TBS『小さな巨人』迫力不足の和田アキ子に酷評! 本人は言い訳連発「のどが痛い」「高い声出ない」

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 長谷川博己主演ドラマ『小さな巨人』(TBS系)の後編が21日にスタート。悪役を演じる和田アキ子の演技に酷評が相次いでいる。  後編は森友学園問題を彷彿とさせる内容で、和田は「早明学園」の悪徳理事長役。最新回で和田は、初等部・中等部着工記念式典でスピーチするシーンのほか、長谷川演じる主人公と、梅沢富美男演じる学園専務と会話するシーンに登場した。  しかし、和田の演技に対しネット上では「和田だけ浮いてる」「棒読みすごい」「いつもより小さく見える」といった指摘が相次いでいる。  なお、和田の女優仕事は、2015年放送の『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)の“男”役ぶり。連ドラのレギュラー出演は、1993年放送のNHK連続テレビ小説『ええにょぼ』の看護士役以来、24年ぶりとなる。 「和田と梅沢という2大“嫌われタレント”に悪役を演じさせることで、視聴者の感情移入を促す狙いでキャスティングされたようですが、とにかく和田が緊張しすぎ。声に覇気がなく、淡々とカンペを読んでいるかのよう。猫背で手元もモジモジしており、理事長らしい迫力がまるでない。これでは、わざわざ和田をキャスティングした意味がありません」(テレビ誌記者)  20日放送のラジオ番組『ゴッドアフタヌーンアッコのいいかげんに1000回』(ニッポン放送)でも、ドラマ出演について「(周りに)迷惑をかけないように……」と萎縮していた和田。「台本に“唖然”“ぼう然”“微笑”って書いてあって、どういう演技すればいいのかなと思って」「薄ら笑いをしたら、『もう少し笑いを抑えてください』と言われた。抑えてやったら、結局、笑いが“なし”になった。台本に書かなきゃいいじゃん」と演技に苦戦している様子を明かしたほか、「ロケで八王子に行ったけれど、車中でのどが痛くて、本番では声が出なくなった。(声を)張らなきゃいけないシーンだったのに」「高い声が出ないんです」と、声の不調を訴えていた。 「和田は本番に弱いタイプで、特に最近は急に声が出なくなることもしばしば。和田サイドとしては、今回の悪役で新境地を切り開きたかったようですが、中途半端に終わりそう」(同)  迫力がウリの和田にはうってつけの役柄ながら、「キャスティングミス」との声が上がっている『小さな巨人』。和田にはぜひ、ド迫力の悪役ぶりを見せてほしいところだが……。

長谷川博己、焦りのあまり違法捜査に踏み切る! ドラマ『小さな巨人』第5話レビュー

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TBS系『小さな巨人』番組サイトより
 14日に放送された長谷川博己・主演ドラマ『小さな巨人』(TBS系)の平均視聴率が13.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。これまで最高だった初回の13.7%を更新しました。おめでとうございます。  さて、前回のおさらいを少し。開発エンジニア・風見京子(富永沙織)の殺害容疑で、電子部品会社ナカタエレクトロニクスの社長・中田隆一(加藤晴彦)を捜査していた警視庁芝警察署の刑事課長代理・香坂真一郎(長谷川博己)は、ある疑問を抱きます。  その疑問というのは、警察内部に隆一およびその父親で、日本有数のIT企業ゴーンバンク社の社長である中田和正(桂文枝)に内通している者がいるのではないかというもの。それまで、捜査の重要な局面に差しかかると必ずといっていいほど妨害が入ったからです。  香坂は内通者を見つけ出すためにトラップを仕掛けます。捜査本部でわざと大きな声で、隆一のアリバイ偽装に加担した山本アリサ(佐々木希)が、翌日に署に出頭して自首する予定であることを言いふらすのです。しかし、実際にはアリサはすでに署にいます。  裏切り者を捕まえるため、香坂はアリサが潜伏していることになっている隆一の別荘で待機します。そして、そこへ現れたのは、香坂の恩師であり芝警察署の署長でもある三笠洋平(春風亭昇太)でした。尻尾をつかまれてしまった三笠ですが、「99%の疑いがあっても、100%の確証がなければ意味がない」と居直ったところで第4話は終了となりました。  ここから第5話がスタート。京子が死んだ日、アリサが隆一から預かったというUSBメモリに欠けている部分があることから、香坂はそれが京子と一緒に落下したのではないかと推測します。鑑識の報告によれば現場にUSBの破片はなかったとのこと。警察が来る前に誰かが持ち去ったのではないか、と香坂は考えます。  そのUSBの破片を三笠が持っていれば、隆一とのつながりが立証できる。そう判断した香坂は、三笠が署を離れている隙に所轄の刑事たちを引き連れ署長室へと忍び込みます。そして、鍵がかかった机の引き出しに証拠品が隠されているのではないかと睨みます。しかし、タイミング悪く三笠が戻ってきてしまったため、捜査は失敗。さらに、三笠に捜査を勘づかれ、証拠品を証拠品保管庫に隠されてしまいます。  そんな中、隆一が日本を離れるという情報が流れてきます。逮捕令状を発行するには、隆一が日本を発つまでの8時間以内に証拠品を見つけ出さなくてはならなくなった所轄メンバーですが、証拠品保管庫には5千以上もの証拠品があります。  まさに、干し草の中から針を探すような作業。しかし、捜査一課が協力してくれたお陰で、三笠が隠したUSBの破片を無事に見つけ出し、ギリギリのところで隆一の国外逃亡を阻止することに成功します。  その後、USBの破片には京子の血液が付着していたことが特定され、USBがビルと同じ高さで落ちた衝撃により破損したことが判明します。つまり、京子がビルから落下死した時にUSBも一緒に落下。その破片を現場から持ち去った三笠が、隆一の協力者であることが証明された、というわけです。香坂の論理によれば、ですけど。  アリサらの証言もあり、隆一は逮捕。父・和正からも見放され、これで一件落着。かと思われたのですが、隆一に内通していた三笠は、別の所轄へ署長として横滑り転出が決まっただけでお咎めなしに。三笠はこれまで、警察幹部たちの天下り先としてゴーンバンク社を斡旋していたため、警察内部から大きな力が働いて不正が隠蔽されることになったのです。  その一方、内通者を炙り出すために第4話で、和正が隆一の殺人を隠蔽している疑いがあることを新聞社にリークした香坂は、その行為を罰せられるカタチで豊洲署へと左遷されることが決定。そこで第5話は終了となりました。  そんなわけで、『芝署編』が終了したわけですが、今回は解せない点だらけでした。なぜ三笠は証拠品を処分せずにいつまでも隠し持っていたのでしょうか? 中田親子に向かって「念のため」と、証拠品の所持を匂わせていましたが、ゆすりにでも使うつもりだったのでしょうか? また、USBの破片を見つけたことで香坂は三笠に対して、「正真正銘、100(%の証拠)だ!」とドヤ顔を見せていましたが、それほど強力な証拠には思えません。そもそも署長室に無断で入ったりしてましたけど、無茶苦茶すぎませんか? 「正面突破が無理なら奇襲しかない」というのが香坂の弁ですが、思い切り正面突破の違法捜査です。  なんとなく消化不良のまま次週から『豊洲編』がスタート。和田アキ子、梅沢富美男、ユースケ・サンタマリアと一気に濃いメンバーが登場するということで、ネット上では早くも賛否両論が飛び交っているようです。前回、今回と視聴率が上昇傾向にあるだけに、新キャストがさらなるカンフル剤となるのか、あるいは視聴者離れを引き起こすことになるのか。新天地での香坂の活躍も含め注目していきたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

