茨城の新星! 「M-1」決勝進出コンビ・カミナリが見せる“信頼”と“絆”のどつき漫才

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撮影=後藤秀二
 鹿島アントラーズが奇跡の下克上を果たし、大相撲では稀勢の里が初優勝、そして綱取り。次のNHK朝ドラは『ひよっこ』……キテる、いま確実に茨城がキテます!! このコンビは茨城勢の波に乗ることができるか? 2016年「M-1」決勝進出、心地よい茨城訛り、そして懐かしくてどこか新しいどつき漫才で鮮烈な印象を残した、カミナリである。ツッコミのたくみは言う。「僕たちの漫才、4分間に6発しかボケがない、まるでリボルバーのような漫才」。お笑い界に風穴、あけちゃう? *** ――カミナリさんは養成所には行かずに、グレープカンパニーに入ったんですよね。何か理由があったんですか? たくみ いくつか履歴書を送った事務所の中で、連絡くれたのがグレープカンパニーでした。いま思えば、事務所の人、見る目ありますね(笑)。 まなぶ 養成所に行かなかったのは……そうですね、とがりじゃないですけど、教えてもらうもんじゃねぇな、みたいに思ってました。でも結局、同じ事務所のNSC出た先輩に、養成所で習うこと全部教えてもらいました。 たくみ 無料でNSCのノウハウを得たという(笑)。 ――永野イズム感じますね~。お笑いの世界には、どちらから誘ったんですか? たくみ 僕です。 まなぶ 最初、中2のときにたくみくんが声をかけてくれて、でもそのときは僕「やらない」って断ったんですよ。で、高2のときにもう一回「やろう」って誘ってくれたから、「僕も、やりたいって思ってたよ」と。中2のときは、ちょうどホリエモンがはやっていたので、成り金になりたかったんですよね。 たくみ 六本木に住んで、社長になりたかったんだよね。 まなぶ テレビでよくやってたので。でも、高2のときは、ホリエモンブームも去った後だったので。 たくみ ホリエモンの代わりに、お笑い芸人がよくテレビに出るようになったんだよね。まなぶくん、テレビっ子だったので。 まなぶ そんなことないよ~。 ――一回断られたのにもう一度声をかけるというのは、やはり相方はまなぶさんしかいないと。 たくみ そうですね。一番すごい人だと思ったので。 まなぶ 一番面白かったみたいです。僕が。 たくみ 村一番の笑わせ者ですね。高校のときもそういうやつはいたんですけど、やっぱりバイブスっていうか、笑いのツボが一緒の人は、まなぶくんくらいしかいなかったので。 ――バイブス……また永野イズムが。 まなぶ たくみくんはしゃべりで笑い取るタイプで、僕は顔芸でした、ずっと。急に鼻水出したりとか、顔を振動させたりとか。 ――顔を振動……? たくみ フルフル~ってやるだけなんですけど。誰でもできます(笑)。 まなぶ ただ、それをやる勇気があったのは、僕だけです。 たくみ いきなりやるから面白いんですよ。変なタイミングでやるから「なんで今それやるの?」って。 ――ややもすると、周囲から心配されてしまう子かもしれませんね……。 たくみ 本気で心配されてた時期もありました。僕らは、わざとだってわかってたんだけど。 まなぶ それを心配されないようにコントロールするのが相方で。
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竹内まなぶ

茨城には、漫才の文化がない!?

――幼なじみコンビだからこそ、気をつけていることはありますか? まなぶ あの、家族みたいなケンカをしちゃうときがありますね。爪切っててティッシュ敷いてねぇとか。 ――注意するのは、どちらなんですか? たくみ まなぶくんが僕に怒るほうが多い。 まなぶ ティッシュ敷かなかったのはたくみくんがキレてきたんですけど、僕はコンプライアンス担当なんで、カミナリの。言葉遣いとかは、注意します。 ――たとえば……? たくみ テレビで絶対言っちゃいけない言葉ってあるじゃないですか。それが時々わかんなくなっちゃって、大きい声でワーッて言っちゃうんですよ。そうすると、まなぶくんが「それはダメだよ」と。 まなぶ あと、たくみくんは盛り上がっちゃうと、先輩の楽屋に挨拶に行って、先輩はそろそろ帰ってくれの空気出してるのに、1エピソード話しちゃったりするんです。そんなときは、後から「一言でいいんだよ」と。 ――まるで親(笑)。ああいうツッコミスタイルだと、周囲に「気性の激しい人」みたいなイメージを持たれたりしますか? たくみ どうなんだろう? まなぶ でも、みんな楽屋とかでしゃべって、5分くらいで「あぁ、いい子だね~」って言ってくれます。 たくみ いい子だね~(笑)。 ――そもそも、あの激しいツッコミは、どういうきっかけで誕生したのですか? たくみ まだコントをやっていた頃、地元茨城で単独ライブをやったんです。それが思った以上にウケなくて。地元だし、ホームだし、これくらいはイケんだろうっていう予想をはるかに下回っていたんで、悔しくてアドリブで叩いたんですよ、まなぶくんを。そしたら、すごいウケた。それから、叩く要素を入れるようになりました。 まなぶ 小さい子から80オーバーまで、幅広い客層がいたところでウケたから。 たくみ おばあちゃんたちも「あ~いや~」って(笑)。ただコント中心だったんで、限界を迎えまして。 ――確かに、コントだと難しいかも。 たくみ ちょうど「M-1」グランプリがあったんで、記念受験みたいな感じで漫才作ったら、意外としっくりきたというか。いつも賞レースでは1回戦落ちだったのが、「M-1」ではウソでも2回戦まで行けたので。それで1年間漫才をやり、去年決勝に行けた……という流れです。 ――すごい、シンデレラストーリー! たくみ 勝手に苦手意識を持ってたんですよね。ずっとまなぶくんが言ってたのは「茨城には漫才って文化ねぇから、コントのほうがいい」って。まぁコントの文化もないんですけど(笑)。 まなぶ 漫才は、すごいもんだと思ってたんですよ。 たくみ 自由が利くのはコントだろうと思ってたけど、意外とコントのほうが縛りあって。コンビニの設定でやったら、店員さんがお客さんであるまなぶくんの頭叩くとか、訳わかんなくなっちゃう。漫才だったら、個人が個人叩くだけなんで。 まなぶ どつきで考えると、ルーツがあるんですよ。中1のときにたくみくん、「まなぶをどうしたら面白くなるか」悩みすぎて、俺の頭にいきなり机投げてきたことがあって。 ――え……わからない……(笑)。 まなぶ それが、たくみからの初めてのどつきでしたね。 たくみ そうですね。まなぶくんも「痛ぇ」より先に、びっくりしてました。
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石田たくみ

「M-1」に出て、あらためてサンドウィッチマンのすごさがわかった

――今のお話を聞く限り、学校側に心配されるのは、まなぶさんじゃなくて、たくみさんですね(笑)。でも、当時から「まなぶさんを面白くする方法」を、机ぶん投げるほど真剣に考えていたと。 たくみ まなぶくんが僕を注意すると、周りが笑うんですよ。だから、わざと怒られるようなことをします。まなぶくんが怒るように。ネタだけじゃなくて、普段の生活でも。そうすると、空気が柔らかくなるんですよ。だから、思ってもないようなことを言ったりする。 まなぶ 営業でも、叩くところより「ダメだよ」のところのほうがウケたりしますね。 ――今「M-1」パワーを感じてます? たくみ そうですね。「M-1」ってすごいなって、実感します。 まなぶ 僕らがすごいわけじゃない。「M-1」がすごいんです。 ――(笑)。生活は変わりましたか? たくみ 今はアルバイトをお休みしています。バイトに行く必要がなくなったわけではなく、厳密にいうと、バイトに行く時間がなくなった。籍は置いてあるんですけど。 ――おお! まなぶさんはいかがですか? まなぶ 酔っ払いの人に「カミナリだ!!」って、声をかけられることが多くなりましたね。僕、姉と仲いいんですけど、姉と新宿の歌舞伎町歩いてたら「あ、カミナリだ!」って。「あぁ、女と歩いてるって思われたかね~」って話してて、その翌日は妹と遊んでたんですよ、新宿西口で。そしたらまた「カミナリだ!!」って言われて。俺、女取っ換え引っ換えしてると思われたら嫌だな~。 ――えっと、まず、そんな頻繁に、お姉さんや妹さんと遊ぶんですね。 たくみ そもそも(笑)。 まなぶ 仲いいんですよ。姉、僕、妹で。 たくみ 時々、女の子っぽいところが出るんですよ。内股だし。 まなぶ 味の好みも合うし、意見も合うし。一緒にレストラン行っても「○○のクリームチーズ」みたいなメニューは絶対頼むし。 ――やっぱり、女子はチーズ好きですよね~。しかし、28歳で「M-1」決勝は、早いほうではないでしょうか? たくみ いま永野さんまで「若手」ってなってるから(笑)。ただ、ダウンタウンさんとかウッチャンナンチャンさんとか……誰と比べてんだって話ですけど、皆さんは22、23歳で、もうテレビ出てるんですよ。だから周りの人に「早いね」って言われても、自分たち的には遅いと思ってます。あと、「M-1」に出て、あらためて(事務所の先輩の)サンドウィッチマンさんのすごさがわかった。 まなぶ 優勝って、すごい。 たくみ 富澤さんには「いくらオマエらが優勝したとしても、サンドウィッチマンが敗者復活から優勝したあの感動は超えられないから、安心して行ってこい」と言われました。 ――優しい……。 まなぶ 2016年の年が明けたときは「今年も永野さんたちと酒飲めて、1年間楽しく過ごせたらいいな」くらいしか思ってなかったんですよ。それが、夏くらいに爆笑問題の太田さんが俺たちのこと知ってるって聞いたり……すべてが急で。 たくみ 爆笑問題さんのラジオでネタやらせてもらったんですけど、あの時点で(顔が見えない)ラジオでも結構面白いかも……っていうのがわかったから、逆に叩く必要ないんじゃね? って(笑)。(太田さんに)「話が面白い」って言ってもらえたのが、うれしかったですね。
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ネタ作りへのこだわり

――カミナリさんの漫才は訛りとどつきがフューチャーされがちですが、実はネタが本当によくできてるなぁと。 たくみ 僕が大まかなテーマを出して、まなぶくんと相談して2人で作ってます。 まなぶ 僕が「これはいい」「これはやりたくない」って言いながら、完成させていく感じです。「これは言いたくない」とか「育ちじゃない」とか。 ――育ちじゃない(笑)。 まなぶ 「そういう人間じゃない」っていうのは、言いますね。 たくみ 人の悪口言うようなやつは嫌がりますね。 まなぶ 振りでも嫌ですね。あと、ちょっと胸ぐらつかむとかもダメ。いくらそれがウケようが、ダメ! たくみ 「じゃあ、ほかなんかあんのか!?」って言っても思いつかなくて、ケンカになる(笑)。 まなぶ たくみくん、去年頭のキレがすごかったんですよ。 たくみ 漫才にしてから、考えやすくなった。まなぶくんが間違いやすいようなことをテーマにね。 ――まなぶ研究家としては、相当なキャリアをお持ちですから。 たくみ そうですね。いま言ったようなところを見極めないと、本当に全部NG出してくる(笑)。 ――以前、日刊サイゾーでは永野さんもインタビューさせてもらったんですよ(参照記事)。ブレーク直後くらいに。 まなぶ 僕ら永野さん大好きで、年末年始地元に帰ると、友達と集まるじゃないですか。それで「なんか面白いことやろう」ってなると、すぐ永野さんのネタをパクってた。 たくみ まだその頃、永野さんテレビ出てなかったから。その後、ブレークして、すぐバレたけど(笑)。でも本当、道作ってくれたというか、すごい、気持ちの面の話をしてくださる方なんですね、理屈じゃなくて。「笑顔で頑張れ」とか「大きい声出せ」とか。永野さんご自身がブレークして、それが正しいということを証明してくれた。 まなぶ 自分たちが面白いと思っている人がブレークすると「僕らの面白いって思うものは間違ってない」って思えます。 たくみ サンドさんもそうですけど、永野さんも、売れてるのにずっと真面目にネタ作ってるんですよ。「ブレたくないから」って。「ネタ作らなくなると、感覚がわからなくなる。つまらなくなる」って。ホント、すごいなって思います。 ――2016年は「M-1」で顔と名前を売って、さて、2017年はどんな目標を? たくみ トーク番組に出たいです。もともと漫才師というよりは、タレントを目指していましたので。もっと内面とか仲の良さとかを知ってもらいたいです。 まなぶ あと、2人で車イジったりしたいよね。 たくみ ……それはもっと先でしょ? ――所さん的な(笑)。 たくみ でも、正直、世田谷ベースとか憧れますよ……。俺がホースで水まいてて、後輩がやってきたら「おお!」って水かけるとか。 まなぶ 俺は車の下にもぐってて、出てくるたびに様子が違ってる。「車の下七変化」。 ――それ、絶対所さんやらないですよね……。 (取材・文=西澤千央) ●まなぶTwitter ●たくみTwitter

成宮氏引退問題で“爆弾発言”のザ・グレート・サスケが「江角マキ子」「トランプ」「安倍政権」もメッタ斬り!?

