ホコリ・ダニ・カビを呼び寄せる! やってはいけない本棚の「モノの置き方」「片付け方」

20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004-07】ホコリの巣窟と化した万年床と万年“本棚”(Kさん・37歳)

 引き続き、中野区に住むKさん(37歳)のお部屋です。今週から寝室を片付けていきます。まずは、間取りをご覧ください。敷きっぱなしの布団をはじめ、モノの直置きが目立ちます。押入れもパンパンのため、布団を収納する場所もなく“万年床”となってしまったそうです。

 足の踏み場もなく、やはり「モノを減らすこと」が正解です。もちろん表面上ではなく、「すべて出す」からリセットしていきます。まずは、本棚(赤丸ゾーン)を例に「モノの減らし方・置き方」を説明していきます。

動かせない家具が問題の元凶!

↓[Before]本棚の上に、細かいモノを配置↓

 部屋の片隅に置かれた本棚(ディスプレイラック)の天板には、約20年前のMD/CDコンポがありました(懐かしい!)。その周りには、神具、ぬいぐるみ、小物、書類と目的が異なるモノが無造作に置かれています。細かいモノを置くほど、ホコリが増えます。

 本棚にあったモノをすべて移動すると、ホコリがどっさりお目見えです。神具や小物にもホコリが付いていたため、一つひとつ丁寧に落とします。収納家具とはいえ、モノを載せて詰め込むほど動かすのが面倒になります。実は、Kさんの何気ない小物の置き方こそモノが増えて散らかる仕組みなんです。

 数年ぶりに動かしたという本棚の裏側です。通気性も悪いため、湿気とホコリによるカビも発生していました。このような状態になると、ダニも生息するのでアルコール除菌でキレイに拭き上げます。

★ワンポイント★
本棚のモノを全て出しながら、リセット掃除もしましょう。必要なモノを戻すときに、すぐ動かせる状態にしておくと「この先」がグッと楽になります!

 本棚にあった1年以上読んでいない本は、ブックオフで現金化へ。発行日の古い辞書や教科書は、過去の情報なので潔く処分しました。ちなみに「いつか読もうと思っている本」は、ほぼ読みません。読みたい時に中古で買える価格なら保管料より安く済むので手放しましょう。

↓本棚にあった[売る/捨てるモノ]↓

 使わないけれど必要なモノ(思い出のモノ、保管したいモノ)は、ダイソーのフタ付き収納BOX・20L (400円/税抜)に収めます。女性の力でも荷降ろしができるサイズで、雑誌ならA4ワイドサイズまでOKです。これらは、押入れへ保管します。何年も開けなければ、手放す決意が固くなるトリック付きです。

↓本棚にあった[保管するモノ]↓

 

★ワンポイント★
部屋の中にある家具は、使うモノだけを置く場所です。コレクション類は押入れへ。棚の中は、定期的に見直しできるよう詰め込まないようにします。

 では、元の写真(Before)に戻って、「モノの減らし方・置き方」を実践した片付け後(After)と比べてみましょう。

↓①本棚の上段[Before]読まない本まで詰め込み収納↓

↓[After]よく使うモノだけで“住所”を決める!↓

↓本棚の下段[Before]コレクション類がぎっしり↓

↓[After]使用頻度が低めの重たいモノを置く!↓

 本棚に詰め込んだモノを減らして(処分/売る/保管する)、必要なモノ(出し入れの多いモノ)だけを本棚へ戻しました。置く時は、モノの存在が見渡せるように「ワングループ・ワンボックス」にすること! 出し入れが楽になり、掃除も簡単になります。これで、使わないモノも目立つようになります。

★ワンポイント★
棚の中は70%程度のゆとりを持つこと! 120%詰め込もうと考えずに「増える→見直す」を繰り返す仕組みにします。
置き方を変えるだけで、スッキリライフが持続できます。

↓本棚全体[Before]詰め込む、乗せる、飾るでうるさかった本棚↓

↓[After]余白があるほど美しく清潔感もアップした本棚↓

 片付ける前は、フラップ式の扉に大好きなアーティストの表紙をディスプレイしていました。でも、ホコリや日焼けによる劣化で悲しい状態に……。大切なモノだからこそ、保管ボックスまたは扉の中に入れると良いですね。

 また、本棚だからといって読まない本まで詰め込まないこと! 家具の使い方=思い込みを捨てることも大切です。例えば、棚の中にゴミ箱を置くのも便利です。掃除機をかけるときに、どかす手間も省けますし、生活感も排除できます。

100均で売っているコーナーラックで神棚を設置!

 最後に、本棚の上で無造作に置かれていた神具を部屋の高いところへ移動しました。神様をお奉りする神棚は、家のパワースポットになります。不浄で粗末な置き方は、逆の効果を招いてしまいそう! 神様が見守ってくれるように、ホコリをかぶらないように、清潔であるように……。失礼のない場所へお奉りしました。

――次週は、7月15日(月)に更新!

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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片付けのちょっとした“お悩み”に、収納ライターの伊藤まきさんが、目からウロコの解決方法を提案します! アナタの部屋の「困っている場所」の写真を撮って「お悩み詳細」のコメントを添えて、下記よりご応募ください。

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ホコリ・ダニ・カビを呼び寄せる! やってはいけない本棚の「モノの置き方」「片付け方」

20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004-07】ホコリの巣窟と化した万年床と万年“本棚”(Kさん・37歳)

 引き続き、中野区に住むKさん(37歳)のお部屋です。今週から寝室を片付けていきます。まずは、間取りをご覧ください。敷きっぱなしの布団をはじめ、モノの直置きが目立ちます。押入れもパンパンのため、布団を収納する場所もなく“万年床”となってしまったそうです。

 足の踏み場もなく、やはり「モノを減らすこと」が正解です。もちろん表面上ではなく、「すべて出す」からリセットしていきます。まずは、本棚(赤丸ゾーン)を例に「モノの減らし方・置き方」を説明していきます。

動かせない家具が問題の元凶!

↓[Before]本棚の上に、細かいモノを配置↓

 部屋の片隅に置かれた本棚(ディスプレイラック)の天板には、約20年前のMD/CDコンポがありました(懐かしい!)。その周りには、神具、ぬいぐるみ、小物、書類と目的が異なるモノが無造作に置かれています。細かいモノを置くほど、ホコリが増えます。

 本棚にあったモノをすべて移動すると、ホコリがどっさりお目見えです。神具や小物にもホコリが付いていたため、一つひとつ丁寧に落とします。収納家具とはいえ、モノを載せて詰め込むほど動かすのが面倒になります。実は、Kさんの何気ない小物の置き方こそモノが増えて散らかる仕組みなんです。

 数年ぶりに動かしたという本棚の裏側です。通気性も悪いため、湿気とホコリによるカビも発生していました。このような状態になると、ダニも生息するのでアルコール除菌でキレイに拭き上げます。

★ワンポイント★
本棚のモノを全て出しながら、リセット掃除もしましょう。必要なモノを戻すときに、すぐ動かせる状態にしておくと「この先」がグッと楽になります!

