ベッキーと「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音の不倫騒動を皮切りに、スクープを連発しているご存じ「週刊文春」(文藝春秋)。その文春で、大問題が生じていたことが判明した。内部関係者の証言。 「文春記者のX氏が、ライバル社の週刊新潮にネタを流していたことがバレてクビになったというのです。沖縄県で起きた元海兵隊男性の死体遺棄事件を入り口に、地元の2大紙、琉球新報と沖縄タイムスをディスる内容の記事だったとか。これに怒った2紙が新潮に抗議したところ、その過程でX氏の“関与”が発覚したそうです」 ライバル社にネタを流すとは言語道断だが、クビの理由はそれだけではない。 「X氏はとにかく経費を湯水のごとく使うことで有名でした。年間500万円以上は飲食代に使っていましたね。文春は経費については業界イチ緩いといわれていますが、それでも限度というものがある。しかもX氏の場合は、舛添要一都知事ばりに公私混同がウワサされていた。そのへんの事情も絡んでいるのかもしれません」とは週刊誌デスク。 X氏は安倍晋三首相とも親しく、政治系の人脈には定評がある。また警察内部にも広く顔が利き、これまで数々のスクープを手掛けてきた。業界評も「決して仕事ができないわけではない」という声がほとんどで、すでに別の週刊誌に移籍することが決まっているという情報もある。 年明けからの快進撃で、いまや文春記者は、ヘタなタレントより注目される存在となったようだ。「週刊文春」(6月9日号、文藝春秋社)
「6582」カテゴリーアーカイブ
ラブストーリーってホント? 緘口令で情報管理!? 村上春樹新刊の"中身"
【サイゾーpremium】より
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円で読み放題! (バックナンバー含む)
2月16日、あの村上春樹氏の新刊が発売されることが、文藝春秋より発表された。小説なのか? 初版はいきなり数十万部なのか? ノーベル賞級大作家の新刊とあって、色めき立つ出版業界に書店業界。そんな“ハルキ狂騒曲”の向こうに垣間見える、新刊の本当の“中身”とはいったい──? この出版不況の中、ノーベル賞候補としても名前が挙がり、代表作『ノルウェイの森』(講談社)が単行本・文庫本を含めて累計1000万部超えを記録するなど、過去に類を見ないヒットを飛ばし続けている村上春樹。純文学、長編、上下巻(複数巻)という出版界のタブー(=売れない要素)を軽々と打ち破っている稀有な作家といえる。 その村上氏の新刊が文藝春秋から4月に出版されると告知されたのは、2月16日。その後、2月28日には、村上氏のメッセージが発表され、長編小説であることが明らかになった。だが、それ以外の情報については、3月4日現在まったく明らかになっていない。いったいどんな小説なのか? 文春社員数名に当たったが、かん口令が敷かれているのか、本当に社員にも詳細が明かされていないのか、みなノーコメント。 新刊情報の発信元である文春宣伝プロモーション局に問い合わせたところ、「貴誌発売の3月18日までには、あらためて具体的な情報を出せる予定です」とのみ回答があった。情報が厳しく制限されているようである。 それならばと書店関係者に取材を試みるも、公になっている情報以外、タイトルも価格も何も知らされていないという。 「第一報が出たときは、文春の営業さんすら何も知らなかったそうです。関係者から発売日は4月後半になるという噂は聞きましたが、それ以外は何も知りません。詳細を知っているのは、文春社長と担当編集者しかいないんじゃないでしょうか」(大手書店員) このように、発売日まで情報を制限する売り出し方は、2009年5月29日に新潮社から発売された『1Q84』(BOOK1、BOOK2)の手法を踏襲しているともいえる。当時新潮社は、タイトル、価格、全2巻といった情報を告知したのみで、詳細は発売まで一切明かさなかった。 「情報を制限することで希少性を煽り、消費者に飢餓感を与えることで『欲しい』と思わせる”ハングリーマーケット”を生み出すつもりだったんでしょう」と、ある出版関係者は語る。 その手法が功を奏し、同書は注文が殺到。初版は『BOOK1』が20万部、『BOOK2』が18万部だったが、発売前に重版が決定。6月2日には『BOOK1』『BOOK2』で合計85万部を記録。想像を超える売り上げに、納品が間に合わず、品切れ店が続出するという事態に陥った。さらに発売から約1カ月後の7月1日には『BOOK1』が、7月23日には『BOOK2』が見事ミリオンを達成したのである。 10年4月16日に発売した『BOOK3』は、初版50万部で発売。初版を大幅に増やしたのは、機会ロスを防ぐためだという。『BOOK3』も発売前に重版が決定し、約10日後の4月27日には早くも100万部を達成した。 