TBS番組サイトより
寺尾聰が11年ぶりに連ドラ主演を務める日曜劇場『仰げば尊し』(TBS系)が18日にスタートしました。
1980年代の神奈川県立野庭高校で起きた実話を元にし、同局『ROOKIES』の脚本家と監督が再びタッグを組んだ同作。制作サイドは、「涙なくしては見ることのできない、世代を超え誰もが心揺さぶられるヒューマンドラマ」とアピールしております。そういえば、野庭高校は高島礼子の母校だとか。高知東生容疑者も、このドラマに注目していたかもしれませんね。見られないけど!
なお、裏では、痴漢行為でおなじみのHey! Say! JUMP・中島裕翔が主演を務める『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)が放送されているため、学園モノながら“ノー・ジャニーズ”。不良グループを演じる生徒役には、UAと村上淳の息子・村上虹郎、千葉真一の息子・真剣佑、中野英雄の息子・太賀。さらに、対立する上級生役に、高畑淳子の息子・高畑裕太と、話題作りの意図があってか否か、二世俳優祭りとなっております。
そんな同作の初回平均視聴率は、11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。6.5%だった『HOPE』に圧勝しました。まあ、主演が69歳にしてオファーの絶えない聰ですから、当然ですね。さて、そんな初回を「パルム」片手に、じっくりと振り返りたいと思います。
あ、聰……
ドラマは、聰演じる樋熊迎一が海に向かって佇むシーンからスタート。「先生、先生も見えてますよね」「先生の心は今も、私たちの心にあります」とのナレーションが添えられ、早速“死亡フラグ”ビンビンです。
不良による荒廃が進む美崎高校。そこで校長を務める小田桐(石坂浩二)は、子どもたちに音楽教室で熱心に楽器を教える樋熊を見かけ、教師として来てほしいと誘います。樋熊はすぐに興味を持ち、高校を見学。早速、「どけどけ~!」と、校内をバイクで乗り回す不良生徒に轢かれ、さらに頭上からタバコの吸殻が落ちてきて、樋熊の頭に着地。頭から煙を上げながら、「ちくしょ~!」と不良の溜まり場となっている屋上へダッシュ。未成年喫煙を注意すると、案の定、「うるせえ!」と突き飛ばされ、裕人(村上)に顔を殴られてしまいました。聰……。
その後、やっと校長室に辿りついた樋熊ですが、非常勤教師として働くことを快諾。「酷い学校ですねえ。それだけやりがいがあるということです!」と目を輝かせます。どんだけ~。
どうやら、ドラマの舞台設定は2015年夏となっていますが、不良は80年代の原作小説そのままのようです。そこを気にしてしまうと、もはやコントにしか見えませんので、いっそのこと現代劇だと思わないほうが、すっきり楽しめると思います。
進研ゼミのキャッチコピーみたいな聰
弱小吹奏楽部の顧問となり、毎朝校門に立っては、不良たちに挨拶と部活の大切さを説く樋熊。そんな樋熊を煙たがる不良たちは、「部活に入れって言ったべ? だから入部しに来たんだよ」と音楽室を占拠。金属バットでバリーンとガラスを割ったり、麻雀卓を運び入れたりとやりたい放題です。
そんな彼らを前にしても、樋熊は「何かしたいんだろ? そうなんだろ? 今しかできないことをやろうじゃないか!」「君の口、トロンボーンに向いてる!」「君は、ティンパニーだ!」とマイペース。不良は戦意を喪失し、去っていきます。
一方、1週間後に迫る発表会のため、練習に励む吹奏楽部のメンバー。しかし、発表会当日、会場にやって来た部員は、渚(E-girls・石井杏奈)のみ。前日、裕人が部員たちを「明日(会場に)行ったやつは、ぶっ殺すぞ」と脅した模様。客に頭を下げる樋熊が、なんともかわいそうです。
そんな酷い嫌がらせに遭った次の日も、「広い世界に、飛び出してみないか!」などと、懲りずに不良を吹奏楽部に誘い続ける樋熊。イラついた裕人は、「入るわけねえだろ、バーカ!」とイスで窓ガラスをバリーン! 音楽室を去る不良たちの背中に向かって、樋口が「待ってるからな。お前たちの1年、俺に預けてくれ! 俺はあきらめないぞお!」と叫んだところで、初回は終了しました。
進研ゼミのキャッチコピーのようなセリフを連発する聰がまぶしかった初回。顔だけで味のある演技ができる聰に対し、ここまでわかりやすいセリフを吐かせ続ける脚本に、清々しささえ感じました。さて、初回は25分拡大でしたが、なんと第2話も15分拡大。次回も、聰の“元気の押し売り”に圧倒されたいと思います。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)