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 昨年12月、薬物使用疑惑を報じられたことをきっかけに芸能界を電撃引退した元俳優・成宮寛貴氏に対し、衝撃発言をして注目を集めたプロレスラーのザ・グレート・サスケ。騒動から約1カ月半がたち、今、成宮氏にどのような思いを持っているのか? また、サスケは元岩手県議会議員とあって、政治への関心も強く、かつ芸能界通でも知られる。そこで、ジャンルを問わず、昨今のさまざまな問題について、話を聞いてみた。(取材・文=ミカエル・コバタ/撮影=名鹿祥史)
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■成宮氏が「復帰するなら歓迎したい」 ――成宮氏が引退を発表した後、ご自身のブログに、「その幕の引き方じゃぁ、我々家族は逆に許しませんよ。10年程前に愚息があなたから受けたハラスメントが真実だったって認める事になっちゃうじゃないですか? いつか『全て冗談に決まってるでしょ』って言ってくれれば、それで良いと思って許してたのに」といった書き込みをされました。あのとき、なぜああいった発言をされたのですか? サスケ それはもうブログに書いた通りなんです。それ以上の裏の気持ちは何もありませんでした。「突然の引退は許せませんね」というのが真意。あれから1カ月以上経って、いろんな情報が飛び交っていて、本人は「復帰したい」と言ってるみたいですから、それでいいんじゃないですか? ――その後、一部メディアの取材に対し、モデルになるために上京した息子さんが、成宮氏から「1億円あげるから寝てくれ」と肉体関係を迫られたと……。息子さんから打ち明けられたが、成宮氏に抗議はせず、胸の内にしまいこんでいたといった主旨の答えをされていますが、それは真実ですか? サスケ ハイ。「週刊文春」や「週刊新潮」に書かれている通りです。 ――成宮氏と息子さんとの間に何があったかについては、息子さんの言ったことを信じていると……。 サスケ もちろん。私は100%、息子のことを信じています。ただ、私が受けたハラスメントではないですから、あれ以上のことは言えません。まぁウソをついても、我々に何の得もないですから。 ――やはり、あの成宮氏への発言の反響は大きかったですよね? サスケ 大きかったですね。いろんなマスコミから取材の依頼が来ましたし、12月14日に横浜市内のホテルで行われた所属事務所(アルファ・ジャパンプロモーション)の大忘年会にも、多数のマスコミが押しかけてきて大変でした。テレビカメラもたくさん入って……。ホテルから、お叱りも受けたようで(笑)。 ――12月15日、所属団体のみちのくプロレスの後楽園ホール大会では、プロレスマスコミ以外の取材はシャットアウトされたとか? サスケ ガハハ。その辺みちプロは、商売っ気がないんですね(笑)。 ――成宮氏が復帰したいなら歓迎するということですか? サスケ もちろん。当初から、私が発言した主旨は、そこですから。消えるべきではないです。薬物はダメですけど、同性愛は別にいいじゃないですか。ところで、実は今すごいネタがあるんですよ。 ――それはどういう話ですか? サスケ 早ければ2月下旬くらいには明らかになると思いますけど、今はまだ何も言えないんですよ。ごめんなさい。 ――ヒントだけでも、お願いします! サスケ うーん。ヒントも今は言えないんですよ。今言えるのは成宮氏以上の衝撃、NHKが取材するほどの衝撃ですね。日本中が大騒ぎになると思いますよ。
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■江角、トランプ、安倍政権…… ――サスケさんは芸能界通でもありますが、1月23日、女優の江角マキコさんが引退を表明しましたが、どう思われますか? サスケ 衝撃ですね。私は江角さんと面識はないんですが、あの報道には興味をもってますね。お相手の方が詐欺師であると……。詐欺師なのにいいのかな? 詐欺師が野放しになっているんですから。 ――世相を斬るってことで……。アメリカの新大統領に就任したドナルド・トランプ氏が、サスケさんの第2の故郷ともいえるメキシコとの国境に壁を造ると発言していますが……。 サスケ 国境の壁に関しては、もう実際に壁みたいなものがあります。でも、登れたり、すり抜けられたりする壁なんです。その発言にはたいして驚きもしませんね。基本的にはトランプさんの政策には賛成です。だって、そもそも不法移民は文字通り違法なんだから。法を犯してるんだから、ダメなものはダメです。もっと言えば、不法移民はビザ泥棒。ビザなしで生活しようとしてるわけです。トランプさんの表現は衝撃的すぎて、イメージが悪くて、デモとか起きたりしてますけど、正論ですよ。 ――国内に目を向けて、元政治家として、安倍(晋三)首相の政治をどう評価されてますか? サスケ 私は2度と政治には復帰しないつもりですし、評価するほど偉くはないんですが……1度自民党が野党に転落して、与党に返り咲いた。野党時代の悔しさをバネに今がんばっておられるんじゃないですかね。基本的にはいいと思いますよ。ただ、TPPの問題だったり、憲法九条の問題については、どうかな?と思う点はありますけど。でも、偉そうに言うつもりはないんで、「がんばってください」と言うしかないですね。 ■本業のプロレスは「50代からが全盛期」 ――それでは、本業のプロレスの話になりますが……今後やっていきたいことはありますか? サスケ 私はケガがあちこちにあって、ボロボロなんです。今年の7月で48歳になりますけど、あと2年はボロボロの状態で闘って、50歳になったら、すべて手術して治して、体をクリーンナップして、「サスケは50代から全盛期なんだよ」ってとこを見せたいですね。今そういうプランを考えています。 ――具体的な故障箇所は? サスケ 左の背中の骨が割れてまして、右ヒザのじん帯が完全断裂しています。 ――みちプロでは世代交代が進んで、最近のサスケさんはメーンイベントではなく、中盤あたりの試合に出ることが多いわけですが、時代を戻したいという考えはありますか? サスケ やはり、心のどこかにそういう思いはもってます。でなきゃ闘う意味がないですから。でも現状は現状でいいと思うんです。若い選手がトップを張るのは、もう自然な形。だけど、1年に1度なり、2年に1度なり、ときどきのトップを張ってる選手とシングルマッチでやらせてもらって、今の私がどれだけ通用するのか、腕試し的な闘いはしていきたいですね。ただ、「時代を戻したい」とまでは考えていません。 ――みちプロ内でもいいですし、他の団体でもいいんですが、「この選手とやめるまでに闘っておきたい」という選手はいますか? サスケ 今の話で言うと、若い世代ではなくなってしまいますが、みちプロ内部では、フジタ“Jr”ハヤトが名実ともにトップですから、彼とはシングルで闘いたい。今の話の主旨とは若干変わっちゃうんですが、同世代、先輩で言えば、(獣神サンダー)ライガーさん、大仁田(厚)さんとは、もう1度と言わず何度でも闘いたいですね。 ――何歳ぐらいで引退したいという考えですか?
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サスケ 私は生涯現役です! メキシコの英雄であるエル・サントのように、死ぬ寸前まで試合をしてるのが理想。2年くらい前に、登山家の三浦雄一郎さんにお会いする機会があったのですが、82、83歳になっても、バリバリで山に登ってるというのは刺激になりました。私は80過ぎてもリングに上がっていたいですね。 ──超戦闘プロレスFMW2・24新木場1st RING大会では、大仁田選手とランバージャックデスマッチでのシングルマッチが決まりましたが……。 サスケ ランバージャックデスマッチは場外に出たら、すぐリングに押し戻されるわけですから、私にとっては、不利なルールでしょうね。というのは、場外に向けて飛べなくなっちゃいますから。でも、不利な条件だからこそ燃えています。昨年の5月15日、青森で大仁田さんと久しぶりにシングルで、しかも電流爆破バットデスマッチで闘いましたが、惨敗しましたからね。今回は絶対に勝たなければならない。果敢に攻めていきますよ。 ――大仁田選手は“最後の一騎打ち”と考えているようですが……。 サスケ うーん。そうなんですか? 今の大仁田さんは、そう考えているのかもしれませんが、私は最後にしたくはないですね。今回の勝ち負けがどうあれ、もう1度、過去最大規模のノーロープ有刺鉄線電流爆破プラスアルファのデスマッチをやりたいですね。 ――大仁田選手とは過去、3度シングルで闘って、対戦成績は1勝2敗と負け越していますから、当然今回は勝って星をイーブンに戻したいですよね? サスケ もちろん。その通りです。負け越したままはイヤですね。今回大仁田さんに勝って星を戻した上で、もう1度、過去最大規模のデスマッチに持ち込めれば最高です。そのためにも、どうしても今回は勝ちたいですね。 ――2月25日には、新木場で今年初のみちプロの東京大会がありますが、見どころは? サスケ 私は今“ムーの太陽”のマスターという立場でやっているんですが、去年までやっていたミラクルキャンディー・イニシエーションは廃止して、今年からイニシエーション・ハグの儀式を始めたんです。もう私から場外を練り歩いたりはしません。私は神輿に乗って出てきますので、救いを求める信者の方は、リングサイドのエプロンまで来てほしい。そしたら、私の方からハグをしてあげます。東京では初の儀式ですから、貴重な機会ですよ。ぜひ新木場に集まってください。
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●ザ・グレート・サスケ 1969年7月18日生まれ、岩手県盛岡市出身。高校卒業後、プロレスラーを目指して上京し、90年3月1日、後楽園ホールでのユニバーサル・プロレス旗揚げ戦でデビュー(当時は素顔)。メキシコでの修行を経てマスクマンとなり、92年8月より現在のリングネームを名乗る。同10月に独立し、みちのくプロレスを設立。以後、同団体のエースとして君臨し、“東北の英雄”と呼ばれる。また、団体枠にとらわれず、日本プロレス界の“ジュニアの雄”として活躍。2003年3月には、岩手県議会議員選挙の盛岡選挙区に出馬しトップ当選を果たす。獲得タイトルはジュニア8冠王座、IWGPジュニア・ヘビー級、IWGPジュニアタッグ、東北ジュニア・ヘビー級、東北タッグ、UWA世界ウエルター級、インディペンデント・ワールド世界ジュニア・ヘビー級など ●ザ・グレート・サスケ公式ブログ http://ameblo.jp/thegreatsasuke/ ★ザ・グレート・サスケ試合日程 ◎超戦闘プロレスFMW 2月24日(金) 東京・新木場1st RING(19時) http://fmwjapan.com/tour.html ◎みちのくプロレス 2月25日(土) 東京・新木場1st RING(19時) http://www.michipro.jp/schedule/index.html

成宮氏引退問題で“爆弾発言”のザ・グレート・サスケが「江角マキ子」「トランプ」「安倍政権」もメッタ斬り!?

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 昨年12月、薬物使用疑惑を報じられたことをきっかけに芸能界を電撃引退した元俳優・成宮寛貴氏に対し、衝撃発言をして注目を集めたプロレスラーのザ・グレート・サスケ。騒動から約1カ月半がたち、今、成宮氏にどのような思いを持っているのか? また、サスケは元岩手県議会議員とあって、政治への関心も強く、かつ芸能界通でも知られる。そこで、ジャンルを問わず、昨今のさまざまな問題について、話を聞いてみた。(取材・文=ミカエル・コバタ)
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■成宮氏が「復帰するなら歓迎したい」 ――成宮氏が引退を発表した後、ご自身のブログに、「その幕の引き方じゃぁ、我々家族は逆に許しませんよ。10年程前に愚息があなたから受けたハラスメントが真実だったって認める事になっちゃうじゃないですか? いつか『全て冗談に決まってるでしょ』って言ってくれれば、それで良いと思って許してたのに」といった書き込みをされました。あのとき、なぜああいった発言をされたのですか? サスケ それはもうブログに書いた通りなんです。それ以上の裏の気持ちは何もありませんでした。「突然の引退は許せませんね」というのが真意。あれから1カ月以上経って、いろんな情報が飛び交っていて、本人は「復帰したい」と言ってるみたいですから、それでいいんじゃないですか? ――その後、一部メディアの取材に対し、モデルになるために上京した息子さんが、成宮氏から「1億円あげるから寝てくれ」と肉体関係を迫られたと……。息子さんから打ち明けられたが、成宮氏に抗議はせず、胸の内にしまいこんでいたといった主旨の答えをされていますが、それは真実ですか? サスケ ハイ。「週刊文春」や「週刊新潮」に書かれている通りです。 ――成宮氏と息子さんとの間に何があったかについては、息子さんの言ったことを信じていると……。 サスケ もちろん。私は100%、息子のことを信じています。ただ、私が受けたハラスメントではないですから、あれ以上のことは言えません。まぁウソをついても、我々に何の得もないですから。 ――やはり、あの成宮氏への発言の反響は大きかったですよね? サスケ 大きかったですね。いろんなマスコミから取材の依頼が来ましたし、12月14日に横浜市内のホテルで行われた所属事務所(アルファ・ジャパンプロモーション)の大忘年会にも、多数のマスコミが押しかけてきて大変でした。テレビカメラもたくさん入って……。ホテルから、お叱りも受けたようで(笑)。 ――12月15日、所属団体のみちのくプロレスの後楽園ホール大会では、プロレスマスコミ以外の取材はシャットアウトされたとか? サスケ ガハハ。その辺みちプロは、商売っ気がないんですね(笑)。 ――成宮氏が復帰したいなら歓迎するということですか? サスケ もちろん。当初から、私が発言した主旨は、そこですから。消えるべきではないです。薬物はダメですけど、同性愛は別にいいじゃないですか。ところで、実は今すごいネタがあるんですよ。 ――それはどういう話ですか? サスケ 早ければ2月下旬くらいには明らかになると思いますけど、今はまだ何も言えないんですよ。ごめんなさい。 ――ヒントだけでも、お願いします! サスケ うーん。ヒントも今は言えないんですよ。今言えるのは成宮氏以上の衝撃、NHKが取材するほどの衝撃ですね。日本中が大騒ぎになると思いますよ。
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■江角、トランプ、安倍政権…… ――サスケさんは芸能界通でもありますが、1月23日、女優の江角マキコさんが引退を表明しましたが、どう思われますか? サスケ 衝撃ですね。私は江角さんと面識はないんですが、あの報道には興味をもってますね。お相手の方が詐欺師であると……。詐欺師なのにいいのかな? 詐欺師が野放しになっているんですから。 ――世相を斬るってことで……。アメリカの新大統領に就任したドナルド・トランプ氏が、サスケさんの第2の故郷ともいえるメキシコとの国境に壁を造ると発言していますが……。 サスケ 国境の壁に関しては、もう実際に壁みたいなものがあります。でも、登れたり、すり抜けられたりする壁なんです。その発言にはたいして驚きもしませんね。基本的にはトランプさんの政策には賛成です。だって、そもそも不法移民は文字通り違法なんだから。法を犯してるんだから、ダメなものはダメです。もっと言えば、不法移民はビザ泥棒。ビザなしで生活しようとしてるわけです。トランプさんの表現は衝撃的すぎて、イメージが悪くて、デモとか起きたりしてますけど、正論ですよ。 ――国内に目を向けて、元政治家として、安倍(晋三)首相の政治をどう評価されてますか? サスケ 私は2度と政治には復帰しないつもりですし、評価するほど偉くはないんですが……1度自民党が野党に転落して、与党に返り咲いた。野党時代の悔しさをバネに今がんばっておられるんじゃないですかね。基本的にはいいと思いますよ。ただ、TPPの問題だったり、憲法九条の問題については、どうかな?と思う点はありますけど。でも、偉そうに言うつもりはないんで、「がんばってください」と言うしかないですね。 ■本業のプロレスは「50代からが全盛期」 ――それでは、本業のプロレスの話になりますが……今後やっていきたいことはありますか? サスケ 私はケガがあちこちにあって、ボロボロなんです。今年の7月で48歳になりますけど、あと2年はボロボロの状態で闘って、50歳になったら、すべて手術して治して、体をクリーンナップして、「サスケは50代から全盛期なんだよ」ってとこを見せたいですね。今そういうプランを考えています。 ――具体的な故障箇所は? サスケ 左の背中の骨が割れてまして、右ヒザのじん帯が完全断裂しています。 ――みちプロでは世代交代が進んで、最近のサスケさんはメーンイベントではなく、中盤あたりの試合に出ることが多いわけですが、時代を戻したいという考えはありますか? サスケ やはり、心のどこかにそういう思いはもってます。でなきゃ闘う意味がないですから。でも現状は現状でいいと思うんです。若い選手がトップを張るのは、もう自然な形。だけど、1年に1度なり、2年に1度なり、ときどきのトップを張ってる選手とシングルマッチでやらせてもらって、今の私がどれだけ通用するのか、腕試し的な闘いはしていきたいですね。ただ、「時代を戻したい」とまでは考えていません。 ――みちプロ内でもいいですし、他の団体でもいいんですが、「この選手とやめるまでに闘っておきたい」という選手はいますか? サスケ 今の話で言うと、若い世代ではなくなってしまいますが、みちプロ内部では、フジタ“Jr”ハヤトが名実ともにトップですから、彼とはシングルで闘いたい。今の話の主旨とは若干変わっちゃうんですが、同世代、先輩で言えば、(獣神サンダー)ライガーさん、大仁田(厚)さんとは、もう1度と言わず何度でも闘いたいですね。 ――何歳ぐらいで引退したいという考えですか?
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サスケ 私は生涯現役です! メキシコの英雄であるエル・サントのように、死ぬ寸前まで試合をしてるのが理想。2年くらい前に、登山家の三浦雄一郎さんにお会いする機会があったのですが、82、83歳になっても、バリバリで山に登ってるというのは刺激になりました。私は80過ぎてもリングに上がっていたいですね。 ──超戦闘プロレスFMW2・24新木場1st RING大会では、大仁田選手とランバージャックデスマッチでのシングルマッチが決まりましたが……。 サスケ ランバージャックデスマッチは場外に出たら、すぐリングに押し戻されるわけですから、私にとっては、不利なルールでしょうね。というのは、場外に向けて飛べなくなっちゃいますから。でも、不利な条件だからこそ燃えています。昨年の5月15日、青森で大仁田さんと久しぶりにシングルで、しかも電流爆破バットデスマッチで闘いましたが、惨敗しましたからね。今回は絶対に勝たなければならない。果敢に攻めていきますよ。 ――大仁田選手は“最後の一騎打ち”と考えているようですが……。 サスケ うーん。そうなんですか? 今の大仁田さんは、そう考えているのかもしれませんが、私は最後にしたくはないですね。今回の勝ち負けがどうあれ、もう1度、過去最大規模のノーロープ有刺鉄線電流爆破プラスアルファのデスマッチをやりたいですね。 ――大仁田選手とは過去、3度シングルで闘って、対戦成績は1勝2敗と負け越していますから、当然今回は勝って星をイーブンに戻したいですよね? サスケ もちろん。その通りです。負け越したままはイヤですね。今回大仁田さんに勝って星を戻した上で、もう1度、過去最大規模のデスマッチに持ち込めれば最高です。そのためにも、どうしても今回は勝ちたいですね。 ――2月25日には、新木場で今年初のみちプロの東京大会がありますが、見どころは? サスケ 私は今“ムーの太陽”のマスターという立場でやっているんですが、去年までやっていたミラクルキャンディー・イニシエーションは廃止して、今年からイニシエーション・ハグの儀式を始めたんです。もう私から場外を練り歩いたりはしません。私は神輿に乗って出てきますので、救いを求める信者の方は、リングサイドのエプロンまで来てほしい。そしたら、私の方からハグをしてあげます。東京では初の儀式ですから、貴重な機会ですよ。ぜひ新木場に集まってください。
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●ザ・グレート・サスケ 1969年7月18日生まれ、岩手県盛岡市出身。高校卒業後、プロレスラーを目指して上京し、90年3月1日、後楽園ホールでのユニバーサル・プロレス旗揚げ戦でデビュー(当時は素顔)。メキシコでの修行を経てマスクマンとなり、92年8月より現在のリングネームを名乗る。同10月に独立し、みちのくプロレスを設立。以後、同団体のエースとして君臨し、“東北の英雄”と呼ばれる。また、団体枠にとらわれず、日本プロレス界の“ジュニアの雄”として活躍。2003年3月には、岩手県議会議員選挙の盛岡選挙区に出馬しトップ当選を果たす。獲得タイトルはジュニア8冠王座、IWGPジュニア・ヘビー級、IWGPジュニアタッグ、東北ジュニア・ヘビー級、東北タッグ、UWA世界ウエルター級、インディペンデント・ワールド世界ジュニア・ヘビー級など ●ザ・グレート・サスケ公式ブログ http://ameblo.jp/thegreatsasuke/ ★ザ・グレート・サスケ試合日程 ◎超戦闘プロレスFMW 2月24日(金) 東京・新木場1st RING(19時) http://fmwjapan.com/tour.html ◎みちのくプロレス 2月25日(土) 東京・新木場1st RING(19時) http://www.michipro.jp/schedule/index.html

成宮氏引退問題で“爆弾発言”のザ・グレート・サスケが「江角マキ子」「トランプ」「安倍政権」もメッタ斬り!?

