12.1%好調キープの高畑充希『過保護のカホコ』徹底的に破壊されたママ黒木瞳が見たくなる

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日本テレビ系『過保護のカホコ』番組公式サイトより
 高畑充希が過保護に育てられた女子大生・カホコを怪演している『過保護のカホコ』(日本テレビ系)も第5話まできました。視聴率は12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と過去最高を記録。遊川和彦脚本のドラマはいつも手堅いですね。急落したケースって、最近ではちょっと記憶にないです。というわけで、今回も振り返りです。 (前回までのレビューはこちらから)  せっかくママ(黒木瞳)と仲直りしたのに、今度はパパ(時任三郎)が急にブチ切れて家を飛び出してしまったことに戸惑うカホコ。パパの気持ちはわかりませんが、とにかく心配です。なんでママは平気な顔で「ほっとけば」とか言ってるのか、それもよくわかりません。  そんなパパは実家にいました。昨夜のブチ切れについては「お灸をすえただけだ」と思っています。そのうちママが謝ってくるだろうと。まさかママはママで「反省するのは、ひどいことを言ったパパのほう」と思っているなんて、想像もしていません。  どうしたらいいかわからないカホコは、フラれたけど友だちでいることになったハジメくん(竹内涼真)に相談しますが、やはり「ほっとけば」と。父親を早くに亡くし、7歳で母親に捨てられたという過去を持つハジメにしてみれば、その程度の家庭内トラブルは「心温まるエピソード」だと言います。 「おまえにはわかんないんだよ。親に愛されて育つのが、どれだけ幸せなのか」  ママの言う「ほっとけば」は、「親は子を愛して当然」という認識から来ています。パパは1日だってカホコに会わなきゃ生きていけない。どうせ帰ってくる。パパがカホコを捨てることなんて、絶対にないと確信している。そんなママと、実際に親に捨てられたというハジメが、同じように「ほっとけば」と言うのです。  思えばハジメは、初めてカホコに出会ったときから「過保護だ」「おまえのような過保護が日本をダメにする」と言い続けてきました。その意味が、ようやくカホコにもわかり始めてきました。 「パパ、カホコは過保護だと思う?」  カホコはパパにメールします。 「今までハッキリ言えなかったけど、そう思う。もちろんパパも責任あるけど」 「そうなんだ、ありがとう」  どうやら自分は過保護らしい、と気づき始めたカホコ。家に帰ればママがいつものように「お風呂入りなさい」「ボタン取れかかってるから出しときなさい」と世話を焼いてきます。これまで、なんの疑問も抱いてこなかったママのこれらの行為に、カホコは違和感を抱き始めます。  パパはまだ帰ってきませんが、そんなカホコの変化に、敏感に気付いてくれたのも、やはりハジメでした。会話の端々からカホコの成長を読み取り「大人になってるねー」とホメてくれます。 「この機会に、親に甘えるのをやめて将来のことをちゃんと考えたほうがいい」  カホコはハジメの進言に従って、インターンシップの仕事を探すことにしました。  カホコが突然そんなことを言い出したのはハジメの影響だと、ママは見抜いています。当然、よい顔はしません。働くことは渋々認めたものの、勤務先はママが決めるし、ママが決めた学童保育で働いているカホコの一挙手一投足にも、まるでどこかの家政婦のように目を光らせています。子どもが転んで泣き出してしまえば、もうたまらず飛び出してきて、カホコを助けてしまうのです。この人だけは、最初っから全然変わりません。そして、カホコもパパも、ママのこうした行動の問題点を具体的に指摘することはできません。パパはパパで数日会わないだけで号泣しちゃうくらいカホコを愛しているし、カホコはずっとママの言う通り生きてきて幸せだったので、どうしても説得力がないのです。  そんなママに忠告できる人が、ひとりだけいました。ママのママであるばあば(三田佳子)です。「カホコにできるだけのことをしてあげたい」「後悔したくない」というママに、ばあばは「子育てで後悔しない母親なんていない」「最後は覚悟を決めるしかない」と告げます。実際、ママはこの人に子育てされてきたわけなので、うっとおしいと思いつつも聞き流すことができません。 「子どもが転んでも立ち上がると信じて。愛するより、信じるほうが難しいんだから」  ママの心が揺れ始めます。そして、カホコにお願いされて帰ってきたパパに、こう尋ねるのです。 「パパ、あたし、カホコを甘やかし過ぎなのかな、ちょっと……」 ■「幸せが壊れるのが怖い」  そうして、ママの過保護鉄仮面にヒビが入り始めたころ、同じように幸せだったはずのママの妹2人の家にも波乱が訪れていました。節ちゃん(西尾まり)は、病気でチェリストの夢が断たれた一人娘・糸ちゃん(久保田紗友)が大荒れ。出会い系に手を出してホテルの前で男とモメて補導されたかと思えば、親に対して「親と思ってない」とか「どうしたらそんな退屈な人間になれるの」とか「恥ずかしいと思わないの」とか「死んでもアンタたちみたいな大人にならないから」とか、傍から見れば中二病爆発でほほえましい限りだけど当の親たちにとっては超絶ショックであろう罵倒を繰り広げました。  また、もうひとりの妹である環ちゃん(中島ひろ子)は、持病のぜんそくが悪化して入院生活に。夫・衛くん(佐藤二朗)の飲酒癖に悩んで、あまり眠れないそうです。「(衛くんを)怒らないであげて、反省してるし」と言うカホコに、環ちゃんはこうつぶやくのです。 「怒ってるわけじゃないのよ。幸せが壊れるのが怖いの、悪いことが起きそうで……」  妹たちがそれぞれに悩んでいる中、いよいよママのところにも「幸せを壊す悪魔」がやってきました。そうです、ハジメくんです。  なぜかずぶ濡れになっているカホコと一緒に、ハジメが玄関先までやってきました。 「これ以上、関わらないで! 心配なの、これからどうなるか、怖くて……」  ばあばに忠告されて、ママはいつになく弱気です。一方のハジメは超強気です。 「娘さんともう会えなくなるのは嫌です(キッパリ)」 「できれば交際を許してほしいと思ってますけど(キッパリ)」  そして、「また改めてお願いしに来ます」と礼儀正しく言い残して去っていきます。  この上なく心がザワザワするママですが、努めて平静を装いながら「ほら、早くお風呂入んなさい」とカホコの腕を引きます。壊されたくない日常を継続しようと必死です。しかし、ずぶ濡れになったカホコには大きな異変が現れていました。 「カホコ、もうママに甘えないようにする」  なんと、朝は自分で起きるし、洋服も自分で決めるし、食器も自分で洗ってお弁当も自分で作る。駅までも自分で歩く。花嫁修業のことも就職のことも、一回自分で考えてからママに伝えるようにする。と言うのです。なんということでしょう。  ママの顔面は再び鉄仮面と化し、「そう、わかった」と言い残すと荷物をまとめ、家を出て行ってしまったのでした。何を考えてるんだ、どんな気持ちなんだ、ママ! ■カホコとハジメに何があったかは、わりと重要ではない  以前にも書きましたが、ハジメという人物は、このドラマでほとんど唯一の“外部”として登場しました。つまりは、カホコにとっての社会そのものと言っていい存在です。  そのハジメとカホコが影響を与え合うことで、関係が結びついていく。それは、カホコと社会の関係が結びついていくことと同義として描かれています。カホコがいちいち新鮮に「こんなの初めて!」とリアクションを取りながら世界を広げる様がみずみずしく描かれることで、そして高畑充希と竹内涼真という2人の役者さんがみずみずしく演じ上げることで、『過保護のカホコ』は鮮やかな成長ストーリーとして成立しています。  しかし、ドラマが訴えようとするのは、あくまでママの変化であるように見えます。もっといってしまえば、「ママの狭い世界を破壊する」というところにゴールを設定しているように見える。そして、ママが徹底的に破壊されて、そこからささやかに再生する姿が見たくなってくるのです。やっちゃえ、遊川! って感じで。今回はここまで。 (文=どらまっ子AKIちゃん)

