9月7日から3日間、なぜ橋下徹のツイッターは止まったのか?

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 『ツイッターを持った橋下徹は小泉純一郎を
超える』(講談社/真柄昭宏)
 朝日新聞記者、ソフトバンク広報室長を経て、現在はシンクタンク・麻布調査研究機構代表理事を務める田部康喜氏が、気になる書籍やメディア報道の紹介を通じて、ホットなあの話題の真相に迫る!   橋下徹・大阪市長のツイッターが止まったのは、7日午前6時48分27秒だった。この日は17回つぶやいている。最後のツイッターが「posted at 06:48:27」である。教育について、教育委員会と首長がどのように関与していくべきかが、つぶやかれている。    橋下市長のフォロワーは82万2763人、フォローしているのは中田宏や東国原英夫ら28人である。政治家として、そのフォロワーの数はトップクラスである。1日に10回以上もつぶやくことがある橋下のツイッターが、2昼夜にわたって止まったのである。  大阪市長の橋下徹が率いる大阪維新の会は9日、国政への進出を目指して、まず政党設立に向け、自民党、民主党、みんなの党所属国会議員7人と討論会を開いた。政党要件である5人以上の国会議員の参加を得て、総選挙に打って出る構えである。    そして、橋下のツイッターは止まってから4日目の10日になってようやくつぶやきを再開した。しかしそれは、フォロワーが期待した国政の話ではなく、大阪市が補助金の削減対象としている文楽についてだった。 『ツイッターを持った橋下徹は小泉純一郎を超える』(講談社)は、小泉純一郎内閣のもとで総務相や金融担当相など務めた、竹中平蔵の政策秘書だった真柄昭宏(まがら・あきひろ)による橋下論である。 「ラジオを駆使したヒトラー、テレビを駆使した小泉純一郎、そしてツイッターを駆使している橋下徹は、まったく異なるメディアを使ったまったく異なるリーダーである」――「腰巻」と呼ばれる本の内容を盛り込んだ、表紙の巻き紙には、世界を惨禍に陥れた独裁者と長期政権を樹立した首相が並べられている。  しかしながら、本書が多くの頁を割いて綴っているのは、リーダー論ではない。書名にあらわれているように、著者の真柄は橋下市長にシンパシーを抱くものではあるが、大阪維新の会の政策を論じて、その優れた点を指摘するのでもない。ましてや、橋下市長を批判する学者らがよくなぞらえる、ヒトラーとの比較論ではまったくない。  つまり、ある政治勢力が権力をつかむために掲げる「理念」となる政策や、権力の頂上にのぼりつめる「戦略」を説く書籍ではない。「何をなすべきか?」あるいは、「それをどのように実現していくか?」を語る軍略書ではない。  それでは、本書は何を描こうとしているのか?  橋下市長が政権を握ったときに、その権力を長期に維持する「戦術」について多くのページを割いている。  ドイツの社会学者のマックス・ウェーバーは「職業としての政治家」のなかで、「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という有名な言葉を語っている。この著作は、1919年1月にミュンヘンにおいて学生を対象にした講演録である。ドイツは第1次世界大戦の敗北から帝政の廃止に向かって、さまざまな政党が乱立していた。  この混乱のなかから、民主主義の精華といわれたワイマール体制が生まれ、それがヒトラーによって全体主義へと導かれるのである。ドイツ国民である学生に対して、近い過去の経験に学ぶのではなく、歴史に学べと訴えたウェーバーの警句は生かされなかった。 『ツイッターを持った』のなかで、真柄が多くのページを割いて綴っているのは、小泉政権の経験である。現代史ともいえないきわめて近い過去から、橋下市長の権力維持の「戦術」を説く。  小泉政権の経済政策、特に不良債権処理などの拠点となった、経済戦略会議の主導権を握る竹中の戦術に光をあてる。橋下市長のもとに大阪市役所顧問などの肩書で参集している、「改革派官僚」たちが、省庁の外で集まって政策を立案する。政策秘書であった、著者の真柄もメンバーである。事務局が書き上げた政策案が決定される直前に、改革派が練った政策を実現するために報告書などに重要な文言を加える。  改革派官僚と呼ばれる元官僚たちの著作に、必ず現れるシーンである。  真柄は彼らが橋下市長のもとに集まり、維新の政策を練っていることを高く評価する。橋下が権力を握った際には、彼らの戦術を使うことを勧めている。  小泉政権はいわば、現代史にもなっていない。その政策の是非について正当な評価が下るまでには、時の砂が落ちるのを待たなければならない。  今学ぶべきは、歴史である。国民による国家すなわち国民国家は、フランス革命とアメリカ独立によって「発明された」新しい歴史的な枠組みである。大ざっぱにいえば、国旗と国家に忠実を誓えば、その国の国民となる。  この国民国家は、それまでの王政に比べてきわめて強力であった。欧米諸国はこぞって国民国家の建設を目指したのである。明治維新によって、日本はアジアのなかで唯一、国民国家の設立に成功し、列強の位置に滑り込んだ。  尖閣列島と竹島の問題は、日本人に国民国家の意識を覚醒させた。  そして、東日本大震災である。戦後の死者の数としては最大であり、戦争の犠牲と同様の思いを国民に想起させるものである。いままさにウェーバーが学生に向かって講演していたときのような瞬間に日本はあるのではないか。  民主党と自民党の代表、総裁選、維新の政党化……この混沌とした政局のなかで、いったい何が起ころうとするのか?   歴史に学ぶ視点を固く持ちながら、経験を語る『ツイッターを持った』を読むのは悪くない。  日本を再生に導く政治家は誰なのか。歴史にならない経験を見ていけば、愚者がわかるであろう。それは政治家に限らない。彼らの周辺でうごめく者たちも含めて。 (敬称略) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 近所のサンクスがセブンに! 大手に喰われ消えるサンクス 1000円カット「QBハウス」はどこまで無茶ぶりアリか? 医師会、国会議員が“自殺推進”法案成立にご熱心!? “程よい”つながりで大ブレイク中「LINE」を使いこなす! 原告有利? サムスン賠償評決に見る米訴訟事情 “三流コンビニ”ファミマが初音ミクキャンペーンで起死回生 いまだに東電擁護、原発推進に“ご熱心” 東電労組とは何者?

