「ディープやオルフェを上回る“あの男”が帰ってくる」 どこよりも早い!? 2016年‐競馬展望

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ドゥラメンテ(JRA公式サイト)
 昨年末の競馬界はゴールドシップを始めとした名馬が次々と引退を表明し、今年の勢力図は大きく変化することとなった。そこで今回は5日の東西金杯から始まる2016年の展望を「中長距離、牝牡クラシック、短距離、マイル、ダート」と5つの路線に分けて占ってみた。

・ディープやオルフェを上回る“あの男”が帰ってくる――古馬中長距離編

 主要G1レース◇天皇賞・春、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念  ゴールドシップという核が抜けた古馬中長距離路線は、宝塚記念と天皇賞・秋を勝ったラブリーデイに、ジャパンカップを制したショウナンパンドラが続く形。  ただ、2頭とも春の天皇賞は回避が濃厚となり、今年2着のフェイムゲームと菊花賞馬のキタサンブラック、それに有馬記念で2着したサウンドオブアースが人気を集めることになりそうだ。新興勢力の中心は、やはり暮れの香港で大仕事を果たしたエイシンヒカリ。その軌跡を悲運の名馬サイレンススズカに重ねるファンも多く、鞍上が武豊ということもあって、来年も常に大きな期待を背負うことになるだろう。  しかし、そういった古馬の王道路線に激震を走らせる存在が、満を持してカムバックする。 昨年の春、皐月賞と日本ダービーを圧勝したドゥラメンテである。皐月賞と日本ダービーを制した際、JRAが付けたレーティング(競走馬の能力を数値化したもの)は過去最高を記録。言い換えればディープインパクトやオルフェーヴルを上回っていたということだ。  つまり、順当ならば2016年の競馬はドゥラメンテ一色。すでに故障は完治しているらしく、来春の復帰に向けての調整が進んでいる状況だ。しかし、ドゥラメンテは今年の日本ダービー後に骨折して以降、まったくレースをしていない。したがって、今春の輝きをそのままに復帰すれば、史上最強の走りを再び拝めるかもしれないが、逆にそれが嘘のように輝きを失っている可能性もあるのが、競馬の難しいところだ。
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リオンディーズ(JRA公式サイト)

・不動の中心メジャーエンブレム――3歳クラシック牝馬編

 主要G1レース◇桜花賞、オークス、秋華賞  筆頭は当然ながら、昨年末の阪神ジュベナイルフィリーズを制したメジャーエンブレム。単勝2.5倍の1番人気かつ、ゴール前は鞍上・ルメール騎手が肩越しに後方の様子を伺う余裕を見せながら2着ウインファビラスに2馬身もの差をつけたのだから、現段階では頭一つ抜けた存在だ。  ただ、そのウインファビラスは前哨戦で5着に敗れており、阪神JFでも10番人気の低評価だったこと、さらには2着から12着までが1秒以内の差だったことからも「メジャーエンブレム以外の阪神JF出走組は横並び」といえるだろう。  従ってメジャーエンブレムの牙城を崩せる可能性があるのは他路線組、もしくは未だデビューしていない有力候補となるが現時点で目立った存在はおらず、メジャーエンブレムが健在である限り、今年の牝馬クラシックはこの馬を中心に展開するだろう。

・争いは母から子へ……11年前の因縁再燃か――3歳クラシック牡馬編

 主要G1レース◇皐月賞、日本ダービー、菊花賞  先述した明け3歳牝馬が全体的に小粒間の否めない分、牡馬は例年に比べても極めて層が厚く、未来の競馬界を背負っていくようなスター候補が目白押しとなっている。 それでも中心は、昨年末の朝日杯フューチュリティステークスを異次元の末脚で優勝したリオンディーズだ。  スタートでやや出遅れ、道中は最後方。しかし、ほぼ直線だけでライバル15頭をかわすほどの豪脚。最後には1番人気エアスピネルもろとも、G1完全制覇の懸かっていた武豊の記録達成を粉砕した末脚は、武が愛したディープインパクトさえ彷彿とさせるものだった。  母は日米のオークスを制した歴史的名牝シーザリオ、兄に菊花賞馬がいることから、早くも今年の牡馬三冠の声さえ聞こえるほどだ。また、勝ち馬の脚に屈してしまったエアスピネルも3着を4馬身突き放しており、世代トップクラスの力を改めて証明している。ただ秋華賞馬エアメサイアを母に持つこちらは3000mの菊花賞よりも天皇賞を選択しそうなタイプか。  他路線組からは重賞3勝を挙げた名牝ディアデラノビアの仔となるドレッドノータスを挙げておく。すでに2戦2勝で重賞を制しており、クラシックの切符を手にしていることからも、今年はいよいよ王道を歩みだすことだろう。  実はリオンディーズの母シーザリオは2005年のオークスの勝ち馬であり、その2着がエアスピネルの母エアメサイア、3着がドレッドノータスの母ディアデラノビアである。地元の運動会と同じで、母親が同世代なのだから同じ時に子供が走ることはあるだろうが、それがいずれも牡馬で、しかも母と同じく世代の覇権を握るほどの能力の持ち主となれば、これはもう競馬の神の悪戯か、大いなる因縁を感じずにはいられない。
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モーリス(JRA公式サイト)

・2016年はアーサー王権の始まりか――古馬短距離編(1000m~1400m)

