→Pia-no-jaC←ツアーファイナル渋公、そして今年も野音“全曲ジャック”へ──

pj_shibuko20.jpg  このピアノとカホンは、明らかに進化している。そう確信させられる渋谷公会堂だった。  インストゥルメンタルユニット→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)の「→Pia-no-jaC← 5th Anniversary JACKPOT TOUR 2013」ツアーが6日、東京・渋谷公会堂でファイナルを迎えた。  1月18日の横浜赤レンガ倉庫1号館ホールを皮切りに全国30カ所を巡ったツアーの千秋楽は、当然のようにフルハウス。1曲目の「エリーゼのために」が始まるやいなや観客は総立ちとなり、開始からわずか数分で2,000の客席は手拍子の渦に取り込まれていった。 pj_shibuko02.jpg  客席はまさに老若男女。その幅広い客層を楽しませるMCもまた、ピアノジャック・ライブの醍醐味だろう。愛嬌抜群のカホン・HIROとクールなピアノ・HAYATOはまるで演奏するように言葉を交わしあい、そして会話するように音楽を奏でてゆく。ときに激しく悲しいメロディの中にも巻き込むようなグルーブが生まれるのは、2人の信頼関係が揺るぎないものであるからに違いない。  そんな2人の関係性を垣間見ることができるのが、このツアーで恒例となった「大喜利ジャック」のコーナーだ。観客から寄せられたテーマを元に2人が大喜利でフレーズを演奏するこの企画は、もはや円熟の域。ランダムで選ばれた「嵐を呼ぶ男。それは…」「一つの恋愛が終わったばかりなので、私のテンションが上がる励ましの曲」という掴みどころのない2つのテーマは瞬時に咀嚼され、次の瞬間にはそこにメロディが発生している。左手でベースラインを奏でながら展開を相談しようとするHAYATOと、「あなたは!?」「嵐を呼ぶ男だ、グハハハハ!」と勝手にひとり芝居を始めてしまうHIROとの絶妙な掛け合いに、観客はただただ笑顔になるしかない。 pj_shibuko08.jpg  序盤を終え、HAYATOを残して着替えに入るHIRO。その間、サウンドプロデューサーの“のぶP”こと樫原伸彦氏のDJとHAYATOのセッションが行われる。  実は樫原氏とサイゾーは浅からぬ関係。サイゾーテレビで放送されているアイドルライター小明主演の「小明の副作用」テーマソングとして「君が笑う、それが僕のしあわせ」を樫原氏が提供しているうえ、春から番組のオープニングテーマをピアノジャックが担当しているのだ。
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樫原氏と小明

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帰りに→PJ←パーカー(\4,500)を購入してご満悦の小明
 その縁でこの日、会場を訪れていた小明も「すごいですね! 2人合わせて手が4本しかないなんて信じられないですね!」と2人の演奏に舌を巻いていた。  後半は、観客がビニール袋をシャカシャカポンポンしながら2人とセッションする「シャカシャカ大作戦」や定番の「タオルまわしメドレー」を経て、「この春から、新しいことにチャレンジする人に贈りたい」というHAYATOのメッセージとともに「風雅」「ジムノペディ 第1番」が奏でられる。その幸福感は、3時間超、アンコールの4曲まで途切れることはなかった。 pj_shibuko19.jpg  アンコール中には、昨年“伝説”となった日比谷野音の「全曲ジャック」が今年も行われることが発表された。締めくくりの「PEACE」にクラップしながら、再確認してしまうことがある。ピアノジャックのライブは、とにかく楽しいのだ。 「俺たちは! ジ・エンターテイナー!!」  若干スベった前半MC後の「ジ・エンターテイナー」を前に、カホンのHIROはそう言い放った。個性あふれる存在感と確かな演奏力を武器に、爆弾低気圧の下に集まった2,000人の観客とともに渋谷の春の嵐をねじ伏せたピアノジャックのサウンドは今、単なる“音楽ユニット”の枠を超え、マスの胸に響こうとしている。
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Stage Photography:Takumi Nakajima
●→Pia-no-jaC← 5th Anniversary FINAL EAT A 野音2  ~今年もやります全曲ジャック~ 2013年9月21日(土) @東京・日比谷野外大音楽堂 開場 16:15 / 開演 17:00 前売 ¥5,000 (指定席/消費税込) ※3歳以上有料 【チケット先行予約】 モバイルファンサイト「ジャックと豆の木」:~4月21日(日) 23:00 →Pia-no-jaC←OFFICIAL HP:~5月6日(月・祝)23:00 チケット一般発売日:2013年5月25日(土) 2013年4月6日 於)東京・渋谷公会堂 「→Pia-no-jaC← 5th Anniversary JACKPOT TOUR 2013」 ツアーファイナル セットリスト pj_shibuko25.jpg 1 エリーゼのために 2 組曲「惑星」から木星 3 Paradiso 4 ジ・エンターテイナー 5 組曲「 」_NEWver. 6 第九 7 台風_NEWver. 8 ハンガリー舞曲 第5番 9 2つのアラベスク 第1番 10 大喜利ジャック(即興コーナー) 11 HAYATO SOLO 12 HIRO SOLO (眞) 13 ダイナマイト ~ Time Limit 14 交響詩 禿山の一夜 15 シャカシャカ大作戦 (威風堂々 ~ ウィリアム・テル序曲 ~ 夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2) 16 タオルまわしメドレー  (それでも猫は追いかける ~ 結婚行進曲) 17 風雅 18 ジムノペディ 第1番 EN1 夜桜 ~yozakura~ EN2 美しく青きドナウ_NEWver. EN3 Jack EN4 PEACE

