことを反省した。  いずれにしても、松岡のハイテンショントークに会場は大盛り上がりだったが、空気が一変したのはイベント終了直後だった。  主催者側が突如、「松岡さんが言った『五輪』の話は(報道に)使わないでほしい」とマスコミ各社に要望。いわく、リオ五輪のオフィシャルスポンサーではないサントリーがイベントで「五輪」をうたうのは、“五輪憲章違反”で商標法に抵触するという主張だ。  五輪に関する知的財産や肖像を使用してマーケティング活動できるのは、五輪のオフィシャルスポンサーに限ると定められている。このイベントの主催者側は、サントリーがIOC(国際オリンピック委員会)やJOC(日本オリンピック委員会)から抗議されるのを恐れたわけだ。  松岡は「それ、先に言ってくれない?」「事前に言ってくれないとわからないよ」と苦笑い。事務所関係者も「聞いていない!」と激怒した。  当然、マスコミ側も反発。 「どうやら事前の打ち合わせで、松岡にNGワードとして『五輪』を伝えていなかったようで、明らかに主催者側の過失。そもそも、五輪番組でキャスターを務める松岡が、開幕を1カ月後に控えたこの時期に、五輪を語るのは当然のこと。主催者側の過剰反応です」(テレビ局関係者)。 結局、主催者側は平謝りで、松岡本人と事務所側に謝罪したという。「C.C.レモン」のように後味スッキリ! ……とはいえないイベントだったようだ。

松岡修造大困惑、事務所はブチ切れ!! 「C.C.レモン」イベントでマスコミ大混乱のワケ

syuzo0714
 元プロテニス選手でスポーツキャスターの松岡修造が7日、都内で行われたサントリーの微炭酸飲料「C.C.レモン 修造おみくじ付ボトル」発売イベントに登場した。  超アツい男よろしく、松岡は「今年の“修造出し切り”は(リオデジャネイロ)五輪と、このボトルだ!」と絶叫。“修造出し切り”――つまり全力で取り組む仕事は、抜擢されたテレビ朝日系リオ五輪番組のメインキャスター、そしてイメージキャラクターを務めている「C.C.レモン」のこの発売イベントというわけだ。  続けて、教え子でもある日本テニスのエース錦織圭がイギリス・ウィンブルドン選手権を途中棄権したことに「圭は次の五輪(リオ)のために、ケガをして充電している」とブラックジョークを飛ばすが、さすがに不謹慎と悟ったか「圭のことが急に(頭に)出てきて(言ってしまって)すみません!」と、言いすぎたことを反省した。  いずれにしても、松岡のハイテンショントークに会場は大盛り上がりだったが、空気が一変したのはイベント終了直後だった。  主催者側が突如、「松岡さんが言った『五輪』の話は(報道に)使わないでほしい」とマスコミ各社に要望。いわく、リオ五輪のオフィシャルスポンサーではないサントリーがイベントで「五輪」をうたうのは、“五輪憲章違反”で商標法に抵触するという主張だ。  五輪に関する知的財産や肖像を使用してマーケティング活動できるのは、五輪のオフィシャルスポンサーに限ると定められている。このイベントの主催者側は、サントリーがIOC(国際オリンピック委員会)やJOC(日本オリンピック委員会)から抗議されるのを恐れたわけだ。  松岡は「それ、先に言ってくれない?」「事前に言ってくれないとわからないよ」と苦笑い。事務所関係者も「聞いていない!」と激怒した。  当然、マスコミ側も反発。 「どうやら事前の打ち合わせで、松岡にNGワードとして『五輪』を伝えていなかったようで、明らかに主催者側の過失。そもそも、五輪番組でキャスターを務める松岡が、開幕を1カ月後に控えたこの時期に、五輪を語るのは当然のこと。主催者側の過剰反応です」(テレビ局関係者)。 結局、主催者側は平謝りで、松岡本人と事務所側に謝罪したという。「C.C.レモン」のように後味スッキリ! ……とはいえないイベントだったようだ。

松岡修造がテニスから学んだ感謝の食レポ術 フジ『くいしん坊!万才』(3月16日&23日&30日放送)を徹底検証!

