インターネットを使った詐欺行為のひとつに「スピアフィッシング(Spear phishing)」というものがある。もともと銛(もり)を使って魚を捕まえる行為を指す“釣り用語”だが、ネット用語では、特定の相手に狙いを定めて詐欺行為を働き、個人情報や重要なデータを奪おうとする行為を意味する。 スピアフィッシングの特徴は、対象に合わせた詐欺手法を、ひとつひとつ作り込むこと。詐欺犯はターゲットに近い関係者、例えば上司や部下、取引先などを装い接触。対象の警戒心を解き、目的を達成しようとする。不特定多数を対象とするオレオレ詐欺や振り込め詐欺を、より周到にカスタマイズしたものというイメージだ。 さて、韓国ではとある財閥企業がそのスピアフィッシングの餌食となり、涙目になっている。その企業とは、電化製品で名高いLGグループの系列会社・LG化学だ。被害額は240億ウォン(約22億円)。平均年俸が日本円で約790万円の同社社員280人分の1年間の給料、また同社が四半期1期間に生み出す営業利益(約424億円)の5%に相当する額だそうだ。 スピアフィッシングに引っかかった経緯は、以下の通り。 LG化学は4月、取引先のひとつだったサウジアラビア企業・アラムコプロダクトトレーディング(Aramco Product Trading)から、一通のメールを受け取った。そこには、アラムコプロダクトトレーディング側の納品代金受け取り口座が変更されたという内容が記されていた。メールを受け取った LG化学側は、その旨を了解。変更されたという口座に、約22億円を振り込んだ。しばらくして、詐欺被害に遭ったことに気付いたLG化学側は、ソウル中央地検に捜査を依頼。現在、捜査中だ。 LG化学関係者は「銀行および取引先にも過失の可能性がある。今後、対策を講じるように要請する考えだ」と憤りを隠せない様子。確かに、LG化学側の経理担当者の情報が、取引先や銀行から漏れていた可能性も否定できない。ただ、LG化学は年間売り上げが約2兆円にもなる、韓国を代表する一流企業だ。サイバー詐欺が隆盛を極める昨今、なんの疑いも持たずに、相手の言うがままに莫大な金を振り込むというのは、若干危機意識に欠けているとも取れる。 韓国では、個人をターゲットにしたネット振り込め詐欺が、すでに社会問題となって久しい。今後は、大手企業といえども油断ができない状況となりつつある。22億円をだまし取った詐欺犯、もしくはグループは、世界のどこで詐欺の成功を喜んでいるのだろうか? ともあれ、日本企業がターゲットにならないとも限らないので、広く社会全体に注意を促したいケースである。 (文=河鐘基)「kartell.tistory.com」より
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韓国・財閥3世がお付き運転手にパワハラ! 「業務マニュアルA4用紙140枚」厳守に、違法行為の強要も
韓国財閥トップの一角である現代(ヒュンダイ)グループ。その3代目に当たる親族のひとりチョン・イルソン氏の、社員を奴隷扱いする所業や法律無視の実態が公開され、韓国社会で反感を買っている。 チョン・イルソン氏は現在、鉄鋼会社「現代BNGスチール」の社長を務めている。韓国社会を代表する御曹司のひとりとなるわけだが、そのチョン氏が自分の抱えているドライバーに対して暴言を吐くなどのパワハラ行為が明らかになった。さらに韓国社会の驚きを呼んだのは、チョン氏がA4用紙140枚ほどに及ぶ“ブラック業務マニュアル”を作成し、それをひとつひとつドライバーに厳守させていたという事実だ。 韓国メディアが入手したマニュアルの中には「モーニングコール後、『行こう』というメッセージが入ったら雷のように迅速に駆け付ける」「出発30分前には、自宅の横の柱の後ろで待機」「洗濯物を1時間以内に届けられなかった場合は、厳重な処罰を与える」など、かなり厳しい規律がびっしりと記載されていたという。 加えて、業務ともはやなんの関係もない、また私的な奴隷扱いとしか思えないような項目も少なくなかったという。実際にチョン氏のドライバーを務めたA氏は、韓国メディアの取材に次のように答えている。 「(チョン氏の趣味の)バドミントンに関する部分は約30ページにもわたる。練習が終わる前に待機しているのは当然で、ラケットを渡されたら素早くしまうなどの行動が、すべてマニュアルで細かく決められていた」 暴言やマニュアル作成にとどまらず、チョン氏はドライバーに直接的な暴行も加えていた。