強敵『ミヤネ屋』をついに撃破!『ゴゴスマ』司会・石井亮次アナの努力と憂鬱

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CBCアナウンサー公式サイト「CBC Announcer's」より
どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  今回は、名古屋に本社を置くCBCテレビのアナウンサー・石井亮次を取り上げる。10月4日、彼が司会を務めるTBSお昼のワイドショー『ゴゴスマ ~GOGO Smile!~』が、裏の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)の視聴率を初めて上回り、トップに躍り出たのだ。  この日の『ミヤネ屋』が4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)であるのに対し、『ゴゴスマ』は5.4%と僅差で勝利! 打倒『ミヤネ屋』を掲げてきた同番組にとっては、まさしく悲願だったであろう。  2013年から愛知・岐阜・三重の東海3県で放送されてきた『ゴゴスマ』が関東でオンエアされるようになったのは、15年4月。それまで長らく再放送枠だった昼2時過ぎからの強化策として、TBSが系列局の番組を「逆ネット」したのだ。しかし、これまでも東京キー局がローカル番組を購入し、やっぱり視聴率が良くないからと契約を打ち切る例は数知れず、今回もその二の舞いになるのではと危惧された。  仮にそうなっても、系列局に拒否する権限はない。苛烈を極める昼の荒波にもまれ、案の定、当初の『ゴゴスマ』は暗澹たる数字が続いた。手元に16年2月16日の視聴率データがあるが、『ミヤネ屋』が9.4%に対して『ゴゴスマ』は2.2%……。番組名の由来である「午後から笑顔」、そんな余裕のあることも言っていられない状態であったに違いない。  従来、ダイソーの便利グッズや子どもの部屋の収納術などを紹介し、昼間から生電話相談を行うような奥様向け番組だった『ゴゴスマ』が、政治を積極的に扱うようになってきたのは、去年4月。東京都・舛添要一前都知事の問題を連日取り上げるようになってから、数字が上向き始めた。もちろん関東中心の情報にシフト。最高視聴率が更新されるたびに、スタッフからの差し入れも豪勢になっていったと聞く。  さてこうして『ミヤネ屋』に勝利したのは、番組スタッフの尽力もあるが、躍進の一端は、やはり石井アナの努力もあるだろう。東大阪出身でバリバリの関西弁使いだが、それを一切封印し、スマートさを売りにした。さらに『ミヤネ屋』『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)、『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)を連日録画して研究。出演者イジリは宮根誠司から盗み、政治へのまなざしは羽鳥慎一から学び、1つの事象を連日にわたってグリグリ掘るしつこさは『直撃LIVE グッディ!』を参考にしているのかもしれない。  また、他のキャスターが、コメンテーターとの会話を2~3ラリーで終わらせるのに対し、石井アナは多いときは4~5ラリーまで続けるため、テンポがよい。そのラリー数は、『スッキリ』(日本テレビ系)MCの極楽とんぼ・加藤浩次と共通しているが、彼の場合は疑問に感じることを理解するために応酬をするのだが、石井アナはなんということもない会話を広げ、時には相手とボケ合戦を繰り広げたりする。特に木曜レギュラー・博多華丸とのやり取りは、漫才を見ているようですらある。  しかもコメンテーターが全員、石井アナに気を使わずに好き勝手にしゃべっているのも良い。むしろ何か言い間違いなどをした石井アナに、彼らのほうがツッコむくらいである。  だが、こうした「たたずまい」が受け入れられているのは、宮根というアクの強い人物が裏にいるからであろう。今まで通っていた『ミヤネ屋』という店の味がどうも合わなくなってきたので、気にも留めていなかったけど、ちょうど隣にあり、見た目は悪くなさそうな『ゴゴスマ』という店にしばらく通い続けているという考え方もできる。  もちろん、敵もただ手をこまねいているわけではない。セットを変え、時計表示など画面のレイアウトを変え、宮根自身も、人をおちょくるようなスタンスを極力排除するようになっている。いつか揺り戻しが来て、再び『ミヤネ屋』へ視聴者が流れることもあるだろう。  実はそんな石井アナ、金曜レギュラーのますだおかだ・増田英彦の紹介で、宮根と会ったことがあるという。そのとき彼は宮根に、「ボク、今フリーはどうですか?」と相談したらしい。すると宮根から「2年待て。2年たってバーンって知名度上げて、まだそんな気持ちあるんやったら、オレんとこ来い」と言われたそうだ。  もし石井アナが、宮根が所属しているテイクオフに入った場合、後輩が、フリー転身の恩人でもある宮根の真裏で番組を持つことは考えられないだろう。そもそも一度こうした話を宮根に持ちかけておいて、別の事務所に行けば心証が悪くなる。また、今はまだテレビ局のアナウンサーだが、フリーになれば視聴者の見方も厳しくなる。  このように、身の振り方に関して頭を悩ませることは多そうだが、将来のことは極力考えず突き進んでいってほしい。もちろんすでに関東ほか各地域で放送されている時点でフリーのような立場とも言えるのだが、いずれにしても大いに注目していきたい1人である。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

