NHK連続テレビ小説『ひよっこ』は、奥茨城村出身の谷田部みね子(有村架純)が東京で働きながら、行方不明となった父親を捜す姿を描いたドラマだ。 脚本は岡田惠和。『ちゅらさん』『おひさま』に続き、朝ドラは3本目。 1964年の東京オリンピック前後の時代を描くことで、2020年の東京オリンピックを控えた現代の空気と対峙させる試みや、饒舌すぎて前衛的な表現となっている増田明美のナレーションなど、見どころは多数あるのだが、現時点での面白さは、次々と登場する魅力的な登場人物たちだろう。 特にみね子が上京し、向島電機に就職して乙女寮で暮らすようになってからは、みね子と同じように地方からやってきた女の子が一気に増えて楽しかった。 みね子が乙女寮で同じ部屋になるのは、親友で女優を目指す、背が高い助川時子(佐久間由衣)。勉強に励む真面目な努力家で、通信制の高校で学んでいる秋田県出身の兼平豊子(藤野涼子)。一年先輩で、小柄で体が弱い秋田県出身の夏井優子(八木優希)。コーラス部を指導する高島雄大(井之脇海)と付き合っている山形県出身の寮長・秋葉幸子(小島藤子)。マイペースで食いしん坊のおかっぱメガネ、福島県出身の青天目(なばため)澄子(松本穂香)。 ほかにも、みね子たちを見守る母親的存在である永井愛子(和久井映見)も含め、登場人物がみんなかわいくていい子ばかりなので、アイドルドラマとして優れた作品になったといえる。 もともと朝ドラは、若手新人女優の登竜門としての側面が強く、ヒロインを演じることで成長していく女優の姿を楽しむというアイドルドラマとしての側面が強かった。 アイドルになりたい女の子を主人公にした『あまちゃん』以降は、ヒロインだけでなく主人公の親友や娘などといった脇役にも注目が集まるようになり、吉岡里帆のように朝ドラで脇役を演じた女優が注目されて売れていくことが、もうひとつのシンデレラストーリーとなっている。 『ひよっこ』はその極致で、乙女寮の女の子は誰を主人公にしても朝ドラが作れそうな魅力と物語を備えている。 中でも目を引くのが、松本穂香が演じた青天目澄子である。 澄子は、おかっぱのメガネっ子で福島弁を話すのだが、野暮ったい格好をして方言を話す姿が、逆にかわいさにつながっており、朝ドラヒロインの系譜でいうと、『あまちゃん』の天野アキ(能年玲奈)と『あさが来た』に登場したメガネっ子の“のぶちゃん”こと田村宜(吉岡里帆)を足して2で割ったような、天然系ドジッ子キャラだ。食べることと寝ることが好きで、いつもぼーっとしていて動きが遅く、話し方もゆっくり。 しかも方言なので、何を言っているのかわからないのだが、それがすさまじい破壊力を放っている。青天目という珍しい名字もあってか、人間というよりは「ゆるキャラ」的な存在で、そばにいるだけでみんなが癒やされているのが、見ていてよくわかる。 澄子が面白いのは、動作がゆっくりしているので、みんなが普通に話している時に一人だけズレた動きをしていることが多いという点。 時子と豊子がケンカを始めてしまった時、みね子が寝たふりをして困っている中で、澄子は気づかずにずっと寝ている。登場するたびに何かを食べていて、食堂でも気づいたらおかわりをしている。 『あさが来た』ののぶちゃんもおかしな動きをしていたが、『ひよっこ』のほうが自覚的に描かれており、作り手が澄子を楽しんでいるのがよくわかる。 澄子を演じる松本は、有村と同じ芸能事務所・フラームに所属する20歳。17歳の時に『あまちゃん』を見て本格的に女優を目指そうと思い、事務所に応募したという。 本人の印象としては、事務所の先輩である広末涼子の系譜にあたるショートカットで透明感のある女の子という感じで、清純派女優のど真ん中である。 ドラマ出演はまだ少ないが、ワコール「ブラ・リサイクルキャンペーン」のWEBムービーや「江崎グリコ ビーフカレーLEE『辛い(うまい)』編」のCMなどに出演しており、それぞれ印象は違うが、目元が独特で小動物のようだ。 澄子は、メガネにおかっぱという極端なキャラクターだが、元の容姿がここまでいいと、多少変なコスプレをしても逆に愛嬌が際立つのだなと、CM等を見て思った。 残念ながら、物語上では向島電機は倒産し、乙女寮の面々はバラバラになってしまった。澄子も石鹸工場に転職し、今は物語から退場している。 しかし、NHKのトーク番組『土曜スタジオパーク』の『ひよっこ』特集に、佐久間由、衣藤野涼子と松本が出演した際、乙女寮の面々の再登場はあると言っていたので、楽しみである。 その時、石鹸工場に就職した澄子は大人に成長して戻ってくるのか、相変わらずマイペースでおっとりしているのか? 澄子の再登場を心待ちにしながら、今も『ひよっこ』を追いかけている。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。FLaMme公式サイトより
