『有吉反省会』で腰振りダンス、後輩叱責の直後に大チョンボ……「G1連敗記録保持者」田中勝春騎手の苦労人っぷり

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JRA公式サイト
 まさに“赤っ恥”である。  11日、中山競馬場で行われたフェアリーステークス(G3)。田中勝春騎手(45)の騎乗馬が外側に大きく斜行してしまい、あわや大惨事となるハプニングが起こった。  最後の直線、それも残り200mを切ったクライマックス。田中騎手騎乗のコパノマリーンが急に進路を外側に切り替え、外側を走っていた馬7、8頭が影響を受けて全滅。幸い落馬負傷等の事故にはつながらなかったものの、上位はすべて内側を走っていた馬が独占する“アンフェア”な結果となり、田中騎手は騎乗停止(16日間)となった。  これには、馬券を握りしめていた競馬ファンも大激怒。「バカヤロー!」「金返せ!」など、現場やネット上で批判の嵐が吹き荒れた。  若手ならまだしも、ベテランとしてはこの騎乗停止だけで十分こっ恥ずかしいことなのだが、田中騎手の“赤っ恥”はこれだけではなかった。彼にとって、このタイミングでの「違反行為」があまりにもイタい“事情”があったのだ……。  時は昨年の12月。あるレースのゴール後、田中騎手は、若手の石川裕紀人騎手を激しく叱責。内容までは明かされていないが、競馬ファンは一時騒然となったようだ。今でも大手ポータルサイトで石川騎手を検索すると「石川騎手 怒られる」というタブが表示されるほどで、ネット上でも波紋を呼んだ。  「関係者に伺ったところ、どうやらそのレースで、石川騎手が危険なコース取りをしたと田中騎手が判断したため注意していたそうです。ただ、実際にJRAからの注意等はなく『石川もなんで怒られてるのか、わからなかったんじゃないか』という声もあるほど。でも、相当怒っていたみたいですよ」(競馬記者)  そんな“疑惑の一件”からわずか1カ月、今度はその田中騎手の方が豪快に「やらかした」のだから、大先輩として若手に合わす顔もないだろう。それも、今回の被害馬の中に石川騎手が乗っている馬がいたのだから、これはもう目も当てられない……。  さらに、このレースとは関係ないが、田中騎手は9日放送の『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演。反町隆史似であることを利用して本人に便乗したことを反省し、腰振りダンスなども披露していた。ここまでは「面白い」ですむのだが、その2日後に斜行してしまったことで「有吉と一緒に腰振ってんじゃねえよ」「もっと他に反省することがあるだろ!」と厳しいツッコミのネタとなってしまったのである。  とにもかくにも踏んだり蹴ったりの田中騎手。一体いつからこんなことに……。  田中勝春騎手といえば、若手の頃は “カッチースマイル”と称される爽やかな笑顔で人気を博していた。デビュー3年目の1992年、ヤマニンゼファーで安田記念(G1)を勝利するなど、関東期待のホープといわれていた。  ところが、その年の秋の天皇賞(G1)。田中騎手の有力なお手馬のヤマニンゼファーと、セキテイリュウオーの2頭が登録してしまう。田中騎手はどちらに乗るか迷った挙句、後者を選択した。結果、セキテイリュウオーは “ハナ差”で2着に惜敗。しかも勝ったのがヤマニンゼファーだったのだから、これには田中騎手もレース後に涙を流したという。  それから、田中騎手のJRA史上に残る“苦悩の日々”が始まる。毎年、JRAでそれなりの成績を収めながら、とにかくG1が不思議なほど勝てない。数えること足掛け15年の「139連敗」。もちろんJRAでの珍記録だ。  ただ、冷めない悪夢はなかった。田中騎手は2007年の皐月賞(G1)で、ついに連敗記録に終止符を打ったのだ。 「(G1勝利の味は)格別です。もう、勝つとか負けるとか忘れてましたよ」  勝利者インタビューでは勝った馬よりも、すっかり苦労人となった田中騎手に注がれていた大歓声。大舞台で惨敗を繰り返しながらも、どれだけ競馬ファンから愛されていたのかを表すような一幕でもあった。  競馬の酸いも甘いも噛み分けてきた苦労人だからこそ、騎乗停止の期間を糧にしてほしい。そしてバラエティ番組ではなく、今度は本業でも“カッチースマイル”を取り戻してもらいたいと願うばかりだ。

