ブログに遺言まで……領収書問題続発で“号泣議員”野々村竜太郎氏に「再評価」の声

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野々村竜太郎公式ブログより(現在は変更あり)
 国会や富山県議会で議員による白紙の領収書問題が相次いで発覚する中、評価急上昇中なのが、“号泣議員”こと元兵庫県議の野々村竜太郎氏だ。  同氏は、政務活動費約900万円を私的に流用。その使い道は、母親との温泉旅行などに充てられたといわれる。  この件で同氏は在宅起訴され、今年7月に懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を受けた。ただ、同氏はその後議会の求めに応じ、政務活動費1,834万円と利息分を返還。白紙の領収書を突っ込まれ「よくあること」と開き直った自民党の稲田朋美防衛や、菅義偉官房長官に比べれば、随分マシに思えてしまう。  その野々村氏、現在はブログを連日更新中。富山県議会での政活費問題が大きく報じられるようになった9月から投稿を再開し、9月27日には元同僚の現職県議が二日酔いに効くとされるドリンク剤を政務活動費で購入、返金する考えを示したという報道を受け「兵庫県議会は、私だけを告訴して、他の者は告訴しないのか?」とつづっている。  一方で、こうした近況を報じたマスコミには抗議を連発。先月29日のブログでは「刑が確定した一個人をここまで露骨に実名等記事にして、情報操作をされれば、社会復帰できないではありませんか!」と批判。とりわけ、神戸新聞のネット記事に怒り心頭のようで、ついには「私に死んでほしいのですか? もうこの記事は報道の自由を逸脱した新聞社の一個人に対するイジメと受け取っています。万が一、発作的に自殺した場合は、この記事が一因であることを遺言致します」と明言した。  社会部記者は「別に野々村氏を貶めるつもりはまったくない。今、全国的に問題になっている政活費の私的流用の“先駆け”が彼。インパクト十分な号泣会見のおかげで、これまで国民が無関心だった政活費にスポットライトを当てたのは彼の功績だと思いますよ」と語る。  ヘソを曲げていないで、そろそろメディアの前で日本の行く末や政治のあり方について、大いに語ってもらいたいものだが……。

“号泣議員”野々村竜太郎被告「記憶にありません」連呼は、裁判引き伸ばし戦略か

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Youtube「ANNnewsCH」より
「記憶にありません」を100回以上も連発した号泣議員の初公判に「引き延ばし戦略ではないか」との声が上がっている。  1月26日、政治資金の不正で詐欺罪などに問われている元兵庫県議・野々村竜太郎被告は初公判で、起訴内容をはっきり否認しながらも「記憶にありません」「覚えていません」「わかりません」と100回以上繰り返した。「すぐ答えられる質問だ」と裁判官に諭される場面もあったほどだが、この野々村被告の態度は、司法側に「徹底抗戦の構え」を取った意図的な戦略だとする人もいる。 「徹底した“記憶ナシ”の姿勢を見て、驚いていなかった弁護士の表情を見れば、最初から決められた戦略に間違いないでしょう」と傍聴した司法記者。 「出張に頻繁に行ったかどうかすら『覚えておりません』でしたからね。答えたくなければ黙秘させればいいのに、裁判長の心証を悪くすることを承知の上でこの戦略を取ったとすれば、長々と裁判を引き延ばして裁判の進行ができない状況を演出し、記憶障害などの正常な精神状態にないとする話に持っていきたいのでは?」(同)  確かに被告は、強制出廷させられる勾引に至るまで、「精神的に不安定」を理由にし出廷を拒んでいた。そもそもメディアの前で臆面もなく号泣していたことも、そうした精神不安定の範疇であるとするのも、窮余の一策になる。仮に被告が今後も引き延ばしをするとなれば、どんな展開が考えられるか。自身の逮捕経験から日本の司法制度を研究している作家、影野臣直氏が推察する。 「弁護士と意見が合わないと主張して解任すれば、また新たな弁護士を専任し、新しく裁判書類を作り直したりして、次の公判期日を引き延ばせるのです。たとえば今後の公判直前で弁護士が解任となれば、開廷も危うくなるでしょう」  ただ、これが裁判官の心証を悪くする可能性もあるようだ。この手の問題に詳しい岡田基志弁護士によると「野々村被告の『記憶がない』という言い分を、裁判長が『不合理な弁明』と捉えるかによって今後の展開が変わってくる」という。 「『記憶がない』とすることを客観的事実に基づいて、合理的に当時の状況と照らしているのか、それとも言い逃れとして言っているだけなのかの判断で、量刑を決める分岐点となるでしょう」(同)  不正に対する本来の論点とはまったく別の部分に注目が集まっている現状に号泣したいのは、彼を選んだ有権者の方だと思うが……。 (文=ハイセーヤスダ)