中国農村の“レンタル児童”に万引技術を調教!? 女窃盗団のトンデモ手口

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店内で店員の動きに目を向ける少年
「看看新聞」(12月11日付)によると、最近、中国の大都市を中心に、「女窃盗団」が商店を荒らし回っているという。この窃盗団は3~4人で構成され、幼い子どもに万引行為を行わせているというのだ。  窃盗団の手口はこうだ。店員が少ない店に狙いを定めると、1人が見張り役として立ち、2人が店員の注意を引いてレジから離れさせる。その隙に、連れてきた子どもにレジの現金や店員の携帯電話を盗ませる。
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生花店で盗みを働く少女
 被害に遭った店の監視カメラ映像を見ると、子どもは慣れた手つきで携帯電話に近づき、自分の洋服の中に隠す。その間、たったの3秒。レジから現金8,000元(約13万円)を盗み出すのにも、40秒ほどしかかからない。  警察の調べによると、女窃盗団の多くは湖南省の農村出身で、この地域では最近、自分の子どもを貸し出す親が少なくないというのだ。貸出料金は年間5万元(約80万円)、短期なら1日100~200元(約1,600~3,200円)ほどだという。
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服装からして、生花店で盗みを働いた少女と同じ子のように見える
 窃盗団は子どもたちをレンタルして大都市に連れていき、窃盗の訓練を施す。最初はテーブルの上に財布や携帯電話を置いておき、そこにいる人が目を離した隙に盗ませるのだ。子どもにしてみればゲームのようなもので、すぐにコツを覚えるのだという。  こうして慣れてきたところで実践に移らせるわけだが、女たちもまた特殊だ。ほとんどが妊娠中の大きなおなかを抱えているか、子どもを産んだばかりの授乳期の女なのだ。そのため、たとえ逮捕されても処罰を逃れることができるのだという。  レンタルに出される子どもたちは6~7歳だが、実際の年齢ははっきりしない。というのも、警察に補導されても親が見つからないことが多く、しかも戸籍がない“黒孩子”(註:一人っ子政策に反して2人目、3人目の子どもを産むと罰金を取られるため、親が出生届を出さず、戸籍がない子どものことをいう)であるために、正確な生年月日もわからないからだ。  学校に行くことすらできず、人に貸し出されて窃盗の手伝いをさせられている子どもたちに、一体どんな未来が待ち受けているのだろうか? 中国農村部の闇は深い――。 (文=佐久間賢三)

これぞチャイニーズドリーム!? “中国一の資産家”アリババ創業者が、自身と激似の極貧少年に経済支援

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くだんの少年とマー氏本人。親子以上にそっくりだ(百度百科)
 11月11日の「独身の日」、中国最大のECサイトを運営するアリババグループは昨年に続き大セールを行い、日本円でなんと1兆9,000億円という売上額を記録した。グループの会長、ジャック・マー(馬雲)氏の個人資産は3兆円ともいわれており、事実上、中国一の資産家である。  そんな彼が、片田舎に住む極貧少年に奇跡をもたらしたと、話題になっている。 「人民日報」(11月3日付)によると、江西省吉安市の小さな農村に暮らす8歳の少年、ファン・シャオチン(范小勤)は、親の仕事を手伝うため、小学校に通えない生活を送っていた。家族構成は、事故で足を切断し身体障害者となった父親、子どもの頃から小児麻痺を患っている母親、認知症を患う祖母と、シャオチンと同じように学校に通えない兄の5人。極貧生活を送るシャオチン一家だったが、ある特徴が、彼らの運命を大きく変えることとなった。この少年、顔がマー氏に激似だったのだ。  昨年、偶然この村を訪れた人物が「ジャック・マーに似ている」としてシャオチンの写真をSNSに掲載したところ、徐々に中国国内で拡散されていき、彼について報じるメディアも現れ始めた。  そんな中、メディアを通じ、シャオチンの境遇を知ったマー氏本人が、彼が学校に通えるように経済援助を申し出たのだ。その上、大学まで進学できるよう、学費も提供すると発表。さらにマー氏は、シャオチンの写真を初めて見た時の感想として、「てっきり私が小さい頃の写真を、知り合いがネットに掲載したのかと思ったよ。小さい頃はわんぱくで、走り回って遊んでいるうちに、洋服のボタンもほとんどなくしてしまうような少年だった」と、子ども時代を懐かしむようにSNSにコメントを寄せている。
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マー氏本人の幼少期時代の写真(一番左)。確かに、シャオチンとそっくりだ
 奇跡は、これだけではなかった。シャオチン一家の暮らしぶりを知った地元政府関係者が視察に訪れ、毎月の食料配給、生活費の補助、住宅の改修費などの援助を申し出たのだ。政府関係者は、2020年まで一家に援助していく方針だという。  マー氏といえば、幼少期は経済的に恵まれず、英語教師の職から現在の地位まで上り詰めた苦労人だ。そんな自らの幼少期を彷彿とさせる少年に、彼は居ても立ってもいられなかったのだろう。  ただ、シャオチンのような境遇の子どもたちは、中国全土に何千万人と存在する。そんな子どもたちにも、マー氏の天文学的な資産の一部を分け与えてほしいものだ。  (文=青山大樹)