イケメン2人に囲まれた中ボス・春風亭昇太の小物感に失望 ドラマ『小さな巨人』第4話レビュー

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TBS系『小さな巨人』番組サイトより
 7日に放送された長谷川博己主演の連続ドラマ『小さな巨人』(TBS系)の平均視聴率が13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前回の11.7%から1.8ポイントのV字回復を達成しました。GW効果の最終日でしょうか?  さて、まずは前回のおさらいを少し。警視庁芝警察署の刑事課長代理・香坂真一郎(長谷川博己)は、電子部品会社ナカタエレクトロニクスの社長・中田隆一(加藤晴彦)が、開発エンジニアの風見京子(富永沙織)から、防犯カメラ画像システムの新規開発データを奪い、自殺と見せかけて殺害したのではないかという嫌疑をかけます。  しかし、京子が死亡した日時、隆一にはバーにいたというアリバイ証言があります。香坂は、その証言者であるバーのオーナー・山本アリサ(佐々木希)と男性店員が、アリバイ偽装しているのではないかと睨みます。そして、捜査一課長付運転担当の山田春彦(岡田将生)の協力もあり、アリサたちの偽装工作を見抜きます。  捜査一課長・小野田義信(香川照之)から許可を取り付け、アリサの身柄を拘束するためにバーへと急ぐ香坂でしたが、そこにアリサの姿はありません。香坂は、小野田が隆一と、その父親で日本有数のIT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(桂文枝)と裏でつながり、捜査情報を漏らしているのではないかという疑いをもちます。そこで第3話は終了となりました。  ここから第4話がスタート。香坂は、小野田と中田親子が裏で接触しているという証拠をつかむため、隆一の殺人を和正が隠蔽工作している疑惑があることを、新聞記者にリークします。これにより和正が危機感を抱けば、事態収拾のために小野田と接触すると睨んだのです。  そして、香坂の狙い通り、小野田と和正は料亭で会合することに。香坂は小野田が予約を取った部屋の隣りで和正の登場を待ち構えます。しかし、小野田が待つ部屋の前まで来たところで、和正の携帯電話にメールが入り、それをチェックすると、和正は部屋には入らずにそのまま引き返してしまいます。つまり、和正への内通者は小野田以外にも存在するというわけです。  小野田と和正の密会現場を抑えられず、意気消沈する所轄の刑事たち。しかし、香坂はまだ諦めてはいません。隆一に殺害容疑があることを知ったアリサが、真相を聞き出すために隆一に接触しようとするのではないかと推測し、隆一を見張ることにするのです。  香坂のもくろみ通り、アリサは隆一の前に姿を現します。警察の目を恐れた隆一は、アリサを千葉県・館山にある潜伏先の別荘に連れ戻し、「あんまり俺に変な気、起こさせんな」と脅して去って行きます。その様子を物陰から見ていた香坂は、アリサに自首することを勧め、アリサはこれを承諾。その日のうちに芝署へと出頭することになります。  しかし、香坂は、捜査員たちがごった返す捜査本部で小野田に向かい、アリサが“明日”自首するという偽の報告を、わざと大きな声で伝えます。つまり、内通者を炙り出すためのトラップを仕掛けたというわけです。  香坂は山田を伴い、館山の別荘へ。暗い部屋の中、内通者の出現を待ち構えます。そして、パッと電気がつき、そこに現れたのは小野田……ではなく香坂の恩師である芝警察署署長の三笠洋平(春風亭昇太)でした。素直に観念するかと思われた三笠ですが、「99%の疑いがあっても、100%の確証がなければ意味がない」と居直り、「この私を敵に回すということは、警察組織全体を敵に回すことになる」と不敵な笑みを浮かべます。  三笠の言葉を裏打ちするように、捜査二課が所轄からアリサを強引に取り上げ連行。中田親子の背後に、警察組織の巨大な力があることをニオわせたところで第4話は終了となりました。  次回は、香坂が三笠の不正を暴いていく展開となるようです。『芝署 完結編』というテロップが流れていましたから、三笠は全10話放送される同ドラマのいわば中ボスといったポジションなのでしょう。その割に、三笠を演じる春風亭からは迫力が感じられず、小物感が否めません。共に身長が180cm以上あるシュッとしたイケメンの長谷川と岡田の間に挟まれた別荘でのシーンでは、その小柄な体が際立ってしまい、まるで追い詰められた宇宙人のようにも見えてしまいました。  その一方で、香川照之は相変わらずの濃厚演技を披露。料亭で香坂が見張っているのを見つけ、自分のことを内通者だと疑っているのか問いただすシーンでは、「この警視庁捜査一課長・小野田義信の目を見て答えろ!」と、仰々しいセリフ回しを披露していました。もうここまできたら最後まで今のスタンスで突っ走ってもらいたいものです。  さて、次週で芝署篇が完結するということで、今後、香坂の前にはどのような敵が現れ、奮闘していくことになるのか。注目していきたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

