「1~2歳のサバ読みは事務所の売り出し戦略!?」グラドルの年齢詐称はアリか、ナシか――

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 最近、珍しく仕事でトラブルがあり、精神的にやられてました。吐かれた暴言の数々が寝る前に蘇って眠れず、自分が彼に吐いた暴言の数々を思い出しては背徳感にさいなまれていました。31歳独り身浮き世稼業、悩みは尽きません。  そんな病み真っ最中の今回お話しするのは、この業界ではちょっぴりタブーとなっている“年齢詐称”についてです。  私はデビューが20歳くらいで、25歳までには売れる予定だったので、実年齢でずっと活動してきました。そして、引退した後、名前を変えて再デビューしたかと思いきや、今度は親に連れ戻されたりといった紆余曲折を経ており、今は3度目の芸能活動なんです。28歳で芸能活動再開した際には、「芸名を変えて、25歳ぐらいの設定にしたらどうか」といったアドバイスを受けました。ですが、幸か不幸かそれまでの経歴があったので、実年齢のままにしました。ググッたら一発でバレてしまいますしね(笑)。  実際、周りを見渡してみても、年齢詐称をしているグラドルはたくさんいます。すごい子は、2桁に近いくらいにサバを読んでいます。これぐらいサバを読まれてしまうと、もはや、容姿が営業年齢に追いついていけてないので、周りも気を使わざるを得ません。  また、私よりもだいぶ年上なのに、営業年齢が年下の場合、敬語を使えばいいのやら、どうやって接すればいいのやらで、頭が混乱してしまいます。  いまいち理解できなかったのは、1~2歳程度のサバです。これぐらいなら、サバを読む必要なんてないんじゃないかと思っていました。ですが、この程度のサバ読みは事務所指導のパターンが多く、戦略的な意味合いがあったのです。  例えば、デビュー時に19歳だったとします。そうすると、10代を売りにできる期間がすごく短くなってしまいますね。ここで18歳とサバを読めば、「高校生」という売り出し方もできるし、10代の期間を余分に1年間得ることができるのです。  また、20代後半デビューの子や25歳前後デビューの子の場合も、1~2歳程度のサバを読むケースが多いようです。昔は20代前半のみや、10代のみしか受けられないオーディションも多かったため、売り出す戦略等を考えれば、やむを得なかったのでしょう。  私は基本的にグラドルの子の年齢に興味がありませんし、詮索もしません。ただひとつ気をつけているのが、「人の年齢に関してコメントしない」ということです。たまに、「◯ちゃんの年齢知ってる?」とか聞かれても答えません。  以前、実年齢が私より年上の子と同じ現場だった時にスポンサーさんが「一番年上なのは誰?」と問いかけてきたのです。その際に、私は年上の子を悪気なく名指しすると、その子は般若のような顔に豹変しました……。営業年齢は別だったのです。  また、年齢の話をすると機嫌が悪くなる年下の設定の先輩もいたし、ちょっと見ない間に3~4歳若返ってる子もよくいます。某有名グラドルさんが、「グラドルはプロレスと同じだ」と言っていました。それは言い得て妙でしょう。年齢なんて「そのくらいに見えればいい」のです。パフォーマンスの一環なんです。ファンにしたって、最初は「10代だから魅力的」と食いついてきて、そのあとに年齢詐称したことがバレてしまったとしても、そんな程度でその子のファンをやめたりはしないでしょう。むしろそこまでして芸能活動を頑張りたかった彼女を推し続けてこそ、漢ではないでしょうか?  なので、私は、年齢詐称はアリ派!!  ……吉沢が来月くらいに20代に戻っても、責めちゃや~よ?
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●よしざわ・さりぃ バスト107cmのKカップを武器に活動する三十路グラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。ミスFLASH2016ファイナリスト。

