ホリエモンの「本音で生きる」とは!? SMAP&ベッキー騒動の“真実”に切り込んだトークライブ全容!

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生のホリエモン、サインももらっちゃいました
 1月31日、渋谷の「HMV&BOOKS」で、元ライブドア社長で実業家の堀江貴文氏による「シブヤの中心でトコトン 本音を叫ぶ!」が開かれた。  自著である『本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方』(SBクリエイティブ)の発売を記念したトーク&サイン会だったが、これまでもストレートかつ明快な“本音”で社会の真実を語り、今なお絶大な支持を集める「ホリエモン」の思考、生きることに対する考え方を記した同著。ホリエモンの一ファンである筆者は単純にサインが欲しくて来てしまったミーハーではあるが、トークライブでは「これぞホリエモン節」といえる鋭いコメントで場内を沸かせている堀江氏を見ることができた。  その中でも、今世間を騒がせている「ベッキー不倫騒動」「SMAP解散騒動」についても彼らしい見解を披露。ここではその一部を紹介しつつ、ホリエモンの「本音で生きる」の意味を探っていきたい。  堀江氏は、最近積極的に著書を出版する理由として「世代が一回りした」ことを挙げている。  十数年ほど前はプロ野球新規参入やニッポン放送買収、衆院選出馬など「時代の寵児」としてテレビで見ない日はなかった堀江氏、2006年に証券取引法違反容疑で逮捕され、その後の裁判、有罪確定、長野刑務所への収監、そして仮釈放と、過去のような露出のない状態ですでに10年近い年月が経過。そのため、今20代前半の人たちにとっては「たまにテレビで見るホリエモンて誰?」「クイズ番組とかけっこう当てるよね」というイメージしかないそう。ライブドア時代もたくさん書籍を出した堀江氏だが、もう一度自分の考えをまとめた本があれば、需要が見込めると考えたそうだ。クールに“勝ち”を狙いにいくあたりはさすがである。  今回の著書である『本音で生きる』は、「言い訳をやめる」「バランスをとるな!」「自意識とプライドを捨てる」などの章に分かれており、自分が望むように、楽しいと思える仕事や行動で生きていくことの大切さ、それによってもたらされるストレスフリーの重要性などが記されている。10年もの間に天国と地獄を見た数少ない人物が語る「生き方」は、悩める人々の心を後押ししてくれるはずだ。  そんな中、堀江氏が「本音で生きていない」代表例として挙げたのが、「SMAP解散騒動」だ。
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トークライブの様子。100人近く人がいたかしら
 堀江氏いわく、今回の解散騒動はSMAPにとって本音で生きる「最後のチャンス」だったそう。SMAPメンバーほどの人気と知名度があれば、たとえジャニーズ事務所を退社したとしても確実に上手くやれたはずだと語る。仮にテレビになかなか出演できなかったとしても、ニコニコ動画やネット上では引く手数多に違いなく、事務所のギャラの“中抜き”もなくなり、収入自体もUPするはずだ、と……。  しかしSMAP、特に木村拓哉以外の4人は、独立の意志がありながらも「事務所残留」の方向で納得し、憔悴しきった顔で「謝罪会見」をしたという事実。これは、彼らが「本音」で生きられる道を捨てたように堀江氏には見えたようだ。その意味で、楽しく自分の意志で、事務所の考えに縛られずに生きる「最後のチャンス」を逃した、と解釈していた。最後には「キムタクいないんじゃ歌歌えないかも(知り合いの芸能関係者の意見だけど)」と言って、笑いを誘っていたが……。  さらに、不倫騒動で騒がれたベッキーに関しては「別にあのベッキーさん、悪い人じゃないでしょ」「かわいそうだよさすがに」と同情の様子。休業も発表して精神的に参っているという報道もある中で、「批判などされて当然」というスタンスを持つことの大切さを堀江氏は示す。 よくSNSが“炎上”するという堀江氏は、「批判するやつは批判した瞬間からそのことを忘れてる」「所詮は他人事」と、自分の「本音」を語れば自然と非難する連中を出てくる、そんなものは無視すればいい、大したことじゃないから、と結論づけている。  わずか30分程度だったが、人が「楽しく生きる」ためのヒントがたくさんちりばめられた堀江氏のトーク。自分らしさを大切にすることはやはり重要なのだ。 『本音で生きる』はビジネス書・ハウツー本ではなく、いうなれば「思想書」と、ここでは結論づけておく。