→Pia-no-jaC←に聞いてみた「ミュージシャンの本命になるにはどうしたらいいんですか!?」

ピアノのHAYATOさん(左)とカホンのHIROさん(右)に挟まれる小明
 昨年の私の一番アイドルっぽい活動といえば、CD「君が笑う、それが僕のしあわせ」の発売です。なんてったってAKB48やSMAPの楽曲を手がけた樫原伸彦先生の作曲ですから、アイドルとして完全に箔がついたと言えましょう。今回はその樫原先生のツテをフルに活用して、インストゥルメンタルユニット→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)さんに会わせていただきました! 樫原先生、ありがとう!! HAYATO どうも、ピアノジャックのピアノです。 HIRO ピアノジャックのジャックです。 ――ピアノ担当のHAYATOさんにカホン担当のHIROさん! 初めまして、小明です。以前、日刊サイゾーでAKB48の音大生の松井咲子さんがピアノジャックを好きだと語っていて(記事参照)、それで日刊サイゾーに呼ばれたら、普通、AKBとの対談だと思いますよね。今回はなんだかすみません。 HIRO いやいや、そんなことは。 ――えー、この度は、通算10枚目のアルバムということで……。 HIRO あ、プロモーションもしてくれるんですか? ――いえ、一応聞いてみただけです。ピアノジャックさんと私の共通点は、やっぱり樫原伸彦先生ですよね。ウィアー・ザ・樫原チルドレン、言わば腹違いの兄妹みたいなものだと思うんです。というわけで、私がサイゾーテレビでやっている番組『小明の副作用』のオープニングテーマを作ってもらえませんか? HIRO う……それは、スタッフさんを通していただいて。 HAYATO ちょっと唐突すぎですよ! なんとなく想像はつきましたけども! ――では、樫原先生との出会いを聞いていいですか? HIRO 早いな、切り替えが。 HAYATO うちの社長が、樫原先生に俺たちのライブを見てくれってお願いしてくれて。その時、いくら樫原先生に「音源送って」って言われても「ライブに来てください」って、ライブ日程しか送りつけなかったという。それでライブに来ていただいて、「おもしろい」と言っていただいて。元々、プレイヤーとしての師匠はいなかったんですけど、スタジオに入るたびに技法を教えてもらって、初めて俺の師匠ができたんです。 ――なんだか美しいエピソードですね! 私も樫原先生の作曲でCDを出させていただいたんですけど……。 HAYATO それは、どんな流れで? ――飲みの席で、編集さんが「アイドルの曲作ってもらいたいんですよー」「へー、いいよー」みたいな。 HIRO・HAYATO マジすか!!!! ――マジすよ!!!! ものすごいラッキーだったんですよね。そのときからよくPJライブの話を聞ていましたよ。年間150~200本のライブをこなされるんですよね。今年のツアースケジュールも4月までみっちりで、しかも全国各地。これ……家、いります? HIRO たまにバカらしくなるんですよね。1カ月に2日しか家にいない時もあって。 ――もったいない! 2人で4畳半とか借りればいいんじゃないですか! HIRO 最初はそうだったんですよ。お金もなかったし、4畳半で2万5,000円、1人1万2,500円みたいな。中野あたりにあるんです。 ――そこ、もう空いてるなら私が住みたい……。 HIRO もともと大阪に住んでて、月に1回東京にライブしに来るみたいな感じやって、毎回、キーボードとカホンを持って行くのが大変なんで、倉庫代わりで借りておこうって。 ――暮らせるぶん、トランクルームより安いですね! HIRO 安いでしょ? お風呂はないですけど、寝られるし。けど、借りた瞬間にライブが増えて、ほぼ東京にいることが多くなって……。多分、事務所は、虎視眈々とそれを狙っていたんですよ。「借りたよー」って言った瞬間にガーって増えたんで……。 ――結局、その4畳半にはどれぐらい住まれたんですか? IMG_1642_.jpg HIRO 2年ぐらいかな。 ――けっこう住みましたね! HIRO 契約するとき大変でしたよ。大家さんにも「4畳半に2人で住みます」なんて言えないじゃないですか? 友達みたいな感じで一緒に行ってコソコソ話しながら、やっと借りれた(笑)。 ――2年暮らせば荷物もどんどん増えるし、スペース的に2人暮らしは可能なんですか? HAYATO 2人、抱き合って寝てたよね(笑)。 ――やだ、萌える……(赤面)。 HIRO あと、俺が片付けられないんで、それでケンカしたこともありましたね。最終的に子どもみたいに「この線からこっち入ってきたら全部燃やすからな!!」って……。あと、俺、神戸に住んでたときは、家がなくてライブハウスに住んでた。 ――オペラ座の怪人みたいだけど、つまりホームレス! HIRO ホームレスではないですよ! ちゃんと月3万ぐらいで借りてましたよ! もう閉めちゃってるライブハウスで、トイレもシャワーもなかったんで、トイレはコンビニのトイレ使ってたんです。それで3万は高いですけど、練習し放題なんですよ。 HAYATO そうそう。その時はもうピアノジャックを組んでいたんで、ライブ終わった後に、とりあえずそこで2人で朝まで泊まっていくみたいな。 ――悲惨な貧乏生活も楽器があるとどことなく美しい話になるのが不思議です。じゃあ、まともな生活が送れるようになったのは最近ってことですか? HIRO そうですね。トイレが増えて、シャワーが増えて、徐々に人の暮らしに近づいてきました(笑)。 ――今はもう、麻布とかのコンクリート打ちの高そうなマンションにお住まいなんでしょ……。 HIRO 普通の1DKですよ! 昔はカホンが30個ぐらい家にあったので部屋一面カホンだったんですけど、最近かなりの量を倉庫に移動させて、それでもまだ一部屋楽器ですけど。 ――でも、カホンって四角いから、うまくやれば……。 HIRO そう! 壁っぽくなるんですよね。テトリス的に積んでね。 HAYATO うちも1DKくらい。ツアーが始まるとまた帰れないけど、それはそれで、ツアー先のホテルが快適だったりしますし(笑)。 ――あ、ツアーと言えば、ミュージシャンという職業はツアー先で現地妻が増えると聞きました! 主にネットの匿名掲示板でですけれど! HIRO 現地妻(笑)! 全然増えないんですよ!! チャレンジはするんですけど、全部、流れていく感じです。わかります? 俺の風貌でカホンを叩いても、別に普通じゃないですか? でも、HAYATOの風貌でピアノ弾いてたら、そのギャップにやられるんですね。この際だから言いますけど、営業周りやお店周りを2人でやっていても、HAYATOだけ電話番号を渡されるんですよ! HAYATO (笑)。 ――えーと、ありますよね、そういうことって! HIRO ないですよ! ライブ終わりに紙コップに水もらいにいったら、スタッフさんが「あれ? HAYATOさん、コップになんか書いてありますよ」って言うから見てみたら裏に名前と電話番号書いてあって! 俺のは何にも書いてないのに! 樫原先生に「HIRO、お前はそれでいいのかよ」って言われて急いで水を飲み干して、物欲しそうにうろうろしたりして……。 ――ライブ中に1番しゃべっているのに……。でも、HIROさんはステキですよ! HIRO ありがとうございます。 HAYATO 完全なフォローですね。 HIRO みんな、そうやってフォローはするんですけど、アプローチするのはこっち(HAYATO)なんですよね。わかっています。ありがとうございます。 ――正直、女は基本的にピアニストに弱いと思います……! でも、私もだいたい友達がかわいいとか、姉がキレイだとかで、隣にいる人に注目が集まる方なんで、眼前の人間の熱視線が隣に集中する事はよくありますよ。けっこうしゃべってるのに、完全に私を見ていない状態。 HIRO 視線が隣にガーっていくの、わかりますよね。ツアー最後のHAYATOのMCで、今まで普通に聴いていた人が「ハー……(はぁと)」ってなったりしますもん。 HAYATO なっていないよ、そんなの。 HIRO 目がキラキラしてんなーオイ! って思うよ。 ――HAYATOさんはMCでも真面目なこと話してキメるじゃないですか! いいとこ取りですよ! ずるい! HAYATO それはそれでプレッシャーありますよ。絶対、滑られへんみたいな。だからHIROはいいなって思うよ。失敗して笑いを取れるっていう特権が。 HIRO 俺は、ピアノジャックの滑り担当だから。ピアノジャックは、それでいいんです……。 IMG_1626_.jpg ――逆に、どうやったらミュージシャンから番号を聞かれるんでしょう? ミュージシャンの方と仕事でお会いすることはあっても、番号聞かれることなんて、まったくないですよ。 HAYATO 自分から渡してみたらいいのに。袖とかに忍ばせて、「ありがとうございました~」って……。 HIRO 後ろから、ポケットに入れるとか。 ――旅館で仲居さんにおひねりを渡す感じですね。そのアプローチは職権乱用で会える人に限定されますけれど、例えば普通にライブに通っていて、打ち上げにも呼ばれない普通のファンの場合はどういうアプローチが有効なんですか? HIRO えー、ちょっと本気やないですか! やっぱり、プリクラとか自分の顔がわかるもんがあったほうがいいですね。 