視聴率続落で2ケタ割れも、斉藤由貴の不倫騒動で面白さアップ!?『カンナさーん!』第4話

視聴率続落で2ケタ割れも、斉藤由貴の不倫騒動で面白さアップ!?『カンナさーん!』第4話の画像1
TBS系『カンナさーん!』番組公式サイトより
 お笑い芸人の渡辺直美が主演を務めるドラマ『カンナさーん!』(TBS系)の第4話が8日に放送され、平均視聴率9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から続落し、遂に2ケタ割れとなってしまいました。  まずは前回までのあらすじを少し。ファッションデザイナーとして働く河東カンナ(渡辺直美)は、夫・鈴木礼(要潤)が学生時代の恋人・草壁真理(シシド・カフカ)と浮気したことが許せず、シングルマザーとして生きる道を選択しました。  前回はその真理がカンナの前に登場。礼と息子・麗音(川原瑛都)をめぐる女の戦いが勃発…するかと思いきや、すぐに打ち解けてお互いのことを認め合うことに。さらには、礼の気持ちがまだカンナにあることを悟った真理が、別れを告げて去っていく展開になりました。  真理からの指摘で自分の気持ちに改めて気づかされた礼は、復縁することを考えます。その一方、カンナには仕事上で大きな転機が訪れることに。ファッション業界のカリスマ・ニック難波(加藤雅也)にデザインの才能を認められたのです。  その難波が登場したところからスタートした今回。難波はカンナの才能を認めながらも、まだ商品化するほどのレベルには達していないと指摘し、明後日までに新しく50枚のデザイン画を用意するように要求します。かなり厳しい注文ですが、自分がデザインした服を世界中の人に着てもらいたい、という夢を追い続けてきたカンナにとって、これ以上ないビッグチャンス。是が非でも難波に認められようと奮起します。  しかし、ここで問題が発生。大家さんの都合で、3カ月以内に家から出なければならなくなったのです。その報せはまず、賃貸契約者である礼のもとに来たのですが、カンナとの復縁を考えている礼はチャンスとばかり、自分の実家で同居しないかとカンナに持ち掛けるのです。  同居と復縁を同時に迫ってきた礼の都合の良さに怒り心頭になるカンナですが、今は夢を叶えるための時間が1分1秒でも欲しい。同居すれば、礼の母・柳子(斉藤由貴)や父・徹三(遠山俊也)が麗音の面倒を見てくれ、家事の負担も減る。その分、仕事に集中できます。そして悩んだ末に、期間限定での同居を受け入れることにしました。  早速、麗音を連れて礼の実家にお邪魔するカンナ。柳子のネチネチとした小言にイラつきはするものの、家事や子育ての負担が減り、“楽”だと感じる。ただ、“楽しく”はない。そんな心理状態が影響したのか、提出したデザイン画に対して難波から「線が躍ってない」とボツをくらってしまいます。  難波からもう1度チャンスをもらったカンナは、徹三から「いつも自分らしくいるところ」が長所だと指摘されたことで、同居によりその“らしさ”を失っていたことに気づきます。そして、礼と柳子に「楽するより、少々辛くても楽しい方を選択したい」と申し出て同居生活を解消するのです。  自分らしさを取り戻したカンナのデザインには躍動感が蘇り、難波からOKをもらうことに成功。さらには、「君を好きになってしまいそうだ」と、ビジネスだけでなくプライベートでもパートナーになることをアプローチされたところで第4話は終了となりました。  さて、感想ですが、今回はストーリーよりも斉藤由貴が注目される回となったのではないでしょうか。というのも、前回の放送翌日に発売された「週刊文春』(文藝春秋)で不倫疑惑が報じられたからです。  報道と同日に開いた会見で不倫を否定した斉藤ですが、世間の疑惑は募るばかり。そんな中、放送された同ドラマで斉藤が演じているのは、初回から優柔不断で身勝手な姿を見せ、ゲス不倫の挙句にカンナに見放されてしまった礼の母親役。過去にも何度か不倫報道で世間を賑わせたことがある斉藤ですが、このタイミングでのスキャンダルにより、図らずも“この親にしてこの子あり”という説得性を高めることになりました。  そんな斉藤がよりにもよって今回はカンナと同居し、元・嫁いびりをするのですから、ドラマのメインターゲットである主婦層のフラストレーションはこれまで以上に溜まったのではないでしょうか。その分だけ、カンナに強く感情移入するという効果をもたらしたかもしれません。  また、カンナに同居を提案した際、率直に復縁を申し出ればいいものの、「真理に言われて(カンナへの未練に)気づいた」と、わざわざ浮気相手の名前を出し、余計な前置きをしてカンナを怒らせてしまう礼の空気の読めなさ、ゲスっぷりは相変わらず光るものがありました。  次回は、そんな礼とカンナの間に難波が割り込み、三角関係に陥るということで、どんな展開になっていくのか楽しみに放送を待ちたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