 主要G1レース◇高松宮記念、スプリンターズステークス  昨春の高松宮記念を勝ったエアロヴェロシティは香港馬、秋のスプリンターズステークスを制したストレイトガールは昨年に引退し、今年は主役不在の群雄割拠の様相として幕を開けることになる。  実績No.1はスプリントG1の2着が2度あるハクサンムーンだが、とにかく戦績にムラが目立つ。今年で7歳となることからも、これ以上の上積みは厳しいかもしれない。次点は今秋のスプリンターズSを2着したサクラゴスペルだが、こちらは昨年暮れの香港で12着の大敗を喫し、立て直しに時間が掛かりそうだ。そんな実績組に虎視眈々と逆転を狙っている新興勢力の筆頭がビッグアーサー。今年の短距離戦線には必ず絡んでくる馬だろう。  ただし今の日本の短距離路線は低レベルといわれており、仮にエアロヴェロシティを筆頭とした香港勢が参戦、もしくはマイル王モーリスのスプリント挑戦プランなどがあれば、勢力図は一気に塗り替わる恐れがある。

・再びの世界制覇へマイル王に死角なし――古馬マイル編(1400m~1600m)

 主要G1レース◇安田記念、マイルチャンピオンシップ  昨春の安田記念と秋のマイルチャンピオンシップを制しただけでなく、暮れの香港マイルも制して世界制覇。目下6連勝中であり、今年の年度代表馬の呼び名さえ聞こえるマイル王モーリス。現段階では死角らしい死角は見当たらず、来年の古馬マイル路線はモーリスが国内で走るか否かが、最初にして最大の焦点となる。  今年の始動時期は未定だが、春のドバイ遠征が濃厚。その結果によってさらなる遠征を続けるか、日本に戻るかが決められる算段が高い。仮にモーリス不在となった場合は、マイルCSで2着だったフィエロと皐月賞馬イスラボニータの争いが中心になりそう。ただ、その場合はアルビアーノを筆頭とした、若い4歳馬に世代交代を迫られる可能性も十分にあるだろう。

・ノン子の夢は、今度こそ叶うのか?――古馬ダート編

 主要G1レース◇フェブラリーステークス、チャンピオンズカップ  昨冬に12番人気の低評価を覆してチャンピオンズカップを制したサンビスタこそ引退を発表したが、フェブラリーステークスを制したコパノリッキー、地方合わせてG1を9つ制しているホッコータルマエが健在のため、今年もとりあえずはこの2頭の争いを中心として展開されるだろう。しかし、チャンピオンズカップで2着したノンコノユメを筆頭に、3着サウンドトゥルー、4着ロワジャルダンら新興勢力の台頭は目覚ましく、2月のフェブラリーステークスを境に業界再編が行われるかもしれない。ただしダートは芝よりも脚への負担が軽く、トップレベルの競走馬でも息の長い競走生活を送れることが特徴。そのため、ダート路線の世代交代は芝と比較して非常に緩やかなものとなることが多い。

展望総括

 ゴールドシップを始めとしたスターホースがターフを去るものの、海外で結果を残したモーリスやエイシンヒカリ、史上最強の評価を受けていたドゥラメンテが復帰するとあって、2016年の競馬は近年にないハイレベルな争いが期待できる。  やはり、かつてのTTG(トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラス)時代やオグリキャップ、スーパークリーク、イナリワン時代、ナリタブライアン、マヤノトップガン、サクラローレル時代、スペシャルウィーク、エルコンドルパサー、グラスワンダー時代など「誰が見ても強い」と判断できるスターホースがライバル関係を築いている時代の競馬は極めておもしろいもの。そこにリオンディーズを筆頭に粒ぞろいの3歳馬が、どう割って入ってくるのか……興味は尽きないが、これ以上の“妄想”は今年の初夢として2016年の展望とさせていただく。

ルメールとデムーロ「あわや失業」!? 来年の凱旋門賞でJRA丸儲け!? 競馬番記者が暴露する「2015競馬の裏側」

 波乱の幕切れとなった大一番・有馬記念(G1)を終え、今年も残すところあと僅か。今回は2015年の競馬界で起きた出来事の中で、編集部が取り上げた3つのニュースを振り返り、競馬界に深く精通する競馬番記者の“記者の目”を通し、業界人だけが知るような“裏事情”も含め、より深く解説していただくことにした。

