番組と局の垣根を飛び越えた、『YOUは何しに』ドイツ人カップルの『探偵!ナイトスクープ』愛

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TVer『探偵!ナイトスクープ』より
「『探偵!ナイトスクープ』を見るために日本に来ました」  ドイツ人の大学生カップルは「YOUは何しに日本へ?」と尋ねられ、そう答えた。 『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)を見続けていると、そういう「そんなことで、はるばる日本まで来るの?」という事例は少なくない。佐世保バーガーを食べるために来たとか、お祭りに参加するために来たとか、ゲームセンターで対戦プレイをするために来たとか、一体どこでそんな情報を? と思うようなことばかりだ。  時はインターネット時代。少なくとも“情報”という部分においては、遠く離れた場所にいようとも、それを入手するのはさほど大変なことではない。この『ナイトスクープ』好きYOUたちも、ネットの動画で番組を“発見”し、好きになったという。 『ナイトスクープ』は、言うまでもなく朝日放送が制作する人気番組。関西ローカルながら、全国に熱烈なファンがいる長寿番組だ。  最初は彼女が見つけ、それを彼氏に紹介。すると、2人のデートは「『ナイトスクープ』を見ること」になった。  2人は日本語を勉強し、いよいよ日本にその収録を見るためにやってきたのだ。 『YOUは~』のスタッフは、当然のように密着取材を申し込んだ。  番組観覧のために日本まで来るというのもクレイジーだが、他局の番組収録を見に行く相手に密着するのもクレイジー。だが、この番組、過去にはTBSの『SASUKE』に挑戦するYOUたちについて行ったこともあるだけに、局の垣根といったハードルを越えることへの躊躇はない。  早速、彼らは大阪に向かい、『ナイトスクープ』を制作している朝日放送へ。だが、聞けば、アポなどを取っていないという。 「行って直接お願いしようと思っている」と。  だが、この日はそもそも、収録日ではなかった。加えて、人気番組の観覧希望者は多数いる。特別扱いはできないと断られてしまうのだ。たとえ、テレビカメラが来ていてもそれは同じ。至極真っ当だ。  落ち込んでいるように見えた2人だが、めげずに正規ルートで応募し、当選を待つことに。朝日放送に向かって「ABC、お願いしますー!」と祈る姿は、なんとも愛おしかった。  その後、2人は奈良公園へ。実はここ、番組屈指の傑作と名高い「20年間会話のない夫婦」の仲直り現場となった場所だ。彼が初めて番組を見た回だという。2人は夫婦が座ったベンチを探し出し、夫婦になりきる「聖地巡礼」を果たす。その姿から、心底番組が好きなんだということが伝わってくる。  これが『YOUは~』で放送されたのは5月22日。その日以降、全国各地から同じ内容の依頼が『ナイトスクープ』の元に大量に届いたという。もちろん、このYOUたちを番組観覧させてやってくれという内容だ。  視聴者からの依頼とあらば「特別扱い」ではない。ちょうど1カ月後の6月23日の放送で、番組は彼らに会いにいくことにしたのだ(※この放送は「TVer」で6月30日まで配信中)。  邪推するならば、『YOUが~』のスタッフも、この展開を望んでいたのではないか。番組をよく見ていればわかるが、この番組は収録から放送までの期間が長いことが多い。ヒドい時には、1年前に密着したものを放送することさえある。しかし、この『ナイトスクープ』好きYOUの場合、4月に密着したものを5月に放送している。かなり早いほうだ。彼らは2カ月日本に滞在すると言っていた。もし放送後、『ナイトスクープ』側からリアクションがあっても十分間に合う計算だ。  そんな思惑があったのか、なかったのか、『ナイトスクープ』から派遣されたハライチの澤部佑探偵は、テレビ東京に出向き、担当ディレクターに話を聞く。もちろん『YOUは~』側も全面協力だ。そして、ついにYOUたちは、澤部探偵と対面したのだ。さらにロケ準備中のカンニング竹山探偵や、「アイドルみたいな存在」という番組常連のパティシエ・林裕人先生などに会いに行く。  2人は目をキラッキラに輝かせ、「人生で一番素晴らしい日」と満面の笑顔。そして、そんな愛情を受けた探偵や出演者たちもうれしそうだ。  そこにあふれていたのは、“テレビを見る”という喜び、そして、テレビの力だ。テレビが夢のおもちゃ箱だった時代を呼び起こすようなダイナミズムを感じさせてくれたし、今だって十分、テレビは夢のおもちゃ箱だと思わせてくれた。  局の垣根だとか、地方局とキー局だとか、タブーだとか、そんな大人の事情なんて関係がない。そんな軽やかさと自由さが、2つの番組にはあるし、それを飛び越えるに足るYOUたちの愛の力があった。  後日、ついにYOUたちの夢がかない、『ナイトスクープ』収録の観覧へ。 「あなたたちは面白い!」  そんなふうに興奮して言う2人に、感極まって秘書の松尾依里佳も局長の西田敏行も涙を流した。  局長が泣く姿を見てどう思うかと聞かれたYOUたちは、見慣れた光景に笑って言った。 「泣くのはわかってた」 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

