ハーゲンダッツの「華もち」を、雪見だいふくにチョイ足しで再現してみた

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「華もち」が売っていないので、似ているであろうものを作ってみました
 100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画の20回目。  ここ最近、ハーゲンダッツから発売されている「華もち」というカップアイスが話題になっている。なんでもアイスクリームと餅を組み合わせたものだそうで、「きなこ黒みつ」と「みたらし胡桃」の2種類があるらしい。  ただでさえ高級感あふれる、ハーゲンダッツのアイスとの組み合わせだ。そりゃ間違いなくうまいだろうと買いに行ったのだが、これがどこへ行っても売っていない。もしや季節限定だったのかとハーゲンダッツのサイトを確認したら、なんと売れすぎて一時休止している状態らしい。
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前に食べたという友人から写真だけいただきました
 手に入らないと思うと余計に食べたくなるのだが、ネットオークションのプレミア価格で買うのは大変悔しい。そこで簡単に手に入る材料を使って、きっとこうであろうという味を作ってみることにした。気分は『南極料理人』である。  買えぬなら、作って見せよう、ハーゲンダッツ。字余り。  まずメインとなる材料は、みんなが大好きな「雪見だいふく」である。
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これならどこでも買えますね
 いや、わかっている。雪見だいふくに無理をさせようとしているのは重々承知の上での指名なのだ。アイスと餅の組み合わせといえば、やっぱり雪見だいふくなのである。  2個入りで100円ちょっとの雪見だいふくに、一個で200円以上するハーゲンダッツの代わりをさせるというのは、生クリームの代わりに低脂肪乳を使うようなものかもしれない。だがしかし、雪見だいふくの個性を生かすことで、ハーゲンダッツに負けない仕事をしてくれると私は信じている。  さて「きなこ黒みつ」というのは、風味豊かなきな粉アイスクリームに黒蜜ソースを混ぜ合わせ、その上に餅ときな粉を乗せたものらしい。そこでまずはきな粉を購入。これに砂糖を混ぜるべきか迷ったが、アイスとのコントラストを楽しむために、そのまま使うことにした。
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買ってから確認したら、家に使いかけのきな粉が2袋あった。きな粉って、そういうところあるよね
 そして肝心の黒蜜ソースとやらは、黒砂糖を同量の水と混ぜて小鍋で煮詰めて作る。  一食分なら黒砂糖が10グラムもあれば十分なので、原価は10円以下だ。
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サトウキビ100%!
 この黒蜜の作り方を覚えておくと、いざという時に役に立つ。  いざ信玄餅と食べようとしたら、黒蜜が付いていなかった時とかだ。
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水で溶かして、トロッとするまで煮詰めるだけ!
 もう一方の「みたらし胡桃」は、クルミを混ぜたミルクアイスに餅を乗せ、みたらしソースを掛けたものらしい。  クルミ入りのアイスというだけでもリスが大喜びしそうなうまさなのに、そこに餅とみたらしである。スウィーツ界のトルコライスか。  ということで、クルミは細かく砕き、みたらしソースは黒蜜ソース同様の方法で白砂糖を煮詰めて作る。ソースというか餡だな。
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クルミの単体が売っていなければ、ミックスナッツの中から探しましょう
 このみたらし餡の作り方を覚えておくと、いざという時に役に立つ。  いざみたらし団子をと食べようとしたら、みたらしだけペロペロと舐められてしまった時とかね。
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白い砂糖でも煮詰めると琥珀色になるよ。隠し味にしょうゆを1滴たらしてもいいね
 さて、あとは盛り付けである。本物はアイスの中にきな粉やクルミを混ぜてあるらしいが、雪見だいふくを破いて混ぜるというのもなんだかかわいそうな話なので、トッピング方式でごまかすことにした。口に入ればきっと一緒。
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きな粉はザルを使って上品に振りましょう
 「きなこ黒蜜」風には無糖のきな粉と黒蜜をたっぷりと掛け、「みたらし胡桃」風には、砕いたクルミとみたらし餡をべっとりと掛ける。  これが俺のハーゲンダッツだ!
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髪形がウォーズマンみたいになってきた
 食べてみると、さすがはハーゲンダッツが開発した人気商品のモノマネだけあって、アイスとトッピングの相性が素晴らしい。食べ慣れた雪見だいふくが、ここまで変わるとは思わなかった。自分で作れば蜜も掛け放題だしね。  餅に包れたアイスを、たっぷりのきな粉と黒蜜でいただける喜び。でもどっかで食べた味だなと思ったら、山梨で食べた信玄餅アイスと同じ構成だ。  片や、クルミとみたらし餡という組み合わせは、甘いアイスに歯ごたえや香ばしさが加わり、より味に奥行きが出ている。
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洒落たカフェなら、580円くらい取られそう!
 この蜜とアイスという組み合わせは、きっと外国でも受けることだろう。  「この蜜、うまいだろ?」「Me too!(蜜)」なんてな。 (文=玉置豊)