C・ルメール、M・デムーロが合格。史上初のJRA所属外国人騎手が誕生

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M・デムーロ騎手(JRA公式サイトより)
 史上初のJRA所属外国人騎手が誕生した。フランスのクリストフ・ルメール、イタリアのミルコ・デムーロの世界的名手2人が、RAの新規騎手免許試験に合格。3月より晴れてJRA騎手として、通年での騎乗が認可された。  毎年のように短期免許を取得して来日しており、日本の競馬ファンの間ではすっかりおなじみになっている世界トップレベルの2人が、どれほどの成績を残すのか注目が集まっていたが、JRAの騎手として迎えた1年目は「さすが」の一言に尽きる素晴らしい成績。  両騎手とも、一流騎手の証明でもある年間100勝を楽にクリア。C.ルメールがG1勝ちを含めて重賞9勝、M.デムーロに至っては重賞11勝のうちG1が4つという勝負強さを発揮して1年目を締めくくった。 ◇記者の目  デムーロ騎手とルメール騎手とも、日本ですでに地位が確立されている名手です。これまでは短期免許を利用しての数か月の滞在でしたが、世界トップレベルの騎乗技術に有力な騎乗馬が殺到。そのしわ寄せは日本人の騎手、それも中堅や若手に大きく影響していました。外国人騎手の参入以降、日本競馬は騎手が育たないといわれて久しいですが、これでますます拍車が掛かることは間違いないでしょう。  実はデムーロ騎手は財政危機により母国イタリアの競馬が廃止寸前。競馬関係者への給与未払い問題がたびたび大きく取り上げられています。また、ルメール騎手も欧州の大馬主アガ・カーン殿下の仏国における主戦騎手契約が2014年一杯で切れ、フランスで有力な騎乗馬が回って来にくくなった背景があります。  そんな2人からすれば、今回のJRAの外国人騎手受け入れは、まさに「渡りに舟」。世界的トップジョッキーという立場で、日本語を含めた厳しい騎手試験のために猛勉強した姿は美談として語られていますが“あわや失業”ともなれば必死になるのは当然かもしれません。

三連単・G1史上最高額「2070万5810円」馬券炸裂!!

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JRA公式サイトより
 5月17日、東京競馬場で行われたG1ヴィクトリアマイルでJRA史上2位(当時)、G1史上最高となる三連単「2070万5810円」の高額配当が炸裂。  1着は5番人気のストレイトガールだったものの、2着が12番人気のケイアイエレガント、3着には出走18頭中の最低人気だったミナレットが入線して歴史に残る大波乱となった。なお、発売された5597万7097票のうち、的中はたったの196票だった。 ◇記者の目 「100円が2070万5810円に化ける」とんでもない配当ですが、その最大の立役者はやはり最低人気で3位入線を果たしたミナレットでしょう。競馬で三連単が荒れることは珍しくありませんが、G1で単勝300倍近い最低人気が馬券に絡むとなると数年に一度あるかないか。それもミナレットの鞍上だった江田騎手は“穴党”の競馬ファンの間では有名な騎手で、過去に257.5倍の最低人気でG1を制した実績を持つ日本を代表する穴騎手です。  また、今回の2070万5810円を超える三連単史上1位の高額配当は2983万2950円ですが、そのレースの1着馬がなんとミナレット。つまり今回のG1史上最高配当は、史上まれに見る穴馬と穴男による“JRA最強の大穴コンビ”によって演出されたということです。

凱旋門賞の馬券が買える!2016秋より海外主要レース馬券の国内発売が決定

 農林水産省が来年2016年の秋をメドに、海外主要24レースでの馬券発売を決定。これまで凱旋門賞やドバイワールドカップといった世界最高峰のレースに日本馬が参戦した際、馬券を購入しての応援は現地へ赴くほかなかったが、今決定により国内で手軽に馬券を購入しレースを楽しめるようになった。 ◇記者の目  野球のメジャリーグやサッカーの欧州主要国リーグのように、競馬でも日本勢が海外で活躍すれば、それだけ大きな注目が集まりますが、年末の香港競馬でエイシンヒカリとモーリスがG1を制覇したように、今や日本のトップレベルの馬たちが海外で活躍するのは珍しいことではなくなりました。  ただ、それで頭が痛いのが日本競馬を主催するJRAです。競馬の年間売上げは1997年の4兆円をピークに右肩下がり。具体的な打開策もないまま、現在は2兆円程度で推移しています。そこにトップホースが海外遠征することでG1を始めとしたレースのレベルが下がることはもちろん、マスコミや競馬ファンの関心が海外に向けば、国内の馬券売り上げがさらに低下することが強く懸念されています。  今回の海外主要レースの馬券発売の決定にはそういった背景があり、当然ながら「馬券のオッズや販売システムは、すべてJRAが管理」します。つまりレースこそ海外で行われますが、国内の馬券利益はすべてJRAの総取り。見方を変えれば、競馬場やレースの管理をしなくて済む分、JRAの“坊主丸儲け”のような状況になるということです。

ルメールとデムーロ「あわや失業」!? 来年の凱旋門賞でJRA丸儲け!? 競馬番記者が暴露する「2015競馬の裏側」

 波乱の幕切れとなった大一番・有馬記念(G1)を終え、今年も残すところあと僅か。今回は2015年の競馬界で起きた出来事の中で、編集部が取り上げた3つのニュースを振り返り、競馬界に深く精通する競馬番記者の“記者の目”を通し、業界人だけが知るような“裏事情”も含め、より深く解説していただくことにした。