“にわか”なアルコ&ピースが『勇者ああああ』で伝える「ゲームで遊ぶ楽しさ」

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『勇者ああああ』テレビ東京
 テレビのバラエティ番組の系譜のひとつとして脈々と続いているジャンルが、「ゲーム情報番組」である。  ファミコン発売以降に登場し、新作のゲームを紹介する番組で、その多くはゲーム会社がスポンサーになっている。番組の性質上、当然ゲームファンに向けたものだ。だから、ゲームファン以外が目にすることは基本的にはない。  だが一方で、古くは『大竹まことのただいま!PCランド』(テレビ東京系)をはじめ、「ゲーム情報番組」とは名ばかりで、それを隠れみのにお笑い要素をふんだんに取り込んだ、もはや「お笑い番組」と呼ぶべき番組も少なくなかった。最低限、新作ゲーム情報を入れれば、あとはゲームに関係あろうがなかろうがやりたい放題。そんな番組だ。  今年4月から始まった『勇者ああああ』(同/木曜深夜1時35分~)も、その系譜にあるといっていい。サブタイトル通り「ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組」だ。  司会はアルコ&ピース。アルピーといえば、通常の番組では平子祐希が目立っているが、この番組では、自身のラジオ番組同様、奔放に振る舞う酒井健太も負けず劣らずの存在感を放っている。そう、ラジオのような自由さが、アルピーの魅力を最大限引き出しているのだ。  ところで先ほど、「ゲーム情報を隠れみのにゲームとは無関係なお笑い番組の系譜」とこの番組を紹介したが、それは正確ではない。なぜなら、この番組のすべての企画が「ゲーム」を題材にしているからだ。  たとえば「コマンド危機一髪」。これは、アルピーとゲストが、リレー形式でコマンド入力を正確に行っていくというもの。スーパーマラドーナがゲスト出演した回では、『ストリートファイターII』で無抵抗な相手をリュウの「竜巻旋風脚」だけで倒すというミッション。一見簡単そうだが、一発一発リレー形式で行い、コマンド入力をミスして別の技が出てしまった時点で挑戦失敗。連帯責任で、全員に電流が流れるのだ。 「メチャクチャ得意」という武智に対し、田中一彦は「(『ストII』は)持ってたんですけど、いつか友達できたらやろうと思ってたので……」と哀しい思い出を語り、ほとんどやったことがないという。  頼りになる武智を先頭に酒井、平子、田中の順で挑戦する。武智、酒井が順調に成功する中、3人目の平子。慎重にコマンド入力するも、繰り出した技は「巴投げ」。  その瞬間、全員に電流が走る。 「何、変なタイミングでミスってるんですか!」  2回目の挑戦では平子も無事成功。だが、初挑戦となる田中がやはりミス。普通のハイキックを繰り出した。 「俺、リュウのあのキック見たの初めてだわ!」  その後も、平子は巴投げを繰り出し、激高した田中から「デブ、こら!」と罵倒され、まさかの「隠れデブ疑惑」が浮上する始末。その2人が足を引っ張り続け、なかなか成功しない。  それでも制限時間残り3分となった15回目の挑戦で、ついに成功。4人は歓喜した。コマンド入力は決して難しいわけではないが、ちょっとしたタイミングで失敗してしまうもの。実際のゲームではそこを多少ミスしても問題がないため、あらためて正確さを要求されると、普段とは違う力が入る。しかも、電流という連帯責任のプレッシャーもかかる。結果、ゲーム上級者ではない彼らは、失敗を繰り返してしまうのだ。見ている方も、いつしか感情移入し、手に汗を握る。で、達成したときに妙な感動を覚えるのだ。  ほかにも「にわかゲーマー一斉摘発 芸能界ゲーム風紀委員」というコーナーでは、アルピーの2人が「ゲーム風紀委員」となり、ゲームがたいして好きでもないのに、仕事を増やそうとプロフィールに「ゲーム好き」などと書く女性アイドルらをオーディションと称して呼び出し、本当にゲーム好きかを検証する企画。  実際、「にわか」のアイドルたちがほとんど。それを“摘発”し、追い詰めていくのは痛快だが、そこではアルピーの「にわか」っぷりが浮き彫りになることも。だが、それを逆手に取り、翌週の放送ではネットで批判されたと公言し、間違いを訂正し、仰々しく謝罪からスタートするふざけっぷりも面白い。 「ゲーム芸人公開オーディション」では、ゲームに絡んだネタならなんでもOKというハードルの低さから、“にわか”の粗い芸を見せる芸人が大挙出演。かつての『あらびき団』(TBS系)を思わせる雰囲気が心地よい。  こうしたお笑い要素が強い企画だけではなく、ゲーム情報要素の強い企画ももちろんある。そのひとつが「ゲーマーの異常な愛情」。ゲーム愛の強い芸人が登場し、人生で最高の一本を紹介するというものだ。  ここでは、今でもカルト的人気を誇る『リンダキューブ アゲイン』や『鈴木爆発』などが、かなりの時間を割いて紹介された。  先にも触れた通り、アルピーは決してゲームに詳しいわけではない。けれど、ゲームを知らないわけではない。彼らは現在、30代。物心ついたときからファミコンで遊び、ゲームの成長とともに大きくなった世代といっていい。その世代における標準的なゲーム知識とゲーム愛を持っている。  だから、マニアックに振れることもなく、メジャーなものだけを扱うわけでもない。ちょうどいいのだ。“にわか”だからこそ伝えられる面白さがあるのだ。 「ゲーム情報」だけを求めるなら、物足りないかもしれない。けれど、『勇者ああああ』が目指し実現させているのは、きっと「ゲームで遊ぶ楽しさ」を伝えることなのだ。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