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 昨年12月、薬物使用疑惑を報じられたことをきっかけに芸能界を電撃引退した元俳優・成宮寛貴氏に対し、衝撃発言をして注目を集めたプロレスラーのザ・グレート・サスケ。騒動から約1カ月半がたち、今、成宮氏にどのような思いを持っているのか? また、サスケは元岩手県議会議員とあって、政治への関心も強く、かつ芸能界通でも知られる。そこで、ジャンルを問わず、昨今のさまざまな問題について、話を聞いてみた。(取材・文=ミカエル・コバタ)
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■成宮氏が「復帰するなら歓迎したい」 ――成宮氏が引退を発表した後、ご自身のブログに、「その幕の引き方じゃぁ、我々家族は逆に許しませんよ。10年程前に愚息があなたから受けたハラスメントが真実だったって認める事になっちゃうじゃないですか? いつか『全て冗談に決まってるでしょ』って言ってくれれば、それで良いと思って許してたのに」といった書き込みをされました。あのとき、なぜああいった発言をされたのですか? サスケ それはもうブログに書いた通りなんです。それ以上の裏の気持ちは何もありませんでした。「突然の引退は許せませんね」というのが真意。あれから1カ月以上経って、いろんな情報が飛び交っていて、本人は「復帰したい」と言ってるみたいですから、それでいいんじゃないですか? ――その後、一部メディアの取材に対し、モデルになるために上京した息子さんが、成宮氏から「1億円あげるから寝てくれ」と肉体関係を迫られたと……。息子さんから打ち明けられたが、成宮氏に抗議はせず、胸の内にしまいこんでいたといった主旨の答えをされていますが、それは真実ですか? サスケ ハイ。「週刊文春」や「週刊新潮」に書かれている通りです。 ――成宮氏と息子さんとの間に何があったかについては、息子さんの言ったことを信じていると……。 サスケ もちろん。私は100%、息子のことを信じています。ただ、私が受けたハラスメントではないですから、あれ以上のことは言えません。まぁウソをついても、我々に何の得もないですから。 ――やはり、あの成宮氏への発言の反響は大きかったですよね? サスケ 大きかったですね。いろんなマスコミから取材の依頼が来ましたし、12月14日に横浜市内のホテルで行われた所属事務所(アルファ・ジャパンプロモーション)の大忘年会にも、多数のマスコミが押しかけてきて大変でした。テレビカメラもたくさん入って……。ホテルから、お叱りも受けたようで(笑)。 ――12月15日、所属団体のみちのくプロレスの後楽園ホール大会では、プロレスマスコミ以外の取材はシャットアウトされたとか? サスケ ガハハ。その辺みちプロは、商売っ気がないんですね(笑)。 ――成宮氏が復帰したいなら歓迎するということですか? サスケ もちろん。当初から、私が発言した主旨は、そこですから。消えるべきではないです。薬物はダメですけど、同性愛は別にいいじゃないですか。ところで、実は今すごいネタがあるんですよ。 ――それはどういう話ですか? サスケ 早ければ2月下旬くらいには明らかになると思いますけど、今はまだ何も言えないんですよ。ごめんなさい。 ――ヒントだけでも、お願いします! サスケ うーん。ヒントも今は言えないんですよ。今言えるのは成宮氏以上の衝撃、NHKが取材するほどの衝撃ですね。日本中が大騒ぎになると思いますよ。
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■江角、トランプ、安倍政権…… ――サスケさんは芸能界通でもありますが、1月23日、女優の江角マキコさんが引退を表明しましたが、どう思われますか? サスケ 衝撃ですね。私は江角さんと面識はないんですが、あの報道には興味をもってますね。お相手の方が詐欺師であると……。詐欺師なのにいいのかな? 詐欺師が野放しになっているんですから。 ――世相を斬るってことで……。アメリカの新大統領に就任したドナルド・トランプ氏が、サスケさんの第2の故郷ともいえるメキシコとの国境に壁を造ると発言していますが……。 サスケ 国境の壁に関しては、もう実際に壁みたいなものがあります。でも、登れたり、すり抜けられたりする壁なんです。その発言にはたいして驚きもしませんね。基本的にはトランプさんの政策には賛成です。だって、そもそも不法移民は文字通り違法なんだから。法を犯してるんだから、ダメなものはダメです。もっと言えば、不法移民はビザ泥棒。ビザなしで生活しようとしてるわけです。トランプさんの表現は衝撃的すぎて、イメージが悪くて、デモとか起きたりしてますけど、正論ですよ。 ――国内に目を向けて、元政治家として、安倍(晋三)首相の政治をどう評価されてますか? サスケ 私は2度と政治には復帰しないつもりですし、評価するほど偉くはないんですが……1度自民党が野党に転落して、与党に返り咲いた。野党時代の悔しさをバネに今がんばっておられるんじゃないですかね。基本的にはいいと思いますよ。ただ、TPPの問題だったり、憲法九条の問題については、どうかな?と思う点はありますけど。でも、偉そうに言うつもりはないんで、「がんばってください」と言うしかないですね。 ■本業のプロレスは「50代からが全盛期」 ――それでは、本業のプロレスの話になりますが……今後やっていきたいことはありますか? サスケ 私はケガがあちこちにあって、ボロボロなんです。今年の7月で48歳になりますけど、あと2年はボロボロの状態で闘って、50歳になったら、すべて手術して治して、体をクリーンナップして、「サスケは50代から全盛期なんだよ」ってとこを見せたいですね。今そういうプランを考えています。 ――具体的な故障箇所は? サスケ 左の背中の骨が割れてまして、右ヒザのじん帯が完全断裂しています。 ――みちプロでは世代交代が進んで、最近のサスケさんはメーンイベントではなく、中盤あたりの試合に出ることが多いわけですが、時代を戻したいという考えはありますか? サスケ やはり、心のどこかにそういう思いはもってます。でなきゃ闘う意味がないですから。でも現状は現状でいいと思うんです。若い選手がトップを張るのは、もう自然な形。だけど、1年に1度なり、2年に1度なり、ときどきのトップを張ってる選手とシングルマッチでやらせてもらって、今の私がどれだけ通用するのか、腕試し的な闘いはしていきたいですね。ただ、「時代を戻したい」とまでは考えていません。 ――みちプロ内でもいいですし、他の団体でもいいんですが、「この選手とやめるまでに闘っておきたい」という選手はいますか? サスケ 今の話で言うと、若い世代ではなくなってしまいますが、みちプロ内部では、フジタ“Jr”ハヤトが名実ともにトップですから、彼とはシングルで闘いたい。今の話の主旨とは若干変わっちゃうんですが、同世代、先輩で言えば、(獣神サンダー)ライガーさん、大仁田(厚)さんとは、もう1度と言わず何度でも闘いたいですね。 ――何歳ぐらいで引退したいという考えですか?
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サスケ 私は生涯現役です! メキシコの英雄であるエル・サントのように、死ぬ寸前まで試合をしてるのが理想。2年くらい前に、登山家の三浦雄一郎さんにお会いする機会があったのですが、82、83歳になっても、バリバリで山に登ってるというのは刺激になりました。私は80過ぎてもリングに上がっていたいですね。 ──超戦闘プロレスFMW2・24新木場1st RING大会では、大仁田選手とランバージャックデスマッチでのシングルマッチが決まりましたが……。 サスケ ランバージャックデスマッチは場外に出たら、すぐリングに押し戻されるわけですから、私にとっては、不利なルールでしょうね。というのは、場外に向けて飛べなくなっちゃいますから。でも、不利な条件だからこそ燃えています。昨年の5月15日、青森で大仁田さんと久しぶりにシングルで、しかも電流爆破バットデスマッチで闘いましたが、惨敗しましたからね。今回は絶対に勝たなければならない。果敢に攻めていきますよ。 ――大仁田選手は“最後の一騎打ち”と考えているようですが……。 サスケ うーん。そうなんですか? 今の大仁田さんは、そう考えているのかもしれませんが、私は最後にしたくはないですね。今回の勝ち負けがどうあれ、もう1度、過去最大規模のノーロープ有刺鉄線電流爆破プラスアルファのデスマッチをやりたいですね。 ――大仁田選手とは過去、3度シングルで闘って、対戦成績は1勝2敗と負け越していますから、当然今回は勝って星をイーブンに戻したいですよね? サスケ もちろん。その通りです。負け越したままはイヤですね。今回大仁田さんに勝って星を戻した上で、もう1度、過去最大規模のデスマッチに持ち込めれば最高です。そのためにも、どうしても今回は勝ちたいですね。 ――2月25日には、新木場で今年初のみちプロの東京大会がありますが、見どころは? サスケ 私は今“ムーの太陽”のマスターという立場でやっているんですが、去年までやっていたミラクルキャンディー・イニシエーションは廃止して、今年からイニシエーション・ハグの儀式を始めたんです。もう私から場外を練り歩いたりはしません。私は神輿に乗って出てきますので、救いを求める信者の方は、リングサイドのエプロンまで来てほしい。そしたら、私の方からハグをしてあげます。東京では初の儀式ですから、貴重な機会ですよ。ぜひ新木場に集まってください。
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●ザ・グレート・サスケ 1969年7月18日生まれ、岩手県盛岡市出身。高校卒業後、プロレスラーを目指して上京し、90年3月1日、後楽園ホールでのユニバーサル・プロレス旗揚げ戦でデビュー(当時は素顔)。メキシコでの修行を経てマスクマンとなり、92年8月より現在のリングネームを名乗る。同10月に独立し、みちのくプロレスを設立。以後、同団体のエースとして君臨し、“東北の英雄”と呼ばれる。また、団体枠にとらわれず、日本プロレス界の“ジュニアの雄”として活躍。2003年3月には、岩手県議会議員選挙の盛岡選挙区に出馬しトップ当選を果たす。獲得タイトルはジュニア8冠王座、IWGPジュニア・ヘビー級、IWGPジュニアタッグ、東北ジュニア・ヘビー級、東北タッグ、UWA世界ウエルター級、インディペンデント・ワールド世界ジュニア・ヘビー級など ●ザ・グレート・サスケ公式ブログ http://ameblo.jp/thegreatsasuke/ ★ザ・グレート・サスケ試合日程 ◎超戦闘プロレスFMW 2月24日(金) 東京・新木場1st RING(19時) http://fmwjapan.com/tour.html ◎みちのくプロレス 2月25日(土) 東京・新木場1st RING(19時) http://www.michipro.jp/schedule/index.html

元ハリガネロック・ユウキロックが語る、お笑い界で「迷子」になった芸人がすべき“決断”