 本棚にあった1年以上読んでいない本は、ブックオフで現金化へ。発行日の古い辞書や教科書は、過去の情報なので潔く処分しました。ちなみに「いつか読もうと思っている本」は、ほぼ読みません。読みたい時に中古で買える価格なら保管料より安く済むので手放しましょう。

↓本棚にあった[売る/捨てるモノ]↓

 使わないけれど必要なモノ(思い出のモノ、保管したいモノ)は、ダイソーのフタ付き収納BOX・20L (400円/税抜)に収めます。女性の力でも荷降ろしができるサイズで、雑誌ならA4ワイドサイズまでOKです。これらは、押入れへ保管します。何年も開けなければ、手放す決意が固くなるトリック付きです。

↓本棚にあった[保管するモノ]↓

 

★ワンポイント★
部屋の中にある家具は、使うモノだけを置く場所です。コレクション類は押入れへ。棚の中は、定期的に見直しできるよう詰め込まないようにします。

 では、元の写真(Before)に戻って、「モノの減らし方・置き方」を実践した片付け後(After)と比べてみましょう。

↓①本棚の上段[Before]読まない本まで詰め込み収納↓

↓[After]よく使うモノだけで“住所”を決める!↓

↓本棚の下段[Before]コレクション類がぎっしり↓

↓[After]使用頻度が低めの重たいモノを置く!↓

 本棚に詰め込んだモノを減らして(処分/売る/保管する)、必要なモノ(出し入れの多いモノ)だけを本棚へ戻しました。置く時は、モノの存在が見渡せるように「ワングループ・ワンボックス」にすること! 出し入れが楽になり、掃除も簡単になります。これで、使わないモノも目立つようになります。

★ワンポイント★
棚の中は70%程度のゆとりを持つこと! 120%詰め込もうと考えずに「増える→見直す」を繰り返す仕組みにします。
置き方を変えるだけで、スッキリライフが持続できます。

↓本棚全体[Before]詰め込む、乗せる、飾るでうるさかった本棚↓

↓[After]余白があるほど美しく清潔感もアップした本棚↓

 片付ける前は、フラップ式の扉に大好きなアーティストの表紙をディスプレイしていました。でも、ホコリや日焼けによる劣化で悲しい状態に……。大切なモノだからこそ、保管ボックスまたは扉の中に入れると良いですね。

 また、本棚だからといって読まない本まで詰め込まないこと! 家具の使い方=思い込みを捨てることも大切です。例えば、棚の中にゴミ箱を置くのも便利です。掃除機をかけるときに、どかす手間も省けますし、生活感も排除できます。

100均で売っているコーナーラックで神棚を設置!

 最後に、本棚の上で無造作に置かれていた神具を部屋の高いところへ移動しました。神様をお奉りする神棚は、家のパワースポットになります。不浄で粗末な置き方は、逆の効果を招いてしまいそう! 神様が見守ってくれるように、ホコリをかぶらないように、清潔であるように……。失礼のない場所へお奉りしました。

――次週は、7月15日(月)に更新!

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伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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重ね置きは絶対NG、収納ケースもコレはダメ! 散らかるだけの「小物整理」アウト事例

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004-06】魔の巣窟、カラーボックスに全ブッコミ(Kさん・37歳)

 今週は、Kさん宅のリビングから「小物の整理法」をご紹介! ここから小物整理のNGケースを解説していきます。そして最後は、全6回の片付けで完成したキッチン〜リビング全体をビフォー・アフターの様子をお届け。部屋の中から雑多感が消えると、どんな気持ちになるのかバーチャル体験してみてください。

 生活雑貨をぎっしり入った、リビングのカラーボックスです。好きなアーティストを特集した雑誌(2006年)をはじめ、コンタクトレンズやコスメ、アクセサリー、謎の小物、薬などがぶっ込んであります。ここに何が埋もれているのか、本人さえ把握できない状態です。

面倒くさいは一瞬! 小物を「ぜんぶ出し」て、分別整理!

 カラーボックス(場所別)を片付ける時は、「ぜんぶ出し」が基本です。収納ボックスの底には、チリゴミが埋もれているので敷物の上で作業をしてください。全てのモノを出したら、グループ別に分けていきます。処分に迷わないモノは、分類しながらゴミ箱へ。グループに分けてからは、その山から必要・不要と分けていきます。多くの小物は、壊れていないため「いつか使うかも!」と思いがちですが、存在を忘れていた時点でアウトです!

 深い収納ボックスから、埋もれていた小物を救出し必要なモノだけグループ別に収めました。

 書類(グループ1)、ガジェット類(グループ2)、トラベル用グッズ(グループ3)、思い出の小物(グループ4)といった内容です。ボックスの中も、透明の袋や空き箱を使って細かく分類し「タテ置き」で収めます。この一手間で、使う時の便利さが増し、あらゆるムダを阻止できます。深さのある収納ボックス(茶)が2つありますが、小物収納には適していません。小物は「重ね置き」するほど、迷子になります。深さのある収納ボックスなら、衣類やタオルなどの布モノがオススメです。

 では、元の写真(Before)に戻って、片付け後と比べてみましょう。

[Before]「重ね置き」で、モノの住所が不定だった頃

↓↓↓↓
[After]よく使うモノに「住所」を定めた今

 カラーボックスに余裕が生まれて、視覚的にもスッキリしました。本来、引き出しや扉のない棚は、モノを詰め込まないのがポイントです。ディスプレイを楽しみながら、7割収納を目指すと美しくなります。ちなみに、カラーボックス用の収納箱を購入すると、出費がかさみます。文房具や薬、ポケットテッシュなど頻繁に出し入れする小物は、引き出し付きの家具へ移動しました。

[Before]古くなった天板のシミが汚い……。

↓↓↓↓
[After]100均のランチマットで、劇的イメチェン

 古くなったカラーボックスも、100均のランチマットを置くだけで生まれ変わりました。カラーボックスの天板はモノを置きやすい高さのため、散らかりやすい危険ゾーンです。生活感を排除したいなら、モノを置かないよう注意しましょう。花を飾るなども◎です。ちょっとした自分ルールを作ることで、スッキリライフをキープできます。

 カラーボックスの小物整理を終えて、キッチン&リビングが一掃できました! 動画撮影による、ビフォーアフターをご覧ください!

