今週の注目記事 「都知事候補9人をどこよりも早く『身体検査』!」(「週刊文春」6/30号) 「別居しかなかった『乙武クン』の試練」(「週刊新潮」6/30号) 「古舘伊知郎『別居』奇妙な夫婦関係」(「FLASH」7/12号) 「イチロー“驚異のルーティン”に学ぶ」(「週刊文春」6/30号) 「森山農水相、西川元農水相ら自民党3議員TPP交渉の裏で現金授受」(「週刊朝日」7/8号) 「死刑確定だと元少年を実名報道する大新聞」(「週刊新潮」6/30号) 「安倍自民党と公明党はなぜ『共産党』をこんなに怖れるのか」(「週刊ポスト」7/8号) 「女性警官役で人気の高島礼子 夫の薬物乱用『ダメ。ゼッタイ』」(「週刊朝日」7/8号) 「“五輪利権”の闇をすべて知る男『マスゾエの逆襲』」(「フライデー」7/8号) 「高倉健が愛した『女と男』第1回 健さんの遺産を一手に握る養女・貴の素顔と『不可解な養子縁組』」(「フライデー」7/8号) 「やってはいけない歯科治療」(「週刊ポスト」7/8号) 「医者に言われても断ったほうがいい『薬と手術』」(「週刊現代」7/9号) 「『お姫様抱っこ』で酩酊女性を運び入れる『監禁男』のお部屋」(「週刊新潮」6/30号) 「大橋巨泉『今週の遺言』最終回」(「週刊現代」7/9号) 【巻末付録】現代に異変! SEX記事をなくした現代に勝算あり? 今週は目立ったスクープはないから、順位なしとする。 大橋巨泉さんとは、長いお付き合いになる。最初に会ったのは、確か競馬場だったと思う。作家の山口瞳さんの競馬連載に出てもらった。当時、巨泉さんのレギュラーが多かったTBS近くの小料理屋で、よく飲んだものだった。 銀座へ流れて、途中で「元木、オレ日テレに行くから」と席を立つことが何度もあった。テレビ番組『11PM』に出るためである。テレビのある店へ移動して番組を見ていると、あれだけ飲んでいたのに、司会の進行にいささかの乱れもなかった。 時折、一緒に日テレに行き、後ろで見ていたこともあった。忙しいのに、私の結婚式の披露宴に出席してくれ、新婚旅行は、当時、彼がハワイに持っていた旅行会社にお世話になった。 セミリタイヤしてからも、会って酒を飲んだり、巨泉さんの家で一緒にカラオケを歌ったことも懐かしい思い出である。 私が「週刊現代」の編集長の時、連載コラムをお願いした。巨泉さんは山口瞳さんの弟子を自認し、「週刊新潮」の「男性自身」のような人気コラムにすると張り切って引き受けてくれた。 コラムのタイトル「内遊外歓」は私がつけた。1994年に始まり、586回続いた。がんに罹ったことなどもあり、中断するが、2008年に「今週の遺言」として再開し、今週号で344回になる。 合計930回。もう2年近く続ければ1,000回になったのに、今回で「最終回」となってしまった。何回目かのがんで、今回はかなりきつそうだなとは思っていた。ずっと休載が続いていたが、その日が来てしまった。 巨泉さんのことだから、まだまだ闘い続けるとは思うが、お別れの日は近いのかもしれない。 巨泉さんが、これだけは言わないと死んでも死にきれないという言葉をここに書いておく。 「最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参議院選挙、野党に投票してください。最後のお願いです」 新潮は、電車に乗っている酔っぱらい女ばかりを狙って、介抱するといって自宅に連れ込んでいた神奈川県相模原市の派遣社員、栗田良文容疑者(33)が、6月18日に女性の監禁容疑で逮捕された事件をやっている。 犯行はいつも土曜日か日曜日。居眠りしている女性のそばに行って座り、介抱するフリをして電車から降ろし、タクシーで連れて帰る。 どうして酔ったぐらいで、知らない男の部屋まで連れて行かれるのに気づかなかったのだろうか? 睡眠導入剤のハルシオンや危険ドラッグを使用していたのではないかという見方もあるようだ。 不思議なことに、女性の身体に危害が加えられていたかどうかは「調査中」(相模原署副署長)だそうだ。女性の衣服に乱れはないそうで、被疑者は監禁ではないと容疑を否定しているそうである。 まあ、最終電車で見る女の酔っ払いほど醜いものはないが、私は、介抱して「お持ち帰り」しようなどとは思わない。 現代はすごい。大反響第5弾として「医者に言われても断ったほうがいい『薬と手術』」という特集を「ぶちぬき28ページ」もやっている。 これだけのページを割いてやるからには、「売れる」という自信があるのだろう。だが、通読した読後感は、なぜこんなにやる必要があるのかという疑問だった。 内視鏡や腹腔鏡手術が危ない。外科医はすぐ切りたがる。私も飲んでいる糖尿病の薬、ジャヌビアは肝臓にダメージを与えることがあるのかもしれない(私はおかげさまで今のところ酒の量も変わらないが)。 製薬会社の営業マンが言っているように、製薬会社は「安くて安全な薬より、高くて危ない薬」を出したがる。その通りだと思う。 リウマチ、腱鞘炎、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症などは手術しないほうがいいのかもしれない。うつ病と統合失調症は、薬を飲めば飲むほど悪くなる。 私の知り合いでも、がんの初期だといわれて入院したのに、抗がん剤を使われ、あっという間に亡くなってしまったのを何人も知っている。手術したため、1年以上入院し、病院から出られずに亡くなってしまった友人もいた。 クオリティ・オブ・ライフを考えるなら、手術や抗ガン剤を使わずに普通の生活をしながら、その時を迎えたほうがいいとは思う。 私はそうしようと思っているが、医者に「今のうちなら手術すれば完治します」「転移をさせないために手術しましょう」と言われて、「私は嫌です」と言い切れる患者がどれだけいるだろうか? セカンドオピニオンを求めるべきだということはかなり浸透してきたから、そうしたことをする人も、私の周りに何人もいる。 だが、元慶應義塾大学病院の近藤誠氏のように、がんと闘うな、抗がん剤は使うなという主張をしている医者のところへ行かない限り、最初の医者の見立てをひっくり返すようなことをいう医者に出会うことは、これまたまれではないか。 患者は不安でしょうがないのだ。誰かにすがりたいのだ。何分かの危険があっても、医者を信じたいのだ。結果、医療過誤に近い手術をされて、もう少し生きられる命を失ってしまうケースが後を絶たないのであろう。 危険だと警鐘を鳴らすのはいい。失敗したケースを紹介するのもいいだろう。だが、今選択を迫られているがん患者は、現代のこの特集を読んで救われるのだろうか? より不安になるのではないか。 こうした記事作りは難しい。そう思わざるを得ない特集である。 ポストの歯医者の記事にも、そんな感じを持った。私は今、歯医者に行かなければならないが、どこの歯医者に行けばいいのか悩んでいる。 今年の初めに奥歯を抜いた。そこへブリッジをして義歯を入れるというのだが、少し時間がかかったので、その間に耳鼻咽喉科へ行ったら「顎関節症」だと言われた。歯がないためにかみ合わせが悪く、顎などに負担が掛かっている。 その後、ブリッジで義歯を入れてもらったのだが、毎回食事の後に取り出して洗わなくてはいけないとい言われた。仕事で外に出ていることが多いので、そんなことはできないといったのだが、聞き入れてくれなかった。 それからその義歯は、机にほっぽり投げたままである。顎の周辺の痛みは増している。さて、どうしたものかと思案している。 ポストを読んでみたが、信頼に足る歯医者を見つけることがいかに難しいかはわかるのだが、良心的な医者をどう探したらいいのかがわからない。 ネットで調べても、今はカネを払うと評価のいい書き込みをしてランキングを上げる業者がいるそうだから、信用できない。どうすりゃいいのか。 両誌に望むのは、現在患者である人間に寄りそう記事作りをしてもらいたい。そう思うのは、私だけだろうか? 高倉健が亡くなってからだいぶたつが、養女と健さんの身内との確執がますます強まっているようだ。 フライデーでは、ノンフィクション・ライターの森功氏が連載を始めた。 4ページの記事の中に、養女・小田貴さん(52)の2枚の写真が載っている。1枚は1983年に芸能活動を始めた頃の写真。なかなかキリッとした女性である。もう1枚は、2003年の、同棲ならぬ同居生活を送っていた頃の写真。こちらは、ふっくらとしたおばさん顔である。 健さんが生前に買っておいた鎌倉霊園のお墓には、江利チエミとの間にできた水子が祀られていて、健さんも、死んだらここへ入ると言っていたようだが、養女が更地にしてしまったそうである。 今回問題になっているのは、高倉健の本名の小田剛一。親しい人間からは「ゴウちゃん」と呼ばれていたが、読み方は「タケイチ」である(知らなかった)。 だが、入籍の申請書類には父娘それぞれの氏名や住所が記されているが、本名の剛一のふりがな欄には「タケイチ」ではなく、「ゴウイチ」と書かれてあったというのである。親族たちも合点がいかず、今も首をひねっているという。 40億円を超える遺産を相続したといわれるが、相続税支払いのためだろうか、養女は遺品の多くを処分している。ポルシェやベンツなど、多い時で10台以上あった高級外車を売り払い、クルーザーを解体、ここへきて世田谷区瀬田の豪邸や先の鎌倉霊園の墓地まで処分しようとしているようだ。 健さんの親族の言い分のほうがまっとうな気がしてくるのだが。 健さんが亡くなったのは83歳。ほぼ日本人男性の平均寿命である。だが最近は、長生きすると喜ばれるのではなく、「早く死ね」「年金や介護保険を使うな」という怨嗟の声がそこここから巻き起こってきているのである。 その最たるものは、先日のアホ麻生副総理の発言である。 「90歳になって老後が心配とか、わけのわかんないことを言ってる人がこないだテレビに出ていた。“おい、いつまで生きているつもりだよ”と思いながら見ていました」 新潮は驚いたことに、この発言を、失言ではない、年寄りが先に逝くという常識を復権せよと特集しているのだから、あきれて口がふさがらない。 少子高齢化で、団塊世代が後期高齢者になる2025年頃には、医療費と介護費が激増するから、下の世代のことを考えて早くくたばれというのである。 バカは休み休み言え。75歳になったら救命救急センターに入れずに、自分がやがて死ななければならないということをわかってもらえだと。75歳以上は原則延命治療をやるなだと。 こういう在特会ならぬ高特会(高齢者の特権を許さない会)のようなヘイトスピーチが、ネットはもちろん、出版の世界でも広がってきている。 一例を挙げると、『シルバー民主主義』(中公新書)、『老人喰い』(ちくま新書)、『もう親を捨てるしかない』(幻冬舎新書)などだ。あまり腹が立つから、6月24日の日刊ゲンダイに反論を書いておいたが、そのうち「年寄り狩り」があちこちで始まるに違いない。今度の参議院選はジジイ、ババアの生き残りをかけた戦いでもあるのだ。 フライデーが、舛添氏の逆襲が始まると報じている。東京五輪招致や開催における知事の権限と影響力は絶大だが、舛添氏は東京五輪における招致活動費について、裏金も含めてすべての流れを知っているはずである。 「長野五輪招致活動の会計帳簿が焼却処分され大問題になりましたが、これは吉村午良長野県知事(当時)の意を汲んで行われたものです。一方、舛添氏は五輪招致に関する工作資金の実態を知ってはいるが予算執行や承認はしていません。つまり、情報をリークしたり暴露本書いたりしても自分は安全地帯、返り血を浴びる心配はないのです」(五輪に詳しいジャーナリスト) もし舛添氏が知っている「五輪利権」の全貌を暴露したら、東京五倫が中止に追い込まれるほどのインパクトがあるはずだ。彼は「五輪開催」という人質を手にして、人生最後のリベンジを仕掛けるかもしれないと、フライデーは言っている。 そういえば、彼の名を上げたのは、07年10月の国会で薬害C型肝炎に関するいわゆる「命のリスト」問題が発覚した際、官僚は「厚労省に提出されたリストからは、フィブリノゲン製剤を投与されていた患者の個人情報を特定することはできない」と言っていたが、その3日後、個人の特定に結び付く資料が厚生労働省の地下倉庫に残っていたことが判明、舛添氏は、年内和解を目指して被害者全員を救済する方針を表明したことだった。 汚名を少しでも晴らすためには、それくらいやらないとダメだと思う。意外なところから、この問題は火を噴くかもしれない。 さて、人生とは皮肉なものである。朝日によれば、高島礼子(51)は昨年4月に神奈川県の薬物乱用防止条例をPRする「薬物乱用防止対策官」を委嘱された時、こう言ったという。 「違法薬物を絶対買わない、使わない、関わらないという強い意志と勇気を持とう」 その夫で、元俳優の高知東生(51)が、6月24日に、覚せい剤取締法違反などの容疑で、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部に現行犯逮捕されてしまったのである。 それもホテルでクラブホステスと寝ている現場に踏み込まれたのだから、高島の心中はいかばかりか。 高知は少し前に、俳優として限界を感じ、妻を内助すると主夫宣言したばかりである。 だが、妻として夫の覚せい剤好きに気づかなかったのだろうか? 酒井法子は、夫とクスリをやっていたことがバレて、芸能活動ができなくなった。 小股の切れ上がったという表現が似合う高島だから、知っていたら「ふざけんなよ」と夫に言ったと思うのだが。 ポストは、自民党や公明党が共産党の勢いに脅えていると報じている。何しろ、産経新聞とFNNの6月18~19日の調査では、共産党の支持率は5月の調査の3.8%から5割増しの5.7%に急伸、参院選比例代表でも7.4%になっている。 共産党の党員は約30万人といわれる。この人たちが赤旗を配ったり、党のチラシをポスティングするのだから、公明党以上の組織と動員力がある。 ポストによれば、前回の総選挙のデータをに議席数をシミュレーションすると、54選挙区で得票が逆転したという。 今回の参院選で共産党の票が増えることは間違いないだろうが、どこまで自民党を追い落とすことができるか、期待を込めてお手並み拝見である。 次は新潮のメディア批判。 「6月16日、被告の上告が最高裁で棄却された『石巻3人殺傷事件』。これによって『死刑囚』となった『元少年』(24)を、毎日、東京を除いた主要新聞(読売、朝日、産経、日経)や主要テレビ局(NHK、民放キー局)は、これまでの『匿名』扱いから一斉に『実名』扱いに切り替えたのである」(新潮) 事件は17日付の朝日新聞の記事によれば、「被告は2010年2月10日朝、元交際相手を連れ出そうとして、宮城県石巻市内にある実家に押し入り、居合わせた(元交際相手の)姉と知人を刃渡り約18センチの牛刀で刺して殺害。さらに、その場にいた姉の知人男性を刺して重傷を負わせたうえ、元交際相手を車に乗せて連れ去った」という。 多くの新聞が実名に踏み切った理由をこう書いている。 読売は「死刑が確定すれば、更生(社会復帰)の機会はなくなる一方、国家が人の命を奪う死刑の対象が誰なのかは重大な社会的関心事となります。そのため、被告を実名で報道します」 新潮はこれまでも、少年犯罪であってもその罪の重さ、残虐さがあれば実名を出してきた。では、なぜこうした新聞の実名報道を批判するのか? 加害者の成育歴や事件の重大性などを考慮して実名報道するなら意味があるが、死刑が確定したから実名を出すのでは、ベルトコンベアでものを右から左へ動かしていることと変わらないと、ノンフィクション・ライターの高山文彦氏が言っている。 新潮は「そもそも、である。少年法61条のどこをひっくり返してみても、『死刑が確定したら』などという規定はない。つまり、新聞社は独自の法解釈で実名報道を行っているに過ぎない」と批判する。 上智大学の田島泰彦教授が、こう語る。 「少年法にメディアが違反する、抗議される、裁判で損害賠償の対象になりうる。そういう雰囲気が形作られ、実名では報じない、また報じても死刑確定時という、面倒を回避する発想に向かっているのでしょう」 名前を消したり出したりするのは、新聞社の「思考停止」「ご都合主義」「事なかれ体質」にあると新潮は難じている。 犯人に精神病歴があれば、自動的に匿名にしてしまう。主要新聞各紙が自分の頭で考えることを放棄してきたから、週刊誌の存在があるのだ。 朝日は、先頃「日本養鶏協会」の会長を突然辞任した栗木鋭三会長が、昨年7月に開かれたTPP交渉のハワイ会合へ、自民党TPP交渉派遣議員団に随行した際、現地で自民党の先生方に、協会としてお世話になるのでと合計で80万円を手渡したことが判明したと報じている。 この協会は、農水省の補助金を得ているから、国の補助金交付の決定通知を受けた団体は、政治活動への寄付が原則として1年間禁止されている、政治資金規正法に触れる疑いがある。 朝日の取材では、森山農水相、西川元農水相、宮腰衆院議員が事実関係を認めたという。西川、宮腰氏は、カネは返したと答えているが、現職の森山氏は「返金するよう指示している」という段階のようだ。 また、この協会は政治連盟を持ち、そこから3氏に寄付を行ってもいる。不透明な政治献金疑惑がまた出てきたわけだが、国民のほうがこうした問題に慣れっこになり、あまり問題にしないことのほうが問題ではないのか。 文春で、イチローの父親のインタビューをやっている。これには見るべきところはないが、イチローが「ストレスをゼロ」にするために普段、生活の中でどれだけ気を使っているかがわかる2部が面白い。 イチローが19歳の時から親交のあるスポーツグッズ評論家の前野重雄氏が、メジャー移籍当時の秘話を明かしている。 「弓子さんから聞いたのですが、『遠征先のホテルの部屋はどれもムーディにしてあるため、自分には暗いので明るい電球に替えておいてほしい』と要望したそうです。当時のイチローは『視力はボールを見るためだけに、老化しないように温存しておきたい』と言っていたそうです。極力、活字もテレビも見ず、メールなども弓子さんが口頭で伝えていたと聞きました」 メジャー担当記者もこう語る。 「イチローは同じ行動を繰り返すことによってメンタルを安定させているそうです。『心と体は同調している』とよく言っていて、気持ちが安定してくると身体の状態も安定してきて、自分の状態の変化に対してより敏感になるという趣旨のことも話していました。野球には不確定要素が必ず生じるので、できるだけ自分でコントロールできるものを周りに増やしていきたいのです」 一時期、毎朝カレーを食べたり素麺にしたりしたのも、違うものを食べることで体調を崩してしまって、野球に影響が出るのを嫌がるからなのだ。 追手門学院大学客員教授で臨床スポーツ心理学者の児玉光雄氏も、こう話している。 「脳科学的にも理に敵っていて、これをやっておけば大丈夫という意識を持つということです。『パブロフの犬』のようにひとつの自動メカニズムが脳に形成され、集中することができるようになります」 イチローは50歳まで野球を続けると言っているそうだが、彼の強靱な意志力ならば、十分可能だと思える。 FLASHが『報道ステーション』(テレビ朝日系)を降板した古舘伊知郎が、自宅に帰っていないと報じている。 以前からテレビ朝日に近い家賃200万円を超える超高級マンションに寝泊まりすることはあったが、番組が終わったのに帰らない理由は? マンションでは打ち合わせをしたり、VTRを見たりしているらしいが、元日本航空のCAだった妻との間には3人の子どもがいて、来年結婚30年を迎える熟年夫婦である。 さては愛人か? FLASHのことだから、そのネタは次号ででも出すのかもしれない。そんな期待を抱かせるが、思わせぶりな言葉で締めくくっている。 「妻の左手の薬指に指輪はない」 これだけ長くいる夫婦でも、結婚指輪なんてはめるのかね。私はもちろん、カミさんもしてないけどね。 さて、少し前に新潮が報じた乙武洋匡氏(40)の「5人不倫」だが、その報道後、彼の妻が一緒に「妻である私にも責任の一端がある」と詫びたことで、世論は沸騰し、「前代未聞の夫人による『尻拭い』は裏目に出る。結果、乙武氏は立候補を断念」(新潮)した。 乙武氏は反省し、3人の子どもともう一度夫婦として、家族としてやり直していくと語っていたのだが、どうやらそうはいかなかったようである。 新潮が乙武氏の動静をうかがっていると、どうやら乙武氏は自宅には帰らず、新宿にある高級マンションで暮らし、2人は別居していることが判明したというのである。 夫婦が連絡しなくてはいけないことがあると、乙武事務所の人間がクルマで行き来して「伝書鳩役」を務めているという。 「折しも、舛添氏が辞職し、仕切り直しの都知事選が迫っているなか、乙武氏は政界進出どころか家庭再建のとば口で試練と向き合っている模様なのだ」(同) 新潮が夫人に、 「──乙武さんと奥さんは別居されていますよね? 『ああ、はい、ああ』 ──乙武さんはいつも新宿のほうにいらっしゃると思うんですが。 『私からは何も話せなないんですけど、そちらがそう見ていらっしゃるなら、そうかもしれませんね』」 私にもささやかな経験があるが、浮気がバレた後はしばらく(一生か?)地獄のような日々が続く。夜中に目を覚ますと出刃包丁をもったカミさんが布団の横に座ってジッと睨んでいたり。オ~コワ! それに、女はしつこい。何年、いや、十何年たっても、何かの拍子に思い出してネチネチ言い募る。 ワイドショーなどで乙武ケースのような不倫話をやっている時は、そっとテレビを離れるか、外に出たほうがいい。 乙武クンのつらさもいくらかわかるが、茨の道はこれからだと思う。 さて、舛添要一氏が辞任したことで俄然注目を浴びてきたのが、都知事選の候補者に誰が名乗りを上げるかだ。 出るであろうと目されているのは、2度、都知事選に出馬して次点だった元日弁連会長の宇都宮健児氏ただ一人。週刊文春と週刊新潮が候補者たちの「身体検査」をやっている。 まずは、民進党の顔ともいえる蓮舫参議院議員。彼女には民進党より東京の顔になりたい“野望”はあるようだが、今回は改選で参議院選挙に出馬しなくてはいけないため、断念した。 だが、新潮では政治部デスク氏が、参院選で当選した後、3日だけ務め、都知事選の告示日ギリギリに出馬表明する可能性があるのではないかと解説しているが、そんなことをすれば天も都民も許しません。 橋下徹元大阪市長待望論も根強いようだ。文春のメルマガ会員に「次の都知事にふさわしい人」とアンケートしたら1,300人を超える返事があり、橋下徹氏が263票、「嵐」の櫻井翔のパパ・櫻井俊氏が169票、蓮舫氏が133票だったという。 事務所は、彼がメインの番組をテレビで持っているので、法律家だから契約は守る。だから、その可能性はないと語っている。 次にマスコミ的な評価の高いのは櫻井氏である。官僚で手堅いと思われる上に、人気アイドルのパパ。菅官房長官と関係が深いようだから、官邸が強力に頼めば「ウン」と言うのではないかと見る向きが多いようだ。 それ以外では、本人が出る気満々なのが元防衛相の小池百合子氏。安倍首相や森元首相との仲が悪く、永田町では先の目がないと思っているのか、今回がラストチャンスと狙っているようだ。 だが、女に嫌われるタイプだから出ても当選は難しいだろう。丸川珠代なんて声もあるが、小池と同じように女性票が取れまい。 意外なのは、川淵三郎氏の名前まで挙がっていることだ。実行力は間違いなくあるが、もう79歳だし、猪瀬直樹氏が都知事選に出馬した時に選対本部長を務めていることがネックになるのではないか。 ソウル五輪の金メダリストで、スポーツ庁長官の鈴木大地氏も下馬評に挙がっているが、出てくれば相手次第では面白い戦いをするかもしれない。だが、首長としての能力は未知数過ぎて、私が一票を投じることはない。 民進党の長島昭久氏は、石原伸晃氏の弟の良純氏と慶應幼稚舎からの同級生で、安倍首相の集団的自衛権に賛成の立場だから、自民党も相乗りしやすいといわれている。それなら自民党へ入党してから出馬するのが筋であろう。 先の石原伸晃氏、小泉純一郎元総理、驚くことに新潮であのウルトラ保守の作家・百田尚樹氏も「出馬を考えている」と話している。 片山善博元鳥取県知事が意外に本命かもしれない。テレビなどのコメンテーターとしても知られ、行政手腕もあることから、民進党が出そうとしているようだ。彼なら共産党も相乗りできるだろうから、野党統一候補として担げば面白い存在になると思う。 とまあ、帯に短しタスキに流しの面々だが、出てくれば当選の可能性があるのは、都民の一人としては残念だが、橋下徹氏と櫻井パパ、片山善博氏、それぐらいだろう。アメリカのサンダース氏のように、若者の貧困対策や格差是正を強力に訴えることができれば宇都宮氏も善戦するとは思うが、この人、演説がうまくない。サンダース氏のように聞く人の心を揺さぶるような話ができないのが難点だ。 首長選挙は、アメリカの大統領選のような直接選挙である。しかし、大統領選のように、いくつものハードルがあるわけではないから、どうしても知名度(悪い意味でも)優先のAKB総選挙のようになりがちである。東京だけを特別にしろというのではないが、都知事選挙期間を大幅に延ばして2カ月ぐらいかけてやったらどうか。そうすれば候補者の主張も人品骨柄も吟味できて、これまでのように大きく間違うことはないのではないか。 新潮では、参議院選に出馬する女性たちをルポしている。沖縄出身で歌手グループ「SPEED」を経て参議院選に出馬した今井絵理子氏は、米軍属に殺された女性の抗議集会が那覇市内で行われていた日、上大岡駅付近の居酒屋で行われた会場で、沖縄のおの字も出さなかった。 三原じゅん子氏の内縁の夫である私設秘書は、妻の選挙応援をほとんどしていない。片山さつき氏というより、舛添氏のかつての妻といったほうが通りがいいだろう、この人が参院選大阪選挙区の女性新人候補を怒鳴りつけた。田中真紀子氏は夫の直紀氏の応援の会を新潟佐渡市の小さな集会場でやったが、そこでも人は入らず、角栄ブームだというのに彼女の神通力は消滅した、など景気のいい話も色っぽい話もない。参議院選が盛り上がらないままいってしまうと、投票率が今から心配である。 【巻末付録】 大事件かもしれない。現代がセクシーグラビアはあるが、あれほどページを割いていたSEX記事を大幅縮小したのである。 手術や薬の話にページを割きすぎたので、ページがなくなったのかもしれないが、今週は「女性たちがスマホでこっそり見ているエッチな無料動画一覧」だけである。 一方、ポストは「死ぬまでSEX 日本の夏、美熟女の夏」とテレビのCMのような相変わらずの大特集。 グラビアは、両誌が渡辺達生カメラマンの「お宝カラー」を特集している。小池栄子や菊川怜、藤原紀香が初々しい。 現代のほうは「スイカップ 古瀬絵理」「橋本マナミ 私脱げる女優です」、袋とじは「矢吹春奈 ザ・ヘアヌード」。私は、ヘアはないが、橋本マナミが迫力&セクシーで一番いいと思う。 ポストは連載の「響子さーーん」「優希ちゃんちのママ」。袋とじは「これが伝説のフェラチオ教本だ!」。写真の迫力では現代、企画力ではポストか。 というわけで、今週はSEX記事で売らない“覚悟”(今回だけかもしれないが)を買って現代の勝ち!「週刊文春」(6/30号、文藝春秋社)
「29週刊誌スクープ大賞」カテゴリーアーカイブ
日米通算で最多安打記録更新も、チチロー VS イチロー夫妻の断絶は続いていた!