日曜劇場『小さな巨人』に佐々木希の“結婚報道”効果! 演技力のなさは「本人も自覚」だが……

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「キャスティングのときには、結婚の話は聞いていなかったですからね。結婚報道の効果もあって、視聴率は上々ですよ。最終的には、平均で15%を狙っているそうですよ」(TBS関係者)  長谷川博己が主演する日曜劇場『小さな巨人』(TBS系)に出演中の佐々木希。 「彼女はドラマのキーになる役柄で、ヒロイン役の芳根京子さんよりも目立つんじゃないかといわれています。男くさいストーリーなので、もともと彼女には演技力を期待してではなく、華を添える役割としてキャスティングされたともっぱらです。確かに女優として演技力の評価は低いですが、性格はいいので、数多くの映画やドラマにキャスティングされています」(芸能事務所関係者)  本人も、自身に演技力がないのは自覚しているという。 「それもあって、結婚に踏み切ったんじゃないですかね。いま彼女は、CM1本あたり2,000~3,000万円が相場といわれていますが、結婚したことでアップする可能性はあります。CMの幅も広がりますし、彼女なら子どもができてもママタレにスムーズに移行できるでしょう。本人は、どうしてもこれがやりたいという欲がないようで、来た仕事をこなすスタイルですからね」(広告代理店関係者)  女優としてキャスティングする際のライバルには山本美月の名前がよく挙がるというが、早ければ来年の頭には出産もあるのでは? といわれている。 「彼女は雑誌『PINKY』(集英社)で一緒にモデルをしていた木下優樹菜と仲がいいので、彼女に影響を受けて『早く子どもがほしい!』と言っているそうです。事務所もCMでたっぷり稼いでもらっているので、特に反対はしてないとか」(ファッション誌関係者)  幸せの連鎖となるか――。

長谷川博己、『半沢直樹』の激昂演技にチャレンジも不発! ドラマ『小さな巨人』第3話レビュー

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TBS系『小さな巨人』番組サイトより
 香坂は小野田に直訴して、アリサの訊問の許可を取りつけます。そしてバーに駆けつけたのですが、そこはすでにもぬけの殻。香坂が来るという情報が筒抜けになっていたのです。その情報を漏らしたのは、小野田。さらに、アリサと小野田の妻が金銭の受け渡しをしていることが発覚します。つまり、小野田はアリサと、そして隆一と裏で繋がりがあったというわけです。  そして、香坂は気づいてしまいます。香坂が隆一への飲酒運転の取り調べをした際、自分との繋がりをいずれ嗅ぎつけられてしまうのではないかと恐れた小野田が、香坂の左遷に一役買ったことを。香坂の小野田に対する怒りが沸々と燃え上がったところで、第3話は終了となりました。  さて、今回の感想ですが、男性店員のアリバイ崩しがどうしても陳腐に思えてしまいました。そもそも、店にいなかった彼をアリバイ証言者に仕立てた意味がわかりません。また、前回のレビューでも指摘しましたが、山田の立ち位置がわけわからない状態に。後半部分では完全に所轄刑事の一員と化してしまっていました。いっそのこと異動させてしまった方がしっくりきます。  それと今回、主演の長谷川博己の演技に少し変化がありました。芝警察署副署長の杉本学(池田鉄洋)が、所轄の得た情報を捜査一課に流していることが発覚した際、「このドロボーが!」と怒鳴りつけるシーンがあったのですが、これは『半沢直樹』(TBS系)で好評だった堺雅人の激昂演技を模したものだったのでしょう。しかし、堺と比べて迫力に乏しく、スカッと感はまったくありませんでした。もういい加減、半沢路線は捨てなければ、安っぽいパロディードラマで終わってしまうような気がしてなりません。  次回の予告では、香坂が小野田の不正に立ち向かい、「懲戒免職の危機 自らのクビをかけた捨て身の作戦」というテロップが出ていたのですが、果たして緊迫感のあるストーリー展開となるか見ものです。 (文=大羽鴨乃)