C・ルメール、M・デムーロが合格。史上初のJRA所属外国人騎手が誕生

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M・デムーロ騎手(JRA公式サイトより)
 史上初のJRA所属外国人騎手が誕生した。フランスのクリストフ・ルメール、イタリアのミルコ・デムーロの世界的名手2人が、RAの新規騎手免許試験に合格。3月より晴れてJRA騎手として、通年での騎乗が認可された。  毎年のように短期免許を取得して来日しており、日本の競馬ファンの間ではすっかりおなじみになっている世界トップレベルの2人が、どれほどの成績を残すのか注目が集まっていたが、JRAの騎手として迎えた1年目は「さすが」の一言に尽きる素晴らしい成績。  両騎手とも、一流騎手の証明でもある年間100勝を楽にクリア。C.ルメールがG1勝ちを含めて重賞9勝、M.デムーロに至っては重賞11勝のうちG1が4つという勝負強さを発揮して1年目を締めくくった。 ◇記者の目  デムーロ騎手とルメール騎手とも、日本ですでに地位が確立されている名手です。これまでは短期免許を利用しての数か月の滞在でしたが、世界トップレベルの騎乗技術に有力な騎乗馬が殺到。そのしわ寄せは日本人の騎手、それも中堅や若手に大きく影響していました。外国人騎手の参入以降、日本競馬は騎手が育たないといわれて久しいですが、これでますます拍車が掛かることは間違いないでしょう。  実はデムーロ騎手は財政危機により母国イタリアの競馬が廃止寸前。競馬関係者への給与未払い問題がたびたび大きく取り上げられています。また、ルメール騎手も欧州の大馬主アガ・カーン殿下の仏国における主戦騎手契約が2014年一杯で切れ、フランスで有力な騎乗馬が回って来にくくなった背景があります。  そんな2人からすれば、今回のJRAの外国人騎手受け入れは、まさに「渡りに舟」。世界的トップジョッキーという立場で、日本語を含めた厳しい騎手試験のために猛勉強した姿は美談として語られていますが“あわや失業”ともなれば必死になるのは当然かもしれません。

三連単・G1史上最高額「2070万5810円」馬券炸裂!!

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JRA公式サイトより
 5月17日、東京競馬場で行われたG1ヴィクトリアマイルでJRA史上2位(当時)、G1史上最高となる三連単「2070万5810円」の高額配当が炸裂。  1着は5番人気のストレイトガールだったものの、2着が12番人気のケイアイエレガント、3着には出走18頭中の最低人気だったミナレットが入線して歴史に残る大波乱となった。なお、発売された5597万7097票のうち、的中はたったの196票だった。 ◇記者の目 「100円が2070万5810円に化ける」とんでもない配当ですが、その最大の立役者はやはり最低人気で3位入線を果たしたミナレットでしょう。競馬で三連単が荒れることは珍しくありませんが、G1で単勝300倍近い最低人気が馬券に絡むとなると数年に一度あるかないか。それもミナレットの鞍上だった江田騎手は“穴党”の競馬ファンの間では有名な騎手で、過去に257.5倍の最低人気でG1を制した実績を持つ日本を代表する穴騎手です。  また、今回の2070万5810円を超える三連単史上1位の高額配当は2983万2950円ですが、そのレースの1着馬がなんとミナレット。つまり今回のG1史上最高配当は、史上まれに見る穴馬と穴男による“JRA最強の大穴コンビ”によって演出されたということです。

凱旋門賞の馬券が買える!2016秋より海外主要レース馬券の国内発売が決定

 農林水産省が来年2016年の秋をメドに、海外主要24レースでの馬券発売を決定。これまで凱旋門賞やドバイワールドカップといった世界最高峰のレースに日本馬が参戦した際、馬券を購入しての応援は現地へ赴くほかなかったが、今決定により国内で手軽に馬券を購入しレースを楽しめるようになった。 ◇記者の目  野球のメジャリーグやサッカーの欧州主要国リーグのように、競馬でも日本勢が海外で活躍すれば、それだけ大きな注目が集まりますが、年末の香港競馬でエイシンヒカリとモーリスがG1を制覇したように、今や日本のトップレベルの馬たちが海外で活躍するのは珍しいことではなくなりました。  ただ、それで頭が痛いのが日本競馬を主催するJRAです。競馬の年間売上げは1997年の4兆円をピークに右肩下がり。具体的な打開策もないまま、現在は2兆円程度で推移しています。そこにトップホースが海外遠征することでG1を始めとしたレースのレベルが下がることはもちろん、マスコミや競馬ファンの関心が海外に向けば、国内の馬券売り上げがさらに低下することが強く懸念されています。  今回の海外主要レースの馬券発売の決定にはそういった背景があり、当然ながら「馬券のオッズや販売システムは、すべてJRAが管理」します。つまりレースこそ海外で行われますが、国内の馬券利益はすべてJRAの総取り。見方を変えれば、競馬場やレースの管理をしなくて済む分、JRAの“坊主丸儲け”のような状況になるということです。