今週の注目記事・第1位 「【告発スクープ】『東京五輪招致』電通元専務への巨額マネー」(「週刊文春」6/23号) 第2位 「気をつけろ!『保険ショップ』にダマされる中高年が急増中」(「週刊現代」7/2号) 第3位 「舛添のせいで自民党『議席減』の衝撃データ」(「週刊現代」7/2号) 第4位 「『辞職』をめぐる核心 女性社長『最後のブレーン』激白100分『出版社社長』の正体 『彼と舛添先生はパリ凱旋門賞で気が合った』」(「週刊文春」6/23号) 同・第5位 「【進行性乳がん】『小林麻央』と『海老蔵』の秘密」(「週刊新潮」6/23号) 「小林麻央『海老蔵緊急会見』で伏せられた『本当の病状』」(「フライデー」7/1号) 第6位 「【全国民必読】上がるのか、下がるのか 2020年 あの人気マンション 値段はこうなっている」(「週刊現代」7/2号) 第7位 「医者に言われても『受けてはいけない手術』『飲み続けていてはいけない薬』」(「週刊現代」7/2号) 第8位 「有名企業100社ボーナス大調査」(「週刊ポスト」7/1号) 第9位 「十和田湖で4人の内臓をえぐった人食い『ツキノワグマ』の最期」(「週刊新潮」6/23号) 第10位 「【トランプはどう考える 入国を厳しくしてもムダ! IS戦士は内側で育っている】銃乱射死傷者102人『米国内無差別テロ』が始まった!」(「フライデー」7/1号) 第11位 「偉大な『イチロー』と『チチロー』の完璧なる断絶」(「週刊新潮」6/23号) 第12位 「8億円の土地転売で『ダウンタウン松本』の譲渡損益」(「週刊新潮」6/23号) 第13位「ポスト舛添に急浮上 櫻井翔パパに出馬の可能性を直撃」(「週刊文春」6/23号) 【巻末付録】現代とポストのSEX企画の勝者はどっちだ! 舛添要一氏が都知事を辞任して騒動はようやく収束したが、2代続けてバカバカしいことで無駄な時間とカネを使ったものだ。 今度出てくるのはどんなやつでもいいが、身ぎれいな人間に出てほしいものだ。政治家は舛添と五十歩百歩。またスキャンダルで追われるに違いない。 では、安倍官邸が推したくてたまらない「嵐」の櫻井翔のパパ、櫻井俊総務省事務次官(62/6月3日に退任)はどうか? 本人は文春の取材に、出馬の可能性はゼロだと答えているが、子どもの七光りを頼りにする父親など、都政のトップにふさわしいはずはない。となると、誰もいなくなってしまうが、行政のわかる清新な大学教授などいないものか? フランス文学者で元東大総長の蓮實重彦さん(80)なんて、いいのではないか。三島由紀夫賞を受賞した時の会見で「はた迷惑な話だ」と発言して、見ている者をスカッとさせた。 迷惑だろうが、ここはひとつ最後の花を咲かせてくれないかと頼んだら、意外に引き受けてくれるかも。80歳じゃ? いいじゃないか、酸いも甘いもかみ分けて“達観”している人のほうが、若くてギラギラしている物欲しそうなヤツよりナンボかいい。 新潮に、ダウンタウンの松本人志が昔、新橋の烏森神社周辺の土地を買っていて、最近売って相当儲けたと報じている。 だが、読む限り、どこに問題があるのかわからない記事だ。烏森神社のあたりはいい飲み屋があるので、年に数回は行っているが、くだんの土地は烏森通り沿いにあり、タバコ屋があり、韓国料理屋があるという。この2つを取り囲むL字型の更地は現在、コインパーキングになっているが、そこが2010年に松本が取得して今年3月に売却した土地だそうだ。 松本の購入価格は8億円ほどで、松本は現金で購入して、16億円ぐらいで売却しているのではないかと地元の不動産屋が話している。 まあ、ようござんしたね松本さんという話だと思うのだが、新潮は、この土地を買うとは松本は相当な玄人だというのだ。 それは、この土地がL字型でビルを建てるにも厄介で、もし韓国料理屋とタバコ屋が立ち退いてくれれば、長方形の土地になって地価は倍増するというのである。 韓国料理屋は頼めば承諾してくれそうだが、タバコ屋の高齢姉妹が頑として売りたがらないというのだ。 だが、そんな話はどこにでもあるし、この姉妹が悪いわけでもない。また松本が誰かの入れ知恵(新潮では、島田紳助ではないかと推測している)でその土地を買ったとしても、それだけでとやかく言えることではないはずだ。 今のお笑い芸人たちは、ゼニ儲けがうまいということはよくわかった。 さて、イチローが日米通算だが、ピート・ローズの最多安打記録4,256本をあっという間に塗り替えてしまった。 日本では号外が出て、日本のメディアは大騒ぎしているが、イチローには喜びの表情はなかった。新記録達成の会見で語られたのは、自分を見下し、自分を無視しようとする大打者への怒りだった。朝日新聞(6月16日付)から引用してみたい。 「僕は子どもの頃から人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はある。たとえば、小学生のころに毎日野球の練習をして、近所の人からあいつプロ野球選手にでもなるのかって、いつも笑われていた。悔しい思いもしましたけど、プロ野球選手にもなった。そして何年かやって、日本で首位打者をとって。今度アメリカに行くときに、首位打者になってみたい。そんなときもやっぱり笑われた。でもそれも2回達成した。常に人に笑われてきた歴史、悔しい歴史が僕の中にある。これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろんあります」 「ピート・ローズが喜んでくれていたら全然違う。全然違いますよ。でもそうじゃないって聞いているので、だから僕も興味がないというか」 ローズはUSAトゥデー紙(AFP=時事 6月15日16時36分配信より)に、こう話していた。 「イチローにケチをつけようというんじゃない。彼はすでに、殿堂入りにふさわしい実績を残している。それでも、彼らは気づけば、『ハイスクール時代』のヒットを数に含めているじゃないか。(中略)野球に詳しい人間で、日本の野球とメジャーが対等だと言う人間がいると思うか? 私は思わない。こっちでうまくいかなくて、あっちで名を挙げた選手は山ほどいる。タフィ・ローズ(Tuffy Rhodes)とかね。こっちでは鳴かず飛ばずだった選手が、向こうで本塁打を(2001年に)55本打ったんだ。これは、まわりのレベルが関係しているとしか考えられない」 それを意識してだろう、イチローはこう話している。 「偉大な数字を残した人がたくさんいますけど、その人が偉大だとは限らないですよね。偉大な人間とは限らない。むしろ反対の方が多いケースがある」 新潮は、イチローを育て上げてきた父親、チチローとイチロー夫妻の断絶がいまだに続いていると報じている。 父の宣之さん(73)とは、妻で8歳年上の福島弓子さんと結婚したことで確執が生まれ、弓子さんはわずか数カ月で宣之さんの家から出て、神戸で単身暮らしていたイチローのもとへ行ってしまった。 その後、メジャーへ移籍するということも、当日の朝まで何も知らされていなかったという。その後も、父親を無視するような発言が続いた。 「04年、シーズン258安打のメジャー新記録を打ち立てた際、『誰に感謝したいか』と問われたイチローは、二人三脚で歩んできた父には一切触れず、夫人と愛犬の名を挙げるのみだった」(新潮) そのチチローは息子の新記録達成の報を聞いて、「追いついたときは平静だったけど、追い越したときはこみ上げてくるものがあった。自然に涙がこぼれた」(朝日新聞より)と話している。 父と息子、いつの世でも相容れない仲ではあるが、3,000本安打を達成したときには、電話の1本でも父親にかけてあげてほしいと思うのは、私がチチローの世代だからだろうか。 6月12日未明、アメリカ・フロリダ州のナイトクラブで49人が射殺、53人が負傷したテロ事件には驚いた。銃乱射事件の犠牲者が50人に上るのはアメリカ史上最悪になるそうだ。 犯人とされるオマル・マティーン容疑者(29)は警察との銃撃戦で射殺されたが、イスラム国は運営するニュースサイトで犯行声明を出した。 フライデーによると、容疑者はアフガン人の両親を持つ移民2世で、世界最大の民間軍事会社「G4S」で警備員として働いていたので、いつでも銃を携行することができた。 「犯行に使われたアサルトライフルは、米軍の自動小銃M16を民間向けに改良した『AR15』。殺傷能力が高い銃ですが、米国では合法的に10万円ほどで容易く入手できます」(在米ジャーナリスト) 容疑者は国内育ちの一匹狼のテロリストだそうで、イスラム国と直接のネットワークを持っているわけではないため、実際に犯行に及ぶまで本人の危険度を当局が察知することができにくく、未然に防ぐことが難しいそうだ。 イスラム国は同性愛者を敵視しているため、この容疑者も同性愛者が集まるこのクラブを狙ったのではないかといわれている。 共和党の大統領候補トランプ氏は、イスラム教徒の一時入国禁止を訴えているが、そんな考えでは、国内にいるイスラム国同調者によるテロを防ぐことなどできはしない。 米国国内にある民間人が所有する銃は、3億丁もあるというのだ。なんらかの銃規制を早急にすることが、テロを未然に防ぐための第一歩である。 人間を殺すのはヤクザやテロリストばかりではない。ツキノワグマが、秋田県鹿角市の山中で4人の人間を襲い、内臓をえぐり食らった事件が起きた。 その殺人熊は、市の猟友会のメンバーたち4人に追われ殺されたが、体長120センチ、70キロの雌だったというから、そう大きな熊ではない。 ツキノワグマはヒグマと比べると臆病で、人間を襲うことはほとんどないといわれるが、この時期生えるタケノコは熊の大好物で、それを採ろうとする人間が現れたから襲ったのではないか。それで人間のおいしさを覚えて、人間とみれば躊躇なく襲ったのではといわれているそうだ。 そういえば、レオナルド・ディカプリオが主演男優賞を取った映画『レヴェナント 蘇えりし者』に、ディカプリオが熊に襲われるシーンがあった。作り物とは思っても、あの恐怖感は相当なものだったが、殺された4人の人たちは、どれほどの恐怖を味わったことであろう。ご冥福を祈りたい。 第8位。ポストが有名企業100社のボーナス大調査をやっている。 経団連の調査によれば、大手企業(東証1部上場の従業員500人以上)のボーナスの平均妥結額は92万7,415円で昨年比3.74%増だったという。リーマンショック前に迫る、8年ぶりの高水準となった。 ポストの調査で、支給額トップとなったのはやはりトヨタ自動車で148万円。今春のベアは昨年を下回る水準だったが、ボーナスでは組合員平均で11万円アップとなって社員に報いた。 日産自動車も年間225万5,100円という数字で、夏分だけでも100万円を優に超える計算になるという。 初めて商社業界のトップに立った伊藤忠商事は、昨年とそんなに変わらないが、今年は特別ボーナスが出るそうだ。 「8年目以上の階級なら25万円くらい。もらえる理由? もちろん三菱商事を超えて業界トップになったことですよ」(20代社員) ボーナスが10万円以上増額になった会社を挙げてみる。キリンビール、伊藤ハム。オオクマは21万5,240円も増えている。トヨタ自動車、ヤマハ。中部電力は17万9,000円もの増である。 今のところは景気のいい一流企業のボーナスであるが、日銀のマイナス金利政策の失敗などで急激に進んでいる円高、株安、アメリカ経済の低迷、イギリスのEUからの離脱などがあれば、これからどうなるかわからない。 それにしても、うらやましいがね。 現代が今週もやっている「手術は受けてはいけない、薬は気をつけろ」という特集だが、これだけ続けているというのは、売れ行きがいいのだろう。 だが、私のような“成人病の宝庫”のような人間が読むと、当たり前で失礼だが、面白くもおかしくもない。 そう思いつつ、一応紹介しておく。 まず、初期のがんであっても、医者が手術に失敗することがある。当たり前じゃ。 父親を食道がんの手術がきっかけで亡くした平山久美さん(47歳・仮名)は「メスを持った若い医師が頸動脈を傷つけるミスを犯した。まさか、あれほど自信満々だった医師の手術が失敗するとは思いませんでした。安易に手術を選択したことを悔やんでいます」と語っている。 特に外科医はメスを持ってナンボというところがあるから、すぐに手術をしたがる。だが、手術しことでより悪化させてしまうことはよくあるのだ。 また、外科医の平岩正樹氏はこう言う。 「胃瘻(腹に穴を開け、直接胃に栄養を送ること)をするようになってしまうと、『自分の口で食事もできずに長生きするくらいなら、手術せずに死んだ方がマシだった』と考える人も出てきます」 私の父親がそうだった。誤嚥(ごえん)性肺炎には何度もなったが、自分で食事することは最後までやめなかった。 しかし、若い医者が熱心に勧めるので渋々胃瘻にしたが、したとたん、気力が衰え寝たきりになって、数カ月で亡くなってしまった。いま思い返しても、痛恨事である。 「65歳を過ぎて、体力の衰えが目立ってきた高齢者にとっては、手術がベストの選択肢とは言えないのですが、医者はそこまで考えてないし、教えてもくれません」(都内大学病院の呼吸器外科医) 現代は、医者がいくら安全だと言っても、術後、体にどんな弊害が出るのかわからないという。最近、とみに増えてきた内視鏡や腹腔鏡手術には危険が伴う。 「開腹手術なら術中の思わぬ出血にも対処できますが、腹腔鏡手術では予期せぬ出血が起きてしまうと止血がままなりません。(中略)特に肝臓やすい臓におけるがんは大量出血の恐れが高く大変危険です。肝臓やすい臓の場合、大血管が周囲に存在している上、体内の奥深くにあるため、内視鏡のモニターでは見えづらく、誤って傷つけてしまう可能性が高いのです」(浜松労災病院の有井滋樹院長) 腹腔鏡手術は非常に高度な技量が要求され、一歩間違えれば「死」のリスクを伴うことを忘れてはならないと、現代は言う。 また、全身麻酔もよくいわれるが、大きな危険を伴う。麻酔薬の分量を正しくコントロールするには熟練が必要だし、もっといえば、なぜ麻酔薬を投与されると人は意識や感覚を失うのかというメカニズムそのものが、いまだ完全には解明されてはいないからだ。 私の年上の友人は、昨年夏に肺がん、それも末期ではないかと診断された。相当悩み、医者の言う通りに抗がん剤治療を始めたが、やはり副作用がきつく、日に日に痩せて、食事も喉を通らない。 そういう姿を身近で見ていると、あのとき、抗がん剤治療ではなく、緩和ケアのようなやり方のほうが、好きな食事をしたり、仕事を続けたりできたのではないかと、後悔している。 自分の最後のときは、絶対抗がん剤はやらないと決めているのだが、医者から『抗がん剤治療をしたら、完治するかもしれない』と言われたら、拒み続けられるだろうか? 自信はない。 こうしたテーマは、いい悪いではなく、ケースバイケースで、個々の例を詳細に追っていかないと、わからないことが多い。もっと工夫が欲しいテーマである。 さて第6位。現代が、今のマンション価格が2020年にはここまでになると試算している。それも、117物件を実名ですべて公開しているのだ。 不動産価格推定サービス「GEEO」を用いて、東京23区内のマンション117物件について、現在から2020年にかけての価格の推移を予測し、その詳細な結果をもとに「不動産の未来」がどのような姿になるのかを徹底分析したという。 結果、湾岸のタワーマンションは壊滅するという。だが、意外にも板橋、葛飾、墨田のマンションは上がるというのである。 港区の白金タワーは現在1億82万円だが、20年には9,159万円になるという。東京ツインパークスは1億4,839万円だが、1億1,356万円に落ちてしまうそうだ。 人間はさもしいもので、自分の住んでいる区のマンションの価格がどうなるかが気になるのである。 私の住んでいる中野区では、グランリビオマークスヒルは4,993万円が4,401万円に。パークタワー東中野が4,979万円だが逆に5,051万円へと値上がりするそうだ。 プラウド中野坂上は5,631万円が5,275万円と、少し目減り。ライオンズ中野ミッドサイト7,163万円が、6,065万円に値下がりしている。 まあ、オレんちは一戸建てのぼろ家だから関係ないがね。マンションのローンが残っている人にとっては気になる情報であろう。 市川海老蔵が会見して明かした麻央夫人(33)が進行性乳がんで闘病中という話は、大きな衝撃をもたらした。 それは、乳がん患者が多いことにもよるのだろう。少し前に、女優のアンジェリーナ・ジョリーが乳がん予防のために、両胸の乳腺切除の手術を行ったと告白したことが世界的な話題になった。 乳がんは少し前までは、さほど心配するものではないといわれていた。治療法が進み、乳房を切除しないで残すことができるし、生存率も高いからだ。 私の親しかった女友達も30代で乳がんに罹ったが、元気で仕事をし、酒を飲み、歌を歌い、われわれのマドンナだった。だが、50を少し超えた頃だったか、乳がんが再発し、見つかったときには転移していた。1年ほど故郷へ帰って闘病していたが、残念ながら亡くなってしまった。乳がんの怖さは、いつ再発するかわからないことである。 海老蔵の話では、麻央さんの闘病は1年8カ月にもおよび“比較的深刻”な段階だというから、心配だ。現代で、歌舞伎関係者がこんなコメントを出している。 「海老蔵さんはずっと秘密にしていた麻央さんのがんが表沙汰になって、むしろホッとしているのではないでしょうか。スポーツ紙が病状をスクープしたことは、海老蔵さんの周囲がそれを慮った結果かもしれません。おそらく麻央さんも海老蔵さんも『残された時間』を意識しているのでしょう。その時間をこれ以上失うわけにはいかなかった。昨年から海老蔵さんはそれこそ何かを忘れるように熱心に地方公演を行い、スケジュールはパンパンでした。しかし麻央さんのがんを公表したこれからは家庭の時間を一番に考えることができるでしょうね」 この談話の内容が事実だとすれば、麻央さんの「残された時間」は、かなり少ないのかもしれない。フライデーは1年ほど前、海老蔵と麻央が代官山で食事をした後、一人で帰る麻央が、痛みに顔をゆがめるようにして着物の腰を押さえている姿をカメラに収めていた。この約2カ月後に、病気が発覚したことになる。 また姉の小林麻耶(36)が、看護の手伝いや麻央の子ども2人の面倒を見るために海老蔵宅を訪れる姿を撮っていた。彼女が本番中に倒れたのは、こうした過労が原因だったのではないのか。 かなり高価だが、乳がんに効果が高い新薬も出てきているというから、彼女の一日も早い回復を祈ろう。 6月14日に、フライデーの編集部員から電話が掛かってきた。舛添都知事が2013年と14年の正月「竜宮城スパホテル三日月」に家族と宿泊したにもかかわらず、政治資金の「会議費用」で処理していた件で聞きたいというのだ。 舛添氏は会議の相手は当初「事務所関係者」としていたが、第三者であるヤメ検による「調査報告書」では突如「元新聞記者の出版社社長」となり「付き合いが長く、かねてより相談相手としていた出版社社長(元新聞記者)を客室に招き、政治家としての今後について相談した」(報告書・文春より)とある。 この人間は競馬専門誌の記者で、サンケイスポーツに移り、週刊ギャロップが創刊されると初代編集長になった芹澤邦雄という人だが、昨年死んでいる。その葬儀で弔辞を読んだのが大橋巨泉氏の弟さんだが、芹澤氏について知らないかというのである。 先方は、大橋巨泉と競馬、舛添とも一時付き合いがあったお前なら知っているだろうと考えたようだ。週刊ギャロップにはインタビューされた記憶があるが、残念ながら芹澤という人は知らないので、お役に立てないと言って電話を切った。 その彼が、競馬評論家の井崎脩五郎氏が芹澤氏について書いた追悼の文章を送ってきてくれた。井崎氏が45年前、競馬専門誌「馬」に入社したとき、差し向かいの席に座っていたのが2歳年上の芹澤氏だった。 「芹澤さんは若いころ、家業である質店を継ぐために、新宿の有名質店に鑑定の修業に出されたのだが、近くに場外馬券売り場があり、おまけに同僚が競馬好きで、そこから一気に競馬にのめり込んだ。将来の進路を変更し、選んだ道で一家をなした」(井崎氏) 舛添氏も競馬好きで、地方競馬に馬を所有していて、大井競馬場で行われる「東京ダービー(G1)」を勝ったこともあるというから、相当な数を所有していたのではないか。毎月の飼い葉料だけでもバカにならないと思うが、そのカネも「政治資金」から払っていたのだろうか。 週刊ギャロップにも連載をしていて、それをまとめ『競馬改国論』(サンドケー出版局)として出版している。 今週の文春は、芹澤氏と舛添氏が「三日月」で本当に会っていたのだろうか、会っていないとすれば、なぜそのようなウソをついたのだろうかと追及している。 文春では、2人をつないだのは都内で翻訳会社を経営する某女性だと書いているが、ここでは詳しいことは省く。この女性、最後まで舛添氏が相談していた「公私ともに支える数少ないブレーン」(舛添氏の知人)だそうだ。この女性は文春のインタビューに答えて、その日会っていたのは芹澤氏(文春ではSさん)の可能性が高いと暗に認めるような発言をしている。 だが、サンスポの後輩記者は、芹澤氏は極度の出不精で、競馬場にさえ足を運ばなかった人だから、木更津(ホテルのあるところ)まで行くはずがないと語り、「故人のSさんを利用すれば嘘がばれないと思っているのでしょうが、本当に酷い」と怒る。 芹澤氏の内縁の妻も、正月は両親の墓参りで横浜に帰っていたはずだから、「会議をした可能性はゼロです」と断言している。 文春へのささやかな抵抗だったのだろうか、舛添氏は発売日の前日に辞職を表明し、切望していたリオ五輪への出席も夢と消えた。 粘る舛添に引導を渡したのは安倍官邸だった。あまりの「舛添辞めろ」の世論の盛り上がりに、このままでは参議院選に重大な影響が出ると不安になったので、急遽引きずり下ろしたのであろう。 安倍首相には、参院選の嫌な思い出がトラウマになっているのだ。惨敗、辞任の悪夢だ。 現代は、舛添のせいで自民党議席減の衝撃データをやっている。 舛添ショックで、自民党比例の票が500万票減るという予測が党内で流れていると、自民党の幹部議員が話している。もし自民党票が500万減となった場合、参議院の情勢はガラッと変わるというのだが、仮定の上での推定だから、ここではそれ以上は触れない。 惨敗まではないだろうという予測が多いが、もし第一次安倍政権のもとで行われた07年夏のような参院選になれば、安倍辞任は必至であろう。 18歳の大量の若い票がどこへ行くのか? 自民党へは流れないと思うのだが、野党側はもっと、こうした層を取り込むための戦略を考えるべきである。とにもかくにも、今後の日本の行方を決める「歴史的な選挙」になることは間違いないのだから。 やはり現代だが、以前から気になっている「保険の〇〇」「保険を考えるなら〇〇へ」などという、保険の相談を無料で受けるところが増えてきた。 それも儲かるのか、大きな陸上大会などへの宣伝やテレビのCMなども打つようになってきた。 私も前に一度相談に行ったことがある。驚いたのは、お宅は無料相談というから、どうやっておカネを稼いでいるのかと聞いたら、しらっとして「保険会社さんから協賛金のような形でおカネをもらっています」というではないか。 保険会社からカネをもらっていて、客観的な判断ができるわけはないと、早々に引き上げたが、その後もそうした窓口が増えているのは、保険に無知な人が多いのだろう。 現代が「気を付けろ保険ショップにダマされる中高年が急増中」だと警鐘を鳴らしている。 神奈川県在住の女性(40代・仮名)が初めて「保険ショップ」を訪れたのは、軽い不整脈で入院したことがきっかけだった。小学生の子どもと共働きの夫がいる。 そこで提案されたのは「投資型保険」だった。払い込んだ保険料を保険会社が株式などで運用し、その運用結果次第で受け取れる保険金額等が増減する商品である。 彼女は後で知ることになるが、実は元本割れのリスクがあり、損をするかもしれない商品だったのだ。 ファイナンシャルプランナーの宮崎貴裕氏は、こう言う。 「保険ショップは『乗り合い代理店』として、様々な保険会社の商品を取り扱い、それを売ることで保険会社から契約手数料をもらっている。手数料は商品によってだいぶ差があります。本来、彼女にとって望ましいのは学資保険や終身保険など、元本が保証されている保険商品のはず。ところがこれらは、保険ショップが保険会社からもらえる手数料がものすごく安い。一方で、投資型の保険は元本割れのリスクをともなう分、ショップが手にするマージンが大きい。このケースでは、ショップ側が手数料欲しさに『安全運用』を望む彼女の意向を無視したわけです」 保険屋が信用をなくしているから、こうした代理店を隠れ蓑にして保険を売ろうという、悪徳商法ともいえる手口である。 こんなところにダマされないためには、少しでも自分で保険の知識をつけることしかない。気をつけよう、甘い言葉と保険の勧誘。 さて今週の第1位は、やはり文春。文春の見事さは、ターゲットにする人物の「選定」のうまさだが、今週は東京五輪の招致に絡んで、多額のワイロを贈ったのではないかという「疑惑」がいわれている電通の元専務・高橋治之氏(72)に絞ったところなんぞ、憎いね。 だが、疑惑に迫れたのかといえば、道半ばであろう。舛添スキャンダルのように、連続追及してもらいたいものである。 文春追及の要点は2つある。ひとつはJOC会長兼組織委員会副会長、招致委員会理事長だった竹田恒和氏(68)と極めて親しい。竹田氏の兄と高橋氏が慶應幼稚舎からの同級生で、竹田氏は高橋氏に頭が上がらないらしい。 もうひとつは、興味深いカネの話。電通を退職した高橋氏は「コモンズ」という会社の代表を務め、電通時代の人脈を生かしてコンサルタント業務を始めた。 2020年に五輪招致委員会の「スペシャルアドバイザー」に就任する。この「コモンズ」に関しては、大手民間信用調査会社が詳細な調査レポートを作成していると、文春は言う。 それによると、売り上げは2012年12月期の約6億3,000万円から、招致活動が山場を迎えた翌年には約14億9,000万円に跳ね上がっているというのである。 その原動力は会社のコンサルタント部門の収入で、12年12月期に約3億3,000万円だったが、翌年には人脈を見込まれ調整活動を委託されて、コンサル部門は11億円を超える大口収入となったと書かれているそうだ。 現在問題になっている2億3,000万円を超える巨額な資金が「コモンズ」に支払われているのである。しかし、調整活動に奔走したことで支出も増えて増収効果は薄く、営業利益は約1億8,000万円に終わっている。 調整活動に多額のカネが使われたためだが、その活動の実態とはどのようなものだったのか? 元電通とはいえ、その会社に五輪招致のためのカネを11億円も払うのは、IOCの有力委員たちへのロビイング&ネゴを期待してのことであろう。 きな臭い臭いがプンプンするが、舛添やショーンKとは違って、高橋氏の後ろには電通が控えている。自民党と通じ、メディアを押さえ、威嚇している電通タブーを打ち破り、五輪招致の闇に切り込めるのか、文春。お手並み拝見といこう。 【巻末付録】 今週もマンネリをものともせず、同じことを繰り返している現代、ポストのSEXグラビアや特集を紹介してみよう。やや蒸し暑さのせいか、気は進まないが。 まずは、ポストのグラビアから。なんの説明もないからわからないのだが、今週も俳句とヌードの取り合わせ。 「この想い伝える術は 響子さーん ご一緒に吟行ロマンしませんか」。一句「夾竹桃ひと夜の庭の甘さかな」。なんとなくいいね。 「写真家小沢忠恭と女優・アイドルの時代」。佐野量子、菊池桃子、武田久美子、中山美穂、小泉今日子、杉浦幸……。懐かしいな~。 連載「夕方までの……ご近所ヌード 優希ちゃんちのママ」。袋とじは「世界一美しい東欧美女ヌード紀行」だが、きれいすぎてわいせつさがないのが難点だ。 現代は「AKB48 峯岸みなみ かわいい悪魔」。この子、23歳だというが、どこがいいんだろう? 私にはさっぱりわからない。 「シリーズ『記憶の中に棲む女』はるな『死ぬほど愛して』」。芸人・狩野英孝の二股騒動で一躍有名になった「加藤紗里 お騒がせ娘の恥じらいヌード」。確かに、男受けする体ではあるね。ちとハーフっぽい。 「アイドルの決意 染谷有香」。175mの身長にGカップ。規格外のダイナミックボディを鮮烈に大公開するとある。 袋とじは、毎度おなじみの高崎聖子あらため、高橋しょう子「たかしょー 完全未公開ヘアヌード」。やはりかわいさでは一番いい。 記事にいこう。現代の「あの素晴らしいSEXをもう一度」は「妻から夫への伝言 私たちが『好きにSEX』『嫌いなSEX』」ときた。 確かに「慣れ親しんできた仲」だからできることはあるのだろうが、わたしゃ、新鮮なほうがいいと思うがね。 ポストの「死ぬまでSEX」のほうは「美熟女を抱いて死にたい」。いったい美熟女って、いくつまでを言うのだろう? かつてはAVの帝王と呼ばれた村西とおる監督が、7年ぶりに新作のメガホンを取ったそうだ。今回は素人で人妻、40歳美熟女だという。 「抱いた男だけが知っている美熟女さんの気持ちよさ」「美熟女インストラクターが愛欲指南『美熟女はゆっくり、長~く愛して』」。私も美熟女を愛してみたいけど、どこで彼女たちに出会えるのか教えて欲しいね。 というわけで、企画倒れ共倒れ寸前の両誌は、引き分けじゃ~。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(6/23号、文藝春秋社)
日米通算で最多安打記録更新も、チチロー VS イチロー夫妻の断絶は続いていた!
今週の注目記事・第1位 「【告発スクープ】『東京五輪招致』電通元専務への巨額マネー」(「週刊文春」6/23号) 第2位 「気をつけろ!『保険ショップ』にダマされる中高年が急増中」(「週刊現代」7/2号) 第3位 「舛添のせいで自民党『議席減』の衝撃データ」(「週刊現代」7/2号) 第4位 「『辞職』をめぐる核心 女性社長『最後のブレーン』激白100分『出版社社長』の正体 『彼と舛添先生はパリ凱旋門賞で気が合った』」(「週刊文春」6/23号) 同・第5位 「【進行性乳がん】『小林麻央』と『海老蔵』の秘密」(「週刊新潮」6/23号) 「小林麻央『海老蔵緊急会見』で伏せられた『本当の病状』」(「フライデー」7/1号) 第6位 「【全国民必読】上がるのか、下がるのか 2020年 あの人気マンション 値段はこうなっている」(「週刊現代」7/2号) 第7位 「医者に言われても『受けてはいけない手術』『飲み続けていてはいけない薬』」(「週刊現代」7/2号) 第8位 「有名企業100社ボーナス大調査」(「週刊ポスト」7/1号) 第9位 「十和田湖で4人の内臓をえぐった人食い『ツキノワグマ』の最期」(「週刊新潮」6/23号) 第10位 「【トランプはどう考える 入国を厳しくしてもムダ! IS戦士は内側で育っている】銃乱射死傷者102人『米国内無差別テロ』が始まった!」(「フライデー」7/1号) 第11位 「偉大な『イチロー』と『チチロー』の完璧なる断絶」(「週刊新潮」6/23号) 第12位 「8億円の土地転売で『ダウンタウン松本』の譲渡損益」(「週刊新潮」6/23号) 第13位「ポスト舛添に急浮上 櫻井翔パパに出馬の可能性を直撃」(「週刊文春」6/23号) 【巻末付録】現代とポストのSEX企画の勝者はどっちだ! 舛添要一氏が都知事を辞任して騒動はようやく収束したが、2代続けてバカバカしいことで無駄な時間とカネを使ったものだ。 今度出てくるのはどんなやつでもいいが、身ぎれいな人間に出てほしいものだ。政治家は舛添と五十歩百歩。またスキャンダルで追われるに違いない。 では、安倍官邸が推したくてたまらない「嵐」の櫻井翔のパパ、櫻井俊総務省事務次官(62/6月3日に退任)はどうか? 本人は文春の取材に、出馬の可能性はゼロだと答えているが、子どもの七光りを頼りにする父親など、都政のトップにふさわしいはずはない。となると、誰もいなくなってしまうが、行政のわかる清新な大学教授などいないものか? フランス文学者で元東大総長の蓮實重彦さん(80)なんて、いいのではないか。三島由紀夫賞を受賞した時の会見で「はた迷惑な話だ」と発言して、見ている者をスカッとさせた。 迷惑だろうが、ここはひとつ最後の花を咲かせてくれないかと頼んだら、意外に引き受けてくれるかも。80歳じゃ? いいじゃないか、酸いも甘いもかみ分けて“達観”している人のほうが、若くてギラギラしている物欲しそうなヤツよりナンボかいい。 新潮に、ダウンタウンの松本人志が昔、新橋の烏森神社周辺の土地を買っていて、最近売って相当儲けたと報じている。 だが、読む限り、どこに問題があるのかわからない記事だ。烏森神社のあたりはいい飲み屋があるので、年に数回は行っているが、くだんの土地は烏森通り沿いにあり、タバコ屋があり、韓国料理屋があるという。この2つを取り囲むL字型の更地は現在、コインパーキングになっているが、そこが2010年に松本が取得して今年3月に売却した土地だそうだ。 松本の購入価格は8億円ほどで、松本は現金で購入して、16億円ぐらいで売却しているのではないかと地元の不動産屋が話している。 まあ、ようござんしたね松本さんという話だと思うのだが、新潮は、この土地を買うとは松本は相当な玄人だというのだ。 それは、この土地がL字型でビルを建てるにも厄介で、もし韓国料理屋とタバコ屋が立ち退いてくれれば、長方形の土地になって地価は倍増するというのである。 韓国料理屋は頼めば承諾してくれそうだが、タバコ屋の高齢姉妹が頑として売りたがらないというのだ。 だが、そんな話はどこにでもあるし、この姉妹が悪いわけでもない。また松本が誰かの入れ知恵(新潮では、島田紳助ではないかと推測している)でその土地を買ったとしても、それだけでとやかく言えることではないはずだ。 今のお笑い芸人たちは、ゼニ儲けがうまいということはよくわかった。 さて、イチローが日米通算だが、ピート・ローズの最多安打記録4,256本をあっという間に塗り替えてしまった。 日本では号外が出て、日本のメディアは大騒ぎしているが、イチローには喜びの表情はなかった。新記録達成の会見で語られたのは、自分を見下し、自分を無視しようとする大打者への怒りだった。朝日新聞(6月16日付)から引用してみたい。 「僕は子どもの頃から人に笑われてきたことを常に達成してきているという自負はある。たとえば、小学生のころに毎日野球の練習をして、近所の人からあいつプロ野球選手にでもなるのかって、いつも笑われていた。悔しい思いもしましたけど、プロ野球選手にもなった。そして何年かやって、日本で首位打者をとって。今度アメリカに行くときに、首位打者になってみたい。そんなときもやっぱり笑われた。でもそれも2回達成した。常に人に笑われてきた歴史、悔しい歴史が僕の中にある。これからもそれをクリアしていきたいという思いはもちろんあります」 「ピート・ローズが喜んでくれていたら全然違う。全然違いますよ。でもそうじゃないって聞いているので、だから僕も興味がないというか」 ローズはUSAトゥデー紙(AFP=時事 6月15日16時36分配信より)に、こう話していた。 「イチローにケチをつけようというんじゃない。彼はすでに、殿堂入りにふさわしい実績を残している。それでも、彼らは気づけば、『ハイスクール時代』のヒットを数に含めているじゃないか。(中略)野球に詳しい人間で、日本の野球とメジャーが対等だと言う人間がいると思うか? 私は思わない。こっちでうまくいかなくて、あっちで名を挙げた選手は山ほどいる。タフィ・ローズ(Tuffy Rhodes)とかね。こっちでは鳴かず飛ばずだった選手が、向こうで本塁打を(2001年に)55本打ったんだ。これは、まわりのレベルが関係しているとしか考えられない」 それを意識してだろう、イチローはこう話している。 「偉大な数字を残した人がたくさんいますけど、その人が偉大だとは限らないですよね。偉大な人間とは限らない。むしろ反対の方が多いケースがある」 新潮は、イチローを育て上げてきた父親、チチローとイチロー夫妻の断絶がいまだに続いていると報じている。 父の宣之さん(73)とは、妻で8歳年上の福島弓子さんと結婚したことで確執が生まれ、弓子さんはわずか数カ月で宣之さんの家から出て、神戸で単身暮らしていたイチローのもとへ行ってしまった。 