「出ないでほしかった!」Superfly、BUMP、ゲス極……紅白初出場3組に、ファンから悲鳴

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「両成敗」(ワーナーミュージック・ジャパン)
「がっかりした人も多いのでは?」  そう語るのは、老舗レコード会社幹部だ。大みそかのNHK『紅白歌合戦』の出場歌手が発表され、初出場はSuperfly、BUMP OF CHICKEN、ゲスの極み乙女。ら10組となった。  だが、ここで挙げた3組は、必ずしも本人やファンが出場を望んだものではないという。音楽関係者が、声を潜めて明かす。 「Superflyは、かねてからオファーをもらっていたが、断っていたんです。団体行動が苦手みたいで(笑)。BUMPも元来、テレビには出ないグループで有名でした。レコード大賞にノミネートされているゲス極も、本人たちは乗り気でなかったところを周囲が説得したそうです」  金看板の『紅白』だが、その威光が役に立つのは演歌歌手においてのみで、すでに磐石の人気を誇るAKB48やジャニーズグループにとっては拘束時間も長い上に、ギャラは「民放の半額以下」(同)と割に合わない。落選して物議を醸した、ももいろクローバーZの関係者は、昨年の『紅白』の舞台裏で「全然稼ぎにならねぇ!」と、グチをこぼしていたともいわれる。  アーティストイメージにも、必ずしもいい影響をもたらすとは限らない。 「NHK=保守のイメージですから、大衆迎合と見なされてしまう部分はある。亡くなったロックミュージシャンの忌野清志郎さんなんかは『紅白に出るくらいなら、死んだほうがマシ』と言い切ったほど。対照的に、反権力と思われていたフォークの大御所・吉田拓郎さんが出場した際は、ファンからブーイングが上がりました。独特な世界観を持つアーティストは、出ないほうがいい場合もある。今回の初出場3組のファンの中にも『紅白には出ないでほしかった……』という人は多い」(前出のレコード会社幹部)  それでも出場を決めた背景には、やはり昨今のCD不況がある。 「例外はAKBくらいのもので、ほかはまったくと言っていいほどCDが売れず、レコード会社は経営が厳しくなっている。アーティストも、その現状を把握しているので、むげにすることはできない」とはスポーツ紙記者。  当日のステージはアーティスト本人、レコード会社、ファンの複雑な感情が交錯する味わい深いものになるはずだ。

「出ないでほしかった!」Superfly、BUMP、ゲス極……紅白初出場3組に、ファンから悲鳴

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「両成敗」(ワーナーミュージック・ジャパン)
「がっかりした人も多いのでは?」  そう語るのは、老舗レコード会社幹部だ。大みそかのNHK『紅白歌合戦』の出場歌手が発表され、初出場はSuperfly、BUMP OF CHICKEN、ゲスの極み乙女。ら10組となった。  だが、ここで挙げた3組は、必ずしも本人やファンが出場を望んだものではないという。音楽関係者が、声を潜めて明かす。 「Superflyは、かねてからオファーをもらっていたが、断っていたんです。団体行動が苦手みたいで(笑)。BUMPも元来、テレビには出ないグループで有名でした。レコード大賞にノミネートされているゲス極も、本人たちは乗り気でなかったところを周囲が説得したそうです」  金看板の『紅白』だが、その威光が役に立つのは演歌歌手においてのみで、すでに磐石の人気を誇るAKB48やジャニーズグループにとっては拘束時間も長い上に、ギャラは「民放の半額以下」(同)と割に合わない。落選して物議を醸した、ももいろクローバーZの関係者は、昨年の『紅白』の舞台裏で「全然稼ぎにならねぇ!」と、グチをこぼしていたともいわれる。  アーティストイメージにも、必ずしもいい影響をもたらすとは限らない。 「NHK=保守のイメージですから、大衆迎合と見なされてしまう部分はある。亡くなったロックミュージシャンの忌野清志郎さんなんかは『紅白に出るくらいなら、死んだほうがマシ』と言い切ったほど。対照的に、反権力と思われていたフォークの大御所・吉田拓郎さんが出場した際は、ファンからブーイングが上がりました。独特な世界観を持つアーティストは、出ないほうがいい場合もある。今回の初出場3組のファンの中にも『紅白には出ないでほしかった……』という人は多い」(前出のレコード会社幹部)  それでも出場を決めた背景には、やはり昨今のCD不況がある。 「例外はAKBくらいのもので、ほかはまったくと言っていいほどCDが売れず、レコード会社は経営が厳しくなっている。アーティストも、その現状を把握しているので、むげにすることはできない」とはスポーツ紙記者。  当日のステージはアーティスト本人、レコード会社、ファンの複雑な感情が交錯する味わい深いものになるはずだ。

