【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第12話「ホームレスごめんなさい物語」(後編)

13akabanehomeless.jpg ■前編はこちらから  確かにおじさんは、清野家の敷地の一部に勝手に足を踏み入れていたので不法侵入に該当するけれど、この時の横川くんが俺に提案した理由は、おそらく絶対「ただのノリ」だったと思う。  だって「不法侵入」なんて概念自体、なかったし。 14akabanehomeless.jpg  横川くんのノリに対して、俺もノリで返した。何故なら当時の俺は、「ショウガクニネンセイ」だったからだ。 15akabanehomeless.jpg  そして本当に110番通報した。 通報内容はあまり記憶にないけど、たぶんこんな感じだったと思う。 16.akabanehomeless.jpg  そしてすぐさまパトカーが到着し、おじさんは問答無用でパトカーに押し込まれた。  俺と横川くんは家から出ずに、小窓から顔を出して「そのおじさんです! 早く捕まえてください!」とか一丁前に指図していたような覚えがある。 17akabanehomeless.jpg  パトカーの中で、おじさんは警官に何かを必至に訴えかけるような素振りをしていたけど、内容は全然聞こえなかった。  子どもの一方的な通報……しかも「変だから」というような理由だけで大人が連行される訳ない、とお思いになられる方もいるかもしれないが、80年代は町中に変なおじさんがウジャウジャ生息していて社会問題にもなっていたので、割と簡単に連行されるシステムになっていたのだ。  パトカーが発車しようとした、その時…… 18.akabanehomeless.jpg 19.akabanehomeless.jpg  一瞬……でも明らかに、おじさんが俺たちのことを、鬼のような形相でにらんだのだ……。 20.akabanehomeless.jpg  そしてパトカーは、おじさんを連れて、去っていった……。 21.akabanehomeless.jpg 22.akabanehomeless.jpg  それにビビッた横川くんは、俺を残してそそくさと帰ってしまった。 23.akabanehomeless.jpg  その日からしばらくの間、眠れない夜が続いた。  俺の家も俺の顔も完全にバレてしまっていることだし、おじさんが警察から出てきたら絶対復讐される。俺だけじゃなく、お父さんもお母さんも弟も、皆殺しにされる……そう思ったのだ。  しかし、結局おじさんを見ることは、二度となかった……。 24akabanehomeless.jpg 25akabanehomeless.jpg 境内で向けられた優しい笑顔と、パトカーの窓越しに向けられた恐ろしい顔。 その二つの顔を思い出すと、何故あの時通報なんてしてしまったのだろうと、心底後悔する……。 1akabanehomeless2.jpg  だから大人になった今の俺は、なるべくホームレスには優しくしようと思っているのだ。  おじさん、この記事読んでますか?  絶対読んでないと思いますけど、もし読んでたら、あの時は通報してすみませんでした!  横川くんもあの後、すごく反省してましたんで! (文・イラスト=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> 「キ○チ○ガ○イと呼ばないで」過去記事はこちらから

【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第12話「ホームレスごめんなさい物語」(前編)

