サッカー五輪出場を決めたメンバーの半分はリオに行けない? 本戦に滑り込む新戦力は誰だ!

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『日本代表 激闘録 U-23日本代表&なでしこジャパン ロンドンオリンピック2012 サッカーアジア地区最終予選』(ジェネオン・ユニバーサル)
 最終予選では23名中22名が試合に出場するという、文字通り総力戦でリオへの切符を勝ち取ったU-23日本代表。日替わりでヒーロ―が誕生する熱い展開で、日本のファンを歓喜の渦に巻き込んだ。前評判が低く“谷間の世代”といわれたこのチーム。最終予選が始まるまで、ほとんどの選手の名前を知らなかった人も、今となっては名前と顔が一致する選手も増えたのではないだろうか? しかし、せっかく覚えたお気に入りのメンバーも、8月に開催されるリオ五輪本戦では、見ることができない可能性が少なからず発生してしまう。 「まず、予選では23名で戦いましたが、本戦ではたったの18人しか登録できないんです。しかも、本戦からは24歳以上を3人使用できる“オーバーエイジ”というルールがあります。これを採用すると、23歳以下からはたったの15人しか選ばれないんですよ。せっかく苦労して勝ち取った出場権ですが、本当に厳しい戦いはアジアの他国ではなく、実は仲間とのポジション争いだったんです」(スポーツライター)  さらに残った15枠も、予選を戦った23名がすべてを埋めるわけではない。惜しくも最終予選メンバーから外れた選手や、ケガで出場を辞退した選手も、メンバー入りを虎視眈々と狙っている。 「パっと思いつくのは、浦和レッズのMF関根貴大とサガン鳥栖のFW鎌田大地ですね。この2人はなぜ予選のメンバーに選ばれなかったのかが不思議なほどの実力者です。昨年まで香川と同じ独・ドルトムントに所属していたセレッソ大阪のMF丸岡満も五輪出場は諦めていないみたいですね。櫛引政敏との正GK争いをしていた柏レイソルの中村航輔のケガもそれほど長引かなそうです。さらに、日本サッカー協会はオランダ2部ドルトレヒトに所属するオランダ人とのハーフ、DFファン・ウェルメスケルケン・際(さい)をリストアップしたとも報じられています。これから開幕するJリーグで活躍し、大抜擢される選手が現れる可能性はいくらでもありますよ。下手したら予選の23人中半分くらいはリオに行けないんじゃないですかね?」(同)  毎試合のように日替わりヒーローが誕生するということは、裏を返せば絶対的なスターが存在しないということ。主役になれる存在と期待されていた南野拓実もノーゴールに終わり、オーバーエイジの使い方によっては、選出されないことも十分にありえる。決勝で2ゴールをあげた浅野拓磨でさえも、膝のケガが再発したら手術を免れない状況だ。アジア予選を終えて、オリンピックの切符をようやく手にした日本代表だったが、実は、選手たちは誰もその切符を持っていないのだ。 (文=沢野奈津夫)

【サッカー五輪予選】韓国代表が、またも政治的発言! 懲りない韓国のスポーツマンシップはどこへ?

