『くりぃむしちゅーのANN』復活、『ゆうゆうワイド』終了……2016年“神回”総決算! ラジオ業界激動の1年を振り返る

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ニッポン放送『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』番組サイトより
 今年、ラジオ業界は激動の1年でした。お昼の帯番組『大沢悠里のゆうゆうワイド』(TBSラジオ)が30年の節目で終了し、後番組として『伊集院光とらじおと』(同)がスタートしました。また、radikoではタイムフリー放送が始まり、放送後1週間以内のラジオ番組であればいつでも放送を聞けるようになり、よりラジオが身近なものになりました。  毎回、ラジオ業界に燦然と輝く“神回”を紹介してきたこのコラムでは、そんな2016年に放送されたラジオ番組から厳選の“ベスト・オブ・神回”を3つ紹介させていただきます。   ■『ニューヨークのオールナイトニッポン0 WHY 悲しき女たちSP』(ニッポン放送、16年10月20日深夜)  偏見ネタや毒のあるネタで、屈指の実力を持つ若手芸人のニューヨークのおふたりが今年4月から放送している番組『ニューヨークのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)。芸風と同じように偏見ネタを募集するコーナーが多い中、セフレあるあるを募集するコーナー「加藤ミリヤか!」が思いがけない展開を見せます。  “セフレ=尻軽”という方程式をぬぐえない童貞丸出しの常連ハガキ職人たちが苦戦する中、「本当に誰かのセフレなんじゃないか!?」と思うくらい生々しい投稿が複数の女性リスナーから届き、屋敷さんが放送中に泣きそうになるほど盛り上がりをみせます。僕も聞きながら、体験したことのない「悲し笑い」というものがあるんだと知りました。  そして、現在セフレをしている女性をゲストに招き、恋のから騒ぎ方式で話を聞くことに。「私を好きじゃないところ以外全部好き」「駆け引きしたくて、次に電話が来たら一回無視してみようと思うけど、もう2度とかかってこないと思うと出ちゃう」など、その男性への愛ゆえの悲しいエピソードの数々は、深夜ラジオでは感じたことのないタイプの面白さ。  最後までセフレの本質を理解できない童貞リスナーを??りつける、ニューヨークさんのよさも存分に出ている神回でした。 ■『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン 第160回』(ニッポン放送、16年6月17日深夜)  05年から08年末まで全159回が放送され、深夜ラジオ界では伝説との呼び声高い『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』が7年ぶりの復活です。  僕としても、この番組を聞いて芸人を志したので思い入れが深いのですが、芸人仲間にもヘビーリスナーが多く、今やニッポン放送に就職する学生の半数はくりぃむリスナーだそうで、その影響力は計り知れません。また、年の瀬の有楽町に200人を超える番組リスナーが集まった最終回は今でも語り草です。  そんな『くりぃむANN』復活回。有田さんが、あえて第160回としたように、タイムスリップしたかのような懐かしいノリやエピソードが次々と盛り込まれ、番組は進行していきます。当時のリスナーにしかわからないくだりがありつつも、初めて聞いた人も思わず笑ってしまうような放送で、上田さんのキレキレのツッコミも当時のまま。文句なしの神回でした。
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ニッポン放送『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0』番組サイトより
■『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0(二期)最終回』(ニッポン放送、16年3月24日深夜)  13年の番組開始以降、リスナーを巻き込んだミニコントや、着地点の見えない企画を軸に置く番組構成でリスナーの心をつかみ、知名度はそこまで高くないにもかかわらず、今でも根強いファンを抱える同番組。  ニッポン放送社内にもファンがいるなど、関係者人気までも獲得。結果、終了の危機をオールナイト史上初のオールナイトニッポン0枠(ANN0枠)への降格という形で切り抜けました。しかし、そのANN0枠でも番組終了のときがやってきます。  最終回で放送された企画は、番組のキラーコンテンツ「アーティストの乱」。もはや何でもありの、リスナーが身内ノリで大暴れできる企画を選んだのです。初めて番組を聞くリスナーに対する酒井さんの「去れ!」の一言がアクセルになり、この番組らしいぶっ飛んだ最終回を聞かせてくれました。  そして、放送中ニッポン放送の前には300人もの番組リスナーが集結。『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)からレポーターが派遣されるほどの大盛り上がりは、先に触れたように同じくANNで番組を持っていたくりぃむしちゅーさん以来でした。最後は、リスナーによる「アルピー!」コールが有楽町の空に響き、幕を閉じました。  ちなみに、個人的な今年ナンバーワンの神メールは、『アルピーANN0』最終回に60歳男性「平林さん」の「体調がよくなく入院中に、たまたまこの番組の第1回の放送を聞き、笑い過ぎて苦しくなって緊急治療室に入ってしまい、3週放送が聞けませんでした。それからは毎週聞くようになりファンになり、そして番組終了が発表された翌日に退院できました」という投稿でした。不謹慎ながら爆笑してしまいました。心も温まる文句なしのナンバーワンメールです。  現在、ニューヨークさんは毎週木曜深夜27時から、『ニューヨークのオールナイトニッポン0』を引き続き担当中。アルコ&ピースさんは毎週火曜深夜24時から『アルコ&ピースのD.C.GARAGE』(TBSラジオ)で、深夜ラジオ界に返り咲きました。くりぃむしちゅーさんは、テレビを中心に多忙を極める中、熊本大地震で傷ついた地元熊本の復興支援の活動までしています。  では、2017年も神回が聞けると確信しつつ、何卒! 僕からは以上! 暖かくして寝ろよ! (文=菅谷直弘[カカロニ])