HAYATO うん。顔はわかったほうがいいよ。 ――今のプリクラの修正機能は優秀なので、有効そうですね! HIRO あー、1回ノリでHAYATOとスタッフと3人で撮ったんですけど、HAYATOがめっちゃかわいくなっちゃって。 HAYATO 目がめっちゃクリックリになったんですよ! HIRO サングラスですら、クリックリになりましたからね。 HAYATO そうなるとプリクラは効果的じゃないかもね……。だからって写真も怖くなっちゃうからなー。 ――難しいですねー。どういう感じの人と付き合うんですか? 事務所NGでしたら、伏せますけれど。 HIRO 伏せるも何も、いないですけれど(真顔)。 ――ツアーが多いと家にも帰れないし、たまに帰っても疲れてるし、そんな時「ディズニーランド連れてけ」とか言われたりすると思うと……恋人を作るのも面倒になりそうですね。 HAYATO 我慢させてしまうよね。だから、ピアノジャックとしての自分しか知らない人より、音楽と関係ないところで知り合った人の方が、自分を知ってくれていて、楽なのかなって思います。 ――なるほど! つまり、ファンだということを隠して知り合うっていうのが有効そうですね! HAYATO そうかもね! HIRO ガードは1枚なくなるかもね。でも、そういうアプローチをさりげなくできる人はいいんじゃないですか? 俺は番号渡されないですけど。 ――根に持ってますねー! HIRO あ! ありました! 俺もさりげなく渡されたことが! けど、そのままHAYATOと海に飛び込んじゃって、全部濡れて、もらった名前と番号が宝の地図みたいになったんですよ。 HAYATO 美人さんやったのにな……。 ――ご縁がなかったということで……もう一度、2人で暮らせばいいじゃない! ちなみに、お2人はどういう流れでピアノジャックを結成されたんですか? HAYATO 元々は、違うバンドでやってたんですけど、出会って、初めて音を合わせたら、めちゃくちゃ面白くなってしまって。目が合うだけでやりたいことがわかるし、こう、遊んでみても付いてくるし。初めは別のメンバーもいたんですけど……。 HIRO 他のメンバーそっちのけで楽しんでしまって、「いつまでたってもこのソロ終わらないな、もっとやれ! イエーイ!」っていうのをずっとやっていたら、2人になっていました。 ――将来が不安になったことありませんか? HIRO ありますよ。けど、今までCDを10枚出してきたので、それを上回るようにがんばる。昔の自分は超えていきたいと思います。 HAYATO デビューしたときよりも、作るたびにプレッシャーは高くなっていきます。でも、変わらないところは、楽しむところやと思っているので。まぁ、練習は辛いですけど(笑)。レコーディングとかも大変じゃないですか。歌録りとか、大変やったでしょ? IMG_1648_.jpg ――私、独自の音程を持ってるタイプというか、世間ではそれを音痴と言うらしいんですけど、それで、1曲に13時間ぐらいかかったんですよ……。 HAYATO え!! 喉は大丈夫だったんですか!? ――休み休みやらせていただいて、途中で何度か樫原先生が寝落ちされてましたね。「あ、寝た! 休める!」と思いながら。ピアノジャックのレコーディングは楽しそうですよね! HAYATO 道場に近いですよ。レコーディングという名の合宿。 HIRO 合宿というか、軟禁でしたよね。2日ぐらい、スタジオの壁しか見るものがなかった。 HAYATO 寝るときもピアノの下で。 HIRO ご飯を食べるときだけ、2階に行くことが許される。だんだん壁の木目が人の顔に見えてきて……。 ――ストーカーに軟禁されている女みたいですね。法的手段に訴えたら勝てそう……。そんなご苦労を経てのライブ、ぜひ生で観てみたいです。けど、もうけっこうソールドアウト! HIRO ぜひ! 関東近郊だと、千葉あたりは比較的観やすいかも。 ――千葉いいですね! 千葉には実家がありしたよ! もう、ないんですけど……。 HAYATO えっ。 ――気づいたら実家が売られちゃってたんですよ。なので、もう帰る場所がなくて。東京の中野でがんばってアイドルやってたんですけど、そこも都落ちして田舎に引っ越して……もうアイドルも11年めですよ。完全に限界がきています。でも、ここでピアノジャックに番組のオープニングを作ってもらえたら、きっとがんばれる……。 HAYATO リターンしてきたよ! さっきよりはちょっと自然にきましたね。同情を誘う感じで。 ――そんな私にオープニングテーマを。 HIRO・HAYATO ……。 ――(舌打ち)。じゃあ、ツアーがんばってください。また、家に帰れない日々が始まればいいんですよ。今日はありがとうございました。 HIRO・HAYATO 遊びにきてね!  日本ゴールドディスク大賞CLASSIC ALBUM OF THE YEARを受賞したミュージシャンに向かって、延々「ミュージシャンの本命彼女になるにはどうすればいいか」と聞き、「私のために曲を作れ」と主張しつづけたというのに→Pia-no-jaC←はずっと優しかった。というか心が広かった。「やっぱり何かを成し遂げている最中の男のオーラがありますね! 現在進行形で、INGって感じ!」と、この上なく頭の悪い賛辞を浴びせて解散した後、「あ、そこで番号を渡せばよかったんだ」と気づきました。本年こそは職権をフルに乱用し、あわよくばどこかに嫁ぎたい。 (取材・文=小明)
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撮影/市村岬
●→Pia-no-jaC(ピアノジャック) HAYATO(Piano)、HIRO(Cajon)の二人で構成されるインストゥルメンタルユニット。鍵盤と打楽器というシンプルな編成ながら多彩な音を生み出す。ロックでもジャズでもないその独自の音楽性が多方面から注目を受け、ディズニーやゲーム音楽とのコラボレーション、宝塚歌劇団、テレビ番組など、数多くの楽曲提供を行なっている。2012年7月にはヴァイオリニスト葉加瀬太郎氏とのコラボアルバム『BATTLE NOTES』発売。この作品が第27回日本ゴールドディスク大賞 2013 CLASSIC ALBUM OF THE YEARを受賞した。 2012年12月5日にはクラシックを大胆アレンジした『EAT A CLASSIC 4』発売。オリジナル曲とクラシックカバーをサーカスやミュージカルのように様々な演出を駆使して披露するライブパフォーマンスは国内外から絶大な支持を受けており、ライブには子どもから大人まで幅広い層が足を運んでいる。舞台と客席、会場が一体となるピースフルな光景がメディアで取り上げられること多数。9月には東京日比谷野音での全曲ライブを超満員で達成。この圧巻のライブは一度体験する価値あり! ●「→Pia-no-jaC← 5th Anniversary JACKPOT TOUR 2013」 2013年1月18日(金)神奈川県 横浜赤レンガ倉庫1号館ホール【完売】 2013年1月19日(土)埼玉県 HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 VJ-3【完売】 2013年1月20日(日)茨城県 水戸ライトハウス【完売】 2013年1月25日(金)京都府 KYOTO MUSE【完売】 2013年1月26日(土)静岡県 Live House 浜松窓枠【残りわずか】 2013年1月27日(日)岐阜県 岐阜Club-G【完売】 2013年2月2日(土)千葉県 行徳文化ホールI& I【完売】 2013年2月3日(日)山梨県 甲府KAZOO HALL【残りわずか】 2013年2月9日(土)宮城県 仙台Rensa 2013年2月10日(日)山形県 ミュージック昭和Session 2013年2月11日(月・祝)秋田県 秋田Club SWINDLE 2013年2月15日(金)長野県 長野CLUB JUNK BOX 2013年2月16日(土)新潟県 新潟LOTS 2013年2月23日(土)香川県 高松オリーブホール 2013年2月24日(日)高知県 高知LIVE HALL CARAVAN SARY 2013年3月2日(土)北海道 Zepp Sapporo 2013年3月8日(金)和歌山県 和歌山OLDTIME 2013年3月9日(土)大阪府 Zepp Namba【残りわずか】 2013年3月10日(日)広島県 広島CLUB QUATTRO 2013年3月12日(火)滋賀県 滋賀U-STONE 2013年3月15日(金)奈良県 奈良NEVER LAND【残りわずか】 2013年3月16日(土)鳥取県 米子AZTiC laughs【残りわずか】 2013年3月17日(日)山口県 周南TIKI-TA 2013年3月20日(水・祝)大分県 大分DRUM Be-0【残りわずか】 2013年3月22日(金)熊本県 熊本DRUM Be-9 2013年3月23日(土)福岡県 Zepp Fukuoka 2013年3月24日(日)長崎県 長崎DRUM Be-7 2013年3月30日(土)愛知県 名古屋市公会堂 大ホール 2013年3月31日(日)石川県 金沢EIGHT HALL 2013年4月6日(土)東京都 渋谷公会堂【残りわずか】 料金:前売 5000円(一部会場でドリンク代必要) チケット発売中

