
美容整形外科がずらりと並ぶ、韓国・ソウルの繁華街
美容整形大国として知られる韓国。「美人を見たら整形を疑え」といわれるほど、若い女性の間で美容整形は当たり前のことになっているようだ。
お隣の中国でもそれはよく知られており、韓流ドラマの影響もあってか、韓国へ行って美容整形手術を受ける中国人女性が急増している。やや古い資料になるが、韓国国会保険福利委員会が発表した統計によると、2013年に韓国の美容整形外科で手術を受けた外国人は約2万4,000人に上り、そのうちの約1万6,000人、全体の3分の2を中国人が占めていたという。
実際、韓国にある多くの美容整形外科はサイトに中国語のページも用意し、病院内には中国語の通訳も置くなど、中国人患者の獲得に余念がない。
ところがつい先日、韓国で美容整形を受けた中国人たちを激怒させるような事実が発覚した。長年にわたり美容整形業界に関わっている韓国人女性・鄭さんが暴露したところによると、多くの病院で中国人患者に対するボッタクリが公然と行われているのだという。ただ、言葉の問題で、それを中国人が気づかないだけなのだ。

中国のテレビ女優が韓国で美容整形手術を受けたところ、左右の目が非対称になり、頬もいびつに。顎も医師が勝手に細くしてしまったという
ある美容整形外科のサイトでは、韓国語での料金表ではヒアルロン酸の注射と保湿などのセットが29万ウォン(2万8,000円)と表示されているのに対し、中国語のページでは同じものが99万ウォン(9万5,000円)と、3倍以上の料金が表示されている。
鄭さんによると、中国人患者に対する料金は少なくとも通常料金の2倍、多い時には10倍までボッタクっているのだという。これは韓国の美容整形業界の中では半ば公然の秘密となっており、また当局の監督が及んでいないため、手術の結果に関して病院と患者の間で紛糾が起こっても、患者側が満足した結果を得ることは難しいという。
偽物作りや人をだますことにかけては人後に落ちない中国人をまんまとだまして大金をかすめ取る、韓国の美容整形外科業界。あっぱれというべきか、それとも単なる“狐と狸の化かし合い”というべきか。
(文=佐久間賢三)