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撮影=尾藤能暢
 漫才師としては異色なパンクファッション、そしてグラサンを外して「目ぇ離れてました~」。テンポのいいボケ、ひょうひょうとしたツッコミで、初期『M-1』の常連コンビだったハリガネロック。2014年にコンビを解消し、芸人人生に幕を引いたユウキロックが初の自叙伝『芸人迷子』(扶桑社)を上梓した。一時は渋谷公会堂を単独で埋め尽くした彼が「売れなかった」と振り返る過去、自分を飛び越えていく天才たち、そして相方へのやるせない思い……。地獄を見たユウキロックが語る、複雑化したお笑い界で「迷子」から抜け出すために芸人がすべき“決断”とは――。 ――『芸人迷子』拝読致しました。これは……執筆するのがつらい部分もあったのではないかと思いますが、あらためて今どんな気持ちでいらっしゃいますか? ユウキロック 今はもうスッキリしましたね。まず、本当に(メルマガ「水道橋博士のメルマ旬報」での)連載を始められるかどうかというのも半信半疑だったので、正直書籍にするなんておこがましいと思ってました。ただ、仕事の中で、これだけが嫌な仕事でした。 ――思い出したくないことが多かったですか? ユウキロック 解散して前向きに頑張ろうという中で、この振り返りの作業だけが残ってしまったんですよ。さらに書籍化のお話いただいて、まとめることになって、大幅に加筆もしました。終わったときは、これでようやく解放されると。解散は2年前ですけど、これで本当に終わったんだなって。 ――メルマガで書いているときの気持ちと、書籍としてまとめているときの気持ちは違いましたか? ユウキロック メルマガのときは、過去の自分の失敗だけではなく「漫才」「お笑い」「演芸」に関する細かいことも書いていました。でも、書籍ではテーマをひとつに絞りたいなと。“ちょっと調子よかった芸人”が落ちていくさまというのが、本一冊で見せられたらいいなというのがありました。まとめながら思い出したこともあったし、書籍だからこそ書かなアカンこともあったので、また違う苦労がね……。 ――時間軸が行きつ戻りつするのが印象的でした。 ユウキロック 「どうまとめるのか」っていうのが、一番時間がかかったところかもしれません。自分が芸人を始めてから解散するまでを、ただ普通に書いても面白くないなと。面白くないというか、そうじゃないなって。やっぱり調子よかったときより落ち込んでいたとき、自分が一番衝撃受けて、自分がやってきたことが失敗だったんじゃないかって気づいた日から過去をひもといていこうと。そうすると「これを成功させようとしてやったことが、この失敗の始まりやった」というのもわかってきた。『(爆笑)オンエアバトル』(NHK)で勝つためにやっていたことが、『M-1(グランプリ)』(テレビ朝日系)ではアカンかったとか。自分がやってきたことって、なんやったんかな……って、それを自分自身にわからせるための作業だったかもしれないですね。 ――周囲の反響は、いかがですか? ユウキロック そうですね。自分や編集さんが想像した以上に、ある種、戸惑いを覚えるくらいの反響をいただいています。自分は二十数年やってきた芸人人生、結局うまくいかなかったし、取るに足らない人生やったんかなって思いながら書いてました。でも、読んでくれた方はいろいろ感じてくれたというのが、それが本当にうれしかったです。 ――寄せられた反響で、印象に残っているものは? ユウキロック (平成)ノブシコブシの徳井(健太)くんが「骨削って血で書いてる」っていうふうに言ってくれて。「こういう世界で生きてる人間は全員読むべきだ」と。あと徳井くん自身が今の状況を考えて、あいつは全然そんなことないけど、しっかりできている人間なんだけど、「俺は芸能界のRPGでいうと村人Aでしかない。それはどうなんだ?」と。そういうことを考えてくれたのはうれしかったし、書いてよかったなと思いました。 ――芸人さんに取材すると、みなさんからよく聞くんです。「芸人は楽しい。楽しいから、辞め時がわからない」と。そういう人にとっては、ある種、残酷な書でもあるのかなと思いました。 ユウキロック 「はっきり答えを出しなさい」っていう本ですからね(笑)。でも、芸事やっている人間には考えてほしいんですよ。どれくらい本気で取り組んでいるのかということを。僕もやっぱり20代30代、その20年くらいは、ほかのことを何も考えずに漫才だけに打ち込んだって、胸張って言える。それだけはね。今と当時じゃ、環境も全然違うけど、でもそれくらいの気持ちでやってほしいなと思います。
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■芸人全体が「村人A」化 ――ユウキロックさんはストイックすぎるくらいにストイックだったんだなと、本を読んであらためて思いました。 ユウキロック 芸事に関するこだわりが強すぎるので辞めた、っていうところはあるんでしょうね。 ――今のお笑い界では、その「こだわり」がマイナスに働くこともあると思いますか? ユウキロック 今は僕がやってた頃より、団体競技感が強い。みんな仲いいほうがいい。みんなと合わせられる、協調性のある人間が生き残れるのかなって。ダウンタウンさんみたいな人は絶対に現れない。 ――お客さんが、そういう芸人を望んでいるのでしょうか? ユウキロック お客さんというより、テレビじゃないですかね。テレビが求めていると思う。だから、テレビの変革者の人が現れて、芸人の変革者が現れて、そのときに変わるんかなぁとは思いますね。それこそダウンタウンさん、ナインティナインさん、ロンブー(ロンドンブーツ1号2号)さん……あぁロンブーは後輩か(笑)。ロンブーくらいまでじゃないですかね。囲うじゃないけど、冠番組しかやらせないでしょ。今はそういう芸人を作ろうともしていないし。それより、売れてる先輩と仲良いほうがチャンスもあるんでしょうし。 ――芸人全体が「村人A」化しているのかもしれないですね。 ユウキロック そうです。全員がそうなってる。 ――お正月に、とろサーモンの久保田(和靖)さんがTwitterで「売れた者の金で海外にいってる去年何もしてない労働なき後輩や先輩に告ぐ」とつぶやいていたんですよね。君たちが海外の景色を見ている間に、自分は劇場でお客さんを笑わせていたという旨の。 ユウキロック あいつ……そういうキャラじゃないですけどね(笑)。エライですね。まぁでもね……この本には書かなかったですけど、それしなかったことも僕のひとつ失敗かなと思ってるんですよ。僕は、なかなか扱いにくい芸人だと思われていた気がするんですよ、先輩たちから。相方は相方で、好きな人としか一緒にいない。両方とも、(先輩との)そういう付き合いをしてこなかったのが大きかったかなぁと思うんです。 ――難しいですね……。 ユウキロック それこそ久保田くんが言っていること、売れてる先輩芸人の金で海外に行くことを仮に能力のある芸人がやっていたとしたら、そのときのエピソードを劇場やバラエティ番組で面白おかしく話すじゃないですか。でも、なんでかわからないですけど、先輩のお金で海外行く芸人は能力ない人間が多いんで。 ――……。 ユウキロック あ、全部書いてもらっていいですからね。躊躇しないで結構ですから。 ――「先輩のお金で海外行く芸人は、能力ない人間が多い」。 ユウキロック だって、自分の金を使わずに先輩と海外行って、エピソード作って、先輩の面白いところって先輩自身が言うわけにはいかないんで、そいつが出てきて面白おかしく話したらテレビで使われますよ。たとえば久保田くんがね、久保田くんは腕のある人間ですから、うまいことひょいひょいして、先輩と一緒に旅行行って、そういうことやったら状況も変わってくるかもしれない。久保田くんの言ってることは正しい。ただ、この世界では何が「正しい」のかわからない。 ――ご自身の経験を踏まえると。 ユウキロック そうですね。 ――本当に芸人さんが「売れる」ための要素って、多すぎますよね。「人気」「実力」「かわいげ」……「タイミング」もあるでしょうし。 ユウキロック タイミングが一番かもしれませんね。 ――ユウキロックさんが活躍されていた頃だと、やはり『M-1』でしょうか。 ユウキロック 『M-1』はデカイですね。『M-1』前後で、環境がガラッと変わりましたからね。『(オレたち)ひょうきん族』(フジテレビ系)終わって以降、芸人全体で売れるっていうのが、しばらくなかったんですよ。だから僕たちは、個の力で売れていった人たち、ダウンタウンさん、とんねるずさん、ウンナン(ウッチャンナンチャン)さん……その人たちに憧れて、その人たちを目指してやってきたんです。ネタで評価されてテレビ出て冠やって、そこでコントやって……みたいな。みんなトガってたけど、ピュアやったんですよ。「ネタさえ評価されたらええのや」って。「面白かったら、なんとかなる」って。それが『M-1』ができて、『エンタ(の神様)』(日本テレビ系)とか『(爆笑)レッドカーペット』(フジテレビ系)とかどんどん始まって、そのシステム自体が変わりましたし、全体で売れるようになった。今はその「『M-1』さえ獲れば」……というのすら違うでしょ? 賞獲った人じゃなくて、テレビ的にいいと思う人を使います……という。今は、どうやったら売れるのかわからない。でも、ある意味、チャンスも多くなっている。若い頃は後輩に「兄さん、このネタどうですか?」と聞かれたら、すぐ「こんなん絶対アカンで」「売れへん」とか答えられましたけど、そういうネタがテレビに出たりするので、今は何も言えない(笑)。素っ裸でおぼんで前隠して踊るみたいな芸人を、昔はみんな嫌ってましたからね。「汚れや」言うて。トガってたんでね。でも、今はそんな時代じゃない。何がどう化けるかわからない。どう売れたらいいかわからん分、どう売れるかもわからない。
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■「お笑い講師」としての指針 ――ユウキロックさんは、いま講師としてお笑いを教えてらっしゃるんですよね。難しさはないですか? ユウキロック 難しいですけど、やるにあたって指針のようなものは決めました。 ――それはどのような? ユウキロック あの、レギュラーっているじゃないですか。レギュラーはあるある探検隊で売れましたけど、あれ当時、劇場の支配人が「あんなおもんないことやんな」って言って、彼ら自身もずっと封印していたネタなんですよ。でも、暮れの『オールザッツ漫才』(毎日放送)という漫才コンテストの番組で、久しぶりにあるある探検隊をやったんです。それを『めちゃイケ』(フジテレビ系)のスタッフが見ていて、「笑わず嫌い王」にブッキングされて、売れた。支配人の判断は間違いとは言わないですけど、やっぱりスタッフや講師たちは「怒る」人が多い。僕は、みんな人生賭けてやってると思うので、自分がそれを壊したくないんです。やりたいことは好きにやってくれと。技術は高いけど個性がない人には個性の出し方を教えるし、技術ないけどすごい突出したことやっている人には、それをわかりやすくするための技術をしっかり教える。だから、講師になってから、怒ったことは一回もない。 ――なるほど。 ユウキロック とはいいつつ、吉本以外は、スクール入った1年後に契約うんぬんがあるんですよ。契約してもらえないと、せっかく通ったのにフリーになっちゃう。そういうこともあるんで、生徒たちには半年くらいたったら聞きますね。「契約のことを、どう考えてるのか?」って。契約を勝ち取るためには、技術つけたほうが絶対いいから。まずは契約を押さえて、それからやりたいことをやればいい。僕、人力舎さんでも講師やってるんですけど、たとえば50組芸人がいて、いい線いってるなと思っても、全部が全部契約できるわけじゃないんですよ。物理的に事務所が面倒を見きれないので、毎年決まった人数しか取らない。だから、そのへんは、現実に即したアドバイスをするようにはしていますね。そのネタは遠回りなのか、近道なのか。「10年後に受け入れられるかもしれへんけど、今は厳しいかもしれへん。それでもやるか?」は言います。それでもやると言うのなら、徹底的にサポートはしますけど。 ――お笑い界は、特に遅咲きの方も多いですからね。 ユウキロック 僕らの同期に(ハリウッド)ザコシショウがいるんで。ザコシショウは去年『R-1』獲りましたけど、僕が養成所で見たネタの方向性と、まったく変わってないんですよ(笑)。ずっとあんなんやってる。 ――世に言う“ザコシショウショック”。 ユウキロック あれはもう磁場ですね。お笑いが一周したタイミングというのもあるでしょうし、その場所にいたお客さんが、お笑い慣れしてるというのもあったと思う。お笑い慣れというのは、頭の中にフリが作れるということ。ザコシショウを知ってて、ケンコバと同期で、20年ずっとこんなことやってて……っていうフリがあってあれを見たら、面白いじゃないですか。でも、ザコシショウは今の事務所が3つ目で、しかも結果を出してる。すごい。一概に、すべてを否定できません。 ――ずっと続けることのすさまじさはありますね。 ユウキロック だから、僕が怒るとしたら……やっぱり本気でやってなかったら、注意はします。授業では「みんなが、この本の俺くらいの気持ちでやってると思って話してるからね」って言います。 ――おおお(笑)。ユウキロック先生から見て、いまお笑い芸人を目指している子たちは、どんなふうに映りますか? ユウキロック ライトですね。去年の夏に『ハイスクールマンザイ』というイベントの審査で高校生の漫才をたくさん見せてもらったんですけど、特にそういう印象を受けました。漫才コントがそうさせたのかなぁ。 ――漫才コントですか? ユウキロック 漫才コントの基本がわかりやすいんでしょうね。「これ今度やりたいからちょっと練習させて」っていうフォーマットがあるじゃないですか。みんながその型を知っちゃった。楽な型を知っちゃった。でもね、実際にネタを作るときって、もっと細かく調べるんですよ。そこが足りないから薄くなる。 ――「っぽい」感じにはなるけど……。 ユウキロック 自分の頭の中だけで完結してしまってるんですね。もっと細かくフリを入れたりしなきゃいけないところを、してなかったりする。小説家が小説を書くときに、どんだけの資料を集めるかっていう話と一緒なんです。資料が全然ない中で、書き始めないじゃないですか。どうしてそれを漫才でできないのか? って。僕も死ぬほど調べましたし、このタイミングでダンスしたら面白いって思ったら、死ぬほどダンスも練習しましたし。ダンスなんか大っ嫌いですよ、ホンマは。だけど、ウケる思うから練習できる。
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■ナイナイ岡村が「ガム」のネタにこだわったわけ ――「芸人になる」というハードルが高いのか低いのか、よくわからない時代になったような気がするんです。面白さのハードルというか……。 ユウキロック 何に関してもそうだと思うんですけど、要するに「フリ」と「オチ」なんですよね。そこがわかれば、お笑いのことがわかってくる。それをわからない人が、養成所にもたくさんいる。みんなオチばっかり気にするんですよ。フリの重要性がなかなか理解してもらえない。たとえばライブのコーナーで、テーブルクロス引きがあるとするじゃないですか。もし、できるなと思えば「うわぁ、こんなんできませんよ」ってフるべきやし、逆に絶対できひんと思ったら「簡単ですわ」って。それを最初に自分でパッと判断して、逆にフっていく。オチに向かっていくのはそこからです。漫才やコントだけじゃなくて、コーナーもVTRもみんなそう。それがわかればネタは簡単に作れるようになるし、ある意味、そこからですよ。個性なんてものが出てくるのは。それが本当に難しいんですけど。   ――本にも書かれていましたが、ハリガネロックは、とにかく目の前のお客さんにウケることを一番に考えていたと。 ユウキロック 仕事が欲しかったし、そのためには、今ここにいる人たちをどれだけ笑わせられるのか。それこそが正解だと思っていました。 ――芸人さんは、マーケティングをするべきだと思いますか? ユウキロック するべきだと思います。これも本には書きませんでしたけど、僕にその意識を植え付けたのって、ナイナイの岡村(隆史)さんなんです。僕が1年目くらい、ナイナイさんもまだ大阪時代に、岡村さんはずーーーーっとガムのネタやってたんですね。岡村さん自身がガムになるネタ。どのチャンネルを見ても、そのネタばっかりやってる。正直、そんなめっちゃ面白いわけじゃない。ほかに面白いネタたくさんあるのに。あるとき、やしきたかじんさんの前でそのネタやって、たかじんさんに言われるんです。「ナインティナイン、そのネタおもろいんか?」って。そしたら岡村さん「面白くないです」って。「じゃあ、なんでこのネタやってんのや?」「これやってたら、いつか『あぁガムの兄ちゃんや』って覚えてもらえるじゃないですか。だから漫才やらずに、このネタばっかりやってるんです」。印象を付けるためだけに、そのネタをずっとやり続けてた。そういう方法もある。ただ、岡村さんくらいのレールに乗ってないとできませんが(笑)。だから今、何かに特化する人が多いのもそうなんやな、って。 ――飽きられる怖さはないですか? ユウキロック これがね、またその時代も変わってきていて、それだけでは残れなくなってる。結局また同じこと言ってしまいますけど、本当に今が一番大変なんちゃうかな。なんとかそれでテレビに出ても、すぐ消えてしまう。去年もたくさんそういう芸人いましたけど、その中でひとりだけ残ったのが平野ノラだと思うんです。球打ちながら、その上で、どうやって残るのかまで考えなきゃいけない。 ――テレビ、劇場、インターネット……芸人さんの活躍する土壌はどんどん広がっていると思いますが、これからの芸人さんは、どのようにそのバランスを取るべきだとお考えですか? ユウキロック 僕、今44歳なんですけど、もし20代に戻ったとして一番キツイと思うのは、この若い時期の大事な時間を何に充てるべきなのかってことなんです。本当にわかりづらい。たとえば、YouTubeでネタやり続けたら当たるのか? ――みんな「迷子」ですね……。 ユウキロック 逆に、なんでもやったほうがいいのかもしれない。いま自分で「なんでも屋」って名乗ってますけど、結果を残せれば、別に肩書なくてもできることは多いので。僕も芸人時代に“家電”や“節約”でテレビ出させてもらったし、それこそ家事が得意でブレークする人もいる。 ――もともと本気で好きかどうかが問われそうです。 ユウキロック 本当は何がしたいのか、突き詰めればわかると思う。「テレビに出たい」んだったら、選択肢は変わってくる。なんなら、芸人じゃなくてもいい。「お金欲しい」もそうですよね。自分の欲求を明確にしたら、道も見えてくるんじゃないでしょうか。自分への問いかけをね。
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■2020年にコンビ解散の流れが一気に押し寄せる!? ――お笑い界の未来、どうなっていくのでしょうか? ユウキロック おそらく2020年に、コンビ解散の流れがすごくくると思うんですよ。東京オリンピックがひとつの節目となって。ただね、辞めるんやったら、今やと思う。2020年まではいろんな仕事があるんで。その仕事をうまく取り込むには、今やと。2020年に解散しても何もない、焼け野原しかない。 ――芸人さんのセカンドキャリア問題……。 ユウキロック セカンドキャリア問題……あるか、あるかなぁ。 ――本には「ハリガネロックは売れなかった」と書かれていましたが、でも一般の認識はそうではなかったと思うんです。面白かったし、売れてる芸人さんとして見ていました。しゃべれて、筆力もある。だからこそ、ユウキロックさんは次のステップに進めたのかなって。ということは、そうはできない「元芸人」さんも、たくさんいらっしゃるのではないかと。 ユウキロック 解散という選択肢の前に、何をしておくかっていうのが大事。現状イマイチだなと思う芸人がおるとしたら、それはもう環境を変えないと、何も変わらないと思うんです。たとえば、ずっと組んでる作家を代えるとか、なんでもいいんですけど、今までとは違うものを注入して状況を変えない限り、そのままなんです。でも、それをみんなしようとはしない。 ――変えることの怖さでしょうか? ユウキロック 大阪から東京に出てきて、今また大阪に帰ろうか悩んでいる後輩が何組かおりまして、話聞いたんですよ。そしたら「あと2回、『M-1』のチャンスあるんで、それでダメだったら戻ろうかと」って言う。いやいや、それじゃ同じことの繰り返しにならへんか? 大阪で『M-1』受けたほうが環境変わるやん。ダメだったから大阪戻りましたっていうのも、大阪に失礼じゃないですか。大阪はね、いま腕のある漫才師たくさんいるんで、その中でもまれて苦しんで考えたほうがよくないか? って。あと戦略的に考えると、いま大阪帰ろうか迷っている芸人が何組かおんのやったら、その中で一番最初じゃないと意味ないと思うよ、って。なんでも一番に決断して、一番に動いたやつの勝ちなんですよ。仕事場所、話す人、遊ぶ人、すべて変えるくらいじゃないと、逆転は難しい。 ――それ、芸人さんの世界だけでなく、広く一般に言えることかもしれません。 ユウキロック でもホンマ、40歳ですよ。40歳を境に、思いのほか体が動かなくなる(笑)。やろうと思えばなんでもできると思っていても、体がついていかない。この本には、解散から次の仕事に向かうまでの紆余曲折も全部書いてますから、なんらかの参考にしてもらえたらうれしいです。 ――最後にお伺いしたいのですが、芸人に戻りたいなと思うことはありますか? ユウキロック そうですね。芸人というか、漫才をやりたいなというのは、常に思いますね。でも、昔以上のことができんのかとか、それくらいの相方と出会えるのかというのもありますし。本まで出したので、それに泥を塗るような真似だけはしたくないです。 ――元相方さんは、読まれたでしょうか……? ユウキロック どうでしょう、わかりませんね。昔から相方に厳しいと言われ続けてきて、でもそれくらい真剣にやってきたし、僕のギャラの半分は相方が稼いでくれていると考えてましたから。僕らはお互い、先輩にかわいがってもらうようなタイプの芸人じゃなかったので、仕事は自分たちの実力で勝ち取るしかないと思ってました。そのためには、相方にも、もっともっと向上してもらいたかった。それを考えたら、生半可に優しくとか仲良くとかできないですよね。それくらいの気持ちでやってた……というだけの話で。そうできると思った相手だったから、自分の芸人人生賭けられましたし。 ――だからこそ切ない、この物語は……。 (取材・文=西澤千央)
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●『芸人迷子』 定価 1,300 円+税 発売/発行 扶桑社 好評発売中!