視聴率続落で2ケタ割れも、斉藤由貴の不倫騒動で面白さアップ!?『カンナさーん!』第4話

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TBS系『カンナさーん!』番組公式サイトより
 お笑い芸人の渡辺直美が主演を務めるドラマ『カンナさーん!』(TBS系)の第4話が8日に放送され、平均視聴率9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から続落し、遂に2ケタ割れとなってしまいました。  まずは前回までのあらすじを少し。ファッションデザイナーとして働く河東カンナ(渡辺直美)は、夫・鈴木礼(要潤)が学生時代の恋人・草壁真理(シシド・カフカ)と浮気したことが許せず、シングルマザーとして生きる道を選択しました。  前回はその真理がカンナの前に登場。礼と息子・麗音(川原瑛都)をめぐる女の戦いが勃発…するかと思いきや、すぐに打ち解けてお互いのことを認め合うことに。さらには、礼の気持ちがまだカンナにあることを悟った真理が、別れを告げて去っていく展開になりました。  真理からの指摘で自分の気持ちに改めて気づかされた礼は、復縁することを考えます。その一方、カンナには仕事上で大きな転機が訪れることに。ファッション業界のカリスマ・ニック難波(加藤雅也)にデザインの才能を認められたのです。  その難波が登場したところからスタートした今回。難波はカンナの才能を認めながらも、まだ商品化するほどのレベルには達していないと指摘し、明後日までに新しく50枚のデザイン画を用意するように要求します。かなり厳しい注文ですが、自分がデザインした服を世界中の人に着てもらいたい、という夢を追い続けてきたカンナにとって、これ以上ないビッグチャンス。是が非でも難波に認められようと奮起します。  しかし、ここで問題が発生。大家さんの都合で、3カ月以内に家から出なければならなくなったのです。その報せはまず、賃貸契約者である礼のもとに来たのですが、カンナとの復縁を考えている礼はチャンスとばかり、自分の実家で同居しないかとカンナに持ち掛けるのです。  同居と復縁を同時に迫ってきた礼の都合の良さに怒り心頭になるカンナですが、今は夢を叶えるための時間が1分1秒でも欲しい。同居すれば、礼の母・柳子(斉藤由貴)や父・徹三(遠山俊也)が麗音の面倒を見てくれ、家事の負担も減る。その分、仕事に集中できます。そして悩んだ末に、期間限定での同居を受け入れることにしました。  早速、麗音を連れて礼の実家にお邪魔するカンナ。柳子のネチネチとした小言にイラつきはするものの、家事や子育ての負担が減り、“楽”だと感じる。ただ、“楽しく”はない。そんな心理状態が影響したのか、提出したデザイン画に対して難波から「線が躍ってない」とボツをくらってしまいます。  難波からもう1度チャンスをもらったカンナは、徹三から「いつも自分らしくいるところ」が長所だと指摘されたことで、同居によりその“らしさ”を失っていたことに気づきます。そして、礼と柳子に「楽するより、少々辛くても楽しい方を選択したい」と申し出て同居生活を解消するのです。  自分らしさを取り戻したカンナのデザインには躍動感が蘇り、難波からOKをもらうことに成功。さらには、「君を好きになってしまいそうだ」と、ビジネスだけでなくプライベートでもパートナーになることをアプローチされたところで第4話は終了となりました。  さて、感想ですが、今回はストーリーよりも斉藤由貴が注目される回となったのではないでしょうか。というのも、前回の放送翌日に発売された「週刊文春』(文藝春秋)で不倫疑惑が報じられたからです。  報道と同日に開いた会見で不倫を否定した斉藤ですが、世間の疑惑は募るばかり。そんな中、放送された同ドラマで斉藤が演じているのは、初回から優柔不断で身勝手な姿を見せ、ゲス不倫の挙句にカンナに見放されてしまった礼の母親役。過去にも何度か不倫報道で世間を賑わせたことがある斉藤ですが、このタイミングでのスキャンダルにより、図らずも“この親にしてこの子あり”という説得性を高めることになりました。  そんな斉藤がよりにもよって今回はカンナと同居し、元・嫁いびりをするのですから、ドラマのメインターゲットである主婦層のフラストレーションはこれまで以上に溜まったのではないでしょうか。その分だけ、カンナに強く感情移入するという効果をもたらしたかもしれません。  また、カンナに同居を提案した際、率直に復縁を申し出ればいいものの、「真理に言われて(カンナへの未練に)気づいた」と、わざわざ浮気相手の名前を出し、余計な前置きをしてカンナを怒らせてしまう礼の空気の読めなさ、ゲスっぷりは相変わらず光るものがありました。  次回は、そんな礼とカンナの間に難波が割り込み、三角関係に陥るということで、どんな展開になっていくのか楽しみに放送を待ちたいと思います。 (文=大羽鴨乃)

窪田正孝が尻を剥かれても5.8%!『僕たちがやりました』尻より気になる、マルの“童貞問題”

窪田正孝が尻を剥かれても5.8%!『僕たちがやりました』尻より気になる、マルの童貞問題の画像1
関西テレビ『僕たちがやりました』番組公式サイトより
 8日に放送された『僕たちがやりました』(フジテレビ系)の第4話。視聴率は5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回から0.8ポイントダウンでした。面白いけどなー。見てて気持ちのいいドラマじゃないから、仕方ないかなーという感じで。今回も振り返りです。 (前回までのレビューはこちらから)  いたずらで仕掛けた小型爆弾がプロパンガスに引火して10人の死者を出してしまった矢波高爆破事件から数日。パイセン(今野浩喜)は捕まっちゃうし、家には警察が来てるから帰れないし、パイセンからもらった300万円の口止め料はマル(葉山奨之)に持ち逃げされちゃったし、爆破で大ケガを負って車イスが必須になった矢波高の番長・市橋(新田真剣佑)は「殺す……!」とか言ってくるしで、今日も元気に逃亡生活中のトビオ(窪田正孝)。しかし、どうやら自分たちが“真犯人ではない”可能性が出てきて、ほんのひととき罪悪感から解放されます。  トビオたちの計画では、プロパンの近くに爆弾を仕掛ける予定はありませんでした。どうやら、あの夜トビオたちとばったり出会って目撃者になった矢波高教師の熊野(森田甘路)が、仕掛けられた爆弾を移動させたのではないか、というのがトビオの見方です。熊野は矢波高生たちにボコられていたので、復讐の動機はある。トビオは熊野が真犯人だと確信し、伊佐美(間宮祥太朗)とともに熊野のアパートに忍び込み、証拠をつかむことにしました。  しかし、いざ忍び込んでみると、熊野のパソコンに残っていたのは、まったく逆の証拠でした。男子生徒を性的な感じで盗撮した動画の中に、1本だけ様子の違うファイルが。再生してみると、パイセンらしき人物がトコトコ走りながら爆弾を落とし、それをプロパンのほうに蹴飛ばしている様子がばっちり映っていたのです。動画の中のパイセンは気づいていないようですが、これは完全に、やっぱり「僕たちがやりました」状態となってしまいました。  一方、トビオたちを殺したくて仕方がない市橋は、トビオの幼なじみである蓮子(永野芽郁)を呼び出し、トビオの居場所を吐くように迫ります。しかし、蓮子はマジで知らないし、知ってても教えないと言う。市橋は立ち去る蓮子を追いかけようとしますが、車イスから転がり落ちてしまいます。  地べたに這いつくばった市橋の口から、嗚咽が漏れます。 「なんで、なんで俺なんだよ……」  いわく、あの程度のゴミどもに何もかも潰されたことが許せないそうです。あいつらがのうのうと生きていくのを考えたら、心臓がきゅーってなって死にたくなると、涙、涙で訴えるのです。  蓮子はそんな市橋に、ある提案をしました。 「一緒にトビオ、捜さない? あんたは殺すため、あたしは告るため。あたし、トビオのこと好きみたいだからさ」  永野芽郁ちゃんにそんなことを言われたら、それこそもう死んでもいいくらい幸せなはずですが、もちろんトビオにその言葉は届きません。「完全に殺人犯じゃん、俺」と、再び罪悪感に苛まれることになったトビオはビルの隙間で廃棄のドーナツをかじったり、「ヤング」と名乗ったヤングなホームレス(桐山漣)と仲良くなったり、あまりに頼りになるヤングさんを「ニューパイセン」として崇めることにしたり、要するにもうドン底となっていました。  一方そのころマルは、トビオの300万円を持ち逃げして計600万円の逃亡資金を懐に、どこに身を隠しているかと思ったら、熱海の高級クラブで豪遊中。うららちゃんというホステス(おのののか)に入れあげ、ピンドン入れまくりで、あっという間に全額溶かしてしまいました。  うららちゃんは言います。 「うち、マルくんのこと大好きやで。せやけど、お金がないと、もう会われへんやん」  要するに店外で会う意思など一切ないという宣言なのですが、マルは理解しません。そういえば、伊佐美はまだ300万円持っているはずです。次はあいつから盗めばいいや、と心に決めたようです。  取り調べを受けているパイセンは、弁護士に「自白しなければ大丈夫」と言われたこともあって、RG的な「犯罪者あるある」を言いたがってみたりしていましたが、証拠の動画を見せられて完落ち寸前。ところが、そこらへんの交番に「真犯人」を名乗る男が出頭してきたことで、事態は大きく動くことになりそうです。というところまでが、クロスカッティングを多用しながらテンポよく描かれました。 ■あと、尻。  あと、実はゲイだったヤングさんにトビオが尻を剥かれるというサービスカットもありましたよ。  さて、前回のレビューでは、原作にあった苛烈な罪悪感についてのお話をやめて「真犯人は誰だ!」的なポップでテレビ向きのミステリーに傾いていくのかなと書いたんですが、熊野への疑いはあっさり晴れてしまいました。  今のところ熊野の登場は単なる尺の引き伸ばし以上の役割を果たしていませんが、この作品って面白みの部分がかなり原作に頼り切った形で、改変した部分があまり上手くいっていないような気がするので、けっこう先行きが心配になる回でした。  俳優部がハマっている分、原作と切り離して見るのは難しいので、あんまりプロットの正確性とか辻褄とかは厳密に求めず、シーンの楽しさとテンポのよさを楽しむのがよいかもしれません。うーん、マルがこの時点で風俗で童貞を捨ててるかどうかって、後半に向けてけっこう重要なポイントだと思うんですけど、どうするんだろうか。 (文=どらまっ子AKIちゃん)