究極の内輪番組? 『あいつ今何してる?』が深く心に刺さる理由

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テレビ朝日『あいつ今何してる?』
 見るたびに、毎回よくできているなあと思う番組がある。『あいつ今何してる?』(テレビ朝日系)だ。  2015年10月から深夜で放送され、翌年4月から新たにネプチューンを司会に迎え、早くもゴールデンに昇格。現在も好評放送中だ。  番組の内容はタイトル通り。ゲストの著名人が、事前に学生時代の卒業アルバムを見ながら友人たちを回想、その話に出た友人=あいつが今、何をしているかを探る番組だ。  昨今、「素人」に焦点を当てたドキュメント系バラエティ番組が隆盛を誇っている。たとえば、空港を訪れた外国人に密着する『YOUは何しに日本へ?』や、終電を逃した人の家についていく『家、ついて行ってイイですか?』(ともにテレビ東京系)、あるひとつの場所を訪れる人に話を聞く『ドキュメント72時間』(NHK総合)などがそれに当たるが、この番組もその系譜にあるといっていいだろう。  スタッフが「あいつ」を探し出し、その人の職場や自宅に出向き、その後にたどった人生を振り返りながら、ゲストが回想しているVTRを見せて、感想を聞くというものだ。もちろん、「あいつ」はほとんどの場合、一般の人たち。そんな無名の人たちの人生なんか、テレビの、それもゴールデンの番組で取り上げて誰が興味あるんだ? と思うかもしれないが、ひとたび見始めると、これがくぎづけになるのだ。  もちろん、その面白さのひとつに、「あいつ」を通して見た有名人の知られざる過去の話を聞くというものもあるだろう。  卒業アルバムを見ながらゲストが回想するため、それまで忘れていたようなことを思い出したりする。あるいは、これまで話してこなかった初恋の話などをポロッとしたりする。その相手はどんな人なんだろうというミーハーな興味を満たされたりもするし、これまで鉄板のエピソードトークの登場人物のひとりとして登場していた人を実際に見られる喜びもある。数は少ないが、意外な有名人と学生時代からつながっているという奇妙な縁を感じさせるようなときもあったりする。  そして何より、友人の「あいつ」しか知らないゲストのエピソードが語られる、という面白みもある。学生時代、ゲストがどんな人物だったのか、それを本人ではなく、実際に間近で見てきた人から聞けるのは、めったにない。  そうした話には、また違った意味の面白さも付随する。それは記憶の齟齬だ。ゲストが間違いない話として語ったことが、実は全然違うこともよくあるのだ。事実は見る角度で違うのはもちろんだが、人は自分が見たい方向でしか物事を見ないし、その時々の心境が如実に記憶を塗り替えてしまうということがあらわになる。そんな面白さも潜んでいる。  これは、「あいつ」をスタジオに呼ばず、自宅や職場で話を聞くというスタイルが功を奏しているのだろう。スタジオのような素人にとって緊張する場で、テレビで活躍している相手が目の前にいて口を挟んでくると、思うようには話せなくなってしまうもの。だが、慣れた場所でスタッフ相手なら、じっくりと話すことができるのだ。  たとえば、野々村真の「あいつ」は、足に障害を負った同級生。一緒に帰る約束をしていたが、野々村がその約束をすっぽかした日に、その同級生が命に関わる大事故に遭ってしまい、今でも責任を感じているというのだ。  そんな「あいつ」は現在、フランスに住んでいるという。スタッフがフランスの自宅を訪れると、波瀾万丈な人生を経て、ルーヴル美術館のサイトなどを手がけるデザイナーとして活躍していることが明かされた。野々村が後悔している事故の件は、実は約束していたという事実はなく、野々村の家の目の前で事故に遭ったため、責任を感じたのではないかというのだ。つまり、事故を目の前で目撃した母から「いつも一緒に帰っているのに、なんでその日に限ってついていてあげなかったのか」などと叱られた野々村は責任を感じ、記憶が改ざんされたのだろう。そんな野々村に「責任を感じさせてしまっていたら申し訳ない」と優しく語る「あいつ」。その言葉に目を潤ませる野々村の姿に、誰もが持っているであろう青春時代の後悔の重さを思い起こさせるのだ。  また、記憶ということでいえば、「あいつ」がよく口にするのは「覚えてくれていてありがとう」という言葉だ。有名人となり、遠い世界に行ってしまったかのように感じていた同級生が、今でも自分のことを覚えていてくれる。それは、相手への思いが大きければ大きいほど感動するものだろう。彼ら(「あいつ」ら)の多くは、そんな同級生たちの活躍を、日々の生活の糧にしている。そういう思いを吐露する姿は胸に迫るものがあるし、それを見ながら、自分の同級生の「あいつ」は今何をしてるのだろうと思いを巡らせてしまう。  だが、それだけだと、ゲストに興味のある人しか楽しめない。けれど、この番組は、ゲストが誰であろうと面白い。実際、複数のゲストのうちのひとりを目当てに見だしたら、もう一方のゲストの「あいつ」のほうにくぎづけになってしまうことも少なくない。 「日本一面白いテレビ!」 「この5年で見たVTRで一番衝撃!」  出演したゲストの多くは、興奮して口々に絶賛する。ただし、この言葉には注釈がつく。それは「自分にとって」というものだ。ゲストにとっては自分の思い出の扉が開く上、自分が知らない同級生のその後を知ることができるのだから当然だ。「究極の内輪話」といっても過言ではない。ゲストにとっていかに大事な人でも、視聴者にとっては関係ない。狭い話だ。けれど、だからこそ深く刺さる面もある。  今、テレビは「みんなにとって」の方向にばかり進化していっている。なぜなら、それが視聴率を獲るための近道だからだ。だが、本当に大事なのは、いつも「自分にとって」だ。「その人」に向けて作ることだ。だからこそ、思いがダイレクトに伝わってきて、「あいつ」がいつしか自分に投影され、感情が揺さぶられる。  誰かにとって脇役の「あいつ」にも、みんなそれぞれに濃厚な人生がある。人はそれぞれ、自分の人生の主人公だ。と同時に、みんな誰かの「あいつ」のひとりなのだ。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2016年のテレビ事件簿【バラエティ編】

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 2016年、テレビは激動の年だった。  SMAPの解散報道に対する“公開謝罪”から始まり、“文春砲”などと言われた週刊誌によるスキャンダル報道でベッキーをはじめとするテレビの主役たちが仕事を激減させたり、長年続いた小堺一機の昼の帯番組『ごきげんよう』(フジテレビ系)や『新チューボーですよ!』(TBS系)の終了、『笑点』(日本テレビ)の司会交代、そしてSMAP解散が本当になってしまうなど、大きな“事件”が数多く発生した。  間違いなく、2016年は、今後テレビの歴史を語る上で、ターニングポイントの年となるだろう。  そんな2016年のテレビバラエティを振り返ってみたい。 ■MVPはバナナマン  今年は、なんといってもバナナマンの年だった。よく「テレビで見ない日はない」と大活躍している芸能人をたたえるときに使う文言があるが、それを本当に実現したタレントはなかなかいない。しかし、バナナマンは今年4月クールから『バナナ♪ゼロミュージック』(NHK)など3つの新番組が始まったことで、全曜日にレギュラー番組を持つという快挙を成し遂げた。しかも、スゴいのは、司会からプレイヤーまでそれぞれ違う役割を演じ、その分野もお笑い番組からロケバラエティ、音楽番組、アイドルバラエティまで多種多様だということだ。特に『そんなバカなマン』(フジテレビ系)は元日の生放送スペシャルや、『人生のパイセンTV』(同)とコラボ特番を放送したりと精力的だった。さらに、設楽統、日村勇紀それぞれピンのレギュラー番組も持っている。中でも日村の冠番組である『万年B組ヒムケン先生』(TBS系)は2016年を代表する新番組だった。加えて、ラジオも単独ライブもこれまで通り続けている。驚異的だ。  バナナマンが表のMVPなら、裏のMVP(といったら、失礼なくらいだが)は、くりぃむしちゅー。特に有田哲平は、純粋なお笑い番組が成立しにくい中、コンビでの『くりぃむナンチャラ』(テレビ朝日系)に加えて、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)や『有田ジェネレーション』(TBS系)と、各局で悪ふざけの限りを尽くしている。『有田ジェネレーション』でまだ見ぬ若手を発掘し、『脱力タイムズ』や『ナンチャラ』で、その発掘された芸人や、すでに実力が証明されている芸人をさらに追い込むことで、それまで見せたことがない側面を見せるというサイクルが素晴らしい。 『有田ジェネレーション』で飛び出た小峠英二の「『もうないです』じゃねぇだろうよぉ! お笑いっつーのはなぁ、『もうない』からが勝負なんだよ!」というのは、これらの番組の精神を最もよく表した屈指の名言だった。その小峠も、各番組で必ず結果を残す活躍っぷりだった。 ■ポジティブ芸人とカルト芸人  昨年くらいから今年にかけて、中高生を中心とした若い女性の中で、ある“異変”が起きている。  それは出川哲朗やトレンディエンジェル斎藤、NON STYLE井上(最後にケチがついてしまったが)といった、見た目がブサイク、ハゲ、気持ち悪いといったネガティブな評価を受けやすい芸人が、そのポジティブな言動で人気を集めていることだ。もちろんこれまでも、そういったタイプのタレントが若い女性に受けることはあったが、それはいわゆる例外的な事象だった。だが、今はそれが一人ではなく、複数人まとまって受け入れられていることに時代性を感じる。  また、昨年ブレークした永野が引き続き人気を集め、さらに今年、ハリウッドザコシショウがブレークを果たしたのも印象的。ザコシショウの芸を『スッキリ!!』(日本テレビ系)で見た本上まなみがあまりに理解不能と拒否反応で涙を流してしまった(それも2度も)というのは今年屈指の名シーンのひとつだが、一方で『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の「替え歌最強トーナメント」で中学生が審査する中、ザコシショウが「タイガーステップ」など絶対に元ネタが中学生にはわからないだろうというネタで決勝まで勝ち上がるという驚きの展開。「元ネタがわからない=面白くない」という先入観をぶち壊した。  こうしたポジティブ芸人やカルト芸人が、若い層にまで幅広く受け入れられたのが今年の特徴だった。思えば、今年の顔のひとりであるメイプル超合金のカズレーザーは、その両方の要素を持った芸人だ。窮屈な時代に多様性を肯定する様々な名言を連発。共演者が彼の言葉を待つ感じは、2007年頃の再ブレーク前夜の有吉弘行のような勢いを感じさせる。2007年、その原動力は「毒」だったが、それが「肯定感」に変わったのが今の時代を象徴しているのかもしれない。 ■“日7戦争”勃発  今年の大きなトピックスとして、古舘伊知郎のバラエティ番組“復帰”も挙げられる。12年間務め上げた『報道ステーション』(テレビ朝日系)を辞めると、わずか数カ月の休養を経て、『ぴったんこカン★カン』(TBS系)や『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)などに出演。硬直気味のバラエティに“異種格闘技”的な新風を吹かせた。  そして11月からは新番組『フルタチさん』(同)を開始。この枠は、冬クールから“日7戦争”と呼ばれるようになった大激戦枠。王者『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)に対し、テレビ朝日は『日曜もアメトーーク!』、TBSは『クイズ☆タレント名鑑』を復活させた『クイズ☆スター名鑑』、テレビ東京はアシスタントを福田典子アナウンサーに交代した『モヤモヤさまぁ~ず2』と、各局が看板番組をぶつける形となった。加えて、Eテレでは、『24時間テレビ』(日本テレビ系)の真裏で“感動ポルノ”批判をし、大きな話題となった『バリバラ』も放送されている。  こうした視聴率競争で求められるのは、勝つための足の引っ張り合いではない。テレビの活気を伝えることで、それまでテレビから離れていた層をテレビに戻し、日曜夜7時、ひいてはテレビ界全体の視聴率を底上げすることだ。 ■総括  今年は、ネガティブな話題も多かったが、オリエンタルラジオによる音楽ユニットRADIO FISHの「PERFECT HUMAN」や、古坂大魔王が“プロデュース”したピコ太郎による「PPAP」、トレンディエンジェル斎藤の「斎藤さんだぞ」、平野ノラによる「しもしも~」などなど、お笑い界からたくさんの流行が生まれた年だった。  それは、窮屈で不寛容になってしまった社会に対する反動ではないだろうか? テレビとは本来、バラエティ、つまり「なんでもあり」の多様性を表現するものだったはずだ。今またそれが、求められてきているのではないだろうか? (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