私服まで指定され、男性との会話も禁止! 事務所が強要する“処女キャラ”に潰されたグラドル

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 金なし! 仕事なし! 男なし! 夢見る少女のまま31歳になってしまった、吉沢さりぃです。はい、人生だけでなく、自分のキャッチフレーズにも迷走中です。    先日、友人と飲んでいるときに言われました。 「さりぃはいいね。まんまだもんね」と。  どういうことだろう? と尋ねました。  彼女は30代半ばですが、10代の頃、グラドルとして活動していました。クリクリおめめに豊満な胸、キュッと締まった58㎝のきゃしゃなウエストで、今でもグラドルだった頃の容姿は維持していますが、酒はガブガブと飲むし、タバコも吸うし、金髪ロングの髪をたなびかせ、全身ブランドもので固めているしと、夜の女の雰囲気を身にまとっています。 「さりぃがうらやましい。たまに、芸能の仕事が恋しくなる」  そう言って慣れた手つきでビールを口に注ぎながら、昔話を始めました。  彼女はもともと、近所で有名な美少女でした。“お人形さんみたい”“かわいい!”と、蝶よ花よともてはやされて育ちました。親にはたいそうかわいがられ、クラスでは人気者。必然的に、その容姿を生かした仕事をするのだろうと、自身も感じていたそうです。そして彼女の予想通り、スカウトされ、デビューしました。誰もがとんとん拍子にいくだろうと思っていたのですが、ひょんなことが彼女を潰す結果となったのです。  それは“ギャップ”でした。虫も殺さぬようなかわいらしい容姿の彼女は、大手事務所のイチオシでした。より売れるようにと、事務所が彼女のキャラやイメージを作り込みました。そのキャラというのが、処女で黒髪、やんちゃなイメージはすべてNGの正統派。趣味や特技、プライベートで行く店から、私服のチョイスまで事務所に指定され、スタッフ以外の男性と口をきくことすらも禁止されたのです。  しかし、実際の彼女はとてもサバサバしていて、男勝りな性格。小さな頃からモテていたせいか、性に対しても奔放でした。  姫のように育てられた彼女は、「◯◯しろ!」とか「◯◯しなきゃいけない!」という環境を最初は面白がっていたものの、だんだん素の自分とのギャップにストレスを感じるようになり、芸能の仕事自体“向かない”と思うようになっていったのです。 「私、あれだけかわいかったんだから、うまくいけば売れてたよ~。周りの作ったキャラに潰された~!」  酔っ払うと、彼女は笑いながらそんなことを言いますが、確かにその通りなのでしょう。  一方の私はといえば、今はフリーで活動していることもあり、特に規制はありません。髪を何色にしようが、いつ切ろうが、撮影がない限り自由です。お酒を飲むツイートもしていますし、部屋が汚いまま動画配信をしたり、自宅ロケをしたりすることだってあり、ある意味やりたい放題。だから、一切仕事に関してのストレスがありません。  ですが、そんな私もデビュー当初は、周りによって作られた自分を演じていました。“アイドル”らしく前髪を作り、黒髪ロングで、好きな色はピンク、花柄のワンピを着て、つまんねーブログを書いていました。お酒ばかり飲んでいたことや、花柄ではなくてドクロが好きなこと、リアルな気持ち、本音なんて、ほとんどSNSに書いたことはなかったです。前述の彼女ほどではありませんが、そのときはどこか自分のことを上からのぞいているような、妙な感じでした。私はこうだ! ではなく、“さりぃちゃんはこうだからね~”と、まるで自分をあたかも他人のように見ていたのです。  今の私は、素の自分と仕事の自分に限りなくギャップがなく、SNSの更新や頂いた仕事に対して、なんのストレスも感じません。そして、昔よりも「今のさりぃちゃんが好き」と言ってもらえることが増えました。また時代の流れか、アイドルはこうじゃなきゃ売れない! なんて定義は古く、好きな食べ物はパフェで、趣味は編み物! なんて子は逆にあまりいません。むしろ、変わった趣味嗜好がある子のほうが仕事につながるようになってきたと思います。そうでなければ、暴露キャラの31歳のおばさんがグラドルなんてできないでしょう(爆)。昔なら、31歳のグラドルなんて見向きもされなかったですからね! 「いい時代や!」と思いながら、今日も晩酌しようと思います。
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●よしざわ・さりぃ バスト107cmのKカップを武器に活動する三十路グラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。ミスFLASH2016ファイナリスト。