 
 
 
 
 
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・ 毎週月曜更新 #サイゾーウーマン ・ #片付けビフォーアフター 片付け前の動画です #before

整理収納アドバイザー|伊藤まき|ito maki|東京さん(@maki_organize)がシェアした投稿 -

 会社から帰って来ても、部屋がゴチャゴチャしていると「仕事が残っている」錯覚に襲われます。例え「気にならない」と自称する人も、ホテルのほうがリラックスできるはずです。しかも、モノの山を放置するほど、掃除の量も増えます。毎日の疲れが取れないと感じたら、散らかる汚部屋が原因かも……。

 ゴチャつく部屋から、色の氾濫、モノの影、出しっぱなしが消えました。モノの凸凹を排除し、面・角・色のバランスを整えるとご覧の通り! Kさんの目標だった「シンプルな部屋」はもちろん、「暮らしを楽にする」ことも叶います。仕事と介護に追われるKさんには、家事の負担を軽くすることも狙いのひとつでした。空間から雑多感が消えるだけで、思考もスッキリします。

 「これからは、あるモノを使い切って貯蓄に回したいと思います」とKさん。今あるモノのストックを減らしながら、よりシンプルな暮らしを目指すそうです。次回からは、昭和の思い出が詰まった押入れを片付けます!

――次週は、7月8日(月)に更新!

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伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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買ってはいけない! やってはいけない! キッチンが臭くなるNG収納と対策法5つ

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004-04】モノが多い家ほど“あるある”NGの宝庫(Kさん・37歳)

 前回では、キッチンに眠っていた不要なモノを手放しました。今回は、必要なモノを戸棚に戻す作業です。収納時に心がけたい「5つのポイント」を交えながら、ビフォーアフター写真でご紹介します。

 ほぼ3食自炊するというKさん。このキッチンは毎日使う場所なので、「5つのポイント」を取り入れながら、快適なキッチンへと変えていきます。

すべての「調理道具」が見渡せる、コンロ下収納へ!

 以前のコンロ下には、冷蔵庫脇のラックに入りきれなかった食品ストックなどが詰め込んでありました。そのため、鍋やフライパンはコンロ上に出しっぱなしに……。この状態でも、奥のモノが謎ですし、手前のモノをどかす手間が想像できます。これでは、ストレスを感じますね……。

 コンロ下には、調理道具(鍋、ボウル、ザル)を置きました。モノの住所を作り、奥のモノの存在を「見える化」することがポイントです。まだ少し多いかなと思うところですが、この戸棚に入る量を適量として収めました。

 以前のシンク下には、多数のお皿と保存容器がありました。KさんのA型らしさが感じる丁寧な重ね盛り芸です。でも、目的のモノを手にするまでのストレスが想像できます。排水口も近く、プラスチック容器の臭い移りも心配……。

 左側の上段と下段に分けて、食器類の住所を作りました。手前には普段使いを、奥には来客用を収めます。右側はデッドスペースのため、梅酒と洗剤ストックを置きました。背の高いモノを奥にすれば、「見える化」収納になります。

 以前のシンク下は、調味料が詰め放題! 排水口の周りは湿気が多いので、粉モノ、乾物類を置くのは基本NGです。乾物や食品ストックは調味料ワゴンへ収めて、粉モノは冷蔵庫に入れました。

 古い寸胴型の排水口は、臭い移りや湿気が出やすいといわれています。寝室にあった引き出しケースを移動して、問題をブロックしました。調理ツールは、1カ所にまとめがちですが「1軍」とその他に分けると出し入れが楽になります。

 以前の引き出しの中は、写真のようにゴッチャリ! 実はこれ、モノが多い家ほど“あるある”な入れ方です。このままでは、モノを掘るように探さなければなりません。それに、ゴミクズが溜まりやすく不衛生になりがちです。

 カトラリーケースは、一対型を選んではいけません! 住み替えをしたときに、融通が効かず、汚れが溜まりやすい欠点があります。シンプルなトレーケースなら、仕切りがある、組み合わせができる、洗える、違う場所にも使えるなどのメリットばかり。いずれも、100均で揃えることができるので4個用意しました。衛生的にもパワーアップして、キレイをキープする心も芽生えます。

 以前の、シンク上の上戸棚(シンク側)です。滅多に使わないモノと、隙間に詰め込んだラップ類があります。中には、存在さえ忘れていたモノもありました。すべてのモノを取り出すとき、奥のモノが落下してくる危険ゾーンでした。

 使用頻度の低い、ワイングラス、おちょこ、季節のモノ(ガスコンロ、お茶ボトル)、調理家電(トースター、たこ焼き器)などを「見える化」収納に改善。箱を重ねる時は、重たいモノを下にして2つまでとします。軽めのモノなら、3段目に置いても可です。これで、落下の危険も防止できました。

 以前の、シンク上の上戸棚(コンロ側)です。一般的には、ハンドル付きの収納ボックスをオススメされますが、ムダな隙間があると写真のような状態になります。しかも収納力が少ないため、高さのある収納棚ではもったいない! 筆者的には、空間を使い切るファイルボックスをオススメします。

 上戸棚の下段は、とても出し入れがしやすい場所です。手が届く人に限っては、かがむより手を伸ばすほうが楽です。高さをフル利用できるファイルボックス(100均のモノ)を5個用意して、1グループ1ボックスに収めます。たくさん持っていたラップ類も、今使う量だけにしました。同じグループでも、今使うモノ(1軍)とストック(2軍)に分けると、出し入れが1度で済みます。ちなみに、上戸棚に使用頻度の高いモノを置く時は、軽いモノが鉄則です。

[まとめ]
モノの置き方ひとつで、キッチンの快適さが変わります。よく使う場所だからこそ、ヘビロテするモノだけを置くようにしましょう。同じグループでも、1軍、2軍と使用頻度を分けて収納すると出し入れが簡単になります。キッチンが使いにくいと感じたら、収納を見直すチャンスです!

――次週は、6月24日(月)に更新!