業界評バツグン! “オモシロおじさん”化した徳光和夫に再ブレークの予感

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  最近、周りで「徳光さんが面白い」という話をよく耳にする。もちろん徳光和夫のことだ。温厚そうな顔をしながら毒を吐き、これまでも業界やネットの掲示板などで「裏徳光」とか「毒光」などと呼ばれてきた。また大の巨人ファンで、それ以外の球団ファンに対しては、それこそ「人道にもとる」暴言を繰り返し、アンチ巨人の怒りを買ってきた。    だが、ここ数年の徳光は、肩の力が抜けて“オモシロおじさん”化している。雰囲気で言えば、一時期の板東英二のような感じである。 『路線バスで寄り道の旅』(テレビ朝日系)では道中、徳光がバスの中で居眠りする姿が売りになっているが、つい先日はこんなことが起きた。  9月21日放送の『バイキング』(フジテレビ系)で、不倫の裁判にスマホのLINEやSuicaの乗車履歴などが証拠として持ち込まれるという話題になった際。司会の坂上忍が「いろんなものが証拠として残っちゃう中、徳光さんの時代はやりたい放題でしたよね」と徳光に水を向けると、「俺、ほとんど外国だから」と証拠隠滅を図るために海外で奮闘していたことを自ら暴露し、坂上を慌てさせていた。    9月24日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、豊田真由子衆院議員が謝罪会見で髪の毛をショートにするなどイメチェンして登場したことについて、司会の和田アキ子から話を振られると、「切った髪の毛を、元秘書の薄毛に足したらどうですか?」と、なぜか植毛をアドバイス。    このトンチンカンなコメントに、陣内智則から「徳光さん最近、怖いもん知らずですね」と言われていたが、なぜ徳光は怖いもの知らずになったのか?  まず、10年ほど前から『世界ウルルン滞在記』や『徳光和夫の感動再会!“逢いたい”』(ともにTBS系)、『The サンデーNEXT』(日本テレビ系)といった司会を務める番組が次々と終了し、自分の役目の終焉を実感したことが挙げられる。第一線から少し外れてセミリタイアに差し掛かり、心境が変化したのだ。    もちろん、彼の主な収入源はテレビ出演だが、あくせく働かなくても十分貯金はある。先ほど「最近、怖いもん知らずですね」と言った陣内に対し、その後、徳光が「余生だから」とポロッと小声で言っているのだが、もはや今さら好感度を追い求めることはしなくてもいいわけだ。  まさに人生の夕暮れ時というべきか、人も食べ物も腐りかけが一番おいしい。  もちろん老境に差し掛かっても、例えば古舘伊知郎のように、なんとか「現役感」を出してバッターボックスに立とうとする人もいる。小堺一機のように、完全にスキルばかりか声も枯れてしまう人もいる。久米宏のようにラジオに逃げ込む人もいる。タモリのように、それでもメインでの司会の仕事があり、自分のパーソナルな思いと建前とのバランスをいまだに保たなくてはならないタレントもいる。  しかし徳光の場合、メインの仕事が、テレビはテレビでもBSだったりするため、時間の流れや発言の厳しさも地上波に比べてゆるい。その脱力感が、独特の面白さを醸し出している。それでいてアナウンス技術は、基本的には滑舌が良く、コメントもしっかりしている。時々聞き取れないときもあるが、その不安定さもいい。    ただ「ブレーク」というのは2つある。業界の中だけでブレークするのと、本当に人気が出るという2パターンだ。  例えばベッキーは結局のところ業界内ブレークだったために、不倫であれだけバッシングを受けたところもある。斉藤由貴も、かつてアイドルだった彼女に胸ときめかせていた少年がCM業界やテレビ業界に入り、痩せてキレイになった彼女に一目会いたい「なつかしさ起用」だったわけだ(50代医師も、かつて斉藤のファンだったと告白。そういう意味では「なつかしさ不倫」だった)。  そんな中、徳光の場合は、最近の加藤一二三・九段やりゅうちぇる、それこそ以前の板東のように、予定調和のテレビを乱してもらうために呼ばれるワンポイント起用に終わるかもしれない。それでも今後、目が離せない存在であることは間違いない。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

業界評バツグン! “オモシロおじさん”化した徳光和夫に再ブレークの予感

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  最近、周りで「徳光さんが面白い」という話をよく耳にする。もちろん徳光和夫のことだ。温厚そうな顔をしながら毒を吐き、これまでも業界やネットの掲示板などで「裏徳光」とか「毒光」などと呼ばれてきた。また大の巨人ファンで、それ以外の球団ファンに対しては、それこそ「人道にもとる」暴言を繰り返し、アンチ巨人の怒りを買ってきた。    だが、ここ数年の徳光は、肩の力が抜けて“オモシロおじさん”化している。雰囲気で言えば、一時期の板東英二のような感じである。 『路線バスで寄り道の旅』(テレビ朝日系)では道中、徳光がバスの中で居眠りする姿が売りになっているが、つい先日はこんなことが起きた。  9月21日放送の『バイキング』(フジテレビ系)で、不倫の裁判にスマホのLINEやSuicaの乗車履歴などが証拠として持ち込まれるという話題になった際。司会の坂上忍が「いろんなものが証拠として残っちゃう中、徳光さんの時代はやりたい放題でしたよね」と徳光に水を向けると、「俺、ほとんど外国だから」と証拠隠滅を図るために海外で奮闘していたことを自ら暴露し、坂上を慌てさせていた。    9月24日放送の『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、豊田真由子衆院議員が謝罪会見で髪の毛をショートにするなどイメチェンして登場したことについて、司会の和田アキ子から話を振られると、「切った髪の毛を、元秘書の薄毛に足したらどうですか?」と、なぜか植毛をアドバイス。    このトンチンカンなコメントに、陣内智則から「徳光さん最近、怖いもん知らずですね」と言われていたが、なぜ徳光は怖いもの知らずになったのか?  まず、10年ほど前から『世界ウルルン滞在記』や『徳光和夫の感動再会!“逢いたい”』(ともにTBS系)、『The サンデーNEXT』(日本テレビ系)といった司会を務める番組が次々と終了し、自分の役目の終焉を実感したことが挙げられる。第一線から少し外れてセミリタイアに差し掛かり、心境が変化したのだ。    もちろん、彼の主な収入源はテレビ出演だが、あくせく働かなくても十分貯金はある。先ほど「最近、怖いもん知らずですね」と言った陣内に対し、その後、徳光が「余生だから」とポロッと小声で言っているのだが、もはや今さら好感度を追い求めることはしなくてもいいわけだ。  まさに人生の夕暮れ時というべきか、人も食べ物も腐りかけが一番おいしい。  もちろん老境に差し掛かっても、例えば古舘伊知郎のように、なんとか「現役感」を出してバッターボックスに立とうとする人もいる。小堺一機のように、完全にスキルばかりか声も枯れてしまう人もいる。久米宏のようにラジオに逃げ込む人もいる。タモリのように、それでもメインでの司会の仕事があり、自分のパーソナルな思いと建前とのバランスをいまだに保たなくてはならないタレントもいる。  しかし徳光の場合、メインの仕事が、テレビはテレビでもBSだったりするため、時間の流れや発言の厳しさも地上波に比べてゆるい。その脱力感が、独特の面白さを醸し出している。それでいてアナウンス技術は、基本的には滑舌が良く、コメントもしっかりしている。時々聞き取れないときもあるが、その不安定さもいい。    ただ「ブレーク」というのは2つある。業界の中だけでブレークするのと、本当に人気が出るという2パターンだ。  例えばベッキーは結局のところ業界内ブレークだったために、不倫であれだけバッシングを受けたところもある。斉藤由貴も、かつてアイドルだった彼女に胸ときめかせていた少年がCM業界やテレビ業界に入り、痩せてキレイになった彼女に一目会いたい「なつかしさ起用」だったわけだ(50代医師も、かつて斉藤のファンだったと告白。そういう意味では「なつかしさ不倫」だった)。  そんな中、徳光の場合は、最近の加藤一二三・九段やりゅうちぇる、それこそ以前の板東のように、予定調和のテレビを乱してもらうために呼ばれるワンポイント起用に終わるかもしれない。それでも今後、目が離せない存在であることは間違いない。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