阪急そば若菜「ポテうどん」を超える、究極の炭水化物オン炭水化物「フライドうどんうどん」

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うどんに揚げたうどんを乗せてみました! これぞ、フライドうどんうどん!
 100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画の19回目。  今回は阪急の十三駅にある『阪急そば若菜』という店で食べられるという、ポテそば・うどんを再現してみたいと思う。ポテうどんとは、阪急そばが提案する洋風「アメリカンそば・うどん」だそうで、かけそば・うどんに、フライドポテトを乗せたものらしい。プレスリリースはこちら(http://www.hankyu-hanshin.co.jp/news_release/pdf/20150205_2903.pdf)。  揚げ物を出す立ち食いそば屋はいくらでもあるが、普通、フライドポテトはメニューにないだろう。そば・うどんにフライドポテト、今までありそうでなかった組み合わせだが、果たしでどのような味なのだろうか?  十三駅のある大阪まで行って実物を食べてみたいところだが、とりあえずは身近な材料で再現して、その雰囲気を楽しんでみたいと思う。
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100均じゃなくてセブンイレブンで買ってみた。合計218円也
 そばかうどんか迷ったが、オリジナルを出す十三駅が大阪ということで、冷凍うどんをセレクトしてみた。  作り方は説明するまでもないと思うが、かけうどんを用意して、フライドポテトを乗せるだけ。本来は細長いタイプのポテトなのだが、残念ながら売っていなかったため、ギザギザタイプである。マック、いやマクドで買ってきてもよかったかな。
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冷凍うどんって、うまいですよね
 冷蔵庫にあっためんつゆをかけうどん用に割って、鍋で温めておく。  その間に、メインディッシュであるポテトをチン。「レンジでチンするチンチンポテト~」なんて、ローラースケートをはいたアイドルグループがCMしていたことを思い出した。ちょっとつまんでみたら、若干フニャッとしているものの、塩気があってなかなかうまい。
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あのCMを見たのは何十年も前だが、レンジでポテトをチンしたのは生まれて初めてかも
 かけうどんにレンチンポテトを乗せれば、ポテうどんの再現完了である。彩りはネギではなく、たまたまあったセリ。  こうやって実物を目の前にしてみると、初めて食べる食べ物にもかかわらず、どっかで食べたことがある感じがするのはなぜだろう。  駅の立ち食いそば屋よりも、イトーヨーカドーのフードコートにありそうなメニューだ。
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ポテトの形状は違えど、味の再現度は高い気がする
   食べてみると、つゆを吸ってフニャッとなったポテトがうまい。コシのある冷凍うどんと一緒に食べると、口の中でいろいろな食感が楽しめる。  材料としてはコロッケうどんみたいな感じだが、あれは食べている途中で壊れて汁に溶けてしまうが(それはそれでうまいのだが)、フライドポテトだと最後まで原形をとどめている。なるほど、これはありかもしれない。  うどんにフライドポテトがありだったら、なんでもありということか。では本体であるうどんを揚げて、うどんに乗せるというのはどうだろう? フライドうどんうどんである。  ポテうどん風にいえば、うどうどん。若干、意味が変わってしまうか。
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うどんに塩コショウをして、小麦粉をまぶす!
 小麦粉で出来たうどんに、さらに小麦粉を混ぜるというマトリョーシカみたいなものを油で揚げて、フライドうどんを作る。見た目としては、本場のポテうどんに乗っているポテトにとっても近い。
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見た目はフライドポテトっぽいですね
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フライドうどんうどんの完成!
 揚げたことで適度に水分が抜け、しっかりとした固さを持ったフライドうどんは、汁の中でフニャンとしているうどんと同じものとは思えない。同じうどんから生まれたものの、育ちの違いでこうなったかのかと、一杯の丼の中に物語を読み取ってしまう深い味わいだ。  うどんに乗っけなくても、これだけでビールのつまみにいいかもしれない。ポテトがなければ、うどんを揚げればいいじゃないっていうことか。  お好み焼き定食以上に、究極の炭水化物セット。今回のようにフライドポテトを意識するのではなく、かき揚げの方向性を意識して、柔らかい茹でうどんに衣をたっぷりとつけて揚げたほうが、うどんとの相性は良いかもしれない。うどん天麩羅うどん。 うどんにうどんの組み合わせ。これぞ「かけうどん」ならぬ、「うどん×うどん」 である。 (文=玉置豊)

不二家ミルキーの濃厚さをそのまま再現「ホットミルキー」

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これぞ本当のミルキードリンク、と呼べる濃さになりました
 100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画。  さて、今回は何を作ってみようかなとぶらぶら商品棚を眺めていると、ドリンクコーナーでちょっと珍しいものを発見した。  不二家のミルキードリンクである。
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「甘さひかえめ」にしてどうする!
 ミルキーはママの味。ママの味っていうのはやっぱり母乳だろうから、ミルキードリンクは母乳そのものということだろうか?  ペコちゃん、まだ母乳が恋しい年頃なのかな。  さて、このミルキードリンクだが、飲んだ人の話によると、イメージしていたよりも薄いらしい。パッケージにも「甘さひかえめ」と書かれているし。  あのミルキーの濃厚さをそのまま再現した飲み物というのは難しいだろうが、ミルキーを出しているメーカーがオフィシャルでミルキードリンクを名乗るのであれば、やっぱり濃厚な甘さであってほしい。甘さをひかえたミルキーなど、看板に偽りありだ。「わさビーフ」のワサビ抜きみたいな話になってしまう。  そこでミルキードリンクを濃くすべく、合わせて購入したのが、本家ミルキーである。
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ミルキー、何年振りに買っただろうか?
   そんな経緯で買ってきたミルキードリンクを飲んでみると、確かにサラッとして薄い感じがする。甘さとしては、「まーまーの味」というところか。  もしかしたらミルキーよりも、本来のママの味である母乳に寄せた味と濃度なのかもしれない。ミルキードリンクこそが、ママの味そのままなのか。ママだけな。まあ母乳の味を覚えていないので、そのあたりは判断できないが。
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ゴクゴク飲めちゃう甘さでした
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ミルキーの材料が、水あめに練乳に砂糖と、甘さの大三元みたいでかっこいい
 このミルキードリンクにミルキーを溶かして濃くしたいわけだが、さすがにそのままでは溶けにくいだろう。そこで、包丁で粉々にしてから、温めたミルキードリンクに入れてかき混ぜるという作戦を立てたのである。  包丁が刃こぼれしたらどうしようかと思ったが、思っていたよりもサクサクと切れて気持ちよかった。もちろん、思いっきり飛び散るけど。
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ミルキー、切りやすい!
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え、コールド専用品? カタいこと言うなって
 適当な耐熱容器にミルキードリンクを移してレンジでほどほどに温め、粉々よりもちょっと大きめに砕いたミルキーを入れて優しくかき混ぜる。  人肌程度に冷めたところで飲んでみると、格段にミルキー濃度が高くなり、だいぶ私が想像していたミルキードリンクのイメージに近くなった気がする。  コールド専用のドリンクだけど、これは温めたほうがうまいな。
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溶け切らなかったけれど、甘くてうまい!
 しかし、である。  ミルキーっぽさを極めるべく、「もっと濃度を! もっと粘度を!」と思ってしまうのが、ミルキーで育った人間の性(さが)。  さすがにまたミルキーを砕くのは大変なので、代わりにマシュマロをたっぷりと加えてみた。
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マシュマロをドーン!
 そしてこれをレンジで温め直し、マシュマロが膨らんでアワアワしたところで急いで取り出し、クルクルクルとかき混ぜる。
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写真だと全然違いがわからないけれど、トロッとしました
 飲んでみると、これこそまさにミルキードリンク。素材から判断すると練乳を入れるという選択肢もあるだろうが、弾力が持ち味であるマシュマロだからこそ生まれるとろみがファンタスティック。  もはや、ミルキーよりも甘いんじゃないかというくらいの甘さだが、ミルキーの甘さを超えてこそミルキードリンクと呼べるのかもしれない。  サイヤ人風の進化で言ったら、ミルキードリンクがスーパーミルキードリンクに進化したわけである。  これは本当においしいから、早速みんなも試してミルキー (ハート)
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この甘さは正義だ!
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ホットドリンクの横にチョコレートを置くと、溶けるので気を付けましょう