1akabanehomeless.jpg 『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるによる、悶絶必死の爆笑コラム。    自分で言うのもなんだけど、俺はそこら辺の人たちよりも、ホームレスには優しいほうだと思う。  どんな場面でどういう形で絡まれようとも、絶対に笑顔で応じるし、物品やお金を求められれば喜んで差し出すし。  ……でも、その行為は純粋な善意ではなく、過去に自分が犯してしまったある過ちに対する贖罪なのかもしれない……。  小2の時。近所に一人のホームレスのおじさんが出没した。 2akabanehomeless.jpg  顔が認識できないほど、髪の毛も髭も伸び放題。ボロボロのジャンパーやズボンの中に拾ったモノをパンパンに詰め込みまくっていたため、筋肉ムキムキの「イエティ」のように見えた。  おじさんと遭遇したら、すぐに家に逃げ帰るほど、当時の俺は彼の存在が怖かった。  ある日、神社で一人で遊んでいた時。 3.akabanehomeless.jpg 4akabanehomeless.jpg  境内に座って、拾い集めたと思われるシケモクを吸っていたおじさんと不意に遭遇し、目が合ってしまった。 5akabanehomeless.jpg  俺は恐怖で、金縛りにあったかのように身動きが取れなくなった。 6akabanehomeless.jpg  おじさんは、歯抜けの口を大きく開け、ニタリと俺に微笑んだ。 7akabanehomeless.jpg  俺は反射的に、悲鳴を上げてその場を逃げ去った……。  今の俺だったら、好意アリと受け取って、おじさんと「始めてみる」ところだけど、子ども心には好意を向けられたところで恐怖以外の何物でもなかったのだ。 8akabanehomeless.jpg  後日、おじさんと遭遇した両親もかなり戦慄気味だったので、子ども心だけでなく、大人心にも十分恐ろしい存在だったと思われる。 9akabanehomeless.jpg  ある日、近所に住む悪友の横川くんがうちに遊びにやってきた。  ファミコンをやってる時、腹が減って餓死しそうになったので、食料を買い込むために、駄菓子屋へと馳せ参じることにした。 10akabanehomeless.jpg  玄関を開けると、あのおじさんが、俺んちのド真ん前で、シケモク拾いをしていた!!  反射的に、家の中に避難した。  初めておじさんに遭遇した横川くんは、絵に描いたように戦慄していた。  当時の俺には絵心がなかったので、横川くんの絵に描いたような戦慄っぷりを描けなかったけど、今の俺になら描けるぞ! 11akabanehomeless.jpg  こんな感じだ! 12akabanehomeless.jpg  俺と横川くんは、二階のトイレの小窓から恐る恐るおじさんの様子を伺った。  そして横川くんが、俺にある提案をしてきた。 13akabanehomeless.jpg (後編に続く/文・イラスト=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> 「キ○チ○ガ○イと呼ばないで」過去記事はこちらから

【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第11話「初めてのモグラ」

1mogura.jpg 『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるによる、悶絶必死の爆笑コラム。  小2の時の話。  昼休みに校庭でドッジボールをしようと思い、室井くんと外に出ようとしたところ、下駄箱付近に、一匹のモグラが転がっていた。 2mogura.jpg  モグラなんて、小学生にしてみたら、大人でいうところの河童やツチノコ並みの、UMA的存在じゃないですか。  俺たちは大興奮し、軽くパニックになった。 3mogura.jpg  でも、すぐに見慣れて、飽きてしまった。  作戦会議した結果、モグラを元いた世界……つまり、土の中に帰してあげることにした。  校庭の隅の、木々がちょろっと茂っているエリアに移動し、柔らかめの土の上にモグラを置いた。 4mogura.jpg  モグラと小学生の、心温まる出会いと別れ。  この連載をずっと読んでくれてる方は、「小学生によるモグラ四肢切断の末の惨殺」とか予想されたかもしれないけど、そんなことは決してしませんのである。 5mogura.jpg  ……しかし、モグラは穴を掘らず、ぐったりしたままその場に突っ伏している。 6mogura.jpg  陸の魚を早く川に戻してあげなきゃ死んじゃう~、とまったく同じ感覚である。  考えた末、モグラが掘って出てきた「穴」を探して、そこに戻してあげようということになり、手分けして探した。 7mogura.jpg  しかし、「穴」が見つからないまま、チャイムが鳴ってしまった。早いところ教室に戻らないと、先生に怒られてしまう。 8mogura.jpg  やむなく花壇に穴を掘って、そこにモグラを埋めることにした。 9mogura.jpg  やがて下校する頃には、モグラの存在なんて完全に忘れていた。  なにせ当時は、ビックリマンシールやファミコンなど、麻薬的娯楽が多くて、それに比較するとモグラなんて、ねえ……。  ぶっちゃけ、最初のインパクトだけじゃないですか。 10mogura.jpg  数週間後、ふとモグラのことを思い出したので、モグラを埋めた花壇に行ってみることにした。 11mogura.jpg  モグラを生めた埋めたあたりの土から、何か得体の知れない、ミミズに毛が生えたような謎の物体が飛び出しているではないか……。  室井くんがそれを引っ張ったところ、 12mogura.jpg  それは、腐りかけてビッグ異臭を発するモグラの死体の尻尾だった……。  モグラを生きて土に帰してあげられなかったガッカリ感と、モグラから発せられる腐敗臭に、俺たちのテンションは、下がれる限界までとことん下がった。  こんなおもいをさせられるなら、もうにどと、ちじょうにあらわれてほしくないなあと、ぼくはおもいました。  おわり。 (文・イラスト=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> 「キ○チ○ガ○イと呼ばないで」過去記事はこちらから