「揺り戻しが起きている」2017年を占う! アイドル業界関係者座談会、緊急開催!

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「サイレントマジョリティー」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
 今年も多くの解散と結成が繰り返され、未だに熱気を帯びるアイドルシーン。アイドル戦国時代といわれて久しく、来年もオタクたちは推しメンの応援に勤しむ日々が続きそうだ。さて、そんな2016年のアイドル業界を振り返り、17年大ブレイクするアイドルを占う座談会を緊急開催。さまざまな立場からアイドルと接する関係者に話を聞いた。 関係者A イベンター 関係者B カメラマン 関係者C 編集者 ――アイドル運営の不手際が今年は目立ちました。 A 地下アイドルの運営が、本当にダメですね。いいものは作れるけど、売り方がわからなくて売れないっていうかたちが、すごく多いと思います。面白いものがあるのに、それが上にいかないのは、言い方は悪いけど、運営のせいだと思う。現状、地下アイドルの運営って個人で対応しているところが多いんですよ。一般的な芸能事務所だったら、A&Rがいて、プロデューサーがいて、ディレクターがいて。チームを組んでそれぞれが専門的に動けるんだけど、ほとんどの運営は、経験が全くない人が全部1人でやらなくちゃいけなくて。当たり前だけど、できることはできるけど、できないことは全くできない(笑)。だから、どうしてもうまくいかない。 ――最近は、新宿LOFTなどの老舗ライブハウスが積極的にアイドルをブッキングする流れがあります。 A 新宿LOFTが今アイドルイベントをやることで、アイドルシーンの格が上がっていると思います。「@JAM」みたいに横浜アリーナでやるとか、「アイドル横丁」が夏に赤レンガ倉庫でやったみたいに、「絶対儲かってねえじゃん!」って思うイベントをやってくれるイベンターさんがすごく好きですね。アイドルさんにも、そういう主催の気合いを感じるステージに上がるんだって考えて作ってあげると。もうなくなっちゃったけど、最近だと「秋葉原アイドルフェスティバル(AIF)」とか秋葉原で「誰なの!?」ってアイドルをブッキングして。それでも最終的に2,000人くらい集客あった。あいちゃん6才もそこでブレイクしたし、生ハムと焼うどんも初のフェスはAIFじゃないかな? ――その一方で、各種イベントを打っていた「フォースミュージック」が倒産しましたね。 C フォースのアイドルさんを取材していたんですけど、内情は詳しくは知らないですけど、お金の話らしいです。言われているじゃないですか、未払いが。 B うちのスタッフで、フォースを担当してたのがいたんで聞いたんですけど「なにも支払われない」って。「淡路島アイドルフェスティバル」にオフィシャルで東京から行ったんですけど。そもそもオフィシャルで淡路島に東京からカメラマン出すのもおかしい。で、案の定お金払わないっていう。まあ、散々取り立てにいって回収できたんですけど。ひどかったのは、うちと企画を打ったんですけど、名前を出したくないと。おかしいじゃないですか、評判悪いんだったらよくするために努力すればいのに、名前変えてやれば大丈夫だ! みたいな。 C 何回か打ち合わせに行ったんですけど、レーベル担当が3人しかいないんですよ。3人しかいなくて、春くらいから秋くらいまで毎週リリースあるんですよ。……ありえないじゃないですか。 A それじゃ淡路島と一緒じゃないですか。現場に行ってみたらスタッフの数が足らなくて手が回らない(笑)。 C でも、人は3人しか使えないけど、アイドル呼んでリリースしてっていう志はすごいなって思ったから、初めて話したときはとりあえず「死なないでくださいね」って。 A レーベルの人は大変ですよね。
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『WE ARE A ROCK FESTIVAL』(YOU’LL RECORDS)
――それぞれ、ここはやりづらいなっていうアイドルはいますか? A 西方面の地域を拠点にする運営さんは、面倒な所が多かったですね。同じ地域のグループなのに共演NGが多い。ライバル意識が強くて、同じライブに出てもらえない。 B だいたいは、返信がない事務所。嫌なのは。申請送って返しがないのは、まだいいんですけど、取材受けておいて「この写真チェックしてください」って、それに全然返信がなくて、全然載せられないみたいな。そうなると、もう取材できないじゃないですか。だから、お付き合いは減っていきますね。だけど、大手でもありますよ。……大手って言っても2社ぐらいしかないんですけど。ねぇ、ちょっと……某超有名事務所とか。3文字のなんとかエンターテイメントみたいな(笑)。アイドルはすごい魅力的なんだけど、取材できなくて、人気あってもだんだん人気なくなっていったりとか。 A メディアに対して積極的じゃないところって、しんどいですよね。写真もオフィシャルしか使えないから「またこの写真か」みたいな。 C 僕は、追いたい人をすごく好きになってから取材するので。大概のことは、僕が「好きだ」って気持ちがあれば、まあ大丈夫。でも、悔しいなって思うことは多いです。一生懸命追っているけど、先出しの情報が外から入ってきて「なんでそれ、うちに入ってないんだろう」って時は、残念だなって思いますね。 ――2017年は、どんなアイドルがブレイクすると思いますか? AKB48に迫る勢いの欅坂46が話題になりましたね。 A 欅坂を見て、やっぱり一般のライトな層の人は、ぱっと見て可愛い方に流れるんだなって思いました(笑)。 C やっぱり、「サイレントマジョリティー」は、今年1番じゃないですか? アイドル曲の中で。しかも、地下アイドルを含めてここまでのアイドルが積み重ねてきた部分ってのをよく理解した上でやってる気がするんですよね。欅坂って。それで見た目可愛い、曲いいって、もう勝てないですよね。「恋するフォーチュンクッキー」(AKB48)の時にも感じたんですけど、これやられちゃったら地下は勝てねえなって。あれやられちゃったらねぇ、どこが勝てるの……? BABY METAL? A みんなやっぱり、新しいものが好きなんですよね。AKBはもうずっと活動していて、知ってるメンバーが卒業するとファンをやめる場合が多い。そこにフレッシュな欅坂46が出てきて、試しに見てみてみたら「あれ? かわいい子いるじゃん」ってなって、流れていくのかなって。 ――地下アイドルではどうでしょう? 今年は、芸人からの支持もあり生ハムと焼きうどんが大ブレイク。10代にもじわじわと知名度を広めています。 A 生ハムと焼うどんが地下なのかどうかも、もうわからない(笑)。あとは、ゆるめるモ! とか。 C ゆるめるモ! は、来年なんですか? A 売れると思いますよ。メンバーのあのちゃんには、カリスマ性があるので。「あのギャル」ってキーワードができちゃうくらいの人なので。アイドルになりたいって娘を見てて絶対あのちゃん好きってのが、中学生くらいでもいるから。
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『river (cloudy irony) 』(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
――個人的にプッシュしたいなってアイドルはいますか? A 僕はハッピーくるくるがブレイクすると思います。まず楽曲が良い。エレクトリカルな感じのサウンドで耳当たりも良くて。メンバーの2人がナチュラルに可愛い。 C 僕はですね、Maison Book Girl。彼女たちは、地下から出てきて“間に合った”って感じですかね。アイドルシーン自体は下り坂になっているから、どんだけ頑張って、どんだけよくても、上にこれないグループがどうしても出てきちゃう。特にこれからスタートするようなグループとかは。という意味で言うと、Maison Book Girlはメジャーに引き上げてもらって、さあどうなる? というところではあるかな。まだまだ道は険しいとは思うんですけど。 A 他のグループにはない独自路線をちゃんとやっていて、メンバーも年齢云々は関係ない感じだから、そんなに焦らずキチンとやっていくと思いますね。
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「夏のOh!バイブス」(ポニーキャニオン)
B バンドじゃないもん!は、武道館とかにいくのかなと。現場的にも、行くたびに新規のファンが増えてるという。若い子が多いですね、やっぱり。高校生もいるし、こないだやった「バンもん! フェス」の時だと小学生ぐらいの女の子がお母さんと来てたりとか。すごい多いっすね。一気にメジャーになるのかなと。来年に新曲が出るんですけど、作詞作曲が在日ファンクの浜野謙太。もう一曲カバーをやるらしいんですけど、アイドルとは関係ないけど、超有名な曲なんですよ。 A おもしろそう。 B それで一気にハネるのではと。あと、KAMOがネギしょってくる!!!。神宿の運営も慶応大学の学生だったりとか。天晴れ!原宿も。学生の運営の流れがおもしろいなと。あの感じはおっさんじゃ出せないよね。 A 今年の初めまでは、BELLRING少女ハートを筆頭とした、サブカル系グループが注目されていましたけど、今だと強がりセンセーションとか、ベボガ!(虹のコンキスタドール黄組)のような、フロアのみんなでわーい! って騒げる楽しい楽曲のグループが評判もいいし集客ありますよね。そういう意味では、本来のアイドルらしさへの揺り戻しが起きているんだと思います。 ――2017年、アイドル業界は原点回帰の流れになるかもしれませんね。各種イベントも以前より規模が大きくなっていますし、よりシーンが盛り上がる年となるのでしょうか。 (取材・文=早川さとし)