稲妻ピアノと爆裂カホンが名曲を食い尽くす!?→Pia-no-jaC←『EAT A CLASSIC 4』リリース!!!

『EAT A CLASSIC 4』
 まさに戦慄の旋律──。  稲妻ピアノと爆裂カホンが、クラシックの名曲を根こそぎ食い尽くす! →Pia-no-jaC←の“EAT A CLASSIC”シリーズ第4弾『EAT A CLASSIC 4』が12月5日、発売となった。  今回→PJ←の餌食になったのは、誰もが知っている大定番・ベートーヴェンの「エリーゼのために」やエリック・サティ「ジムノペディ 第1番」など計6曲。徹底的に解体され、再構築された→PJ←スタイルのクラシックを全身で味わってほしい。
EAT A CLASSIC 4(初回限定盤)(DVD付) [CD+DVD, Limited Edition] 【初回限定盤】PV2曲収録のDVD付 / ¥2,300 / XQIJ-91005 【通常盤】¥1,800 / XQIJ-1008 ※PV…サティ「ジムノペディ 第1番」 / ベートーヴェン「エリーゼのために」 【収録曲】 1. 「交響詩 禿山の一夜」ムソルグスキー 2. 「組曲『惑星』から木星」 ホルスト 3. 「ハンガリー舞曲 第5番」ブラームス 4. 「2つのアラベスク 第1番」ドビュッシー 5. 「エリーゼのために」ベートーヴェン 6. 「ジムノペディ 第1番」エリック・サティ クラシックカバーの大人気シリーズ第4弾。激ヤバアレンジ+超絶技巧で 名曲達を縦横無尽に爆走リメイク! 音楽教育機関を過去最高に震撼させるであろう →Pia-no-jaC←独自の多次元クラシック全6曲が完成。 pj01204.jpg ●→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)   2005年4月結成。 HAYATO(Piano)、HIRO(Cajon)の二人で構成されるインストゥルメンタルユニット。名前の由来は左から読むとピアノ、右から読むとカホンとなる。カホンはペルー発祥の箱型の打楽器。打面の反対側には穴が開いており、叩く場所によって音が異なる。まだ日本での歴史は浅いが、現在HIROは国内のカホン奏者としてはトップクラスの一人に数えられると言えよう。  鍵盤と打楽器だけというシンプルな構成だが、演奏される曲は非常に重厚かつアグレッシブ。力強く激しいピアノの旋律、独特な存在感をもつカホンの音色。一見全く異なった二つの楽器が見事にマッチした演奏は、まさに「ハイブリッド・インストゥルメンタル」と表現されるにふさわしい。 『EAT A CLASSIC 4』を引っ提げ2013年1月からは新たな全国ツアーもスタート。 1/18の神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館ホールを皮切りに4/6の東京・渋谷公会堂まで全30公演! 「→Pia-no-jaC← JACKPOT TOUR 2013」 2013年1月18日(金)神奈川県 横浜赤レンガ倉庫1号館ホール 2013年1月19日(土)埼玉県 HEAVEN’S ROCKさいたま新都心 VJ-3 2013年1月20日(日)茨城県 水戸LIGHT HOUSE 2013年1月25日(金)京都府 KYOTO MUSE 2013年1月26日(土)静岡県 Live House 浜松窓枠 2013年1月27日(日)岐阜県 岐阜Club-G 2013年2月2日(土)千葉県 行徳文化ホールI & I 2013年2月3日(日)山梨県 甲府KAZOO HALL 2013年2月9日(土)宮城県 仙台Rensa 2013年2月10日(日)山形県 山形ミュージック昭和 Session 2013年2月11日(月・祝)秋田県 秋田Club SWINDLE 2013年2月15日(金)長野県 長野CLUB JUNK BOX 2013年2月16日(土)新潟県 新潟LOTS 2013年2月23日(土)香川県 高松オリーブホール 2013年2月24日(日)高知県 高知LIVE HALL CARAVAN SARY 2013年3月2日(土)北海道 Zepp Sapporo 2013年3月8日(金)和歌山県 和歌山OLDTIME 2013年3月9日(土)大阪府 Zepp Namba 2013年3月10日(日)広島県 広島CLUB QUATTRO 2013年3月12日(火)滋賀県 滋賀U-STONE 2013年3月15日(金)奈良県 奈良NEVER LAND 2013年3月16日(土)鳥取県 米子AZTiC laughs 2013年3月17日(日)山口県 周南TIKI-TA 2013年3月20日(水・祝)大分県 大分DRUM Be-0 2013年3月22日(金)熊本県 熊本DRUM Be-9 2013年3月23日(土)福岡県 Zepp Fukuoka 2013年3月24日(日)長崎県 長崎DRUM Be-7 2013年3月30日(土)愛知県 名古屋市公会堂 大ホール 2013年3月31日(日)石川県 金沢EIGHT HALL 2013年4月6日(土)東京都 渋谷公会堂 料金:前売 5000円(一部会場でドリンク代必要) チケット発売中

史上最強の“イオン営業”!? →Pia-no-jaC←×葉加瀬太郎が越谷レイクタウンで灼熱グルーヴ!!!