もともと、チョン氏はボクシングをやっていたそうで、ドライバーは「多い時は20~30発も頭を殴られた」と告白している。 マニュアルの中には、韓国の道路交通法に抵触するものも少なくなかったそうだ。例えば「『早く行け』という指示があった時は、危なくない範囲で信号、車線、監視カメラ、バス専用道路を無視して目的地到着を優先する」などがそれに当たる。それらの決まりごとを守らなかった場合、ドライバーは給料を減額されるという被害に遭ったとも述懐している。 現代BNGスチールの関係者は「そのような事実はなかった」としているが、社長をかばっているのか、それとも言えば今度は自分に被害が及ぶと考えているのだろうか。 もともと、順法意識など皆無な韓国財閥のみなさんだが、今回もその悪癖が露呈した形だ。韓国を代表する企業経営者のひとりなでありながら、バドミントンに関連するマニュアルを30ページも作成するとは、よほど能力が高いのか、はたまたお金を持ちすぎて暇なのか。ドライバーには同情を禁じ得ないが、もはや韓国財閥ネタは笑い話以外の何物でもない。今後も、珍事件が頻発する気配がプンプンする。 (取材・文=河鐘基)snmnews.comより
“ナッツ財閥”の横暴っぷりはお家柄!? 今度は父親が副機長に暴言で「この親にしてこの子あり」の声
大韓航空の元副社長・趙顕娥(チョ・ヒョナ)氏による“ナッツリターン事件”も世間からすっかり忘れ去られた今日この頃だが、今度はそのナッツ姫の父親である趙亮鎬(チョ・ヤンホ)韓進グループ会長の発言が物議を醸している。 発端は、大韓航空の副機長が自身のFacebookに投稿した記事だ。「ある方から、パイロットは1カ月100時間も働かないくせに、億単位の年収を稼ぐと言われました。それで、今日はパイロットがフライト前にどんな仕事をするか、何を見ているかについて書いてみます」と、パイロットが行う複雑な業務を細かく説明している。 しかし、この記事に対して、趙会長が直々に反論コメントを寄せた。「専門用語を羅列しているが、99%はとりわけ新しいことでもない。ブリーフィング(指令)は運航管理会社が行い、気象の変化はオペレーションセンターがすべて分析してくれる。パイロットなんてGOかNO GOかを決めるだけなのに、それがしんどいというんですか? 自動車運転よりも簡単なオートパイロットシステムですけど? ごくまれに起こる非常時にだけパイロットが必要なのです」という、まさにパイロットの仕事を軽視するような内容だ。それに加えて「(記事の内容が)大げさすぎですね。犬も笑いますよ。あたかも大西洋単独無着陸飛行に初めて成功したチャールズ・リンドバーグみたいなことを言ってる」と、副機長に当てつけている。 その上、最近韓国で話題、のグーグル社の人工知能「AlphaGo」を運航システムに例えて「AlphaGoだってミスをする。だからパイロットが必要なんです」と追加コメントまで残した。 これが、仮にも大韓航空を傘下に抱えるグループのオーナーから寄せられたコメントであることに、ネットは大炎上。ネット民からは怒りのコメントが殺到している。 「この父にしてあの娘あり。問題の多い家族だな」 「ナッツリターンって、父親の思想をそのまま受け継いだ当然の結果だった」 「会長としてYESかNOの判断もうまくできてないくせに、誰に何を言ってんの?」 「パイロットすらこの扱いだから、CAいじめは朝飯前か。ナッツリターン事件が起こったのもうなずけるわ。もうこの会社に未来はない」 「そんなに簡単なら自分で操縦すればいいのに、高い給料払ってパイロットを雇ってるのはなぜ?」 今回の騒ぎで、世論は「この親にしてこの子あり」といった様相だが、まさにその通りかもしれない。今回新しく大韓航空副社長に就任した趙会長の長男・趙源泰(チョ・ウォンテ)氏は、老人に暴言・暴行を働いて立件された経歴があるだけでなく、2012年には一般市民や記者に罵詈雑言を浴びせてニュースにもなった。次女の趙顕旻(チョ・ヒョンミン)氏は、ナッツリターン事件で世間から姉が非難されると、「必ず復讐してやる」と姉にメールを送ったことが暴露され、物議を醸した。言わずと知れた長女のナッツ姫はというと、懲役中うつ病になったとの報道はあったが、その後の詳しい情報はなく、今もマスコミの前には一切姿を現さずに隠遁しているらしい。 誰もがうらやむ韓国屈指の財閥は、実はなんとも残念な家族だったようだ。Wikipediaより
『花男』英徳学園ばりのセレブ校!? 韓国「サムスン高校」がヤバすぎる!!