【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第10話「睡眠にまつわる恐ろしい話2」(後編)

17suimin_s.jpg ■前編はこちらから  ところが、夢の中で何度起きようとしても、起きられなかったのだ……。 18suimin_s.jpg  パニックになって、その辺にいる人に尋ねてみたものの、きちがい扱いされてしまった。  起きられない。どうやっても起きられない。普段起きる時、どうやって起きてたんだっけ? 夢の中で冷静になればなるほど、恐ろしくなってきた。 19suimin_s.jpg  夢の世界の片隅で、俺は途方にくれた。  このまま一生……いや、永遠に夢から出られないのではなかろうか? もしかして現実の俺は死んでいて、今いるこの世界は夢ではなくて「あの世」だったりして……? 20suimin_s.jpg 21suimin_s.jpg 22suimin_s.jpg  夢の世界の空に、突如浮かんだ母の顔。 23suimin_s.jpg 24suimin_s.jpg 25suimin_s.jpg 26suimin_s.jpg 27suimin_s.jpg  母いわく、目覚ましが何度も鳴りまくっているのに、一向に起きてこないので、起こしにきたという。  俺は、かなりうなされていたそうだ。  命の恩人である。 28suimin_s.jpg  その日以降、しばらく「睡眠恐怖症」になったことは言うまでもないけど、一応言っておくことにする。 (文・イラスト・写真=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> 「キ○チ○ガ○イと呼ばないで」過去記事はこちらから

【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第10話「睡眠にまつわる恐ろしい話2」(前編)

1suimin_s.jpg 『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるによる、悶絶必死の爆笑コラム。    皆さんは寝てる時、夢の中で、「あ、これ夢だ!」って気づいたことありますか?  「明晰夢」っていうらしいんですけど、俺は何回かありますよ。 2suimin_s.jpg 3suimin_s.jpg  でも、夢の中で夢と気づいても、大抵その瞬間に目覚めて、現実の世界に強制送還されしまうのだ……。  できることなら、夢の中で夢と気づいたまま、好き勝手暴れ回ることができたらどれだけ楽しいだろうか?  そんなことを考えていた、高校2年生のある日。  何かの番組で、「夢の中で夢と気づく方法」の特集をやっており、その中で、不思議なメガネが紹介されていた。 4suimin_s.jpg  うろ覚えだけど、人間が夢を見ている時、無意識のうちに眼球が動くらしい。眼球が動き出したらメガネのセンサーが感知し、点滅した赤外線ライトが眼球に向かって自動的に当てられる。 5suimin_s.jpg  そのライトが夢の中の映像にも反映され、何度か繰り返すうちに「あ、このライトが現れたってことは、これは夢だ!」と夢の中で夢だと気づけて、夢を自在にコントロールできるようになる、というシステムらしい。  でもそんな機械、どこで売っているのかわかんないし、どうせ高くて手が出ないだろうし、若干うさんくさいので、いまいち現実味がなかった。  また、別の番組で、「誰でも簡単に夢の中で夢と気づく方法」の特集をやっており、その中では、こんなような訓練法が紹介されていた。
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 これまたうろ覚えだけど、大体こんな感じだったと思う。  これなら俺でも簡単に実践できると思い、毎日トレーニングを重ねた。  一体、当時の俺は、どうしてここまで夢にこだわっていたのか?  答えはカンタン☆  それは毎日が、死に値するほど糞つまらなかったからだ。    「現実」がつまんなんくても、人生の3分の1を占める「夢」を毎日楽しむことができたら、それはそれで楽しい人生といえるんじゃないかなと思ったからだ。  ネガティブなのかポジティブなのか、いまいちよくわからない発想だけど。 7suimin_s.jpg  そんなある日のこと。  とうとう夢の中で夢と気づけた!! 8suimin_s.jpg 9suimin_s.jpg  しかもすぐには目覚めず、ちゃんと夢にとどまれている!! 10suimin_s.jpg  手始めに、その辺にいる夢のおっさんをぶん殴ってみた。 11suimin_s.jpg  殴ったのはおっさんだけじゃない。  せっかくなので、女子どもも容赦なく殴ってやりましたとも。もちろん、グウでね。  ここは夢の世界。法律なんてありゃしない。あったとしても、夢なんだし、目覚めちゃえばオール無罪なのである。 12suimin_s.jpg  手からビーム的なものが出た。 13suimin_s.jpg  目に入るものを、片っ端からビームで破壊してやった。 14suimin_s.jpg  勢い余って空まで飛んでやった。 15suimin_s.jpg  現実の世界は毎日が死に値するほど糞つまらないけど、これからの俺には夢の世界がある! 明日から、夢の世界で幸せを見出そう!!  そう決意し、今日のところは起床して現実の世界に戻ることにした。 16suimin_s.jpg後編に続く/文・イラスト・写真=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> 「キ○チ○ガ○イと呼ばないで」過去記事はこちらから

