MC芸人で人気が決まる!? 乃木坂46『乃木どこ』と欅坂46『けやかけ』ファンはどう見ているか

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『欅って、書けない?』テレビ東京
 AKB48グループの「公式ライバル」としてスタートし、現在では女子アイドルグループの実質トップにまで上り詰めている乃木坂46。  その清楚なイメージや顔面偏差値の高さだけでなく、乃木坂人気を大きく押し上げたきっかけには、イジリー岡田がMCを務める『NOGIBINGO!』(日本テレビ系)、そして何よりバナナマンがMCを務める『乃木坂って、どこ?(通称:乃木どこ)』(テレビ東京系)の存在があったことは間違いない。  バラエティ的瞬発力のある生駒里奈や松村沙友理、ビジュアル担当の白石麻衣、天然天才系の生田絵梨花、腹黒キャラ・秋元真夏など、個々の素材の良さも、もちろんある。  だが、一人ひとりの個性を生かすバナナマン・設楽統の達者な仕切りと、日村勇紀の抜群のキャラクター性がうまく機能したからこそ、アイドルファンを超えた幅広い層から「バラエティとして普通に面白い」という評価を受けてきた面はあるだろう。  しかし、それに比べ、「つまらない」という声が非常に多いのが「坂道シリーズ第2弾」として2015年8月に誕生した欅坂46のバラエティ番組『欅って、書けない?(通称:けやかけ)』(テレビ東京系)だ。  グループを結成したばかりということもあり、メンバー個々にいまひとつ華がない、「様子見期間」という声もある。だが、「つまらない」理由として一番多く挙がっているのが、『乃木どこ』のバナナマンに対する、『けやかけ』の土田晃之と澤部佑(ハライチ)という「MCの力の差」である。  ネット上には「(つまらないのは)どう考えても司会だろ」「バナナマンなら面白くなるよ」「バナナマンは、面白い・面白くないのギリギリのラインを、面白いほうに動かす力がある」などの指摘が多数見られるのだ。  ある週刊誌記者は言う。 「澤部さんもそうですが、この番組で大きく株を下げたのは、土田さんだと思います。なにせ土田さんは、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)などのひな壇バラエティ主流の時代に“デキる芸人”として人気を集めてきた人。基本的に、デキない芸人に冷たくツッコむスタンスを取ってきたのに、いざMCに回ってみたら、アイドルたちのどうでもいいところばかり拾って、一生懸命掘り下げてみたり、ボケたり、意味のない自分の話をしたり、必死感が見ていてつらいです。こんなに、アイドルイジリもMCも、うまくない芸人さんだとは思いませんでした」  では、坂道シリーズのファンたちは、そんなMCをどう見ているのか? 女子アイドルグループに詳しい編集者は言う。 「正直、アイドルファンにとっては、バラエティのMCがうまいとかヘタとか、あんまり関係ないんじゃないでしょうか。土田さんは、欅坂のファンの間では別に嫌われていないですし、むしろ『お父さんみたい』などと好意的に見られていると思います」  さらに、その理由について次のように話す。 「土田さんはラジオ番組でも欅坂の子たちの話をよくしてくれていますし、あの子たちのことを大好きだという気持ち、愛情がすごく伝わってきます。自ら転んでみたり、ボケたりしてくれていることについても『(土田の)こんな姿、見たことない』と、ありがたく感じているファンは多いですよ。『今まで(土田のことが)嫌いだったけど、この番組を見て好きになった』というファンもいます。逆に、欅坂ファンにあまり好かれていないのは、見るからにビジネスでやっている感じの澤部さんのほうですね」  一般視聴者からは「つまらない」の声が多い『けやかけ』だが、多くのファンに受け入れられ、支持されているのなら、それはそれでアリなのかも。

