「負けず嫌いマッチ」が思い出させる、無意味でくだらない『いいとも!』の存在意義

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『森田一義アワー 笑っていいとも!』-フジテレビ
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。  『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が、30年以上続いた歴史に来年3月で幕を下ろす。お昼に「楽しい」笑いを持ち込み、「楽しくなければテレビじゃない」というフジテレビのスローガンを象徴するような番組が終わることは、テレビの一時代の終わりを象徴するような出来事だ。  今、テレビは“有益な”情報が最優先されるようになった。『いいとも!』は、それがまったくなかったと言っても過言ではない。ただひたすら、ムダな情報を流し続けた番組だった。不毛で無意味で、後には何も残らなかった。このままテレビ番組は、なんらかの有益な情報がないと成立しないような、「楽しい」だけではダメな時代になってしまうのだろうか?  『いいとも!』終焉はさまざまな要因があるだろうが、そのひとつに、無意味でハチャメチャな雰囲気がなくなってきたことが挙げられる。各コーナーはきっちりと整備され、よくできたバラエティ番組になっていった。実力もあり、バラエティ番組の空気を熟知した芸人たちが仕切るため、ある意味で『いいとも!』の醍醐味になっていた生放送特有のグダグダ感や、それに伴う自由さは薄れていっていた。いつしかタモリが窮屈そうに振る舞う場面が増え、やがてタモリ不在のコーナーが目立つようになってしまった。  そんな中でも、『いいとも!』のハチャメチャ感を色濃く継承しているコーナーがある。それが、金曜日の「負けず嫌いマッチ」だ。もともとは、今年9月から“劇団ひとり企画”として始まったこのコーナー。最初は「雑学王」「人生をたとえる」といった比較的分かりやすい対決だったが、次第に「即興ラブソング」などと劇団ひとり独特のお笑い力全開の企画に変貌。ついには「即興芝居ボクシング」「即興芝居ガンマン」といったタイトルを聞いただけではまったくワケの分からない対決になっていった。いや、タイトルだけでは分からないのはもちろん、ルールを聞いても意味不明だ。  たとえば「即興芝居ガンマン」。「喫茶店(という設定)で、台本なしの即興芝居をしてもらうんですけど。ここに銃があるので、これで先に撃ったほうが勝ち」と劇団ひとりはルールを説明する。共演者や視聴者の頭に「?」が浮かぶ中、タモリは楽しそうに「先に撃ったほうが勝ちって、なんですか? 喫茶店にこんなものあるわけない!」と真っ当にツッコむと、“即興で芝居をして、いかに自然な流れで銃を撃てるか”というのがポイントだと、劇団ひとりはあらためて解説する。即興芝居といえば、映画化された『キス我慢選手権』でも全編即興芝居で挑んだほど、劇団ひとりの得意分野。過剰に劇的な演技が、見る者に笑いを誘う。  ちょうどこの日は『THE MANZAI』のプロモーションを兼ねて「認定漫才師」の若手芸人たちが大勢ゲスト出演していた。まず劇団ひとりと対峙したのは、アルコ&ピースの平子。「ちょうど太田プロの先輩後輩なんで、ここらでいっちょ、下剋上としゃれ込みますか」と劇団ひとりに合わせて芝居がかった言い回しで挑発する平子に、劇団ひとりは「認定漫才師かどうか知んねえけどな、まずは俺に認定されたらどうだい?」と返し、「ルノアール」という設定の喫茶店での即興芝居が始まった。  タモリは即興で喫茶店のマスターになって「いらっしゃいませ」と芝居に参加する。すると、周りで見ていた2丁拳銃の小堀が、持っていたハーモニカを吹き始めた。それにすかさず劇団ひとりが「マスター、ちょっと店のBGM落としてもらっていいかな?」と制す。しかし、周りの芸人たちは手を替え、品を替え芝居に加わり、劇団ひとりと平子の芝居を邪魔し、ハチャメチャになって大混乱。「俺の大事なコーナーを、なんだと思ってる!」と劇団ひとりは拳銃を共演者たちに向ける。「俺が、このコーナーを手に入れるのに、どんだけの時間かかったと思ってんだ。3年間だ! 3年間も自分の冠がなかったんだぞ!」そう叫んだところで番組はCMに入る音楽が流れる。すると劇団ひとりは、呆然としながら拳銃を自らのこめかみに向けるのだった。  その翌週以降も「イス取り紳士」「クイズ!賢くみられマッチ」などワケの分からない企画は続いた。  そして11月1日。