4月期の民放連続ドラマ(プライム帯)がすべて終了したが、嵐メンバー主演ドラマの独壇場ともいえる結果となった。 昨年10月期『下町ロケット』(TBS系/阿部寛主演)の平均視聴率18.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)には及ばなかったが、平均17.1%で、ダントツのトップとなったのは松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士-』(同/日曜午後9時~)。松本の主演ドラマは、2014年1月期『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)以来、2年3カ月ぶりとあって、ファンから待望論も多かったと思われるが、それだけで視聴率が取れるほど甘くはない。弁護士ドラマながら、コミカルなシーンも多く、肩ひじ張らずに見られる内容だったのが功を奏した模様。むろんヒロイン・榮倉奈々、香川照之らの好アシストも光った。『失恋ショコラティエ』の平均12.3%を大きく上回った松本の次回主演作に、早くも期待感が高まることとなった。 『99.9』とは大差が付いてしまったが、大野智主演『世界一難しい恋』(日本テレビ系/水曜午後10時~)が平均12.9%で2位。ヒロインはNHK連続テレビ小説『あさが来た』でブレークした波瑠とあって、もう少し高い数字が期待されたものの、最低が11.5%(第5話)と終始安定した視聴率で推移。最終回(第10話)では16.0%と高い視聴率をマークし、有終の美を飾った。次に大野が連ドラ主演を務めるのは、いつになるのか? 松本同様、その動向が気になるところだ。 06年4月期にシーズン1がスタートした『警視庁捜査一課9係』のシーズン11(テレビ朝日系/渡瀬恒彦主演/水曜午後9時~)は、平均12.2%で根強い人気を示した。11話すべてで2ケタ台を記録する抜群の安定感で、平均視聴率も11シーズン連続で2ケタ台をマーク。渡瀬は胆のうがんと闘いながら撮影を続けたというが、その役者根性には敬意を表したい。 竹野内豊主演の弁護士ドラマ『グッドパートナー 無敵の弁護士』(テレビ朝日系/木曜午後9時~)は、『99.9』と打って変わって硬派なドラマだったが、平均10.8%でなんとか2ケタ台をキープ。ヒロイン・松雪泰子の相応の容姿が気になったが、テレ朝看板枠の「木9」で結果を出したのは評価に値する。竹野内は14年10月期『素敵な選TAXI』(フジテレビ系/平均10.3%)以来、1年半ぶりの連ドラ主演となったが、連続で2ケタ台をマークして面目を保った。 私生活では、渡部篤郎との長すぎる交際に終止符を打ったとみられている中谷美紀の主演作『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系/金曜午後10時~)は、3度10%台を記録したが、全般的に伸び悩んで、平均9.0%に終わった。中谷は前回の主演ドラマ『ゴーストライター』(15年1月期/フジテレビ系)でも、平均8.7%にとどまっており、2ケタ台を取るのは厳しいところか……。 福山雅治にとって、13年4月期『ガリレオ』第2シーズン(フジテレビ系/平均19.9%)以来、3年ぶりの連ドラ主演作として注目を集めた『ラヴソング』(フジテレビ系/月曜午後9時~)は、初回こそ10.6%で2ケタ台をマークしたが、第2話以降、1ケタ台を連発。第6話、第7話では月9史上、単話でのワーストとなる6.8%を記録。最終回も9.3%と2ケタ台に乗せられず。全話平均は8.5%で、前期の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純&高良健吾主演)の9.7%を大きく下回り、月9史上ワースト視聴率を更新してしまった。 これまで、“高視聴率男”として君臨してきた福山の株は暴落。逆に、低視聴率ながら、ヒロインに大抜擢された無名のシンガーソングライター・藤原さくらは、同ドラマの主題歌「Soup」がオリコン・ヒットチャートで上位に食い込んでおり、ブレークのきっかけをつかんだのはなんとも皮肉。 宮藤官九郎が脚本を手掛けた『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系/岡田将生主演/日曜午後10時30分~)は、作品自体の評価は悪くはなかったが、平均8.4%に終わり、昨年4月期にスタートした同枠ドラマで最低視聴率となってしまった。クドカンにとって、初の社会派ドラマとなったが、前回担当した『ごめんね青春!』(TBS系/14年10月期)は平均7.7%と爆死しており、そのリベンジは果たせなかった。 木村佳乃の“危ない妻”ぶり、相武紗季の体当たり演技が話題となった『僕のヤバイ妻』(伊藤英明主演/フジテレビ系/火曜午後10時~)は、最終回(第9話)のみ10.2%と2ケタ台をマークしたが、それまでが伸びきれず、平均8.2%に終わった。 黒木華にとって、連ドラ初主演となった『重版出来!』(TBS系/火曜午後10時~)は、1度も2ケタ台に乗せることはできず、平均8.0%にとどまり、裏の『僕のヤバイ妻』に僅差で敗退。演技力には定評がある黒木だが、主役としては結果を残せなかった。やはり、脇役向きの女優か……。 今が旬の福士蒼汰、土屋太鳳のコンビで臨んだ『お迎えデス。』(日本テレビ系/土曜午後9時~)は、初回こそ10.3%をマークしたが、その後は1ケタ続き。第3話以降は6~8%台に低迷し、平均7.9%と惨敗。福士としては、次回主演作で、その真価が問われることになりそうだ。 松下奈緒が役づくりのため、自慢のロングヘアーをバッサリ切り、初の3枚目に挑んだ『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系/木曜午後10時~)は、平均5.6%と爆死、最高が初回の6.8%、第3話では4.9%と禁断の「5%割れ」も記録。結果として、松下の3枚目はファンを失望させ、視聴者に受け入れられなかった。もともと、「数字を持っていない」とも言われてきた松下は、これまで、演技力より、その美貌で視聴者を引きつけてきたともいえる。年齢的にも三十路を過ぎ、そろそろ主役にこだわらず、脇役に活路を見いだす時期なのかもしれない。 フジテレビが3年ぶりに復活させた「日9」枠の『OUR HOUSE』(芦田愛菜&シャーロット・ケイト・フォックス主演/日曜午後9時~)は、裏の『99.9』に完敗を喫し、平均4.5%の大爆死。初回から、いきなり4.8%と「5%割れ」。5%を超えたのは、第2話(5.0%)、第5話(5.4%)、第6話(6.1%)の3回だけ。最終回(第9話)は、今期の民放プライム帯の連ドラで最低値となる3.3%で、ひっそり幕を閉じた。“天才子役”として名を馳せてきた芦田にとっては、まさに“黒歴史”となった。また、朝ドラ『マッサン』でブレークしたシャーロットは旬をすぎた感あり。「TBS日曜劇場」の裏となる、この枠は、今後も苦戦しそうだ。 深夜帯では、栗山千明のドロドロ不倫ドラマ『不機嫌な果実』(テレビ朝日系/金曜午後11時15分~)が平均7.7%で健闘した。 嵐の松本、大野の活躍が目立った春ドラマ。フジは今期も4作すべてが惨敗して、2期連続全ドラマが1ケタ台の惨状となった。 