その後、メジャーへ移籍するということも、当日の朝まで何も知らされていなかったという。その後も、父親を無視するような発言が続いた。 「04年、シーズン258安打のメジャー新記録を打ち立てた際、『誰に感謝したいか』と問われたイチローは、二人三脚で歩んできた父には一切触れず、夫人と愛犬の名を挙げるのみだった」(新潮) そのチチローは息子の新記録達成の報を聞いて、「追いついたときは平静だったけど、追い越したときはこみ上げてくるものがあった。自然に涙がこぼれた」(朝日新聞より)と話している。 父と息子、いつの世でも相容れない仲ではあるが、3,000本安打を達成したときには、電話の1本でも父親にかけてあげてほしいと思うのは、私がチチローの世代だからだろうか。 6月12日未明、アメリカ・フロリダ州のナイトクラブで49人が射殺、53人が負傷したテロ事件には驚いた。銃乱射事件の犠牲者が50人に上るのはアメリカ史上最悪になるそうだ。 犯人とされるオマル・マティーン容疑者(29)は警察との銃撃戦で射殺されたが、イスラム国は運営するニュースサイトで犯行声明を出した。 フライデーによると、容疑者はアフガン人の両親を持つ移民2世で、世界最大の民間軍事会社「G4S」で警備員として働いていたので、いつでも銃を携行することができた。 「犯行に使われたアサルトライフルは、米軍の自動小銃M16を民間向けに改良した『AR15』。殺傷能力が高い銃ですが、米国では合法的に10万円ほどで容易く入手できます」(在米ジャーナリスト) 容疑者は国内育ちの一匹狼のテロリストだそうで、イスラム国と直接のネットワークを持っているわけではないため、実際に犯行に及ぶまで本人の危険度を当局が察知することができにくく、未然に防ぐことが難しいそうだ。 イスラム国は同性愛者を敵視しているため、この容疑者も同性愛者が集まるこのクラブを狙ったのではないかといわれている。 共和党の大統領候補トランプ氏は、イスラム教徒の一時入国禁止を訴えているが、そんな考えでは、国内にいるイスラム国同調者によるテロを防ぐことなどできはしない。 米国国内にある民間人が所有する銃は、3億丁もあるというのだ。なんらかの銃規制を早急にすることが、テロを未然に防ぐための第一歩である。 人間を殺すのはヤクザやテロリストばかりではない。ツキノワグマが、秋田県鹿角市の山中で4人の人間を襲い、内臓をえぐり食らった事件が起きた。 その殺人熊は、市の猟友会のメンバーたち4人に追われ殺されたが、体長120センチ、70キロの雌だったというから、そう大きな熊ではない。 ツキノワグマはヒグマと比べると臆病で、人間を襲うことはほとんどないといわれるが、この時期生えるタケノコは熊の大好物で、それを採ろうとする人間が現れたから襲ったのではないか。それで人間のおいしさを覚えて、人間とみれば躊躇なく襲ったのではといわれているそうだ。 そういえば、レオナルド・ディカプリオが主演男優賞を取った映画『レヴェナント 蘇えりし者』に、ディカプリオが熊に襲われるシーンがあった。作り物とは思っても、あの恐怖感は相当なものだったが、殺された4人の人たちは、どれほどの恐怖を味わったことであろう。ご冥福を祈りたい。 第8位。ポストが有名企業100社のボーナス大調査をやっている。 経団連の調査によれば、大手企業(東証1部上場の従業員500人以上)のボーナスの平均妥結額は92万7,415円で昨年比3.74%増だったという。リーマンショック前に迫る、8年ぶりの高水準となった。 ポストの調査で、支給額トップとなったのはやはりトヨタ自動車で148万円。今春のベアは昨年を下回る水準だったが、ボーナスでは組合員平均で11万円アップとなって社員に報いた。 日産自動車も年間225万5,100円という数字で、夏分だけでも100万円を優に超える計算になるという。 初めて商社業界のトップに立った伊藤忠商事は、昨年とそんなに変わらないが、今年は特別ボーナスが出るそうだ。 「8年目以上の階級なら25万円くらい。もらえる理由? もちろん三菱商事を超えて業界トップになったことですよ」(20代社員) ボーナスが10万円以上増額になった会社を挙げてみる。キリンビール、伊藤ハム。オオクマは21万5,240円も増えている。トヨタ自動車、ヤマハ。中部電力は17万9,000円もの増である。 今のところは景気のいい一流企業のボーナスであるが、日銀のマイナス金利政策の失敗などで急激に進んでいる円高、株安、アメリカ経済の低迷、イギリスのEUからの離脱などがあれば、これからどうなるかわからない。 それにしても、うらやましいがね。 現代が今週もやっている「手術は受けてはいけない、薬は気をつけろ」という特集だが、これだけ続けているというのは、売れ行きがいいのだろう。 だが、私のような“成人病の宝庫”のような人間が読むと、当たり前で失礼だが、面白くもおかしくもない。 そう思いつつ、一応紹介しておく。 まず、初期のがんであっても、医者が手術に失敗することがある。当たり前じゃ。 父親を食道がんの手術がきっかけで亡くした平山久美さん(47歳・仮名)は「メスを持った若い医師が頸動脈を傷つけるミスを犯した。まさか、あれほど自信満々だった医師の手術が失敗するとは思いませんでした。安易に手術を選択したことを悔やんでいます」と語っている。 特に外科医はメスを持ってナンボというところがあるから、すぐに手術をしたがる。だが、手術しことでより悪化させてしまうことはよくあるのだ。 また、外科医の平岩正樹氏はこう言う。 「胃瘻(腹に穴を開け、直接胃に栄養を送ること)をするようになってしまうと、『自分の口で食事もできずに長生きするくらいなら、手術せずに死んだ方がマシだった』と考える人も出てきます」 私の父親がそうだった。誤嚥(ごえん)性肺炎には何度もなったが、自分で食事することは最後までやめなかった。 しかし、若い医者が熱心に勧めるので渋々胃瘻にしたが、したとたん、気力が衰え寝たきりになって、数カ月で亡くなってしまった。いま思い返しても、痛恨事である。 「65歳を過ぎて、体力の衰えが目立ってきた高齢者にとっては、手術がベストの選択肢とは言えないのですが、医者はそこまで考えてないし、教えてもくれません」(都内大学病院の呼吸器外科医) 現代は、医者がいくら安全だと言っても、術後、体にどんな弊害が出るのかわからないという。最近、とみに増えてきた内視鏡や腹腔鏡手術には危険が伴う。 「開腹手術なら術中の思わぬ出血にも対処できますが、腹腔鏡手術では予期せぬ出血が起きてしまうと止血がままなりません。(中略)特に肝臓やすい臓におけるがんは大量出血の恐れが高く大変危険です。肝臓やすい臓の場合、大血管が周囲に存在している上、体内の奥深くにあるため、内視鏡のモニターでは見えづらく、誤って傷つけてしまう可能性が高いのです」(浜松労災病院の有井滋樹院長) 腹腔鏡手術は非常に高度な技量が要求され、一歩間違えれば「死」のリスクを伴うことを忘れてはならないと、現代は言う。 また、全身麻酔もよくいわれるが、大きな危険を伴う。麻酔薬の分量を正しくコントロールするには熟練が必要だし、もっといえば、なぜ麻酔薬を投与されると人は意識や感覚を失うのかというメカニズムそのものが、いまだ完全には解明されてはいないからだ。 私の年上の友人は、昨年夏に肺がん、それも末期ではないかと診断された。相当悩み、医者の言う通りに抗がん剤治療を始めたが、やはり副作用がきつく、日に日に痩せて、食事も喉を通らない。 そういう姿を身近で見ていると、あのとき、抗がん剤治療ではなく、緩和ケアのようなやり方のほうが、好きな食事をしたり、仕事を続けたりできたのではないかと、後悔している。 自分の最後のときは、絶対抗がん剤はやらないと決めているのだが、医者から『抗がん剤治療をしたら、完治するかもしれない』と言われたら、拒み続けられるだろうか? 自信はない。 こうしたテーマは、いい悪いではなく、ケースバイケースで、個々の例を詳細に追っていかないと、わからないことが多い。もっと工夫が欲しいテーマである。 さて第6位。現代が、今のマンション価格が2020年にはここまでになると試算している。それも、117物件を実名ですべて公開しているのだ。 不動産価格推定サービス「GEEO」を用いて、東京23区内のマンション117物件について、現在から2020年にかけての価格の推移を予測し、その詳細な結果をもとに「不動産の未来」がどのような姿になるのかを徹底分析したという。 結果、湾岸のタワーマンションは壊滅するという。だが、意外にも板橋、葛飾、墨田のマンションは上がるというのである。 港区の白金タワーは現在1億82万円だが、20年には9,159万円になるという。東京ツインパークスは1億4,839万円だが、1億1,356万円に落ちてしまうそうだ。 人間はさもしいもので、自分の住んでいる区のマンションの価格がどうなるかが気になるのである。 私の住んでいる中野区では、グランリビオマークスヒルは4,993万円が4,401万円に。パークタワー東中野が4,979万円だが逆に5,051万円へと値上がりするそうだ。 プラウド中野坂上は5,631万円が5,275万円と、少し目減り。ライオンズ中野ミッドサイト7,163万円が、6,065万円に値下がりしている。 まあ、オレんちは一戸建てのぼろ家だから関係ないがね。マンションのローンが残っている人にとっては気になる情報であろう。 市川海老蔵が会見して明かした麻央夫人(33)が進行性乳がんで闘病中という話は、大きな衝撃をもたらした。 それは、乳がん患者が多いことにもよるのだろう。少し前に、女優のアンジェリーナ・ジョリーが乳がん予防のために、両胸の乳腺切除の手術を行ったと告白したことが世界的な話題になった。 乳がんは少し前までは、さほど心配するものではないといわれていた。治療法が進み、乳房を切除しないで残すことができるし、生存率も高いからだ。 私の親しかった女友達も30代で乳がんに罹ったが、元気で仕事をし、酒を飲み、歌を歌い、われわれのマドンナだった。だが、50を少し超えた頃だったか、乳がんが再発し、見つかったときには転移していた。1年ほど故郷へ帰って闘病していたが、残念ながら亡くなってしまった。乳がんの怖さは、いつ再発するかわからないことである。 海老蔵の話では、麻央さんの闘病は1年8カ月にもおよび“比較的深刻”な段階だというから、心配だ。現代で、歌舞伎関係者がこんなコメントを出している。 「海老蔵さんはずっと秘密にしていた麻央さんのがんが表沙汰になって、むしろホッとしているのではないでしょうか。スポーツ紙が病状をスクープしたことは、海老蔵さんの周囲がそれを慮った結果かもしれません。おそらく麻央さんも海老蔵さんも『残された時間』を意識しているのでしょう。その時間をこれ以上失うわけにはいかなかった。昨年から海老蔵さんはそれこそ何かを忘れるように熱心に地方公演を行い、スケジュールはパンパンでした。しかし麻央さんのがんを公表したこれからは家庭の時間を一番に考えることができるでしょうね」 この談話の内容が事実だとすれば、麻央さんの「残された時間」は、かなり少ないのかもしれない。フライデーは1年ほど前、海老蔵と麻央が代官山で食事をした後、一人で帰る麻央が、痛みに顔をゆがめるようにして着物の腰を押さえている姿をカメラに収めていた。この約2カ月後に、病気が発覚したことになる。 また姉の小林麻耶(36)が、看護の手伝いや麻央の子ども2人の面倒を見るために海老蔵宅を訪れる姿を撮っていた。彼女が本番中に倒れたのは、こうした過労が原因だったのではないのか。 かなり高価だが、乳がんに効果が高い新薬も出てきているというから、彼女の一日も早い回復を祈ろう。 6月14日に、フライデーの編集部員から電話が掛かってきた。舛添都知事が2013年と14年の正月「竜宮城スパホテル三日月」に家族と宿泊したにもかかわらず、政治資金の「会議費用」で処理していた件で聞きたいというのだ。 舛添氏は会議の相手は当初「事務所関係者」としていたが、第三者であるヤメ検による「調査報告書」では突如「元新聞記者の出版社社長」となり「付き合いが長く、かねてより相談相手としていた出版社社長(元新聞記者)を客室に招き、政治家としての今後について相談した」(報告書・文春より)とある。 この人間は競馬専門誌の記者で、サンケイスポーツに移り、週刊ギャロップが創刊されると初代編集長になった芹澤邦雄という人だが、昨年死んでいる。その葬儀で弔辞を読んだのが大橋巨泉氏の弟さんだが、芹澤氏について知らないかというのである。 先方は、大橋巨泉と競馬、舛添とも一時付き合いがあったお前なら知っているだろうと考えたようだ。週刊ギャロップにはインタビューされた記憶があるが、残念ながら芹澤という人は知らないので、お役に立てないと言って電話を切った。 その彼が、競馬評論家の井崎脩五郎氏が芹澤氏について書いた追悼の文章を送ってきてくれた。井崎氏が45年前、競馬専門誌「馬」に入社したとき、差し向かいの席に座っていたのが2歳年上の芹澤氏だった。 「芹澤さんは若いころ、家業である質店を継ぐために、新宿の有名質店に鑑定の修業に出されたのだが、近くに場外馬券売り場があり、おまけに同僚が競馬好きで、そこから一気に競馬にのめり込んだ。将来の進路を変更し、選んだ道で一家をなした」(井崎氏) 舛添氏も競馬好きで、地方競馬に馬を所有していて、大井競馬場で行われる「東京ダービー(G1)」を勝ったこともあるというから、相当な数を所有していたのではないか。毎月の飼い葉料だけでもバカにならないと思うが、そのカネも「政治資金」から払っていたのだろうか。 週刊ギャロップにも連載をしていて、それをまとめ『競馬改国論』(サンドケー出版局)として出版している。 今週の文春は、芹澤氏と舛添氏が「三日月」で本当に会っていたのだろうか、会っていないとすれば、なぜそのようなウソをついたのだろうかと追及している。 文春では、2人をつないだのは都内で翻訳会社を経営する某女性だと書いているが、ここでは詳しいことは省く。この女性、最後まで舛添氏が相談していた「公私ともに支える数少ないブレーン」(舛添氏の知人)だそうだ。この女性は文春のインタビューに答えて、その日会っていたのは芹澤氏(文春ではSさん)の可能性が高いと暗に認めるような発言をしている。 だが、サンスポの後輩記者は、芹澤氏は極度の出不精で、競馬場にさえ足を運ばなかった人だから、木更津(ホテルのあるところ)まで行くはずがないと語り、「故人のSさんを利用すれば嘘がばれないと思っているのでしょうが、本当に酷い」と怒る。 芹澤氏の内縁の妻も、正月は両親の墓参りで横浜に帰っていたはずだから、「会議をした可能性はゼロです」と断言している。 文春へのささやかな抵抗だったのだろうか、舛添氏は発売日の前日に辞職を表明し、切望していたリオ五輪への出席も夢と消えた。 粘る舛添に引導を渡したのは安倍官邸だった。あまりの「舛添辞めろ」の世論の盛り上がりに、このままでは参議院選に重大な影響が出ると不安になったので、急遽引きずり下ろしたのであろう。 安倍首相には、参院選の嫌な思い出がトラウマになっているのだ。惨敗、辞任の悪夢だ。 現代は、舛添のせいで自民党議席減の衝撃データをやっている。 舛添ショックで、自民党比例の票が500万票減るという予測が党内で流れていると、自民党の幹部議員が話している。もし自民党票が500万減となった場合、参議院の情勢はガラッと変わるというのだが、仮定の上での推定だから、ここではそれ以上は触れない。 惨敗まではないだろうという予測が多いが、もし第一次安倍政権のもとで行われた07年夏のような参院選になれば、安倍辞任は必至であろう。 18歳の大量の若い票がどこへ行くのか? 自民党へは流れないと思うのだが、野党側はもっと、こうした層を取り込むための戦略を考えるべきである。とにもかくにも、今後の日本の行方を決める「歴史的な選挙」になることは間違いないのだから。 やはり現代だが、以前から気になっている「保険の〇〇」「保険を考えるなら〇〇へ」などという、保険の相談を無料で受けるところが増えてきた。 それも儲かるのか、大きな陸上大会などへの宣伝やテレビのCMなども打つようになってきた。 私も前に一度相談に行ったことがある。驚いたのは、お宅は無料相談というから、どうやっておカネを稼いでいるのかと聞いたら、しらっとして「保険会社さんから協賛金のような形でおカネをもらっています」というではないか。 保険会社からカネをもらっていて、客観的な判断ができるわけはないと、早々に引き上げたが、その後もそうした窓口が増えているのは、保険に無知な人が多いのだろう。 現代が「気を付けろ保険ショップにダマされる中高年が急増中」だと警鐘を鳴らしている。 神奈川県在住の女性(40代・仮名)が初めて「保険ショップ」を訪れたのは、軽い不整脈で入院したことがきっかけだった。小学生の子どもと共働きの夫がいる。 そこで提案されたのは「投資型保険」だった。払い込んだ保険料を保険会社が株式などで運用し、その運用結果次第で受け取れる保険金額等が増減する商品である。 彼女は後で知ることになるが、実は元本割れのリスクがあり、損をするかもしれない商品だったのだ。 ファイナンシャルプランナーの宮崎貴裕氏は、こう言う。 「保険ショップは『乗り合い代理店』として、様々な保険会社の商品を取り扱い、それを売ることで保険会社から契約手数料をもらっている。手数料は商品によってだいぶ差があります。本来、彼女にとって望ましいのは学資保険や終身保険など、元本が保証されている保険商品のはず。ところがこれらは、保険ショップが保険会社からもらえる手数料がものすごく安い。一方で、投資型の保険は元本割れのリスクをともなう分、ショップが手にするマージンが大きい。このケースでは、ショップ側が手数料欲しさに『安全運用』を望む彼女の意向を無視したわけです」 保険屋が信用をなくしているから、こうした代理店を隠れ蓑にして保険を売ろうという、悪徳商法ともいえる手口である。 こんなところにダマされないためには、少しでも自分で保険の知識をつけることしかない。気をつけよう、甘い言葉と保険の勧誘。 さて今週の第1位は、やはり文春。文春の見事さは、ターゲットにする人物の「選定」のうまさだが、今週は東京五輪の招致に絡んで、多額のワイロを贈ったのではないかという「疑惑」がいわれている電通の元専務・高橋治之氏(72)に絞ったところなんぞ、憎いね。 だが、疑惑に迫れたのかといえば、道半ばであろう。舛添スキャンダルのように、連続追及してもらいたいものである。 文春追及の要点は2つある。ひとつはJOC会長兼組織委員会副会長、招致委員会理事長だった竹田恒和氏(68)と極めて親しい。竹田氏の兄と高橋氏が慶應幼稚舎からの同級生で、竹田氏は高橋氏に頭が上がらないらしい。 もうひとつは、興味深いカネの話。電通を退職した高橋氏は「コモンズ」という会社の代表を務め、電通時代の人脈を生かしてコンサルタント業務を始めた。 2020年に五輪招致委員会の「スペシャルアドバイザー」に就任する。この「コモンズ」に関しては、大手民間信用調査会社が詳細な調査レポートを作成していると、文春は言う。 それによると、売り上げは2012年12月期の約6億3,000万円から、招致活動が山場を迎えた翌年には約14億9,000万円に跳ね上がっているというのである。 その原動力は会社のコンサルタント部門の収入で、12年12月期に約3億3,000万円だったが、翌年には人脈を見込まれ調整活動を委託されて、コンサル部門は11億円を超える大口収入となったと書かれているそうだ。 現在問題になっている2億3,000万円を超える巨額な資金が「コモンズ」に支払われているのである。しかし、調整活動に奔走したことで支出も増えて増収効果は薄く、営業利益は約1億8,000万円に終わっている。 調整活動に多額のカネが使われたためだが、その活動の実態とはどのようなものだったのか? 元電通とはいえ、その会社に五輪招致のためのカネを11億円も払うのは、IOCの有力委員たちへのロビイング&ネゴを期待してのことであろう。 きな臭い臭いがプンプンするが、舛添やショーンKとは違って、高橋氏の後ろには電通が控えている。自民党と通じ、メディアを押さえ、威嚇している電通タブーを打ち破り、五輪招致の闇に切り込めるのか、文春。お手並み拝見といこう。 【巻末付録】 今週もマンネリをものともせず、同じことを繰り返している現代、ポストのSEXグラビアや特集を紹介してみよう。やや蒸し暑さのせいか、気は進まないが。 まずは、ポストのグラビアから。なんの説明もないからわからないのだが、今週も俳句とヌードの取り合わせ。 「この想い伝える術は 響子さーん ご一緒に吟行ロマンしませんか」。一句「夾竹桃ひと夜の庭の甘さかな」。なんとなくいいね。 「写真家小沢忠恭と女優・アイドルの時代」。佐野量子、菊池桃子、武田久美子、中山美穂、小泉今日子、杉浦幸……。懐かしいな~。 連載「夕方までの……ご近所ヌード 優希ちゃんちのママ」。袋とじは「世界一美しい東欧美女ヌード紀行」だが、きれいすぎてわいせつさがないのが難点だ。 現代は「AKB48 峯岸みなみ かわいい悪魔」。この子、23歳だというが、どこがいいんだろう? 私にはさっぱりわからない。 「シリーズ『記憶の中に棲む女』はるな『死ぬほど愛して』」。芸人・狩野英孝の二股騒動で一躍有名になった「加藤紗里 お騒がせ娘の恥じらいヌード」。確かに、男受けする体ではあるね。ちとハーフっぽい。 「アイドルの決意 染谷有香」。175mの身長にGカップ。規格外のダイナミックボディを鮮烈に大公開するとある。 袋とじは、毎度おなじみの高崎聖子あらため、高橋しょう子「たかしょー 完全未公開ヘアヌード」。やはりかわいさでは一番いい。 記事にいこう。現代の「あの素晴らしいSEXをもう一度」は「妻から夫への伝言 私たちが『好きにSEX』『嫌いなSEX』」ときた。 確かに「慣れ親しんできた仲」だからできることはあるのだろうが、わたしゃ、新鮮なほうがいいと思うがね。 ポストの「死ぬまでSEX」のほうは「美熟女を抱いて死にたい」。いったい美熟女って、いくつまでを言うのだろう? かつてはAVの帝王と呼ばれた村西とおる監督が、7年ぶりに新作のメガホンを取ったそうだ。今回は素人で人妻、40歳美熟女だという。 「抱いた男だけが知っている美熟女さんの気持ちよさ」「美熟女インストラクターが愛欲指南『美熟女はゆっくり、長~く愛して』」。私も美熟女を愛してみたいけど、どこで彼女たちに出会えるのか教えて欲しいね。 というわけで、企画倒れ共倒れ寸前の両誌は、引き分けじゃ~。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(6/23号、文藝春秋社)
「いつか自滅するときが来る」痴呆の母も利用した舛添要一都知事の“大ウソ”がバレる日
今週の注目記事・第1位 「【スクープ「黒い巨塔」を追及】〈山健組元若頭のために、天才外科医は「診断書」を書いていた――〉“天皇の執刀医”天野篤教授〈順天堂医院院長〉 『山口組大幹部から贈られた米300kg!』」(「フライデー」6/17号) 第2位 「長友佑都『平愛梨と極秘交際2年半でデキちゃった婚へ』」(「フライデー」6/17号) 第3位 「帝京大学ラグビー部<大学7連覇>が隠蔽していた部員の『無免許運転──人身事故』」(「週刊現代」6/18号) 第4位 「『強制わいせつ』東大生は『山谷えり子』参院議員のご親戚」(「週刊新潮」6/9号) 第5位 「汚れた東京五輪 渦中の『電通キーマン』高橋治之元専務が核心を語った!」(「週刊現代」6/18号) 第6位 「『安倍総理』の口先『リーマンショック前夜』の奇妙な指数」(「週刊新潮」6/9号) 「安倍政権『危機7日間』麻生・菅の正面衝突」(「週刊文春」6/9号) 第7位 「『超格差社会』ニッポンの現実」(「週刊現代」6/18号) 第8位 「『核発射ボタン』を広島に伴った『オバマ大統領』の自己矛盾」(「週刊新潮」6/9号) 第9位 「『実際の燃費』がカタログ燃費の65%未満──59車種を実名公開」(「週刊現代」6/18号) 第10位 「『もう親を捨てるしかない』は非道な暴論か窮余の一策か」(「週刊ポスト」6/17号) 第11位 「【7・10】参院選 日本一早い『全議席当落予想』と、見所教えます」(「週刊現代」6/18号) 第12位 「2つの山口組とパナマ文書!」(「週刊アサヒ芸能」6/9号) 第13位 「有名な薬でも医者の言いなりに飲み続けるのはこんなに危険です!<医者たちが次々に証言>」(「週刊現代」6/18号) 第14位 「清原和博の復讐」(「週刊新潮」6/9号) 第15位 「水素水『効果ゼロ』報道に異議あり!」(「週刊文春」6/9号) 第16位 「舛添都知事『母介護の大ウソと骨肉の銭ゲバ闘争』」(「週刊文春」6/9号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! 今週はフライデーと週刊現代の頑張りが目立った。反対に週刊文春の勢いにやや翳りが出てきていることが気になる。相変わらず舛添要一都知事の話はワイドショーでは花盛りだが、今週の文春の話は新鮮さに欠けるように思う。 その文春から。今回は舛添都知事の身内のゴタゴタ、特に母親の介護をめぐる話だが、これまでも報じられてきたことの蒸し返しである。 舛添氏は「私の政治家としての原点は、母の介護です」といって憚らない。1998年には母親の介護体験を綴った『母に襁褓をあてるとき 介護・闘いの日々』(中公文庫)を上梓しているが、身内からは「マスコミに出せるような母親じゃない」といっていたのに、認知症になった途端、テレビに出して売名に利用しようとしたと批判されている。 当時母親が入院していた介護施設を運営する法人の理事長(舛添氏の高校の先輩)は、この本について、「話題になるように、想像もたくさん入れた小説のようなものでしょう。オーバーに書かないと売れませんからね。題名にもあるオムツ(襁褓)ですが、舛添が施設で母親にオムツをあてるなんてことはありません。全部職員がやりますから。舛添自身は、後に『この本のおかげで厚労大臣になることができた』と話していました」。 母親が亡くなったことも、親族には知らされなかった。2011年に亡くなった舛添の姉は、こう言い残したという。 「これまでのウソが暴かれる前に、自分から身を引いたほうがいいのに。遅かれ早かれ、いつか自滅するときが来る」 その時は刻々と近付いているように思うのだが、新潮では、都議会自民党のドンといわれる内田茂都議が、「いったん、撃ち方やめだ。当分様子見にする」と舛添に伝え、知事続投を認め、都連として彼を守ることにしたと報じている。 私を含めた多くの都民の心情は「舛添やめろ」だが、もし自民党が舛添降ろしをやらないのなら、都民の怒りは自民党にも向くはずである。 お次も文春の水素水の記事。糖尿病や認知症、動脈硬化やEDにも効くといわれ、かつて文春でも取り上げた水素水だが、産経新聞が「水素水の多くは電解還元水のことで、かつてアルカリイオン水と呼ばれたものと中身は変わらない。水素水には何かの効果はあるかもしれない。しかし、市販の水素水に効果があるかと言われれば、ゼロだろう」と、けちょんけちょんにけなされてしまったのである。 水素水に関わっている医者や研究者たちが反論しているが、要は、まだ研究段階で、効果の程はこれからの研究に待つというのが正しいようである。 それに市販されている水素水の中には、水素など入っていない水やサプリが出回っていることも事実。すぐに飛びつかない方がいいだろう。 清原和博に執行猶予の判決が下った。だが、覚せい剤の再犯率は高く、清原のような40代になると71%にもなるという。 更生への道は厳しく険しいが、新潮は、清原が自分と袂を分かった連中に「復讐」すると考えていると報じている。 逆恨みだと思うが、その中には桑田真澄、野村貴仁元投手などがいるそうだが、もっとも許せないと思っているのは歌手の長渕剛だそうだ。 「2014年、清原の薬物疑惑が報じられるようになって以後、長渕さんは清原さんからの電話やメールに一切出なくなったそうです。裏切られたと思った清原の怒りはすさまじく、“俺がしゃべればアイツは終わるよ”と復讐めいたことまで口にしていました」(清原の知人) 現代は先週から「危険な薬」の特集をやっている。今週はその第2弾。記事中に「売上上位でも飲まないほうがいい薬」という表が載っている。 私が飲んでいる薬が2つ入っている。糖尿病の薬で「ジャヌビア」と痛み止めの「ロキソニン」である。 ジャヌビアは比較的安全とされている薬だそうだが、新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦氏は、「改めて最新の論文をチェックすると、やはり総死亡率を下げるほどの効果はないと結論付けられている。確かに血糖値は下げる。しかし、元気で長生きするということにはつながらないという意味」だと、かなり厳しい指摘をしている。 ロキソニンは私の知り合いの医師から、風邪で喉が痛いならロキソニンがいいよと薦められたのだ。私はゴルフをするときにも、腕や肩が痛いときにもこの薬を飲んでいる。 まあ、どんな薬でも「毒」だというのはよくいわれる。飲まないことに越したことはないのだろうが、飲まないで症状が悪化してもなぁ~。 アサヒ芸能が「2つの山口組とパナマ文書」という記事のなかで「パナマ文書にも2つの山口組のある中核幹部の関連会社の名前があり、注目している」(捜査関係者)と報じている。 現在、暴力団員は銀行口座を取得できない。だが、おカネを所持しているだけでは増えないし、資金移動のためには脱法的に銀行口座を取得して取引を行わなければいけない。それを可能にするのがタックスヘイブン(租税回避地)で、暴力団関係者がシンガポールなどに会社をつくり、その会社を株主にしてヴァージンで取引を行うのだという。 このようなやり方はこれまでも多く行われてきたようだが、2018年にマイナンバー制度が本格稼働すると、この手が使えなくなるそうである。 さて、参議院選が事実上始まっているが、現代が「日本一一番早い予測」をしている。結果から言うと、「現有の116議席をわずかに超えるに留まるだろう。『自公で過半数』という低すぎるハードルはクリアできるが、現状維持で、『圧勝』とは言い難い」。 衆参ダブル選挙で自民党だけで3分の2を確保して、いざ「改憲」と意気込んでいた安倍首相だが、菅義偉官房長官らに抑え込まれて、それができないとなったら、とたんに参議院選挙への関心が薄れてしまったという報道もある。 安倍首相は、参院選の結果いかでは総理の椅子をぶん投げてやめてしまう可能性も出てきたと思う。 今週のポストは、巻頭に「親を捨てる」という重いテーマをもってきた。 宗教学者の島田裕巳氏の新著『もう親を捨てるしかない 介護・葬式・遺産は、要らない』(幻冬舎)に書かれている「利根川心中」から書き始める。 15年11月に81歳の妻と74歳の夫の遺体が発見され、47歳の三女が「母親に対する殺人、父親に対する自殺幇助」の疑いで逮捕された事件である。 三女は認知症の母親の介護で疲れ果て、病気で動けなくなった父親から「一緒に死のう」といわれ、一家心中を図ったと三女は供述しているという。 下流老人の問題や、年金暮らしの親のところへ職を失って帰ってきた子どものために、親子で悲惨な生活をしなくてはならなくなった話などが、書籍やNHKスペシャルなどで伝えられている。 そうした悲劇を繰り返さないために島田氏は、「人非人という非難を覚悟の上で親を捨てろ」と提案している。 これは親の側からもいえることだ。生活に困っている年取った息子や娘を助けてやりたいが、そうすれば親子共々朽ち果てていくことは目に見えていて、涙をのんで子どもを切り捨てるという覚悟も必要だということである。 この議論は、簡単に結論の出る話ではないからここでやめておくが、最近のポストや現代は月刊誌のようになってきていると思う。 それが悪いといっているのではない。日刊ゲンダイを創刊した川鍋孝文氏が週刊現代編集長のとき、ノンフィクションライターの本田靖春さんに、巻頭の6ページぐらいを使って週刊現代版「社説」を連載してくれないかと頼んだことがあった。 川鍋氏は、週刊誌の主張を明確にするため、それを書いてもらえる人を探していたのであろう。本田さんならそれができると考えてのことだった。 本田さんは、特定の週刊誌に長期間拘束されるのを嫌ったのであろう、その話を断った。 だが、今ならそうした考え方もあるのではないだろうか。残念ながら月刊誌は次々に廃刊し、今残っているのは、岩波の『世界』など一部を除いては保守的な月刊誌ばかりである。 そうした中では、週刊誌が問題提起する巻頭・署名記事があってもいいと思うし、今回のようなテーマは、島田裕巳氏の署名で「親を捨てろ」と題して書いたほうが、衝撃力も説得力もあったのではないか。一考してほしいものである。 先週の現代は実燃費とカタログ燃費の差を、実際に調べて発表した。今週は、その中でもカタログ燃費の65%未満しかない59車種を「実名公開」している。 スバルのプレオは実燃費15.95km/Lなのにカタログ燃費は32.6km/Lで達成率は48.92%しかない。同じスズキのアルトラバンも達成率49.52%。三菱のeKワゴンは53.36%、フォルクスワーゲンのパサートは53.63%、トヨタのプリウスは53.50%しかないのだ。 ユーザーをバカにしているとしか思えないふざけた自動車メーカーに鉄槌を下す時期が来ていると思う。 「全人類に向けた歴史的な演説──。現職の大統領として初めて被爆地・広島を訪れたバラク・オバマが語った言葉は、名実ともにそう呼ぶのにふさわしい」(『ニューズウィーク日本版』6/7号) 5月27日にオバマ大統領が広島を訪問した。原爆記念館での滞在は10分間と短かったが、そのあとに行った17分間のスピーチと、2人の被爆者との握手、抱き合うする姿に涙が出るほど感動した。 大統領就任早々行った核廃絶宣言、そして任期を終える間近に行った広島でのスピーチは、私も歴史に残るものになると思う。 何にでもケチをつけたがる新潮は、オバマは核兵器なき世界を目指す勇気を持たなければいけないと語ったのに、「核発射ボタン」を広島に持っていったのは「自己矛盾だ」と批判している。 「アメリカ大統領は、つねに核兵器の発射命令を出せるよう指揮通信装置を携行しています。この正式名称は『大統領非常用手提げカバン』、通称『核のフットボール』と呼ばれています」(軍事アナリストの小川和久氏) このカバンで作動できる米国保有の核兵器の威力は、広島型爆弾(15キロトン)の2万2,000発分に相当するという。 「オバマさんが広島に滞在した1時間40分ほどの間、広島が実質的な“発射基地”になっていたわけです。(中略)政治家には言行不一致が多いとはいえ、非常にみっともないと思います」(平岡敬・元広島市長) こうした考えや、被爆者の中には今でもアメリカが憎い、謝罪せよという人たちがいることも事実である。本国へ帰ったオバマ大統領は、広島、長崎へ思いを馳せ、悲劇を二度と繰り返さないために、核廃絶への具体的な道筋を示してから大統領を辞めるべきである。 現代の今週の巻頭は「格差社会ニッポンの現状」。貧富の差はますますひどくなってきていると怒り、年間3億円以上株の配当をもらっている人間が40人もいるが、それを含めて100人の株配当長者をズラッと書き出している。 何しろ上位40人の金持ちが持つ資産は、日本の全世帯の下から53%ほどが所有する資産に匹敵し、アメリカは「上位10%の富裕層が国民所得に占める割合は50%」だから、富への集中度はアメリカ以上になっているのだ。 シャクだから1位だけを挙げておく。いわずと知れたソフトバンクグループの社長・孫正義氏で、年間配当収入は92億4,820万円だそうだ。 バカバカしくて読む気にもならない。 安倍首相は、消費税10%増税を先送りし、ダブル選も行わないと発表した。アベノミクスが完全に失敗したということを自ら認めたのだが、先送りする理由作りにサミットを利用したと、大きな批判が巻き起こっている。 新潮は、各国首脳の前で安倍首相がリーマンショックの前に似ていると配ったペーパーは、総理秘書官である今井尚哉氏が関わり、作り上げた「統計の不適切な利用だった」(シグマ・キャピタルの田代秀敏氏)のである。 