有馬記念の“劇的結末”は、すべてJRAの演出!? ささやかれる「人気」のジンクスとは

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意外な共通点
 今年の競馬も残すところあと1週、来たる27日に、“師走の大一番”として有馬記念(G1)が中山競馬場で行われるのみとなった。  一年の競馬の総決算として、今年で60回の歴史を重ねることになる有馬記念。1996年に記録した売上金額約875億円はギネスに認定・登録されているほどだが、実は劇的な結果となるレースとしても有名。歴史的名馬の信じられない復活劇や激走がたびたび見られる“絵に描いたような展開”に、「JRAの演出でしょ」と思わず疑いの声を上げるファンは一人や二人ではないだろう。  例えば、昨年2014年の有馬記念で見事な復活勝利を挙げたジェンティルドンナ。  史上4頭目の牝馬三冠、さらには日本を代表する国際競走ジャパンC連覇など、かつては輝かしい戦績を残した歴史的名牝だが、昨年は有馬記念まで国内未勝利とその面影を失いつつあった。ところが引退レースとなった有馬記念では、4番人気という評価を覆して復活勝利。師走の中山に集結した競馬ファンを、感動の渦に巻き込んだことは記憶に新しい。  他にも、今なお日本で最も有名な競走馬オグリキャップの復活ラストラン、最強馬ディープインパクトに国内唯一の土をつけたハーツクライの激走、怪物グラスワンダーの覚醒、トウカイテイオーの365日ぶりの奇跡の復活劇……その例は枚挙に暇がないが、実はそこには“ある法則”が存在する。  実は、これらの歴史的名馬がすべて、有馬記念を「4番人気」で勝利しているのだ。 「JRAや関係者に伺ったところで『おもしろいですね』と一笑されるのがオチでしょうが、競馬の人気順を決めるのは、あくまで馬券を買う競馬ファン。そう考えれば、この4番人気というのは無論『絶対勝つ』というわけでもなければ、『たぶん勝つだろう』でもなく、『もしかしたら勝たれるかも……』や『勝ってくれたらうれしいけど……』といった、微妙なファン心理が現れた結果なのかもしれませんね」(競馬記者)  では、今年の有馬記念で“4番人気”となって、劇的な勝利を飾りそうな馬といえば…。  JRAのG1最多勝利に肩を並べるまであと1勝と迫るゴールドシップが、引退レースで劇的復活も十分にドラマチックといえるだろうが、有馬記念のファン投票1位のゴールドシップが4番人気の低評価に甘んじることは考えにくい。  ならば、視点を変えてJRA的に「有馬記念を勝つことが望ましい」馬で、なおかつ“4番人気”になりそうな馬といえば、若い3歳馬のキタサンブラックあたりだろうか。  この秋、菊花賞を勝ってG1初制覇を成し遂げた勢いがあり、何よりキタサンブラックの馬主は演歌界の大御所“サブちゃん”こと北島三郎というから華がある。10月の菊花賞を勝った際は、公約通り競馬場で持ち歌「まつり」の菊花賞優勝バージョンを披露し、その場を大いに盛り上げた。年末の有馬記念を勝てば、再び「まつり」を熱唱することがあるかもしれない。 「先日の菊花賞の祝勝会の席で、北島本人も『もし勝てたら、やっぱり歌うしかないでしょう。感謝の思いを歌で伝えたい』とノリノリでしたよ」(芸能関係者)  もし仮に有馬記念の感動的な結果がすべて「JRAの演出」というならば、今年の有馬記念は演歌界の大御所で国民的知名度を誇る北島三郎に、その場を大いに盛り上げてもらうことが“最も好ましい結果”といえるのではないだろうか。

人気者だからこその悲しき宿命……帝王・武豊の「決して超えられない壁」とは

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JRA公式サイト
 明日20日には、JRA(日本中央競馬会)の2歳馬のNo.1決定戦・朝日杯フューチュリティステークス(G1)が行われる。その中でも注目は、なんといっても「G1完全制覇」という前人未踏の大記録がかかる武豊騎手だろう。  それも、武が騎乗する予定のエアスピネルは前哨戦を圧勝。本番となる明日は1番人気が確実といわれていることからも、G1完全制覇の期待は高まるばかりだ。  天才といわれた武邦彦の息子として1987年にデビューして以来、JRAの記録という記録を次々と塗り替え、まさに日本競馬をけん引し続けてきた武豊。JRAの通算勝ち星は3,782勝(12月19日現在)を数え、2013年には国内外合わせてG1だけで100勝到達の金字塔を打ち立てている。  ただ、そんな競馬におけるすべてを手にしてきた帝王・武だが、期待の高まるG1完全制覇の他に、未だ手の届いていない“栄誉”がある。  強い馬がその期待に応え、大舞台で強いレースを見せることが“スポーツ”としての競馬の醍醐味であれば、“ギャンブル”としての競馬の醍醐味は、やはり「あっと驚かせるような大穴でG1を勝利」することに尽きるだろう。  仮に、史上最強馬として名高いディープインパクトでいくらG1を勝ったところで「誰が乗っても勝てるのでは」という声は、どうしても妨げることはできない。  しかし逆に、例えば6日のチャンピオンズカップ(G1)で12番人気のサンビスタに騎乗し、見事大穴を開けたミルコ・デムーロ騎手の技術には、ネット上の競馬ファンから「さすがデムーロ様」「まさに神業」「ミルコの神騎乗」と称賛の声が飛び交っていた。  実は武にはG1でこういった「特別な賛辞」を経験したことがないという、意外な“弱点”が存在している。もっと具体的に述べれば、あれだけG1を勝っていながら、5番人気以下での勝利が一度もないのだ。それは言い換えれば、武は“スポーツ”としての競馬では、まさに日本を代表する千両役者そのものだが、その反面“ギャンブル”としての競馬では、なんの面白みもない魅力に欠ける存在と表現せざるを得ないということだ。 「当然、勝てそうな人気馬を確実に勝たせる卓越した技術があるからこそ、昨今の武豊騎手の地位があることは言うまでもありません。ただ、数多の大レースを制しながら、それでも“波乱の主役”になれないのは、武が第一人者となる競馬の世界に、ギャンブルという側面がついて回るからこそ起きてしまう“悲しき宿命”があるからに他なりません」(競馬記者)  一言でいうなら、武豊が“波乱の主役”になれないのは、彼の異常な人気の裏返しでもある。今でこそ外国人や地方のトップジョッキーの参戦で落ち着いた感のある武の人気ぶりだが、全盛期にはまさに「異常」と言っても差し支えない状況だったようだ。 「武が初めてG1を勝ったのは、19歳の時でした。菊花賞でスーパークリークという馬に乗る予定だったのですが、スーパークリークは前哨戦で3着、6着と敗戦を繰り返し、菊花賞に出走する賞金が足りなくて回避する馬を待っている状況でした。その時は締め切り前日になって回避馬が出たことでなんとか出走に漕ぎつけましたが、いざ菊花賞が始まるとスーパークリークは、なんと3番人気。デビュー以来7戦して、わずか2勝。それも賞金が足りなくて出走が危ぶまれていた馬の評価としては考えられない人気ですし、まさしく“ユタカ人気”と言えますね」(同)  それがデビューわずか2年目なのだから、その後に武が100を超えるG1勝ちを重ねる道のりで、どれほど過剰な人気を背負ってきたのかは想像に難しくないだろう。  冒頭で述べた通り、騎乗馬エアスピネルが断然の1番人気ということもあり、明日の朝日杯フューチュリティステークスでは、武がG1完全制覇の偉業を達成することが濃厚だといわれている。  しかし、仮にG1完全制覇を成し遂げたとしても、悲しき宿命を背負う競馬の帝王・武豊が大舞台であっと驚かせるような大穴で勝利し、“波乱の主役”として称賛に包まれるのは、まだまだ先の話になりそうだ。