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 ピアノとカホンの2人組インストユニット→Pia-no-jaC←と世界的ヴァイオリニスト葉加瀬太郎がコラボアルバム『BATTLE NOTES』をリリースし、その発売記念として埼玉・越谷のイオンレイクタウンでインストアライブを開催した。  1階の「木の広場」から吹き抜けの3階までを埋め尽くした約1,000人の観客の前に→Pia-no-jaC←と葉加瀬太郎が登場すると、そのイオンらしからぬ豪華な顔ぶれに客席からは大きな拍手とざわめきが起こった。  自身、10年ぶりと語るインストアでのフリーライブ出演となった葉加瀬は「いいね、この空気感。すごい久しぶり。毎週末やりたいですね」と切り出すと、今回のコラボアルバム『BATTLE NOTES』について「夏にリリースするには3人の顔が暑苦しすぎる」など独特の表現で会場を盛り上げた。さらに→Pia-no-jaC←について「この人たち、あんなに弾けるのにまったく楽譜が読めないんですよ!」と暴露(?)トーク。ピアノのHAYATOも「(曲を作るときは)カタカナで書いてます、ラ、シ、ド……」と衝撃的なエピソードを明かした。 DSC_0099.jpg  また、葉加瀬とのコラボについて→Pia-no-jaC←は「最初は楽譜が読めないのがバレないようにしたかったけど、すぐバレたので楽しくできました」(HAYATO)、「演奏している姿を見て、鳥肌がざわざわ立つくらいに大興奮だった」(HIRO)とそれぞれに感想を語った。 DSC_0074.jpg  ライブでは葉加瀬が「むさ苦しいので、きれいどころを呼んだ」と語ったヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロの弦楽四重奏が加わり、「組曲『』」「情熱大陸」の2曲を披露。疾走するピアノとカホンに葉加瀬のヴァイオリンが飛び乗ると、巨大ショッピングモールの高い天井まで巻き上げるようなグルーヴ感が満場の観客を飲み込んでいった。  2曲の演奏が終わると、会場全体が「すごいものを見た」というため息に満たされ、その余韻を、葉加瀬が→Pia-no-jaC←のために書き下ろしたというアンコール曲「Behind the day」が優しく溶かしてゆく。当ライブはニコニコ生放送でも中継され、2万人以上がリアルタイムで視聴した。(プレミア会員なら2012/08/15 23:59までタイムシフト視聴が可能となっている=http://live.nicovideo.jp/watch/lv98220715)  今後、→Pia-no-jaC←と葉加瀬太郎は「情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’12」に出演予定。葉加瀬はすでに→PJ←仕様の“つなぎ”を発注したことも明かしている。2012年の夏は、この3人の演奏とともに記憶されることになりそうだ。 2012.7.16(月) イオンレイクタウン越谷 演奏曲 1.組曲『』 with Taro Hakase 2.情熱大陸 with →Pia-no-jaC← 3.Behind the day(新曲) ■情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’12 7月28日(土)  名古屋 セントレア屋外特設会場 開場11:30/開演13:00 サンデーフォークプロモーション TEL:052-320-9100 8月 4日(土)  大阪 万博記念公園もみじ川芝生広場 開場11:00/開演12:30 キョードーインフォメーション TEL:06-7732-8888 8月11日(土)  東京 夢の島公園陸上競技場 開場11:00/開演12:30 キョードー東京 TEL:0570-064-708 、キョードー横浜 TEL:045-671-9911 8月25日(土)  北海道 いわみざわ公園野外音楽堂キタオン 開場11:30/開演13:00 WESS TEL:011-614-9999 http://www.mbs.jp/jounetsu/live/2012/

史上最強の“イオン営業”!? →Pia-no-jaC←×葉加瀬太郎が越谷レイクタウンで灼熱グルーヴ!!!

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 ピアノとカホンの2人組インストユニット→Pia-no-jaC←と世界的ヴァイオリニスト葉加瀬太郎がコラボアルバム『BATTLE NOTES』をリリースし、その発売記念として埼玉・越谷のイオンレイクタウンでインストアライブを開催した。  1階の「木の広場」から吹き抜けの3階までを埋め尽くした約1,000人の観客の前に→Pia-no-jaC←と葉加瀬太郎が登場すると、そのイオンらしからぬ豪華な顔ぶれに客席からは大きな拍手とざわめきが起こった。  自身、10年ぶりと語るインストアでのフリーライブ出演となった葉加瀬は「いいね、この空気感。すごい久しぶり。毎週末やりたいですね」と切り出すと、今回のコラボアルバム『BATTLE NOTES』について「夏にリリースするには3人の顔が暑苦しすぎる」など独特の表現で会場を盛り上げた。さらに→Pia-no-jaC←について「この人たち、あんなに弾けるのにまったく楽譜が読めないんですよ!」と暴露(?)トーク。ピアノのHAYATOも「(曲を作るときは)カタカナで書いてます、ラ、シ、ド……」と衝撃的なエピソードを明かした。 DSC_0099.jpg  また、葉加瀬とのコラボについて→Pia-no-jaC←は「最初は楽譜が読めないのがバレないようにしたかったけど、すぐバレたので楽しくできました」(HAYATO)、「演奏している姿を見て、鳥肌がざわざわ立つくらいに大興奮だった」(HIRO)とそれぞれに感想を語った。 DSC_0074.jpg  ライブでは葉加瀬が「むさ苦しいので、きれいどころを呼んだ」と語ったヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロの弦楽四重奏が加わり、「組曲『』」「情熱大陸」の2曲を披露。疾走するピアノとカホンに葉加瀬のヴァイオリンが飛び乗ると、巨大ショッピングモールの高い天井まで巻き上げるようなグルーヴ感が満場の観客を飲み込んでいった。  2曲の演奏が終わると、会場全体が「すごいものを見た」というため息に満たされ、その余韻を、葉加瀬が→Pia-no-jaC←のために書き下ろしたというアンコール曲「Behind the day」が優しく溶かしてゆく。当ライブはニコニコ生放送でも中継され、2万人以上がリアルタイムで視聴した。(プレミア会員なら2012/08/15 23:59までタイムシフト視聴が可能となっている=http://live.nicovideo.jp/watch/lv98220715)  今後、→Pia-no-jaC←と葉加瀬太郎は「情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’12」に出演予定。葉加瀬はすでに→PJ←仕様の“つなぎ”を発注したことも明かしている。2012年の夏は、この3人の演奏とともに記憶されることになりそうだ。 2012.7.16(月) イオンレイクタウン越谷 演奏曲 1.組曲『』 with Taro Hakase 2.情熱大陸 with →Pia-no-jaC← 3.Behind the day(新曲) ■情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA’12 7月28日(土)  名古屋 セントレア屋外特設会場 開場11:30/開演13:00 サンデーフォークプロモーション TEL:052-320-9100 8月 4日(土)  大阪 万博記念公園もみじ川芝生広場 開場11:00/開演12:30 キョードーインフォメーション TEL:06-7732-8888 8月11日(土)  東京 夢の島公園陸上競技場 開場11:00/開演12:30 キョードー東京 TEL:0570-064-708 、キョードー横浜 TEL:045-671-9911 8月25日(土)  北海道 いわみざわ公園野外音楽堂キタオン 開場11:30/開演13:00 WESS TEL:011-614-9999 http://www.mbs.jp/jounetsu/live/2012/