日本をはじめ、韓国や中国でも大ヒットしたドラマ『花より男子』。財閥の御曹司や社長令嬢ばかりが通う英徳学園高校が物語の舞台だが、最近韓国のネットで「リアル英徳学園ではないか?」と騒がれている高校がある。その名は「忠南(チュンナム)サムスン高等学校」。学校名から見て取れる通り、あの韓国最大手のメーカー、サムスン電子が設立した私立高校である。 2012年、忠清南道・牙山(アサン)市にサムスン・ディスプレイの工業団地が作られ、そこへサムスン役職員の家族が大勢引っ越すことになった。すると、市内の高校だけでは、役職員の子どもたちを全員入学させられなくなる事態に。そこでサムスンは、当初研究所を建てる予定だった敷地に、急遽学校を設立したのである。サムスンマンにとっては、なんともありがたい福利厚生だったはずだ。 ところが、開校前からこの高校への批判が絶えない。というのも、地元住民たちは「サムスン高校」の開校で子どもたちの学校選択の幅が広がると喜んでいたが、その期待をサムスンは見事に裏切ったのだ。 例えば、新規入学生募集要項には「新規入学定員のうちサムスン役職員の子弟70%、社会的配慮者20%、一般公募は10%」という条件が記されていた。そのため、開校前に行われた入学説明会にも、サムスン役職員の名刺がなければ入場できなかったという。つまりこの学校は、サムスンの、サムスンによる、サムスンのための「貴族学校」だったのだ。その上、親の財力や職業による入学者選抜は合憲という判決も出され、サムスン高校は地元で完全に嫌われ者になってしまった。
とはいえ、天下のサムスン電子が建てた学校だけあって、施設は国内でもトップクラス。まず、入学生には自社のタブレット「Galaxy Note 10.」1が提供される。学校内の電子機器は、もちろんすべてサムスンの最新機器。寮は4人部屋だが、バスルームが2つあり、事実上の2人部屋となっている。写真で見る限り、一般的な学生寮とは違って、とても快適そうだ。
ほかにも広々とした体育館にスポーツジム、スマホの名前にちなんだ「ギャラクシー・ホール」という講堂や、学生ひとりに専用バイオリンが必ず1台割り当てられる音楽室など、まるでドラマのセットのような施設がそろう。もちろん、給食のレベルも高い。 教育システムはかなり独特で、新入生は入学日から66日間、家に帰ることができないという。この間、インターネットやテレビからの情報を遮断されたまま校内で生活することになるが、これはサムスン高校の立派な一員になるための「66日間の奇跡のるつぼ」という独自の教育システムだそうだ。
高校でありながら大学のような単位制で、6学科が設置されており、専攻を選ぶこともできる。文科、理科、芸術科のすべてを扱う高校は、韓国でも数少ない。 また、アメリカンフットボールやラクロスといった珍しい運動クラブもある。なんと、外国人コーチまでいるとか。ネット上では「まるで違う世界みたい」「ドラマみたいな生意気な子たちはいませんように」といった声が上がっている。 ちなみに、韓国の大手企業で学校を設立しているのはサムスンだけではない。自動車メーカーのヒュンダイや、韓国4大メガバンクのひとつであるハナ銀行、ポスコ建設など、韓国有数の企業が学校運営にも熱を上げているが、ここまで「特別」にこだわった学校作りはサムスンが初めて。今後、その成果は出るのだろか……。 (文=李ハナ)
ただの金持ちボンボンだけじゃない!? 韓国財閥2世たちの意外な職業