【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第8話「ファック観葉植物」

1kanyo.jpg  観葉植物。  置くと部屋がオシャレになるし、ストレス解消にもなるし、目にも優しいし、いいことばかり……と思ってるそこのアナタ!!!  そう、アナタアナタ。  そう、ほら、そこのメガネのアナタ。  そう、お前だよお前。  最初は俺もそう思っていたのですが、そんないいことばかりではなく、時に観葉植物は恐ろしい凶器になるということを今日はお教えしましょう。  あれは、俺が一人暮らしを始めた2003年の秋のこと。 2kanyo.jpg  必要最低限の生活調度品や家財道具すらろくに買い揃えていないのに、花屋で観葉植物を物色している俺がいた。  昔から、観葉植物に強い憧れを抱いており、一人暮らしを始めた際には絶対に観葉植物を置くぞと心に固く決意していたからだ。  何を隠そう、実家の部屋はとても狭い上に物も多かったので、観葉植物を置く余裕がなかったのだ。 3kanyo.jpg  どれにしようか迷った結果、「幸福の木」というのに俺の観葉植物童貞を捧げることにした。  何がイイって、そんなの名前がイイに決まっている。  購入し、早速部屋に飾ってみた。 4kanyo.jpg  それを部屋に置いただけで、運気が急にアップしたかのような、まるで俺の人生に幸福がやってきたかのような、そんな温かい気持ちになった。  恐るべし、観葉植物効果!! 5kanyo.jpg  しかし幸福の木は、2週間もしないうちに枯れてしまった……。  水をあげすぎたのだろうか?  太陽に当てなかったからだろうか?  観葉植物初心者の俺にはよくわからなかったけど、とにかく幸福の木は枯れた。  俺のすべての運気が「皆無」になってしまったかのような、まるで俺の人生を全否定されたかのような、そんな陰鬱な気持ちになった。  枯れた観葉植物ほど非オシャレでみすぼらしいものはないので、すぐに捨てた。 6kanyo.jpg  そして再び花屋に赴き、第二の観葉植物を物色。  花屋のおばさんに、幸福の木が早々に枯れて、軽いPTSDに陥ってしまった経緯などを説明すると、「ああ、それなら」と、店内からある観葉植物を持ってきてくれた。 7kanyo.jpg  それは、サンスベリアという観葉植物。 8kanyo.jpg 9kanyo.jpg 10kanyo.jpg 11kanyo.jpg  育てるのが楽な上にマイナスイオンまで出されたら、そんなのもう購入するしかない。  早速購入し、部屋に飾った。  おばちゃんの言うとおり、サンスベリアはろくに水も光も与えなくても枯れずにピンピンして、俺の部屋になじんでくれた。  マイナスイオン効果か、部屋の空気も若干まろやかになったような気がしたけど、それは多分絶対気のせいだ。  形もサボテンを彷彿させ、なんともオシャレで気に入ったので、もう2鉢追加購入し、玄関に1つ、部屋に2つ置いた。 14kanyo.jpg  そしてサンスベリアに囲まれた、幸せな日々を送った。  そんなある日。  観葉植物との関係が修復不可能となるほどの、おぞましい事件が起きる。  外出しようと玄関を出た時、忘れ物に気づいたので部屋に戻ろうとした時のこと。 12kanyo.jpg  靴ひもを結び直すのが面倒だったので、「靴を片方だけ脱いでケンケンの術」で部屋に戻った。 13kanyo.jpg 15kanyo.jpg 16kanyo.jpg 「ギャ、ギャーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 17kanyo.jpg  滑って転んだ先のサンスベリアに、顔面からダイブしてしまったのである……。  葉の先端が眼球に刺さる瞬間、反射的に目を閉じたので、眼球の損傷は免れた。 18kanyo.jpg  それでも目は真っ赤に充血し、洒落にならない雰囲気だったので、急いで眼科に行った。 19kanyo.jpg  ストレス解消にもなるし、目にもやさしいはずの観葉植物。  ストレス解消どころか、人生の4番目くらいの激しいストレスが俺を襲った。目にやさしいどころか、危うく失明するとこだったし。  今更マイナスイオン放出されたって、そんなのもう、ねえ……。 20kanyo.jpg  見るのも嫌になった俺は、その日のうちにすべてのサンスベリアを処分したのでありました。  以後、現在に至るまで俺の部屋に観葉植物は、ない。  ファック観葉植物。 (文・イラスト・写真=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> 「キ○チ○ガ○イと呼ばないで」過去記事はこちらから

