中国人は大絶賛? 甘利前大臣辞任問題に見る、日本の政治の潔癖性「まったく恐ろしい国家だ……」

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イメージ画像(「Thinkstock」より)
 こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。先月、『中国人が見た ここが変だよ日本人』(青林堂)という書籍を出版しましたが、今回のコラムでも、中国人の目から見た日本の違和感について書きたいと思います。  1月28日、企業から不正献金を受け取っていたことを理由に、甘利明経済再生担当相が辞任を発表しました。日本の世論は、辞任は当然だという声も多い一方、自ら辞任を申し出た甘利前大臣の対応を称賛する声もあり、賛否両論となっています。  さて、中国の反応を見てみると「3万元(約570万円)程度で辞任? そのくらい、居委会(中国の下級公務員)でももらっているよ」「今回の問題は秘書に責任があるのに辞任した。甘利氏の対応は素晴らしい」と甘利氏を擁護したり、「政治のみならず、企業、公共機関など日本の社会はすべて透明度が高い。まったく恐ろしい国家だ」と日本社会を称賛する声など、好意的な意見が数多く寄せられていました。  中国国内に目を向けると、最近でも安徽省合肥市地方政府の幹部が510万元(約9,200万円)を受け取っていたことが発覚。2011年5月には、浙江省杭州市の元副市長が1億9,800億元(約38億円)、13年には深セン市内の村の村長が20億元(約380億円)の不正献金を受け取るなど、日本では考えられないような多額の賄賂がやり取りされています。そのため、今回の問題を多くの中国人が称賛したのは、日本の政治の透明性を認識したのと同時に、政治家の不正献金事件が日常化している自国の社会を批判する意味合いもあります。  甘利氏は会見の際、「総理にご迷惑をおかけしている」と語りました。この精神は「他者に責任を押し付けない」という日本人ならではの美徳であり、自分のために不正献金をもみ消そうとする中国の政治家たちとは対極的な行動だと思います。そして、主要閣僚ですら問題が発覚した途端、すぐさま辞任するという今回の対応を見て、多くの中国人が「日本人恐るべし」と実感しているのです。    今回の不正献金問題は、中国のメディアでは大々的に報道されました。おそらく閣僚の問題を暴露することにより、中国国民の反日感情を高めようという中国政府のもくろみがあったのでしょうが、結果は真逆のものとなったのです。 ■なぜ、賄賂を渡した側は処罰されない?  僕個人的にも、今回の一連の件においては多くの違和感を覚えました。  まず、甘利氏を任命した安倍首相を批判する声が野党側から上がりましたが、今回の問題はあくまでも甘利氏周辺の問題であり、安倍首相には一切の責任はないようにも思えます。個人の不正が発覚した際に関係者全員を責め立てるという行為は「連座」と呼ばれ、ユダヤ人を迫害したナチス・ドイツ、チベット人、ウイグル人など少数民族を迫害する中国といったファシズム国家が好んで行う政策です。僕は野党側の対応を見て、諸外国の問題をあげつらい、自国民を団結させようとする中共政府を連想しました。  そして、中国においては、贈収賄事件の際、賄賂を渡す側は受け取る側よりも重罪です。なぜ甘利氏に賄賂を渡した側は、逮捕・公表されないのでしょうか? 日本の法律の問題なのかもしれませんが、これは非常に不可解なところでした。  今回の不正献金に関しては、野党側の陰謀説なども出ており、その裏にはいろいろとあるのかもしれません。ただ、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に対する交渉、マイナンバー制度の推進など、在任中に多くの実績を残してきた甘利前大臣の辞任は非常に惜しまれる事態だと思います。  日本としては、この綻びから中国につけ入られないよう、気を付けてほしいです。
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●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun> 