ライブドア元幹部が語る、粉飾に仕立てられた(?)“事件”

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「堀江貴文の早期仮釈放支援の会HP」より
【前編はこちら】 『ライブドア元幹部が語る、ホリエモン仮釈放支援に取り組むワケ』  2006年1月、有価証券報告書虚偽記載の疑いなどで、六本木ヒルズのライブドア本社に東京地検特捜部が家宅捜索に踏み込んだ。世にいう「ライブドア事件」である。同社社長のホリエモンこと堀江貴文氏らは、証券取引法(現・金融商品取引法)違反で逮捕、起訴され、時代の寵児は、一転してバッシングの的に転落した。11年4月、最高裁は堀江氏の上告を棄却し、懲役2年6カ月の実刑が確定、現在は長野刑務所で服役中だ。  近鉄バッファローズやニッポン放送買収、そして上記の事件など、絶えず日本中に話題を振りまき、加熱するメディア報道の渦中にい続けたライブドア。そんな同社の取締役として、経営の中枢に身を置き、堀江氏も厚い信頼を寄せていたのが、熊谷史人氏である。  熊谷氏は現在、「堀江貴文の早期仮釈放支援の会」(以下、支援の会)発起人として、署名募集活動など積極的に活動を行っている。そんな熊谷氏に、前回に引き続き、  「誤って報じられたライブドア事件、裁判の深層」  「堅実だったライブドアの経営」  「着々と進んでいたソニー、ボーダフォンの買収話」 について聞いた。 ――熊谷さんは、「支援の会」を通じて、堀江さんの仮釈放を求める活動なさっていますが、逮捕後、マスコミでは「堀江さんだけが特捜部と戦っていて、熊谷さんを含め残りの幹部は検察の描いたストーリーを認めている」と報じられていましたね。
熊谷史人氏
熊谷史人氏(以下、熊谷) それは事実を伝えていません。ああいう事件に至り株主に損害を与えたこと、そして有罪判決を受けたことは真摯に反省していますが、事件についてはいまだに誤解があると思っています。  起訴事実のうち、いわゆる粉飾(2004年9月期の有価証券報告書の虚偽記載)とされたことは2つあります。「ファンド(投資事業組合)からの収益の会計処理」と「(取引先からの)売上の付け替え」です。検察の描いたストーリーは、これにより「約3億円の赤字を約50億円の黒字に見せかけた」というものですが、私はファンドにはタッチしていなかったので、検察での取り調べでも「全然知りませんよ」と言いました。ただ、売上の付け替えのほうは「違法性の認識はなかったにせよ、関与してました」と。  ファンドのほうは、堀江さんも知らなかったと思います。ただ、売上の付け替えのほうは「全く知らない」というのは無責任な発言じゃないかと当時は思いましたね。なぜなら、付け替えの舞台が堀江さん直下の事業部だったからです。彼は毎月売上の確認をします。期末の売上が予算に対し1〜2億円足りないとき、「どうにか2億持ってきました」という話が部下から上がってきたら、「どこから持ってきたのか」を認識すべきだし、まったく知らないなら職務怠慢だと。ただ、違法性の認識はなかったという供述では、全被告が一致しています。 ――「違法性の認識」が、事件のポイントだったと。 熊谷 一つはそうですね。上場会社では、会社内で経理処理をまとめ、それを会計のプロである公認会計士にチェックしてもらう。それを公認会計士が正しいと言えば正しいんだ、と考える。そのための会計士ですから。「専門家が合法だと評価したことを、なぜ素人のわれわれが違法だと思えるのか?」という話です。  ファンドからの収益の部分は、架空の利益ではなく、ライブドアグループにお金が入ったことは間違いない。その収入を「会計上どこに分類するか」という問題です。 ――そのことが、検察の言うほど悪質なのかは意見が分かれるでしょうが、自社株の売却益が還流したものを「売上」にすることに違和感はなかったんでしょうか? 熊谷 まったくなかったですね。なぜかというと、ライブドアにはファイナンス部門(ライブドアファイナンスという子会社)があって、そこではベンチャー投資をしていました。そこが金融事業で上げた売上を、子会社の単独決算で売上にするのは正しい。そして、グループの連結決算で、子会社の売上をグループの売上にするのも普通のことなんです。