フジ月9『コード・ブルー』がゴシップドラマ化!? 戸田恵梨香の“不倫展開”に驚愕!

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「前のシーズンよりつまらない」「心に響かない」「泣けない」「ヘリが出てこない」と辛らつな声が大きくなってきた月9『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)。7日放送の第4話の平均視聴率は13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、初回以降、ゆるやかに右肩下がりとなっています。  前回、シアン中毒になった冴島(比嘉愛未)の胎児への影響には全く触れられず、視聴者をモヤモヤさせましたが、今回はスッキリ見られるでしょうか? あらすじを振り返ります。

デキ婚に不倫……ゴシップ医療ドラマ!?

 藤川とのデキ婚を決意したフライトナースの冴島は、ヘリを降り、産休に入るまで内勤として“自信過剰ナース”雪村(馬場ふみか)の指導にあたることに。先週くらいからドクターヘリ感が薄れている同作ですが、ますます院内の描写が増えそう……。  とはいえ、早速、ドクターヘリ要請が。バーベキュー中にカセットコンロが爆発し、8歳の少年の首にバーベキュー用の串が貫通。現場での処置は難しいと判断され、速攻で翔北の初療室に運ばれました。もしや、ドクターヘリのシーン、これだけ……?  少年は、生まれつき脳内の動脈が未発達だったため、処置に難航。そこで、天才脳外科医ツートップである藍沢(山下智久)と新海(安藤)が、少年の腕の血管を脳につなぎ、一時的に血液を流すための大手術を実施。新海いわく「かんっぺきな仕上がり」で、少年は一命を取り留めます。  一方、入院中の橘(椎名桔平)と三井(りょう)の10歳の息子・優輔(歸山竜成)の容態が急変。ストレス性の胃炎になり吐血したものの、大事にはいたらず。  しかし、優輔と同じ拡張型心筋症で入院している11歳の友人・暁人(樋口海斗)が、合併症を患い急死。優輔は両親を心配させまいと、最初は強がって無表情でゲームをしていたものの、両親と遠くの花火大会を見ているうちに号泣。「暁人と一緒に見たかった」「ごめん、泣いちゃだめだよね、心拍が上がっちゃう」と涙をこらえようとします。  また、今回はなんと、フライトドクターの緋山(戸田恵梨香)にロマンスを予感させる展開が。頸椎を損傷し入院中の有名料理人・緒方(丸山智己)に、「今日私がやったこと。熱傷処置、切り傷の縫合、家族への説明、褥瘡の手当て。つまんない処置ばっか。最後は緊急オペに入ったけど、患者は死んだ」と病院の内情をペラペラ……。さらに、周産期医療に戻りたいのに、若い代わりの子が入ってしまい、戻れなくなってしまったと愚痴ります。  あらあら、こんなこと患者にペラペラしゃべって大丈夫? それに、緋山先生ってこんなキャラだったっけ? 患者の気持ちを大切にしているイメージがあったので、落ち込んでいるとはいえ、こんな言い方をするなんてちょっとびっくりです。  そんな緋山に、「闇ん中にいるときこそ、気合で明るくするんだよ」とポジティブな言葉を浴びせる緒方。その言葉に救われる緋山ですが、後日、緒方の嫁と鉢合わせ。なぜか「ガガーン!」的な表情を浮かべています。って、好きになってたんかーい。  もしやこれって、流行りの不倫ネタを無理やりブチ込んだ感じ? だとしたら、いらないよ!

「ドクターヘリ」感は減る一方……

 というわけで、かわいそうな子どもが3人連続で出てきたと思ったら、いきなり恋愛要素が投入された第3話。第1話と第2話は救命救急センターのバタバタ感が描かれていてワクワクしましたが、第3話からフワ~っとした感じに。例えるなら、『24時間テレビ』(日本テレビ系)内の闘病ドラマみたいな感じでしょうか。あんなに忙しそうだったドクターたちも、第3話からいきなり暇そうに見えます。なんか、主要キャストがオペ室に大集合してたし。  演出家が第3話から変わったからですかねえ? それとも、ヘリの撮影ができない事情でもあるのかなあ? おそらく、『コード・ブルー』ファンの多くが、もっとロケ多めの、緊迫感とスピード感溢れる以前の感じを求めているのではないでしょうか? 多分、順番的に、次回は第1・2話を手掛けた演出家に戻ると思うので、期待したいと思います。  あと、初回から、やたらと小学生くらいの子どもが死にそうになったり、死んだりしている同作ですが、私、フィクションとわかっていても見てられないのですよ……。独身時代なら鼻くそほじりながら見られたんですが、子を授かってからは、「ああああああああ! 子どもがあああああ! 見たくないいいいい!」と顔をしかめてしまいます。正直、こんなにも子どもが血を流すドラマだとわかっていたら、月9のレビューなんて担当しませんでしたよ、ええ。でも、引き受けたからには、子どもが何人死のうと、顔をしかめながら最終回までレビューしていきますので、よかったら読んでください。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

日テレ『ウチの夫は~』に『逃げ恥』のデジャヴュ!? チープな脚本は『汐留パラダイス』PRのせい?

