
テレビ朝日系『ドクターX ~外科医・大門未知子~』番組公式サイトより
フリーランスの天才外科医・大門未知子役を米倉涼子が演じ人気を獲得しているドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の第5シーズン・第1話が12日に放送され、平均視聴率20.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。期待通りの好スタートを切りました。
さて、まずはあらすじを少し。山奥の秘湯を訪れた未知子は、その帰りに乗車したバスの運転手・車田一久(松澤一之)が心肺停止状態に陥ったため、たまたま通りかかった“謎の女性”が運転する車で近くの病院へ搬送し緊急オペを行うことに。しかし、その病院の設備が不十分で根治できなかったため、近日中に再度オペをすることにします。
日改まりシーン変わって東帝大学病院では、病院長・志村まどか(大地真央)が腐りきった病院の体質をクリーン化すべく大改革を断行。教授陣が居並ぶ会議室は粛々としたムードなのですが、そこへ未知子が「この泥棒猫!」と怒鳴り込んできたものだからひと騒動に。しかし、未知子の行動には当然理由があります。実は志村はあの“謎の女性”で、最新機器が揃う同病院で治療を行うのがベストだと判断して、車田を勝手に転院させてしまっていたのです。
志村との話し合いの結果、未知子は東帝大学病院に雇われることに。しかし、車田の担当からは外されてしまいます。その代わりに執刀医を任されることになったのは、心臓外科の世界的権威ジャイケル・マクソン教授(ブレイク・クロフォード)。マクソン教授は手術支援ロボット・コロンブスを用いて、アメリカのボストンから太平洋横断遠隔オペを行おうというのです。
蚊帳の外に置かれてしまった未知子はある日、昼休みに訪れたトンカツ屋でジャーナリスト・一色辰雄(升毅)が心臓発作で倒れる場面に遭遇。ただちに東帝大学病院へと搬送します。そしてレントゲン検査をした結果、心臓に腫瘍を発見。実はその腫瘍、他の医師からは切除不可能と見放されてしまったものなのですが、未知子は自信満々に「私、失敗しないので」と言い放ち、一色に手術することを了解させてしまうのです。
しかし、ここでまたしても志村の妨害が。一色の手術をマクソン教授に担当させ、未知子は車田の手術をするよう命じられてしまうのです。渋々ながらもその命令に従った未知子は、車田の手術を無事に成功させます。
その一方、マクソン教授よる遠隔操作手術は、途中で予期せぬ出血が起こったためモニターが血まみれになるアクシデント発生。急遽、ロボットに代わり執刀した志村もお手上げ状態となりオペ中止を決断するのですが、そこに現れた未知子が神がかり的な手腕を発揮して腫瘍を取り除き一件落着となりました。
手術後、週刊誌のスクープ記事により志村と一色が不倫関係にあったことが発覚。このスキャンダルで志村は失脚し、前病院長・蛭間重勝(西田敏行)がその座に返り咲いたところで今回は終了となりました。
さて感想ですが、ストーリー展開はこれまで同様、権力闘争が渦巻く大学病院内で一匹オオカミの未知子が傍若無人に振る舞い、最後は困難な手術を成功させて一件落着というスタイル。もはやフォーマットがあるとしか思えないお決まりのパターンですが、それでもマンネリ化しないのは登場人物たちが皆、魅力的だからでしょう。西田敏行や遠藤憲一、岸部一徳らお馴染みのメンバーはもちろんのこと、今回から草刈正雄や陣内孝則なども加わり、その濃さは増すばかりです。
そして、その中にあっても主演としての存在感をしっかりと放つ米倉涼子はさすがの一言。放送を重ねるごとに美しさが増しているようにも思えますし、「私、失敗しないので」や「(医師免許がなくてもできる仕事は)いたしません」などといった決め台詞も堂に入っています。
ただ、残念なのはキャストの中に勝村政信の名前がないこと。勝村が演じる加地秀樹は、未知子のことをその性格の悪さから“デーモン”と呼び、普段は憎まれ口を叩き合うものの、お互いに外科医としての腕は認め、肝心なところでは助け合うという間柄。ネット配信されたスピンオフドラマ『ドクターY~外科医・加地秀樹~』で主演を務めるなど人気が高い役であり、未知子のキャラをより一層引き立てる存在なだけにサプライズ出演を期待したいところです。
さて、気になる次回は「ハケンの女VSゆとり世代」ということで、野村周平や永山絢斗らが演じる若手医師たちが未知子に敵対する展開になるようです。予告動画では野村が「私、失敗しないので」の決め台詞を盗用している場面もありましたが、これまでは年配の教授たちと争うことが多かった未知子が年下の医師たちとどのようなバトルを繰り広げることになるのか、次週を楽しみに待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)