そもそもリーマンショック前に迫っているなら、アメリカが利上げの準備を始めるわけがないし、5月23日に内閣府が発表した「月例経済報告」では、世界経済は全体として緩やかに回復していると書いているではないかと難じる。 しかし、サミットを無事に終え、消費税引き上げ延長を決めた安倍の内閣支持率は55.4%(産経新聞)にまで上昇している。 それなのにダブル選を行わないとしたのはなぜなのか? 新聞を読み比べてもよくわからない。文春は、増税延期なら衆院を解散して信を問うべきだとする麻生太郎副総理兼財務相、それに同調する谷垣禎一幹事長と、公明党の支持母体の創価学会幹部と「解散はない」という見解で一致していた菅義偉官房長官との立場の違いが明確になって、政権発足以来最大の危機を迎えていると報じている。 麻生氏は菅氏にこういったという。「なんでいつも学会の味方ばかりするんだ」 安倍首相は、それまでも「解散は理屈を超えてやるものだ」と周囲を煙に巻いていたらしい。首相と最も過ごす時間が長いといわれる今井秘書官も「参院単独で確実に改憲に必要な3分の2を取れますか。ここを逃すと、在任中の改憲が難しくなります。ダブルなら衆参ともに3分の2に届きます」などと進言し続けたそうだ。 文春によれば、麻生氏は安倍政権を支える、菅氏は安倍以後を見据えているという。この2人の考えの違いが、今後の安倍政権の行方を左右するのだろうが、共に国民への目線は欠けている。不可解なダブル選回避は、アベノミクスの先行きへの不安からか、安倍の病からくる「弱気」なのか。どちらにして参議院選はこれほどひどい政権運営をしてきた安倍政権を容認するのか、否定するのかを問われる選挙になる。 現代が、東京五輪招致の日本側のキーマンだといわれている元電通専務で五輪組織委員会理事を務める高橋治之氏(72)を直撃している。 今回、五輪招致委員会がコンサルタント会社へ渡したカネが賄賂に当たるかどうかを証明するのは時間がかかるようだが、大手通信社のフランス支局員が「しかしフランス当局が、何らかの確証を持っているのは間違いない」そうだから、さらに火の手が広がることは間違いないようである。 高橋氏のインタビューは、当然ながら不正はない、自分は関係ないの一点張りだから、紹介するまでもないのだが、一部分だけ引用しておこう。 「こういうことは必ずあるんですよ。どこの国で開催したときも、毎回あるの。どこでもある。それをいちいち気にしていたらオリンピックなんて呼べないし、できない。(中略)いわゆるロビー活動というのは、どこでも認められていることだし、どこでもやっていることなんです。そういうことに関して日本は、マスコミをはじめとして、遅れているんじゃないのかな。そんなことは常識的なことじゃないの?」 どこでもやっていることだから自分もした。それがなぜ悪い。おいおい、東京オリンピックで大儲けを企んでいるのは電通だろうが。自社の利益のために、カネを配り日本に呼んできたと素直にいえばいいのだ。 「国民の80%以上はオリンピックが来ることに賛同している」だって? 少なくともオレは賛同なんかしていない。汚れちまった五輪なんぞ、とっとと返上してしまえ。 第4位。新潮によれば、先週書いた5人の東大生の「強制わいせつ」事件の犯人の1人は、参議院議員・山谷えり子氏の「従兄弟ちがい」だというのだ。わかりにくい関係だが「簡単に言えば従兄弟の子。5親等などの血族で、紛れもなく親族なのだ」(新潮)。 彼女は保守派の論客で、第2次安倍政権では国家公安委員長ならびに拉致問題担当相など5つの職掌を担っていた。 彼女は過去に、「警視庁の調べでは、『見知らぬ人と性交渉するのは本人の自由』と思っている中高生が68%もいます。性のモラルがめちゃくちゃになったら国は大変です」。09年に日本のソフトメーカーが製作した「女性や子供への性的暴力ゲーム」に、断固異議申し立てをしている。 当然、今回の従兄弟のガキがしでかした「性の暴力」に対して、明快なコメントと断固たる叱責をするだろうと思ったが、新潮の取材には逃げまくったそうだ。 さて、帝京大学ラグビー部は日本最強の軍団に違いない。そこの岩出雅之監督は常勝軍団の背景には「人間教育」があると誇っているそうだ。だが、その人間教育に疑問を投げかける「事件」が起き、それを大学側は発表せずにもみ消そうとしていた“疑惑”があると現代は報じている。 ラグビー部所属の別所丈司選手(21)が運転するBMWが、3月31日の午前6時50分頃、三重県四日市市の交差点で、50歳の女性が運転する軽自動車が左折しようとしたところに追突する事故を起こしていたのだ。 それも別所は無免許運転で、それがバレるのが怖くて現場から逃走していたのである。だが被害にあった女性がナンバーを記憶していてすぐに110番通報をしたため、事故現場から遠くないところで逮捕された。 現代は別所の父親にインタビューしている。父親は厳しく息子を見ており、ラグビー部にも迷惑をかけると退部届を出すとともに大学にも退学届を出していた。 別所の名はすでに同部のHPから削除されているが、「帝京大学が彼の事故や退部・退学について公表した形跡はない」(現代)。 現代が大学側に聞くと、「本件は帰省中の個人の行為であり、自己責任と認識しており、その責がチームに及ぶという事実はないと理解しております」と答えている。 帰省中であっても、帝京大学の学生で、それも有名なラグビー部の所属である。無免許運転で人身事故を起こし、その場から逃げるという人間として恥ずかしい行為をしたのだから、「本学の教育が至らなかった、ラグビー部の人間教育が間違っていたのかもしれない」ぐらいはいえないものか。 フライデーがサッカーの長友佑都(29)がタレントの平愛梨(31)と極秘交際していて「できちゃった婚」するとスクープしている。 この話はスポーツ各紙で報じられたが、フライデーが出る前に長友側が流したのであろう。 フライデーによれば、長友と平との付き合いはすでに2年半にも及ぶそうだ。日本とイタリア・ミラノの遠距離を乗り越えて、超極秘に愛を温めてきたそうだ。 「2人の交際が始まったのは14年の年明けから。芸能人が多く集まる食事会で出会い、お互いカラオケが好きということで意気投合。“カラオケ友達”として遊ぶようになり、そのまま交際に発展しました」(平の知人) だが、2人の結婚には障害があった。彼女の事務所をよく知る関係者がこう話す。 「今年の春ごろ、事務所に『長友さんと結婚して引退したい』と申し出たそうなんです。ただ、社長からは『今1年待て。いろいろ仕事も入ってるからそれをやり切って、年明けにきちんと発表するのでいいじゃないか』と言われたと。でも本人はすぐにでも結婚したくて、ずっと悩んでいて……」 それを急変させる事態が起こった。平が妊娠したのだ。事務所の社長は、妊娠という最終手段に訴えた平に激怒したという。この時点でフライデーは、彼女は事務所の反対を押しきって長友とゴールを決めるのか? と書いている。 フライデーの記事が2人の決断を後押ししたことは間違いない。おめでとう! 今週の第1位もフライデーだ。天皇の執刀医・天野篤教授が山口組大幹部と付き合いがあり、高価な贈り物をもらっていた、なかには米300kgもあったと報じている。 「4月6日午前10時──順天堂大学医学部附属順天堂医院の“裏口”付近に、黒いワンボックスカーが停まった。(中略)しばらくすると裏口から二人の男に護衛されるようにして、中折れ帽姿の初老の男性が出てきた。初老の男性を後部座席に乗せるとワンボックスカーは発車。(中略)初老の男性は新幹線で神戸へ向かった」(フライデー) この初老の男性は山本國春(66)で、建國会会長で四代目山健組では若頭を務めた山口組の大幹部であるという(14年に引退を宣言)。 この人物は、07年5月にJR三ノ宮駅(神戸市)近くで四代目山健組系多三郎一家・後藤一男組長がメッタ差しにされる事件が発生し、その指示を出したとして組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)容疑で逮捕されたのである。 15年6月に懲役20年が確定したが、それからすでに1年近くが経過しているのに、収監されずに、なぜ順天堂医院にいたのか? フライデーによると、山本元若頭は重病人で収監は望ましくないと書かれた「診断書」が存在するため、当局は二の足を踏んでいるというのだ。 しかもその診断書を書いたのが、12年2月に天皇陛下の冠動脈バイパス手術を成功させた天野篤教授だというのだ。 医者は患者なら誰でも診るのは当たり前ではあるが、山本元若頭と天野教授には接点があるというのだ。医療関係者がこう話している。 「三浪して日大医学部に入った時点で、天野さんは非エリートとして民間病院で腕を磨くことに活路を見出した。手術件数をこなすうち、暴力団員の患者と知り合い、『腕がいいから』と別の暴力団員を紹介された。そんななか、山本氏とつながったと聞いています」 診断書には、感染症のリスクが高いので他人が使ったタオルを触るのは危険。生水を口にしてはいけない。人混みも避けるべき。トイレで踏ん張っただけで死ぬリスクがある。概ねそんなことが書かれていたという。 だが、フライデーが目撃した山本元若頭は診断書に書かれているような重病人には見えなかったそうだ。さらに取材を進めると、 「ここ一年の間に山本氏から天野さんのもとに高額な贈り物が届いているのです。マスクメロンが大量に配送されたり、1本1万円近くする高級ワインが配達されてきたり。神戸牛一頭セットがプレゼントされたときは、心底驚きましたね」(医療関係者) さらに今年2月1日、山本元若頭から魚沼産のブランド米300kg──実に10箱もの段ボールの山が、順天堂医院の天野氏に届けられていたというのだ。 郷原信郎弁護士は「暴力団からの贈答とわかっていたのなら、断固拒否すべきでしょう。わかっていて飲んだり食べたりしているなら、コンプライアンス意識や規範意識が麻痺しているとしか思えません」と批判している。 もちろん拒絶するどころか天野氏は贈答品を医局員とシェアしていたという。医者のモラルとしていかがなものかと思わせる記事である。 【巻末付録】 現代のグラビアから見てみよう。巻頭は「朝ドラ女優が『決意のヌード』に挑戦! 村川絵梨」。主演映画でヌードになるという話で、このグラビアでは脱いではいないが、着物姿が絵になる女性である。後半は「川上麻衣子 完全プライベート1986~2007」。女優川上のプライベートショットを撮ってきたカメラマン秘蔵の写真。「私立桜蔭高校→慶應大卒の超才媛が脱いだ! 八ツ橋さい子」。どこにでもいるような女の子である。今週のウリはスクープ袋とじ「矢吹春奈 ゴージャス・ヘアヌード 撮影・篠山紀信」。グラビアクイーンだそうだが、篠山氏らしい光と闇を取り入れた凝った写真。見開き2ページ目のお尻を高く上げたポーズが何ともエロティックである。 ポストは「この人とゆめの湯めぐり 古瀬絵理 スイカップの間」。NHK山形放送局で「スイカップ」といわれて評判になった女性。今は結婚して1児の母だそうだから、当然、モロ出しはなし。あとは「写真家・山岸伸と女優・アイドルの時代」。かとうれいこ、堀江しのぶ、安田成美など懐かしい名前が並ぶ。 袋とじは「AV界のトップスター これが日本の『単体女優』34人だ!」。扉の大槻ひびき、美少女って感じでいい。 単体女優って、優れた美貌とスタイルを持ち、名前だけで作品が成立する女優ということだそうだ。こんなに可愛い子が何が悲しくてAVに出るのか。 私は新しく始まった「“謎のママ”シリーズ」が好きだ。今週は「夕方までの……ご近所ヌード 優希ちゃんちのママ」。 そのへんにいる若いママが、近所で買い物をしたり、Hな格好をしたり。なかなかそそる企画である。 記事にいこう。毎度毎度で恐縮だが、どちらのSEX記事もマンネリが固まってまわりに苔が生えていそうな感じがする。 ポストは「梅雨に女は淫らになる」、現代は「妻たちの大反論『週刊現代のSEX企画、間違いだらけよ』」である。編集担当者には悪いが、時間がないのでお先に失礼する。 ポストで「おや?」と思ったのは、元国民的アイドルが超高級デリヘルで働いていて、なんと、そのお値段が120分で80万円だというのだ。 彼女は09年に、その国民的アイドルグループに入り、予備軍という立場だったが、コアなファンが多くいたという。だが、10年に突如としてアイドル活動をやめ芸能界から姿を消してしまった。 その後AVに彼女そっくりな女性がデビューした。名前は橘梨紗。だがそこも半年で引退してしまう。そして最近、超高級デリヘルに出ている麻里という女性が橘だといわれているそうである。 そこのデリヘルには現役アイドルや女子アナ、料理研究家(なんじゃそれは?)などの肩書きが並んでいるという。 しかし、最も安いランクでも90分4万円。最高ランクが麻里さんの所属している120分80万円だそうだ。 こんなところに行けるのは、株の配当が年に何億円もある富豪様だけだろうな。競馬じゃそんなに儲からないしな……。 今週はどっちもどっちもで引き分け! (文=元木昌彦)「フライデー」(6/17号、講談社)
【東大生強制わいせつ事件】被害女性の局部にドライヤーで熱風……サディストすぎるエリート学生の素顔とは
今週の注目記事・第1位 「『バカ東大生』が人生をパァにした真夜中の狂態」(「週刊新潮」6/2号) 「【4年生なら5人逮捕】東大生『強制わいせつ』親たちの嘆き」(「週刊文春」6/2号) 第2位 「アイドルを襲った27歳『粘着男』のツイッター心理分析」(「週刊新潮」6/2号) 第3位 「貴乃花部屋が中野新橋から退去する理由」(「週刊ポスト」6/10号) 第4位 「元米海兵隊員に殺害された沖縄<20歳女性>父が胸中告白」(「週刊文春」6/2号) 第5位 「外務省『事務次官』に『ロウソク男』就任なら日本は恥ずかしい」(「週刊新潮」6/2号) 第6位 「『笑点』新司会者『昇太』&新出演者決定の裏に何があったのか」(「週刊ポスト」6/10号) 第7位 「舛添都知事カネと女『爆弾証言』」(「週刊文春」6/2号) 第8位 「芸能界から追放だって!『あまちゃん』能年玲奈が可哀想すぎる」(「週刊現代」6/11号) 第9位 「榮倉奈々が賀来賢人と銀座『エルメス』デート〈撮った!〉」(「フライデー」6/10号) 第10 位「Xデーは7・18『ドナルド・トランプを暗殺せよ』」(「週刊現代」6/11号) 第11位 「【あなたが総理なら解散に踏み切るか?】『ダブル選挙』損得の算盤」(「週刊新潮」6/2号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! 各誌、伊勢志摩サミットの開催、オバマ大統領の広島訪問などで支持率が上がれば、安倍晋三首相は消費税先送りを決断して、ダブル選挙も決断するのではないかと見ていた。もちろん身内にも、造反の動きはあるようだ。文春は、麻生太郎財務相はダブル選には賛成だが、消費税増税延期には反対しているという。 先頃行われたG7でルー米財務長官に「消費税は予定通り上げる」と言ってしまったからだが、菅義偉官房長官もダブル選挙には消極的なようだ。 新潮によれば、5月中旬に自民党が行った衆院選と参院選の情勢調査が「結果は、自民党にかなりいい数字が出ています。具体的には、参院は単独過半数に必要な57議席は取れそうな勢い。(中略)衆院の方は、マイナス20議席だった」(自民党関係者)。どっちみち減るのは間違いないが、20議席なら御の字ということだろう。 だが、そう思い通りにはいかないと読む自民党関係者もいる。これまでダブル選挙をやったのは、選挙期間中に大平正芳総理が急死したときと、中曽根康弘総理の「死んだふり解散」の2回だけだが、ともに中選挙区制で、自民党の支持団体や後援会組織がしっかりしていた頃だった。 今は組織も弱体化し、ダブル選挙で投票率が上がると無党派層が選挙に行き、彼らは非自民候補に入れる傾向が強いから、自民党有利というのは未知数だというのである。 安倍首相は、サミットの席上、世界経済は、あのリーマンショック前夜に似てきていると何度も主張したが、サミット参加国の首脳たちの冷笑を浴びた。 それにもかかわらず、サミットで「了承」してもらったから、消費税増税は19年の10月まで再延期すると決めたようだ。さらに、各種の調査を見て自民党必ずしも有利ではないと判断したのか、ダブル選は見送る腹を固めたようである。 アベノミクスが完全に失敗したことを首相本人が認めたのだから、夏の参院選は「アベノミクスを失敗させた安倍首相は退陣せよ」というのが野党共闘側の統一テーマになる。戦いやすくはなったと思う。 さて、アメリカでは相変わらずトランプ旋風が広がりをみせているようだが、このままではトランプが大統領になってしまうと危機感を覚えている反トランプ派はもちろんのこと、トランプが大統領になって、これまでの資本家と政治家たちとのカネの癒着を暴くのではないかと恐れている、金融資本家たちからも「トランプを消せ」という声が出てきていると、現代は報じている。 もちろん、トランプがテロリストと名指ししているイスラム過激派たちも、その機会をうかがっているといわれる。 そのXデーは、共和党全国大会の開かれる7月18日が有力だといわれているそうだ。大統領になってしまえば厳しい警護がつけられるから、その前にやっちまえということのようだ。 確かに、アメリカ史はテロの歴史でもある。万が一にも、そのようなことのないフェアな戦いで大統領は選ばれるべきではあるが。 第9位。フライデーは榮倉奈々(28)と賀来賢人(26)が銀座で仲良くデートしている写真を掲載している。といっても、ピンと来ない(私もそうだが)人に2人の説明をしておこう。 榮倉は女優&ファッションモデル。NHK連続テレビ小説『瞳』に主演し、現在『99.9刑事専門弁護士』(TBS系)に出演中だ。 賀来は女優の賀来千香子が叔母にあたり、2015年放送の大河ドラマ『花燃ゆ』で新撰組・沖田総司を演じた。 「バーで一緒だった友人たちに別れを告げると、賀来は榮倉とタクシーに乗車。彼女のマンションへ向かったのだった」(フライデー) 蛇足だが、文春は先頃フジテレビを退社してフリーになった「カトパン」こと加藤綾子を「原色美女図鑑」と阿川佐和子の対談に起用している。ダルビッシュ有との仲は? と聞く阿川に、加藤は「してないです」。つまらん! さて、NHKの朝ドラ『あまちゃん』で国民的人気を得た能年玲奈(22)だが、ドラマ終了後は目立った活躍をしていない。 その理由は、独立をめぐって事務所とのトラブルがあり、このままでは能年は、引退に追い込まれるかもしれないというのである。 現代によれば、演技指導者・滝沢充子氏に能年が私淑し、そうしたこともあって事務所側は能年に仕事をあまり入れず、能年は滝沢と独立して事務所を設立しようと動き、事務所側が猛反発しているという。 能年が慕っている小泉今日子が気にかけてくれているようだが、現代によれば、小泉の事務所は能年と同じ系列であるため、これまた難しいそうである。 まあ、能年は「私は女優として演技がしたいだけ」と言っているようだから、独立して小さな舞台からコツコツと始めてもいいのではないか。 テレビや映画だけが、活躍の舞台ではない。その覚悟が能年にあるのか? それさえあれば、心配はいらないはずだが。 第7位。文春が始めた舛添要一都知事のカネの問題はほかのメディアまで巻き込み、「ヤフオク!で美術品購入」(フジテレビほか)、「別荘用にエスティマ購入」(産経新聞)、「似顔絵まんじゅう購入」(毎日新聞)など、次々に舛添氏の「カネの亡者」ぶりが暴かれている。 今週の文春では「舛添に裏切られた人たちの証言」を集めている。都知事選で選対本部長を務めた栗本慎一郎氏は、ある支持者から1,000万円の寄付の申し込みがあったが、カネの配分のとき、舛添氏が全額自分のものにしようとしたため支援者は嫌気を差し、立ち消えになったと話している。舛添氏の幼なじみで小中高の同窓生も「昔から金銭面は本当にケチでしたね。財布を出すところを一度も見たことがありませんし、食事を奢ってもらったこともありません」と言っている。 八幡高校同窓会関係者が、都知事に就任してから、舛添氏のキャラクターを生かしたまんじゅう「東京世界一。黒糖まんじゅう」を販売しようと計画したが、この計画を聞いた舛添氏が「ロイヤリティー(特許料)を寄こせ」と言ってきて、みんな関わらないようにしようと決めたと話している。 そんな四面楚歌な舛添氏だが、意外や意外、新潮で都政担当記者が「自民党が今後も支える意向を示しているので、舛添さんの本心は余裕綽々」だというのである。 「6月末には、約380万円のボーナスが支給されますし、すぐに都知事の職を投げ出すわけがない。(中略)今回の問題は、都議会の定例会が終わる6月15日過ぎに、お手盛りで選ばれた第三者委員会が違法性はないと発表し、幕引きを図るに違いありません」(同) 自民党は参院選の準備で忙しく、舛添氏になんか構っていられないというのが本音であろう。いまだにメンバーの名前さえ明らかにしない第三者委員会が、「舛添に違反あり」などという結論を出すことはあり得ない。 都議会が終わったら公費を使って海外へ逃げ出して、ほとぼりの冷めるのを待つ作戦なのであろうが、そうさせないために3の矢、4の矢を文春に期待するしかないのだろうか。 ところで先週、日経の競馬記者・野元賢一氏の競馬記事が当たると紹介した。野元氏の予想を先週の土、日もフォローしてみたが、やはり彼の予想力はただ者ではなかった。 彼の予想は原則4頭。メインレースだけ5~6点になるが、それでもほかの予想屋に比べれば少ない。 結論からいえば、彼の予想した馬だけで来るレースは4~5レース。彼の印の馬と無印にした馬が来るのが5レースぐらいで、まったく無印にした馬同士で来るのは2レースか3レースである。 ダービーは野元氏の〇と◎で来た。先週のオークスもシンハライト◎、チェッキーノ〇で決まっている。 まだ、彼の予想をどう買えば絶対儲かるのか決めかねてはいるが、近々、結論をここで発表したいと思っている。 お次は50年も続き、視聴率も高止まりしているお笑い番組『笑点』(日本テレビ系)だが、このたび司会の桂歌丸(79)が勇退した。 これだけの人気番組の新司会者をいったい誰か務めるのか、注目が集まっていた。大方の予想は、三遊亭円楽(66)と見られていたのだが、フタを開けてみれば、春風亭昇太(56)というサプライズ人事だったとポストが報じている。 この番組は立川談志さんが始め、初代の司会者は談志さんである。私も昔はよく見たものだが、今はほとんど見なくなってしまった。 談志さんも言っているように、ここの大喜利も含めて、全部事前に何をやるか決めてある。それをさもハプニングのように見せるのが、ここの出演者の腕の見せどころなのだ。 そう意味では、司会の良い悪いは番組の出来に深く関わるから、歌丸は慎重に選び、周囲に口外しないよう、秘密裏に行われてきたのだろう。 NHKスペシャルに出た歌丸が、先代の円楽が亡くなる前に電話をかけてきて、「後を頼む」と泣きながら頼まれたというエピソードも、円楽で決まりというムードを広め、円楽自身も「次はオレ」と言い回っていたようだ。 ポストで、歌丸はこう話している。 「まず若さ、明るさ。そして即興力があるわけですよ。あの方は新作落語をやりますよね。古典も“昇太流の古典”でやる。同じネタでも昇太さんがやるとガラッと違ってきちゃうわけです。笑点はこれから何十年も続けてもらいたい。そのために若い昇太さんを推薦しました」 大いなるマンネリの『笑点』は、私にはこれから何十年も続くとは思えないが、ここで落語の真似ごとを覚えた視聴者が、落語を聞きに寄席やホールに来てもらうきっかけにはなってきたし、これからもそうなってほしい。 そして落語がわかるようになったファンは、みなこう言うだろう。 「立川談志や古今亭志ん朝の高座を生で見てみたかったな」 もう遅いがね。 新潮は、外務省の事務次官に内定した杉山晋輔外務審議官(63)のことを「杉山といえばロウソク」だから、「就任なら日本は恥ずかしい」と書いている。なんのこっちゃ? 鈴木宗男元内閣官房副長官の著書『闇の権力の執行人』(講談社)の中に、杉山氏のことをこう書いているそうだ。 「料亭では、裸になって肛門にロウソクを立て、火をつけて座敷中を這い回るという『ろうそく遊び』なる下劣な座敷遊びに興じていた」 なんとまあ、粋な遊びをしはる人やろう。サミットで各国首脳たちに披露したらよかったのに。 さて、オバマ大統領が広島を訪問した。原爆記念館での滞在は10分と短かったが、その後に行った17分間のスピーチと、2人の被爆者たちとの握手とハグする姿に涙が出るほど感動した。 大統領就任早々行った核廃絶宣言、そして任期を終える間近に行った広島でのスピーチは、歴史に残るものになるはずである。 同行するはずだった旧日本軍捕虜の米男性の訪問は、直前で中止になった。彼が日本のメディアに「戦争終結のために原爆投下はやむを得なかった」と言ったことが、オバマの気を損ねたのかもしれない。 先週触れなかった「ニューズウィーク日本版」を紹介しておこう。広島・長崎に原爆を投下したトルーマン大統領の孫、クリフト・トルーマン・ダニエル氏(58)のロングインタビューが載っていて読み応えがあった。 彼の母親がトルーマンの一人娘。ダニエル氏は、被爆者で後遺症に苦しみながら回復を祈って千羽鶴を折り続けた佐々木禎子さんの兄と知り合い、子どもたちを連れて広島に行った。以来、広島、長崎の被爆者の体験をアメリカに伝える活動を続けている。 アメリカではいまだに先の米男性のように、戦争終結のために原爆投下は仕方なかったという考えが大勢である。ダニエル氏はトルーマンの孫ということで、「トルーマンの決断についてどう思うか?」と何度も聞かれてきた。 「私は被爆者に向かって、原爆投下は素晴らしい考えだったと言ったりはしない。しかし一方で、太平洋戦争を戦ったアメリカの退役軍人に対し、原爆投下が間違っていたと言うこともできない。私はその真ん中で身動きができなくなっており、息子も同じなのだと思う。私たちにとって、あの決断が正しかったかどうかという問いは、その後に相手の立場を理解することや、何が起きたかを伝えていくことの大切さに比べれば重要ではない」 トルーマンの孫であることで、彼はどれだけ苦しんできたのだろう。オバマ大統領の広島訪問については「素晴らしいことだ。そう思わない理由がどこにあるだろう」と答えている。 そしてオバマ大統領がやるべきは、「謝罪は求められてはいないのだと思う。求められているのは、何があったかを正直に認めることだ。(中略)オバマ大統領はこういう言い方もできるかもしれない。アメリカはすべきと思うことをやった。だが、それがもたらした傷についても認めないといけない」。 インタビュアーの小暮聡子氏(ニューヨーク支局)の祖父は戦時中、岩手県釜石市にあった連合軍捕虜収容所の所長を務め、戦後、収容所の管理責任を問われ、B級戦犯になっている。小暮がこう結ぶ。 「ダニエルはインタビューの中で、被爆者の中には本当は今も怒りを抱いている人もいるだろうと遠慮気味に口にした。アメリカでは原爆正当論は根強いが、少なくとも彼は被爆者の心情を理解しようとしている。翻って日本人は、アメリカがなぜ原爆投下を正当化するのかを十分に考えてきたと言えるだろうか」 長いインタビューのため断片しか伝えられないのが残念だが、このインタビューは先週のどの週刊誌の記事より秀逸であった。 オバマ大統領の広島訪問前に起こった米軍属による日本女性殺人事件は、彼の心胆を寒からしめたに違いない。 米元海兵隊員シンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)が起こした強姦殺人事件が沖縄の怒りをかき立て、日本人全体の怒りに火をつけることになれば、自民党には逆風になり、アメリカへもその逆風は届くこと間違いない。 シンザト容疑者は現在は軍人ではなく、米軍基地で勤務している民間人(軍属)だが、日米地位協定では軍人および軍属の公務中の事件の裁判権は米国が持つとされている。今回は「公務外」であるため沖縄県警が逮捕、捜査を行っている。 1995年9月4日「午後8時頃」にアメリカ海兵隊員2名とアメリカ海軍軍人1名が12歳の少女を集団強姦した事件では、日米地位協定によって実行犯3人が日本側に引き渡されなかったことで沖縄の怒りが爆発したが、米軍側はその二の舞いを恐れたのであろう。 文春によれば、菅官房長官はオバマ大統領訪日を控えて、米軍属を逮捕して基地問題が再燃することを最初は嫌っていたそうである。これだけの事件を「政治的配慮」し、隠蔽しようとしたのだとしたら、菅はゲス以下の政治屋である。 殺された島袋里奈さん(20)さんの父親に、文春がインタビューしている。 「(里奈さんの死を基地問題に関連付ける)そうした報道があることは知っています。でも、私は里奈の父親ですから、娘が一番なんです。(中略)今は娘のことしか考えられないんです」 せめて四十九日までは、そっとしておいてほしいと言っている。親の心情としては、わかりすぎるほどわかる。島袋さんの死を利用するのではなく、選挙を前にしたこの時期、沖縄の戦後をもう一度問い直し、日本人全体の問題として考えることには躊躇してはならないと思う。 第3位はポストのスクープだ。貴乃花の部屋は東京・中野区の「中野新橋」にある。この部屋のルーツである藤島部屋がこの地に根を張ったのは1982年2月だというから、30数年前ということになる。 若貴フィーバーの全盛期は、優勝パレードに6万人近い見物人が部屋周辺に集まり、パレードの沿道2キロ以上を人の波が埋め尽くした。 部屋のすぐ近くには「てっぽう」という、いい肴と酒を出す割烹がある。ここは当時、貴乃花や若乃花を取材しようと、新聞記者や週刊誌記者のたまり場のようになっていた。 だが、いろいろのゴタゴタの末、貴乃花は部屋を引き継いだが、金銭的には苦しい時期が続いたようだ。それに貴乃花はそこには住まず、都内の豪邸から通う「通い親方」であったことも影響したのか、力士が育たなかった。 貴乃花部屋のある土地と建物は貴乃花と親しい人間に売り、格安の賃料で借りていたそうだ。 だが、ポストによれば、昨年その人間から「退去してくれ」と告げられたという。そこで貴乃花は決断を下す。中野新橋から移転して、自宅を担保に自宅兼相撲部屋を建設しているというのだ。 なんとなく神がかったところのある貴乃花だが、ここで心機一転して、天下を取る相撲取りを育て上げ、再び、相撲ブームを巻き起こしてもらいたいものだ。 中野の住民としてはチョッピリ寂しい気がするが、久しぶりに「てっぽう」へ行って、主人と昔話でもしてこようか。 第2位。東京小金井市のライブ会場前で、冨田真由さん(20)がストーカーの岩埼友宏(27)にメッタ刺しにされた事件は、秋元康が始めたAKB商法の危なさを浮き彫りにした。 亜細亜大学3年で、シンガーソングライターでもある冨田さんに、京都で造園会社に勤めている岩埼が惚れ込み、腕時計をプレゼントしたり、彼女のTwitterに執拗に書き込みをしていた。 あまりのしつこさに冨田さんはプレゼントを岩埼に返し、Twitterをブロックした。かわいさ余って憎さ百倍の岩埼が、冨田さんを待ち伏せして襲いかかり、刺し傷は首や背中など約30カ所にも及んだという。 5月に入って冨田さんと家族は警視庁に相談していたそうだが、事件化しない限り、警察は何もしてくれない。 2年前にもAKB48のメンバー3人が、握手会でノコギリを持った暴漢に切りつけられる事件が発生して、こういう「商法」が問題化した。だが、こうしたアイドルのキャバクラ化は広がるばかりである。 「会いに行ける、手に触れることができるアイドル」をうたい文句に、握手会だ総選挙だとファンからカネを奪い取り、いくらカネを使ったかでその娘への忠誠心を測るあくどいやり方が、こうした犯罪を生むことにつながるのは、当然である。 新潮で精神科医の片田珠美氏も、こう言っている。 「彼女たちは、触れることのできる生身の女性として、ファンの前に現れた。“本当に恋人になれるかもしれない”と幻想を抱かせる本物の恋愛対象になってしまったわけです。またSNSで直接やりとりできることも、ファンが自分とアイドルが距離的に近いと勘違いする原因になっている。AKB商法は幻想ビジネス。そこに今回のような事件が起こる危険性を孕んでいる」 秋元氏は、若い女の子たちを危険にさらすようなビジネスは、即刻止めるべきだ。さもないと、同じような事件が再び必ず起きる。 閑話休題。先日、映画『スティーヴ・マックィーン その男とル・マン』を見た。彼が情熱を注いで作った映画『栄光のル・マン』の裏側を描いたドキュメンタリーである。莫大にかさむ費用、監督との離反、出演レーサーの大事故、妻の浮気など、次々に大ハプニングが、映画スターとしての地位を確立していた絶頂期のマックィーンに襲いかかる。 それでも彼は、24時間耐久レースの過酷な現実を観客に見せ、体感してもらおうと死力を振り絞る。映画が完成すると、あれだけ好きだったレースには2度と戻らなかったという。 ここには、間違いなく1本の映画に命を賭けた「THE MAN(男)」がいた。われわれの青春時代は、3S(スピード・スリル・セックス)こそが男の理想だった。マックィーンのようになりたいと、心から思っていた。青春が甦った。マックィーンはわずか50歳、がんで亡くなっている。 今週は文春、新潮がともに特集している「バカ東大生」が第1位、グランプリだ。 この事件は、03年に起きた早稲田大学のサークル「スーパーフリー」の学生らが女子大生に強い酒(98度だったといわれる)を無理やり飲ませて泥酔させ、輪姦をしていたのと同じたぐいである。 「スーフリ」事件で実刑判決を受けた14人の早大生の罪は準強姦罪だったが、今回は強制わいせつ容疑だ。 新潮によると、逮捕された5人の東大生の主犯格は工学部4年の松見謙佑(22)。新聞報道では「男子学生らに服を脱がされたり身体を触られたため、女子大学生が逃げ出して110番通報した」(朝日新聞5月20付)。今どきこの程度で“前途有為”なエリートたちを犯罪者にしていいのかという疑問があるが、そんなものではなかったようだ。 「実は、彼(松見のこと=筆者注)は被害女性に殴る蹴るの暴行を加えた上、カップラーメンの汁を彼女の顔にかけたり、とやりたい放題だったのです」(捜査関係者) さらに「最後には松見は女子大生の局部にドライヤーで熱風を浴びせかけ、それに耐えかねた女子大生はTシャツとズボンを着て泣きながら部屋を飛び出した」(同)。 松見らが餌食になる女子大生を集めるために作っていたのは「東京大学誕生日研究会」という、見るからにいかがわしいサークルだった。 松見は武蔵中学、武蔵高校を経て東大に入学。彼の父親も東大法学部出身で、大手銀行を経て、現在はファンド運営会社にいるそうだ。 ほかにも余罪が出てきそうだが、今回は強姦でもなく、睡眠薬を混入するといった計画性はないという。そんな面倒なことをしなくても、東大生と言えばすり寄ってくる女子大生には事欠かなかったということか。だが、今回の被害女性は怒り心頭で、現在のところ示談に応じる可能性が低いため「松見容疑者は起訴される見込みです」と、文春で別の捜査関係者が話している。東大生にはサドが多いのかね。 【巻末付録】 グラビアからいこう。まずはポストから。巻頭カラーが「シェイプUPガールズ 中島史恵『47歳の極上ボディ』」。ヘアはないが、なかなか見事なアラファイフ・ボディである。 袋とじは「桃色復刻 昭和の『ピンク映画』はエロかった!」。今は巨匠といわれる高橋伴明監督も昭和47年から「ピンク映画」を撮り始め、約60本にもなるという。 「低予算は当たり前で、現場で使えるのは350万円程。撮影が延びると費用もかさみますから、1本を5~6日で撮っていましたね。徹夜続きでしたね」(高橋氏) もう一度実写を見てみたくなるね。 あとは「“謎のママ”シリーズ開始」という不思議なタイトルの「夕方までの……ご近所ヌード 優希ちゃんちのママ」。これがなんだかわからないが、いいんだ。隣のきれいなママの日常と突然のヌード。意外に受けるかもしれない。 モノクロだが「独占入手! 小向美奈子の『無修正動画』がついに流出した!」というのまである。 現代は「<カラー研究>エロスVS.権力 闘争の50年史」。「四畳半襖の裏張り」や「エマニエル夫人」など、エロか芸術かなど世の中を騒がした「事件」を出しながら、規制する側の判断基準はまだ何も変わっていないから、いつまた後戻りするかわからないと警鐘を鳴らしているのだろう、自分たちに。 そのほかは「柳瀬早紀100cmIカップを撮り下ろし」。ド迫力のパイパイ。「発掘スクープ 伊佐山ひろ子」。カラダというよりも、存在感がすごい子だった。今こんな子はいない。 現代は特集で「新シリーズ SEXのない人生なんて!」というのを始めた。だが、内容は何も変わっていない。 今週は「60歳からの『耳でするSEX』」。要は女とするときは目より耳、相手のことをイカしたいなら、耳元でささやいたり、相手の声や響きを感じろというのである。 これって、私の数少ない経験からいっても、なかなか難しいんだ。 ポストは「死ぬまでSEX 超高級エロ・サービス 禁断の『悦楽園』」と題して、1脚60万円の「スケベ椅子」、2時間10万円の吉原ソープ、3万円超えのバイブ、1泊4万円のラブホなど、SEXを楽しむための道具や「施設」の紹介である。 というわけで、今週は企画力、総合力で優ったポストの勝ち! (文=元木昌彦)「週刊新潮」(6/2号、新潮社)