龍馬、高杉晋作、モーツァルト……「偉人」役がハマるジャニーズWEST・桐山照史、NHK大河出演に現実味?

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  9月9~10日に放送された『FNS27時間テレビ にほんのれきし』(フジテレビ系)。ここで関ジャニ∞・村上信五の仕切りぶりが注目されたが、もう1人、熱視線を浴びたジャニーズがいた。  それが、関西出身のグループ「ジャニーズWEST」の桐山照史(きりやま・あきと)だ。番組内で放送された時代劇『私たちの薩長同盟』では坂本龍馬を演じていたのだが、一体何が視聴者の関心を集めたのか?  それは、「幕末時代劇」への出演回数、さらには「偉人」を演じる多さだった。桐山はこれまで、先に述べた坂本だけではなく、高杉晋作、大同生命を創業した明治の実業家、そして果てはモーツァルトといった歴史上の人物ばかり演じているのだ。  なぜ桐山は「幕末映え」「偉人映え」するのだろうか? さまざまな観点から探ってみたい。 ■若かりし頃の高杉晋作を好演  桐山と時代劇との出会い――。それは、関西ジャニーズJr.だった5年前にさかのぼる。2012年1月2日に放送された『新春歴史スペシャル 知られざる幕末の志士 山田顕義物語』(TBS系)。主人公は、倒幕の志士であり、日本法律学校、のちの日本大学を創立した山田顕義。その青春時代を、時代劇初主演のHey!Say!JUMP・山田涼介が熱演した。桐山は、そんな主人公と切磋琢磨する、幕末の英雄・高杉晋作を演じている。 ■大同生命を設立した明治の実業家  3年後の15年、彼は念願のNHK朝ドラに抜擢された。波瑠がヒロインを務める『あさが来た』である。役どころは、あさ(波瑠)が嫁いだ両替屋「加野屋」の三男・白岡榮三郎。そのモデルは、のちに大同生命を設立し、初代社長に就いた明治の豪商・広岡久右衛門 (9代目)という実在の人物だ。  そもそも、なぜ彼が『あさが来た』に起用されたのか? この作品はNHK大阪の制作だが、彼は直前に『二十歳と一匹』というドラマに出演していることから、選ばれやすい環境にあった。また、作品は幕末から文明開化が時代背景となるため、和装も洋装も似合わなければいけないという条件が出演者にはあったが、その点、彼はどちらもしっくりきた。また、洋装といっても、モダンな感じの装いがハマッたのだ。 ■天才音楽家・モーツァルト  そんな桐山が演じてきた「偉人」の歴史に、9月24日から新たな1ページが加わる。なんと、天才音楽家・モーツァルトを演じるのだ。  彼が出演するのは、松本幸四郎による演出・主演舞台『アマデウス』。1982年の日本初演以来、毎回絶賛されてきた人気の作品だ。実に6年ぶりの再演であり、来年から「2代目松本白鸚」を襲名する幸四郎にとって、これが「松本幸四郎」として最後の『アマデウス』。そんな大作に桐山がなぜ? と一瞬思うが、今から2年前、同じWESTの神山智洋とともに主演した舞台『ブラッドブラザーズ』を、幸四郎は観劇しているという。そのころから桐山に一目置いていたのかもしれない。   ■外見とメンタルな部分が好影響?   では彼は、洋の東西を問わず、どうして偉人を演じることが多いのか?   彼は現代劇でも活躍はしている。08年にはドラマ『ごくせん 第3シリーズ』(日本テレビ系)でメインの生徒役を、また10年には月9ドラマ『流れ星』(フジテレビ系)で肝臓に重い病気を抱えている高校生役を、16年の『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(同)では、手柄を上司に横取りされてしまう新入社員を演じていた。    だが、彼には元来「太りやすい」という体質上の問題がある。つまり、油断すると体格や顔の肉づきがよくなってしまう傾向にあるのだ。そこで、どこか無骨な雰囲気を自然に醸し出すことができる。しかも着物を着ると、そのガタイのよさが逆に風格をもたらしてくれる。『私たちの薩長同盟』での坂本役がしっくりきたのも、そのせいなのかもしれない。  また一見、豪快で気さくな印象ながら、人一倍ナイーブでセンシティブな性格の持ち主といわれる。役にも、そうした自分のメンタルを投影しやすいのではないだろうか。さらには、Jr.時代からリーダー的存在であり、ジャニーズWESTとしてさらにステップアップしたいともがき苦しむ姿が、日本でいえば「幕末」、またヨーロッパでいえば絶対王政から資本主義社会に移り変わろうとする「中世」という混沌とした時代となじむのかもしれない。彼の父親が大の歴史好きということも、自然と役を引き寄せているのかもしれない。 ■夢のNHK大河出演へ  そんな彼が先日、スポーツ紙のインタビューでこんな抱負を語っている。「30歳まであと2年。明確なプランはないですが、いろんなことをやりたいんです。役者でいえば大河ドラマや1人舞台、ヒール役に挑戦したいですね」    大河は朝ドラと並ぶNHKの看板ドラマ。出てみたいと思うのは当然だろう。  ちなみに、来年の大河ドラマは幕末を舞台とした『西郷どん』だ。西郷隆盛役は鈴木亮平に決定しているが、まだ決まっていない配役も多い。  朝ドラから大河に抜擢されるケースは、これまでもある。『おひさま』に出た高良健吾は、4年後の『花燃ゆ』に高杉晋作として出演。松坂桃李は『梅ちゃん先生』に出た2年後に『軍師官兵衛』で黒田長政に抜擢されている。何より、14年の『花子とアン』で人気に火がついた鈴木亮平が4年後の18年に大河に選ばれているのだ。桐山も、『西郷どん』からなんらかのオファーが舞い込む可能性はある。    今後の桐山照史に、大いに注目したい。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

龍馬、高杉晋作、モーツァルト……「偉人」役がハマるジャニーズWEST・桐山照史、NHK大河出演に現実味?

