
昨年12月、薬物使用疑惑を報じられたことをきっかけに芸能界を電撃引退した元俳優・成宮寛貴氏に対し、衝撃発言をして注目を集めたプロレスラーのザ・グレート・サスケ。騒動から約1カ月半がたち、今、成宮氏にどのような思いを持っているのか? また、サスケは元岩手県議会議員とあって、政治への関心も強く、かつ芸能界通でも知られる。そこで、ジャンルを問わず、昨今のさまざまな問題について、話を聞いてみた。(取材・文=ミカエル・コバタ/撮影=名鹿祥史)

■成宮氏が「復帰するなら歓迎したい」
――成宮氏が引退を発表した後、ご自身のブログに、「その幕の引き方じゃぁ、我々家族は逆に許しませんよ。10年程前に愚息があなたから受けたハラスメントが真実だったって認める事になっちゃうじゃないですか? いつか『全て冗談に決まってるでしょ』って言ってくれれば、それで良いと思って許してたのに」といった書き込みをされました。あのとき、なぜああいった発言をされたのですか?
サスケ それはもうブログに書いた通りなんです。それ以上の裏の気持ちは何もありませんでした。「突然の引退は許せませんね」というのが真意。あれから1カ月以上経って、いろんな情報が飛び交っていて、本人は「復帰したい」と言ってるみたいですから、それでいいんじゃないですか?
――その後、一部メディアの取材に対し、モデルになるために上京した息子さんが、成宮氏から「1億円あげるから寝てくれ」と肉体関係を迫られたと……。息子さんから打ち明けられたが、成宮氏に抗議はせず、胸の内にしまいこんでいたといった主旨の答えをされていますが、それは真実ですか?
サスケ ハイ。「週刊文春」や「週刊新潮」に書かれている通りです。
――成宮氏と息子さんとの間に何があったかについては、息子さんの言ったことを信じていると……。
サスケ もちろん。私は100%、息子のことを信じています。ただ、私が受けたハラスメントではないですから、あれ以上のことは言えません。まぁウソをついても、我々に何の得もないですから。
――やはり、あの成宮氏への発言の反響は大きかったですよね?
サスケ 大きかったですね。いろんなマスコミから取材の依頼が来ましたし、12月14日に横浜市内のホテルで行われた所属事務所(アルファ・ジャパンプロモーション)の大忘年会にも、多数のマスコミが押しかけてきて大変でした。テレビカメラもたくさん入って……。ホテルから、お叱りも受けたようで(笑)。
――12月15日、所属団体のみちのくプロレスの後楽園ホール大会では、プロレスマスコミ以外の取材はシャットアウトされたとか?
サスケ ガハハ。その辺みちプロは、商売っ気がないんですね(笑)。
――成宮氏が復帰したいなら歓迎するということですか?
サスケ もちろん。当初から、私が発言した主旨は、そこですから。消えるべきではないです。薬物はダメですけど、同性愛は別にいいじゃないですか。ところで、実は今すごいネタがあるんですよ。
――それはどういう話ですか?
サスケ 早ければ2月下旬くらいには明らかになると思いますけど、今はまだ何も言えないんですよ。ごめんなさい。
――ヒントだけでも、お願いします!
サスケ うーん。ヒントも今は言えないんですよ。今言えるのは成宮氏以上の衝撃、NHKが取材するほどの衝撃ですね。日本中が大騒ぎになると思いますよ。

■江角、トランプ、安倍政権……
――サスケさんは芸能界通でもありますが、1月23日、女優の江角マキコさんが引退を表明しましたが、どう思われますか?
サスケ 衝撃ですね。私は江角さんと面識はないんですが、あの報道には興味をもってますね。お相手の方が詐欺師であると……。詐欺師なのにいいのかな? 詐欺師が野放しになっているんですから。
――世相を斬るってことで……。アメリカの新大統領に就任したドナルド・トランプ氏が、サスケさんの第2の故郷ともいえるメキシコとの国境に壁を造ると発言していますが……。
サスケ 国境の壁に関しては、もう実際に壁みたいなものがあります。でも、登れたり、すり抜けられたりする壁なんです。その発言にはたいして驚きもしませんね。基本的にはトランプさんの政策には賛成です。だって、そもそも不法移民は文字通り違法なんだから。法を犯してるんだから、ダメなものはダメです。もっと言えば、不法移民はビザ泥棒。ビザなしで生活しようとしてるわけです。トランプさんの表現は衝撃的すぎて、イメージが悪くて、デモとか起きたりしてますけど、正論ですよ。
――国内に目を向けて、元政治家として、安倍(晋三)首相の政治をどう評価されてますか?
サスケ 私は2度と政治には復帰しないつもりですし、評価するほど偉くはないんですが……1度自民党が野党に転落して、与党に返り咲いた。野党時代の悔しさをバネに今がんばっておられるんじゃないですかね。基本的にはいいと思いますよ。ただ、TPPの問題だったり、憲法九条の問題については、どうかな?と思う点はありますけど。でも、偉そうに言うつもりはないんで、「がんばってください」と言うしかないですね。
■本業のプロレスは「50代からが全盛期」
――それでは、本業のプロレスの話になりますが……今後やっていきたいことはありますか?
サスケ 私はケガがあちこちにあって、ボロボロなんです。今年の7月で48歳になりますけど、あと2年はボロボロの状態で闘って、50歳になったら、すべて手術して治して、体をクリーンナップして、「サスケは50代から全盛期なんだよ」ってとこを見せたいですね。今そういうプランを考えています。
――具体的な故障箇所は?
サスケ 左の背中の骨が割れてまして、右ヒザのじん帯が完全断裂しています。
――みちプロでは世代交代が進んで、最近のサスケさんはメーンイベントではなく、中盤あたりの試合に出ることが多いわけですが、時代を戻したいという考えはありますか?
サスケ やはり、心のどこかにそういう思いはもってます。でなきゃ闘う意味がないですから。でも現状は現状でいいと思うんです。若い選手がトップを張るのは、もう自然な形。だけど、1年に1度なり、2年に1度なり、ときどきのトップを張ってる選手とシングルマッチでやらせてもらって、今の私がどれだけ通用するのか、腕試し的な闘いはしていきたいですね。ただ、「時代を戻したい」とまでは考えていません。
――みちプロ内でもいいですし、他の団体でもいいんですが、「この選手とやめるまでに闘っておきたい」という選手はいますか?
サスケ 今の話で言うと、若い世代ではなくなってしまいますが、みちプロ内部では、フジタ“Jr”ハヤトが名実ともにトップですから、彼とはシングルで闘いたい。今の話の主旨とは若干変わっちゃうんですが、同世代、先輩で言えば、(獣神サンダー)ライガーさん、大仁田(厚)さんとは、もう1度と言わず何度でも闘いたいですね。
――何歳ぐらいで引退したいという考えですか?