大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」

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「週刊スパ」(扶桑社/2月28日号)
「橋下旋風」、そして最近では「橋下市長コスプレ愛人騒動」で揺れる大阪府・大阪市では、知事・市長が所属する与党である「大阪維新の会」、そして府・市議会第2党の位置にある公明党所属議員の鼻息が荒いと、職員の間ではもっぱらの評判だ。  迎え撃つ側の職員にとって、敵は何も大阪維新の会代表・橋下徹大阪市長、同会幹事長・松井一郎大阪府知事だけではない。知事、市長と同じく、いまや騎虎の勢いとどまることを知らない同会所属議員、そして、同会に秋波を送り、「もはや与党気取り」(職員・A氏)という公明党議員もまた、やっかいな相手である。 「議員には、正直、手を焼く人もいる。もっとも、民意を背に、職員や役所に対し、あまりの無理難題を吹っかけてきたときは、絶対に協力してやらない。似て非なることをして終わらせる」(A氏)  そんな職員たちに、敵視する大阪維新の会、公明党所属の議員について、話を聞いてみた。 陳情の付き添いは、公明党より共産党?  地方議員の仕事は、公営住宅入居、保育所入所といった市民の希望を、行政側にねじ込むことだとよくいわれる。その是非はともかく、全国どこの地方議員も、政策立案よりもこうした陳情受付に忙殺されるのが現実である。  とりわけ、生活保護受給、公営住宅入居、保育所入所などに関する、役所への陳情の際には、福祉に力を入れている公明党と共産党の議員の付き添いが多いという。  さて、そもそも市民がこれらを希望する場合、やはり地方議員の付き添いは功を奏するものなのだろうか? 「議員を連れてきてもらっても、行政としての判断が変わるかといえば、決してそんなことはない。むしろ議員から偉そうに『なんとかならんか』と議員バッジをひけらかして言われると、『絶対に対応なんてしない』と闘志が湧く。あらゆる法解釈を用いて、絶対に認めない。特に生活保護受給はそう。そもそも橋下市長は、生活保護受給を減らせという方向なのだから。問題はない」(A氏)  この職員は、「公明党と共産党、付き添う議員の所属政党によって対応を変えることはない。しかし共産党の先生(議員)は、職員の話に耳を傾け、行政側が無理というものにも理解を示す。しかし公明党の先生は、『市民の味方』を標榜していらっしゃるせいか、公務員には居丈高なのが多い。付き添ってきた市民、つまり支持者の前なので、パフォーマンスでやっているのかもしれないが……。それでは頼みごとは通りにくいだろう」と話す。  つまり福祉の案件で大阪市に何か頼りたい場合、公明党よりも共産党の議員に付き添ってもらったほうが、功を奏する可能性が高いといえよう。  そもそも、なぜ、公明党の議員は、職員から嫌われるのか。 「資料や書類ひとつでも、電話一本で『持ってきてんか?』と態度がでかいのが多い。自分の足で取りにこい。市職員はラーメン屋の出前ではない。その点、共産党の先生は腰が低くて好感が持てる」(同)  散々な言われようの公明党議員だが、これに輪をかけて職員の間で評判が悪いのが、大阪維新の会所属議員だ。 マナーの悪さは大阪維新の会がダントツ  大阪維新の会所属議員は、同会代表である橋下市長を真似してか、とにかく職員を怒鳴りつけることが多いという。 「生活保護は市の仕事だが、同会所属だが、なぜか府議会のO議員が区役所にやって来て、ある女性市民の生活保護受給を認めなかったことを『虐待だ!』とねじ込んできたという話を聞いた。生活保護受給率を減らせという橋下市長の政策に沿った対応をしているのに。おかしな話だ」(職員・B氏)  また、先述した公明党議員のように、同会議員も「書類や資料を電話一本で『持ってこい』」(B氏)とよく言うそうだが、その際、詳細な資料を揃えて持っていくと「これじゃわからん! 市民目線に立って、わかりやすいものにしろ!」と怒鳴るのは日常茶飯事。  そのため、あらためて要点のみまとめた資料を持っていくと、「詳細がわからん」と怒鳴り、市職員に当たり散らすという。  このような状況については、橋下市長が、職員から「同会議員の態度が悪い」との指摘を受け、「議員の振る舞いについては申し訳ない」と、2月に謝罪していることからもうかがえる。 「市長が謝罪したから、同会議員の態度が改まったかといえば、そんなことはない。余計に市長と議員から職員への風当たりがキツくなった。懲戒と分限をちらつかせ、職員を萎縮させているだけだ」(職員・C氏)  また東成区では、前出の同会所属O議員が、自転車で「大阪維新の会」という幟を持ち走り回っていたが、無灯火で、市民にぶつかっても謝罪もしないで走り去ったという。 「同会議員は市役所でもこんな感じで、とにかくマナーや態度が悪いのが多い。資料を持っていっても、礼ひとつ言わない。公明党の先生だって、『ありがとう』くらいは言える」(C氏) 「市民の皆さまにも責任は取っていただく」  大阪交響楽団の音楽職採用職員の分限免職や、文楽協会への補助金カット示唆などについても、職員は「すべて職員や関連団体への恫喝と受け止めている」(職員・D氏)という。 「市民が、生活保護が必要でも受けられない。日本を代表する商都としての文化も守らなくていい……。そういう政策を掲げる人を当選させたのは大阪市民。その責任は、市民の皆さまに遠からず降りかかってくることになる。そのとき行政は、市民に手を差し伸べられるかどうかはわからない。民意によって選んだ市長の政策を、淡々と行わせていただきますよ」(D氏)  以前、本サイトの記事(http://biz-journal.jp/2012/06/post_287.html)で、職員の「アホ(有権者)がアホ(市長)を選んだので仕方がない」という発言を掲載したが、これについてD氏は、「クレイジーな方々(有権者)がお調子者(市長)を選んだので、どうしようもない」とまで言う。  職員の本音が透けて見える。 (構成=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー 大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継! グループリーグ突破の五輪代表に吹く追い風を分析 短寿命・低価格で凋落したパナソニックとソニーは復活なるか? 商社の双日に尖閣諸島周辺ビジネスでチャンス到来