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  9月9~10日に放送された『FNS27時間テレビ にほんのれきし』(フジテレビ系)。ここで関ジャニ∞・村上信五の仕切りぶりが注目されたが、もう1人、熱視線を浴びたジャニーズがいた。  それが、関西出身のグループ「ジャニーズWEST」の桐山照史(きりやま・あきと)だ。番組内で放送された時代劇『私たちの薩長同盟』では坂本龍馬を演じていたのだが、一体何が視聴者の関心を集めたのか?  それは、「幕末時代劇」への出演回数、さらには「偉人」を演じる多さだった。桐山はこれまで、先に述べた坂本だけではなく、高杉晋作、大同生命を創業した明治の実業家、そして果てはモーツァルトといった歴史上の人物ばかり演じているのだ。  なぜ桐山は「幕末映え」「偉人映え」するのだろうか? さまざまな観点から探ってみたい。 ■若かりし頃の高杉晋作を好演  桐山と時代劇との出会い――。それは、関西ジャニーズJr.だった5年前にさかのぼる。2012年1月2日に放送された『新春歴史スペシャル 知られざる幕末の志士 山田顕義物語』(TBS系)。主人公は、倒幕の志士であり、日本法律学校、のちの日本大学を創立した山田顕義。その青春時代を、時代劇初主演のHey!Say!JUMP・山田涼介が熱演した。桐山は、そんな主人公と切磋琢磨する、幕末の英雄・高杉晋作を演じている。 ■大同生命を設立した明治の実業家  3年後の15年、彼は念願のNHK朝ドラに抜擢された。波瑠がヒロインを務める『あさが来た』である。役どころは、あさ(波瑠)が嫁いだ両替屋「加野屋」の三男・白岡榮三郎。そのモデルは、のちに大同生命を設立し、初代社長に就いた明治の豪商・広岡久右衛門 (9代目)という実在の人物だ。  そもそも、なぜ彼が『あさが来た』に起用されたのか? この作品はNHK大阪の制作だが、彼は直前に『二十歳と一匹』というドラマに出演していることから、選ばれやすい環境にあった。また、作品は幕末から文明開化が時代背景となるため、和装も洋装も似合わなければいけないという条件が出演者にはあったが、その点、彼はどちらもしっくりきた。また、洋装といっても、モダンな感じの装いがハマッたのだ。 ■天才音楽家・モーツァルト  そんな桐山が演じてきた「偉人」の歴史に、9月24日から新たな1ページが加わる。なんと、天才音楽家・モーツァルトを演じるのだ。  彼が出演するのは、松本幸四郎による演出・主演舞台『アマデウス』。1982年の日本初演以来、毎回絶賛されてきた人気の作品だ。実に6年ぶりの再演であり、来年から「2代目松本白鸚」を襲名する幸四郎にとって、これが「松本幸四郎」として最後の『アマデウス』。そんな大作に桐山がなぜ? と一瞬思うが、今から2年前、同じWESTの神山智洋とともに主演した舞台『ブラッドブラザーズ』を、幸四郎は観劇しているという。そのころから桐山に一目置いていたのかもしれない。   ■外見とメンタルな部分が好影響?   では彼は、洋の東西を問わず、どうして偉人を演じることが多いのか?   彼は現代劇でも活躍はしている。08年にはドラマ『ごくせん 第3シリーズ』(日本テレビ系)でメインの生徒役を、また10年には月9ドラマ『流れ星』(フジテレビ系)で肝臓に重い病気を抱えている高校生役を、16年の『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(同)では、手柄を上司に横取りされてしまう新入社員を演じていた。    だが、彼には元来「太りやすい」という体質上の問題がある。つまり、油断すると体格や顔の肉づきがよくなってしまう傾向にあるのだ。そこで、どこか無骨な雰囲気を自然に醸し出すことができる。しかも着物を着ると、そのガタイのよさが逆に風格をもたらしてくれる。『私たちの薩長同盟』での坂本役がしっくりきたのも、そのせいなのかもしれない。  また一見、豪快で気さくな印象ながら、人一倍ナイーブでセンシティブな性格の持ち主といわれる。役にも、そうした自分のメンタルを投影しやすいのではないだろうか。さらには、Jr.時代からリーダー的存在であり、ジャニーズWESTとしてさらにステップアップしたいともがき苦しむ姿が、日本でいえば「幕末」、またヨーロッパでいえば絶対王政から資本主義社会に移り変わろうとする「中世」という混沌とした時代となじむのかもしれない。彼の父親が大の歴史好きということも、自然と役を引き寄せているのかもしれない。 ■夢のNHK大河出演へ  そんな彼が先日、スポーツ紙のインタビューでこんな抱負を語っている。「30歳まであと2年。明確なプランはないですが、いろんなことをやりたいんです。役者でいえば大河ドラマや1人舞台、ヒール役に挑戦したいですね」    大河は朝ドラと並ぶNHKの看板ドラマ。出てみたいと思うのは当然だろう。  ちなみに、来年の大河ドラマは幕末を舞台とした『西郷どん』だ。西郷隆盛役は鈴木亮平に決定しているが、まだ決まっていない配役も多い。  朝ドラから大河に抜擢されるケースは、これまでもある。『おひさま』に出た高良健吾は、4年後の『花燃ゆ』に高杉晋作として出演。松坂桃李は『梅ちゃん先生』に出た2年後に『軍師官兵衛』で黒田長政に抜擢されている。何より、14年の『花子とアン』で人気に火がついた鈴木亮平が4年後の18年に大河に選ばれているのだ。桐山も、『西郷どん』からなんらかのオファーが舞い込む可能性はある。    今後の桐山照史に、大いに注目したい。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