「かっこいいだけじゃない!」"現役音大生AKB"松井咲子が迫る→Pia-no-jaC←の魅力

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現役音大生!
 時に、嵐のメンバーからラブコールを受けてアルバムの楽曲に参加し、時に、宝塚歌劇団への楽曲提供を行い……クラシックに限らず、さまざまな音楽をジャックしてきたインストゥルメンタルデュオ、→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)。力強く激しいピアノで聴かせるHAYATOと、独特な存在感と音色を持つカホンを奏でるHIROの2人から成る→Pia-no-jaC←は、今年3月、9枚目となるアルバム『暁』をリリースした。さらに、7月にはクラシック界の大物、葉加瀬太郎とのコラボアルバム『BATTLE NOTES』のリリースも控え、まだまだ加速し続けている。そんな『暁』『BATTLE NOTES』の魅力を伝えるべく、先日のAKB48選抜総選挙では53位にランクインした現役音大生、チームKの松井咲子さんに、アルバムの感想を聞いた——。
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——早速ですが、松井さんは→Pia-no-jaC←のことはご存知でしたか? 松井咲子(以下、松井) 私、実はヴィレッジヴァンガードが大好きで、しょっちゅう行くんですよ。→Pia-no-jaC←さんの曲は、そこで流れているのをよく耳にしていて、ずっと「いいなぁ」と思っていたんですが、実は誰だか知らなくて……。今回、この『暁』を聴きながら、「あのかっこいい人たちは→Pia-no-jaC←さんだったのか!」と(笑)。 ——松井さんは、アイドルながら現役の音大生。AKB48のコンサートでも時々ピアノを披露されています。普段からいろんなジャンルのピアノ曲を聴くんですか? 松井 ピアノの曲だと、どうしてもクラシックが多いんですけど、J-POPをアレンジしたものとか、映画のサントラなんかもよく聴きますね……と、言いつつ、普段はPerfumeさんとか、もっぱらアイドルソングばっかり聴いてます(笑)。 ——アイドル好きで有名ですもんね(笑)。ちなみに、AKB48グループ内の推しメンは? 松井 えー! いっぱいいるんですけど……私、AKB48に入る前からこじはる(小島陽菜)さんが大好きで、そこは今も変わりません! あとは、SKE48だと小木曽(汐莉)ちゃんがめっちゃ好き! で、NMB48なら上西恵ちゃんで……本当にアイドルが大好きなので、すぐかわいい子に目がいっちゃうんです。あ、あと、SKEの秦(佐和子)さんも推してます! 初めて一緒にお仕事をさせてもらった時、キャラクターにびっくりしたんですよ。カメラが来ると「映さないでください! ほんと、カメラダメなんです! うぅー」ってなってて、面白くて(笑)。そんな謙虚なキャラだったけど、段々「宝塚(歌劇団)が好き」とか「ゲームが好きでPSPを7台持ってる」とか、いろんな面が見えてきて……目が離せません。 ——おぉ! 我らが二次元同好会の会長ですね! 確かにあのキャラクターは面白いです……って、いきなり脱線してしまいました。本題に戻して、→Pia-no-jaC←さんの『暁』、聴いた率直な感想はいかがでしたか? 松井 私は弾く事のないタイプの曲ばかりだったんですけど、男っぽいというか、本当に力強い音楽だなと思いました。特に、最初の「Paradiso」がとにかくかっこよくて華やかな曲だったので「全体的にこういう路線なのかな?」と思いきや、メロディーラインの曲もすごく良くて。限定盤にはその「Paradiso」と「雪月花」のPVが入ったDVDも付いてるんですけど、映像と合わせてみるとまたキレイで、完全に"ヘビーローテーション"になってます。 ——特に気に入った曲はありましたか? 松井 4曲目の「雪月花」ですね。私、この曲すごく気に入ってしまって、ずっと聴いてるんです。メロディが懐かしくて、聴き入ってしまうんですよ。うちの家族は母と兄も音楽をやっているんですが、音楽をやっていない父も巻き込んで、みんなで聴いてます。
「雪月花」→Pia-no-jaC←
——同じピアニストとして、HAYATOさんの演奏については何か気になったことってありましたか? 私はいつもコンサートで見ていて「指痛くないのかな?」と勝手に心配してしまうくらい、力強く、軽快に指を動かしてるじゃないですか。 松井 HAYATOさんのピアノと私のピアノって、基本的には真逆だなぁと思うんです。ピアノを弾く人には、指を動かすほうが得意な人もいれば、ゆったり歌うように弾くほうが得意な人もいる。ただ、HAYATOさんがすごいのは、その両方を持ってることだと思います。それに、HIROさんのカホンを聴いて、「この楽器、こんなにピアノと合うんだ!」って感動して。→Pia-no-jaC←さん、2人としての音楽が、その両方を持っているのかもしれません。
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——ちなみに、→Pia-no-jaC←さんのプロデューサーの樫原伸彦さんは、AKB48さんの楽曲にも多数携わられています。チームKさんの「RESET」公演だと、「ジグソーパズル48」の編曲や「夢の鐘」の作曲は樫原さんなんですよ!  松井 そうなんですか!? 意外なつながり! 「夢の鐘」って、すごいかっこいい曲なので、→Pia-no-jaC←さんに演奏してもらえたら、さらにかっこよくなりそうですね。あと、私、AKB48のシングルだと「言い訳Maybe」が好きなんですけど、ああいう可愛い曲を→Pia-no-jaC←さんがやったらどうなるんだろう……。聴いてみたいです! ——最後に、7月には葉加瀬太郎さんとのコラボアルバム『BATTLE NOTES』が発売されます。その中の表題曲「Csardas(チャールダーシュ)」も聴いていただきましたが、いかがでしたか? 松井 葉加瀬さんという大物と一緒に演奏しているのに、全然負けてないですよね。葉加瀬さんのバイオリンもすごく力強くて主張があるのに、なぜか、完全に→Pia-no-jaC←さんの曲でした。もう、「かっこいい」の一言です。普段、クラシックを聴く人ってあんまり多くないと思うんですけど、そんな人たちでも→Pia-no-jaC←さんの曲は絶対に入りやすいと思います。→Pia-no-jaC←さんが演奏する曲は、どんな曲も「→Pia-no-jaC←」です。そこからクラシックに興味を持ってもらえたら……今度は秋にリリースされる私のピアノソロアルバムもぜひ聴いてください! ——お、しっかり宣伝!(笑) ありがとうございました! (構成=舛田未来/撮影=後藤秀二) ●松井咲子(まつい・さきこ) 1990年、埼玉県生まれ。AKB48、チームK所属。アイドルとして活躍すると同時に、東京音楽大学でピアノを専攻する現役の女子大生でもある。6月6日に行われた第4回AKB48選抜総選挙では、53位でフューチャーガールズ入りを果たした。 ■RELEASE 『暁』 3月7日に発売された→Pia-no-jaC←9枚目のオリジナルアルバム。松井さん推薦の「Paradiso」「雪月花」をはじめとした全6曲入り。「日本の未来に祈りを込めた」という同アルバムが、→Pia-no-jaC←の第二章の幕開けとなるという。9月1日にはデビュー5周年アニバーサリーイヤーを記念して、日比谷野外大音楽堂でオリジナルからクラシックまで怒濤の全曲ライヴを敢行! 価格:通常盤/2000円、限定盤(CD+DVD)/2500円 レーベル: PEACEFUL RECORDS 『BATTLE NOTES』 葉加瀬太郎がオーガナイズした2011年の野外フェス「情熱大陸SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA」に出演したことがきっかけとなり、実現したコラボレーションアルバム。それぞれの代表曲である「情熱大陸」「組曲『 』」をはじめ、葉加瀬の書き下ろし曲も含む全7曲を収録予定。このアルバムの発売を記念し、7月16日には埼玉のイオンレイクタウンにて→Pia-no-jaC←×葉加瀬太郎のインストアライブを開催。 発売日:7月11日 価格:2500円 レーベル:ハッツ・アンリミテッド ■LIVE 「→Pia-no-jaC← 5th Anniversary EAT A 野音 〜全曲ジャック〜」 9/1東京・日比谷野外大音楽堂公演 6/30一般発売に先駆け、→Pia-no-jaC←のオフィシャルHP 2次先行受付中! 2012/9/1(土) 日比谷野外大音楽堂 16:15開場/17:00開演 全席指定 受付窓口:→Pia-no-jaC←オフィシャルHPにて http://pia-no-jac.net/index.html 受付期間:2012/6/15(金)19:00 〜 2012/6/25(月)23:00 ※規定枚数になり次第終了致します。