●アイディアの源

――そうしたスキームのアイディアは、ライブドア社内から生まれたのでしょうか? 熊谷 ライブドアファイナンス(旧社名:キャピタリスタ)の社長をやっていた野口英昭さん(強制捜査直後に死去)が、2002年くらいに同社を辞め、某証券会社の副社長になる。同証券の投資部門ではトップですが、その野口氏が、買収案件とともにストラクチャー(事業の構造、スキーム)を持ってきました。  株式交換で企業を買収すると、ライブドア株が被買収会社の元オーナーの手に渡り、元オーナーには、その株を早く現金にしたいというニーズがある。そこで、その株を引き取るファンドを同証券側で立ち上げるから、ライブドアもお金を出しませんかと。そのお金は、ライブドア側からすると「ファンドに対する出資」です。株の売買も、ライブドアの人間ではなく、同証券の人間がやった。株価は、上がるか下がるかわかりません。たまたまあのときライブドア株が上がったからファンドが儲け、ライブドアファイナンスは分配金を得ました。当時、ファンドから上がってくる分配収益は売上計上してよかった。また、ファンドの決算を本体の決算と連結処理しなくていい、というルールでした。 ――つまり、「簿外」にしてもいいということで、当時は多くの企業が、ファンドをつくっていろんなビジネスをしたわけですね。 熊谷 そうです。「連結にしなくていい」という考えでいくと、ファンドからの投資収益の売上計上は合法だし、逆に「自社株の売却益だった」という考えでいくと違法になる。 ――そうすると「ファンドを使った粉飾」容疑についての実質的な争点は、「野口さんが関わって立ち上げられたファンドが、ライブドアとは切り離されたものなのか、それとも事実上一体のダミーなのか?」ということだったのでしょうか? 熊谷 ええ。ファンドが、ライブドアの連結決算に入るかどうかということですね。裁判所の判断は、「連結かどうかの基準の議論はよそう。ファンドとライブドアは一体でダミーなんだから、連結処理しないといけない」というものでした。  私は検察官に、「これは会計処理の問題じゃない。もしファンドがライブドアと一体で『自社株売買』だというなら、商法違反で立件すべきじゃないか」と言いました。なんで無理に「粉飾」に仕立てたのか? 堀江さんは会計の専門家ではないので、会計士が「これでいい」と言えば、当然売上計上しますよ。

●堀江氏と宮内氏の正義

――裁判で堀江さんの弁護団は、「宮内亮治元CFOが、人材派遣会社トラインの買収を通じてライブドアに入るべき利益の一部(約1.5億円)を、宮内さんらの個人会社に入れていた。それを材料に、検察は宮内さんと事実上の司法取引をし、検察に有利=堀江さんに不利な供述を引き出した」という趣旨の主張をしました。 熊谷 そのあたりについては、私は関知していないので、なんとも言えません。ただ、宮内さんと堀江さんは、それぞれの正義があって、会社のために行動していたと私は信じています。

●持続可能だったビジネスモデル

――ライブドアについては、堀江さんを広告塔にM&Aを繰り返し、時価総額を膨らませ、それをベースにまた株式交換で買収をしてという、M&Aを本業にしているかのような報道もされました。そうしたビジネスモデルは、時価総額が大きくなり続ける局面では成り立っても、いつかははじけたのではないでしょうか? 熊谷 いや、持続可能だったと思います。私は当時、資本政策もIRも担当していましたが、時価総額を維持するために純資産の確保に力を入れていました。事件の直近の決算では、純資産で2400億円くらいあった。当時の手元流動性はヤフーや楽天よりも高かった。表では株式交換でバンバン会社を買って不安定に見えたかもしれませんが、純資産を堅実に増やしていましたから、仮に市況が悪くなっても、ほかの会社みたいに株価は下がらない。だから上場廃止後、ライブドアの株を買い集め外資系のファンドは、200〜300億円くらいのレベルで儲かったといわれています。 ――上場廃止後、ライブドア株がだいぶ割安になったところで外資が買い占め、資産を山分けしたということですね。もう一つ、ライブドアは果敢にM&Aを進めましたが、歴史もカラーも違う会社と高いシナジー効果を発揮するというのは難しかったのではないでしょうか? 熊谷 ライブドアは「社風がないのが社風」だったので、買収した後もライブドア・カラーを押し付けませんでした。堀江さんは面倒くさがりで、担当者に「あとはやっといて」というタイプなので、買収された企業は従来の経営スタイルを維持できるんです。 ――ところで、ニッポン放送買収への道が閉ざされた後、ソニーとボーダフォンの買収を狙っていたと言われていますが、本当ですか? 熊谷 本当です。「(逮捕された)06年は、どっちかは買収しよう」と、前年末から雑談レベルで始めて、「ここの部門はライブドアが取って、ここはサムスンに売って」などと話していました。そして、投資銀行も含めて正式にキックオフミーティングを予定していたのが、強制捜査の翌日(1月17日)だったんですね。結局、やれなかったんですが。 ――ニッポン放送買収の件では、日本中を揺るがせるほど世間のリアクションは大きかったですが、それは「想定内」だったのでしょうか? 熊谷 想定外ではないけど、想定以上でした。麻痺してましたよね、あのときは。一度、大きな案件の高揚感を覚えてしまうと、もっと新たな高揚感を得たくなるんですね。その連続だったじゃないですか。だから、どんどんディールも大きくなっちゃって。 (構成=北健一/ジャーナリスト) ■おすすめ記事 資産10兆円の“移民”中国富裕層の海外脱出が始まった! 印税は紙の7倍!? Kindleネット出版をやってみた スマホOSから始まる!? Windowsが“少数派”になる日 ヤクルト買収でお家騒動! 販売会社が仏ダノンと組む!? 倒産予備軍は5万社!? 金融円滑化法で混乱する地銀の苦悩