「劇団ひとりがあらゆるズルをして、誰がボールを持っているのか当てる」というルールの「メンタリストShoGo」という企画で、「絶対に負けない、負けたらこのコーナー終了でもいい」と自信満々に宣言し挑んだが、あえなく敗北。タイトルに「新」とか「2」などがついて続くのかと思われたが、本当に終了。3年間かかってつかんだ冠企画は、わずか2カ月あまりで終わってしまったのだ。    その後、この「負けず嫌いマッチ」は金曜レギュラー陣の持ち回りになった。中でもすごかったのは、草なぎ剛。「クイズ!草なぎ剛が“今”履きたいジーパンはどれでSHOW」と題した企画だが、草彅は企画そっちのけでジーパン愛を語りつくし、あのタモリを唖然とさせてしまうほど。好きなモノをなりふり構わず楽しげに熱弁する姿を見るのは、ひたすら楽しく幸福感あふれるものだった。  さらに翌週の爆笑問題・田中が用意した企画は、大の猫好きらしく「おいで、おいで!ネコちゃん」。ステージ中央にいる一匹の三毛猫を左右の指定された位置からオモチャなどを使って呼び寄せる対決だ。そこで田中は、いかに自分が猫好きであるのかを大真面目に語るのだ。「人間対猫の戦争がもしあったら、猫側につく!」と。人間対猫の戦争って……? そして田中は恥も外聞もなく猫を呼ぶために嬉々として「ドロップちゃん!」「ドロップちゃん!」と猫の名前を叫び続けるのだった。  なんという意味のなさだろうか。なんたる不毛だろうか。あまりにもくだらない。それが、真っ昼間に放送されているという狂気。無意味でくだらない、ただ「楽しい」だけという空間がいかに貴重であったのかを、『いいとも!』終了の報と、ハチャメチャなこの「負けず嫌いマッチ」で実感するのだ。“情報”なんてなくていい。ムダであることが、かけがえのないことだと教えてくれる。  『いいとも!』は、無意味であることに意味があったのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

「らしく、ぶらず」『THE Q』が検証する、大人が「ももクロ」にハマる理由

momoclojingu11116.jpg 「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。 「『らしく、ぶらず』ですよ」  笑福亭鶴瓶は「一流」について、そう語る。たとえば、アイドルならば「アイドルらしく、アイドルぶらず」だ。  11月10日、日曜お昼の『サンバリュ』枠で放送された『THE Q』(日本テレビ系)は、鶴瓶と桝太一アナをMCに、徹底した取材で現代を描く新型番組というコンセプト。その最初の取材対象は「ももいろクローバーZ」で、「なぜ、ももクロにハマる大人が増えたんですか?」がテーマだった。  鶴瓶は自身のラジオにももクロがゲスト出演した際、「会ったらみんな好きになる」とその魅力を感じ、主催するイベント「無学の会」にも彼女たちを呼んだ。そんな経緯もあり、彼女たちをほとんど知らない桝に教え諭すように「こんないい娘たちが出てきたのかって思う」「スレてない」と絶賛していた。  番組では「10の扉」に分けて、ももクロの魅力の秘密を探っていく。「徹底取材」を掲げるだけあって、非常に丁寧で、さまざまな角度から証言を集めて立体的に検証。まず、路上ライブからNHK『紅白歌合戦』出場までの軌跡を紹介、ファンに「なぜハマったのか」をインタビューする。そのキーワードになるのは、やはり「一生懸命」だ。  「全力で一生懸命」なところが魅力だと、ファンは口を揃える。「そんな姿に、自然と涙が出てくる」と。それについて本人たちに直撃すると、有安杏果は「一生懸命な人、いっぱいほかにもいるもんね」と言う。それにうなずき、玉井詩織は「とくに全力でやろうって意識してやってるわけじゃないし、“全力でやれ”って言われてるわけでもないし」と補足した。そう、彼女たちが言う通り、「一生懸命」なアイドルはほかにもいる。というより、むしろ「一生懸命」ではないアイドルを探すほうが難しい。ではなぜ、ももクロは「一生懸命」という部分が強調されて支持を集めるのだろうか?  結成3年目、若手アーティストの登竜門ともいわれる、日本青年館大ホールでのライブを成功させたももクロ。それがブレークの兆しだった。そのきっかけは、HMVの店頭に飾られたパネルだったと、番組は検証する。飾ったのは当時、店員だった佐藤守道(現ももクロスタッフ)。彼は「すごいものを見た」「メーターが振り切れていた」と、早くからももクロに衝撃を受けていた。いまや、ももクロの代名詞となった百田夏菜子のエビ反りジャンプを写した写真に添えた「このジャンプがアイドル史を更新する。」というコピーが躍ったのだ。  当時、ももクロの所属事務所はアイドルがいなかった。