“元アウトローのカリスマ”瓜田純士がASKAに嫉妬!?「俺も採尿カップにお茶を入れたことがある」

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覚せい剤中毒者の心理に詳しい瓜田だが、今はもちろんやっていない。
 ASKAはなぜ自ら警察を呼んだのか? 尿の代わりにお茶を入れることなど可能なのか? そして、なぜ不起訴になったのか?――それらこれらのミステリーは、この男が解明してくれるかもしれない。ヤクザ時代にシャブでパクられ、「お茶の混入」を試みたことがあるという“元アウトローのカリスマ”こと瓜田純士(37)が、自身の体験を振り返りつつ、ASKA不起訴の真相に迫る! ――ASKAさんが、まさかの不起訴処分になりました。 瓜田 俺もあれ、疑問なんですよ。と同時に、ニヒルな笑みを浮かべながら自信満々に警察署を出てきたASKAを見て、「スターの風格出しやがって」と、ちょっと嫉妬しましたね。彼は今、日本で一番注目されてるブロガーなんじゃないでしょうか。 ――「用意しておいたお茶を尿の代わりに採尿カップに入れた」とASKAさんは言っていますが、そんなこと、可能だと思いますか? 瓜田 彼が本当に入れたかどうかはさておき、入れること自体は可能でしょう。というのも俺、自分がシャブでパクられたとき、ASKAよりもハードな状況下で、採尿カップにお茶を入れたことがあるからです。 ――なんと! ではまずは、瓜田さんの体験談をお聞かせください。 瓜田 まだヤクザだった23歳の頃の話ですけど、新宿の伊勢丹の裏で気を失って倒れてるところを連れて行かれまして。クスリが効いちゃってたから、警察署の留置所でまるまる24時間寝てたんです。そんとき履いてたスウェットのヒモの穴の中にパケを仕込んでたんですけど、起きたらヒモがないんですよ! ――それは焦りますね。 瓜田 うわ、やっべ! そもそも俺、なんでこんなところにいるんだ?……と記憶をたどってたら、デコ(警察官)が来て、「瓜田、何を探してるんだ?」と言って檻の向こうで笑うんです。「なんだこの野郎!」つったら、「これか?」つってヒモを見せてきて、「肝心のブツは上にあるから。今のうちに言い訳を考えておくんだな」と言われて、終わった……と思いました。これで「所持」に関しては言い逃れができないな、と。ブツが出ちゃうともう、勝手に入れられたとか他の奴のものだとか言っても、俺のものになるんで。 ――そういうものなんですか。 瓜田 はい。翌日には逮捕状を請求されて、覚せい剤所持の容疑でまず逮捕されました。そのあと小便からシャブが出たら、今度は「使用」で再逮捕されちゃうわけですが、俺としては是が非でもそれを避けたい。となると当然、小便を誤魔化すことを考えますよね? ――瓜田さんクラスになれば、そうでしょうね。 瓜田 取り調べ中、当時はタバコを吸えたんですが、担当のデコがキャビンマイルドの煙をくゆらせながら、えらそうにこう言うわけです。「おまえ、執行猶予中だろ? 今回は長くなるな。次、シャバに出るのは何年後になるかな。出てきたら何をしたい?」「うるせえ、まっさきにてめえを殺しに行くぞ!」「何突っ張ってんだ」「てめえとてめえの女房だけは必ず殺しに行くからな!」とかなんとかやり合いながら、その間もずっと俺は、おしっこどうしよう、おしっこどうしよう……ってことを考えてました。そして、ある秘策をひらめいたんです。 ――その秘策とは? 瓜田 あまりに俺が嚙みつくもんだから、そのデコが上司を呼びに行こうとしたんで、「タバコ吸ってもいいか?」と聞いたんです。「いいよ、俺のでよければな」と言って、そいつがいなくなった隙にまず、タバコの箱を包む透明のフィルムをスッと抜き取りました。 ――なんのために? 瓜田 袋を作るためです。タバコに火をつけるフリをしながら、ライターでフィルムを炙って溶かし、入り口を小さくしていって、袋を作りました。あとはそこにお茶を垂らして、お茶の入った袋をパンツに仕込めば、採尿のときに使えるじゃないですか。 ――う~ん、アイデアマンですね。でも、お茶はどうやって入手を? 瓜田 「ノドが渇いた」と言えば、お茶ぐらい買ってきてもらえます。ところが1回失敗したのは、頼んだデコがコ—ヒーを買ってきやがったんですよ(笑)。「おまえ、前回捕まってウチに来たとき、これが好きだったよな」と、俺を喜ばすつもりでコーヒーを買ってきた。さすがにそれは色が違いすぎて使えないんで、「もうコーヒーはやめたんだよ」とゴネて、どうにかペットボトルのお茶を買ってきてもらいました。 ――そのお茶を、どうやって袋の中に? 瓜田 取り調べ中は手錠を外しますから、手を自由に動かせます。机の下でこっそり袋にお茶を入れていくんですが、途中で何度か怪しまれました。「おまえ、さっきから手元で何やってんだ?」「ああ、スウェットの糸くずが気になって」とかなんかと言い訳して。最終的には、お茶を床にボタボタこぼしながらも、袋に入れることに成功し、それをスウェットの内側に隠しました。 ――準備完了ですね。 瓜田 はい。向こうも、俺が小便したくなるのを今か今かと待っている。「あ、俺、小便出そうだわ」と言ったら、「よし、行くぞ」と、御一行様がゾロゾロとトイレまでついて来ました。 ――トイレに向かう最中、“お茶袋”はどこに? 瓜田 パンツのゴムと皮膚の間に挟んで、それが落ちないように気をつけながら、ゆっくり歩きました。 ――自宅のトイレで任意の採尿に応じたASKAさんの場合は、捜査員とASKAさんの妻が背後に立って確認したそうですが、瓜田さんの場合は? 瓜田 トイレの中までついて来たのは3人でした。1人はトイレの入り口のところにドアを開けた状態で立ち、もう1人はカメラの撮影係なので定位置はなく、もう1人は監視役兼カップを受け渡す係として斜め後ろに立つ、という感じです。最初は小便器でやれと言われたんですが、「みんなが見てるからイヤだ」とゴネて、大便器のところに行って、個室のドアを開けた状態で小便をしました。 ――ASKAさんの場合、「(捜査員らは)尿を容器に入れる手元までは確認できていなかった」と報じられていますが、瓜田さんの場合は? 瓜田 監視役が背後から形式的に覗き込んできましたが、「チンコを覗かれたら出るもんも出なくなる」と言ったら、顔を背けてくれた。その隙にお茶と小便を出しました。 ――ズルい! 小便は便器に排出し、お茶だけをカップに入れたんですか? 瓜田 いや、違います。まず小便を1…2…3秒ぐらいカップに入れて、最後にお茶を垂らしました。「小便のお茶割り」ですね(笑)。 ――えっ? 小便を少しでも入れちゃったら、覚せい剤反応が出ちゃうんじゃないですか? 瓜田 というより、お茶を混ぜれば、シャブの成分が薄まるという説があるんですよ。これ、都市伝説かもわかんないけど、ポン中のヤクザの上の人たちがよく言ってたのが、「コンドームの袋にお茶とか目薬とかを普段から入れてパンツに仕込んでおいて、シャブで捕まったら針で袋に穴を開けてチューチュー足して提出すれば、科捜研の目をくらますことができる」と。みんなそう言ってたんで、ASKAもそういう知識があったのかもしれませんね。 ――そんな都市伝説、初耳ですが。 瓜田 アウトローの世界では、昔から有名です。お茶だったら相当な量が必要みたいだけど、目薬ならちょっと混ぜるだけで、成分の大方は出たにしても、100%シャブ検出とはならない、と。規定の数値に少しでも足りてなかったら、起訴できないという噂があるんですよ。 ――その真偽はさておき、瓜田さんの採尿話の続きをお聞きします。「小便のお茶割り」を作った瓜田さんは、その後、どうなったのでしょう? 瓜田 提出時はバレなかったんですが、結局、タバコのフィルムで不正がバレちゃいました。フィルムがなくなってることに気づいたデコが、「おまえ、なんかやっただろ」と騒ぎ出したんです。で、トイレを調べられた結果、水洗で流したつもりのフィルムが、プカプカ浮いてて(笑)。採尿のやり直しということになりました。
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見上げたらモーニングムーン。
――そこで観念しましたか? 瓜田 いや、今度は「拘留期間の20日間、絶対に小便しない」という作戦に切り替えました。取り調べに上がってる9時から5時の間に採られなければいいだけなんで、その間は我慢して、舎房に戻ったときだけ小便しよう、と。そうやって逃げ切ろうと思ったんですが、無理でした。強制採尿されちゃったんですよ。 ――強制採尿とは? 瓜田 警察病院に連れて行かれて、尿道にカテーテルを入れられて、強制的に採尿されるんです。拘束ベルトで縛りつけられ、4、5人がかりで押さえつけられ、お腹を押されたら、ピュッと出ちゃった(笑)。悪あがきしたけどダメでした。結局、「使用」で再逮捕です。ちなみにASKAの場合は、入れたものがなんであれ、任意でいっぺん採尿に協力してるし、ブツも注射器も出てないから、再採尿や強制採尿はできないはずです。 ――再逮捕された瓜田さんは、そのあとどうなったのでしょう? 瓜田 起訴されて、懲役3年半の実刑判決を食らい、服役しました。 ――お務めご苦労様でした。そうした貴重な体験を持つ瓜田さんに、ASKAさんのミステリーを解き明かしてもらおうと思います。まず謎なのが、なぜ彼は自ら警察を自宅に招いたのでしょう? 瓜田 ASKAのブログを読めばわかりますが、彼は一級品の×××ですから、思い切り勘ぐりが入ってるんでしょう。「監視されてる。盗聴されてる。助けてくれ!」と思ってる。そういう人はたいてい、身内にも友人にも相談はできないんだけど、110番はできるんで。第三者には強気に出れるんですよ。 ――警察が第三者? 瓜田 自分が頭おかしいと思われたくないから、不安を誰かとシェアしたくても、親しい家族や友人には言えないケースが多いんです。でも110番で来るデコは、第三者。言い換えるなら、血が通ってないような連中なんで、そういう奴らとは、けっこう饒舌に付き合いができるものなんですよ。 ――自分が怪しまれる、ということは考えないんでしょうか? 瓜田 彼は本当に監視や盗聴をされてると思って110番してるはず。そしたらお約束の「採尿にご協力いただけますか」です。前科がありますからね。じゃあ採ろうとなったときに、自宅にいたらなんでも用意できるはず。彼が言うように、「あらかじめ用意したお茶」を入れることだってできるでしょう。 ――瓜田さんのケースよりも、難易度は明らかに低いですよね。 瓜田 でも俺んときと違っておかしいなと思うのは、採尿をして、陽性反応が出て逮捕したというのに、それをあとから不起訴にするなんてことは、普通はありえないんですよ。だからまず考えなくちゃならないのは、陽性反応が出てもいないのに、警察が「出た」と言っちゃった可能性もあるということです。あくまで可能性の話ですけどね。 ――日本の警察って、そんなにオッチョコチョイですかね? 瓜田 何が真実かなんて、逮捕した人間と、陣頭指揮を執った人間と、検事と、ASKAしか知らないこと。それが世に出ることはないわけです。報道だけを見て、「間違いなく陽性反応が出た」と信じ込むのは危険だと言いたいんです。 ――わかりました。 瓜田 もし本当に陽性反応が出て逮捕したんだったら、その中身がお茶だろうが他の誰かの小便だろうが、ASKAが素っ頓狂な証言をしようが、「科捜研の鑑定結果」という動かぬ証拠をもって、意地でも起訴・有罪に持っていこうとするのが警察です。メンツってもんがありますからね。なのに起訴できなかったのはなぜなのか? ――教えてください。 瓜田 小便は出たけど、ブツが出ない。それが大きな理由なんじゃないかと思います。ブツがないから、「使用」のみで立件するのは難しいと検察が判断したんでしょう。しかもその「使用」を裏付ける小便さえも、「デコが手元を見てなかった」という不手際があったみたいだから、検察はなおさら弱気にもなりますよ。 ――ブツはどうして出なかったのでしょう? 普通、さぁ、それは俺にもわかりません。普通、小便から陽性反応が出たら、その8割か9割は、ガサを入れたらブツが出るんですけどね。そうすると初犯だと「所持と使用」でだいたい懲役1年6カ月・執行猶予3年っていう有罪判決が出るんですが、ブツが出ないで「使用」だけだとパイ(釈放)になることもあるんですよ。 ――そうなんですか。 瓜田 大麻なんかは「使用」だけだと逮捕もできない。それと一緒で今回の覚せい剤も、いろいろなことを総合的に考えた結果、「使用」だけだと裁判で苦戦を強いられそうなので立件を見送ったほうがいい、と判断したのかも。もちろん、そいつが中毒者として有名で、注射器で打ってるところとかもたびたび目撃されてて、懲りねえから本腰を入れてパクろうとなった場合は、小便しか出なくても起訴となるでしょう。でも今回、ASKAはあくまで「自分は潔白だ」と言い張るつもりみたいだし、いざ裁判となったらカネもしこたま使ってきそうだし、なおかつ「警察を家まで呼んだのは自分だし、俺の小便から陽性反応が出たからって、じゃあ覚せい剤はどこにあるんだ? 言ってみろ!」という強気なスタンスだとしたら、手強いですよ。 ――実際、20日間の拘留期間中に、注射器もブツも押収できなかったわけですしね。 瓜田 ASKAは取り調べ中もどうせ、おかしなことしか言わなかっただろうし、その間、「所持」を裏付ける証拠も集められなかった。仮に起訴したとして、傍聴券目当ての行列ができるほど注目度の高い裁判で、また「あれはお茶だった」だの「ギフハブ」だの「AR」だのワケのわからない話を延々とされて、果たして公判を維持できるのか、ってことを慎重に考えた結果、担当検事が「や~めた!」と下りたんじゃないかな。日本では起訴されると99.9%が有罪になりますが、そんな中、ASKAみたいな有名人に一審無罪というミラクルを起こされちゃったら、検察としたら赤っ恥なわけです。だったら不起訴にしておくのが無難、という判断じゃないでしょうか。あくまで推測ですけどね。 ――ともあれ、ASKAさんは釈放されました。 瓜田 デコを自ら自宅へ呼び、任意の採尿に協力し、その確認をデコが怠り、おまけにブツが出なかった。いろんな好条件が重なって、まさかの不起訴を勝ち取ったんだと思われます。ASKAって男は、めちゃくちゃ運がいいですよ。 ――ラッキーボーイですか。 瓜田 そう、スター性があるっていうかね。今後マークはキツくなるでしょうが、慎重に慎重を重ねてシャブを我慢してやらなければ、本を出せば売れるしょうし、CDを出しても売れるでしょう。ASKAってホントにすげえ奴だな、と思います。この俺が嫉妬心を抱くんだから、彼は本物のスーパースターと言えるでしょう。 (取材・文=岡林敬太) ※瓜田純士&麗子 Instagram https://www.instagram.com/junshi.reiko/ ※日刊サイゾーでは瓜田純士の最新情報をほぼ月イチペースでお届けしています。

「ASKAはバカ!」「清原はノーセンス!」「壇蜜に会いたい」アノ“お騒がせ男”野村貴仁が年末大放言!!