雪見だいふくで作る、簡単でかわいい「オラフだいふく」

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キャラ弁ならぬ、キャラアイスができました
 100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画の第17回。  先日ファミリーマートでカレーまんを買おうとしたら、「オラフまん」というのが売られていた。あの『アナと雪の女王』に出ていた、雪だるまのオラフをモチーフにしたチョコまんのようだ。  なるほど、あの姿はまんじゅうっぽい。だがちょっと待て、オラフは雪だるまだろう。ホカホカのアツアツでどうする。  そんな個人的な憤りを解決するために、冷たいオラフを作ってみることにした。  材料は、みんな大好きな雪見だいふく。このバニラアイスを優しく包むモチの質感こそが、スクリーンで見たオラフの肌にはぴったりだ。
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オラフを作るために生まれたのでは、というくらいピッタリ! こっちのほうが先だけど!
 そして、顔を書くためのチョコペンと、手となる小枝。  今回はレシピというよりも、盛り付けの範疇のような気がする。
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湯煎で溶かしてから使います
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小枝がなければ、ポッキーとかプリッツとかでもOK
 まず、雪見だいふくをオラフの輪郭に合わせて変形させて、そこに湯煎で溶かしたチョコペンで顔を描いていく。オムライスにケチャップで絵を描くような感じ。  室内が温かいとアイスが溶けてしまうのだが、寒いとチョコペンがすぐ固まってしまうので、室温管理がなかなか難しいですな。
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この口、『ついでにとんちんかん』の天地くんだ
 鼻は映画だとニンジンだったけれど、ここは日本らしくミカンにすることにした。    この時期、どの家庭にもあるミカンの皮(なので、材料費からは免除)をちょこっと切って、ポンと飾り付ける。
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おお、それっぽい!
 これに、もう一つの雪見だいふくを胴体としてくっつけて、中央にチョコペンでボタン的な装飾を加え、小枝を両側に差し込む。  さらに頭にも削った小枝を刺せば、「オラフまん」ならぬ、「オラフだいふく」の完成だ!
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びっくりするほどの完成度!
   初めて作ったにしては、しっかりとオラフになっているのではないだろうか。レリゴーレリゴー。  誰でも簡単に作れるので、家族やカップルで楽しく作ってみてはいかがだろうか?  もし諸事情で一人で作ったとしても、画像をツイートすれば10件くらいリツイートくらいされるから寂しくなどないはずだ。  「オラフまん」に対して、「オラ、不満」と思った人は、ぜひ作ってもらいたい。  作る際のポイントは、チョコペンをちゃんと溶かしておくことだろうか。ついでにもう一体、チョコ&クッキーの雪見だいふくで作ってみたのだが、チョコペンの出方が悪くて、バカ殿様みたいになってしまった。
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 アイーン (文=玉置豊)

2015年にブレークするかも? 次世代スイーツ「フローズンスモア」に挑戦!