「留学するから育てられない」!? 3歳女児を雪降る駅に置き去りにした、身勝手すぎる鬼母

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警察から祖母に引き渡された女児、後ろの赤いコートの女が母親だ
 厚生労働省の調査では、2014年に児童相談所が確認した児童虐待の件数は約9万件に上り、過去最多となった。一方、中国でも近年、児童虐待やネグレクトが急増しており、ニュースでも頻繁に取り上げられるなど社会問題となっている。  そんな中、河南省鄭州市内の駅で、3歳の幼児が母親に捨てられるという悲惨な事件が起こった。「新浪新聞」(1月23日付)によると、大雪の降る1月16日の夕方、開封駅構内の改札口で女児が大声で泣いているところを駅員に保護された。この女児は自分と母親の名前しか口にすることができなかったため、迷子を疑った駅員が防犯カメラの映像を確認。すると、女児を連れて駅構内に入ってくる母親らしき人物の姿が記録されており、子どもを置き去りにして走り去るという、ショッキングな姿が捉えられていたのだ。
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警察の事情聴取に応じる女児の母親と祖母
 さらに映像を解析すると、母親は駅待合室にカバンを置いて立ち去ったことが確認され、そのカバンを駅員が確かめると、中から女児のものと思われるおもちゃや食料、手紙が見つかったという。その手紙の内容に、駅員や警察官はあきれてものが言えなくなったという。手紙には、身勝手すぎる一文がつづられていたからだ。 <私はイギリスに留学に行きます。この子が、いい人に拾われますように>  その後、警察は防犯カメラの映像と遺留品のカバンから、母親の住所を割り出すことに成功。母親は事情聴取に対して「生活が貧しく、言うことを聞かない子どもに嫌気が差して、捨てることを思いついた」と供述したという。警察は、母親が十分反省していると判断し、釈放して子どもを引き渡したというが、中国版Twitter「微博」には、怒りのコメントが大量に寄せられている。 「次は殺してしまうかもしれないぞ。なぜ子どもを引き渡したのか、理解できない」 「こんなに頭のおかしい奴が留学だと? 国の恥だから、国内から出すな」 「子どもより留学を選んだくせに、貧乏で子どもを育てられなかった? 矛盾してる。この母親はクズだ」
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解決の決め手になった防犯カメラの映像
 子どもを捨ててまで留学を選ぶという理解しがたい今回の事件だが、こうした行動の裏に「中国独自の留学熱がある」と話すのは、深セン市で日本語学校を経営する日本人男性だ。 「日本以上に学歴社会の中国では、国内名門大学>海外留学>国内中堅大学といったヒエラルキーが存在しています。中国人の中に、国内のどこの大学に入れない人も多く、中卒者や高卒者は借金してでも海外留学をして“学歴ロンダリング”する人は少なくありません。中国人を受け入れる海外の学校の一部には、入学金や授業料さえ払えば単位をくれるところもある。日本でも一時期、地方の大学がこれに近いことをしていて事件になったこともある。それでも、『海外留学した』という実績にはなりますから、中国に帰国すると多少は就活が有利に進むようです」  この母親は、海外で教育を受ける前にまず、親として道徳教育を受けるべきではないか。 (文=青山大樹)

つけっぱなしが原因で肺炎に!? 大寒波の中国で猛威を振るう「殺人加湿器」

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抵抗力の弱い子どもには、特に注意が必要だ(写真はイメージ)
 今年の冬は中国でも大寒波の影響で、各地で例年より気温が低く、特に内陸部では極寒の気候となっている。そんな中、新たな病気が広まりつつあるという。  陝西省に住む2歳の女児が、加湿器が原因で肺炎となったニュースが報じられた。極寒で部屋にこもりっきりだった親子は、1月1日以降、24時間加湿器をつけっぱなしにした状態で過ごしたという。すると、女児のせきが止まらなくなり、ぜんそくのような症状が出たことから、病院で受診。「加湿器肺炎」と診断されたという(「太陽日報」1月25日付など)。この病院では、数日前にも50歳の男性がせきの痛みとせきの症状を訴えて受診に訪れたが、こちらも加湿器が原因で「レジオネラ症(肺炎)」と診断されたという。  冬場、部屋の中の湿度は30~60%が理想的だが、過度に加湿し続けると気道の抵抗力が低下し、細菌感染の危険性が増すという。さらに、この親子は水道水を汲んで加湿器に使用しており、加湿器の洗浄もしていなかったという。こうした環境では、最近やバクテリアが加湿器内で増殖し、抵抗力の弱い子どもや高齢者が加湿器肺炎にかかる場合があるという。同紙では、加湿器には煮沸した水や精製水を使い、2時間ごとに停止させて空気を入れ替えることが望ましいという医者のコメントを紹介している。  一方で、体によかれと思って加湿器に薬品や調味料を入れて死亡したり、重症に陥る例も起きている。2011年、韓国では妊婦4人が加湿器に殺菌剤を投入したことにより、肺損傷で死亡。13年には中国・遼寧省大連で、60歳の老人が加湿器にお酢を足して肺炎になった。14年にも、安徽省の女性が加湿器に漢方薬を入れて、同じく肺炎になっている。
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中国で販売されている、廉価な超音波式加湿器
 加湿器による肺炎などが相次ぐ事態について、重慶市在住の日本人駐在員はこう分析する。 「中国で売られている加湿器のほとんどは超音波式の安物で、みんな水道水や井戸水をぶち込んでつけっぱなしにしている。殺菌される蒸気式と違って、細菌がウヨウヨいるんでしょうね。安いので、壊れたり汚れたら買い替えればいいと考えてるので、掃除なんかもしてないですよ。日本製だと超音波式でも殺菌機能がついているものが多いですが、そんなもの見たことない。PM2.5で部屋を閉め切っているので、加湿器で細菌をばらまいてるようなものです」  日本でもデスクトップ用の安価な加湿器は中国製が多く出回っているが、こまめに掃除しないと大変なことになりそうだ。 (取材・文=五月花子)

“世界一の韓国嫌い”ドイツのスターバックスで「韓国人差別」も、原因は真逆すぎる国民性か!?

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くだんのイラスト
 ドイツのスターバックスで、韓国人が差別を受けたとして話題になっている。複数の韓国メディアによると、舞台はドイツのミュンヘン。同地スターバックスの店員が、韓国人女性が注文したドリンクのプラスチック製カップに、目の細い人を描いて提供したという。「目の細い人」というのは、東洋人や韓国人を蔑視するニュアンスがあるとか。  この“差別対応”が明るみになったのは、1月25日未明。あるコミュニティサイトに「ドイツ・スターバックスの特別なサービス」というタイトルの書き込みが掲載され、作成者は「韓国人が注文すると絵を描いてくれた」として、1枚の写真をアップした。写真を見てみると、確かにプラスチックのカップに「目の細い人」の全身が描かれている。この書き込みのすべてが事実かどうかは不明だが、一部のネットユーザーたちは人種差別と非難し、スターバックスに抗議メールを送ったそうだ。  そもそもドイツは、世界で一番、韓国を嫌っている国ともいわれている。イギリスBBC放送が行っている世界16カ国とEUを対象にした“国家イメージアンケート”によると、韓国を最も否定的に評価した国はドイツで、否定派は65%にも上った。  ドイツ人が韓国人を嫌う理由は、あまりに多くネタがありすぎて絞りきれない。  例えばスポーツに関しても、2002年日韓ワールドカップで韓国がドイツと対戦した際、韓国サポーターが「ヒトラーの子孫たちは去れ!」というプラカードを掲げたこと、12年ロンドン五輪のとき、ドイツのフェンシング選手のFacebookに韓国人がサイバー攻撃したことなどが挙げられる。また経済でいえば、1960年代に韓国はドイツの協力を受けて経済発展を実現した背景があったが、現在少なくない韓国企業がドイツの輸出産業を脅かしているという分析も。政治的にも、過去に分断を乗り越えたドイツにとって、いまだに分断国家である韓国は“問題を抱えた国”に映るという話も聞こえる。国民性においても、秩序や規則を重視するドイツ人と、無秩序でラフな韓国人では馬が合うはずもない。ドイツ人は何か特定の理由があるというよりも、複合的に分析して韓国人を嫌っていると見るのが妥当であろう。  ちなみに、スターバックスにおける韓国人差別は、ドイツに限らない。12年にはアメリカ・アトランタの店舗で、店員が韓国人客にドイツと同様の絵を描いたコーヒーカップを渡して議論になっている。スターバックス・コリアの14年の売上額は、前年比22%増の約6,200億ウォン(約620億円)といわれており、韓国でも大人気なわけだが、どうやらスターバックスは韓国人が嫌いなようだ。  いずれにせよ、スターバックス店員によって、再びドイツに嫌われていることを再確認することになってしまった韓国。前出の国家イメージアンケートで、逆に韓国の側が最も肯定的な評価を行っていた国はドイツであったことが、なんとも皮肉だ。

“世界一の韓国嫌い”ドイツのスターバックスで「韓国人差別」も、原因は真逆すぎる国民性か!?

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くだんのイラスト
 ドイツのスターバックスで、韓国人が差別を受けたとして話題になっている。複数の韓国メディアによると、舞台はドイツのミュンヘン。同地スターバックスの店員が、韓国人女性が注文したドリンクのプラスチック製カップに、目の細い人を描いて提供したという。「目の細い人」というのは、東洋人や韓国人を蔑視するニュアンスがあるとか。  この“差別対応”が明るみになったのは、1月25日未明。あるコミュニティサイトに「ドイツ・スターバックスの特別なサービス」というタイトルの書き込みが掲載され、作成者は「韓国人が注文すると絵を描いてくれた」として、1枚の写真をアップした。写真を見てみると、確かにプラスチックのカップに「目の細い人」の全身が描かれている。この書き込みのすべてが事実かどうかは不明だが、一部のネットユーザーたちは人種差別と非難し、スターバックスに抗議メールを送ったそうだ。  そもそもドイツは、世界で一番、韓国を嫌っている国ともいわれている。イギリスBBC放送が行っている世界16カ国とEUを対象にした“国家イメージアンケート”によると、韓国を最も否定的に評価した国はドイツで、否定派は65%にも上った。  ドイツ人が韓国人を嫌う理由は、あまりに多くネタがありすぎて絞りきれない。  例えばスポーツに関しても、2002年日韓ワールドカップで韓国がドイツと対戦した際、韓国サポーターが「ヒトラーの子孫たちは去れ!」というプラカードを掲げたこと、12年ロンドン五輪のとき、ドイツのフェンシング選手のFacebookに韓国人がサイバー攻撃したことなどが挙げられる。また経済でいえば、1960年代に韓国はドイツの協力を受けて経済発展を実現した背景があったが、現在少なくない韓国企業がドイツの輸出産業を脅かしているという分析も。政治的にも、過去に分断を乗り越えたドイツにとって、いまだに分断国家である韓国は“問題を抱えた国”に映るという話も聞こえる。国民性においても、秩序や規則を重視するドイツ人と、無秩序でラフな韓国人では馬が合うはずもない。ドイツ人は何か特定の理由があるというよりも、複合的に分析して韓国人を嫌っていると見るのが妥当であろう。  ちなみに、スターバックスにおける韓国人差別は、ドイツに限らない。12年にはアメリカ・アトランタの店舗で、店員が韓国人客にドイツと同様の絵を描いたコーヒーカップを渡して議論になっている。スターバックス・コリアの14年の売上額は、前年比22%増の約6,200億ウォン(約620億円)といわれており、韓国でも大人気なわけだが、どうやらスターバックスは韓国人が嫌いなようだ。  いずれにせよ、スターバックス店員によって、再びドイツに嫌われていることを再確認することになってしまった韓国。前出の国家イメージアンケートで、逆に韓国の側が最も肯定的な評価を行っていた国はドイツであったことが、なんとも皮肉だ。

世界各地27人の患者に臓器提供し天国に旅立った、韓国「美しすぎる少女」

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ユナさん(dispatchより)
 世界的に見て、脳死臓器提供の数が少ないとされる韓国。欧米では人口100万人当たり、年間10~25件の脳死臓器提供が行われるのに対し、韓国は1.3件という統計がある。これは、同じ東アジアの地域、台湾の3.7件に比べても少ない数である。そんな韓国で、アメリカに住んでいたとある韓国人少女のエピソードが、悲しみと尊敬を集めている。  アメリカに留学していた19歳の韓国人少女・ユナさんが、アリゾナ州チャンドラーで不慮の事故に遭った。妹と共に、叔父が運転する車に乗っていたユナさんは、その事故で重傷を負い、脳死状態に陥った。  その後、彼女の両親は娘の臓器移植を決意。世界各地、27人の患者に臓器が提供され、ユナさんは天国に旅立った。彼女の両親にしても、非常に苦しい決断だったに違いない。彼女の母親は、娘の臓器を提供した心情について、手紙を通じて次のように明らかにしている。 「病院に到着した時、あなたの姿を見て嗚咽を我慢することができなかった。あなたの代わりに私がベットに寝ていればよかったのに。(中略)あなたの脳死判定を聞いて、いつか回復すると奇跡を願い続けるべきか、安らかに天国に送るべきかとても迷ったし、怖かったわ。そんな時、あなたと同じキリスト教を信じる17歳の少女が、脳死状態になり、人々に臓器を提供したという記事を偶然見つけたの。ただ、私はそれでも怖くてそのことを黙っていた。しばらくして、あなたのお父さんが安楽死を選ばせてあげようと決意したの。親族が最後にあなたを見守る中、お父さんが近づいてきて私に話したわ。『臓器を提供してあげないか』と。私はもう迷わないことにした」  母親によれば、ユナさんは敬虔なカトリック教徒で、教会に行くのが好きだったという。また、両親が悲しむからという理由で、ボーイフレンドと付き合うのを遠慮するほど、親孝行な娘だったという。  ユナさんの家族のように、海外に移民する韓国人が多いという事実は、さまざまなメディアを通じて指摘されて久しい。そしてその話のほとんどは、韓国国内の経済格差や社会の閉鎖性と関連して語られている。確かに、一面ではその通りなのかもしれない。  ただ、ユナさんや両親にとって、移民生活は、不幸なことばかりではなかったはずだ。母親は手紙の最後にこう付け加えた。 「ユナ、短い人生だったけど幸せだったでしょ? お父さんとお母さんも『かわいくて、しっかりした娘だね』と褒められることが多くて、とても幸せだったわ。天国でも、ここで暮らしていたように楽しく過ごしてくれたらうれしい。ユナ、愛しています」  ユナさんと家族のエピソードは現在、韓国大手メディアやSNSで大きく取り上げられている。今後、韓国における脳死臓器提供の文化に、ひとつの影響を与えるかもしれない。

世界各地27人の患者に臓器提供し天国に旅立った、韓国「美しすぎる少女」

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ユナさん(dispatchより)
 世界的に見て、脳死臓器提供の数が少ないとされる韓国。欧米では人口100万人当たり、年間10~25件の脳死臓器提供が行われるのに対し、韓国は1.3件という統計がある。これは、同じ東アジアの地域、台湾の3.7件に比べても少ない数である。そんな韓国で、アメリカに住んでいたとある韓国人少女のエピソードが、悲しみと尊敬を集めている。  アメリカに留学していた19歳の韓国人少女・ユナさんが、アリゾナ州チャンドラーで不慮の事故に遭った。妹と共に、叔父が運転する車に乗っていたユナさんは、その事故で重傷を負い、脳死状態に陥った。  その後、彼女の両親は娘の臓器移植を決意。世界各地、27人の患者に臓器が提供され、ユナさんは天国に旅立った。彼女の両親にしても、非常に苦しい決断だったに違いない。彼女の母親は、娘の臓器を提供した心情について、手紙を通じて次のように明らかにしている。 「病院に到着した時、あなたの姿を見て嗚咽を我慢することができなかった。あなたの代わりに私がベットに寝ていればよかったのに。(中略)あなたの脳死判定を聞いて、いつか回復すると奇跡を願い続けるべきか、安らかに天国に送るべきかとても迷ったし、怖かったわ。そんな時、あなたと同じキリスト教を信じる17歳の少女が、脳死状態になり、人々に臓器を提供したという記事を偶然見つけたの。ただ、私はそれでも怖くてそのことを黙っていた。しばらくして、あなたのお父さんが安楽死を選ばせてあげようと決意したの。親族が最後にあなたを見守る中、お父さんが近づいてきて私に話したわ。『臓器を提供してあげないか』と。私はもう迷わないことにした」  母親によれば、ユナさんは敬虔なカトリック教徒で、教会に行くのが好きだったという。また、両親が悲しむからという理由で、ボーイフレンドと付き合うのを遠慮するほど、親孝行な娘だったという。  ユナさんの家族のように、海外に移民する韓国人が多いという事実は、さまざまなメディアを通じて指摘されて久しい。そしてその話のほとんどは、韓国国内の経済格差や社会の閉鎖性と関連して語られている。確かに、一面ではその通りなのかもしれない。  ただ、ユナさんや両親にとって、移民生活は、不幸なことばかりではなかったはずだ。母親は手紙の最後にこう付け加えた。 「ユナ、短い人生だったけど幸せだったでしょ? お父さんとお母さんも『かわいくて、しっかりした娘だね』と褒められることが多くて、とても幸せだったわ。天国でも、ここで暮らしていたように楽しく過ごしてくれたらうれしい。ユナ、愛しています」  ユナさんと家族のエピソードは現在、韓国大手メディアやSNSで大きく取り上げられている。今後、韓国における脳死臓器提供の文化に、ひとつの影響を与えるかもしれない。

司法博物館で日本人戦犯の供述書を展示!? 中国で止まらない“ハコモノ”愛国政策

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横浜正金銀行を改装し開館した中国法院博物館新館
 愛国政策の拠点として、中国全土で日中戦争の戦跡や抗日戦争紀念館などの整備が進められている。そんな中、1月6日に北京市内でオープンした新しい博物館も、当局による思惑が詰まったものとなっている。  その名は、中国法院博物館新館。展示内容は、中国古代から現代までの裁判の歴史に関するもので、「新京報」によると、中国の法治国家としての歩みを発信する拠点として新設されたという。  同紙によると、展示の目玉のひとつは、昨年6月に無期懲役の判決が下った周永康や、重慶市長在任中に失脚した薄熙来など、最近汚職で失脚した元大物政治家たちの裁判資料や証拠品の数々だ。  しかし、もうひとつの目玉が、「正義的審判」と題されたコーナーだ。展示されているのは、中国で裁かれた日本人戦犯たちの供述書や裁判資料の数々である。  中華人民共和国の建国後、1,109人の日本人が戦犯容疑で中国に拘留された。その後、1956年6~7月に遼寧省の瀋陽市と大連市で行われた特別軍事法廷では、45名の日本人戦犯に有罪判決が下され、8~20年の有期刑が下されている。
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実際に実物が展示された、周永康と薄熙来の裁判判決書
 同館に実際に足を運んだ、中国在住フリーライターの吉井透氏はこう話す。 「日本人戦犯を裁いた特別軍事法廷を『中国の司法のもと、外国の干渉を受けず、外国人侵略者を裁いた最初の事例』と、絶賛していました。また、日本人戦犯のひとりである鈴木啓久中将の『約60名の中国人女性を誘拐し、慰安婦にした』という証言を大々的に取り上げていた。法院博物館の名を借りてはいるものの、南京大虐殺紀念館や抗日戦争紀念館などと同列の施設であることは明白でしょう。当日も、課外活動で訪れた地元の中学校の一団が、展示について説明する博物館員の話に耳を傾けていました」  ちなみに同館の建物は、東京銀行(現・三菱東京UFJ銀行)の前身となった横浜正金銀行北京支店として建てられたものという皮肉付きである。 (文=青山大樹)