ライブドア元幹部が語る、ホリエモン仮釈放支援に取り組むワケ

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「堀江貴文の早期仮釈放支援の会HP」より
 2006年1月、有価証券報告書虚偽記載の疑いなどで、六本木ヒルズのライブドア本社に東京地検特捜部が家宅捜索に踏み込んだ。世にいう「ライブドア事件」である。同社社長のホリエモンこと堀江貴文氏らは、証券取引法(現・金融商品取引法)違反で逮捕、起訴され、時代の寵児は、一転してバッシングの的に転落した。11年4月、最高裁は堀江氏の上告を棄却し、懲役2年6カ月の実刑が確定、現在は長野刑務所で服役中だ。  近鉄バファローズやニッポン放送買収、そして上記の事件など、絶えず日本中に話題を振りまき、加熱するメディア報道の渦中に居続けたライブドア。そんな同社の取締役として、経営の中枢に身を置き、堀江氏も厚い信頼を寄せていたのが、熊谷史人氏である。  熊谷氏は現在、「堀江貴文の早期仮釈放支援の会」(以下、支援の会)発起人として、署名募集など積極的に活動を行っている。そんな熊谷氏に、  「なぜ堀江氏の早期仮釈放を求めるのか?」  「加熱するメディア報道によりねじ曲げられた、ライブドア騒動の深層」  「堀江氏の素顔、そして刑務所で生活を送る今」  「基準があいまいな仮釈放制度の問題点」 などについて聞いた。 ーー熊谷さんが、堀江さんの早期仮釈放を求める運動をなさっている理由はなんでしょうか?
熊谷史人氏
熊谷史人氏(以下、熊谷) 一番の動機は、堀江さんが人間として好きだからです。ライブドアに入社してから、仕事上の付き合いは4年間くらいなんですが、その頃はプライベートな付き合いはほぼゼロでした。大きいビジョンを掲げ、世間のことを真剣に考えて、素直でシャイでいい経営者だなと尊敬していました。  ライブドア事件の裁判後、プライベートな付き合いが始まりました。そこでわかったのは、堀江さんは、おちゃらけて優しく、どこにでもよくいる人ですね。ともかく人を差別しないので、有名な人もそうでない人も、正面から向き合って接し、仲良くなれる。  ですので、「堀江さんを早く刑務所から出したい」と思う人は結構いるんですが、社会的な立場などから公には言いにくい方が多い。署名活動にしても、誰も手を挙げていなかったので、「私くらいしか、やる人がいないんじゃないか。堀江さんと一緒に経営をし、事件の内容も知っていて、反省の態度も知っているのは私だ」と思い至り、動こうかなと。 ーー仮釈放を求める活動には、どういった方々が賛同しているのですか? 熊谷 ジャーナリストの田原総一朗さんですとか、上杉隆さん、勝間和代さん、野口美佳さん、ビームスの設楽洋さん、サイバーエージェントの藤田晋さんなど、各方面から多くの方に賛同いただいています。 ーー刑務所の中での堀江さんは、どのようなご様子ですか? 熊谷 まじめに刑期を務めています。仕事は、刑務所内にいる老人のお世話、介護ですね。刑務所内の生活態度が良いということで、外部の人と面会できる回数も増えました。丸坊主になって、80キロくらいあった体重も65キロほどに落ちて。  スリムになって(笑)、もう別人みたいです。ただ、健康状態はあまり良くないので、そういった部分でも弁護団は早く出所させたいと。 ーー熊谷さんは、どれくらいの頻度で面会をされているのですか? 熊谷 3月に会ったきりです。今月から面会数が増えたので、また行けるかなと楽しみにしています。