7月期は、桐谷美玲主演『好きな人がいること』(フジテレビ系/月曜午後9時~)、波瑠主演『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(同/火曜午後10時~)、北川景子主演『家売るオンナ』(日本テレビ系/水曜午後10時~)、松嶋菜々子主演『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系/木曜午後10時~)、向井理主演『神の舌を持つ男』(TBS系/金曜午後10時~)などが話題作。波瑠、松嶋の起用で、瀕死のフジが巻き返すことができるか注目が集まる。 <2016年4月期 民放プライム帯連続ドラマ 平均視聴率ランキング> ※視聴率は「加重平均」。テレビ東京系及び『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)は対象外 1位 『99.9-刑事専門弁護士-』全10話 17.1% 2位 『世界一難しい恋』全10話 12.9% 3位 『警視庁捜査一課9係』season11 全11話 12.2% 4位 『グッドパートナー 無敵の弁護士』全9話 10.8% 5位 『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』全10話 9.0% 6位 『ラヴソング』全10話 8.5% 7位 『ゆとりですがなにか』全10話 8.4% 8位 『僕のヤバイ妻』全9話 8.2% 9位 『重版出来!』全10話 8.0% 10位 『お迎えデス。』全9話 7.9% 11位 『早子先生、結婚するって本当ですか?』全9話 5.6% 12位 『OUR HOUSE』全9話 4.5% ※参考 主な深夜ドラマ ◎『不機嫌な果実』全7話 7.7% ◎『火の粉』(フジテレビ系/土曜午後11時40分~) 全9話 4.4% (文=森田英雄)TBS系『99.9-刑事専門弁護士-』番組サイトより
「12354」カテゴリーアーカイブ
フジは4月期も惨敗! 嵐メンバーの独壇場だった「春ドラマ総まとめ」
4月期の民放連続ドラマ(プライム帯)がすべて終了したが、嵐メンバー主演ドラマの独壇場ともいえる結果となった。 昨年10月期『下町ロケット』(TBS系/阿部寛主演)の平均視聴率18.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)には及ばなかったが、平均17.1%で、ダントツのトップとなったのは松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士-』(同/日曜午後9時~)。松本の主演ドラマは、2014年1月期『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)以来、2年3カ月ぶりとあって、ファンからの待望論も多かったと思われるが、それだけで視聴率が取れるほど甘くはない。弁護士ドラマながら、コミカルなシーンも多く、肩ひじ張らずに見られる内容だったのが功を奏した模様。むろんヒロイン・榮倉奈々、香川照之らの好アシストも光った。『失恋ショコラティエ』の平均12.3%を大きく上回った松本の次回主演作に、早くも期待感が高まることとなった。 『99.9』とは大差が付いてしまったが、大野智主演『世界一難しい恋』(日本テレビ系/水曜午後10時~)が平均12.9%で2位。ヒロインはNHK連続テレビ小説『あさが来た』でブレークした波瑠とあって、もう少し高い数字が期待されたものの、最低が11.5%(第5話)と終始安定した視聴率で推移。最終回(第10話)では16.0%と高い視聴率をマークし、有終の美を飾った。次に大野が連ドラ主演を務めるのは、いつになるのか? 松本同様、その動向が気になるところだ。 06年4月期にシーズン1がスタートした『警視庁捜査一課9係』のシーズン11(テレビ朝日系/渡瀬恒彦主演/水曜午後9時~)は、平均12.2%で根強い人気を示した。11話すべてで2ケタ台を記録する抜群の安定感で、平均視聴率も11シーズン連続で2ケタ台をマーク。渡瀬は胆のうがんと闘いながら撮影を続けたというが、その役者根性には敬意を表したい。 竹野内豊主演の弁護士ドラマ『グッドパートナー 無敵の弁護士』(テレビ朝日系/木曜午後9時~)は、『99.9』と打って変わって硬派なドラマだったが、平均10.8%でなんとか2ケタ台をキープ。ヒロイン・松雪泰子の相応の容姿が気になったが、テレ朝看板枠の「木9」で結果を出したのは評価に値する。竹野内は14年10月期『素敵な選TAXI』(フジテレビ系/平均10.3%)以来、1年半ぶりの連ドラ主演となったが、連続で2ケタ台をマークして面目を保った。 私生活では、渡部篤郎との長すぎる交際に終止符を打ったとみられている中谷美紀の主演作『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』(TBS系/金曜午後10時~)は、3度10%台を記録したが、全般的に伸び悩んで、平均9.0%に終わった。中谷は前回の主演ドラマ『ゴーストライター』(15年1月期/フジテレビ系)でも、平均8.7%にとどまっており、2ケタ台を取るのは厳しいところか……。 福山雅治にとって、13年4月期『ガリレオ』第2シーズン(フジテレビ系/平均19.9%)以来、3年ぶりの連ドラ主演作として注目を集めた『ラヴソング』(フジテレビ系/月曜午後9時~)は、初回こそ10.6%で2ケタ台をマークしたが、第2話以降、1ケタ台を連発。第6話、第7話では月9史上、単話でのワーストとなる6.8%を記録。最終回も9.3%と2ケタ台に乗せられず。全話平均は8.5%で、前期の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純&高良健吾主演)の9.7%を大きく下回り、月9史上ワースト視聴率を更新してしまった。 これまで、“高視聴率男”として君臨してきた福山の株は暴落。逆に、低視聴率ながら、ヒロインに大抜擢をされた無名のシンガーソングライター・藤原さくらは、同ドラマの主題歌「Soup」がオリコン・ヒットチャートで上位に食い込んでおり、ブレークのきっかけをつかんだのはなんとも皮肉。 宮藤官九郎が脚本を手掛けた『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系/岡田将生主演/日曜午後10時30分~)は、作品自体の評価は悪くはなかったが、平均8.4%に終わり、昨年4月期にスタートした同枠ドラマで最低視聴率となってしまった。クドカンにとって、初の社会派ドラマとなったが、前回担当した『ごめんね青春!』(TBS系/14年10月期)は平均7.7%と爆死しており、そのリベンジは果たせなかった。 木村佳乃の“危ない妻”ぶり、相武紗季の体当たり演技が話題となった『僕のヤバイ妻』(伊藤英明主演/フジテレビ系/火曜午後10時~)は、最終回(第9話)のみ10.2%と2ケタ台をマークしたが、それまでが伸びきれず、平均8.2%に終わった。 黒木華にとって、連ドラ初主演となった『重版出来!』(TBS系/火曜午後10時~)は、1度も2ケタ台に乗せることはできず、平均8.0%にとどまり、裏の『僕のヤバイ妻』に僅差で敗退。演技力には定評がある黒木だが、主役としては結果を残せなかった。やはり、脇役向きの女優か……。 今が旬の福士蒼汰、土屋太鳳のコンビで臨んだ『お迎えデス。』