ジャンポケ太田レスリング国際大会へ……よしもと芸人は、なぜ“ガチ競技”に走るのか

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撮影=河野英喜
 人気お笑いトリオ、ジャングルポケットの太田博久が、レスリングの国内大会で入賞し、国際大会への出場権を獲得。その模様が『炎の体育会TV』(TBS系)で放送された。太田はもともと、県大会で優勝経験もある高校柔道の有段者。スポーツの素地はあったとはいえ、競技歴4カ月での挑戦の結果としては快挙といえる。  太田に限らず、よしもと芸人は“ガチンコ”でスポーツ競技に挑む者が多い。有名どころでは、女子ボクシングのオリンピック代表を目指していた、南海キャンディーズの山崎静代、ボクシングのプロライセンスを取得し試合デビューも果たしたロバートの山本博が知られている。 「例えば同じ体を使ったよしもと芸人でも、品川庄司の、庄司智春の“マッチョ”はナルシストキャラが入り、“笑い”に昇華されていますよね。一方で、しずちゃん、山本、太田は本気度が高い。もともと、よしもと芸人は芸人の層が厚く、入れ替わりも激しい。常に新境地を模索する必要があるため、その結果ともいえるでしょう」(芸能記者)  吉本興業の給料は完全歩合制かつ、ギャラの取り分は会社9、タレント1ともいわれる。先ごろ、ペナルティのワッキーが「月給14万円」を告白したことも記憶に新しい。ブレークを果たし、知名度を得ても仕事がなければ給料にはつながらない。「オリンピック代表」くらいの大きな目標を掲げなければ、芸人として生き残れないのかもしれない。 「さらに、近ごろのバラエティ番組は視聴者の目が肥えているため、ヌルい企画はすぐに飽きられてしまうため、より過激な要素が求められています。それでも暴露話など、単発企画はストックに限りがあります。『芸人がオリンピック代表に挑戦』といった長期的に継続でき、なおかつ感動要素のある企画ならば、テレビ局も喜んで飛びつくでしょう」(同)  果たして、猫ひろしに続く、芸人出身のオリンピック選手が誕生するのか? ジャングルポケット太田の今後の活躍に期待したい。 (文=平田宏利)

「大切なものを取り戻しにきた」今年のライブツアーは原点回帰! “古くて新しい”ジャングルポケットとは!?