武豊がセーフでムーアがアウト!? 有馬記念「超絶特例措置」の“黒歴史”に迫る

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 今年も残すところ数日となり、大みそかには何かと批判的な話題の多い『NHK紅白歌合戦』が放送される。ももいろクローバーZやHKT48、きゃりーぱみゅぱみゅなど出場が期待された人気アーティストたちがまさかの落選となる一方で、近年はこれといった持ち歌のない和田アキ子が39回目の出場を果たしているのだから、非難されるのも無理はない。 「和田が番組内で紅白引退を発表するらしい」ささやかれているが、それで出る必要があるのかと批判の声も絶えないのが現状だ。確かにその通りだが、そこは大御所・和田アキ子の支配力。強引とも取られかねない“力技”で今年も師走の定位置を確保した。無論、そこに芸能界側の協力や算段があったことは述べるまでもないだろう。  ただ“力のある者”とその“業界”が、従来のルールを強引に捻じ曲げてでも融通を通してしまうのは、何も芸能界に限ったことではないのかもしれない。  先日、JRA(日本中央競馬会)に短期免許で来日していたライアン・ムーア騎手が、遠征先の香港競馬で騎乗停止の制裁を受けたため、日本に戻っても年末の有馬記念(G1)に騎乗できないことが発表された。  ムーア騎手が有馬記念で騎乗予定だったラストインパクトは、前走の国際G1ジャパンCでも惜しい2着と明らかに上り調子で、有馬記念でも間違いなく有力視される一頭。しかしムーア騎手が騎乗停止となったため、若手の菱田裕二騎手に乗り替えざるを得なくなったのだ。 「ラストインパクトのジャパンCの激走は、鞍上ムーア騎手の“神騎乗”によるものだったことは誰もが認めるところ。ただ、それが海の向こうとなる香港競馬の制裁で世界的名手を欠くこととなり、G1どころか重賞にすら勝ったことのない菱田騎手を乗せざるを得ない緊急事態には、ラストインパクトの(調教師となる)松田先生も頭が痛いでしょうね」(競馬記者)  JRAならまだしも、海の向こうで起きた“事件”に巻き込まれる形となったラストインパクトの陣営には同情する他ないが、今回の件の取材を進めるうちに“妙な事実”が発覚した。  実は、JRAに所属している騎手が、年末の香港遠征で騎乗停止の制裁を受けたのは、今回が初めてというわけではなく、過去にいくつか実例が存在するのだ。  それも、そのうちの2件に関しては、今回のムーア騎手のように騎乗停止によって有馬記念に出場できないことを免れただけでなく、さらにはその有馬記念で見事優勝しているのだから驚かずにはいられない。  2006年の12月、日本競馬の第一人者となる武豊騎手が香港遠征中に落馬事故の原因となり、香港競馬から騎乗停止の制裁を受けている。ただ、よりによって間近に迫っていた有馬記念が「近代競馬の結晶」とまで言われていたディープインパクトの引退レースとなれば、このニュースが日本中の競馬ファンを震撼させたことは想像に難しくないだろう。  武豊とディープインパクトといえば、平成競馬の代名詞のような存在であり「昭和のアイドル」だったオグリキャップに匹敵する人気を誇っていた。まさに当時の競馬における売り上げの根幹的な存在であり、日本競馬最大のイベントとなる有馬記念でディープインパクトの鞍上に武豊騎手がいないなど、競馬ファンにはあってはならないことだし、主催のJRAも考えたくはなかったことだろう。  しかし、実際に香港競馬が出した最終的な回答は武豊騎手の騎乗停止期間を「有馬記念の翌日からにする」というものであり“災難”を免れた武豊は有馬記念を制し、ディープインパクトの引退の花道を飾ったのだ。