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 有名人の麻薬スキャンダルが相次いだ2016年。この男も、騒動に巻き込まれる形で脚光を浴びたひとりである。元メジャーリーガー・野村貴仁(47)。2月に髭ぼうぼうのヘルメット姿でテレビの直撃取材を受け、元同僚の清原和博に覚せい剤を渡したことを明かして以来、注目の的に。9月には自伝的暴露本も発売し、大きな波紋を呼んだ。その野村が、激動の1年を振り返りつつ、大谷翔平や清宮幸太郎の将来性、ASKAへのアドバイス、そして自身の近況や恋愛事情などを語り尽くした。  * * * ――清原さんが逮捕された今年の2月以降、高知県にある野村さんのご自宅にマスコミが群がって大変そうでしたが、全部で何社ぐらいの取材を受けましたか? 野村 自分の出たテレビや雑誌を見ないんで、正確な数字は把握できとらんのですよ。でも1日に10社ほど来た日もありますし、随筆家とか野次馬も来たりして、いっときは大変でした。そのほとんどがギャラなんかなく、取材協力いう形でやっとったし、あの時期、本来の仕事(野球の指導)ができなくなったから、稼ぎも減った。ええことなんか何もないです。 ――取材謝礼で大儲けしているのかと思っていたのですが……。 野村 マイナスですよ。せいぜいビールの差し入れがある程度。で、その酒目当てで友人知人がウチに集まって来て、みんなでだらだらビール飲みながら野球の話をして、気付いたら朝、なんてこともよくあって。「もうええ加減、帰ってくださいよ」とお願いしたり(笑)。 ――野村さん自身は、差し入れのビールを飲まなかったんですか? 野村 気ぃつけながら飲んでましたね。缶ビールに細工して覚せい剤を入れられる可能性があるから、ずっと警戒はしてました。 ――缶ビールに細工なんかできるんですか? 野村 小さな穴開けてそっから覚せい剤入れて、ハンダで塞げばええだけのことです。でもね、細工しとっても、見破る方法があるんですよ。僕、握力が強いから、飲む前に缶を思い切り握りしめる。そうすると、細工した缶は(穴を塞いでいたハンダが剥がれて)、そこからプシューッと泡が吹き出るんです。 ――なるほど。しかし、ビールに細工をする人間なんて、いるんですか?
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野村 そりゃ、いっぱいおるでしょ。おかしなことは何回もありましたよ。「あれ? こんなとこにビール置いた記憶ないのに」ってこととか。そういうビールには手をつけず、全部証拠として置いときます。僕、ASKAとは違いますから。全部、証拠を後で「バン!」と出しますから。ASKAはただのバカでしょ。 ――ASKAさんの話は後ほどおうかがいするとして、一連の取材攻勢で一番腹が立ったことを教えてください。 野村 日テレがひどかったです。出すなと言ったのに出しましたからね。あんとき、たまたま掃除中でヘルメットかぶっとって、そろそろヒゲも剃ろうと思っとったところに、取材が来た。しかも「(映像を)出すなよ」と言ったのに、出ちゃって。あれで「バン!」といきましたからね。映像を見た田尾さんが、「この人はよほどのことをしないと治りませんよ」なんて言うてましたけど、僕のスイング、あの人の倍速いですよ。見てください(と言って素振りを披露)。 ――おお、すごい迫力ですね! 野村 僕、高校時代、4割9分8厘、ホームラン25本ですよ。強打者で、強肩で、剛腕。なのに田尾さんは「清原も野村も巨人に行っておかしくなった」とか、ワケわからんことを言う。清原も巨人では勝負どころで打っとるし、僕も抑えとるのに、何を根拠に言っとるのかな、と。アキレス腱、切ったろか! コラ! って思いましたよ。 ――アキレス腱を切る? 野村 僕、学生時代からずっと格闘技の練習しとったから、ローキックが得意なんですよ(と言って実演開始)。スパパパパン! で、パチーン! ですわ。 ――そういえば、この年末に野村さんが格闘家デビューするというプランもありましたね。押尾学さんに対戦のオファーを出したという報道を見ましたが、あの話は結局どうなったのでしょう? 野村 押尾が逃げたんですよ。まぁ出たところで、あんなの100%ノーチャンスですよ。パンパンパン! で終わりです。レノックス・ルイスみたいにね、こうやって(シャドーボクシングを開始)パンパンパン! の数秒で終了です。それに、たかだか○万のギャラじゃ、僕もできんですよ。 ――えっ? 数秒で○万円なら、割のいい仕事じゃないですか! 野村 僕はプロの格闘家を尊敬してますから、素人が人前で試合したらいかん、って思いもあるし。僕はやっぱ、野球の人間ですから。 ――では野球のお話をお聞きしますが、メジャーリーグでの投手経験もある野村さんから見て、二刀流の大谷翔平選手はどうでしょう? まずは「投手・大谷」の評価をお願いします。
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野村 イチローが大谷の話をしたときに、こう言うとったでしょう? 「すごいピッチャーはいくらでも出てくる」と。それを直訳したら、「投手としての大谷はたいしたことない」ってことでしょ。僕の教え子も、こう言うてます。「あんな160キロ、俺でも打てる」と。僕も「おまえ、その意気や!」言うてハッパかけてます。 ――しかし日本のプロ野球では、多くのバッターが大谷投手を打てず、キリキリ舞いになっているのが現状ですよね。 野村 スピードガンのメーターだけ見て物言うたらいかんですよ。大事なんは、セットで動き出してからミットにつくまでのスピードです。伊良部とか大谷みたいなフォームやったら、打者はタイミングを取れるんです。大谷はメジャーやったら通用せんと思います。 ――そうですかね? 野村 あんなもん、僕でも打てます。165キロ出た言うてますけど、あれ、ただのメーターの数字ですから。要するに大谷は、胸張って軌道がよう見えるフォームやから、速くても「空振りを取れんまっすぐ」なんですよ。160キロオーバーの球を投げるピッチャーなんて、向こうにはなんぼでもおる。でも逆に、スピードガンの数字は91マイル(約146キロ)やのに、対戦相手のロッキーズの選手から「体感は96マイル(約154キロ)だ。機械が壊れとるんか」言われる僕みたいなピッチャーもおるわけです。世間はスピードガンの数字だけ見て、大谷、大谷、騒いでますけど、僕は藤浪(晋太郎)や武田(翔太)のほうが上やと思います。 ――「打者・大谷」はいかがでしょう? 野村 日本のピッチャーのインコース攻めが甘いから、今は打ててるだけのこと。僕がピッチャーやったら、「若造コラ! ひっこんどけ!」言うて、大谷の胸元にブラッシュボールを投げますよ。江夏さんも言うてました。「肝のすわった投手が現れたら、大谷は打てなくなる」と。その通りやと思いますね。投打ともにそんな感じやから、メジャーで二刀流なんて甘いですよ。 ――では、早実の清宮幸太郎選手のことはどう思いますか? 野村 あれは論外でしょ。こんなこと(腕をクネクネ)して、足まであんなに上げとったら、僕がピッチャーやったら、足が地面つく前にボールがミットについてますよ(笑)。 ――野村さんの著書『再生』(KADOKAWA)にも書いてありましたが、プロ入り前の清原さんを見て「ノーセンスのバッター」と言い切り、プロ入り後も実際、20打数3安打とカモにしていた野村さんが言うのだから、説得力はありますね。
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野村 清原はノーセンス! 野球でもケンカでも負ける気はしません。とはいえ、サヨナラヒットやサヨナラホームランの数は歴代最多でしょ? ピッチャーに勝ち星をもたらしたところはリスペクトしとるよ。 ――『再生』では、清原さんとの覚せい剤をめぐる生々しいやりとりも明かされていましたが、2006年、自身も覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された野村さんから見て、最近のASKAさんの言動はいかがでしょう? 野村 アカウントが乗っ取られたとか、そんなの当たり前でしょ? 電話あるでしょ、携帯電話。あれ、電源つけただけで、よそから中を見られますから。 ――そうなんですか? 野村 ワイヤレスであるじゃないですか。僕、大企業に務めとったこともあるからわかるんです。大事な会議はパソコンを使わず、電波が入らん部屋で、全部紙でやりますから。 ――企業秘密を盗もうとする動機はまだわかるのですが、誰が何の目的で個人の携帯やパソコンを覗くのでしょう? 警察の捜査目的ですか? それとも「ギフハブ」の仕業ですか? 野村 まぁなんにせよ、ASKAも盗聴が心配やったら、業者を呼んだらええやないですか。 ――盗聴器発見の業者ですか? 野村 そう。カネ持ってるんやから、専門の業者に調べてもらったらええんですよ。 ――確かにそれは名案かもしれませんね。でもASKAさんはうっかり警察に調査を依頼してしまい、言動が怪しかったため、尿検査を求められてしまいました。 野村 いっぺん捕まると3年はマークされるんです。僕も社会復帰してから20回ほど、尿検されてますから。泥棒に入られて警察を呼ぶじゃないですか。そうすると、尿検をやらされるんですよ。 ――お茶を入れたりは?
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野村 お茶なんか(と言って首を横に振る)。僕は3年前に8人でガサ入れが来たので、「動くな!」と警察を止めましたよ。体調悪くて2週間寝とったから、覚せい剤なんか出るはずないし、(警察に覚せい剤を)勝手に置かれたらいかんから。「どうして来たんや? ちゃんと内偵したんか? もし尿から出たら腹切って死ぬから」と言いました。実際、なんも出とらんから捕まってないわけです。 ――自著のタイトル通り、「再生」を果たしたと。 野村 はい。ただし、気は抜けませんよ。自分がどんだけしっかりしとっても、誘惑や罠があるから、いろいろと注意せないかんのです。 ――それでは、近況をお尋ねします。あの家に、現在もお住まいですか? 野村 まだあそこに住んでます。今は雰囲気が変わりましたけどね。 ――掃除して綺麗になったんですか? 野村 綺麗にはなってませんが、いろいろ変わりましたよ。最近やっとテレビも入れましたし。 ――テレビではどんな番組を見ますか? 野村 NHKしか見ないです。バラエティーとかは見ないですね。 ――家では何をしていることが多いですか? 野村 YouTubeを見ることが多いですね。昔の野球を見て勉強したり、ええ若手選手に目をつけたり、格闘技の試合を見たり。 ――カラオケはお好きですか? オハコがあったら教えてください。 野村 強いて言うなら、「夜明けのスターライト」ですかね。あの「ロンリーチャップリン」の鈴木さんが歌っとる曲。でも、全然上手くないですよ。音感ないし、覚えられんもん。最近の曲は全然ですね。ゲスのなんとか言われても、「なんやそれ?」やもん。 ――テレビに出た影響で、女性からモテるようになったのでは?
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野村 捕まったときから、「女性には気をつけとかないかんぞ」と知人に何度も言われてますから、気ぃつけてます。 ――言い寄られても、相手にしない? 野村 実際、変な女から電話かかってきたりもしましたよ。電話に出たらその女、「私の家に来んといてください」言うんです。 ――「私の家に来てください」ならわかるのですが、「来んといてください」ですか? 意味不明ですね。その女は何者ですか? 野村 さぁ。突然ファンになったんやないですか(笑)。こっちが下手なことしゃべったら、ストーカーみたいに思われるから、ヤバいと思った。録音されて、そこだけ流されたらいかんから。 ――なるほど。「来んといてください」の前後の会話をうまく切り取れば、「野村さんに付きまとわれて困っている女」というストーリーに仕立て上げることもできますからね。 野村 その女、手紙も送ってきてですね……。小学生が書くようなヘタクソな字で。写真もあったんですが、顔も……。だいたい僕のファンって時点で、イヤなんですよ。ハハハ。 ――ファンには手を出さない主義ですか? 野村 だいたい女性からハメられることが多いじゃないですか。だから、ノーサンキューです。 ――今現在、恋人や、好きな女性は? 野村 いないです。女性とは十何年、やってません。 ――興味がないんですか? それとも飽きてしまった? 野村 興味ないゆうか……(照れ笑い)、その体力もないし。飽きたこともないけど……気ぃつけとかないかんな、と。まぁ「女とやってない」いうんは、「クスリもやってない」いうことを遠回しに言うとるんですけどね。 ――今、一番会いたい人は?
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野村 う~ん………(長考中、友人でありマネジャー的なことをしている男性が会話に加わってくる)。 男性 おるでしょ。壇蜜さん! 貴仁、壇蜜さんのこと、全然知らんかったんよね。でも最近知って、最初は中国人やと思っとったみたいやけど、秋田の人やと知ってな。ほんでな。 野村 いらんこと言うな!(笑) ――壇蜜さんは「年上で、ちょっと不器用な男性が好き」らしいですから、ノーチャンスではないのでは? 野村 いやいやいや(と言って照れる)。女といえば、腹立つのは、誰やったかな。神スイングの……。 男性 稲村亜美さんか? 野村 そう、稲村亜美。あの子、何が神スイングや。俺のは稲妻スイングや! これ、ゲイリー・シェフィールドと俺しかできんって。振った瞬間、終わるんは!(と叫んで稲妻スイングを披露) 男性 そういやダレノガレ明美さんのことも、なんか言うとったな。 野村 あの子は、センスあるよ。ええフォームしとる。でも、武井壮の球なんか、俺でも簡単に打てる! あんなん、いくら練習しても無駄! 前に頭が入るから、ボールの軌道が丸見えや。武井壮より、ダレノガレのほうがセンスは上! 武井壮は、いくら160キロ出ても論外。ノーセンスです。 ――野村さんは本当に野球が大好きなんですね(笑)。来年の抱負を教えてください。 野村 ええ選手をたくさん発掘して、育てたいですね。YouTubeとかでええ選手を見つけたら、実際見に行って確認して、手紙出して、返事が来たら教えます。「野村さんに教わるようになったら打てるようになった」言う教え子も多いんですよ。「思い切り下から振り回せ! コンパクトに!」と教えたら、「場外まで飛ぶようになりました」って。 ――打撃も教えるんですか。 野村 高校時代、イチローはホームラン19本やろ。田淵さんは8本やろ。俺は25本や! ――とにかく来年は、本業である野球指導に重きを置く、と。 野村 ただ、あんま表立って行動できんのですよ。最近は表をウロウロしとると、いろんな人から声かけられるようにもなったし。 ――ただでさえ顔が売れている野村さんが、そんな真っ赤な服を着て歩いていたら、そりゃ目立つでしょう。 野村 これは一応、格闘家のベニー・ユキーデに憧れて買った服なんですけどね……。 ――最後の質問です。将来の夢は? 野村 スピードガンをやめさせたいですね。あれ、ただのメーターですから。数字は関係ない。見て速かったら、それがすべてや!  * * *  スピード(覚せい剤)をやめた後は、スピードガンをやめさせる――。セットアッパーから「ストッパー」に転向し、引退後も戦い続ける野村なのであった。 (取材・文=岡林敬太/撮影=尾藤能暢) ●のむら・たかひと 1969年高知県生まれ。高岡高校宇佐分校から三菱重工三原を経て、ドラフト3位でオリックス入団。169cmと小柄ながら速球の左腕として活躍。95、96年にはリーグ優勝に貢献。特に96年の日本シリーズでは、巨人の松井秀喜選手のバットを二度へし折って抑えた。96、97年オールスター選出。98年にトレードで巨人へ移籍。その後メジャーリーグのブルワーズへ。日本ハムなどをへて引退。引退後の06年10月、覚せい剤取締法違反で逮捕され、懲役1年6月執行猶予3年の有罪判決。現在は新しい生活に向けて動き出している。 ●『再生』 「なめとんのか、この野郎!」強気のピッチングに球場が沸く。現役時代、絶対的なセットアッパーとして両リーグで優勝、日本一にも貢献した。「野球を面白いと感じたことは一度もない」という厳しいプロの世界。栄光、悲哀、クスリ、逮捕、そして……。波瀾の半生をありのままに語り、新たな一歩を踏み出す。 出版社:KADOKAWA
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「ASKAはバカ!」「清原はノーセンス!」「壇蜜に会いたい」アノ“お騒がせ男”野村貴仁が年末大放言!!