【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第7話「生卵恐怖症」(後編)

『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるによる、悶絶必死の爆笑コラム。前編はこちらから  ふとしたキッカケで、有精卵を手にした俺と高田くん。ヒヨコを誕生させるため、卵を温めたりひっくり返したりする日々を送った   11tamago.jpg  ところが、20日が経過しても、ヒヨコは生まれる気配がなかった。 12tamago.jpg 13tamago.jpg  ところが、 14tamago.jpg  1カ月半が経過しても、ヒヨコは生まれる気配がなかった。 17tamago.jpg  卵を軽く振ってみたところ、「ゴロゴロ」と、奇妙な音がした。  その、明らかに生気のない、物体的な音に、俺と高田くんの希望は、絶望へと変わった。 15tamago.jpg 16tamago.jpg  このまま処分するわけにはいかないので、割って中身を確認することにした。 18tamago.jpg 19tamago.jpg
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 ……俺が割るハメになってしまった。 21.tamago.jpg 22.tamago.jpg  何が出てくるのかまったく予想のできない、不穏な卵を手に取り、恐る恐る床に叩きつけて割ってみる……。 23tamago.jpg  内臓に産毛が生えたような、青紫色の物体が、ボトリと落ちてきた……!!! 24tamago.jpg  俺と高田くんは、一瞬でパニックに陥った。 25tamago.jpg  しかもその青紫色の物体は、ものすごく臭かった。 26tamago.jpg  27tamago.jpg  なので俺は、高田くんと青紫色の物体を放置して、走って逃げた。  翌日、学校で高田くんと顔を合わせると、 28tamago.jpg 29tamago.jpg  俺は完全に無視されてしまった。 30tamago.jpg 31tamago.jpg  なんかムカついたので、俺も高田くんのことを、無視し返してやった。  小学生の社会では、お互いがお互いを無視し始めた時、そこに待ち受ける結果は、そう「絶交」ある。  これがきっかけで、卒業まで高田くんとは一言も口を利かないまま、別々の中学へと進学したのであった。  まあ今思うと、異臭を放つあんなグロテスクな物体を放置して、先に逃げてしまったのだから、悪いのは100パーセント俺である。  一人でアレを処分する高田くんの姿を想像したら、今、改めて土下座しに行きたい衝動に駆られるほど申し訳ない。 1tamago11.jpg  ……そんな過去の経緯があって、俺は生卵が怖い。 23tamago11.jpg  だって、またアイツが……青紫の恐ろしいアイツが出てくるんじゃないかと思って…… 一瞬、嫌な汗をかくのですよ……。 <PS>高田くん、もしこの記事見てたら、すぐ謝罪に行くから連絡ちょうだい! (文・イラスト・写真=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> ●【キ○チ○ガ○イと呼ばないで】INDEX 【第6話】「謎の美人くだもの売り」 【第5話】「オモシロイ顔のおじさん」 【第4話】「ウンコおじさん」 【第3話】「恐怖!‟木曜日の男”」 【第2話】「鳥盗り物語」(後編) 【第2話】「鳥盗り物語」(前編) 【第1話】「ホモビデオの清野さん」

【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第7話「生卵恐怖症」(前編)