大阪市職員「公明党より低レベルな維新の会と、クレイジーな市民」

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「週刊スパ」(扶桑社/2月28日号)
「橋下旋風」、そして最近では「橋下市長コスプレ愛人騒動」で揺れる大阪府・大阪市では、知事・市長が所属する与党である「大阪維新の会」、そして府・市議会第2党の位置にある公明党所属議員の鼻息が荒いと、職員の間ではもっぱらの評判だ。  迎え撃つ側の職員にとって、敵は何も大阪維新の会代表・橋下徹大阪市長、同会幹事長・松井一郎大阪府知事だけではない。知事、市長と同じく、いまや騎虎の勢いとどまることを知らない同会所属議員、そして、同会に秋波を送り、「もはや与党気取り」(職員・A氏)という公明党議員もまた、やっかいな相手である。 「議員には、正直、手を焼く人もいる。もっとも、民意を背に、職員や役所に対し、あまりの無理難題を吹っかけてきたときは、絶対に協力してやらない。似て非なることをして終わらせる」(A氏)  そんな職員たちに、敵視する大阪維新の会、公明党所属の議員について、話を聞いてみた。 陳情の付き添いは、公明党より共産党?  地方議員の仕事は、公営住宅入居、保育所入所といった市民の希望を、行政側にねじ込むことだとよくいわれる。その是非はともかく、全国どこの地方議員も、政策立案よりもこうした陳情受付に忙殺されるのが現実である。  とりわけ、生活保護受給、公営住宅入居、保育所入所などに関する、役所への陳情の際には、福祉に力を入れている公明党と共産党の議員の付き添いが多いという。  さて、そもそも市民がこれらを希望する場合、やはり地方議員の付き添いは功を奏するものなのだろうか? 「議員を連れてきてもらっても、行政としての判断が変わるかといえば、決してそんなことはない。むしろ議員から偉そうに『なんとかならんか』と議員バッジをひけらかして言われると、『絶対に対応なんてしない』と闘志が湧く。あらゆる法解釈を用いて、絶対に認めない。特に生活保護受給はそう。そもそも橋下市長は、生活保護受給を減らせという方向なのだから。問題はない」(A氏)  この職員は、「公明党と共産党、付き添う議員の所属政党によって対応を変えることはない。しかし共産党の先生(議員)は、職員の話に耳を傾け、行政側が無理というものにも理解を示す。しかし公明党の先生は、『市民の味方』を標榜していらっしゃるせいか、公務員には居丈高なのが多い。付き添ってきた市民、つまり支持者の前なので、パフォーマンスでやっているのかもしれないが……。それでは頼みごとは通りにくいだろう」と話す。  つまり福祉の案件で大阪市に何か頼りたい場合、公明党よりも共産党の議員に付き添ってもらったほうが、功を奏する可能性が高いといえよう。  そもそも、なぜ、公明党の議員は、職員から嫌われるのか。 「資料や書類ひとつでも、電話一本で『持ってきてんか?』と態度がでかいのが多い。自分の足で取りにこい。市職員はラーメン屋の出前ではない。その点、共産党の先生は腰が低くて好感が持てる」(同)  散々な言われようの公明党議員だが、これに輪をかけて職員の間で評判が悪いのが、大阪維新の会所属議員だ。 マナーの悪さは大阪維新の会がダントツ  大阪維新の会所属議員は、同会代表である橋下市長を真似してか、とにかく職員を怒鳴りつけることが多いという。 「生活保護は市の仕事だが、同会所属だが、なぜか府議会のO議員が区役所にやって来て、ある女性市民の生活保護受給を認めなかったことを『虐待だ!』とねじ込んできたという話を聞いた。生活保護受給率を減らせという橋下市長の政策に沿った対応をしているのに。おかしな話だ」(職員・B氏)  また、先述した公明党議員のように、同会議員も「書類や資料を電話一本で『持ってこい』」(B氏)とよく言うそうだが、その際、詳細な資料を揃えて持っていくと「これじゃわからん! 市民目線に立って、わかりやすいものにしろ!」と怒鳴るのは日常茶飯事。  そのため、あらためて要点のみまとめた資料を持っていくと、「詳細がわからん」と怒鳴り、市職員に当たり散らすという。  このような状況については、橋下市長が、職員から「同会議員の態度が悪い」との指摘を受け、「議員の振る舞いについては申し訳ない」と、2月に謝罪していることからもうかがえる。 「市長が謝罪したから、同会議員の態度が改まったかといえば、そんなことはない。余計に市長と議員から職員への風当たりがキツくなった。懲戒と分限をちらつかせ、職員を萎縮させているだけだ」(職員・C氏)  また東成区では、前出の同会所属O議員が、自転車で「大阪維新の会」という幟を持ち走り回っていたが、無灯火で、市民にぶつかっても謝罪もしないで走り去ったという。 「同会議員は市役所でもこんな感じで、とにかくマナーや態度が悪いのが多い。資料を持っていっても、礼ひとつ言わない。公明党の先生だって、『ありがとう』くらいは言える」(C氏) 「市民の皆さまにも責任は取っていただく」  大阪交響楽団の音楽職採用職員の分限免職や、文楽協会への補助金カット示唆などについても、職員は「すべて職員や関連団体への恫喝と受け止めている」(職員・D氏)という。 「市民が、生活保護が必要でも受けられない。日本を代表する商都としての文化も守らなくていい……。そういう政策を掲げる人を当選させたのは大阪市民。その責任は、市民の皆さまに遠からず降りかかってくることになる。そのとき行政は、市民に手を差し伸べられるかどうかはわからない。民意によって選んだ市長の政策を、淡々と行わせていただきますよ」(D氏)  以前、本サイトの記事(http://biz-journal.jp/2012/06/post_287.html)で、職員の「アホ(有権者)がアホ(市長)を選んだので仕方がない」という発言を掲載したが、これについてD氏は、「クレイジーな方々(有権者)がお調子者(市長)を選んだので、どうしようもない」とまで言う。  職員の本音が透けて見える。 (構成=編集部) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 野村社員「部下は監禁・罵倒し、顧客に損さてもノルマは死守」 電通社員「新人は毎日朝まで伝統“血みどろ”研修in飲み屋」 【特集】実はブラック?人気企業社員が語る我が社のタブー 大手広告代理店Dの“伝説の”合コンをついに実況中継! グループリーグ突破の五輪代表に吹く追い風を分析 短寿命・低価格で凋落したパナソニックとソニーは復活なるか? 商社の双日に尖閣諸島周辺ビジネスでチャンス到来

橋下大阪市長の不倫問題で「ベストファーザー賞」選考基準に異論噴出

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今は聖人君子?
 「週刊文春」(文藝春秋)7月26日号が報じた橋下徹大阪市長の女性問題。同誌は2006年から07年頃に大阪・北新地の高級クラブで働いていたホステスが、当時「茶髪の弁護士」としてテレビに出まくっていた橋下氏と不倫関係にあったことを詳細に伝えているが、橋下氏は発売前日の18日、同市庁舎で会見を行い、「正直、大変な状況だ。親のポカで子どもには本当に申し訳ない」「知事になる前までは、聖人君子のような生き方をしていたわけではない」などと、過去の不倫を認め謝罪した。  この報道をきっかけにクローズアップされたのが、橋下氏が06年に受賞した「ベストファーザー賞」だ。 「同賞は日本メンズファッション協会と日本ファーザーズ・デイ委員会が主催し、1982年から毎年『素敵なお父さん』とされた著名人に贈られる賞だが、橋下氏も含め、受賞者の顔ぶれを見ると、『なんでこの人に?』とクビをかしげたくなる著名人が目立つ。受賞後に女性スキャンダルが発覚した著名人が多いが、主催者側が多少は受賞候補者の“身体検査”を行うべきだろう」(芸能記者)  古いところでは、88年に受賞した、NHK朝の連続テレビ小説『澪つくし』、NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』などで知られる脚本家のジェームス三木氏は、元妻の著書で家庭内暴力などを暴露され、元妻とその著書の出版社を民事・刑事で告訴。同件では元妻が和解金を支払うことで解決したが、00年に金銭面でモメにモメた挙げ句、離婚が成立。その後、二回り以上年下の元客室乗務員と再婚した。  また、89年と00年に受賞した俳優の津川雅彦は若かりしころ、デヴィ夫人をはじめとした数々の女性と浮き名を流し、91年に受賞した中村勘九郎(現・中村勘三郎)は宮沢りえや米倉涼子との関係を暴かれ、一部女性誌では米倉との密会現場に夫人が乗り込んだことが報じられた。01年に受賞した俳優の保坂尚輝(現・保阪尚希)は女優の高岡早紀との間に二児をもうけたものの、04年に離婚。その後は、元レースクィーンの恋人と交際していた。 「最近では、橋下氏の翌年の07年に受賞した現日本創新党代表幹事で大阪市特別顧問の中田宏氏、現新党大地・真民主の横峯良郎参院議員が受賞後、共に不倫スキャンダルが発覚。とくに横峯氏は、三女のさくらを一流のプロゴルファーに育て上げたのが世間で大々的に評価されていたにもかかわらず、愛人問題、賭けゴルフ疑惑、恐喝事件への関与など次々とスキャンダルが発覚し、民主党を離党せざるを得なくなった」(週刊誌記者)  このあたりまでならすでに表沙汰になっているが、決して表に出ない笑えない話もあるという。 「ここ5年以内のある文化人の受賞者は、授賞式の前に夫の不倫を長年疑い続けていた妻が自殺。にもかかわらず、何事もなかったかのように受賞した。現在も複数の愛人がいるようだが、母が自殺したことで父を恨んでいる娘とは冷戦状態のようだ。ただ、その人物は決してスキャンダルを暴かれることがない立場にいるだけに、今後も表沙汰になることはないだろう」(同)  ちなみに今年は歌舞伎俳優の中村勘九郎が受賞。過去に受賞した父・勘三郎と親子2代での受賞となったが、今後も、父親と同じ道を歩まない「素敵なお父さん」のままでいられるかが注目される。