元・着エロアイドルが激白!「グラドルやってて一番つらかったこと」

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 つい先日、31歳になった吉沢さりぃです。  誕生日直前に、謎の腹痛&下痢(アイドルが下痢とかすまん!)に悩まされ、大病を疑っておりました。ですが、診断結果は、なんと“ストレス”! こんな好き勝手している親不孝娘が、なんのストレスを抱えているんだろうと思いましたが、医師には「自分でも気がつかないうちに、ストレスをためているんだよ」と言われました。  もともと私は過敏性腸症候群の気があり、良くなったり悪くなったりを繰り返しています。その時期はハッキリしています。それが、今回のタイトルのお話。“グラドルをやってて、一番つらかったこと”です。  今から7~8年前、着エロアイドルとして活動していました。“もうこれ以上脱ぎたくない”という気持ちと裏腹に、“これを頑張ったら、次のチャンスがあるかもしれない”という本音もあり、小さな水着を着ていました。「こんな私でも、いつかは少年誌に載りたい!」というのが当時の夢のひとつでした。  そのころ所属していたのは、HPもないような小さな個人事務所。大手事務所に入っても埋もれるだろうと考え、そこを選んだのです。社長はタレント一人ひとりに芸能をやっていく上での礼儀作法を叩き込み、とても厳しい人でしたが、細かいところまで気を配ってくださり、いい事務所だと思っていました。ある出来事が起こるまでは……。  今でも、その時のことは鮮明に覚えています。  大学4年の夏でした。大学卒業を控え、単位習得のための合宿が翌週に迫った、ある日。社長から電話がきて、「来週の月曜日が空いているか?」と尋ねられました。月曜は、ちょうど合宿の初日。もちろん撮影ならば教授に掛け合ってなんとかしますが、急ぎではない打ち合わせなら別日にしたいと思い、「何があるんですか?」と尋ねました。すると、「じゃあいいよ」と電話を切られました。なぜか胸騒ぎがして、電話を掛け直しても出てくれず、メールをしても「もういいよ」としか返ってきませんでした。  合宿が終わって、別仕事で社長に会うと、妙にハイテンションでした。 「さりぃが合宿行ってる間にな、実は◯◯(←某有名少年誌)のプレゼントページのグラビア撮影があってさ! 『さりぃに』ってきてたけど『ダメ』って言うから、うちの新人を代わりに出したら、カメラマンにすごく気に入られてね! また呼ばれるかなぁ~」  浮き浮きとした様子で、饒舌にそう語り始めます。  あの有名な少年誌? あの月曜日が撮影? 私が断った? 新人を代わりに出した? なんで、この人は笑っているの?  いろいろな感情が駆け巡りました。夢だった少年誌から、私にオファーがあったなんて……。そして社長にかみつきました。 「なんで最初から撮影だって教えてくれないんですか!? 私、それなら教授に掛け合って、なんとかしてました! なんで予定しか聞いてくれなかったんですか!?」  そう泣きじゃくる私にも社長はまったく動揺せず、淡々と話します。 「俺は前に言ったよね? 『この日空いてる?』って尋ねて、空いてなければなしにすると。聞かれた日は打ち合わせだろうと撮影だろうと、関係ない。『空いてない』と言ったおまえが悪い」  話は一方通行でした。  また、こんなこともありました。その少年誌に載った新人グラドルと私は、違う正統派グラドルにしたかったようで、その新人をスカウトして、事務所でその子と親御さんに挨拶する際には“吉沢さりぃ”が所属していることは隠したそうです。社長いわく、「さりぃみたいなことをやらされるって思ったら、親御さん心配するでしょ?」とのことでした。私にも親はいるんだけどな……(苦笑)。もう、これには涙も出ませんでした。私は所属タレントでもなんでもない。道具なんだ。私は“おっぱい出してお金を稼ぐ道具”だ。この辺りから、過敏性腸症候群の症状が出始めたのです。  この後もだまされて脱がされそうになったり、ギャラをもらえなかったり、不本意にクビにされたり、たくさん嫌なことはありましたが、少年誌に出られなかったこと以上につらいことはありませんでした。これを書いている今も、やっぱりまだ悔しいし、煮え切りません。もう年齢的にも、少年誌に出るなんて厳しいじゃないですか。  ただ今、私は、事務所フリーの暴露キャラというトリッキーな存在なのに、あの当時よりも、応援してくださるファン、お仕事をくださる方、私を仲間だと言っていろんな方を紹介してくれる人……など、あのつらかった時よりも、私を支えてくれる方がたくさん増えました。そう思えば、あの事件も、起こるべくして起こったのかな……なんて思えます。  ただ、このいつ来るかわらない腹痛と、緊張するとすぐ下痢ピーしちゃうのだけは、なんとかしなきゃなと思います……。グラドルもつらいよ!
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●よしざわ・さりぃ バスト107cmのKカップを武器に活動する三十路グラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。ミスFLASH2016ファイナリスト。

キャバ嬢や風俗嬢でもOK? 看板タレントのために一肌脱ぐ「特攻隊」とは?

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 ふと芸能ニュースを見ていると、某大手事務所が看板女優のイベントに取材がたくさんくるよう、事務所内の若手女優に枕営業をさせたという記事が出ていました。大手事務所でもこんなことさせるんだなぁ~なんて思いつつも、昔似たような話があったのを思い出しました。 「そこそこかわいい子で、特攻隊できる子いませんか?」  アイドル事務所のマネジャーをやっていた頃、とある業界関係者から、そんなことを言われました。特攻隊という意味がわからず、私がきょとんとしていると、「枕営業できる子だよ」という答えが返ってきました。私はびっくりして、担当しているアイドルに枕営業できる子はいないので、即答で断りました。すると、別に私が担当している子でなくても、素人で構わないというんです。 「DVD出せそうなレベルの、キャバ嬢とか風俗嬢いない? タレント志望じゃなくていいから」  芸能事務所の中には、所属タレントの間にヒエラルキーが存在するところもあります。事務所でプッシュしている子、社長のお気に入り、個々のマネジャーが売りたい子もいれば、とりあえず所属だけさせてみた子だったり、売れたらラッキーレベルの子、使い物になるうちだけ使いたい子もいます。当然、事務所がプッシュする女の子の仕事は厳選され、使い捨てレベルの子はなんでもやらされます。  例えば、事務所プッシュの一番売りたい子をA子としましょう。会食や顔合わせにはA子を呼び、いろんな人に「A子を使ってください!」と売り込みます。ですが、その後、俗に言う枕営業をするのはA子ではなく、同じ事務所内でヒラエルキーが下になるB子やC子なんです。その枕要員を特攻隊といいます。売りたいA子ではなく、別の子を抱かせる代わりに、A子に仕事をくださいというわけなんです。  そして、なぜ特攻隊をさせる子を芸能志望者以外からも探すかというと、モメないためです。「売れるためには、枕営業でもなんでもします!」というスタンスの子は、決して少なくはなく、仕事をくれそうな人には自ら望んで抱かれに行く子もいます。ですが、せっかく抱かれたのにその子に仕事がこなかったら、事務所内で不和が生じます。その点、あらかじめ特攻要員としてスカウトしていた芸能志望ではない子を送り込んでいたのだとしたら、そこでモメることはありません。その子には、バイトで稼げる以上の謝礼を支払っておくというわけです。 「顔見せに来た子と違う子がホテルで待ってたから、残念だったよ~」なんて話はスタッフさんから何回か聞いたことがあります(苦笑)。特攻隊とはいえど、かわいい子ばかりで、だいたい皆さん、頂いてしまうようです。こうしたことから、この特攻隊を抱える芸能事務所は強いといわれています。 「芸能でブレークするのは、針の穴を通すような確率で、まともにやっていたら難しいんだよ。でも、特攻隊がいればそこで得意先との付き合いは密になって、売り出したい子に、より多くのチャンスが巡ってくる。その子がブレークしたら莫大なお金が入ってくる世界だから、仮に特攻隊の子にバイト以上の金を支払っても元は十分に取れるんだよ」 と、前出の関係者は言っていました。  ひょっとしたら、今、テレビでブレークしているあのタレントも、誰かの犠牲の上にのし上がってきたのかもしれません。  ちなみに、「誰か、仕事の少ない私の代わりに特攻隊に行ってくれないかなぁ……」とつぶやいたら、「特攻隊の子のほうが、だいたい吉沢さんよりかわいいよ!」と笑われました(泣)。
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●よしざわ・さりぃ バスト107cmのKカップを武器に活動する三十路グラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。ミスFLASH2016ファイナリスト。

キャバ嬢や風俗嬢でもOK? 看板タレントのために一肌脱ぐ「特攻隊」とは?

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 ふと芸能ニュースを見ていると、某大手事務所が看板女優のイベントに取材がたくさんくるよう、事務所内の若手女優に枕営業をさせたという記事が出ていました。大手事務所でもこんなことさせるんだなぁ~なんて思いつつも、昔似たような話があったのを思い出しました。 「そこそこかわいい子で、特攻隊できる子いませんか?」  アイドル事務所のマネジャーをやっていた頃、とある業界関係者から、そんなことを言われました。特攻隊という意味がわからず、私がきょとんとしていると、「枕営業できる子だよ」という答えが返ってきました。私はびっくりして、担当しているアイドルに枕営業できる子はいないので、即答で断りました。すると、別に私が担当している子でなくても、素人で構わないというんです。 「DVD出せそうなレベルの、キャバ嬢とか風俗嬢いない? タレント志望じゃなくていいから」  芸能事務所の中には、所属タレントの間にヒエラルキーが存在するところもあります。事務所でプッシュしている子、社長のお気に入り、個々のマネジャーが売りたい子もいれば、とりあえず所属だけさせてみた子だったり、売れたらラッキーレベルの子、使い物になるうちだけ使いたい子もいます。当然、事務所がプッシュする女の子の仕事は厳選され、使い捨てレベルの子はなんでもやらされます。  例えば、事務所プッシュの一番売りたい子をA子としましょう。会食や顔合わせにはA子を呼び、いろんな人に「A子を使ってください!」と売り込みます。ですが、その後、俗に言う枕営業をするのはA子ではなく、同じ事務所内でヒラエルキーが下になるB子やC子なんです。その枕要員を特攻隊といいます。売りたいA子ではなく、別の子を抱かせる代わりに、A子に仕事をくださいというわけなんです。  そして、なぜ特攻隊をさせる子を芸能志望者以外からも探すかというと、モメないためです。「売れるためには、枕営業でもなんでもします!」というスタンスの子は、決して少なくはなく、仕事をくれそうな人には自ら望んで抱かれに行く子もいます。ですが、せっかく抱かれたのにその子に仕事がこなかったら、事務所内で不和が生じます。その点、あらかじめ特攻要員としてスカウトしていた芸能志望ではない子を送り込んでいたのだとしたら、そこでモメることはありません。その子には、バイトで稼げる以上の謝礼を支払っておくというわけです。 「顔見せに来た子と違う子がホテルで待ってたから、残念だったよ~」なんて話はスタッフさんから何回か聞いたことがあります(苦笑)。特攻隊とはいえど、かわいい子ばかりで、だいたい皆さん、頂いてしまうようです。こうしたことから、この特攻隊を抱える芸能事務所は強いといわれています。 「芸能でブレークするのは、針の穴を通すような確率で、まともにやっていたら難しいんだよ。でも、特攻隊がいればそこで得意先との付き合いは密になって、売り出したい子に、より多くのチャンスが巡ってくる。その子がブレークしたら莫大なお金が入ってくる世界だから、仮に特攻隊の子にバイト以上の金を支払っても元は十分に取れるんだよ」 と、前出の関係者は言っていました。  ひょっとしたら、今、テレビでブレークしているあのタレントも、誰かの犠牲の上にのし上がってきたのかもしれません。  ちなみに、「誰か、仕事の少ない私の代わりに特攻隊に行ってくれないかなぁ……」とつぶやいたら、「特攻隊の子のほうが、だいたい吉沢さんよりかわいいよ!」と笑われました(泣)。
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●よしざわ・さりぃ バスト107cmのKカップを武器に活動する三十路グラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。ミスFLASH2016ファイナリスト。