サスケ 私は生涯現役です! メキシコの英雄であるエル・サントのように、死ぬ寸前まで試合をしてるのが理想。2年くらい前に、登山家の三浦雄一郎さんにお会いする機会があったのですが、82、83歳になっても、バリバリで山に登ってるというのは刺激になりました。私は80過ぎてもリングに上がっていたいですね。
──超戦闘プロレスFMW2・24新木場1st RING大会では、大仁田選手とランバージャックデスマッチでのシングルマッチが決まりましたが……。
サスケ ランバージャックデスマッチは場外に出たら、すぐリングに押し戻されるわけですから、私にとっては、不利なルールでしょうね。というのは、場外に向けて飛べなくなっちゃいますから。でも、不利な条件だからこそ燃えています。昨年の5月15日、青森で大仁田さんと久しぶりにシングルで、しかも電流爆破バットデスマッチで闘いましたが、惨敗しましたからね。今回は絶対に勝たなければならない。果敢に攻めていきますよ。
――大仁田選手は“最後の一騎打ち”と考えているようですが……。
サスケ うーん。そうなんですか? 今の大仁田さんは、そう考えているのかもしれませんが、私は最後にしたくはないですね。今回の勝ち負けがどうあれ、もう1度、過去最大規模のノーロープ有刺鉄線電流爆破プラスアルファのデスマッチをやりたいですね。
――大仁田選手とは過去、3度シングルで闘って、対戦成績は1勝2敗と負け越していますから、当然今回は勝って星をイーブンに戻したいですよね?
サスケ もちろん。その通りです。負け越したままはイヤですね。今回大仁田さんに勝って星を戻した上で、もう1度、過去最大規模のデスマッチに持ち込めれば最高です。そのためにも、どうしても今回は勝ちたいですね。
――2月25日には、新木場で今年初のみちプロの東京大会がありますが、見どころは?
サスケ 私は今“ムーの太陽”のマスターという立場でやっているんですが、去年までやっていたミラクルキャンディー・イニシエーションは廃止して、今年からイニシエーション・ハグの儀式を始めたんです。もう私から場外を練り歩いたりはしません。私は神輿に乗って出てきますので、救いを求める信者の方は、リングサイドのエプロンまで来てほしい。そしたら、私の方からハグをしてあげます。東京では初の儀式ですから、貴重な機会ですよ。ぜひ新木場に集まってください。

●ザ・グレート・サスケ
1969年7月18日生まれ、岩手県盛岡市出身。高校卒業後、プロレスラーを目指して上京し、90年3月1日、後楽園ホールでのユニバーサル・プロレス旗揚げ戦でデビュー(当時は素顔)。メキシコでの修行を経てマスクマンとなり、92年8月より現在のリングネームを名乗る。同10月に独立し、みちのくプロレスを設立。以後、同団体のエースとして君臨し、“東北の英雄”と呼ばれる。また、団体枠にとらわれず、日本プロレス界の“ジュニアの雄”として活躍。2003年3月には、岩手県議会議員選挙の盛岡選挙区に出馬しトップ当選を果たす。獲得タイトルはジュニア8冠王座、IWGPジュニア・ヘビー級、IWGPジュニアタッグ、東北ジュニア・ヘビー級、東北タッグ、UWA世界ウエルター級、インディペンデント・ワールド世界ジュニア・ヘビー級など
●ザ・グレート・サスケ公式ブログ
http://ameblo.jp/thegreatsasuke/
★ザ・グレート・サスケ試合日程
◎超戦闘プロレスFMW 2月24日(金) 東京・新木場1st RING(19時)
http://fmwjapan.com/tour.html
◎みちのくプロレス 2月25日(土) 東京・新木場1st RING(19時)
http://www.michipro.jp/schedule/index.html