だから、誰もやり方がわからなかった。だが、それが逆に奏功した。 「アイドルだからこうしなくちゃいけないとか、アイドルだからこれをやっちゃいけないというのが一切なかったんですよね。(エビ反り)ジャンプも『ダイナミックだからいいじゃん』くらいの感じで(始めた)」 と百田は証言する。アイドルらしからぬその過剰なライブパフォーマンスは、いつしか「ももクロらしい」としか言いようのない、新たなアイドル像を作り上げた。そして過剰な彼女たちを、ファンが過剰に後押ししていったのだ。  この番組のつくりはとても丁寧だったが、ももクロの大きなトピックスの中で、“あえて”なのかわからないが、なぜか触れられなかったのが「早見あかりの脱退」だ。それが、偶然にも同じ日に放送された『夏目と右腕』(テレビ朝日系)で取り上げられていた。ももクロの“右腕”である、振付師の石川ゆみがゲストだった。  そこで、早見が女優を目指すことを決断し、会議室でメンバーに直接脱退することを伝える映像が放送された。ももクロがブレークの兆しを見せ、いよいよ大きく飛躍しようという矢先だった。 「ずっとずっと考えてたんだけど…やっぱり私は…ももいろクローバーを4月10日に脱退します……」  涙ながらにそう宣言する早見に、メンバーは「わけわかんない」「なんで?」と号泣した。早見はももクロのサブリーダーで、精神的支柱だった。そんな彼女の脱退は、早見に頼りがちだったももクロの一人ひとりを強くした。  そして2012年――。ももクロは早見を含めた「6人」の夢だった『紅白歌合戦』に出場。そこで早見のカラーである青い光を胸に輝かせながら「アカリ」と名前が歌詞に入った「6人」バージョンの「行くぜっ!怪盗少女」を歌い上げるのだった。  「ももクロやってから、行動すれば絶対かなうって思うようになった」(高城れに)、「とりあえずやってみようと思うよね、できなかったら、その時また考えようって」(佐々木彩夏)、「不可能は存在しないって、たまに思うよね」(有安)、「やる前にあきらめることはあんまりない」(玉井)、「だって、ムリと思ったら目指せないですもん」(百田)と5人は見事なまでに同じことをそれぞれの言葉で語る。それは、観客がわずか数人の路上ライブからはい上がり、『紅白』という「夢」にたどり着いた彼女たちだからこその説得力を帯びている。  そして夢は更新される。百田は「今」の夢を語る。 「オリンピックが東京で開催されることが決まって、(新しい)国立競技場に初めて立つ時がオリンピックの開会式だったらいいなぁとか……。その時の、ももいろクローバーZの集大成のものを見せたい」  “そんなの絶対ムリだよ”と笑えるだろうか? 彼女たちは、「絶対ムリ」を何度も覆してきたのだ。  佐々木は「一生懸命やるのってカッコいいよね」と言う。 「学校とかで『ちょ、ダリィ』とか言う人いるじゃないですか。絶対一生懸命やってると楽しいのにって、ももクロやってるとすごい思う」と。  これこそが、ももいろクローバーZだ。「一生懸命」だからいいわけじゃない。「楽しむこと」に一生懸命だからいいのだ。多くの場合、「一生懸命」にはある種の悲壮感が漂う。けれど彼女たちには、それをほとんど感じることはない。なぜなら「一生懸命」を心底楽しんでいるからだ。だから見てるほうも、その楽しさに溺れることができるのだ。  ライブ前、メンバーやスタッフたちと円陣を組んで、百田が叫ぶ。 「楽しむ準備はできてるか!」 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

「俺とラブしてくれませんか?」醜悪な欲望が絡み合う『天国の恋』の情念

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『天国の恋』|東海テレビ
「テレビはつまらない」という妄信を一刀両断! テレビウォッチャー・てれびのスキマが、今見るべき本当に面白いテレビ番組をご紹介。  中年女性店員が揉み合いの末、ジャニーズJr.高田翔が演じる万引き青年の股間をわしづかみにする――。そんなシーンから始まったのが、昼ドラ『天国の恋』(フジテレビ系)だ。  その“感触”に気づいて思わず手を離してしまい、万引き青年を逃してしまったのが、床嶋佳子演じる古書店の嫁・斎(いつき)。万引きされたのを知って「わざと逃したんじゃないか?」と叱りつける夫・郷治(ダンカン)との夫婦仲は冷えきっている。そんないら立ちと万引き青年に対する欲情を抱えながら、同世代の“アラフォー仲間”たちが若い男たちと交際しながら生き生きと生活していることを知り、真剣に「離婚」を考え始める斎。