元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとしてかわいい声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の54回目! 今回も声優からちょっと外れた番外編! 宍戸留美27周年記念アルバムに入る名曲『地球の危機』のカバーオーディションに合格した、シンセポップユニット“Kit Cat”のアイドル担当・イヴにゃんローランさんが来てくれました! ――このたびは“地球の危機オーディション”合格おめでとうございます! イヴ ありがとうございます~! ――合格を知ったときは、どんな気持ちでしたか? イヴ 信じられなかったです。たくさんの方が応募されていて、みんなすごい個性的だったので「イヴにゃん大丈夫かにゃ~?」って不安で……。なので、すごく光栄でうれしかったです。 ――個性ならまったく負けてないですよ! レコーディングはどうでしたか? イヴ 宍戸さんが見てる中で歌うってことに緊張しすぎて、前日も眠れなかったんですけど、優しく教えていただけて楽しく歌えました。 ――確かにそれはハードル高いです! あのオーディションのことはどうやって知ったんですか? イヴ 私、“Kit Cat”っていうユニットをやってるんですけど、イベントでノーメイクスさんとご一緒したとき、『地球の危機』の作曲をされた福田裕彦さんにもお会いできて「地球の危機にすごく合っているから」って薦めてもらったんです。 ――イヴにゃんさんは、ミスiDやついいちろう賞の空野青空さんとやっているユニット“ザ・にゃんとかにゃるず”でも『地球がとにかく変わってる』って曲を歌われてますし、とにかく地球がヤバくなりがちですね。 イヴ そうにゃんです! ――その、ちょいちょい「な」を「にゃ」に変えてしゃべるところに、さかなクンが「ご」を「ぎょ」って言うようなプロ意識の高さを感じます! せっかくなので、今日は宍戸さんから合格の理由を聞いてみましょう~。 宍戸 彼女は福田さんの一押しだったんですよ。とにかく、彼女のキャラクターが歌詞の内容とピッタリだって。「あの歌詞の主人公みたいな子がいるよ」って。 ――歌の世界観にハマッたんですね! ご自分で、イヴにゃんバージョンの『地球の危機』を聴かれてみてどうでしたか? イヴ 逆に地球を破壊しそうな感じでした……。でも、すごい良いなって、我ながら(笑)。 ――出来上がりが楽しみです! ちなみに、イヴにゃんさんは、どういう流れでアイドルになったんですか? イヴ イヴにゃんは妖精の国からドラゴンに乗ってやってきたんです。 ――お? ヤバイ奴が来たぞ。 イヴ 妖精の国では最初はアイドルとかよくわからなくって、海外のバンドとか、ロックとかを聴いてたんですね。
――妖精の国って、けっこうハードなんですね。 イヴ そうにゃんです。でも、地球に来てみたらアイドルがいて「かわいい! アイドルってすごい!」って思って、アイドルになりました。今やってる“Kit Cat”はアイドルというよりバンド寄りのサウンドで、イヴにゃんはその中でアイドル担当にゃんです。 ――アイドルもできてバンドもできて、完璧ですね! イヴ そうにゃんです! 自分の表現したいことを表現できてる感じです! バンドもアイドルも洋楽も電波ソングも好きだから、いろんな世界を表現できる場があってすごくありがたいです。もう他のアイドルグループには行けないですね。たぶん「違うかにゃ……」ってなっちゃう。 ――適材適所! もう名前からしてパンチが効き過ぎてますもんね。イヴにゃんローランっていう独特なお名前は誰がつけたんですか? イヴ パパにゃんローランとママにゃんローランがつけました。 ――え!? はじけた発想のご両親ですね。イヴ・サンローランが好きなのかな。 イヴ イヴ・サンローランの方が後なので。イヴにゃん去年は四千歳だったんですよ。 ――聖飢魔IIとかと同じ時空で生きてるの? イヴ でも、今年はマイナス5歳になって、色々と時空がゆがんじゃってて。 ――そうなんですか。ご実家は何をされてるんですか? イヴ 妖精の国でシュークリーム畑を耕しています。 ――農家かな? イヴ そうです。あ、いえ、シュークリームを。キャベツみたいな感じで、葉っぱの中にシュークリームがあって。 ――青臭そうなシュークリームだなぁ。イヴにゃんさんは、仕事がないときは何をして過ごしているんですか? イヴ 妖精の国でドラゴンと鬼ごっこしたり……でも普段は魔法学校に通ったりとか、シュークリーム畑を一緒に耕したりとか。 ――学生しながら家事手伝いかしら。 イヴ そうなのかにゃ? ちょっと違うかにゃ? はて? ――ミステリアスなイヴにゃん! ご両親は、今の仕事を応援してくれてるんですか? イヴ お父さんとおか……あ、パパにゃんローランとマニャッ、マ、ママッ、ママにゃんローランは……。 ――言いづらいなら普通に父と母でいいよ!! イヴ いえ! パパにゃんローランとママにゃんローランは、音楽のサークルでバンドをやっていて、家族みんな音楽が大好きなので、みんな応援してくれています。
――じゃあ、イヴにゃんさんも音楽を続けるうちに運命の人に会うかもしれないですね! どういう人がタイプなんですか? イヴ うーんと、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のジャックと、『シザーハンズ』のジョニー・デップが大好きです! ――骨のようにガリガリで顔色が悪くて、手に刃物がついてる人か~。出会い次第通報した方が良さそうです。ちなみに、学生時代はどんな人だったんですか? イヴ 今も魔法学校に通っているんですけど、妖精の学校では映画の学校に通っていました。 ――映画がお好きなんですね。確か、イヴにゃんさんの好きな映画って『エレファント』とか『害虫』とか『ヴァージン・スーサイド』とかじゃないですか。なんか学校で銃を乱射したり放火したり自殺したりする映画ばっかりだから、きっと鬱屈した青春時代だったんだろうなぁと勝手に思いました。 イヴ ま、まぁ、あんまりお友達はいなかったかにゃ? 妖精の国でも孤独な方だったかもしれない。授業に行きたくなくって、一人で抜け出して図書室に行ってアルチュール・ランボー(フランスの詩人、暗い)を読んだりとか、そういう感じでしたね。 ――妖精の国も大変そうだなぁ。でもわかりますよ。私も学生時代は引きこもりでしたけど、意外となんとかなりますもんね。 イヴ そう、にゃんとかにゃるのです! ――今、学生時代の自分に声をかけるなら、なんて言いますか? イヴ にゃんだろうなぁ。「そんなに悩まなくていいよ」って。当時はいろんな青春に憧れてたけど、「キラキラしたものだけが青春じゃないよ。そうやって一人でいろんな映画や音楽や本に出会って感銘を受けることも、鬱屈していることも、全部青春だよ」って言ってあげたいにゃ。 ――大人! イヴ だから、当時は余計に音楽に救われてた感じがしますね。ダウナーだったからこそ、アイドルを発見したときにすごくびっくりしたんです。ポジティブなパワーと生命力があって、今まで聴いてたロックとは別次元の衝撃を受けて「うわぁぁぁ、アイドルやりたい!!」ってなりました。 ――実際にやってみてどうですか? イヴ 最高! まだ自分の理想像には追いつけてないですけど……。 ――理想像はどんな感じなんでしょう? イヴ 今って「アイドルです」って言えばアイドルになれるじゃないですか。すごく消費されている感じがするんですよ。昭和時代のアイドルと今のアイドルって、けっこう違うじゃないですか? 昭和の、神聖な感じのアイドル像に憧れるんです。宍戸留美さんはイヴにゃんの中でずっとそんな感じで、イヴにゃんもそういう本物のアイドルになりたいんです。 ――じゃあ、今回『地球の危機』を歌って、目指していた昭和のアイドルに近づきましたか? イヴ どうにゃんだろう! 自分の中ではまだまだですけど、歌ったことで少しは近づけたかにゃ? けど、宍戸さんは本当にすごいです! 声優にも興味があって、映画の学校に通っていたときにアフレコの授業もあったんですけど、すごく難しくて、「こ、これはできないにゃ」って思いました。でも興味はあるし、憧れてます! ――あ、映画学校の件は設定じゃなくて本当なんですね。 イヴ ん? 地球のことはよくわからないにゃ。 ――……。イヴにゃんさんは、これだけ個性が強い方なのに、意外といろんな所に入り込めるのも魅力ですよね。アパレルともコラボされてましたよね。 イヴ そうにゃんです。大阪の「doremi」っていうブランドさんとコラボさせていただいて、衣装を作っていただいたり。あとは、ソロでメイド喫茶とコラボさせていただいて、イベントをさせていただいたりしました。
――いろいろやられた中で、どれが一番儲かりましたか? イヴ えっと、イブにゃんの隣に妖精さんがいるんですけど、「そういうことは話さない方がいいよ」って言ってます。 ――しっかりしているなぁ! では、どれが一番楽しかったですか? イヴ やっぱりライブしているときが一番楽しいかにゃ! ――ソロ曲「ふぇあり~て~る☆ついんて~る」のライブをYouTubeで見たんですけど、ぴょんぴょん踊る度にツインテールが揺れて超可愛かったです! かなり小柄で、身長が144cmなんですよね。この業界で危ない目にあったりしないですか? イヴ 騙されやすい方っていうか、実際に騙されやすいんですけど、イヴにゃんにはツインテールミサイルっていう技があるので、それで撃退してます! だから大丈夫です! ――何それ怖い! イヴ びっくりしたのが、今まで同じくらいの身長の人にあまり会ったことがなかったんですけど、アイドルになってからは、けっこう仲間がいっぱいいるんですよ! みんな別の妖精の国から来たのかにゃ? ――たぶん普通に日本国内から来てますよ! イヴにゃんさんの、今後の野望を教えてください! やっぱり昭和のアイドル? イヴ 概念になりたいです。 ――……んっ? イヴ アイドルって、本当に忘れられちゃうじゃないですか。ずっと「私もアイドルじゃなくなったら忘れられちゃうのかな」って気持ちがあって、考えるだけですごく悲しくて辛いんです。だから、アイドルとして活動していく中で概念になれたら、みんなの中で永遠に生きることができるから……。 ――なるほど~。山口百恵さんみたいに、全盛期で急に引退すればいいんじゃないですか? イヴ ああ~! 伝説となる! 道重さゆみさんもそうですよね。自分が一番可愛いときに辞めるっていうのは、アイドルの究極だなって感じがして良かったです。復活しちゃったけども。 ――宮沢りえさんも一番きれいなときにヌードになって伝説を作りましたね。そういうのどうですか? BiSのヌードも伝説ですし、これはもう脱ぐしかないかと! イヴ 誰もイヴにゃんにセクシーは求めてないです! イヴにゃんがなりたいのは概念なので! 概念になって永遠にアイドルとして生きたいので! 年をとってもイヴにゃんはツインテールをずっと辞めたくないにゃ! この感じをずっと続けたいです!