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伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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片付けのちょっとした“お悩み”に、収納ライターの伊藤まきさんが、目からウロコの解決方法を提案します! アナタの部屋の「困っている場所」の写真を撮って「お悩み詳細」のコメントを添えて、下記よりご応募ください。

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“汚キッチン”を片付ける5つのポイント! 皿、保存容器や鍋の「要不要」はコレで見極める

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004-03】黄ばんだ保存容器が捨てられない(Kさん・37歳)

 前回に引き続き、Kさんの部屋を片付けていきます。いざ片付けようと思っても、ドコから手を付けるべきか迷いますよね? そんな時は、「モノ別」か「場所別」に進めます。

 クローゼットやキッチンのように、毎日使うモノが多い場所ほどスムーズな判断ができます。また、足の踏み場もない家なら、押入れから始めるのもオススメです。そして同じグループのモノを「ぜんぶ出し」して「モノ別」に分けてから「選別」します。

 Kさんのように、整理収納アドバイザーに依頼した場合は「ドコから始めるか」もわかるし「選別」の作業に迷っても答えのヒントが見えます。ですが、1人の作業では、「手放すジャッジ」に迷いが出て手が止まります。それで、片付けられないと諦めてしまうわけです。

「手放すジャッジ」に迷ったら、どうすれば良いの?

 片付けの基本は、1年以上使っていないモノなど「使用頻度」での見極めです。まだ使えるモノや高かったモノ、贈りモノなどの「手放せない壁」にぶつかった時は、世界的な片付けコンサルタント・近藤麻理恵さんの片付けメソッド「ときめき」で考えるとわかりやすいと思います。モノを手に取りときめいたモノを残し、そうでないモノは保留または感謝をして手放すといった方法です。

 とはいえ、「胸キュン」「ときめき」「モノと会話する」などの感性にピンと来ないクール女子も多いはず。まったく謎! という読者には、明暗の法則で検討してみてはいかがでしょうか? モノと向き合うと必ず、ポジティブ(明)とネガティブ(暗)の感情が言葉に出ます。作業中に迷いが出たら、ポジティブな気持ちの宿るモノだけを家に残すことをオススメします。明るいモノだけに囲まれた暮らしは、驚くほど良い効果をもたらしてくれます。

 では実践です! Kさんのキッチンから、多すぎるモノを手放します。

 

 約60コの保存容器が集まりました。まずは、Kさんが不要だと判断できるモノから処分。使いにくいサラダボックス、何かに使えるかもと持っていたジャムビンなどが選ばれました。次に多すぎる量のモノを減らして適量を目指します。それでもKさん「まだ使えるモノ」を手放すのは抵抗がありました。

★保存容器の選び方

保存容器の選別に迷ったなら、「重ねられるタイプ」をオススメします。サイズは、大と小の2サイズのみでOKです。小さなキッチンでも、重ねてコンパクトに収納できます。次に、カレーなどによる保存容器の色うつり、電子レンジによる劣化、場所だけを取るカタチのモノは、ネガティブなので手放していきます。この先は、フリーザーパックで代用すれば収納にもゆとりが出ます。

消耗品のストックも、「無くても困らないモノ」から減らす!

 こちらも「いつか使えるから」と買い溜めたストック品がごっそり。 なかには、無料の粗品など自分で選んでいないモノ(ネガティブ)も含まれていました。1度使ったきりのクッキング用ペーパーやアク取りシートなども、捨てにくいモノのひとつです。目安としては、代用が利くモノ、必要なときに100均で揃えられるモノは「なくても困らないモノ」です。

★消耗品ストックの選び方

必要なときに100均で揃えられるモノ、代用が利くモノ(アク取りシートはアルミホイルでもOK)を減らしました。次に、グループ別に分けて収納ボックスに入る「制限量」を持ちます。溢れたモノは、ストックボックスを用意してほかの消耗品と一緒にまとめて別の場所へ置きました。

 調理道具の多くは、使っていなくても「まだ使えるモノ」なので手放しにくいモノです。まずは、使いやすいモノと使にいくいモノ(ネガティブ)に分けてもらいました。次に、同じ役割とサイズのモノ(琺瑯とテフロン加工の両手鍋)は、使いやすい方を選んでもらいます。どうしても決められないときは、保留ボックスへ入れて置き場所を変えます。1年以上、箱から出さなければ手放す決意が強まります。

★調理道具の選び方

狭いキッチンなら、入れ子式の調理道具がオススメです。ほかに、ひとつで何役も叶う深型フライパン(例えば、レミパン)のような万能タイプを選ぶのもポイントです。卵焼き器やサラダスピナーなど、使用頻度も低くひとつの目的でしか使わないモノは他で代用ができるかを考えていきます。

お皿も使いやすいモノを優先に選びます。2枚買ったのに1枚しかないお皿、重ならない形状のお皿、プリントが禿げたお皿(ネガティブ)も手放しました。和風のデザインが多かったので、半端なモノを手放すことができました。

★お皿の選び方

洋服と同じで、テーブルコーデしやすいデザインを選ぶと食卓もハッピーになります。形状が複雑(四角、仕切り付きなど)なデザインよりプレーンなほうが使いまわしもできます。全てのお皿を並べるとテイストが把握できて、どのお皿が“浮く”のかも一目瞭然に!

同じ役割のモノは「1軍」に絞る!

 6個あった栓抜きは1つに。3個のシャモジも1つに。使わないコースターは4枚に厳選など、同じモノを集めて1個〜定数に絞ります。お箸も組み合わせを確認して、劣化したモノ(ネガティブ)を処分。いつか使えるかもと増えたプラスチック類も手放したい対象です。

★カトラリー類の選び方

同じ役割を持つモノは、「使いやすいモノ」が見極めポイントです。無料の箸やスプーンの保管は、適量を決めて残しても可ですが、なるべくなら手放します。また引き出しに入りきれない、来客用やストック類は他の箱へまとめるのも◎。調理時の出し入れがよりスムーズになります。

[まとめ]
どんなに小さなモノでも、モノに対する気持ちを丁寧に考えることが大切です。家中のモノを減らすことができたとき、自分の思い込みや見栄、執着心などの感情も手放すことができます。

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片付けのちょっとした“お悩み”に、収納ライターの伊藤まきさんが、目からウロコの解決方法を提案します! アナタの部屋の「困っている場所」の写真を撮って「お悩み詳細」のコメントを添えて、下記よりご応募ください。

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やってはいけない「オシャレ収納」! キッチンが“黒カビ”パラダイスになるNG例

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004-03】キッチンのおしゃれ収納が裏目に(Kさん・37歳)