1tamago.jpg 『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるによる、悶絶必死の爆笑コラム。  俺は生卵が怖い。  正確には、生卵の味は大好きだけど、生卵を割るその瞬間が、怖い。 2tamago.jpg  あれは小4の時の話。近所で、大量のニワトリを飼って、コケコケ言わせてるおじさんがいた。  ある日、同じクラスの高田くんと、そのニワトリどもを駄菓子片手にボーっと眺めていたところ、飼い主のおじさんが近づいてきて、卵を一つくれた。 3tamago.jpg 4tamago.jpg  おじさんは、無知な俺たちに分かりやすく説明してくれた。  有精卵とは、オスと交尾した後にメスが産んだ卵のこと。精子入りなので、うまく育てると、ヒヨコが生まれるという。通常、その辺のスーパーで売られている卵は、交尾しないで産んだ無精卵なので、ヒヨコは生まれない。 5tamago.jpg  俺と高田くんは、有精卵に大興奮した。  有精卵については知らなかったけど、ヒヨコが卵からかえって初めて見る、自分より大きくて動くものを親と認識する「刷り込み」という習性があることは知っていた。  その習性を利用して、 6tamago.jpg  こんな感じでヒヨコに付きまとわれたいという、ステキ極まりない願望を抱いた俺たちは、早速図書館に行って、卵の育て方を調べてみた。 7tamago.jpg  高田くんの家に電気毛布があったので、それに包んで卵からかえるのを見守ることにした。 8tamago.jpg 9tamago.jpg  「刷り込み独占禁止条約」を締結した俺たちは、連日、放課後になるとダッシュで高田くんの家に行き、卵ヒヨコ化計画を遂行する日々を送った。 10tamago.jpg  時に卵を抱きしめて、おなかのぬくもりで温めたりもした。俺と高田くんは、ありもしないエセ母性に目覚め、まだ見ぬヒヨコを愛してしまっていたのだ。  嗚呼、早くヒヨコを。ヒヨコを抱きしめたい。耳元でピヨピヨ言われたり、追いかけられたりしたい。ヒヨコが、好きだ。  しかし……まさかあんなことになるなんて……この時の俺たちは……予想だにしなかったのであります……。 (後編へ続く/文・イラスト・写真=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> ●【キ○チ○ガ○イと呼ばないで】INDEX 【第6話】「謎の美人くだもの売り」 【第5話】「オモシロイ顔のおじさん」 【第4話】「ウンコおじさん」 【第3話】「恐怖!‟木曜日の男”」 【第2話】「鳥盗り物語」(後編) 【第2話】「鳥盗り物語」(前編) 【第1話】「ホモビデオの清野さん」