大阪市職員語る「橋下市長は手柄横取りで、ミスは職員のせい」

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頭の良さは正直うらやましい...
(「橋下徹公式HP」より)
 今、全国で最も注目されている地方自治体といえば大阪市だろう。  圧倒的な民意を背に、大阪市役所に乗り込んできた橋下徹市長。その人気は、大阪府知事時代から今に至るまで、衰えることを知らない。ところが市民からの人気とは裏腹に、市役所職員の間ではすこぶる評判がよろしくないもようだ。  市役所内を我がモノ顔で、好き勝手に振る舞う橋下市長の権勢ぶりに、職員のほぼ全員がNOを突きつけているというのだ。  大手メディアでは伝えられない、そんな大阪市役所の現状をレポートする。 入れ墨を入れていない職員が、「入れている」と回答?  すでに各種報道で伝えられている、同市役所職員への「入れ墨調査」。これは、同市児童福祉施設に勤務する男性職員が、施設入所児童に自身の入れ墨を見せ、恫喝したという問題が表面化したのを機に行われたものだ。  この調査は大阪市全職員約3万3500人(教育委員会を除く)を対象に実施。結果、環境局の73人を筆頭に、110人の職員が入れ墨をしていることが判明した。  さて、この「入れ墨調査」では、プライバシーを理由に回答を拒否した15人の職員に注目が集まっている。市長は「プライバシーを理由に調査拒否して、のうのうとできる職場があるのなら、公務員は世間をなめすぎている」と彼らを批判、懲戒処分の可能性を匂わせた。  しかし、この「入れ墨調査」は、職員に配られた調査用紙に記入するのみ。なので上司、もしくは医師などの第三者が、実際に調査対象となる職員の身体を目視することもない。あくまでも職員の自己申告によるものである。  そのため匿名を条件に話を聞かせてくれた現役職員・A氏によると、「入れ墨を入れているのに『入れていない』と虚偽の回答したケースももちろん考えられるが、それ以上に深刻なのは、入れ墨を入れていないのに、調査では『入れている』と回答した職員もいる可能性がある」という。なぜそのようなことが起こり得るのだろうか? 「就任以来、橋下市長の職員に対する横暴、こうした調査のやり方への不満に尽きる」(A氏)  また、A氏は「(市長が)公務員の懲戒処分を自己申告のみで行う」ことのほうが、よほど問題だとし、「懲戒処分を行うのならば、それ相当の手続きと公正で客観的な調査が必要であり、そうした手続きと調査が何ら行われていない」と憤る。 職員を裸にして調べるしかない  もし入れ墨を入れている職員が、今回の調査で「入れていない」と虚偽申告、これによって懲戒処分を免れたならば問題であろう。同じように「入れ墨を入れている」と自称した職員が、懲戒処分を受けた場合ももちろん問題である。  どちらのケースでも、法と手続きを守るべき市役所において、公正で客観的な調査を行わずして自己申告のみで懲戒処分を免れたり、受けたりすることになるからである。とても行政機関として望ましい姿とはいえない。 「本当にきちんと調べるのならば、職員を裸にして、公衆の面前で徹底的に調べるしか方法はない。それこそ人権問題だ。でも、橋下市長なら職務命令と称してやりかねないね」(A氏) ミスは必ず他人のせい  橋下市長は、就任以来、こうした職員へのアンケート調査に熱心だ。とりわけ選挙時、平松邦夫前市長寄りとされた市の労働組合は目の敵である。  入れ墨調査の前には「労使関係に関するアンケート」を実施。これは「もっぱら組合潰しを目的としたものであることは、いうまでもない」(A氏)との声も多い。  その調査内容は、市職員に労働組合に「加入しているか否か」「活動に参加したことがあるか否か」のほか、「選挙で投票依頼をされたことがあるか否か」を問う内容となっており、これにとどまらず「誰に誘われたか」をも問いただす内容だ。  しかしこの調査は、結果が出ることはなかった。その調査内容が、憲法上の「内心の自由」をも侵す恐れもあるとの声が法曹界や労働界に広がり、問題視されたためだ。これを受けて、今年4月には、この調査用紙は破棄されるに至った。  さて、この調査に「正確に回答しなければ懲戒処分もあり得る」と言った橋下市長だが、「野村修也(大阪市特別)顧問に任せてあるので問題ない」と自らの責任については回避する言動を見せている。 橋下市長は「器のちっちゃい」男  こうした橋下市長の責任回避姿勢は、これにとどまらない。日常での業務でも、失敗したら部下や外部のせいになるという。  よく知られたところでは、昨年の市長選の際、対立候補だった平松前市長支援目的で市交通局職員が「知人・友人紹介カード」なるリストを作成、配布・回収したとされる問題だ。  このリストは「市と組合が組織ぐるみで市長選に関与していたことを裏付ける資料である」として、橋下市長率いる大阪維新の会所属の杉村幸太郎大阪市議が、市議会などで追及した。しかし、後にこのリストは、市交通局職員が捏造したものだと発覚した(捏造リスト問題)。  これについて橋下市長は「市長として、リストを捏造した職員の行為は問題であり謝罪するが、この問題を追及した大阪維新の会、また杉村市議になんの問題もない」「杉村市議の指摘があったからこそ、捏造リスト問題が発覚した。市議会は健全である」との見解を示した。  平たくいえば「市長としては市職員が悪い。でも市議会で追及した杉村市議は悪くない。だから大阪維新の会代表である自分は悪くない。市民の民意を受けている自分は悪くない」ということだ。 「責任はとにかく回避。ミスは職員のせい。職員がミスしたら、とにかく怒鳴って吊るし上げる。この前の市長記者会見で女性記者にかみついたときと同じ対応。市職員はみんな『市長は、なんちゅう器のちっちゃい男や』といっている」(A氏) 平松前市長の実績も、橋下市長にかかると「俺のもの」  ところが、実績、特にマスコミ受けのいい手柄は、橋下市長の手にかかると「すべて俺のもの」ということになるという。  その代表格が、今、世間で騒がれている生活保護不正受給を取り締まる「生保Gメン」だ。これは元警察官やケースワーカーなど三人一組で地域を回るというものである。 「あれも市長はさも自分の実績のように話しているが、昨年の10月時点ではもう、生活保護世帯の多い西成区では行われていたはず。橋下市長の当選は昨年11月ですからね。それをわざわざメディア受けするネーミングをつけて、自分の手柄として吹聴する。ほんまに実績ドロボーですわ」(A氏)  こうした話はあまりメディアを通して伝わってこない。なぜなら「記者クラブ所属の記者は橋下市長に萎縮して、批判的なことを言えないし書けないから」(同)だとか。  それにしても散々な言われようの橋下市長だが、彼の実績として多くの市職員が認めているものもある。ただそれは「禁煙化の徹底」くらいしかないということだ。 アホ(有権者)がアホ(市長)を選んだので仕方がない  大阪市は地域柄、お笑い、ユニークなどなど、話題性のある人を好む。政治家も例外ではない。かつて元漫才師の横山ノック大阪府知事、同じく漫才師だった西川きよし参院議員などを選出した土地柄だ。 「アホ(有権者)がアホ(市長)を連れてきたので仕方がない。市長には、一刻も早く出て行ってほしい。このままでは市役所が崩壊する。だいたい選挙権は政策を理解している人間にのみ与えるべき。ワイドショーで『とおるちゃん!』なんて言っているオバちゃんが、政策を理解しているとは思えない。橋下市長の『職員を叩いて、有権者である市民の支持を得る』という手法は、市役所職員のやる気を失わせ、優秀な人材ほど退職し、退職してほしいどうしようもない人材ばかりになりつつある。今では市の行政にも支障を来し始めている」(A氏)  圧倒的民意を得た政権は、一旦ブームが去ると、その反動も大きい。ブームはいつまでも続くものではない。これが去ったとき、大阪市民は橋下徹という政治家を、どう判断するのだろうか。 (文=編集部) <おすすめ記事> 金の力が欧州クラブを席巻! 世界サッカーの最新経営術 震災でブーム到来!?日本酒業界に何が起こっているのか? 太陽光の10倍!?経産省「再生エネ“本命”は洋上風力発電」 山本一郎「やっぱり中国経済はもうダメになるのか?」 「ノマドワーク」「スタートアップ」ブームは軽薄である 自称ニートがネットで"生活費集め"はOKか!?(後編) コーラが特定保健用食品って、さすがに無理がないか?