「かっこいいだけじゃない!」"現役音大生AKB"松井咲子が迫る→Pia-no-jaC←の魅力

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現役音大生!
 時に、嵐のメンバーからラブコールを受けてアルバムの楽曲に参加し、時に、宝塚歌劇団への楽曲提供を行い……クラシックに限らず、さまざまな音楽をジャックしてきたインストゥルメンタルデュオ、→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)。力強く激しいピアノで聴かせるHAYATOと、独特な存在感と音色を持つカホンを奏でるHIROの2人から成る→Pia-no-jaC←は、今年3月、9枚目となるアルバム『暁』をリリースした。さらに、7月にはクラシック界の大物、葉加瀬太郎とのコラボアルバム『BATTLE NOTES』のリリースも控え、まだまだ加速し続けている。そんな『暁』『BATTLE NOTES』の魅力を伝えるべく、先日のAKB48選抜総選挙では53位にランクインした現役音大生、チームKの松井咲子さんに、アルバムの感想を聞いた——。
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——早速ですが、松井さんは→Pia-no-jaC←のことはご存知でしたか? 松井咲子(以下、松井) 私、実はヴィレッジヴァンガードが大好きで、しょっちゅう行くんですよ。→Pia-no-jaC←さんの曲は、そこで流れているのをよく耳にしていて、ずっと「いいなぁ」と思っていたんですが、実は誰だか知らなくて……。今回、この『暁』を聴きながら、「あのかっこいい人たちは→Pia-no-jaC←さんだったのか!」と(笑)。 ——松井さんは、アイドルながら現役の音大生。AKB48のコンサートでも時々ピアノを披露されています。普段からいろんなジャンルのピアノ曲を聴くんですか? 松井 ピアノの曲だと、どうしてもクラシックが多いんですけど、J-POPをアレンジしたものとか、映画のサントラなんかもよく聴きますね……と、言いつつ、普段はPerfumeさんとか、もっぱらアイドルソングばっかり聴いてます(笑)。 ——アイドル好きで有名ですもんね(笑)。ちなみに、AKB48グループ内の推しメンは? 松井 えー! いっぱいいるんですけど……私、AKB48に入る前からこじはる(小島陽菜)さんが大好きで、そこは今も変わりません! あとは、SKE48だと小木曽(汐莉)ちゃんがめっちゃ好き! で、NMB48なら上西恵ちゃんで……本当にアイドルが大好きなので、すぐかわいい子に目がいっちゃうんです。あ、あと、SKEの秦(佐和子)さんも推してます! 初めて一緒にお仕事をさせてもらった時、キャラクターにびっくりしたんですよ。カメラが来ると「映さないでください! ほんと、カメラダメなんです! うぅー」ってなってて、面白くて(笑)。そんな謙虚なキャラだったけど、段々「宝塚(歌劇団)が好き」とか「ゲームが好きでPSPを7台持ってる」とか、いろんな面が見えてきて……目が離せません。 ——おぉ! 我らが二次元同好会の会長ですね! 確かにあのキャラクターは面白いです……って、いきなり脱線してしまいました。本題に戻して、→Pia-no-jaC←さんの『暁』、聴いた率直な感想はいかがでしたか? 松井 私は弾く事のないタイプの曲ばかりだったんですけど、男っぽいというか、本当に力強い音楽だなと思いました。特に、最初の「Paradiso」がとにかくかっこよくて華やかな曲だったので「全体的にこういう路線なのかな?」と思いきや、メロディーラインの曲もすごく良くて。限定盤にはその「Paradiso」と「雪月花」のPVが入ったDVDも付いてるんですけど、映像と合わせてみるとまたキレイで、完全に"ヘビーローテーション"になってます。 ——特に気に入った曲はありましたか? 松井 4曲目の「雪月花」ですね。私、この曲すごく気に入ってしまって、ずっと聴いてるんです。メロディが懐かしくて、聴き入ってしまうんですよ。うちの家族は母と兄も音楽をやっているんですが、音楽をやっていない父も巻き込んで、みんなで聴いてます。
「雪月花」→Pia-no-jaC←
——同じピアニストとして、HAYATOさんの演奏については何か気になったことってありましたか? 私はいつもコンサートで見ていて「指痛くないのかな?」と勝手に心配してしまうくらい、力強く、軽快に指を動かしてるじゃないですか。 松井 HAYATOさんのピアノと私のピアノって、基本的には真逆だなぁと思うんです。ピアノを弾く人には、指を動かすほうが得意な人もいれば、ゆったり歌うように弾くほうが得意な人もいる。ただ、HAYATOさんがすごいのは、その両方を持ってることだと思います。それに、HIROさんのカホンを聴いて、「この楽器、こんなにピアノと合うんだ!」って感動して。→Pia-no-jaC←さん、2人としての音楽が、その両方を持っているのかもしれません。
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——ちなみに、→Pia-no-jaC←さんのプロデューサーの樫原伸彦さんは、AKB48さんの楽曲にも多数携わられています。チームKさんの「RESET」公演だと、「ジグソーパズル48」の編曲や「夢の鐘」の作曲は樫原さんなんですよ!  松井 そうなんですか!? 意外なつながり! 「夢の鐘」って、すごいかっこいい曲なので、→Pia-no-jaC←さんに演奏してもらえたら、さらにかっこよくなりそうですね。あと、私、AKB48のシングルだと「言い訳Maybe」が好きなんですけど、ああいう可愛い曲を→Pia-no-jaC←さんがやったらどうなるんだろう……。聴いてみたいです! ——最後に、7月には葉加瀬太郎さんとのコラボアルバム『BATTLE NOTES』が発売されます。その中の1曲「Csardas(チャールダーシュ)」も聴いていただきましたが、いかがでしたか? 松井 葉加瀬さんという大物と一緒に演奏しているのに、全然負けてないですよね。葉加瀬さんのバイオリンもすごく力強くて主張があるのに、なぜか、完全に→Pia-no-jaC←さんの曲でした。もう、「かっこいい」の一言です。普段、クラシックを聴く人ってあんまり多くないと思うんですけど、そんな人たちでも→Pia-no-jaC←さんの曲は絶対に入りやすいと思います。→Pia-no-jaC←さんが演奏する曲は、どんな曲も「→Pia-no-jaC←」です。そこからクラシックに興味を持ってもらえたら……今度は秋にリリースされる私のピアノソロアルバムもぜひ聴いてください! ——お、しっかり宣伝!(笑) ありがとうございました! (構成=舛田未来/撮影=後藤秀二) ●松井咲子(まつい・さきこ) 1990年、埼玉県生まれ。AKB48、チームK所属。アイドルとして活躍すると同時に、東京音楽大学でピアノを専攻する現役の女子大生でもある。6月6日に行われた第4回AKB48選抜総選挙では、53位でフューチャーガールズ入りを果たした。 ■RELEASE 『暁』 3月7日に発売された→Pia-no-jaC←9枚目のオリジナルアルバム。松井さん推薦の「Paradiso」「雪月花」をはじめとした全6曲入り。「日本の未来に祈りを込めた」という同アルバムが、→Pia-no-jaC←の第二章の幕開けとなるという。9月1日にはデビュー5周年アニバーサリーイヤーを記念して、日比谷野外大音楽堂でオリジナルからクラシックまで怒濤の全曲ライヴを敢行! 価格:通常盤/2000円、限定盤(CD+DVD)/2500円 レーベル: PEACEFUL RECORDS 『BATTLE NOTES』 葉加瀬太郎がオーガナイズした2011年の野外フェス「情熱大陸SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA」に出演したことがきっかけとなり、実現したコラボレーションアルバム。それぞれの代表曲である「情熱大陸」「組曲『 』」をはじめ、葉加瀬の書き下ろし曲も含む全7曲を収録予定。このアルバムの発売を記念し、7月16日には埼玉のイオンレイクタウンにて→Pia-no-jaC←×葉加瀬太郎のインストアライブを開催。 発売日:7月11日 価格:2500円 レーベル:ハッツ・アンリミテッド ■LIVE 「→Pia-no-jaC← 5th Anniversary EAT A 野音 〜全曲ジャック〜」 9/1東京・日比谷野外大音楽堂公演 6/30一般発売に先駆け、→Pia-no-jaC←のオフィシャルHP 2次先行受付中! 2012/9/1(土) 日比谷野外大音楽堂 16:15開場/17:00開演 全席指定 受付窓口:→Pia-no-jaC←オフィシャルHPにて http://pia-no-jac.net/index.html 受付期間:2012/6/15(金)19:00 〜 2012/6/25(月)23:00 ※規定枚数になり次第終了致します。

ピアノ×カホンの最強インストユニット「→Pia-no-jaC←」全国ツアー開始!