「私はアイドルなんです」虚言癖アイドルの悲しいウソ

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 誕生日まで1カ月を切りました。今月には31歳になります。金なし! 男なし! 若さなし!! 崖っぷち三十路グラドル、吉沢さりぃです。  少し前の『サンデー・ジャポン』(TBS系)で、ダレノガレ明美さんが「私の偽物、ニセノガレがいる!」と話していましたが、そういえば昔、似たような子がいたなぁ~とふと思い出しました。今回は“虚言癖なアイドル”のお話です。    私と彼女の出会いは、昔働いていたバイト先でした。当時、私はすでにグラドルとして活動していましたが、職場の人には伝えていませんでした。シフトがある程度融通が利くため、芸能活動をしている子が多い職場だったんですが、そこにある日、彼女が新人バイトとして入ってきたのです。お世辞にもかわいくはなく、今どきの化粧をしているなぁといった程度の印象でした。    その後、彼女がアイドルをやっているといううわさが広まり、私を含め、周囲の人たちは驚きました。やれ今日は撮影だとか、やれレコーディングだとか言ってバイトを休み、渋谷や原宿は、マスクなしでは歩けないといったエピソードも自慢げに語ったりもします。私がグラドルをやっているぐらいだから、彼女も本当にアイドルなのだろうとは思っていたのですが、どうしても引っかかり、元マネージャーでアイドルオタだと正直に伝えて、彼女に近づいたのです。するとなぜか「吉沢さんには言いません!」と突っぱねられたのです。え……なんでだろ? ただほかの子には情報をすぐ流すので、彼女が“何者なのか”はすぐに判明しました。 「これ、あの子らしいんだけど……」  そういって、バイトのリーダーが、YouTubeで某アイドルのライブ映像を見せてくれました。どれどれと、バイト仲間数人で画面をのぞき込んでみるものの、彼女らしき人物はいません。似ている人もいません。その後、結局、バイトリーダーの聞き間違えではないかという話になりかけたころ、事の真相が判明しました。  どうやら彼女は「吉沢さんと、Aさん、Bさん(←どちらもタレント)には内緒ですよ!これが私です」と、バイトリーダーとほか数人にスマホでこの動画を見せたそうなのですが、そのときは画面が小さいせいもあって、大半の人たちはそれを見てもよくわからなかったようです。表示されているユニット名や曲名も、小さすぎて読み取れません。それでもみんなは「すごい人気だねー!」と、称賛しました。しかし、彼女にはひとつ誤算がありました。バイトリーダーには、ユニット名や曲名もすべて見えていたのです。そして、再度大きな画面で確認すると、まったくの別人だったため、びっくりしてみんなにも話したのでした。 「彼女が私だ!」と言い張るアイドルは、アイドルオタなら誰もが知る有名ユニットのセンターで、大手事務所所属の子でした。本物のアイドルがブログで撮影やレコーディングと書いている日に、彼女はバイトを休んでいました。ブログに書いてあるエピソードを、あたかも自分の話のように語っていたのです。  バイト仲間は、最初こそ虚言が面白くていろいろちょっかいを出していたものの、だんだん彼女のことが気の毒になっていきました。 「アイドルになりたいけれど、なれない。今の自分の現状を受け入れられてないから、本気でまったくの別人を自分だと思い込んじゃっているんだろうね」  私たちは痛々しい気分になって、詮索をやめることにしました。  ところが数日後、私は彼女と居酒屋で大バトルを繰り広げてしまうのです。その日はバイトが休みの日で、バイト先のみんなで飲んでいました。そこに彼女が現れて、こう言ったのです。 「今日ライブなんですが、さぼって飲み会に来ましたぁ!」  大丈夫なのかとみんなが心配する中、彼女は続けて話しました。 「ユニットには私の身代わりがいるんです。私はこのバイトをすごく大切にしているし、私が出れない時は身代わりが出るから大丈夫なんです! そういう契約なんです!」  カチーンと、きました。それからの私は、周りが驚くほどの早口でまくし立てました。彼女の虚言についてはもうどうでもいいんですが、ただ芸能の仕事をわかってなさすぎるのがしゃくに障ったのです。  仕事を一回断れば、もう次はオファーがないかもしれない。一度休んだら、もう呼ばれないかもしれない。アイドルは掃いて捨てるほどいます。本当に“代わり”なんていくらでもいるんです。だいたい、大手事務所が、いくら売りたい子がいても、その子の身代わりを立てて、本物がバイトで休みたいときは身代わりがライブに出るなんて話は聞いたことがありません。それに、ファンの人が気づかないわけがありません。双子ならまだしも、まったくの別人なんですから。    周りからは「吉沢、言いすぎだよ」とたしなめられましたが、この調子でウソをついて陰で友達からバカにされたり、それこそ万が一、ユニットのファンや関係者にバッティングしたらどうするのかと考え、ここではっきり言っておいたほうが今後の彼女のためだとも思ったのです。  彼女は、その後もいろんなウソをついていました。だんだん周りも相手にしなくなり、彼女はバイトを辞め、キャバ嬢になりました。  そのお店のブログには「本業のアイドルユニットのライブで歌うより、お店で歌うほうが緊張するな」とつづっていました。その後、彼女はアイドルになれたんでしょうか? 彼女のことを考えると、なんだか胸が苦しくなってきます。
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●よしざわ・さりぃ バスト107cmのKカップを武器に活動する三十路グラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。ミスFLASH2016ファイナリスト。