大阪市職員語る「橋下市長は手柄横取りで、ミスは職員のせい」

 サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 金の力が欧州クラブを席巻! 世界サッカーの最新経営術 震災でブーム到来!?日本酒業界に何が起こっているのか? 太陽光の10倍!?経産省「再生エネ“本命”は洋上風力発電」 ■特にオススメ記事はこちら! 大阪市職員語る「橋下市長は手柄横取りで、ミスは職員のせい」 - Business Journal(6月21日)
頭の良さは正直うらやましい...
(「橋下徹公式HP」より)
 今、全国で最も注目されている地方自治体といえば大阪市だろう。  圧倒的な民意を背に、大阪市役所に乗り込んできた橋下徹市長。その人気は、大阪府知事時代から今に至るまで、衰えることを知らない。ところが市民からの人気とは裏腹に、市役所職員の間ではすこぶる評判がよろしくないもようだ。  市役所内を我がモノ顔で、好き勝手に振る舞う橋下市長の権勢ぶりに、職員のほぼ全員がNOを突きつけているというのだ。  大手メディアでは伝えられない、そんな大阪市役所の現状をレポートする。 入れ墨を入れていない職員が、「入れている」と回答?  すでに各種報道で伝えられている、同市役所職員への「入れ墨調査」。これは、同市児童福祉施設に勤務する男性職員が、施設入所児童に自身の入れ墨を見せ、恫喝したという問題が表面化したのを機に行われたものだ。  この調査は大阪市全職員約3万3500人(教育委員会を除く)を対象に実施。結果、環境局の73人を筆頭に、110人の職員が入れ墨をしていることが判明した。  さて、この「入れ墨調査」では、プライバシーを理由に回答を拒否した15人の職員に注目が集まっている。市長は「プライバシーを理由に調査拒否して、のうのうとできる職場があるのなら、公務員は世間をなめすぎている」と彼らを批判、懲戒処分の可能性を匂わせた。  しかし、この「入れ墨調査」は、職員に配られた調査用紙に記入するのみ。なので上司、もしくは医師などの第三者が、実際に調査対象となる職員の身体を目視することもない。あくまでも職員の自己申告によるものである。  そのため匿名を条件に話を聞かせてくれた現役職員・A氏によると、「入れ墨を入れているのに『入れていない』と虚偽の回答したケースももちろん考えられるが、それ以上に深刻なのは、入れ墨を入れていないのに、調査では『入れている』と回答した職員もいる可能性がある」という。なぜそのようなことが起こり得るのだろうか? 「就任以来、橋下市長の職員に対する横暴、こうした調査のやり方への不満に尽きる」(A氏)  また、A氏は「(市長が)公務員の懲戒処分を自己申告のみで行う」ことのほうが、よほど問題だとし、「懲戒処分を行うのならば、それ相当の手続きと公正で客観的な調査が必要であり、そうした手続きと調査が何ら行われていない」と憤る。 職員を裸にして調べるしかない  もし入れ墨を入れている職員が、今回の調査で「入れていない」と虚偽申告、これによって懲戒処分を免れたならば問題であろう。同じように「入れ墨を入れている」と自称した職員が、懲戒処分を受けた場合ももちろん問題である。  どちらのケースでも、法と手続きを守るべき市役所において、公正で客観的な調査を行わずして自己申告のみで懲戒処分を免れたり、受けたりすることになるからである。とても行政機関として望ましい姿とはいえない。 「本当にきちんと調べるのならば、職員を裸にして、公衆の面前で徹底的に調べるしか方法はない。それこそ人権問題だ。でも、橋下市長なら職務命令と称してやりかねないね」(A氏) ミスは必ず他人のせい  橋下市長は、就任以来、こうした職員へのアンケート調査に熱心だ。とりわけ選挙時、平松邦夫前市長寄りとされた市の労働組合は目の敵である。  入れ墨調査の前には「労使関係に関するアンケート」を実施。これは「もっぱら組合潰しを目的としたものであることは、いうまでもない」(A氏)との声も多い。  その調査内容は、市職員に労働組合に「加入しているか否か」「活動に参加したことがあるか否か」のほか、「選挙で投票依頼をされたことがあるか否か」を問う内容となっており、これにとどまらず「誰に誘われたか」をも問いただす内容だ。  しかしこの調査は、結果が出ることはなかった。その調査内容が、憲法上の「内心の自由」をも侵す恐れもあるとの声が法曹界や労働界に広がり、問題視されたためだ。これを受けて、今年4月には、この調査用紙は破棄されるに至った。  さて、この調査に「正確に回答しなければ懲戒処分もあり得る」と言った橋下市長だが、「野村修也(大阪市特別)顧問に任せてあるので問題ない」と自らの責任については回避する言動を見せている。 橋下市長は「器のちっちゃい」男  こうした橋下市長の責任回避姿勢は、これにとどまらない。日常での業務でも、失敗したら部下や外部のせいになるという。  よく知られたところでは、昨年の市長選の際、対立候補だった平松前市長支援目的で市交通局職員が「知人・友人紹介カード」なるリストを作成、配布・回収したとされる問題だ。  このリストは「市と組合が組織ぐるみで市長選に関与していたことを裏付ける資料である」として、橋下市長率いる大阪維新の会所属の杉村幸太郎大阪市議が、市議会などで追及した。しかし、後にこのリストは、市交通局職員が捏造したものだと発覚した(捏造リスト問題)。  これについて橋下市長は「市長として、リストを捏造した職員の行為は問題であり謝罪するが、この問題を追及した大阪維新の会、また杉村市議になんの問題もない」「杉村市議の指摘があったからこそ、捏造リスト問題が発覚した。市議会は健全である」との見解を示した。  平たくいえば「市長としては市職員が悪い。でも市議会で追及した杉村市議は悪くない。だから大阪維新の会代表である自分は悪くない。市民の民意を受けている自分は悪くない」ということだ。 「責任はとにかく回避。ミスは職員のせい。職員がミスしたら、とにかく怒鳴って吊るし上げる。この前の市長記者会見で女性記者にかみついたときと同じ対応。市職員はみんな『市長は、なんちゅう器のちっちゃい男や』といっている」(A氏) 平松前市長の実績も、橋下市長にかかると「俺のもの」  ところが、実績、特にマスコミ受けのいい手柄は、橋下市長の手にかかると「すべて俺のもの」ということになるという。  その代表格が、今、世間で騒がれている生活保護不正受給を取り締まる「生保Gメン」だ。これは元警察官やケースワーカーなど三人一組で地域を回るというものである。 「あれも市長はさも自分の実績のように話しているが、昨年の10月時点ではもう、生活保護世帯の多い西成区では行われていたはず。橋下市長の当選は昨年11月ですからね。それをわざわざメディア受けするネーミングをつけて、自分の手柄として吹聴する。ほんまに実績ドロボーですわ」(A氏)  こうした話はあまりメディアを通して伝わってこない。なぜなら「記者クラブ所属の記者は橋下市長に萎縮して、批判的なことを言えないし書けないから」(同)だとか。  それにしても散々な言われようの橋下市長だが、彼の実績として多くの市職員が認めているものもある。ただそれは「禁煙化の徹底」くらいしかないということだ。 アホ(有権者)がアホ(市長)を選んだので仕方がない  大阪市は地域柄、お笑い、ユニークなどなど、話題性のある人を好む。政治家も例外ではない。かつて元漫才師の横山ノック大阪府知事、同じく漫才師だった西川きよし参院議員などを選出した土地柄だ。 「アホ(有権者)がアホ(市長)を連れてきたので仕方がない。市長には、一刻も早く出て行ってほしい。このままでは市役所が崩壊する。だいたい選挙権は政策を理解している人間にのみ与えるべき。ワイドショーで『とおるちゃん!』なんて言っているオバちゃんが、政策を理解しているとは思えない。橋下市長の『職員を叩いて、有権者である市民の支持を得る』という手法は、市役所職員のやる気を失わせ、優秀な人材ほど退職し、退職してほしいどうしようもない人材ばかりになりつつある。今では市の行政にも支障を来し始めている」(A氏)  圧倒的民意を得た政権は、一旦ブームが去ると、その反動も大きい。ブームはいつまでも続くものではない。これが去ったとき、大阪市民は橋下徹という政治家を、どう判断するのだろうか。 (文=編集部) <おすすめ記事> 金の力が欧州クラブを席巻! 世界サッカーの最新経営術 震災でブーム到来!?日本酒業界に何が起こっているのか? 太陽光の10倍!?経産省「再生エネ“本命”は洋上風力発電」 山本一郎「やっぱり中国経済はもうダメになるのか?」 「ノマドワーク」「スタートアップ」ブームは軽薄である 自称ニートがネットで"生活費集め"はOKか!?(後編) コーラが特定保健用食品って、さすがに無理がないか?