51XVoS9kTPL.jpg
『まいにち、修造!』(PHP研究所)
 日めくりカレンダー『まいにち、修造!』の大ヒットも記憶に新しい、松岡修造。その熱い人間性は誰もが知るところであり、先行きの見えない現代の日本社会において、一筋の光を常に与えてくれる稀有な存在だといっていいだろう。錦織圭選手の活躍によって元テニスプレイヤーとしてのメディア露出も多い松岡修造だが、彼のもう一つの功績もまた忘れてはならない。フジテレビ系『くいしん坊!万才』での、11代目くいしん坊としての活躍である。  『くいしん坊!万才』と聞いて誰を思い浮かべるかによって、その人の世代が分かる。1974年に放送を開始した長寿番組だ。年輩の方なら宍戸錠を思い浮かべるだろうし、梅宮辰夫や村野武範、あるいは山下真司という名前を挙げるかもしれない。だが実は、これらの歴代くいしん坊の中でも突出してくいしん坊キャリアが長いのが、現役のくいしん坊である松岡修造なのだ。およそ2年程度でくいしん坊を卒業するというのが通常のところ、松岡修造はなんと西暦2000年からくいしん坊を務めている。 もちろん、そこには理由があるに違いない。これだけ長くくいしん坊を任される松岡修造の一体どこが優れているのか。『くいしん坊!万才』3月16日放送分から3週にわたって確認したところ、ひとつの答えが導き出された。松岡修造の食レポは、彼がテニスから学んだ技術と精神によって成し遂げられている。以下、5つの点に分けて紹介しよう。 (1)正確なラリー  テニスにおいて最も重要なのは、来た球を打ち返すということ。つまりラリーである。松岡修造は出演する一般の方と、会話という名のラリーを実に正確に行う。具体的に言うと、とにかく相手の言葉を繰り返す。たとえば会話の相手が「サザエごはん」と口にしたら「え? サザエごはん!?」と、あるいは相手が「(鍋の)ダシはもうとってある」と言えば「ああ! もうダシはとってある!」とそのまま球を返すのだ。この正確無比なラリーは、松岡修造の特徴の一つだといえる。  番組の性質上、松岡修造と共演するのは多くの場合、一般の方だ。テレビに慣れていない人がほとんどであり、当然のように緊張もしているだろう。松岡修造は彼らの緊張をほぐすように、あなたの話を聞いていますよ、という意味で言葉を返す。会話術の基本ではあるが、このことで相手に与える安心感は大きい。松岡修造はラリーという言葉の繰り返しによって、相手の心の壁を取り払うのだった。 (2)常人離れした集中力  テニスというコンマ数秒単位で戦うスポーツでは、集中力がカギを握る。そして松岡修造は、その集中力を食事に対して発揮する。いちばん肝心なのは一口目だ。いったいどんな味がするのか。どんな歯ごたえで、どんな風味なのか。最も集中力が必要とされる場面である。ここで松岡修造は、必ずといっていいほど、目を閉じて一口目を味わうのだ。  目を閉じて視覚を遮断し、全身の神経を味覚に集中させる。その様子は真剣そのものであり、サービスを放つ直前のテニスプレイヤーを思わせる。多くの場合、食レポとは味を他者に伝えるものではあるが、松岡修造は集中して一口目を味わうということをまず優先する。料理に対して真剣に向き合うというその姿勢は、やはりアスリートならではのものだといっていいだろう。 (3)攻撃的なサーブ&ボレー  松岡修造の現役時代のプレースタイルといえば、攻撃的なサーブ&ボレー。現在はラケットの性質向上によりリターンがしやすくなったことからほとんど見られなくなった戦術ではあるが、『くいしん坊!万才』というコートにおいて松岡修造はこの攻撃的なスタイルを崩さない。具体的に言うと、出された料理をものすごい勢いでかき込むのであった。  とにかく、一口で食べる量が多い。そして、勢いよく口にかき込む。まさに、攻撃的としか表現できないスタイルだ。松岡修造の食レポは決して言葉数の多いものではなく、気の利いたフレーズを口にするわけではない。