BUMP OF CHICKEN“中継”で『紅白』初出場に「今さらナゼ?」 全盛期を過ぎたバンドの悲哀とは

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BUMP OF CHICKEN公式サイト
 ロックバンド「BUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)」(以下バンプ)が、『第66回NHK紅白歌合戦』に初出場することが24日、明らかになった。NHKとしては長年続けてきたラブコールがついに実った、といったところだが……。  ネットでは「SEKAI NO OWARIよりはいい」「がんばってほしい」など好意的な意見はあるものの、大半は「なぜ今?」「売れなくなって態度を変えたか」「今さら感が」などという疑問の声、さらに、バンプがNHKホールに出演するわけではなく、千葉の幕張メッセで開催される「COUNTDOWN JAPAN15/16」からの“中継出演”ということに対する、「中継なら辞退すべき」「本当は出たくないのかも」などのコメントも散見される。 「『天体観測』や『supernova/カルマ』など、ボーカルの藤原基央を中心に、独特の音楽性と詩の世界観で人気だったのは2000年代序盤~中盤。その後の活動は過去に比べるとさすがに地味で、収入面でも落ち込んでいることは想像に難くない。紅白出演に疑問の声が出るのも当然でしょう。これまで、地上波のテレビ番組に出演することはほぼ皆無だったことで知られるバンプですが、最近はその姿勢も一変。昨年7月には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で地上波での演奏を解禁し、同年11月にはバラエティのロケにも挑戦。この時も、バンプを地上波で見られる喜びよりも『イメージが崩れる』という声のほうが多かった印象。バンプ自身、ファンの嗜好は理解しているはずですから、それでもテレビに出るというのは、“金銭的”な問題もあるのかもしれません」(芸能記者) 「RADWIMPS」など新世代の台頭で、全盛期よりは明らかに存在感も薄くなっているバンプ。ここ数年は、タイアップ、CD購入によるライブチケット応募、グッズ購入のあからさまな促進など「金儲け」の印象が強いとも言われている彼らの紅白(中継)出演を「単なる宣伝」と見る向きがあるのは仕方がない。  そしてこの紅白出演に対し、ファンの多くが心配しているのが、彼らの“生演奏”である。 「バンプの詩世界や曲調には、多くの人が一定の理解を示しています。ただ、ライブなどにおける彼らの演奏力には、ファンですら擁護しない声もあるほど。デビューして即ブレイクした当時のライブの演奏は特に酷評されていました。最近のライブでは以前のようなレベルではないそうですが、それでもネットでは“普通”という声があります。NHKホールに来ないのも、演奏の実力がわかってしまうからではないか、という憶測もありますね……」(同)  今年の紅白出場者はまだ「正式決定」されていない。バンプ出演は昨年も一部でウワサされていただけに、最終決定でない以上多くを語ることはできない。ただ、もし正式に出演が決まれば、中継ではあるが彼らの“生演奏”を聞く貴重な機会にはなるので、楽しみにしたいところだ。

「売り方を見直す時期?」B’z、BUMP OF CHICKEN……ベスト盤をめぐる人気バンドの苦悩

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『BUMP OF CHICKEN I [1999-2004]』(トイズファクトリー)
 根強い人気を誇るBUMP OF CHICKENが7月3日、初のベストアルバムを2枚同時に発売した。インディーズ時代から2010年までの楽曲が収録されており、バンドの歴史を振り返るにはうってつけの一枚だが、発売には「大人の事情が絡んでいるのでは?」と音楽業界関係者は話す。 「BUMPは常に音楽シーンで存在感を示してきたバンドですが、メジャーデビュー以後13年間のうちに発売されたアルバムはわずか4枚と、非常に寡作なんです。前作のアルバムからも約3年が経過していますが、作詞作曲を務めるボーカル・藤原基央は気難しい性格のため、周囲は制作を催促することができなかったのでしょう。とはいえ、BUMPは出せば確実な売り上げの見込めるアーティスト。スタッフはなんとか説得して、ベスト盤の発売にこぎ着けたようです」  「WHAT’s IN? WEB」でのインタビューを見ると、藤原はベストアルバム自体に否定的な姿勢は取っていない。ただ、自分たちで選曲することができずにスタッフ任せだったことや、仕上がったアルバムを聴かずに新曲を作っていたことを明かしており、どうも乗り気ではない様子がうかがえる。 「ベスト盤はしばしば、アーティスト本人の意思に反して発売されることがありますね。例えば、スピッツの『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』は、メンバーと事務所の許可を得ないまま発売されたため、200万枚以上売り上げたものの、メンバー公認のベスト発売後は廃盤になりました。また、宇多田ヒカルもかつて、“Utada”名義の楽曲の版権を持つユニバーサルが独断で『Utada the best』を発売した際に『ファンにお金を出させたくない』と述べて話題になった。契約やお金の問題は活動を続ける上で重要ですが、アーティストの意思を無視したベスト盤は、ファンにとっては複雑ですね」(前出の業界関係者)  話題のベスト盤といえば、ビーイング系列の代表的バンド・B’zも先月2枚同時にリリースしたばかり。自身の首位獲得数は更新したが、2枚が1・2位に輝いていたのはたったの2週間。3週目には4・5位に転落してしまった。 「ビッグネームのベスト盤というと、昨年にMr.Childrenが同じく2枚組で発売しています。両者の初週売り上げを見ると、ミスチルが約70万枚、B’zは約40万枚と、かなり差がついた。映画のタイアップなどで今も新規の若いファンを獲得しているミスチルと比べ、B’zは古くからの熱心なファンが支えている。B’zはこれまで何度もベスト盤をリリースしているため、さすがに『また出すの?』と思われてしまったのかも。人気に陰りが出てきたというよりは、ファンの関心がCDよりライブに向いていることの表れかもしれません」(同)  ただ、ミスチルを超えないとしても、不況が続く音楽業界において驚異的なセールスであることに違いはない。苦境が伝えられるビーインググループの“看板”としてまだまだ健在といえるB’zだが、古くからのファンを離さないよう、売り方を見直す時期にあるといえそうだ。 (文=岩倉とものり)