猪瀬直樹副都知事と橋下徹大阪市長の電力改革連携はタバコがネックで亀裂も!?

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嫌煙で知られる橋下氏
 猪瀬直樹・東京都副知事は、6月に予定されている東京電力の株主総会に出席し、関電の株主総会に出席する意向の橋下徹・大阪市長と連携し、9社が独占している日本の電力体制を変革していく方針を明らかにした。  福島第一原発事故から1年以上が経過したいまなお、強気に電力料金値上げを迫る東電をはじめ、脱原発の機運のなか露見した、各電力会社の隠匿体質にも世論の反感が募る今、猪瀬・橋下両氏の共闘には期待する声も少なくない。  ところがその2人の間に、亀裂が入りかねない見解の相違が存在することを知る者は少ない。  橋下市長は、禁煙となっている大阪市営地下鉄の駅構内で喫煙し、火災警報機が作動させて列車の運行に遅れを来たした地下鉄助役の男性への懲戒処分を検討している。また、大阪府知事時代の2008年には、庁舎敷地内を全面禁煙にしており、喫煙ルールに関しては、かねてから厳しい態度で臨んでいる。  一方、愛煙家としても知られている猪瀬副知事は、ある愛煙家団体サイト上で「(喫煙家は)それだけの税金を支払っているんだからさ。もっと、タックスペイヤーとしての認識を持っていいんじゃないかな」「マナーについては、精神的自制であって、本来法律で縛るもんじゃない」などと、このところの嫌煙ムードをけん制している。  マナーある喫煙ならば自由だが、今から約10年前、上智大学の教壇に立っていた猪瀬氏の講義を受講した同大学卒業生の男性は、こう証言する。 「彼は禁煙のはずの教室で、タバコを吸いながら教鞭をとっていました。あるとき、正義感の強い女子学生が『先生、教室内は禁煙です』と諌めたんですが、『私の講義ではこの教室は分煙だ。君らの席は禁煙でも教壇は喫煙席。文句があるなら受講していただかなくて結構』とはね付けていました」  強権的なところは橋下行政と相通じるものがあるが、両者の会見の席は果たして喫煙席となるのか禁煙席となるのか……。喫煙マナーに対する見解の違いで、9電力体制の変革の気運が煙と消えてしまわぬことを祈りたい。 (文=牧野源)

「メディア戦略ならお手のモノ」"将来の首相"橋下徹大阪市長のブレーンに島田紳助の影

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賛否両論わかれる橋本政治。
その行く末は......?
 橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」が3月に開講する「維新政治塾」が何かと話題になっている。定員400名のところに、1,000人以上の応募が殺到。「来年の今頃は総理大臣になっている」とまでいわれる橋下氏の勢いがそのまま現れた形だ。 「応募者の中には"風"を読んだ民主党議員や官僚、さらにはマスコミ関係者も含まれているそうです」(政界事情通)  政治塾開講の狙いについて、橋下市長は「同じ考えを持った人が集まらないと政治なんてできない。僕が塾長になり、首相公選制、道州制、統治機構の変革などについて話す」と話したが、これは表向き。本当の狙いは「大阪都構想」実現に向け、次期衆院選のための候補者養成が目的だ。  「次期衆院選では300人の候補者を擁立し、そのまま一気に天下取りを目指すつもりのようです」とは政治担当記者。それだけではない。この"橋下塾"には極めて緻密な計算が隠されているという。 「選挙で最も必要なのは『金』と『人』。維新政治塾の年会費12万円で、それが400名で4,800万円。これはほかの政治塾に比べれば割安。半面、次期衆院選に出馬する時にかかる供託金600万円は党からは出さないと明記している。ようは政治塾に入る段階で"身体検査"が行われ、杉村大蔵のようなフリーターは入れない仕組みになっている」(同)  別の政治担当記者も次のように話す。 「政治塾の定員400名なのに対し、次期衆院選での出馬候補者は300人が限度。余った100人はどうするのか? ここがミソで、漏れた100人を候補者300人の選挙応援に回すつもりのようです。選挙はウグイス嬢や運動員を雇ったりで金がかかる。残念ながら候補者からは漏れても、橋下氏と同じ政治信念を持っているのであれば、喜んでボランティアで選挙応援に回ると思いますよ」  こうしたアイデアを橋下氏ひとりで考えているのか? 週刊誌記者は「橋下氏にもブレーンはいますよ。お金の面では外資系コンサルタント会社の男性が"懐刀"でいるようですが、メディア戦略や企画面に関しては、吉本興業を退社した島田紳助さんの名前がブレーンとして挙がっているんです」と明かす。  確かに紳助のプロデュース力は抜群で、世の中の流れや人の行動心理といった部分にも深く精通する。テレビ関係者も「橋下さんと紳助さんは想像以上に深い付き合いなんです。お互い、今もメールでやりとりしているそうですし、政治塾開講のプランは紳助さんのアドバイスによるものかもしれません」と証言する。  紳助が"将来の首相"の側近として、らつ腕をふるう日がやって来るかもしれない――。
橋下徹 改革者か壊し屋か―大阪都構想のゆくえ 下手すればヒトラー? amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 ・橋下徹大阪市長の懐刀・中田宏横浜前市長を現役横浜市議が実名告発!(前編)知事「見てきたから安心」発言も......対話進まぬ神奈川の被災地がれき受け入れ問題島田紳助「日テレ『行列』で復帰」の青写真あった "独裁者"大崎洋社長、暴走の裏側

