「クラスでのポジションは……空気」注目の中学生女優・蒼波純は、やっぱり不思議ちゃんだった!?

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撮影=尾藤能暢
 講談社主催の女性アイドルオーディション「ミスiD2014」でグランプリを獲得し、独特の存在感で注目を集め、『ワンダフルワールドエンド』での橋本愛とのダブル主演を皮切りに、『サムライフ』『世界の終わりのいずこねこ』と数々の映画に出演している中学生女優・蒼波純。  最新作である劇場版『女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』では、トイレに閉じこもって延々と壁に絵を描いているという、不思議ちゃんすぎる女の子・大川たまこ役を演じている純ちゃんだが、本人は大川さん以上に不思議ちゃんでした。 ■おたくの子とは仲良くなれる ――ほぼトイレの中だけで進行するという変わった映画でしたが、撮影はどうでしたか? 蒼波純(以下、蒼波) まず、3月頃のまだ寒い季節だったのに、半袖だったのですごく寒かったです。あとは、セットのトイレで撮影していたんですけど、壁が外れたりして「うわっ!」ってなりました。 ――え、壊れたってことですか? 蒼波 いや、撮影の中で「バーン!」って開くドアとかがあって「ふあっ!」って思ったりしたんですけど……。 ――「ふあっ!」って、どういう意味ですか? 蒼波 すごいっていう意味です。リハーサルの時に開いて「ふお~!」って思ってたんですけど、撮影中は頑張って驚かないようにしました。……内心、すごい驚いてたんですけど。 ――1回見たら、もう驚かないでしょう! 蒼波 3回目くらいから、もう慣れました。 ――同年代くらいの女の子たちがいっぱいいる現場というのも、初めてですよね? 蒼波 女の子ばっかりの現場なので、女子校みたいなノリで騒がしかったです。でも楽しかったですよ、わーわーしていて。 ――その、わーわーしている輪には入れたんですか? 蒼波 ちょっと私……人見知りっぽいので、最初は話しかけるのが大変だったんですけど、あとから話せるようになりました。 ――誰と仲良くなれましたか? 蒼波 みさこさん(「神聖かまってちゃん」「バンドじゃないもん!」)とは、アニメの話で盛り上がったりとか……。 ――えっと、同年代の子では? 蒼波 ダンス好き4人組役の大山さん(吉崎莉愛)と、よく話をしてました。おたく系の話で……。莉愛ちゃんの自己紹介映像を見たら「趣味はおたくです」みたいなことを言っていて、「どんなおたくなんだろうな?」「どんなものが好きなんだろうな?」と興味があって、話しかけたら仲良くなれました、はい。アニメとかゲームとかが好きらしくて……。
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(c)2015女子トイレ清掃組合
――蒼波さんも、おたくなんですか? 蒼波 はい。乙女ゲームが好きで、アニメ化されたらそれも見るみたいな感じで。あとは、興味を持ったやつを見るみたいな……です。 ――好きな乙女ゲームは? 蒼波 『AMNESIA』(やたらとバッドエンドが多くて、すぐ死ぬことで有名)というゲームで……記憶喪失の女の子が主人公のゲームです。 ――そういう恋愛シチュエーションに憧れたり? 蒼波 しないです(笑)。自分があんな目に遭ったら、まず無理なので……。 ――でも、それをゲームで体験するのは面白いっていう? 蒼波 はい。 ――そういう意味では、演技で別の人物を演じるということにも通じるのかなと思うんですけど、今回の大川たまこ役は自分に似ていると思いますか? 全然違いますか? 蒼波 似ている部分もありますけど、似てない部分のほうが多いと思います。私も絵を描くのが好きなんですけど、大川さんみたいに壁に絵を描いたりとか、トイレに閉じこもったりとか、あそこまではできないなって感じです。……結構、迷惑なことをしてますよね(笑)。 ――大川さんはかなりの変わり者ですけど、蒼波さんの学校でのポジションはどんな感じなんですか? 蒼波 ポジションは……空気。大川さんは端っこにいても目立っちゃいますけど、私は空気。 ――空気! こんなにかわいい子がクラスにいたら、男子は気にしちゃいそうですけどね。 蒼波 空気っていうか……はい、空気なんです。でも、あの……嫌われてない自信はあって……空気なので。 ――いじめられもしなければ、クラスの中心にもいないポジションだと。 蒼波 はい。 ――やっぱり仕事を始めてからは、学校にあんまり行けていないんですか? 蒼波 うーん、でも結構行っていると思います。ただ、学期始めは行けなかったりするんですよ。仕事が入ってたりとかして。去年も……行けなかったんです。 ――ああ、スタートダッシュに失敗したって感じですかね? 蒼波 気づいたらクラスの中でグループができてるみたいな。「あれ、あたしがいない間に何があったんだろう?」って。