ハングリーマーケットを作るこうした手法について一部では「戦略的」などと揶揄されもしたが、村上氏は『考える人』(新潮社)に掲載されたロングインタビューでそれを否定。この手法を採ったのは、長編小説『海辺のカフカ』(02年、新潮社)の発売前は、出版後すぐに書評が出るようプルーフ(見本用の仮とじ本)をメディア関係者に配ったが、みなが足並みを揃えるためか、結局書評が出たのは他作品と同じように発売1カ月後だったことが理由だという。 「結局、プルーフを先につくってもなんの意味もないんだとわかった。だから、『1Q84』のときはとくに何もせず、ただシンプルにそのまますっと本を出しました。秘密主義もなにも、ほかの本と同じように普通に出しただけです」 「事前に内容を明かさなかったというのも、僕の決めたことではないけれど、そもそも考えてみれば、事前にそんなもの発表する必要なんかどこにもないわけで、それを戦略だとかなんだとか言われるのは腑に落ちないですよね。それくらいのことで本が売れるのなら、みんなとっくにそうやっています」(いずれも「考える人」10年夏号より) また新潮社側は、読者から「事前に内容を知らせないでほしい」と要望があったためともしている。 しかし、似た手法をそのまま繰り返している文春の場合、”戦略”だといわれても致し方あるまい。事実、効果てきめん、各書店では早くも色めき立っているようだ。 「今度は、品切れとなった『BOOK1』の轍を踏まないようにします。当店では『BOOK3』だけで1000冊以上売れましたか ら、新刊は少なくとも初日に600~700冊は欲しいですね。いまどきこんなに仕入れるのは、村上氏の小説以外にありません。ほかの作家さんはみな、その10分の1以下ですよ。すでに予約受付中のポップも作りました。残念ながら、まだ予約は入っていませんが……でも絶対に売れるので大丈夫」(大手書店員) 有名な作家でも初版1万部に満たないことはザラの昨今。12年に最もヒットした文芸書は、三浦しをんの『舟を編む』(光文社、本屋大賞受賞作)で、約58万部。この数字もじゅうぶん素晴らしいが、それでも村上氏の作品に比べれば桁が違う。書店側がその新刊に多大な期待を寄せてしまうのも当然だろう。だが、あまりの過熱ぶりに一部では不安の声もある。 「4月9日に発表される本屋大賞と時期がかぶることが心配です。『1Q84』のときは"ハルキ一色"になってしまい、3日前に発売された桐野夏生さんの『IN』(集英社)がかすんでしまって関係者は怒っていたようです。今回も、本屋大賞受賞作が村上氏の新刊のせいで割を食わなければいいのですが……」(中規模書店員) 「中小の出版社は困りますね。数十万部の書籍を全国一斉に発売するため、流通が村上氏の新刊でパンクしてしまい、ほかの新刊の配本作業がストップする可能性が高いんです。『ハリー・ポッター』シリーズや『1Q84』発売時も、他社の新刊が後回しにされることがありました」(取次会社社員) さらに書店には別の煩わしさも。 「大量の部数を刷りますから、なるべく返品率を下げるため、定価のうち書店の取り分をアップする代わりに返品の際に書店に相応の負担を求める”責任販売制”を文春が採る可能性もあります。この制度は、小学館の図鑑など大手出版社の高額商品では以前からよく採用されており、齋藤智裕(水嶋ヒロ)の『KAGEROU』(ポプラ社)でも採用され注目を集めました」(取次会社社員) “ハルキの新刊発売”というお祭り、ただ騒いでばかりはいられないのである。 11年のカタルーニャ国際賞でのスピーチでは原発問題に触れ、尖閣諸島、竹島紛争問題では「魂が行き来する道筋を塞いでしまってはならない」という文章を朝日新聞に寄稿するなど、要所要所で社会的な発言もある村上氏。「ノーベル賞狙い」などと皮肉を言う者もいるが、ミリオンを狙うなら、社会的かつ寓話的だった小説『海辺のカフカ』(新潮社/上下巻合わせて約73万部)よりも、『ノルウェイの森』や『1Q84』のようなラブストーリー系の作品のほうが間口が広くウケがいい気も。 「新刊に関する村上氏のコメントに、『短い小説を書こうと思って書き出したのだけど、書いているうちに自然に長いものになっていきました。僕の場合そういうことってあまりなくて、そういえば『ノルウェイの森』以来かな』とありましたから、ラブストーリーであることを願っています(笑)」(大手書店員) 狙うはノーベル賞か、ミリオンか。発売日が待たれる。 (文/安楽由紀子) 【「サイゾーpremium」では他にも村上春樹特集記事が満載です!】 ・嫌いだからこそわかる「村上春樹」の正しい読み方【1】 ・有名編集者への憎悪、怒り、怨念......原稿流出騒動から垣間見える「春樹の暗部」 ・文芸評論家、渡部直己と小谷野敦に直撃! 「私が村上春樹を嫌うワケ」こちらが話題の新作タイトル『色彩を持たない 多崎つくると、 彼の巡礼の年』。発売日も4月12日に決定してさらに期待が高まる。
■「サイゾーpremium」とは?