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朝ドラ『ひよっこ』でブレーク! “天然系ドジッ子”キャラで証明された、松本穂香の破壊力
NHK連続テレビ小説『ひよっこ』は、奥茨城村出身の谷田部みね子(有村架純)が東京で働きながら、行方不明となった父親を捜す姿を描いたドラマだ。 脚本は岡田惠和。『ちゅらさん』『おひさま』に続き、朝ドラは3本目。 1964年の東京オリンピック前後の時代を描くことで、2020年の東京オリンピックを控えた現代の空気と対峙させる試みや、饒舌すぎて前衛的な表現となっている増田明美のナレーションなど、見どころは多数あるのだが、現時点での面白さは、次々と登場する魅力的な登場人物たちだろう。 特にみね子が上京し、向島電機に就職して乙女寮で暮らすようになってからは、みね子と同じように地方からやってきた女の子が一気に増えて楽しかった。 みね子が乙女寮で同じ部屋になるのは、親友で女優を目指す、背が高い助川時子(佐久間由衣)。勉強に励む真面目な努力家で、通信制の高校で学んでいる秋田県出身の兼平豊子(藤野涼子)。一年先輩で、小柄で体が弱い秋田県出身の夏井優子(八木優希)。コーラス部を指導する高島雄大(井之脇海)と付き合っている山形県出身の寮長・秋葉幸子(小島藤子)。マイペースで食いしん坊のおかっぱメガネ、福島県出身の青天目(なばため)澄子(松本穂香)。 ほかにも、みね子たちを見守る母親的存在である永井愛子(和久井映見)も含め、登場人物がみんなかわいくていい子ばかりなので、アイドルドラマとして優れた作品になったといえる。 もともと朝ドラは、若手新人女優の登竜門としての側面が強く、ヒロインを演じることで成長していく女優の姿を楽しむというアイドルドラマとしての側面が強かった。 アイドルになりたい女の子を主人公にした『あまちゃん』以降は、ヒロインだけでなく主人公の親友や娘などといった脇役にも注目が集まるようになり、吉岡里帆のように朝ドラで脇役を演じた女優が注目されて売れていくことが、もうひとつのシンデレラストーリーとなっている。 『ひよっこ』はその極致で、乙女寮の女の子は誰を主人公にしても朝ドラが作れそうな魅力と物語を備えている。 中でも目を引くのが、松本穂香が演じた青天目澄子である。 澄子は、おかっぱのメガネっ子で福島弁を話すのだが、野暮ったい格好をして方言を話す姿が、逆にかわいさにつながっており、朝ドラヒロインの系譜でいうと、『あまちゃん』の天野アキ(能年玲奈)と『あさが来た』に登場したメガネっ子の“のぶちゃん”こと田村宜(吉岡里帆)を足して2で割ったような、天然系ドジッ子キャラだ。食べることと寝ることが好きで、いつもぼーっとしていて動きが遅く、話し方もゆっくり。 しかも方言なので、何を言っているのかわからないのだが、それがすさまじい破壊力を放っている。青天目という珍しい名字もあってか、人間というよりは「ゆるキャラ」的な存在で、そばにいるだけでみんなが癒やされているのが、見ていてよくわかる。 澄子が面白いのは、動作がゆっくりしているので、みんなが普通に話している時に一人だけズレた動きをしていることが多いという点。 時子と豊子がケンカを始めてしまった時、みね子が寝たふりをして困っている中で、澄子は気づかずにずっと寝ている。登場するたびに何かを食べていて、食堂でも気づいたらおかわりをしている。 『あさが来た』ののぶちゃんもおかしな動きをしていたが、『ひよっこ』のほうが自覚的に描かれており、作り手が澄子を楽しんでいるのがよくわかる。 澄子を演じる松本は、有村と同じ芸能事務所・フラームに所属する20歳。17歳の時に『あまちゃん』を見て本格的に女優を目指そうと思い、事務所に応募したという。 本人の印象としては、事務所の先輩である広末涼子の系譜にあたるショートカットで透明感のある女の子という感じで、清純派女優のど真ん中である。 ドラマ出演はまだ少ないが、ワコール「ブラ・リサイクルキャンペーン」のWEBムービーや「江崎グリコ ビーフカレーLEE『辛い(うまい)』編」のCMなどに出演しており、それぞれ印象は違うが、目元が独特で小動物のようだ。 澄子は、メガネにおかっぱという極端なキャラクターだが、元の容姿がここまでいいと、多少変なコスプレをしても逆に愛嬌が際立つのだなと、CM等を見て思った。 残念ながら、物語上では向島電機は倒産し、乙女寮の面々はバラバラになってしまった。澄子も石鹸工場に転職し、今は物語から退場している。 しかし、NHKのトーク番組『土曜スタジオパーク』の『ひよっこ』特集に、佐久間由、衣藤野涼子と松本が出演した際、乙女寮の面々の再登場はあると言っていたので、楽しみである。 その時、石鹸工場に就職した澄子は大人に成長して戻ってくるのか、相変わらずマイペースでおっとりしているのか? 澄子の再登場を心待ちにしながら、今も『ひよっこ』を追いかけている。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。FLaMme公式サイトより
もうゴリ押しなんて言わせない!? 『女囚セブン』で剛力彩芽が獲得した、新たな“ハマり役”
『女囚セブン』(テレビ朝日系)に出演する剛力彩芽が神々しい。 本作は、金曜23時15分から放送されている、女性刑務所を舞台にしたコメディタッチのドラマ。 京都で働く芸鼓の神渡琴音(剛力彩芽)は、先輩の雪乃(寺川里奈)を殺害した罪で逮捕される。しかし、それは冤罪だった。自らの汚名を晴らし、真犯人を突き止めるために自ら進んで女子刑務所に入る琴音。 雪乃は法務大臣の内藤裕次郎(高嶋政伸)の秘書・本郷(寿大聡)と付き合っており、彼らの悪事の数々を“黒革の手帳”に記録していた。 内藤は“黒革の手帳”を奪うため、看守たちに操られた女囚を使って琴音を追い詰めようとするが、琴音は女囚たちを仲間につけて、内藤を追い詰めていく。 脚本は西荻弓絵。『ケイゾク』や『SPEC』(ともにTBS系)といった堤幸彦演出のカルトミステリードラマで知られているが、近年のヒット作といえば、『女囚セブン』と同じ金曜ナイトドラマ枠で制作された政治コメディドラマ『民王』だろう。 『民王』は、笑いの中に政治ネタを盛り込んでいく手腕が実に巧みだったが、本作もコミカルな描写の中にゲス不倫、老人介護、待機児童、政治家の汚職などといった時事ネタが盛り込まれており、真実を隠ぺいしようとする権力に立ち向かう社会派ドラマとなっている。 そんなコメディだか、シリアスだかわからない人を食った世界観と、剛力のたたずまいは、実に相性がいい。 剛力が演じる琴音は寡黙で無表情のため、何を考えているかわからないミステリアスな芸妓だ。しかし、女囚が仕掛けてくる食事にゴキブリを入れるといったイジメを、鋭い勘と鍛え抜かれた体術で難なくかわしていく。 毎回の見せ場は、安達祐実や山口紗弥加といった実力派女優が演じる女囚たちとの議論対決だ。琴音は京ことばでゆったりとしゃべりながら相手の心の傷をえぐり出していき、精神的に追い込んだ後、「罪は犯すやつが悪いんやない。犯させる奴が悪いんどす」と言って、女囚たちを救済していく。 普通ならあり得ない、荒唐無稽なヒロインである。 しかし、剛力が演じると、妙な実在感が生まれる。 雑誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルとして人気だった剛力彩芽は、 月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)に出演以降、剛力という珍しい名字とショートカットの端正な顔立ちが注目され、女優として活躍するようになった。しかし、出演作が途切れることなく続いているため、ネットでは「ゴリ押しだ」というアンチの声が目立つ。 剛力の所属するオスカープロモーションは、所属女優を途切れることなく新作ドラマにブッキングする。同じ事務所の武井咲にも同じ戦略がとられているが、人気商売であるため早いうちに顔を売ると同時に、場数をこなすことで成長させたいという意図はよくわかる。 なんでも演じてきた雑食性が、結果的に今の武井と剛力の女優としてのタフさを作り出しているのは紛れもない事実だが、彼女らの出演作は玉石混交で、本人に合っていないものも多い。 特に原作モノの場合は(原作の)イメージと違うという反発も多く、もう少し丁寧に選べばいいのにと、昔から思っていた。 先輩の米倉涼子を筆頭に、オスカーの女優はスタイルのいい美女が多い。 