香港競馬が空気を読んだ温情制裁といえるが、逆に述べればこの競馬史に残る美談の水面下で、どれだけの金と力が動いていたのか……。なお、その年の有馬記念の売り上げは約440億円を記録した。  もう一例は2011年の12月、今度は有馬記念でオルフェーヴルの騎乗を控えた池添謙一騎手が、やはり遠征先の香港で騎乗停止の制裁を受けた例だ。  オルフェーヴルと池添のコンビも、ディープインパクトと武豊と同様、競馬史上に残る“三冠コンビ”であり、有馬記念のファン投票も断トツの1位。いうまでもなく当時の競馬の売り上げの中心である。そんな名コンビも香港競馬の制裁により、あわや解散の危機に瀕したが、5年前の“ディープインパクト事件”と同様、池添の騎乗停止期間が有馬記念の翌日からという結果となり、池添はオルフェーヴルとともに有馬記念を制した。  さらに池添の場合は香港競馬が下した騎乗停止期間にJRAのレースが開催されないという理由で実質「騎乗停止0日」などという処分となったのだから、驚きを通り越して開いた口が塞がらないし、ルールとはいったい何なのかと考えてしまう。 「ディープインパクトの時は、ちょうど香港競馬の騎乗停止におけるルールが変わった時で、武豊騎手や池添騎手はルール変更の恩恵に預かった形のようですね。なぜ変わったのかは香港のことなので詳しくはわかりませんが、いずれにせよJRAや関係者からすれば九死に一生を得た、という感じだったのではないでしょうか。今年のムーア騎手の場合も当初はそのルールが適応されたのですが、あくる日に2度目の制裁を重ねてしまった結果、有馬記念後だけでなく有馬記念自体にも乗れなくなってしまったようです。こういったケースは香港だけでなく、フランスなども同様です」(同)  なるほど……仏の顔も三度までならぬ、二度までということか。  それにしても、近年のJRAが国際化を叫ぶなら、まず世界と規則を統一し、我々のような一般の競馬ファンにもわかりやすいルールを適用してほしいものである。

武豊がセーフでムーアがアウト!? 有馬記念「超絶特例措置」の“黒歴史”に迫る

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 今年も残すところ数日となり、大みそかには何かと批判的な話題の多い『NHK紅白歌合戦』が放送される。ももいろクローバーZやHKT48、きゃりーぱみゅぱみゅなど出場が期待された人気アーティストたちがまさかの落選となる一方で、近年はこれといった持ち歌のない和田アキ子が39回目の出場を果たしているのだから、非難されるのも無理はない。 「和田が番組内で紅白引退を発表するらしい」ささやかれているが、それで出る必要があるのかと批判の声も絶えないのが現状だ。確かにその通りだが、そこは大御所・和田アキ子の支配力。強引とも取られかねない“力技”で今年も師走の定位置を確保した。無論、そこに芸能界側の協力や算段があったことは述べるまでもないだろう。  ただ“力のある者”とその“業界”が、従来のルールを強引に捻じ曲げてでも融通を通してしまうのは、何も芸能界に限ったことではないのかもしれない。  先日、JRA(日本中央競馬会)に短期免許で来日していたライアン・ムーア騎手が、遠征先の香港競馬で騎乗停止の制裁を受けたため、日本に戻っても年末の有馬記念(G1)に騎乗できないことが発表された。  ムーア騎手が有馬記念で騎乗予定だったラストインパクトは、前走の国際G1ジャパンCでも惜しい2着と明らかに上り調子で、有馬記念でも間違いなく有力視される一頭。しかしムーア騎手が騎乗停止となったため、若手の菱田裕二騎手に乗り替えざるを得なくなったのだ。 「ラストインパクトのジャパンCの激走は、鞍上ムーア騎手の“神騎乗”によるものだったことは誰もが認めるところ。