――それでは、“Kit Cat”としての野望は? イヴ “Kit Cat”としては、3人とも海外のバンドが好きなので、海外バンドの前座をしたいっていうのを目標にして活動してきたんです。 ――ドリフターズみたいな? イヴ え? いや、でも、今年の初夏に、ストロベリー・スウィッチブレイドっていうスコットランドのポップデュオの来日公演の前座ができたんですよ。夢が叶っちゃった! だから、また自分たちの好きなアーティストの前座をやりたいにゃ~! ――前座と言わず、対バンを目指しましょう! っていうか、海外のバンドってそんなにしょっちゅう来日しないし、こっちから海外に行っちゃった方が早くないですか? イヴ 確かに! 海外進出したいですにゃ~! みんなは船で行って、イヴにゃんだけドラゴンに乗っていきま~す! ――船賃がかからなくってこりゃいいや! イヴ あと、映画の学校で勉強してたので、“Kit Cat”のみんなで映画を作るのもいいかにゃ。イヴにゃんが監督で。 ――イヴにゃんさんの好みに合わせると、ラストでみんな死にそうです! ではでは、最後に日刊サイゾー読者に一言! イヴ “Kit Cat”はあなたの一番になりたいし、イヴにゃんローランはあなたの一番のアイドルになりたいです! よろしくお願いします! ――応援してます! 今日はありがとうございました! ※そしてインタビュー後、“Kit Cat”は2018年春に活動終了を発表。そして概念へ…… (取材・文=小明/撮影=宍戸留美)
●イヴにゃんローラン(Kit Cat) 海外アーティストの来日公演の前座に指名を受ける等国内シーンを飛び越えた活動を展開。 国内外のシンセポップ、インディーロック系のアーティストとの共演など、バンドやアイドルの枠に囚われない活動で音楽シーン全体を引っ掻き回すシンセポップ・ユニットKit Cat(キットキャット)のボーカル&シンセサイザー担当。 ソロアイドル空野青空とのユニット「ザ・にゃんとかにゃるず」としても活動。 ■インフォメーション *Kit Cat出演* 吉祥寺3会場で開催されるシンセポップのライブサーキット Dr.Usui主催「Switched On! 2017」。 http://poplot.com/ 《公演概要》 【日時】2017年11月18日(土) 【会場】吉祥寺 Planet-K、WARP、伊千兵衛(3会場同時開催) 【出演】(M)otocompo / 中野テルヲ / Sharaku Kobayashi / COTO / エイプリルズ / CTO LAB. / Cutie Pai / KOTO / Kit Cat / その名はスペィド / NECRONOMIDOL / ジーニアス / ELEKTEL / little moa / 絵恋ちゃん/シンセカイセン/閃光プラネタゲート/FOXPILL CULT and more 【料金】POPLOT特別価格(¥3,500)|プレイガイド前売り(¥3,600)|当日(¥4,500) 【企画制作】Switched On!実行委員会/BMP ★ poplot.com特別価格チケット購入ページ http://poplot.com/store ※ poplot.com内「store」よりご購入いただけます。 ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 【宍戸留美最新情報】 ■絵恋ちゃん、里咲りさ、姫乃たま、小明、他がカバーしたものと、セルフカバーした宍戸留美アイドル時代の音源を絶賛制作中! ■11/18(土)「宍戸留美と昼下がりのキルシェ親睦会」開演:16時 場所:Kirsche 前売¥3,000(1oder別) ゲスト:るんこ、さな、cherry ※25名様限定 ■11/19(日)「宍戸留美と昼下がりのレガート親睦会」開演:13時 場所:cafe&bar Legato 前売り¥3,000(2oder別) ゲスト:るんこ、さな、たかこ ※22名様限定 ■演劇企画CRANQ主催の朗読劇に出演! 6th STAGE Sound Play #2『プリモ・ピアット~聖夜のヒミツ~』12/19(火)〜24(日) 場所:中目黒キンケロシアター http://cranq.jp/ 東京幻想曲集 発売中!
増田賢一氏と25年分の宍戸留美を撮りためた「東京幻想写真集」発売中!! 公式HP: http://rumi-shishido.com/ ブログ: http://lineblog.me/sundaliru/ Twitter: @RumiShishido ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。『卑屈の国の格言録』(サイゾー)、『アイドル墜落日記 増量版』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> シングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中。<http://www.cyzo.com/akr/>