 前回に引き続き、Kさんのキッチンを片付けていきますす。今回も、目に届かない“裏側”を一掃して「汚れにくいキッチン」へと改善していきます。

 部屋をスッキリしたい! と思ったら、片付けだけでは終われません。生活がしやすくて、居心地の良い空間にするには掃除が必要です。Kさんのキッチンを見渡すと、掃除をちゃんとしていると感じました。写真からも、見える範囲は問題ナシですが、扉を開ければモノが窮屈そうに詰め込まれています。また、コンロや調味料の“裏側”を覗くと、知りたくない現実が潜んでいました……。

汚れの巣窟! 「やってはいけない」ディスプレイ収納

 キッチンシンクやコンロ周りに、頻繁に使う調味料や調理ツールを置くのはとても便利です。使いたい道具をワンアクションで出し入れできて、狭いキッチンでも収納力を確保できます。でもちょっと待って! このディスプレイ収納は、「定期的なお手入れ」ができて「大きなキッチン」を持つ人だけに限る収納法です。すべての道具を丁寧に扱う習慣がないと、油とホコリでベッタベタになります。また、ひとつ置くと雪だるま式に増えるのも要注意です。

 シンク上にあるモノを撤去すると、写真のように“黒カビ”が繁殖していました。Kさんのお部屋は、湿気がこもりやすく築年数も古いため入居当時からほぼこの状態に近かったそう。とはいえ、この空間で深呼吸をするのはためらいます。油で汚れたタイルを中性洗剤で洗ってから、片栗粉+塩素系漂白剤でカビ取りパックをしました。

掃除が苦手な人ほど、「直置き禁止」で楽になる!

 シンク上に並べた調味料は、可動式のワゴンに移動して「直置き禁止」にしました。モノの直置きが多いほど、どかしながら掃除をする手間が増えます。しかも、ホコリをかぶったまま油で固着されるので頑固な汚れと化します。掃除が苦手なら、「直置き」を避けるに限ります。

 [Before]で使っていた小物入れも、塩素系漂白剤に漬け置き除菌しました。スポンジやタワシは「空中収納」にすることで、水切れも良くなります。水回りに水滴を残さないように、サッと空拭きできる作業台が理想です。最終的に、空間が広いほど掃除をする回数と手間が激減します。

 「ガスコンロは、入居前からコレでした。汚れが落としにくかったので、10年分の焦げが溜まっています」とKさん。わかっていたけど、現実に向き合えない……。コンロの五徳はもちろん、ガス栓やタイルまで油がギットリとこびりついていました。ここまで増えると、やる気が失われるのは当然です。

 でも、片付けは「再起動」のような人生イベントです。この先のストレスを無くしてスッキリするために、どうか1日だけ気合を入れて挑みましょう。

ガスコンロ下は、恐怖の黒焦げ現場に!?

 恐る恐る、コンロを持ち上げると!? 真っ黒な焦げ跡、青カビ、白カビ、謎の残骸が蓄積されていました。Kさんに限らず、賃貸物件に住む人は「そこまで掃除する必要がない」と考えます。とはいえ、この状態では、座敷わらしも真っ青です。家の空気の流れは、健康面でも大切なので一掃します!

 ガスコンロ周りは、タイルとステンレスなので特別な洗剤を用意する必要はありません。まず、熱湯と中性洗剤で溶かして固まった油を柔らかくしてブラッシング。頑固な黒焦げの固まりは、ステーキナイフで削ぎ落とします。なかなか落ちない場合は、重曹もしくはオキシクリーンを溶かしたぬるま湯をキッチンペーパーに浸して放置します。汚れが頑固なら、クレンザーとタワシを使ったこすり洗いも王道です。傷がつかない程度で終わりにしましたが、もっと落としたいなら紙やすりが最終兵器となります。

「アルミシート」のひと手間で汚れをブロック!

 コンロ下をキレイにした後は、100均のアルミシート(今回はアルミホイルで代用)を敷いて汚れを防止します。また、油ハネガードをしたら、定期的な交換も忘れずに! 例え賃貸でも、退去時の掃除が不要です。このアルミシートは、収納棚や冷蔵庫などに幅広く活用できます。

 Kさん宅のキッチンの“裏側”を掃除して、シンク上にモノを「直置きしない」ルールを持ちました。また、キッチンペーパーやタワシ類も「空中収納」して、「モノの住所」を固定化します。これで、「汚れにくいキッチン」へと変わりました。余白の面積が広いほどに、ホコリや水アカを1度で拭えます。

[まとめ]
 換気扇周りに調理ツールを吊るすフックが人気です。吊るし収納グッズは、100均でも人気で多数の種類が揃いますが、手入れが苦手な人にはオススメしません。まずは、扉内に収める量を自分の適量とすること。吊るす収納が良いとばかりにモノが増えるのも、散らかる原因になります。モノの直置きは、3つまで! など自分ルールを作って、キレイをキープしましょう。

――次週は、6月10日(月)に更新!

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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☆☆☆収納のお悩み[何歳でもOK!お住まいどこでもOK!]大募集!☆☆☆

片付けのちょっとした“お悩み”に、収納ライターの伊藤まきさんが、目からウロコの解決方法を提案します! アナタの部屋の「困っている場所」の写真を撮って「お悩み詳細」のコメントを添えて、下記よりご応募ください。

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やってはいけない「オシャレ収納」! キッチンが“黒カビ”パラダイスになるNG例

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004-03】キッチンのおしゃれ収納が裏目に(Kさん・37歳)

 前回に引き続き、Kさんのキッチンを片付けていきますす。今回も、目に届かない“裏側”を一掃して「汚れにくいキッチン」へと改善していきます。

 部屋をスッキリしたい! と思ったら、片付けだけでは終われません。生活がしやすくて、居心地の良い空間にするには掃除が必要です。Kさんのキッチンを見渡すと、掃除をちゃんとしていると感じました。写真からも、見える範囲は問題ナシですが、扉を開ければモノが窮屈そうに詰め込まれています。また、コンロや調味料の“裏側”を覗くと、知りたくない現実が潜んでいました……。

汚れの巣窟! 「やってはいけない」ディスプレイ収納

 キッチンシンクやコンロ周りに、頻繁に使う調味料や調理ツールを置くのはとても便利です。使いたい道具をワンアクションで出し入れできて、狭いキッチンでも収納力を確保できます。でもちょっと待って! このディスプレイ収納は、「定期的なお手入れ」ができて「大きなキッチン」を持つ人だけに限る収納法です。すべての道具を丁寧に扱う習慣がないと、油とホコリでベッタベタになります。また、ひとつ置くと雪だるま式に増えるのも要注意です。

 シンク上にあるモノを撤去すると、写真のように“黒カビ”が繁殖していました。Kさんのお部屋は、湿気がこもりやすく築年数も古いため入居当時からほぼこの状態に近かったそう。とはいえ、この空間で深呼吸をするのはためらいます。油で汚れたタイルを中性洗剤で洗ってから、片栗粉+塩素系漂白剤でカビ取りパックをしました。

掃除が苦手な人ほど、「直置き禁止」で楽になる!