(日本テレビ系/土曜午後9時~)は、初回こそ10.3%をマークしたが、その後は1ケタ続き。第3話以降は6~8%台に低迷し、平均7.9%と惨敗。福士としては、次回主演作で、その真価が問われることになりそうだ。 松下奈緒が役づくりのため、自慢のロングヘアーをバッサリ切り、初の3枚目に挑んだ『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系/木曜午後10時~)は、平均5.6%と爆死、最高が初回の6.8%、第3話では4.9%と禁断の「5%割れ」も記録。結果として、松下の3枚目はファンを失望させ、視聴者に受け入れられなかった。もともと、「数字を持っていない」とも言われてきた松下は、これまで、演技力より、その美貌で視聴者を引きつけてきたともいえる。年齢的にも三十路を過ぎ、そろそろ主役にこだわらず、脇役に活路を見いだす時期なのかもしれない。 フジテレビが3年ぶりに復活させた「日9」枠の『OUR HOUSE』(芦田愛菜&シャーロット・ケイト・フォックス主演/日曜午後9時~)は、裏の『99.9』に完敗を喫し、平均4.5%の大爆死。初回から、いきなり4.8%と「5%割れ」。5%を超えたのは、第2話(5.0%)、第5話(5.4%)、第6話(6.1%)の3回だけ。最終回(第9話)は、今期の民放プライム帯の連ドラで最低値となる3.3%で、ひっそり幕を閉じた。“天才子役”として名を馳せてきた芦田にとっては、まさに“黒歴史”となった。また、朝ドラ『マッサン』でブレークしたシャーロットは旬をすぎた感あり。「TBS日曜劇場」の裏となる、この枠は、今後も苦戦しそうだ。 深夜帯では、栗山千明のドロドロ不倫ドラマ『不機嫌な果実』(テレビ朝日系/金曜午後11時15分~)が平均7.7%で健闘した。 嵐の松本、大野の活躍が目立った春ドラマ。フジは今期も4作すべてが惨敗して、2期連続全ドラマが1ケタ台の惨状となった。 7月期は、桐谷美玲主演『好きな人がいること』(フジテレビ系/月曜午後9時~)、波瑠主演『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(同/火曜午後10時~)、北川景子主演『家売るオンナ』(日本テレビ系/水曜午後10時~)、松嶋菜々子主演『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系/木曜午後10時~)、向井理主演『神の舌を持つ男』(TBS系/金曜午後10時~)などが話題作。波瑠、松嶋の起用で、瀕死のフジが巻き返すことができるか注目が集まる。 <2016年4月期 民放プライム帯連続ドラマ 平均視聴率ランキング> ※視聴率は「加重平均」。テレビ東京系及び『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)は対象外 1位 『99.9-刑事専門弁護士-』全10話 17.1% 2位 『世界一難しい恋』全10話 12.9% 3位 『警視庁捜査一課9係』season11 全11話 12.2% 4位 『グッドパートナー 無敵の弁護士』全9話 10.8% 5位 『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』全10話 9.0% 6位 『ラヴソング』全10話 8.5% 7位 『ゆとりですがなにか』全10話 8.4% 8位 『僕のヤバイ妻』全9話 8.2% 9位 『重版出来!』全10話 8.0% 10位 『お迎えデス。』全9話 7.9% 11位 『早子先生、結婚するって本当ですか?』全9話 5.6% 12位 『OUR HOUSE』全9話 4.5% ※参考 主な深夜ドラマ ◎『不機嫌な果実』全7話 7.7% ◎『火の粉』(フジテレビ系/土曜午後11時40分~) 全9話 4.4% (文=森田英雄)TBS系『99.9-刑事専門弁護士-』番組サイトより
2人の無名歌手の宣伝で終わった『ラヴソング』 月9史上ワースト視聴率も当然の結果か……!?
福山雅治主演の月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)の最終回(第10話)が6月13日に放送され、視聴率は9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)止まりだった。全話平均は8.4%で、前クールの『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純&高良健吾主演)の9.7%を大きく下回り、月9史上ワースト視聴率を更新した。 第6話、第7話で記録した6.8%は月9史上、単話での最低視聴率で、これで『ラヴソング』は不名誉なワースト2冠王となった。 「あわよくば、20%の大台超え」とのフジの期待を背負った同ドラマだが、初回から10.6%と低調。第2話で9.1%と早くも1ケタ台に転落。その後、第3話=9.4%、第4話=8.5%、第5話=8.4%、第6話=6.8%、第7話=6.8%、第8話=7.4%、第9話=8.0%、第10話=9.3%と推移し、2ケタ台回復はならなかった。 ヒロインが福山と同じ事務所(アミューズ)の無名新人歌手・藤原さくらに決定するや、“バーター感”たっぷりのキャスティングに視聴者の反感は強かった。しかも、実年齢で27歳差の福山と藤原のラブストーリーには、「キモイ」「福山ロリコン」といった声も多く、この爆死は当然の結果ともいえそう。 『ラヴソング』が月9史上ワースト視聴率となったことで、フジにとってはなんのメリットもなく、福山にとっても“黒歴史”となってしまった。 ただ、そんな中でも、得をしたのは、2人の無名新人歌手だ。藤原はこのドラマで売名に成功し、歌だけではなく、今後女優としてのオファーも期待できそう。そして、第8話から高慢な“大物歌手”CHERYL(シェリル)の役で登場したLeola(レオラ)にとっても、いいプロモーションになったようだ。 LeolaはEXILEらが所属するLDHのド新人歌手。2011年、LDHが主催したオーディション「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 3~For Girls~」でセミファイナルまで進出したが、落選。その後、レッスンを積み、4月27日に「Rainbow」(SMAR)でデビューしたばかり。同曲は『ラヴソング』の挿入歌になっており、新人ながら“破格”の扱いだ。 「実はLeolaはデビュー前、『ラヴソング』のヒロインオーディションを受けて落選しています。ところが、そのオーディン自体が、アミューズの意向に沿った“出来レース”の疑惑が出たことで、LDH側は態度を硬化。フジに抗議して、Leolaをねじ込んだようなのです。それこそ、デビューしたばかりのまったくの無名歌手ですから、ヒロインでなくても、いいプロモーションになったはずです」(テレビ制作関係者) 『ラヴソング』は月9の歴史に残る低視聴率となったが、藤原、Leolaにとっては、いい宣伝になったのは確か。いったい、誰がためのドラマだったのか? 視聴者に目が向いてないドラマが、好視聴率を取れるはずがない……。 (文=森田英雄)フジテレビ『ラヴソング』番組サイトより
2人の無名歌手の宣伝で終わった『ラヴソング』 月9史上ワースト視聴率も当然の結果か……!?
福山雅治主演の月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)の最終回(第10話)が6月13日に放送され、視聴率は9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)止まりだった。全話平均は8.4%で、前クールの『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純&高良健吾主演)の9.7%を大きく下回り、月9史上ワースト視聴率を更新した。 第6話、第7話で記録した6.8%は月9史上、単話での最低視聴率で、これで『ラヴソング』は不名誉なワースト2冠王となった。 「あわよくば、20%の大台超え」とのフジの期待を背負った同ドラマだが、初回から10.6%と低調。第2話で9.1%と早くも1ケタ台に転落。その後、第3話=9.4%、第4話=8.5%、第5話=8.4%、第6話=6.8%、第7話=6.8%、第8話=7.4%、第9話=8.0%、第10話=9.3%と推移し、2ケタ台回復はならなかった。 ヒロインが福山と同じ事務所(アミューズ)の無名新人歌手・藤原さくらに決定するや、“バーター感”たっぷりのキャスティングに視聴者の反感は強かった。しかも、実年齢で27歳差の福山と藤原のラブストーリーには、「キモイ」「福山ロリコン」といった声も多く、この爆死は当然の結果ともいえそう。 『ラヴソング』が月9史上ワースト視聴率となったことで、フジにとってはなんのメリットもなく、福山にとっても“黒歴史”となってしまった。 ただ、そんな中でも、得をしたのは、2人の無名新人歌手だ。藤原はこのドラマで売名に成功し、歌だけではなく、今後女優としてのオファーも期待できそう。そして、第8話から高慢な“大物歌手”CHERYL(シェリル)の役で登場したLeola(レオラ)にとっても、いいプロモーションになったようだ。 LeolaはEXILEらが所属するLDHのド新人歌手。2011年、LDHが主催したオーディション「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 3~For Girls~」でセミファイナルまで進出したが、落選。その後、レッスンを積み、4月27日に「Rainbow」(SMAR)でデビューしたばかり。同曲は『ラヴソング』の挿入歌になっており、新人ながら“破格”の扱いだ。 「実はLeolaはデビュー前、『ラヴソング』のヒロインオーディションを受けて落選しています。ところが、そのオーディン自体が、アミューズの意向に沿った“出来レース”の疑惑が出たことで、LDH側は態度を硬化。フジに抗議して、Leolaをねじ込んだようなのです。それこそ、デビューしたばかりのまったくの無名歌手ですから、ヒロインでなくても、いいプロモーションになったはずです」(テレビ制作関係者) 『ラヴソング』は月9の歴史に残る低視聴率となったが、藤原、Leolaにとっては、いい宣伝になったのは確か。いったい、誰がためのドラマだったのか? 視聴者に目が向いてないドラマが、好視聴率を取れるはずがない……。 (文=森田英雄)フジテレビ『ラヴソング』番組サイトより
福山雅治、轟沈──!フジテレビ『ラヴソング』は、なぜ“史上最低の月9”になったのか
フジテレビ月9『ラヴソング』最終話は視聴率9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。全話平均は8.4%と、月9史上最低の結果になりました。 前クールの『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』で、9.7%と初めて2ケタを割り込んだのに続き、連敗となった同枠。『いつ恋』では盛んに「それでも若年層は熱を持って見ている」「評価は高い」とアピールされていましたが、『ラヴソング』は内容的にも惨敗だったと思います。今までの月9を全部見ていたわけではないですが、名実ともに「史上最低の月9」だったのではないでしょうか。 というわけで、最終話です。 第8話で佐野さくら(藤原さくら)の喉にガンが見つかるというアクロバティックな展開を登場させたことで、この作品は第1話~第7話までの伏線を回収しつつ、8・9話でひん曲げてしまったプロットを、なんとかしてエンディングに落とし込む必要が出てしまいました。この最終話は、『ラヴソング』1~7話と『ラヴソング』8・9話という2本のドラマを同時に終わらせなければいけないという、ものすごい無理難題が課せられたわけです。 まあ、そんなことできるわけなくてね。 吃音の少女が親友・真美(夏帆)の結婚式でスピーチをするために、勇気を持って治療を始める。その治療の過程で元ミュージシャンの神代(福山雅治)に出会い、歌を歌うことに目覚め、歌に支えられて成長し、ついにその日を迎える。1~7話のクライマックスである結婚式は、最終回開始5分で処理されました。 続いて、喉のガンによって声を失うかもしれない。先延ばしにすれば命にもかかわる。その手術も「無事終了」ということで、こちらもあっさり解決。ここまで16分です。 たった16分で、お話はだいたい全部終わりました。あとは、全話を通じて脚本を紆余曲折させながらあちこちにバラ撒かれた伏線を回収して、辻褄を合わせるだけの時間に費やされます。もう誰が主人公とか関係ありません。というか、もう辻褄を合わせる努力も放棄しているように見えました。それっぽく、それっぽく。ただそれだけ。 退院後、さくらは姿を消します。真美によれば、結婚式のときには出ていくことを決めていたそうです。結婚式の直前、さくらは空一(菅田将暉)と同棲していました。遊園地デートしたり、路上ライブしたりもしました。神代と一緒に新曲「soup」も完成させました。それからたった数日の間に、夜逃げを決意したんだそうです。 空一には「気持ちに応えられない」、真美には「先生(神代)への気持ちを絶ち切れない」と書き残し、さくらはどこかへ行ってしまいました。 真美は、「さくらの気持ち、知ってたんでしょ!」と神代を突き飛ばします。どうやら神代は知ってたみたいですけど、わたしたち視聴者はよく知りません。遊園地で、路上ライブで、空一と過ごすさくらは楽しそうだったし、少し前には海辺で子どもに「わたしは強くなった」「わたしは幸せだ」なんて偉そうに説教してたし。直後に姿を消すようなことをすれば、あの子どもにもウソを言ってたことになりますからね。あの子どもは幼少期のさくら自身だったはずなのにね。 前回、第9話はストーリーが完全に破たんしているにもかかわらず、そこそこ泣けました。それは、さくらのガンが、施設で一緒に育った3人に同じ重みで降りかかった悲劇だったからです。この3人がお互いを自分のことのように考えていたからこそ、その感情のぶつかり合いに重みが出たんです。そこに、3人の「今まで」が現出したんです。親のない子たちだけが共有しているであろう「断ちがたい絆」が見えたんです。だから泣けたんです。 それも放り投げちゃうんだもんなぁ。これ、つらいですよ。案の定ワケのわからない空一はゾンビと化して「さくらー! さくらー!」と夜の町をさまよい歩くしかありませんでした。 で、もうあとは、ちゃちゃっとアレしてハイ! って感じですね。まったく泣けない。いろいろ飲み込んで、あとは泣く準備だけしてたのに、泣けない。あー。 だいたいさー、第1話でさー、タバコ吸わせたりバイクの運転や言葉遣いが乱暴だったり、さくらというのは「吃音だけど、かわいそうじゃない」「同情されたくない」キャラクターという設定が打ち出されていたわけですよ。演出も脚本も「悲劇ではありません」という部分だけは非常に強くアピールしていた。