●かばってくれなかった悔しさ

ーー熊谷さんをはじめとして、堀江さんの早期仮釈放を求める声もある一方、宮内亮治元CFOなど、元ライブドアの人で堀江さんのことを悪く言っているように見える人もいます。その違いというのは、どこから生まれてくるのでしょうか? 熊谷 実は宮内さんも、「堀江さんは頭いいからなぁ」と今でも言ってますよ。悪く言うことがあるのは、捜査と公判の過程で、堀江さんが事件対応について明確なビジョンを示してくれなかったという「悔しさ」があるんじゃないでしょうか。  小さな話ですが、当時の幹部たちにだって「これからの自分の生活はどうなるか」という不安もある。そうした中で、堀江さんがリーダーシップを発揮できなかった。すべての責任を部下に押し付けて、「自分は知らなかった」というスタンスを貫いてしまったように見えた。甘えかもしれないけど、「僕らをかばってほしかった」という気持ちはあった。「最後の最後で庇ってくれないのかよ。堀江さんはキャッシュがあるからいいかもしれないけど、俺たち金ないぞ」みたいな(笑)。 ーーそれでも熊谷さんは、事件後プライベートでも堀江さんと付き合って、支援されているというのはなぜでしょうか? 熊谷 堀江さんは裁判を通じて、一貫して無実を主張したのが、「らしいな」と思ったんですね。あれだけ突っ張っておきながら、執行猶予もらうために「やっぱり違法だと知りながらやっていました」と変わっていたら、尊敬の念が薄れたと思いますが、最後まで言い通したのが「ようやるよ」と(笑)。それは、ライブドアという会社を守るための、創業者、経営者としての姿勢だったんでしょう。 ーーその姿勢は正しかったと? 熊谷 堀江さんが主張を貫いたおかげで、「上層部がグルになって不正なことをやっていた」というのではなく、「役員たちは一生懸命やっていたけど、『国策捜査』のなかで捕まってしまったんだな」という考えが、世間の人々の中に芽生えるわけじゃないですか。

●国策捜査

ーー「国策捜査』の話が出ましたが、当時、特捜部の最高幹部が「額に汗して働く人々やまじめな企業が出し抜かれることのないように、不正に利益をむさぼる者と闘うんだ」という趣旨のことを言い、それを支持する空気の下で、ライブドア事件の捜査や公判が進みました。 熊谷 私たちは、十分に汗をかいていました。お客さんの要望に応えるものを設計して作り上げる。建築屋さんと変わらない。ただそれが木材やコンクリートを使わないだけで、それが「額に汗をかかない」ということではないのではないでしょうか。 ーー「本業の実態」がちゃんとあったと。 熊谷 当時、ポータルサイトの個人の利用者は2000万人弱、グループ全体の法人のクライアント数でいうと数万社あったはずです。ホスティングといって、インターネットのホームページをお預かりして運用しているところだけで数万社。そのほか、iモードのサイトを作るなどのウェブ制作や、弥生という会計ソフトの開発も手掛けていました。 ーー「ライブドアは、金にものをいわせて小さい企業=弱者をどんどん買収している」というイメージも広められ、「土地転がしの会社版だ」というような批判もされましたね。 熊谷 当時は、インターネットサービスの利用者の導線というのは極端にポータルサイトから入っていたのですね。ヤフーなどのポータルサイトで検索をして、サービスに辿りつく。つまり、小さいサイトはどこかの大きなポータルサイトと一緒にならないと立ちゆかなかった。ですので、ポータルサイトを運営しているライブドアに株を売ることはウエルカムな企業は多かった。会社の買い手候補がいくつもあった中で、堀江さんは買った後はその会社に経営を任せるタイプで、しかも技術畑なので技術者の気持ちもわかるので、いろんな会社がついてきました。買収した後で売った会社もない。「売り買い」じゃなく「買うだけ」です。