日テレ『ウチの夫は~』に『逃げ恥』のデジャヴュ!? チープな脚本は『汐留パラダイス』PRのせい?の画像1
 関ジャニ∞・錦戸亮主演のハートウォーミングお仕事ホームコメディ『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)の第4話。平均視聴率は前回より0.9%上昇の9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まずまずの結果となりました。  仕事ができなさすぎて、入社7年間のうちに8回も部署異動させられたという主人公ですが、これまで、劇中で明らかに仕事ができない描写は皆無。それどころか、話も上手で、取引先の人たちには受け入れられ、上司には目をかけられ、結果的に成功させている仕事のほうが多い……というタイトル負け(勝ち?)状態となっています。  なお、海外の有料チャンネル「GEM」にて、7カ国で国内外同時放送されている同作ですが、英題は「My Loser Husband」。内容には、こちらのほうが近い気がします。  今度こそ、仕事ができない主人公が見られるでしょうか? 第4話のあらすじを振り返りましょう。

イモトアヤコ大活躍

 司(錦戸)がダメ社員であることを知り、見下すどころか「ダメなつかぽんを知って、かわいい夫の魅力に気が付いてしまったのだ♪」と、“プロ妻”ぶり全開の沙也加(松岡茉優)。  とはいえ、司は大卒で、イケメンで、社内報を作るほどの大手企業の社員ですからね。首切りの危機は付きまとうとはいえ、沙也加も世の女性憧れの専業主婦を謳歌してますし、このマンションもDIYで壁に思いっきり穴空けてる感じからして、持ち家っぽい。これまで昇給が少なかったとしても、年収700万円程度はもらってそうです。なんてうらやましい妻。  そんな、勝ち組の中の負け組である司ですが、テレビ局のイベント『超★汐留パラダイス!』のステージで行われる15分の隙間企画「毒舌ラップバトル~DOTAMAと5人の戦士たち~」の担当を任されることに。深夜の人気ラップ番組に出演しているラッパー・DOTAMA(本人)と、素人ラッパーがラップバトルで対決する企画だそうです。早速、参加者を募るため、ホームページに応募フォームを作成します。  そんな中、マタ友・あかり(イモトアヤコ)の夫の“ブヒ丸”こと彦丸(脇知弘)が、妻に内緒で若い女と昼間に外で会っていることが発覚。さらに、口座から50万円が引き落とされていることに気付いたあかりは激怒し、沙也加の家へ。  後に、ブヒ丸は密かに税理士を目指しており、若い女は家庭教師だということが判明しますが、あかりは相談もなしに決めてしまったことに激怒。ブヒ丸が迎えに来ますが、あかりは追い返してしまいます。  途方に暮れているブヒ丸の元へ駆け寄り、「毒舌ラップバトル」の話を持ちかける司。イベントにはあかりも遊びにくるため、「彦丸さんの思いを、ラップにして伝えましょう」と誘います。

やっと、仕事ができないシーンが!

 イベント前日、出場者たちに確認の電話を入れるも、テレビ放映があると勘違いしていたラッパーたちが次々とキャンセル。出場者5人のうち4人に断られ、彦丸しかいなくなってしまいました。DOTAMAとの共演に価値はないんでしょうか……。  応募フォームにはテレビ放映がない旨を記載していた司ですが、出場者にメールを送りっぱなしにしていて、前日まで連絡を取らなかったんだとか。これを見て、同僚は「できない奴あるあるですね」と陰口をたたきます。  やっと、わかりやすく仕事ができない場面が登場しましたが、この「できない奴あるあるですね」という周りのセリフで強調している辺り、「やべっ、仕事できない場面、描いてなかった」という脚本家の意図が見え隠れします。今後は毎回、この「できない奴あるある」が出てくるのかしら?  で、司は出場者に断られたことを上司に報告。すると、土方チームリーダー(佐藤隆太)は、「中止にしろ。隙間企画で、無くなっても、なんの影響もないよな?」と言い放ち、同僚も「VTRでも流すか」と、「毒舌ラップバトル」に未練はないようです。えー! 全体的にDOTAMAの扱いが酷い!  しかし、司が出場を断った4人の家に頭を下げに行くと、ラッパーたちはすんなり出場OKに。当日、盛り上がりを見せる「毒舌ラップバトル」ですが、ステージに登場したブヒ丸は、緊張からか、DOTAMAの毒舌ラップに怯んだのか、放心状態に。見かねたあかりが乱入し、ブヒ丸に「私はなあ できる男 頼れる男 そんな男を結婚したいなら あんたじゃない! あんたとだったら 歳取っても楽しく暮らせると思ったから 結婚したんだYO!」とラップで思いを伝え、仲直りしました。

『超★汐留パラダイス!』の宣伝?

 これまでのよくできた話と比べると、チープでかなり強引な展開が目立った今回。日テレ社屋で開催中の『超★汐留パラダイス!』の宣伝を入れるという縛りがあったせいでしょうか?  そして、同作初の“仕事ができない”シーンが出てきたものの、結果的にはイベントを大成功させ、土方も「お前に任せてよかったよ」とご満悦。いや、ただの痛快サクセスストーリーだろ、これ。  また、「妻に呆れられているんじゃないか」「仕事ができない僕に対する思いが変わったんじゃないか」と不安になっていた司ですが、沙也加は「前より、今のつかぽんが好き♪」とどこまでもラブラブ。夫婦がみんなこんな感じだったら、どんなに幸せでしょうね……(遠い目)。  そういえば、司の夢に出てきた、お悩み相談番組のシーンが、もはや『逃げ恥』(TBS系)のデジャヴュのようでした。似てる似てると言われている同作ですが、ついにここまで! もう、逆に全く意識してないんじゃないかとすら思えます。  というわけで、ちょっと中弛み感が漂っていた第4話。このまま最終回に向けてパワーダウンしないよう、心から願っています。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

日テレ『ウチの夫は~』に『逃げ恥』のデジャヴュ!? チープな脚本は『汐留パラダイス』PRのせい?

日テレ『ウチの夫は~』に『逃げ恥』のデジャヴュ!? チープな脚本は『汐留パラダイス』PRのせい?の画像1
 関ジャニ∞・錦戸亮主演のハートウォーミングお仕事ホームコメディ『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系)の第4話。平均視聴率は前回より0.9%上昇の9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、まずまずの結果となりました。  仕事ができなさすぎて、入社7年間のうちに8回も部署異動させられたという主人公ですが、これまで、劇中で明らかに仕事ができない描写は皆無。それどころか、話も上手で、取引先の人たちには受け入れられ、上司には目をかけられ、結果的に成功させている仕事のほうが多い……というタイトル負け(勝ち?)状態となっています。  なお、海外の有料チャンネル「GEM」にて、7カ国で国内外同時放送されている同作ですが、英題は「My Loser Husband」。内容には、こちらのほうが近い気がします。  今度こそ、仕事ができない主人公が見られるでしょうか? 第4話のあらすじを振り返りましょう。

イモトアヤコ大活躍

 司(錦戸)がダメ社員であることを知り、見下すどころか「ダメなつかぽんを知って、かわいい夫の魅力に気が付いてしまったのだ♪」と、“プロ妻”ぶり全開の沙也加(松岡茉優)。  とはいえ、司は大卒で、イケメンで、社内報を作るほどの大手企業の社員ですからね。首切りの危機は付きまとうとはいえ、沙也加も世の女性憧れの専業主婦を謳歌してますし、このマンションもDIYで壁に思いっきり穴空けてる感じからして、持ち家っぽい。これまで昇給が少なかったとしても、年収700万円程度はもらってそうです。なんてうらやましい妻。  そんな、勝ち組の中の負け組である司ですが、テレビ局のイベント『超★汐留パラダイス!』のステージで行われる15分の隙間企画「毒舌ラップバトル~DOTAMAと5人の戦士たち~」の担当を任されることに。深夜の人気ラップ番組に出演しているラッパー・DOTAMA(本人)と、素人ラッパーがラップバトルで対決する企画だそうです。早速、参加者を募るため、ホームページに応募フォームを作成します。  そんな中、マタ友・あかり(イモトアヤコ)の夫の“ブヒ丸”こと彦丸(脇知弘)が、妻に内緒で若い女と昼間に外で会っていることが発覚。さらに、口座から50万円が引き落とされていることに気付いたあかりは激怒し、沙也加の家へ。  後に、ブヒ丸は密かに税理士を目指しており、若い女は家庭教師だということが判明しますが、あかりは相談もなしに決めてしまったことに激怒。ブヒ丸が迎えに来ますが、あかりは追い返してしまいます。  途方に暮れているブヒ丸の元へ駆け寄り、「毒舌ラップバトル」の話を持ちかける司。イベントにはあかりも遊びにくるため、「彦丸さんの思いを、ラップにして伝えましょう」と誘います。

やっと、仕事ができないシーンが!