その夜、そんな彼女に「いいだろ? お前には俺っきゃいないんだから」と関係を迫る夫を、斎は拒むのだった。そして翌日、万引き青年は免許証の入ったカバンを取り戻に再び店にやってくる。が、その中に免許証がない。青年があきらめて店を出た後に古本の間に埋もれていた免許証を見つけ、それを口実に、青年のもとを訪れる斎。そこで青年は「俺、この前万引きしたとき奥さんにギュッとつかまれたもんで、あれから思い出すと切ないっス。胸が締め付けられたりモヤモヤしてきて……」と言うのだ。「ごめんなさい、思わず……」と謝る斎に、青年は続ける。「奥さん、俺と寝てくれませんか?」と。戸惑う斎に、青年は熱い眼差しを向けて迫る。 「俺とラブしてくれませんか?」   ここまでが、わずか30分の第1話に凝縮されていた。ツッコミどころは満載だが、いちいちツッコんでいたら、このジェットコースターのような展開に振り落とされてしまうこと必至。脚本は、『真珠夫人』や『牡丹と薔薇』などの中島丈博。近年でも『赤い糸の女』などで話題をさらったばかりだ。昼ドラの中島作品といえば、ドロドロとした恋愛模様、嫉妬、秘められた過去、憎悪が渦巻く過剰でエキセントリックな物語が特徴だ。そして大胆な濡れ場。しかも、今回はその相手役がジャニーズのアイドルである内博貴や高田翔。当然、これまで以上に主婦の妄想を刺激する。昼ドラ×中島丈博×ジャニーズ。まさに“最狂”の組み合わせだ。  2話以降はさらに、斎が少女時代のことも現在と交差して描かれる。それがまた怒涛の展開だ。まず、いきなり母親と死別。さらに、そのすぐ後には父親(石原良純)とも死別する。そのいずれもが、原因は自分にあると自分を責める斎。彼女を慰めるように、両親の“親友”で、海老原医院の医院長である邦英(石田純一)が姉弟揃って引き取ることになる。当然、邦英夫人やその子どもたちとの軋轢などを生み、それに苦しむ斎と弟の友也(亜蓮)。  ここまででも十分濃厚だが、まだまだ怒涛の展開は止まらない。  このドラマで最も強烈なキャラクターは、毬谷友子演じる海老原医院の婦長・徳美だ。毬谷は制作発表の場で「私は“妖怪、化け物エリア”を担当しております」と語ったように、化け物じみたメイクとキャラで登場。婦長は斎姉弟にダッサイ服を買ってきたりと、押しつけがましい愛情を注ぎ、彼女たちを困惑させていた。  そしてついに「これ以上隠しておくことなんてできない」と、自分が本当の母親だと告白する。その言葉通り、斎と友也の実の両親は、なんと医院長と婦長だったのだ。  「そんなのおかしいよ!」と納得がいかない友也に、「あっははははは!」と突然笑い出す婦長。 「急にこんなこと言われて友也ちゃんはびっくりするでしょうけど、でも斎ちゃん、あなたは違うわよね。あなたは女だし、もう大人だからだいたいのことは分かるわよね。私と医院長は愛し合って、その結果あなたたちが生まれたの。それで清水のご両親に預けたの。だから、あちらはただの養父母。本当の両親じゃないの。ただの育ての親なの」  なおも「そんなのデタラメだ!」と食い下がる友也に婦長は態度を急変、激昂する。友也が何も言えなくなると、またすぐ声色を変えて「一度でいいから母親らしく叱ってみたかった」と泣き出すのだ。  たったひとつのシーンで、ここまで感情がめまぐるしく変わっていく婦長。情緒不安定というより、そこにあるのは情念だけだ。  程なくして、育ての母、父に続いて弟の友也までも交通事故で亡くしてしまう斎。そんな暗い過去を背負って成長した斎を、夫の母(丘みつ子)は「“死神”みたいな女」と毛嫌いし、斎の娘の美亜(大出菜々子)に彼女の悪口を吹き込んでいる。「一生ナマ殺しにしてやる」と離婚を許さない夫に対し、斎は別離を決意。やむを得ず娘を置いて、再び医院長の家に舞い戻った。  そして、あの万引き青年と再会。「抱いて」と身を預けるのだった。  奇妙奇天烈、阿鼻叫喚。このドラマに出てくる人物は、例外なく欲望と感情むき出しだ。しかも、そのほとんどが醜悪だ。情念と情念がぶつかり合い、また情念が生まれる。そんな醜悪な情念はなぜか中毒性があって、目を背けたいのに目を離すことができない。中島作品は秘められた欲望をあぶり出し、それを過剰に見せつける。それを真っ昼間に見る背徳感とある種の肯定感は、何物にも代えがたい。同ドラマのプロデューサーが「昼ドラは大人のテーマパーク」と言う通り、その情念の波に溺れる快感は、抗うのが難しい昼ドラの耽美な快楽なのだ。  ちなみにこの作品のタイトルバックの演出は、なぜか石田純一である。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから