あまりに過激なファーストDVD撮影現場で逃亡未遂! 発売中止にするため、弁護士に相談するも……

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イメージ画像(「Thinkstock」より)
 日刊サイゾーの読者の方々、初めまして!  夢見る少女のまま三十路になってしまった崖っぷちグラビアアイドルの吉沢さりぃです。グラドルデビューして、はや10年。露出が増えていく一方のDVDの仕事に限界を感じて辞めたり、芸名を変えて再デビューするも親にバレて地元に連れ戻されたり、三十路前に婚活に飽きて名前を戻してグラドル復活したりと、紆余曲折がありつつも、今もなお私はグラビアの世界をさまよい続けています。今回はそんな10年選手、吉沢さりぃのファーストDVD撮影時のお話です。  20歳の時に漠然と「グラドルになりたいな!」と思い、数々の大手事務所に書類を送るも面接にすら進めなかった私は、もう夢などあきらめようと落胆していた時、いきなり路上で「グラビアとか興味ありませんか?」と声をかけられました。見た目はアキバ系な男性でしたが、なんでも、彼は某有名AV女優の個人事務所を経営しているとのこと。彼女は親バレNGのため、芸能の仕事のオファーはたくさん来るものの出演できず、彼女がこなせない仕事をあっせんできるタレントを探しているようです。幾つもの事務所に落ちていた私は、わらにもすがる思いで、このアキバ系男性に運命を任せることにしました。  スカウトの翌週、すぐに宣材写真の撮影をしました。メイクさんもカメラマンさんも私の宣材撮影のためだけに来てくださり、何もかもが初めての私は“タレント”扱いに浮かれていました。グラドル好きな私は、胸を造花で隠す衣装や手ブラやTバックは雑誌で見慣れていたので、宣材撮影からノリノリで「なんでもやります!」「大丈夫です!」と、過激な衣装を快く引き受けました。これが後々、大きな落とし穴となるとはつゆ知らず……。  ファーストDVD発売はすぐに決定しましたが、撮影当日、初めて台本を渡されてびっくりしました。極小ビキニでバナナを舐めたり、見たこともないマッサージ器を使わされたり、乳首の魚拓を取ったり、胸で何かを挟まされたりと、エロシーンのオンパレードだったのです。あからさまにエロい言葉を言わされたりもしました。不本意ではありましたが、制作陣の意図を考え、エロい演技をしました。  メイクをしてもらっていた時にはMAXだったテンションは、3パターンほど撮り終えると、どん底にまで落ち込んでいきました。撮影の最中は、ずっと考えていました……「これはグラビアの仕事なんかじゃない!」と。  1日目の撮影が終わり、大学の友人や先輩に泣きながら「あれが世に出たら、もう生きていけないよ」と電話したところ、「もう撮影バックレちゃいなよ!」と助言され、社長に電話をかけて伝えました。 「内容が過激すぎて、明日以降の撮影に参加できない。思っていたのと違う!」  すると、社長は言いました。「万が一、明日の撮影を飛ばしたら、この業界追放だし、二度と芸能活動ができないようにする。タレントとして活動を続けたいなら、明日必ず来い」と。いま考えれば、そもそも事務所所属の契約書すら交わしておらず、DVDの出演許諾書にも判を押していないので、私は現場を飛ばしてもなんら問題ありませんでした。ですが、当時はまだ業界のこともよく知らなかったですし、どこの事務所の面接にも受からなかった中、ようやくつかんだチャンスだからと考え直し、翌日の撮影に向かったのです。  2日目の撮影では「これが友達にバレたらどうしよう」とおびえ、スタッフにも「絶対にニプレスなしのシーンはやりたくありません!」と断るなど、ネガティブなオーラを出しまくっていました。そして、ついにあと1シーンで撮影終了となった時、私の中のネジが外れたのか、自分の財布から有り金2万円を抜き取り、トイレに行くふりをして脱走したのです。衣装のままバスローブを羽織り、お札を手にタクシーをつかまえようとしたとき、ディレクターが「さりぃちゃん!」と叫んで駆けつけてきました。ディレクターさんは泣きじゃくる私の話を優しく聞いてくれ、「君が思うほど、えげつなくないよ。大丈夫だよ」となだめました。そして撮影現場に戻り、なんとか撮影は終了。  後日、寝る前に撮影を思い出してはパニックになり、夜中に社長に電話をかけては「発売中止にしてくれないか?」とか「死にたい」とクレームをつけました。ですが、社長は「君はだまされたAV女優みたいなことを言うなぁ~。男優が出てるわけじゃないし、あれはイメージDVDだよ」と相手にしてくれません。そこで私は貯金を下ろして弁護士事務所に相談し、DVD発売取りやめの内容証明を送りつけたのです。かなり大胆ですね……。  その結果、だいぶ渋られましたが、DVDを発売中止にするには、スタッフのギャラやスタジオレンタル代金など撮影にかかった費用200万円を支払うように言われました。そして、その前に一度DVDを確認するようにと言われ、映像を見てみたら、あらびっくり! 騒いだこともあって、いろいろと配慮していただいたのかもしれませんが、私の想像していたほど、えぐい内容ではなかったのです。DVD発売中止のため、大学を辞めて親にお金を借りて分割で返していこうと思っていましたが、それもバカバカしいなと考え直しました。  ファーストDVDは予想以上に売れました。そりゃそうです。1本目なのにほとんど半裸だし、挟むわ舐めるわ、やりすぎなんですもの(白目)。  それにしてもなぜ、私がこんなに脱ぐハメになったか。それは、宣材写真が原因だったのです。通常、宣材写真は体のラインがわかる私服や、そんなに過激ではないビキニ程度が王道でした。それが何も知らない私は、宣材写真の時点で、ノリノリで手ブラやTバックまでしていたのです。  AV女優ひとりしかマネジメントしたことがない社長と、どこの事務所にも入ることができず、やる気と胸しかないグラドル志望は、入り口から間違っていたのです。昔は今よりグラドルと着エロのカテゴライズがはっきりしていたので、スタッフさんからすると宣材で手ブラまでしている私は“なんでもできる”子だから、DVD制作を決めてくれたのでした。  振り返ると、あの時は散々騒いで申し訳なかったなぁと本当に反省しております。今は大人になり、だいぶエロにも対応できるようになってきましたので、新作DVDのオファーお待ちしております。
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●よしだ・さりぃ バスト107cmのKカップを武器に活動する三十路グラドル。趣味は、キックボクシング・飲酒・少女漫画研究・箱根駅伝研究で、特技はお酒の一気飲み。タレント事務所にてマネージャーをしていた経験もあり、芸能の表も裏も知り尽くしている。ミスFLASH2016ファイナリスト。