岡田将生と加藤晴彦の小憎たらしい演技がいい感じのスパイスに? ドラマ『小さな巨人』第2話レビュー

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TBS系『小さな巨人』番組サイトより
 長谷川博己が主演を務める連続テレビドラマ『小さな巨人』(TBS系)の第2話が23日に放送され、平均視聴率13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前回の平均視聴率13.7%から微減する結果となってしまいました。  まずは前回のおさらいを少し。ノンキャリアの中では異例のスピード出世を果たしていた警視庁捜査一課強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)は、酒に酔った帰り、電子部品会社ナカタエレクトロニクスの社長・中田隆一(加藤晴彦)を飲酒運転の疑いで呼び止めた際、隆一の車を傷つけてしまいます。  それが“行き過ぎた捜査”とみなされてしまい、香坂は芝警察署に左遷させられることに。そして異動早々、隆一の父親で日本を代表するIT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(桂文枝)の誘拐事件が発生。香坂は、ソリの合わない捜査一課長・小野田義信(香川照之)から、事件に首を突っ込まないように釘を刺されるのですが、その命令を無視して、所轄の刑事・渡部久志(安田顕)らと独自の捜査を開始します。  その結果、捜査線上には数日前に自殺した、隆一の恋人・風見京子(富永沙織)の父・康夫(長江英和)の名前が浮上しました。康夫は、京子が開発した監視カメラの画像システムの新規開発データをゴーンバンク社が奪い、自殺に見せかけて京子を殺したのではないかと疑い、和正を誘拐して真相を突き止めようとしたのです。  そのことを小野田に伝え、康夫に自首させるよう申し出た香坂ですが、小野田はゴーンバンク社の不正を隠蔽するために、ただの誘拐事件として処理することに。そして強制逮捕に踏み込み、康夫は逮捕される直前に服毒自殺を試みて意識不明の重体となり、「所轄 VS 捜査一課」という構図ができたところで、第1話は終了しました。  さて、ここから第2話がスタート。風見京子の死の真相が気になる香坂は、渡部を巻き込んで捜査を再開することに。そして、京子が飛び降り自殺をしたナカタエレクトロニクスの防犯管理担当の池沢菜穂(吉田羊)に会い、事件当日の監視カメラの映像を確認したのですが、屋上へと向かうエレベーターに乗るのは京子ただ1人。おまけに出退勤記録にも京子の名前しかなく、自殺説が強まる結果となってしまいます。  それでも諦めきれない香坂は、小野田に命じられてお目付け役として付きまと捜査一課長付運転担当の山田春彦(岡田将生)に頭を下げ、捜査二課に捜査依頼してくれないかと頼みます。内閣官房副長官をしている山田の父親の鶴の一声で捜査二課を動かし、企業犯罪の疑いでナカタエレクトロニクスに捜査のメスを入れようというのです。  その結果、池沢が、海外での心臓移植が必要な一人息子の手術費用と引き換えに、京子から開発データを盗むよう、隆一から依頼されていたことが発覚。また、京子が自殺した日の監視カメラの映像や出退勤記録を改ざんしていたことも明らかになります。しかし、京子の殺害に関しては否定。事件当日、もう1人いたことを示唆するのですが、ここで隆一と会社の顧問弁護士が現われてしまったため、真相究明とはならず。  後日、香坂は池沢を逮捕しようとするものの、第1話と同じく捜査一課に手柄を横取りされてしまうことに。しかも、ナカタエレクトロニクスに息子の手術費用を捻出してもらうのと引き換えに、罪をかぶるかたちで池沢は京子殺しを自供。再びゴーンバンク社の不正問題は暗中に帰することになってしまいました。  これを「所轄の失態」として、香坂を詰った山田は、わざわざ父親に頭を下げ、捜査二課を動かしたのは、出世のためだったと告白。捜査一課長になるため、トップになるためには手段を選ばないと豪語する山田と、そのやり方を軽蔑し、あくまでも正攻法で出世することを誓う香坂がバチバチとライバル心をぶつけ合うところで第2話は終了しました。  前回の放送から少し気になるのは、山田がストーカーのように、常に香坂に付きまとっている点。小野田からお目付け役を任されている体ではありますが、通常業務はないのでしょうか。それとも、捜査一課は人手が余っている部署なのでしょうか。ただ、隆一を演じる加藤晴彦同様、山田を演じる岡田将生の小憎たらしい演技は、ドラマ内でいい感じのスパイスになってきています。  また、今回の放送では、ゴーンバンク社の系列会社に警察幹部OBが天下りしているという情報もチラッと出されていたため、香坂はこれから、想像以上に巨大な闇と対峙していかなければならない予感も。  さて、そんなわけで第2話は視聴率が微減という結果になってしまったのですが、第3話の予告では、山田が香坂に向かって、「敵は味方のフリをする。我々の最大の敵はあの人だったんだ」と意味深な発言をするシーンもあり、新たな展開となるか、視聴率回復となるか、楽しみなところです。 (文=大羽鴨乃)