彼女たちのような美女タイプはモデルやグラビア、あるいは短時間のCMなら相性がいいのだが、日常生活に根差した長尺のテレビドラマにおいては起用がとても難しい。 そのまま登場させると、顔が小さく、等身の高い美人である彼女たちは違和感が強すぎるのだ。 そのため違和感のない役というと、現実にはありえないようなゴージャスなメロドラマのヒロインになるか、荒唐無稽なスーパーヒロインを演じるしかない。 先輩の米倉も最初は女優としてうまくいかなかったが、『ドクターX~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)のようなスーパーヒロインを演じることで活路を見いだした。 では、剛力はどうか? なかなかハマり役がなかった剛力だが、少し風向きが変わってきたのは、前作『レンタルの恋』(TBS系)だ。 剛力は、相手が望む理想の彼女を演じるレンタル彼女・高杉レミを演じた。 毎回、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の初号機やカブトムシのコスプレをするシーンがあるコメディ色の強い作品だったが、本作でもミステリアスで神秘的な美女を演じていた。 『レンタルの恋』以降、剛力=ゴリ押しというイメージは消えつつあり、評価も高まっている。 面白いのは、コミカルな役柄を演じることで、剛力の持つ圧倒的な造形の美しさもまた際立つことだ。 武井も同じようにコミカルとシリアスを横断することで評価されているが、今の剛力も同じ道を歩みだしている。その成果が『女囚セブン』の琴音だろう。 コミカルな芝居で安心させてから、圧倒的な美しさを見せつける。 緩いコメディのように見えて、実は社会派ドラマの『女囚セブン』と同様、剛力もまた、コミカルとシリアスを横断することで、新たなハマり役を獲得したのだ。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。
『あなたのことはそれほど』波瑠が体現する、“不倫妻”のいびつさ
火曜夜10時から放送中の『あなたのことはそれほど』(TBS系)は、W不倫を題材にしたドラマだ。 主演はNHK連続テレビ小説『あさが来た』で主演を務めて以降、国民的人気女優となった波瑠。 「2番目に好きな人と結婚するといい」と占い師に言われた三好美都(波瑠)は、渡辺涼太(東出昌大)と結婚する。しかし、初恋の人だった有島光軌(鈴木伸之)と偶然再会。あれよあれよという間に、不倫関係になってしまう。 結婚していることを隠して有島と付き合う美都。しかし、2人で温泉旅行に行ったときに、有島には妊娠中の妻がいて、子どもが生まれたことを知らされる。 普通ならここで関係は破たんするものだが、美都は「大丈夫、私も結婚……してるから」と告白し、「無茶なこと言わないから安心して」と言って指輪を見せる。 ドラマは現在折り返し地点に差し掛かり、妻の不倫を知って奇行に走る東出の怪演に注目が集まっているが、当初から気になってしょうがないのは、波瑠演じる美都の醸し出す「こいつ、なんなの?」という違和感だ。 『昼顔~平日午後3時の恋人たち』(フジテレビ系)や『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)など、不倫を題材にしたドラマは多数あるが、本作が特殊なのは、ヒロインの美都に、不倫に対する罪悪感や葛藤が見えないことだろう。 美都は、初恋の人と再会したという恋愛感情だけで有島と結ばれる。原作はいくえみ綾の少女漫画だが、美都の思考回路は、少女漫画のヒロインがそのまま大人になったかのような恋愛至上主義である。 中高生なら許されたかもしれないが、大人になってもそのままだと「動物じゃないんだから、いい加減にしろ」と言いたくなるくらい、美都の思考は幼い。 そんな美都を演じるのが、クールで落ち着いたイメージが強い波瑠だというのが、本作の面白いところだろう。 『あさが来た』以降、波瑠は聡明で落ち着いているが、周囲とどこかズレた変わった女性を繰り返し演じている。会社の社長と恋愛関係になるクールで強気な女性を演じた『世界一難しい恋』(日本テレビ系)。一見普通だが、犯罪者の異常心理に引かれている女刑事を演じた『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ系)。 そして、何より面白かったのは、母親に溺愛されて育ったために精神的にスポイルされてしまった女性教師・早瀬美月を演じた『お母さん、娘をやめていいですか?』