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本物とはだいぶ違うものになりました
 100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画の第16回。  栄枯盛衰を繰り返すスイーツ業界の中で、日本で2015年にはやるといわれているのが、「フローズンスモア」というニューヨークの最先端スイーツらしい。『アナと雪の女王』は原題だと『Frozen』らしいが、その続編という訳ではない。  これがどんなものなのかといえば、チョコとバニラジェラートをマシュマロで包んで、冷やし固めたものを炙ったものらしいのだ。  炙ったマシュマロといえば、キャンプ料理の定番である。フワフワのマシュマロに軽く焦げ目をつけると、トロリととろけておいしいんだよね。それがチョコとバニラジェラートを包んでいるのだから、そりゃあおいしいに決まっている。  さて材料だが、まずはもちろんマシュマロである。卵白、グラニュー糖、ゼラチンなどで手作りするのが一番だろうが、ここはお手軽に市販のマシュマロを購入して、溶かして再利用してみることにした。
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マシュマロ、久しぶりに購入しました
 チョコレートとバニラジェラートは、チョコレートでコーティングされたバニラアイスが売っていたので、これをサイコロ状に切って代用。  棒アイスを切るという行為に、なんだか罪悪感が……。
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ジェラートとアイスの違いがよくわかっていません
 耐熱容器にマシュマロを入れて、様子を見ながら電子レンジで温める。  すると、プクーッと元気に膨らんでくるので、素早く取り出してスプーンで軽くかき混ぜ、これを型に流し込もうとしたのだが、ここで失敗。  水飴のようになったマシュマロが、うまく流れていかないのである。
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純白のマシュマロを電子レンジで温めます
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この倍くらいプクーッとしていましたが、加熱をやめるとすぐにしぼんでしまう
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そして型に流し込めない!
 さて、どうしようかな。  しばらく悩んでいるうちにマシュマロがすっかり固まってしまったので、またレンジで温め直し、そこに直接アイスを突っ込んで、マシュマロを絡みつかせる作戦に変更。  なんだか、チーズフォンデュを作っているみたいである。マシュマロフォンデュとして、はやるかもしれない。  ナウでヤングな若者は、バレンタインにもらったチョコレートを、こうしてホワイトデーのお返しとして一緒に食べたらどうだろう。
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このまま食べたらヤケドしそうだが
 これをクッキングシートに乗せて、冷凍庫で冷やし固める。マシュマロで包んだというよりは、なすりつけたという感じではあるが。  余談だが、これを冷凍庫に入れるためのスペースを確保することが、今回の料理で一番大変だった。
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腐っていた巨神兵っぽさは否めない
 ついでに、冷凍庫の整理をしていたら出てきた雪見大福でもやってみよう。  ボリューム感としては、これくらい大きいほうがアメリカ生まれのフローズンスモアとしては正解かもしれない。
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餅でコーティングされているので、アイスが溶け落ちないのが素敵
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これをアメリカに逆輸入させたい
 冷凍庫でしっかりと固まったら、これをアルミのバットに乗せて、回転寿司の炙り気分で軽く焦げ目がつくまで炙ってやる。
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ゴーゴーゴー
 一応これで完成なのだが、なんだろう、この「これじゃない」感は。外国人が適当に作った寿司みたいな怪しさ。  材料と手順としては大きな間違いはないはずなのだが(すごい大きなくくりとしては)、ネットで見たフローズンスモアとはだいぶ違うものになった。ご飯に刺身を乗せれば寿司なのかという話である。
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マシュマロが溶けたプラスチックみたいでごめんなさい
 溶ける前にさっさと食べてみると、カラメルのような香ばしさが加わったとろけるマシュマロと、チョコとバニラアイスの組み合わせなので、こりゃもう間違いなくうまい。  ただマシュマロがベチョっと固まってしまっているので、炙ってもフワフワではなくモッタリした食感なのが悔やまれる。  やはり市販品を使うのではなく、ちゃんとマシュマロから作って全体をふんわりとさせるべきだな。あるいは、マシュマロを溶かさずに細かく切って、アイスの周りにペタペタ張るといいかもね。私に足りないものは女子力かもしれない。いらないけど。
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これは雪見大福版
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大きさがリンゴ飴みたい。一口サイズもいいけれど、こっちもいいな
 もっとマシュマロをフワフワにさせたいのであれば、溶かす時に牛乳を加えてムース状にするという手もあるかなと再度試してみた。  すると食感は素晴らしいけれど、炙ると焦げ目がつかずに溶けるという結果になった。なるほどー。
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牛乳を入れてマシュマロを溶かします
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アイスを入れて冷やせば、マシュマロムース in アイス!
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牛乳が入るとフワフワするけれど、焦げ目がつかない罠
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これはこれでうまい。炙ることにこだわらなければ、家庭料理としてはこっちが正解かな。
 料理の中でも、お菓子作りは手順や分量に正確さが求められるジャンルであるということが、とてもよくわかる結果となった。  しかし、である。炙ったマシュマロと冷たいチョコとバニラジェラートという組み合わせのポテンシャルの高さは十分に感じられた。日本に上陸したら、ぜひ本物を食べに行きたいと思う。  手間を掛けずに楽しむのであれば、マシュマロを炙ってピノと一緒に食べると、それっぽい味になるかもしれない。  あるいは、日本人ならマシュマロではなく、アイスを「すあま(上新粉を湯でこねて蒸し、砂糖を加えて作った餅のようなもの)」で包んでもいいだろう。これぞ「フローズンすあま」である。