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大韓サッカー協会公式サイトより
 1月30日に行われるサッカー日韓戦。ともにリオデジャネイロ五輪出場を決めた日本と韓国のU-23代表が、アジア最強の座を懸けて決勝戦を戦うが、決戦前から雲行きがあやしい。韓国U-23代表のエースであるファン・ヒチャンが「韓日戦は絶対負けられない。勝つだけだ。最近は慰安婦のおばあさんの話もたくさん出てくるし、歴史的な部分もある。最後の試合は無条件で勝たなければならない」と、政治的発言をしたのだ。  韓国の選手が、サッカーとはまったく関係ない政治を持ち出すのは今回が初めてではない。記憶に新しいところでは、2012年ロンドン五輪だろう。3位決定戦で日本と対決した韓国代表のMFパク・ジョンウが、日本を破った後に「独島(=竹島)は我が領土」とハングルで書かれたメッセージボードを持ってピッチを走った。決戦直前に、当時現職だったイ・ミョンバク前大統領が、韓国の歴代大統領としては初めて竹島を電撃訪問していたこともあって、日韓が非常にセンシティブな関係にあったことを考えると、明らかに日本を挑発する行為だった。  さらにいえば、1996年3月にマレーシアのクアラルンプールで行われたアトランタ五輪アジア最終予選でも、似たようなことが起きている。当時も、両国それぞれ五輪切符を手にした状態で決勝を戦うことになったが、韓国では単なる決勝戦とは捉えなかった。当時の韓国大統領だったキム・ヨンサムは「主権を守り、日本をしつけ直す」として、大々的な“独島は我が領土”キャンペーンを実施していたこともあって、韓国メディアは対決モードをあおった。前園真聖、中田英寿、城彰二らタレントを擁していたため日本有利としつつ、「京郷新聞」などは「韓国は、どんなことがあっても勝たなければならない。日本の“独島領有権”妄言に怒る国民感情を考慮すると、負けることは想像もできない」と報じた。しかも、試合会場のスタンドには、「独島は我が領土」と書かれた横断幕が多く見られ、韓国メディアは2-1で勝利した事実を「克日の勝利だ」と報道した。明らかに、韓国は何かをはき違えていた。  あれから20年の歳月が過ぎたが、韓国は何も変わっていない。竹島問題が、今度は慰安婦問題になった。ファン・ヒチャンの言葉はスポーツに政治問題を持ち出す、韓国の浅はかさを露呈しているといえなくもないだろう。  ちなみにこのファン・ヒチャン、オーストリアのレッドブル・ザルツブルクに所属しており、U-23日本代表の南野拓実とはチームメイト。本人によると、南野とは個人トレーニングを一緒にしたり、共に食事に出掛けることもある仲だという。今大会前には「決勝で会おう」と約束し合ったとか。ただ、2人はザルツブルク側の要請で決勝には出場せず、所属クラブに復帰することに。そんな中での、問題発言だった。    はたして久々のサッカー日韓戦は、どんな結末を見るのか? 勝っても負けても、韓国が政治的行為を働くことだけは許してはならない。

リオ五輪出場でJFAの体制に変革? 注目の会長選は、原理事長が圧倒的有利か

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JFA公式サイトより
「この世代は、リオ五輪に出場できないのでは?」  多くのサッカー関係者たちが悲観していたサッカーU-23日本代表だが、決勝まで進んだ時点でリオ五輪出場決定となるAFC U-23選手権を、リーグ戦から全勝で決勝まで勝ち上がった。つまり、数字上は余裕でのリオ五輪出場を決めたのだ。もちろん、内容自体は苦しいもので、手放しでは喜べない。それでも、手倉森誠監督の手腕は見事だった。  そんな驚きの戦績を誰よりも喜んでいるのは、手倉森監督を任命した日本サッカー協会(JFA)の原博実専務理事だろう。  というのも、リオ五輪出場を懸けた試合の裏で、原専務理事も戦っていた。相手は、田嶋幸三JFA副会長。今月31日に行われるJFA会長選挙である。  簡単に説明すると、今まではJFA会長になるには、幹部たちの推薦が必要だった。形式上は、幹部が選んだ人物を47名の評議員会が追認する形ではあったが、形骸化していたと指摘するメディアは多い。ゆえに、「評議員47名のほとんどが都道府県のサッカー協会と関わっていることが多いため、クーデターを起こすと、所属する都道府県に迷惑がかかる。それを恐れ、幹部が選んだ人物に反対する人はいなかった」というウワサがあった。その真偽はともかく、不透明だったのは事実であり、国際サッカー連盟(FIFA)から「組織の透明性を高めるように」という指導があった。これを受け、JFA会長は選挙を含む形で決める方式に変更となったのだ。  そして今年から、JFA会長には、7名以上の評議員の推薦があれば(いくつかは条件があるが)立候補でき、投票する評議員も47名から75名に増員された。  選挙制が導入される前であれば、おそらく田嶋副会長が会長になったと思う。田嶋副会長は、現在のJFAを作ってきた一派だ。JFAアカデミー福島にも尽力した人物で、会長になってからも、今まで以上に、普及と育成をJFA主導で行いたいと考えている。  一方の原は、地方主導での育成を主張する。たとえば、JFAはポゼッションサッカーを根付かせたいが、過去の国見高校のような縦1本のサッカーも、ひとつの地域性として日本に必要だという考え方だ。  両者には相異があり、原専務理事がJFA会長になれば、今までのJFAから変化するのは間違いない。それを避けたいJFA幹部も多くいるのではないか。  しかし、リオ五輪出場が決まったいま、有利なのは原専務理事だ(逆に負ければ、責任問題になっただろうが)。約200億円の予算を持つJFAに、リオ五輪出場の切符が、変革を与えようとしている。 (文=TV Journal編集部)