7月期に『せいせいするほど、愛してる』(火曜午後10時~)でTBS系ドラマ初主演が決まったばかりの武井咲が、今秋にオンエアされるテレビ朝日系のスペシャルドラマ『瀬戸内少年野球団』のリメイク作でも主演を務めることが明らかになった。 同作は、作詞家・故阿久悠さんが1979年に発表した小説で、84年に故・夏目雅子さん主演で映画化された。同映画は優れた作品であっただけではなく、結果的に夏目さんの遺作となり、また、渡辺謙の映画デビュー作でもあったため、日本映画史に残る“伝説の作品”となっている。 その後、93年に鈴木保奈美主演でドラマ化(フジテレビ系)されたが、あまりにも夏目さんの印象が強く、鈴木をもってしても、映画版を超えることはできなかった。 あれから23年の月日を経て、2度目のドラマ化が実現することとなったが、主役として白羽の矢が立ったのが武井。ドラマの制作はテレ朝とオスカー・プロモーション(武井の所属事務所)で、武井にオファーがいったのは自然の流れか……。 舞台となるのは兵庫県淡路島で、敗戦で絶望感、喪失感、無力感な少年少女たちが、野球をすることで生きる力を取り戻していく姿を描いた作品。 主人公・中井駒子(武井)は、江坂町国民学校初等科の教師。夫と野球チーム「江坂タイガース」を結成し、自ら監督となってチームを率いて、子どもたちを勇気づけ、夢と希望を与えていく物語。 駒子の教え子で、少年たちのヒロイン的存在となる海軍提督の娘・波多野武女役には、人気子役の本田望結(オスカー)を起用。そのほか、友近、えなりかずき、山内圭哉、平泉成、高橋惠子、大杉漣の実力派が脇を固め、オスカーからは坂田湧唯(子役)、栗山航も出演する。 武井はこれまで、テレ朝で『Wの悲劇』(2012年4月期)、『お天気お姉さん』(13年4月期)、『ゼロの真実~監察医・松本真央~』(14年7月期)、『エイジハラスメント』(15年7月期)に主演。他局のドラマを含めて、視聴率的に苦戦していることから、いつしか“低視聴率女優”と称されるようになった。 しかし昨今、「武井の演技や、仕事への取り組み方がよくなった」(テレビ制作関係者)といった声も多く聞かれるようになってきた。『エイジハラスメント』や、新人病理医役でヒロインを務めた今年1月期の『フラジャイル』(フジテレビ系)は平均視聴率1ケタ台に終わったが、「武井の成長ぶりが垣間見えた作品」との意見も少なくない。 今回、名作のリメイクドラマとあって、武井のプレッシャーも大きいようだが、夏目さんを彷彿させるような演技、2ケタ視聴率で、アンチを黙らせるしかなさそう。その前に、まずは『せいせいするほど、愛してる』で好視聴率を挙げ、弾みをつけたいところだろう。 (文=森田英雄)