(NHK)だ。 母親役を演じた斉藤由貴の演技があまりにもすさまじかったために、普通の女性に見えたが、いま考えると、妙にエキセントリックなところもあり、どこかいびつさを感じさせる女性役だった。 このように波瑠は、自分は普通だと思っているが外から見ると何かがズレている役を演じてきたのだが、本作の美都は、そのズレが極限まで達しているように見える。 美都のおかしさが一番出ているのはモノローグだろう。 モノローグとは、心の中でつぶやく声。つまり、表には出さない本音なのだが、美都の場合「モノローグぶりっこ」とでもいうような、普段の芝居より、かわいらしいトーンとなっている。 例えば第1話。勢いで有島とホテルに入った美都は「私、今きっと、もんのすごく悪いことしている。こんなの間違ってる」「だけど今、どうしようもなく幸せ」と、心の中でつぶやく。 一見、不倫に対する罪悪感を告白しているように聞こえるが、声のトーンが普段の演技よりも軽いので「コイツ、楽しんでるな」という、浮かれた感じの方が、際立っている。 第6話で、有島にLINEのメッセージを送る場面も、おかしい。 美都からすれば、「ちょっと聞いてよ」程度の軽いトーンなのだろうが、返信が来ないのにメッセージを延々と送り続ける美都の振る舞いは、粘着ストーカー女そのものだ。 LINEを送る場所が、夫から逃げて泊まっているカプセルホテルというギャップも、見ていてゾワッとするのだが、画面に映っている波瑠の演技はシリアスなのに、心の声や文字は明るいトーンなので気持ち悪いものになっている。これが、主観ではキラキラとした純愛でも、客観的に見れば周囲に迷惑をかけているだけという「不倫の身もフタもない現実」を浮き彫りにしている。 美都のような女を演じることは、わかりやすい悪女を演じることの何倍も難しいことだろう。しかし、波瑠は現実と内面のズレを通して、美都の中にあるいびつさを見事に体現している。 なお、波瑠は自身のブログで「私は美都には共感できないけど、毎日やらなきゃ仕方ない」と書いている。 共感できないと言い切ってしまうクールな距離感は、実に波瑠らしいと思う。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。『あなたのことはそれほど』(TBS系)
清純派イメージを完全に払拭! 『架空OL日記』で夏帆が放つ、等身大の魅力
土曜の深夜に放送されている『架空OL日記』(日本テレビ系)は、バカリズムが原作・脚本を務めるドラマだ。描かれるのは普通のOLの淡々とした日常だが、主人公のOLをバカリズムが女装して演じている以外は、おかしなことは何も見当たらない。 逆に言うと、バカリズムが女装していることの説明が一切ないので、その異常さが際立っている。なんというか、頭がおかしい男が女装してOLに紛れ込んで、私生活を盗撮しているみたいな気持ち悪さが根底にある。 原作は過去にバカリズムが書いていたブログなのだが、芸人でありながら普通のOLのふりをして3年間もブログを書いていたということ自体、ただならぬ狂気を感じさせる。 おそらく、ドラマ内ではその異常性については最後まで説明されないまま終わるのだろうが、本当に異常なものとは退屈な日常に溶け込んでいると、本作は教えてくれる。 バカリズムはフジテレビ系で書いた『素敵な選TAXI』や『かもしれない女優たち』といった作品で注目されてきたが、日本テレビ系の深夜ドラマで『黒い十人の女』『住住』に続いて執筆した本作で、ドラマ脚本家として完全に覚醒したといえるだろう。 おそらく、バカリズムの作家性は、奇抜なシチュエーションを思いつく瞬発芸ではなく、日常生活の細部を執拗にのぞき込む観察力にこそあるのだろう。OLの家と職場の往復を淡々と描く本作では、バカリズムの観察芸が存分に味わえる。 そんな本作で、自然体の演技を見せているのが、同僚の真紀ちゃんを演じる夏帆だ。 真紀ちゃんは体育会系の女の子で、仕事の後に通っているジムでは体を鍛えるのに本気になりすぎて、インストラクターと間違えられる。真紀ちゃんとバカリズム演じるOLがウワサ話をしている場面では、盗撮されたものを見ているような面白さがあるのだが、あまりにも自然な演技に驚かされる。 それにしても、夏帆も随分遠くまで来たなぁと思う。 現在は主人公の友人役のような脇役で光る演技を見せることが多い夏帆だが、2004年に美少女女優の登竜門といえる「三井のリハウス」のCMに、第11代リハウスガールとして出演して以降、注目されるようになり、宮崎あおいや堀北真希も出演した人気ドラマシリーズ『ケータイ刑事 銭形零』(同10月~05年3月/BS-i)などに起用。