それが終わってみればガンだもんねー、もうね、何を信じていいのやら。 ■無駄なキスシーンがすべてを壊した? お話としては、やっぱり分水嶺は第4話だったと思うんです。3話のクライマックスのライブまでは実に丁寧に作られていて、放送前にさんざん「キモい」と指摘されていた藤原さくら(20)と福山雅治(47)の恋愛についても「陽性転移」という専門用語を持ちだすことで、展開しそうになっていたんです。「陽性転移」の反対語はたぶん「本物の恋」でしょうから、ドラマチックな匂いがしていました。 推測ですけど、あくまで推測ですけどね。 4話の空一とのキスシーンが最初のイレギュラーだったんじゃないかなぁ。テコ入れのために、4話のCMにキスシーンを挿入する必要があったんじゃないかと。もともとは、3話のライブにスカウトに来ていたグリスターミュージックと契約する話で、それを、なんとか4話のうちに2人にキスをさせなければならなくなり、きっかけ作りのために反故にしてしまったんじゃないかと。 そう考えると、いろいろ収まるんですよね。グリスターの取締役・桑名(りりィ)は神代と元恋人・春乃の過去についていろいろ知っている人物でした。つまり、桑名の出番が減れば減るほど、春乃について説明される機会が減るということです。この桑名が、あっという間にいなくなっちゃったことで、結局最後まで春乃については説明不足のまま、ドラマの中でなんの役割も果たせませんでした。 神代は春乃とさくらを重ねている節がありましたので、春乃について理解が進まないことには、神代のさくらに対する執着にも説明がつかなくなります。夏希の別人格が登場してさくらを攻撃しだしたときも、春乃と神代に何があったのか説明されていなかったので唐突に見えました。 シェリル(Leola)も、もしかしたらグリスターのトップアーティストだったのかもしれませんね。たとえば映画『ドリームガールズ』(2006)のジェニファー・ハドソンとビヨンセみたいなライバル関係として登場する予定だったのかもしれない。まあ、今となってはどうでもいいですけど。 CMのためにストーリーを壊すって、そんなことあるのかって常識的には思いますけど、ありそうなのが今のフジテレビなんですよねえ。推測ですけど。 ■もっとしっかりゴリ押して! もうひとつ、もともとグリスターだったんじゃないかという根拠があります。 佐野さくらは「天賦の歌声をもつ女性」として登場する予定だったんですね。これは公式に発表されていたことですし、現にグリスターのスカウト・水原(りょう)も、すぐに目を付けていたし、演出的にも3話で難曲「Summer time」を歌わせたのは、そういうことでしょう。 ところがグリスターとの契約が反故になったことで、さくらの歌声がプロの音楽家たちにとって「なんとしても世に出さなければならない絶対的な才能」ではなくなってしまった。デビューさせてもさせなくても、別にどっちでもいい程度の「天賦」だったということになっちゃったんです。 しかも、シェリルがトップレコーズの所属として登場したことで、冴えない一発屋だったはずの神代のほうが、さくらより音楽的な才能が優れていることになっちゃった。ドラマの中で、誰も「さくらこそが天才だ」と言わない。神代がさくらに「歌わせたい」動機も、「歌声」そのものではなく「歌いたいんだから歌わせたい」というカウンセラー的な思いやりになってしまっていたし、最終的には「恋」ってことになってるし。恋って。 少なくとも、企画段階でね、アミューズにとって藤原さくらは「なんとしても世に出さなければならない絶対的な才能」だったはずでしょう。そういうドラマを作るために、ゴリ押ししたわけでしょう。世間からのキャスティングに対する反発も、歌の実力で跳ね返しつつあったのに、ドラマ自体が「そんな上手くないかも」と言い出したんだもん。実は、これがいちばん残念なことでした。歌、いいんだから、もっとしっかりゴリ押して! と思ったんです。 どうあれ、さくらの歌声がドラマの中心に屹立してさえいれば、どうにかなったような気がするんです。歌の力、音楽の力が人を変えるドラマだというなら、そういう物語であるべきだと思うんです。 ■じゃあ、具体的にどうすればよかったのか? 知りませんよ。帰ったら『ドリームガールズ』のDVD見ようと思います。以上です、編集長! (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより
フジテレビ月9『ラヴソング』視聴率0.6%アップと引き換えに“失ったもの”
フジテレビ月9『ラヴソング』第9話。視聴率は8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と“微増”しましたが、もはや全話平均の月9史上最低記録更新は免れない感じです。 今回、脚本は第5話と同じ神森万理江さん。そもそも“「フジテレビヤングシナリオ大賞」の倉光泰子さんによるオリジナルストーリー!”という触れ込みで始まった同作ですが、ちょっと話がブレるたびに神森さんが登板してきて、なんだか現場の裏側を垣間見る思いです。まあ、今をときめく三谷幸喜大先生だって『振り返れば奴がいる』(1993)のときに脚本をムチャクチャにされて、その反動で『ラヂオの時間』を書いたということもありましたので、フジテレビではよくあることなのかもしれません。 そんなこんなで第9話、振り返っていきたいと思います。 前回、喉にガンが見つかったことで「吃音なんて、たいしたことないや!」と、第1話に提示されたドラマのモチーフを放り出してしまった同作。案の定、懸案の「結婚式のスピーチ」は、手術で声が残るかどうか、間に合うかどうかの時間軸の問題にすり替わってしまいました。 さくら(藤原さくら)は、気持ち的にもう吃音を乗り越えていますので、このスピーチの成否は脚本家の“神の手”でどうにでもなります。手術を成功させてドモリながらも堂々とした感動のスピーチをさせてもいいし、失敗させて悲嘆にくれさせてもいい。いっそのこと、さくらをガンで殺してしまって、結婚式では録音テープを流すという「草太兄ちゃん方式(@『北の国から』)」でもいいかもしれません。あれ、泣けるよね~。 いずれにしろ、この連ドラのクライマックスになるべきスピーチに主人公の意志や心の機微は一切関係なくなったので、もう藤原さくらに複雑な演技プランは必要ありません。「歌いたい」と「真美に幸せになってほしい」と「手術怖い」だけやっとけばオッケーです。 同様に、空一(菅田将暉)と真美(夏帆)も“親友の声が出なくなる問題”によって、ほかのことがどうでもよくなったので、おのずとテンションの高い芝居だけしていれば成立するシーンが続きます。わりと丁寧にネタ振りされていた空一の“年上女問題”も、真美の“旦那の両親問題”も、あっという間に解決です。 で、これがちょっと、いい方向に出てしまっているように感じたんですね。さくら、空一、真美という幼なじみ3人組の演技合戦が熱を帯びて、見ているだけでジーンとしちゃうんです。登場人物にとっても視聴者にとっても、いろんなことがどうでもよくなっちゃったおかげで、それっぽいセリフが熱っぽくやり取りされていると「いい芝居を見ている」という幸福感だけが伝わってくるようになったんです。結果『ラヴソング』第9話は、ちょっと泣けるんです。 わたしたち視聴者はズルいですし、文句を言うためにドラマを見ているわけじゃないですからね。これを「お涙チョーダイ闘病物語」だと一度受け入れしてしまえば、ありもしないセリフの行間を勝手に脳内補完しながらウルウルできる。そういうテンプレートは頭の中に山ほどありますから、プロの役者が芝居をして、プロのカメラマンが撮って、それっぽく編集された映像を見ていれば、泣けてくるんです。