●お金に苦労していた堀江氏

ーーライブドアという会社だけではなく、堀江さん個人についても、「金の亡者だ」というイメージがメディアによって広められましたね。 熊谷 堀江さんは世間に思われているのとは異なり、実際にはずっとお金に苦労した人です。ニッポン放送の事件まで、彼個人は借金の方ほうが多かった。いつも「どうやって税金払おうか」と悩むぐらいでした。。 ーー経営者としての堀江さんを、熊谷さんはどのように評価されていますか? 熊谷 「ビジョンを提示する」という面ですごいのと、ライブドア社員は個性豊かな人間、変わり者が多かったですが、その部下たちをよく束ねたなと。みんな自己主張も強いし。やっぱり、カリスマだったのかな。細かいことにもうるさかったですね。1億円クラスの案件についてはぽんぽん決裁していくのに、クリアファイルやボールペンの発注などについては細かかったり(笑)。

●プロセスがあいまいな仮釈放制度

ーー「支援の会」の話に戻りますが、仮釈放というのは、どんな場合に認められるんですか? 熊谷 刑法28条に定めがあって、「刑期の3分の1が終わっている」ことが要件です。法務省の管轄で地方更生保護委員会というところがあり、そこで決まるのですが、決定プロセスがブラックボックスになっていて、外部からではよくわからないのです。裁判員制度になったことも踏まえ、透明化されるべきだと思っています。 ーーガイドラインはないのですか? 熊谷 ええ、数年前も公の審議会で、「仮釈放制度を、もっと明確化すべきでは?」という議論はあったのですが、棚上げになっています。ただ「厳罰化の流れ」の中で、実質的な刑期は長くなっているようですが。 ーー同委員会が仮釈放をするかどうかの判断をする際、「国民感情」も考慮されるとのことですが。 熊谷 はい。「社会の感情が仮釈放を是認する」という基準がありますので、「是認する」ということを示すという部分で署名が必要なんです。特に堀江さんの逮捕は、「社会の感情」も後押しした感があるので、「仮釈放を求める声もありますよ」ということを法務当局に届けたい。 ーー堀江さんに対する反感は、庶民感情としても、特捜部に代表される国家的意思にもあったと思うんですが、そのあたりは変わってきたという印象ですか? 熊谷 「堀江、ムカつく」っていう感情は、まだ根強いんじゃないでしょうか。仮に私が仮釈放を判断する立場にいて、国の意思も含めて堀江さんが逮捕されたという理解に立つとするなら、早期の釈放というのは簡単な話ではないという自覚もあります。 ーー感情の話はさておき、経済事件で、役員個人がこれだけ償ったケースは珍しいでしょうね。 熊谷 堀江さんは、個人で約200億円償っています。「株主のために経営してきたのに、株主に損をさせてしまうというのは申し訳ない」と、できる限りのことをしてきました。刑事上の責任については有罪判決を受け、現在も服役しています。 ーー「支援の会」の具体的な目標は? 熊谷 現時点で4000人くらいの署名が集まっていて、最終的には5万人くらい集めたいですね。事前に大学生のチームが9000人くらい集めているので、そことも連携していこうと思います。支援の会で立ち上げたホームページで、どなたでも簡単に署名できるので、多くの方にご協力いただきたいと思っています。 ーー最後になりますが、熊谷さんご自身は、現在どのようなお仕事をなさっているのですか? 熊谷 現在は、地道に個人でコンサルタントなどをしています。いろんなところにネットワークを広げながら、ライブドア事件に関する裁判がすべて終わったら、頑張ろうかなと。 ーー今後、自分で会社を経営されたりする可能性はありますか? 熊谷 一番いいのはサラリーマンですね。誰も雇ってくれないかな……でも、結構向いてると思いますよ(笑)。 (構成=北健一/ジャーナリスト) ■おすすめ記事 「多成分配合は危険!」山ほど並ぶ風邪薬はどれを買えばいい!? 日経新聞、復興予算流用“後追い”を“特ダネ”にすり替え!? アップルの“部品メーカー”サムスン外しで囁かれる帝国の崩壊 2年連続巨額赤字…パナソニック敗戦を徹底分析! ほとんどはアルバイトによる犯行!? コンビニ万引きの実情