葬儀場に侵入し、遺体をレイプ! 中国農村にはびこる「死姦マニア」と「遺体売買ブローカー」

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事件が起こった葬儀場
 中国遼寧省瀋陽市内の葬儀場に安置されていた女性の遺体が、何者かに犯されるという事件が発生した。「新浪新聞」(10月20日付)によると、出棺当日の早朝、遺族が遺体を見に行くと、着せていた服がめくれ上がり、下半身が露出した状態になっているのに気づいたという。  また、化粧の一部もはげ落ちてしまっており、何者かによって荒らされた形跡があった。当初、遺族は棺桶の中に入っていた金目のものや、遺体の内臓などの器官を狙った窃盗犯の仕業と考え、警察へ通報。その後、現場検証が行われると、信じられない事実が判明した。遺体を解剖したところ、女性の遺体には犯された痕跡が見つかったというのだ。
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地元メディアに対し、遺族が棺桶の様子について実際の写真を見せて説明している
 館内に設置された監視カメラを確認すると、若い男が深夜に窓から安置所に侵入、15分ほど滞在して出ていく様子が収められていた。警察はこの防犯カメラの映像と女性の体内に残されたDNAから、付近に住む22歳の男を逮捕。警察の取り調べによると、この男は過去にも同様の行為をしていたことを認めたという。  中国版Twitter「微博」では、多くのネットユーザーから、 「こいつは精神病で死体としかセックスできないのか、お金がなくてエッチな遊びができなくて死体とやっちまったのか、一体どっちなんだろう?」 「こういうやつは、そのうち新しい墓を掘り起こして死姦するぞ。死んでからも男に犯されるって、あの世でも平和に暮らせないよな」 「すぐに強制的に入院させろ。遺族にとっては、亡くなった遺体が犯されるなんて二重の苦しみだ」 などと、常軌を逸した男の行為に、非難のコメントが数多く寄せられている。
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売買目的なのか、女性の遺体を墓から掘り起そうとする業者
 中国の死姦事情に対して、上海在住の日本人ジャーナリストは、こう解説する。 「中国の一部では、たびたび死姦事件が発生しています。特に土葬文化が残る農村では、若い女性の墓が掘り返され、何者かによって遺体ごと盗まれたり、その場で犯されるという事件が起こっている。対象がすでに故人なので、警察もあまり積極的に動くことはなく、大きく報道されることもないので実態を把握しづらい。最近では、死姦常習者のために若い女性の遺体をネットで売買するブローカーも出現している」  死者への最低最悪の冒涜ともいえる今回の事件、遺族の悲しみと怒りが収まることはないだろう。 (文=青山大樹)