【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第6話「謎の美人くだもの売り」

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『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるによる、悶絶必死の爆笑コラム。  ある土砂降りの、寒い冬の夜のこと。池袋西口の、飲み屋街から一歩外れた閑散とした通りを歩いていたところ、 「すみません」  後ろから、俺を呼び止める、か細い女性の声が聞こえた。振り向くとそこには……
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 20代前半と思しき、モデル体系の美女が立ち尽くしていた。合羽を着てはいるものの、フードは被っておらず、ずぶ濡れだった。手には大きなダンボールを持っている。  反射的に傘を差し出すと、女性は「ありがとうございます」と言って微笑んだ。
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 女性は、ダンボールの中一杯に詰まった巨峰を見せ、俺に勧めてきた。 「果物の行商をしておりまして、この巨峰を売り切らないと帰れないんです……」  時刻は22時半。こんな時間に若い女性がズブ濡れで巨峰を売り歩くなんて、奇妙で不審だとは思ったけど、 4yaoya.jpg  それ以上に「健気でかわいらしい」という気持ちが勝ってしまい、ひと房だけ購入してあげることにした。  きっと男なら誰だってこう思ってしまうはずだ。 5yaoya.jpg  巨峰が新鮮な上に無農薬で、いかに素晴らしいものかを説明してくれたけど、巨峰に1,000円は払う気にはならなかった。これから呑みに行くのに、持って歩くのも面倒だし。ってゆーか、そもそもブドウとかあんま好きじゃねえし。  丁重にお断りすると、女性は「そうですか。どうもありがとうございました」と微笑んで、その場を後にした。  気になったので尾行してみたところ、俺と同じ手口で酔っ払ったサラリーマンに声をかけ、巨峰を売ろうとしていた。 6yaoya.jpg  案の定、女性はおじさんたちに大人気で、一瞬で巨峰を売り切ったご様子だ。  やがて女性は、ダンボールをたたみ、フードを被ると、すごい早さで暗い住宅街を歩き始めた。 7yaoya.jpg  そして、怪しげな雑居ビルに姿を消していってしまった……。  一体あの女性は何者だったのだろうか? 霊や妖怪や狐や狸の類だったのではあるまいか?  この出来事を、Twitter的なものでツイート的な行為をしてみたところ、「僕も会ったことあります」「私も会ったことあります」「おいどんも会ったことあるでごんす」と、目撃者が多数現れた!  しかも、目撃場所は池袋だけでなく、上野、銀座、渋谷、錦糸町、立川、横浜と多岐に渡る。販売員は若い女性だけでなく、若い男性バージョンもあり。皆、果物の入ったダンボールをカートで引いたり、手持ちで売り歩いていており、不審なくらい爽やかで感じがよかったというのが主な共通点。  しかし、彼らの正体は謎のままである。 8yaoya.jpg  そしてつい最近の深夜0時過ぎ。わが町、北区赤羽で、カートに梨をワンサカ乗せた、爽やか好青年に声をかけられた。 「コレはまさしくアレの類だ!」  そう確信した俺は、一個300円の梨を思い切って購入し、彼の素性を尋ねてみた。 「僕、『D』という果物販売会社の者でして、採れたての新鮮な果物をこうして売り歩いているんです」  名刺やチラシの類は持ち合わせていないとのことだったので、彼と別れた直後、すぐさま自慢のアイフォーン4Sで『D』という会社名を検索してやった。去り行く彼が、まだ俺の視界にバッチリ収まっちゃってるくらい速攻で検索してやったともさ。  『D』は都内にいくつもの支店を持つ、果物訪問販売の会社のようだ。担当者が毎日市場へ出向き、その日一番の国産果物を仕入れ、20~30代中心の販売スタッフによってあちらこちらで手売りされてるらしい。  住宅街やオフィス街を中心に飛び込み訪問販売していて、売れ残ったものを駅周辺や道行く人たちに売りさばいているようだ。  値段が若干高めな上、一部の販売員の果物の説明がかなり適当だったりと、少しばかり胡散が臭く、一部では「マルチではないのか?」という声も上がってるようだが、販売の仕方は割と控えめだし、被害らしい被害も特に出ていない模様。販売地域を拡大して、今でもさまざまな街を練り歩いているようだ。  まあ、良くも悪くも、こういう謎めいた人たちがその辺にいるのって、胸が躍って楽しいですよね。街の雰囲気にもコクが出るし。話のネタにもなるし。 9yaoya.jpg  俺も彼らみたいに、ダンボールに売れ残った自分の単行本抱えていろんな街を売り歩いてみようかな。  そしたら通行人の同情を引いて、結構売れるかもしれないし。  まあ、売れないわな。てへぺろりーん(。・ε・。) (文・イラスト・写真=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> ●【キ○チ○ガ○イと呼ばないで】INDEX 【第5話】「オモシロイ顔のおじさん」 【第4話】「ウンコおじさん」 【第3話】「恐怖!‟木曜日の男”」 【第2話】「鳥盗り物語」(後編) 【第2話】「鳥盗り物語」(前編) 【第1話】「ホモビデオの清野さん」