韓国社会を蝕む“精神的貧困”が原因か……韓国で急増する“理由なき”犯罪

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2003年に起きたテグ地下鉄通り魔放火事件、192名の死亡者を出した(polinlove.tistory.comより)
 1月26日、ソウル都心部を走る地下鉄の駅構内で、包丁を持った男が暴れるという事件が起きた。乗客は全員、すぐさま隣の車両に退避。幸いにもケガ人が出ることはなく、男は事件発生から1時間20分後に警察に逮捕された。男は「人が多くて嫌気が差した」と、犯行動機を語っている。  韓国ではここ数年、同じような通り魔事件が急増している。メディアが報じたところによると、2000~09年の間、同様の事件はわずか4件だったが、10年以降にはすでに100~200件近く起きているという統計もある。  韓国では、通り魔事件のことを“ムッチマ(聞くな)犯罪”と表現する。つまり、動機が不明瞭なまま行われる犯罪、というニュアンスになる。  ちなみに今回、事件を起こしたのはホームレスだった。現在、韓国の地下鉄構内には、警備スタッフらに監視、管理されているホームレスが100人ほどいるという。事件を起こした男は、その中でも“特別”に監視されていたトラブルメーカーだったそうだ。  事件当時、男は酒に酔っ払っていたようで、自暴自棄になって犯罪を起こした可能性が高いと、メディアは書き立てている。例えば、テレビ局YTNのニュース番組に登場した韓国犯罪学研究所研究委員は、通り魔事件とホームレスの関係について次のように指摘している。 「ホームレスは、正常ではないからホームレスなのだ。そしてそのホームレスの中には、アルコールを飲んで中毒になっている人や、自暴自棄になっている人が多い」  正直、専門家の発言としては問題があると言わざるを得ない。「ホームレスは正常ではない」という言い切り方もそうだが、深刻化する格差など、その背景についてはまったく言及していない。彼ら・彼女らがなぜホームレスになったのか、なぜ貧困状態に陥り、精神的に自暴自棄になったのか、その根を絶たなければいくらホームレスを必死に監視したところで、通り魔事件を減らすことはできないだろう。  また、経済的貧困以外にも、通り魔事件の温床になっている要因がある。韓国社会に蔓延している精神的貧困だ。ここ数年、韓国では、ツバを吐いたことを注意されたり、また肩がぶつかったというようなささいな理由で凶器を振り回し、無関係な人々を傷つけた果てに逮捕される者が少なくない。キレる人間が多く生まれる背景には、貧困以外の問題も潜んでいるはずだ。  なお、なお韓国では通り魔事件以外にも、日本で言うところの「オレオレ詐欺」などもムッチマ犯罪に含まれる。共通する最大の特徴としては、被害者と加害者の社会的接点が見当たらないという点。韓国では知人を狙った詐欺などの犯罪件数が多かったが、近年急増するムッチマ犯罪は、少し異なる性質を持つようだ。  これまで“人情に厚い国”とされてきた韓国。ただ、通り魔事件が増加する状況を見る限り、その古き良き人々のつながりは、徐々に希薄になってきているようだ。 (取材・文=河鐘基)

見た目は完璧! 盗み食い癖のあるルームメイトに“段ボール製チキンカツ”で報復

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これが、段ボール製チキンカツ。とてもニセモノだとは思えない作り
 段ボールを使った料理は、もはや中国の伝統なのだろうか? 2007年、首都・北京で材料に段ボールを混ぜて作った肉まんが国内外で大きな話題となったが、今度は段ボールで作ったチキンカツがネット民の間で話題になっている。  まず先に、07年に起こった事件を簡単におさらいしておくと、北京のテレビ局が肉まんを製造・販売する店に潜入取材し、段ボールを使った肉まん作りの実態を番組で放映したのがきっかけだった。それを新聞が追っかけ取材したことで、中国全土に知れ渡ることに。肉まんは毎朝、朝食として食べられているため、人民の間で大騒ぎになった。  結局、これは番組スタッフのやらせだったということが判明し、中国当局は番組スタッフを逮捕。事態の収拾を図ろうとしたが、かえってそれが人民たちの間で疑いを広める結果となり、コトの真相はいまだに明らかになっていない。  さて一方、今回話題となっている段ボール製チキンカツは、店で販売して金を儲けたわけではなく、私怨を動機に作られたものである。
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まずは、型を取った段ボールを、2枚重ねて接着する
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段ボールの“肉片”をタレにつけて味付けする
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パン粉をつけるのも忘れずに
 作ったのは、ルームメイトの盗み食いに業を煮やした人物。仕返しのため、段ボールでチキンカツを作って冷蔵庫に入れていたところ、ルームメイトはまんまとこれにかぶりついたという。この人物がネットで公開している段ボールチキンカツのレシピは、以下の通り。  肉の部分には段ボールを使っているものの、そのほかの素材は本物のようで、作り方も本格的。この完成度の高さにはネット民たちも「見た目は完璧。もしかしたら、食べても気づかないかも」と脱帽している。
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出来上がったら、ラップをかけてさりげなく冷蔵庫の片隅に
 日本で同じことをやったら、すぐにバッシングを浴びそうなところだが、中国では面白がられているところに、日中の文化の違いを感じる。これが中国文化の懐の深さなのか、それとも単に、ニセモノに対する人民の許容度(慣れとも、あきらめともいう)が高いだけなのだろうか。 (文=佐久間賢三)