東京五輪招聘は2億円どころじゃない? 大新聞と新聞が報じない、JOCと電通の深いつながり
今週の注目記事・第1位 「セブン&アイ『不透明取引』と『女社長』」(「FLASH」5/31号) 第2位 「なぜ大新聞とテレビは『電通』の名を報じないのか」(「週刊ポスト」6/3号) 第3位 「主要100車種『実際の燃費』をすべて公開する!」(「週刊現代」6/4号) 第4位 「幹部&関係者9人に聞いた『日本会議』とは何か?」(「週刊ポスト」6/3号) 第5位 「舛添『汚れた都知事選』四百万円ネコババ<疑惑>」(「週刊文春」5/26号) 「<首の皮一枚でつながった>『舛添要一』都知事を褒めよ!」(「週刊新潮」5/26号) 第6位 「三菱自動車の天皇<益子修会長>直撃!」(「週刊文春」5/26号) 第7位 「『オバマ大統領』が広島でやるべきこと」(「週刊新潮」5/26号) 第8位 「ベッキーに川谷元妻が抗議文を送った」(「週刊文春」5/26号) 第9位 「『デタラメ家系図』だったNHKの『鳥越俊太郎』<ファミリーヒストリー>」(「週刊新潮」5/26号) 第10位 「『白い乳房の感動ヘアヌード!』高崎聖子改め、高橋しょう子」(「フライデー」6/3号) 今日発売の現代とポストを見て、沖縄県うるま市の会社員・島袋里奈さん(20)殺害と死体遺棄容疑で逮捕されたシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者の「事件」が載っていないことに失望した。 確かに容疑者逮捕は19日、木曜日の夕方だが、せめて2ページ、ワイドの1本にでも突っ込むべきではなかったのか。 テレビや新聞の報道も、これだけの重大事件なのに扱いが地味である。サミット前、オバマ大統領が広島を訪問するので、政府の沖縄在日米軍への抗議の仕方も弱腰に見える。 「元」がついたからといって米兵だったことは間違いないのだから、沖縄の怒り、悲しみを、日本中の怒りと悲しみにするべきである。 現代、ポストにはもっと言いたいことがある。現代の巻頭特集は「ニッポン経済大復活!田中角栄ならこうする」である。安倍政治がダメなことはよくわかるが、安易なノスタルジーで角栄を美化して取り上げるのはいかがなものか。 金権政治、ゼネコン政治を復活してどうしようというのか。 現代によると、警備会社の大手「セコム」の会長と社長2人が突然クビを切られたそうだが、申し訳ないが、この会社にはそれほど関心を持てない。 小保方晴子と瀬戸内寂聴というのもパス。裏カジノに出入りしていてバドミントン界から追放された田児賢一のインタビューはもっと掘り下げてインタビューしないと、もったいない。 ポストはガラッと変わって、「死を招く高血圧 死なない高血圧」。確かに私のような高齢者には関心事ではあるが、もっと伝えなければいけないことがあるのではないか。「死ぬまでSEX」をやっていれば、あとは適当に、というのではないだろうが、伝えるべき内容の軽重をもっと考えてほしいと思うのだが。 フライデーも褒められたものではない。今週の「緊急取材 これが『覚醒剤中毒』の最先端治療現場だ」は、なかなか力の入った特集だとは思うが、多方面に目を配り、写真誌ならではのスクープをもっともっと期待したい。 そのフライデーが今週もやっている「高崎聖子改め高橋しょう子『白い乳房の感動ヘアヌード!』」第2弾だが、さすが「日テレジェニック2015」を受賞したカラダは、はち切れんばかりである。乳房は大きいが、やや垂れ気味。ヘアの量は多い。顔は私好みではないが、うつ伏せになってお尻を持ち上げている背中からお尻にかけての線が美しく、迫力満点。 AVの世界では“大事”になっているしょう子ブームだが、『グラビア四天王 たかしょー MUTEKI Debut』(MUTEKI)も買いたくなってきた。 さて9位。NHKに『ファミリーヒストリー』という人気番組がある。著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材して、その人間のルーツを探し出してくれるのだ。 昨年7月10日の放送ではジャーナリストの鳥越俊太郎氏が取り上げられた。だが新潮によれば、番組で鳥越氏の家系図だと出されたのはまったくのデタラメなものだったというのである。 鳥越氏の郷里は福岡県うきは市吉井町で、実家は鳥越製粉という製粉会社。その三代目社長・繁喜氏を支えたのが、弟で鳥越氏の父親の俊雄氏だった。番組では鳥越家の親戚だという鳥越市治氏が家系図を差し出し、「家系図に記された最も古い祖先は、戦国時代を生きた人物。名は興膳」というナレーションが入る。 興膳は戦国大名・大友宗麟の家臣。関ヶ原の戦いで豊臣方についたため不遇の時代を過ごし、その後、鳥越俊太郎氏の曾祖父が鳥越製粉の基礎を築いたと紹介された。 それを知って鳥越氏は「昔から権力側につかないという気持ちがあったんだな」と興奮気味に語ったという。だが、この家系図は同じ市に住む鳥越氏とはまったく関係のない、鳥越家18代当主・鳥越光氏のものだったのだ。 新潮が見た光氏の家系図は詳細なもので、興膳まで正確にたどれるという。光氏から抗議を受けたNHKエンタープライズのプロデューサーと制作会社の女性ディレクターが来て話し合いをしたが、結論は出なかった。その上、帰り際に「穏便にしましょう。これで終わらせましょう」と言ったというのだ。番組を作っている連中は、お笑いバラエティぐらいにしか考えていないのであろう。さすがに再放送はしないという連絡はあったという。 だが、今年2月、朝日新聞に鳥越氏が自分の半生を語ったインタビュー記事が載った。そこで鳥越氏が「先祖は興膳だったそうです」と話しているのだ。NHK側は、抗議があったことを鳥越氏に伝えていなかったのだ。 あきれるのは、新潮がNHKに質問状を送ったところ、「放送内容については問題ないと考えています」(広報局)という返事が返ってきたことである。 それに当の鳥越氏も「朝日新聞で興膳に触れたのは、記事を書いた記者の作文でしょう。もちろん私もゲラで確認したから責任がないとは言わないが、私から興膳の話を積極的にしたわけじゃない」と語っているのだ。 もし記者が、自分の言っていないことを書いたら、ゲラで直すのがイロハのイだ。そのまま載ったら、抗議しなくてはいけない。それに、間違ったことを全国へ発信したNHKに抗議し、もう一度番組を作り直させるべきだと思う。鳥越氏は現在、ジャーナリストではなく「がん評論家」なのだから、致し方ないか。 お次は文春のタレント・ベッキー話を少々。ベッキーは5月2日、離婚が成立した川谷絵音の元妻と対面して謝罪した。面会は弁護士たちが居並ぶ中で行われ、元妻は最後にベッキーに向かってこう言ったという。 「頑張ってくださいね。私も頑張ります」 ベッキーとプロダクションは、やれやれこれでテレビに復帰ができると胸をさすっただろう。だが、その直後、謝罪する2日前にTBS系『中居正広の金曜日のスマイルたち』(5月13日放送)の収録が終わっていたことが発覚したのだ。 元妻はこのことを知らされておらず、放送当日の夕方、サンミュージックから連絡があったという。「順番が違う」。そう元妻が思ったのは当然である。 私もこの放送を見た。ベッキーはしおらしそうに見えたが、彼女とプロダクション側の「一日も早く復帰をしてカネを稼ぎたい」という底意が見え見えで、それに加担しているSMAP中居の目が落ち着かなかったのが印象に残った。 文春は放送後に元妻は弁護士と相談の上、サンミュージック宛てに抗議文を送ったと報じているが、サンミュージック側は「率直な心情を手紙に書いたもので、抗議文ではありません」と説明している。 だが、これだけの騒ぎを起こしたのに、たった3カ月ぐらいの謹慎で復帰するのは早すぎると、私は思う。復帰したとしても、これほどイメージが堕ちた彼女にCMは戻ってこないだろう。 オバマ大統領が5月27日に広島を訪問する。新潮は巻頭で「オバマが広島でやるべきこと」を特集しているが、ほかはともかく、この2人の意見には賛成する。野球評論家の張本勲氏は5歳の時に被曝し、姉を失っている。 「絶対に資料館であの“服”を見てほしい。あそこには、女の子用の小さな服が展示されている。3歳か4歳の子のものかと思っていたら、高校生の洋服だった。洋服もこんなに縮んでしまうのか、と胸を打たれました」 作家の大下英治氏は1歳の時、母親の背中で被曝し、父親は全身やけどで亡くなっている。 「大統領には、被爆者の話を直接聞いてほしい。資料館も行くべきですが、あそこにあるのは“死者の記録”。それに加えて、地獄を背負って生き延びてきた人たちの言葉を、生で聞いてほしいのです」 オバマが何を思い、何を言うのか――。世界中が注目しているはずである。 私はオバマ大統領の広島訪問決断を支持するものだが、気になる記事が毎日新聞5月22日付に載った。 「<米大統領広島訪問>元米兵捕虜も立ち会いへ 米政府が要請 【ハノイ西田進一郎】オバマ米大統領が27日に被爆地・広島を訪問する際、第二次世界大戦中の元米兵捕虜も立ち会うことが22日、分かった。1942年にフィリピン・バターン半島で米兵捕虜ら多数が死亡した『バターン死の行進』の生存者らで作る『全米バターン・コレヒドール防衛兵記念協会』のジャン・トンプソン代表が明らかにした」 ホワイトハウスから、大統領の広島訪問の式典に元捕虜のひとりを代表として参加させてほしいと要請があったという。 「広島訪問が、原爆投下の被害だけでなく、第二次大戦の全ての被害に目を向けたものであることを示す狙いがあるとみられる」(毎日新聞) だが、代表で参加する人物は「米東部コネティカット州のダニエル・クローリーさん(94)。フィリピンで旧日本軍の捕虜となり、パラワン島で飛行場建設の作業を素手で行うように強いられた。その後、日本に移送され、栃木県足尾の銅山などで強制労働をさせられた」(同)という人で、「毎日新聞の取材に当時の生活の過酷さを説明したうえで『兵器は人を殺害するので、全ての兵器は嫌なものだ。しかし、戦争を引き起こしたのは米国ではなく、ドイツと日本だ』と述べ、戦争終結のために原爆投下はやむを得なかったとの認識を示した」というのである。 嫌な予感がする。広島訪問にアメリカ国内で反発が起こるのが怖いために、オバマ大統領が譲歩したのではないのか。 広島で「戦争を早く終結させるために原爆は使用されたのだ」と彼が語れば、日本の国民感情を逆なですることは間違いない。オバマ大統領がどういう言葉を紡ぎ出すのか、じっくり見てみたい。 さて、三菱自動車が日産の傘下に入ることが決まったが、重大な燃費のゴマカシが行われていたことの責任を誰が取るのか不透明である。 文春は、三菱自の天皇と呼ばれていた益子修会長を直撃インタビューし、新潮は日産のゴーンCEOがかなり前から三菱自を傘下に収める下調べをしていたことを明らかにしている。 益子氏は三菱商事出身で、三菱自動車の経営再建のために送り込まれたという。今回の不祥事について文春が聞くと、「開発(部門)の中身が分からなかった」「(燃費偽装を=筆者注)知りませんでした」「現場には行くけど、そういうのをやっているのは分からなかった」「(燃費目標を5回も上げたではないかという質問に=筆者注)僕は『できないでしょう』と言ったけど、『できる』と言われるとね」と、自分は知らされていなかったと逃げるばかりだ。 三菱自動車がまとめた調査結果には、データ改ざんの背景には「目標達成へのプレッシャーや、幹部社員らの高圧的な言動による物言えぬ風土などがあった」と書かれているのに、である。 新潮によると、軽自動車の燃費データに不審な点があることに日産が気付き、三菱自に通知したのは昨年11月だったが、その段階から日産は、三菱自や三菱グループの経営状況を調べ始めていたそうだ。 提携発表後にゴーン氏の右腕と称される人物が首相官邸を訪れ、菅義偉官房長官に三菱を傘下に収めることを報告しているという。 「日産としては三菱自動車を三菱グループから切り離して完全に自社のコントロール下に置きたかったのですが、重工側は“待ってくれ”と。で、第三者割当増資という案が出てきたのです」(専門誌記者) 三菱自動車が不正を発表して、日産はうま味のあるところまで三菱の株価が落ちたタイミングを見計らって提携を発表したというのである。徹底した合理主義者のゴーン氏だから、三菱自には厳しいリストラを持って臨むという観測がしきりである。三菱自の社員は残るも地獄、去るも地獄となるのだろうか。 閑話休題。先日、東京・中野の通りを歩いているときにこんな病院の看板を見つけた。「老人内科」。高齢者がちまたにあふれているのだからあっても不思議はないが、なんとなく新鮮な気がした。内科は女・子どもが多く、年寄りが行っても座る場所もなかったりする。ここなら老人に優しいかもしれない。入ってみたくなった。 さて、文春は舛添要一都知事の金銭疑惑を今週も追及している。今回は「舛添氏の都知事としての正当性を揺るがしかねない“新たな疑惑”」をつかんだというのだ。 彼はかつて新党改革の代表を務めていたが、14年に都知事選に無所属で出馬するために離党した。にもかかわらず、彼は新党改革の政党交付金を約400万円も「ネコババしているのです」(新党改革関係者)。さっそく文春が調べた。 結果、無所属の舛添氏に他党(新党改革)から政党支部を迂回して、約526万円を受け取っていたことが判明したというのである。 政党交付金は国民ひとり当たり250円を支払っている血税であり、政党に対する交付金だから、無所属である舛添氏が手にすることは許されない。また、都知事選挙の運動費用収支報告書によると、都知事選挙のために個人、政治団体からの寄付は約3,400万円あったが、支出は約2,600万円だから、約800万円の“利益”を得ている。だが、これがどう使われたのか、収支報告書に記載がない。 そのほかにも、世田谷の豪邸の1階と地下部分を事務所として使っていて、政治団体から「舛添政治経済研究所」に月々家賃が支払われている。この研究所の代表は妻の雅美氏で、家賃の44万2,500円というのも、「30万円が妥当なところだと思います」(地元の不動産店)と、高く設定しているという。 公私混同の宿泊費や飲食代、さらには政党交付金の横取りから家賃の水増しなど、次々に明るみに出る、せこい金銭疑惑。早くも舛添辞任の声が出る始末だが、自民党都連関係者も文春で、「次は、清廉なイメージのある女性などがやるしかないのでは」と言いだしている。 文春によると、その女性候補は「蓮舫」「小池百合子」「安藤優子」になりそうだという。 新潮の得意技は「褒め殺し」だが、これだけ追い詰められても辞めると言わない「舛添要一を褒めよ!」という特集を組んでいる。 彼の出身は福岡県八幡市(現在の北九州市八幡東区)だが、ここは炭坑町で気の荒い人間の多いところだったと、かつて舛添氏が話しているが、彼の幼なじみに、北九州市に本拠を置く暴力団「工藤会」の事務局長にまで出世した原田信臣という人間がいたそうだ。 暴力団の主要メンバーと東大助教授を経て、国際経済学者になった男。映画にしたいくらいの題材ではないか。それも、原田氏は借金を重ねて組を破門になり、家族と共に焼肉屋をやっていたところに舛添氏が訪ねて行き、自分の選挙や後援会活動を手伝ってくれと言ったというのである。まさに男と男の友情物語だが、やがて原田氏は「舛添はカネに汚い、経費も交通費もくれない」と、脅迫状を送ることになったという。 工藤会のある有力幹部は、原田は「これは正当な社会正義だ、裏切られた」と悔し涙を流したが、3~4年前に他界したという。新潮いわく「筋金入りの暴力団元幹部を手玉に取るくらい、舛添氏は男の器量を備えているのである」。 東大助教授時代に愛人にしたA子さん(61)との間には子どもがいて、その子は「自閉症」(A子さんの母親)だそうだが、別れて以来、彼女には一度も電話をかけてこず、参議院議員を退くと、収入が減ったからと養育費の減額を求めてきた。新潮いわく「A子さんに見向きもしないのは、ただ前進あるのみという政治家としての心構えを示しているにほかならない」。これ以上書くのはやめるが、都知事の椅子が風前の灯火であることは間違いない。 ポストは、先週も日本会議について特集していた。異例のベストセラーになっている菅野完(たもつ)氏の『日本会議の研究』(扶桑社)だが、売れているというより、日本会議のメンバーが買い占めたとのウワサも立ち、物議を醸している。 また、扶桑社は、どちらかというと日本会議の考え方に近いと出版社と思われるが、そこからこういう本が出たということも話題のひとつである。 ポストが日本会議に関わっている人たちに聞いて歩くが、なかなか話をしてくれない。ようやく日本会議会長で、杏林大学名誉教授の田久保忠衛氏がインタビューに答えて、こう話している。 「──日本会議とはどのような活動をする団体ですか。 『我々の一つの大きな目的は憲法改正にあります。(中略)日本が自国を防衛するという視点に立つとき、障害になるのが憲法9条です。だからよりよい憲法を自分たちで作ろうというのが大きな目的です。(中略)我々の目的を達成するために、(改憲に前向きな)安倍政権の今を好機と捉えて、講演、啓蒙活動などを大々的に展開しているのです』」 しかし、「自民党や安倍政権と日本会議の関係は世間の人が見るほど密接なものではありません」と否定する。だが、どう見ても今の政権と表裏一体に見える。 また、日本会議が生長の家に牛耳られているというのは的外れだとも言っている。 これに対して菅野氏は、 「冷静に見て、日本会議の主張に政権がなびいているのは否定しがたい。それなのにそう見せないのは、全体をコントロールするトップや事務方の有能さにある。椛島事務総長ら生長の家出身の事務方幹部が取材に答えないのは、そこに本丸があるからということでしょう」 と話している。これからも注視すべき存在であることは、間違いない。 さて、現代の読むべき記事はこれだ。カタログ燃費と実燃費が乖離していることは、自動車に詳しい人間なら誰でも知っていたことだろう。 三菱に続いて、スズキが燃費の不正測定をしていたことが明らかになったが、当然ながらトヨタや日産、マツダにも似たようなことがあるに違いない。 現代はインターネットサイト「e燃費」の協力を得て、代表100車種のカタログ燃費と実燃費の差を調べた。 「e燃費」の石原正義氏はこう話す。 「ハイブリッド車や軽自動車など燃費を売り物にする車ほど、実燃費とカタログ燃費の乖離が大きくなる傾向があります」 その通り、トヨタのプリウスは、カタログ燃費は40.8km/Lだが、実燃費は21.7km/Lと、達成率は53.3%しかないのだ。 ほかにもスバルのプレオは達成率45.2%、スズキのアルトラバンは達成率が49.0%で、100%を超えているのはホンダのシビックの116.9%と、1台しかない。 検査をメーカー任せにしていた国もメーカーも、国民をバカにするのもほどほどにしろ! これでも怒らないのなら、日本人は人のいいアホだと言われても仕方あるまい。 東京五輪招致のために裏金を使ったのではないかという「疑惑」は、日を追うごとに大きくなってきている。新潮と文春がともに報じているが、文春はアフリカ票に絶大な影響力を持つ国際陸連、ラミン・ディアク前会長は親日家で、彼が市長時代に来日したときから、日本陸連の当時の会長だった河野洋平氏とは蜜月だったと書いている。 この河野氏の太いパイプが、今回の疑惑と結びつくのかには言及していない。一方の新潮は、五輪をはじめ、大きな世界大会には必ず電通の名前が挙がる。今回も、JOCの竹田恒和会長は、シンガポールにある「ブラック・タイディングス」社から売り込みがあり、電通に確認したところ「十分に業務ができる」と聞いたと述べているが、この会社は公営住宅の一室でとてもオフィスとは思えないし、現在は閉鎖されているという。 「要は、ペーパーカンパニーだった可能性が極めて高い会社に2億円超が振り込まれていたのである」(新潮) 電通はどういう調査をして「業務ができる」と判断したのか、説明するのが常識というものである。 この会社の代表の親友はディアク前会長の息子で、彼が13年9月頃、パリで高級時計など2,000万円もの買い物をしていたことをフランス検察は把握しているという。 スポーツビジネス界で絶大なる力を持つ人物として、電通の高橋治之氏の名前が挙がっている。彼は電通を退いているが、英紙「ガーディアン」には、彼とラミン・ディアク氏の関係がほのめかされているという。 田崎健太氏が2月に出した『電通とFIFA』(光文社新書)では、田崎氏が高橋氏にインタビューして、日本へサッカーW杯を招致するために電通はロビー活動費として、ISLというロビイングを引き受ける会社であろう、そこへ8億円ほど払ったと語っている。 サッカーW杯のロビー活動費が8億円だとすると、五輪にはもっと多額の金が動いた可能性があるはずだ。いま問題になっている2億円程度は氷山の一角に違いない。電通にからきしだらしないテレビは致し方ないが、大新聞は電通を恐れず、この闇に切り込むことができるのか。 この「素朴な疑問」について、ポストも「なぜ電通の名を報じないのか」と、かみついている。何しろ「ガーディアン」紙には、電通の名が繰り返し登場するのだから。 ポストによれば、電通の社史「電通の100年史」には、00年に、当時の成田豊社長と握手を交わす黒人紳士、今回の疑惑の渦中にいるラミン・ディアク氏の写真が掲載されているのだ。この時、ディアク氏は1年前に国際陸連会長とIOC委員に就任していた。 またこの頃から、電通は世界陸上をはじめとする国際陸連が主催する大会の国内放映権を獲得したという。 電通は国内最大の広告代理店で、年間売上高は4兆6,000億円、社員数は4万7,000人。テレビのCMなどを扱うが、花形部署はそこではなく「スポーツ局」だそうだ。約150人いる局員がそれぞれ得意な分野を持ち、テレビ放映権、イベントやスター選手の招聘、グッズ販売と、あらゆるスポーツをビジネスに変えてきた会社である。 今日のasahi.com(5月23日)に以下のような記事が配信された。 「2020年東京五輪・パラリンピック招致に絡み、東京側がシンガポールのコンサルティング会社に計2億3千万円を支払った問題で、同社との契約書には、招致委員会の理事長だった日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長がサインしていたことが22日、関係者への取材でわかった」 JOCと電通の深いつながりは、これまでの経緯を見れば明らかである。 「海外の捜査機関が動いており電通の関わりが注目されている以上、最初から報道の全容を紹介し、電通に真相を質すのがジャ-ナリズムの常道ではないか」(ポスト) こうした当然のことができないのは、日本のジャ-ナリズムが腐ってきている何よりの証拠であろう。 先週ここで、日経の競馬記事が当たると紹介した。日経の競馬記者・野元賢一氏がその人で、1964年生まれで東大法学部を卒業後、毎日新聞に入ったが、どうしても競馬がやりたくて「ラジオNIKKEI」のある日経ラジオに中途入社したというのだから、相当な競馬好きである。 彼は、厩舎回りもしないし、お付き合いで親しい厩舎の馬を大穴にしたりはしない。彼は日頃から「競馬記者の仕事は、最終的に自分が責任を取る覚悟を持たないといけない」といっているそうだ。 日曜日は3歳牝馬の祭典「オークス」がメインレースだったが、早速日経を買ってきて野元氏の予想を見ながら競馬をやってみた。 結果は評判に偽りなし。すごい! 野元氏のすごいところは、メインレースの「オークス」こそ6頭の馬に印をつけていたが、そのほかは◎○?注の4頭にしか印をつけないのだ。 確かに4頭以外が連に絡むこともあるし、◎○は人気馬であることが多いから、穴馬が好きな競馬ファンには向かないかもしれない。 だが12レース中、彼が◎〇をつけた馬が絡んだレースは9レースあった。そのうち◎○で来たレースが4レース。12レースのように○の2番人気無印の4番人気で馬連でも2,630円つけている。 つまり野元氏の◎○から流せば、12レース中9レースはほぼ取れるということだ。これってすごいことだ。中でも「オークス」はシンハライト◎、チェッキーノ○だ。私はビッシュ(3着)から買ったのでダメだったが、彼の予想のうまさは本物かもしれない。 来週の「ダービー」の彼の予想が楽しみである。 さて、今週の第1位はFLASH。週刊誌には怖い存在のコンビの雄、セブンイレブングループの内紛について、追及している。なかなか週刊誌、それも出版社系の週刊誌にはできない記事だが、その勇気を買う。 「セブン&アイ」鈴木敏文会長が退任を表明して約1カ月半がたったが、鈴木体制が抱え込んでいた「時限爆弾」の存在が浮上してきているというのだ。 「ほぼ実績のないA社が、経営幹部の強引な推薦で、イトーヨーカ堂にノートを納入する業者になった」(セブン&アイ関係者) このことが、鈴木降ろしの遠因だといわれているというのだから穏やかでない。A社はノートや雑貨の企画・卸、バラエティ番組やタレントのキャスティングを手がけていて、社長は31歳の美人だそうだ。 彼女はモデルやタレントの仕事をして、西麻布の飲食店でホステスをしていた。その頃、芸能プロダクション関係者とつながりができ、A社を立ち上げた。 この会社が納入したノートは、ほとんど売れなかった。だが、イトーヨーカ堂の常務執行役員と出会ったことで、審査の厳しいイトーヨーカ堂と取引できるようになったという。 FLASH調べでは、11年の売上高は1,000万円、12年が2,000万円、13年が4,000万円、14年1億5,000万円、15年は5億円とうなぎ登りである。 この常務氏は鈴木派直系で、絶対権力者だったという。だが、昨年10月に監査部門の調査で在庫隠しが疑われ、A社との不正な取引が問題になった。再調査も決まっていたのに、突然中止されたそうだ。そして、2月に件の常務氏は関連会社社長に「左遷」されたという。 5月26日には、セブン&アイHDの株主総会が開かれる。まだまだ隠されていたウミが吹き出しそうだ。 【巻末付録】 ポストのセクシーグラビアは「キャンペーンガール50年史」。袋とじは「これがアメリカのトップ・ポルノスター33人だ」。不思議なことに、この袋とじに出てくる女性たちのヘアは写っていない。それに、おなじみの「艶色美熟女図鑑 波多野結衣さん27歳」 現代は、編集部が見つけた美女「はるな 32歳」の第2回だが、私の好みは断然、波多野結衣さん。顔といい表情といい、ポストのほうにセンスを感じる。 そのほかに「Gカップの新星 園田みおん」。これはキャバクラ嬢丸出しのようで、私の趣味ではない(お前の趣味なんてどうでもいい!)。 袋とじは懐かしの畑中葉子「最後のフルヌード」。なんでも、33年ぶりにCDを発売する記念ということだそうだ。彼女も今は50代半ばか。昨夜、NHKの『人生の終い方』を見たせいか、彼女の裸を見ても欲情するよりそんなことを考えてしまう。 現代はゴールデンウィークのポストの「死ぬまでSEX」総集編の売り上げがよかったためか、「あの素晴らしいSEXをもう一度 超拡大版スペシャル」と銘打って「男ならSEXで認められたい」と特筆大書。 70過ぎても相手から「男として認められたくて」SEXしようとは思わないが。そう思っている人だけには必読。 ポストは毎度おなじみの、美人女医6人から教わる「死ぬまでSEXの陶酔」。よくこれだけ女医さんを探してくるね。その努力と熱情には、あきれ果てながらも感動する。 ということで、今週も引き分けの心だ。 (文=元木昌彦)「FLASH」(5月31日号、光文社)
“号泣議員”野々村竜太郎元県議をもしのぐ!? 舛添要一都知事の異常なタカリぶり
今週の注目記事 第1位「舛添都知事 血税タカリの履歴書」(「週刊文春」5/19号) 第2位「露悪家『トランプ』有言実行の吉凶検証」(「週刊新潮」5/19号) 「トランプはヒラリーに勝てるか?」(「週刊文春」5/19号) 第3位「【父・尾上菊五郎、母・富司純子が激白60分】寺島しのぶの乱」(「週刊文春」5/19号) 第4位「<文化勲章俳優>『高倉健』実の妹が語った養女への不信感」(「週刊新潮」5/19号) 第5位「『日本会議』とは何なのか?」(「週刊ポスト」5/27号) 第6位「パナマ文書に出てきたニッポンの億万長者<全実名>」(「週刊現代」5/28号) 「『パナマ文書』日本人230人実名全掲載」(「週刊ポスト」5/27号) 「『パナマ文書』掲載企業・掲載個人の言い分」(「週刊新潮」5/19号) 「パナマ文書<実名公開>『日本人230人』リスト」(「週刊文春」5/19号) 第7位「役人だけが幸せな国」(「週刊現代」5/28号) 第8位「『新潟焼山噴火は危険すぎる 第2次東日本大震災を警戒せよ』」(「週刊ポスト」5/27号) 第9位「『やっぱりやる』安倍晋三と菅義偉<官房長官>『同日選』めぐる暗闘 すべて書く」(「週刊現代」5/28号) 第10位「三菱・住友・三井『枢密会議』」(「週刊新潮」5/19号) 第11位「夏帆『<13歳上>新井浩文と親公認の熱愛生活』撮った!」(「フライデー」5/28号) 第12位「ジョコビッチを世界一に導いたグルテンフリー[健康法]は本当に体にいいのか」(「週刊ポスト」5/27号) 第13位「日経新聞の『競馬予想』はなぜ当たるのか」(「週刊ポスト」5/27号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事とグラビアの勝者はどっちだ! 呪われた東京五輪から、また火の手が上がった。2020年東京五輪・パラリンピックの招致活動に関し、フランス側の捜査で、東京側から国際陸上競技連盟関係者に多額のカネが振り込まれたことを確認したと、フランス司法当局が声明を発表した。 日本側は当然否定しているが、メディア報道ではなくフランス政府が「事実」を把握したとなると、間違いなく大問題になる。 この贈賄疑惑に、電通の名前が浮上しているという報道もある(電通側は否定)。日本のメディアは双方がこう言っているなどという生ぬるい報じ方ではなく、取材チームを組んで徹底取材をやるべきである。ブラジルは大統領が弾劾されて職務停止に追い込まれ、リオ五輪が無事開かれるかどうか予断を許さない。 幸い、日本には時間がある。もし不正が見つかれば、即刻開催国を辞退するべきであろう。 今週はまず、日経の競馬記事が当たるというポストからいこう。来週がオークス、次がダービーと、競馬のクラシック戦線は今が盛りである。 このところ、今少しのところで当たり馬券を外している(昨日のビクトリアマイルも馬単でいったから、2着1着だった)私には垂涎の記事である。 日経の競馬記者・野元賢一氏がその人。1964年生まれで東大法学部を卒業後、毎日新聞に入ったが、どうしても競馬が好きで「ラジオNIKKEI」のある日経ラジオ社に途中入社したというのだから、相当な競馬好きである。 彼は、厩舎回りもしないし、お付き合いで親しい厩舎の馬を大穴にしたりしない。彼は日頃から「競馬記者の仕事は、最終的に自分が責任を取る覚悟を持たないといけない」言っているそうだ。 「全国紙の日経は大穴を狙う必要もないため、本命を中心とした堅実な予想になる」(競馬フアン) 5月1日に行われた12レース中11レースで、野元氏が本命、対抗にした馬が1着でターフを駆け抜けたという。よし、今週は野元馬券で負けを取り返そう。 さて、錦織圭が何回やっても勝てないジョコビッチだが、彼の強さの秘密は「グルテンフリー(小麦抜き健康法)」にあるとポストが報じている。 グルテンフリーとは、簡単にいえば、パン、うどん、ラーメン、揚げ物やビールなどを断てばいいのである。そうすると、頭痛やめまい、下痢などの体調不良が改善されるというのだ。 欧米ではこの健康法が広がり、スーパーやレストランにもこれらの食品が並んでいるという。 この食事法は、日本人には難しくない。主食をお米にすればいいのだ。お米にはグルテンもアレルギーもほとんどない。焼きそばはビーフンに、ラーメンはベトナムのフォーに。そばは十割そばならOK。どら焼きの代わりに大福やようかん。クッキーの代わりにマカロンを。ビールや麦焼酎は飲めないが、ウイスキーはOK。芋焼酎も大丈夫ではないのか。 だが、小麦アレルギーでない人がパンや麺類を急にゼロにすると、逆に血糖値が上がってしまうこともあるというから、要注意だそうだ。 第11位。フライデーが映画『海街diary』で三女の千佳を演じて日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した夏帆(24)が、13歳年上の俳優・新井浩文(37)と親公認の熱愛生活を送っていると報じている。 『海街diary』は小津安二郎ばりに鎌倉の風景を入れ込んだ佳作ではあるが、私には広瀬すずのかわいさばかりが目立った映画だった。 5月の母の日に夏帆の母親と3人で蕎麦屋に入り、仲良くそばを食べていた。3人並んだ写真が出ているが、なかなかいい雰囲気だ。お互い多忙なはずだが、お泊まりだけではなく、週に1~2度は外でデートしているというから、ゴールインということもあるのかもしれない。 三菱自動車の燃費不正問題は、三菱グループの奥の院の隠然たる力を見せてくれた。 新潮がこう書いている。総売上高約60兆円を誇る日本最大最強の財閥系企業群、三菱グループの奥の院、「金曜会」は会長、社長のみが参画を許される舞台である。会は、1954年に作られたという。現在はグループ29社の会長、社長、計48人がメンバーとなっている。 しかし、グループの大方針を定める本当の最高意志決定機関は別にあると証言する者もいる。 三菱東京UFJ銀行の幹部が声を潜めてこう言う。 「実は金曜会が開かれる前か後に、御三家と三菱グループ主要10社のうちから順番に選ばれる6社を併せた計9社のトップたちだけが、同じフロアの別の部屋に集まって行う会議があるのです。『世話人会』といい、三菱財閥の本当の奥の院と呼ばれている。そこでは、グループの今後の展望や懸案事項だけではなく、グループ内の主要企業の役員人事なども話し合われる。だから、金曜会の他のメンバーからも恐れられる存在なのです。かつて三菱自動車を救済したのも実際にはこの世話人会で、グループ全体で計5000億円もの優先株を引き受ける支援策の認可を決定した。それを金曜会で示し、追認を求めた形です。御三家で決めたものに異を唱えられる者などいるはずもありません」 この世話人会こそが日本最大のコングロマリットの頂点に君臨し、真に最高意思を決定する「枢密会議」だというのである。 今回の三菱自の日産傘下入りも、ここで決められたのだろうか? ほかの財閥にも、同じようなものがある。三井の会は「二木会」、住友は「白水会」という。61年、三井のドン、故・江戸英雄・元三井不動産会長の呼びかけで発足したのが「二木会」だ。 51年に住友銀行の法王といわれた故・堀田庄三・元住銀頭取が呼び掛けて作られた「白水会」の名の由来は、住友創業家が江戸時代に大阪で始めた銅商の屋号「泉屋」によるそうだ。泉の上と下を分けて白水にした。 組織の三菱、人の三井、結束の住友といわれる。この中で生き残り、これからも繁栄を享受できるのはどこかになるのか。