クイズオタクたちの悲鳴が聞こえる? 『高校生クイズ』が“リア充”化した理由とは

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日本テレビ『ライオンスペシャル 第36回全国高等学校クイズ選手権 高校生クイズ2016』
 夏の終わりの恒例番組である『全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ系)が9月9日に放送された。今回もアメリカ横断形式が採られ、フロリダでは本家ディズニーワールド完全協力の下、早押しクイズが行われたが、ネットではこの番組の“リア充化”が話題だ。 「かつては3人1組で戦われていましたが、2014年にアメリカ横断形式となってからは2人1組となりました。男子校、女子校の場合は同性同士ですが、共学校の場合、男女ペアもいます。共に力を合わせて喜び悲しむ“青春推し”の構成が、視聴者にリア充の印象を与えているのでしょう」(放送作家) 『高校生クイズ』は、もともと同局の名物番組である『アメリカ横断ウルトラクイズ』の高校生版として1983年に始まった。本家にな倣い“知力体力時の運”をコンセプトに掲げてきたが、時代ごとに内容は変遷している。当初は、知力と体力を合わせたクイズが多く見られたが、08年からは「知力の甲子園」と銘打ち、知力に特化を始める。大学院レベルの問題が出題され、物理や数学の難解な記号や数式が並び、出場校は全国の名だたる進学校が勢ぞろいであった。 「実は、クイズ番組というのは構成のバランスが難しく、超難問を出されても視聴者は楽しめません。かといって、懸賞クイズにあるような誰でも解ける問題を出しても番組は成立しない。さらに『高校生クイズ』の場合、『カルトQ』(フジテレビ系)的なマニアックな問題も似合わない。結果的に“青春推し”が選ばれるのでしょう」(同)  今回の放送では、女子高生の水着姿などがクローズアップされていた。近年、フィジカルスポーツの世界で美男美女が取り沙汰されているが、それは『高校生クイズ』にも波及しているのかもしれない。だが、かつての番組の名物風景であった、メガネとオタクファッションの、いかにもクイズオタクな男子高校生たちの姿が見られなくなったのは少し寂しい。 (文=平田宏利)

フジテレビに続いて日本テレビも“終了のお知らせ”!?『高校生クイズ』パクリ騒動の裏側

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『第35回 全国高等学校クイズ選手権』(日本テレビ)公式サイトより
 9月11日に放送された『高校生クイズ』(日本テレビ系)の内容が波紋を呼んでいる。今年の高校生クイズは、2人1組のペアが、アメリカ大陸を横断しながらクイズを勝ち抜き、ニューヨークで決勝に挑むものだ。  この内容が、往年の日テレ名物企画である『アメリカ横断ウルトラクイズ』に酷似していると話題になっている。ネット上では「思い切りパクリじゃん」「フジに続き、日テレ終了」といった声が聞かれる。  五輪エンブレム問題以降、さまざまな場所で“パクリ”が取り沙汰されるご時世ゆえの話題かもしれないが、この指摘は本末転倒というべきものだろう。 「もともと『高校生クイズ』は、『ウルトラクイズ』の弟分番組として始まりました。『ウルトラクイズ』の参加資格はパスポートを所有する18歳以上の健康な男女というもので、高校生は参加できませんでした。そこで高校生からの要望を受け、“高校生版ウルトラクイズ”として番組が始まった経緯があります。コンセプトが似ているのは当然なんです」(業界関係者)  本家ウルトラクイズは、予算の問題などから1992年にいったん終了。98年に、日本テレビ開局45周年記念として一度復活するものの、最後の放送から20年近くたっている。『高校生クイズ』との関係性を知らないネットユーザーがいても仕方がない。 『高校生クイズ』は83年の開始当初、『ウルトラクイズ』に倣い、“知力、体力、時の運”をコンセプトに打ち出していた。頭の良さだけでなく、体を使った競技も多く取り入れられていた。しかし、徐々に知力の部分が突出し、参加者には全国の進学校が並び、高校レベル以上の難問を解かせる頭脳派の大会となっていった。  頭の良さに驚愕する一方で「百科事典を隅から隅まで暗記していなければ解けない」ような問題が出ることもしばしばである。見る側としては、面白みがないというのも正直な感想だろう。 「頭脳派の大会は2012年で終了し、一昨年はタイ・フランス、昨年からはアメリカを舞台としています。やはりラインナップには進学校が並ぶのですが、人間のキャラクターにスポットを当てた、ドキュメンタリー性を重視したものになりつつありますね」(同)  今後も『高校生クイズ』は、時代に合わせて変化を遂げていきそうだ。 (文=平田宏利)