ドラマを見て泣くのはとても気持ちがいいし、せっかく見てるんだから気持ちよくなりたいし。 だってもうね、物語は本当にムチャクチャになってしまったと思うんですよ。 第8話から登場したシェリル(Leola)なんて、最初から最後まで何がやりたいのか全然わからないブレブレっぷりだし、さくらの喉の主治医・増村(田中哲司)は患者本人より先にみんなに「さくらはガンです」「声が残る確率は10%です」とか言いふらすし、いざさくら本人へは診察室じゃなくロビーで告知するし、夏希(水野美紀)は自分が死んだ姉と神代(福山雅治)との因縁にいちばん固執してたくせに、今回は神代に「お姉ちゃんのことは忘れて」みたいなこと言うし。志津子(由紀さおり)は看護師さんに当たり散らして「神代を呼べ!」状態だったのに、謎の投薬でも受けたのか「あなたはここにいるべき人じゃないでしょ」とか言って神代の背中を押してみたり……例を挙げれば本当にきりがないけれど、『ラヴソング』はもうダメなんです。 今回、1話目からちゃんと見てきた視聴者がフォローすべきストーリーは特にありません。福山雅治はただ、菅田将暉の熱演を引き立てるだけの“4番手”あたりの脇役に成り下がりました。第2話でキチンと張られた「7秒の勇気が世界を変える」の伏線も、めっぽう雑に回収されました。最後の噴水広場のライブもまったく意味わからないけど、もういいです。視聴率も上がったし、泣ける成分も増えたし、これが正解ってことなんでしょう。『ラヴソング』が、ここ数話で“失ったもの”についての話は、もうやめにします。 さあ、次回は最終回。号泣する準備はできている! (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより
フジテレビ月9『ラヴソング』視聴率0.6%アップと引き換えに“失ったもの”
フジテレビ月9『ラヴソング』第9話。視聴率は8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と“微増”しましたが、もはや全話平均の月9史上最低記録更新は免れない感じです。 今回、脚本は第5話と同じ神森万理江さん。そもそも“「フジテレビヤングシナリオ大賞」の倉光泰子さんによるオリジナルストーリー!”という触れ込みで始まった同作ですが、ちょっと話がブレるたびに神森さんが登板してきて、なんだか現場の裏側を垣間見る思いです。まあ、今をときめく三谷幸喜大先生だって『振り返れば奴がいる』(1993)のときに脚本をムチャクチャにされて、その反動で『ラヂオの時間』を書いたということもありましたので、フジテレビではよくあることなのかもしれません。 そんなこんなで第9話、振り返っていきたいと思います。 前回、喉にガンが見つかったことで「吃音なんて、たいしたことないや!」と、第1話に提示されたドラマのモチーフを放り出してしまった同作。案の定、懸案の「結婚式のスピーチ」は、手術で声が残るかどうか、間に合うかどうかの時間軸の問題にすり替わってしまいました。 さくら(藤原さくら)は、気持ち的にもう吃音を乗り越えていますので、このスピーチの成否は脚本家の“神の手”でどうにでもなります。手術を成功させてドモリながらも堂々とした感動のスピーチをさせてもいいし、失敗させて悲嘆にくれさせてもいい。いっそのこと、さくらをガンで殺してしまって、結婚式では録音テープを流すという「草太兄ちゃん方式(@『北の国から』)」でもいいかもしれません。あれ、泣けるよね~。 いずれにしろ、この連ドラのクライマックスになるべきスピーチに主人公の意志や心の機微は一切関係なくなったので、もう藤原さくらに複雑な演技プランは必要ありません。「歌いたい」と「真美に幸せになってほしい」と「手術怖い」だけやっとけばオッケーです。 同様に、空一(菅田将暉)と真美(夏帆)も“親友の声が出なくなる問題”によって、ほかのことがどうでもよくなったので、おのずとテンションの高い芝居だけしていれば成立するシーンが続きます。わりと丁寧にネタ振りされていた空一の“年上女問題”も、真美の“旦那の両親問題”も、あっという間に解決です。 で、これがちょっと、いい方向に出てしまっているように感じたんですね。さくら、空一、真美という幼なじみ3人組の演技合戦が熱を帯びて、見ているだけでジーンとしちゃうんです。登場人物にとっても視聴者にとっても、いろんなことがどうでもよくなっちゃったおかげで、それっぽいセリフが熱っぽくやり取りされていると「いい芝居を見ている」という幸福感だけが伝わってくるようになったんです。結果『ラヴソング』第9話は、ちょっと泣けるんです。 わたしたち視聴者はズルいですし、文句を言うためにドラマを見ているわけじゃないですからね。これを「お涙チョーダイ闘病物語」だと一度受け入れしてしまえば、ありもしないセリフの行間を勝手に脳内補完しながらウルウルできる。そういうテンプレートは頭の中に山ほどありますから、プロの役者が芝居をして、プロのカメラマンが撮って、それっぽく編集された映像を見ていれば、泣けてくるんです。ドラマを見て泣くのはとても気持ちがいいし、せっかく見てるんだから気持ちよくなりたいし。 だってもうね、物語は本当にムチャクチャになってしまったと思うんですよ。 第8話から登場したシェリル(Leola)なんて、最初から最後まで何がやりたいのか全然わからないブレブレっぷりだし、さくらの喉の主治医・増村(田中哲司)は患者本人より先にみんなに「さくらはガンです」「声が残る確率は10%です」とか言いふらすし、いざさくら本人へは診察室じゃなくロビーで告知するし、夏希(水野美紀)は自分が死んだ姉と神代(福山雅治)との因縁にいちばん固執してたくせに、今回は神代に「お姉ちゃんのことは忘れて」みたいなこと言うし。志津子(由紀さおり)は看護師さんに当たり散らして「神代を呼べ!」状態だったのに、謎の投薬でも受けたのか「あなたはここにいるべき人じゃないでしょ」とか言って神代の背中を押してみたり……例を挙げれば本当にきりがないけれど、『ラヴソング』はもうダメなんです。 今回、1話目からちゃんと見てきた視聴者がフォローすべきストーリーは特にありません。福山雅治はただ、菅田将暉の熱演を引き立てるだけの“4番手”あたりの脇役に成り下がりました。第2話でキチンと張られた「7秒の勇気が世界を変える」の伏線も、めっぽう雑に回収されました。最後の噴水広場のライブもまったく意味わからないけど、もういいです。視聴率も上がったし、泣ける成分も増えたし、これが正解ってことなんでしょう。『ラヴソング』が、ここ数話で“失ったもの”についての話は、もうやめにします。 さあ、次回は最終回。号泣する準備はできている! (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより
まだ史上最低ペース! フジテレビ月9『ラヴソング』7.4%も、ストーリー“大迷走”で……