絶世の美少女として、圧倒的な存在感を見せていた。 子犬のようなあどけない表情と黒髪ロング、実は隠れ巨乳というプロポーションの絶妙さは、多くの美少女マニアを熱狂させた。今でも、あの頃の夏帆を神格化しているファンは多い。 原田知世や広末涼子など、狂信的なファンを引き寄せてしまう美少女が時代時代に存在するが、2000年代の夏帆は、まさにそういう存在だった。 しかし、10代前半であまりにも完成されてしまった夏帆の美少女性は極めて危ういバランスの上に存在していて、いつ崩れてもおかしくない儚さがあった。 おそらく、ピークが頂点を迎えたのは田舎の女子中学生を演じた映画『天然コケッコー』(07年)だろう。それ以降の夏帆は、美少女なのだが、それ以前とは微妙なズレが生じてしまったように感じた。10代前半で美少女として世に出た女優が抱えてしまう、美しいがゆえに疲れた感じが、顔ににじみ出ているように見えた。 思うに、10代後半の夏帆は10代前半の夏帆と比較されることで、輝きを失っていき、美少女としての自分を過去の自分によって終わらされてしまったのだろう。 もちろんこれは、一視聴者の身勝手な見解である。 しかし、正統派美少女ヒロインしか演じられないことに対する焦り、しかも演じれば演じるほど、過去の自分と比較されて、容姿が衰えたと思われることへの危機意識は大きかったのではないかと思う。 そのためか、20代に入ると、過去の美少女イメージを崩すような役を積極的に演じるようになっていく。 映画版『任侠ヘルパー』(12年)では、派手な格好をしたキャバ嬢を演じ、園子温が監督を務めたドラマ『みんなエスパーだよ!』(13年/テレビ東京系)では、ヤンキー女子高生を演じ、清純派美少女路線から脱却していく。 その挑戦と努力に感心しつつも、夏帆が大人っぽい役を演じるたびに胸が切なくなった。美少女時代の自分自身を振り払おうとしているようで、見ていて痛々しく感じた。 違和感がなくなったのは、是枝裕和の映画『海街diary』(15年)に出演して、高い評価を獲得したあたりからだろう。 カンヌ映画祭に参加した時の画像が「劣化した」とネットで話題になったりもしたが、むしろ、この時期には美少女時代のイメージを完全に払拭したように感じ、安心した。 今の夏帆は、どんな役でも違和感なく演じられる強い安定感がある。 『架空OL日記』の真紀ちゃんも、髪形がショートだというのもあるだろうが、すぐ隣に居てもおかしくない、普通のかわいい女の子である。 あの頃の夏帆はもういない。しかし、普通のOLを演じる大人の夏帆は、当時とは違う親しみやすい等身大の魅力を放っている。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。『架空OL日記』公式サイト
“エリカ様”からついに脱却! 『母になる』で沢尻エリカが見せつけた、女優としての“幅”
9年前に誘拐された息子と母親が、児童養護施設で再会する。 そんなショッキングな展開で始まったのが、日本テレビ系水曜夜10時から放送されている『母になる』だ。 母親の柏崎結衣を演じるのは沢尻エリカ。 息子の広(道枝駿佑・関西ジャニーズJr.)は行方不明の間、門倉麻子(小池栄子)という女性と偽りの親子として一緒に暮らしていた。 2人の関係は、同じドラマ枠で放送されていた坂元裕二脚本の『Mother』や、麻子を演じている小池が出演していた映画『八日目の蝉』を思わせる。 ただ、この2作では偽りの母子が主人公だったが、行方不明になった息子と再会して、空白の時間を埋めようとする実の母親が主人公だというのが、本作の面白さである。 抑制された演出が功を奏してか、サスペンスタッチのヒューマンドラマに仕上がっている。謎の多い門倉に目が行きがちだが、他人のようによそよそしく、ひそかに門倉と連絡を取り合っている息子・広を受け止めようとする結衣の演技が素晴らしい。久しぶりに“エリカ様”じゃない沢尻を見たように感じた。 俳優の話になると、やはり演技がうまいかヘタかという話題になりがちだ。 だが、多くのテレビドラマにおいては、演技力だけでなく、俳優の背負っている文脈が重要になってくる。 今まで、どんな役を演じてきたか? けなげな清純派か、クールな悪女か? 過去の経歴はもちろんのこと、どこで生まれたか? 