橋下徹大阪市長の懐刀・中田宏前横浜市長を現役横浜市議が実名告発!(後編)

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中田前市長の"実績"についても、
「まやかしだ」と一刀両断の太田市議。
前編はこちらから  自身のスキャンダル報道の真相と地方政治の実態を記した前横浜市長・中田宏氏の著書『政治家の殺し方』(幻冬舎刊)。市長在任中から中田氏を追及してきた太田正孝市議は、同書の内容について「すべてがゴマカシ」と憤る。前編ではスキャンダル報道の"本当の真相"について語ったが、後編に当たる今回は虚飾に彩られた疑惑まみれの中田市政の実相を明らかにする。 ――中田氏は、横浜市長時代に行革で約1兆円もの負債と市職員6,000人の削減を実現したと同書の中で触れていますし、自身も至るところで吹聴しています。今回、大阪市の区政改革のまとめ役に就任するのも、そうした実績を橋下市長が評価してのことだと思うのですが......。 太田 市職員6,000人の削減といっても、定年退職などに伴う自然減と、多くは外郭団体に職員を移しただけで実態は何も変わっていない。別に行革の成果でもなんでもありませんよ。横浜市の借金を1兆円減らしたというのも、そこには"カラクリ"があるんです。 ――そのカラクリというのは? 太田 中田氏がいう「1兆円」とは、市債残高で約4,400億円、横浜市建築助成公社の借入金残高で約3,400億円、横浜市土地開発公社の借入金残高で約1,200億円などをそれぞれ減らしたといったようなことを指しているのでしょうが、これが大きなまやかし。公社関係の借入金は中田氏が減らしたわけではないし、これらの借入金は本来、横浜市の負債にカウントすべきものではないんです。 ――どういうことでしょうか? 太田 横浜市土地開発公社の主な業務は市営の駐車場の管理運営などのほかに、住宅の建築・取得のために横浜市民へ融資を行うことなんですが、要は同公社が金融機関からお金を借りて市民に住宅資金を融資しているわけですよ。つまり、"銀行からの借入金=市民への貸出"だから、純粋な負債ではないわけです。同公社の借入金残高が約3,400億円減ったというのも、それは市民が普通に同公社へ返済しただけのこと。別に中田氏の行革の成果ではありません(笑)。横浜市土地開発公社の借入金にしても土地を購入するためのもので、資産として土地が残っているわけだから、こういうのは負債にはカウントしないんですよ。 ――なるほど、ということは中田氏が純粋に減らした負債というのは市債残高分の約4,400億円なわけですね。 太田 そこも微妙で、実は横浜市には中田市長時代に作った約1,000億円もの"隠れ借金"とも言うべき負債があるんです。 ――自治体が市債を発行しないで借金なんてできるんですか? 太田 ところができるんです。たとえば、横浜市が施設を建てるといったようなとき、通常は市債を発行して資金を調達するのですが、「PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)」という手法を使えば、市債を発行せずに施設を建てることが可能なんです。つまり、市債を発行しないので、見かけ上は横浜市の借金がないことになるんです。 ――PFIというのは、どういう手法なんですか? 太田 施設の整備から資金調達、サービス提供までを民間業者に委ねて、その代償として自治体は"施設提供サービス購入費"を民間業者に支払うという手法です。正しく行われれば自治体にとってコスト削減にもなるし、民間の力を最大限に活用できるのですが、横浜市の場合は極めて不健全な形で行われてきました。というのも、民間業者がノンバンクなどから高金利の資金を調達して建てた施設を横浜市が借り入れるという形を取っていたんです。 ――つまり、結局は横浜市がその高金利を負担しているというわけですね。そうしたノンバンクの金利は市債の金利より当然高いわけですから、起債による借金よりも市の財政を圧迫しますよね。 太田 そういうこと。バランスシート上の借金を減らすために、中田市長時代の横浜市はこんなインチキをやっていたわけです。実態はただの"粉飾決算"ですよ。そう考えると、中田市長時代に減った借金なんて3,000億円程度。それも、「受益者負担」だとかいって以前は無料だった公会堂などの使用に料金を課したり、税収をアップさせたりと別の形で市民からカネを巻き上げていますから、中田氏が称する行革とやらで減らした借金なんてもっと少ないでしょう。 ――じゃあ、橋下市長は中田氏のそうした"まやかしの実績"にダマされちゃったわけですね。 太田 彼は"人たらしの名人"ですからね。横浜の大物財界人から聞いた話なのですが、その財界人と寿司屋で同席した際、中田氏が上着を脱がないのでその財界人が促したところ「私は●さん(財界人のこと)が上着を脱ぐまでは脱ぎません」といったようなことを中田氏は言うんだそうです。その財界人はいたく感激して中田氏を支援するようになったそうで、そんなことぐらいで中田氏を支援するのもどうかと思うけど(笑)、ことほど左様に中田氏は人に取り入るのが上手いわけです。しかし、「開国博Y150」の大失敗でいよいよゴマカシがきかなくなって、任期途中で逃げ出しちゃったわけですよ。 ――25億円もの大赤字を出したY150の大失敗は、どう取り繕っても申し開きができないですもんね。 太田 市議会が参考人招致を求めても、多忙を理由に逃げ回っていますからね。こんな本を書く暇があったら、まずは議会へ出て横浜市民にきちんと説明するべきでしょう。それに中田氏が市長を辞めても、彼が残した"負の遺産"は今でも横浜にダメージを与え続けているんです。 ――どういうことでしょうか? 太田 中田氏は市長時代、自分と親密だった企業や個人にさまざまな便宜供与を図っているんです。たとえば横浜の観光名所の1つであるマリンタワー、あれは横浜市からの委託で地元の不動産会社が管理運営を行って月々のテナント料を横浜市に支払っているのですが、いくらだと思いますか? ――マリンタワーの展望台だけでも年間収入は約2億円だそうですから、月に支払うテナント料も相当なものなのでしょうね。ほかにもレストランやショップがあるわけだから......。 太田 ところがたったの240万円。マリンタワーのテナント料を設定するに当たっては専門家が鑑定したそうなんですが、横浜市の観光に活用されるスペースについては基本的にタダという訳のわからないルールをデッチ上げて格安のテナント料にしちゃったんですよ。2億円も収益を上げている展望台部分のテナント料がタダですからね。事業者の選定についても露骨な"出来レース"だったし、あり得ませんよ! ――そこまで便宜を図ったということは、その不動産会社から中田氏へ対してなんらかの見返りがあったということですよね。 太田 その不動産会社から中田氏へ数百万円の献金があったことが確認されていますが、実態はそんなものじゃきかないと思いますよ。それと市役所の駐車場ですが、なぜか民間業者が管理運営しています。 ――ああ、あれ、市役所の駐車場というのは行政財産なのに、なぜ民間がやっているのか不思議に思っていたんですよ。 太田 民間に委託したほうがコストを削減できるというのが横浜市の言い分ですけどね。あの駐車場は市役所に用がある人は1時間無料なんですが、それ以外のクルマの駐車も認めて駐車料金を取っているわけです。土日なんて市役所が休みだから、バンバン駐車料金が入ってきて業者は大儲け(笑)。あまり感心できるやり方ではないにせよ、それでも業者から委託費が入れば財政の厳しい横浜市にとっては少しでもプラスになるのかなと思っていたのですが、実は横浜市は業者から委託費を取っていない。つまり、業者にタダで市役所の駐車場を貸して商売をやらせているんです。 ――えっ、じゃあ横浜市にとって何のメリットもないじゃないですか!? 太田 だから、これも中田氏が市長時代に行った露骨な便宜供与なんです。こうしたケースは他にもあって、彼が市長を辞めた後も契約上の縛りがあるので今でも続いているんです。結局、中田氏が市長時代にやったことなんて横浜を私物化しただけなんですよ。今度は大阪市政に携わるようですが、私は大阪の人たちが彼に食い物にされないかと非常に危惧しているんです。 (取材・文=牧隆文)
政治家の殺し方 墓穴を掘っただけ? amazon_associate_logo.jpg
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橋下徹大阪市長の懐刀・中田宏横浜前市長を現役横浜市議が実名告発!(前編)