フジテレビ月9『ラヴソング』も、クライマックスに差し掛かって第8話。視聴率は7.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回前々回の6.8%からちょびっとだけ改善したものの、相変わらず月9史上最低ペースの低空飛行です。フジテレビの亀山千広社長は先週の定例会見で「まだ反省しないでいいから、今まで見てた人を大事にね」的なことを言ってましたが、ホントそう思います。大事にしてほしい! というわけで、今回はさくら(藤原さくら)の喉に悪性の腫瘍が見つかります。幸い転移はしていないそうですが、声帯を摘出する可能性もあるそうです。切開してみないとわからないって。早く手術しないと、命にかかわるって。 いや、もうね。ホントに、今まで見てた人を大事にしてほしいんですよ。 このドラマは、吃音の少女が悩みながら生きていく話だったはずでしょう。少なくとも前回までは、そうだったんです。一人の少女の「生きづらさ」の話だったんです。吃音で悩んで、他人とうまくコミュニケーションを取れなくて、頼りにしてた親友も結婚することになっちゃって、好きになった大人の男にもフラれて、それでも「生きていかなくちゃいけない」から、さくらは悩んでいたんです。苦しんでいたんです。そこをどう描くかが、このドラマのストーリーラインだったわけです。 藤原さくらは、新人だし役者でもないのに、よく応えていたと思います。キャスティングについていろいろ言われたけど、百戦錬磨の夏帆(役/真美)や、今もっとも勢いのある菅田将暉(役/空一)を向こうに回して、堂々と演じていたと思う。歌はもちろんすごくいいし、存在感もあるし、もともと翳っている表情をパッと明るく切り替える瞬発力なんか、実に女優然としてきました。 そうして、このドラマは佐野さくらというキャラクターを作り上げてきたはずでした。脚本家や演出家の仕事というのは、自らが作り上げたキャラクターと同じ方を向いて、その人生を一緒に生きて見せることです。そうして視聴者に開かれたキャラクターの人生が何を伝え、見る側に何を残すかというのがドラマという媒体の勝負なんです。 ところが今回『ラヴソング』は、ここまで2カ月かけて作ってきた佐野さくらという人物の喉元にガンを埋め込み、メスを突き立ててしまった。「どう生きていけばいい?」と問い続けてきた佐野さくらに、向き直って「いつでも殺せるぜ」と言い始めたんです。ドラマがキャラクターの生殺与奪を握ってしまった。あと何回あるか知りませんが、視聴者はこの残酷ショーを眺め続けるか、降りるかしかなくなりました。わたしは仕事だから見ますけど、普通もう見ないですよ。 最初から「いつでも殺せるぜ」と言いながら始まった『セカチュー』とか『余命1カ月がどうたら』なら別にいいんです。彼らは最初から「死」と向き合うことを表現するために、わたしたちの前に現れたんです。佐野さくらは、そうじゃなかったよね? そういうことです。『ラヴソング』は、ここで試合を放棄したんです。 そういうわけで、今回から別のドラマが始まることになりました。吃音で、歌が好きで、喉にガンがあって、1カ月後に手術が決まっていて、声を失うかもしれない少女が主人公の、まったく新しいドラマです。リニューアルです。 そのリニューアルを象徴するシーンがあります。結婚が決まってさくらとの同居を解消することになった真美が、さくらに言います。 「(結婚式の)スピーチ、よろしくね」 このセリフの意味が、まるで変わってしまったんです。 これはもともと第1話で、吃音のさくらに設けられた無理難題でした。わたしは期待したんです。真美の結婚式で、さくらはどんなスピーチをするんだろう。それまでに吃音は治るのかな? 治らなくても、堂々とスピーチできるのかな? どんなふうに、その日までを過ごして、その日を迎えるのかな? どうか、逃げ出さないでほしいな、真美もさくらも、幸せになってほしいな……そこまでの、さくらの心の動きを描くための「スピーチをしてほしい」だったはずなんです。 ところが、ガンという設定を追加したことで、スピーチの日まで声帯が残ってるかどうかの話になっちゃった。生きてるか死んでるかの話になっちゃった。 吃音もコミュ障も失恋も、死ぬよりマシです。声を失うよりずっとマシです。さくらがガンになったことで、このドラマが深刻な悩みとして提示してきた数々の問題は、別に深刻じゃなくなったんです。 だからさくらは今回、死ぬことと声を失うこと以外の悩みを、ポンポン解決していくことになります。単独ライブの開催を自ら決定し、いざこざのあった夏希(水野美紀)や、ろくに話したこともない同僚を誘いまくります。「死ぬかもしれない」「声を失うかもしれない」から、そういうことが怖くなくなったんです。 海で偶然出会った吃音に悩む女児(あまりに偶然すぎるので、たぶん妖怪か何か)に対し、さくらはド正面からド正論をぶちかまします。 「お姉ちゃんも笑われたけど、歌に出会って世界が変わった」 「自分を好きになって、前よりも強くなれた」 「怖いものが減ったの」 「私、今幸せだよ」 「強くなれば幸せになれる、絶対に」 「だから強くなりな」 それは本来、最終回にとっておくべき克己だったのでしょう。実に感動的で立派な「スピーチ」でした。 佐野さくらという人物の「ガンにならなかった未来」が描かれることは、もう二度とありません。単独ライブが無事終了した後、空一が抱きしめてキッスしたさくらは、わたしたちの知っているさくらではないんです。だから空一の「やっぱお前のこと好きだわ」の「やっぱ」が意味をなさないんです。彼らが連続した時間を生きていないから。 結局のところ、こういう迷走というのは演出家や脚本家の責任ではないのだろうなと推測するんです。そもそも藤原さくらをオーディションで大抜擢したはずの西谷弘監督はとっくにクレジットから外れていますし、ヤンシナ獲るような脚本家がこんな出鱈目な脚本書くわけないんです。フジテレビのどこかに「なんとかしろよ」と言っている人がいて、その人に誰かが「なんとか頑張ってます」と言うためだけに、こんな変な設定の追加が起こるんでしょう。悲しいことです。 第1話で、さくらが「押し扉」と「引き扉」を間違うシーンが2度出てきました。あのとき、このドラマは、こんなふうに人物を細やかにキャラクター付けしていくんだろうなと思ったんです。その後、どんどん大味になっていったんですが、前回また、1度だけそのシーンがあったんですね。あれを入れたのって、現場の最後の意地だったんじゃないのかなぁ。悲しいなぁ。 ちなみに、神代(福山雅治)はレコード会社からさくらをデビューさせるために変なアイドルの曲を作ることになって、いろいろ葛藤してるみたいですけど、生きるか死ぬか、声を失うかってときにレコードデビューがどうこうって、何言ってんのって感じですよ。はい。次回も頑張って見ます! (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより
2話連続6.8%ショック! 月9ワーストタイの『ラヴソング』ナイナイ岡村のテコ入れも当然、実らず……
フジテレビ月9『ラヴソング』第7話は、視聴率6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。前回とまったく同じ数字で、ワーストタイです。ここまでのワーストであり、単話視聴率として月9史上ワースト。前回は「と……途中でおっきい地震もあったし……みんなNHKに変えたし……(震え声)」という言い訳も立ちましたが、今回は無理だー。実質、また下げてます。 危機感もあったのでしょう、先週の『めちゃ×2イケてるッ!』で大番宣大会を繰り広げた上に、ナインティナインの岡村隆史が「E村P」として出演するかも!? なんて前フリを入れていました。このドラマって、ここまでなんとかフォローしてる視聴者は、わりと「骨太感」「本格派っぽい雰囲気」「真面目に描いてる」みたいなところで頑張ってる感じですけど、なんなんすかね、「E村P」が出るかも! って。バカなんじゃないかと思いました。 そんなわけで、視聴率5.2%の『めちゃイケ』での宣伝も、まるで実らなかった6.8%の第7話。振り返ってみましょう。ちなみに岡村さんは素顔で10秒ほど見切れてたそうですけど、ちゃんと探してなかったので気づきませんでした。 前回、神代(福山雅治)がさくら(藤原さくら)のために作った曲が、実は昔の相方のための曲だったことが判明し、その相方の妹・夏希(水野美紀)がムキーっとなっていたところで終わっていましたが、今回もその曲をライブシーンでしっかり聞かせてくれます。