人気放送作家の鮫肌文殊氏と山名宏和氏が、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問を直撃解決! する連載「だから直接聞いてみた」。月刊誌「サイゾー」で連載されていた同企画が復活! 今週は、林賢一氏が、なんでファストファッションのユニクロが、錦織圭選手のテニスウェアを作ったのか、つっこみを入れた! [回答者]ユニクロ・カスタマーセンター様 テレビのバラエティ界を襲った嵐のロンドン五輪が閉幕し、1カ月が過ぎようとしている。テレビをつければスポーツ中継、チャンネルを変えれば選手インタビュー、ニュース速報もメダル情報、という日々をわたしは知らない。ある事情により五輪期間中、ほとんどテレビを見ることができなかったのだ。 だが。唯一観た競技がある。テニスの錦織圭選手が男子シングルでベスト8進出を決めた試合だ。 素人目にも充実した試合内容で、テニスなど普段は興味がないくせに、画面にかぶりついてしまった。そして、途中から気になった。 錦織よ、なぜユニクロを着ているんだ? 文法を無視して、ロンドン風に言い換えてもいい。 【Nishikiori WHY UNIQLO?】である。 彼のユニフォームにユニクロのロゴを発見した時には、申し訳ないが笑ってしまった。 なぜ低価格をウリにするアパレルメーカーが? やはり金か? 札束が天井高くまで積まれたのか? と、邪推したくなるのが人間ではないか。その切り口が一瞬でも頭を掠めると、もう試合どころではない。 「錦織のサービスエースが決まった!」と実況されても、「ユニクロのユニフォームで」と補完してしまい、素直に観戦できなくなってしまった。 ユニクロよ、「素直に観戦していた俺」を返してくれ。 そもそも、ユニクロのスポーツウェアなんて見たことないし。 軽く調べてみると、ユニクロは今後、スポーツウェア分野への進出を考えているらしく、そのとっかかりがテニスらしいのだ。だが、なぜテニス? もっと人口の多いスポーツはありそうなものだが。 そこで【ユニクロ・カスタマーセンター】に直接聞いてみた。 「数あるスポーツの中で、なぜテニスのスポーツウェアを作ったんですか?」 担当者 はい。(明らかに資料を読みながらの棒読みで)錦織選手とのコラボレーション商品ですけれども、もともと2011年から錦織圭選手とスポンサー契約を締結しておりまして、その際から錦織圭選手のゲーム用ウェアを提供させて頂いております。 ──数あるスポーツの中で、なぜテニスだったのですか? 担当者 はい……そちらについては明確にはご案内致しかねているんですけども……。これまでの経緯がございまして錦織圭選手とのスポンサー契約をさせて頂いております。 ──具体的にはどんな経緯が? 担当者 はい。世界の頂点を目指す錦織選手に共感をいたしまして、我々ユニクロもカジュアルウェアブランドとして世界ナンバーワンを目指しております。その志に深く共感いたしまして、今回までのスポンサー契約が実現したということでございます。 ──ほかのスポーツウェアを出す予定はありますか? 担当者 今後の予定は未定になっております。 ──ユニクロさんの商品って、安くてカジュアルに着られるのが魅力だと思うんですが、スポーツウェアとなると耐久性の面でどうなんだろう? と少し心配なのですが。 担当者 こちらの耐久性などに関しましては……。(以下、資料棒読み)こちら生地につきましては、東レさんとの高機能素材を使用しておりまして、スポーツに適した素材となっております。 ──カジュアルウェアで使っている生地とは違うんですね。 担当者 はい、左様でございます。 ──売っているテニスウェアと、実際に錦織選手が着ていたウェアってまったく同じものですか? 担当者 錦織選手の着用モデルは、今年4月19日の選抜モデルとして販売しているんですが、オリンピックモデルにつきましては、販売はしていない状況でございます。 ──え!? オリンピックモデルは販売していないんですか。今後、販売の予定は? 担当者 今後については未定でございます。 と、まあ、「世界の頂点を目指す錦織」と「カジュアルウェア世界一を目指すユニクロ」が共感した結果という、模範解答が返ってきた。 う、うーん。 その理屈だと、「世界の頂点を目指す( )」の空欄部分はどんなものでも代入可能なので、説得力を感じない。 「世界の頂点を目指す“はるな愛”とユニクロがコラボ」 違和感が残る。この違和感は、たとえ錦織圭でも変わらないのだ。 必然性とは何か? そんな重いテーマが浮き上がってくるような気もするが、ここは潔く忘れよう。忘れさせてくれ。 (文=酒平民 林賢一) ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) サムスンを訴えるアップルもマイクロソフトも、最初はパクり屋? ヤマダ会長「家電量販店は3社に集約」家電業界戦国時代に突入 バブルを煽り、企業の御用メディアに成り下がった日経の醜態 イオン銀行V字回復を支えた、日本振興銀行買収の“闇” 【今日の日経】アデランスが仏進出 ヴィトン風かつら生産!? 山本一郎「橋下市長の裏にある金の流れがわかる記事」 ぐっちーさん「今さら外資系証券マンと結婚したがる女性って…」こ、これはたしかに!!!(「ユニクロ」HPより)
節操なきユニクロ商法「錦織圭モデルを作る必然性ある?」
サイゾー新ニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます!
■「Business Journal」人気記事(一部抜粋)
サムスンを訴えるアップルもマイクロソフトも、最初はパクり屋?
ヤマダ会長「家電量販店は3社に集約」家電業界戦国時代に突入
バブルを煽り、企業の御用メディアに成り下がった日経の醜態
■特にオススメ記事はこちら!
節操なきユニクロ商法「錦織圭モデルを作る必然性ある?」 - Business Journal(9月6日)