 イベント前日、出場者たちに確認の電話を入れるも、テレビ放映があると勘違いしていたラッパーたちが次々とキャンセル。出場者5人のうち4人に断られ、彦丸しかいなくなってしまいました。DOTAMAとの共演に価値はないんでしょうか……。  応募フォームにはテレビ放映がない旨を記載していた司ですが、出場者にメールを送りっぱなしにしていて、前日まで連絡を取らなかったんだとか。これを見て、同僚は「できない奴あるあるですね」と陰口をたたきます。  やっと、わかりやすく仕事ができない場面が登場しましたが、この「できない奴あるあるですね」という周りのセリフで強調している辺り、「やべっ、仕事できない場面、描いてなかった」という脚本家の意図が見え隠れします。今後は毎回、この「できない奴あるある」が出てくるのかしら?  で、司は出場者に断られたことを上司に報告。すると、土方チームリーダー(佐藤隆太)は、「中止にしろ。隙間企画で、無くなっても、なんの影響もないよな?」と言い放ち、同僚も「VTRでも流すか」と、「毒舌ラップバトル」に未練はないようです。えー! 全体的にDOTAMAの扱いが酷い!  しかし、司が出場を断った4人の家に頭を下げに行くと、ラッパーたちはすんなり出場OKに。当日、盛り上がりを見せる「毒舌ラップバトル」ですが、ステージに登場したブヒ丸は、緊張からか、DOTAMAの毒舌ラップに怯んだのか、放心状態に。見かねたあかりが乱入し、ブヒ丸に「私はなあ できる男 頼れる男 そんな男を結婚したいなら あんたじゃない! あんたとだったら 歳取っても楽しく暮らせると思ったから 結婚したんだYO!」とラップで思いを伝え、仲直りしました。

『超★汐留パラダイス!』の宣伝?

 これまでのよくできた話と比べると、チープでかなり強引な展開が目立った今回。日テレ社屋で開催中の『超★汐留パラダイス!』の宣伝を入れるという縛りがあったせいでしょうか?  そして、同作初の“仕事ができない”シーンが出てきたものの、結果的にはイベントを大成功させ、土方も「お前に任せてよかったよ」とご満悦。いや、ただの痛快サクセスストーリーだろ、これ。  また、「妻に呆れられているんじゃないか」「仕事ができない僕に対する思いが変わったんじゃないか」と不安になっていた司ですが、沙也加は「前より、今のつかぽんが好き♪」とどこまでもラブラブ。夫婦がみんなこんな感じだったら、どんなに幸せでしょうね……(遠い目)。  そういえば、司の夢に出てきた、お悩み相談番組のシーンが、もはや『逃げ恥』(TBS系)のデジャヴュのようでした。似てる似てると言われている同作ですが、ついにここまで! もう、逆に全く意識してないんじゃないかとすら思えます。  というわけで、ちょっと中弛み感が漂っていた第4話。このまま最終回に向けてパワーダウンしないよう、心から願っています。 (文=どらまっ子TAMOちゃん)

「お金を支配したい!」 元子のお金に対する並々ならぬ執着心があらわに『黒革の手帖』第3話

「お金を支配したい!」 元子のお金に対する並々ならぬ執着心が露わに『黒革の手帖』第3話の画像1
テレビ朝日系『黒革の手帖』番組公式サイトより
 女優・武井咲が“銀座で1番若いママ”役を演じるドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の第3話が放送され、平均視聴率10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から1.4ポイント減となってしまいました。  さて、その前回までのあらすじを少し。脱税している顧客の情報をメモした“黒革の手帖”を脅しのネタにして、派遣社員として働いていた東林銀行から1億8,000万円を横領し、その資金を元手に銀座でクラブ・カルネを開いた原口元子(武井咲)。前回、お金に困っているという銀行員時代の同僚・山田波子(仲里依紗)を店のホステスとして雇うことになりました。  外見も内面も地味だった波子ですが、働き始めると一変。夜の仕事が性に合っていたらしく、瞬く間に売り上げを伸ばしていきます。そして、クラブの常連である楢林クリニック院長・楢林謙治(奥田瑛二)をパトロンにして、独立することを宣言。しかし、波子が出店しようとしているのは、元子の店と同じビルでした。  恩を仇で返された元子は、妨害工作に打って出ます。実は、元子の持つ黒革の手帖には、楢林の名前も記されているんですね。さらに、楢林の愛人・中岡市子(高畑淳子)を味方につけ、脱税をバラすと脅して楢林に波子への出資をやめさせます。  クラブ出店ができなくなり、元子に怒りを覚える波子。銀行を辞める直前の元子の不穏な様子を思い出し、探りを入れるべく銀行員時代の上司・村井亨(滝藤賢一)に会いに行きます。  その村井は、黒革の手帖で脅されて元子の横領を許し、自身は責任を取らされて出世コースから外され給料はカット。元子が横領した金で店を開いたことを知り、怒りをたぎらせます。  村井は営業中のカルネへ直接足を運び、元子に「100万円貸してくれ」と要求。応じない元子に業を煮やし、ネクタイで首を絞めて殺そうとするのですが、ここでタイミングよく現れた、クラブの常連客で衆議院議員秘書の安島富夫(江口洋介)に妨害され逃走。元子は危ういところで命をとりとめました。  命の危険にさらされながらも、元子のお金への執着心が弱まることはありません。銀座で1番のクラブ・ルダンが売りに出されることを知り、その購入資金を得るために黒革の手帖から次なる獲物を探します。そして、そのターゲットに選ばれた大手予備校・上星ゼミナールの理事長・橋田常雄(高嶋政伸)がカルネに来店しところで第3話は終了となりました。  さて、今回の感想。前回は、夜の蝶へと変貌していく波子の様子や、楢林、市子との三角関係がメインに描かれ、そのいざこざを陰で操っていた元子は、主役ながらもどこか蚊帳の外といった印象でした。  しかし、今回は再び、元子にスポットライトが戻りました。特に印象的だったのは、楢林とヨリを戻した市子との会話シーンです。元子は、父親が遺した借金返済で母親が苦労する姿を嫌というほど見てきたため、男の犠牲になる女に共感できないのです。  そのため、楢林のもとへ戻った市子に対して元子は、嘲笑ともとれるような態度を見せてしまいます。それにムッとした市子は、「元子さん、今、幸せ?」と切り出し、男女の幸不幸は当事者たちしかわからないこと、借金返済に苦しみながらも元子の母親もきっと幸せだったことなどを語るのです。しかし、幼少期の苦労で“お金こそすべて”という価値観をもつ元子の心には、愛だの恋だのという市子の話はまったく響きません。  また、元子が安島に対して、「誰よりたくさんお金を手にして、お金を支配したいんです」と言うシーンもありました。元子がお金に苦労したという情報は初回から明かされていましたが、今回は特にそれを強調するシーンが目立ちました。これは、今後ますますお金にがめつくなっていく元子を描くための布石だったのでしょう。  原作の元子は30代半ばという設定で、銀行内での肩身の狭さや不満が募った挙句に大金を横領。今まで自分に見向きもしなかった男たちへの復讐心が、銀座でのし上がっていく原動力になっていました。しかし、ドラマ版では20代前半という設定になったため、お金に執着する動機を変える必然性があった。今回は、その動機を明らかにすることにシーンを費やす回となったようです。  育った環境やお金への考え方が違うことで、元子の人間性は原作とは異なったものになるはず。基本的なストーリーラインは寄り添いつつも、キャラクター的には今後ドラマならではのオリジナル性が発揮されていくことになるのではないでしょうか。  さて、次回は、橋田が隠し持つ預金3億円をターゲットにするということで、ますます悪女になっていくであろう元子に目が離せません。 (文=大羽鴨乃)