本当は売れてない!? メーカーとのDVD契約を勝ち取るグラドルの“奥の手”は是か否か――

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 三十路グラドルの吉沢さりぃです。  先日、長くお世話になっている制作会社の方と飲んでいた際、イメージDVDにキャスティングできる子が誰かいないかと尋ねられました。仲良しのグラドルはすでに何本も決まっているか、もういろいろやりすぎて、できることがなくなっている子ばかりでした。“穴場”な子がいないか考えをめぐらし、「あ! ◯◯とか◯◯ちゃんとかどうですか!?」と提案するものの、もうその子は撮影済みだとか、断られたとか、そんなのばかり……。かつては事務所のマネジャーをしたこともあり、もともとグラドルオタである私は、意地になって頭を働かせたところ、そうそう、いました! 「知り合いじゃないけど、Aちゃんはどうですか?」  すると、プロデューサーは「あの子はDVD、確かに売れてはいるんだけどねぇ……」と苦笑しながらつぶやきます。ならいいのではないかと言ったところ、実はそのAちゃんのDVDが売れているのには、カラクリがあったのです。  メーカーさんや制作会社さんは、グラドルのDVDがどれぐらい売れたか、結構リアルな数字でわかります。なので、コンスタントにDVDを出せる子=数字を持っている子なのです。まあ、ごくまれに違うケースもありますけどね(笑)。  そのAちゃんも、過去に数枚DVDを出していたので売れている子だと認知されていましたが、制作会社の関係者が新たに彼女にDVDのオファーをしようとイベントへ足を運ぶと、耳を疑うようなファンの声を聞いたのです。 「いつもタダでDVDもらえてラッキーだよね~」  しかも、ひとりでなく数人、同じような会話をしていたのだとか。また別のイベントにも行くと、同様の声を耳にします。どうなっているのかと調べたところ、なんとAちゃんは、自分のイメージDVDを大量購入し、撮影会や、自身の加入するアイドルユニットのライブで、ファンに無料で配っていたのです。  制作する側としたら、もちろん売れるに越したことはありません。ですが、本人が買い占めて配っているものは“仕事”として成り立っているのかと、社内で議論になったようです。アイドルグループの握手券付きCDのように、無料配布されたDVDの中には、一度も視聴されることなく、ゴミ箱行きになるものも多々あることでしょう。水着1着、内容ひとつにこだわり、モノ作りをしているという意識の強いスタッフからしたら、ガックリする気持ちもわかります。  そんな話を聞き、ふと“本当に売れるって、なんなんだろうなぁ…”と思いました。例えば2人グラドルがいて、DVDが1,000枚ずつ売れていたとしましょう。そのうち一方は、ひとりのファンが500枚買い占めていて、もう一方のグラドルはひとり1枚ずつしか買っていなかったとしても、売り上げ枚数が同じだったら評価もランキングも変わりません。また、300枚しかDVDが売れてないグラドルと、500枚売れてはいるけど、400枚を自分で買い占めたグラドルがいたとしたら、“本当に売れている”のはどちらなんでしょうか?  私自身は前者かなぁ? 後者かなぁ? なんて呑気に考えていたら、そもそも私のDVDを何百枚も買ってくれるファンもいなければ、何百枚も自分で買い占める金銭的余裕もないことに気づかされ、どちらにせよ、うらやましい話だなぁと思ったのです(笑)。  私はこれ以上、露出もできないから、次回のDVDはお金貯めて自主出版が現実的だなぁ~、来月の家賃払えるかなぁ~! なんて思い悩む三十路グラドルの吉沢でした!
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「楽屋に置いたはずの10万円の指輪がない!」楽屋盗難、犯人は……?