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円で読み放題! (バックナンバー含む)
ラブストーリーってホント? 緘口令で情報管理!? 村上春樹新刊の"中身"
【サイゾーpremium】より
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円で読み放題! (バックナンバー含む)
2月16日、あの村上春樹氏の新刊が発売されることが、文藝春秋より発表された。小説なのか? 初版はいきなり数十万部なのか? ノーベル賞級大作家の新刊とあって、色めき立つ出版業界に書店業界。そんな“ハルキ狂騒曲”の向こうに垣間見える、新刊の本当の“中身”とはいったい──? この出版不況の中、ノーベル賞候補としても名前が挙がり、代表作『ノルウェイの森』(講談社)が単行本・文庫本を含めて累計1000万部超えを記録するなど、過去に類を見ないヒットを飛ばし続けている村上春樹。純文学、長編、上下巻(複数巻)という出版界のタブー(=売れない要素)を軽々と打ち破っている稀有な作家といえる。 その村上氏の新刊が文藝春秋から4月に出版されると告知されたのは、2月16日。その後、2月28日には、村上氏のメッセージが発表され、長編小説であることが明らかになった。だが、それ以外の情報については、3月4日現在まったく明らかになっていない。いったいどんな小説なのか? 文春社員数名に当たったが、かん口令が敷かれているのか、本当に社員にも詳細が明かされていないのか、みなノーコメント。 新刊情報の発信元である文春宣伝プロモーション局に問い合わせたところ、「貴誌発売の3月18日までには、あらためて具体的な情報を出せる予定です」とのみ回答があった。情報が厳しく制限されているようである。 それならばと書店関係者に取材を試みるも、公になっている情報以外、タイトルも価格も何も知らされていないという。 「第一報が出たときは、文春の営業さんすら何も知らなかったそうです。関係者から発売日は4月後半になるという噂は聞きましたが、それ以外は何も知りません。詳細を知っているのは、文春社長と担当編集者しかいないんじゃないでしょうか」(大手書店員) このように、発売日まで情報を制限する売り出し方は、2009年5月29日に新潮社から発売された『1Q84』(BOOK1、BOOK2)の手法を踏襲しているともいえる。当時新潮社は、タイトル、価格、全2巻といった情報を告知したのみで、詳細は発売まで一切明かさなかった。 「情報を制限することで希少性を煽り、消費者に飢餓感を与えることで『欲しい』と思わせる”ハングリーマーケット”を生み出すつもりだったんでしょう」と、ある出版関係者は語る。 その手法が功を奏し、同書は注文が殺到。初版は『BOOK1』が20万部、『BOOK2』が18万部だったが、発売前に重版が決定。6月2日には『BOOK1』『BOOK2』で合計85万部を記録。想像を超える売り上げに、納品が間に合わず、品切れ店が続出するという事態に陥った。さらに発売から約1カ月後の7月1日には『BOOK1』が、7月23日には『BOOK2』が見事ミリオンを達成したのである。 10年4月16日に発売した『BOOK3』は、初版50万部で発売。初版を大幅に増やしたのは、機会ロスを防ぐためだという。『BOOK3』も発売前に重版が決定し、約10日後の4月27日には早くも100万部を達成した。 ハングリーマーケットを作るこうした手法について一部では「戦略的」などと揶揄されもしたが、村上氏は『考える人』(新潮社)に掲載されたロングインタビューでそれを否定。この手法を採ったのは、長編小説『海辺のカフカ』(02年、新潮社)の発売前は、出版後すぐに書評が出るようプルーフ(見本用の仮とじ本)をメディア関係者に配ったが、みなが足並みを揃えるためか、結局書評が出たのは他作品と同じように発売1カ月後だったことが理由だという。 「結局、プルーフを先につくってもなんの意味もないんだとわかった。だから、『1Q84』のときはとくに何もせず、ただシンプルにそのまますっと本を出しました。秘密主義もなにも、ほかの本と同じように普通に出しただけです」 「事前に内容を明かさなかったというのも、僕の決めたことではないけれど、そもそも考えてみれば、事前にそんなもの発表する必要なんかどこにもないわけで、それを戦略だとかなんだとか言われるのは腑に落ちないですよね。それくらいのことで本が売れるのなら、みんなとっくにそうやっています」(いずれも「考える人」10年夏号より) また新潮社側は、読者から「事前に内容を知らせないでほしい」と要望があったためともしている。 しかし、似た手法をそのまま繰り返している文春の場合、”戦略”だといわれても致し方あるまい。事実、効果てきめん、各書店では早くも色めき立っているようだ。 「今度は、品切れとなった『BOOK1』の轍を踏まないようにします。当店では『BOOK3』だけで1000冊以上売れましたか ら、新刊は少なくとも初日に600~700冊は欲しいですね。いまどきこんなに仕入れるのは、村上氏の小説以外にありません。ほかの作家さんはみな、その10分の1以下ですよ。すでに予約受付中のポップも作りました。残念ながら、まだ予約は入っていませんが……でも絶対に売れるので大丈夫」(大手書店員) 有名な作家でも初版1万部に満たないことはザラの昨今。12年に最もヒットした文芸書は、三浦しをんの『舟を編む』(光文社、本屋大賞受賞作)で、約58万部。この数字もじゅうぶん素晴らしいが、それでも村上氏の作品に比べれば桁が違う。