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■ゼリーの「たらみ」の社員になりたかった!? ――今は主に女優としてやっていますけど、もともとは声優になりたかったそうですね。 蒼波 はい。アニメが好きで、「この声は誰なんだろうな?」って、声優さんに興味を持ったっていうか。 ――好きな声優さんは? 蒼波 大塚明夫さんが好きです。あと、花澤香菜さんも好きです。 ――小5の時にオーディションを受けたということですが、それは自分から受けたんですか? 蒼波 お母さんが見つけてきてくれました。 ――お母さんが積極的なんですね。ミスiDも、お母さんから勧められたみたいですね。 蒼波 はい。お母さんがアイドル好きで、吉田豪さん(プロインタビュアー)……? っていう、アイドル評論家の方? ――えーっと……大きく間違ってはいないです。 蒼波 お母さんがその吉田豪さんのファンで、「吉田豪さんが選考委員にいるから応募しようよ!」「落ちてもいいから!」って。 ――蒼波さんとしては声優のほうに興味があったんだと思いますが、自分がアイドルをやることに関してはどう思っているんですか? 蒼波 アイドルって、歌ったり踊ったりするじゃないですか。それはできないなぁって……すごいなぁって。 ――声優のほかに、将来の夢ってあったんですか? 蒼波 うーん、特にないんですけど……。小学校の時の夢は、ゼリーの「たらみ」っていう会社の社員さんは失敗したゼリーを食べられるって聞いて、ゼリーの会社に入りたいっていうのがありました。あと、最近は「アニメイト」の店員さんにもなってみたいなぁって。 ――「アニメイト」は、余ったアニメグッズをもらえるわけじゃないですよ。 蒼波 でも、あそこで働いてみたいなぁって思っています。好きな物に囲まれて働きたいなって。
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■水野しずさんは……なんか愉快 ――こういう仕事をやるようになって、今まで会ったことのないような大人たちと接することも多いんじゃないかなって思うんですけど、一番びっくりした大人は? 蒼波 (熟考)……一番びっくりした大人ですか? なんだろう……。結構みんな個性的な人たちなので、「あ……あの人、すごいな」って……みんながみんな「ばあん!」って感じ。 ――例えばミスiD周りの人たちも、だいぶ濃い人たちがそろってますけども。 蒼波 今回の映画で絵を描いてくれている水野しずさんが……。私はミスiD2014のグランプリをいただいたんですけど、水野さんは2015のグランプリを取ってて、その関係で話したりとかしてたんですけど。すごい……なんというか面白い……。なんか愉快な……。 ――ああーっ(笑)。 蒼波 お披露目会の時に初めて会ったんですけど、なんだか知らない芸を……「エジプトのなんかのモノマネ」をしてて……。「はー……ああー……」みたいな感じで。それが一番「ばあん!」ってきました。こんな不思議な方なんだって。会ってみると「あ、ああ!」みたいな感じです。 ――お姉さんになってほしい? 蒼波 お姉さんというか、友達になってほしい。友達に欲しい感じの人ですね。 ――「こんな人になりたい」なんて、憧れた人とかはいますか? 蒼波 憧れの人ですか……。私、インタビューが苦手なんですけど……今も。橋本愛さんと共演させてもらった時に、一緒にインタビューを受けることが何回もあったんですが、その時すごいしゃべってくれて、私の分までフォローしてくれて、すごいなぁって。ちゃんとしゃべれる人間になりたいって思いました。 ――あ、インタビューの受け答えに憧れたと。橋本さんの演技はどうでした? 蒼波 すごい……素敵だと思います、はい。