ただ、それが海の向こうとなる香港競馬の制裁で世界的名手を欠くこととなり、G1どころか重賞にすら勝ったことのない菱田騎手を乗せざるを得ない緊急事態には、ラストインパクトの(調教師となる)松田先生も頭が痛いでしょうね」(競馬記者)  JRAならまだしも、海の向こうで起きた“事件”に巻き込まれる形となったラストインパクトの陣営には同情する他ないが、今回の件の取材を進めるうちに“妙な事実”が発覚した。  実は、JRAに所属している騎手が、年末の香港遠征で騎乗停止の制裁を受けたのは、今回が初めてというわけではなく、過去にいくつか実例が存在するのだ。  それも、そのうちの2件に関しては、今回のムーア騎手のように騎乗停止によって有馬記念に出場できないことを免れただけでなく、さらにはその有馬記念で見事優勝しているのだから驚かずにはいられない。  2006年の12月、日本競馬の第一人者となる武豊騎手が香港遠征中に落馬事故の原因となり、香港競馬から騎乗停止の制裁を受けている。ただ、よりによって間近に迫っていた有馬記念が「近代競馬の結晶」とまで言われていたディープインパクトの引退レースとなれば、このニュースが日本中の競馬ファンを震撼させたことは想像に難しくないだろう。  武豊とディープインパクトといえば、平成競馬の代名詞のような存在であり「昭和のアイドル」だったオグリキャップに匹敵する人気を誇っていた。まさに当時の競馬における売り上げの根幹的な存在であり、日本競馬最大のイベントとなる有馬記念でディープインパクトの鞍上に武豊騎手がいないなど、競馬ファンにはあってはならないことだし、主催のJRAも考えたくはなかったことだろう。  しかし、実際に香港競馬が出した最終的な回答は武豊騎手の騎乗停止期間を「有馬記念の翌日からにする」というものであり“災難”を免れた武豊は有馬記念を制し、ディープインパクトの引退の花道を飾ったのだ。香港競馬が空気を読んだ温情制裁といえるが、逆に述べればこの競馬史に残る美談の水面下で、どれだけの金と力が動いていたのか……。なお、その年の有馬記念の売り上げは約440億円を記録した。  もう一例は2011年の12月、今度は有馬記念でオルフェーヴルの騎乗を控えた池添謙一騎手が、やはり遠征先の香港で騎乗停止の制裁を受けた例だ。  オルフェーヴルと池添のコンビも、ディープインパクトと武豊と同様、競馬史上に残る“三冠コンビ”であり、有馬記念のファン投票も断トツの1位。いうまでもなく当時の競馬の売り上げの中心である。そんな名コンビも香港競馬の制裁により、あわや解散の危機に瀕したが、5年前の“ディープインパクト事件”と同様、池添の騎乗停止期間が有馬記念の翌日からという結果となり、池添はオルフェーヴルとともに有馬記念を制した。  さらに池添の場合は香港競馬が下した騎乗停止期間にJRAのレースが開催されないという理由で実質「騎乗停止0日」などという処分となったのだから、驚きを通り越して開いた口が塞がらないし、ルールとはいったい何なのかと考えてしまう。 「ディープインパクトの時は、ちょうど香港競馬の騎乗停止におけるルールが変わった時で、武豊騎手や池添騎手はルール変更の恩恵に預かった形のようですね。なぜ変わったのかは香港のことなので詳しくはわかりませんが、いずれにせよJRAや関係者からすれば九死に一生を得た、という感じだったのではないでしょうか。今年のムーア騎手の場合も当初はそのルールが適応されたのですが、あくる日に2度目の制裁を重ねてしまった結果、有馬記念後だけでなく有馬記念自体にも乗れなくなってしまったようです。こういったケースは香港だけでなく、フランスなども同様です」(同)  なるほど……仏の顔も三度までならぬ、二度までということか。  それにしても、近年のJRAが国際化を叫ぶなら、まず世界と規則を統一し、我々のような一般の競馬ファンにもわかりやすいルールを適用してほしいものである。

人気者だからこその悲しき宿命……帝王・武豊の「決して超えられない壁」とは