テレビマンから引っ張りだこ! 芸能界最強の“2番打者”ハライチ・澤部佑の実力とは

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 2016年の芸能界注目は「攻撃的な2番打者」だ。  野球の世界で「2番打者」といえば、かつてはバントの名手が数多く名を連ね、主に“つなぎ役”を求められる打順だった。しかし、昨季セ・リーグ首位打者を獲得した東京ヤクルトスワローズの川端慎吾は積極的な打撃が売りの「攻撃的な2番打者」としてチームの優勝に貢献。メジャーリーグも含め、「攻撃的な2番打者」はトレンドになりつつある。  昨年末に発表された「2015年タレント番組出演本数ランキング」では、1位の国分太一(TOKIO)、2位の設楽統(バナナマン)に次いで、3位にランクイン。前年まで圏外だったことからも、昨年が飛躍の年だったことがわかる。  ちなみにこのランキング、帯番組でレギュラーを持つタレントが上位を独占するのが常。国分(TBS系『白熱ライブ ビビット』、フジテレビ系『おさんぽジャパン』)、設楽(フジテレビ系『ノンストップ!』)以外でも、4位の加藤浩次(日本テレビ系『スッキリ!!』)、5位の坂上忍(フジテレビ系『バイキング』)と、上位5名のうち4名が帯番組の顔。そんなメンバーと伍しての3位、ということに価値がある。  なお、同一番組タイトルは複数回放送されても1本としてカウントする「番組出演[タイトル]本数ランキング」では、男性でぶっちぎりの1位。総合でも1位の鈴木奈々、2位のおのののかに次いで、3位にランクイン。いかに今のテレビマンが澤部を使いたがっているか、という証左でもある。  実際、澤部がいると番組がよく回る。ハライチでの「ノリボケ漫才」よろしく、とにかくバットを振りまくる。無茶ブリにも耐える強心臓を武器に、ボケもツッコミもできるから、必然、画面で抜かれる回数が増えていく。打席数が多い、というのも2番打者の特徴だ。  そして2番・澤部の存在が際立てばそれだけ、3番、4番、5番のクリーンナップ……バラエティであればMC、ゲスト、重鎮タレントの活躍シーンも増えていく。  澤部の特徴がよく出ている、テレビ朝日系『しくじり先生 俺みたいになるな!!』を例に出してみるとよくわかる。  この番組でクリーンナップを務めるのは、担任役(レギュラーMC)であるオードリー若林であり、ゲストMCである「しくじり先生」であり、最前列で気の利いたコメントを繰り出す関根勤や伊集院光らだ。彼らのボケを拾い上げ、ツッコミを入れ、しくじり先生たちや後ろに座るノブコブ吉村の雑な言い回しを別な表現でリピートし、気持ちよく次の展開に導いているのが澤部なのだ。  余談だが、澤部と同じワタナベエンターテインメント所属芸人に「あばれる君」がいる。あばれる君も、上述した「番組[タイトル]本数ランキング」ではピン芸人でトップとなる総合8位につけ、今のバラエティに欠かせない存在になりつつある。彼もまた、2番打者的な立ち位置だ。  澤部とあばれる君……共に1986年生まれの今年30歳で、15年のブレーク芸人で、落ち着きがない坊主であり、さらにどちらも昨年の賞レースで最下位(ハライチ:M-1決勝戦最下位、あばれる君:R-1決勝戦ブロック最下位)と、意外なほど共通項は多い。  それでも、あばれる君には申し訳ないが、やっぱり澤部とは役者が違う。最大の違いは、澤部には「一発」の期待があること。普段は脇で支えながら、ホームランが期待できるのも「強打の2番打者」たる澤部の真骨頂だ。  13年のFNS27時間テレビ『深夜に復活!! フジテレビ大反省会』で、明石家さんまをはじめ、居並ぶ先輩芸人を向こうに回し、神懸かり的なノリボケを連発した姿は、多くの業界関係者の心に今も残っているのではないだろうか。あの残像がある限り、澤部の期待値はますます大きくなる。  このまま順当にいけば、今年の澤部はさらに出演本数が増し、やがて2番ではなく、クリーンナップの役回りも今以上に増えていくはずだ。それでも、まだもう少し「2番澤部」を見ていたい。それは数年前、有吉弘行が脇から主役へと上り詰めたことでの「喪失感」を、また味わいたくないからでもある。なんなら、年末のM-1グランプリで2年連続最下位になってもいい。それでも、今年一番笑いを取る男の座は澤部のものになっている予感がする。 (文=オグマナオト)

「出演本数ランキング」3位だけど……大躍進するハライチ・澤部佑の“不安要素”とは?

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 先ごろ発表された「2015タレント番組出演本数ランキング」(ニホンモニター調べ)で昨年同様、TOKIOの国分太一とバナナマン設楽統が“ワンツーフィニッシュ”を果たしたが、そんな中、大躍進を見せたのが3位にランクインしたハライチの澤部佑。今年は458番組に出演し、『スッキリ!!』(日本テレビ系)のような帯番組に出演する加藤浩次、売れっ子の有吉弘行や坂上忍ら同ランキングの常連を抑えて、昨年の圏外からトップ3に食い込んだのだから、快挙といえる。 「番組タイトル本数ランキングでも、澤部は3位。このランキングは同一番組タイトルが複数回放送されても1本としてカウントされるので、それだけさまざまな番組に出演しており、総合的に露出度が高いということです」(芸能ライター)  ベスト10にランクインした芸人は設楽や加藤、有吉、フットボールアワーの後藤輝基、博多華丸・大吉が40代、オードリーの春日俊彰が30代半ばと、それなりのキャリアを積んだ中堅であるのに対して、澤部はまだ29歳と、若手の部類。20代でこれだけの露出を誇っているのは、極めて異例だ。 「ハライチといえば、相方の岩井勇気のどんなネタ振りにも澤部がボケ倒すというスタイルは評価が高いですが、その澤部の才能は多くの番組で共演する先輩芸人たちにも認められています。先輩芸人からのムチャ振りやイジリに対して次々とアドリブでボケ返していく澤部に、各テレビ局からニーズが殺到するのは当然でしょう。坊主頭でずんぐりした愛嬌のあるビジュアルも嫌みがなく、好感度が高い」(同)  とはいえ、そんな澤部にも不安要素がないわけではない。 「澤部の出演本数の内訳を見ると、澤部個人での出演が392本、ハライチとしての出演が66本と、圧倒的に個人の比率が高い。しかし、設楽や後藤、大吉、春日は、個人とコンビの比率が半々ぐらい。澤部は、ソロとコンビの出演本数のバランスが悪いんです。やはりコンビ芸人はコンビとして人気や評価を得た上で、個人のソロ活動が増えていくというのが正しい順序だと思うんですよ。そう考えると、ハライチが一般層からの人気の浸透度がそれほどない中で、澤部の露出が突出しているというのは、設楽たちと違って人気が盤石なものだとはいえないのでは」(同)  もっとも、澤部人気がハライチを引き上げる可能性だってあり得る。澤部の真価が問われるのは、来年以降の活動だといえそうだ。