自分で作れるB級グルメ! 気が短い今治人のソウルフード「今治焼豚玉子飯」

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自分で作れるB級グルメ!
 100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画の第15回。  もはや一時的なブームを通り越して、日本におけるひとつの年中行事みたいな存在にまで成長した、B級グルメの祭典「B-1グランプリ」。第9回となる2014年は福島県郡山で行われ、十和田バラ焼きが優勝をしたそうだ。  もともと町おこしの意味合いが強いB級グルメは、現地に足を運んで食べてこそのものだと思うのだが、最近は協賛企業が作った公式商品とやらが、スーパーやコンビニにも多数並んでいる。なんだその利権ビジネスは。そういうのがありなら、非公式として自宅で作るのも当然ありだろうということで、ひとつ作ってみることにした。  このコーナーでは100円ショップで買える3品を使って作るという制約があるので、どれもなかなか再現することは難しそうだが、3位に輝いた今治焼豚玉子飯なら作れそうだ。  その名前通り、材料は卵、ご飯、焼き豚だけである。さっそく卵が売っている100円ショップの100円ローソンで材料を買うと、レジで「ご飯は温めますか?」と確認された。卵と一緒に買ったから、卵かけご飯にしてすぐ食べると思われたのだろうか。
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今度、コンビニの前で卵かけご飯を食べてやろうかな
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焼き豚も一応100円で売っていた。焼き豚というか、プレスハムの焼き豚味
 今治焼豚玉子飯というのを、残念ながら一度も食べたことがないので、どんな味なのかがちょっとわからなかったのだが、今治焼豚玉子飯世界普及委員会のサイトに「家でも簡単!プロの味の作り方講座」(http://i-ytm.com/contents/tukurikata/)というのが掲載されていたので、こちらを参考にさせていただこう。  まずは、味の決め手となるタレ作りから。今治焼豚玉子飯というのはどうやら甘辛い系の味らしいので、しょう油、みりん、酒に砂糖を気持ち多めに加え、そこにニンニクとショウガをたっぷり捻り入れて、軽く煮詰める。もうこの香りだけでご飯食べられそうだ。
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作るのが面倒なら、焼き鳥のタレなどでもいいそうですよ
 さて、メインの具である焼き豚だが、手作りの厚みがあるものならそのままで十分だろうが、5切れ入って100円の焼き豚ではさすがに味が弱そうなので、作ったタレと軽く煮て味を染み込ませることにした。
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これで少しは焼き豚っぽくなったかな
 続いては、黄身が半熟状態の目玉焼きを作るのだが、ちょうどいい小型のフライパンを何も考えずにタレ作りで使ってしまったため、皿にタレとチャーシューをよけておいて、わざわざ洗うのも面倒なので、そのまま油を多めに入れて卵を落としてみた。  きっとフライパンにちょっと残ったタレやニンニクが、目玉焼きに香ばしさをプラスしてくれることだろう。油を多めにして、蓋をしないで焼くのがコツらしい。
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目玉焼きを作っている写真は撮り忘れました
 レトルトご飯はレンジでチンして丼へ。  なかなかカロリーの高そうなメニューだったので、自分に対するせめてものいたわりとして、ご飯は麦ごはんをセレクトしてある。  最近、気が付くと痛風や糖尿について検索している自分がいるからだ。
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大麦35パーセントだから、きっとヘルシー!
 よそった丼麦飯に、全部の焼き豚とたっぷりのタレを乗せる。  どうしても焼き豚のハムっぽさは否めないが、これだけでも十分うまそうである。焼き豚じゃなくて、ハムカツで作っても面白いかもね。
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これでもううまそうだ
 もうすでにチャーシュー丼として立派に完成しているのだが、ここに目玉焼きを乗せてこその今治焼豚玉子飯。そして、さらに上からタレを掛ける。  これが、B-1グランプリで第3位に輝いた今治焼豚玉子飯か。半熟に仕上げた目玉焼きの黄身がとろけて、甘辛いタレの染みた焼き豚に絡み、さぞかしご飯をうまく食べさせてくれることだろう。
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自宅で孤独のグルメごっこ
 ドカッとたっぷり口に運んで食べてみると、まさに想像通りの味なのだが、それがいいのだ。  想像通りというか、期待通り。野菜ゼロの丼だけが醸し出せる背徳の旨味がここにはある。
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見た目通り、うまーい!
 素晴らしい。でも半分ほど食べてから、塩とこしょうを振るのを忘れていたことに気が付いた。塩分は足りているような気がしたのでこしょうだけたっぷりかけてみると、さらに味が引き締まって完成度アップ。1平方センチあたりに5粒の粒こしょうがベストだろう。牛丼には紅ショウガ、カレーには福神漬け、そして今治焼豚玉子飯にはこしょうが必須のようだ。  それにしてもご飯と焼き豚と目玉焼きという組み合わせ、このどの辺が今治なのだろうか? B級グルメというよりは、中華料理屋のまかないみたいな料理である。気になったのでその歴史を調べてみたら、今治市内にあった中華料理店のまかない料理として生まれたものらしい。そのままだ。そして料理が早く提供されないと怒り出すという、気が短い今治人の気質に合ったソウルフードらしい。  ならばB級グルメというよりも、C級グルメなのかもしれない。早くできるメニュー、至急グルメ(C級グルメ)である。 (文=玉置豊)