岡田将生と加藤晴彦の小憎たらしい演技がいい感じのスパイスに? ドラマ『小さな巨人』第2話レビュー

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TBS系『小さな巨人』番組サイトより
 長谷川博己が主演を務める連続テレビドラマ『小さな巨人』(TBS系)の第2話が23日に放送され、平均視聴率13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。前回の平均視聴率13.7%から微減する結果となってしまいました。  まずは前回のおさらいを少し。ノンキャリアの中では異例のスピード出世を果たしていた警視庁捜査一課強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)は、酒に酔った帰り、電子部品会社ナカタエレクトロニクスの社長・中田隆一(加藤晴彦)を飲酒運転の疑いで呼び止めた際、隆一の車を傷つけてしまいます。  それが“行き過ぎた捜査”とみなされてしまい、香坂は芝警察署に左遷させられることに。そして異動早々、隆一の父親で日本を代表するIT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(桂文枝)の誘拐事件が発生。香坂は、ソリの合わない捜査一課長・小野田義信(香川照之)から、事件に首を突っ込まないように釘を刺されるのですが、その命令を無視して、所轄の刑事・渡部久志(安田顕)らと独自の捜査を開始します。  その結果、捜査線上には数日前に自殺した、隆一の恋人・風見京子(富永沙織)の父・康夫(長江英和)の名前が浮上しました。康夫は、京子が開発した監視カメラの画像システムの新規開発データをゴーンバンク社が奪い、自殺に見せかけて京子を殺したのではないかと疑い、和正を誘拐して真相を突き止めようとしたのです。  そのことを小野田に伝え、康夫に自首させるよう申し出た香坂ですが、小野田はゴーンバンク社の不正を隠蔽するために、ただの誘拐事件として処理することに。そして強制逮捕に踏み込み、康夫は逮捕される直前に服毒自殺を試みて意識不明の重体となり、「所轄 VS 捜査一課」という構図ができたところで、第1話は終了しました。  さて、ここから第2話がスタート。風見京子の死の真相が気になる香坂は、渡部を巻き込んで捜査を再開することに。そして、京子が飛び降り自殺をしたナカタエレクトロニクスの防犯管理担当の池沢菜穂(吉田羊)に会い、事件当日の監視カメラの映像を確認したのですが、屋上へと向かうエレベーターに乗るのは京子ただ1人。おまけに出退勤記録にも京子の名前しかなく、自殺説が強まる結果となってしまいます。  それでも諦めきれない香坂は、小野田に命じられてお目付け役として付きまと捜査一課長付運転担当の山田春彦(岡田将生)に頭を下げ、捜査二課に捜査依頼してくれないかと頼みます。内閣官房副長官をしている山田の父親の鶴の一声で捜査二課を動かし、企業犯罪の疑いでナカタエレクトロニクスに捜査のメスを入れようというのです。  その結果、池沢が、海外での心臓移植が必要な一人息子の手術費用と引き換えに、京子から開発データを盗むよう、隆一から依頼されていたことが発覚。また、京子が自殺した日の監視カメラの映像や出退勤記録を改ざんしていたことも明らかになります。しかし、京子の殺害に関しては否定。事件当日、もう1人いたことを示唆するのですが、ここで隆一と会社の顧問弁護士が現われてしまったため、真相究明とはならず。  後日、香坂は池沢を逮捕しようとするものの、第1話と同じく捜査一課に手柄を横取りされてしまうことに。しかも、ナカタエレクトロニクスに息子の手術費用を捻出してもらうのと引き換えに、罪をかぶるかたちで池沢は京子殺しを自供。再びゴーンバンク社の不正問題は暗中に帰することになってしまいました。  これを「所轄の失態」として、香坂を詰った山田は、わざわざ父親に頭を下げ、捜査二課を動かしたのは、出世のためだったと告白。捜査一課長になるため、トップになるためには手段を選ばないと豪語する山田と、そのやり方を軽蔑し、あくまでも正攻法で出世することを誓う香坂がバチバチとライバル心をぶつけ合うところで第2話は終了しました。  前回の放送から少し気になるのは、山田がストーカーのように、常に香坂に付きまとっている点。小野田からお目付け役を任されている体ではありますが、通常業務はないのでしょうか。それとも、捜査一課は人手が余っている部署なのでしょうか。ただ、隆一を演じる加藤晴彦同様、山田を演じる岡田将生の小憎たらしい演技は、ドラマ内でいい感じのスパイスになってきています。  また、今回の放送では、ゴーンバンク社の系列会社に警察幹部OBが天下りしているという情報もチラッと出されていたため、香坂はこれから、想像以上に巨大な闇と対峙していかなければならない予感も。  さて、そんなわけで第2話は視聴率が微減という結果になってしまったのですが、第3話の予告では、山田が香坂に向かって、「敵は味方のフリをする。我々の最大の敵はあの人だったんだ」と意味深な発言をするシーンもあり、新たな展開となるか、視聴率回復となるか、楽しみなところです。 (文=大羽鴨乃)