だが、その勢いよく食べる姿そのものが、おいしさを感じさせる。まさに『くいしん坊!万才』という番組タイトルにふさわしい。小手先で逃げない、正々堂々とした食レポスタイルを、松岡修造は貫いている。 (4)驚異的なスマッシュ  『くいしん坊!万才』では、最後に松岡修造が感想を述べて終わるというのがフォーマットとなっている。テニスでいうところの、スマッシュだ。ここで松岡修造が放つスマッシュはやはり彼独自のものであり、なかなかほかの人間に真似のできるものではない。たとえば3月16日の放送では、86歳の海女さんである、島さんという女性が海から獲ってきたサザエを食べるのだが、この回の感想はこうだ。 「島さんが獲ってきてくれたから、より感無量! そして島さんは一生現役! ワーッハッハ!」  この一点の曇りのない明るさはどうだ。見事なまでに清々しい。そして誰一人として傷つけることなく、誰もを笑顔にしている。自分が海から獲ってきたサザエをおいしそうに食べてくれて、こんなことを言われたら、島さんでなくても嬉しいだろう。松岡修造はこうして最後に見事にスマッシュを決めて、その場にいる全員と視聴者を笑顔にして帰すのであった。 (5)感謝の気持ちがそこにある  テニスにおいて最も重要な精神とは何か。それは感謝の気持ちである。テニスの試合では勝敗がついた後に、必ず相手選手と握手をする。それは、自分と戦ってくれてありがとう、という感謝の気持ちの表れであり、この精神がないプレイヤーは決して強くなることができない。松岡修造の根底にはこの感謝の精神があり、『くいしん坊!万才』でもそれは存分に発揮されている。  たとえば3月23日の放送では、あじろという食材を食べて「あじろに感謝したい。あじろとうございます!」とユニークなジョークを飛ばして感謝の意を伝える。あるいは3月30日の放送では坂本龍馬が愛したシャモ鍋を口にして「このシャモには龍馬さんの想いもたくさん詰まってるんですね。ありがとう!」と、もはや誰に対して感謝しているのかも定かではないが、とにかく感謝していることは間違いない。  松岡修造が長年にわたってくいしん坊という大役を務められているのは、この感謝の気持ちが根底にあるからだ。食材に対して。あるいは料理を作ってくれた一般の方に対して。そしてそれは、テニスにおいてもそうであるように、食べることそのものの本質である。松岡修造はテニスに感謝し、食べることに感謝し、そして人生に感謝する。ただの食レポではない、松岡修造の人生観こそが『くいしん坊!万才』には詰め込まれているのだ。 【検証結果】  松岡修造は現役時代、決して華麗なプレイヤーではなかった。時に熱く、時に泥臭く、そういったプレーが観客の心をつかんだのだ。彼は自分が強くなった理由をこう語っている。「僕が戦う相手は、いつも自分よりも強かったから」と。くいしん坊の旅はこれからも続く。おいしい、強い料理が、全国で松岡修造を待っている。これからもますます強くなっていくであろう松岡修造のくいしん坊っぷりから、これからも目が離せない。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa

獲得賞金5億円超えの錦織圭より稼いでる!? “師匠”松岡修造の年収がすごいことに……

shuzomatsuoka1117s.jpg
『まいにち、修造』(PHP研究所)