戦後、財閥解体を生き延びてきたこれら大グループに再び注目が集まっている。 7月の参院選までわずかだが、安倍首相は衆参同日選挙をやるべきかどうか、悩みに悩んでいるようだ。 現代は「やっぱりやる」ほうに傾いてきているという。解散の大義名分は「アベノミクスを続けていいのか」を国民に問うということのようだ。 5月18日に発表される今年第1四半期のGDPが、同日解散かどうかを左右するといわれているが、どちらにしても、GDPが上がればアベノミクス成功だし、悪ければ消費税を上げるなという解散風が吹くから、安倍首相は気にしていないというのだ。 熊本大地震は、不思議なことに安倍内閣の支持率を3ポイントも上昇させた。だから、勝てるときに勝っておく。それが永田町の論理だと現代は言う。 だが、菅義偉官房長官は「今衆院を解散したら確実に議席を減らす」と反対の意向らしい。東京五輪に総理として出たい安倍首相は、解散をやって、アベノミクスの責任を取るとかなんとか誤魔化して、いったん総理の座を降り、彼の言うことをなんでも聞く岸田文雄外相をダミーに据えて、返り咲く戦略も考えているといわれる。 そんな虫のいいことができるはずはないと、私は思う。その戦略をぶっ壊すためにも、参議院選は自民党の議席をたっぷり減らすことが重要なのだ。 ポストによれば6月7日の深夜に、地震研究者の高橋学・立命館大学・歴史都市防災研究所教授から緊急の電話が入ったというのだ。教授はこう言った。 「新潟焼山の噴火(5月6日に新潟と長野の県境にある新潟焼山で水蒸気噴火による降灰が確認された=筆者注)は、東日本大震災の“最終章”である『ステージ4』に突入したことを示しています。今後、火山の大噴火や巨大津波が再び東日本一帯を襲う可能性があります!」 教授が言うには、過去100年間で世界中に発生したM(マグニチュード)8.5以上の大地震では、およそ5年以内に近隣の複数の火山が必ず噴火している。唯一の例外は東日本大震災で、多くの専門家は、近い将来噴火すると見ているそうである。 いつ来てもおかしくない首都圏を襲う大地震に脅える毎日である。せめて自分が生きている間だけ来ないでほしいと思う気持ちは自分勝手だとわかってはいても、そう思わない日はないのが、正直なところである。 ポストや現代の「狼少年」のような地震記事だが、これを読むたびに、身の回りを見回して、地震が起きたら何と何を持って飛び出そうかを考えている。そのためには、こういう記事が有用なのだ。あとは、その時自分はどこにいるのか。地下鉄・大江戸線のように地下深くにいるとき大地震が起きたら……。また眠れなくなる。 7位は現代恒例の役人批判。巻頭からぶち抜き15ページもやっている。「役人はいつの間にか自分たちの給料だけ上げていました」「年金充実で公務員の老後だけは安泰です」「こんなに休んでこんなに福利厚生」「リストラなし、役員定年もなし」と、いつもの批判のオンパレード。 必読は、三菱自の燃費問題を国交省はなぜこれまで見抜けなかったのかという「素朴な疑問」を国交省に聞いているところだ。 国交省で燃費試験を行う「交通安全環境研究所」の担当者は、こう答えている。 「――そもそもなぜ不正を見抜けなかったのか。 『不正を適切にチェックできるような審査ができていなかったということに尽きます。私どもの認識が甘かったと言わざるを得ない』 ――三菱自動車の車を試験し直すとのことだが、ほかのメーカーについては調べないのか。 『国交省のほうで他のメーカーにも不正がなかったかどうか『自己申告』という形で調査をして、問題があればここで再試験などをしていくと思います』」 アホではないか。ほかのメーカーが「自分のところも不正をやりました」などと言ってくるはずはない。日産が三菱を傘下に置くことにしたのも、自分のところの不正を隠すためではないのか。 これを機会に、一から検査のやり方と全メーカーの再試験をやるべきこと、言うまでもない。 マイナンバーの混乱がまだまだ片付かないという話もあるが、最初から分かっていたことであるから、ここでは触れない。 さて、タックスヘイブン(租税回避地)の会社の設立などを手がける中米パナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」から流出した「パナマ文書」だが、5月10日に国際調査報道ジャーナリスト連合は文書に記載されている20万以上に上る法人名や関連する個人名の公表に踏み切った。 文春によれば、文書に記載されている日本人は32都道府県に約230人だという。三木谷浩史楽天会長兼社長、重田康光光通信会長、島田文六シマブンコーポレーション前社長、友杉直久金沢医科大学名誉教授などの名があり、伊藤忠商事、丸紅、ライブドア、ソフトバンクBB、東京個別指導学院、東洋エンジニアリング、エム・エイチ・グループなどの企業名もある。 今のところ唯一「公職」から名前が挙がっているのは、都市経済評論家の加藤康子・内閣官房参与(57)。故・加藤六月農水相の長女で、ウエディングドレスの輸入販売などを手がける会社の代表を務めている。 タックスヘイブンそのものは違法ではない。資産家が相続税を軽くしたいためにタックスヘイブンに資産を移すときに、日本国内で譲渡税を支払っていれば、それ自体に犯罪性はない。読売新聞(5月10日付)は、「『パナマ文書』に記載されている日本の企業や一般個人を、現時点では匿名で報道します(自ら公表した分を除く)」としている。 パナマ文書に対する日本のメディアの反応が極めて鈍いのは、こうしたメディア側の「良識」があるからであろう。 だが、現代やポストが実名やサイトに載っている人たちを掲載しているが、この中に絶対、違法にタックスヘイブンを使っている人間がいるのは間違いない。 節税や商習慣の名目で、本来なら税金として徴収され、われわれに還元されるべき莫大なカネが流出している「ファクト」を徹底調査して、なんら違法なことをやっていないとしらを切る輩や企業の面の皮をひんむいてこそ、ジャ-ナリズムといえるのではないか。それをやらずに、外国メディアに頼りきりではまたまた日本のメディアはバカにされる。 メディアといえば、私も何度か会ったことがある元朝日新聞主筆の若宮啓文氏が旅行先の北京のホテルで亡くなった。享年68歳。新潮によれば、その日はだるい、手が震えるなどの体調の悪さを訴えていたようで、ホテルへ帰り、風呂に入ったままの姿で亡くなっていたという。 朝日のコラムに「竹島は韓国に譲ってしまったら」などと書いて物議を醸したと新潮は報じているが、確かに朝日が謝罪する前に自著で、従軍慰安婦問題に関する朝日新聞のキャンペーンには根拠がないと批判したことがあったと思う。 私は若宮氏から戦前の朝日新聞の戦争協力について聞いたが、過ちは過ちと認めながら、二度と繰り返さないために何をすべきかを真摯に話してくれた。反骨精神旺盛な素敵な朝日文化人だと思ったが、惜しい人を亡くした。 さて、私も買おうとしてAmazonを覗いたが、売り切れだった菅野完(たもつ)氏の『日本会議の研究』(扶桑社)だが、売れているというより、日本会議のメンバーが買い占めたとのウワサも立ち、物議を醸している。 また、扶桑社はどちらかというと日本会議の考え方に近い出版社と思われるが、そこからこういう本が出たということも話題のひとつである。 ポストは、この日本会議とはいかなるものかを巻頭で特集している。 日本会議国会議員懇談会というのがあるが、安倍首相、麻生太郎副総理、菅義偉官房長官、高市早苗総務相など、閣僚19人のうち実に16人がそこに所属している。 議員懇談会所属のベテラン議員が、こう話す。 「約40年前に前身となる団体ができた当初は、愛国心を持つ人たちで集まっているものの、各論では多様性のある団体だった。それが今では徐々に先鋭化し、安倍さんの考えに同調できる人間でなければ居心地が悪く感じるような状態です」 村上正邦・元自民党参議院議員会長は、このメンバーたちが原点としているのは宗教法人生長の家を設立した谷口雅春氏の教えで、谷口氏は現行憲法を占領基本法だと批判し、憲法改正というならばまず明治憲法の復効を宣言し、その後に改正すべきだと言っていたという。 ともかく、安倍首相のいる間に憲法改正をしてしまおうと後押ししている集団であることは間違いないようだ。アメリカのティーパーティーの日本版だと言ったら、怒られるかな。 高倉健が死んだ後、養女と周囲、特に健さんの親族との間にすきま風が吹きすさんでいるようだと新潮が報じている。 森敏子さん(81)は、健さんの実の妹である。健さんが亡くなったのは14年の11月10日だが、彼女がそれを知ったのは2日後の12日のことだったという。 それまで兄と妹は仲がよく、健さんから「ヨーグルト一つとっても、『いろいろ試したけどこれがいい。北九州だとここで売っている』と、フジッコのカスピ海ヨーグルトを勧めてくる。水も、夏になるとスポーツドリンクがケースで届く。とにかく健康にすごく気を遣ってくれて、密なやりとりをしてきました」(敏子さん) こうも話す。 「最後に電話で話したのは……10月頭くらいでしたでしょうか。変なことを言うんですよ。『仏は上から見てるからな』って。『必ず見てる』と3回繰り返しました。どういう気持ちで言っているのか見当がつかない私に、くすっと笑ってしみじみと、『お前幸せな女やな』とも。兄自身は悪性(リンパ種)で死期がそう遠くないのを悟っていて、それを私に告げるわけにはいかないけど、匂わせたかったんでしょうか。いまでは、『死んでも上から見守っているぞ』っていう意味だったと理解しています」 彼女が養女の存在を知ったのは、(健さんがなくなった半月後の) 11月27日だった。高倉事務所の専務が、「今まで黙ってた。女房にも言えんかった」と話し始めたのがきっかけだったという。 養女は、敏子さん側にこう言っているそうだ。 「亡くなってからも守るべきものとは、高倉のプライバシーである。避けなければいけないのは、養女という存在をスキャンダラスに暴露されることである。親族との確執があるとか、交際を興味本位に捉えられるのを避けなければならない。にもかかわらず、すでにそのような動きがある。高倉健を守るために自分は孤軍奮闘していることを理解してほしい。親族サイドから、おかしな話がマスコミに出回らないように口をつぐんでいただきたい。『高倉健』を守るために、親族の皆様とも力を合わせたい気持ちだ」 そう訴えていた彼女自身が週刊文春に登場して、自分の存在を明かすのはこの直後のことだったという。養女側の言い分はチト筋が通らない気がするが。 養女によれば健さんの遺骨は、散骨してくれというのが故人の意思だというが、敏子さんはこう反論する。 「鎌倉霊園には、チーちゃん(71年に離婚した江利チエミ)との間の水子が祀られています。お墓を買ったときに、『すごくいいところにあるから。鎌倉来たら連れて行く』と電話がありました。(中略)折りに触れて線香をあげに出向いていましたし、自分自身も亡くなればそこへ入るつもりで、知人と墓石を見て回ったほど。そうやってしてきた人が、散骨なんて言うわけがありませんよ」 草葉の陰で健さんは、養女と親族との争いをなんと思っているのだろう? 「まあまあそんなに目くじら立てないで、仲良くやれよ」そう苦笑いしているのではないか。 第3位。文春の「寺島しのぶの乱」は読み応えがある。七代目尾上菊五郎(73)と女優の富司純子(70)の間に生まれたのが女優の寺島しのぶ(43)と五代目尾上菊之助(38)。だが、寺島は女に生まれたため歌舞伎役者になれず、己の運命を恨み、疎外感を持ちながら育ったと歌舞伎記者が話している。 その上、名門の歌舞伎役者との恋にも破れて、梨園の妻になることさえできなかった。女優として成功し、フランス人と結婚して長男・眞秀(まほろ)くん(3)を授かった。この子を歌舞伎役者にしたがっているというのだ。 外に嫁いだ娘の子で、しかもハーフ。難しいのではと思われるが、歌舞伎の歴史にはハーフの役者もいたという。明治から昭和初期にかけて類まれな美貌で人気を集めた十五代目市村羽左衛門の父は、明治政府の外交顧問として来日したフランス生まれのアメリカ人だったそうだ。 だが、そうだからといって寺島の息子がすんなり歌舞伎役者になれるわけではないが、どうやらそれをめぐって「お家騒動」が起きているというのである。それは菊之助の長男・和史(2)くんの初お目見得で、菊五郎が「うちにはもう一人孫がいるんです」、それに先立った取材会で「(娘が)どうしても(長男を)歌舞伎役者にしたいって言うのでね。ならせるなら、ゆくゆくは(尾上)梅幸を継がせるかね」といったことが発端だという。 そこに女性誌が、菊之助の妻と寺島が不仲と書き立てるものだから、小さな2人には何も関係のない騒動が持ち上がっているようだ。菊五郎と富司がそろって文春の取材に答え、こうした周囲の騒ぎに対して「そんなことは全然ない」と否定して見せたというのが、それだけ騒動が深刻だという証左ではないか。 梨園には、私なんぞ想像もつかない難しい約束事があるようだ。この中で面白かったのは、寺島の反抗期が相当すごかったこと、女優になれと薦めたのは女優の太地喜和子で「あなた、寂しそうね。女優やったらいいんじゃない」と言ったこと、寺島の出世作『赤目四十八瀧心中未遂』でセックスシーンに挑戦するとき、富司が「裸になったらお嫁に行けないし、絶対やめたほうがいい」と言ったのに、菊五郎は「女優なんだからいいだろう」とひとこと言っただけだったというところ。富司純子も古希になったんだね。 さて、オバマ大統領は広島を訪問することを決断した。決断力不足だとか弱腰外交だとか批判されたが、最後の最後でオバマらしい選択をしたことをたたえたい。 オバマの次の大統領にはクリントンが優勢だと思われていたが、最近のロイター通信の調査では「クリントン氏の支持率が41%で、共和党指名が確実なトランプ氏の40%と横一線」(5月13日のasahi.comより)で、このままいけばトランプ氏が次期大統領になる可能性が高いといわれる。まさに冗談から駒である。 新潮は、トランプ氏が当選すれば日米関係は大変なことになるという巻頭特集を組んでいる。何しろ、ことあるごとに彼は日本をやり玉に挙げているのだから。 「トランプ氏の主張は昔から一貫している。第1次湾岸戦争前の1987年、ワシントン・ポストなどに“ペルシャ湾の治安を、アメリカ人は人命と金をかけて守っている。日本はなぜ代償を払わないのか”という全面広告を載せた人物がいる。日本にとっては痛い内容ですが、それがトランプ氏だったのです」(在米ジャーナリストの古森義久氏) 大統領になった暁には、さらに日本に在日米軍の負担金を吹っかけてくるか、日米安保条約を解消し、日本から引き揚げることもあり得るそうだ。 もしそうだとすると、新潮お得意の「中国が尖閣諸島を取りに来る」となるわけだが、それは置くとして、日本としてはなんとしても日米安保継続と在日米軍にいてほしいわけだから、アメリカは莫大な費用を要する兵器を購入せよとも言ってくるに違いないとみる。 トランプ氏は「日本も核兵器を持っていい」と言っているから、核兵器もアメリカから買えというかもしれない。TPPも「ロビイストが主導した破滅的な合意」だと猛反対しているから、ちゃぶ台返しは間違いないそうだ。 外交政策も経済政策もほとんど無茶苦茶なトランプ氏に、なぜあれほどの人気が集まるのだろう。先の古森氏は「トランプ支持層に共通して見られるのは、ナショナリズムというよりアンガー(怒り)です。彼は、対日関係を体系的に考えているわけではない。しかし、日本をターゲットにした発言が好意的に受け止められているのも事実です」と言っている。 言うことは支離滅裂でも、国民の中にある「不公平感」に火をつけ、彼らの怒りを引き出すことには長けている。これまで多くの「独裁者」といわれた人間がやってきた手法だが、それだけ人々の間に不公平だという気持ちが強いのであろう。 しかし、1%の超大金持ちがアメリカの富をほぼ独占しているのが不公平感の根底にあるはずだから、大富豪・トランプ氏への怨嗟の声がもっと出てもいいと思うのだが。 アメリカの多くの人々は、今われわれの生活が苦しいのは、イエロー・モンキーがアメリカの富を盗んでいるからだ。それを排除すればアメリカは以前のように豊かな国になれると信じ込んでいるのかもしれない。 甘利明やショーンKの次に「選択と集中」の文春が選択したターゲットは、舛添要一都知事である。 高額すぎる海外出張費や公用車を使って、神奈川・湯河原の毎週末別荘に帰っていたことを報じたが、今週は舛添氏の政治団体の収支報告書(12年から14年分)を徹底的に精査して、彼の「血税タカリの実態」を暴いたのだ。 文春の指摘が事実だとしたら、そのタカリぶりは政務活動費を私的に流用していた野々村竜太郎前議員をもしのぐのではないか。何しろ、正月を家族で過ごしたホテル代を「会議費」として13年に約24万円、翌年も約13万円を支出している(当該のホテルでは「2回とも会議は開かれていない」と証言)。 家族と行ったと思われる自宅に近い天ぷら屋、イタリア料理店、湯河原にある回転寿司からも領収書をもらって、自分の政治団体に計上していたというのである。そのほか、舛添氏の趣味である美術品の購入、それもわずか3,000~5000円(どんな美術品だ?)でも、必ず領収書をもらい、宛名を政治団体にしてくれと指定されたと、都内の美術商が証言している。 大笑いしたのが、知事に就任したばかりのエピソード。男性職員に「ごちそうする」と、地元のマックへ誘った。店の前まで来たとき、知事は自宅にクーポン券があることを思い出し、その職員に取ってくるよう命じ、帰ってくるまでSPと一緒にマックの前で待っていたというのだ。 上脇博之神戸学院大学教授は、繰り返し同じ虚偽記載がなされているから、「会計責任者の単純ミスではなく舛添氏による意図的なものと考えざるを得ません」といい、虚偽記載の場合、5年以下の禁固または100万円以下の罰金に問われる可能性があるとしている。政治資金規正法の虚偽記載の「公訴時効は5年」だから、現在も罪に問われる可能性はある。 文春にこれだけの「ファクト」を突き付けられ、今ごろ舛添氏は、知事なんぞにならなければ文春に狙われることもなかったのにと、悔やむことしきりであろう。 文春に書かれたことを「精査」して、カネを払うと言っているが、ゴメンで済むなら警察はいらない。とにかく、自分のカネも政治資金もわからない人間に東京を任せてはおけない。 だが、舛添都知事を引きずり下ろして橋下徹氏を担ごうという悪い冗談が出ているそうだ。どこまで東京都民をバカにすれば気が済むのか。カネと地位には恋々としない人物は、どこかにいないものか? 私は佐藤優氏なんかがいいと思うのだが。佐藤さん、出馬しないか? 【巻末付録】 ポスト巻頭のグラビアは「女子アナさんのGカップ 実況生中継」秋田朝日放送の人気アナだった美人が大胆セクシー。まあまあかな。意外に面白かったのが、後半のグラビア「芸能界『美脚女王』の50年史」だった。野際陽子や由美かおる、アグネス・ラムがいいね。 袋とじは「『豊満』VS『スレンダー』欲情するヌード大研究」2つのタイプのどちらに「欲情するか」の大研究。私はスレンダータイプだが、豊満タイプもいいね。節操がないんだね、結局。あとは毎度の「艶色美熟女図鑑」 現代は「いま、外国人観光客が殺到している 神事『男根祭り』を楽しむ」。そうそう昔はおおらかだった。今の女の子たちも「男根」を抱けてうれしそうだ。「週刊現代が見つけた はるな 32歳」というのがあるが、私の好みではないな。身体は豊満でよろしいのだが、顔がね。「青春のお宝3連発」と袋とじ今週のウリは「初めて掲載許可が出ました 鰐淵晴子 これが本邦初公開のヘアヌードだ!」。これは写真家のタッド若松氏が60年代に撮っておいた写真だ。昔この一部がグラビアに出たことがあったと記憶している。何しろ「ノンちゃん雲に乗る」の美少女がヌードになったというだけで「事件」になったものだ。いま見ても格好いいね、鰐淵は。 このところ現代はネタ切れか、SEX記事に精彩がないように見える。今週は「芸能人とのSEX 何がどう違うのか」という、私にはよくわからない記事。 ポストも「日本歴史上最強の性豪は誰だ」。「『月刊PLAYBOY』の時代」。死ぬまでSEXは「日本一エッチな健康雑誌のムックDVD付き『壮快Z4』のSEX特集が凄い!」という、他人の褌で相撲を取っているだけ。 本当にネタ切れなのかもしれないな。というわけで、どちらもイマイチ迫力不足で今週は引き分けとする。 ■講演会へのお誘い 日時:5月19日(木)午後18時~ 場所:有楽町「日本外国特派員協会」(東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル北館20階 電話は03-3211-3161) 主催:日本インターネット報道協会 講演者:前ニューヨーク・タイムズ東京支局長 マーティン・ファクラー氏 テーマ:「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」 料金:無料 (文=元木昌彦)「週刊文春」(5/19号、文藝春秋社)
“弁護士局部切断事件”の元プロボクサーが激白「それでも僕は、妻を愛しています」
今週の注目記事・第1位 「『私が弁護士のイチモツをチョン切るに至るまで』小番一騎」(「週刊現代」5/21号) 第2位 「5年後、10年後に『生き残る会社』『消えていく会社』347社 全実名」(「週刊現代」5/21号) 第3位 「『金正恩が私に話したこと、すべて明かす』藤本健二」(「週刊現代」5/21号) 第4位 「安倍官邸が送り込んだ『日銀のショーンK』重大経歴詐称疑惑」(「週刊ポスト」5/20号) 第5位 「三菱財閥『金曜会』は三菱自動車を“除名”できるのか?」(「週刊ポスト」5/20号) 第6位 「『地震保険』の最終結論 見極めるポイントはコレだ!」(「週刊ポスト」5/20号) 第7位 「立川談春『お家騒動』の“本寸法”」(「週刊ポスト」5/20号) 第8位 「この円高に『耐えられる企業』『耐えられない企業』」(「週刊現代」5/21号) 第9位 「2016年末日経平均終値大予測 日本経済に精通する賢者21人」(「週刊ポスト」5/20号) 同・第10位 「『パナマ文書』ついに大公開! これが税金を払わない『日本人大金持ち』リストだ」(「週刊現代」5/21号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! 今週は、現代の記事が1位から3位までを占めた。といっても、文春と新潮は合併号でお休み。ポストとの比較だが、圧倒的に現代の内容のほうが勝っている。 ところで今朝、東京・中野駅の北口にある「NEWDAYS」で現代とポストを買った。毎週南口かどちらかで買うのだが、いつも不愉快に思うことがある。 それは、週刊誌が新聞のようにラックに立て差しで置いていないことである。レジの前のガムやキャラメルの置いてある棚の下に、平積みしてあるのだ。 それも低いから、私のような年寄りは屈んで取り出さなければならないから厄介だ。しかも、いくつかの雑誌が重なっているので、どこにあるか探さなければいけない。現代とポストが重なっているぐらいはいいのだが、今朝は週刊朝日とサンデー毎日の下に現代が隠れていた。 ポストを探したが、どこにもない。立ち上がって「ポストはないの?」と店員に聞くと、慌ててレジの後ろから(どこにあったのかは確認できなかった)すまなそうに出してきた。 私が週刊誌をやっていた頃は、駅のキオスクでは現代とポストが何十冊と平積みになってそびえていた。今は駅のキオスクも少なくなり、週刊誌を置くスペースも大幅に縮小されてしまった。それが週刊誌の部数減につながっていると思うのだが、それに加えて置かれている場所が悪すぎる。 ほかの買い物をしようと入ってきた客は、ほとんど週刊誌に目がいかないだろう。至急こうした「不当な扱い」を受けていることをキオスク側に伝え、善処してもらうべきである。そうした地道な努力を放棄し、部数減少に脅えているだけでは、文春を除くほかの週刊誌の明日はない。 さて、現代を誉めたが、今週の巻頭特集はとても誉められたものではない。タイトルから、パナマ文書にある日本人大金持ちの実名でも手に入れたのかと読んでみると、5月10日にパナマ文書が新聞で公開されるから、よく注意しておけという予告記事なのである。 パナマ文書とは、パナマにある法律事務所「モサック・フォンセカ」の機密文書が大量に流出したものだ。タックスヘイブン(租税回避地)を活用した課税逃れの実態を、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が調査してきたのだが、その全貌に近いものが表に出るというのである。 現代によると、その中にはUCCホールディングス社長でUCC上島珈琲グループCEO(最高経営責任者)の上島豪太氏(47)の名前があるというのだ。 タックスヘイブンにあるペーパーカンパニーを用いて「いきすぎた節税」を行ったのではないかという疑惑がもたれているそうだ。 UCCホールディングス広報室は、「会社設立はビジネス目的であって、租税回避や節税が目的ではございません。税務当局にも情報開示をしており、合法的に納税をしております」と答え、あくまでも合法だと強調している。 「しかし、税金がほとんど掛からないタックスヘイブンに事業目的が不明なペーパーカンパニーを設立すること自体、倫理的に問題があると考えるのが普通だ」(現代) パナマ文書によって名前が公開された政治家や官僚、俳優、有名スポーツ選手が非難を浴びるのは、まさにそれが原因なのだと現代は難じている。 「自分たちだけがタックスヘイブンという『隠れ蓑』を利用して節税し、合法だと言い張る。その姿に一般の納税者は強烈な『不公平感』を抱いているのである」(同) これまでこの文書にあると公表されているのは、セコム創業者で最高顧問の飯田亮氏(83)である。 朝日新聞によるとして、貿易会社社長、西日本の男性、アパレル会社を父から継いだ男性などと書かれているだけである。現代の今の取材力では、実名を明らかにする情報は入手できなかったのかと、寂しい思いで読んだ。 日本共産党の参議院議員、大門実紀史氏がこう指摘している。 「日本銀行の調べでは、日本企業が14年末の時点でケイマン諸島に総額で約63兆円の投資を行っています。1位の米国の約149兆円に続いて、堂々の2位です」 また、政治経済研究所理事で『タックスヘイブンに迫る』(新日本出版社)著者の合田寛氏もこう言う。 「多国籍企業の課税逃れによる税収ロスを足せば、最大で50兆円くらいはあるのではないか。そのうちの1割が日本の税収ロスとすると、日本政府が徴収できていない税金は5兆円。これは消費税を2%上げて増える税収と同じです」 弁護士の宇都宮健児氏の言うように、「本来、税収を上げるなら、庶民から取るのではなく、タックスヘイブンを利用するような人たちにきっちり納税させるべきだと思うのですが」。そんなこと当たり前ではないか。腹が立つだけの消化不良の記事である。 ポストのほうも、あまり誉められた巻頭特集ではない。もはや、株価がどうのこうのという状況ではないはずだ。 ポストが選んだ21人の賢者が予想した「年末日経平均株価とその理由」を見ると、最高2万1,000円と予測したのは藤野英人氏(レオス・キャピタルワークス社長)1人。最低は1万円。黒岩泰氏(黒岩アセットマネジメント代表取締役)である。 藤野氏の理由は「景気の底打ちは秋口で、株価は景気を先取りする形で6月頃までに底を打つと見る。下落した分の反発力を考えると、大型株の反撃で昨年6月の高値(2万952円)を抜く展開も予想される」。 黒岩氏の理由は「独自理論だと1ドル=93円が適正値。日経平均は為替の感応度が高く、1円高で数万円、10円以上の円高であれば数千円単位の下落幅が出る可能性があるので1万円は有り得る」。 私にはどちらでもいいがね。 お次は、現代の「円高に耐えられる企業と耐えられない企業」。確かに、このところの円高は急である。 ゴールデンウィークのなかで、日本経済に決定的な異変が起きた。4月28日からのわずか6日間で、円相場が6円も急騰したのである。5月3日、1年半ぶりに1ドル=105円台になった。 日本総研副理事長の湯元健治氏が、こう警鐘を鳴らす。 「企業には、まだ為替の想定レートを1ドル=115円前後に設定しているところも少なくない。大半の企業で、多かれ少なかれ、為替差損が発生するのは避けられません。1ドル=100円の水準が現実味を帯びてくると、日本の輸出関連企業は慌てふためいて、手持ちのドルを売るでしょう。そうすれば、ヘッジファンドの投機筋が進めるドル売り・円買いと相まって、やすやすと100円のラインを突破してくる」 黒田総裁も追加緩和を見送ったが、その背景には、加熱する各国の通貨安競争を牽制しようという、アメリカの強い意向があったと見る向きもあるようだ。 「アメリカ財務省は、4月29日に発表した報告書の中で、『日本・中国・韓国・台湾・ドイツを「為替監視」の対象にする』と発表した。通貨安へ誘導し、自国経済を有利にしようとする『不届き者』の筆頭に、日本を挙げたのである。日銀関係者がこう漏らす。『正直、アメリカがこれほど露骨に円安誘導政策に釘を刺してくるとは思いませんでした』」 アベノミクスも終わり、マイナス金利も失敗だった、参議院選で何が起こるかわからないと、自民党の中で不安が渦巻いているという。安倍総理は黒田日銀総裁に責任を押し付けて、最後には黒田を切ってシラを切るつもりのようだが、それは国民が許しません! 第7位は落語家・立川談春のお話。談春といえば立川談志の古典落語の継承者として、つとに有名だが、その弟子の女流噺家・立川こはる(33)が、公演先とトラブルになったというのである。 こはるが、風邪だといってその公演を休んだにもかかわらず、師匠・談春の前座として出ていたというのだ。 それはそれとして、談春には弟子に厳しすぎるという評判があるそうだ。落語関係者が話している。 「談春一門は弟子が逃げ出すほど厳しいことで有名です。談志がそうだったように、芸以前に、生活態度や師匠との接し方などで、何げなしに言ったひと言、よかれと思ってしたことで激怒されることもある。常識からすると理不尽なことに、いまどきのゆとり世代は耐えられないのでしょう。3年ほど前は7人いた弟子は、今ではこはるひとりです。そのこはるにしても、他の一門に比べはるかに長い前座修行を務めようやく二ツ目になった。よく耐えて偉いですよ」 談志の口癖は「修業とは矛盾に耐えること」だったが、師匠は厳しかった半面、人間的な優しさも持ち合わせていた。気になるのは、談春の態度がチト大きすぎると、身内からも批判の声があることだ。実るほど頭を垂れる稲穂かな。 先日、立川こはるの高座を聴いた。声の張りは申し分ないが、まだまだ真打ちの噺方ではない。彼女一人だけしかいないのでは、誰が談春の後を継ぐのか。今から心配だ。 熊本のほうでは、いまだに余震が続いているという。東京でもいつ地震が起こるかわからない。 地震保険には入っていたほうがいいのか? 心は千々に乱れる。そこでポストの地震保険の記事。 地震保険は、2011年の東日本大震災(約1兆3,000億円)に次ぐ過去2番目の支払い額となるそうだ。その背景には、地震保険の急速な普及があるという。 94年末時点で9%だった世帯加入率の全国平均は、相次ぐ大震災の影響もあり、14年には28.8%と3倍超に増加しているという。だが、地震保険は必ず火災保険とセットで加入する必要がある。 オールアバウト損害保険ガイドで、平野FP事務所代表の平野敦之氏がこう解説する。 「対象は住宅(事務所や店舗など事業様物件は対象外)の建物と家財のみで、保険金額の上限は火災保険の30~50%。最大でも建物で5000万円、家財で1000万円です。例えば、2000万円の火災保険に加入していた場合、地震保険で加入できるのは600~1000万円となり、保険金だけで家を再建することはできません。地震保険は被災による損害を全てカバーするものではなく、“生活再建の足掛かり”とする制度です」 それに来年は、地震保険が大きな制度改定を控えているそうだ。全国平均で15.5%引き上げられたばかりだが、来年1月には全国平均で5.1%、さらにその後の数年間で計19%も上がるというのだ。 では、どんな人が地震保険に入ったらいいのか? 住宅ローンの残債が多く残っている人や、収入源がひとつに集中している人にはいいそうだが、私のように預金や財産の少ない人も地震保険に加入したほうがいいという。 「蓄えがなければ、被災してすぐに生活は追い詰められるが、地震保険で当面の生活資金を賄えば、苦境も回避できる」(ポスト)というのだが、保険に入るカネがないんだが、どうしたらいいのかね。 三菱自動車の燃費不正は、三菱グループを揺るがしているとポストが報じている。 現在、三菱自動車は軽自動車の販売を停止しているため、4月の販売台数は前年同期比で44.9%減にまで落ち込んでいる(全国軽自動車協会連合会調べ)。 三菱自動車はどうなるのか。関係者が固唾を飲んで見守っているのが三菱グループの「金曜会」の動向であるという。 そんな緊迫した空気の中、三菱グループの重鎮、相川賢太郎三菱重工相談役(88)が週刊新潮でした発言が物議をかもしているという。先週のこの欄で私はこう書いた。 《三菱グループという巨大な中で守られているから何とか生き延びているのだろうが、企業として守らなければならない大事なものが抜け落ちているのではないかと思わざるを得ない。それが何かを明らかにしてくれたのが新潮の『三菱グループの天皇』といわれている相川賢太郎氏(88)インタビューであった。今回の問題で頭を下げた相川哲郎三菱自動車社長の実父で、東大を出て三菱重工の社長を1989年から3期6年、会長を2期4年務め、今も三菱グループ全体に睨みをきかせているという。毎月第2金曜日には三菱グループの主要企業29社の社長や会長たちが集まる『金曜会』というのがあり、その世話人代表を96年から99年まで務めている。ちなみにグループの御三家は三菱重工、三菱商事、三菱東京UFJ銀行だそうだ。この御仁、わが息子が引き起こした今回の不祥事をどう思っているのだろうか。『あれ(今回の不正問題=筆者注)はコマーシャル(カタログなどに記された公表燃費性能=筆者注)だから、効くのか効かないのか分からないけど、多少効けばいいというような気持ちが薬屋にあるのと同じでね。自動車も“まあ(リッター)30キロくらい走れば良いんじゃなかろうか”という軽い気持ちで出したんじゃないか、と僕は想像していますけどね」 続けて、燃費がいいから自動車を買うなんていう人はいない。その自動車がいいから買うのであって、軽い気持ちで罪悪感はまったくなかったに違いないというのだ。さらに、「その人達もね、燃費を良くすれば1台でも多く売れるんじゃないかと考えたんでしょう。(中略)彼らを咎めちゃいけない。三菱自動車のことを一生懸命考えて、過ちを犯したんだから』呆れ果てるというのはこのことをいうのであろう。犯罪行為でも一生懸命やったのだから罪を責めてはいけない。こういう人間がいた三菱重工は防衛産業の中核会社である。背筋が寒くなるのは私だけではないはずだ》。 だが、三菱グループの中核のうち、三菱商事は資源安の影響で海外に保有する権益の減損損失が4,000億円規模にまで膨らみ、今年3月期の決算で1,500億円の赤字を計上し、初の連結最終赤字に転落している。 また三菱重工は、大型客船2隻の建造で納期に遅れが出たため、16年3月期決算で508億円の特別損失を計上。今年度以降、損失はさらに拡大する見込みだ。 「各社とも三菱自には裏切られたとの思いがありますし、仮に三菱グループが支援を打ち出したとしても、各社の株主が許さない。重工は造船事業で特別損失を出し、商事は初の赤字決算ですから、株主総会で『なぜ支援するのか』と質問されたら答えに窮する」(月刊『BOSS』の編集委員の関慎男氏) 三菱グループ内では、すでに三菱自動車を身売りさせて、三菱という冠を外させるというプランが検討されているという。自動車業界紙の記者は、こう予想する。 「現実的な処理として、中国など海外メーカーへの身売りが一番妥当。ただし、シャープと違って、三菱の場合はコンプライアンスの問題なので、手を挙げる外資がいるのかどうか」 「かつて関係のあった韓国の現代自動車やマレーシアのプロトン、あるいは中国企業の可能性もある。