テレ朝の人気企画『帰れま10』が復活! 日曜朝の視聴率戦争が激化へ

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 テレビ朝日の人気バラエティ企画『帰れま10』が日曜朝に帰ってくる! 『帰れま10』は2008年4月から15年1月まで放送された『もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!』の人気コーナーだったが、10月よりリニューアルした形で、『帰れまサンデー』(日曜午前10時~11時15分)、『帰れまサンデー プラス』(同11時15分~11時45分)として復活する。 『帰れま10』はレギュラーのタカアンドトシとゲストが、居酒屋やファミリーレストラン、ファーストフードなどの人気メニューの1~10位を予想しながら注文し、ノーミスでベスト10を当てられれば賞金100万円を獲得でき、ミスがあったらベスト10を当てるまで帰れないという内容で人気を集めた企画。直近では今年6月5日に単独番組として、日曜のゴールデン帯でオンエアされた。  新番組『帰れまサンデー』はよゐこ、アンタッチャブル・山崎弘也、オードリー、サンドウィッチマンらが週替わりでMCを務め、日曜午後に出かけたくなるような人気スポットや観光地などに出向いて、ゲストとともに「○○するまで帰れない!」というお題に挑戦する。『帰れまサンデー プラス』は、MCのタカアンドトシとゲストが体を張って、さまざまな過酷な企画に挑むという。  かつてテレ朝の同時間帯は“報道枠”で、15年3月まで『報道ステーション SUNDAY』を放送していたが、同年4月より夕方に移動。後枠では、ヒロミがMCの『美女たちの日曜日』がスタートしたが、最低視聴率1.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するほどの超低空飛行で、わずか3カ月で異例の打ち切り。その後、同年7月から付け焼き刃で始まった『さんぽサンデー』も、半年で終了する迷走ぶり。今年1月からは、草野仁と同局の人気ナンバー1女子アナ・竹内由恵が司会を務める『極上!旅のススメ』がスタートしたが、視聴率低迷により、9カ月で幕を閉じることになった。  日曜の同時間帯は、爆笑問題の『サンデージャポン』(TBS系)、ダウンタウン・松本人志の『ワイドナショー』(フジテレビ系)などの人気番組がひしめき合う激戦区。これに対抗し、日本テレビでは『誰だって波瀾爆笑』の放送枠を10月から30分拡大して強化することを決めており、テレ朝も指をくわえて見ているわけにもいかなくなった。  リニューアルして帰ってくる『帰れまサンデー』、『帰れまサンデー プラス』が、TBSやフジの牙城を切り崩すことができるのか、注目が集まるところだ。 (文=森田英雄)

℃-ute岡井千聖はやさしさで人を笑顔にする フジ『クイズやさしいね』(1月26日放送)を徹底検証!