「12歳の花嫁」は誘拐された少女だった!? 中国農村で急増するベトナム人少女花嫁

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中国のネットに掲載されている、ベトナム人女性との結婚を斡旋する業者の広告
 これまで本サイトでも何度か報じてきた通り、中国の農村部ではいまだに男尊女卑の文化が根強く残っており、その弊害として、一部地域では極端な嫁不足に直面している。そんな中、香港メディア「東網」(10月10日付)は、非人道的な手段で婚姻関係を結び、子どもを産ませようとした、ある男の事件について報じた。  記事によると10月4日、江蘇省にある病院に、小学生くらいの少女が中年男性に付き添われ、妊娠検査にやってきたという。病院側は、この少女が妊娠12週を迎えており、その上、中国語がほとんど話せなかったことなどを不審に思い、すぐに警察へ通報。その後、警察が2人を取り調べた結果、驚愕の事実が判明したのだ。  少女はなんとまだ12歳で、ベトナム国籍。同国内で誘拐された後、中国の嫁不足に悩む地域の人身売買ブローカーに引き渡されたことがわかったのだ。事件の約半年前、男はこの少女をブローカーから3万元(約50万円)で買い取り、自分の妻として迎え入れたという。  今回の一件に対して、中国版Twitter「微博」には、多くのユーザーからコメントが寄せられている。 「これまで農村のヤツらは、女の子を身ごもった女性に、中絶を強要してきた。結果、嫁不足になって、外国の少女にまで手を出すなんて……。地獄に落ちればいいのに」 「ただの誘拐事件じゃない。人身売買、強姦、監禁、児童買春と、いろいろな犯罪が組み合わさっている」 「バカ男のせいで、ベトナム人の対中感情が、また悪くなる。この女の子には、国同士で相談して賠償してあげてほしい」  中国の農村部で急激に増加する外国人花嫁について、香港在住のジャーナリストは次のように話す。
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保護された、12歳のベトナム人少女。病院には20歳と告げ、妊娠検査を受けさせられていたという
「中国南部の農村部では、10年以上前から、嫁不足を解消するため、ベトナム人女性を花嫁として迎え入れています。ベトナム人女性と合法的に結婚する場合、仲介業者への支払いなどで5万元(約80万円)はかかるといわれていますが、貧しい農村部では費用を安く抑えようと、3万元程度で済む、非合法なブローカーに仲介を頼むケースも多々あるようです。近年、中越関係の悪化や、ベトナム人花嫁に対する悪待遇のウワサが広まったこともあり、嫁ぎにくるベトナム人女性が激減しています。そこで考えられたのが、誘拐です。低年齢であるほど抵抗されずに誘拐できるので、10~15歳くらいの少女がターゲットにされる。放っておくと、中越間の新たな“火種”になるでしょう」  今年8月、ベトナムで人身売買を行っていた組織が摘発され、主犯格の女に死刑判決が下った。10代で突然誘拐され、無理やり子どもを産まされるという地獄のような苦しみを味わったベトナム人少女にとって、たとえ犯人が死刑となっても、その傷が癒えることはないだろう。 (文=青山大樹)

中国農村で約5年間、木に縛りつけられた8歳女児「両親は障害者で、祖父母が仕方なく……」

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一見したところ、どこにでもいそうな8歳女児
 急速な経済成長に取り残された中国の農村で、そこに生きる人々の過酷な現状を物語るニュースが報じられた。河南省洛陽市の農村部で、木につながれて生活している女児がいるというのだ。 「新民網」によると、8歳になる彼女は約5年間にわたり、四六時中、縄に縛られたままの状態なのだ。もちろん食事を取るときも、就寝時も、だ。  彼女を縛りつけているのは、彼女と同居している祖父母だ。
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縄が食い込む、か細い女児。痛々しい
 祖父の話によれば、彼女は2歳になったころ、高熱を出して病院に運ばれたが、入院後、意識が戻った彼女は、粗暴な性格になっていたという。    彼女の両親は共に障害者で、生まれたときから祖父母が面倒を見ていた。     しかし、女児は成長するにつれ、高齢の祖父母の手に負いきれなくなってしまった。彼らが目を離すと、相手が自分より小さな子どもであろうが、大人であろうが、手を出すようになってしまったため、仕方なく彼女を木に縛りつけることに決めたのだ。
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 祖父母は、彼女の粗暴な性格が収まり、学校に行くことのできる日が来るのを願っているが、現時点で彼女は医療サービスやメンタルケアを受けているわけではなく、粗暴な性格の原因がなんなのかも定かではない。  このニュースに対し、中国のネット民たちはさまざまな反応を見せているが、「政府は何をしているんだ!?」「孫を縛りつける苦しみはいかほどか」などと多くは同情的で、祖父母を責める声はほとんど見られない。  ちなみに、この報道をきっかけに地元政府が動き、彼女には救済の手が差し伸べられることになったという。  しかし、本サイトでも以前、中国の農村でADHDの息子を手を焼いた父親が、自宅に設けた檻に泣く泣く閉じ込めているという話をお伝えした通り(参照記事)、同様の境遇の子どもたちは中国に大勢いるとみられる。  中国農村部での、社会保障の拡充が急がれる。

死に追い込まれる女性も……中国農村で横行する、姑による壮絶な“嫁イビリ”