 日本プロテニス界の歴史にその名を刻んだ錦織圭。年間獲得ポイント上位8名のみが出場できる「ATPツアーファイナル」に日本人として初出場し、準決勝までコマを進めた。今季の獲得賞金は443万1,363ドル、日本円でおよそ5億1,000万円に到する。  そんな錦織の恩師と言えば、熱血解説でおなじみの元プロテニスプレーヤー・松岡修造だ。BS朝日が生中継した「ATPツアーファイナル」でも愛弟子にアツすぎる声援を送り、15日深夜の準決勝で世界ランク1位のノバク・ジョコビッチに惜敗した試合では「圭はもがき、我武者羅なテニスを披露した。圭はあきらめなかった!」「圭、この悔しさが2015年のテニスの力になる!」とエールを送った。  そんな松岡もノリにノッている。今年上半期の「タレントCM起用社数ランキング」では計10社で、嵐・相葉雅紀、阿部寛と並び堂々の第1位。1本当たりのギャラは「4,000~5,000万円」(代理店関係者)で、これだけでも年間4億円以上の稼ぎとなる。  グッズの売り上げも絶好調だ。発売中の日めくりカレンダー『まいにち、修造』(PHP研究所)は定価1,080円で、すでに4万部を超える大ヒット。「商品の製造が追いつかず、現在予約待ちの状態」(関係者)というから驚きだ。  これにキャスター業やタレント業、日本テニス協会理事や日本オリンピック委員会スポーツ環境専門委員などの稼ぎも加わる。代理店関係者は「熱血キャラが老若男女にバカ受け。イメージ的にもクリーンでクライアントが起用したがる。錦織フィーバーは来年以降も続くと見られ、松岡さんの存在感は増す一方でしょう」とその“強さ”を解説する。錦織の年間獲得賞金を凌ぐ年収を叩き出す松岡。師匠の壁はやはり厚かった!?

「日本一熱い男」の変幻自在な文体に、聴き手も本人もキリキリ舞い『松岡修造のオールナイトニッポンGOLD』

shuzomatsuoka.jpg
「それでも信じてる/ラブレター」(Dreamusic)
しゃべりと笑いと音楽があふれる“少数派”メディアの魅力を再発掘! ラジオ好きライターが贈る、必聴ラジオコラム。  松岡修造といえば、紛うかたなき「天然」である。ただし生粋の天然キャラでありながら、一方では明確な目標に向かって地道なトレーニングを重ねてきた「努力の人」でもあるというところに、ほかの天然キャラとは違う彼の決定的な「ねじれ」がある。こういう極端な「ねじれ」は、特にラジオにおけるひとりしゃべりのような自由な空間では、想定外の面白さを生み出すことが多い。生み出すというよりは、「露呈する」といったほうが正しいかもしれないが。1月18日に放送された『松岡修造のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送 22:00~23:50)は、まさにそんな修造の持つ独特の「ねじれ」がところどころ炸裂する番組であった。  「天然」の面白さの第一は、まず何よりもその言動の意外性にあるが、ラジオパーソナリティー初挑戦となる修造は、確かにこの番組を意外な言葉で起動させた。 「緊張で手が凍ってる……」  思いがけず弱気なスタートだった。ちなみに番組が掲げたテーマは、「目標に向かってガンバレル秘訣、心技体」という、この上なく熱く前向きなものであるのにもかかわらず、である。だが、すっかり肩すかしを食った気分になるかと思いきや、なぜか彼が弱気な発言をすると、聴いてるこっちはむしろ安心感を覚え、勇気すら湧くから不思議だ。この言葉は聴き手側にも明らかに、何らかの「ねじれ」を生じさせていた。だが修造は、そんなリスナーの安堵感を先読みして、「ふざけんじゃねえよ!」と突如、その弱気な流れをぶち壊しにかかる。一寸先も読めぬフリートークの幕開けである。  もちろん修造の「ねじれ」は、この程度では止まらない。怒りを露わにしたその直後には、「僕のことを、いつも前向きでどんなことにも熱い人だと思ってんじゃないっすか? 殺菌してなんでもやっちゃう人だと思ってんじゃないっすか?」と、怒りの理由を並べたてる中にこっそり「自分が最近はもっぱら『ファブリーズの人』だと思われている」ということを匂わせる「殺菌してなんでもやっちゃう人」という自虐的な笑いを冷静に放り込んでくるこの狡猾さ。やはりこの男、単なる「天然」ではない。  とはいえ、本業であるテニスの話になると一転、修造は非常に冷静かつ論理的な語り口になる。しかし、そのテニス語りが佳境に入ってきたあたりで修造はふと我に返り、「僕のこの鼻声、わかってくれてないでしょ」と、実は自分がいま風邪をひいていることを唐突に告白しはじめる。