甘くない秋のスウィーツ「モンブラン風冷やし月見そば」

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ほら、どうみてもモンブラン!
 100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという試みの第14回。  季節はもう秋。秋といえば栗。栗を使ったスウィーツといえばモンブラン。私はモンブランが大好きなのだが、ここはあえて変化球的なモンブランに挑戦してみたいと思う。その名も「モンブラン風月見そば」である。  まず用意するのが、そばとおにぎり。このおにぎりはモンブランの土台になる部分である。これはなんでもいいのだが、そばに合わせて赤飯をセレクトしてみた。50円引きの見切り品だ。
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モンブランを作るとは思えない、ダブル炭水化物
 そして栗の代わりとなるのが、卵である。卵の黄身が栗となり、白身が生クリームになるのだから、無駄がないとはこのことだ。
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広告の品で8個100円!
 まずは卵をゆでて、温泉卵を作る。鍋にお湯を沸騰寸前くらいに沸かして、そこに生卵を入れたら、フタをして15分ほど放置。  取り出して氷水でよく冷やしたら、たぶん温泉卵になっているはず。
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ヒタヒタくらいでいいかしら
 さてさてと卵を割ってみると、なかなかいい感じの仕上がりである。  白身の隙間から現れた黄身が、栗に見えないことも無い。というのは無理があるかな。
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俺の目には栗に見えるぜ!
 続いては、濃縮タイプのめんつゆに、カレー粉を混ぜておく。これを和えることで、そばがマロンクリーム風になるはずだ。  もちろん味のではなく、色の話である。
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なんだか、カラメルソースに見えますね。匂いは、かつおだしとカレーだけど
 このたれに、ゆでて氷水でしめたそばを和えれば、それはもうマロンクリーム。  どちらかというと、マロンクリームの食品サンプルっぽいかな。
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和栗のモンブランって、こんな感じだった気がする
 さあ、ここからは盛り付けである。まずは、お皿に赤飯のおにぎりをポンと置く。  赤飯である必要はまったくないのだが、実際に作ってみると、これがちょうどいい大きさだった。
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これがモンブランになります!
 カレー味のめんつゆで和えたそばで、赤飯おにぎりを包みこむと、そこにあるのはモンブランである。  そばをカレー粉でうっすら黄色くしたのも効果的だ。  おにぎりで底上げした高さが、そばをマロンクリームに見せている。これはすごい発見かもしれない。
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ほら、モンブラン!
 そこに、温泉卵を白身からそっと入れる。  もちろん生クリーム、そして栗のシロップ煮のイメージである。
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冷やし月見そばとモンブランのせめぎ合い!
 ちょっと栗役の卵が大きすぎたようだが、これは間違いなくモンブランだろう。  5メートルも離れたら、もうモンブランにしか見えないはずだ。これを見て月見そばと答える方がへそ曲がりである。  モンブランだ、モンブランだ、わーい。
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ほらほらほら!
 食べてみると、ちょっと刺激的なカレー味の冷たいそばに、まろやかな温泉卵がベストマッチ。  そして食べ進めると、お赤飯が隠れているという驚きが面白い。
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食べている途中も、モンブランっぽくないか!
 半熟状態の黄身で和えられたそばが、さらにマロンクリームっぽいかもしれない。これは最初にそばと黄身を和えてもよかったか。そして乗せる栗は、味噌漬けの黄身にしたら完璧かもしれない。  よし、次回はモンブラン風の焼肉定食なんてどうだろう。使うタレは、もちろんモランボンである。 (文=玉置豊)

スウィート・ジェットストリームアタックや~! 牛乳と缶詰で作る、フワフワ「台湾風かき氷」

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憧れていた、フワフワの台湾風かき氷が簡単にできた!
 100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画の第13回。  今年の夏にはやったものといえば、かき氷ではないだろうか。一昔前までは、お店でも市販のイチゴシロップや練乳を掛ける程度だったのが、今年は一気にかき氷のバリエーションが豊富になった気がする。なんでも、マスカルポーネチーズを使ったものまであるのだとか。  そんなかき氷を、暑い季節にぜひ人気の店で食べてみようと思っていたのだが、ぼやぼやしているうちに季節は秋へと様変わり。そこで、まだTシャツで過ごせるうちに、せめて家で食べようということで買い物へ。  今回目指すかき氷は、白くてフワフワしていて、フルーツたっぷりの台湾風だ。これまで一度も食べたことがないのだが、聞きかじった情報だけで再現してみたいと思う。
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買ってきたのはこの3品
 台湾風かき氷の一番のポイントは、氷を水ではなく牛乳で作ることらしいが、さらなる濃厚さを目指すために、乳脂肪分高めの「特濃4.6」という乳飲料にしてみた。まあ100円ショップに、このサイズの牛乳がなかっただけなんだけどね。以下、乳飲料だと分かりにくいので、牛乳として扱います。  この牛乳をそのまま凍らせるだけでもいいのだが、具となるマンゴーの缶詰のシロップがもったいないので、これを牛乳に混ぜてしまおうか。マンゴーの香りが移ったシロップで、よりフルーティーかつスウィーティ―になるはずだ。
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缶詰のシロップって使い道に困っていたけれど、こうすればいいのか!
 そして、余った牛乳にたっぷりの砂糖を加え、深めの小鍋に入れ、木べらで練るようにしてじっくりと煮詰めていく。  練った牛乳と書いて、練牛。いや、練乳。  そう、かき氷に掛けてうれしい練乳を手作りしてみたのだ。  買っても余らせてしまいがちの練乳だが、これなら必要な分だけを手に入れることができる。ポイントは、沸騰したときの泡立ちがすごいので、深い鍋を使うこと。
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トロッとするまで煮詰めたら、冷蔵庫で冷やしておく
 さて、数時間後。冷凍庫から凍ったシロップ入りの牛乳を取り出して、買うだけ買ってほとんど使われていなかったかき氷機でシャカシャカと削る。  この手に伝わってくる感じが、普通の氷とまったく違う。もうすでにおいしい。なるほど、これはひと味違うフワフワのかき氷が楽しめそうだ。
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このフワッフワの柔らかい氷!
 これに、冷やしておいた缶詰のマンゴーをたっぷりとトッピング。  甘い牛乳のかき氷にフルーツの組み合わせなんて、子どもの頃には考えられなかったぜいたくである。
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これだけで十分うまそう!
 そして、この上からさらに氷を削りかけ、缶詰の杏仁フルーツをパイルダーオン。具はマンゴーオンリーでもよかっただろうが、これでさらなる味のバリエーションが広がる訳だ。  ビジュアル的には赤がほしいので、さくらんぼ入りの缶詰を選べばよかったかな。
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全体的に具が黄色いな
 さて、これで完成ではない。さらにさらに、この上から手作りの練乳をダバダバと掛けてしまおう。  甘い牛乳の氷に甘い缶詰を乗せて、さらに甘い練乳を掛けるのである。甘い+甘い+甘い。これぞ甘さの三重奏。スウィートジェット・ストリームアタックだ!
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こんなぜいたくをしていいのだろうか……
 さっそく氷が溶ける前に食べてみると、フワフワの牛乳氷が口に入れた瞬時に溶けて、口いっぱいに甘さが広がってくる。これはすごい。  そこに、フルーツや杏仁豆腐がナイスなアクセントとして加わることで、いくら食べても飽きることがない。  このしっかりとし甘いかき氷は、盛夏の季節に食べるよりも、今みたいな秋の始まりくらいが合うかもしれない。
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うますぎて目がこぼれそう!
 牛乳で作ったかき氷、なんでもっと早く知らなかったのだろうといううまさである。フルーツはトッピングするだけではなく、牛乳と一緒に凍らせてしまって、削って食べてもうまそうだ。    今回は缶詰のフルーツを使ったが、これからの季節なら秋の果物使うといいかもしれない。ブドウ、リンゴ、ナシ、どれも間違いなくうまいだろう。  そうだ、たとえば柿なんてどうだろう。柿のかき氷だけに「柿氷」である。 (文=玉置豊)

デニーズの「ジャンバラヤ」を再現してみよう!