関ジャニ∞・丸山隆平は、なぜブレークできないのか? 不遇の歴史を徹底検証

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  今回は関ジャニ∞・丸山隆平を取り上げてみたい。グループのムードメーカーとしてメンバーを和ませ、またライブにおけるファンサービスは誰よりも一生懸命だ。まさに名字のごとく、みんなの心を丸くさせてくれる、ジャニーズタレントの中でも稀有な存在である。    だがテレビ業界では、彼の評価は残念ながら高くない。それは彼一人の責任ではないのだが、貧乏くじを引きやすいタイプなのかもしれない。  2012年、竹内結子主演の刑事ドラマ『ストロベリーナイト』(フジテレビ系)の湯田康平役で注目されると、翌13年の『泣くな、はらちゃん』(日本テレビ系)では、主演のTOKIO・長瀬智也に負けない“受け”の演技で評価を高めた。  その余勢を駆って、14年には『地獄先生ぬ~べ~』(同)に主演。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)の人気漫画で、ちょうど「ぬ~べ~世代」だった彼にとって思い入れのある作品だったのだが、ドラマがスタートしたあとの顛末は推して知るべし。原作ファンから「改悪」と大ブーイングが起きてしまったのだ。平均視聴率は10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)で終わった。  もちろん、これは丸山だけに責任があるわけではないが、もしもう少しいい形で終わっていたら、丸山へのドラマオファーは続いていただろう。以降、ドラマオファーはどの局からもかかってきていない。  ではバラエティはどうだろう? 『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)などを見ていてもわかるが、丸山はカメラが来ると必ず反応してくれる。こうした存在は、スタッフからすると非常にありがたい。  だが、グループを離れて一人になったとき、どのくらい魅力が伝わっているのだろうか? その試金石となったのが、15年から司会を務めている『サタデープラス』(MBS、TBS系列)だった。  毎週土曜朝に放送されているこの番組は、人々に必要な「お金」「健康」「心」の3つをプラスできることをさまざまな形で届けている情報番組。  だが最近、この3本柱が撤廃され、ただのワイドショーのような番組になってしまった。かつては「健康」というテーマにちなんで、さまざまな体操をスタジオでやっていたのだが、その影もない。    さらに丸山は、当初こそエンディングで一発ギャグをしていたのだが、お偉いさんから直々に「あれはやめたほうがいい」とアドバイスされ、封印したという。  もし彼の魅力を1つ消してしまうのであれば、スタッフは新たに1つ足すような努力、工夫をするべきなのに、あろうことか彼の魅力を殺してしまっている。    この番組では丸山のほかに小堺一機と小島瑠璃子がMCを務めているのだが、この3人の取り合わせは、見た感じは良いが、実は息が合っていない。それぞれが勝手に話している印象だ。  また丸山は、MCとしての実力に欠ける部分もある。8月19日のオンエアで、一発屋芸人のヒロシが富士山に登り、疲れからか投げやりな中継レポートをしていたときは、丸山より小島のほうがうまくフォローしていた。  つまり極論、丸山をメインに据えるからダメなのだ。ここは思い切って、小島・小堺というコンビを真ん中にして、3番目に丸山を置いたほうが、彼はもっと自由に立ち回れるはずだ。    ちなみに『サタプラ』の最高視聴率は2015年6月27日、大山のぶ代さんの認知症について放送したときの7.3%。それ以降、7%台をマークしたことは一度もない。最高視聴率が更新されないのは「伸びしろ」がないと見なされてしまい、あまり良い状態ではない。  そんな丸山に、俳優としての実力が試されるチャンスが再び巡ってきた。11月に、単独初主演映画『泥棒役者』が公開されるのだ。この興行成績次第では、またドラマ・映画製作者からの注目度も上がるはずだ。  だが、この撮影に関しても、ひと悶着があった。もともと清水富美加が出演予定だったのだが、彼女の「幸福の科学」への出家騒動のあおりを受け、急きょ石橋杏奈が代役を務めることになった。  こうして、「売れそうで売れない」「うまくいきそうでいかない」「なんだかツイてない」男・丸山隆平。だからこそファンは、彼をますます応援したくなるのだろう。とにかく目が離せない存在であることは確かだ。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