ちょっとでも油断すると、聴き手はこの急激な視点変更に危うく置いてけぼりを食らいそうになる。そして、さんざん風邪の話をした挙げ句、「だけど今日の目標は、言い訳をしないってことだから」と臆面もなく逆サイドに切り返してくるアクロバティックな展開。  そう、修造の話が面白いのは、まさにこの「切り返し」の瞬間が頻繁に訪れるからで、それは、彼が愛し続けてきたテニスというスポーツに似ている。急に弱気になったり強気になったり、感覚的になったり理論的になったり、右だといった直後に左だといったり、そういう反復横跳び的な「切り返し」が、そしてラリーのごとく頻繁に両極を往来する運動が、修造の脳内では常に繰り返されているのである。  しかし、考えてみればそれは当然のことで、実は誰の脳内でもそういった「切り返し」の運動は起こっている。ただ普通の人間は、そういった揺れる思考をひとつの方向へと一本化した上で発言しなければ社会生活をスムーズに送れないから、「切り返し」を省略して考え進める癖がついているというだけだ。そしてひとつの方向へと迅速に意見をまとめていく大人のスキルを磨いているうちに、いつの間にか思考の「切り返し」を表現できなくなっていく。自分の中にある逆サイドの意見を、すっかりなかったことにしてしまう。だが、そこには決定的な嘘がある。あったものをなかったことにするというのは、間違いなく嘘でしかない。しかし社会的に求められる能力とは、そういう「方向づけ」の能力であるケースが多いのも、残念ながら事実である。作業効率を優先するならば、頻繁な「切り返し」を許している暇はないからだ。ところが効率最優先の姿勢は、わりと高い確率で面白さの敵になる。  事実この番組中にも、修造の「切り返し」能力がうまく発揮されない時間帯というのがあった。それは、街の人に「目標に向かって何してますか?」と訊いたインタビュー音源に修造がオリジナル格言で答えるというコーナーと、23時台をまるまる割いて齋藤孝教授をゲストに迎えた時間帯である。その両者に共通していえるのは、いずれも「修造が自身の脳内で思考を切り返す時間が足りない」という時間的制約だ。前者は次から次へと街の人の声が繰り出されるため、「与える幸せを振りまいていこう。今が大事!」「具体的に動けば、目標は達成できる!」というように、思いのほかひねりのない格言に終始していたし、後者のトークコーナーでは、修造は齋藤教授の発言を引きだす黒子の役割に徹していたため、むしろ苦手な「方向づけ」の能力を求められる場面が多く、あまり彼らしさを発揮するスペースがなかった。  冷静に考えてみると、放送時間のほぼ半分は修造らしさが発揮されていなかったことになるわけだが、そもそもそんなみみっちい安定感を修造に期待しても仕方がない。さまざまな両極を「切り返し」ていくのが修造の才能である以上、「好不調」とか「向き不向き」の間を右往左往するのもまた彼の魅力であり、その「切り返し」の中からこそ、彼独特の「ねじれ」が生まれてくるのだから。  そして修造は最後に、この日人生初となったパーソナリティー体験を振り返り、靱帯を痛めかねない強烈な「切り返し」を伴うこんな熱い言葉を、自分自身へと浴びせて番組を終えた。 「緊張したりうまくいかなかった反省ばかり、でも後悔するな!」  それは彼自身への叱咤激励であると同時に、間違いなくリスナーへのエールでもあった。思うようにいかない現実をひと息で三つも並べたてておきながら、それを「後悔するな!」のひと言で鮮やかに跳ね返すこの一文。それは確かに理想論ではあるけれど、修造の脳内から感覚的に飛び出してくるこのアクロバティックな「切り返し」の発想は、きっとあらゆる聴き手の現実に、重要な揺さぶりをかけたに違いない。 (文=井上智公<http://arsenal4.blog65.fc2.com/>) 「逆にラジオ」過去記事はこちらから