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あのファミレスの味を自宅で再現!!
 100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画の第11回。  ちょっと遅めの昼食を食べに、久しぶりにデニーズへ行ったのだが、そこで懐かしいメニューを発見した。そう、ジャンバラヤである。  ジャンバラヤといえば、チャーハンのような、ピラフのような、パエリアのような、スパイシーな香りと味が食欲をそそる、どこの国の料理なのかいまだにわからない懐かしの味だ。社会人になってすぐくらいに、よく食べたような気がする。  デニーズの歴史には詳しくないので、このジャンバラヤがずっとメニューにあったのか、それとも復刻版なのかはよくわからないが、2014年のジャンバラヤには、バーベキューソースのハンバーグが乗るようだ。
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昔はハンバーグなんて乗っていなかったような気がする
 食べてみると、懐かしいスパイシーな味とパラパラした米粒の食感は、今も変わらずおいしかった。変わらずといっても、時代の変化に合わせてレシピ自体は少しずつ変わっているのかもしれないが。  これをおかずに、ご飯を食べたいくらいのおいしさである。お好み焼き定食ならぬ、ジャンバラヤ定食。  このジャンバラヤの味を舌が覚えているうちに、自宅で再現できるか挑戦をしてみようということで、100円ショップで購入したのが、ちょっと辛いウインナー、ハンバーグ、バジルトマトのパスタソースである。  ジャンバラヤなので当然ご飯が必要なのだが、ご飯はどの家にもあるということで、買わなくても使ってよいルールにしてしまう。もしなかったら、トッピングのハンバーグを諦めて、レトルトご飯を買いましょう。
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ご飯、みんな家にあるよね?
 まずは、味の決め手となるソース作り。食べた感じでは、トマトベースのスパイシーなソースという感じだったので、ベースとなるバジルトマトのパスタソースに、トマト感アップのためのケチャップ、そしてスパイシーさを演出する中濃ソースをたっぷりと加えて煮詰める。  そして具には、ビールに合いそうなウインナーを刻んだもの。デニーズのジャンバラヤにウインナーらしきものが入っていたのだ。
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ジャンバラヤは、中濃ソースの味がするような気がするのだよね
 ここで味を見てみると、やはり辛さが足りないようだ。そこで手っ取り早く辛くするため、一味唐辛子を投入。カレー粉を入れてもいいかもしれないが、どうしてもカレーピラフになってしまう。これでだいぶ近い味になった気がする。
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一味唐辛子というと和風だが、チリペッパーとかレッドペッパーと言い換えればジャンバラヤにピッタリ!
 出来上がったソースの量がちょっと多すぎるので、半分はお皿に取り出して、ここに硬めに炊いたご飯を入れて水気が飛ぶように炒める。  炒めるのではなくて炊き込むのが正解なのかとだいぶ迷ったのだが、とりあえず簡単な方法でやってみた。
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ただのカレーライスみたいな写真ですね
 あとは湯煎で温めておいたレトルトのハンバーグを乗っければ、さっき食べたデニーズのジャンバラヤ、正式名称「ケイジャンジャンバラヤ&ハンバーグ BBQソース」風ご飯の出来上がりである。
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見た目は相当近いかも!
 赤茶色の辛いご飯、輪切りのソーセージ、ポンと乗せられたハンバーグ、記号としてはかなり近い出来栄えである。韓国料理屋でキムチ炒飯に焼肉を乗せたものに見えなくもないけれど。個人的にはハンバーグではなく黄身がトロトロの目玉焼きを乗せたいが、それをやるとインドネシアのナシゴレンになりそうだ。  さてその味だが、ベースにバジルの入ったトマトソースを使ったことと、中濃ソースをたっぷりと加えたことで、かなりジャンバラヤっぽいスパイシーさが再現されているような気がする。ジャンバラヤという料理の定義をわかっていないから言えるセリフかもしれないが、この味はほぼジャンバラヤだ。  ただし、水分が多くてベチョっとした食感が全然ジャンバラヤではない。ソースの量が多すぎたか、あるいはもっと煮詰めて使うべきだったか。  試しに残っていたソースを使って炊き込みご飯にしてみたのだが、こっちのほうが食感としては近いようだ。
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炊き込みジャンバラヤ
 もっと近づけるのであれば、この炊き込みジャンバラヤを、フライパンで炒めると、より本物に近くなると思う。  という感じで、税別300円でデニーズの人気メニューを再現できた気になって喜んでいたのだが、たまたま入ったセブンイレブンで、200円そこそこでまさにデニーズのジャンバラヤがインスタントになって売られていた。  これでいいじゃん!
IMGP0405.jpgガーン!
 まさか、ファミレスの味をそのままコンビニ商品にしてしまうとは。 「デニーズだけに、家で食べるニーズがあったのだろう。家でニーズ、家デニーズ!」 (文=玉置豊)

ロッテリアの「大勝軒 元祖つけ麺バーガー」を再現してみよう!