 シンク上に並べた調味料は、可動式のワゴンに移動して「直置き禁止」にしました。モノの直置きが多いほど、どかしながら掃除をする手間が増えます。しかも、ホコリをかぶったまま油で固着されるので頑固な汚れと化します。掃除が苦手なら、「直置き」を避けるに限ります。

 [Before]で使っていた小物入れも、塩素系漂白剤に漬け置き除菌しました。スポンジやタワシは「空中収納」にすることで、水切れも良くなります。水回りに水滴を残さないように、サッと空拭きできる作業台が理想です。最終的に、空間が広いほど掃除をする回数と手間が激減します。

 「ガスコンロは、入居前からコレでした。汚れが落としにくかったので、10年分の焦げが溜まっています」とKさん。わかっていたけど、現実に向き合えない……。コンロの五徳はもちろん、ガス栓やタイルまで油がギットリとこびりついていました。ここまで増えると、やる気が失われるのは当然です。

 でも、片付けは「再起動」のような人生イベントです。この先のストレスを無くしてスッキリするために、どうか1日だけ気合を入れて挑みましょう。

ガスコンロ下は、恐怖の黒焦げ現場に!?

 恐る恐る、コンロを持ち上げると!? 真っ黒な焦げ跡、青カビ、白カビ、謎の残骸が蓄積されていました。Kさんに限らず、賃貸物件に住む人は「そこまで掃除する必要がない」と考えます。とはいえ、この状態では、座敷わらしも真っ青です。家の空気の流れは、健康面でも大切なので一掃します!

 ガスコンロ周りは、タイルとステンレスなので特別な洗剤を用意する必要はありません。まず、熱湯と中性洗剤で溶かして固まった油を柔らかくしてブラッシング。頑固な黒焦げの固まりは、ステーキナイフで削ぎ落とします。なかなか落ちない場合は、重曹もしくはオキシクリーンを溶かしたぬるま湯をキッチンペーパーに浸して放置します。汚れが頑固なら、クレンザーとタワシを使ったこすり洗いも王道です。傷がつかない程度で終わりにしましたが、もっと落としたいなら紙やすりが最終兵器となります。

「アルミシート」のひと手間で汚れをブロック!

 コンロ下をキレイにした後は、100均のアルミシート(今回はアルミホイルで代用)を敷いて汚れを防止します。また、油ハネガードをしたら、定期的な交換も忘れずに! 例え賃貸でも、退去時の掃除が不要です。このアルミシートは、収納棚や冷蔵庫などに幅広く活用できます。

 Kさん宅のキッチンの“裏側”を掃除して、シンク上にモノを「直置きしない」ルールを持ちました。また、キッチンペーパーやタワシ類も「空中収納」して、「モノの住所」を固定化します。これで、「汚れにくいキッチン」へと変わりました。余白の面積が広いほどに、ホコリや水アカを1度で拭えます。

[まとめ]
 換気扇周りに調理ツールを吊るすフックが人気です。吊るし収納グッズは、100均でも人気で多数の種類が揃いますが、手入れが苦手な人にはオススメしません。まずは、扉内に収める量を自分の適量とすること。吊るす収納が良いとばかりにモノが増えるのも、散らかる原因になります。モノの直置きは、3つまで! など自分ルールを作って、キレイをキープしましょう。

――次週は、6月10日(月)に更新!

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伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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ダイソーとIKEAで解決! 片付けの天敵「買い溜め癖」「特売大好き」を治す6つの方法

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004-02】食材ストックの買い溜めで荒廃(Kさん・37歳)

 前回に引き続き、Kさんの汚部屋です。まずは、お悩みスポット「食材ストックコーナー」から始めました。

 冷蔵庫の横には、スチールラックが2つ。どちらも友人から譲ってもらったモノだそう。ひとり暮らしの適量を考えると、ラック一つで十分なので、半分に減らすことを目標にしました。大きな収納スペースに「モノの住所」を決めていないと「詰め放題」となり「雪だるま式」にモノが増えます。片付け後のリバウンドを防ぐためにも、「空間の制限」を持ち「モノの住所」を作ります。

 ちなみに、モノが多い家ほど家具の“裏側”がミステリーになりがちです。人はきっと、「表面的に見えなければOK!」と「裏側が知りたくてたまらない!」というタイプとで分かれるのかもしれません。KさんはA型で「細かい点が気になる几帳面」でしたが、「見えなければ気にならない」という面もありました。

 ずっと“裏側”を見てみぬフリをしているとどうなるでしょう? 体調をこじらせる“菌”は、床面や家具などの重たい場所に沈みます。部屋の通気性を考えないと、あらゆるモノの劣化が早くなります。このスチールラックもやはり、サビが固まって高さ調節ができませんでした。

 ラック内のモノを「ぜんぶ出し」した写真です。中には、キッチンに関係ないスリッパや自転車グッズもあります。モノを種類別に分けてから、「必要・不要・保留」の3つに選別してもらいます。片付けにかかる時間は、この判断の速さによって決まります。Kさんは「使えるモノは使いたい」ため、ちょっぴり苦戦しました。

片付けない日にも実践! 「食材ストック」は食べて減らす!

 

 ビフォー写真に戻ります。キッチンのあちこちに散らばる主食を集めると、日本米、タイ米、穀米、パスタ、うどん、そば、シリアル、インスタント麺とありました。Kさんの「使い切りたい」という気持ちを大切に、食材ストックを「食べて減らす」ミッションをお願いしました。

 Kさんの努力もあって、約1カ月後には半分以下まで減りました。賞味期限切れなど、処分するタイミングがわかりやすい食材はいいのですが、そうでないものの場合は「家にストックしておくと安心」という理由や、「買ったはいいけど、食べる気が失せた」などのから、減らすことが困難になりがちです。でも、都心で暮らす人は「食材ストック」の買い溜めは不要です。限られた空間を圧迫し、お金の無駄が増えるだけです。実は、「無くても困らないモノ」でもあり、必要なら24時間営業の店が冷蔵庫代わりになるからです。

食材が多すぎる人必見「買い溜め癖」を断つ6つの方法!