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うつろな表情でカメラを見つめる楊さん。完全に生気を失っている
 日本でもおなじみの嫁姑問題だが、中国では想像を絶する“嫁イビリ”が横行している。  山東省に住む楊さんは、夫の浮気に悩まされていた。浮気をやめさせるため、姑に相談したが、姑は浮気を肯定するかのように、『浮気の何が悪いのだ?』と言い放ったという。そうこうしているうちに、浮気相手が妊娠。すると姑は、彼女を自宅に招き、家族として一緒に住まわせてしまった。
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元気だったころの楊さんの様子。なかなかの美人だったことも、姑から憎まれた一因か?
 楊さんはその後、ショックのあまり服毒自殺未遂を起こし、後遺症から寝たきりの体となってしまう。しかし、夫や姑は楊さんにろくな食事も与えず放置し、楊さんの体重は20kgにまで激減してしまったという 。  この残酷物語を伝えた「青年網」(9月19日付)は、骨と皮だけにやせ細った楊さんの姿を掲載。その衝撃的な画像が話題となり、中国版Twitter「微博」では、 「まさに男尊女卑の極みだ。もし妻が浮気したら、半殺しにするくせに。この夫と姑に毒を飲ませて、同じように放置したらいい」 「このバカ夫と姑は逮捕されないのか? 殺人未遂だろ。警察も早く妻を保護しに行けよ!」 「やっぱりこういう事件が起こるのって、農村なんだよね。教育を受けてない世代は、やることが鬼畜だ」 などといった反応が相次いでいる。 今年1月には湖南省で、なかなか子どもを授からない嫁に不満を募らせた姑が嫁に暴行を働き、自殺に追い込むというショッキングな事件が発生している。また2月には浙江省寧波市で、34歳の女性が姑に殺害される事件も発生。姑は警察の調べに対し、溺愛していた1人息子が結婚したことで嫉妬に狂い、殺し屋を雇って嫁を刺殺したと供述している。  このように度を超えた嫁イビリが頻発する背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。 「特に農村部の貧困層では、一度嫁いだ女性は実家に出戻ることが許されない。ほかに行き場がないのをいいことに、嫁イビリをエスカレートさせる姑が多い。一昔前なら、10年ちょっと我慢すれば姑は年齢的に弱っていたのが、最近は健康水準や平均寿命が向上しており、嫁の苦悩を引き伸ばす結果となっている」  長寿社会も、いいことばかりではないようだ……。 (文=青山大樹)

自殺、餓死、レイプ被害……深刻化する中国農村「留守児童」問題、1万人超が孤児化か

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中国農村部の留守児童
 両親ともに都市部に出稼ぎへ行き、農村部に残された「留守児童」が深刻な社会問題となる中国で、当局は実態把握に乗り出した。今年3~7月にかけて、中国民政部、教育部、公安部は初となる調査を行ったが、その結果は衝撃的だった。  以前より、中国には約6,000万人の留守児童がいると指摘されていたが、今回公表された数字は6,102万5,500人(留守児童の定義は、両親と離れて暮らす16歳未満の子ども)。農村部に住む児童の3人に1人に当たる37.7%が、両親と離れて暮らしているというのだ。一部の省が今回公表したデータによれば、福建省で約10.5万人、浙江省で約26万人、広東省で約25万人、出稼ぎ人口の多い湖北省では約74万人の留守児童がいることがわかったという。  留守児童は祖父母や親戚に預けられて同居・生活する場合が多いが、湖北省では面倒を見てくれる人が誰もいない、“孤児”のような留守児童が1万1,000人以上いることもわかった。  農業調査のため、内陸の農村部を何度も訪れたという日本人研究者は言う。 「私が四川省の奥地の村で目撃したのは、廃墟同然の家で共同生活をする12歳くらいの男の子たち3~4人。学校には行ってないようで、身なりも貧しく、かわいそうでしたね。食料は村の人たちから分けてもらっていたようで、幸い、餓死するレベルではなかったですが、みんな両親は都市部へ出稼ぎに行っているということでした」  この孤児化する留守児童をめぐっては近年、貴州省で起こった4人の子どもの集団自殺事件や、南京市で起こった姉妹餓死事件もあり、社会的関心は高い。  だが、留守児童の最大の問題点は、子どもたちが犯罪に巻き込まれることだろう。当局の統計によると、中国では毎年約5万人の児童が事故や事件で死亡しているが、そのほとんどは留守児童だという。15年には貴州省で、留守児童の兄妹が農薬を誤飲し、2人とも死亡するという痛ましい事件も起きている。  さらに問題になっているのが、性的被害だ。当局の統計によると、14歳以下の留守児童が絡んだ性的虐待事件・レイプ被害は、15年だけで340件ほど起きているというのだ。 「14年、貴州省で留守児童の女児だけを狙った連続強姦事件があり、12人が犠牲になった。留守児童への性的虐待やレイプ事件は毎日のように起こっており、それこそ『中国農村の闇』となっている。また性の早熟化も問題で、14~15歳で妊娠し、中絶する児童も多い。成人女性による男児への逆レイプも頻発しており、早急に対策が必要でしょう」(北京市在住の日本人大学講師)  中国政府は留守児童問題の解決のため、「3歳以下の児童は両親どちらかが必ず同居する」ことを義務付ける法律の制定や「寄宿舎型の幼稚園」の新設を検討しているという。果たして、中国から留守児童がいなくなる日は来るのか――? (取材・文=五月花子)

中国農村で“犬皆殺し令”発令! 大量処分の背景に、犬食文化の後退か

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息絶えた犬を引きずる鎮政府職員
「飼っている犬を差し出しなさい」  8月4日午前、安徽省合肥市の農村で、愛犬家が住む複数の家のドアを荒っぽくノックした地元鎮政府の職員は、こう言い放った。  彼らは飼い主から犬を強引に奪い取ると、木の棒で殴り殺したのだった。この日、村で捕獲された犬は計26匹に上り、そのすべてが同じ運命をたどった。現場では、愛犬が公権力によって連れ去られていく様子を、なすすべなく泣きながら見送る少女の姿もあった。同鎮政府は7月、犬にかまれた村民が狂犬病を発症して死亡したことをきっかけに、村内のすべて犬の殺処分を決めたのだ。
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その場で殺処分された犬はズダぶくろに入れられ、廃棄される
 このニュースに対し、中国のネット上では「そのうちに、当局はエイズ患者も撲殺し始めるぞ」と、人間の世界に重ね合わせる声や、「その昔、どっかの国では、人間に対してもこんなことがあったな」と、1965年から約10年間続いた、文化大革命を揶揄するようなコメントが書き込まれている。  同様の殺処分は「滅犬行動」と呼ばれ、中国各地で展開されている。5月には、湖北省宜昌市や四川省自貢市などでも住民の狂犬病感染や咬傷事故予防を目的とした滅犬行動が行われており、野良犬・飼い犬問わず、大量処分されている。
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連れ去られていく愛犬を前に、涙を流して立ち尽くす飼い主の少女
 その背景について、広東省広州市に住む日本人男性は話す。 「5~6年続いたペットブームが陰りを見せ、経済成長も鈍化し始めている。犬を飼う余裕がなくなったのか、捨て犬が増えている。しかも中国では、去勢手術を受けていない犬がほとんどなので、その数はどんどん増える一方。狂犬病の予防接種も普及していない。深夜になると、街中でも暗がりで野犬が徒党を組んでいて、囲まれてほえられたことが何度もありますが、その恐怖といったら……。たまに保健所の職員が捕獲しているのを見かけますが、彼らも命がけなので、捕獲する犬の『生死は問わず』といった感じで、かなり手荒です」  一方、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、中国で滅犬行動が横行する理由の遠因として、食文化の変化を挙げる。 「これまで中国では、野良犬を犬肉業者が捕獲して、肉を売りさばいていた。しかし、国内外からの批判の高まりにより、犬肉の消費が落ち込んでおり、野良犬が増え続けているんです」    人間に食べられる心配が少なくなっても、中国で生きる犬たちには相変わらず過酷な運命が待ち受けているようだ。 (文=牧野源)