過去に何があったのか? どんな恋愛スキャンダルを起こしたか? 情報過多な現代においては、ドラマを見ながら出演俳優の情報をネットで検索することは当たり前で、放っておいても目に入ってきてしまう。 そのため、実写映像を純粋なフィクションとして見ることはどんどん難しくなっているのだが、そんな情報過多な時代に世間のイメージに翻弄されてきたのが沢尻だった。 沢尻は、映画『パッチギ!』や連続ドラマの『1リットルの涙』(フジテレビ系)などに出演し、10代後半から若手実力派女優として順調にキャリアを確立してきた。 しかし、映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶に奇抜なファッションで登場し、司会者の質問に対して「別に」と不機嫌に答えたことをきっかけに、イメージが失墜。気の強い若手実力派女優から、スキャンダルまみれのゴシップ女優へと転落した。 同世代の女優を集めた沢尻会を開いているというウワサ話が週刊誌で書かれたことで、エリカ様と揶揄されるようになり、嫌いな女優の1位になることも珍しくなくなった。 その後、女優としての仕事はめっきりなくなり、2008年にハイパーメディアクリエイターの高城剛と結婚(13年に離婚)。 並の女優なら、すでに終わっていただろう。しかし、ここから沢尻の逆襲が始まる。 「別に」騒動から5年後の12年。沢尻は、ゴシップまみれとなった自分自身を連想させる全身整形美女の転落を描いた、岡崎京子の漫画作品の映画化『ヘルタースケルター』のヒロイン・りりこを演じた。 劇中ではヌードや激しい濡れ場も披露し、話題を総ナメ。ゴシップ・クィーンのりりこの人生をなぞるように、モンスター女優・エリカ様として、沢尻は復活する。 しかし、エリカ様のイメージが強烈すぎて、年相応の普通の女性を演じても、エリカ様のイメージがチラついてしまう。そのため、普通のドラマでは使いづらい存在となってしまった。 『ヘルタースケルター』の後、沢尻が演じたのは、突然、謎の死を遂げた魔性の女といわれた美人女性実業家の『悪女について』(TBS系)、イジメをものともせずに、ファッション業界でのし上がっていく強い女性の『ファースト・クラス』(フジテレビ系)など、世間が思うエリカ様のイメージをなぞるような作品ばかりだった。 映画『新宿スワン』のドラッグ中毒で破滅するキャバ嬢も含めて、画面の中で大暴れするエリカ様は面白かったが、見世物小屋のバケモノを見ているような痛々しさがあった。あえてそのイメージを引き受けた沢尻には感服したが、やがて飽きられて、女優としてすり切れてしまうのではないかと懸念していた。 風向きが変わったように見えたのは、ドラマ『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)で演じた女性ライターの明日香役からだろう。 主人公を助ける強気の女性というイメージは相変わらずだが、エリカ様成分は少なめで、久々に普通の女性を違和感なく演じていた。 そして本作『母になる』では、久しぶりにエリカ様ではない沢尻が楽しめる作品となっている。沢尻の芝居は抑制的で、顔が少し老け込んでいるためか、今までのような華やかさはない。しかし、今まで以上にたくましさを内に秘めた母親を演じている。 おそらく本作に出演したことで、沢尻は女優として完全復活を果たすだろう。 平凡な女性を演じる時は“沢尻”、過激なキャラクターを演じる時は“エリカ様”の二刀流を身につけた沢尻エリカは、向かうところ敵なしである。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。
根本宗子が引き出した、朝ドラ『とと姉ちゃん』相楽樹の「薄味加減」
NHKの連続テレビ小説に出演することが新人女優の登竜門になって久しい。中でもいま熱いのは、ヒロインの友人、姉妹、娘などの脇役を演じた女優たちの活躍だ。 『あまちゃん』の松岡茉優や『あさが来た』の吉岡里帆など、朝ドラに出演したことで人気に火が付いた女優もいれば、『おひさま』と『花子とアン』への出演を経て『まれ』で主演を果たした土屋太鳳や、『あまちゃん』を経て現在放送中の『ひよっこ』で主演を獲得した有村架純のようなケースもある。 朝ドラのネームバリューは他局でも大きく、「朝ドラに出演したあの人が!」という紹介をする番組も珍しくない。その極め付きが、3月に3週にわたってテレビ東京系で月曜深夜に放送された『こんにちは、女優の相楽樹です。』