韓国では最近、銀の匙ならぬ「金の匙」という言葉がはやっている。財閥、資産家、芸能人の2~3世たちのことを「金の匙をくわえて生まれた」と表現しているのだ。大韓航空のナッツ・リターン事件、ロッテのお家騒動など、世間を騒がせたこれらの出来事の共通点も財閥2世、つまり「金の匙」によるものだが、彼らのほかにもたくさんの「金の匙」たちが韓国で注目を浴びている。 最も話題になっているのは、韓国屈指の出版社グループ「民音社」代表の次女パク・ユンハ(17歳)。祖父は創業者で、父はその祖父から経営権を譲り受けたという典型的な「金の匙」だ。グループの年間売り上げは168億ウォン(約16億8,000万円)にも上る。ただ、次女という立場からか、まだ経営には興味がない様子。彼女は歌手を目指しており、テレビのオーディション番組『K-POPスター』に出演し、トップ6に残るほどの歌唱力を誇っている。番組内では、アイドルグループINFINITEのメンバーであるソンギュとデュエットを披露するなど、その才能を開花させている。こんな彼女に、祖父である民音社グループ創業者パ・メンホ氏は、「孫が私より有名になったので、これからは“ユンハのおじいちゃん”と名乗るようにします」と、かわいい孫の活躍を喜ぶコメントをしている。 ミュージカル『風と共に去りぬ』のスカーレット役でデビューを飾ったハム・ヨンジ(23歳)もまた、「金の匙」のひとり。スカーレット役をめぐっては300倍もの競争率があったそうだが、それを勝ち抜いた彼女は、“韓国のキユーピー”ともいえる大手食品会社「オットゥギ」財閥の3世。14歳ですでに12億ウォン(約1億2,000万円)相当の株を所有し、昨年は“20代の株富豪ランキング”で19位にランクイン。また、彼女の経歴を知らなくても、その顔を知る人は多い。韓国で「オットゥギ」といえばインスタントカレーで有名なのだが、彼女はミュージカルデビュー後、自社のカレーCMにも出演したのだ。 ちなみに彼女は、子どもの頃からミュージカル女優を目指しており、ニューヨーク大学芸術学部で演技を専攻。デビュー前はミュージカル俳優ブラッド・リトルが講師を務めるアカデミーで勉強もしたという。ミュージカルへの挑戦は、ただの趣味や暇つぶしではなさそうだ。 一方、石油精製業や通信事業を軸とする財閥、SKグループ現会長チェ・テウォンの次女で、盧泰愚(ノ・テウ)韓国13代大統領の孫娘であるチェ・ミンジョン(24歳)は、誰もが驚くような職業に就いている。ロイヤル・ファミリーのご令嬢である彼女が選んだのは、男性も避けたがる軍隊。中でも、特に厳しいといわれる海軍なのだ。財閥一家初の女性将校となる彼女は現在、4,400トンの駆逐艦「忠武公李舜臣(チュンムゴン・イスンシン)」号の戦闘情報補佐として、中東・アデン湾で海賊対処などの任務に就いている。中国留学時も親になんの援助も求めず、奨学金とバイトで生活していたエピソードが知られている彼女には、国民たちも声援を送らずにはいられない。 このほかに、重工業を軸とする財閥、斗山グループ現会長の長男であるパク・ソウォン(36歳)も注目を集める。彼は斗山グループの力をまったく借りず、シングルマザーを減らすためにコンドームブランドを立ち上げたり、ジャムや靴の事業に参加したり、画期的なアイデアを武器とする青年実業家として、社会貢献に力を入れている。 このように自分の道を突き進む「金の匙」たちがより多くなれば、韓国ドラマでよく描かれる財閥家の話にも多少変化が表れるかも!? (文=李ハナ)財閥一家初の女性将校、チェ・ミンジョン
ロッテお家騒動勃発 創業者一族の“日本式”に韓国民が大ブーイング!「韓国企業じゃなかったのか!!」