「不倫くらい許そう」!? 香港カップ勝利・武豊騎手の勝利コメントがオシャレすぎて感動の嵐

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Sports Graphic Number(文藝春秋)
 13日に香港で行われた『ロンジン香港国際競走』。香港競馬界最大のイベントとして、1日に4つの国際G1レースを開催。例年世界中から強豪が集うわけだが、今年は日本馬が4つのG1のうち2勝(香港カップ・エイシンヒカリ、香港マイル・モーリス)し、日本競馬の実力を示した。  そのうちの1頭、エイシンヒカリに騎乗していたのは、日本競馬の“顔役”である武豊騎手。日本の芝G1では近年なかなか勝利できないでいるが、海外の地でその手腕を見せつけた。スタートから先頭に立ったエイシンヒカリを絶妙の折り合いで導き、最後は突き放しての完勝。かつて非業の死を遂げたサイレンススズカと武豊の姿を思い出した人も多かったのではないか。  ただ、この勝利以上に注目されたのが、レース勝利後の武のインタビューである。常にウイットに富んだキャッチーな表現で競馬ファンを感嘆させる武騎手だが、今回の発言も、多くのファンの心を揺さぶったと話題になっている。  武の騎乗したエイシンヒカリの馬主は「栄進堂」となっている。ジオラマを主力商品としたおもちゃ製造販売の会社なのだが、この会社の元会長である故・平井豊光氏が1978年に栄進牧場を設立し、オーナーブリーダーとなったのが、この会社の馬主業の最初である。以降、エイシンフラッシュやエイシンデピュティ、エイシンプレストンなどのG1馬を筆頭に重賞勝利馬を多数所有。その相馬眼(馬を見る目)の確かさには定評があるのだが……。  2013年、豊光氏は入院先の病院で死去。エイシンフラッシュで天皇賞を制した翌年のことだった。現在は彼の息子たちが馬主業を引き継いでいる。そんな中、エイシンヒカリが香港カップを勝利。武豊はインタビューで、今回の勝利をこう語った。 「先代の平井豊光オーナーは香港競馬に力を入れていた方で、僕が“豊”で馬名が“光”。喜んでくれると思った」  事前に用意していたのかは定かではないが、競馬界の有名人だった平井氏のエピソードを知るファンからすれば、「さすがは武豊」といった絶妙なスピーチといえる。ネット上でも「コメントが洒落てるなあ」「まだまだ第一線だね」など、その仕事っぷりと達弁ぶりを称える声が多かった。 「競馬での見事な騎乗や頂上での活躍と同等のレベルで、その『口の上手さ』は武豊の人気を不動にした要因の一つ。ダウンタウンやとんねるず、明石家さんまら、芸人とテレビ番組で対峙してもテンポよく会話でき、発言のユーモアもタレント顔負け。競馬の勝利インタビューでも、G1競走100勝を達成した際『来週101勝目を取りたい』と、記者が喜ぶようなコメントをポンポンと出せる。そして見た目や雰囲気にも華がある。競馬技術や成績はもちろんですが、これほど圧倒的なタレント性を持つ騎手はいません。武が引退すれば、競馬人気がガクッと落ちるのは想像するまでもないですね」(記者)  最近ではフリーアナとの不倫疑惑も報じられた武だが、稀代の名ジョッキーでトークも超一流となれば「お前がモテずに誰がモテる」というレベルだ。今回のコメントの鮮やかさに「武なら不倫くらい許す」と考えてしまう人も、多いかもしれない。