「永遠の5歳児」JUMP有岡大貴、ついに革命来たる?  “反則すぎる”二面性とは

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  全国ツアー真っ最中のHey!Say!JUMP。10月の札幌まで計8会場28公演を駆け抜け、冷夏で涼しい日本列島を、太陽よりも熱狂させている。    そんなライブの合間を縫って、バラエティにドラマと大忙しなのが有岡大貴だ。その天衣無縫な言動が魅力で、ファンからは「5歳児」と呼ばれている。  7月5日の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に出演した際、スタジオに不在だった山田涼介から彼の取り扱い説明書が紹介され、「いじらずに放っておいてください。すぐに懐に入ろうとするので面倒くさいです」というタレコミが入っていた。  確かに火曜レギュラーを務める『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のロケ中、演歌歌手・藤あや子から「超かわいいじゃない! 今日一日、息子になってくれる?」と意外なスカウトを持ちかけられるや「じゃあ、お母さんて呼んでいいんですか?」と即答。藤の心をわしづかみにしていた。その結果、食レポで微妙なコメントをしても、「わかる!」とあや子ママは手放しで息子を褒めていた。意外と主婦キラーなのかもしれない。    その『ヒルナンデス!』では毎回、名シーンを作ってくれる。特に注目なのが食レポの場面。エッグタルトのタルト生地をかじった有岡は味の感想を言おうとするも、「外側のね!……えー、なんでしょうね、外側のさ、わかってるでしょ!?」と、「タルト生地」という言葉が出てこず、最後は「わかってるでしょ」とコメント放棄。さらには、「ほどよい硬さ、甘味、風味、なめらかさ、さらにこのアンズ(中にアンズが入っている)がね、すべてが“肩を取り合って”」と言い間違える始末だ。  また、お宅訪問ではこんなひと幕も。中古マンションをリノベーションした家を訪れた有岡たち。壁には家主の遊び心で、雲の形をした鏡を何枚も取り付けてあったのだが、それを見た有岡は「どの鏡を見ればいいんすか?」と一言。アンジャッシュ渡部建に「好きなの見ろよ」とツッコまれていた。  他のタレントから「お前」などと呼び捨てにされるジャニタレは珍しい。同じJUMPのメンバー伊野尾慧は『メレンゲの気持ち』(同)でMCの久本雅美から「伊野尾」とか「エロ尾」などと呼ばれ、すっかりおなじみとなったが、有岡も『ヒルナンデス!』で共演者から「有岡!」とか「大貴!」などと、出来は悪いが憎めない、かわいい弟のようにいじられている。  だが今回、そんな有岡をおいそれと呼び捨てできない事態が起きてしまった。それが、ドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)だ。大病院の息子で、医師になるしか道がなかったクールな医師・名取颯馬を好演している。  Hey!Say!JUMPによる「月9」参入は、現在のところ一進一退を繰り返している。中島裕翔は2015年の『デート~恋とはどんなものかしら~』で主演の長谷川博己のライバル役を演じ好評を博したが、山田涼介は『カインとアベル』で主演を果たすも平均視聴率は8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という結果に終わっている。また、世間的な知名度を誇る伊野尾も、ドラマキャリアは順調に重ねてはいるが、そこまでの爆発力はない。  その中で、初回16.3%を記録し、今クールNo.1の好調ぶりが現在も伝えられている『コード・ブルー』に出演しているということは、有岡の知名度だけではなく10年目を迎えたJUMPのブランドも高める一助になっている。  JUMPがデビューした翌年に、1st seasonがスタート。『みんなのニュース』(同)の密着取材の中で有岡は放送開始当時のことに触れ、「高校のみんなで『コード・ブルー』の話題で盛り上がったりしていました。(高校の時からある作品に出ることについては)感慨深いですね」と語っていた。  考えてみればこの1st seasonと2nd seasonは、フライトドクター候補生だった山下智久らが主役だった。ということは7年ぶりに復活し、山下が後進を育成する側に立った今作の陰の主役は、実は有岡を始めとする4人の候補生ということになる。  つまり、近年低迷にあえぐ月9再生を託されたこの作品で、有岡の果たす責任は決して少なくないのだ。  バラエティでの「弟」的愛されキャラから一転、ドラマでは苦悩を抱え、クールな新人医師を演じるという、ファンからすれば反則すぎるこのギャップ。伊野尾の次の革命児は案外、有岡かもしれない。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

「永遠の5歳児」JUMP有岡大貴、ついに革命来たる?  “反則すぎる”二面性とは

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どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  全国ツアー真っ最中のHey!Say!JUMP。10月の札幌まで計8会場28公演を駆け抜け、冷夏で涼しい日本列島を、太陽よりも熱狂させている。    そんなライブの合間を縫って、バラエティにドラマと大忙しなのが有岡大貴だ。その天衣無縫な言動が魅力で、ファンからは「5歳児」と呼ばれている。  7月5日の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)に出演した際、スタジオに不在だった山田涼介から彼の取り扱い説明書が紹介され、「いじらずに放っておいてください。すぐに懐に入ろうとするので面倒くさいです」というタレコミが入っていた。  確かに火曜レギュラーを務める『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のロケ中、演歌歌手・藤あや子から「超かわいいじゃない! 今日一日、息子になってくれる?」と意外なスカウトを持ちかけられるや「じゃあ、お母さんて呼んでいいんですか?」と即答。藤の心をわしづかみにしていた。その結果、食レポで微妙なコメントをしても、「わかる!」とあや子ママは手放しで息子を褒めていた。意外と主婦キラーなのかもしれない。    その『ヒルナンデス!』では毎回、名シーンを作ってくれる。特に注目なのが食レポの場面。エッグタルトのタルト生地をかじった有岡は味の感想を言おうとするも、「外側のね!……えー、なんでしょうね、外側のさ、わかってるでしょ!?」と、「タルト生地」という言葉が出てこず、最後は「わかってるでしょ」とコメント放棄。さらには、「ほどよい硬さ、甘味、風味、なめらかさ、さらにこのアンズ(中にアンズが入っている)がね、すべてが“肩を取り合って”」と言い間違える始末だ。  また、お宅訪問ではこんなひと幕も。中古マンションをリノベーションした家を訪れた有岡たち。壁には家主の遊び心で、雲の形をした鏡を何枚も取り付けてあったのだが、それを見た有岡は「どの鏡を見ればいいんすか?」と一言。アンジャッシュ渡部建に「好きなの見ろよ」とツッコまれていた。  他のタレントから「お前」などと呼び捨てにされるジャニタレは珍しい。同じJUMPのメンバー伊野尾慧は『メレンゲの気持ち』(同)でMCの久本雅美から「伊野尾」とか「エロ尾」などと呼ばれ、すっかりおなじみとなったが、有岡も『ヒルナンデス!』で共演者から「有岡!」とか「大貴!」などと、出来は悪いが憎めない、かわいい弟のようにいじられている。  だが今回、そんな有岡をおいそれと呼び捨てできない事態が起きてしまった。それが、ドラマ『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)だ。大病院の息子で、医師になるしか道がなかったクールな医師・名取颯馬を好演している。  Hey!Say!JUMPによる「月9」参入は、現在のところ一進一退を繰り返している。中島裕翔は2015年の『デート~恋とはどんなものかしら~』で主演の長谷川博己のライバル役を演じ好評を博したが、山田涼介は『カインとアベル』で主演を果たすも平均視聴率は8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)という結果に終わっている。また、世間的な知名度を誇る伊野尾も、ドラマキャリアは順調に重ねてはいるが、そこまでの爆発力はない。  その中で、初回16.3%を記録し、今クールNo.1の好調ぶりが現在も伝えられている『コード・ブルー』に出演しているということは、有岡の知名度だけではなく10年目を迎えたJUMPのブランドも高める一助になっている。  JUMPがデビューした翌年に、1st seasonがスタート。『みんなのニュース』(同)の密着取材の中で有岡は放送開始当時のことに触れ、「高校のみんなで『コード・ブルー』の話題で盛り上がったりしていました。(高校の時からある作品に出ることについては)感慨深いですね」と語っていた。  考えてみればこの1st seasonと2nd seasonは、フライトドクター候補生だった山下智久らが主役だった。ということは7年ぶりに復活し、山下が後進を育成する側に立った今作の陰の主役は、実は有岡を始めとする4人の候補生ということになる。  つまり、近年低迷にあえぐ月9再生を託されたこの作品で、有岡の果たす責任は決して少なくないのだ。  バラエティでの「弟」的愛されキャラから一転、ドラマでは苦悩を抱え、クールな新人医師を演じるという、ファンからすれば反則すぎるこのギャップ。伊野尾の次の革命児は案外、有岡かもしれない。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