創業者・辛格浩(シン・キョクホ、重光武雄)氏の後継者をめぐって、長男と次男が日本と韓国を舞台に争いを繰り広げているロッテグループ。従業員23万人を抱える韓国第5位の財閥だけに、日本同様に韓国でも連日メディアが大きく取り上げている。 かつては、韓国で「ガム売り財閥」「ケチ企業」と冷笑されたロッテだが、創業者・格浩会長の経営理念である“去華就実”のもとに、グループは大きく成長。韓国ロッテはいまや韓国でも大規模な事業展開を行っているわけだが、今回のお家騒動で、これまでの苦労が水の泡になりそうな危機を迎えている。 原因は、韓国の某テレビ局が入手・公開した、格浩会長と長男・辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)氏(元ロッテHD副会長)の会話の録音。経営権に関する話を、2人は完全に日本語で話していたのだ。「おとうさん」「昭夫」(次男・辛東彬氏の日本名)と、家族の呼び方も日本式。この会話が、韓国国民の不満と怒りを買ってしまったのである。 そもそも2人の国籍は韓国。公式発表によると、格浩会長は日本国籍を取得したことなど一度もなく、東主・東彬兄弟は韓国と日本の二重国籍だったが、1990年代にすでに日本国籍を放棄したとのこと。そのため韓国人は、ロッテは韓国企業で、一族は当然、韓国語を使っていると信じていた。若い世代の中には、ロッテはもともと韓国生まれの企業としてスタートし、日本進出に成功して現在があると思っていた者も少なくなかった。ところがそのロッテ一族が、お互いの呼び名から日常的な会話まで日本式だったのだ。 韓国のネットユーザーからは「てっきり韓国企業だと思ってたけど、これ聞いてわかった。ロッテは日本企業だった」「ロッテの経営陣は韓国人なのに、韓国語がしゃべれない。ガッカリ」「2人の会話がヤクザ映画っぽい」「今回の騒ぎで、ロッテの親日イメージがさらに強くなった」といった声が上がり、強い失望と反感が巻き起こっている。さらにこの会話だけでなく、東主氏がテレビ局のインタビューで日本語を話したことや、東主氏の副会長職解任指示書の署名に“辛格浩”ではなく、“重光武雄”と書かれていたことなどが次々と明らかになったことで、いまやお家騒動よりもロッテの企業国籍のほうが議論の的になっているほどだ。 ただでさえ、ソウル市に建設中の「第2ロッテワールドタワー」の絶えない事故やトラブルのせいで、近年、ロッテの企業イメージはかなりダウンしていたが、独立(日本では終戦)70年という節目の時期を迎え、反日感情が高まりつつある韓国で、今回のお家騒動はあまりにもタイミングが悪すぎる。テレビでロッテ一族の誰かが帰国するとのニュースが流れると、「日本人なんだから、帰国じゃなくて訪韓と言え」と苦情が殺到し、ネットには“ロッテ不買宣言”をする人も多い。経営権争いに「どうでもいい」と冷たい視線を向ける人もいるため、もはやロッテは相当なダメージを避けられない様相である。 ちなみに、一部の役職員たちは今まで共に働いてきた次男・東彬氏(現韓国ロッテ会長)を支持するらしい。「日韓両方のロッテの収益規模を比べてみると、誰が経営者にふさわしいかすぐわかる」というのがその理由。実際、日本と韓国とではロッテの収益規模は大きな違いがある。ロッテグループによると、2013年の韓国ロッテの年間売上高は83兆ウォン(約9兆円)だが、日本ロッテの年間売上高は5兆9,000億ウォン(約6,000億円)とケタが違う。系列会社(韓国ロッテは80社、日本ロッテは37社)も従業員数(韓国ロッテは約18万人、日本ロッテは約4,500人)と歴然だ。韓国ロッテを牽引してきた辛東彬会長の支持基盤は、磐石なのである。 また、プロ野球チームロッテ・ジャイアンツのコミュニティでも、野球好きの東彬氏がオーナーになったほうがいいとの意見が圧倒的。東彬氏は2008年、韓国プロ野球史上初となる外国人監督ジェリー・ロイスターを迎え入れ、チームの復興に大きく貢献した功績がある。何よりも兄・東主氏よりも韓国語が堪能なことも、好印象の理由のひとつのようだ。 いずれにしてもロッテは誰が勝者になっても、前途多難な道を歩むことになるだろう。社名の由来になったゲーテの作品『若きウェルテルの悩み』のように悲劇に終わるかどうか、今後に注目が集まる。 (文=李ハナ)ロッテ本社(「Wikipedia」より/あばさー)