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赤レンガ倉庫が赤く燃えた夜
 驚異的なペースでアルバムリリースとライヴツアーを続ける→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)が、4月14日の横浜赤レンガ倉庫1号館ホールから19カ所に及ぶ全国ツアー「→Pia-no-jaC← First Light Tour 2012」をスタートさせた。  →Pia-no-jaC←は2005年4月1日に結成され、今年活動8年目を迎えるHAYATO(ピアノ)とHIRO(カホン)によるふたり組のインストゥルメンタルユニット。アンプラグドな楽器編成からは想像もつかないヘヴィかつロック色溢れるパフォーマンスで熱狂的なファンを獲得、各地でソールドアウトを記録し、昨年9月から12月にかけては初の47都道府県ツアーを敢行。大きな反響を呼んでいる。  3月に発売された9枚目のオリジナルアルバム『暁(アカツキ)』を引っ提げてのツアー。→Pia-no-jaC←はこれまでとはガラッとやり方を変え、決め事を極力排して自由に演奏する、との覚悟で横浜公演に臨んだ。  即興演奏コーナーもある。アドリブを練習すると固まってしまうので、リハーサルのしようがない。未知の領域に踏み込むことで、ふたりはMCもおぼつかなくなるほどに緊張していた。  ただ、その試みは実ったようだ。当日券も出せないほどフルハウスとなった会場の反応はとても熱いものだった。『暁』の新曲から自由なフレージングを施し、今までにないニュアンスを加えた既存の楽曲群に到るセットリストが、新鮮な驚きをもたらした。
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雄たけびをあげるカホンのHIRO。
これがなければ始まらない!?
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まるで別の生き物のように
HAYATOの10指が鍵盤を跳ね回る。
 「ハッ!」と静寂を突き破るHIROの発声で始まるカホンソロナンバー「眞」、ピアノもまたパーカッシヴな楽器であることを思い知らされる「Paradiso」、スケールの大きさを感じさせる「Fantasista」。幕開けは『暁』収録の3曲だった。プログレッシヴロックの演奏バトルのような緊張感があり、それでいて閉じておらず、大衆娯楽として広く誰にでも届くポップさに包まれたこのオープニングで、→Pia-no-jaC←は完全にオーディエンスを魅了した。
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演奏中、2人の目線は何度も交錯する。
 大道芸人のごときギミックも用いて、フロアを飽きさせない。そのタイトルどおり、甘くかわいらしい「Fairly Dolce」では、機械じかけの人形と化してしまった(?)HAYATOが演奏を止めるたびに、HIROが大きなねじ巻きを持ち出しては、ギイ、ギイと歯車を廻す。直った、と思ったらそれはフェイクでまた止まったり。遊び心たっぷりにエンタテインメントを届けようとするふたりのもてなしが心地よい。  8曲目のあとはこの日の核心、即興コーナー。開演前に募ったリクエストの要望に沿って即興演奏をするものだが、手にとったリクエスト用紙に「ジョンソンの北京ダック」と書かれていたからたまらない。
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これがジョンソン。
 ジョンソンとは演奏の一部にも登場する、声を発する黄色いアヒル人形の呼び名のこと。これを北京ダックにするのか……というところでHAYATOは考えあぐねてしまった。「これで『海』が出てきたら『海の北京ダック』になる」と、HIROに奨められて開いたもう一枚のリクエストは、なんと「アラサー」。  つまり、北京ダックにされるアラサーのジョンソン、というテーマでインプロヴィゼーションをしないといけなくなったのだ。それでも、「よし。いろいろ設定できるね。やってみようか」と、HAYATOはピアノを静謐に弾き始める。シリアスなトーンのピアノにHIROがジョンソンを絡めるなど、混沌とした序盤から、やがてリズムがシンクロする中盤に到ると、フロアが熱気を帯び始める。ドラマティックな展開のあと、メインのリフに戻り演奏を終えると、うおぉ、という歓声が待っていた。即興とは思えない完成度と言えばいいのか、それとも即興だからこその起伏溢れるテンションの高さと言えばいいのか。「最高!」というファンの叫びは本心だっただろう。  HIROは「今の1曲でジョンソンの一生が垣間見えた。これはまるで人生です!」と言った。短時間で劇的なストーリーを組み立ててしまう→Pia-no-jaC←、おそるべし。
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してやったりのHAYATO。
 もう、ライヴがひとつ終わったかのような達成感に会場が包まれたが、それでも全体の半分ほど。後半戦はMCも短めで、アンコールまで畳み掛けるように次々と豊富な楽曲を送り出していく。  東日本大震災後に制作をスタートした『暁』の中でも、しんしんと雪の降る冬にでき、とくに穏やかな日々が続くようにとの願いが表現された「雪月花」が、そこまでの「動」に対する「静」で会場の気持ちをひとつにする。そして一転、ラストの「威風堂々」「PEACE」では再びエネルギーを爆発させ、上昇感で空気を満たした。  その空気の高揚をさらに持続させたアンコールでライヴは幕を閉じたが、演奏に入る前に、ふたりから重大発表があった。  ひとつは、7月に予定されている、世界的ヴァイオリニスト・葉加瀬太郎とのコラボレーションアルバム発売。  そしてもうひとつは、デビュー5周年に向けた記念の全曲ライヴ(!)。会場は日比谷野外大音楽堂だ。 pj041808.jpg  熱心なリスナーのみならず、広く世の中からアーティストとして認知されるステージに足を踏み入れようとしている→Pia-no-jaC←。すでに6月23日の東京国際フォーラム公演はソールドアウトになっているが、この横浜公演に始まる全国ツアーが、大きな変化の胎動を目撃するまたとない機会であることは確かなようだ。 (取材・文=後藤勝/写真=尾藤能暢) ●→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)Official Site http://pia-no-jac.net/ ●pianojac2011 - YouTube http://www.youtube.com/user/pianojac2011 pj041807.jpg <横浜公演セットリスト> SE 1.眞 2.Paradiso <MC> 3.Fantasista 4.台風 5.ダイナマイト(バトルセッション) <MC> 6.Fairy Dolce 7.ボレロ 8.新世界 —即興コーナー— 9.幻想即興曲 10.獅子奮迅 11.Jack <MC> 12.雪月花 <MC> 13.威風堂々 14.PEACE EN1.日替わり(4月14日はエレクトリカルパレード) EN2.それでも猫は追いかける <MC> EN3.HAPPY