 実は筆者も「食材ストック」が多すぎる「特売大好き人間」でした。特に、異国に行った場合、日本の半額以下で現地の食材が購入できるので“トランク満タン”になるまで買い溜めしていました。その結果、多くの「食品ロス」を作り、自己嫌悪に陥ったのです。そこで実践したのが「食材の買い溜め癖を断つ」6つの心得です。

【1】収納空間の制限を持つ
……食材をストックする空間を作り、制限を持ちます。

【2】お買い得に飛びつかない
……買う予定のないモノに飛びつく癖があることを自覚します。

【3】異国食材に惑わされない
……よく食べる習慣がない人には、作る意欲が湧きにくいものです。

【4】成分表示を読む習慣を持つ
……おいしくなかった加工品には、理由が潜んでいます。同成分のものをチェックしましょう。(例えば筆者は、増粘多糖類やアミノ酸調味料が苦手だと判明しました)

【5】使い切ってから次を買う
……食材に限らず「消耗品」は、この習慣を持つよう意識すること。

【6】ミーハー心を認める
……新製品に飛びつくタイプだと認めると、自制心が宿ります。

 食材を買い込んでは「食品ロス」を繰り返す人は、結果と理由を考えてみましょう。これは、洋服や雑貨を買いすぎる人も同じです。例えば、異国のワンピースを買っても日本では着る場所がなくて、タンスの肥やしになるケースなどがあてはまります。モノが増える理由の前には、「考えないで買う癖」も潜んでいます。

 キャスター付きのラックを残して、もう1つはジモティ(フリマアプリ)を利用して手放しました。粗大ゴミなら数百円かかるモノも、必要な方へ譲れば0円で済みます。また、ほかの部屋から出た不用品を手放して得たお金でイケアのキッチンワゴン(4,999円/税込/ライター調べ)とダイソーの白い収納ボックス(合計1,700円/税抜)を購入しました。

家の中に「風の通り道」を作って、通気性アップ!

 イケアワゴンには、調味料、ビン類、缶類をまとめました。どちらも可動型なので、ずっと見ないフリをしていた“裏側”も、掃除がしやすくなりました。通気性が良くなったのはもちろん、在庫量の見通しも抜群です!

ビフォーアフター比較! 暗さが消えてスッキリ!

 食材は全てフタ付きのボックスへ入れて、「モノの住所」を作りました。面が整ったので、色の散らかりとモノの影による暗さが消えたのがわかると思います。これまでスムーズにできなかった、お茶を入れるスペースもできたので全ての作業にムダがなくなります。次回は、「キッチン小物の断捨離」です!

――次週は、6月3日(月)に更新!

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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☆☆☆収納のお悩み[何歳でもOK!お住まいどこでもOK!]大募集!☆☆☆

片付けのちょっとした“お悩み”に、収納ライターの伊藤まきさんが、目からウロコの解決方法を提案します! アナタの部屋の「困っている場所」の写真を撮って「お悩み詳細」のコメントを添えて、下記よりご応募ください。

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汚部屋に至る心理を紐解く……「家族の思い出」「友人の愛」を詰め込んだアラサー女性

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004】多すぎるモノは記憶と友情の証し……(Kさん・37歳)

 お久しぶりの連載企画『30代女子の「煩悩部屋」ビフォーアフター』がはじまります! 第4回目のクライアントは、東京の中野区に住む女性Kさん(37歳)。家賃8万円の1DKアパートに10年ほど住む、バリキャリお姉さんです。

 1枚の写真に「思い出にとらわれず、スッキリしたい」という言葉を添え応募してくれました。彼女が抱える、片付けられない問題とは……?

 写真からは、食品ストックの山、レジ袋の山、タオルの山が見えます。ひとり暮らしにしては、多すぎる量ですね。まずは、住人の紹介を兼ねながら部屋全体を覗いてみましょう!

 玄関を開けると、スチールラックが2つ。ひとりでは多すぎるモノが、ひたすら詰め込んでありました。隙間を見つけては、置いたモノなども目立ちます。とりあえず見えなければ美的と考えて、カーテンで目隠しをしていました。

飛び散る油コーティングでベッタベタのキッチン!

 塩がいっぱいありますが、集めているとか? 「友だちからの旅土産です。お酒と塩が定番で、居酒屋かってぐらい(笑)」とKさん。奥に見える、3本の歯ブラシも友だちが使ったモノだそう。

 ダイニングキッチンの奥には、赤いソファがありました。壁との隙間20cmに何が良いかわからぬまま、コスメが山積みになってしまったそう。「お金をかけてまで、収納家具を増やしたくないので……。でも何とかしたいです」とKさん。

 よく見ると、部屋全体のインテリアがバラバラです。好みの統一性が見えない件を問うと、「この赤いソファだけ、自分で選んで買ったモノです」とニッコリ。ここでもまた、友だちからの愛の気配が感じられます。

ソファ下に、「捨てられない過去の思い出」がどっさり

 ソファの下からは、ジャニーズやJリーグに夢中になっていた思い出コレクションが登場! 袋の中には、丁寧に集めた新聞紙の切り抜きがどっさり! 今では入手困難の選手サインも大切に持っていました。でも、こういった昭和グッズって、実家に置きっぱなしがほとんどでは? 実はKさん、若くして大変な苦労をされていました。

 「母が入院したので、実家をたたみました。3人兄弟の末っ子ですが、私しか親の世話をできる時間を作れません。そのため、会社の出社日数を減らして、親の介護や書類関係の手続き、実家の片付けまで一人で済ませました。これでもかなりの量を手放したのですが、まだ使える生活雑貨や思い出品が手放せなくて……」と、昭和感漂うモノが多い理由を明かしてくれました。

捨てられない思い出とスッキリ暮らしたい

 寝室にも、昭和の名残がありました。部屋の中央に、古い鏡台があります。こちらは、Kさんのお母さんが大切にしていた家具で、プロによる補修がされていました。友だちから譲り受けた壁面収納には、衣類や帽子が山積みです。床に直置きしたモノも多いので、掃除をするにも大変そう。でも比較的、散らかりも少なく掃除を怠っている様子はありません。見える部分は、きちんとしているのです。

 押入れを開けると、家族の思い出と捨てられないモノがギッシリ詰め込まれていました。ほかにも、来客のために用意している布団が目立ちます。もちろん、Kさんの私物も多めですが、それ以上に、「人の想いを気遣うモノ」に溢れていました。これは、捨てにくいですよね……。

お金をかけずに、「使えるモノは最後まで使い切る」

 シングルマザーとして3人の子どもを育てた母を尊敬しているとKさん。母の教えどおり、「使えるモノは最後まで使い切る」という精神が受け継がれています。そのため、筆者の手も止まるほど懐かしい宝の山が出てきました!