1年のうち8カ月は「休日」!? “性交一発3,000万円”で年75億円稼ぐオトコの、華麗なる生活

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ディープインパクト
 先日の記事で「一発で2,500万円、年間62億5,000万円を稼ぐオトコ」として紹介した、競走馬にして日本競馬史上最高の名馬・種牡馬との呼び声も高いディープインパクト。  一発2,500万円は種牡馬としての種付け料の価格のことだが、2016年度はさらにその種付け料が500万円アップ。「3,000万円」となることが発表された。これは、世界的に見ても最高金額ではないかと思われるほどの価格設定。  走るか走らないかわからない馬のために3,000万円を賭けることは、生産者にとってはまさにギャンブル。一部の生産者は借金をしてこの3,000万円を確保するなど、背水の陣という現実もあるようだ。しかし、誕生した仔馬がケガをして売れなかったり、牝馬であれば3,000万円に届かない価格で取引される可能性もある。  もちろん牡馬(男馬)が誕生し、無事に成長すればその価値は2億円にも3億円にもなって生産者に還元されるわけだから、生産者とすれば「やめられない」という気持ちもわかる。  ディープインパクトの15年度種付け頭数は250頭だったので、仮に16年も同じ頭数を付ければ、その売上は75億円。一発3,000万円で年間75億円を稼ぐとは、まさにオトコのロマンを体現しているといえるだろう。  一般的に、種牡馬としての活動期間は3月から6月頃まで。この時期以外はひたすら放牧で英気を養っており、1年の8カ月は休日、4カ月のみ働くというまさに夢の生活。しかも専属の担当スタッフによって食事は最高級のものが与えられ、寝床となる馬房も万全のケアで清潔に保たれている。まさに楽園で過ごすセレブそのものの生活だ。  ディープインパクトのように競走馬として成功し、種牡馬としても成功する例は非常にまれ。ディープインパクトと同じ三冠馬となり、種牡馬としても2,000万円の種付け料が設定されながら、産駒が活躍せずひっそりと引退したミスターシービーの例もある。また、10万円程度の低額な種付け料でも種牡馬として成功せず、その後行方不明(競馬界での行方不明は馬肉業者行きを指すことが多い)となる種牡馬も少なくない。  一見華やかに見えるサラブレッドの世界も、厳しい現実があるのだ。

1年のうち8カ月は「休日」!? “性交一発3,000万円”で年75億円稼ぐオトコの、華麗なる生活

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ディープインパクト
 先日の記事で「一発で2,500万円、年間62億5,000万円を稼ぐオトコ」として紹介した、競走馬にして日本競馬史上最高の名馬・種牡馬との呼び声も高いディープインパクト。  一発2,500万円は種牡馬としての種付け料の価格のことだが、2016年度はさらにその種付け料が500万円アップ。「3,000万円」となることが発表された。これは、世界的に見ても最高金額ではないかと思われるほどの価格設定。  走るか走らないかわからない馬のために3,000万円を賭けることは、生産者にとってはまさにギャンブル。一部の生産者は借金をしてこの3,000万円を確保するなど、背水の陣という現実もあるようだ。しかし、誕生した仔馬がケガをして売れなかったり、牝馬であれば3,000万円に届かない価格で取引される可能性もある。  もちろん牡馬(男馬)が誕生し、無事に成長すればその価値は2億円にも3億円にもなって生産者に還元されるわけだから、生産者とすれば「やめられない」という気持ちもわかる。  ディープインパクトの15年度種付け頭数は250頭だったので、仮に16年も同じ頭数を付ければ、その売上は75億円。一発3,000万円で年間75億円を稼ぐとは、まさにオトコのロマンを体現しているといえるだろう。  一般的に、種牡馬としての活動期間は3月から6月頃まで。この時期以外はひたすら放牧で英気を養っており、1年の8カ月は休日、4カ月のみ働くというまさに夢の生活。しかも専属の担当スタッフによって食事は最高級のものが与えられ、寝床となる馬房も万全のケアで清潔に保たれている。まさに楽園で過ごすセレブそのものの生活だ。  ディープインパクトのように競走馬として成功し、種牡馬としても成功する例は非常にまれ。ディープインパクトと同じ三冠馬となり、種牡馬としても2,000万円の種付け料が設定されながら、産駒が活躍せずひっそりと引退したミスターシービーの例もある。また、10万円程度の低額な種付け料でも種牡馬として成功せず、その後行方不明(競馬界での行方不明は馬肉業者行きを指すことが多い)となる種牡馬も少なくない。  一見華やかに見えるサラブレッドの世界も、厳しい現実があるのだ。