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■人生で一番テンションが高いのは、ゲームをしている時 ――今回の映画に連動して、吉田凜音さんと「ずんね from JC-WC」というユニットをやることになりましたが、人前で歌うっていうのは演技とはまた違いますよね。 蒼波 はい。私はミスiDでTOKYO IDOL FESTIVALに出させてもらって歌ったんですけど、ミスiDって大人数じゃないですか……人が。でも、「ずんね」は2人だから目立っちゃうなって。 ――(笑)。そりゃ目立ちますよ、ステージに上がったら。 蒼波 ちゃんと歌わなきゃって。すごく緊張します。 ――みんなと一緒ならごまかせるけど……あんまり前に出て行きたくない。できればみんなに紛れていきたいって感じですか? 蒼波 はい……。 ――ダンスをやったことは? 蒼波 ないです。……っていうか、授業でしかないんで。ミスiDの時のダンスは腕を振るくらいしかなかったんで。 ――吉田さんとは、うまくやれていますか? 蒼波 はい。仲良いと思います。 ――なんの話をするんですか? 蒼波 凜音ちゃんは『女子トイレ』のときにラップやっていたんで、プロのラッパーなんだなって思っていたんですけど、「ラッパーじゃないよ」って言われて。歌うプロの人なんですね。 ――蒼波さんもプロですよ! 「ずんね」では、吉田さんに引っ張ってもらっている感じですか? 蒼波 はい。すごい歌がうまくて、それについていけるように頑張ろうと思います。 ――リコーダーは、2人ともヘタでしたけどね。 蒼波 いや、それは……。遅い曲ならまだ音が取れるんですけど、素早く動かさなくちゃいけなくて、すごい速くて「ピーポープーポー」って。あんなにヘタになっちゃったんですけど。
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(c)2015女子トイレ清掃組合
――素早く動くのは得意じゃない? 蒼波 苦手です。だから、速い動きを見ると「人間って、あんな速い動きできるんだなぁ!」って思います。 ――今回の映画でもみんなが踊ってる中、絵を描いているというシーンがありましたけど、「私も混ざりたい」とか思いませんでしたか? 蒼波 なかったです(笑)。これは踊れないなって……混ざりたくないなって。 ――それが、まさかの2人で踊ることに……。女優、歌とやってきていますが、今後やってみたいお仕事ってありますか? 蒼波 うーん、ホラー映画とか、あとはお化け屋敷のロケに行くとか。 ――怖い映画は大丈夫なんですか? 蒼波 人間の怖さはダメなんですけど、幽霊の怖さは別に現実ではないから大丈夫かな。 ――あとは、お化け屋敷に行かされるような仕事を。 蒼波 はい。反応はできないと思いますけど。「きゃーっ!」とかはできない。 ――テレビ的には困るでしょうね。テンション上がって大声出ちゃったりとかはないんですか? 蒼波 うーん……なんだろう。すごいものを見た時。あとは、好きなゲームの続編が決まった時なんかは、周りの人に「ちょっと聞いてっ!」ってなりますね。 ――最近は、なんの続編が出たんですか? 蒼波 『神々の悪戯(あそび)』っていうゲームの続編が決定して、しかも私の攻略したかったキャラクターが攻略できるって話を聞いて盛り上がりました……家族内で。 ――家族内で! ゲームをやってて声を上げてしまったりとかは? 蒼波 ありますね。やっぱり笑っちゃうんですよね……なんかもう。 ――え、乙女ゲームで? 蒼波 すごい……すごいんですよ。変なんですよ! それで、声上げて笑っちゃいますね。そしたら、もうベッド叩いて笑っちゃうんですよね。 ――本来は、うっとりするもんなんじゃ……。何を求めて乙女ゲームをしてるんですか? 蒼波 や、面白さを求めて。 ――ゲームをしている時が、人生で一番テンションが高い時? 蒼波 たぶんそうです(笑)。 ――それでは最後に、『女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』の見どころを教えてください。 蒼波 序盤はギャグっぽいんですけど、あとからみんな協力してハッピーエンド? ……ハッピーエンドというか「めでたしめでたし」って感じなんですけど、ところどころ変なところ? ……ギャグ要素があって、面白いので見てほしいと思います。あと、大川さんはやっぱり変人なんですけど、自分をちゃんと持ってる人なので、そこはいいところなので見てほしいです。 (取材・文=北村ヂン) ●あおなみ・じゅん 2001年6月27日生まれ、宮城県出身。“講談社主催のオーデョション企画「ミスiD2014」でグランプリを受賞し、芸能界入り。『ワンダフルワールドエンド』で映画初出演。ほかに、『サムライフ』『世界の終わりのいずこねこ』がある。『女子の事件は、大抵、トイレで起こるのだ。』で共演した吉田凜音と期間限定のアイドルユニット「ずんね from JC-WC」を結成。「14才のおしえて」(作詞・作曲:大森靖子 編曲:サクライケンタ)でデビュー。 公式Twitter @junaonami ●『女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』 10月17日(土)~新宿シネマカリテほか全国順次公開 <http://jc-wc.com/>