片付けの壁とは?「お金をかけない片付け法」に挑戦!

 さてここで、いきなりの問題です! 手っ取り早く、部屋をスッキリと美しくするには何が必要だと思いますか?

 答えは、「大量に捨てる」「買い揃える」「人力」が多いほど簡単に終わります。

 でも一般的には、これが一番難しい! しかも、相当な予算が必要になります。サイゾーウーマンの企画は、継続できるリアルを追求しているので“材料費”だけは個人負担(平均1万円前後)でお願いしています。Kさんは、営業の仕事で海外主張までこなすバリキャリさんですが、勤務日数を減らしているため収入が3割減だそう。部屋の中には、お母さんの病院の領収書の山も出てきました。

 これらの理由から、「お金をかけない片付け法」で挑戦!  次回より、「捨てられないモノの保管方法」、「贈りモノの捨て方」、「ジモティ活用法」などを交えて「悟り部屋」へと片付けていきます。

――次週は、「共有スペース・本棚編」は、5月27日(月)に更新!

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伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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片付けのちょっとした“お悩み”に、収納ライターの伊藤まきさんが、目からウロコの解決方法を提案します! アナタの部屋の「困っている場所」の写真を撮って「お悩み詳細」のコメントを添えて、下記よりご応募ください。

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汚部屋に至る心理を紐解く……「家族の思い出」「友人の愛」を詰め込んだアラサー女性

 20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!

【煩悩004】多すぎるモノは記憶と友情の証し……(Kさん・37歳)

 お久しぶりの連載企画『30代女子の「煩悩部屋」ビフォーアフター』がはじまります! 第4回目のクライアントは、東京の中野区に住む女性Kさん(37歳)。家賃8万円の1DKアパートに10年ほど住む、バリキャリお姉さんです。

 1枚の写真に「思い出にとらわれず、スッキリしたい」という言葉を添え応募してくれました。彼女が抱える、片付けられない問題とは……?

 写真からは、食品ストックの山、レジ袋の山、タオルの山が見えます。ひとり暮らしにしては、多すぎる量ですね。まずは、住人の紹介を兼ねながら部屋全体を覗いてみましょう!

 玄関を開けると、スチールラックが2つ。ひとりでは多すぎるモノが、ひたすら詰め込んでありました。隙間を見つけては、置いたモノなども目立ちます。とりあえず見えなければ美的と考えて、カーテンで目隠しをしていました。

飛び散る油コーティングでベッタベタのキッチン!

 塩がいっぱいありますが、集めているとか? 「友だちからの旅土産です。お酒と塩が定番で、居酒屋かってぐらい(笑)」とKさん。奥に見える、3本の歯ブラシも友だちが使ったモノだそう。

 ダイニングキッチンの奥には、赤いソファがありました。壁との隙間20cmに何が良いかわからぬまま、コスメが山積みになってしまったそう。「お金をかけてまで、収納家具を増やしたくないので……。でも何とかしたいです」とKさん。

 よく見ると、部屋全体のインテリアがバラバラです。好みの統一性が見えない件を問うと、「この赤いソファだけ、自分で選んで買ったモノです」とニッコリ。ここでもまた、友だちからの愛の気配が感じられます。

ソファ下に、「捨てられない過去の思い出」がどっさり

 ソファの下からは、ジャニーズやJリーグに夢中になっていた思い出コレクションが登場! 袋の中には、丁寧に集めた新聞紙の切り抜きがどっさり! 今では入手困難の選手サインも大切に持っていました。でも、こういった昭和グッズって、実家に置きっぱなしがほとんどでは? 実はKさん、若くして大変な苦労をされていました。

 「母が入院したので、実家をたたみました。3人兄弟の末っ子ですが、私しか親の世話をできる時間を作れません。そのため、会社の出社日数を減らして、親の介護や書類関係の手続き、実家の片付けまで一人で済ませました。これでもかなりの量を手放したのですが、まだ使える生活雑貨や思い出品が手放せなくて……」と、昭和感漂うモノが多い理由を明かしてくれました。

捨てられない思い出とスッキリ暮らしたい

 寝室にも、昭和の名残がありました。部屋の中央に、古い鏡台があります。こちらは、Kさんのお母さんが大切にしていた家具で、プロによる補修がされていました。友だちから譲り受けた壁面収納には、衣類や帽子が山積みです。床に直置きしたモノも多いので、掃除をするにも大変そう。でも比較的、散らかりも少なく掃除を怠っている様子はありません。見える部分は、きちんとしているのです。

 押入れを開けると、家族の思い出と捨てられないモノがギッシリ詰め込まれていました。ほかにも、来客のために用意している布団が目立ちます。もちろん、Kさんの私物も多めですが、それ以上に、「人の想いを気遣うモノ」に溢れていました。これは、捨てにくいですよね……。

お金をかけずに、「使えるモノは最後まで使い切る」

 シングルマザーとして3人の子どもを育てた母を尊敬しているとKさん。母の教えどおり、「使えるモノは最後まで使い切る」という精神が受け継がれています。そのため、筆者の手も止まるほど懐かしい宝の山が出てきました!

片付けの壁とは?「お金をかけない片付け法」に挑戦!

 さてここで、いきなりの問題です! 手っ取り早く、部屋をスッキリと美しくするには何が必要だと思いますか?

 答えは、「大量に捨てる」「買い揃える」「人力」が多いほど簡単に終わります。

 でも一般的には、これが一番難しい! しかも、相当な予算が必要になります。サイゾーウーマンの企画は、継続できるリアルを追求しているので“材料費”だけは個人負担(平均1万円前後)でお願いしています。Kさんは、営業の仕事で海外主張までこなすバリキャリさんですが、勤務日数を減らしているため収入が3割減だそう。部屋の中には、お母さんの病院の領収書の山も出てきました。

 これらの理由から、「お金をかけない片付け法」で挑戦!  次回より、「捨てられないモノの保管方法」、「贈りモノの捨て方」、「ジモティ活用法」などを交えて「悟り部屋」へと片付けていきます。

――次週は、「共有スペース・本棚編」は、5月27日(月)に更新!

<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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片付けのちょっとした“お悩み”に、収納ライターの伊藤まきさんが、目からウロコの解決方法を提案します! アナタの部屋の「困っている場所」の写真を撮って「お悩み詳細」のコメントを添えて、下記よりご応募ください。

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