いま三菱グループがやるべきは、従業員の雇用と株主の利益をできるだけ守る形で三菱自動車を解体し、売却すること。それが三菱グループに残された役割だと思います」(関氏) どちらにしても、三菱自動車は消えてなくなりそうである。 ポストが文春の向こうを張って、日銀に送り込まれた審議委員に「経歴詐称疑惑あり」と報じている。 その人物は、4月から日銀政策委員会の審議委員に就任したばかりの櫻井眞氏(70)だという。 日銀のホームページに掲載された櫻井氏のプロフィールには、「中央大学経済学部を卒業後、昭和51年3月に東京大学大学院経済学研究科博士過程終了」とあるそうだ。 しかし、ポストの取材によると櫻井氏の博士論文は東大にはなかった。東大資料室も「櫻井氏は博士号を持っていない」と結論づけているのである。 審議委員の年俸は大臣並みの2,638万円(15年度)だそうだ。それに現在の審議委員には三井住友FG元専務、トヨタ元副社長、元早大教授などそうそうたる経歴の持ち主が並んでいる。だが、安倍内閣が4月1日、新たに任命した櫻井氏は無名といっていい人物だったようだ。 「『サクライ・アソシエイト国際金融研究センター代表』だそうですが、全く聞いたことがなかった。エコノミストや経済学者にも『どんな金融思想の持ち主なのかよくわからない』と評されていた」(大手紙経済部記者) それでは、安倍首相はなぜ櫻井氏を審議委員に押し込んだのか? そこには、官邸の思惑があるとポストは言う。 「日銀政策委員会の内部は、微妙な勢力バランスにある。黒田総裁が2月の金融政策決定会合でマイナス金利を導入した際、9人のメンバーのうち4人が反対だった。その後、3月末で反対派の審議委員(白井さゆり氏)が任期を迎えた。任命権を持つ安倍内閣としては、後任に安倍-黒田ラインの経済政策を支持する人物の起用を考えるのは自然な流れだ」(ポスト) そんな状況の中で任命されたのが、櫻井氏だったというのである。安倍首相の最後の悪あがきであろう。 ここから3本は現代の記事が並ぶ。まずは、元金正日の専属料理人だった藤本健二氏インタビューから。 4月1日に電話が掛かってきて、平壌に招待したいという。急いでパスポートを取得して北京へ飛び、4月10日午後2時過ぎに平壌国際空港に降り立ったそうだ。 近づいてきたクルマの運転席を見て、藤本氏は仰天した。なんと金正恩最高司令官が、自ら運転して彼の様子を見に来てくれたというのである。 藤本氏は、1947年秋田県生まれの寿司職人。82年に北朝鮮に渡り、故・金正日総書記の寵愛を受け、01年に帰国するまで金正日の料理人を務めた。 藤本氏は89年に金正日総書記が仲人を務め、当時国民的歌手だった女性と結婚し、現在24歳になる娘がいるという。娘は、平壌の会計学校を出たばかりだそうだ。 今回も特別待遇だった。金正恩最高司令官と面会するときには、その前に、幹部専用の診療所へ行って血液検査を始め、精密な身体検査を受けなければならない。だが彼は今回、最高司令官の古い友人ということで、このことは特別に免除されたという。 宴会の席には、2人の大物が欠席していた。1人は13年暮れに処刑された張成沢党行政部長。もう1人は金正恩夫人だった。金正恩は、妻と娘は風邪を引いているといったそうだ。 金正恩に「日本では最近、わが国は、どう見られているのか?」と聞かれた。 「私は一瞬、躊躇しましたが、思い切って正直に答えました。『最悪です。今年に入ってからも、核実験したりミサイル実験したり……』『ロケットやミサイルを打ち上げるのは、アメリカのせいだ。アメリカと交渉を始めると、すぐに無理難題を突きつけてくる。アメリカとの関係は相変わらず険悪だが、私は戦争などする気はないのだ。だからどこにも当たらないように(ミサイルを)を打ち上げているではないか。この私の発言は公開して構わないぞ』」 ボルドーワインと、すっかりおいしくなった平壌焼酎を飲みながら3時間会談したという。 「この重要な党大会を経て、金正恩最高司令官は、日本との関係改善に乗り出したいと考えています。今回、私を平壌に招待したのも、その一環と言いえます。次回5月下旬に訪朝する際には、ぜひとも安倍晋三総理の親書を携えていきたいというのが私の希望です。そして日本が北朝鮮との国交正常化に本気なのだという証しを、金正恩最高司令官に示したい。あの国はトップの意向がすべてなので、トップさえヤル気になれば、日朝関係は一夜にして好転するのです。(中略)拉致被害者の人たちは、最低5人は生きているはずです。彼らを全員、政府専用機に乗せて、日本へ連れ帰ろうではありませんか」(藤本氏) 今のところ、北との太いパイプであることは間違いないようだ。うまく使って北との対話に結びつけることが、今の安倍首相には求められるはずだが。 お次は恒例の現代の生き残る会社、消えていく会社。 この企画は昔から現代の定番だが、私が編集長の時「生き残る会社」「死ぬ会社」とやって社内の広告局からえらい怒られたことがあった。 スポンサーから抗議を受けたのだろう。その後、この「死ぬ会社」というのは使っていない。 ここでは点数が10点以上、つまり5年、10年後に「絶対に生き残る会社」だと8人の評論家が評価している企業を紹介しておこう。 トヨタ自動車、デンソー、コマツ、日立製作所、キーエンス、日本電産、村田製作所、ヤマトHD、花王、ユニチャーム、セブン-イレブン・ジャパン。東レ、味の素、リクルートHD、セコムである。 商社は評価されていないようだ。私は自動車産業も斜陽産業になると思っているのだが、どうなるのであろう。 今週一番の読み物は、妻の不倫相手のイチモツをチョン切った元プロボクサーで、法律家志望の小番一騎被告のインタビューである。「取材・文 齋藤剛(本紙記者)」とある。齋藤記者の労作だ。 小番一騎被告は4月21日午後2時過ぎ、拘留されていた東京拘置所から保釈されたという。同施設の正面玄関に現れ、約9カ月ぶりに自由を取り戻したが、そこに出迎えの家族の姿はなかった。 それまで、記者と小番被告との間で多くのやりとりがあったのであろう。彼をタクシーに乗せ、コンビニへ行っている。 小番被告は、妻から「無理やりヤラれた」と聞かされ、怒り狂って妻の不倫相手の弁護士と対面した。謝罪こそ得たが、(性交は)無理矢理ではないという抗弁に怒りを爆発させ、4発のパンチを見舞い、あそこをチョン切ってしまったのだ。 相手の弁護士について、こう話している。 「タフだと思います。やはり、(弁護士は)タフじゃないとできないですよね。ただ、いま僕が言えるのは申し訳ない気持ちでいるということだけ。被害者とは示談が成立しているので、それ以上はちょっと……」 公判では、小番被告の妻の供述が冷酷だといわれた。 「一騎は収入がなく、ケンカになった。猫を飼っていたが、あるときから夫もペットと同じと思えば腹が立たないようになってきた」 そういったが、妻に対しする恨み節は、小番被告の口からは一度も出てこなかったという。取材の途中、外に出たら最初に食べたかったという小番被告のリクエストで、都内の味噌ラーメン屋へ向かった。 「それでも僕は、妻を愛しています。妻を許せるか? もちろん、人間としてどうにもならない感情はあります。(弁護士に対する)ジェラシーとかもありますし。でも、あきらめるというか、受け入れるしかないですよね。(中略)週に一度、拘置所に面会に来てくれましたし、週に2~3回、直筆の手紙をくれました。全部で130通くらいですね。(中略)とにかく妻ともう一度一緒に暮らしたい。それだけです」(小番被告) 妻の手紙にも「罪を償ったら、一緒に暮らしたい」と書かれていたという。 普通に考えれば、刑を終えた後、妻とヨリを戻すのは相当難しいと思わざるを得ない。だが、この男の軽率で単純だが、純な心根が読み手に伝わり、「頑張れよ」と肩を叩いてやりたい気持ちになる。 これからじっくりこの男と付き合って、いいノンフィクションを書いてください、齋藤さん。 【巻末付録】 現代のグラビアは「妄想グラビア もし恋人がオリンピック選手だったら」。こんなアスリートが彼女だったら、疲れるだろうな。 ポストのグラビアで人気が出た「祥子」が、最近テレビに出ているそうだ。そんな彼女の写真集が出るそうで、「本誌初登場 謎の美女 祥子」。袋とじはあの巨匠・秋山庄太郎氏が撮っていた「発禁ヘアヌード」。 私も何度か通った霞町の秋山スタジオ。あそこで吉永小百合も撮影してもらったな。吉永小百合のヘアヌード、撮っていなかったのかな、秋庄さんは。 ポストもやはり巨匠・野村誠一氏の「女優・アイドルの時代」。中に小松千春のヘアヌードがある。 艶色美女図鑑は「波多野結衣さん 27歳」。袋とじは「全裸美女アーティスト」たちの問題作初公開というのだが、もちろん女性器は映っていない。 現代のSEX記事は勃起薬の紹介だがタイトルが見事だ。「仁王立ちだよ、人生は」 ポストは「死ぬまでSEX」。なかにハーバード大学の美人准教授が「月21回以上のひとりHで前立腺がんが予防できる」といっているそうだ。 だけど、高齢者がそんなに頻繁にマスかいてたら、体がもたないと思うのだが。 というわけで、今週はグラビア圧勝、見事なタイトルで現代の勝ち! (文=元木昌彦)「週刊現代」(5/21号、講談社)
総資産は2,493億円超! 「高額所得者番付2016」第2位に“紗栄子のカレシ”前澤友作氏が堂々ランクイン
今週の注目記事 1位 「原発は本当に大丈夫か?<徹底検証>」(「週刊文春」4/28号) 「『熊本地震』瓦礫に咲く花」(「週刊新潮」4/28号) 2位 「『朝日新聞』部数水増し3割で『大新聞』の明日」(「週刊新潮」4/28号) 3位 「僕たちのヒーローはみんな在日だった」(「週刊現代」5/7・14号) 4位 「ライバル誌『週刊現代』のSEX特集60すぎて70すぎて、80すぎて90になっても『したい』を実践してみた」(「週刊ポスト」5/6・13号) 5位 「自民党参院選候補 山田宏妻が嘆きの告白」(「週刊文春」4/28号) 6位 「発表! ニッポンの『ウラ大金持ち』ランキングベスト100」(「週刊現代」5/7・14号) 7位 「【告発スクープ】ダノンが隠蔽した『ヨーグルト異物混入』事件」(「週刊文春」4/28号) 8位 「驚異のMEGA地震予測 新たなる『警戒地域』」(「週刊ポスト」5/6・13号) 9位 「藤原紀香大炎上『火の国』ブログで熊本県民を怒らせ、土足厳禁の松竹座をブーツで闊歩し梨園からブーイング」(「週刊文春」4/28号) 10位 「逮捕! 田母神敏雄<元航空幕僚長>『夜の赤坂豪遊と愛人』」(「フライデー」5/6号) 11位 「元日テレジェニック・高崎聖子<改め、高橋しょう子>のAV」(「週刊現代」5/7・14号) 12位 「北海道『仁義なき補選』最前線ルポ」(「週刊文春」4/28号) 【巻末付録】現代とポストのSEXグラビア比べ! GWを控え、各誌、合併号の季節である。今日発売の現代とポストは、合わせて900円。1冊450円というのは、いつもながら高いな~。 450円あったら、すき家で牛丼を食べて、ドトールでコーヒーが飲める。そうブツブツ言いながら、パラパラめくってみる。グラビアに気合いが入っているのはわかるが、特集は合併号らしい華やかさがない。まあ、上にも入れたが、ポストの「ライバル誌『週刊現代』のSEX特集を実践してみた」というのが“意外”に面白かった。おちょくってけなすのかと思ったら、真面目に取り組んでいる。それは後ほど紹介しよう。 まずは文春から。昨日投開票が行われた北海道5区の補選の投票前の状態を報じていた。自民党公認で故・町村信孝衆院議長の娘婿である和田義明氏(44)と、高校中退で2人の子どもを持つシングルマザーで、北海道大学大学院で公共政策を学んでいる池田真紀氏(43)の一騎打ちになった。 和田氏は町村氏の地盤を受け継ぎ、選挙区内に3万近い票を持つ新党大地の鈴木宗男氏が支援しているから、負けようがない戦いのはずだが、現状は池田氏が互角の戦いをしていて、安倍首相は大慌てだったという。 池田氏が支持を伸ばしている背景には、共産党が独自候補の擁立を取り下げ、民共共闘が進んでいることが大きい。また、せっかく取り込んだ宗男氏だが、宗男氏と娘の貴子氏が目立ちすぎると、誰の選挙だかわからなくなるという批判が後援会から出て、宗男隠しにあっていると、本人も腹を立てている。 「総決起集会に私を呼んでおきながら(応援演説の)出番も与えない。(中略)昔の町村流のやり方に固執しているのか、勝つためにどうすればいいのか分かっていないのか、不思議でなりません」(鈴木宗男氏) アベノミクスは失敗で円高、株は乱高下。TPPでは、日本側の聖域が守られていないことがだんだん明るみに出てきた。消費税10%は先送りが既定路線となり、今さら発表してもインパクトは少ない。そこに熊本地震が起きたのだから、もはや安倍政権はレイムダック状態になってきている。 結果は和田氏が当選したが、得票は和田氏が約13万5,800票、池田氏が約12万3,500票と、大楽勝と思われていた自民党の牙城を崩す勢いだった。特に浮動票は圧倒的に池田氏が多かったから、もっと投票率が上がっていたらと思う。 この結果を見て、安倍首相は衆参同日選挙をあきらめたようだ。 衆議院京都3区の補欠選挙は民進党の前議員・泉健太氏が当選したが、投票率は30.12%で、戦後に行われた衆議院の補欠選挙の中では最も低くなった。参議院選挙は、みんなで選挙に行こうね。 どうでもいい話だが、先週も紹介した元日テレジェニック・高崎聖子が高橋しょう子と改名して出たAVが、5月1日に発売されると現代がご丁寧に報じてくれている。 価格は2,480円~。レンタルはないので、近くのアダルトショップで買うか、ネットのDMMにアクセスして動画をダウンロードする。Amazonでも買えるそうだ。興味のある方はどうぞ。 元航空幕僚長の田母神俊雄氏(67)が、公職選挙法違反容疑で逮捕された。私も多少袖すり合ったことがあるが、世間知には疎いという印象だった。幕僚長を辞めた直後に話を聞くために自宅に電話をかけると、上品そうな奥さんが対応してくれた。だが友人から、田母神氏は愛人問題で奥さんと別れる・別れないの騒動になっていると聞いて、驚いたことがあった。 フライデーは、彼について「カネと酒とオンナが大好きな俗物ですよ。戦後日本最後の侍なんてキャッチフレーズは、実像とはほど遠い」(田母神容疑者の知人)とバッサリ。よくこんな男の政治団体へ1億3,000万円もの寄付が集まったものだ。 さて先週、文春は、片岡愛之助には大阪・北新地のホステスとの間に男の子がいるが、藤原紀香との結婚記者会見の翌日、彼女は愛之助の弁護士から、息子のDNA鑑定をしてほしいと告げられたと報じた。 それが出てから愛之助は「事実とかけ離れた記事の内容が出ており、僕自身大変驚いています」とブログで反論したが、再び彼女はこう言っている。 「事実とかけ離れた? それがどこなのか教えてほしいです。卑怯です。息子の前で、今までのことを洗いざらい、包み隠さず話せるというのでしょうか。(かつては実子と認めた)自分の言葉にもっと、責任と重みを持って欲しい」 紀香も、歌舞伎界では行儀の悪さなどが批判の対象になっていると、文春は報じている。 「歌舞伎界ではお祝いムードは皆無です。正直あの人(紀香)さえ(歌舞伎界に)来なければと思います」(歌舞伎関係者) 悪いところだけ「夫唱婦随」では、この結婚長く続くのだろうか? ポストの専売特許「MEGA地震予測」をしている村井俊治東大名誉教授が、熊本大地震も予測していたと報じている。 だが、ここが危ないと2014年5月から呼び掛けていたが、あまり長く警戒を続けていては読者を不安にさせてしまうと、昨年末に警戒を解除してしまっていたというのだ。ネット上では村井氏の予測を評価する一方で、不正確さを非難する声も上がっているという。 まあ、気象庁もお手上げの地震予測だから致し方ないとは思うが、今後の警戒ゾーンはどこになるのか? いくつも挙げているが、これを見ると日本全国が要警戒地域ではないか。 これで当たったと言われてもな~。 文春は世界的な食品メーカーの「ダノン」日本法人が、2014年10月、ひそかに「10月29日が賞味期限のダノンビオいちじくミックス」を営業担当の社員たちを動員して買い取りに走らせていたことを報じている。 酵母菌が混入していたのだが、無害だとダノンジャパンは回答している。だが「健康被害がないからOKではなく、『欠陥が見つかれば公表する』そして『回収の対応をとる』というのがきちんとした企業です」(消費者問題研究所の垣田達哉氏)というのは当然だろう。 三菱自動車が先日、軽自動車4車種で燃費を実際よりよく見せる不正を行っていたと発表した。国内で生産・販売している全車種のうち半数以上が、法令と違う方法で測定されていた可能性が出てきたといわれている。 ドイツのフォルクスワーゲンと同様のケースのようだが、ほかの日本の自動車メーカーでも同じことがあるのではないか。不正が見つかれば直ちに公表する。遅れるとその分、信用を回復するのに時間がかかる。そう思って決断できる経営トップが、どれだけいるのだろうか? 現代の「2016年版高額所得者番付」を見ていると、昔のことを思い出す。今の時期になると、高額所得者番付が新聞に載った。この番付は事前にマスコミに配られるのだが、週刊誌はかなり前から取材しておかないと締め切りに間に合わない。 知り合いの新聞記者から手に入れた番付のコピーを記者の人たちに渡して、企業の社長や土地成金、スポーツ選手や作家などを取材してコメント取りをやったものだった。 あの頃は、長者番付の上位は親から相続した土地を売って大金を手に入れた人が多かった。上位の常連は大企業のオーナー経営者たちだった。 その頃と比べると、顔ぶれはずいぶん変わってきている。今回のランキングは、総資産の多い順になっているようだ。 第1位はキーエンス名誉会長の滝崎武光(70)氏。計測機器や電子顕微鏡が評価され、社員の平均年収が日本一高い会社としても知られる。総資産は3,062億2,000万円。 2位がスタートトゥデイという会社の前澤友作(40)氏。CD通販会社として設立され、アパレルのオンラインショッピングサイト「ZOZOTOWN」がヒットした。総資産は2,493億6,000万円。 3位はエービーシーマート創業者の三木正浩(60)氏。安価なブーツを売り出して売り上げを伸ばした靴小売チェーン。総資産は2,332億7,000万円。 4位はホテルチェーンを擁するアパグループ代表の元谷外志雄(72)氏。総資産は2,200億万円。 5位はコロプラ社長の馬場功淳(38)氏。スマホ向けのゲーム開発会社だそうだ。総資産は1,751億4,000万円。 多くがIT関連企業か、安売りで伸びてきた会社のようだ。こうした企業は、10年後にどうなっているのだろう? 来年からは、10年前のランキングと現在のを比べて見せてくれないだろうか。世の中の流れがわかって面白いと思うのだが。 文春が参議院選の自民党公認候補、山田宏元杉並区長のスキャンダルを報じている。山田氏は先月話題になった「保育園落ちた」ブログを、こう批判した。「まあ落書きですね。『生んだのはあなたでしょう』『親の責任でしょ。まずは』と言いたいところだ」。だが、山田氏にこう言える資格があるのかと、文春は問うている。 以前、山田氏は愛人問題で騒がれたが、現在は、妻と東京家裁で離婚裁判中だというのだ。それも、原告が山田氏で、妻が被告なのだ。 妻の祐子さんは離婚の意思はないといい、「彼女を訴えたのは、参議院選で議員復帰する前に彼女とのことを精算したい」「今は現職ではないし、借金しか残っていないので、慰謝料で大金を払わなくても済む」という姑息なやり方だと非難する。 「女性とお金にだらしないのは間違いありません。(中略)当時は離婚も考えましたが、子供たちがまだ小さくて……。彼らのことを考えると、そんな決断はできなかったのです」 先日、次男が結婚式を挙げたそうだが、山田氏は欠席して手紙だけを送ってきたそうだ。 人間的には何かが欠落しているが、政治姿勢には彼女も息子たちも共感しているという。だが、自分の欲望のまま律することができない人間に、政治家になる資格があるのだろうか? 私は疑問である。 今週の現代とポストのSEX記事は、現代が「妻から夫へ これが本音です!『してほしいSEX』『してほしくないSEX』」。読まないでも内容はわかる。 ポストのほうは「ザ・ベスト・オブ『死ぬまでSEX』」。第1部と第2部がある。特に第2部は週刊現代のSEX記事の中から「思わず目を丸くした記事」をピックアップして組んでいる。 思いつくことがなくなって自棄になってやったのかと思ったが、どうしてどうして、真面目に取り組んでいるところがほほえましい。 どんなのを試したのかというと、「なかなか上手に入らない『クリトリス尿道挿入』という流儀」「性の賢者なら試している『小陰唇観音開き』で妻に怒られた」「心臓にやさしいテクニック『ホバリングタッチ』で毛も感じる」「ブラジル女性が叫ぶ体位『寝坊する犬』で恥丘の裏側へ」「睾丸を毎日モミモミすれば下半身が元気になる!?」など。 タイトルだけではわかりにくいが、こうして見ると、現代のタイトルはなかなかうまい。 やることは万国同じだから、せめてタイトルだけでも、という苦労の跡がうかがえる。他誌の企画も取り込んでしまうポストの貪欲さを買って上位に入れてみたので、ぜひ編集部の苦労を頭に入れて読んでみてください。 現代の「僕たちのヒーローはみんな在日だった」というタイトルを見て、30年ほど前に引き戻された気がした。 朴一大阪市立大学教授が同じタイトルの文庫を講談社のα文庫から出したことで、この企画を組んだようだ。 私が「月刊現代」の編集部にいた頃、在日の芸能人やスポーツ選手、企業の社長たちを調べて、その人たちの名前を載せ、話題になったことがあった。 まだほとんどの人たちが日本名を名乗り、在日であることをカミングアウトする人は少なかった時代であった。出された人たちは迷惑したことだろう。 ネタ元は韓国の新聞や雑誌だった。そこには日本で成功しているわが同胞たちという特集があり、日本名と韓国名を併記してあった。 ずいぶん昔になるが、伊集院静氏と初めて会ったとき、彼の名刺に韓国名が書かれていたのを見て、格好いい人だなと思った記憶がある。 私がいた講談社でも、社員名に韓国語が見られるようになったのは、それほど遠い昔のことではなかった。 今の若い人は韓国名を名乗る人が多いようだし、なんとも思わなくなったが、ここへくるまではやはり長い時間がかかっているのだ。 今回の朴さんも、名前を挙げているのは故人やよく知られた人が多い。やしきたかじん、力道山、松田優作、都はるみ、和田アキ子などなど。松坂慶子は私の中学校の後輩だが、彼女はその頃から、きれいな女の子がいると騒がれていた。 NHK朝の連ドラ『マッサン』の玉山鉄二、野球選手の桧山進次郎選手は知らなかった。 美空ひばりも在日ではないかというウワサは以前からあった。ノンフィクション作家の本田靖春さんと美空を取材しているとき、彼女にそのことについて聞いてみようかという思いはあったが、本田さんの意向もあってやめたことがある。 在日の人たちに芸能や音楽関係、スポーツ選手が多いのは、その頃はなかなか一般企業に就職できなかったということも関係していると思う。今は少しよくなってきているのだろうが、こうした“差別”は完全になくさなければいけない。 先週はポスト、今週は新潮が朝日新聞の押し紙問題を特集している。事の発端は、朝日新聞の販売店が、新聞の注文部数を減らしたいと朝日新聞側に申し入れたにもかかわらず、同社の営業社員は考え直せと突っぱねたので、たまりかねて公正取引委員会に申告したのだ。 そこで公取委は、放置すれば違反につながると朝日新聞側にイエローカードを出したというのである。 新潮によれば、公取委が動いたのは、2月15日に日本記者クラブで行われた公取委の杉本和行委員長の会見の席で、朝日新聞のエース記者大鹿靖明氏が、こう質問したことから始まったという。 「(朝日の)販売店を調べに行った次第ですが……。そこでお話を伺うと、相当、押し紙が横行している、と。みんな新聞社から配達されてビニールでくるまったまま、古紙回収業者が回収していく。私が見聞きしてた限りだと、25%から30%くらいが押し紙になっている。どこの販売店も何とかしてほしいけれども、新聞社がやってくれない、と」 新聞業界最大のタブーとされる「押し紙問題」を、朝日新聞の記者が“告発”したというのである。それを受けて公取委が動き、先のような処分が朝日新聞に下されたのである。 押し紙は販売店の損失になるが、これまでは折り込み広告や、押し紙一部につき月1,500円の補助を出していたから続いてきた。 しかし、慰安婦問題などで14年に約740万部あった部数が10月には40万部減らし、現在は660万部にまで落ちているという。しかも、そのうちの25~30%が押し紙だというのだから、実数は500万を切るのではないだろうか? これは、部数1位を誇る読売新聞とて同じである。新聞の窮状がうかがえるが、もうひとつ見逃せないのが、公取委が押し紙問題に積極的になった背景である。 公取委は総理大臣直属の行政委員会なのだ。したがって、自分の気に入らないことを書く朝日新聞に圧力をかけるには、安倍首相にとって好都合なのである。 「いまや新聞は安倍政権に完全に生殺与奪の権を握られたのである」(先週のポスト) そんな折だが、「表現の自由」に関する国連特別報告者として初めて訪日したデービッド・ケイ氏(米国)が、日本での調査を終えて4月19日に外国特派員協会で会見したと朝日新聞が報じている。 「『特定秘密保護法や、「中立性」「公平性」を求める政府の圧力がメディアの自己検閲を生み出している』と分析。『ジャーナリストの多くが匿名を条件に面会に応じた。政治家からの間接的圧力で仕事を外され、沈黙を強いられたと訴えた』と述べた」(朝日新聞4月20日付) また同じ紙面で、国際NGO「国境なき記者団」が、2016年の「報道の自由度ランキング」を発表したが、日本は前年より順位が11下がって72位だったと報じている。10年には11位だったから、安倍首相になって61も下がったことになる。 安倍首相批判報道を自主規制し、権力に擦り寄る大手メディアの堕落ぶりを指摘されているのに、なんだか他人事のような報道の仕方である。困ったものだ。 文春と新潮は当然ながら熊本大地震の記事がトップで、ページもたっぷり割いている。文春のタイトルは「原発は本当に大丈夫か?」、新潮は「『熊本地震』瓦礫に咲く花」。新潮にしては、珍しく切迫感の乏しいタイトルである。 まずは文春からいこう。地震直後の18日の衆議院TPP特別委員会で丸川珠代環境相兼原子力防災担当相が、答弁を要求されていないのに自ら立ち上がり、こう発言した。 「(原子力)規制委員会において、今のところ安全上の問題がないと判断されたと報告を受けております」 これを拙速な安全宣言だと、文春も批判している。地震の震源地から半径約150キロ圏内には3つの原発がある。鹿児島県の九州電力川内原発、佐賀県の九州電力玄海原発、愛媛県の四国電力伊方原発で、川内は2015年に1号機、10月には2号機が再稼働している。 玄海、伊方も近いうちに再稼働が見込まれている。今回の地震の震源は熊本から大分に向かって北東へ移動しているが、延長線上には川内と伊方原発が位置しているのだ。 特に川内原発は「過去に巨大噴火を起こした桜島周辺の姶良カルデラ(陥没地形)などに囲まれた“火山銀座”の内側にある」(文春)ため、「全国の原発で最悪の場所にあると言える」(井村隆介鹿児島大准教授)。 今月6日の川内原発差し止め裁判で、福岡高裁宮崎支部は住民側の抗告を棄却したが、一方で「最新の知見でも噴火時期や規模の的確な予測は困難な状況。規制委が的確に予測できることを前提に立地評価している点で、不合理といわざるを得ない」と付言しているのだ。 さらに九州電力は、川内原発を再稼働した後に「免震重要棟」を造らないと発表した。玄海原発にも造る考えはないと言っている。国会の原発事故調報告書で東電の清水元社長が「あれがなかったと思うとゾッとする」といっているほど重要なものを、平然と造らないと言い出しているのである。異常と言うしかない。 その国会事故調は、福島第一原発の電源が失われたのは津波の前、地震による可能性が高いと報告しているのだ。 だが、文春によれば、伊方原発は、地震による最大級の揺れの想定「基準地震動」を570ガル(ガルは揺れの勢いを示す加速度の単位)から650ガルに引き上げたから安全だと言っているが、「熊本大地震は1,580ガルを記録しています。これは地表での数値で、原発は固い岩盤の上にあるので、その半分ぐらいをイメージすればいいとはいえ、650ガルでは到底耐えられない」(岡村眞高知大特任教授)というのである。 こうした大きな疑問に対して、規制委員会の田中俊一委員長は表に出てきて説明するべきだ。さらに、今回の大地震で専門家たちが口をそろえていうのは「南海トラフ地震」が起きる可能性についてだ。南海トラフとはフィリピン海プレートとユーラシアプレートの間に位置し、地震を引き起こすエネルギーの貯蔵庫として知られ、90~150年の周期で大地震が起きている。 地震予知が専門の長尾年恭教授は、今年4月1日に起きた紀伊半島沖の地震(M6.1)が、南海トラフの東端で、今回の熊本地震は西の端にあたるという。 「後世の人は、(今回の熊本地震を=筆者注)南海トラフ地震の予兆だったと述べることになるのではないでしょうか」(長尾教授) 現在、南海トラフ地震は30年以内に起きると予測されているが、起きたら被害規模は想像もできないほど巨大になる。 「死亡者は47~50万人と推計されています」(立命館大学歴史都市防災研究所の佐藤比呂志教授) ところで、14日の地震が起きた後に、安倍首相は被災地を視察すると言いだした。16日の早朝6時出発という日程が組まれたそうだが、当日未明の本震が起きて出発3時間前に中止になったそうだ。 もし行っていれば、警備やなんやかんやで1,000人規模の人員が動くことになり、被災地にとっては、菅直人首相(当時)が福島第一原発事故直後、現地を視察したときと同様、大きな非難を浴びたであろう。 安倍首相は、24日に投開票される衆院北海道5区の補選が気になり、そちらへ応援に行きたくてならないのだが、被災地視察より先にするわけにもいかず、官邸は頭を悩ませているという。 文春は、今回の震災報道では、NHKに対して稚拙だという批判があり、テレ朝『報道ステーション』の富川悠太アナの株は上昇したと書いている。 確かに、NHK地方局の新米アナなのだろう、「家が傾いています」「道路が陥没しています」程度の、見ればわかることしかいえない現地ルポにイライラしたことは事実だ。 富川アナは災害現場からの中継に慣れているから、「水を得た魚」のようにこなしていた。それに比べて、今春からTBS『NEWS23』のキャスターになった星浩氏の評価は低い。 「星さんの取材は、赤ちゃんが救出された家屋の前に佇んでいただけ。行政への問題提起など、はっきりした切り口はなく、最後に活断層について地元の首長と話したことや原発立地の問題を、その映像はないまま『報告』して終わり」(立教大学服部孝章名誉教授)で、精彩を欠いていたと手厳しい。 NHKについていえば、熊本出身の武田真一アナはよかった。NHKスペシャルでの冒頭「熊本県は私のふるさとです。家族や親戚、たくさんの友人がいます。(中略)また今夜も明かりのない夜を迎えることを思いますと胸が締め付けられます」と話したことで、大きな感動を呼んだ。 新潮は現地ルポを中心に、被災地で暮らしている女性タレントについても取り上げている。阿蘇の麓で暮らしていた井上晴美(41)は、最初の地震で自宅が住めるような状況ではなくなって、近くの友人宅の庭でテントを張って泊まっていた。そこへ本震が来て、自宅は全壊。今はなんとか空いている旅館を見つけて、そこの7畳で家族5人が生活しているという。 新潮も取り上げているが、Twitterなどを使った悪質なデマが飛び交ったのにはうんざりした。 「地震のせいでうちの近くの動物園からライオンが放たれたんだ」という程度ならまだ許せるかもしれないが「熊本の朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだぞ」に至っては、これを書き込んだ奴を明らかにして、悪質なひぼう中傷罪で逮捕するべきである。 気になる地震保険についても、新潮は触れている。 「現在、保険金額1,000万円の場合、熊本県の保険料は木造で1万600円、鉄筋は6,500円。これに対し、東京都は木造で3万2,600円、鉄筋で2万200円となる」(新潮) 金額は年額である。熊本県の地震保険の加入率は28.5%で、全国平均とほぼ同じだという。だが、1,000万円では満額もらえたとしても、当座の暮らしに消えていくだけだろう。 熊本地震が激甚災害に指定されれば、それなりの補償はあるのだろうが、安倍首相はなぜか渋っていた。それは北海道補選前に被害を大きく見せたくないからではないかと、ネットでは批判されているが、そう思われても致し方あるまい。 安倍の地元・山口県で起きた豪雨で死者・行方不明者4人、全壊家屋49棟だったが、すぐに激甚災害に指定した。今回のほうがはるかに被害は大きいのに、いまだに激甚災害指定しないのはなぜなのか? そう思っていたら、ようやく政府は「25日午前、熊本、大分両県で相次ぐ地震の激甚災害への指定を持ち回り閣議で決定した。被災自治体の災害復旧事業に対する国の補助率が上積みされ、自治体は少ない負担で事業を実施できる。安倍晋三首相は24日に麻生太郎副総理兼財務相に復旧・復興のための平成28年度補正予算案の編成を指示しており、被災者の生活再建に全力を挙げる」(産経新聞4月25日付より)。 これも北海道5区の補選が辛うじて勝てたから、ようやく腰を上げたのであろう。 こうした大災害が起きると円高に振れるそうだ。被害の大きさやいまだに続く余震で、熊本を含む九州経済は大きな打撃を受けた。 被災者を救済し、倒れた家屋の復旧を急ぎ、日常生活を取り戻すために政府はもちろんのこと、日本人全員で助けなくてはいけない。そのために消費税をアップするのは致し方ないかもしれない。 それにはアップした分を全部救済に使うという確約と、使途をすべて明らかにすべきことは言うまでもない。 【巻末付録】 現代は、頭のカラーページで熊本地震被災地支援のための「有名人の私の愛用品お譲りします」という企画をやっている。 五郎丸歩のレッズのジャージー5,000円、壇蜜のシルクのパジャマ1万円、筒香嘉智のバッティンググローブ8,000円などなど。いい試みだとは思うが、もっと値段を上げるか品数を多くしないと、全部売り上げたとしても、失礼だが、たいした額にはならない。 この売り上げ+現代が100万円ぐらい出したらどうか。 グラビアは「リオ五輪 バレーボールイタリア代表 F・ピッチニーニ」。世界最高の肉体といわれるだけあって、迫力は満点。ただし、ヘア・ヌードではない。 元祖スイカップアナウンサー「古瀬絵理 黄金の時間」。こちらもヘアはないが、かわいい。「『国民的アイドルグループ』元人気No1メンバー 三上悠亜 恋しくて」。こちらにはかわいいヘアあり。進化する袋とじは「超高性能電子顕微鏡で女性の肉体を徹底調査」。こういう企画の難点は、微細になればなるほど、H度は少なくなることだ。 ポストはカメラマン渡部達生氏が撮っていた女優83人の「ピース」写真。よくまあこれだけ取っていたものだと感心。 珍しく巻頭から袋とじ。「フィギアスケート女王 村主章枝」。意外に太ももが太くない。セクシーさはイマイチ。 後半の袋とじはズバリ「きれいなお姉さん65人のアンダーヘア図鑑」。これもまあ、よく集めてきたね。 お次は元シェイプUPガールズ「中島史恵 47歳、このカラダを身よ!」と「坂口良子 28歳のフルヌード」。そして、また袋とじ「奇跡の女優ヌード」。島田陽子、五月みどり、大谷直子などなど。写真は小さいけど、濱田のり子の下半身がそそる。 今週は、現代はやや企画倒れ。ポストのほうが迫力、セクシー度ともに現代を上回っている。よってポストの勝利! (文=元木昌彦)「週刊文春」(4/28号、文藝春秋)
校了直前に巨大地震発生! 週刊誌は「熊本地震」をどう報じた?