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℃-uteオフィシャルサイトより
 テレビのタレントの枠のひとつに、バラエティアイドル、というジャンルがある。アイドルが神秘的な存在から素を見せる人間に変化を遂げた1980年代に生まれたこの枠は、かつてはバラドルと呼ばれ、少し前まではおバカタレントと呼ばれていた。だが現在では、指原莉乃、菊地亜美、嗣永桃子といった、空気が読めて仕切りもでき、あるいは逆にいじられることもできるアイドルがその席に座っている。そんな中、2016年、この潮流に真っ向から抗おうとするアイドルがいる。彼女の名は岡井千聖。アイドルグループ、℃-uteのメンバーである彼女が、徐々にテレビに見いだされつつある。  彼女の武器は、堂々たるアホさ加減だ。バラエティがスタイルとして進化を遂げた今、原点回帰ともいえる真っ向勝負。これまでも『アフロの変』(フジテレビ系)への出演や、『ミレニアムズ』(同)での暴露トークなどで着実に結果を残してきた岡井がここ最近出演を果たしたのが、内村光良が司会を務める、優しい人なら解けるクイズ番組『クイズやさしいね』だ。ここでパネラーとして座る岡井の破壊力は尋常ではなく、1月19日に放送された2時間SPと翌週の1月26日の放送では2週連続で出演。八面六臂の活躍を見せている。  それでは果たして、岡井のタレントとしての魅力はどこにあるのか? 1月26日に放送された同番組から検証してみたい。 <1>誰もが思いつかない発想力  とにかく、クイズの回答の破壊力が尋常ではない。クイズ番組であり、岡井に求められているのは多くの場合、正解ではなくアホ回答なのだが、視聴者の予想と期待をはるかに超えてくる。たとえば「50代以上の女性向けの、コンパクトのやさしい工夫とは?」という問題。やさしい工夫がされているらしい。50代以上にとって、ということは、老眼の方に向けた工夫だろうか? 鏡が何か特殊なのかもしれない。そこで岡井が出した回答が、これだ。 「マトリョウシカみたくあければあけるほど違う鏡が出てくる」  どういうことなのか、まず理解ができない。岡井の頭の中では、どんな光景が浮かんでいるんだ。どうやったら、こういう発想ができてしまうのか。さらにいえば「マトリョウシカ」という書き方や「みたく」という言葉の使用法も味わい深い。これ以上の面白い回答がちょっと浮かばないほど、独特の感性である。  この番組は知識勝負ではなく、やさしい人なら考えて解くことのできる番組だけに、発想がすべてだといえる。そういった意味で、岡井は番組のテイストにもフィットしており、司会の内村の「昨日どんな酒飲んだ?」「もう一度飲み直してきてください」というツッコミも、やさしさを引き立てている。これは努力でどうこうなるものではなく、ひとつの才能である。幼い頃からこの世界で暮らし、純粋培養で育った彼女の生き方が、笑いという形で結実されているのだ。 <2>テレビとは思えないほどの自然体  テレビであり、かつゴールデン番組である。普通だったら緊張する。そして、さまざまな準備をして臨むだろう。だが岡井は、完全に手ぶらで番組に臨んでいる。考えるタイプが多い昨今のアイドル業界では、かなりまれだといっていい。だがその新鮮さが、むしろ個性として発揮されている。紛れもなく、それは彼女の素の魅力だ。  たとえばクイズの問題を考えるとき「なんですかねぇ」と、頭の中の言葉がつい口から出てしまう。内村は「なんだろうね。それを答えるのが、クイズ番組だよ」と、やさしく伝える。さらに彼女は、日村勇紀(バナナマン)の「一回聞いてみ?」という差し金を受けて、「あの……これってなんですか?」と内村に直接訊ねてしまう。かつ、そこに笑いを取ろうという作為や、わざとらしさが一切ない。ただ感情が赴くままに、彼女は言葉を発している。  かつて島田紳介は『クイズ!ヘキサゴン』(同)で、おバカというネーミングによってクイズを大喜利化した。それは、ある意味では競技に近く、全体の空気を読めるという資質が出演者には求められていた。だが、岡井の場合は本当に空気を読んでいない。面白い回答をしようとか、目立とうとか、笑わせようという気持ちさえそこにはなく、ただただ純粋にクイズと向き合う。そのピュアな姿勢が、作られたものにいささか辟易した現在の視聴者には合っているのだといえるだろう。 <3>そもそもの人間性がやさしい 『クイズやさしいね』は知識や知能を競う番組ではなく、やさしさが問われる番組だ。そして、岡井がこの番組で結果を残せているというのは、彼女が単純にやさしい人間であるという証明にほかならない。そう、彼女は、そもそもの人間性がやさしい人物なのだ。  それは、クイズに不正解したときにも表れている。通常クイズ番組とは、クイズの正解が出るまでの過程を楽しむものであり、クイズの正解が出てしまった後の場面は、ほぼ使われない。だが岡井には、そんな大人の常識など関係ない。クイズの正解が出た後でも、自分の小学校時代の体験を思い出し、それを長々と語ってから、「思い出せれば良かったですね。くそー、次は頑張ります!」と感想を述べる。子どもの読書感想文のようだ。大人が忘れてしまった大切なものが、そこにはある。内村を「なんて前向きな子なんでしょう」と、驚かせるほどに。  かつて岡井は℃-uteのメンバーに、自分たちが老人になった頃には年金がもらえなくなってしまうらしいという話を聞かされたとき、こう答えたという。「大丈夫、いい子にしてたらもらえるよ」と。この発想が普通にできてしまうやさしさが、彼女にはある。やさしさは、たいていの場合、無力で、甲斐もなく、裏切られることもしばしばだ。それでも岡井は、あるいは人は、やさしくあろうと願い続けることができるほどにはしぶとい。そんなひどくシンプルな、だけど人生にとってとても大切なことを、彼女は教えてくれるのだった。 【検証結果】  また、岡井の魅力のひとつに、考えている顔が面白い、というものがある。クイズ番組だから、一生懸命考える。その一生懸命さが表情として顔に出てしまい、ああ、一生懸命考えているんだなあ、というのが見ているこっちに確実に伝わってくるのだ。そういったとき、人はどこかやさしい気持ちになる。自らのやさしさで視聴者をやさしくする、それが、岡井千聖という人物である。 (文=相沢直) ●あいざわ・すなお 1980年生まれ。構成作家、ライター。活動歴は構成作家として『テレバイダー』(TOKYO MX)、『モンキーパーマ』(tvkほか)、「水道橋博士のメルマ旬報『みっつ数えろ』連載」など。プロデューサーとして『ホワイトボードTV』『バカリズム THE MOVIE』(TOKYO MX)など。 Twitterアカウントは @aizawaaa