書店側がその新刊に多大な期待を寄せてしまうのも当然だろう。だが、あまりの過熱ぶりに一部では不安の声もある。 「4月9日に発表される本屋大賞と時期がかぶることが心配です。『1Q84』のときは"ハルキ一色"になってしまい、3日前に発売された桐野夏生さんの『IN』(集英社)がかすんでしまって関係者は怒っていたようです。今回も、本屋大賞受賞作が村上氏の新刊のせいで割を食わなければいいのですが……」(中規模書店員) 「中小の出版社は困りますね。数十万部の書籍を全国一斉に発売するため、流通が村上氏の新刊でパンクしてしまい、ほかの新刊の配本作業がストップする可能性が高いんです。『ハリー・ポッター』シリーズや『1Q84』発売時も、他社の新刊が後回しにされることがありました」(取次会社社員) さらに書店には別の煩わしさも。 「大量の部数を刷りますから、なるべく返品率を下げるため、定価のうち書店の取り分をアップする代わりに返品の際に書店に相応の負担を求める”責任販売制”を文春が採る可能性もあります。この制度は、小学館の図鑑など大手出版社の高額商品では以前からよく採用されており、齋藤智裕(水嶋ヒロ)の『KAGEROU』(ポプラ社)でも採用され注目を集めました」(取次会社社員) “ハルキの新刊発売”というお祭り、ただ騒いでばかりはいられないのである。 11年のカタルーニャ国際賞でのスピーチでは原発問題に触れ、尖閣諸島、竹島紛争問題では「魂が行き来する道筋を塞いでしまってはならない」という文章を朝日新聞に寄稿するなど、要所要所で社会的な発言もある村上氏。「ノーベル賞狙い」などと皮肉を言う者もいるが、ミリオンを狙うなら、社会的かつ寓話的だった小説『海辺のカフカ』(新潮社/上下巻合わせて約73万部)よりも、『ノルウェイの森』や『1Q84』のようなラブストーリー系の作品のほうが間口が広くウケがいい気も。 「新刊に関する村上氏のコメントに、『短い小説を書こうと思って書き出したのだけど、書いているうちに自然に長いものになっていきました。僕の場合そういうことってあまりなくて、そういえば『ノルウェイの森』以来かな』とありましたから、ラブストーリーであることを願っています(笑)」(大手書店員) 狙うはノーベル賞か、ミリオンか。発売日が待たれる。 (文/安楽由紀子) 【「サイゾーpremium」では他にも村上春樹特集記事が満載です!】 ・嫌いだからこそわかる「村上春樹」の正しい読み方【1】 ・有名編集者への憎悪、怒り、怨念......原稿流出騒動から垣間見える「春樹の暗部」 ・文芸評論家、渡部直己と小谷野敦に直撃! 「私が村上春樹を嫌うワケ」こちらが話題の新作タイトル『色彩を持たない 多崎つくると、 彼の巡礼の年』。発売日も4月12日に決定してさらに期待が高まる。
■「サイゾーpremium」とは?
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円で読み放題! (バックナンバー含む)
ラブストーリーってホント? 緘口令で情報管理!? 村上春樹新刊の"中身"
【サイゾーpremium】より
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円で読み放題! (バックナンバー含む)
2月16日、あの村上春樹氏の新刊が発売されることが、文藝春秋より発表された。小説なのか? 初版はいきなり数十万部なのか? ノーベル賞級大作家の新刊とあって、色めき立つ出版業界に書店業界。そんな“ハルキ狂騒曲”の向こうに垣間見える、新刊の本当の“中身”とはいったい──? この出版不況の中、ノーベル賞候補としても名前が挙がり、代表作『ノルウェイの森』(講談社)が単行本・文庫本を含めて累計1000万部超えを記録するなど、過去に類を見ないヒットを飛ばし続けている村上春樹。純文学、長編、上下巻(複数巻)という出版界のタブー(=売れない要素)を軽々と打ち破っている稀有な作家といえる。 その村上氏の新刊が文藝春秋から4月に出版されると告知されたのは、2月16日。その後、2月28日には、村上氏のメッセージが発表され、長編小説であることが明らかになった。だが、それ以外の情報については、3月4日現在まったく明らかになっていない。いったいどんな小説なのか? 文春社員数名に当たったが、かん口令が敷かれているのか、本当に社員にも詳細が明かされていないのか、みなノーコメント。 新刊情報の発信元である文春宣伝プロモーション局に問い合わせたところ、「貴誌発売の3月18日までには、あらためて具体的な情報を出せる予定です」とのみ回答があった。情報が厳しく制限されているようである。 それならばと書店関係者に取材を試みるも、公になっている情報以外、タイトルも価格も何も知らされていないという。 「第一報が出たときは、文春の営業さんすら何も知らなかったそうです。関係者から発売日は4月後半になるという噂は聞きましたが、それ以外は何も知りません。詳細を知っているのは、文春社長と担当編集者しかいないんじゃないでしょうか」(大手書店員) このように、発売日まで情報を制限する売り出し方は、2009年5月29日に新潮社から発売された『1Q84』(BOOK1、BOOK2)の手法を踏襲しているともいえる。当時新潮社は、タイトル、価格、全2巻といった情報を告知したのみで、詳細は発売まで一切明かさなかった。 「情報を制限することで希少性を煽り、消費者に飢餓感を与えることで『欲しい』と思わせる”ハングリーマーケット”を生み出すつもりだったんでしょう」と、ある出版関係者は語る。 その手法が功を奏し、同書は注文が殺到。