だった。 本作は、俳優が本人役を演じるというテレ東が得意とするノンフィクション風のドラマだ。主演を務めたのは、朝ドラ『とと姉ちゃん』で次女の鞠子を演じた相楽樹。 朝ドラに出演したことで国民的人気女優になったと勘違いして調子に乗っている相楽は、純喫茶が舞台の深夜ドラマのウエイトレス役で初主演を果たす。 しかし、監督(浜野謙太)は、相楽の演技に何かが足りないと毎回激怒。 怒られた相楽は、役作りのために純喫茶へ行くのだが、そこで3人組のウエイトレスからダメ出しされることになる。面白かったのは、3人のキャラクターが作品のテーマと直結していること。 第1話は「可愛い」がテーマで、アイドルの佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)、藤江れいな(NMB48)、生田衣梨奈(モーニング娘。'17)がウエイトレスとして登場。 第2話は「色気」がテーマで、壇蜜、MEGUMI、おのののかというグラビアタレント3人が登場。相楽は『嫌われる勇気』(フジテレビ系)にセクシーな女性医師役で出演した際に壇蜜に似ているといわれていたが、いざ2人が並ぶと「壇蜜から色気を抜くと、相楽樹になる」ということがよくわかる。 そして最終話では、朝ドラの『あまちゃん』に出演した足立梨花と『とと姉ちゃん』で相楽と共演した川栄李奈、趣里が登場。女優を目指す女たちの激しい自意識がスパークする。 つまり「可愛い、色気、朝ドラ女優」のキャラクター3本勝負に、相楽が挑むのだ。 脚本は根本宗子。戯曲『夏果て幸せの果て』が2016年の岸田國士戯曲賞の最終選考に残った、いま最も勢いのある若手劇作家だ。 連続ドラマの脚本は、映像サイトGYAO!で放送され、後に映画としても公開された1話13分のWEBドラマ『女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』を手がけている。女子トイレを舞台に女子中学生たちの自意識を容赦なく描写して笑いと感動をもたらす脚本が、実に見事だった。 『こんにちは、女優の相楽樹です。』でも、根本の鋭い視線が相楽に対し、容赦なく降り注ぐ。 朝ドラに出演したことを女優としての拠りどころとする相楽が「知らない」「印象が薄い」と言われる場面はまだ笑って見ていられるのだが、「Twitterに上げる写真がつまらない」とか、「グラビアやイメージDVDが地味で、色気がない」というのは思わず「それは言っちゃダメ!」と言いたくなるようなギリギリのラインだ。と同時に、的確すぎて「そうそう!」と、思わずうなずいてしまう。 だが、そこまでキツいダメ出しをしていながら、見終わった後に嫌な感じがせず、むしろさわやかな気持ちになるのが本作の面白さである。 根本の女子をいじる目線には嫌な感じがしない。それは、芸能の世界で生きる女の子たちの気持ちに、ちゃんと寄り添っているからだろう。 00年代に宮藤官九郎が『木更津キャッツアイ』(TBS系)等のドラマでジャニーズアイドルをいじり倒して笑いのネタにすることで、男子校的な連帯感を男子に与えたように、女優やアイドルをいじり倒すことで女子校的な連帯感を女子に与えられるのが根本の才能ではないかと思う。 では、そんな根本のいじわる目線は、相楽の何を引き出したのか? 『とと姉ちゃん』で相楽が演じた鞠子は、家族を守る長女の常子(高畑充希)と要領の良い三女の美子(杉咲花)に挟まれて、いまいちパッとしない残念さがあった。この三姉妹の関係性自体が、女優としてのキャリアを順調に積み上げ、すでに演技力は折り紙つきだった高畑と、子役時代から実力派女優として高い評価を受けてきた杉咲に挟まれて、どこか自信なさげに見える相楽の立場を、そのまま反映していた。 だが、いつも自信なさげで、怒られて「ひ~」と気持ちがヘコんだ後でガックリきて、「とほほ」という表情をしている時の相楽の困り顔には、高畑と杉咲の自信に満ちた演技とは違う、ふつうの人の親しみやすさがあった。 可愛くない、色気がない、街を歩いていても気づかれないと言われてしまう印象の薄さは、キャラの濃さを競わされるアイドルやタレントとしては致命的な弱点に見える。だが、女優として、むしろその薄味加減こそが彼女の武器なのだと、本作は教えてくれる。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。『相楽樹 二人きり、夏休み補習授業』(デジタルブックファクトリー )