「誰が出ているか」から「誰がつくっているか」で見る時代に――テレビを面白くする“規格外”局員たち

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『水曜日のダウンタウン』TBSテレビ
「ドラマで当たっているわけでも、なんでもない。バラエティやから言うて、ものすごいおもろいことを言うわけでもないし」  ベッキー不倫疑惑騒動を受け、上沼恵美子が発言したこの「ベッキータレント評価」が話題を呼んでいる。上沼の言い分もわからないではないが、一方で、こんな思いも頭をもたげる。 「今のタレントって、みんなそうなんじゃないの?」と。  上沼は「したたかさ」と表現していたが、昨今のタレントに求められるのは、具体的なスキルよりも「処世術」であり「関係性」だ。結果、視聴者には伝わりにくいバーター出演や、事務所の力関係に“配慮”した「キャスティングありき」の番組づくりにつながってしまう。  だから、今のテレビはつまらない、とも評される。  くしくも、ベッキー問題と同タイミングでメディアをにぎわせたSMAP騒動でも、「事務所の威光」があらためて露呈した。いい加減、こうした事務所の力関係、人間関係に重きを置くテレビ業界、番組づくりにはシビアな目が向けられていいはずだ。  それはつまり、より「企画主導の番組づくり」にウェイトシフトしていく、ということ。その際、鍵を握るのが「誰がつくっているのか」という視点だ。実際、最近話題に上る番組は、決まって「テレビ局員」の存在が前に出ているものばかり。ここにこそ、光明があるはずなのだ。  パッと思いつくだけでも……、 日本テレビの古立善之(『世界の果てまでイッテQ!』『月曜から夜ふかし』) テレビ朝日の加地倫三(『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』) テレビ東京の佐久間宣行(『ゴッドタン』『SICKS~みんながみんな、何かの病気~』) TBSの藤井健太郎(『水曜日のダウンタウン』『クイズ☆正解は一年後』) フジテレビの竹内誠(『IPPONグランプリ』『THE MANZAI』『ワイドナショー』) などなど。  彼らに加え、20代でもフジテレビ『人生のパイセンTV』の“マイアミ・ケータ”こと萩原啓太、テレビ朝日『しくじり先生』で題字まで書いてしまっている北野貴章などが、ここにきて一気に注目度を高めている。  もちろん、テレビ局員が名物だ、出たがり人間だ、という番組は、これまでにも数多くあった。たとえば、日本テレビ『電波少年』の土屋敏男。そして、フジテレビであれば『オレたちひょうきん族』をはじめ、明石家さんまの番組には欠かせない“デタガリ恵介”こと三宅恵介。とんねるずが散々ネタにした“ダーイシ”こと石田弘と、“小港さん”こと港浩一。90年代以降なら『夢で逢えたら』『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』『笑う犬の生活』などを手がけた吉田正樹や『めちゃ×2イケてるッ!』の片岡飛鳥。  だが、彼らはかなり特異な例。同時期に大勢のテレビ局員が話題に上ることは少なく、また、そのほとんどがフジテレビ発、という一極(局)集中型だった。  それが一転、各局で同時多発的に、テレビ局員の名前で番組が注目されるようになってきたのが、ここ最近の傾向だ。テレビ局の危機、が叫ばれる今だからこそ、その身内から既存の番組をぶち壊して新しい価値を生み出す担い手が出てきている、と見なすこともできるだろう。  この流れを的確に捉えているのが、千原ジュニアだ。ジュニアは3月、舞台『6人のテレビ局員と1人の千原ジュニア』を開催する。 「6人のテレビ局員」とは、末弘奉央(NHK『超絶 凄ワザ!』)、内田秀実(日本テレビ『ヒルナンデス!』)、そして前述した加地倫三(テレビ朝日)、藤井健太郎(TBS)、佐久間宣行(テレビ東京)、竹内誠(フジテレビ)という面々だ。  この企画は、2006年2月に開催した放送作家たちにすべて委ねる舞台『6人の放送作家と1人の千原ジュニア』の第2弾となる。放送作家の面白さを打ち出そうとした前回を経て、今回は「テレビ局員」こそが時代の先端である、というジュニアの嗅覚は見事だ。  彼らを先頭に、事務所でもタレントパワーでもなく、テレビを面白くするのは制作スタッフなのだ、という気概を取り戻してほしい。  SMAP騒動の折、ネット上では「花屋の店先に並んだ花はどれもみんな世界にひとつだけの花だけど、一番偉いのは『花屋』なんだよ」というツイートが大いに拡散された。言い得て妙なたとえではあるが、同時にこうも言える。「そもそも、花屋があるビルがみすぼらしければ人は寄ってこない」。  規格外のテレビ局員を改革の旗頭として、つい立ち寄りたくなるテナントビルを築き上げてもらいたい。 (文=オグマナオト)

テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2015年のテレビ事件簿【ドラマ編】

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『デート ~恋とはどんなものかしら~』フジテレビ
バラエティ編はこちらから】  2015年のドラマを振り返る際、真っ先に挙げなければならないのは『下町ロケット』(TBS系)だろう。多くのドラマが視聴率1桁台と2桁台の境目でもがいている中、20%超えする回もあるなど、高視聴率を獲得。いわば、ひとり勝ち状態だった。  これには、さまざまな要因がある。中でも大きいのは、伊與田英徳プロデューサー&福澤克雄演出というチームの完成度が、いよいよ円熟されたということだろう。吉川晃司や立川談春、今田耕司といった、意外で新鮮味のあるキャスティングを勧善懲悪のわかりやすい物語と特徴的な演出で生かしている。  そんな2015年のドラマを、視聴率とは別に振り返ってみたい。 ■今年の一本  2015年の1本を選ぶならば、『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系)ではないだろうか。杏と長谷川博己を主演に迎えた「月9」ドラマ。だが、古沢良太が脚本を担当しているだけに、一筋縄ではいかない恋愛ドラマだ。  自称「高等遊民」を名乗るニートの谷口(長谷川博己)と「リケジョ」で徹底した合理主義の依子(杏)は、共に恋愛を否定する「恋愛不適合者」。彼らの会話がそのまま恋愛ドラマへの批評にもなっていて、にもかかわらず、恋愛ドラマの代名詞ともいえる「月9」で放送しているのが痛快だった。  しかも、古沢が巧みなのは、それを王道の恋愛ドラマのフォーマットの中で描いていることだ。恋愛を否定する者同士が価値観をぶつけ合わせながら、拒絶したり受け入れたりする。それは、まさに「恋愛」そのものだ。  さらに『デート』は、「2015夏 秘湯」として続編のスペシャルドラマを放送。連ドラ版で恋人同士になった後の、プロポーズして結婚するまでを描いた。「2015夏」とサブタイトルがついているからには、今後「2016」「2017」……と新婚編、出産編、子育て編と長く続いてほしい作品だ。  また『ど根性ガエル』(日本テレビ系)は、河野英裕プロデューサー&岡田惠和・脚本のコンビがこれまで作ってきたドラマの集大成のようだった。松山ケンイチはもとより、満島ひかりのピョン吉役(声)、「~でやんす」という口調にまったく違和感がないという勝地涼などのキャスティングも見事だった。今後、同じ座組・キャストでシリーズ化してほしいドラマだ。 ■何かに特化する「潔さ」  今年放送されたドラマでは、LGBTやジェンダー問題がテーマのひとつとして作られている作品が目立った。  その大きな成果が、『問題のあるレストラン』(フジテレビ系)だろう。第1話ではあり得ないようなセクハラ&パワハラシーンが描かれ、その極端ともいえる男性の描写に賛否を巻き起こしたが、それだけ現実のハラスメントが深刻である裏返しだろう。本作はギャラクシー賞の月間賞も獲得したが、その票を投じたのが全員女性委員だったという話が象徴的だ。  ほかにも、『エイジハラスメント』(テレビ朝日系)はジェンダー問題そのものを主題に扱った作品だし、『表参道高校合唱部!』(TBS系)や『偽装の夫婦』(日本テレビ系)などには、LGBTの人物が当たり前のように登場している。  また、「潔さ」というのも、今年のドラマの特徴のひとつだろう。何かに特化し、ほかの部分には目をつぶっても、その特化した部分だけは丁寧に描くという「潔さ」だ。前述の『表参道高校合唱部!』や『掟上今日子の備忘録』(日本テレビ系)などは、出演者のキラキラした魅力を引き出すことに特化していたし、『エンジェル・ハート』(同)は原作の動きやカットを忠実に再現することに特化していた。王道のコメディを追求した『釣りバカ日誌』(テレビ東京系)も、その部分以外は切り捨てる「潔さ」が心地よかった。また『下町ロケット』は、いかにカタルシスを生み出すかに特化し、勧善懲悪に回帰する潔さがあった。 ■新世代の役者陣の活躍  役者陣では、10代後半から20代の実力派若手俳優の活躍が目立った。 『問題のあるレストラン』でそろい踏みした松岡茉優、高畑充希、二階堂ふみが象徴的だ。ここで描かれた美しい3ショットは今後、記念碑的なものになるであろう予感に満ちていた。特に松岡茉優は『コウノドリ』(TBS系)、『She』(フジテレビ系)など、多数のドラマに出演。それにとどまらず、バラエティ番組でも活躍した。同様にバラエティの出演も印象的だった清水富美加は、『まれ』(NHK)でヒロインを凌駕する印象を残し、『となりの関くんとるみちゃんの事象』(TBS系)や『コウノドリ』でコメディもシリアスもできることを見せつけ、ドラマ要素の強いコント番組『SICKS』(テレビ東京系)でも、ものすごい量のオタク用語がちりばめられた早口のセリフを完璧に、自分の言葉のように演じてみせた。  ほかにも『She』、『ドS刑事』(日本テレビ系)、『ちゃんぽん食べたか』(NHK)、『表参道高校合唱部!』、『テディ・ゴー!』(フジテレビ)、『監獄学園』(TBS系)と数多くの作品に出演し、さまざまな役柄でそれぞれ印象的だった森川葵の仕事っぷりもすさまじかった。  男性俳優の中で出色だったのは、菅田将暉だ。『民王』(テレビ朝日系)では、遠藤憲一とのダブル主演を張り、『ちゃんぽん食べたか』や『二十歳と一匹』(NHK)でも主演、『問題のあるレストラン』でも好演し、果ては『誰も知らない明石家さんまの真実を暴く! 史上最大のさんま早押しトーク』(日本テレビ系)内のミニドラマ『小岩青春物語』で、若き明石家さんま役も見事に演じた。  窪田正孝もすごかった。もともと実力は評価されてきたが、『アルジャーノンに花束を』(TBS系)で主人公の先輩役で強烈な印象を残すと、ついに『デスノート』(日本テレビ系)で主演。原作とは一味違う、人間味あふれる夜神月像を鬼気迫る演技で作り上げた。また子役時代から天才といわれ活躍し続ける神木隆之介も、飄々としたキャラで再び注目を浴び、『サムライせんせい』(テレビ朝日系)ではチャラい坂本龍馬を演じ、さらに飛躍した年だった。 ■総括  2013年の『半沢直樹』の成功の影響もあって、今年は同じスタッフが作る『下町ロケット』はもとより、「顔」のアップが目立ったドラマが多かった。『下町ロケット』も高視聴率を獲得したことで、この傾向は今後も続くのではないだろうか。一方で、それとはアプローチが異なったのが、ピエール瀧の「顔」を印象的に撮った『64』(NHK)だ。こうした新機軸のドラマも、今後増えていってほしい。  また余談だが、今年は震災や戦後の節目の年だったこともあり、それぞれの特別ドラマやドキュメンタリーが数多く制作された。中でもNHKの戦後ドキュメンタリーは現場の意地を感じられるものばかりで、70年たった今でも新しい切り口があることを知らしめた。また同じく戦後70年をテーマにしたアニメ『団地ともお』もレギュラー回の雰囲気そのままに、戦後の問題を浮き彫りにした名作だった。  アニメでいえば、『おそ松くん』を“リメイク”して破壊した『おそ松さん』(テレビ東京系)がアニメ界にとどまらない大きな話題を呼んでいる。同じリメイクものでも対極のアプローチで、真正面からリメイクした『ルパン三世』(日本テレビ系)もハイクオリティだ。また『俺物語!!』(同)も、思わず「好きだ!」と叫びたくなる愛おしい作品だった。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2015年のテレビ事件簿【バラエティ編】