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 有名人の麻薬スキャンダルが相次いだ2016年。この男も、騒動に巻き込まれる形で脚光を浴びたひとりである。元メジャーリーガー・野村貴仁(47)。2月に髭ぼうぼうのヘルメット姿でテレビの直撃取材を受け、元同僚の清原和博に覚せい剤を渡したことを明かして以来、注目の的に。9月には自伝的暴露本も発売し、大きな波紋を呼んだ。その野村が、激動の1年を振り返りつつ、大谷翔平や清宮幸太郎の将来性、ASKAへのアドバイス、そして自身の近況や恋愛事情などを語り尽くした。  * * * ――清原さんが逮捕された今年の2月以降、高知県にある野村さんのご自宅にマスコミが群がって大変そうでしたが、全部で何社ぐらいの取材を受けましたか? 野村 自分の出たテレビや雑誌を見ないんで、正確な数字は把握できとらんのですよ。でも1日に10社ほど来た日もありますし、随筆家とか野次馬も来たりして、いっときは大変でした。そのほとんどがギャラなんかなく、取材協力いう形でやっとったし、あの時期、本来の仕事(野球の指導)ができなくなったから、稼ぎも減った。ええことなんか何もないです。 ――取材謝礼で大儲けしているのかと思っていたのですが……。 野村 マイナスですよ。せいぜいビールの差し入れがある程度。で、その酒目当てで友人知人がウチに集まって来て、みんなでだらだらビール飲みながら野球の話をして、気付いたら朝、なんてこともよくあって。「もうええ加減、帰ってくださいよ」とお願いしたり(笑)。 ――野村さん自身は、差し入れのビールを飲まなかったんですか? 野村 気ぃつけながら飲んでましたね。缶ビールに細工して覚せい剤を入れられる可能性があるから、ずっと警戒はしてました。 ――缶ビールに細工なんかできるんですか? 野村 小さな穴開けてそっから覚せい剤入れて、ハンダで塞げばええだけのことです。でもね、細工しとっても、見破る方法があるんですよ。僕、握力が強いから、飲む前に缶を思い切り握りしめる。そうすると、細工した缶は(穴を塞いでいたハンダが剥がれて)、そこからプシューッと泡が吹き出るんです。 ――なるほど。しかし、ビールに細工をする人間なんて、いるんですか?
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野村 そりゃ、いっぱいおるでしょ。おかしなことは何回もありましたよ。「あれ? こんなとこにビール置いた記憶ないのに」ってこととか。そういうビールには手をつけず、全部証拠として置いときます。僕、ASKAとは違いますから。全部、証拠を後で「バン!」と出しますから。ASKAはただのバカでしょ。 ――ASKAさんの話は後ほどおうかがいするとして、一連の取材攻勢で一番腹が立ったことを教えてください。 野村 日テレがひどかったです。出すなと言ったのに出しましたからね。あんとき、たまたま掃除中でヘルメットかぶっとって、そろそろヒゲも剃ろうと思っとったところに、取材が来た。しかも「(映像を)出すなよ」と言ったのに、出ちゃって。あれで「バン!」といきましたからね。映像を見た田尾さんが、「この人はよほどのことをしないと治りませんよ」なんて言うてましたけど、僕のスイング、あの人の倍速いですよ。見てください(と言って素振りを披露)。 ――おお、すごい迫力ですね! 野村 僕、高校時代、4割9分8厘、ホームラン25本ですよ。強打者で、強肩で、剛腕。なのに田尾さんは「清原も野村も巨人に行っておかしくなった」とか、ワケわからんことを言う。清原も巨人では勝負どころで打っとるし、僕も抑えとるのに、何を根拠に言っとるのかな、と。アキレス腱、切ったろか! コラ! って思いましたよ。 ――アキレス腱を切る? 野村 僕、学生時代からずっと格闘技の練習しとったから、ローキックが得意なんですよ(と言って実演開始)。スパパパパン! で、パチーン! ですわ。 ――そういえば、この年末に野村さんが格闘家デビューするというプランもありましたね。押尾学さんに対戦のオファーを出したという報道を見ましたが、あの話は結局どうなったのでしょう? 野村 押尾が逃げたんですよ。まぁ出たところで、あんなの100%ノーチャンスですよ。パンパンパン! で終わりです。レノックス・ルイスみたいにね、こうやって(シャドーボクシングを開始)パンパンパン! の数秒で終了です。それに、たかだか○万のギャラじゃ、僕もできんですよ。 ――えっ? 数秒で○万円なら、割のいい仕事じゃないですか! 野村 僕はプロの格闘家を尊敬してますから、素人が人前で試合したらいかん、って思いもあるし。僕はやっぱ、野球の人間ですから。 ――では野球のお話をお聞きしますが、メジャーリーグでの投手経験もある野村さんから見て、二刀流の大谷翔平選手はどうでしょう? まずは「投手・大谷」の評価をお願いします。
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野村 イチローが大谷の話をしたときに、こう言うとったでしょう? 「すごいピッチャーはいくらでも出てくる」と。それを直訳したら、「投手としての大谷はたいしたことない」ってことでしょ。僕の教え子も、こう言うてます。「あんな160キロ、俺でも打てる」と。僕も「おまえ、その意気や!」言うてハッパかけてます。 ――しかし日本のプロ野球では、多くのバッターが大谷投手を打てず、キリキリ舞いになっているのが現状ですよね。 野村 スピードガンのメーターだけ見て物言うたらいかんですよ。大事なんは、セットで動き出してからミットにつくまでのスピードです。伊良部とか大谷みたいなフォームやったら、打者はタイミングを取れるんです。大谷はメジャーやったら通用せんと思います。 ――そうですかね? 野村 あんなもん、僕でも打てます。165キロ出た言うてますけど、あれ、ただのメーターの数字ですから。要するに大谷は、胸張って軌道がよう見えるフォームやから、速くても「空振りを取れんまっすぐ」なんですよ。160キロオーバーの球を投げるピッチャーなんて、向こうにはなんぼでもおる。でも逆に、スピードガンの数字は91マイル(約146キロ)やのに、対戦相手のロッキーズの選手から「体感は96マイル(約154キロ)だ。機械が壊れとるんか」言われる僕みたいなピッチャーもおるわけです。世間はスピードガンの数字だけ見て、大谷、大谷、騒いでますけど、僕は藤浪(晋太郎)や武田(翔太)のほうが上やと思います。 ――「打者・大谷」はいかがでしょう? 野村 日本のピッチャーのインコース攻めが甘いから、今は打ててるだけのこと。僕がピッチャーやったら、「若造コラ! ひっこんどけ!」言うて、大谷の胸元にブラッシュボールを投げますよ。江夏さんも言うてました。「肝のすわった投手が現れたら、大谷は打てなくなる」と。その通りやと思いますね。投打ともにそんな感じやから、メジャーで二刀流なんて甘いですよ。 ――では、早実の清宮幸太郎選手のことはどう思いますか? 野村 あれは論外でしょ。こんなこと(腕をクネクネ)して、足まであんなに上げとったら、僕がピッチャーやったら、足が地面つく前にボールがミットについてますよ(笑)。 ――野村さんの著書『再生』(KADOKAWA)にも書いてありましたが、プロ入り前の清原さんを見て「ノーセンスのバッター」と言い切り、プロ入り後も実際、20打数3安打とカモにしていた野村さんが言うのだから、説得力はありますね。
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野村 清原はノーセンス! 野球でもケンカでも負ける気はしません。とはいえ、サヨナラヒットやサヨナラホームランの数は歴代最多でしょ? ピッチャーに勝ち星をもたらしたところはリスペクトしとるよ。 ――『再生』では、清原さんとの覚せい剤をめぐる生々しいやりとりも明かされていましたが、2006年、自身も覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕された野村さんから見て、最近のASKAさんの言動はいかがでしょう? 野村 アカウントが乗っ取られたとか、そんなの当たり前でしょ? 電話あるでしょ、携帯電話。あれ、電源つけただけで、よそから中を見られますから。 ――そうなんですか? 野村 ワイヤレスであるじゃないですか。僕、大企業に務めとったこともあるからわかるんです。大事な会議はパソコンを使わず、電波が入らん部屋で、全部紙でやりますから。 ――企業秘密を盗もうとする動機はまだわかるのですが、誰が何の目的で個人の携帯やパソコンを覗くのでしょう? 警察の捜査目的ですか? それとも「ギフハブ」の仕業ですか? 野村 まぁなんにせよ、ASKAも盗聴が心配やったら、業者を呼んだらええやないですか。 ――盗聴器発見の業者ですか? 野村 そう。カネ持ってるんやから、専門の業者に調べてもらったらええんですよ。 ――確かにそれは名案かもしれませんね。でもASKAさんはうっかり警察に調査を依頼してしまい、言動が怪しかったため、尿検査を求められてしまいました。 野村 いっぺん捕まると3年はマークされるんです。僕も社会復帰してから20回ほど、尿検されてますから。泥棒に入られて警察を呼ぶじゃないですか。そうすると、尿検をやらされるんですよ。 ――お茶を入れたりは?
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野村 お茶なんか(と言って首を横に振る)。僕は3年前に8人でガサ入れが来たので、「動くな!」と警察を止めましたよ。体調悪くて2週間寝とったから、覚せい剤なんか出るはずないし、(警察に覚せい剤を)勝手に置かれたらいかんから。「どうして来たんや? ちゃんと内偵したんか? もし尿から出たら腹切って死ぬから」と言いました。実際、なんも出とらんから捕まってないわけです。 ――自著のタイトル通り、「再生」を果たしたと。 野村 はい。ただし、気は抜けませんよ。自分がどんだけしっかりしとっても、誘惑や罠があるから、いろいろと注意せないかんのです。 ――それでは、近況をお尋ねします。あの家に、現在もお住まいですか? 野村 まだあそこに住んでます。今は雰囲気が変わりましたけどね。 ――掃除して綺麗になったんですか? 野村 綺麗にはなってませんが、いろいろ変わりましたよ。最近やっとテレビも入れましたし。 ――テレビではどんな番組を見ますか? 野村 NHKしか見ないです。バラエティーとかは見ないですね。 ――家では何をしていることが多いですか? 野村 YouTubeを見ることが多いですね。昔の野球を見て勉強したり、ええ若手選手に目をつけたり、格闘技の試合を見たり。 ――カラオケはお好きですか? オハコがあったら教えてください。 野村 強いて言うなら、「夜明けのスターライト」ですかね。あの「ロンリーチャップリン」の鈴木さんが歌っとる曲。でも、全然上手くないですよ。音感ないし、覚えられんもん。最近の曲は全然ですね。ゲスのなんとか言われても、「なんやそれ?」やもん。 ――テレビに出た影響で、女性からモテるようになったのでは?
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野村 捕まったときから、「女性には気をつけとかないかんぞ」と知人に何度も言われてますから、気ぃつけてます。 ――言い寄られても、相手にしない? 野村 実際、変な女から電話かかってきたりもしましたよ。電話に出たらその女、「私の家に来んといてください」言うんです。 ――「私の家に来てください」ならわかるのですが、「来んといてください」ですか? 意味不明ですね。その女は何者ですか? 野村 さぁ。突然ファンになったんやないですか(笑)。こっちが下手なことしゃべったら、ストーカーみたいに思われるから、ヤバいと思った。録音されて、そこだけ流されたらいかんから。 ――なるほど。「来んといてください」の前後の会話をうまく切り取れば、「野村さんに付きまとわれて困っている女」というストーリーに仕立て上げることもできますからね。 野村 その女、手紙も送ってきてですね……。小学生が書くようなヘタクソな字で。写真もあったんですが、顔も……。だいたい僕のファンって時点で、イヤなんですよ。ハハハ。 ――ファンには手を出さない主義ですか? 野村 だいたい女性からハメられることが多いじゃないですか。だから、ノーサンキューです。 ――今現在、恋人や、好きな女性は? 野村 いないです。女性とは十何年、やってません。 ――興味がないんですか? それとも飽きてしまった? 野村 興味ないゆうか……(照れ笑い)、その体力もないし。飽きたこともないけど……気ぃつけとかないかんな、と。まぁ「女とやってない」いうんは、「クスリもやってない」いうことを遠回しに言うとるんですけどね。 ――今、一番会いたい人は?
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野村 う~ん………(長考中、友人でありマネジャー的なことをしている男性が会話に加わってくる)。 男性 おるでしょ。壇蜜さん! 貴仁、壇蜜さんのこと、全然知らんかったんよね。でも最近知って、最初は中国人やと思っとったみたいやけど、秋田の人やと知ってな。ほんでな。 野村 いらんこと言うな!(笑) ――壇蜜さんは「年上で、ちょっと不器用な男性が好き」らしいですから、ノーチャンスではないのでは? 野村 いやいやいや(と言って照れる)。女といえば、腹立つのは、誰やったかな。神スイングの……。 男性 稲村亜美さんか? 野村 そう、稲村亜美。あの子、何が神スイングや。俺のは稲妻スイングや! これ、ゲイリー・シェフィールドと俺しかできんって。振った瞬間、終わるんは!(と叫んで稲妻スイングを披露) 男性 そういやダレノガレ明美さんのことも、なんか言うとったな。 野村 あの子は、センスあるよ。ええフォームしとる。でも、武井壮の球なんか、俺でも簡単に打てる! あんなん、いくら練習しても無駄! 前に頭が入るから、ボールの軌道が丸見えや。武井壮より、ダレノガレのほうがセンスは上! 武井壮は、いくら160キロ出ても論外。ノーセンスです。 ――野村さんは本当に野球が大好きなんですね(笑)。来年の抱負を教えてください。 野村 ええ選手をたくさん発掘して、育てたいですね。YouTubeとかでええ選手を見つけたら、実際見に行って確認して、手紙出して、返事が来たら教えます。「野村さんに教わるようになったら打てるようになった」言う教え子も多いんですよ。「思い切り下から振り回せ! コンパクトに!」と教えたら、「場外まで飛ぶようになりました」って。 ――打撃も教えるんですか。 野村 高校時代、イチローはホームラン19本やろ。田淵さんは8本やろ。俺は25本や! ――とにかく来年は、本業である野球指導に重きを置く、と。 野村 ただ、あんま表立って行動できんのですよ。最近は表をウロウロしとると、いろんな人から声かけられるようにもなったし。 ――ただでさえ顔が売れている野村さんが、そんな真っ赤な服を着て歩いていたら、そりゃ目立つでしょう。 野村 これは一応、格闘家のベニー・ユキーデに憧れて買った服なんですけどね……。 ――最後の質問です。将来の夢は? 野村 スピードガンをやめさせたいですね。あれ、ただのメーターですから。数字は関係ない。見て速かったら、それがすべてや!  * * *  スピード(覚せい剤)をやめた後は、スピードガンをやめさせる――。セットアッパーから「ストッパー」に転向し、引退後も戦い続ける野村なのであった。 (取材・文=岡林敬太/撮影=尾藤能暢) ●のむら・たかひと 1969年高知県生まれ。高岡高校宇佐分校から三菱重工三原を経て、ドラフト3位でオリックス入団。169cmと小柄ながら速球の左腕として活躍。95、96年にはリーグ優勝に貢献。特に96年の日本シリーズでは、巨人の松井秀喜選手のバットを二度へし折って抑えた。96、97年オールスター選出。98年にトレードで巨人へ移籍。その後メジャーリーグのブルワーズへ。日本ハムなどをへて引退。引退後の06年10月、覚せい剤取締法違反で逮捕され、懲役1年6月執行猶予3年の有罪判決。現在は新しい生活に向けて動き出している。 ●『再生』 「なめとんのか、この野郎!」強気のピッチングに球場が沸く。現役時代、絶対的なセットアッパーとして両リーグで優勝、日本一にも貢献した。「野球を面白いと感じたことは一度もない」という厳しいプロの世界。栄光、悲哀、クスリ、逮捕、そして……。波瀾の半生をありのままに語り、新たな一歩を踏み出す。 出版社:KADOKAWA
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70代、80代でも「濡れるわよ!」 女性ライターが丸裸にした“高齢者風俗嬢”の意外な真実

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『高齢者風俗嬢』(洋泉社)
 男性の間で、「風俗に行ったら、ババアに当たった……」なんていう笑い話は珍しくない。しかし現在、70代、80代といった高齢の風俗嬢たちが、じわじわと増殖しており、そんな超超熟女たちを好む男性たちも増えつつある。そんな高齢者風俗の実態に迫ったのが、『高齢者風俗嬢』(洋泉社)を上梓したライターの中山美里氏だ。  いったいどうして、男性たちは“ババア!”と蔑んできたはずの高齢風俗嬢たちに魅せられてしまうのか? そして、彼女たちはなぜ風俗で働くのか? 超高齢化社会を迎えた日本に生まれつつある、新たな性産業に刮目せよ! *** ――本書では、70代、80代といった高齢の風俗嬢やAV女優たちに焦点が当てられています。なぜ中山さんは、彼女たちを取材しようと思ったんですか? 中山美里氏(以下、中山) もともと、ライターとしてアダルト産業や性風俗を取材していたのですが、80歳以上のおじいさんが風俗に通うことが珍しくないと聞いて、高齢者の性に興味を持っていたんです。そんな折、本書にも登場する74歳のAV女優の方にお話を伺ったところ、とても楽しみながら生き生きと仕事をしていることに驚きました。高齢者が元気を出すのに、セックスや恋愛はとてもいい効果を与える。そんな元気な高齢者風俗嬢にもっと話を聞いてみたいと思ったのが、取材を始めたきっかけでした。 ――まさに一億総活躍社会! でも、取材は難しそうですね。 中山 そもそも、働いている絶対数が少ないし、なかなか出会える存在でもない。風俗店に取材を申し込んでも、断られ続けました。高齢者風俗業界では、かつて違法な「本番店」が横行していて、取材もNGだったんです。しかし、近年ではだんだんと流れが変わってきて、取材OKのお店も多くなったことから、1冊の本にまとまるほどの取材ができるようになりました。 ――高齢者風俗店がクリーンになったからこそ、誕生した1冊なんですね。 中山 2010年、13年に巣鴨の超熟女専門店が摘発されたことをきっかけに、業界全体がだんだんと浄化されてきたんです。そもそも、かつてお店側では「熟女なんて売れるわけない」という先入観から本番を黙認していて、そこに別の需要があることに気づかなかったんでしょう。けれど、80歳の男性にとって60代なんてピチピチの女性だし、同じ80代ならガールフレンドとしても見ることができる。そういった需要が、高齢者風俗を支えているんです。 ――利用する男性高齢者も、いろいろな意味で「元気」だからこそ、成り立っているんですね。しかし、本書の中には、高齢の男性だけでなく、若い男性が高齢者風俗店の常連となっているケースも描かれています。 中山 10代のうちから、高齢者風俗店の常連になる人もいました。若い男性は「失敗したらどうしよう……」「早漏と思われないか……」などと不安になりがち。そんな不安を受け止めてくれるのが、超熟女たちなんです。 ――草食男子には、もってこいですね(笑)。 中山 また、男性をリードしてくれるのも、彼女たちの魅力。彼女たちは年齢を重ねて人生経験も豊富だから、インタビューをしていても話がはずみます。若い女性の場合は、会話もなかなか続かないし、こちらから話題を用意しないと何も話せない。それに、彼女たちはとても褒め上手で、プレイの最中に「優しそうな人でよかった~」「あら、アソコがすごく大きいわね~」などと、男性をノセてくれる。スナックのママのように、あしらいがうまいんです(笑)。 ――まさに“おもてなし”の精神! 高齢者風俗嬢へのインタビューでは、どんな話を聞くんですか? 中山 仕事のことももちろん聞きますけど、「イクってどんな感じ?」とか「濡れるの?」といった、なかなか普段は聞けないことも聞いていますね。70代の女性には「濡れるわよ!」って、怒られました(笑)。 ――70代でも濡れる!? 中山 「ローションは使わないの?」って聞いたら、「使うときもあるし、使わないときもある。それくらいわかるでしょ!」って(笑)。取材してわかったのが、高齢者でもほぼみんな濡れているし、イッている人も多いんです。男性の高齢者は勃ったり勃たなかったりですが、バイアグラを飲んだりして、前向きに楽しんでいますね。 ――ただ、自分の親世代の性事情を知るのって、正直、ちょっとキツイものがありますね……。 中山 そうですか? わたし昔、友達のお母さんが彼氏らしき人とラブホ街をイチャイチャ歩いてたのを見たことがあるので、それ以来、あんまり抵抗ないんですよ(笑)。 ――どうりで、週刊誌の「死ぬまでセックス」特集が売れるわけですね(笑)。では、彼女たちはどういう目的で、風俗で働いているのでしょうか? 中山 やっぱり、9割がお金のため。40~50代の女性だと、子どもの学費のためということもありますが、60代になると、ほとんどが自分の生活費で、パートに出るのと同じ感覚です。ただ、“お金のために仕方なく……”というネガティブな気持ちではない。そんなネガティブな気持ちだけだったら、お客さんが取れませんよね。 ――一般的には“風俗店に勤めている女性は、精神を病みがち”というイメージが強いですが、高齢者風俗嬢たちは、ある程度腹をくくっていて、ポジティブな方も多いんですね。 中山 ポジティブだし、ずうずうしいですよね(笑)。そして、言うまでもなく、女優さんみたいに美人なわけもなく、本当に巣鴨とか歩いてる普通のおばちゃんなんです。そんな人たちが、“自分の体が金になる”と思って、風俗業界に乗り込んでくるんですよ? 客観的に見たら、おっぱいも垂れてるし、おなかも出てるし、70代になると体にもシワが寄ってるのに。だから、メンタルは強いと思います。 ――いま書店では、風俗の負の側面にフォーカスをした本がたくさん並んでいますが、一方で、坂爪真吾さんの『性風俗のいびつな現場』(筑摩書房)のように、貧困女性やハンデを抱えた女性を支える社会インフラとしての面にも注目が集まっていますね。 中山 世間から思われているほど、風俗はネガティブな場所ではないんです。あとがきにも「セックスワークは堕ちる場所ではない。チャンスをつかむ場所なのだ」と書きましたが、お金を手にしたり、セックスで女性としての価値を見いだして生き生きしたり、承認欲求が満たされる場所でもある。決して、「悪い場所」というばかりではないんです。 ――女性である中山さんが語ると、とても説得力がありますね。ありがとうございました! ●なかやま・みさと 編集プロダクション・株式会社オフィスキング所属。ショーダンサー、訪問販売員などを経てフリーライターに。アダルトのジャンルで多く取材、執筆。著書に『漂流遊女』(ミリオン出版)、『ネット風俗嬢』(泰文堂)などがある。