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 日刊サイゾー読者のみなさま、こんにちは。夢見る少女のまま三十路になってしまった、ギリギリグラビアアイドルの吉沢さりぃです。今回は、楽屋盗難のお話をしましょう。  アイドルに限ったことではありませんが、たまに芸能人のTwitterなどで「楽屋で物を盗まれた」「お財布からお金がなくなった」などのツイートやリツイートを見かけたことはありませんか? 実は、こうした被害に私も遭ったことがあります。  あれは、忘れもしない1年半前の夏。当時よく行っていたスタジオでのことでした。  私はシルバーアクセサリーが好きで、中でもクロムハーツが大のお気に入り。毎日欠かさず、2つのクロムの指輪をしていました。その撮影の折にも着けていたのですが、衣装チェンジが何度もあり、かわいらしい衣装の時は合わないと、外したんです。そして撮影が終わり、楽屋の自分の席に戻ると、そこに2つ置いていたはずのクロムの指輪がひとつしかない! しかも、それぞれ3万円と10万円だったんですが、10万円のほうがなくなっています!(号泣)  私が半狂乱になって身の回りをひっくり返していると、ほかのグラドルちゃんたちも心配して一緒に探してくれました。ですが、一向に出てきません。 「どうせなら、3万円のほうを持っていってほしかった……」  私がそうつぶやくと、某グラドルちゃんは「あの指輪、そんなに高いの!?」と驚きの声を上げました。そうなんです。クロムなどのシルバーアクセサリーは、好きな子以外にはどのくらいの価値かわからないもの。しょげ返っている私に、ほかのグラドルちゃんは言いました。 「さりぃちゃんと同じようなアクセ着けてる男のスタッフ、今日はやけに多くな~い?」  そう言われてみれば、確かに!! 失礼ながら、なんのためにいるのかわからない男性スタッフが何人もいて、楽屋に自由に出入りしていました。  いやいや、なんの証拠もないし、疑ってはいけない! そうは思いつつも、価値のわかる人が、10万円の指輪を持っていったのではないかという疑念がよぎって仕方ありません。出演者が帰り始める頃、私は意を決して責任者に直訴しました。 「すごく大切な思い入れのある指輪が楽屋でなくなってしまったので、申し訳ないですが、持ち物検査をしていただけますか?」  責任者は、大ごとにしたくないという思いがあったのでしょう、ショックで取り乱す私を申し訳なさそうに見ながら言いました。 「たぶん今日いた外部スタッフの中に、アイツだろうな、というやつがいる。俺からちゃんと話をつけて、さりぃちゃんに返すようにするよ。だから返ってきたら、『やっぱり盗んでた』じゃなくて、『私の勘違いでした! 見つけてくれてありがとう』って対応してくれるかな?」  これ以上、騒ぎ立てても、まったく関係ない共演者やスタッフに不快感を与えるだけ。戻ってくるならば問題ないと思い、了承しました。ですが、それから約1カ月が過ぎ、何回か問い合わせるもなんのリアクションもなく、私は指輪をあきらめざるを得なくなりました。  数カ月後、同じ現場で仕事があったのですが、指輪を返すと約束した責任者はいなくなっていました。そしてよくわからない外部のスタッフの出入りは一切なくなり、貴重品の管理システムが整っていました。私の盗難事件の影響だったのか、演者にとっては環境が変わるいいキッカケになったようです。   後日、私は、某有名グラドルがブログに「失くすと周りに迷惑がかかるから、撮影時にアクセサリー類は着けていかない」と記載しているのを見て、ハッとしました。盗られた私だけが被害者なのではないということに、そのとき思い至ったのです。私が騒いだことで、共演者やスタッフの中にも不快に感じた方がいたはず。そもそも、そんな大切なものなら持っていかなければよかったのでしょうし、外して置きっ放しにしていたのも悪かったのです。  私程度のグラドルは、掃いて捨てるほどいます。「吉沢、いろいろうるせえから、もう呼ぶのやめよう」などと思われずに、またお仕事をいただけたのもありがたいこと。高い授業料だったということで、この一件はきれいさっぱりあきらめることにして、またまったく同じクロムの指輪を買いました。もちろんローンで(笑)。  早くローンを払い終わるためにも、売れない三十路グラドルにお仕事をください!
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●よしだ・さりぃ バスト107cmのKカップを武器に活動する三十路グラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。ミスFLASH2016ファイナリスト。