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『水曜日のダウンタウン』|TBSテレビ
 2015年のバラエティ番組の顔といえば、やはりマツコ・デラックスだっただろうか。  これまでのレギュラーである『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)、『マツコの知らない世界』(TBS系)、『アウト×デラックス』『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)、『5時に夢中!』(TOKYO MX)に加えて今年、『夜の巷を徘徊する』(テレビ朝日系)や『マツコとマツコ』→『マツコ会議』(日本テレビ系)も始まった。日曜日以外全曜日にレギュラー番組があるという、文字通り「テレビで見ない日はない」といえる活躍。しかも、そのほとんどはメイン。『夜の巷を徘徊する』や『マツコの知らない世界』『マツコ会議』ではタレントの出演者はほぼマツコひとりという、ひな壇にタレントを多数集める番組が多い中、極めて異質な番組を作っている。そんな2015年のバラエティ番組を、振り返ってみたい。 ■TBSバラエティの充実  今年目立ったのは、TBSバラエティの充実っぷりだ。昨年に引き続き、いや昨年以上に圧倒的なクオリティの番組を作り続けたのが、藤井健太郎だ。レギュラー番組『水曜日のダウンタウン』はもとより、『チーム有吉』や『有吉弘行のドッ喜利王』など、革新的な企画を連発。今年だけで2度(『水曜日のダウンタウン』と『ドッ喜利王』)もギャラクシー賞・月間賞を受賞するという快挙。年末30日には『クイズ☆正解は一年後』が、年明け早々、なんと元日のゴールデンで『芸人キャノンボール』が放送される予定だ。   その藤井の門下ともいえる、直属の後輩たちの活躍も目覚ましい。『水曜日のダウンタウン』で演出を務める横井雄一郎が作っているのが『クレイジージャーニー』。クレイジーな旅人たちが、今までのテレビでは見たことのない未知の世界を案内してくれた。同じく『水曜日のダウンタウン』演出陣のひとりである高田脩も、『時間がある人しか出れないTV』を制作。ひとつひとつの企画を、文字通り、時間をかけて調べ上げる番組で、フルパワーズなど番組内スターを生み出した。年末29日には、特番が予定されている。  これら以外でも、特に深夜24時台のバラエティの勢いは、一時期、23時台を席巻していた頃のテレ朝のそれを彷彿とさせた。中でも『有田チルドレン』や『世界のどっかにホウチ民』は、ぜひ復活してほしい番組だ。 ■新世代の作り手たちの胎動  前述の藤井らはもとより、今年は80年代以降生まれの作り手たちが、いよいよ最前線にやってきた年でもあった。特に、まだ20代の新世代の活躍は特筆ものだ。  そのひとりは、テレビ朝日の北野貴章。彼が立ち上げた『しくじり先生 俺みたいになるな!!』がゴールデン進出。深夜時代のテイストが失われてしまうのでは、と危惧されたが、それはまったくの杞憂。深夜時代以上に攻めた人選と濃密な内容で、特に辺見マリが洗脳について語った回のインパクトは強烈だった。  もうひとりの20代の新鋭は、フジテレビのマイアミ・ケータこと萩原啓太。『ヨルタモリ』のディレクターのひとりとして腕を磨いていた彼がその後番組として立ち上げたのは、『ヨルタモリ』とは対極のようなテイストの『人生のパイセンTV』。新しいテロップやナレーションの使い方で、新感覚のチャラいVTRを作っている。また、積極的に自らが画面に登場するさまは、イケイケだった頃のフジテレビを思わせるものだ。  この20代の作り手が作る番組のMCにともに起用されているのが、新世代のMCとして期待されるオードリーの若林正恭というのが象徴的だ。  そのほか『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)の高橋弘樹も、80年代生まれの30代前半。確実に、若い世代にバトンがつながれている。 ■空前のポンコツブーム  芸人でいえば、ドランクドラゴン・鈴木拓や、バイきんぐ・小峠英二の活躍が印象深い。 鈴木は、持ち前のクズキャラがここにきて開花。『ガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の「24時間インタビュー」を皮切りに、さまざまな番組で独自のクズ理論を展開。ついには『クズころがし』(主婦と生活社)なる本も出版した。また、バラエティ以外にも、俳優として朝ドラ『まれ』(NHK)に出演。これまで俳優業といえば、相方の塚地武雅のバーターで端役が多かったが、『まれ』では共演した塚地以上に重要な役どころを演じた。  小峠は、深夜番組での活躍が目覚ましかった。特に『有田チルドレン』では「専属スカウトマン」役として進行役を務め、“小峠劇場”という言葉を生み出すほど番組の中心を担っていた。『ざっくりハイタッチ』や『ゴッドタン』『超シリトリアル』(テレビ東京系)、深夜時代の『おーい!ひろいき村』(フジテレビ系)のドミノ企画、『ネリさまぁ~ず』(日本テレビ系)など、出る番組でことごとく爪痕を残していた。  同様にアベレージが高く、藤井や佐久間宣行、加地倫三といった有数のお笑い番組の作り手たちに愛されている三四郎・小宮浩信も独自のポジションを切り開いていた。間違いなく、「空前のポンコツブーム」(byさらば青春の光・森田哲矢)の担い手のひとりだ。   スピードワゴンが再び注目を浴びたのも、特筆すべきことだろう。小沢は「SEKAI NO OZAWA」としてウザい言動が、井戸田は「ハンバーグ師匠」が花開いた。コンビとしてではなく、それぞれのピンの活動がほぼ同時期にブレークするという不思議な現象だった。カルト芸人といわれていた永野がまさかのブレークを果たしたのも、書き留めておきたいトピックだ。  また、今年はピース・又吉直樹が芥川賞を受賞したこともあって、西加奈子や羽田圭介といった作家が注目され、表舞台で活躍した年でもあった。『ワイドナショー』(フジテレビ系)での山口恵以子も印象深い。ラジオでも、朝井リョウと加藤千恵が『オールナイトニッポン0』(ニッポン放送)のパーソナリティに抜擢された。 ■総括  振り返ってみると、今年はお笑いに特化した番組が意外に多かった。特に特番では、かつての『内村プロデュース』(テレビ朝日系)を思わせる『有吉の壁』(日本テレビ系)や、前述の『有吉弘行のドッ喜利王』、オードリーによる『とんぱちオードリー』(フジテレビ系)もあった。『THE MANZAI』(同)がコンテスト形式からネタ見せ形式に変わったように、『ENGEIグランドスラム』(同)などのネタ見せ特番も多く放送された。また、『こそこそチャップリン』(テレビ東京系)のように、最近までほとんどなくなっていたネタ見せのレギュラー番組が復活しつつある。同様にほぼ『LIFE!~人生に捧げるコント』(NHK)だけだったコント番組も『SICKS』(テレビ東京系)や『となりのシムラ』(NHK)が作られた。  少し前、「お笑いブーム」終焉が叫ばれていた。確かにブームは終わっただろう。だが、ブームではなく、地に足の着いたお笑い番組がいま着実に生まれつつあるのだ。  上に挙げた新世代の作り手たちが今後どんなお笑い番組を作っていくのか、注目だ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

「TOKIOイチの無能」国分太一の“テレビ出演数1位”に非難! イメージ修復困難な「悪癖」「水増し」の数々

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出ているだけ
 アイドルグループ・TOKIOの国分太一が、「2015タレント番組出演本数ランキング」(ニホンモニター調べ)で1位(653本)に輝いた。2位のバナナマン・設楽統の556本に100本近い差をつける“圧勝”で、史上2人目の2連覇を達成した。  自身がMCを務める『白熱ライブ ビビット』(TBS系)や『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系)という2つの帯番組に出演し、さらにTOKIOとしての出演も多いことを考えれば当然の結果ではあるのだが……。  ネット上では「全然結果出てないけどね」「そうなの? テレビで見たことない」など、出演本数の結果と一般の認識に大きな溝があるという指摘が多数。『ビビット』は視聴率が一時3%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に低迷し、国分のMC力にも批判が多いことでも有名。『おさんぽジャパン』にいたっては“5分間”だけの番組ということもあり、これを出演にカウントするのは「水増し」と表現するネットユーザーも多い。加えて……。 「TOKIOといえば『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)がグループを象徴する番組といえますが、他メンバーと比べて明確なキャラクターを持たない国分の人気は非常に低い。『鉄腕ダッシュの役立たず』『料理番組では食うだけ』と辛らつなコメントも散見されています。バンドでも必要なのかイマイチ微妙な空気の『キーボード』ですし、器用さがウリのTOKIOの中では、どうしても存在意義の薄さが目立つような……」(芸能記者)  今年9月には結婚、ジャニーズグループとしては異例の「1グループ結婚2人」(もう一人は山口達也)となった際には「イメージ回復戦略」ともささやかれたが、どうやらそれも功を奏してはいない模様。ここまでイメージが悪いのは、テレビ出演時だけでなく“裏側”での態度がネットなどで出回っているからだとか……。 「すでに卒業しましたが、『すぽると!』(フジテレビ系)の土曜編集長をしていた際も『周りのお膳立てなしでは何もできない』『やる気がまったくない』『勉強不足』という悪評に加え、『私生活はどケチ』など、その性格も表に出てしまっています。コミカルな印象とはかけ離れた“本性”と仕事面の惰性に視聴者は嫌気がさしているんでしょう。今年は1位ですが、来年以降は一気に出演本数が減る可能性もあります」(同)  ちなみに、女性の1位(429本)、全体で7位の小島瑠璃子や、3位(458本)のハライチ・澤部佑などに関しても「なんでこいつら」「見事に嫌いなやつだらけ」と批判ばかりが目立つ。テレビ制作側と視聴者の認識のズレがよくわかるランキングだった。