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撮影=河野英喜
 斉藤慎二、おたけ(武山浩三)、太田博久のトリオ、ジャングルポケット。2014年には武山浩三がおたけへと改名、また斉藤がバラエティ番組出演ランキングトップ10入りするなど、勢いに乗っているお笑い芸人たちだ。そんな彼らが、8月2日より全国7カ所をめぐるライブツアー「ゲートイン」を開催。なにやら新たな試みや意気込みがあるという今回のツアー。いったい、どんな仕掛けを用意しているのだろうか……? ――2014年はおたけさんの改名があったり、斉藤さんのバラエティ出演が増えたりして、15年はジャングルポケットにとって転機になる年なんじゃないかと思います。上半期が過ぎて、いかがですか?
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リーダーの太田博久
太田 斉藤のテレビ出演ランキング(株式会社エム・データ調べ)が過去最高の6位になって。ありがたいことに『モニタリング』(TBS系)をはじめ、斉藤以外の仕事も入れていただいて、精力的にやらせてもらってます。今までになかった感じですね。斉藤は今までと変わらないところで頑張ってくれてて、僕とおたけと2人で営業に出たりとか。劇場でも2人の出番も増えました。 ――そんな中で「ゲートイン」が、いよいよ始まりますね。 斉藤 本当は、僕とおたけは今年のツアーをやりたくないと言っていたんですよ(笑)。 ――え、どういうことですか? 斉藤 テレビの仕事も増えてきて、ネタもなあなあになってきた部分もありまして……。ネタ番組出た時に、(M-1などの賞レースで)結果を残してる先輩たちがキチンとネタをやっている。でも、自分らはまだ評価されていないのに、そのなあなあになっているところが恥ずかしいっていうのもあって。 おたけ 結構疲れるっていうのもあるんですよね。全国各地に行きたいのはもちろんですけど、単独ライブは2時間もあって、ネタが結果的に薄くなってしまうことが多いんですよ。ライブはネタが8本でひとつの作品になるから、どうしても1本に対する気概に欠けるというか、ふわっとするときもあって。全国行くと各地で笑いの質が変わってくるんで、それに惑わされるのもあって。それだったら、ルミネのライブで月一回一本新ネタ出すとか、もっと違うやり方あるんじゃないかって斉藤と話していたんです。 太田 それを僕は知らなくて、一人でもやる気満々だったんですよ! でも、斉藤もおたけも、普段の雰囲気でそのことを言うのが気まずかったんでしょうね。突然ラジオ番組中に斉藤が「実は、おたけが今年ちょっとツアーはいいんじゃないかって……」と言いだして。「何言ってんだ! 今年頑張んないんでどうすんだ! なぁ斉藤!」って言ったら「実は、これ俺とおたけが話し合った結果なんだ……」と、そこで初めて聞かされるという大変な事件がありまして。
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いまやテレビで見ない日はないほどの売れっ子! 斉藤慎二
――太田さんのやる気を知っているからこそ、言いづらいところもあったんでしょうね。でも、結局はやることになりましたよね。 太田 前回までは、僕が稽古をやりたがりなんで、朝まで打ち合わせして稽古して……を繰り返してたら、斉藤の肌が荒れてしまったりとハードだったんですよ。だから今回は極力3人が集まらないように、要所を効率よく、ストレスのないエコな稽古をやっていくようにしようと。とはいえ、昨日斉藤に今年初のじんましんが出て、休ませないとってなってますけど(笑)。 斉藤 今年は全然、ネタに関しては太田に任せていて、楽ですね。楽をしちゃいけないんですけど(笑)。 おたけ ツアーは決まっちゃったんで、やらざるを得ない。ツアーやることはいいことだし、ネタやらないのはダメだと思うんで。まぁ、僕がネタを考えるわけじゃないですけど。 斉藤 おたけは、夏は花火とか海とかレジャーを楽しみたい人なんで、それがストレスにならなければいいんじゃないかと。おたけは、その計画が潰されるのを嫌がっているんですよ! ――先ほど、全国各地で笑いの質が違うとおっしゃってましたけど、例えばどんなときにそれを感じますか? 太田 大阪はお笑いを見に行く層が多いので変わらないけど、北海道や仙台に行ったときは営業に近いなと思いました。普段お笑いを見ない人たちに向けてやらなきゃいけないんですよ。如実に“斉藤面白ショー”を求められてるな、と感じることが多いですね。 斉藤 それに、やっぱり地方にいてなかなか東京に来れないファンを大事にしなきゃいけないなっていうのは、ずっと思っていて。東京に来るだけでもお金かかるから、学生なんて、どう頑張っても見ることができないじゃないですか。そんなときに、僕らを身近に感じてもらえるのが、このライブなんですよね。 ――地方によってネタを変えたり、違いを加味したりといったことはしますか? 太田 今回はそこ考えたりはしてないです。どんな人たちが来ても笑えるように、とは思っていますけど。 斉藤 賞レース向けにネタも考えていて。ルミネと全国ツアーのお客さんでは全然違いますけど、共通してウケるところは賞レースに使えるかなと思っているんですよ。だから、お金払って見に来てくれるお客さんに申し訳ない気持ちもあるんですけど、結果を出すためにうちらのそんな実験やワガママに付き合ってもらうといいますか。でも、賞レースで結果残したら、ファンの方への恩返しになるかな、と。 太田 だから、スベったとこも評価として受け止めますよ! それに、今までは「賞レースでこういうのいいよね」っていう、ある意味“テクニック”で笑いを作ってたこともあって。言ってしまえば“ブレてた”んですよ。オレたちっぽくないっていうか……。枠にとらわれすぎていたんじゃないかって気づいて。 斉藤 今回は、大切なものを取り戻しにきたんです! 型にはまっていた部分を取り除く作業ですよ。いうなれば、ジャングルポケットの原点回帰、初期衝動ですよ!
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今回のライブツアーでリズムネタに挑む、おたけ
――“古くて新しい”ジャングルポケットが見られるということですね。ほか、なにか新しい試みはありますか? おたけ 僕は、まだどんなネタか知らないんですけど……。実は、今回のツアーでピンのリズムネタをやるんですよ。 太田 本当は、ボケで「ピンでリズムネタをやります!」って言ったんですけど、それがネットニュースになったんで、やらざるを得なくなってしまって(笑)。 おたけ 芸歴9年目で初めてネタ帳買いましたもん。 太田 こんな真剣なおたけは、初めてですよ! 斉藤 本当は、芸人1年目で考えなきゃいけないんですけど。それがようやく30代になってできるようになりましたから(笑)。うれしいですよ! おたけ ネタ作りって難しいんですよ。ノリでやるよりもちゃんと作りたいと思って。僕例えば“あるあるネタ”が全然わからなくて……。あるあるを披露しても「それ全然ないよ」って言われることもしょっちゅうなんで、まずは世間のことをより勉強して、自分が面白いっていうよりも、世間が面白いってなんなんだろうってことを考えています。 太田 まさに、僕と斉藤がやっているのと真逆の作業で(笑)。 斉藤 リズムネタって、若手芸人に感化され始めてますからね。 ――おたけさんのリズムネタも、今回のツアーの見どころですね。ちなみに、ジャングルポケットが、いまライバルとして意識している芸人さんはいますか? 太田 以前は「ライバルはパンサー」って言ってたけど、最近は思ってなくて。誰だろう。 斉藤 パンサーは一応、抜いたのかな? 太田 うーん、抜いたのかな……? 同世代、あんまりいないんですよ。 おたけ 僕は、完全にダチョウ倶楽部さん。一番近いんじゃないかなって。 斉藤 『アメトーーク!』(テレビ朝日系)でブラックマヨネーズの小杉さんや東野幸治さんが「ダチョウ倶楽部」っぽいねって言ってくれてたんで、それに感化されたんじゃないかなって。僕は初めて聞いたんですけど……。前からそう思ってたの? おたけ ダチョウ倶楽部さん的なもの作りたいなって。ここ2カ月くらい思っています。 斉藤 完全に『アメトーーク!』の後に感化されてるじゃねーか!
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(取材・文=高橋ダイスケ) ■ジャングルポケット全国ツアー2015「ゲートイン」 料金:前売3,000円 当日3,500円 ●東京 日時:2015年8月2日(日)18:30開場 19:00開演 会場:東京・ルミネtheよしもと ●沖縄 日時:2015年8月30日(日)19:15開場 19:30開演 会場:沖縄・よしもと沖縄花月 ●広島 日時:2015年9月6日(日)16:30開場 17:00開演 会場:広島・よしもと紙屋町劇場 ●福岡 日時:2015年9月27日(日)16:30開場 17:00開演 会場:福岡・イムズホール ●静岡 日時:2015年10月2日(金)18:30開場 19:00開演 会場:静岡・沼津ラクーンよしもと劇場 ●大阪 日時:2015年10月16日(金)18:30開場 19:00開演 会場:大阪・大丸心斎橋劇場 ●愛知 日時:2015年10月30日(金)18:30開場 19:00開演 会場:愛知・今池ガスホール