『くりぃむしちゅーのANN』復活、『ゆうゆうワイド』終了……2016年“神回”総決算! ラジオ業界激動の1年を振り返る

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ニッポン放送『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』番組サイトより
 今年、ラジオ業界は激動の1年でした。お昼の帯番組『大沢悠里のゆうゆうワイド』(TBSラジオ)が30年の節目で終了し、後番組として『伊集院光とらじおと』(同)がスタートしました。また、radikoではタイムフリー放送が始まり、放送後1週間以内のラジオ番組であればいつでも放送を聞けるようになり、よりラジオが身近なものになりました。  毎回、ラジオ業界に燦然と輝く“神回”を紹介してきたこのコラムでは、そんな2016年に放送されたラジオ番組から厳選の“ベスト・オブ・神回”を3つ紹介させていただきます。   ■『ニューヨークのオールナイトニッポン0 WHY 悲しき女たちSP』(ニッポン放送、16年10月20日深夜)  偏見ネタや毒のあるネタで、屈指の実力を持つ若手芸人のニューヨークのおふたりが今年4月から放送している番組『ニューヨークのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)。芸風と同じように偏見ネタを募集するコーナーが多い中、セフレあるあるを募集するコーナー「加藤ミリヤか!」が思いがけない展開を見せます。  “セフレ=尻軽”という方程式をぬぐえない童貞丸出しの常連ハガキ職人たちが苦戦する中、「本当に誰かのセフレなんじゃないか!?」と思うくらい生々しい投稿が複数の女性リスナーから届き、屋敷さんが放送中に泣きそうになるほど盛り上がりをみせます。僕も聞きながら、体験したことのない「悲し笑い」というものがあるんだと知りました。  そして、現在セフレをしている女性をゲストに招き、恋のから騒ぎ方式で話を聞くことに。「私を好きじゃないところ以外全部好き」「駆け引きしたくて、次に電話が来たら一回無視してみようと思うけど、もう2度とかかってこないと思うと出ちゃう」など、その男性への愛ゆえの悲しいエピソードの数々は、深夜ラジオでは感じたことのないタイプの面白さ。  最後までセフレの本質を理解できない童貞リスナーを??りつける、ニューヨークさんのよさも存分に出ている神回でした。 ■『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン 第160回』(ニッポン放送、16年6月17日深夜)  05年から08年末まで全159回が放送され、深夜ラジオ界では伝説との呼び声高い『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』が7年ぶりの復活です。  僕としても、この番組を聞いて芸人を志したので思い入れが深いのですが、芸人仲間にもヘビーリスナーが多く、今やニッポン放送に就職する学生の半数はくりぃむリスナーだそうで、その影響力は計り知れません。また、年の瀬の有楽町に200人を超える番組リスナーが集まった最終回は今でも語り草です。  そんな『くりぃむANN』復活回。有田さんが、あえて第160回としたように、タイムスリップしたかのような懐かしいノリやエピソードが次々と盛り込まれ、番組は進行していきます。当時のリスナーにしかわからないくだりがありつつも、初めて聞いた人も思わず笑ってしまうような放送で、上田さんのキレキレのツッコミも当時のまま。文句なしの神回でした。
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ニッポン放送『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0』番組サイトより
■『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0(二期)最終回』(ニッポン放送、16年3月24日深夜)  13年の番組開始以降、リスナーを巻き込んだミニコントや、着地点の見えない企画を軸に置く番組構成でリスナーの心をつかみ、知名度はそこまで高くないにもかかわらず、今でも根強いファンを抱える同番組。  ニッポン放送社内にもファンがいるなど、関係者人気までも獲得。結果、終了の危機をオールナイト史上初のオールナイトニッポン0枠(ANN0枠)への降格という形で切り抜けました。しかし、そのANN0枠でも番組終了のときがやってきます。  最終回で放送された企画は、番組のキラーコンテンツ「アーティストの乱」。もはや何でもありの、リスナーが身内ノリで大暴れできる企画を選んだのです。初めて番組を聞くリスナーに対する酒井さんの「去れ!」の一言がアクセルになり、この番組らしいぶっ飛んだ最終回を聞かせてくれました。  そして、放送中ニッポン放送の前には300人もの番組リスナーが集結。『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)からレポーターが派遣されるほどの大盛り上がりは、先に触れたように同じくANNで番組を持っていたくりぃむしちゅーさん以来でした。最後は、リスナーによる「アルピー!」コールが有楽町の空に響き、幕を閉じました。  ちなみに、個人的な今年ナンバーワンの神メールは、『アルピーANN0』最終回に60歳男性「平林さん」の「体調がよくなく入院中に、たまたまこの番組の第1回の放送を聞き、笑い過ぎて苦しくなって緊急治療室に入ってしまい、3週放送が聞けませんでした。それからは毎週聞くようになりファンになり、そして番組終了が発表された翌日に退院できました」という投稿でした。不謹慎ながら爆笑してしまいました。心も温まる文句なしのナンバーワンメールです。  現在、ニューヨークさんは毎週木曜深夜27時から、『ニューヨークのオールナイトニッポン0』を引き続き担当中。アルコ&ピースさんは毎週火曜深夜24時から『アルコ&ピースのD.C.GARAGE』(TBSラジオ)で、深夜ラジオ界に返り咲きました。くりぃむしちゅーさんは、テレビを中心に多忙を極める中、熊本大地震で傷ついた地元熊本の復興支援の活動までしています。  では、2017年も神回が聞けると確信しつつ、何卒! 僕からは以上! 暖かくして寝ろよ! (文=菅谷直弘[カカロニ])