イイ曲だし、とりあえずさくらが歌ってる間はドラマが“もつ”感じです。 で、その曲がどれくらいイイ曲かというと、トップアーティストのシェリルさんという人が「神代に曲を書かせたい!」と思うほどなんだそうです。だいぶファンタジー入ってきました。 その曲を聞きながら、だいぶ不機嫌なのは夏希です。酔っ払って神代に「なんであの曲なの?」とからみ、「仕事思い出した」と帰ってしまいます。神代が、お姉ちゃんのための曲をさくらにあてがったことが、どうしても気に食わないようです。 一方のさくらは、幼なじみの真美(夏帆)に「(神代のこと好きなら)迫るしかなくね?」などとそそのかされ、すっかりその気に。神代を「レコーディングのお疲れ会」と称して飲みに誘い出すことに成功します。このあたり、すっかりラブコメノリで、ちょっと寒いです。その直前のライブシーンで「さくら、ノドに異変ありそう」という伏線も差し込まれていたので、余計に寒々しく映ります。「こんなに楽しそうなのに……」と思わせたい感じがアリアリ。 その飲み会には、さくらとの契約を検討中で、かつシェリルが所属しているレコード会社の弦巻(大谷亮平)も来ていました。2人のデートじゃないだけでガッカリのさくらですが、弦巻にとっての本題はさくらではなく、シェリルでした。シェリルが正式に神代に曲を依頼したいんだそうです。 神代は「シェリルに曲を書くより、さくらとの契約が先」と言い張りますが、後日、弦巻に呼び出されたさくらは「身を引け」的なことを言われて納得しちゃいます。 再び、ライブハウス。今日はマスター・ささやん(宇崎竜童)の誕生パーティー。さくらはみんなのリクエストに応えて、あの曲を歌うことになりますが、またまた水を差すのが夏希でした。神代がバンドメンバーにコードの説明などしてるスキを狙って、さくらの前に仁王立ち。 「さくらちゃん、どうしても話しておかなきゃいけないことがあるのね」 「HARUNOって知ってる? わたしのお姉ちゃんなのね」 「2人は恋人同士だったの、だけどお姉ちゃんが死んじゃって」 「あの曲ね、さくらちゃんのための曲じゃないんだ。お姉ちゃんのための曲なの」 「20年前に、こうにい(神代のこと)がお姉ちゃんのために書いた曲なの」 不穏な空気を察した神代が割って入ると、夏希は神代に「あれはお姉ちゃんの曲でしょ!?」と言い放ちます。神代もたまらず、「俺の曲だよ! あれは俺が作ったんだよ!」と応戦。ささやんの誕生日は台無しになってしまいました。 で、その後さくらが「先生(神代)が好きです、もう大好きなんです。わたしのこと、どう思ってるんですか?」とか言い出して、神代が「一緒に音楽をやりたい、そう思ってる」と返して、さくらが「わたしはHARUNOさんじゃない」みたいなやりとりがあります。 夏希が「お姉ちゃんの曲か否か」に固執するということは、さくらの歌が「どんな過去をも凌駕するほど素晴らしい」わけではないということです。さくらが「わたしはHARUNOさんじゃない」と言ってプリプリしているということは、さくらが「何を置いても、この曲だけは歌いたい」と思っているわけではないということです。2人にとって、この曲は別に「感動的」じゃなかったんです。ここまで「さくらの歌はすごい」「この曲はイイ曲」と主張し続けてきた『ラヴソング』が、この第7話にきて、「いや、そうでもねえよ?」「なんだかんだ過去の因縁のほうが重いよ?」「恋愛のほうが重いよ?」と言い出したんです。 このへんで、このドラマの根底にあったはずの価値観が裏返ってしまった感じです。ストーリー的にも演出的にも「さくらの歌はすごい」「この曲はイイ曲」というところだけはギリギリ外してなかったし、さくらも神代も、音楽を通じて人格が描かれてきたはずなんです。逆にいえば、このドラマが「素晴らしい音楽」に対するリスペクトを失ってしまえば、もうなんでもなくなってしまう。「音楽を通じて心を通わす」と堂々と謳っていたドラマで、音楽が人間関係を裂こうとしている。すごく、根っこが折れた感じがしました。 しかも、夏希と神代とHARUNOをめぐる過去の云々は雰囲気シーンと断片セリフだけでしか説明されてませんから、いくら仲間が「夏希の気持ち、わかるぜ」と言ったところで、説得力がないんです。さくらの恋心にしたって第3話あたりの「陽性転移かも?」という以外に根拠もきっかけも示されていませんので、説得力がないんです。それくらい想像しろというなら、もう願い下げですよ。あげく、神代はさくらと一緒に作った曲の譜面を破り捨ててしまいます。ちょっとでも、さくらの歌そのものに感動していた視聴者としては、裏切られた感がハンパないです。 で、案の定さくらのノドに腫瘍が見つかって、第7話終了。どうやら「声を守るか、命を守るか」みたいなことになるんですかね。じゃあもう、吃音じゃなくてもいいじゃんね。 (文=どらまっ子AKIちゃん)フジテレビ系『ラヴソング』番組サイトより
得をしたのは藤原さくらだけ! 『ラヴソング』が“月9”史上ワースト更新で福山赤っ恥!
低迷する福山雅治主演ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系/月曜午後9時~)が、完全に泥沼にはまってしまった。 5月16日に放送された第6話の平均視聴率は、まさかの6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。2014年4月期『極悪がんぼ』(尾野真千子主演)第10話の7.8%を大きく下回り、フジ“月9”史上ワースト視聴率(単話)を更新したのだ。 初回10.6%でスタートした同ドラマだが、第2話で9.1%と早くも1ケタ台に転落。第3話は9.4%とやや持ち直したが、第4話は8.5%、第5話は8.4%と下がり続け、第6話では6.8%まで落ち込んだ。 これで、第6話までの平均は8.8%となり、“月9”史上ワースト視聴率(全話平均)を更新した、前クールの『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(有村架純&高良健吾主演)の9.7%を下回る可能性が高くなってきた。そうなった場合、『ラヴソング』は単話、全話の両方で“月9”史上ワースト視聴率2冠王となってしまう。 『ラヴソング』爆死の要因としては、結婚による福山人気の下落、福山の所属事務所・アミューズが無名のシンガーソングライター・藤原さくらをヒロインに“ゴリ押し”したことへの嫌悪感、実年齢で27歳差の福山と藤原のラブストーリーへの違和感、音楽ドラマ自体が時代にそぐわないなどの点が挙げられそうだ。 この失態で、福山は今後の活動において、大きな損失を被ることになりそうだが、その一方で、ひとり、ほくそ笑んでいるのが藤原だ。いくら視聴率が悪く、アンチが増えたとはいえ、福山主演ドラマでヒロインを務めて、その知名度は飛躍的にアップ。2月17日にリリースしたメジャー・ファーストフルアルバム『good morning』(ビクターエンタテインメント)の発売を記念した福岡(6月25日)、東京(7月1日)のライブのチケットはすでに完売。9月10日からは、全国の主要都市8カ所を回るツアーを開催する。6月8日には、福山が作詞・作曲した『ラヴソング』の主題歌「Soup」がファーストシングルとしてリリースされるなど、順風満帆。ド素人だった演技への評価も、「だんだんうまくなってきた」との声も多くなってきたようだ。 福山はドラマの爆死で赤っ恥をかくことになってしまったが、失うものが何もなかった藤原だけは、低視聴率でも得をしたようだ。 (文=森田英雄)