初版は『BOOK1』が20万部、『BOOK2』が18万部だったが、発売前に重版が決定。6月2日には『BOOK1』『BOOK2』で合計85万部を記録。想像を超える売り上げに、納品が間に合わず、品切れ店が続出するという事態に陥った。さらに発売から約1カ月後の7月1日には『BOOK1』が、7月23日には『BOOK2』が見事ミリオンを達成したのである。 10年4月16日に発売した『BOOK3』は、初版50万部で発売。初版を大幅に増やしたのは、機会ロスを防ぐためだという。『BOOK3』も発売前に重版が決定し、約10日後の4月27日には早くも100万部を達成した。 ハングリーマーケットを作るこうした手法について一部では「戦略的」などと揶揄されもしたが、村上氏は『考える人』(新潮社)に掲載されたロングインタビューでそれを否定。この手法を採ったのは、長編小説『海辺のカフカ』(02年、新潮社)の発売前は、出版後すぐに書評が出るようプルーフ(見本用の仮とじ本)をメディア関係者に配ったが、みなが足並みを揃えるためか、結局書評が出たのは他作品と同じように発売1カ月後だったことが理由だという。 「結局、プルーフを先につくってもなんの意味もないんだとわかった。だから、『1Q84』のときはとくに何もせず、ただシンプルにそのまますっと本を出しました。秘密主義もなにも、ほかの本と同じように普通に出しただけです」 「事前に内容を明かさなかったというのも、僕の決めたことではないけれど、そもそも考えてみれば、事前にそんなもの発表する必要なんかどこにもないわけで、それを戦略だとかなんだとか言われるのは腑に落ちないですよね。それくらいのことで本が売れるのなら、みんなとっくにそうやっています」(いずれも「考える人」10年夏号より) また新潮社側は、読者から「事前に内容を知らせないでほしい」と要望があったためともしている。 しかし、似た手法をそのまま繰り返している文春の場合、”戦略”だといわれても致し方あるまい。事実、効果てきめん、各書店では早くも色めき立っているようだ。 「今度は、品切れとなった『BOOK1』の轍を踏まないようにします。当店では『BOOK3』だけで1000冊以上売れましたか ら、新刊は少なくとも初日に600~700冊は欲しいですね。いまどきこんなに仕入れるのは、村上氏の小説以外にありません。ほかの作家さんはみな、その10分の1以下ですよ。すでに予約受付中のポップも作りました。残念ながら、まだ予約は入っていませんが……でも絶対に売れるので大丈夫」(大手書店員) 有名な作家でも初版1万部に満たないことはザラの昨今。12年に最もヒットした文芸書は、三浦しをんの『舟を編む』(光文社、本屋大賞受賞作)で、約58万部。この数字もじゅうぶん素晴らしいが、それでも村上氏の作品に比べれば桁が違う。書店側がその新刊に多大な期待を寄せてしまうのも当然だろう。だが、あまりの過熱ぶりに一部では不安の声もある。 「4月9日に発表される本屋大賞と時期がかぶることが心配です。『1Q84』のときは"ハルキ一色"になってしまい、3日前に発売された桐野夏生さんの『IN』(集英社)がかすんでしまって関係者は怒っていたようです。今回も、本屋大賞受賞作が村上氏の新刊のせいで割を食わなければいいのですが……」(中規模書店員) 「中小の出版社は困りますね。数十万部の書籍を全国一斉に発売するため、流通が村上氏の新刊でパンクしてしまい、ほかの新刊の配本作業がストップする可能性が高いんです。『ハリー・ポッター』シリーズや『1Q84』発売時も、他社の新刊が後回しにされることがありました」(取次会社社員) さらに書店には別の煩わしさも。 「大量の部数を刷りますから、なるべく返品率を下げるため、定価のうち書店の取り分をアップする代わりに返品の際に書店に相応の負担を求める”責任販売制”を文春が採る可能性もあります。この制度は、小学館の図鑑など大手出版社の高額商品では以前からよく採用されており、齋藤智裕(水嶋ヒロ)の『KAGEROU』(ポプラ社)でも採用され注目を集めました」(取次会社社員) “ハルキの新刊発売”というお祭り、ただ騒いでばかりはいられないのである。 11年のカタルーニャ国際賞でのスピーチでは原発問題に触れ、尖閣諸島、竹島紛争問題では「魂が行き来する道筋を塞いでしまってはならない」という文章を朝日新聞に寄稿するなど、要所要所で社会的な発言もある村上氏。「ノーベル賞狙い」などと皮肉を言う者もいるが、ミリオンを狙うなら、社会的かつ寓話的だった小説『海辺のカフカ』(新潮社/上下巻合わせて約73万部)よりも、『ノルウェイの森』や『1Q84』のようなラブストーリー系の作品のほうが間口が広くウケがいい気も。 「新刊に関する村上氏のコメントに、『短い小説を書こうと思って書き出したのだけど、書いているうちに自然に長いものになっていきました。僕の場合そういうことってあまりなくて、そういえば『ノルウェイの森』以来かな』とありましたから、ラブストーリーであることを願っています(笑)」(大手書店員) 狙うはノーベル賞か、ミリオンか。発売日が待たれる。 (文/安楽由紀子) 【「サイゾーpremium」では他にも村上春樹特集記事が満載です!】 ・嫌いだからこそわかる「村上春樹」の正しい読み方【1】 ・有名編集者への憎悪、怒り、怨念......原稿流出騒動から垣間見える「春樹の暗部」 ・文芸評論家、渡部直己と小谷野敦に直撃! 「私が村上春樹を嫌うワケ」こちらが話題の新作タイトル『色彩を持たない 多崎つくると、 彼の巡礼の年』。発売日も4月12日に決定してさらに期待が高まる。
■「サイゾーpremium」とは?