主役・長谷川博己を差し置いて、香川照之の顔芸祭り開催!『小さな巨人』第1話レビュー

主役・長谷川博己を差し置いて、香川照之の顔芸祭り開催!『小さな巨人』第1話レビューの画像1
TBS系『小さな巨人』番組サイトより
 2013年に放送され、全話平均視聴率28.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)という大ヒットを記録したTBS系連続ドラマ『半沢直樹』。それと同じ『日曜劇場』枠、キャスト・スタッフの顔ぶれが似通っていることから“警察版・半沢直樹”と称されるなど、新ドラマ『小さな巨人』には放送前から注目が集まっていました。  その第1話が16日に放送されたのですが、初回平均視聴率は13.7%と、『半沢直樹』の初回平均視聴率19.4%に遠く及ばなかったどころか、前クールに放送された木村拓哉主演の『A LIFE~愛しき人~』の初回平均視聴率14.2%にも届きませんでした。  ドラマは、警視庁捜査一課強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)が街中をスーツ姿で疾駆するシーンから始まります。その映像に「われわれ警察官は国民の安全を守る。しかし、その警察官を守る法律は存在しない。警察組織において自分を守るものは自分しかいない」というナレーションがかぶせられ、オープニングシーンが終了。  画面暗転して、「3週間前」というテロップの後、香坂の顔のドアップが映し出されます。『半沢直樹』を彷彿とさせるショット。カメラを睨みつけるようにして今回のドラマのキャッチフレーズ「敵は味方のフリをする」という台詞を吐き、次第にカメラが引いていくと、その視線の先には現捜査一課長・小野田義信(香川照之)の姿があります。捜査進捗を報告しているシーンなのですが、ここでの会話で、理論派の香坂と直感派の小野田の相対関係がうっすらと提示されます。  ノンキャリアの中では異例のスピード出世を果たしている香坂ですが、その陰には前捜査一課長で現・芝警察署署長の三笠洋平(春風亭昇太)の協力があるんですね。小野田に報告していた事件を無事に解決した後、香坂は三笠と料亭で祝勝会を開くのですが、そのウワサを聞きつけた小野田が登場。香坂と同じく理論派の三笠と、捜査一課長としては異色ともいえる高卒、現場からの叩き上げという小野田は水と油の関係で、香坂はその2人の板挟み状態。小野田は香坂と三笠に日本酒をお酌して去って行きます。  会食を終えて1人になった香坂は、中小企業の社長・中田隆一(加藤晴彦)を飲酒運転の疑いで取り調べすることになるのですが、このときに隆一の車を傷つけてしまいます。このことが、翌朝ネットニュースで「宴会帰りの刑事、行き過ぎた捜査で車を破損」と報じられてしまい、監査にかけられることに。そして昨夜、香坂が日本酒を口にしていたという証言を小野田がしたことが決め手となり、香坂は芝警察署に左遷させられることになってしまうのですが、出世コースまっしぐらのエリートがそんなことで左遷になってしまうのでしょうか。なんだか強引な展開に疑問が湧いてしまいます。  とにもかくにも、所轄勤務になった香坂。異動して早々、日本有数のIT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(桂文枝)が誘拐され、身代金5億円を要求されるという事件が起こります。なんとか手柄を立てて出世コースに戻りたい香坂は事件解決に乗り出そうとするのですが、小野田の右腕である捜査一課長付運転担当の山田春彦(岡田将生)に「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」と釘を刺され、待機を命じられてしまいます。  しかし、所轄管内で起こった事件を見過ごすわけにはいかないと、香坂は芝警察署所属の刑事・渡部久志(安田顕)らの協力を得て、捜査一課とは別行動で独自の捜査を開始します。そして捜査線上に浮かび上がった犯人は、監視カメラの画像システムの新規開発データをゴーンバンク社に奪われ、死に追いやられた風見京子(富永沙織)の父親・康夫(長江英和)でした。康夫は身代金が目的ではなく、娘の死の真相を知るために中田和正を誘拐した、というわけです。  その情報を、香坂の見張り役として同行していた山田が小野田に伝えたために、所轄の手柄は捜査一課に横取りされる形になってしまいます。しかも小野田はゴーンバンク社の不正を隠すために、単なる身代金を目的とした誘拐事件として決着させようとします。それをとがめる香坂に対して小野田は、翌日に行われる管理職昇任試験を受けるように促し、「解答用紙に名前だけ書け。それだけで合格だ」と口約束します。つまり、捜査一課に戻してやるから隠蔽には目をつぶれ、という悪魔のささやきなんですね。  これ、香坂が試験を受けている内に風見康夫を強制逮捕してしまおうという計略で、小野田には自分のポジションを脅かす香坂を本庁に戻す気などありません。しかし、小野田からの提案を真に受けた香坂は、出世を取るか正義を取るかで真剣に悩みます。  翌朝、香坂は、市川実日子が演じる妻の美沙(映画『シンゴジラ』を参考にキャスティングしたのでしょうか?)に相談したり、試験会場に向かう最中には、前日に渡部から吐き捨てられた、「敵が味方のフリをする。やっぱりあんたは向こう(本庁)の人間だったんだ」という言葉を思い出して心苦しくなります。しかしその一方で、所轄の刑事だった父・敦史(木場勝己)が果たせなかった、捜査一課長になるという夢を追いたいという気持ちも捨て難く、板挟みになってしまいます。何しろ今回の試験をパスすれば、香坂は警視に昇進し、その上は警視正、つまり捜査一課長のポジションが待っているのですから。  気持ちが揺れ動く中、香坂は渡部からの電話で捜査一課が風見康夫の潜伏先に強行突入しようとしていることを伝えられ、小野田に騙されたことを知ります。慌てて捜査本部へと駆けつけ、強制逮捕ではなく犯人の自首を促すように談判するのですが、小野田は取り合わず。結局、ゴーンバンク社の不正は隠蔽されることになってしまいました。  捜査を終えて意気揚々と引き上げる小野田に向かって香坂が、「私は所轄刑事として、捜査一課のあなたと戦ってみせる」と宣戦布告したところで第1話は終了となるのですが、このラストシーンも含め全編を通して、「歌舞伎の大見得か!」とツッコミたくなるほど、香川照之の濃い目の顔芸が炸裂しまくっています。  その一方で、長谷川博己の演技は薄味。『半沢直樹』では、主演の堺雅人が「やられたらやり返す、倍返しだ!」という決め台詞で不正を犯す銀行の上司たちをバッタバッタと切りつける姿が世のサラリーマンたちのカタルシスとなり大ヒットとなったのですが、長谷川には堺のような迫力が感じられません。  またベストセラー作家・池井戸潤の原作という骨子が失われたオリジナル脚本による“半沢もどき”には、ストーリー展開に粗が目立ち過ぎて、この先グダグダになってしまうのではないかという不安は拭えません。次回予告のテロップには、「所轄VS捜査一課 さらに戦いがエスカレート」と出ていたのですが、大ヒットシリーズ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)で手垢が付いた流れになっていくのではないかという懸念もあります。  また、安田顕が演じる刑事役は、14年に放送されたドラマ『隠蔽捜査』(TBS系)で安田自身が演じた刑事役と「カブる」という指摘もあるようですね。好評だったドラマをごった煮にして、うまく調理しきれていないといったところでしょうか。  とはいえ、まだドラマはスタートしたばかり。小野田を捜査一課長に引き上げたのは香坂の父・敦史なのですが、その敦史を小野田が裏切ったというような含みがチラホラと出ていただけに、今後この辺りがどう展開していくのか気になるところではあります。 (文=大羽鴨乃)