ひふみん、梅沢富美男、出川哲朗、城島茂……芸能界に増殖する「老いドル」たち

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『イッテQ! エブリデイ出川語録2』(日販アイ・ピー・エス)
どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  いま、芸能界は「老いドル」で活気づいている。  元棋士の加藤一二三(77)、梅沢富美男(66)、出川哲朗(53)、TOKIO・城島茂(46)ら、各年代に一人ずついる「おじさんスター」。  老いを味方につけた彼らの人気に迫ってみた。 ■「一人電波少年」出川    まずは出川哲朗。  メディアでは今、「時代が出川に追いついた」ともてはやされているが、彼が『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)でやっていることは、『進め!電波少年』(同)の企画と、いい意味でまったく変わらない。 『電波少年』は、1992~98年まで放送されていた、体当たり企画が人気の伝説のバラエティだ。  例えば「羽生善治に勝ちた~い!」と、羽生に「王」しか駒を持たせずに対局したり、「バツイチになりた~い!」と、公募した一般女性と結婚して3日後に離婚したり、「渋谷のチーマーを更生させた~い!」と渋谷に繰り出したものの逆にボコボコにされるなど、今ではオンエアできないような挑戦を毎週行っていた。  ちなみに、『イッテQ』の中でハリウッドスターを激写する「パパラッチ出川」という企画があるが、これを『電波』流に言い換えれば、「世界のセレブと2ショットを撮りた~い!」だ。  また、「はじめてのおつかいin ニューヨーク」で出川が、拙い英語と旺盛なバイタリティで現地人に道を尋ねる姿も、『電波』ではおなじみだった。  そんな『電波』でかつて、「ロサンゼルスのコールガール(売春婦)を更生させた~い!」という企画があった。  ロスの夜の街に一人繰り出した出川。ようやく、あるコールガールをカタコトでモーテルに誘い、仕事を辞めるよう説得しようとしたのだが、そんな出川を怪しいと思ったのか、女性が部屋から電話。  しばらくすると、彼女のバックについていると思われる組織の男数人が部屋を急襲! 出川を拉致するという“事件”が発生した。    数時間後、モーテルの前に、顔を布のようなものでぐるぐる巻きにされた出川が投げ捨てられていた。  何かあったときのために出川の腰に装着していたカセットテープを再生してみると、男たちに「お前は警察か?」と問いただされたり、「お前を殺す!」などと恫喝されても、言われている意味が理解できず、すべて「イエス」と答えている出川の声が録音されていた。  そんな出川も、加齢に伴い、 今まで耳ざわりだった甲高い声が若干低くなった。また、滑舌がより悪くなって、ポンコツぶりに拍車がかかった。青年期のシュッとした面長の顔から、丸みを帯びた「小太りじいさん」顔に。  ギラギラした「男性性」丸出しの風貌がうまい具合に抜け切り、いつしか女子高生から「かわいいい」とまで言われるようになった。  もちろん、度重なるケガや病気、そして加齢で体にガタがきていることも、逆に「応援したくなる」ポイントに。  つまり出川は、やっていることは変わらないのに、「おじさん」という通行手形を得たことで、いま好感をもって受け入れられているというわけだ。   ■梅沢富美男の「棚上げ」感  続いては梅沢富美男だ。  ひな壇の最前列、司会者の近くに座る「ご意見番」としてバラエティ番組の会議で挙がる名前といえば、これまではもっぱら、高橋英樹か中尾彬だった。  しかしここ最近、梅沢の名が急伸してきた。  人気の理由は、その「浮気過去」と「妻に頭が上がらない感じ」にある。    これは彼がよく自分で話しているが、浮気相手と沖縄へ行ったものの台風に遭い、空港で待機していた姿がテレビ中継にバッチリ映り込み、妻でフィトセラピスト(植物療法士) の池田明子さんにバレたこともあったという。    最近も、その妻の出版記念イベントに同席するなど、妻にうまく操縦されているようなところがある。  口ではエラそうなことを言っていても、その「脇の甘さ」「すき」が、視聴者にツッコミどころ、親近感を与えてくれる。  かつて有吉弘行が、「自分のことは棚に上げていろいろ言うのが毒舌タレント」と語っていたが、まさにその典型が梅沢なのである。 ■老いていく過程を売りにできる城島茂    続いて、TOKIOのリーダー城島茂。 「最近、朝起きたら肋骨痛い。横になって寝ているだけなのに」(フジテレビ系『TOKIOカケル』2017年5月24日』) 「40代は7~8割が髪に不安を抱えているから。私もしっかり対策しとかんとね」(日本テレビ系『ザ!鉄腕!DASH!!』2016年10月23日)  自虐ともとれる、数々の「老い」発言。  またその『DASH』では、「城島は再びバック転できるか?」(2012年5月13日放送)という、ジャニーズタレントにとって、屈辱的な企画にも挑戦している。    こうして、老いを売りにできるジャニーズも、彼をおいてほかにいないだろう。 ■ゆるキャラ・ひふみん  最後は“ひふみん”こと加藤一二三九段だ。  彼の特徴のひとつはやはり、前歯がないことだろう。  その理由は、かつて前歯に義歯を入れたものの、頭の働きがストップし、将棋の戦績が振るわなくなってしまったためだという。  そしていまや、このクシャクシャの「老人顔」と「フガフガ」しゃべりが、視聴者に安心感を与えている。  ちなみに、歯があったころの彼の顔は、精悍そのものである。  今年もアメリカから出稼ぎに来た野沢直子が、彼を初めて見て「何!? この一人ジブリ」と驚いたというが、確かに「ゆるキャラ」的な存在である。  余談だが、時代を作った「歯抜けスター」は、これまでにもいる。  伝説の番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)で発掘された素人で、吉田十三(とうぞう)さんという方がいた。福島・郡山出身。当時83歳。「エンペラー吉田」というニックネームで大人気になる。 「偉く、なくとも、正しく生きる!」が口癖。東北訛りで、しゃべるたびに、入れ歯がよく外れるおじいちゃんだった。  番組では、ジェットコースターに乗ったり、肝試しに参加したり、起震車(地震体験車)に揺られていた。今、こんなことをやらせたら、「老人虐待」と訴えられ、BPOに通報されてしまうだろう。  高田純次が、吉田さんが寝ている間に入れ歯をこっそり外し、そのシワシワのおでこにそっと乗せたシーンは、バラエティ史に残る名場面である。  また、横山昭二弁護士もいた。  彼は、オウム真理教教祖・麻原彰晃(松本智津夫)の最初の私選弁護人となった人だ。  麻原被告の接見に行くときにマスコミに揉みくちゃにされ、「やめて~!」などと叫んでいたシーンが話題となり、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)などのバラエティに出演していたが、彼もまた前歯がなかった。  松本人志に見いだされ、映画『さや侍』に主演した野見隆明さんも歯がなかった。    つまり、歯のないお方はバラエティ的には最強なのである。  その伝統は今も、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)や『有吉ジャポン』(TBS系)などにも受け継がれている。 ***  いまや4人に1人が65歳以上という日本。2060年には国民の約2.5人に1人が65歳以上の高齢者という社会が到来すると推計されている。  今後はこうした、「老いていく」ことをセールスポイントにするタレントが増えていくに違いない。新たな「老いドル」の誕生に期待したい。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから

ベッキー、ローラ凋落で新ハーフ女王へ! 滝沢カレン、大いなる可能性への期待

ベッキー、ローラ凋落で新ハーフ女王へ! 滝沢カレン、大いなる可能性への期待の画像1
滝沢カレンインスタグラムより(@takizawakarenofficial)
どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。  滝沢カレンが快進撃を続けている。2017年上半期テレビ出演本数ランキングによると、133本で女性モデル・タレント・アイドル部門10位。2年前の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で「変な日本語をしゃべるハーフ」として注目を浴びて以降、着実にキャリアを積んでいる。当初は「そこまで賞味期限は長くない」と業界ではウワサされていたが、そんな予想をはるかに裏切る“長持ち”ぶりだ。その秘密は、どこにあるのだろうか? ■ハーフタレントの淘汰  前提として、一時期は乱立状態にあったハーフタレントが「整理」されてきたことがある。 “絶対女王”ベッキーはゲス不倫で失脚、SHELLYはママタレントとしてステップアップ、マギーも不倫スキャンダルでオファー減、ローラは父親の逮捕、さらには最近取り沙汰されている所属事務所社長との確執で露出減、その後輩であるダレノガレ明美は、「悪くはないが決め手がない」といった理由で爆発的なブレークに至っていない。  対抗馬は藤田ニコル、ホラン千秋の2人だが、藤田は純製の「おバカ」だし、ホランは「キャスター」と、そこまでの“かぶり”はない。  つまり、王道バラエティで“使える”ハーフタレントへのオファーは今、滝沢に一極集中しているのだ。 ■四字熟語、ナレーション、実況……変な日本語のアプローチが多彩    快進撃の第2の理由、それは「変な日本語」の“活用法”が独自の進化を遂げているということだ。  今年3月29日の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)に出た彼女は、共演者を四文字熟語で表現するという芸当を自ら始めた。  笑福亭鶴瓶を「快楽名人」、中居正広を「支配抜群」、関口メンディーを生涯踊子(おどりこ)」、尾上松也は歌舞伎俳優の中でバラエティに1人だけ出ていることから「単独行動」と表現。強烈な存在感を業界に改めて示し、すぐに消費されてしまうようなハーフタレントではないところを見せたのだ。  7月16日の『ニノさん』(同)でも、引きこもりがちでゲーム好きで知られる嵐・二宮和也を「趣味在宅」と評し、話題を呼んだ。  さらに、滝沢の「ヘンテコ」なワードセンスは、ニュースバラエティ『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)で花開いた。ここでは毎回、絶品グルメのナレーションを担当しているのだが、スタッフはぶっつけ本番で彼女に原稿を読ませている。しかも、漢字にはルビなど振られていない。案の定、「常連」を「つねれん」、「老舗」を「ろうほ」、文豪を「ごうもん」、また「蜘蛛」をなぜか「ちょうちょ」などと読み間違う、奇跡の失態ぶりを続けている。    真骨頂は、調理の工程を、ナレーションやメモも一切なく実況している場面だ。穴子天丼を作るため、職人が穴子を包丁で手際よく切り裂くシーンでは、「あっという間に、血も涙もないかのように切り裂いていきます」。ゆでた稲庭うどんを水でしめているときは、「今まで嫌だったことをすべて水で洗い流し」などアドリブ解説している。 ■最近は「食レポ」「即興ソング」「朗読」も  そんな滝沢に「食レポ」をやらせようと考えたのが、名古屋のローカル番組『本能Z』(CBCテレビ)だ。あるロケでは開口一番、「名古屋のみなさーん、何してますか? 滝沢カレンです」と始まり、取材先のパンケーキ店に入るや「いろんな人がいます」とレポート。さらに、紫芋のパンケーキを食べた途端、「ラーメンで例えるんだったら塩ラーメン」と評し、店主に「なんでこんなの作ろうと思ったんですか?」と、丁寧な口調でケンカを売るという高度な芸当を見せた。  ほかにも、『しゃべくり007』(日本テレビ系)では、「出演した今の気持ちを歌にして」と、くりぃむしちゅー有田哲平に振られ、即興でオリジナルソングを披露したり、4月からはEテレで『NHK高校講座 あらためましてベーシック国語』に出演し、名作を朗読している。  このように、ローラが切り開いた「おとぼけでかわいいハーフ」という同じ道を歩きつつも、四字熟語、ナレーション、実況、食レポ、即興ソング、朗読と、変な日本語をさまざまな切り口でアレンジ。さらに、スタッフやタレントからの「無理難題」にも堂々と応え、「いじられハーフ」という新たなポジションを獲得した滝沢カレン。今後の可能性に期待したい。 (文=都築雄一郎) 「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから