セールス100万枚、動員20万人! DJ FUMI★YEAH!が語る「DJの危機」とは……

IMG_4047
 日本のクラブシーンでもトップクラスに君臨するDJ FUMI★YEAH!。ほぼ毎晩クラブに出演し、年間の動員数はおよそ20万人。CDセールスも100万枚を記録するなど、まさに日本を代表するDJだ。  そんな彼が、11月にリリースしたMIX CDが『#LUV』。J-POPのラブソング31曲を大胆にMIXしたこのCDには、Crystal Kay、JUJU、安室奈美恵、小柳ゆきといったディーバから、KREVA、ファンキー・モンキー・ベイビーズ、そしてORIGINAL LOVEまで、幅広いアーティストによるラブソングが収録されている。  このリリースを記念して行われたインタビューでは、自身の淡い恋愛経験や、風営法改正後のクラブシーンまで、FUMI★YEAH!のパーソナルな想いが徹底的に語られた! ──セールス100万枚を越えるDJとして活動するFUMI★YEAH!さんですが、「トップDJ」という実感はあるのでしょうか? DJ FUMI★YEAH!(以下、FUMI★YEAH!) 正直な所、あまりないですね。若いDJの中には僕みたいになりたいと言ってくれる人もいますし、たまに街で声をかけられることもありますが、その程度です。クラブに行けば、若い頃から知っている人も多く、友達のようにラフな感じで接する人ばかりですね。 ──以前のインタビューで「モテたいからDJを始めた」と話していましたが、実際、モテていますか? FUMI★YEAH! ぼちぼち(笑)。ただ、遊ぶ暇がぜんぜんないんです……。よく「地方でDJをする時に遊んでいるんでしょ?」と言われるけど、朝5時にクラブが終わり、午前中に移動というスケジュールばかりなので地方に行っても遊べません! ──モテを謳歌する時間がない(笑)。しかも、クラブ出演の合間にMIX CDの制作もしなければなりません。 FUMI★YEAH! 新幹線の移動中やホテルでMIXすることもしばしばです。家でゆっくりと制作するなんて、あったとしても1日2日くらいでしょう。今年は6枚のミックスCDをリリースしましたが、これはまだゆとりがある方。以前は、年間13枚リリースした年もあります。その時は本当に死ぬかと思いましたね(笑)。 ──今回リリースされた最新MIX CD『#LUV』は、どのように選曲したのでしょうか?
IMG_3995
FUMI★YEAH! 今回のCDではラブソングに特化していますが、ありきたりなコンピレーションCDにならないように、CDの中にストーリーができるように考えています。どうしても、ラブソングはバラードのイメージが強いですが、それで終わるのはつまらない。R&Bやロック、ポップスなど、さまざまなジャンルから選曲をし、緩急をつけて飽きずに楽しめるようにしているんです。 ──ORIGINAL LOVEの『接吻』や、GO!GO!7188の『こいのうた』、山崎まさよしの『セロリ』など、クラブ系とは縁遠い人たちの楽曲が多いのも印象的です。 FUMI★YEAH! このCDに関しては、クラブっぽさはあまり求めていないんです。むしろ、ドライブや自分の部屋でも聞けることを意識しています。僕自身、ORIGINAL LOVEやKREVAはよく聞いていたので、MIXを作りながら昔の恋愛を思い出し、切ない気持ちになりました(笑)。 ──感情が動かされる名曲ばかりなので、個人的にもぐっと来てしまう、と(笑)。 FUMI★YEAH! 実は、クラブでもあまりに個人的な曲はかけられないんです。今回のCDであれば、Crystal Kayさんの「恋におちたら」という曲は、10代の頃に付き合っていた人とよく聞いていたラブソングなんですが、あまりに独りよがりになりすぎるので入れられなかったんです……。昔の恋愛を思い出すと、顔が赤くなってしまいますね(笑)。 ──若かりし頃の淡い思い出が……。これから『#LUV』を聞くリスナーの方々に、どのように聞いてほしいという想いはありますか? FUMI★YEAH! 『#LUV』に限らずですが、こういったMIX CDをリリースすることで、クラブに行かない層が「DJってこういうの作っているんだ」と興味を持ってもらえれば嬉しいですね。そもそも、日本ではDJという職業が、あまり深く認知されていません。まだまだ「DJって何してるの?」という人ばかりですよね。自分としては、DJを一般に認知させていくという使命感があるんです。 ──その使命感の源泉は? FUMI★YEAH! 今年の6月に風営法が改正され、クラブを取り巻く環境が変わると思ったら、あまり変わらなかった。これまでの、グレーゾーンで近寄りがたいイメージのままなんです。そのため、テレビを始めとするマスコミでもほとんど取り上げられることはありません。「怖い」というイメージや「ドラッグ」というイメージがいまだにあるんでしょうね。 ──クラブのイメージが変わり、DJの認知がもっと広がれば、活動の幅も広がっていきますね。
IMG_4084
FUMI★YEAH! 海外では、オリンピックの開会式でDJをするのも当たり前になっているくらいメジャーな存在です。小さいところでも、結婚式、飲食店など、音楽がかかっている場であれば、よりおもしろく音楽を聞かせられるのがDJの仕事。もっと需要が広がってもいいはずなんです。 ──ファッションショー「トーキョーガールズコレクション」でもDJを行っていたのも、そのような普及活動の一環なんでしょうか? FUMI★YEAH! そうですね。また、DJがしっかりと認知され、普及していかなければDJの質も向上していきません。最近では、DJ機材が発達しすぎて、少しの練習だけでデビューするDJが増えています。BPMを合わせるのもコンピュータがやってくれるし、流行の音楽をかけるだけで、フロアはとりあえず盛り上がってしまう。しかし、機械に頼ってばかりではDJとしてのスキルが下がる一方。このままではDJブースにロボットが立つ時代も来るかもしれません。 ──DJがAIに取って代わられてしまう……、と。 FUMI★YEAH! そうならないためにも、DJという存在を認知してもらうことが第一歩なんです。 ●UNIVERSAL MUSIC LLC HP http://www.universal-music.co.jp/djfumiyeah/

セールス100万枚、動員20万人! DJ FUMI★YEAH!が語る「DJの危機」とは……

IMG_4047
 日本のクラブシーンでもトップクラスに君臨するDJ FUMI★YEAH!。ほぼ毎晩クラブに出演し、年間の動員数はおよそ20万人。CDセールスも100万枚を記録するなど、まさに日本を代表するDJだ。  そんな彼が、11月にリリースしたMIX CDが『#LUV』。J-POPのラブソング31曲を大胆にMIXしたこのCDには、Crystal Kay、JUJU、安室奈美恵、小柳ゆきといったディーバから、KREVA、ファンキー・モンキー・ベイビーズ、そしてORIGINAL LOVEまで、幅広いアーティストによるラブソングが収録されている。  このリリースを記念して行われたインタビューでは、自身の淡い恋愛経験や、風営法改正後のクラブシーンまで、FUMI★YEAH!のパーソナルな想いが徹底的に語られた! ──セールス100万枚を越えるDJとして活動するFUMI★YEAH!さんですが、「トップDJ」という実感はあるのでしょうか? DJ FUMI★YEAH!(以下、FUMI★YEAH!) 正直な所、あまりないですね。若いDJの中には僕みたいになりたいと言ってくれる人もいますし、たまに街で声をかけられることもありますが、その程度です。クラブに行けば、若い頃から知っている人も多く、友達のようにラフな感じで接する人ばかりですね。 ──以前のインタビューで「モテたいからDJを始めた」と話していましたが、実際、モテていますか? FUMI★YEAH! ぼちぼち(笑)。ただ、遊ぶ暇がぜんぜんないんです……。よく「地方でDJをする時に遊んでいるんでしょ?」と言われるけど、朝5時にクラブが終わり、午前中に移動というスケジュールばかりなので地方に行っても遊べません! ──モテを謳歌する時間がない(笑)。しかも、クラブ出演の合間にMIX CDの制作もしなければなりません。 FUMI★YEAH! 新幹線の移動中やホテルでMIXすることもしばしばです。家でゆっくりと制作するなんて、あったとしても1日2日くらいでしょう。今年は6枚のミックスCDをリリースしましたが、これはまだゆとりがある方。以前は、年間13枚リリースした年もあります。その時は本当に死ぬかと思いましたね(笑)。 ──今回リリースされた最新MIX CD『#LUV』は、どのように選曲したのでしょうか?
IMG_3995
FUMI★YEAH! 今回のCDではラブソングに特化していますが、ありきたりなコンピレーションCDにならないように、CDの中にストーリーができるように考えています。どうしても、ラブソングはバラードのイメージが強いですが、それで終わるのはつまらない。R&Bやロック、ポップスなど、さまざまなジャンルから選曲をし、緩急をつけて飽きずに楽しめるようにしているんです。 ──ORIGINAL LOVEの『接吻』や、GO!GO!7188の『こいのうた』、山崎まさよしの『セロリ』など、クラブ系とは縁遠い人たちの楽曲が多いのも印象的です。 FUMI★YEAH! このCDに関しては、クラブっぽさはあまり求めていないんです。むしろ、ドライブや自分の部屋でも聞けることを意識しています。僕自身、ORIGINAL LOVEやKREVAはよく聞いていたので、MIXを作りながら昔の恋愛を思い出し、切ない気持ちになりました(笑)。 ──感情が動かされる名曲ばかりなので、個人的にもぐっと来てしまう、と(笑)。 FUMI★YEAH! 実は、クラブでもあまりに個人的な曲はかけられないんです。今回のCDであれば、Crystal Kayさんの「恋におちたら」という曲は、10代の頃に付き合っていた人とよく聞いていたラブソングなんですが、あまりに独りよがりになりすぎるので入れられなかったんです……。昔の恋愛を思い出すと、顔が赤くなってしまいますね(笑)。 ──若かりし頃の淡い思い出が……。これから『#LUV』を聞くリスナーの方々に、どのように聞いてほしいという想いはありますか? FUMI★YEAH! 『#LUV』に限らずですが、こういったMIX CDをリリースすることで、クラブに行かない層が「DJってこういうの作っているんだ」と興味を持ってもらえれば嬉しいですね。そもそも、日本ではDJという職業が、あまり深く認知されていません。まだまだ「DJって何してるの?」という人ばかりですよね。自分としては、DJを一般に認知させていくという使命感があるんです。 ──その使命感の源泉は? FUMI★YEAH! 今年の6月に風営法が改正され、クラブを取り巻く環境が変わると思ったら、あまり変わらなかった。これまでの、グレーゾーンで近寄りがたいイメージのままなんです。そのため、テレビを始めとするマスコミでもほとんど取り上げられることはありません。「怖い」というイメージや「ドラッグ」というイメージがいまだにあるんでしょうね。 ──クラブのイメージが変わり、DJの認知がもっと広がれば、活動の幅も広がっていきますね。
IMG_4084
FUMI★YEAH! 海外では、オリンピックの開会式でDJをするのも当たり前になっているくらいメジャーな存在です。小さいところでも、結婚式、飲食店など、音楽がかかっている場であれば、よりおもしろく音楽を聞かせられるのがDJの仕事。もっと需要が広がってもいいはずなんです。 ──ファッションショー「トーキョーガールズコレクション」でもDJを行っていたのも、そのような普及活動の一環なんでしょうか? FUMI★YEAH! そうですね。また、DJがしっかりと認知され、普及していかなければDJの質も向上していきません。最近では、DJ機材が発達しすぎて、少しの練習だけでデビューするDJが増えています。BPMを合わせるのもコンピュータがやってくれるし、流行の音楽をかけるだけで、フロアはとりあえず盛り上がってしまう。しかし、機械に頼ってばかりではDJとしてのスキルが下がる一方。このままではDJブースにロボットが立つ時代も来るかもしれません。 ──DJがAIに取って代わられてしまう……、と。 FUMI★YEAH! そうならないためにも、DJという存在を認知してもらうことが第一歩なんです。 ●UNIVERSAL MUSIC LLC HP http://www.universal-music.co.jp/djfumiyeah/