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中田前市長を厳しく糾弾する現役横浜市議・太田正孝氏。
 橋下徹・大阪市長の肝いりで、大阪市の区政改革のまとめ役に就任することになった前横浜市長の中田宏氏だが、昨年出版した著書『政治家の殺し方』(幻冬舎刊)が話題を呼んでいる。同書は、中田氏が週刊誌の捏造スキャンダルによって「ハレンチ市長」とレッテルを貼られ追い詰められていく過程と、魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)する面妖な地方政治の実態を克明に記したものだ。だが、同書の内容に「すべてがゴマカシ、この本こそ捏造だ!」と反論するのが、横浜市議の太田正孝氏だ。太田氏は、中田氏が市長在任中から市政について市議会で徹底追及してきた市議の1人。そんな太田市議に話を聞いた。 ――同書を一読された感想を聞かせてください。 太田正孝氏(以下、太田) もう、すべてがゴマカシの一言に尽きますね。横浜での失政のほとぼりが冷めたと思って、自分を正当化するためにこんな本を書いたのでしょうが、ウソばかりの内容です。 ――中田氏といえば、何といっても「愛人騒動」ですが(笑)、愛人だったとされるNさんとの民事裁判に全面勝訴して週刊誌の報道は捏造だったことが証明されたと、中田氏は同書の中で主張しています。裁判に勝ったということは、やはり中田氏とNさんは愛人関係になかったということなのでしょうか? 特に、太田さんはNさんが中田氏を告発した記者会見を仕切っていらしたわけですが......。 太田 確かに、その民事裁判は当事者であるNさんが裁判を放棄したということで中田氏の勝訴で結審したのですが、争点は「Nさんが中田氏と愛人関係にあったか否か」ではなかったんです。 ――と言いますと? 太田 Nさんは愛人関係にあった中田氏が結婚の約束をしたのに守らなかった、つまり"結婚詐欺"だということで訴えたわけです。つまり、裁判で争われたのは中田氏が結婚詐欺を行ったかどうかであり、裁判に勝訴して結婚詐欺の事実がなかったと認定されただけで、愛人関係にはなかったという点が法的に証明されたわけじゃないんですよ。 ――結婚詐欺の事実がなかったからといって、愛人関係がなかったというわけではないんですね。でも、中田氏はみなとみらいにある「ヨコハマグランド インターコンチネンタルホテル」でNさんと密会していたという週刊誌報道についても、著書の中で「もし愛人関係にあるなら、そんな目立つ場所で密会するはずがない」などと一笑に付しています。 太田 そんな目立つ場所で密会していたから、多くの人たちに目撃されているんだって(笑)。でも、さすがに報道があってからは、密会場所を「ホテルニューグランド」に替えたようですけどね。これは、私自身がニューグランドの従業員から聞いた話ですから間違いないですよ。 ――そういえば、同書の中には書かれていませんが、太田さんはNさんと一緒に名誉棄損で中田氏に告訴されていたんですよね? 太田 そうそう。中田氏が落選した一昨年の参院選の前だったんだけど、名誉棄損の件で東京地検に「ちょっと話を伺いたい」と呼ばれたんです。前述の民事裁判でNさんは中田氏とやり取りしたメールの文書を証拠として提出していて、中田氏は著書の中で「そんな何年も前のメールなんて本物かどうか証明のしようがない」なんてごまかしていたけれど、そのとき事情を聴かれた検事さんには「あのメールは本物ですから、民事裁判は続行すべきですよ」と言われました。 ――結局、名誉棄損の告訴はどうなったんですか? 太田 どうなったんでしょうか(笑)。まあ、勝ち目がないと思って取り下げたんでしょうね。少なくとも、私は何の咎(とが)も受けていないわけですから。こんな具合に、あの本には自分の都合の悪いことには一切触れずに自己弁護とゴマカシばかりが書かれている。 ――地検では名誉棄損についてだけでなく、ほかのことについてもいろいろと聴かれたそうですね。 太田 地検では数時間ぐらい話を聴かれたんだけど、名誉棄損についてはほんのちょっとで、あとは「横浜市長時代の中田氏にはいろいろと胡散臭い点があるので詳しく教えてくれませんか」ということだったんです。 ――つまり、名誉棄損うんぬんは口実で、地検の目的はほかにあったと? 太田 とにかく、中田氏の動向に強い関心を示していましたね。それで、2時間ぐらい話した後、検事がしばらく中座して戻ってくるなり私にこう言ったんです。「今、中田氏をどうすべきか上席と相談してきたんです」と。 ――それは機会があれば、東京地検に中田氏を検挙しようという意志があったということですか? 太田 私にはそう感じられましたね。 ――同書の中では、横浜市会という地方政界の黒幕的な存在として「A市議」という匿名ですが、太田さんも登場しています。 太田 まあ、必ずしも私と決まっているわけじゃないけどね(笑) ――いやいや、こりゃどこからどう読んでも太田さんですって(笑)。同書によると、A市議というのは法律の抜け道に詳しくて、暴力団や建設業界と癒着して横浜市の利権を漁っている札付きの悪徳市議で、A市議の利権を潰そうとした中田氏を裏で糸を引いてスキャンダルを捏造することによって追い落としたなんて描かれていますが......。A市議というのは、相当のワルですよね(笑) 太田 そこまで悪しざまには書かれていないと思うんだけど(苦笑)、まあ仮に私がA市議であり悪徳市議だとしたならば、中田氏は任期途中で逃げ出さずに私を追放すればいいだけじゃないですか。彼の日頃の勇ましい言動からすると、明らかに矛盾していますよね。ただ、この際だからハッキリ申し上げておきますが、私は暴力団や建設業者との不適切な付き合いなんてまったくないし、金銭を得ていたこともありません。 ――A市議が太田さんだという前提で話を進めますが(笑)、太田さんは前述のNさんの記者会見を仕切っていたじゃないですか。そういう点も、中田氏のスキャンダル報道はA市議の陰謀なんじゃないのかという印象を同書の読者に抱かせますよね。 太田 あれは、Nさんの元カレが私の知人の知り合いだったの。中田氏とNさんとの愛人関係が周囲に表沙汰になるにつれて、中田氏はNさんに冷たく接するようになった。しかし、Nさんとしては当然だけど、「2年も付き合っているのに、このままじゃ遊ばれただけ」と面白くないわけですよ。そこでその知人を介して彼女が中田氏を告発したいということだったので、私が記者会見をセッティングしたわけです。 (後編に続く/取材・文=牧隆文) ●おおた・まさたか 1945年、神奈川県生まれ。1979年の横浜市議選で初当選。通算9期を数える横浜市会最古参の市議でもある。最近では横浜市の放射能対策について議会で厳しく追及するなど、横浜市民の支持を得ている。現在は無所属クラブに籍を置く。
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