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本物の味はまだ未体験ですが、おいしかったです!
 100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画の第10回。  あのロッテリアが、あの「東池袋 大勝軒」監修の下、お互いの看板メニューであるハンバーガーとつけ麺をコラボさせてしまったらしい。その名も「大勝軒 元祖つけ麺バーガー」。  正気か、ロッテリア。いいのか、大勝軒。  「ひとあじ違う ロッテリア」をスローガンに掲げての商品開発らしいのだが、ひとあじというか、何か大切なものが違う気もするこの商品。お客様からの反響が大きく、発売が前倒しになったほど話題なのだそうだが、その値段は並650円、大盛700円、特盛750円。単品で!  ファーストフードのハンバーガーというよりも、普通にラーメン屋でラーメンが食べられる価格だったりする。  もう一度言わせてくれ。正気か、ロッテリア。  ということで、店で注文する勇気はまだないので、今回はこれを再現してみたいと思う。
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油と炭水化物の率が高い材料
 購入したのは、生タイプのしょうゆラーメン、塩とんこつスープ春雨、丸い形のパンである。  つけ麺バーガーということで、喜多方あたりで見かけたことがあるラーメンバーガーのように、麺をバンズ代わりにして、チャーシューなどの具を挟んだものかと思ったら、正解は麺をパティ(ハンバーグ)にして、バンズで挟んだものらしい。正解なのか、それは。しかもつけ麺なので、スープに浸して漬けるのだとか。  何度でも言うが、正気か、ロッテリア。  とりあえず、購入したラーメンについてきた濃縮スープを煮立てて、水溶き片栗粉でとろみをつけておく。
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少し水で薄めてから、とろみをつけるといいかも
 続いては、鍋にお湯を沸かして麺を固めに茹で、水をよく切る。  そして、この料理のために存在するのではと思ってしまうほどサイズがちょうどいい、小型のスキレット(鉄製フライパン)をよく熱して、油をたっぷりと塗っておく。  ちなみにこれも以前、100円ショップで購入したものだ。
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錆びていなくてよかった
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油はやっぱりラードでしょう!
 ここに茹でた麺を一人前の半分ほど入れて、フライ返しで軽く押し付けるようにして、焦げ目がつくまでこんがりと両面焼く。味付けは、塩とこしょうとごま油。  なんだか子どもの頃に食べた、「ラーメンばあ」というお菓子を思い出すビジュアルだが、今日のテーマはラーメンバーガーだ。
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これ、おいしそうな気もする
 茹でた麺を半分だけ残しても仕方がないので、同じものをもう一枚焼き、濃縮スープで作ったソースを塗っておく。これでパティの準備は完了だ。
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このまま食べればいい気がする、とか言ってはいけない
 一応つけ麺スタイルなので、スープも用意しなければならないだろう。  スープは塩とんこつ春雨スープのお湯を半分にして、春雨を入れずに、ラードと和風だしとしょうゆを追加したもの。かなり味を濃い目にしてみたので、食後はお湯で割って飲むといいだろう。  ちなみに、ロッテリアでも割りスープが用意れているらしい。  繰り返しになるけれど、正気か、ロッテリア。
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 豚骨系のスープが塩味しかなかったので、しょうゆを追加してみた。ラードと和風だしで、豚骨魚介系つけ麺スープ風にアレンジ!
 バンズとなるパンはそれっぽいのが売っていなかったので、仕方がなくソフトなシュガーマーガリンパンという甘そうなやつ。半分に切って、断面をトーストしておく。  そんなこんなで、「大勝軒 元祖つけ麺バーガー」風バーガーの出来上がりである。パティが二段だから大盛りサイズだ。味がぜんぜん想像できないぜ。
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本当にこれでいいのだろうか?
 食べてみると、これが予想よりも全然おいしかった。いや、本当に。もしかしたら、ロッテリアは正気かもしれない。  かた焼きそばのようにパリパリに焼けたパティ(と言って本当にいいのか、これ)を、必要だとは思えなかったバンズで挟むことで、とりあえず食べやすい! ファーストフードだから、これ大事! パリパリとフワフワという食感のコントラストも楽しい!  そして、これをスープに浸けてつけ麺風に食べてみると、「手で食べられるかた焼きそば」から、「手でどうにか食べられるあんかけかた焼きそば」にモデルチェンジ!  パンをコーンスープなどに浸して食べる「つけパン」は昔からやっていたので(子どもの頃は行儀が悪いと怒られたけど)、これもそんなに違和感がない気もする。  パティもバンズもスープをかなり吸い込むので、スープの味付けはここまで濃くなくてよかったかな。これをおかずにご飯が食べたい。
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予想よりも、食べ物として完成度が高いですよ。
 ロッテリアの「大勝軒 元祖つけ麺バーガー」はもちろんのこと、実は大勝軒のつけ麺すら食べたことがない状態で自作してみたのだが、これはこれでおいしい気がする。  お昼ごはんにラーメンを食べようか、あるいはハンバーガーを食べようかと迷っているときには、選択肢としてアリかもしれない。ハンバーガーの要素がバンズとビジュアルだけだけど。  ファーストフード店で売るのではなく、ラーメン屋のテイクアウトメニューのほうが向いているような気もする。
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これを注文して店内で食べるの、一人だと勇気要りそうだわー
 普通のラーメンはすぐに麺が伸びてしまうが、これなら麺が焼いてあるので伸びも少ないだろう。伸びない麺だけに、販売期間がどこまで伸びるか楽しみだ。  近日中にロッテリアと大勝軒をハシゴして、この商品に込められた真実のメッセージを感じ取ってみたいと思う。たぶん、何もわからないと思うけど。 (文=玉置豊)