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 明日20日には、JRA(日本中央競馬会)の2歳馬のNo.1決定戦・朝日杯フューチュリティステークス(G1)が行われる。その中でも注目は、なんといっても「G1完全制覇」という前人未踏の大記録がかかる武豊騎手だろう。  それも、武が騎乗する予定のエアスピネルは前哨戦を圧勝。本番となる明日は1番人気が確実といわれていることからも、G1完全制覇の期待は高まるばかりだ。  天才といわれた武邦彦の息子として1987年にデビューして以来、JRAの記録という記録を次々と塗り替え、まさに日本競馬をけん引し続けてきた武豊。JRAの通算勝ち星は3,782勝(12月19日現在)を数え、2013年には国内外合わせてG1だけで100勝到達の金字塔を打ち立てている。  ただ、そんな競馬におけるすべてを手にしてきた帝王・武だが、期待の高まるG1完全制覇の他に、未だ手の届いていない“栄誉”がある。  強い馬がその期待に応え、大舞台で強いレースを見せることが“スポーツ”としての競馬の醍醐味であれば、“ギャンブル”としての競馬の醍醐味は、やはり「あっと驚かせるような大穴でG1を勝利」することに尽きるだろう。  仮に、史上最強馬として名高いディープインパクトでいくらG1を勝ったところで「誰が乗っても勝てるのでは」という声は、どうしても妨げることはできない。  しかし逆に、例えば6日のチャンピオンズカップ(G1)で12番人気のサンビスタに騎乗し、見事大穴を開けたミルコ・デムーロ騎手の技術には、ネット上の競馬ファンから「さすがデムーロ様」「まさに神業」「ミルコの神騎乗」と称賛の声が飛び交っていた。  実は武にはG1でこういった「特別な賛辞」を経験したことがないという、意外な“弱点”が存在している。もっと具体的に述べれば、あれだけG1を勝っていながら、5番人気以下での勝利が一度もないのだ。それは言い換えれば、武は“スポーツ”としての競馬では、まさに日本を代表する千両役者そのものだが、その反面“ギャンブル”としての競馬では、なんの面白みもない魅力に欠ける存在と表現せざるを得ないということだ。 「当然、勝てそうな人気馬を確実に勝たせる卓越した技術があるからこそ、昨今の武豊騎手の地位があることは言うまでもありません。ただ、数多の大レースを制しながら、それでも“波乱の主役”になれないのは、武が第一人者となる競馬の世界に、ギャンブルという側面がついて回るからこそ起きてしまう“悲しき宿命”があるからに他なりません」(競馬記者)  一言でいうなら、武豊が“波乱の主役”になれないのは、彼の異常な人気の裏返しでもある。今でこそ外国人や地方のトップジョッキーの参戦で落ち着いた感のある武の人気ぶりだが、全盛期にはまさに「異常」と言っても差し支えない状況だったようだ。 「武が初めてG1を勝ったのは、19歳の時でした。菊花賞でスーパークリークという馬に乗る予定だったのですが、スーパークリークは前哨戦で3着、6着と敗戦を繰り返し、菊花賞に出走する賞金が足りなくて回避する馬を待っている状況でした。その時は締め切り前日になって回避馬が出たことでなんとか出走に漕ぎつけましたが、いざ菊花賞が始まるとスーパークリークは、なんと3番人気。デビュー以来7戦して、わずか2勝。それも賞金が足りなくて出走が危ぶまれていた馬の評価としては考えられない人気ですし、まさしく“ユタカ人気”と言えますね」(同)  それがデビューわずか2年目なのだから、その後に武が100を超えるG1勝ちを重ねる道のりで、どれほど過剰な人気を背負ってきたのかは想像に難しくないだろう。  冒頭で述べた通り、騎乗馬エアスピネルが断然の1番人気ということもあり、明日の朝日杯フューチュリティステークスでは、武がG1完全制覇の偉業を達成することが濃厚だといわれている。  しかし、仮にG1完全制覇を成し遂げたとしても、悲しき宿命を背負う競馬の帝王・武豊が大舞台であっと驚かせるような大穴で勝利し、“波乱の主役”として称賛に包まれるのは、まだまだ先の話になりそうだ。