主役・長谷川博己を差し置いて、香川照之の顔芸祭り開催!『小さな巨人』第1話レビュー

主役・長谷川博己を差し置いて、香川照之の顔芸祭り開催!『小さな巨人』第1話レビューの画像1
TBS系『小さな巨人』番組サイトより
 2013年に放送され、全話平均視聴率28.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ/以下同)という大ヒットを記録したTBS系連続ドラマ『半沢直樹』。それと同じ『日曜劇場』枠、キャスト・スタッフの顔ぶれが似通っていることから“警察版・半沢直樹”と称されるなど、新ドラマ『小さな巨人』には放送前から注目が集まっていました。  その第1話が16日に放送されたのですが、初回平均視聴率は13.7%と、『半沢直樹』の初回平均視聴率19.4%に遠く及ばなかったどころか、前クールに放送された木村拓哉主演の『A LIFE~愛しき人~』の初回平均視聴率14.2%にも届きませんでした。  ドラマは、警視庁捜査一課強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)が街中をスーツ姿で疾駆するシーンから始まります。その映像に「われわれ警察官は国民の安全を守る。しかし、その警察官を守る法律は存在しない。警察組織において自分を守るものは自分しかいない」というナレーションがかぶせられ、オープニングシーンが終了。  画面暗転して、「3週間前」というテロップの後、香坂の顔のドアップが映し出されます。『半沢直樹』を彷彿とさせるショット。カメラを睨みつけるようにして今回のドラマのキャッチフレーズ「敵は味方のフリをする」という台詞を吐き、次第にカメラが引いていくと、その視線の先には現捜査一課長・小野田義信(香川照之)の姿があります。捜査進捗を報告しているシーンなのですが、ここでの会話で、理論派の香坂と直感派の小野田の相対関係がうっすらと提示されます。  ノンキャリアの中では異例のスピード出世を果たしている香坂ですが、その陰には前捜査一課長で現・芝警察署署長の三笠洋平(春風亭昇太)の協力があるんですね。小野田に報告していた事件を無事に解決した後、香坂は三笠と料亭で祝勝会を開くのですが、そのウワサを聞きつけた小野田が登場。香坂と同じく理論派の三笠と、捜査一課長としては異色ともいえる高卒、現場からの叩き上げという小野田は水と油の関係で、香坂はその2人の板挟み状態。小野田は香坂と三笠に日本酒をお酌して去って行きます。  会食を終えて1人になった香坂は、中小企業の社長・中田隆一(加藤晴彦)を飲酒運転の疑いで取り調べすることになるのですが、このときに隆一の車を傷つけてしまいます。このことが、翌朝ネットニュースで「宴会帰りの刑事、行き過ぎた捜査で車を破損」と報じられてしまい、監査にかけられることに。そして昨夜、香坂が日本酒を口にしていたという証言を小野田がしたことが決め手となり、香坂は芝警察署に左遷させられることになってしまうのですが、出世コースまっしぐらのエリートがそんなことで左遷になってしまうのでしょうか。なんだか強引な展開に疑問が湧いてしまいます。  とにもかくにも、所轄勤務になった香坂。異動して早々、日本有数のIT企業ゴーンバンク社の社長・中田和正(桂文枝)が誘拐され、身代金5億円を要求されるという事件が起こります。なんとか手柄を立てて出世コースに戻りたい香坂は事件解決に乗り出そうとするのですが、小野田の右腕である捜査一課長付運転担当の山田春彦(岡田将生)に「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」と釘を刺され、待機を命じられてしまいます。  しかし、所轄管内で起こった事件を見過ごすわけにはいかないと、香坂は芝警察署所属の刑事・渡部久志(安田顕)らの協力を得て、捜査一課とは別行動で独自の捜査を開始します。