今週の注目記事・第1位 「桃田賢斗 スナック美女との『乱倫写真』とヤクザ交遊!」(「アサヒ芸能」4/21号) 「『桃田選手』が撮られた『美人ママ』とキス以上の現場写真」(「週刊新潮」4/21号) 第2位 「藤原紀香は知っているのか? 片岡愛之助『隠し子の母』怒りの告発」(「週刊文春」4/21号) 第3位 「朝日新聞またも危機!『押し紙問題』の不可解な裏事情」(「週刊ポスト」4/29号) 第4位「『セブン&アイ』凄まじき権力闘争」(「週刊新潮」4/21号) 「セブン&アイ 鈴木敏文会長の独占告白」(「週刊ポスト」4/29号) 「<スクープ!> 鈴木敏文 独占告白」(「週刊現代」4/30号) 第5位 「舛添血税乱費知事の下劣な金銭感覚」(「週刊文春」4/21号) 第6位 「“甘利疑獄”<一色武氏が初めて明かす『URの秘密爆弾』>」(「週刊文春」4/21号) 第7位 「『オバマがヒロシマで謝るなら安倍は真珠湾に来い』と迫る米国の傲慢」(「週刊ポスト」4/29号) 第8位 「ユニクロ、マックの失敗は他人事ではない ある日、突然 捨てられる会社」(「週刊現代」4/30号) 第9位 「民進党『山尾志桜里』の嘘と政治資金ミステリー」(「週刊新潮」4/21号) 第10位 「籾井会長大暴走を支える『NHK美人記者』」(「週刊文春」4/21号) 第11位 「伊勢谷友介が16歳下の森星と半同棲中!」(「フライデー」4/29号) 第12位 「高齢者の憩いの場 ラブホの最新事情」(「週刊朝日」4/22号) 第13位 「青学大『箱根駅伝エース』の女性問題と暴行疑惑」(「フライデー」4/29号) 第14位 「『南海トラフ巨大地震』は半年以内に起きる!」(「週刊現代」4/30号) 【巻末付録】現代、ポストのSEX記事対決の勝者はどっちだ! 4月14日(木曜日)21時26分ごろ、熊本県で最大震度7の地震が発生した。私は遅い夕食をとりながらNHKの『ニュースウオッチ9』を見ていた。突然、地震警報が鳴り、そのすぐ後に九州で地震発生の第一報。九州地方の地図が出て、熊本のところに震度7と出ているではないか。東日本大震災と同じ規模の巨大地震。すぐに、川内原発は、玄海原発は大丈夫かと頭をよぎる。NHKで何度も流れる地震の瞬間の映像は、いかに揺れが激しかったかを教えてくれる。 熊本県・益城町は大きな被害に見舞われた。被災地の映像を見ながら胸塞がれる思いだった。不謹慎だが、同町に原発があったらとどうしても考えてしまう。先日、ここでも紹介した国会事故調の黒川清委員長は、福島第一原発事故で全電源が喪失したのは、津波の前の地震による可能性が高いと報告書に書いた。東日本大震災からわずか5年で震度7という大地震が起きたのである。被災地の救済と復興はもちろんだが、今すぐ原発再稼働をやめて、規制を見直さないと、取り返しのつかない事態になる。それが、今回の熊本地震の教訓だ。 週刊誌人間の哀しさである。木曜日、22時前、現代とポストは校了の最中である。校了中にテレビかネットで地震発生のニュースを知っただろう。ギリギリ間に合ったのではないか。 すぐに印刷所に電話して、締め切りを金曜日の朝8時まで延ばしてもらう。動ける人間をかき集め、直ちに取材を始める。最低3ページは欲しい。目次も差し替える。アンカーマンを手配して、データ原稿が少しまとまった時点で書き始めてもらう。ギリギリまで取材を続け、最後は口述でアンカーマンに伝える。なんとかなったはずだ。 そう思って今朝の現代とポストの新聞広告を見ると、現代には「『南海トラフ巨大地震』は半年以内に起きる!」というタイトルがあるが、ポストはなし。 私の時代から、ポストの校了は早かった。22時頃には終わっていたようだ。現代は0時前に終わることはまれだった。だが、これだけのニュースを知ったからには、編集部員に連絡して取材をさせ、突っ込むべきではなかったのか。 現代にしても、わずか1ページである。私の頃と違って、印刷所が校了遅れにいい顔をしないのだろうか? 編集長がそこまで言い出せないほど、弱腰なのか。せっかく週刊誌の第一報を、好機とは捉えなかったのだろうか? テレビや新聞では触れない疑問は多々ある。もし、震度7の地震が川内や玄海原発の真下で起きていたら? 比較的地震の少ないといわれていた熊本で地震が起きたことで、首都圏地震が早まる恐れはないのだろうか? 震度7に耐えられる住宅やビルが都市部でどれぐらいあるのかなどなど、知りたいことはある。 事件モノや、素早い取材を要する記事づくりをしてこなかったために、初動が遅れたのではないか。1ページの現代を読みながら、そう思った。14位にしたが、ここで伝えるような情報はない。 13位にいく。フライデーに「青学大駅伝エースの女性問題と暴行疑惑」という記事がある。 最強駅伝チームのエースA(22)が女性から高額なプレゼントをもらい、一夜を共にしたにもかかわらず、暴言を吐いたり、顔面に頭突きをするなどして、あばらを折るほどの重傷を負わせたという。 3月上旬、女性は代々木署に相談している。Aは事実を認めたが、会ってもニヤニヤしていて誠意が感じられなかったという。フライデーは本人、青学の広報部、Aが入社している某社の広報部に取材を申し入れる。本人からは返答なし。青学は一部情報が入っていると認めるが、詳細は把握できていない。某社だけが、入社前に本人から報告を受けていると話している。 これも、駅伝バカということか。バドミントンの桃田賢斗のように、人気があるとなんでも許されると錯覚していると、痛い目に遭うはずだ。 次は朝日の「ラブホの最新事情」。いまやラブホは、高齢者の憩いの場になっているというのだ。これも「死ぬまでSEX」効果か。ラブホのなかには55歳以上だと休憩500円引き、宿泊1,000円引きもある。 なかには「精をつけなはれ」ということか、「新鮮玉子かけご飯」を無料で出すところも。歌舞伎町の裏の辺りだろう、40歳ぐらいの女性がこう語る。 80代の男性2人が客にいる。1人は1カ月に3回ぐらい会って、焼肉&カラオケ→ラブホ。もう1人は2ヶ月に1回くらいのペースで会っている、妻持ち男性。 「80代でも最終的には(精子を)出したいんですよ。(中略)違いは若い人より、舐められるのが好きなことかな」 高齢者がラブホを使うのは、正午から夜6時くらいまでが多いそうだ。男だけではない。韓流にハマっている女性が、韓国料理店にいる男の子をラブホに呼ぶケースもあるという。 八王子には先の「GG(ジジイ)割」があり、玄関には靴を履きやすいように椅子、風呂場にはメガネ置きがある。高齢者は2人でゆっくり風呂へ入り、エロビデオを仲良く見てゆっくりするのが多いそうだ。 だが、小さなラブホには、長期滞在する年金生活者も多いという。あなたはラブホをどう使いますか? 私はしばらくラブホに縁がないな。 フライデーは人気俳優・伊勢谷友介(39)が、16歳年下の人気モデル・森星(23)と半同棲中だと報じている。 4月の昼下がり。東京・目黒にある桜並木の下を、格好いいカップルが歩いている。伊勢谷は俳優としてのキャリアよりも、広末涼子、吉川ひなの、木村佳乃、長澤まさみなどの女性たちと浮き名を流してきたことで知られる。 森はファッションデザイナーの森英恵を祖母に持ち、18歳でパリの社交界にデビューした超セレブだという。 2人は、この日を含めて何度も目撃されているそうだ。きっかけは、森が出演している『新チューボーですよ!』(TBS系)に伊勢谷がゲスト出演したことだという。森は「好きな人ができたの!」とうれしそうに話していたそうだが、伊勢谷は結婚する気はないそうだ。 その理由は、彼が3歳の時に両親が離婚をして、なんと父親は7度の結婚歴がある超プレイボーイだからだそうだ。 彼は「オレは父親に似ているから、絶対結婚には向いていない」と周囲に話しているようだ。そんなところが、女からするとたまらないんだろうな。オレも言ってみたかったな。 文春のトップは「籾井会長大暴走を支える『NHK美人記者』」という思わせぶりな特集。NHKの美人記者といえば、安倍首相に一番近いといわれる、東大法学部卒で解説委員の岩田明子氏のことであろう。 もしや、岩田氏が籾井会長と“男女の仲”になっているという大スクープかと思って慌てて読んでみたが、そうではなかった。 要は、安倍首相が子飼いの会長として送り込んだ籾井氏が、周囲の反籾井の人間を次々に追っ払い、モンスターへと変貌を遂げつつあり、再任をもくろんでいるというのだ。 官邸も手を焼いていて、「再任だけはなんとしても避けなければならないが……」(政府高官)と困り果てているというのである。安倍首相の人を見る目がないことは、閣僚や自民党議員に次々不祥事が発覚することで証明済みだが、一番始末が悪いこの籾井氏を会長の座から引きずり降ろすのは、安倍首相、あなた自らやるべきだろう。 第9位。新潮が追及している民進党・山尾志桜里政調会長の政治資金問題だが、山尾氏は例によって「秘書が秘書が」で、責任逃れをしようとしている。 そこで新潮は「動かぬ証拠」として、山尾氏が選挙区の民家を賃借して「さくら館」と名付けて政治活動しているが、そこでの活動費が一切計上されていないのは「違法性が高い」と指摘したが、山尾氏は、常時使用している場所ではないので、総支部、後援会の事務所であるという認識に欠けていたと説明した。 だが、彼女のブログには「さくら館オープンに向けて準備中」と告知を載せ、記念写真まで掲載しているではないか。確かにその写真には「民主党愛知県第7区総支部長山尾しおり 後援会事務所」と、大きな看板と山尾氏が映っている。またそのブログで、何度も「さくら館」での政治活動状況について報告しているという。山尾氏は、早く出処進退を明らかにしたほうがいいと思うのだが。 現代のスクープでもなんでもない記事だが、素朴な疑問に答えているページが好きだ。 マックはともかく、ユニクロの最近の落ち込みは尋常ではない。16年2月の中間期連結決算で、純利益が前年同月比で55%も減り、8月の通期決算でも2期ぶりの最終減益になる見通しだというのである。 ユニクロの東京近郊にある中型店舗の店長(20代)が言うには、新製品が売れないそうだ。たとえ売れなくても新商品が追加されるため、在庫が積み上がるから、売り上げを保つために従来品を値下げせざるを得なくなる。そうすると安くした商品しか売れず、新商品はますます売れない悪循環に陥っているという。 現代は、ユニクロの不振には値上げよりも深刻な要因があるというのだ。「それは、ユニクロというブランド自体が消費者から『飽きられた』という事実だ」(現代)。中内功がつくり、初めて小売業界の雄になったダイエーと同じように、イノベーションが止まると消費者は離れていく。そう、消費者という大衆は「わがまま」なのである。 ユニクロも、株主の期待に応えて会社を大きくしたい、もっと稼ぎたいと思っているうちに、消費者にもっとよい物を提供するという原点を忘れてきてしまっているのではないかと問う。 マックもユニクロも、現状は極めて深刻である。アメリカの文化だったマックが出てきたときは、アメリカを感じたくてマックに並んだ。ユニクロのフリースは、どこの家でも2~3枚はあるだろう。スターバックスコーヒーも、当初の頃のありがたさは薄れてきている。 この「ありがたさ」を取り戻すのは至難である。柳井正氏の真価が問われている。 オバマ米大統領が、5月の主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)の際に、広島を訪問することを本格的に検討しているという。 実現すれば、結構なことだと思う。G7広島サミットに来ていた米国のケリー国務長官らが、広島平和記念資料館(広島市)を訪れた。特にケリー氏の訪問は、オバマ大統領の広島訪問が国内でどう受け取られるかの下見だといわれている。 いくつかのアメリカメディアは反発しているようだが、おおむね平静のようだ。ポストは、アメリカで、オバマ大統領が広島で「謝罪」の言葉を述べれば、アメリカは安倍首相もアメリカの真珠湾で「謝罪」せよという声が出るのではないかと危惧し、そういう言い方をするアメリカは傲慢だと難じている。 だが、ポストが心配しているようなことは起こらないだろう。オバマ大統領は広島を訪れて手を合わすだろうが、アメリカが原爆を落としたことへの謝罪をするとは思えない。「二度とこのような悲惨なことがあってはいけない」とは言うだろうが。 危惧するのは、日本の右派論陣が「オバマ大統領は謝罪せよ」と言ったり、デモを起こすことだろう。 アメリカが原爆を落としたことを謝罪するなら、そうしたことを引き起こした天皇の戦争責任を再び議論しなければならないはずだ。静かに手を合わせて祈る。そうして、二度とこういう悲劇を起こした戦争を引き起こさないよう誓う。それが時代を一歩進めていくのだ。そのためにも、ぜひオバマ大統領には広島へ行ってもらいたいと思う。 甘利明前経済再生担当相の金銭授受問題が動きだした。文春は一色武氏の証言で、UR都市機構の内部にも2人通報者がおり、100万円ぐらいを接待費に使っていたという事実を突き付けている。 そのうちひとりは、一色氏にカネを返してきたそうだ。文春の直撃に「工事を進めるためにやったことだ」「クビになる覚悟はできている」と話している。 だが、ようやく東京地検が乗りだしてきて、いよいよかと思うと、すこし様子が違うと文春は言うのである。 「特捜幹部は腰が引けています。衆参ダブル選が噂される中、安倍政権からにらまれることを恐れている。今回の強制捜査も、甘利事務所や清島氏の自宅は家宅捜索されないという異例の形でした」(社会部記者) 日本では三権分立が機能していないという、いい見本である。 第5位。東京も小さな地震が頻発している。いつ首都直下型地震が起きても不思議ではない。それなのに、舛添要一東京都知事はのんきにニューヨークへ桜見物に出かけたと、文春が報じている。就任以来わずか2年で、海外出張費は2億円を超え、本年度も年間3億5,300万円もの経費が計上されているという。 文春は舛添都知事の過去の海外出張の記録を情報公開法に基づき開示請求したが、肝心な箇所はすべて黒塗りになっていた。ロンドン・パリ出張では「現地案内人の経費」として532万8,000円計上しているが、人数やひとり当たりの単価、時間が黒塗りでは適正かどうか検証できない。 これでは、後ろ暗いことがあって隠していると思われても致し方ない。文春は舛添都知事が国会議員時代、「国民の税金で億単位の借金を返済した疑惑」(新党改革の事務総長を務めていた山内俊夫・元参議院議員)や、彼と付き合っていた女性との間にもうけた男の子の養育費を、収入が激減したから減額してくれと調停を起こした件を持ち出し、「養育費は値切るが、血税は乱費する」と難じている。やはりこの人は、都知事などになってはいけなかった人なのである。 ところで、鈴木敏文セブン&アイ・ホールディングス の会長兼CEO(83)が突然記者会見を開いて、退任すると表明したのには驚かされた。 それも、井坂隆一社長に対して「COOとしては物足りない」「7年もやったのだからもう(退任しても)いいだろう」と内示を出したのに、2日たってから「『あの内示は受けられない』『私はまだ若いし、マンションの支払いもあるとけんか腰で向かってきた」と、日本を代表する企業の会長とは思えないブチ切れ会見に、記者たちもあ然とした。 先週の現代によれば、鈴木氏は井坂氏を退任させ、腹心の人間を後任に昇格させる人事案を提出したが、否決されてしまったために辞めることを決意したというのだ。 その背景には、イトーヨーカ堂の創業家との確執や、鈴木氏の息子を将来社長にしたい思惑があったといわれる。このようなやり方に反鈴木派は、外資系ファンドを巧みに利用しながら、人事に揺さぶりをかけたというのである。 新潮には、4月7日にセブン&アイの本社で行われた取締役会の模様を詳しく報じている。鈴木会長が井坂社長の退任を求めた2度の指名報酬委員会で、2人の社外取締役が、好業績が続いているセブン-イレブンの社長を交代させる合理的な理由がないと反対したため開かれた。 表決は取締役15人の投票によって行われ、鈴木会長の提出した新人事案に賛成が7票、反対が6票、棄権が2票で、わずかだが過半数に達しなかったため人事案は否決された。そして、取締役会後に鈴木会長は「オレは辞める。勝手にやってくれ」と言って、その日の午後、先の記者会見となったのだ。 鈴木会長が息子の康弘氏を社長にしたがっているというのは事実のようだが、それには鈴木会長の体調の問題も絡んでいるという。 昨年11月に鈴木氏は「硬膜下血腫」で倒れてしまった。「鈴木会長は焦ったでしょうね。自身の健康に不安が生じ、おちおちしてはいられなくなった。自分の意識がしっかりしているうちに、早く息子に継がせる体制を整えなければならない、と考えたはずです」(セブン&アイの関係者)。それだけに、鈴木会長が簡単に経営から手を引くとは思えないという声は多いようだ。 今週は、現代とポストが鈴木氏の直撃をしている。現代は先週の記事が鈴木氏の気分を損ねたようで、独占とうたっているが、少し苦しい。 ポストも立ち話だが、鈴木氏はかなり話したいようだ。要は、“息子を後任に据えたくてゴリ押ししている”といわれるのが嫌なようで、「親族が後を継ぐことには、基本的に僕は反対。セブンの場合でなくてもね」と答えている。 鈴木商店といわれているだけに、社内に鈴木復帰を求める声は少なくないようだ。鈴木氏にはショックだろうが、彼が退任発表後に、株価は上がったそうだ。市場が鈴木氏退任を評価しているということだ。 名経営者であっても、晩年を汚すケースは多い。鈴木氏はダイエーの中内功になるのか、すっぱり65歳でホンダから身を引いた本田宗一郎になるのだろうか? 第3位はポストの巻頭、朝日新聞の押し紙問題である。公正取引委員会が、朝日新聞の販売店が、新聞の注文部数を減らしたいと申し入れたにもかかわらず、同社の営業社員は考え直せと突っぱねたので、たまりかねて公取委に申告したのだ。 そこで公取委は、放置すれば違反につながると朝日新聞側にイエローカードを出したというのである。 ここには、新聞業界最大のタブーとされる「押し紙の問題」がある。押し紙は販売店の損失になるが、これまでは折り込み広告や、押し紙1部につき月1,500円の補助を出していたから続いてきた。 ポストによれば、慰安婦問題などで14年に約740万部あった部数が10月には40万部減らし、現在は660万部まで落ちているという。しかも、そのうちの25~30%が押し紙だというのだから、実数は500万を切るのではないだろうか。 これは、1位を誇る読売新聞とて同じである。新聞の窮状がうかがえるが、もうひとつ見逃せないのが、公取委が押し紙問題に積極的になった背景である。 公取委は、総理大臣直属の行政委員会なのだ。したがって、自分の気に入らないことを書く朝日新聞に圧力をかけるには、安倍首相にとって好都合なのである。 「いまや新聞は安倍政権に完全に生殺与奪の権を握られたのである」(ポスト) 権力は強く、怖い。押し紙をたった今なくせと言われれば、新聞全体が立ち行かなくなる。新聞界最大のタブーが、自分の首を絞めることになっているのだ。 今週の文春一番の読み物は、藤原紀香と結婚を発表した片岡愛之助の「隠し子のDNA鑑定を要求していた」である。 私は忘れていたが、愛之助は5年前に、大阪・北新地のホステスとの間に男の子がいると報じられていたのだ。その大宮美絵さん(47・仮名)が、文春に対して愛之助の実のなさを告白している。 その前に、愛之助の経歴をさらっておこう。彼は一般家庭の出身で、松竹芸能で子役として活躍するうちに、故・十三代片岡仁左衛門の部屋子となり、片岡千代丸として歌舞伎デビューした。高校を卒業すると仁左衛門の息子の片岡秀太郎の養子となり、六代目片岡愛之助を襲名する。 美絵さんが愛之助と出会ったのは、18年ほど前。親しくなった愛之助は、難波の松竹座の近くにあった彼女のマンションに泊まるようになる。彼女は愛之助の実家の実父母も公認の仲で、実母は彼女が妊娠中にがんで亡くなっているが、彼女が看取ったと話している。 子どもが生まれると、愛之助は大阪府内にマンションを購入して、彼女もホステスを辞め、3人で暮らし始めたという。 「息子の名前は、彼の実のお父さんがつけはったんです」(美絵さん) 愛之助は釈明会見で、母子とは3~4ヶ月暮らしただけだと説明していたが、美絵さんによると、「彼が出て行ったのは息子が幼稚園の年中(4~5歳)のとき。もちろん父親が誰かということもわかっています」。彼女はマンションを貸してアルバイトをしながら夜間学校に通い、資格を取ったという。 息子にお金が必要なときはその都度、愛之助にメールをして振り込んでもらった。14年の年末になって、「お金のことでごちゃごちゃ言われるのも嫌やから」と弁護士を立ててきて、それからは定期的に養育費を支払うようになったという。 愛之助は紀香との交際が発覚したときも、当時付き合っていたタレント熊切あさ美のマンションから何も言わずにいなくなっている。この男、相手が嫌になると説明責任を果たさず、屁のように消えるのが得意技のようである。 そんな愛之助が、よりによって結婚会見の翌日、代理人の弁護士に「先方が(息子の)DNA鑑定をしてくれと言っている」と言わせたというのである。 「5年前、隠し子騒動として報じられたとき、自分の息子だと発表したにもかかわらず、今さら何で? と強いショックを受けました。(中略)息子をどうするつもりなんでしょうか」(美絵さん) 読んだ感じだが、このDNA鑑定うんぬんはほかに何か事情がありそうだ。愛之助は自身のブログで、「今の時期に突然のことで、しかも事実とかけ離れた記事の内容が出ており、僕自身 大変驚いております」と書き、「この件に関しましては、弁護士を立て以前より話をさせて頂いております」としている。 だが、どんな事情があったとしても、愛之助が“不実”を重ねてきた男ではあるようだ。紀香との結婚も共白髪までといくかどうか、前途は多難のようだ。 今週の第1位は、アサ芸と新潮の発売前から話題になっていた、バドミントンのエース・桃田賢斗(21)の「美人ママとキス現場写真」である。 この写真は、火曜日に発売されたアサヒ芸能に出ている。ワイドショーなどではアサ芸については触れていなかったようだが、発売日からすればアサ芸のスクープである。 新潮は「キス“以上”の現場写真」と、タイトルがうまい。 アサ芸は、暴力団関係者が「桃田が錦糸町界隈で派手に遊んでいるのは有名だった。キャバクラやスナックを飲み歩くうちに、複数のヤクザと顔見知りの関係になったと聞いている」と話し、桃田がしている超高級時計のひとつはヤクザにもらったと、桃田がひけらかしていたと報じている(NTT東日本広報室はヤクザとの交友については否定)。 写真の1枚は、女性にせがまれて桃田が目を閉じてキスに応じているもの。もう1枚は、マイクを持って唄っている桃田に、ミニスカートがまくれ上がった女性が馬乗りになろうとしている。 新潮によれば、おととし年末頃、墨田区内のカラオケスナックで撮られたものだという。だとすると、桃田はまだ20歳になったばかり。 闇カジノに何度も出入りしていたことが明るみに出て、田児賢一(26)はバドミントン界から無期限の登録抹消、桃田は無期限の試合出場停止になったことは多くのメディアで報じられた。 この第一報は産経新聞だが、新潮はことが明らかになり、警察が動きだしたのは、桃田にかかってきた1本の電話だったと報じている。 その電話は、3月30日の午後だった。「桃田さんですか。私は代理の者です。あなたは違法な会員制の店に通っていましたよね。女性と一緒に写っている写真も見ましたよ。よろしければ一度、お会いして話しませんか」。丁寧だが、有無を言わせない口調だったという。 21歳の世間知らずの若者が震え上がったことは、想像に難くない。新潮が取材を進めると、この電話の主はある映像ディレクターで、闇人脈にも通じているという。彼によれば、知人のフリーライターが、田児が闇カジノで遊んでいるという情報をつかんできたので、取材に協力するつもりで関係者を当たってみたら、桃田も一緒にカジノに出入りしていたことがわかった。写真も目にした。そこでライターに代わって、桃田に電話をかけたというのだ。 この人物、脅したり写真を買い取らせるつもりはなかったと話しているが、裏がありそうだ。それはともかく、驚いた桃田はそのことで動転して、結果として警察が動きだし、産経が嗅ぎつけたということらしい。 有名になって派手な生活がしたいという桃田の夢は、身から出たさびというしかない乱脈な私生活が暴かれ、消え去ってしまったのである。 【巻末付録】 ポストのグラビアは「もう一度きれいな渡辺さん」。私もお世話になったカメラマン・渡辺達生氏の撮った多くの女優、タレントたちの思い出の写真の数々。艶色美熟女図鑑は「波多野結衣さん 27歳」。それに、セクシーではないが「とにかく可愛いカトパン研究」。この中では、やはり渡辺氏の写真がいい。 現代は「海外セレブのSEX」、高橋洋子の「初めての裸身」「これからどうするの? 片野萌美 第一話」、袋とじは「『125種類』の女性器ぜんぶ見せます」。女性器には、大きさにもいろいろあるという。大きいのは8cm、小さいのは5cm以下。いろいろな女の子たちが、私のはこれぐらいと、現代の作ったカードをもって出ている。大変な労作だとは思うが。 その分、疲れたのか、記事のほうは「女優がオッパイを見せるとき」というお手軽企画。DVDで古い映画を見るために役立つとは思うが。 ポストは「過去最大のボリュームで贈る『死ぬまでSEXスペシャル』」で、今週は前編だという。カリスマ美女医、熟女のホンネ、最先端フーゾク、出会い最新事情、ラブグッズ、最強エロ動画サイト、官能小説など、これでもかの連続。 史上最強のエロ動画検索サイトが「マスタベ(masutabe.info)」だそうだ。そこに新着順、人気順、無修正などと入れるとズラッと出てくるそうだ。 これだけ力を入れているのに、熊本の地震には人とページを割けなかったのだろうかと、また疑問が出てくる。 そういえば、文春の「『トイレ探検隊』がゆく!」の中に、災害時にはトイレが一番の問題になるから、「携帯トイレ」(日本橋にある「総合サービス」が製造販売)が優れものだという。 高密閉チャック袋1枚つきで830円。大手デパートやホームセンターで売っているそうだ。災害時には「携帯電話よりも携帯トイレですぞ」。早速、買いに行こう。 ということで、今週は量で圧倒のポストの勝ち! (文=元木昌彦)「アサヒ芸能」(4/21号、徳間書店)