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円で読み放題! (バックナンバー含む)
ラブストーリーってホント? 緘口令で情報管理!? 村上春樹新刊の"中身"
【サイゾーpremium】より
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円で読み放題! (バックナンバー含む)
2月16日、あの村上春樹氏の新刊が発売されることが、文藝春秋より発表された。小説なのか? 初版はいきなり数十万部なのか? ノーベル賞級大作家の新刊とあって、色めき立つ出版業界に書店業界。そんな“ハルキ狂騒曲”の向こうに垣間見える、新刊の本当の“中身”とはいったい──? この出版不況の中、ノーベル賞候補としても名前が挙がり、代表作『ノルウェイの森』(講談社)が単行本・文庫本を含めて累計1000万部超えを記録するなど、過去に類を見ないヒットを飛ばし続けている村上春樹。純文学、長編、上下巻(複数巻)という出版界のタブー(=売れない要素)を軽々と打ち破っている稀有な作家といえる。 その村上氏の新刊が文藝春秋から4月に出版されると告知されたのは、2月16日。その後、2月28日には、村上氏のメッセージが発表され、長編小説であることが明らかになった。だが、それ以外の情報については、3月4日現在まったく明らかになっていない。いったいどんな小説なのか? 文春社員数名に当たったが、かん口令が敷かれているのか、本当に社員にも詳細が明かされていないのか、みなノーコメント。 新刊情報の発信元である文春宣伝プロモーション局に問い合わせたところ、「貴誌発売の3月18日までには、あらためて具体的な情報を出せる予定です」とのみ回答があった。情報が厳しく制限されているようである。 それならばと書店関係者に取材を試みるも、公になっている情報以外、タイトルも価格も何も知らされていないという。 「第一報が出たときは、文春の営業さんすら何も知らなかったそうです。関係者から発売日は4月後半になるという噂は聞きましたが、それ以外は何も知りません。詳細を知っているのは、文春社長と担当編集者しかいないんじゃないでしょうか」(大手書店員) このように、発売日まで情報を制限する売り出し方は、2009年5月29日に新潮社から発売された『1Q84』(BOOK1、BOOK2)の手法を踏襲しているともいえる。当時新潮社は、タイトル、価格、全2巻といった情報を告知したのみで、詳細は発売まで一切明かさなかった。 「情報を制限することで希少性を煽り、消費者に飢餓感を与えることで『欲しい』と思わせる”ハングリーマーケット”を生み出すつもりだったんでしょう」と、ある出版関係者は語る。 その手法が功を奏し、同書は注文が殺到。初版は『BOOK1』が20万部、『BOOK2』が18万部だったが、発売前に重版が決定。6月2日には『BOOK1』『BOOK2』で合計85万部を記録。想像を超える売り上げに、納品が間に合わず、品切れ店が続出するという事態に陥った。さらに発売から約1カ月後の7月1日には『BOOK1』が、7月23日には『BOOK2』が見事ミリオンを達成したのである。 10年4月16日に発売した『BOOK3』は、初版50万部で発売。初版を大幅に増やしたのは、機会ロスを防ぐためだという。『BOOK3』も発売前に重版が決定し、約10日後の4月27日には早くも100万部を達成した。 ハングリーマーケットを作るこうした手法について一部では「戦略的」などと揶揄されもしたが、村上氏は『考える人』(新潮社)に掲載されたロングインタビューでそれを否定。この手法を採ったのは、長編小説『海辺のカフカ』(02年、新潮社)の発売前は、出版後すぐに書評が出るようプルーフ(見本用の仮とじ本)をメディア関係者に配ったが、みなが足並みを揃えるためか、結局書評が出たのは他作品と同じように発売1カ月後だったことが理由だという。 「結局、プルーフを先につくってもなんの意味もないんだとわかった。だから、『1Q84』のときはとくに何もせず、ただシンプルにそのまますっと本を出しました。秘密主義もなにも、ほかの本と同じように普通に出しただけです」 「事前に内容を明かさなかったというのも、僕の決めたことではないけれど、そもそも考えてみれば、事前にそんなもの発表する必要なんかどこにもないわけで、それを戦略だとかなんだとか言われるのは腑に落ちないですよね。