「初体験はほぼ中学時代!?」14歳で子作りを開始する、中国”早産村”の異常ぶり

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村では、まるで年の離れた姉と弟・妹かと見間違うような親子の姿を頻繁に見かけるという
 一人っ子政策に幕を下ろし、「産めよ増やせよ」の二人っ子政策に転じた中国だが、同国最南端の海南島にある、異様なまでの「早婚・早産村」が問題となっている。  その漁村では、女性は10代前半での結婚・出産は当たり前で、20歳になっても未婚だと行き遅れ扱いされるのだという。中国のニュースサイト「今日頭条」が伝えた。  中国の婚姻法では、結婚年齢は男性が22歳以上、女性は20歳以上となっているが、村の人の話によると、女性は15~16歳で結婚するのが普通。病院の記録によると、この1年間に出産した108人の女性のうち19人が20歳以下で、最年少は14歳。しかも、19人のうち15人は2人目の出産だった。そのため、30歳にして祖母になる人も珍しくないという。ヤンママならぬ、ヤンババだ。  取材を受けた16歳で妊娠5カ月の少女も、すでに1歳数カ月になる子どもがいた。彼女の17歳の夫は父親と一緒に船で漁に出て、彼女は40歳になる義母と一緒に子どもの面倒を見ているという。  早婚・早産の大きな原因のひとつが早すぎるセックスで、村では中学生時代に初体験を済ましてしまう子がほとんど。この少女も「セックスするなんて、たいしたことではなかった」と語っている。
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十代のママたちは、愛も性もろくに理解しないまま、母親としての責任を負うことになる
 日本でも「田舎はほかに娯楽が少ないから、初体験の年齢が早い」などという説がまことしやかに主張されたりもするが、それにしても10代前半での結婚・出産は早すぎだろう。  そして、もうひとつの大きな原因が、親の無知と無関心。自分たちも若い頃にこの村で同じような体験をしていたことから、今の状況が異常だとは思っていない。また、母親となるにはまだ心と体の発育が十分ではない10代前半での出産は、女性にとって大きな負担が伴うということを理解していない。そのため、逆に娘たちが早く結婚して出産することを勧めているほどだという。  なぜ、村の早婚・早産に歯止めがかからないのか? 記者が村の計画生育関連部門に取材したところ、担当者は頭を抱えて「罰金を科す以外に、どうしたらいいのか?」と反問されたという。いずれにしても、村や共産党の職員たちが、たいした対策を取ろうとしていないのが実情だ。  さらに、この村の状況がネットで報じられると、村の各部門の幹部らが慌てて記者に電話をしてきて、「罰金以外に、私たちは教育やPR、調査など、対策を取り始めているところです」と言ったというからあきれるばかりだ。  いずれにしても、村の大人から子どもまで、性や家族についてのしっかりとした教育が早急に求められる。 (取材・文=佐久間賢三)

中国農村で妻が義父と“10年不倫”で堕胎4回……服毒自殺未遂の理由は「義父が浮気したから!?」

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実父と浮気していたという男の妻。まだ20代だという
 中国農村部の陰惨な事件や過酷な生活ぶりについては、当サイトでたびたびお伝えしてきたが、またもや信じられないニュースが飛び込んできた。香港紙「アップルデイリー」(7月26日付)によると、ある男性の妻が、義父と10年もの間、ただれた愛欲生活を送っていたというのだ。  山西省臨汾市郊外の村に住む男性(27歳)が妻と結婚したのは約10年前。しかし、直後に男性はある罪を犯し、7年間刑務所で服役していた。その間、妻と男性の実父は肉体関係を持ち、以後、男性が出所した後も“交際”を続けていたという。さらに驚くことに、妻は4回も堕胎していたことが判明。言うまでもなく、すべて父との間にできた子どもである。  男性が出所して間もなく、「おまえの妻と親父が一緒にいるところを見た」「街で2人がイチャついてたぞ」など、村人たちのウワサ話がたびたび耳に入ってくるようになったという。男性は信じなかったが、妹が、2人がたびたび携帯のメッセージアプリで、露骨にわいせつなやりとりをしているのを発見した。  ウワサが徐々に真相に近づく中、発覚したのは意外な理由だった。妻がある日、服毒自殺を図ったのである。幸い、一命をとりとめたが、男性が理由を問いただすと「義父がほかの女性と浮気したから」とのたまったのだ。ここで、父も関係を認めたという。男性の母や妹は怒り狂い、憤死する勢いだったという。その後、男性は妻と離婚。妻と父は全財産を持って家出し、現在行方不明だという。男性は警察に協力を仰ぎ、2人を捜索している。 「まるでドラマのような話」と報じられた今回の事件だが、中国内陸の農村部では、似たような事件がこれまでにも起きているという。 「昨年11月には四川省で、息子の妻を3年間にわたってレイプしていたとして、父親が逮捕されるという事件もあった。2世帯同居が当たり前の農村部では、あくまで“家長”は父親なので、息子の妻は『家の所有物』という前時代的な考えの人がまだまだ多いのです。世間体を気にしてあまり表面化しませんが、今でも中国の田舎では、こうした事例がゴマンとあるのでしょう」(北京在住の日本人大学講師)  ちなみに、行方をくらませた前述の父親は、まだ40代。地獄のような苦しみを味わった家族をよそに、駆け落ちした先で新たな生活を始めたのだろうか? (取材・文=五月花子)