視聴率右肩下がり! 深田恭子がただのお飾りに? 『ハロー張りネズミ』第3話

視聴率右肩下がり! 深田恭子がただのお飾りに? 『ハロー張りネズミ』第3話の画像1
TBS系『ハロー張りネズミ』番組公式サイトより
 瑛太主演ドラマ『ハロー張りネズミ』(TBS系)の第3話が先月28日に放送され、平均視聴率6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。初回10.3%、前回7.6%と右肩下がりが続いてしまっています。  前回、四俵蘭子(深田恭子)から育ての父・四俵乙吉(平田満)の25年前の死の真相を突き止めて欲しいと依頼された、あかつか探偵事務所の探偵・七瀬五郎(瑛太)。乙吉は当時、大規模な土地の転売に失敗しそうになり、サンダー貿易の副社長職を追われ、それを苦に自殺したとみなされていました。  しかし最近、蘭子の元に、乙吉が殺される寸前のものと思しき生々しい音声が録音されたCDが送られてきたというのです。そのため蘭子は、乙吉は自殺したのではなく、25年前に社内で派閥争いを繰り広げていた、現・サンダー貿易会長の舞原(中原丈雄)に殺されたのではないかと主張します。  そのCDに吹き込まれていたメッセージを頼りに、当時総会屋をしていた南謙次郎(リリー・フランキー)の元に辿り着いた五郎は、舞原と建設大臣・蛭田庄次郎(千本松喜兵衛)との癒着関係を証明する資料を手に入れます。  そこから判明した25年前の真相は、こういったものでした。まず、アラブ系の企業が巨大レジャーランドの建設を計画していることを乙吉が聞きつけ、転売目的で予定地を購入。しかし、その情報は舞原が流したデマだったのです。途方に暮れる乙吉に代わって舞原は政府にネクストエネルギー施設(原作では原発)を売却したのですが、これは蛭田と結託して行われた乙吉の追い落とし作戦だったのです。  また、五郎の同僚・小暮久作(森田剛)の調査により、蘭子にCDを送り付けてきたのが、乙吉の秘書を務めていた仲井隆(吹越満)だということが判明します。  仲井の説明によれば、25年前の事件をきっかけに会社を辞め、何もかも忘れようと実家に戻ったとのこと。しかし、何の因果か、実家のすぐそばにはネクストエネルギー施設があり、6年前に爆発事故が起きたというのです。その爆発に巻き込まれ、妻子を失ってしまったことで復讐心を募らせ、乙吉の死の真相を調査してもらうために蘭子に匿名でCDを送ることにしたのだと打ち明けます。  仲井の復讐を叶えるため、五郎は奮起します。しかし、乙吉を殺した実行犯が誰なのかはわからず。乙吉が自らの血で書き残した「ARABIAN」というダイイングメッセージだけが手がかり。ここから五郎は、アラブ系の企業の関係者なのではないかと推測するのですが、事態は急転直下。仲井がサンダー貿易に乗り込み、舞原を殺害してしまうのです。  実は、「ARABIAN」というダイイングメッセージは、頭文字がNではなくMで、しかも逆から読まなければならない。つまり乙吉は「MAIBARA」と書いていたんですね。それを知った仲井は、そのことを五郎たちには告げず、ひとりで乙吉の仇を討ったのです。  乙吉の死の真相を突き止めたことで調査は終了。蘭子はホステスの仕事を辞めて、あかつか探偵事務所の事務員として働くことになり、そこで第3話は終了となりました。  さて、感想ですが、前回のレビューで、25年前の事件をなぜ今更になって調査するのか疑問だと書きました。蘭子にはCDが送られてきたという動機がありますが、その背景、つまり送り主の動機が前回は提示されていませんでした。  それが今回、仲井の登場で明かされることになるのですが、かなり強引だと感じました。ネクストエネルギー施設の爆発に妻子が巻き込まれたため復讐を思いついたとのことですが、それが6年前のことで、その間は一体何をしていたのでしょうか? 最後は舞原に銃を突き付けてまで殺すほどに憎悪の念を抱いていたのに、CDを匿名で送り付けて調査は蘭子任せというのはちょっと無理がある気がしました。  それに、仲井が舞原を殺して終わりというのは何とも味気なく感じました。原作では、舞原たちを殺すのは南なんですね。実は南は、建設大臣の妾の子供。芸者をしていた母の手で育てられ、貧しい生活で苦労したことから父親に憎しみを抱き殺したという経緯がありました。  また、原作で南は蘭子の元カレでもあり、五郎との三角関係というちょっとした緊張感のある人間ドラマも描かれていました。そのことで必然的に蘭子のキャラクターも掘り下げられたのですが、ドラマの蘭子は、ただフェロモンを振りまいているだけのお飾りのようになってしまっています。特に五郎と深い仲になったわけでもないのに、ホステスから場末の探偵事務所の事務員に転職した動機もさっぱりです。  個人的には3話分を使ってでも蘭子篇をしっかりと描いて欲しかったのですが……。次回はポルターガイスト現象に関する調査で、霊媒師役として蒼井優が登場するとのこと。今回のモヤモヤを吹き飛ばすような面白いエピソードとなることを期待したいと思います。 (文=大羽鴨乃)

11.1%で2ケタキープの『過保護のカホコ』“ブチ切れ”時任三郎に見た「本当の意味でホラー」

11.1%で2ケタキープの『過保護のカホコ』ブチ切れ時任三郎に見た「本当の意味でホラー」の画像1
日本テレビ系『過保護のカホコ』番組公式サイトより
 遊川和彦脚本の『過保護のカホコ』(日本テレビ系)も第4話まできました。視聴率は11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、やや落としたものの2ケタキープです。この出来で、なんで落ちるかね~、と思うくらい面白いのだけど。 (前回までのレビューはこちらから)  さて、今回は時任三郎演じるパパのお話なので、パパ目線で振り返ってみます。  前回、初めて人に恋をして、その相手をママ(黒木瞳)にボロクソにけなされてブチ切れちゃった愛娘のカホコ(高畑充希)。見たこともない顔で「これ以上、カホコの邪魔しないで!」と絶叫すると、家を飛び出して行ってしまいました。  数時間後、マンションの下に降りてみると、エントランスのところにママがいました。どうやらカホコを探しに出たようですが、「ゴミ捨てに出た」とか言って、部屋に戻ってしまいます。見ると、汗だくのカホコがそこに佇んでいました。  とりあえず家に連れ帰って寝かしつけましたが、翌朝から我が家では前代未聞の冷戦が始まります。なんと、朝なのにママがカホコを起こしません。ママはいつも通りカホコの服を選んであげますが、あろうことかカホコは、好きになった麦野くん(竹内涼真)のために買った緑のワンピースを着て起きてきます。ママは朝ごはんこそ作ってあげてるし、カホコもそれを食べてはいるけど、お互いパパを通してしか会話をしません。いつも通りママは駅までカホコとパパを車で送ってくれるものの、車内の雰囲気は最悪。 「ママがいっくら反対しても、絶対カホコ付き合うからね、麦野くんと!」  駅に着くと、カホコはそう言い残して車を降ります。もう耐えられない。  その夜の帰路、マンションに続く石段に、カホコの姿を見つけました。カホコはまるで、魂が抜けたように視線が定まらず、フラッフラです。  家に着くと、ママの機嫌も直っていません。それでもカホコの大好物であるオムライスを作って待っていますが、カホコは「ママに言っといて、ご飯いらないって」と言い残して部屋にこもってしまいます。その前に、もう一言ありました。 「ついでに言っといて、カホコ、フラれたから安心してって」  どうやらカホコは、麦野くんにフラれたようです。カホコの部屋からは、すすり泣く声が漏れてきます。一方ママはゴキゲンな鼻歌を一節やると、顔面にパックをして寝てしまいました。  カホコの部屋に入ると、カホコは床にうずくまって、まだ泣いていました。しかし話を聞くと、フラれたショックで落ち込んでいるのではなく、フラれてショックでもう二度とご飯なんか食べたくないと思っていたのに、お腹がぺこぺこになってしまったことが悲しいのだそうです。ママにバレないようにコンビニでオムライスなどを買ってきて食べさせます。そのゴミを捨てようとしているところをママに見つかりますが、特に咎められることはありませんでした。しかし、ママはこんなことを言うのです。 「過保護なんだから、パパは」  こういうとき、パパはパウエル長官の言葉を思い出すのでした。 「大事なのはいつも冷静でいることと親切でいることだ」  冷戦が続く日曜日。部屋にこもりきりのカホコを、ママの実家に連れて行くことにしました。何しろママの方のじいじとばあばは、無条件にカホコを「かわいいかわいい」と肯定してくれる貴重な存在。カホコもそれを自覚していて、ネットで調べた失恋からの立ち直り方に「自分を肯定してくれる人と会って、自信を取り戻す」とも書いてあったので、着いて行くことにします。  しかし、ばあばがなんだか元気がありません。じいじが呼んだママの妹夫婦2組も、ちょっと雰囲気が悪いです。せっかくカホコを元気づけようと思って連れてきたのに……と思っていたら、カホコが「ビールを飲んでみたい」と言い出しました。一杯だけのつもりが、パパも含めてみなさんいろいろ溜まっていたようで、全員泥酔してしまいました。勢い、カホコは酔っ払ったままじいじの家を飛び出していきます。追いかけようにも、カホコは脚が速い!  その晩、カホコは酔いつぶれたまま、麦野くんに背負われて帰宅しました。何があったかわかりませんが、カホコにはどうしても麦野くんが必要なようです。  カホコとママの冷戦だけでも耐えられないのに、パパの実家でも面倒事が。出戻りの妹・教子(濱田マリ)が300万円の借金を作っていて、もう家庭内はボロボロです。パパの中で、危機感が募ります。 「このままだと我が家も、こんなことになるぞ……」  パパ、家族のために一念発起です。恥を忍んで大学に麦野くんを訪ねます。そして、「友だちでいいから、カホコにまた会ってやってくれ」「正直言うと、妻と娘が口をきかずにこのままずっと最悪の雰囲気を続けるのが耐えられなくて」と頭を下げます。  麦野くんは、快く受け入れてくれました。やっぱり、自分は家族の大黒柱なのだ。これからは、家族でなんでもよく話し合って生きていこう。そして、家族を幸せにしてやろう。パパはそう思ったはずです。  しかし、家に帰るとママとカホコはもう仲直りしていました。2人でホームビデオを見ながら、カホコは何事もなかったかのように「ピカソの画集を一緒に買いに行ってほしい」と笑顔を見せますし、ママはママで「そのグラス使わないでって何回言えばわかるの?」とか「明日は夕飯いるの?」とか、こっちを見もしないで言い放ってきます。  ああ、パパ、キレちゃった。  思えば、そうだ。専業主婦のくせに前の日に言わなきゃ夕飯が出てこないってどういうことだ。何か買ってほしいときだけ甘えてくるこの娘はいったいなんなんだ。俺は単なるスポンサーか。なんでそんな顔してられんだ。お前たちが愛しているのは俺が稼いでくる金で、俺じゃないんだ。俺はもう嫌だ、疲れた! ■それはパパが望んでいたはずの幸せな日常  パパは、ママとカホコに仲直りしてほしいと願っていたはずでした。なのに、お望み通りに2人が仲直りしたら、キレちゃった。  ママもカホコも、別にパパの感情を逆なですることを言ったわけではありません。普通に、この家の女性が行ってきた振る舞いをしただけです。  つまり、いよいよ本音が出ちゃったわけです。  このシーンは、パパがずっと本音を言わずに生きてきたことを表現しています。本音を言わないことで保ってきた平穏な家庭、幸せな日々、変わらない日常、そういうものがカホコの初恋とママへの初謀反によって一時的に麻痺しました。パパには、その麻痺を自分の手で改善したという強烈な自負が生まれます。俺が家族を守ったのだ、と。その自負が踏みにじられたことが、許せなかったのです。  だけどママの側からすれば、パパがキレてる意味はわからないでしょう。そんなのは、専業主婦として、これまでずっと自分が当たり前にやってきたことだからです。平穏な家庭、幸せな日々、変わらない日常が、ママのたゆまぬ努力によって守られていたことに、パパは気づいていません。だからパパは2人のケンカが「耐えられない」し、ママは「別に平気」なのです。  遊川さんの脚本は、カホコとママの断絶を「本当の破綻」にならないように丁寧に描きました。ご飯も作るし、駅までも送る。カホコの留守には、あの緑のワンピースにだってアイロンをかけてあげる。今回描かれた母娘ケンカの顛末は、もっとも2人の関係が悪化している時点でさえ、一般的に見れば極めて良好で、幸せな家庭環境です。むしろ、一時的にママの過保護が止んで、「ごく一般的な仲良し中流家庭(たまにケンカもするし)」くらいのところに、注意深く着地させているように見えます。  パパは、そんな普通の状態を「耐えられない」と感じて奔走し、頑張って頑張って守り切ったと思ったら、目の前には許しがたい光景が広がっていた。それまでずっと幸せだと思っていた光景が、幸せじゃなかった。これ、超怖いです。本当の意味でホラーですよ。 ■一方そのころ、カホコの初恋は  パパの見ていないところでカホコは失恋し、それでも麦野くんに「お前が必要だ」と言われて人生に意味を見出したりするという、大変正しい成長が情感たっぷり素敵な感じで描かれましたが、このくだりはホントにいいので、TVerとかで実際に見たらいいと思いますよ。来週も楽しみです。 (文=どらまっ子AKIちゃん)