それくらいのことで本が売れるのなら、みんなとっくにそうやっています」(いずれも「考える人」10年夏号より) また新潮社側は、読者から「事前に内容を知らせないでほしい」と要望があったためともしている。 しかし、似た手法をそのまま繰り返している文春の場合、”戦略”だといわれても致し方あるまい。事実、効果てきめん、各書店では早くも色めき立っているようだ。 「今度は、品切れとなった『BOOK1』の轍を踏まないようにします。当店では『BOOK3』だけで1000冊以上売れましたか ら、新刊は少なくとも初日に600~700冊は欲しいですね。いまどきこんなに仕入れるのは、村上氏の小説以外にありません。ほかの作家さんはみな、その10分の1以下ですよ。すでに予約受付中のポップも作りました。残念ながら、まだ予約は入っていませんが……でも絶対に売れるので大丈夫」(大手書店員) 有名な作家でも初版1万部に満たないことはザラの昨今。12年に最もヒットした文芸書は、三浦しをんの『舟を編む』(光文社、本屋大賞受賞作)で、約58万部。この数字もじゅうぶん素晴らしいが、それでも村上氏の作品に比べれば桁が違う。書店側がその新刊に多大な期待を寄せてしまうのも当然だろう。だが、あまりの過熱ぶりに一部では不安の声もある。 「4月9日に発表される本屋大賞と時期がかぶることが心配です。『1Q84』のときは"ハルキ一色"になってしまい、3日前に発売された桐野夏生さんの『IN』(集英社)がかすんでしまって関係者は怒っていたようです。今回も、本屋大賞受賞作が村上氏の新刊のせいで割を食わなければいいのですが……」(中規模書店員) 「中小の出版社は困りますね。数十万部の書籍を全国一斉に発売するため、流通が村上氏の新刊でパンクしてしまい、ほかの新刊の配本作業がストップする可能性が高いんです。『ハリー・ポッター』シリーズや『1Q84』発売時も、他社の新刊が後回しにされることがありました」(取次会社社員) さらに書店には別の煩わしさも。 「大量の部数を刷りますから、なるべく返品率を下げるため、定価のうち書店の取り分をアップする代わりに返品の際に書店に相応の負担を求める”責任販売制”を文春が採る可能性もあります。この制度は、小学館の図鑑など大手出版社の高額商品では以前からよく採用されており、齋藤智裕(水嶋ヒロ)の『KAGEROU』(ポプラ社)でも採用され注目を集めました」(取次会社社員) “ハルキの新刊発売”というお祭り、ただ騒いでばかりはいられないのである。 11年のカタルーニャ国際賞でのスピーチでは原発問題に触れ、尖閣諸島、竹島紛争問題では「魂が行き来する道筋を塞いでしまってはならない」という文章を朝日新聞に寄稿するなど、要所要所で社会的な発言もある村上氏。「ノーベル賞狙い」などと皮肉を言う者もいるが、ミリオンを狙うなら、社会的かつ寓話的だった小説『海辺のカフカ』(新潮社/上下巻合わせて約73万部)よりも、『ノルウェイの森』や『1Q84』のようなラブストーリー系の作品のほうが間口が広くウケがいい気も。 「新刊に関する村上氏のコメントに、『短い小説を書こうと思って書き出したのだけど、書いているうちに自然に長いものになっていきました。僕の場合そういうことってあまりなくて、そういえば『ノルウェイの森』以来かな』とありましたから、ラブストーリーであることを願っています(笑)」(大手書店員) 狙うはノーベル賞か、ミリオンか。発売日が待たれる。 (文/安楽由紀子) 【「サイゾーpremium」では他にも村上春樹特集記事が満載です!】 ・嫌いだからこそわかる「村上春樹」の正しい読み方【1】 ・有名編集者への憎悪、怒り、怨念......原稿流出騒動から垣間見える「春樹の暗部」 ・文芸評論家、渡部直己と小谷野敦に直撃! 「私が村上春樹を嫌うワケ」こちらが話題の新作タイトル『色彩を持たない 多崎つくると、 彼の巡礼の年』。発売日も4月12日に決定してさらに期待が高まる。
■「サイゾーpremium」とは?
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円で読み放題! (バックナンバー含む)
「非協力的すぎた……」文藝春秋のAKB48公式本が大コケで、週刊文春からスキャンダルが噴出する!?