AV王・加藤鷹もブッ飛ぶ“一発2,500万円”で年間62億5,000万稼ぐ「オトコ」とは

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種付1回2,500万円のディープインパクト
 人間界にはAV男優という、男の野望をそのまま形にした夢のような職業があるが、その待遇は決して恵まれたものではない。過酷な条件と制約の中でその“作業”は行われ、しかも生涯稼ぎ続けることは不可能といえるからだ。そしてその報酬も、女性側と比較して雲泥の差といえる。  しかし世の中には、誰もがうらやむリッチな「オス」がいることをご存じだろうか?  それが、競馬における種牡馬だ。種牡馬は書いて文字の通り、繁殖牝馬に種付けをするための馬で、一流の血統、一流の成績を残した「男の中の男」だけがなれる貴重な存在である。  年間7000頭近いサラブレッドが生産され、その中からデビューしてG1を勝てるのはほんのわずかであり、さらに種牡馬になれるのはさらに一部なのだから、極めて厳しい世界といえるだろう。  現在、日本ではキングカメハメハやオルフェーヴルといった歴代の名馬を筆頭に、海外の良血馬など160頭以上の種牡馬が管理されている。その中でダントツの種付け料が設定されているのが、「一発2,500万円」のディープインパクトだ。  種付け料とは、その種牡馬が繁殖牝馬に交尾をするための費用。牧場は好みの種牡馬を選び、種付け料を払って自前の繁殖牝馬に種付けを依頼するのだ。  しかし、これは牧場にとって大きなギャンブル。種付けを終えても、無事に受精するかどうか、健康な子どもが生まれるかどうか、牡馬(男馬)が生まれるかどうかで、牧場によっては死活問題になるからだ。  ディープインパクトの産駒は、牡馬なら1億円から3億円で売れる場合があるが、牝馬は3,000万円から5,000万円程度におさまる場合も多く、商品価値の差は歴然。牧場側としては、牡馬が誕生するよう神頼みをするほどだ。  ディープインパクトは、無敗でクラシック三冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)を制するなど国内で13戦12勝の実績を誇り、日本最強馬の呼び声も高い。引退レースの有馬記念を優勝した引退直後の種付け料は1,200万円に設定されていた。その後産駒がG1レースを勝ちまくり、種牡馬としての価値が急上昇。2015年の種付け料は過去最高となる2,500万円になったのだ。  同年の種付け頭数は250頭なので、ディープインパクトが種付けで稼いだ総額はなんと62億5,000万円。今年も代表産駒のミッキークイーンがオークスと秋華賞を優勝するなど絶好調と、この勢いはまだまだ収まりそうもない。  日本で1,000万円を超える種付け料はディープインパクトのみだが、海外に目を向ければ、1,000万円以上は当たり前。代表的なのは、イギリスで生産された14戦14勝の無敗馬・フランケルの12万5,000ポンド(約2,347万円)。過去には、アメリカのストームキャットに50万ドル(当時のレートで日本円にして約6,000万円)という破格の種付け料が設定された例もあるのだから驚きだ。  まさに、人間とは「一発」の重みも価値も違う競馬の世界。競馬の裏側にはこんな事情があることを知ると、さらに面白くなるだろう。

AV王・加藤鷹もブッ飛ぶ“一発2,500万円”で年間62億5,000万稼ぐ「オトコ」とは

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種付1回2,500万円のディープインパクト
 人間界にはAV男優という、男の野望をそのまま形にした夢のような職業があるが、その待遇は決して恵まれたものではない。過酷な条件と制約の中でその“作業”は行われ、しかも生涯稼ぎ続けることは不可能といえるからだ。そしてその報酬も、女性側と比較して雲泥の差といえる。  しかし世の中には、誰もがうらやむリッチな「オス」がいることをご存じだろうか?  それが、競馬における種牡馬だ。種牡馬は書いて文字の通り、繁殖牝馬に種付けをするための馬で、一流の血統、一流の成績を残した「男の中の男」だけがなれる貴重な存在である。  年間7000頭近いサラブレッドが生産され、その中からデビューしてG1を勝てるのはほんのわずかであり、さらに種牡馬になれるのはさらに一部なのだから、極めて厳しい世界といえるだろう。  現在、日本ではキングカメハメハやオルフェーヴルといった歴代の名馬を筆頭に、海外の良血馬など160頭以上の種牡馬が管理されている。その中でダントツの種付け料が設定されているのが、「一発2,500万円」のディープインパクトだ。  種付け料とは、その種牡馬が繁殖牝馬に交尾をするための費用。牧場は好みの種牡馬を選び、種付け料を払って自前の繁殖牝馬に種付けを依頼するのだ。  しかし、これは牧場にとって大きなギャンブル。種付けを終えても、無事に受精するかどうか、健康な子どもが生まれるかどうか、牡馬(男馬)が生まれるかどうかで、牧場によっては死活問題になるからだ。  ディープインパクトの産駒は、牡馬なら1億円から3億円で売れる場合があるが、牝馬は3,000万円から5,000万円程度におさまる場合も多く、商品価値の差は歴然。牧場側としては、牡馬が誕生するよう神頼みをするほどだ。  ディープインパクトは、無敗でクラシック三冠(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)を制するなど国内で13戦12勝の実績を誇り、日本最強馬の呼び声も高い。引退レースの有馬記念を優勝した引退直後の種付け料は1,200万円に設定されていた。その後産駒がG1レースを勝ちまくり、種牡馬としての価値が急上昇。2015年の種付け料は過去最高となる2,500万円になったのだ。  同年の種付け頭数は250頭なので、ディープインパクトが種付けで稼いだ総額はなんと62億5,000万円。今年も代表産駒のミッキークイーンがオークスと秋華賞を優勝するなど絶好調と、この勢いはまだまだ収まりそうもない。  日本で1,000万円を超える種付け料はディープインパクトのみだが、海外に目を向ければ、1,000万円以上は当たり前。代表的なのは、イギリスで生産された14戦14勝の無敗馬・フランケルの12万5,000ポンド(約2,347万円)。過去には、アメリカのストームキャットに50万ドル(当時のレートで日本円にして約6,000万円)という破格の種付け料が設定された例もあるのだから驚きだ。  まさに、人間とは「一発」の重みも価値も違う競馬の世界。競馬の裏側にはこんな事情があることを知ると、さらに面白くなるだろう。