そして捜査線上に浮かび上がった犯人は、監視カメラの画像システムの新規開発データをゴーンバンク社に奪われ、死に追いやられた風見京子(富永沙織)の父親・康夫(長江英和)でした。康夫は身代金が目的ではなく、娘の死の真相を知るために中田和正を誘拐した、というわけです。  その情報を、香坂の見張り役として同行していた山田が小野田に伝えたために、所轄の手柄は捜査一課に横取りされる形になってしまいます。しかも小野田はゴーンバンク社の不正を隠すために、単なる身代金を目的とした誘拐事件として決着させようとします。それをとがめる香坂に対して小野田は、翌日に行われる管理職昇任試験を受けるように促し、「解答用紙に名前だけ書け。それだけで合格だ」と口約束します。つまり、捜査一課に戻してやるから隠蔽には目をつぶれ、という悪魔のささやきなんですね。  これ、香坂が試験を受けている内に風見康夫を強制逮捕してしまおうという計略で、小野田には自分のポジションを脅かす香坂を本庁に戻す気などありません。しかし、小野田からの提案を真に受けた香坂は、出世を取るか正義を取るかで真剣に悩みます。  翌朝、香坂は、市川実日子が演じる妻の美沙(映画『シンゴジラ』を参考にキャスティングしたのでしょうか?)に相談したり、試験会場に向かう最中には、前日に渡部から吐き捨てられた、「敵が味方のフリをする。やっぱりあんたは向こう(本庁)の人間だったんだ」という言葉を思い出して心苦しくなります。しかしその一方で、所轄の刑事だった父・敦史(木場勝己)が果たせなかった、捜査一課長になるという夢を追いたいという気持ちも捨て難く、板挟みになってしまいます。何しろ今回の試験をパスすれば、香坂は警視に昇進し、その上は警視正、つまり捜査一課長のポジションが待っているのですから。  気持ちが揺れ動く中、香坂は渡部からの電話で捜査一課が風見康夫の潜伏先に強行突入しようとしていることを伝えられ、小野田に騙されたことを知ります。慌てて捜査本部へと駆けつけ、強制逮捕ではなく犯人の自首を促すように談判するのですが、小野田は取り合わず。結局、ゴーンバンク社の不正は隠蔽されることになってしまいました。  捜査を終えて意気揚々と引き上げる小野田に向かって香坂が、「私は所轄刑事として、捜査一課のあなたと戦ってみせる」と宣戦布告したところで第1話は終了となるのですが、このラストシーンも含め全編を通して、「歌舞伎の大見得か!」とツッコミたくなるほど、香川照之の濃い目の顔芸が炸裂しまくっています。  その一方で、長谷川博己の演技は薄味。『半沢直樹』では、主演の堺雅人が「やられたらやり返す、倍返しだ!」という決め台詞で不正を犯す銀行の上司たちをバッタバッタと切りつける姿が世のサラリーマンたちのカタルシスとなり大ヒットとなったのですが、長谷川には堺のような迫力が感じられません。  またベストセラー作家・池井戸潤の原作という骨子が失われたオリジナル脚本による“半沢もどき”には、ストーリー展開に粗が目立ち過ぎて、この先グダグダになってしまうのではないかという不安は拭えません。次回予告のテロップには、「所轄VS捜査一課 さらに戦いがエスカレート」と出ていたのですが、大ヒットシリーズ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)で手垢が付いた流れになっていくのではないかという懸念もあります。  また、安田顕が演じる刑事役は、14年に放送されたドラマ『隠蔽捜査』(TBS系)で安田自身が演じた刑事役と「カブる」という指摘もあるようですね。好評だったドラマをごった煮にして、うまく調理しきれていないといったところでしょうか。  とはいえ、まだドラマはスタートしたばかり。小野田を捜査一課長に引き上げたのは香坂の父・敦史なのですが、その敦史を小野田が裏切ったというような含みがチラホラと出ていただけに、今後この辺りがどう展開していくのか気になるところではあります。 (文=大羽鴨乃)