『AKB48東京ドームコンサート
オフィシャルムック AKB48 in TOKYO DOME
~1830mの夢~』(文藝春秋)
AKB48のスキャンダルを唯一掲載できる雑誌といわれていた「週刊文春」の発行元・文藝春秋から、AKB48の公式本『AKB48東京ドームコンサート オフィシャルムック AKB48 in TOKYO DOME~1830mの夢~』が先月発売された。これでいよいよ文春も陥落かとウワサされていたが、想定外の事態になっているという。
AKB48はメンバーの“恋愛禁止”というルール以上に、メディアに対して厳しい情報統制を敷いているが、文春だけはそれに反発し「高橋みなみの母親、淫行逮捕」「指原莉乃がファン男性と交際」などと次々にスキャンダルを打ってきた。だが、公式ムック発売、さらに文春本誌のグラビアに2週続けてメンバーが登場したことで、いよいよ雪解けかと思われた。
出版社に公式本や写真集の“利権”を渡してスキャンダルを封じるのは、AKB48の常套手段。だが、どうやら文春に対する工作は失敗した模様だ。
「文藝春秋が出した公式ムックは、売れ行きが悪かったようですね。20万冊刷って、半分ほどしか売れなかったようです。AKB48の公式本では珍しいパターンですよ。それだけ熱心なファンの間に、文春アレルギーがあったのかもしれません」(流通関係者)
だが、売れ行きが悪かった理由は決してファンの文春アレルギーだけではない。AKB48サイドから公式本の出版を持ちかけたにもかかわらず、複数のメンバーを抱える、ある事務所がまったく協力しなかったというのだ。前出関係者は「その事務所は過去の写真の提供を拒否したり、主要メンバーのインタビューを当日になってドタキャンしたり……。これじゃあ、いい物は作れませんよね」と、苦笑交じりに明かした。
売り上げ不振、AKB48サイドの非協力的な態度に、文春も腹を決めたのか、これまで同様、AKB48のスキャンダルを心置きなくブチ込んでくるというのだ。
「もはや文春にはなんの遠慮もなくなりました。さっそく6日発売の文春では、疑惑の活動辞退となったHKT48の古森結衣の父親をつかまえ、『不当解雇』と真相を暴露していますからね。最近、あまりにもAKB48からマスコミへの当たりが強いから、陰ながら文春を応援している人は多いです」(芸能記者)
AKB48と文春の対決は、いよいよ第2ラウンドに突入する。
「非協力的すぎた……」文藝春秋のAKB48公式本が大コケで、週刊文春からスキャンダルが噴出する!?

『AKB48東京ドームコンサート
オフィシャルムック AKB48 in TOKYO DOME
~1830mの夢~』(文藝春秋)
AKB48のスキャンダルを唯一掲載できる雑誌といわれていた「週刊文春」の発行元・文藝春秋から、AKB48の公式本『AKB48東京ドームコンサート オフィシャルムック AKB48 in TOKYO DOME~1830mの夢~』が先月発売された。これでいよいよ文春も陥落かとウワサされていたが、想定外の事態になっているという。
AKB48はメンバーの“恋愛禁止”というルール以上に、メディアに対して厳しい情報統制を敷いているが、文春だけはそれに反発し「高橋みなみの母親、淫行逮捕」「指原莉乃がファン男性と交際」などと次々にスキャンダルを打ってきた。だが、公式ムック発売、さらに文春本誌のグラビアに2週続けてメンバーが登場したことで、いよいよ雪解けかと思われた。
出版社に公式本や写真集の“利権”を渡してスキャンダルを封じるのは、AKB48の常套手段。だが、どうやら文春に対する工作は失敗した模様だ。
「文藝春秋が出した公式ムックは、売れ行きが悪かったようですね。20万冊刷って、半分ほどしか売れなかったようです。AKB48の公式本では珍しいパターンですよ。それだけ熱心なファンの間に、文春アレルギーがあったのかもしれません」(流通関係者)
だが、売れ行きが悪かった理由は決してファンの文春アレルギーだけではない。AKB48サイドから公式本の出版を持ちかけたにもかかわらず、複数のメンバーを抱える、ある事務所がまったく協力しなかったというのだ。前出関係者は「その事務所は過去の写真の提供を拒否したり、主要メンバーのインタビューを当日になってドタキャンしたり……。これじゃあ、いい物は作れませんよね」と、苦笑交じりに明かした。
売り上げ不振、AKB48サイドの非協力的な態度に、文春も腹を決めたのか、これまで同様、AKB48のスキャンダルを心置きなくブチ込んでくるというのだ。
「もはや文春にはなんの遠慮もなくなりました。さっそく6日発売の文春では、疑惑の活動辞退となったHKT48の古森結衣の父親をつかまえ、『不当解雇』と真相を暴露していますからね。最近、あまりにもAKB48からマスコミへの当たりが強いから、陰ながら文春を応援している人は多いです」(芸能記者)
AKB48と文春の対決は、いよいよ第2ラウンドに突入する。