【清野とおるの、キ○チ○ガ○イと呼ばないで】第5話「オモシロイ顔のおじさん」

a_omoshiro.jpg 『東京都北区赤羽』でおなじみの漫画家・清野とおるによる、悶絶必死の爆笑コラム。  飲みの席などで打ち解けた初対面の人に、冗談半分でカメラを向けて 「オモシロイ顔してください」 とか言ってみる。  まあ、大抵の人は「そんなのできないよ~」と照れたり、「カメラ向けないでよ~」と嫌がったりする。 b_omoshiro.jpg  頑張ってオモシロイ顔をしてくれたとしても、さほどオモシロクナイのがこの世の常である。別に俺だって期待なんてしていない。ただ単に、カメラ向けて相手の反応を楽しんでいるだけである。  しかし、ある日のこと、本当にオモシロイ顔をしてくれる、オモシロイおじさんと出会った。 1_1omoshiro.jpg  場末のスナックで隣り合わせた、Sさん。 c_omoshiro.jpg  そんな訳で、Sさんのオモシロイ顔スタート。 1_2omoshiro.jpg 1_3omoshiro.jpg 4omoshiro.jpg 5omoshiro.jpg 6omoshiro.jpg 7omoshiro.jpg 8omoshiro.jpg 9omoshiro.jpg 10omoshiro.jpg d_omoshiro.jpg  Sさんのオモシロイ顔に、思わず爆笑してしまった……。  まさか「オモシロイ顔をしてくれ」と言って、本当にオモシロイ顔をしてくれるとは……。楽しい反面、言い知れぬ悔しさがこみ上げる。  後日、スナックに行くと、またSさんがいた。俺を見るなり、「またオモシロイ顔をするから、見てくれ!」という。  そんなわけで、2回戦目開始!! 2_1omoshiro.jpg 2_2omoshiro.jpg 2_3omoshiro.jpg 2_4omoshiro.jpg 2_5omoshiro.jpg 2_6omoshiro.jpg 2_7omoshiro.jpg 2_8omoshiro.jpg 2_9omoshiro.jpg 2_10omoshiro.jpg 2_11omoshiro.jpg 2_12omoshiro.jpg 2_13omoshiro.jpg 2_14omoshiro.jpg 2_15omoshiro.jpg 2_16omoshiro.jpg e_omoshiro.jpg  Sさんのオモシロイ顔に、再び爆笑してしまった……。 「次はもっと笑わせてあげるよ。金曜にまたこの店で会おう」  笑いながら写真を撮る俺に、Sさんは不敵な笑みを浮かべて、そう言った。正直、もう十分。オナカいっぱいでございます。  一通りオモシロイ顔を拝見させていただいたし、これ以上どう笑わせてくれるというのか。俺も、同じ手(顔)で、三度は笑いませんよ。  ……しかし、このSさんからは、そこらの量産型酔客とは違う、底知れない可能性を感じる。Sさんなら、さらに突拍子もない「何か」をやらかしてくれるのではないか? そんな淡い期待を胸に抱きつつ、指定された日時に再度スナックへ行ってみることにした。  スナックの戸を開けると……。 3_2omoshiro.jpg  そこには、何故かコックに扮したSさんがいた。場末のスナックにコックさん……なんと不条理な光景であろうか。  聞けば、Sさんの本職はコックで、俺を笑わせるために、わざわざこの格好のまま、四谷から電車で赤羽までやってきたという。  3回戦目開始!!! 3_3omoshiro.jpg 3_4omoshiro.jpg 3_5omoshiro.jpg 3_6omoshiro.jpg 3_7omoshiro.jpg f_omoshiro.jpg  なんだこの髪型!!!!!!!!!  コック帽を外したSさんの頭に、俺は驚愕した。 g_omoshiro.jpg  俺を笑わせるためだけに、わざわざ床屋に行って、こんな素っ頓狂な髪型にしてきたという。  数日前にたまたま場末のスナックで居合わせただけの、得体の知れない若輩者を笑わせるためだけに……!!!  床屋のオヤジからは「本当にいいんですか……?」と心配され、職場の上司からは「なんだそのふざけた髪型は!!」と大目玉を食らったらしい。  Sさん……あんたって人は……。さあ、引き続きそのオモシロイ髪型でオモシロイ顔をしてくだせえ!  4回戦目開始!!!! 4_1omoshiro.jpg 4_2omoshiro.jpg 4_3omoshiro.jpg 4_4omoshiro.jpg 4_5omoshiro.jpg 4_6omoshiro.jpg 4_7omoshiro.jpg 4_8omoshiro.jpg  途中から、面白さを通り越して恐ろしくなり、恐ろしさを通り越して再び面白くなった後に、何故だか感動すら覚える自分がいた。 4_9omoshiro.jpg 「Sさん、ご苦労様でした!」  頭をひと撫ですると、Sさんは少年のようなあどけない表情ではにかんだ。  俺も将来、こういうふざけたおじさんになりたい。 (文・イラスト・写真=清野とおる) 1seinoprof.jpg ●せいの・とおる 1980年生まれ。東京都板橋区出身。地元・赤羽に生息する奇妙な人々を生き生きと描いた漫画『東京都北区赤羽』(Bbmfマガジン )が大ヒット中。 Twitter <https://twitter.com/seeeeeeeeeeeeno> ●【キ○チ○ガ○イと呼ばないで】INDEX 【第4話】「ウンコおじさん」 【第3話】「恐怖!‟木曜日の男”」 【第2話】「鳥盗り物語」(後編) 【第2話】「鳥盗り物語」(前編) 【第1話】「ホモビデオの清野さん」