あまりに過激なファーストDVD撮影現場で逃亡未遂! 発売中止にするため、弁護士に相談するも……

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イメージ画像(「Thinkstock」より)
 日刊サイゾーの読者の方々、初めまして!  夢見る少女のまま三十路になってしまった崖っぷちグラビアアイドルの吉沢さりぃです。グラドルデビューして、はや10年。露出が増えていく一方のDVDの仕事に限界を感じて辞めたり、芸名を変えて再デビューするも親にバレて地元に連れ戻されたり、三十路前に婚活に飽きて名前を戻してグラドル復活したりと、紆余曲折がありつつも、今もなお私はグラビアの世界をさまよい続けています。今回はそんな10年選手、吉沢さりぃのファーストDVD撮影時のお話です。  20歳の時に漠然と「グラドルになりたいな!」と思い、数々の大手事務所に書類を送るも面接にすら進めなかった私は、もう夢などあきらめようと落胆していた時、いきなり路上で「グラビアとか興味ありませんか?」と声をかけられました。見た目はアキバ系な男性でしたが、なんでも、彼は某有名AV女優の個人事務所を経営しているとのこと。彼女は親バレNGのため、芸能の仕事のオファーはたくさん来るものの出演できず、彼女がこなせない仕事をあっせんできるタレントを探しているようです。幾つもの事務所に落ちていた私は、わらにもすがる思いで、このアキバ系男性に運命を任せることにしました。  スカウトの翌週、すぐに宣材写真の撮影をしました。メイクさんもカメラマンさんも私の宣材撮影のためだけに来てくださり、何もかもが初めての私は“タレント”扱いに浮かれていました。グラドル好きな私は、胸を造花で隠す衣装や手ブラやTバックは雑誌で見慣れていたので、宣材撮影からノリノリで「なんでもやります!」「大丈夫です!」と、過激な衣装を快く引き受けました。これが後々、大きな落とし穴となるとはつゆ知らず……。  ファーストDVD発売はすぐに決定しましたが、撮影当日、初めて台本を渡されてびっくりしました。極小ビキニでバナナを舐めたり、見たこともないマッサージ器を使わされたり、乳首の魚拓を取ったり、胸で何かを挟まされたりと、エロシーンのオンパレードだったのです。あからさまにエロい言葉を言わされたりもしました。不本意ではありましたが、制作陣の意図を考え、エロい演技をしました。  メイクをしてもらっていた時にはMAXだったテンションは、3パターンほど撮り終えると、どん底にまで落ち込んでいきました。撮影の最中は、ずっと考えていました……「これはグラビアの仕事なんかじゃない!」と。  1日目の撮影が終わり、大学の友人や先輩に泣きながら「あれが世に出たら、もう生きていけないよ」と電話したところ、「もう撮影バックレちゃいなよ!」と助言され、社長に電話をかけて伝えました。 「内容が過激すぎて、明日以降の撮影に参加できない。思っていたのと違う!」  すると、社長は言いました。「万が一、明日の撮影を飛ばしたら、この業界追放だし、二度と芸能活動ができないようにする。タレントとして活動を続けたいなら、明日必ず来い」と。いま考えれば、そもそも事務所所属の契約書すら交わしておらず、DVDの出演許諾書にも判を押していないので、私は現場を飛ばしてもなんら問題ありませんでした。ですが、当時はまだ業界のこともよく知らなかったですし、どこの事務所の面接にも受からなかった中、ようやくつかんだチャンスだからと考え直し、翌日の撮影に向かったのです。  2日目の撮影では「これが友達にバレたらどうしよう」とおびえ、スタッフにも「絶対にニプレスなしのシーンはやりたくありません!」と断るなど、ネガティブなオーラを出しまくっていました。そして、ついにあと1シーンで撮影終了となった時、私の中のネジが外れたのか、自分の財布から有り金2万円を抜き取り、トイレに行くふりをして脱走したのです。衣装のままバスローブを羽織り、お札を手にタクシーをつかまえようとしたとき、ディレクターが「さりぃちゃん!」と叫んで駆けつけてきました。ディレクターさんは泣きじゃくる私の話を優しく聞いてくれ、「君が思うほど、えげつなくないよ。大丈夫だよ」となだめました。そして撮影現場に戻り、なんとか撮影は終了。  後日、寝る前に撮影を思い出してはパニックになり、夜中に社長に電話をかけては「発売中止にしてくれないか?」とか「死にたい」とクレームをつけました。ですが、社長は「君はだまされたAV女優みたいなことを言うなぁ~。男優が出てるわけじゃないし、あれはイメージDVDだよ」と相手にしてくれません。そこで私は貯金を下ろして弁護士事務所に相談し、DVD発売取りやめの内容証明を送りつけたのです。かなり大胆ですね……。  その結果、だいぶ渋られましたが、DVDを発売中止にするには、スタッフのギャラやスタジオレンタル代金など撮影にかかった費用200万円を支払うように言われました。そして、その前に一度DVDを確認するようにと言われ、映像を見てみたら、あらびっくり! 騒いだこともあって、いろいろと配慮していただいたのかもしれませんが、私の想像していたほど、えぐい内容ではなかったのです。DVD発売中止のため、大学を辞めて親にお金を借りて分割で返していこうと思っていましたが、それもバカバカしいなと考え直しました。  ファーストDVDは予想以上に売れました。そりゃそうです。1本目なのにほとんど半裸だし、挟むわ舐めるわ、やりすぎなんですもの(白目)。  それにしてもなぜ、私がこんなに脱ぐハメになったか。それは、宣材写真が原因だったのです。通常、宣材写真は体のラインがわかる私服や、そんなに過激ではないビキニ程度が王道でした。それが何も知らない私は、宣材写真の時点で、ノリノリで手ブラやTバックまでしていたのです。  AV女優ひとりしかマネジメントしたことがない社長と、どこの事務所にも入ることができず、やる気と胸しかないグラドル志望は、入り口から間違っていたのです。昔は今よりグラドルと着エロのカテゴライズがはっきりしていたので、スタッフさんからすると宣材で手ブラまでしている私は“なんでもできる”子だから、DVD制作を決めてくれたのでした。  振り返ると、あの時は散々騒いで申し訳なかったなぁと本当に反省しております。今は大人になり、だいぶエロにも対応できるようになってきましたので、新作DVDのオファーお待ちしております。
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●よしだ・さりぃ バスト107cmのKカップを武器に活動する三十路グラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。ミスFLASH2016ファイナリスト。